JP5339209B2 - 光ピックアップ装置及びプリズム - Google Patents

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Description

本発明は、異なる種類の光情報記録媒体(光ディスクともいう)に対して情報の記録及び/又は再生を行える光ピックアップ装置及びプリズムに関する。
近年、波長400nm程度の青紫色半導体レーザを用いて、情報の記録及び/又は再生(以下、「記録及び/又は再生」を「記録/再生」と記載する)を行える高密度光ディスクシステムの研究・開発が急速に進んでいる。一例として、NA0.85、光源波長405nmの仕様で情報記録/再生を行う光ディスク、いわゆるBlu−ray Disc(以下、BDという)では、DVD(NA0.6、光源波長650nm、記憶容量4、7GB)と同じ大きさである直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり23〜27GBの情報の記録が可能であり、又、NA0.65、光源波長405nmの仕様で情報記録/再生を行う光ディスク、いわゆるHD DVD(以下、HDという)では、直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり15〜20GBの情報の記録が可能である。尚、BDでは、光ディスクの傾き(スキュー)に起因して発生するコマ収差が増大するため、DVDにおける場合よりも保護層を薄く設計し(DVDの0.6mmに対して、0.1mm)、スキューによるコマ収差量を低減している。以下、本明細書では、このような光ディスクを「高密度光ディスク」と呼ぶ。
また、現在において、多種多様な情報を記録したDVDやCD(コンパクトディスク)が販売されている現実をふまえると、一台のプレーヤーで可能な限り様々なタイプの光ディスクに対して適切に情報の記録/再生ができるようにすることが望まれている。更に、光ピックアップ装置がノート型パソコン等に搭載されることも考慮すると、複数種の光ディスクに対する互換性を有するのみでは足らず、そのコンパクト化を更に推進する事が重要である。
ここで、特許文献1には、複数の光学素子を用いて高密度光ディスクとDVD/CDに対して互換可能に情報の記録/再生を行える光ピックアップ装置が開示されている。
特開2004−319062号公報
しかるに、光ピックアップ装置において、更なる低コスト化とコンパクト化を図るためには、光源から光ディスクまでの光路の共通化を図ることが重要となる。ここで、高密度光ディスク用の青紫色レーザ光とDVD用の赤色又はCD用の赤外レーザ光とは、波長が異なるので、この波長差を利用することにより入射した光束を選択的に透過/反射させる選択素子も開発されている。このような選択素子を共通の光路内に配置することで、例えば青紫色レーザ光は透過させ、赤色又は赤外レーザ光は反射させるなどして、光束の分岐を行うことができ、それにより高密度光ディスク用の対物レンズには青紫色レーザ光を入射させ、DVD/CD用の対物レンズには赤色又は赤外レーザ光を入射させることができる。
ところが、選択素子を用いて、青紫色レーザ光と赤色又は赤外レーザ光とを分岐させた光ピックアップ装置において、長期間の使用によりDVD/CDの記録/再生に不具合が生じることが確認された。かかる不具合は、同様のDVD/CD用対物レンズを、DVD/CDのみに対応している光ピックアップ装置に用いた場合には生じていなかったものである。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、青紫色レーザ光を用いる光情報記録媒体を含む異なる光情報記録媒体に対して情報の記録/再生を行うために、長期間安定した性能を発揮しながらも光学系の共通化を図ることができる光ピックアップ装置及びプリズムを提供することを目的とする。
