JP5339625B2 - 中空パッケージの製造方法 - Google Patents

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Description

本願の開示は、中空パッケージの製造方法に関する。
弾性波素子は、例えばテレビジョン受像機(以下、TVと略す)やビデオテープレコーダ(以下、VTRと略す)やDVD(Digital Versatile Disc)レコーダや携帯電話機等のフィルタ素子や発振子に用いられている。
現在、弾性表面波デバイス(以下、SAWデバイスと称する。SAW:Surface Acoustic Wave Device)は、例えば45MHz〜2GHzの周波数帯域における無線信号を処理する各種回路に広く用いられている。SAWデバイスを備えた回路は、例えば送信用バンドパスフィルタ回路、受信用バンドパスフィルタ回路、局部発信フィルタ回路、アンテナ共用器、中間周波フィルタ回路、FM変調器等がある。
近年、これらの回路は小型化が進み、使用されるSAWデバイスなどの電子部品も小型化の要求が強くなってきている。特に、携帯電話機等の携帯用電子機器では、SAWデバイスを備えた回路が他の回路とともにモジュール化されていることが多くなり、表面実装可能で且つ低背のSAWデバイスが要求されるようになってきた。同時にSAWデバイスの十分な気密信頼性を確保することも要求されている。
これらの要求を満足するために、様々な手法が提案されている。特に、SAWデバイスでは、特性上最も重要となる振動部分上の中空構造の形成を、ウェハ上のままで行う方法が提案されている(例えば特許文献1〜4に開示)。特許文献1は、圧電体基板上に溶解用樹脂を載置し、その上にスペーサと上部板を載置し、溶解用樹脂を溶解して除去することにより中空構造を作る製法を開示している。特許文献2は、基板に配されている構造素子構造体をフレームで包囲し、補助フィルムで被覆し、反応樹脂層で覆う製造方法を開示している。特許文献3は、回路あるいは表面弾性波素子側に樹脂フィルムにより枠を形成し、両者を貼り合せて作る表面弾性波装置の製造方法を開示している。特許文献4は、回路あるいは表面弾性波装置側に感光性樹脂で枠を形成し、両者を貼り合わせて作る表面弾性波装置の製造方法を開示している。
特許第3291046号公報 特表2003−523082号公報 特許第3196693号公報 特許第3225906号公報
特許文献1〜4が開示しているデバイスの振動部近傍に枠を作る方法では、振動部に一旦物質が付着するため、物質の残渣が振動部の特性を劣化させる可能性があるという課題があった。
本願に開示する中空パッケージの製造方法は、振動素子と前記振動素子に電気的に接続されている端子とが備わるデバイスに対して、中空構造を有するようにパッケージングする中空パッケージの製造方法であって、光硬化性樹脂を硬化させる光を透過可能であり、前記デバイスにおける前記端子に対応する位置に凸部を形成し、前記振動素子に対応する位置に凹部を形成した保持部材を用意する工程と、前記保持部材に前記光硬化性樹脂を塗布する工程と、前記振動素子が前記凹部内に位置する姿勢で、前記保持部材と前記デバイスとを接合する工程と、前記光硬化性樹脂に光を照射して前記光硬化性樹脂を硬化させる工程と、前記保持部材を前記光硬化性樹脂から剥離する工程と、前記端子を露出させる工程とを含む。
本願に開示する中空パッケージの製造方法は、振動素子と前記振動素子に電気的に接続されている端子とが備わるデバイスに対して、中空構造を有するようにパッケージングする中空パッケージの製造方法であって、光硬化性樹脂を硬化させる光を透過可能であり、前記振動素子に対応する位置に第1の凹部を形成し、前記デバイスにおける前記端子に対応する位置に第2の凹部を形成した保持部材を用意する工程と、前記保持部材に前記光硬化性樹脂を塗布する工程と、前記振動素子が前記第1の凹部内に位置しかつ前記端子と前記第2の凹部とが接する姿勢で、前記保持部材と前記デバイスとを接合する工程と、前記光硬化性樹脂に光を照射して前記光硬化性樹脂を硬化させる工程と、前記保持部材を前記光硬化性樹脂から剥離する工程とを含む。
