JPWO2008114549A1 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

異なる光情報記録媒体に対して情報記録及び/又は再生を行うために、耐久性を維持しながらも、光学系の共通化を図ることができる光ピックアップ装置を提供する。第1立ち上げミラーM1の方が第2立ち上げミラーM2よりも光源に近い。加えて、第1立ち上げミラーM1は、青紫色レーザ光である第1光束を反射するミラーであるため、第1光束は、第1立ち上げミラーM1で反射される。従って、DVD用の第2対物レンズOBJ2に第1光束が入射してしまうことを防止できる。万一、第1光束の一部が、第1立ち上げミラーM1を透過したとしても、第2立ち上げミラーM2を、第1光束を透過し第2光束を反射するようなミラーとすることで、僅かに漏れ出た第1光束が第2立ち上げミラーM2で反射する事を防止できるため、さらに、第2対物レンズOBJ2に第1光束が入射する事を防止できる。

Description

本発明は、異なる種類の光情報記録媒体(光ディスクともいう)に対して情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置に関する。
近年、波長400nm程度の青紫色半導体レーザを用いて、情報の記録及び/又は再生(以下、「記録及び/又は再生」を「記録/再生」と記載する)を行う高密度光ディスクシステムの研究・開発が急速に進んでいる。一例として、NA0.85、光源波長405nmの仕様で情報の記録/再生を行う光ディスク、いわゆるBlu−ray Disc(以下、BDという)を扱うシステムでは、DVD(NA0.6、光源波長650nm、記憶容量4.7GB)と同じ大きさである直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり23〜27GBの情報の記録が可能であり、又、NA0.65、光源波長405nmの仕様で情報の記録/再生を行う光ディスク、いわゆるHD DVD(以下、HDという)を扱うシステムでは、直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり15〜20GBの情報の記録が可能である。尚、BDでは、光ディスクの傾き(スキュー)に起因して発生するコマ収差が増大するため、DVDよりも保護層を薄く設計し(DVDの0.6mmに対して、0.1mm)、スキューによるコマ収差量を低減している。以下、本願において、このような光ディスクを「高密度光ディスク」と呼ぶ。
また、多種多様な情報を記録したDVDやCD(コンパクトディスク)が販売されている現実をふまえると、一台のプレーヤーで複数種の光ディスクに対して適切に情報の記録/再生ができるようにすることが望まれている。更に、光ピックアップ装置がノート型パソコン等に搭載されることも考慮すると、複数種の光ディスクに対する互換性を有するのみでは足らず、コンパクト化を更に推進する事が重要である。
特許文献1には、複数の光学素子を用いて高密度光ディスクとDVD/CDに対して互換可能に情報の記録/再生を行う光ピックアップ装置が開示されている。
特開2004−319062号公報
ところで、高密度光ディスク用の青紫色レーザ光は、DVD用の赤色レーザ光やCD用の赤外レーザ光に比べ、プラスチックを劣化させやすいという特性がある。このため、特許文献1に開示された高密度光ディスク専用の対物レンズは、ガラスを用いている。又、耐紫外線効果の高い特殊なプラスチックを用いて形成された対物レンズも開発されている。
しかしながら、ガラス製或いは特殊なプラスチック製の対物レンズは、一般的にはコストが高く大量生産に不向きという問題がある。そこで、高密度光ディスクとDVD/CDに対して互換可能に情報の記録/再生を行う光ピックアップ装置において、高密度光ディスク用の対物レンズと、DVD/CD用の対物レンズとを分けて用いる場合、DVD/CD用の対物レンズには、低コスト化を図るため、安価なプラスチック素材を用いたいという要請がある。
また、光ピックアップ装置において、更なる低コスト化とコンパクト化を図るためには、光源から光ディスクまでの光路の共通化を図ることが重要でなる。青紫色レーザ光と赤色又は赤外レーザ光とは、波長が異なるので、これを利用することにより入射した光束を選択的に透過/反射させる選択素子も開発されている。このような選択素子を共通の光路内に配置することで、例えば青紫色レーザ光は透過させ、赤色又は赤外レーザ光は反射させるなどして、光束の分岐を行うことが出来る。このようにすることにより、高密度光ディスク用の対物レンズには青紫色レーザ光を入射させ、DVD/CD用の対物レンズには赤色又は赤外レーザ光を入射させることができる。
