JP5337419B2 - 変位測定装置、それを用いたシール部材形状測定装置及びそれらに用いられる変位検出装置 - Google Patents

変位測定装置、それを用いたシール部材形状測定装置及びそれらに用いられる変位検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、被測定物の表面に光(ビーム)を照射して走査しつつその反射光を受けることにより、被測定物の表面の変位を三角測量する変位測定装置、それを用いたシール部材形状測定装置及び変位検出装置に関する。特に、本発明は、シャインプルークの条件(Ssheimpfiug Principle)を満足するように構成された光学系によって、被測定物として薄い、透明体の表面形状を測定するときに、その透明体の裏面からの不要反射による測定への影響を防止できる変位測定技術に係る。
従来、三角測量により変位測定する装置として、特許文献1の従来技術に示されるものがあった。この特許文献1の技術は、光変位センサ(例えば、PSD;Position Sensitive Detector)の上下に設けた溝に遮蔽マスク(体)を移動可能に設けて、被測定物の変位に応じて位置検出センサにおける受光位置(スポット)が移動するのに伴って、その遮光体を移動させて、位置検出センサへの不要な光の入射を防止するものである。
ところで、被測定物が、薄い、透明体の形状を測定する場合がある。例えば、液晶画面を製造するときに、透明板に塗布されたシール部材で形成された堤内に液晶を収容することが行われるが、そのシール部材の形状を測定することがある。そのときのシール部材を形状測定するにあっては、そのシール部材を透過した光が透明板の裏面で反射して生ずる反射光が不要反射光として、位置検出センサに入る恐れがあるので、これを防止する必要がある。しかし、上記特許文献1にそこまでの記載はない。
図6及び図7を用いて従来技術について説明する。一般的な光変位センサ103の構成を図6(A1)に示す。図6(A1)において、光変位センサ103は、投光部10と受光レンズ3と受光部20とで構成され、それらの配置関係は筐体(不図示)で一体的に固定され、被測定物101に対して相対的に移動できる構成にされて走査が可能にされている。図6(A1)では、入射光と反射光をほぼ含む平面に直交する方向(紙面の奥行き方向)に主走査される。図6(A1)の矢視A2の位置で、被測定物101周辺を見たのが図6(A2)で、測定点(イ)、測定点(ロ)の順で主走査方向に主走査したときの、入射光(走査光)と反射光の様子を示している。
図6(A1)で、投光部10は、光(レーザビーム)を発生する光源LD、光源LDからの光を平行光に変換するコリメータレンズ1、その平行光を集光して被測定物101へ入射させる集光レンズ2を備えている。そして、受光レンズ3が、被測定物101からの反射光を受光部20へ集光して、結像させる。このとき、被測定物101の変位に応じて、位置検出手段PSDを含む受光部20の受光面が受ける反射光の位置が変わるので、その受光部20で反射光を受ける位置が変化しても受光面で良く結像させるためには、受光部20の受光面(実効的には位置検出手段PSDの受光面)、受光レンズ3の主面(主たる面)及び投光部10による入射光の関係を、それら延長線が一点で交わるように構成(上記のシャインプルークの条件)することが必要である。そのような構成の光学系において、透明な被測定物101の底部からの不要反射光の受光部20への入射を防止する遮蔽マスク9を設けている。
一方、投光部10から被測定物101への入射光、及び被測定物101からの反射光の被測定物101の表面における法線に対する入射角及び反射角(傾斜範囲)によって、受光部20の幅(図6(A1)の奥行き)で測定可能な範囲に広狭が生ずる。つまり、図6(B1)示すように法線に対する反射角θ1が急峻な場合、図6(B1)の矢視B2から見た図である図6(B2)に示すように、反射光が受光部20で受けない場合であっても、図6(C1)のように反射角θ2が大きい場合は、図6(C1)の矢視C2から見た図である図6(C2)のように、受光部20の幅が図6(B2)と同じであれば反射光を受光できることがある。