本明細書においては、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザや青紫色SHGレーザを使用する光ディスク(光情報記録媒体ともいう)を総称して「高密度光ディスク」といい、NA0.85の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.1mm程度である規格の光ディスク(例えば、BD:ブルーレイディスク)の他に、NA0.65乃至0.67の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.6mm程度である規格の光ディスク(例えば、HD DVD:単にHDともいう)も含むものとする。また、このような保護層をその情報記録面上に有する光ディスクの他に、情報記録面上に数〜数十nm程度の厚さの保護膜を有する光ディスクや、保護層或いは保護膜の厚さが0の光ディスクも含むものとする。また、本明細書においては、高密度光ディスクには、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザや青紫色SHGレーザを使用する光磁気ディスクも含まれるものとする。
更に、本明細書においては、DVDとは、DVD−ROM、DVD−Video、DVD−Audio、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW等のDVD系列光ディスクの総称であり、CDとは、CD−ROM、CD−Audio、CD−Video、CD−R、CD−RW等のCD系列光ディスクの総称である。記録密度は、高密度光ディスクが最も高く、次いでDVD、CDの順に低くなる。
請求項1に記載の光ピックアップ装置は、波長λ1(380nm≦λ1≦420nm)の第1光束を射出する第1光源と、波長λ2(570nm≦λ2≦820nm)の第2光束を射出する第2光源と、前記第1光束を第1光情報記録媒体の情報記録面上に集光する第1対物レンズと、前記第2光束を第2光情報記録媒体の情報記録面上に集光するプラスチック製の第2対物レンズとを有する光ピックアップ装置であって、
前記第2光束を反射して前記第2対物レンズに入射させる第2立ち上げミラーと、
前記第1光束を反射して前記第1対物レンズに入射させる第1立ち上げミラーとを有し、
前記第1光源から前記第1光情報記録媒体までの前記第1光束の光路と、前記第2光源から前記第2光情報記録媒体までの前記第2光束の光路は、部分的に共通となっており、
前記第2立ち上げミラーは、前記第1光束と前記第2光束の共通光路に配置され、前記第2光束を反射し、前記第1光束を透過し、
前記第1立ち上げミラーは、前記第1光束の専用光路に配置されており、
前記第2立ち上げミラーと前記第2対物レンズとの間に、前記第1光束を反射し、前記第2光束を透過させるフィルターを設けたことを特徴とする。
対物レンズが一般的なDVD/CD用プラスチック対物レンズで用いられているのと同様のプラスチック製である場合、青紫色レーザ光が長期間照射されることによって劣化が生じることが知られている。ところが、高密度光ディスクとDVD/CDに対して互換可能に情報の記録/再生を行う光ピックアップ装置において、本来的に青紫色レーザ光の光路に配置されていないDVD/CD用の対物レンズ(第2対物レンズ)に劣化が生じることが確認された。
本発明者らは、鋭意研究の結果、例えば構成の簡素化を図るために、高密度光ディスク用の青紫色レーザ光の光路と、DVD用の赤色レーザ光又はCD用の赤外レーザ光の光路とを一部共通化した場合、その共通光路を通過した後に選択素子を用いてこれらを分岐した場合でも、相互に数%程度の洩れ光が生じ、DVD/CD用の第2対物レンズに青紫色レーザ光が入射し、これにより劣化が生じることを突き止めたのである。これに対し、DVD/CD用の第2対物レンズをガラス製にすれば、長期間の使用によっても劣化を抑えられ、安定した性能を維持できるが、コスト高を招く。そこで、本発明においては、前記第2立ち上げミラーと前記第2対物レンズとの間に、前記第1光束を反射し、前記第2光束を透過させるフィルターを設けることで、コストと耐久性のバランスを図っているものである。即ち、前記フィルターを用いて、DVD/CD用の第2対物レンズに青紫色レーザ光が入射することを抑制する事により、上述の課題を解決したのである。
請求項1に記載の発明において、前記第1光源から前記第1光情報記録媒体までの前記第1光束の光路と、前記第2光源から前記第2光情報記録媒体までの前記第2光束の光路は、部分的に共通となっており、前記第2立ち上げミラーは、前記第1光束と前記第2光束の共通光路に配置され、前記第2光束を反射し、前記第1光束を透過し、前記第1立ち上げミラーは、前記第1光束の専用光路に配置されている。但し、以上に限られず、前記第1立ち上げミラーが前記第1光束と前記第2光束の共通光路に配置されて、前記第1光束を反射し前記第2光束を透過し、且つ前記第2立ち上げミラーが前記第2光束の専用光路に配置されている場合、前記第1光束が前記第1立ち上げミラーを透過してしまうことがあるが、本発明によれば、かかる場合でも、透過した前記第1光束が前記第2立ち上げミラーで反射されて前記第2対物レンズに入射することを有効に抑制できる。