本願の開示によれば、デバイスの特性を劣化させることなく、デバイスを封止する中空パッケージを形成することができる。
弾性波素子の斜視図 図1におけるZ−Z部の断面図 A〜Gは実施例1にかかる中空パッケージの製造工程を示す断面図 A〜Gは実施例1にかかるカバーの作製工程を示す断面図 A〜Eは実施例1にかかるカバーの作製工程を示す断面図 A〜Fは実施例2にかかる中空パッケージの製造工程を示す断面図 A〜Hは実施例2にかかるカバーの作製工程を示す断面図
中空パッケージの製造方法は、振動素子と前記振動素子に電気的に接続されている端子とが備わるデバイスに対して、中空構造を有するようにパッケージングする中空パッケージの製造方法であって、光硬化性樹脂を硬化させる光を透過可能であり、前記デバイスにおける前記端子に対応する位置に凸部を形成し、前記振動素子に対応する位置に凹部を形成した保持部材を用意する工程と、前記保持部材に前記光硬化性樹脂を塗布する工程と、前記振動素子が前記凹部内に位置する姿勢で、前記保持部材と前記デバイスとを接合する工程と、前記光硬化性樹脂に光を照射して前記光硬化性樹脂を硬化させる工程と、前記保持部材を前記光硬化性樹脂から剥離する工程と、前記端子を露出させる工程とを含む。
中空パッケージの製造方法において、前記塗布する工程で塗布する光硬化性樹脂の厚みは、前記接合する工程で接合された端子部分の光硬化性樹脂の厚みよりも厚く、前記端子を露出させる工程は、前記光硬化性樹脂を、前記端子部分の光硬化性樹脂の厚み以上エッチングして前記端子部を露出させる処理を含む方法とすることができる。
中空パッケージの製造方法において、前記保持部材は、少なくとも紫外線を透過する基板部材に、前記端子部に重なる位置に第1のマスク材料を塗布する工程と、前記基板部材をエッチングし、前記凸部を形成する工程と、前記第1のマスク材料を除去する工程と、前記振動素子に重なる位置に第2のマスク材料を塗布する工程と、前記基板部材をエッチングし、前記凹部を形成する工程と、前記第2のマスク材料を除去する工程とを含んで用意される方法とすることができる。
中空パッケージの製造方法において、前記保持部材は、少なくとも紫外線を透過する基板部材において、前記端子部に重なる位置にマスク材料を塗布する工程と、前記基板部材をエッチングし、前記凹部と前記凸部を形成する工程と、前記マスク材料を除去する工程と、前記凸部に遮光材料を塗布する工程とを含んで用意される方法とすることができる。
中空パッケージの製造方法は、振動素子と前記振動素子に電気的に接続されている端子とが備わるデバイスに対して、中空構造を有するようにパッケージングする中空パッケージの製造方法であって、光硬化性樹脂を硬化させる光を透過可能であり、前記振動素子に対応する位置に第1の凹部を形成し、前記デバイスにおける前記端子に対応する位置に第2の凹部を形成した保持部材を用意する工程と、前記保持部材に前記光硬化性樹脂を塗布する工程と、前記振動素子が前記第1の凹部内に位置しかつ前記端子と前記第2の凹部とが接する姿勢で、前記保持部材と前記デバイスとを接合する工程と、前記光硬化性樹脂に光を照射して前記光硬化性樹脂を硬化させる工程と、前記保持部材を前記光硬化性樹脂から剥離する工程とを含む。
中空パッケージの製造方法において、前記第2の凹部の深さは、前記第1の凹部の深さよりも深い方法とすることができる。
中空パッケージの製造方法において、前記第2の凹部の内面の粗度は、前記保持部材において前記紫外線硬化樹脂に接している部分における前記第2の凹部を除く部分の粗度よりも高い方法とすることができる。
中空パッケージの製造方法において、前記光硬化性樹脂は紫外線硬化樹脂である方法とすることができる。
(実施の形態)
〔1.中空パッケージの構成〕
図1は、中空パッケージの斜視図である。図2は、図1におけるZ−Z部の断面図である。図1及び図2に示す中空パッケージは、本実施の形態にかかる製造方法で製造可能な中空パッケージの一例である。なお、本実施の形態にかかる中空パッケージは、弾性波素子を、中空構造を有するカバーで被覆する構成であるが、弾性波素子の構造を明瞭に図示するために図1においてカバーの描画は省略している。