つまり、図6(C1)のように反射角を大きくした方が図6(B1)のように反射角を小さくした方より、受光部20の幅方向に対する測定範囲が広くなる。さらに言い換えると、図6(B2)と図6(C2)から、被測定物101と受光部20との法線方向の距離が短い程、受光部20の幅方向に対する測定範囲が広くなることが言える。なお、この測定範囲の広狭については法線に対する反射光の反射角の影響が大きいが、受光部20が直接反射光及び散乱した反射光を受光するのであれば、一般的に、ほぼ、入射光の入射角と反射光の反射角とは等しくなるように受光部20、投光部10を配置されるので、その場合は、入射角についても反射角と同様のことが言える。
なお、「被測定物101の表面における法線」とは、ここでは、いわゆる「法線を立てようとする表面の位置における接線に直交する線」という厳密な意味での法線ではなく、測定対象する表面の平均的な平面、或いは主たる平面に対して直交する線である。したがって、例えば、被測定物101が平坦な平面に搭載されていれば、その平面を主たる平面としてそれに対する法線であっても良い。また、その平坦な平面が水平で在れば垂線であっても良い。以下、「・・・における法線」は、上記と同様の意味を有するものとする。
上記のことから、測定範囲の問題から反射光の反射角を大きくして、図6(A)のように交点30で、受光部20の受光面、受光レンズ3の主面、及び投光部210からの入射光の各延長線が交わるような配置構成にしてシャインプルークの条件を満足させるためには、受光部20の受光面における法線に対する反射光の入射角が大きくなる。
ところで、受光部20と遮蔽マスク9は、図7(A)のように配置、構成されている。図7(A)において、受光部20は、保護のため光を透過する透明蓋8を有するケース7に位置検出手段PSDを収容している。そして、遮蔽マスク9は、その透明蓋8の上に、被測定物101の底部から反射してきた不要反射光の入射を防止する位置に配置されている。なお、図6(A1)における被測定物101が透過性を有し、かつ基台102が非透明体であるなら、「被測定物101の底部からの反射」とは、被測定物101の裏面からの反射であるが、基台102も透明体であるなら、基台102の裏面からの反射であることがある。
このような受光部20の構成において、上記のように広い測定範囲を確保し、かつシャインプルークの条件を満足させるために受光部20の受光面に立てた法線に対する反射光の入射角を大きくすると、図7(A)に示すように被測定物101からの反射光が、一旦、位置検出手段PSDで受光され、その後、その位置検出手段PSDで受光された位置で生じた反射が、遮蔽マスク9の裏面に当たって、再び位置検出手段PSDに入射して、不要光を発生させる。このように位置検出手段PSDと遮蔽マスク9との間で多重反射して生じた不要光を位置検出手段PSDが受光すると、変位測定上の誤差を生じさせる。
図7(B)にその誤差の例を示す。図7(B)は、図6(A)において、光変位センサ103(投光部10、受光レンズ3、及び受光部20)と被測定物101の一方を、基準位置(距離)から垂直方向に距離を増減して移動させて(変化させて)、そのとき光変位センサ103で変位(距離)を測定したものである。移動させた距離を別手段で確認したものが図7(B)の横軸であり、光変位センサ103で測定した変位が縦軸である。各値をプロットすれば、正常で誤差がなければ、これらの値は一対一の関係にあるはずである。しかしながら、図7(B)の測定範囲の中の「誤差部分」示すように、不要光により、測定範囲内で直線性が崩れ、誤差が発生している。
特開平9−3198315号公報
