JP5338368B2 - 工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は、基台の上部を覆う箱状のカバーを備えた工作機械に関するものである。
一般に、工作機械(マシニングセンタ)は、基台と、基台の上部に設けた機械本体と、基台の上部を覆うカバー(スプラッシュカバー)とを備えている。機械本体は、ワークを着脱自在に固定するテーブルと、テーブルに固定したワークに対し所定の加工(フライス削り、穴あけ、中ぐり等)を行う加工ヘッドと、加工ヘッドの主軸に装着した工具を他の工具と交換する工具交換装置とを有している。
カバーは、機械本体の主軸及びテーブル上から排出する切り屑や、切削液の外部周囲への飛散を防止する。このカバーの前面には、テーブル上のワークの出し入れを行う開口部を設けている。作業者は、この開口部を介し、カバー内に配設した機械本体のテーブルに対しワークの着脱を行うことができる。
従来、このような工作機械において、カバーの側壁部に大型の開口部を設け、この開口部に大型の扉(点検ハッチ)を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−82160号公報(段落0024、図7)
上記従来技術によれば、開口部を大型化することにより、メンテナンス時におけるカバー内部の視認性を向上することができる。しかしながら、開口部の大型化に伴って扉が大型化し、重量が非常に重くなる。この結果、メンテナンス時に扉を取り外す際の作業員の労力負担が非常に大きくなり、使い勝手が悪くなっていた。
本発明の目的は、メンテナンス時における良好な視認性を確保しつつ、使い勝手を向上できる工作機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、基台と、前壁、側壁、及び後壁を備え、前記基台の上部を覆う箱状のカバーと、前記カバーの内部である収納部を、前記前壁側の前部室と、前記後壁側の後部室とに区切る、仕切壁と、ワークを加工し、前記後部室において前記基台の上部に設けた機械本体と、前記仕切壁の下方の前記基台に回転可能に、かつ回転中心に対向する2箇所に2つのワーク着脱部を有するテーブル装置とを備え、前記テーブル装置の一方の前記ワーク着脱部が前記前部室に存在するとき他方のワーク着脱部が前記後部室に存在する工作機械において、前記前部室及び前記後部室の両方を臨むように前記側壁に設けた1つの開口部と、前記前部室側の前部扉の一縁部と前記後部室側の後部扉の一縁部とを互いに重ね合う連結部位にて連結して構成し、前記開口部に着脱可能に設けた扉ユニットとを有し、前記扉ユニットは、前記前部扉の前記連結部位において高さ方向複数箇所に設けられた貫通穴と、前記後部扉の前記連結部位において前記複数の貫通穴に対応した位置に固定された複数のスタッドボスとを有し、前記後部扉を前記開口部に装着した状態で、前記前部扉を前記後部扉及び前記開口部から取り外し可能に構成したことを特徴とする。
本願第1発明の工作機械は、基台と、カバーとを有する。仕切壁がカバーの内部の収納部を前部室と後部室とに区切り、後部室の基台上部に機械本体を設ける。仕切壁の下部に設けたテーブル装置は回転中心に対向する2箇所に2つのワーク着脱部を有しており、一方のワーク着脱部が前部室に位置するとき、他方のワーク着脱部は後部室に位置する。これにより、後部室のワーク着脱部に装着したワークを機械本体が加工している間に、前部室のワーク着脱部におけるワーク交換を行うことができる。
カバーの側壁には、前部室と後部室との両方を臨む1つの開口部を設け、この開口部に扉ユニットを着脱可能とする。これにより、前部室側と後部室側とで別々の開口部を設けそれらの間に柱が介在する場合に比べ、開口部を大型化し、扉ユニットを取り外したときの視認性を向上することができる。
開口部のうち、機械本体を設けた後部室側は主としてメンテナンス用であり、使用頻度は比較的低い。開口部のうち前部室側は、正常なワーク交換の完了を監視する必要があり、使用頻度は比較的高い。本願第1発明は、扉ユニットを、前部室側の前部扉と後部室側の後部扉との連結構造で構成しており、後部扉を開口部に装着した状態のままで前部扉のみを取り外すことができる。これにより、使用頻度の低い後部室側の開口部については後部扉で塞いだまま、使用頻度の高い前部室側の開口部のみを容易に使用することができる。