本実施の形態の弾性波素子は、一例として弾性表面波素子としている。図1及び図2に示す弾性波素子は、カバー2、基板3、振動素子4、端子部5及び6、配線部7を備えている。振動素子4は、例えば櫛歯型電極である。端子部5及び6は、少なくとも一部がカバー2から露出しており、電気信号を入力または出力可能である。配線部7は、振動素子4と端子部5及び6とを電気的に接続している。カバー2は、少なくとも振動素子4を内在可能な略ドーム状の膨らみを有する。カバー2は、樹脂で形成することができる。カバー2は、基板3等に密着固定され、略ドーム状の膨らみによって基板3との間に空間8を形成している。カバー2は、少なくとも振動素子4を気密封止している。
〔2.中空パッケージの製造方法〕
〔2−1.製造方法の実施例1〕
図3A〜図3Gは、実施例1にかかる中空パッケージの製造工程を示す断面図である。
図3Aは、カバー保持部材1の断面図である。実施例1にかかる弾性波素子の製造方法は、まず図3Aに示すカバー保持部材1を準備する。カバー保持部材1は、少なくとも紫外線を透過可能な材料で形成されていればよく、透明ガラスや透明樹脂などで形成することができる。カバー保持部材1は、後の工程で接合する基板3の表面に形成された振動素子4に対応する場所に凹部1aが形成されている。カバー保持部材1は、基板3の表面に形成された端子部5及び6に対応する場所に凸部1b及び1cが形成されている。カバー保持部材1は、凹部1a、凸部1b及び1cを含む表面に離型処理が施されていることが好ましい。離型処理は、後の工程で塗布される紫外線硬化樹脂を剥離しやすくするための処理である。離型処理は、例えばフッ素樹脂をカバー保持部材1の表面にコーティングする処理とすることが好ましい。
次に、図3Bに示すように、カバー保持部材1の凹部1a、凸部1b及び1cを含む面側に硬化する前の紫外線硬化樹脂2aを塗布する。紫外線硬化樹脂2aは、少なくともパッケージ用途に使える材料であれば良い。
次に、図3Cに示すように、紫外線硬化樹脂2aが塗布されたカバー保持部材1と、ウェハ10とを接合する(矢印A参照)。ウェハ10は、基板3の表面に、振動素子4、配線部7、および端子部5及び6を有する。カバー保持部材1とウェハ10とを接合する際、カバー保持部材1の凹部1aが振動素子4を覆い、凸部1bの位置と端子部5の位置とが合い、凸部1cの位置と端子部6の位置とが合うように、位置合わせを行う。カバー保持部材1とウェハ10とを接合する際、矢印Aに示す方向に押圧力を加えることにより、凸部1bと端子部5とに挟まれている紫外線硬化樹脂2a(硬化前)が凸部1bと端子部5との間から膨れ出て、凸部1cと端子部6とに挟まれている紫外線硬化樹脂2a(硬化前)が凸部1cと端子部6との間から膨れ出る。よって、端子部5及び6上における紫外線硬化樹脂2aの厚さは薄くなる。図3Dは、カバー保持部材1とウェハ10とを接合した状態を示す。なお、この際、カバー保持部材1とウェハ10との接合を窒素雰囲気で行うと、紫外線硬化樹脂が硬化しやすく望ましい。
次に、図3Eに示すように、カバー保持部材1側から紫外光(矢印B参照)を照射して、紫外線硬化樹脂2aを硬化させる。硬化後の紫外線硬化樹脂2aをカバー2とする。この際に、紫外光の光源としては、LED光源(Light Emitting Diode)を使うことで、ワーク側に熱が伝達せずに硬化させることができ、ウェハ10の反りなどの問題がなく望ましい。
次に、図3Fに示すように、カバー2からカバー保持部材1を剥離する。
最後に、図3Gに示すように、カバー2における端子部5及び6に重なる部位を開口させて、端子部5及び6を露出させる。このとき、カバー保持部材1の凸部1b及び1cによって端子部5及び6の上部に位置しているカバー2(紫外線硬化樹脂2a)は薄くなっているので、カバー2(紫外線硬化樹脂2a)をO2アッシングなどの方法で一様にエッチングするだけで、容易に端子部5及び6をカバー2から露出させることができる。
