JP5340038B2 - インクジェット記録ヘッドおよび液体噴射記録ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、インク等の記録液を吐出口から吐出して記録を行う記録装置に用いられるインクジェット記録ヘッドおよび液体噴射記録ヘッドに関するものである。
近年、コンピュータ、ファクシミリ、複写機などの機器が広く普及しており、これらの機器に用いられる記録方式も様々な方式のものが開発されている。中でも記録媒体に対してインクを吐出することで記録を行うインクジェット記録方式を採用したインクジェット記録装置は、他の方式と比較して高精細化が容易であり、しかも高速記録性および静寂性に優れ、且つ廉価であるという優れた特徴を有している。このようなインクジェット記録装置は、インクを吐出する吐出口を備えた記録ヘッドを備えている。そしてインクを吐出する方式としては、ピエゾ素子などの電気機械変換体を用いて吐出するものや、発熱抵抗体などの電気熱変換体を備え、インクを加熱して膜沸騰を生じさせて、その作用によってインクを吐出するもの等が知られている。
図8は、従来のインクジェット記録カートリッジ(以下、単に記録カートリッジともいう)を示した図である。記録カートリッジ601は、シリコン等で作られた記録素子基板702を含むインクジェット記録ヘッド部と、内部にインクを備えたインク容器部709とを一体に構成したものである。記録素子基板702には、電気エネルギを熱エネルギに変換することでインクを吐出させるためのヒータが備えられている。記録素子基板702は、ヒータにインクジェット記録装置から供給される電気エネルギを伝えるための配線を備えた基板と、インクをヒータに供給するための流路と、インクを吐出させるための複数の吐出口を備えたノズルプレートと、から構成されている。そして1つの記録素子基板702には、イエロー、マゼンダ、シアンの3色のインクを吐出させるための吐出口列703、704、705が備えられている。電気配線基板706は、インクジェット記録装置から記録素子基板702に電気信号を伝えるためのものであり、外部信号入力端子707を介してインクジェット記録装置からの電気信号を伝える。電気配線基板706と記録素子基板702とは記録素子基板702の2つの端面で電気配線基板706と電気的に接続されており、その電気接続部は封止剤708で覆われインクから保護されている。
図9は、記録素子基板702を支持する支持基板802と、電気配線基板706を固定支持する支持板804と、を示した図である。支持基板802は、記録素子基板702を精度良く接着固定するため、アルミナ等の材料を使用して形成されており、研磨処理が施されている。また、支持板804も支持基板802と同じアルミナ等の材料で構成されている。
図10は、図8におけるX−X断面図である。支持基板802は、インク容器部709内のインクを記録素子基板702に供給するためのインク供給口803を備えており、そのインク供給口803と記録素子基板702のインク供給口803とが連通するように記録素子基板702が取り付けられている。また、その記録素子基板702の周囲を囲うように支持板804が取り付けられている。記録素子基板702と支持板804との間には、封止剤805を入れて封止することで記録素子基板702と支持板804との間にインクが入り込まないようにしている。もし、封止剤805によって封止しなかった場合、記録素子基板702と支持板804との間にインクが入り、そのインクが記録素子基板702の側面端部に付着する。記録素子基板702の側面端部はシリコンがむき出しになっており、側面端部にインクが付着するとシリコンが溶出する場合がある。
記録素子基板702と支持板804との間を封止剤805で封止することでシリコンが溶出するのを防ぐことができる。また、記録素子基板702と支持板804との間を封止剤805で封止するのは、記録素子基板と電気配線基板との電気接続部をインクから保護するためでもある。この封止剤805には、製造工程での取り扱いが比較的容易な熱硬化型樹脂を用いるのが一般的である。
記録素子基板702の取り付け精度は、インクジェット記録装置における記録精度に直接影響する。そこで、その取り付け精度を高めるため、あるいは工程内で歩留まりよく製造するために従来様々な提案がなされている。特許文献1には、記録素子基板を固定するにあたり、記録素子基板と熱的特性がほぼ同等の支持基板を貼り付けて記録素子基板を固定する提案がなされている。また、特許文献2には、記録素子基板と支持部材の間にアルミナ等の支持基板を貼り付け、線膨張率の違いによって記録素子基板の破損を防ぐ方法が提案されている。