本発明の目的は、投光部、集光機能レンズ(上記の受光レンズを含む機能)、及び受光部(PSDを含む)を広い測定範囲を確保し、かつシャインプルークの条件を満足する構成にしたうえで、透過性を有する被測定物の底部からの反射光の入射を防止する遮蔽マスクを、その遮蔽マスクとPSDで生じる多重反射を防止する技術を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、透光性を有する被測定物に、該被測定物の表面に光を照射する投光部(10)と、該被測定物の表面からの反射光を受けて集光する集光機能レンズ(3)と、該集光機能レンズが前記集光する位置に配置され、該集光された光を受けたときの集光位置に応じた信号を出力する受光部(20)と、を備え、該被測定物、前記集光機能レンズ及び前記受光部は、相互にシャインプルークの条件を満たす位置に配置された変位測定装置であって、該被測定物を透過して該被測定物の底部側で反射し前記集光機能レンズを経てきた裏面反射光が前記受光部に入るのを遮る位置であって、該受光部の表面における法線に対する前記集光された光の入射角度と、該入射角度で入射された該集光された光が該受光部の表面で反射したときの該法線に対する反射角度とを加えた角度範囲内の位置に設けられた遮蔽マスク(6)と、前記遮蔽マスクを前記角度範囲内の位置に支持する支持部材(5,6a)と、を備えた。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記支持部材は、断面形状が3辺からなるプリズムであって、該3辺の内、最長の第1の辺が、前記受光部の表面に対面して、かつ前記被測定物の変位に応じて前記集光位置が移動する方向に沿うように配置され、配置されたときに前記3辺の内、前記集光機能レンズ側に面する第2の辺に、該第2の辺に沿った面を有する前記遮蔽マスクが設けられた構成とした
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記受光部は、前記集光された光を受けて前記被測定物の変位とともに移動する前記集光位置を検出して、該集光位置に応じた信号を出力する前記位置検出手段(PSD)と、該位置検出手段を収容し、前記集光機能レンズからの集光された前記反射光を受光し透過して該位置検出手段へ入射させる透過面を有する収容ケース(7)を備え、前記プリズムは前記第1の辺を該透過面に密着して取り付けられ、前記集光機能レンズからの集光された前記反射光は該プリズムを経由して前記位置検出手段へ入射させる構成とした。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかかの発明において、前記被測定物の表面から前記集光機能レンズを経て前記受光部までの反射光の光路は、該被測定物の表面における法線に対し45度を越える角度に設けられた構成とした。
請求項5に記載の発明は、透明板に塗布されたシール部材であって液晶画面装置における液晶を収容するための堤を成すシール部材に、該シール部材の表面に光を照射する投光部(10)と、該シール部材の表面からの反射光を受けて集光する集光機能レンズ(3)と、該集光機能レンズが前記集光する集光位置に配置される受光面を有し、該集光された光を受けて該シール部材の表面形状の変位とともに移動する該集光位置を検出して、該集光位置に応じた信号を出力する受光部(20)と、を備え、該シール部材、前記集光機能レンズ及び前記受光部は、相互にシャインプルークの条件を満たす位置に配置されており、前記位置検出手段が出力する信号を基に前記シール部材の形状を測定するシール部材形状測定装置であって、該シール部材の表面から前記集光機能レンズを経て前記受光部までの反射光の光路は、該シール部材の表面における法線に対し45度を越える角度に設けられており、さらに、該シール部材及び前記透明板を透過して該透明板の裏面で反射し前記集光機能レンズを経てきた裏面反射光が前記受光部の前記受光面に入るのを遮る位置であって、前記受光面における法線に対する前記集光された光の入射角度と該入射角度で入射された該集光された光の該法線に対する反射角度とを加えた角度範囲内の位置に設けられた遮蔽マスク(6)と、前記遮蔽マスクを前記角度範囲内の位置に支持する支持部材(5,6a)と、を備えた。