以上により、ウェハ10とカバー2との間に空間8を有する中空パッケージを作製することができる。
図4A〜図4Gは、前述のカバー保持部材1の作製工程を示す断面図である。
まず、図4Aに示す板状(未加工)のカバー保持部材11の表面に、図4Bに示すように感光性を有するレジスト12を塗布する。次に、図4Cに示すように、レジスト12に対して露光処理、現像処理、および、ポストベーク処理を施して、カバー保持部材1における端子部5及び6(図1等参照)に対応する箇所のみをマスクする。
次に、図4Dに示すように、カバー保持部材11に対してフッ酸によるウェットエッチングを行い、凸部11b及び11cを形成する。すなわち、レジスト12によってマスクされていない部分がエッチングされ、レジスト12によってマスクされている部分が凸状に残る。
次に、図4Eに示すように、レジスト12を除去し、再度レジスト13を塗布及びパターニングする。このとき、レジスト13のパターニング形状は、振動素子4(図1等参照)に相当する箇所が開口する形状である(開口部11d参照)。なお、本実施例では、図4Bに示す工程で塗布したレジスト12を一旦除去してから、図4Eに示す工程で再度レジスト13を塗布するとしたが、レジスト12を除去せずに、レジスト13を塗布してもよい。
次に、図4Fに示すように、カバー保持部材11に対してフッ酸を用いたウェットエッチングを行う。これにより、凹部11aを形成することができる。凹部11aの深さD1(本実施例では凸部11bの上面から凹部11aの底面までの深さとした)は、弾性波デバイスの振動素子4の振動空間を確保するのに必要な深さであればよい。深さD1は、例えば20〜30μm程度とすることが好ましい。この程度の深さD1を有する凹部11aであれば、一般的なウェットエッチングで形成することができる。
最後に、図4Gに示すように、レジスト13を除去する。これにより、凹部11a、凸部11b及び11cを有するカバー保持部材11を作製することができる。
図5A〜図5Eは、カバー保持部材の他の作製方法を示す断面図である。
まず、図5Aに示す板状(未加工)のカバー保持部材21の表面に、図5Bに示すようにレジスト22を塗布する。次に、図5Cに示すように、振動素子4(図1等参照)に相当する箇所に開口部22aを形成するようレジスト22をパターニングする。
次に、図5Dに示すように、カバー保持部材21をエッチングする。なお、エッチングは、一例としてフッ酸を用いたウェットエッチングとした。これにより、カバー保持部材21に凹部21aを形成することができる。
最後に、図5Eに示すように、レジスト22を除去し、凹部21aに隣接する凸部21b及び21cに、遮光成分を有するレジスト23を塗布およびパターニングする。これにより、遮光性を有する凸部21b及び21cを形成することができる。
図5Eに示すカバー保持部材21は、凸部21b及び21cに遮光成分を有するレジスト23を塗布しているので、中空パッケージの製造時の紫外線硬化工程において紫外線が照射されても、端子部5及び6(図1等参照)上の紫外線硬化樹脂2aは硬化しない。したがって、端子部5及び6上の未硬化の樹脂を溶剤などで容易に除去することができる。
〔2−2.製造方法の実施例2〕
図6A〜図6Fは、実施例2にかかる中空パッケージの製造方法を示す断面図である。
図6Aは、カバー保持部材31の断面図である。カバー保持部材31は、少なくとも紫外線を透過可能な材料で形成されていればよく、透明ガラスや透明樹脂などで形成することができる。カバー保持部材31は、後の工程で接合する基板3の表面に形成された振動素子4(図1等参照)に対応する場所に、凹部31aが形成されている。カバー保持部材31は、端子部5及び6(図1等参照)に対応する場所に、凹部31b及び31cが形成されている。凹部31b及び31cの深さD12は、凹部31aの深さD11よりも深くすることが好ましい。これにより、紫外線硬化樹脂32aが凹部31b及び31cの底部まで到達しにくくなる。また、凹部31b及び31cは、表面(内面)の粗度が、カバー保持部材31において紫外線硬化樹脂32に接している部分における凹部31b及び31cを除く部分の粗度よりも、高くなるように処理することが好ましい。これにより、凹部31b及び31cの表面に付着した紫外線硬化樹脂32aが、凹部31b及び31cの表面に固着するため、カバー保持部材31を除去する際に凹部31b及び31c内の紫外線硬化樹脂32aを除去することができる。