近年はインクジェット記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドともいう)の製造コストの中で最も高価な記録素子基板のコストを削減するために、記録素子基板のサイズを小さくして、シリコンウエハ1枚当りの取り個数を多くすることが求められている。記録素子基板サイズを小さくする手段として、吐出口列の間隔を狭くすることが考えられる。しかし、吐出口列の間隔を狭くすると、必然的に吐出口周囲の壁部が薄くなり、その結果記録素子基板に剛性の弱い部分ができてしまう。前述したように記録素子基板の周囲は熱硬化型の封止剤によって封止されており、硬化する際の硬化収縮によってその内部に応力が生じ、その応力は記録素子基板を外側へ引くように作用する。
図11は、図10の断面図おける封止材805の周辺部を拡大した図であり、封止剤805内の応力が記録素子基板702に作用する様子を示した図である。記録ヘッドの製造時には、記録素子基板702と支持板804と支持基板802とを固定する接着剤と封止剤を硬化させるために100℃のオーブンへ投入する。その際、熱により各部材は膨張し、膨張した状態で硬化される。このときの膨張率は各部材の材質によって異なる。接着剤と封止剤の硬化後に記録ヘッドをオーブンから取り出すと各部材は室温まで温度が下がるために膨張していた状態から元の状態に戻ろうとする。さらに一般的な熱硬化型封止剤においては、約5%の硬化収縮が発生することが知られている。したがって、図のように硬化時の硬化収縮と各部材の温度による変化によって、封止剤805内部には図の矢印の方向に応力が発生する。この図はインクジェット記録ヘッドの一部のみを表しているため図には表れていないが、記録素子基板702の反対側側面も同様の状態である。つまり記録素子基板702には側面から外側に向けた力が働いていることになる。
特開平10−44420号公報 特開2002−19119号公報
このように、記録素子基板702に応力がかかる場合、図10からもわかるように、封止剤805と接している記録素子基板702の開口部側部の断面積は小さいため、力が加わった場合には変形しやすい。また、記録素子基板702は支持基板802と接している面とその対向する面とで吐出口、インク供給口等からなる開口面積が異なる。よって、記録素子基板702に封止剤805によって力が加えられる場合、反りを伴って変形することが考えられる。このように変形した記録素子基板702の記録ヘッドで記録を行う場合、インクジェット記録装置の記録ヘッドから吐出されたインク滴の着弾位置がずれてしまい記録品位が低下する。さらには製造の段階で記録素子基板702が変形により破損する場合がある。
よって本発明は、記録品位が低下することがなく、製造工程で破損することのないインクジェット記録ヘッドおよび液体噴射記録ヘッドを提供することを目的とする。
そのため本発明のインクジェット記録ヘッドは、吐出口を備えた記録素子基板が支持部材によって支持されており、前記記録素子基板と隣接する部分が封止剤によって封止されているインクジェット記録ヘッドにおいて、前記支持部材における、前記記録素子基板の側面と対向する位置にリブが設けられており、前記リブは前記封止剤からの応力を受けて変位することが可能であり、前記リブの始点部から頂点部までの長さは、前記記録素子基板の厚みよりも長いことを特徴とする。
また、本発明の液体噴出記録ヘッドは、液体を吐出する吐出口を備える記録素子基板と、前記記録素子基板が接着される面を備え当該面にて前記記録素子基板を支持する支持部材と、前記記録素子基板の一側面と当該一側面の裏面の他側面とを封止する封止剤と、前記一側面および前記他側面に沿って形成され、かつ、前記一側面および前記他側面に対向する位置に形成される板状部材と、を備えており、前記封止剤は、前記一側面と前記板状部材との間の領域、および、前記他側面と前記板状部材との間の領域に配されており、前記板状部材の始点部から頂点部までの長さは、前記記録素子基板の厚みよりも長いことを特徴とする。
本発明によれば、インクジェット記録ヘッドの支持部材には、記録素子基板の側端面と対向する位置にリブが設けられており、そのリブは封止剤からの応力を受けて変位する。これによって、記録品位が低下することがなく、製造工程で破損することのないインクジェット記録ヘッドを提供することができる。