ところが、本来的には青紫色レーザ光を透過(又は反射)させる機能を有する選択素子でも、製造バラツキなどにより、数%の青紫色レーザ光を反射(又は透過)させる場合がある。かかる場合、洩れた数%の青紫色レーザ光は、DVD/CD用の対物レンズに入射することとなるので、かかる対物レンズを従来のプラスチック素材により形成すると、長時間の使用により対物レンズが劣化してしまう恐れがある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、異なる光情報記録媒体に対して情報の記録/再生を行うために、耐久性を維持しながらも、光学系の共通化を図ることができる光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
本願において、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザや青紫色SHGレーザを使用する光ディスク(光情報記録媒体ともいう)を総称して「高密度光ディスク」といい、NA0.85の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.1mm程度である規格の光ディスク(例えば、BD:ブルーレイディスク)の他に、NA0.65乃至0.67の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.6mm程度である規格の光ディスク(例えば、HD DVD:単にHDともいう)も含むものとする。また、このような保護層をその情報記録面上に有する光ディスクの他に、情報記録面上に数〜数十nm程度の厚さの保護膜を有する光ディスクや、保護層或いは保護膜の厚さが0の光ディスクも含むものとする。また、本願において、高密度光ディスクには、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザや青紫色SHGレーザを使用する光磁気ディスクも含まれるものとする。
更に、本願において、DVDとは、DVD−ROM、DVD−Video、DVD−Audio、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW等のDVD系列光ディスクの総称であり、CDとは、CD−ROM、CD−Audio、CD−Video、CD−R、CD−RW等のCD系列光ディスクの総称である。記録密度は、高密度光ディスクが最も高く、次いでDVD、CDの順に低くなる。
請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ装置は、波長λ1(380nm≦λ1≦420nm)の第1光束を射出する第1光源と、波長λ2(550nm≦λ2≦820nm)の第2光束を射出する第2光源と、前記第1光束を第1光情報記録媒体の情報記録面上に集光する第1対物レンズと、前記第2光束を第2光情報記録媒体の情報記録面上に集光するプラスチック製の第2対物レンズと、前記第1光束を反射して前記第1対物レンズに入射させる第1立ち上げミラーと、前記第2光束を反射して前記第2対物レンズに入射させる第2立ち上げミラーと、を有する光ピックアップ装置であって、
前記第1光源から前記第1光情報記録媒体までの前記第1光束の光路と、前記第2光源から前記第2光情報記録媒体までの前記第2光束の光路は、部分的に共通となっており、
前記第1立ち上げミラーは、前記第1光束と前記第2光束の共通光路に配置され、前記第1光束を反射し、前記第2光束を透過し、
前記第2立ち上げミラーは、前記第2光束の専用光路に配置され、前記第1立ち上げミラーを透過した前記第2光束を反射することを特徴とする。
本発明と異なり、共通光路に第2光束用の立ち上げミラーを配置し、立ち上げミラーで反射された第2光束が第2対物レンズに入射し、第1光束は当該立ち上げミラーを透過する構成の光ピックアップ装置の場合、第1光束の一部が当該立ち上げミラーで反射してしまい、第2対物レンズに入射してしまう恐れがあった。本発明によれば、第1光源から出射された第1光束は、共通光路を通り、まず第1立ち上げミラーで反射されるため、第2対物レンズに入射する第1光束はほとんどなくなり、第2対物レンズを安価なプラスチックで形成しても、長時間の劣化が抑制され、光ピックアップ装置の耐久性を確保できる。
尚、第1光情報記録媒体としては、BD又はHDがあり、第2光情報記録媒体としては、DVD又はCDがあるが、第1対物レンズを、BDとHDの互換用として共通に用いることもできる。
請求の範囲第2項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項に記載の発明において、前記第2立ち上げミラーは、前記第1光束を透過することを特徴とする。この構成によって、万一、第1立ち上げミラーを、第1光束の一部が透過したとしても、透過してしまった第1光束は、第2立ち上げミラーで透過され、反射されることがない。従って、第2対物レンズに入射する第1光束をさらに低減することが可能となる。
