JP5338583B2 - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、燃料噴射の開始時期を制御可能な内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
吸気通路内に燃料を噴射する吸気通路燃料噴射弁を備え、吸気弁のリフト量が予め定められた設定量よりも小さく、かつ、吸気弁の開弁時期が吸気上死点以降に設定されているときに、燃料性状に応じて、吸気非同期噴射と吸気同期噴射とを切り替えて燃料を噴射し、点火栓に多量の燃料が付着して点火栓が作動不良になるのを抑制させる内燃機関の燃料噴射制御装置が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜5が存在する。
特開2007−332936号公報 特開2002−235580号公報 特開2006−63946号公報 特開2006−307784号公報 特開平5−171990号公報
特許文献1の燃料噴射制御装置においては、吸気同期噴射を行ったときに、気筒内の負圧によって吸気の流速が急激に速くなるため気筒の内壁面に燃料が付着し、炭化水素(HC)の排出量が多くなるという問題がある。
そこで、本発明は、HCの排出量を低減することが可能な内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の燃料噴射制御装置は、吸気ポートに設けられた燃料噴射弁と、前記吸気ポートを開閉する吸気弁の位相角及びリフト量を含む動弁特性が変更可能な可変動弁機構と、を備えた内燃機関に適用される燃料噴射制御装置であって、前記吸気弁の開弁時に筒内に流入する吸気の流速が所定の閾値を超えて増大する領域に前記吸気弁の動弁特性が設定されたか否かを判別する動弁特性判別手段と、前記動弁特性が前記領域に設定されたと判断された場合、前記燃料噴射弁からの燃料噴射の開始時期を前記吸気弁の開弁時期よりも前記動弁特性の設定状態に応じて遅角させる燃料噴射時期制御手段と、を備え、前記燃料噴射時期制御手段は、前記燃料噴射弁から燃料を噴射する期間と前記燃料噴射の開始時期とに応じて前記燃料噴射弁からの燃料噴射の終了時期を変更するとともに、前記燃料噴射の終了時期が吸気行程の終盤に設定される燃料噴射禁止期間に入らないように、前記燃料噴射の終了時期を制限する(請求項1)。
本発明の燃料噴射制御装置においては、吸気弁の開弁時に筒内に流入する吸気の流速が所定の閾値を超えて増大する領域に吸気弁の動弁特性が設定されたと判断された場合、燃料噴射の開始時期を吸気弁の開弁時期よりも動弁特性の設定状態に応じて遅角させることにより、気筒の内壁面への燃料の飛散を低減することができる。これにより、HCの排出量を低減することができる。
また、本発明の燃料噴射制御装置によれば、燃料噴射禁止期間には燃料噴射の終了時期が入らないように燃料を噴射するため、混合気の形成をすることができる。これにより、HCの排出量を低減することができる。
以上説明したように、本発明の内燃機関の燃料噴射制御装置においては、吸気弁の開弁時に筒内に流入する吸気の流速が所定の閾値を超えて増大する領域に吸気弁の動弁特性が設定されたと判断された場合、燃料噴射の開始時期を吸気弁の開弁時期よりも動弁特性の設定状態に応じて遅角させることにより、気筒の内壁面への燃料の飛散を低減することができる。これにより、HCの排出量を低減することができる。
本発明の実施の形態と共通の部分を有する参考例に係る燃料噴射制御装置が適用された内燃機関の吸気系の要部の概略を示す図。 吸気弁のリフト量が図1のリフト量よりも大きい場合を示す図。 クランク角度と吸気弁のリフト量及び吸気の流速との関係を示す図。 参考例に係る燃料噴射時期制御のフローチャート。 本発明の一形態に係る燃料噴射制御装置の燃料噴射時期制御のフローチャート。 クランク角度と吸気弁のリフト量及び吸気の流速との関係並びにクランク角度とHCの排出量との関係を示す図。 吸気弁の開弁時期と燃料噴射開始時期との関係を示す図。 運転状態に応じて、吸気弁のリフト量と燃料噴射開始時期との変更時期の関係を示す図。