以上のように、通常は前部扉のみを取り外して前部室側のみを視認可能としつつ、メンテナンス時には後部扉も取り外し、全体として1つの大きな開口部で良好な視認性を確保することができる。この結果、使い勝手を向上することができる
第2発明は、上記第1発明において、前記扉ユニットは、前記前部扉と前記後部扉との前記連結部位において、前記収納部、前記後部扉、前記前部扉の順となるように重ね合わせて連結したことを特徴とする。本願第2発明の工作機械は、扉ユニットの前部扉と後部扉との連結部において、カバー内部から外部側に向かって、収納部、後部扉、前部扉の順となるように、重ね合わせて連結する。これにより、カバー内部の収納部で飛散するクーラント飛沫や加工屑等がカバー外へ漏出するのを確実に防止することができる。また前部扉を後部扉より外部側とすることで、後部扉を開口部に装着した状態のままで前部扉のみを確実に取り外すことができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記扉ユニットは、前記連結部の前記前部扉の一縁部と前記後部扉の一縁部とを、各扉の高さ方向中間部の複数箇所において、扉厚さ方向に締結したことを特徴とする。
本願第3発明の工作機械では、連結部において、重ね合わせる前部扉の一縁部と後部扉の一縁部とを、高さ方向中間部で締結し連結している。これにより、高さ方向上下縁部のみで連結する場合に比べ、互いに強固に連結し、扉ユニットとしての剛性を向上することができる。また、高さ方向中間部の複数箇所で連結することにより、前部扉と後部扉との密着性が向上し、クーラント飛沫や加工屑等の漏出防止性能をさらに向上することができる。
本発明によれば、メンテナンス時における良好な視認性を確保しつつ、使い勝手を向上することができる。
本発明の一実施形態の工作機械であるマシニングセンタの全体斜視図である。 スプラッシュカバーを除去した状態で図1中A方向から見た矢視側面図である。 図1より部分的に抽出して表す扉ユニットの分解斜視図である。 前部扉及び後部扉の連結状態と、一体となった前部扉及び後部扉を開口部へ取り付けるときの取り付け状態の説明図である。 図1中V−V断面における水平断面図である。 後部扉を開口部に装着した状態で、前部扉を取り外した状態を表す斜視図である。 後部扉及び前部扉を開口部から取り外した状態を表す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の工作機械であるマシニングセンタ(後述)の全体斜視図であり、図2は、スプラッシュカバー(後述)を除去した状態で図1中A方向から見た、マシニングセンタの矢視側面図である。
マシニングセンタ1は、基台となるベース2(基台)と、ベース2の上部に設けられワークを加工する機械本体Mと、ベース2の上部に固定され機械本体M及びベース2の上部を覆う略箱状のスプラッシュカバー3(カバー)と、スプラッシュカバー3の後方(図2中の右方)に設けられ、マシニングセンタ1の動作を制御する制御基板(図示せず)を内蔵する制御ボックス7とを備えている。
(1)ベース等の下部構造
ベース2は、Y軸方向(図2中の左右方向)に長い略直方体状に形成され、下部の四隅には高さ調節が可能な4本の脚部2aが各々設けられている。これら4本の脚部2aが工場等の床面に設置されることにより、マシニングセンタ1が所定場所に設置される。
ベース2の上部にはテーブル装置5(図2参照)が設置されている。テーブル装置5は、テーブルベース5aと、テーブルベース5aに回転可能に支持されたスピンドル(図示せず)と、スピンドルの上部に同心状に固定されスピンドルと一体的に回転する回転テーブル5bとを有している。回転テーブル5bの上面には、回転軸を対称の中心としその回転軸を挟んで対向する2箇所に、一対のワーク着脱部WA,WAが設けられている。
(2)機械本体の詳細構造
機械本体Mは、工具が装着される主軸(図示せず)を回転自在に鉛直に配設した主軸ヘッド15と、主軸ヘッド15を、直交するX軸方向(図2中の紙面に垂直方向)とY方向(図2中の左右方向)とに移動させるXY軸移動装置(図示せず)と、主軸ヘッド15をZ軸方向(図2中の上下方向)に往復移動させるZ軸移動装置11と、主軸を回転駆動させる主軸駆動装置12と、工具を保持した工具ホルダ14(図2では簡易的に図示)を自動的に主軸に受け渡すことで、主軸の先端に工具を着脱可能に装着する自動工具交換装置13とを有している。上記制御ボックス7には、それら複数の移動機構や駆動機構をそれぞれ制御する数値制御装置(図示せず)が設けられている。