次に、図6Bに示すように、カバー保持部材31の凹部31a、31b及び31cを含む面側に硬化する前の紫外線硬化樹脂32aを塗布する。紫外線硬化樹脂32aは、少なくともパッケージ用途に使える材料であれば良い。
次に、図6Cに示すように、紫外線硬化樹脂32aが塗布されたカバー保持部材31と、ウェハ10とを接合する(矢印A参照)。ウェハ10は、基板3の表面に、振動素子4、配線部7、および端子部5及び6を有する。カバー保持部材31とウェハ10とを接合する際、カバー保持部材31の凹部31aが振動素子4を覆い、凹部31bの位置と端子部5の位置とが合い、凹部31cの位置と端子部6の位置とが合うように、位置合わせを行う。カバー保持部材31とウェハ10とを接合する際、矢印Aに示す方向に押圧力を加えることにより、カバー保持部材31と端子部5とに挟まれている紫外線硬化樹脂32aがカバー保持部材31と端子部5との間から膨れ出て、カバー保持部材31と端子部6とに挟まれている紫外線硬化樹脂32aがカバー保持部材31と端子部6との間から膨れ出る。よって、端子部5及び6上における紫外線硬化樹脂32aの厚さは薄くなる。図6Dは、カバー保持部材31とウェハ10とを接合した状態を示す。なお、この際、カバー保持部材31とウェハ10との接合を窒素雰囲気で行うと、紫外線硬化樹脂が硬化しやすく望ましい。
次に、図6Eに示すように、カバー保持部材31側から紫外光(矢印B参照)を照射して、紫外線硬化樹脂32aを硬化させる。硬化後の紫外線硬化樹脂32aをカバー32とする。この際に、紫外光の光源としては、LED光源(Light Emitting Diode)を使うことで、ワーク側に熱が伝達せずに硬化させることができ、ウェハ10の反りなどの問題がなく望ましい。
次に、図6Fに示すように、カバー32からカバー保持部材31を剥離する。本実施例では、凹部31b及び31cの深さD12を凹部31aの深さD11よりも深くし、かつ凹部31b及び31cの表面(内面)の粗度が凹部31b及び31c以外の部分の粗度よりも高くなるよう処理しているため、カバー保持部材31の凹部31b及び31c内に塗布されていた紫外線硬化樹脂32a(カバー32の一部)は、カバー保持部材31とともに除去される。したがって、カバー保持部材31を剥離した時点で、カバー32に開口部32b及び32cが形成されており、端子部5及び6を露出させることができる。
以上により、ウェハ10とカバー32との間に空間38を有する中空パッケージを作製することができる。
実施例2にかかる製造方法によれば、カバー保持部材31に、弾性波デバイスの端子部5及び6に対応する箇所に凹部31b及び31cが形成されているので、端子部5及び6にあらかじめ金(Au)あるいは半田バンプを形成しておいても良い。
図7A〜図7Hは、実施例2にかかるカバー保持部材31の作製方法を示す断面図である。
カバー保持部材31を作製する際は、まず、図7Aに示す板状(未加工)のカバー保持部材31の表面に、図7Bに示すように感光性を有するレジスト41を塗布する。次に、図7Cに示すように、レジスト41に対して露光処理、現像処理、および、ポストベーク処理を施すことで、端子部5及び6(図1等参照)に該当する箇所のみをマスクする。
次に、図7Dに示すように、カバー保持部材31に対してフッ酸によるウェットエッチングを行い、凹部31aを形成する。すなわち、カバー保持部材31に対してエッチング処理を行うと、レジスト41によってマスクされていない部分が除去され、レジスト41によってマスクされている部分が凸状に残る。
次に、図7Eに示すように、レジスト41を除去する。