請求項6に記載の発明は、入射された被測定光を受光する受光面を有し、該受光面で該被測定光を受光した受光位置に応じた信号を出力する位置検出手段(PSD)と、該位置検出手段を収容し、該被測定光を該位置検出手段へ入射させる透過面を有する収容ケース(7)と、断面が3辺からなるプリズムであって、該3辺の内、最長の第1の辺が、前記位置検出手段の前記受光面に対面して、かつ前記受光位置が移動する方向に沿うように密着して取り付けられたプリズム(5)と、該プリズムの前記3辺の内、前記被測定光が到来する側に面する第2の辺に沿って設けられ、該受光面における法線に対する被測定光の入射角より下回る入射角で到来する不要反射光の入射を遮る遮蔽マスク(6)と、を備え、該遮蔽マスクは、前記受光面における法線に対する前記被測定光の入射角度と該入射角度で入射された該被測定光の該法線に対する反射角度とを加えた角度範囲内の位置に設けられた構成とした。
本発明の構成によれば、投光部、集光機能レンズ、及び受光部(PSDを含む)をシャインプルークの条件を満足する構成にすることで、測定精度を維持し、かつ被測定物における法線に対する大きい角度の反射角をもたせる構成にすることで測定範囲を確保したうえで、遮蔽マスクを前記集光された光の入射角度と被測定物からの反射光の反射角度とを加えた角度範囲内の位置に設けたので、多重反射による不要光の発生が防止でき、誤差を軽減して測定することができる。
本発明の実施形態を、図を用いて説明する。図1は、本発明に係る光変位センサの実施形態を説明するための模式的な構成図である。図2は変位検出装置の構成と示すとともに、多重反射の防止を説明するための図である。図3は変位測定部(変位測定装置)の構成を示す図である。図4は、形状検査装置としての検査部の構成を示す図である。図5は、被測定物としてのシール部材の構成を示す図である。
[光変位センサ及び変位検出装置]
ここでは、図1(A)における光源LD、コリメータレンズ1及び集光レンズ2で構成される投光部10と、受光レンズ(機能レンズ)、並びに、受光部20、遮蔽マスク6及びプリズム5受光素子で構成される変位検出装置について、説明する。図1(A)(B)及び図2における各要部(要素)であって、図6及び図7における要部と同一符号のものは、作用、機能も同一である。したがって、ここでは、図6や図7と異なる部分を主として、及び発明に係る部分を中心に説明する。
図1(A)で、投光部10は、光源LDからの光(レーザビーム)を被測定物101の表面へ入射させるが、そのときの被測定物101の表面における法線に対する入射角θは、45度以上にして、次の述べる反射角θと同じになるように配置されている。被測定物101の表面で反射された光であって、被測定物101の表面でほぼ反射角θで反射した光を受光レンズ3で集光して受光部20へ結像させている。この被測定物101の表面から受光レンズ3を経て受光部20へまでの反射光の光路が、被測定物101における法線と成す反射角θは、45度以上約70度までの間のいずれかに設定されている。これは、上記したように、受光部20における位置検出手段PSDの横幅(図1(A)における紙面の奥行き方向(主走査方向)の幅)に対する測定範囲を広げるためである。
投光部10から被測定物101の表面への入射光、受光レンズ3の主面(受光レンズ3の厚さ方向のセンタにおける面)、及び受光部20の受光面の各延長線は、1つの交点30で交差するように配置されている。つまりシャインプルークの条件を満足するので、反射光、例えば、図1(A)で被測定物101の傾斜により反射光の反射角θが変化しても、いずれの反射光も受光部20で結像することができる。したがって精度の良い位置情報を得ることができる。
受光部20、プリズム5及び遮蔽マスク6は、変位検出装置を構成するが、図2(A)にその具体的構成を示す。図2(A)において、受光部20は、位置検出手段PSDと、その位置検出手段PSDを収容するケース7と、そのケース7に、ガラス等でなる光を透過する透明蓋8を備えている。そして、断面が三角形状のプリズム5が、その最大長辺の面を透明蓋8に接着されて、その三角形状の残りの2辺の内、被測定物101からの反射光を受ける側の辺に遮蔽マスク6が固着されている。遮蔽マスク6は、被測定物101の底部からの反射光が位置検出手段PSDへ入射するのを防止する位置であって、被測定物101からの反射光と透明蓋8における法線と成す入射角θと、被測定物101からの反射光が位置検出手段PSDの表面で反射した反射光と法線となす角θを合わせた角度範囲(図2(A)では法線を中心とした±θ)に設定される。したがって、遮蔽マスク6と位置検出手段PSDの表面での多重反射が防止でき、多重反射に起因した測定誤差を防止できる。