第1の実施形態のインクジェット記録カートリッジを部品毎に分解した模式的斜視図である。 (a)は、記録素子基板の表面を表わした図であり、(b)は、裏面を表わした図である。 第1の実施形態の支持部材の底面を表わした平面図である。 支持部材に形成されているリブと記録素子基板の接合部の一部を示した断面図である。 (a)、(b)、(c)は、第1の実施形態のリブを設けた支持部材で封止剤が硬化収縮した場合に発生する応力の様子を示した図である。 第1の実施形態のリブの変形例を示した平面図である。 (a)は、第2の実施形態のリブを設けた支持部材の一部を拡大して示した断面図であり、(b)は第2の実施形態の変形例のリブを設けた支持部材の一部を拡大して示した断面図である。 従来のインクジェット記録カートリッジを示した図である。 従来の記録素子基板を支持する支持基板と、電気配線基板を固定支持する支持板と、を示した図である。 図8におけるX−X断面図である。 封止剤内の応力が記録素子基板に作用する様子を示した図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態のインクジェット記録カートリッジ(以下、単に記録カートリッジともいう)を部品毎に分解した模式的斜視図である。電気配線基板H1301には、記録素子基板H1101を組み込むためのデバイスホールDHと、記録素子基板H1101の電極に対応した電極端子H1302と、記録装置本体からの制御信号を受け取る外部信号入力端子H1303と、が備えられている。外部入力端子H1303と電極端子H1302とは銅箔の配線でつながっている。支持部材H1501は樹脂成型により形成されており、本実施形態で使用した樹脂材料には、剛性を向上させるためにガラスフィラを35%混入した樹脂材料を使用している。この支持部材H1501は、インク貯留部H1506からのインク供給路H1502を有し、記録素子基板との接合面H1504にインク供給路H1502と平行になるようにインク供給路H1502の両側に板状部材からなる2個のリブH1503を有している。本実施形態においてリブの厚みは0.5mmである。後述するように封止剤に発生した応力によりこのリブが容易に変形可能なように、リブの厚みは0.5mm以下が好ましい。
図2Aおよび図2Bは、記録素子基板H1101を表わしており、図2(a)は表面、図2(b)は裏面をそれぞれ表わしている。記録素子基板H1101には、厚さ0.62mmのSi基板の片側に、インクを吐出するための複数のエネルギ発生素子(不図示)(以下、ヒータともいう)と、各エネルギ発生素子に電力を供給するAl等の電気配線(不図示)が成膜技術により形成されている。また、記録素子基板H1101には、各ヒータに対応して設けられた複数のインク流路と複数のインク吐出口H1103とがフォトリソグラフィ技術により形成されている。また、記録素子基板H1101には、複数のインク流路にインクを供給するためのインク供給口H1102が裏面に開口するように形成されている。
図3は、本実施形態の支持部材H1501の底面を表わした平面図である。本実施形態の特徴的な点は、インク供給路H1502の両側にリブH1503を設けたことである。このリブH1503は、支持部材H1501と一体で形成されてもよいし、別体で形成し、接着剤等で接着してもよい。
図4は、支持部材H1501に形成されているリブH1503と記録素子基板H1100の接合部の一部を示した断面図である。本実施形態のリブH1503は図のように、記録素子基板H1101と支持部材H1501の壁部H1509間に設けられている。そして封止剤H1202は、記録素子基板H1101とリブH1503との間を封止するように設けられる。封止剤H1202によって、記録素子基板H1101と隣接する部分だけが封止されているため、リブH1503と壁部H1509の間の領域H1505には封止剤H1202は設けていない。つまりこの領域H1505は空間となっている。またこの空間領域に封止剤が流れ込まないようにするために、リブの先端部における記録素子基板側の部分がテーパ形状となっている。また記録素子基板H1101は熱硬化性の接着剤H1201によって支持部材H1501に接着することで固定されており、記録素子基板H1101の周囲を封止剤H1202で覆う構成となっている。接着剤H1201と封止剤H1202は、硬化温度が低く短時間で硬化し耐インク性のあるものが望ましい。本実施形態では、接着剤H1201と封止剤H1202は、エポキシ樹脂を主成分とした熱硬化型を使用している。これら熱硬化型接着剤H1201と封止剤H1202は、100℃で1時間のキュアを行うことで耐インク性および接着性等の所望の性能が出るものを使用した。ただし、接着剤H1201と封止剤H1202はこれに限ったものではなく、それぞれのインクジェット記録ヘッド(液体噴射記録ヘッド)に要求される条件を満足すれば他のものでも良い。