次に、図7Fに示すように、カバー保持部材31の表面をサンドブラスト用感光性ドライフィルム42でラミネートし、露光現像処理を用いて弾性波デバイスの端子部5及び6に相当する場所を開口する(開口部42a及び42bを形成する)。
次に、図7Gに示すように、サンドブラスト処理を行い、カバー保持部材31に凹部31b及び31cを形成する。サンドブラスト処理は、ウェットエッチング処理に比べてカバー保持部材31の除去量を大きく(つまり深く除去できる)することができるため、好ましい。また、サンドブラスト処理は、処理を施した面の粗度を、処理を施していない面の粗度よりも高くすることができるため、好ましい。
次に、図7Hに示すように、ドライフィルム42を除去する。
以上により、凹部31a、31bおよび31cを有するカバー保持部材31を作製することができる。
〔3.実施の形態の効果、他〕
本実施の形態にかかる中空パッケージの製造方法によれば、振動素子4を、凹部が形成されたカバー2で覆う方法であるため、製造過程において、振動素子4に物質が付着することがなく、振動素子4の特性を劣化させずに中空パッケージを製造することができる。
また、本実施の形態によれば、特表2003−523082号公報、特許第3196693号公報、または特許第3225906号公報に開示されているような枠が不要であるため、製造コストを削減することができる。
なお、実施例2にかかる製造方法において、カバー保持部材31における凹部31b及び31cの内面に遮光層を印刷してもよい。この場合、紫外線硬化樹脂32aに紫外線を照射して硬化させる際、凹部31b及び31c内に塗布されている紫外線硬化樹脂32aは硬化しにくい。したがって、カバー保持部材31をウェハ10から剥離する際、凹部31b及び31c内の紫外線硬化樹脂32a(硬化していない樹脂)が凹部31b及び31cの外部の紫外線硬化樹脂32a(硬化している樹脂)から分離しやすくなるため、カバー保持部材31を剥離した後に端子部5及び6の上に紫外線硬化樹脂32aが残る確率を低減させることができる。
また、カバー保持部材1、31は、本実施の形態ではガラスで形成したが、ガラスだけでなく樹脂で形成することができる。この場合、カバー2、32に振動素子4を覆う凹部を形成する方法としては、金型に凹部に相当する凸部を有する金型を作り、樹脂のカバー保持部材に加熱および加圧しながら押し付けることで凹部を形成することができる。また、カバー保持部材1、31を樹脂で形成する場合、ポリエチレンテレフタラート(以下、PET)を用いれば、離型処理をしなくても、カバー保持部材1、31をカバー2、32(紫外線硬化樹脂2a、32a)から容易に剥離することができる。
また、本実施の形態では、弾性波素子の中空パッケージについて説明したが、パッケージングする部品は弾性波素子に限らない。
また、実施例1では、端子部5及び6を覆っている紫外線硬化樹脂2aを除去する工程を含んでいるが、カバー保持部材1をウェハ10から剥離する際に端子部5及び6上の紫外線硬化樹脂2aを同時に剥離できれば、当該工程は不要である。
また、、実施例1では、端子部5及び6を覆っている紫外線硬化樹脂2aを除去する工程を含んでいるが、カバー保持部材1をウェハ10に接合する際に、凸部1b及び1cと端子部5及び6とが接するまでカバー保持部材1を矢印Aに示す方向へ押圧して紫外線硬化樹脂2aを膨れ出させ、カバー保持部材1の剥離後に端子部5及び6の上に紫外線硬化樹脂2aが残留していなければ、当該工程は不要である。
また、本実施の形態では、カバー2を成型するためにカバー保持部材1を採用したが、少なくとも紫外線を透過する材料で形成されていればよく、透明であることは必須ではない。
また、本実施の形態では、カバー2、32は紫外線硬化樹脂で形成したが、紫外線を照射することにより硬化する樹脂に限らず、少なくとも光を照射して硬化する樹脂(光硬化性樹脂)であればよい。
また、本実施の形態におけるカバー保持部材1、31は、本発明の保持部材の一例である。本実施の形態におけるカバー2、32、紫外線硬化樹脂2a、32aは、本発明の光硬化性樹脂の一例である。本実施の形態における振動素子4は、本発明の振動素子の一例である。本実施の形態における端子5、6は、本発明の端子の一例である。本実施の形態における弾性波素子、ウェハ10は、本発明のデバイスの一例である。