位置検出手段PSDの両端からは、図2(A)に示すように反射光の受光位置を表す情報を含む信号である、出力A及び出力Bが出力される。これらの信号は、被測定物101の表面における変位に対応した情報が含まれており、その使い方は後記の「変位測定装置」で説明する。
遮蔽マスク6による被測定物101の底部(図1(A)の基台102は透明なので基台102の裏面)からの反射光(細かい点線)を遮蔽マスク6により遮光する態様と、位置検出手段PSD受光面における反射光に基づく再反射光の態様とを図1(A)に示す。図1(A)で、被測定物101からの反射光は受光部20(位置検出手段PSD)で受光されると同時に一部がその表面で再反射して、プリズム5の3辺の内、最大長辺と被測定物101に面する側の辺を除く、残りの一辺を介して外部へ抜けるので、多重反射が軽減できる。一方で、被測定物101の底部からの不要反射光は、遮蔽マスク6により受光部20への入射が遮られる。なお、基台102が不透明な場合は、不要反射光は基台102からの反射光となる。
また、上記のように、プリズム5を用いるのは、それ自体が光を通過するので位置検出手段PSDによる反射光の受光に影響しないことと、遮蔽マスク6を上記のように被測定物101からの反射光と透明蓋8における法線と成す入射角θと、被測定物101からの反射光が位置検出手段PSDの表面で反射した反射光と法線となす角θを合わせた角度範囲に設定するのが容易だからである。遮蔽マスク6を支えるのは、プリズム5に限らず図2(B)のように位置検出手段PSDを挟むように受光部20の幅方向の両辺にマスク支柱6aを固定して設け、それに遮蔽マスク6を設ける構造であっても良い。また、遮蔽マスク6は固着したが、プリズム5もしくはマスク支柱6aのマスク取り付け面にガイドレールを設け、位置を可変できる構造にしても良い。
なお、図1(A)で受光レンズ3を用いていたが、受光レンズ3に代えて図1(B)の構成を採用することもできる。つまり、被測定物101からの反射光をコリメータレンズ3aで平行光に変換して集光レンズ3bで集光させて受光部20へ結像させる構成を採用することもできる。請求項における「集光機能レンズ」と言う表現を用いているは、そのためであって、同一機能・性能を単一のレンズ或いは複数のレンズで達成できることから、それら全体を表すためである。
[変位測定装置]
図3を基に、上記説明した光変位センサ103を使用した変位測定装置の実施形態について説明する。
図3において、光変位センサ103は、上記図1,2で説明した光変位センサ103と同じであり、それを簡単に表現したものである。この光変位センサ103には、代表して図1における光源LDと、位置検出手段PSDが記載されている。図7において、制御部105、走査機構104、演算器106及びデータ処理部107は、変位測定部100を構成している。
図3の制御部105は、予め被測定物101の表面を走査して測定するために必要な、被測定物101の表面に係るレイアウト情報(表面を測定する範囲の座標(位置)情報を含む)を有し、そのレイアウトに基づいて、主走査範囲とその回数、主走査方向(図1の紙面方向)に直交する方向への副走査範囲とその回数を決定し、走査機構104に対して指示するとともに、走査開始を指示する。一方、走査しているときの位置の情報、つまり測定点の位置情報を出力している。
走査機構104は、制御部105の指示にしたがって、光変位センサ103と被測定物101を相対的に主走査方向に移動させ、及び副走査方向に移動させる駆動機構及び手段を備える。例えば、それらの手段は、光変位センサ103を主走査方向に直線的に移動させることにより主走査させ、その1つの主走査が終わると主走査方向と直交方向に被測定物101を移動させることにより、光変位センサ103が測定する測定点を、相対的に走査する。
演算器106は、受光素子である位置検出手段PSDが出力する信号である、出力A,Bを基に変位情報としての出力L=(A−B)/(A+B)を演算して出力する。