請求項2に記載の光ピックアップ装置は、請求項1に記載の発明において、前記フィルターと前記第2立ち上げミラーとが一体化されていることを特徴とするので、コンパクトな光ピックアップ装置を提供できる。
請求項3に記載の光ピックアップ装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第2対物レンズを構成する材料は、厚さ3mmでの波長405nmの光束の透過率が85%未満であることを特徴とする。第2対物レンズを構成する材料は、従来からDVD/CD用プラスチック対物レンズで用いられているプラスチック(特に好ましくはポリオレフィン系プラスチック)を好ましく用いることができる。また、第2対物レンズを構成する材料は、厚さ3mmでの波長λ2の第2光束の透過率が85%以上であることが好ましい。
請求項4に記載の光ピックアップ装置は、請求項1乃至のいずれかに記載の発明において、前記第1対物レンズを構成する材料は、厚さ3mmでの波長405nmの光束の透過率が85%以上であることを特徴とする。第1対物レンズを構成する材料は、ガラスや、青紫色レーザ光に対して高い透過率及び耐性を有するプラスチックが好ましく用いられる。波長405nmの光束を24時間以上連続照射しても、透過率が5%以上低下しないような材料であることがより好ましい。
請求項5に記載の光ピックアップ装置は、請求項1乃至のいずれかに記載の発明において、前記第1対物レンズと前記第2対物レンズは別体であることを特徴とする。
請求項6に記載の光ピックアップ装置は、請求項1乃至のいずれかに記載の発明において、前記第1対物レンズと第2対物レンズは一体化されていることを特徴とする。「第1の対物レンズと第2の対物レンズが一体化されている」とは、第1の対物レンズ及び第2の対物レンズが融合している場合(例えば、第1の対物レンズ及び第2の対物レンズを有する光学素子を二色成形などによる一体成形によって得る場合)や、第1の対物レンズと第2の対物レンズを別々に成形し、後で接着や嵌合させることなどにより一体化させる場合を共に含むものとする。
請求項7に記載のプリズムは、波長λ1(380nm≦λ1≦420nm)の第1光束を射出する第1光源と、波長λ2(570nm≦λ2≦820nm)の第2光束を射出する第2光源と、前記第1光束を第1光情報記録媒体の情報記録面上に集光する第1対物レンズと、前記第2光束を第2光情報記録媒体の情報記録面上に集光するプラスチック製の第2対物レンズとを有し、前記第1光源から前記第1光情報記録媒体までの前記第1光束の光路と、前記第2光源から前記第2光情報記録媒体までの前記第2光束の光路は、部分的に共通となっている光ピックアップ装置に用いられ、前記第1光束と前記第2光束との共通光路に配置され、前記共通光路を前記第1光束の光路と前記第2光束の光路とに分岐するプリズムであって、前記第2光束を反射して前記第2光束を前記第2対物レンズへの光路に導き、かつ、前記第1光束を透過して前記第1光束を前記第1対物レンズへの光路に導く反射面を有し、さらに、前記反射面から反射した光束が通過する面に、前記波長λ1の光束を反射し前記波長λ2の光束を透過させる特性のフィルター膜を有することを特徴とする。このようなプリズムを用いることで、前記第2立ち上げミラーに対して前記第2対物レンズを接近させることが出来、更に光ピックアップ装置のコンパクト化を図ることができる。
第1光情報記録媒体としては、BD又はHDが好ましい。第2光情報記録媒体としては、DVD又はCDが好ましい。従って、第1対物レンズは、BD又はHD専用もしくは互換用であると好ましく、第2対物レンズは、DVD又はCD専用もしくは、それらの互換用であると好ましい。
本明細書中において、第1、第2対物レンズの各対物レンズにおける対物レンズとは、狭義には光ピックアップ装置に光情報記録媒体を装填した状態において、最も光情報記録媒体側の位置で、これと対向すべく配置される集光作用を有するレンズを指し、広義にはそのレンズと共に、アクチュエータによって少なくともその光軸方向に作動可能なレンズ群を指すものとする。
本発明によれば、異なる光情報記録媒体に対して情報の記録/再生を行うために、長期間安定した性能を発揮しながらも光学系の共通化を図ることができる光ピックアップ装置及びプリズムを提供することができる。