(参考例)
本発明の実施の形態を説明する前に、まずは本発明の実施の形態と共通の部分を有する参考例を説明する。図1は、本発明の実施の形態に対する参考例に係る燃料噴射制御装置が適用された内燃機関の吸気系の要部の概略を示している。内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)1は、車両の走行用動力源として搭載され、複数の気筒2(図1では1つの気筒2のみを示した。)を備えている。複数の気筒2には、気筒2内に吸気を取り込むための吸気通路3が接続されている。吸気通路3には、気筒2毎に設けられた吸気ポート4が含まれている。吸気ポート4には、気筒2と吸気通路3との接続部を開閉する吸気弁5が備えられている。この吸気弁5は、吸気弁5の位相角及びリフト量を含む動弁特性を変更可能な可変動弁機構6により開閉駆動される。図1の吸気弁5のリフト量A1は、リフト量が小さい場合の一例を示しており、図2の吸気弁5のリフト量A1は、図1のリフト量が大きい場合の一例を示している。また、吸気ポート4には、ポート噴射用の燃料噴射弁7が設けられている。燃料噴射弁7は、気筒2内に向けて燃料を噴射する。
可変動弁機構6及び燃料噴射弁7のそれぞれは、エンジンコントロールユニット(ECU)10によって制御される。ECU10は、マイクロプロセッサ及びそのマイクロプロセッサの動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を備えたコンピュータとして構成され、エンジン1に設けられた各種のセンサからの出力信号に基づいてエンジン1の運転状態を制御する。ECU10には、エンジン1の吸入空気量に対応する信号を出力するエアフロメータ20と、エンジン1の冷却水の温度に対応する信号を出力する水温センサ21と、エンジン1の機関回転速度(回転数)に対応する信号を出力するクランク角センサ22等とが接続されている。この他にもECU10には各種のセンサが接続されているが、それらの図示は省略した。ECU10は、エアフロメータ20、水温センサ21及びクランク角センサ22等の各種のセンサから取得した数値により、エンジン1の運転状態を把握する。その後、ECU10は、その運転状態等に応じて、燃料噴射弁7から噴射する燃料噴射量を決定する。
ECU10は、運転状態に応じて、吸気弁5のリフト量及び開弁時期(IVO)を含む動弁特性を決定する。この決定に応じて、可変動弁機構6は、吸気弁5を所定のリフト量及び所定のIVOに駆動させる。
図3は、クランク角度と、吸気弁5のリフト量(L1〜L3)及び吸気の流速(L4〜L6)との関係を示している。クランク角度として、吸気上死点(TDC)及び吸気下死点(BDC)を記してある。図3の実線L1は、吸気弁5のリフト量が図1のリフト量のように小さく(以下、小リフトと称することがある。)、IVOが吸気上死点以降である。すなわち、吸気弁5が遅く開いている。実線L4が、実線L1の場合の吸気の流速である。図3の一点鎖線L2は、吸気弁5のリフト量が実線L1と同一の小リフトであるが、IVOが実線L1よりもさらに後である。一点鎖線L5が、一点鎖線L2の場合の吸気の流速である。図3の鎖線L3は、吸気弁5のリフト量が図2のリフト量のように大きく(以下、大リフトと称することがある。)、IVOが吸気上死点と同一である。鎖線L6が、鎖線L3の場合の吸気の流速である。また、αは、吸気弁5の開弁時に筒内に流入する吸気の流速が所定の閾値を超えて増大する領域を示している。さらに、βは、燃料を噴射する期間(燃料噴射期間)を示している。
吸気弁5のリフト量が小リフトかつIVOが吸気上死点以降のときは、例えば、エンジン1の温度が外気温と同じかそれ以下の状態にある場合にエンジン1を始動する冷間始動時にあたる。また、吸気弁5のリフト量が大リフトかつIVOが吸気上死点と同一のときは、例えば、運転状態が高負荷時にあたる。