請求の範囲第3項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項又は第2項に記載の発明において、前記第2対物レンズを構成する材料は、波長405nmの光束による軸上厚3mmでの透過率が85%未満であることを特徴とする。
第2対物レンズを構成する材料は、従来からCD/DVD用プラスチック対物レンズで用いられているプラスチック(特に好ましくはポリオレフィン系プラスチック)を好ましく用いることができる。また、第2対物レンズを構成する材料は、波長λ2の第2光束による軸上厚3mmでの透過率が85%以上であることが好ましい。
請求の範囲第4項の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか一項に記載の発明において、前記第1対物レンズを構成する材料は、波長405nmの光束による軸上厚3mmでの透過率が85%以上であることを特徴とする。第1対物レンズを構成する材料は、ガラスや、青紫色レーザ光に対して高い透過率及び耐性を有するプラスチックが好ましく用いられる。波長405nmの光束を24時間以上連続照射しても、透過率が5%以上低下しないような材料であることがより好ましい。
請求の範囲第5項の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか一項に記載の発明において、前記第2光束の波長λ2は、550nm≦λ2≦680nmの範囲内であり、更に波長λ3(750nm≦λ3≦820nm)の第3光束を射出する第3光源を有し、前記第2対物レンズは光路差付与構造を有し、前記第2光束を前記第2光情報記録媒体の情報記録面上に集光すると共に、前記第3光束を第3光情報記録媒体の情報記録面上に集光することを特徴とする。
かかる場合、第2光情報記録媒体がDVDであり、第3光情報記録媒体がCDとなり、これらと高密度光ディスクとに対して互換可能に情報の記録/再生を行うことができる。なお、本願でいう光路差付与構造とは、入射光束に対して光路差を付加する構造の総称である。光路差付与構造には、位相差を付与する位相差付与構造も含まれる。また、位相差付与構造には回折構造が含まれる。光路差付与構造は、段差を有し、好ましくは段差を複数有する。この段差により入射光束に光路差及び/又は位相差が付加される。光路差付与構造により付加される光路差は、入射光束の波長の整数倍であっても良いし、入射光束の波長の非整数倍であっても良い。段差は、光軸垂直方向に周期的な間隔をもって配置されていてもよいし、光軸垂直方向に非周期的な間隔をもって配置されていてもよい。
請求の範囲第5項の発明では、光路差付与構造が、第2光束と第3光束の波長の差を利用して、第2光情報記録媒体と第3光情報記録媒体の透明基板の厚さの差に基づいて発生する球面収差を低減するような性質を有しており、当該性質を利用して互換を可能とすることが好ましい。
請求の範囲第6項の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに一項に記載の発明において、前記第1対物レンズと前記第2対物レンズは別体であることを特徴とする。
請求の範囲第7項の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項乃至第5項のいずれか一項に記載の発明において、前記第1対物レンズと第2対物レンズは一体化されていることを特徴とする。
ここでいう「一体化」には、第1対物レンズと第2対物レンズをそれぞれ別に製造し、後で、接着や嵌合などにより一体化する態様が含まれる。一方、第1対物レンズと第2対物レンズを同一材料で一体成形するような態様は含まれない。
請求の範囲第8項の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項乃至第7項のいずれか一項に記載の発明において、コリメートレンズが、前記第1光束と前記第2光束の共通の光路内に設けられていることを特徴とする。
請求の範囲第9項の光ピックアップ装置は、請求の範囲第8項に記載の発明において、前記第1光源と前記コリメートレンズとの間に設けられ、前記第1光束の一部を透過するミラーと、前記ミラーの背後に配置され、前記ミラーを透過した第1光束を受光するモニタと、を有することを特徴とする。
このようなミラー及びモニタを設けることにより、光ピックアップ装置をコンパクトな構成にすることができる。尚、「ミラーの背後」とは、第1光束を反射する反射面と逆側を意味する。