光ピックアップ装置PU1の概略構成を示す斜視図である。 光ピックアップ装置PU1の概略構成を示す平面図である。 本実施の形態に係る光ピックアップ装置PU1のプリズムPSに設けたダイクロイック膜の分光透過率の一例を示す図である。 第1対物レンズと第2対物レンズの変形例を示す斜視図である。 第1対物レンズと第2対物レンズの別な変形例を示す斜視図である。 第1対物レンズと第2対物レンズの変形例を示す図である。
符号の説明
COL コリメートレンズ
CT2 切欠
DP ダイクロイックプリズム
F フィルター
FL1 フランジ部
FL2 フランジ部
HL 開口
HL2 開口
LD1 半導体レーザ
LD2 半導体レーザ
M1 第1立ち上げミラー
M2 第2立ち上げミラー
OBJ1 第1対物レンズ
OBJ2 第2対物レンズ
OE 一体型光学素子
PBS 偏光ビームスプリッタ
PD 光検出器
PS プリズム
PU1 光ピックアップ装置
QWP λ/4波長板
ST 段差部
ST2 段差部
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。尚、本実施の形態にかかる光ピックアップ装置PU1は、特に薄形の光ディスクドライブ装置に組み込むことが可能である。図1は、BD及びDVDに対して情報の記録/再生が可能な光ピックアップ装置PU1の概略構成を示す斜視図である。図2は、光ピックアップ装置PU1を平面的に示した図である。
光ピックアップ装置PU1は、2つの立ち上げミラーM1,M2を有している。第2立ち上げミラーM2は、半導体レーザLD1から出射される第1光束と半導体レーザLD2から出射される第2光束の共通光路に配置され、ダイクロイック膜を被覆した反射面で第2光束を反射し、第1光束を透過する。
ここでは、第2立ち上げミラーM2は、立方体状のプリズムPSの内部に形成された斜面からなる。半導体レーザLD2から出射された光束が、プリズムPSに入射し、第2立ち上げミラーM2で反射された後、プリズムPSの上面から出射するが、その上面には、第1光束を反射し第2光束を通過させるダイクロイック膜が被覆されている。即ち、プリズムPSの上面がフィルターFを構成する。
図3は、本実施の形態に係る光ピックアップ装置PU1のプリズムPSに設けたダイクロイック膜の分光透過率の一例を示す図である。横軸が波長であり、縦軸が透過率である。
図3に示すように、波長λ1(380nm≦λ1≦420nm)の第1光束の波長領域においては、ダイクロイック膜の透過率は13%以下である。このため、第2立ち上げミラーM2で僅かに反射される第1光束のうちの大部分は、このダイクロイック膜で反射され、第2対物レンズOBJ2に入射する第1光束は、極めて微量となる。また、波長λ2(570nm≦λ2≦820nm)の第2光束の波長領域においては、ダイクロイック膜の透過率は93%以上であり、第2光束の光量損失はほとんどない。
一方、第1立ち上げミラーM1は、第1光束の専用光路に配置され、第2立ち上げミラーM2を透過した第1光束を反射面で反射する。
第2対物レンズOBJ2を構成する材料は従来からDVD/CD用対物レンズで用いられているポリオレフィン系のプラスチックであり、厚さ3mmでの波長405nmの光束の透過率が85%未満であり、厚さ3mmでの波長655nmの光束の透過率が85%以上である。一方、第1対物レンズOBJ1を構成する材料は、厚さ3mmでの波長405nmの光束の透過率が85%以上であって、青紫色レーザー光に対して耐性を有するプラスチックである。本実施の形態では、第1対物レンズOBJ1と第2対物レンズOBJ2とは別体である。尚、ダイクロイックプリズムDPから第2立ち上げミラーM2までが共通光路であり、第2立ち上げミラーM2から光ディスクまでが第2光束の専用光路となる。尚、第2対物レンズOBJ2の位置は、光ディスクを装填した状態で光ピックアップ装置をディスク盤面に対して垂直方向から見た際に、光ディスクの中心と第2対物レンズの中心を結んだ線が、第2立ち上げミラーまでの光束の光路と直交するような位置であることが好ましい。即ち、図2において、第2対物レンズOBJ2の位置が、ちょうどディスクの中央に相当する位置であることが好ましい。