自動工具交換装置13は、垂直なコラム21と、コラム21から図2中の左方に延びるフレーム22と、フレーム22にマガジン支持台33を介して配設され、回転により割出し可能な回転型の工具マガジン24等を備えている。マガジン支持台33には、主軸ヘッド15の工具交換領域と隣接して、鍔付円筒状のマガジンベース(図示せず)が回転自在に枢支されている。マガジンベースは、その前側において傾斜させた前側カバー41で覆われ、その後側において板状の後側カバー42で覆われている。前側カバー41と、後側カバー42とで工具による加工(後述)により切り出された切り屑がマガジンベースの内部に進入するのを防止する。
Z軸移動装置11は、フレーム22の上方に配置したZ軸モータ31を有している。Z軸モータ31が、図示しないボールネジを正逆両方向に回転駆動することによって、主軸ヘッド15がZ軸方向に昇降駆動される。
主軸駆動装置12は、フレーム22の上方に配置した主軸モータ32を有している。主軸モータ32には、図示しないカップリングを介して上記主軸が連結されており、主軸モータ32の駆動力により主軸が回転駆動される。この主軸の回転駆動により、テーブル装置5の回転テーブル5b上に固定されたワーク(図示せず)と工具とを相対移動させ、ワークに所望の機械加工(例えば、「切削」「フライス削り」「穴空け」等)を施す。
(3)スプラッシュカバーの詳細構造
スプラッシュカバー3は、底面の一部が開口する略箱状に形成され、前壁3a、右側壁3b、左側壁3c、天壁(図示せず)、後壁(背壁)3e、及び中仕切板3f(仕切壁)を備えている。
中仕切3fは、前壁3aの後方で前壁3aに対し平行に立設されている。中仕切3fは、スプラッシュカバー3内部の収納部Zを、前壁3a側の前部室Z1と、後壁3e側の後部室Z2とに仕切るものである。上記機械本体Mは、後部室Z2に配置されている。中仕切板3fの下端とベース2の上部との間には所定の隙間H(図2参照)が介在しており、上記テーブル装置5は当該隙間Hに入り込むように配置されている。回転テーブル5b上の一方(図2中の右側)のワーク着脱部WAは中仕切板3fより後壁3e側の後部室Z2に配置され、他方のワーク着脱部WAは中仕切板3fより前壁3a側の前部室Z1に配置される。一方のワーク着脱部WAに装着されたワークが後部室Z2において加工中の場合であっても、他方のワーク着脱部WAにおけるワーク交換を前部室Z1において行うことができる。
前壁3aには、前部室Z1において上記ワークの交換(着脱)を行うための開口部3Aが設けられている。開口部3Aには扉ユニット60が設けられている。扉ユニット60は、スライド開閉式の主扉55と、主扉55のスライド移動に伴って従動する補助扉50とから構成されている。開口部3Aの右側には、マシニングセンタ1の操作や、加工プログラムのパラメータ入力等を行う操作ボックス65が設けられている。この操作ボックス65から延びる配線(図示せず)は、スプラッシュカバー3の下側を配索され、制御ボックス7内の上記数値制御装置に接続されている。機械本体Mは、操作ボックス65で設定された加工プログラムに基づき、所望の機械加工を施す。
右側壁3b(図1参照)には、Y軸方向に比較的幅広の長方形状の開口部3Bが設けられている。開口部3Bには、本実施形態の要部である扉ユニット100が、着脱可能に固定される。開口部3Bは、前部室Z1及び後部室Z2の両方を臨むように右側壁3bに設けられている。扉ユニット100を取り外すことで開口部3Bが開放され、前部室Z1における回転テーブル5bの一方のワーク着脱部WAにおける上記ワークの着脱作業の監視や、後部室Z2の機械本体Mの保守点検(メンテナンス)を行うことができる(詳細は後述)。
なお、右側壁3b、左側壁3c、後壁3eには、中仕切板3fより後壁3e側の後部室Z2内に切削液を噴出させるためのチップシャワーや、主軸に装着された工具及びワークに向かって切削液を噴出するための切削液ノズル等が設置されている。
(4)右側壁の扉ユニット詳細構造
前述したように、本実施形態の最大の特徴は、右側壁3bの開口部3Bに設けた扉ユニット100の構造にある。前述したように、開口部3Bは、前部室Z1及び後部室Z2の両方を臨むように右側壁3bに設けられている。