本発明は、中空パッケージの製造方法に有用である。
1、31 カバー保持部材
2、32 カバー
2a,32a 紫外線硬化樹脂
3 基板
4 振動素子
5、6 端子
8、38 空間

Claims (8)

  1. 振動素子と前記振動素子に電気的に接続されている端子とが備わるデバイスに対して、中空構造を有するようにパッケージングする中空パッケージの製造方法であって、
    光硬化性樹脂を硬化させる光を透過可能であり、前記デバイスにおける前記端子に対応する位置に凸部を形成し、前記振動素子に対応する位置に凹部を形成した保持部材を用意する工程と、
    前記保持部材に対して、前記振動素子の振動空間を確保できる程度の厚さに前記光硬化性樹脂を塗布する工程と、
    前記振動素子が前記凹部内に位置する姿勢で、前記保持部材と前記デバイスとを接合する工程と、
    前記光硬化性樹脂に光を照射して前記光硬化性樹脂を硬化させる工程と、
    前記保持部材を前記光硬化性樹脂から剥離する工程と、
    前記端子を露出させる工程とを含む、中空パッケージの製造方法。
  2. 前記塗布する工程で塗布する光硬化性樹脂の厚みは、前記接合する工程で接合された端子部分の光硬化性樹脂の厚みよりも厚く、
    前記端子を露出させる工程は、
    前記光硬化性樹脂を、前記端子部分の光硬化性樹脂の厚み以上エッチングして前記端子部を露出させる処理を含む、請求項1記載の中空パッケージの製造方法。
  3. 前記保持部材は、
    少なくとも紫外線を透過する基板部材に、前記端子部に重なる位置に第1のマスク材料を塗布する工程と、
    前記基板部材をエッチングし、前記凸部を形成する工程と、
    前記第1のマスク材料を除去する工程と、
    前記振動素子に重なる位置に第2のマスク材料を塗布する工程と、
    前記基板部材をエッチングし、前記凹部を形成する工程と、
    前記第2のマスク材料を除去する工程とを含んで用意される、請求項1記載の中空パッケージの製造方法。
  4. 前記保持部材は、
    少なくとも紫外線を透過する基板部材において、前記端子部に重なる位置にマスク材料を塗布する工程と、
    前記基板部材をエッチングし、前記凹部と前記凸部を形成する工程と、
    前記マスク材料を除去する工程と、
    前記凸部に遮光材料を塗布する工程とを含んで用意される、請求項1記載の中空パッケージの製造方法。
  5. 振動素子と前記振動素子に電気的に接続されている端子とが備わるデバイスに対して、中空構造を有するようにパッケージングする中空パッケージの製造方法であって、
    光硬化性樹脂を硬化させる光を透過可能であり、前記振動素子に対応する位置に第1の凹部を形成し、前記デバイスにおける前記端子に対応する位置に第2の凹部を形成した保持部材を用意する工程と、
    前記保持部材に対して、前記振動素子の振動空間を確保できる程度の厚さに前記光硬化性樹脂を塗布する工程と、
    前記振動素子が前記第1の凹部内に位置しかつ前記端子と前記第2の凹部とが接する姿勢で、前記保持部材と前記デバイスとを接合する工程と、
    前記光硬化性樹脂に光を照射して前記光硬化性樹脂を硬化させる工程と、
    前記保持部材を前記光硬化性樹脂から剥離する工程とを含む、中空パッケージの製造方法。
  6. 前記第2の凹部の深さは、前記第1の凹部の深さよりも深い、請求項5記載の中空パッケージの製造方法。
  7. 前記第2の凹部の内面の粗度は、前記保持部材において前記紫外線硬化樹脂に接している部分における前記第2の凹部を除く部分の粗度よりも高い、請求項5または6記載の中空パッケージの製造方法。
  8. 前記光硬化性樹脂は紫外線硬化樹脂である、請求項1または5記載の中空パッケージの製造方法。
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