図1、2において、BDに対して情報の記録/再生を行う場合、第1光源としての半導体レーザLD1(波長λ1;380nm≦λ1≦420nm、本実施例では405nm)を発光させる。半導体レーザLD1から出射された光束は、ダイクロイックプリズムDPを通過し、偏光ビームスプリッタPBSを通過し、コリメートレンズCOLを通過して平行光束となり、λ/4波長板QWPを通過して、プリズムPS内の第2立ち上げミラーM2を通過し、第1立ち上げミラーM1で反射されて、第1対物レンズ部OBJ1により集光されて、BDの保護層(厚さt1;0.03mm≦t1≦0.13mm、本実施例では0.1mm)を介してその情報記録面に集光されここに集光スポットを形成する。
そして情報記録面で情報ピットにより変調されて反射した光束は、再び第1対物レンズ部OBJ1を通過し、第1立ち上げミラーM1で反射され、プリズムPS内の第2立ち上げミラーM2、λ/4波長板QWP、コリメートレンズCOLを通過して、偏光ビームスプリッタPBSで反射され、光検出器PDの受光面に入射するので、その出力信号を用いて、BDに対して情報の記録/再生を行うことができる。
一方、DVDに対して情報の記録/再生を行う場合、第2光源としての半導体レーザLD2(波長λ2;550nm≦λ2≦680nm、本実施例では655nm)を発光させる。半導体レーザLD2から出射された光束は、ダイクロイックプリズムDPで反射され、偏光ビームスプリッタPBSを通過し、コリメートレンズCOLを通過して平行光束となり、λ/4波長板QWPを通過して、プリズムPS内の第2立ち上げミラーM2で反射されて、第2対物レンズ部OBJ2により集光されて、DVDの保護層(厚さt2;0.5mm≦t2≦0.7mm、本実施例では0.6mm)を介し、その情報記録面に集光されここに集光スポットを形成する。
そして情報記録面で情報ピットにより変調されて反射した光束は、再び第2対物レンズ部OBJ2を通過し、プリズムPS内の第2立ち上げミラーM2で反射され、λ/4波長板QWP、コリメートレンズCOLを通過して、偏光ビームスプリッタPBSで反射され、光検出器PDの受光面に入射するので、その出力信号を用いて、DVDに対して情報の記録/再生を行うことができる。
第2立ち上げミラーM2で第1光束は透過され、第2光束は反射されるが、第1光束の一部は第2立ち上げミラーM2で反射されてしまう。本実施の形態によれば、光路における位置に関して、第2立ち上げミラーM2の方が第1立ち上げミラーM1よりも光源に近く、ここに高い強度の第1光束が入射するようになっている。従って、第2立ち上げミラーM2から反射されてしまう第1光束の量も、それに比例して多くなる。しかしながら、このような第1光束が、第2立ち上げミラーM2から反射された場合でも、プリズムPSのフィルターFが第1光束の透過を抑制するので、第2対物レンズOBJ2には、第1光束が殆ど入射することがなくなり、第2対物レンズOBJ2を、従来からDVD/CD用対物レンズに用いられているポリオレフィン系のプラスチックで形成しても、その早期劣化を抑制することができる。
以上の例では、第1対物レンズOBJ1がBD専用であり、第2対物レンズOBJ2がDVD専用であるが、かかる組み合わせに限られない。第1対物レンズOBJ1をHD専用としても良く、或いはBD/HD互換用としても良い。又、第2対物レンズOBJ2をCD専用としても良く、或いはDVD/CD互換用としても良い。この場合、第2対物レンズOBJ2の光学面に光路差付与構造としての回折構造を設け、且つ半導体レーザLD2を2レーザ1パッケージとして、波長λ3(750nm≦λ3≦820nm)の光束も出射できる第3光源を更に備えるようにすると好ましい。
更に、本実施の形態では、第1対物レンズOBJ1と第2対物レンズOBJ2とを別体としているが、嵌合や接着等により一体化しても良い。例えば、図4に示すように、第2対物レンズOBJ2は、矩形板状のフランジ部FL2を有していてよい。かかる場合、フランジ部FL2に形成された開口HLの段差部STに、フランジ部FL1が保持されるようにして、別個に成形された第1の対物レンズOBJ1が組み合わされる。第1対物レンズOBJ1と第2対物レンズOBJ2の有効径は、互いに略等しいことが望ましい。
或いは、図5に示すように、第2対物レンズOBJ2が、その矩形板状のフランジ部FL2に段差部ST2を有する切欠CT2を形成していても良い。かかる場合、切欠CT2内の段差部ST2に、フランジ部FL1を保持されるようにして、第1対物レンズOBJ1が光軸直交方向から組み付けられ、接着等により一体化されて、第1対物レンズOBJ1と第2対物レンズOBJ2が並列になった一体型光学素子OEを形成できる。