本願において、対物レンズとは、狭義には光ピックアップ装置に光情報記録媒体を装填した状態において、最も光情報記録媒体側の位置で、これと対向すべく配置される集光作用を有するレンズを指し、広義にはそのレンズと共に、アクチュエータによって少なくともその光軸方向に作動可能なレンズ群を指すものとする。
本発明に係る光ピックアップ装置によれば、異なる光情報記録媒体に対して情報の記録/再生を行うために、耐久性を維持しながらも、光学系の共通化を図ることができる。
光ピックアップ装置PU1の概略構成を示す斜視図である。 光ピックアップ装置PU1の概略構成を示す平面図である。 第1対物レンズと第2対物レンズの変形例を示す斜視図である。 第1対物レンズと第2対物レンズの別な変形例を示す斜視図である。 第1対物レンズと第2対物レンズの変形例を示す図である。 光ピックアップ装置PU2の概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
COL コリメートレンズ
CT2 切欠
DP ダイクロイックプリズム
FL1 フランジ部
FL2 フランジ部
HL 開口
HL2 開口
LD1 半導体レーザ
LD2 半導体レーザ
M1 第1立ち上げミラー
M2 第2立ち上げミラー
MM モニタミラー
OBJ1 第1対物レンズ
OBJ2 第2対物レンズ
OE 一体型光学素子
PBS 偏光ビームスプリッタ
PD 光検出器
PM パワーモニタ
PU1 光ピックアップ装置
PU2 光ピックアップ装置
QWP λ/4波長板
ST 段差部
ST2 段差部
まず、本発明に係る第1の実施形態について図面を用いて説明する。尚、第1の本実施形態にかかる光ピックアップ装置PU1は、特に薄形の光ディスクドライブ装置に組み込むことが可能である。図1は、BD及びDVDに対して情報の記録/再生が可能な光ピックアップ装置PU1の概略構成を示す斜視図である。図2は、光ピックアップ装置PU1を平面的に示した図である。
光ピックアップ装置PU1は、2つの立ち上げミラーM1,M2を有している。第1立ち上げミラーM1は、半導体レーザLD1から出射される第1光束と半導体レーザLD2から出射される第2光束の共通光路に配置され(第1光束の光路と第2光束の光路は部分的に共通となっている)、ダイクロイック膜を被覆した反射面で第1光束を反射し、第2光束を透過する。第2立ち上げミラーM2は、第2光束の専用光路に配置され、第1立ち上げミラーM1を透過した第2光束をダイクロイック膜を被覆した反射面で反射する。また、第2立ち上げミラーのダイクロイック膜は、第1光束を透過する性質も有している。
第2対物レンズOBJ2を構成する材料は従来からCD/DVD用対物レンズで用いられているポリオレフィン系のプラスチックであり、波長405nmの光束による軸上厚3mmでの透過率が85%未満であり、波長655nmの光束による軸上厚3mmでの透過率が85%以上である。一方、第1対物レンズOBJ1を構成する材料は、波長405nmの光束による軸上厚3mmでの透過率が85%以上の青紫色レーザ光に対して耐性を有するプラスチックである。
第1の本実施形態では、第1対物レンズOBJ1と第2対物レンズOBJ2とは別体である。尚、ダイクロイックプリズムDPから第1立ち上げミラーM1までが共通光路であり、第1立ち上げミラーM1から光ディスクまでが第2光束の専用光路となる。尚、第2対物レンズOBJ2の位置は、光ディスクを装填した状態で光ピックアップ装置をディスク盤面に対して垂直方向から見た際に、光ディスクの中心と第2対物レンズの中心を結んだ線が、第2立ち上げミラーまでの光束の光路と直交するような位置であることが好ましい。即ち、図2において、第2対物レンズOBJ2の位置が、ちょうどディスクの中央に相当する位置であることが好ましい。
図1,2において、BDに対して情報の記録/再生を行う場合、第1光源としての半導体レーザLD1(380nm≦波長λ1≦420nm)を発光させる。半導体レーザLD1から射出された光束は、ダイクロイックプリズムDPを通過し、偏光ビームスプリッタPBSを通過し、コリメートレンズCOLを通過して平行光束となる。そしてλ/4波長板QWPを通過し、第1立ち上げミラーM1で反射され、第1対物レンズ部OBJ1により集光される。その結果、BDの保護層(厚さt1=0.03〜0.13mm)を介してその情報記録面に集光され、情報記録面に集光スポットを形成する。
情報記録面で情報ピットにより変調されて反射した光束は、再び第1対物レンズ部OBJ1を通過し、第1立ち上げミラーM1で反射され、λ/4波長板QWP、コリメートレンズCOLを通過し、偏光ビームスプリッタPBSで反射され、光検出器PDの受光面に入射する。そして光検出器PDの出力信号を用いて、BDに対して情報の記録/再生を行うことができる。