図3は図1より部分的に抽出して表す扉ユニットの100の分解斜視図である。図3及び図1に示すように、扉ユニット100は、開口部3Bへの取り付け状態で前部室Z1側に位置する前部扉200と、後部室Z2側に位置する後部扉300とを、連結して構成されている。
前部扉200には、上記後部扉300との連結に用いるために、後側(図3中の右奥側)の縁部の高さ方向複数箇所(この例では4箇所)に、貫通穴h2が設けられている。後部扉300は、上記連結に用いるために、前側(図3中左手前側)の縁部に、係合部301を有している。なお、係合部301は、前部扉200側の前端に爪部301aを備えている(詳細は後述の図5参照)。
上記のように前部扉200及び後部扉300が連結されて一体となった状態の扉ユニット100を右側壁3bの開口部3Bに取り付けるために、前部扉200の前側(図3中の左手前側)の縁部の高さ方向複数箇所(この例では4箇所)に、貫通穴h1が設けられている。後部扉300には、上記同様の開口部3Bへの取り付け用に、その後側(図3中の右奥側)の縁部の高さ方向複数箇所(この例では4箇所)に貫通穴h3が設けられるとともに、その前側(図3中の左手前側)の上縁部の1箇所に貫通穴h0が設けられている。
図4は前部扉200及び後部扉300を連結して一体とするときの連結状態と、それら一体となった前部扉200及び後部扉300を開口部3Bへ取り付けるときの取り付け状態を説明するための説明図である。図5は、一体となった前部扉200及び後部扉300が扉ユニット100として右側壁3bの開口部3Bに取り付けられた状態を表す、図1中V−V断面における水平断面図である。
これら図4及び図5において、前部扉200と後部扉300とは、後部扉300に設けた前述の係合部301と、前部扉200に設けた前述の4つの貫通穴h2を利用して連結される。
係合部301は、その後側に設けた固定部301bを介し、後部扉300の略平板状の本体300bに対して一体的に固定されている。係合部301の上記4つの貫通穴h2に対応した位置(この例では高さ方向中間部の4箇所)には、内部に雌ねじが形成された4つのスタッドボスS2が例えば溶接により予め固定されている。連結用のボルトV2(図5参照)を前部扉200の4つの貫通穴h2に貫通させた後、上記係合部301の4つのスタッドボスS2にそれぞれ螺合させ、扉厚さ方向に締結する(図4中の破線矢印参照)ことにより、高さ方向4箇所で前部扉200と係合部301とが固定され、前部扉200と後部扉300とが一体的に連結される。図5に示すように、この前部扉200と後部扉300との連結部位では、前部扉200の後端に設けた横断面L字形状の爪部200aと、係合部301の前端に設けた横断面L字形状の上記爪部301aとにより、スタッドボスS2を内包する略閉空間が形成される。この連結部位では、装置内部側から外部側へ向かって(図5中の上から下へ向かって)、収納部Z、後部扉300の係合部301、スタッドボスS2を含む略閉空間、前部扉200の順となるように重ね合わせて連結されている。
後部扉300は、右側壁3bの開口部3Bに対し、前述の4つの貫通穴h3及び1つの貫通穴h0を利用して取り付けられる。
開口部3Bの前側(図4及び図5中の左側)、上側(図4及び図5中の上側)、後側(図4及び図5中の右側)の周縁部には、固定部90bを介し、横断面矩形形状の係止部90が固定されている。開口部3Bの前側、上側、後側にわたる係止部90の後側領域のうち、上記4つの貫通穴h3に対応した位置(この例では高さ方向中間部の4箇所)には、(上記スタッドボスS2と同様)内部に雌ねじが形成された4つのスタッドボスS3が例えば溶接により固定されている。上記ボルトV2と同様、後部扉取り付け用のボルトV3(図5参照)を後部扉300の4つの貫通穴h3に貫通させた後、上記係止部90の4つのスタッドボスS3にそれぞれ螺合させ締結する(図4中の破線矢印参照)ことにより、高さ方向4箇所で後部扉300と係止部90とが固定される。図5に示すように、この取り付け部位では、後部扉300の後端に設けた横断面L字形状の爪部300aと、前述した係止部90の先端に設けた横断面L字形状の爪部90aとにより、スタッドボスS3を内包する略閉空間が形成される。この取り付け部位では、装置内部側から外部側へ向かって(図5中の上から下へ向かって)、収納部Z、右側壁3bの係止部90、スタッドボスS3を含む略閉空間、後部扉300の順となるように重ね合わせられている。