次に、ECU10は、吸気弁5のリフト量及びIVOの動弁特性に応じて、燃料噴射弁7から燃料を噴射する開始時期(燃料噴射開始時期)を決定する。ECU10は、吸気弁5が開弁している期間に燃料を噴射する吸気同期噴射と、吸気弁5が開弁する前に燃料を噴射する吸気非同期噴射とを、切り替えて燃料の噴射を制御する。ECU10は、吸気同期噴射を実行するか否か、及び吸気同期噴射を実行する場合の燃料噴射開始時期を、図4に示すフローチャートで制御する。
図4においてECU10は、ステップS1の「始め」にて、エンジン1の運転状態、吸気弁5のリフト量及びIVOを取得する。エンジン1の運転状態としては、エンジン1の冷却水の温度等が取得される。次のステップS2においてECU10は、ステップS1で取得した運転状態から、冷間始動時か否かを判断する。該当していない場合は、このフローチャートの制御を実行しない。
一方、冷間始動時の場合はステップS3に進み、ECU10はステップS1で取得した吸気弁5のリフト量から、そのリフト量が小リフトか否かを判断する。そのリフト量が大リフトの場合は、このフローチャートの制御を実行しない。
一方、そのリフト量が小リフトの場合はステップS4に進み、ECU10はステップS1で取得したIVOが、TDC以降か否かを判別する。IVOが、TDCより前の場合は、このフローチャートの制御を実行しない。
一方、IVOが、TDC以降の場合はステップS5に進み、ECU10は燃料噴射開始時期X1を算出し、その算出により求まった燃料噴射開始時期X1を設定する。燃料噴射開始時期X1は、IVO、吸気弁5の開弁時に筒内に流入する吸気の流速が所定の閾値を超えて増大する領域をαとしたときに、下式(1)で算出される。
X1=IVO+α ・・・(1)
次に、ステップS5においてECU10は、算出により求まった燃料噴射開始時期X1を設定する。そして、このフローチャートの制御を終了する。
以上の制御を行った後、ECU10は、その燃料噴射開始時期X1から燃料噴射期間β、燃料を噴射する。図4のフローチャートの制御を実行しない場合は、吸気非同期噴射により燃料を噴射する。このように、ECU10は、吸気弁5の開弁時に筒内に流入する吸気の流速が所定の閾値を超えて増大する領域αに吸気弁5の動弁特性が設定されたか否かを判別する動弁特性判別手段、及び動弁特性がその領域に設定されたと判断された場合、燃料噴射の開始時期を吸気弁5の開弁時期よりも動弁特性の設定状態に応じて遅角させる燃料噴射時期制御手段として機能する。
図3に示すように、吸気弁5のリフト量が大リフトかつIVOが吸気上死点より前の場合(L6)よりも、吸気弁5のリフト量が小リフトかつIVOが吸気上死点以降の場合(L4及びL5)の方が、吸気弁5の開弁から閉弁までの筒内に流入する吸気の流速が概ね速くなる。また、吸気弁5のリフト量が小リフトかつIVOが吸気上死点以降の場合(L4及びL5)の燃料噴射開始時期X1を、吸気弁5の開弁時期よりも遅角させ、当該領域αを過ぎた後にすることができる。
この参考例によれば、吸気弁5の開弁から閉弁までの筒内に流入する吸気の流速が概ね速くなるため、混合気の形成を促進することができる。また、当該領域αを過ぎた後に燃料の噴射を開始するので、気筒2の内壁面への燃料の飛散を低減することができる。これにより、HCの排出量を低減することができる。
(本発明)
次に、図5を参照して本発明の一形態を説明する。図5は本発明の一形態に係る燃料噴射時期制御のフローチャートを示している。図4のフローチャートと共通する制御(S1〜S4)については、図5に同一の参照符号(S1〜S4)を付して説明を省略する。また、この形態の全体構成については、図1が参照される。
図5のフローチャートについて説明する。図5のステップS1〜ステップS4については、図4のステップS1〜S4と共通するので、ECU10により図4と同一の制御がされる。そのため、ステップS4において、IVOが、TDCより前の場合は、図5のフローチャートの制御を実行しない。
一方、IVOが、TDC以降の場合はステップS10に進む。まず、ECU10は、燃料噴射終了時期Yを算出する。燃料噴射終了時期Yは、IVO、吸気弁5の開弁時に筒内に流入する吸気の流速が所定の閾値を超えて増大する領域をα、燃料噴射期間をβとしたときに、下式(2)で算出される。