図5(a)から図5(c)は、本実施形態のリブH1503を設けた支持部材H1501で封止剤H1202が硬化収縮した場合に発生する応力の様子を示した図である。封止剤H1202が硬化すると、硬化収縮と温度の変化によって図5(a)の矢印の方向に応力が発声する。そして、リブH1503は、封止剤H1202に応力が発生すると、その応力によって図5(b)のように支持部材H1501との交点を支点にして傾くように構成されている。このようにリブH1503が変形することで封止剤H1202に発生した応力を吸収できるので、封止剤に発生した応力による記録素子基板H1101への影響は大幅に低減される。記録素子基板H1101は長手方向に沿って形成される側面(以下(長側面ともいう)とインク供給口とが比較的近い位置関係にあり、長側面に外部から力が加わった場合に、変形もしくは破損をし易くなっている。そのため、図5(c)のようにリブH1503は、記録素子基板H1101の長側面と対向する位置に連続的に設けられており、記録素子基板H1101の両側に掛かる応力はほぼ均等に軽減される。その結果、記録素子基板H1101の変形等による記録品位への影響を問題のないレベルにまで抑えることができる。
図6は、本実施形態のリブの変形例を示した平面図である。この図6のように、リブH1603を記録素子基板の長側面の幅全域に亘って、対向するように設けてもよい。上述したようにリブH1603の変形により封止剤に発生した応力を吸収するので、リブはより薄く、長いほうが好ましい。具体的には、リブH1603は記録素子基板に形成されるインク供給口H1502と同等か,好ましくはより長く形成することが好ましい。またリブH1603の変形を容易にするために、リブは連続しているほうが好ましいが、断続的に複数のリブが記録素子基板の長側面に沿って形成されていてもよい。この際にはリブ同士の間隔は、そのメニスカス力により、封止剤がリブと壁部H1509との間に流れ出さないような大きさにすることが好ましい。
なお、本実施形態では記録素子基板H1101の長側面と対向する位置のみにリブH1503を設けたが、これに限定するものではなく、長側面と対向する位置と同時に記録素子基板の短側面と対向する位置に設けてもよい。同様に、本発明において、記録素子基板の少なくとも一側面とその裏面である他側面を封止すればよいが、その他の側面についても封止してもよい。
このように、記録素子基板の長側面と対向する位置に、封止剤による応力の影響を受けて記録素子基板の側面方向に変位可能なリブを設けて、そのリブと記録素子基板の間を封止剤で封止する。これによって、記録素子基板にかかる封止剤からの応力を低減することができ、製造工程における記録素子基板の破損や、記録品位の低下を防止することができた。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態の基本的な構成は、第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてだけ説明する。
図7(a)は、本実施形態のリブH1703を設けた支持部材H1701の一部を拡大して示した断面図であり、図7(b)は本実施形態の変形例のリブH1803を設けた支持部材H1801の一部を拡大して示した断面図である。
第1の実施形態では、記録素子基板H1101の高さとリブH1503の高さは略同じ高さであった。しかし、本実施形態では、リブを設ける部分の支持部材H1701、H1801の溝を第1の実施形態よりも深くしている。硬化後の封止剤から応力を受けた際のリブの変位は、リブ始点部H1503A(図5(b)参照)よりも、リブ頂点部H1503B(図5(b)参照)の方が大きい。つまり、第1の実施形態では、記録素子基板H1101の封止されている端面は、支持部材H1501との接着部に近い下部から上部まで均等に応力が低減されているのではなく、下部から上部に向かうに伴って、より多く応力が低減されている。そこで、本実施形態のように記録素子基板H1101と支持部材H1701の接着面よりも低い(深い)位置からリブH1703を設けることで、記録素子基板H1101の下部にかかる封止剤H1202からの応力がより低減される。本実施形態の構成は、第1の実施形態に比べて記録素子基板H1101と支持部材H1701との接合部の応力の影響を軽減出来る点で好ましい。