係止部90の上側領域のうち上記貫通穴h0に対応した位置には、上記同様、内部に雌ねじが形成されたスタッドボスS0が固定されている(図4参照)。後部扉取り付け用のボルトV0(図示せず)を後部扉300の貫通穴h0に貫通させた後、上記係止部90のスタッドボスS0に螺合させ締結する(図4中の破線矢印参照)ことにより、高さ方向上部で後部扉300と係止部90とが固定される。
以上の固定により、後部扉300が開口部3Bに取り付けられる。
前部扉200は、右側壁3bの開口部3Bに対し、前述の4つの貫通穴h1を利用して取り付けられる。
開口部3Bの前側、上側、後側にわたる係止部90の前側領域のうち、上記4つの貫通穴h1に対応した位置(この例では高さ方向中間部の4箇所)には、(上記スタッドボスS2,S3と同様)内部に雌ねじが形成された4つのスタッドボスS1が例えば溶接により固定されている。上記ボルトV2,V3と同様、前部扉取り付け用のボルトV1(図5参照)を前部扉200の4つの貫通穴h1に貫通させた後、上記係止部90の4つのスタッドボスS1にそれぞれ螺合させ締結する(図4中の破線矢印参照)ことにより、高さ方向4箇所で前部扉200と係止部90とが固定され、前部扉200が開口部3Bに取り付けられる。図5に示すように、この前部扉200の開口部3Bへの取り付け部位では、前部扉200の前端(本体200bより前側)に設けられた横断面L字形状の上記爪部200aと、前述した係止部90の先端に設けた横断面L字形状の爪部90aとにより、スタッドボスS1を内包する略閉空間が形成される。この取り付け部位では、装置内部側から外部側へ向かって(図5中の上から下へ向かって)、収納部Z、右側壁3bの係止部90、スタッドボスS1を含む略閉空間、前部扉200の順となるように重ね合わせて取り付けられている。
(5)扉ユニットの取り付け手順
上記構造の扉ユニット100を開口部3Bに取り付ける際には、まず先に、開口部3Bの周縁の係止部90に設けた4つのスタッドボスS3及び1つのスタッドボスS0に対し、ボルトV3及びボルトV0をそれぞれ締結することで、後部扉300を開口部3Bの後側(図4及び図5中の右側)領域に取り付ける。その後、その取り付けた状態の後部扉300の係合部301に設けた4つのスタッドボスS2に対しボルトV2を締結して前部扉200を固定するとともに、開口部3Bの周縁の係止部90に設けた4つのスタッドボスS1に対しボルトV1を締結することで、前部扉200を開口部3Bの残余の前側(図4及び図5中の左側)領域に取り付ける。
取り外すときは、上記の逆の手順で行う。すなわち、ボルトV2を緩めて除去することで前部扉200を後部扉300から離脱させるとともに、ボルトV1を緩めて除去することで前部扉200を右側壁3bの開口部3Bから離脱させることができる。すなわち、前部扉200は、後部扉300を開口部3Bに装着した状態で、後部扉300及び開口部3Bから取り外すことができる。図6はこのときの状態を表しており、前部扉200が取り外されることで開口部3Bの前側部分が現出し、操作者は主として前部室Z1を視認することが可能となる。
上記図6の状態から、ボルトV3及びボルトV0を緩めて除去することで、さらに後部扉300を右側壁3bの開口部3Bから取り外すことができる。図7はこのときの状態を表しており、前部扉200に加えて後部扉300が取り外されることで開口部3Bの全領域が現出し、操作者は広い視野で後部室Z2を視認することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によるマシニングセンタ1においては、スプラッシュカバー3の右側壁3bに、前部室Z1と後部室Z2との両方を臨む1つの開口部3Bを設け、この開口部3Bに扉ユニット100を着脱可能としている。前部室Z1側と後部室Z2側とで別々の開口部を設けそれらの間に柱が介在する場合に比べ、大型の開口部3Bを介し、扉ユニット100を取り外したときの視認性を向上することができる。