一方、DVDに対して情報の記録/再生を行う場合、第2光源としての半導体レーザLD2(DVDに対して情報の記録/再生を行う場合は、半導体レーザLD2の波長λ2を「550nm≦λ2≦680nm」の範囲内とする)を発光させる。半導体レーザLD2から出射された光束は、ダイクロイックプリズムDPで反射され、偏光ビームスプリッタPBSを通過し、コリメートレンズCOLを通過して平行光束となる。そしてλ/4波長板QWP及び第1立ち上げミラーM1を通過し、第2立ち上げミラーM2で反射され、第2対物レンズ部OBJ2により集光される。その結果、DVDの保護層(厚さt2=0.5〜0.7mm)を介してその情報記録面に集光され、情報記録面に集光スポットを形成する。
情報記録面で情報ピットにより変調されて反射した光束は、再び第2対物レンズ部OBJ2を通過し、第2立ち上げミラーM2で反射され、第1立ち上げミラーM1、λ/4波長板QWP、コリメートレンズCOLを通過し、偏光ビームスプリッタPBSで反射され、光検出器PDの受光面に入射する。そして光検出器PDの出力信号を用いて、DVDに対して情報の記録/再生を行うことができる。
第1の本実施形態によれば、光路における位置に関して、第1立ち上げミラーM1の方が第2立ち上げミラーM2よりも光源に近い。また、第1立ち上げミラーM1は、青紫色レーザ光である第1光束を反射するミラーであるため、第1光束は、第1立ち上げミラーM1で反射される。従って、DVD用の第2対物レンズOBJ2に第1光束が入射してしまうことを防止できる。万一、第1光束の一部が、第1立ち上げミラーM1を透過したとしても、第2立ち上げミラーM2を、第1光束を透過し第2光束を反射するようなミラーとすることで、僅かに漏れ出た第1光束が第2立ち上げミラーM2で反射する事を防止できるため、さらに第2対物レンズOBJ2に第1光束が入射する事を防止できる。
一方、第2光束は、第1立ち上げミラーM1を透過するが、万一、第2光束の一部が第1立ち上げミラーM1で反射しても、第2光束が第1対物レンズOBJ1の品質に与える影響は小さく、第1対物レンズOBJ1がプラスチック製であっても、早期に劣化させるような事はない。
図1、図2に示す光ピックアップ装置PU1では、第1対物レンズOBJ1がBD専用であり、第2対物レンズOBJ2がDVD専用であるが、かかる組み合わせに限られない。第1対物レンズOBJ1をHD専用としても良く、或いはBD/HD互換用としても良い。
また、第2対物レンズOBJ2をCD専用としても良い。CD専用とする場合は、半導体レーザLD2の波長λ2を「750nm≦λ2≦820nm」の範囲内とする。
さらに、第2対物レンズOBJ2をDVD/CD互換用としても良い。この場合、第2対物レンズOBJ2の光学面に光路差付与構造としての回折構造を設け、且つ半導体レーザLD2を2レーザ1パッケージとして、波長λ3(750nm≦λ3≦820nm)の第3光束も射出できる第3光源を更に備えるようにすると好ましい。第2光源としての半導体レーザLD2の波長λ2は「550nm≦λ2≦680nm」の範囲内とする。第2対物レンズOBJ2の光学面に光路差付与構造としての回折構造を設けることにより、第2光束はDVD上に集光すると共に、第3光束はCD上に集光することが出来る。
更に、第1の実施形態では、第1対物レンズOBJ1と第2対物レンズOBJ2とを別体としているが、嵌合や接着等により一体化しても良い。例えば図3に示すように、第2対物レンズOBJ2は、矩形板状のフランジ部FL2を有する形態でもよい。かかる場合、フランジ部FL2に形成された開口HLの段差部STに、別個に成形された第1の対物レンズOBJ1が組み合わされる。これにより、第1の対物レンズOBJ1はフランジ部FL2に保持される。第1対物レンズOBJ1と第2対物レンズOBJ2の有効径は、互いに略等しいことが望ましい。
或いは図4に示すように、第2対物レンズOBJ2が、その矩形板状のフランジ部FL2に段差部ST2を有する切欠CT2を形成する形態でも良い。かかる場合、切欠CT2内の段差部ST2に、フランジ部FL1を保持されるようにして、第1対物レンズOBJ1が光軸直交方向から組み付けられ、接着等により一体化されて、第1対物レンズOBJ1と第2対物レンズOBJ2が並列になった一体型光学素子OEを形成できる。
尚、図4に示すように、切欠CT2内に段差部ST2を形成することなく、図5に示すように、第1の対物レンズOBJ1のフランジ部FL1は、フランジ部FL2の上面で支持されても良い。或いは、図示していないが、第1対物レンズOBJ1と第2対物レンズOBJ2とを、別部材である保持部材(図3のフランジ部FL2と同様な矩形板状)に組み付けることで一体化しても良い。何れの場合も、保持部材が開口を有し、そこに対物レンズ部を嵌め込むように配置する事が好ましい。