また、図7(b)のように、リブH1803の支点部に近い部分の溝を深くし、他の部分は記録素子基板H1101の接着面と等しい高さにしてもよい。これは図7(a)と比較して封止剤H1202の絶対量が少ないために、封止剤の硬化時に発生する応力が低減する上に、さらにリブH1803によって記録素子基板H1101にかかる応力を低減させることができる点で好ましい。また、図7(a)の構成よりも、使用する封止剤H1202の量を減らすことができるので、製造におけるコストダウンにもなる。
このように、支持部材に設けるリブを、記録素子基板と支持部材の接着面よりも低い位置から設けることで、記録素子基板にかかる封止剤からの応力を効率よく低減することができる。これによって、記録素子基板にかかる封止剤からの応力を低減することができ、製造工程における記録素子基板の破損や、記録品位の低下を防止することができた。
H1101 記録素子基板
H1201 接着剤
H1202 封止剤
H1301 電気配線基板
H1501 支持部材
H1503 リブ
H1503A リブ根本部
H1503B リブ端部
H1504 接合面
H1603 リブ
H1701 支持部材
H1703 リブ
H1801 支持部材
H1803 リブ

Claims (11)

  1. 吐出口を備えた記録素子基板が支持部材によって支持されており、前記記録素子基板と隣接する部分が封止剤によって封止されているインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記支持部材における、前記記録素子基板の側面と対向する位置にリブが設けられており、前記リブは前記封止剤からの応力を受けて変位することが可能であり、前記リブの始点部から頂点部までの長さは、前記記録素子基板の厚みよりも長いことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 前記記録素子基板を挟んで2個の前記リブが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記リブは前記支持部材と一体で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 前記リブは前記支持部材と別体で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 前記リブは、前記記録素子基板の幅全域に亘って設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 前記リブと前記記録素子基板の間は前記封止剤によって封止されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 前記リブの始点部の位置は、前記支持部材における前記記録素子基板の接着面よりも低い位置にあることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  8. 前記リブと前記記録素子基板との間で前記封止剤を受ける前記支持部材の底面の一部は、前記支持部材の前記記録素子基板が接着されている面であることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録ヘッド。
  9. 液体を吐出する吐出口を備える記録素子基板と、前記記録素子基板が接着される面を備え当該面にて前記記録素子基板を支持する支持部材と、前記記録素子基板の一側面と当該一側面の裏面の他側面とを封止する封止剤と、前記一側面および前記他側面に沿って形成され、かつ、前記一側面および前記他側面に対向する位置に形成される板状部材と、を備えており、
    前記封止剤は、前記一側面と前記板状部材との間の領域、および、前記他側面と前記板状部材との間の領域に配されており、前記板状部材の始点部から頂点部までの長さは、前記記録素子基板の厚みよりも長いことを特徴とする液体噴射記録ヘッド。
  10. 前記板状部材は前記記録素子基板の側面方向に変位可能であることを特徴とする、請求項9に記載の液体噴射記録ヘッド。
  11. 前記板状部材と前記支持部材との交点の位置は、前記支持部材の面よりも低い位置にあることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の液体噴射記録ヘッド。
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