また、図6に示すように、開口HL2又は切欠CT2内に段差部ST2を形成することなく、第1の対物レンズOBJ1のフランジ部FL1は、フランジ部FL2の上面で支持されても良い。或いは、図示していないが、第1対物レンズOBJ1と第2対物レンズOBJ2とを、別部材である保持部材(図4のフランジ部FL2と同様な矩形板状)に組み付けることで一体化しても良い。何れの場合も、保持部材が開口を有し、そこに対物レンズを嵌め込むように配置する事が好ましい。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。尚、第1の立ち上げミラーをプリズム形状にしても良く、第2の立ち上げミラーを含むプリズムの面にダイクロイック膜を設ける代わりに、第2の立ち上げミラーと第2対物レンズとの間に、別体のダイクロイックフィルターを設けてもよいし、第2対物レンズの光源側の光学面にダイクロイック膜を設けてもよい。

Claims (7)

  1. 波長λ1(380nm≦λ1≦420nm)の第1光束を射出する第1光源と、波長λ2(570nm≦λ2≦820nm)の第2光束を射出する第2光源と、前記第1光束を第1光情報記録媒体の情報記録面上に集光する第1対物レンズと、前記第2光束を第2光情報記録媒体の情報記録面上に集光するプラスチック製の第2対物レンズとを有する光ピックアップ装置であって、
    前記第2光束を反射して前記第2対物レンズに入射させる第2立ち上げミラーと、
    前記第1光束を反射して前記第1対物レンズに入射させる第1立ち上げミラーとを有し、
    前記第1光源から前記第1光情報記録媒体までの前記第1光束の光路と、前記第2光源から前記第2光情報記録媒体までの前記第2光束の光路は、部分的に共通となっており、
    前記第2立ち上げミラーは、前記第1光束と前記第2光束の共通光路に配置され、前記第2光束を反射し、前記第1光束を透過し、
    前記第1立ち上げミラーは、前記第1光束の専用光路に配置されており、
    前記第2立ち上げミラーと前記第2対物レンズとの間に、前記第1光束を反射し、前記第2光束を透過させるフィルターを設けたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記フィルターと前記第2立ち上げミラーとが一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記第2対物レンズを構成する材料は、厚さ3mmでの波長405nmの光束の透過率が85%未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記第1対物レンズを構成する材料は、厚さ3mmでの波長405nmの光束の透過率が85%以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記第1対物レンズと前記第2対物レンズは別体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記第1対物レンズと第2対物レンズは一体化されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  7. 波長λ1(380nm≦λ1≦420nm)の第1光束を射出する第1光源と、波長λ2(570nm≦λ2≦820nm)の第2光束を射出する第2光源と、前記第1光束を第1光情報記録媒体の情報記録面上に集光する第1対物レンズと、前記第2光束を第2光情報記録媒体の情報記録面上に集光するプラスチック製の第2対物レンズとを有し、前記第1光源から前記第1光情報記録媒体までの前記第1光束の光路と、前記第2光源から前記第2光情報記録媒体までの前記第2光束の光路は、部分的に共通となっている光ピックアップ装置に用いられ、前記第1光束と前記第2光束との共通光路に配置され、前記共通光路を前記第1光束の光路と前記第2光束の光路とに分岐するプリズムであって、
    前記第2光束を反射して前記第2光束を前記第2対物レンズへの光路に導き、かつ、前記第1光束を透過して前記第1光束を前記第1対物レンズへの光路に導く反射面を有し、さらに、前記反射面から反射した光束が通過する面に、前記波長λ1の光束を反射し前記波長λ2の光束を透過させる特性のフィルター膜を有することを特徴とするプリズム。
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