図6は、第2の実施形態にかかる光ピックアップ装置PU2の斜視図である。第2の実施形態においては、半導体レーザLD1と、ダイクロイックプリズムDPやコリメートレンズCOLとの間に、第1光束の一部を透過できるハーフミラー状のモニタミラーMM(ミラー)を配置しており、更にモニタミラーMMの背後に、パワーモニタPM(モニタ)を配置している。パワーモニタPMは、モニタミラーMMを透過した第1光束を受光し、その受光量に応じて半導体レーザLD1の駆動制御を行うようになっている。
第2の実施形態では、半導体レーザLD1から出射された第1光束を、モニタミラーMMで鋭角に折り曲げているので、その背後に配置したパワーモニタPMによって、半導体レーザLD1の出力の監視を行いつつも、光ピックアップ装置PU2をコンパクトな構成にすることができる。
以上、本発明の実施形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。

Claims (9)

  1. 波長λ1(380nm≦λ1≦420nm)の第1光束を射出する第1光源と、
    波長λ2(550nm≦λ2≦820nm)の第2光束を射出する第2光源と、
    前記第1光束を第1光情報記録媒体の情報記録面上に集光する第1対物レンズと、
    前記第2光束を第2光情報記録媒体の情報記録面上に集光するプラスチック製の第2対物レンズと、
    前記第1光束を反射して前記第1対物レンズに入射させる第1立ち上げミラーと、
    前記第2光束を反射して前記第2対物レンズに入射させる第2立ち上げミラーと、を有する光ピックアップ装置であって、
    前記第1光源から前記第1光情報記録媒体までの前記第1光束の光路と、前記第2光源から前記第2光情報記録媒体までの前記第2光束の光路は、部分的に共通となっており、
    前記第1立ち上げミラーは、前記第1光束と前記第2光束の共通光路に配置され、前記第1光束を反射し、前記第2光束を透過し、
    前記第2立ち上げミラーは、前記第2光束の専用光路に配置され、前記第1立ち上げミラーを透過した前記第2光束を反射することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記第2立ち上げミラーは、前記第1光束を透過することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記第2対物レンズを構成する材料は、波長405nmの光束による軸上厚3mmでの透過率が85%未満であることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記第1対物レンズを構成する材料は、波長405nmの光束による軸上厚3mmでの透過率が85%以上であることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記第2光束の波長λ2は、550nm≦λ2≦680nmの範囲内であり、更に波長λ3(750nm≦λ3≦820nm)の第3光束を射出する第3光源を有し、
    前記第2対物レンズは光路差付与構造を有し、前記第2光束を前記第2光情報記録媒体の情報記録面上に集光すると共に、前記第3光束を第3光情報記録媒体の情報記録面上に集光することを特徴とする請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記第1対物レンズと前記第2対物レンズは別体であることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第5項のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記第1対物レンズと第2対物レンズは一体化されていることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第5項のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
  8. コリメートレンズが、前記第1光束と前記第2光束の共通の光路内に設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第7項のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記第1光源と前記コリメートレンズとの間に設けられ、前記第1光束の一部を透過するミラーと、
    前記ミラーの背後に配置され、前記ミラーを透過した第1光束を受光するモニタと、を有することを特徴とする請求の範囲第8項に記載の光ピックアップ装置。
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