開口部3Bのうち、機械本体Mを設けた後部室Z2側は主としてメンテナンス用であり、使用頻度は比較的低い。開口部3Bのうち前部室Z1側は、正常なワーク交換の完了を監視する必要があり、使用頻度は比較的高い。扉ユニット100を、前部室Z1側の前部扉200と後部室Z2側の後部扉300との連結構造で構成されており、後部扉300を開口部3Bに取り付けた状態のままで前部扉200のみを開口部3Bから取り外すことができる(図6参照)。これにより、開口部3Bのうち使用頻度の低い後部室Z2側の領域については後部扉300で塞いだまま、使用頻度の高い前部室Z1側の領域のみを容易に使用することができる。通常は前部扉200のみを取り外して前部室Z1側のみを視認可能としつつ、メンテナンス時には後部扉300も取り外し、全体として1つの大きな開口部3Bで良好な視認性を確保することができる(図7参照)。この結果、使い勝手を向上することができる。
本実施形態では特に、図5に示したように、前部扉200と後部扉300との連結部位において、装置内部側から外部側に向かって、収納部Z、後部扉300、前部扉200の順となるように、重ね合わせて連結されている。前部扉200を後部扉300より外部側とすることで、後部扉300を開口部3Bに装着した状態のままで前部扉200のみを容易かつ確実に取り外すことができる。前部扉200を後部扉300より外部側とすることで、スプラッシュカバー3内部の収納部Zで飛散するクーラント飛沫や加工屑等がスプラッシュカバー3外へ漏出するのを確実に防止することができる。
本実施形態では特に、前部扉200と後部扉300との連結部位において、重ね合わせる前部扉200の一縁部と後部扉300の一縁部とを、高さ方向中間部でボルトV2を用いて締結し連結している。高さ方向上下縁部のみで連結する場合に比べ、互いに強固に連結し、扉ユニット100としての剛性を向上することができる。高さ方向中間部の複数箇所(この例では4箇所)で連結することにより、前部扉200と後部扉300との密着性が向上し、クーラント飛沫や加工屑等の漏出防止性能をさらに向上することができる。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 マシニングセンタ(工作機械)
2 ベース(基台)
3 スプラッシュカバー(カバー)
3a 前壁
3B 開口部
3b 右側壁
3c 左側壁
3e 後壁
3f 中仕切り板(仕切壁)
5 テーブル装置
100 扉ユニット
200 前部扉
300 後部扉
M 機械本体
WA ワーク着脱部
Z 収納部
Z1 前部室
Z2 後部室

Claims (3)

  1. 基台と、
    前壁、側壁、及び後壁を備え、前記基台の上部を覆う箱状のカバーと、
    前記カバーの内部である収納部を、前記前壁側の前部室と、前記後壁側の後部室とに区切る、仕切壁と、
    ワークを加工し、前記後部室において前記基台の上部に設けた機械本体と、
    前記仕切壁の下方の前記基台に回転可能に、かつ回転中心に対向する2箇所に2つのワーク着脱部を有するテーブル装置と
    を備え、
    前記テーブル装置の一方の前記ワーク着脱部が前記前部室に存在するとき他方のワーク着脱部が前記後部室に存在する工作機械において、
    前記前部室及び前記後部室の両方を臨むように前記側壁に設けた1つの開口部と、
    前記前部室側の前部扉の一縁部と前記後部室側の後部扉の一縁部とを互いに重ね合う連結部位にて連結して構成し、前記開口部に着脱可能に設けた扉ユニットと
    を有し、
    前記扉ユニットは、
    前記前部扉の前記連結部位において高さ方向複数箇所に設けられた貫通穴と、
    前記後部扉の前記連結部位において前記複数の貫通穴に対応した位置に固定された複数のスタッドボスと
    を有し、
    前記後部扉を前記開口部に装着した状態で、前記前部扉を前記後部扉及び前記開口部から取り外し可能に構成した
    ことを特徴とする工作機械。
  2. 請求項1記載の工作機械において、
    前記扉ユニットは、
    前記前部扉と前記後部扉との前記連結部において、前記収納部、前記後部扉、前記前部扉の順となるように重ね合わせて連結した
    ことを特徴とする工作機械。
  3. 請求項2記載の工作機械において、
    前記扉ユニットは、
    前記連結部の前記前部扉の一縁部と前記後部扉の一縁部とを、各扉の高さ方向中間部の複数箇所において、扉厚さ方向に締結した
    ことを特徴とする工作機械。
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