Y=IVO+α+β ・・・(2)
次に、ECU10は、燃料噴射終了時期Yが燃料噴射禁止期間に入るか否かを算出する。燃料噴射の終了時期が吸気行程の終盤に設定される燃料噴射禁止期間を、図6において説明する。図6には、図3で示した実線L1と実線L4を示し、クランク角度とHCの排出量との関係を実線L7にて示している。図6に示すように、HCの排出量は領域A2において急激に増加する。また、所定のクランク角度θとBDCとの間のHC排出量は、当該領域αのとき(図6のHC1)よりも、増加している。このクランク角度θからBDCまでが、燃料噴射禁止期間γである。
図5に戻り、フローチャートの説明を続ける。ECU10は、燃料噴射終了時期Yが燃料噴射禁止期間γに入るか否かを算出する。これは、上式(2)で算出により求まった燃料噴射終了時期Yが、BDC、燃料噴射禁止期間をγとしたときに、下式(3)を満たすか否かで判断される。
Y≦BDC−γ ・・・(3)
この上式(3)を満たす場合にはステップS11に進み、満たさない場合にはステップS12に進む。先にステップS11に進んだ場合を説明する。ECU10は燃料噴射開始時期X2を算出し、その算出により求まった燃料噴射開始時期X2を設定する。燃料噴射開始時期X2は、上式(1)と同様に、IVO、吸気弁5の開弁時に筒内に流入する吸気の流速が所定の閾値を超えて増大する領域をαとしたときに、下式(4)で算出される。
X2=IVO+α ・・・(4)
次に、ステップS11においてECU10は、算出により求まった燃料噴射開始時期X2を設定する。そして、このフローチャートの制御を終了する。
続いて、上式(3)を満たさない場合にはステップS12に進む。即ち、燃料噴射終了時期Yが燃料噴射禁止期間γに入っている場合である。ECU10は、燃料噴射開始時期X3を算出し、その算出により求まった燃料噴射開始時期X3を設定する。燃料噴射開始時期X3は、BDC、燃料噴射期間をβ、燃料噴射禁止期間をγとしたときに、下式(5)で算出される。
X3=BDC−β−γ ・・・(5)
次に、ステップS12においてECU10は、算出により求まった燃料噴射開始時期X3を設定する。つまり、燃料噴射終了時期Yが燃料噴射禁止期間γに入らないように、燃料噴射終了時期Yが、ECU10により制限される。そして、このフローチャートの制御を終了する。
以上の制御を行った後、ECU10は、その燃料噴射開始時期X2、X3から燃料噴射期間β、燃料を噴射する。図5のフローチャートの制御を実行しない場合は、吸気非同期噴射により燃料を噴射する。このように、ECU10は、本発明の燃料噴射時期制御手段として機能する。
本発明によれば、ECU10により、燃料噴射禁止期間γに入らないように、燃料噴射終了時期Yを制限することができる。そのため、筒内に流入する吸気の流速により混合気の形成をすることができる。これにより、HCの排出量を低減することができる。
本発明は、上述した各形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。図7は、吸気弁の開弁時期と燃料噴射開始時期との関係を示している。図7に示すように、燃料噴射期間β1のとき、燃料噴射開始時期X4から燃料を噴射しても燃料噴射終了時期Yが燃料噴射禁止期間γに入ることはない。しかし、燃料噴射の圧力を低下させた場合又はエタノール等の燃料を使用した場合等により、燃料噴射期間β1が増加することがある。例えば、図7に示すように、上記の理由により燃料噴射期間β2となったとき、燃料噴射開始時期X4から燃料を噴射すると燃料噴射終了時期Yが燃料噴射禁止期間γに入ってしまう。このような場合には、燃料噴射終了時期Yが燃料噴射禁止期間γに入らないように、燃料噴射期間βに応じて燃料噴射開始時期X4を遅角させ、燃料噴射開始時期X5から燃料を噴射してもよい。つまり、燃料噴射禁止期間γに入らないように、燃料噴射期間β2に応じて、燃料噴射の開始時期に関する遅角量の最大値をECU10により制限してもよい。ECU10は、燃料噴射時期制御手段として機能する。この態様によれば、燃料噴射期間β1が増加した場合でも、燃料噴射終了時期Yが燃料噴射禁止期間γに入ることはない。そのため、筒内に流入する吸気の流速により混合気の形成をすることができる。これにより、HCの排出量を低減することができる。
図8は、運転状態に応じて、吸気弁のリフト量と燃料噴射開始時期との変更時期の関係を示している。例えば、冷間始動時においても車両の運転者による急加速等の要求があった場合、高負荷(吸気弁5のリフト量を大リフトにし、吸気量を増やす)に移行しなければならず、かつ、この場合には運転の応答性及び円滑性が要求される。そのため、吸気弁5のリフト量(吸気量)及び燃料噴射開始時期(吸気同期噴射と吸気非同期噴射との切り替えの時期)による空燃比の荒れ、特に吸気弁5のリフト量と燃料噴射開始時期との同時変更を抑制する必要がある。
運転者の要求が、低負荷時から高負荷時への切り替えの場合は、図8の左側(低負荷→高負荷切替時)のように制御してもよい。この場合の吸気弁5のリフト量と燃料噴射開始時期との変更時期について、以下に説明する。低負荷から高負荷に切り替わるまでのt1からt2までは、吸気弁5のリフト量を小リフトとし、吸気同期噴射を行う。次に、t2からt3までの一定期間においては、吸気弁5のリフト量をt2時の小リフトからt3時の大リフトにする。そのため、リフト量が徐々に大きくなるように、吸気弁5を可変動弁機構6により駆動させる。続いて、吸気弁5のリフト量が大リフトになったt3時から、吸気同期噴射から吸気非同期噴射に、ECU10により変更する。そして、t4の高負荷時には、吸気弁5のリフト量が大リフトであって、かつ、吸気非同期噴射が行われる。以上の制御によれば、空燃比の荒れを抑制することができる。これにより、HCの排出量を抑制できる。
また、運転者の要求が、高負荷時から低負荷時への切り替えの場合は、図8の右側(高負荷→低負荷切替時)のように制御してもよい。この場合の吸気弁5のリフト量と燃料噴射開始時期との変更時期について、以下に説明する。高負荷から低負荷に切り替わるまでのt6からt7までは、吸気弁5のリフト量を大リフトとし、吸気非同期噴射を行う。次に、t7からt8までの一定期間においては、吸気非同期噴射から吸気同期噴射に、ECU10により変更する。続いて、吸気弁5のリフト量をt8時の大リフトから小リフトになるようにする。そのため、リフト量が徐々に小さくなるように、吸気弁5を可変動弁機構6により駆動させる。そして、t9の低負荷時には、吸気弁5のリフト量が小リフトであって、かつ、吸気同期噴射が行われる。なお、高負荷時から低負荷時への切り替えの場合に、吸気弁5のリフト量を所定の量よりも小さくしてから、吸気同期噴射に切り替えてしまうと、空燃比の荒れが発生する。以上の制御によれば、空燃比の荒れを抑制することができる。これにより、HCの排出量を抑制できる。
2 気筒
4 吸気ポート
5 吸気弁
6 可変動弁機構
7 燃料噴射弁
10 エンジンコントロールバルブ(ECU、動弁特性判別手段、燃料噴射時期制御手段)

Claims (1)

  1. 吸気ポートに設けられた燃料噴射弁と、前記吸気ポートを開閉する吸気弁の位相角及びリフト量を含む動弁特性が変更可能な可変動弁機構と、を備えた内燃機関に適用される燃料噴射制御装置であって、
    前記吸気弁の開弁時に筒内に流入する吸気の流速が所定の閾値を超えて増大する領域に前記吸気弁の動弁特性が設定されたか否かを判別する動弁特性判別手段と、
    前記動弁特性が前記領域に設定されたと判断された場合、前記燃料噴射弁からの燃料噴射の開始時期を前記吸気弁の開弁時期よりも前記動弁特性の設定状態に応じて遅角させる燃料噴射時期制御手段と、を備え
    前記燃料噴射時期制御手段は、前記燃料噴射弁から燃料を噴射する期間と前記燃料噴射の開始時期とに応じて前記燃料噴射弁からの燃料噴射の終了時期を変更するとともに、前記燃料噴射の終了時期が吸気行程の終盤に設定される燃料噴射禁止期間に入らないように、前記燃料噴射の終了時期を制限する内燃機関の燃料噴射制御装置。
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