変位測定装置として、測定点と変位をプロットするだけであれば、データ処理部107は、演算器106の出力(変位z)を制御部105からの測定点の位置情報(x、y)に対してプロットすることにより得られる。データ処理部107は、演算器106の出力と制御部105の位置情報を基に、被測定物101の表面形状を3次元画像として、或いは主走査した箇所の断面形状を再現するためのものである。主走査方向、副走査方向及び変位方向を3次元又は2次元とする形状を表す形状データとして出力する。
[シール部材形状測定装置]
前記変位測定装置の一具体的実施例として、液晶画面装置を生産するときに、板状の面に堤(シール部材)を設けてその中に液晶を薄く収容するが、そのシール部材を被測定物101として、その形状の変位を測定し、その断面形状を求める例について説明する。
図1から図3の基本構成は、そのまま使用できる。ここでは、被測定物101の概要と走査を主体として説明する。
被測定物101であるシール部材101aを図5(A)(B)に示す。図5(B)は図5(A)のA−A*の部分における断面を示す。図1のように被測定物101としてのシール部材101aは、液晶画面を構成する透明なガラス101bとその四角枠状に周囲に沿って塗布された透明なシール部材101aで構成されている。これを例えば、図5(A)の下から上方向へ光変位センサ103を主走査して、四角枠状の横辺のシール部材101aの形状、つまり図5(B)のようなシール部材101aの断面形状を測定する。シール部材101aの長さ方向における全部の断面形状を測定するのであれば、長さ方向に副走査して位置を変更して、主走査する必要があるが、一部の断面形状だけであれば、副走査はしない。また、図5(A)の左側から右側へ主走査すれば、四角枠状の縦辺におけるシール部材101aの断面形状を測定する。
ガラス101bの下には図示しない保持台が置かれるので、この場合は、ガラス101bの底部(基台102もガラスなので、基台102が保持台の表面と接触する面)からの反射光が不要反射光として遮蔽マスク6で遮光される。
そして、データ処理部107で演算器106からの出力Lを主走査位置に応じてプロットすすることによりシールの断面形状を示す形状データを求めることができる。
[形状検査装置]
図4を基に、上記説明した光変位センサ103を使用した変位測定装置を利用して被測定物101の表面の変位を検査する形状検査装置に利用した実施形態について説明する。例えば、そのシール部材101aを被測定物101として、その形状の変位を測定し、その良否判定を行う検査を行う場合について説明する。制御部105、比較手段202、判定手段203及び表示手段204は、検査部200を構成している。光変位センサ103を使用したシール部材101aの変位測定装置としては図3の形態がそのまま使用できる。
比較手段202は、制御部105からシール部材101aの断面形状に係る設計値等をレファレンス(高さ、或いは面積)として受けて、データ処理部107から受けた画像データとレファレンスとの差を演算し出力する。なお、形状データに変換することなく、その測定点において測定した変位(測定したシール部材101aの高さ)とレファレンス(設計上のシール部材101aの高さ)との差を出力しても良い。
判定手段203は、レファレンスに対応してその許容値を制御部105から受けて、比較手段202からの出力と比較し、比較手段202の出力が、許容値内であれば合格とし、許容値外であれば不良(否)と判定する。
表示手段204は、判定手段203の判定結果を表示する。また、制御部105からレイアウト情報(例えば、シール部材101aの形態、位置を示す配置図)を受けて表示し、レイアウトのどの位置が不良(否)であり、合格であるかを識別可能に表示してもよい。また、それらと別に或いは併せて、データ処理部107で生成した形状データに基づく画像を表示させて、どの箇所が不良であり、合格であるかを識別可能に表示させることもできる。
本発明に係る光変位センサの実施形態を説明するための模式的な構成図である。 変位検出装置の構成と示すとともに、多重反射の防止を説明するための図である。 変位測定部(変位測定装置)の構成を示す図である。 形状検査装置としての検査部の構成を示す図である。 被測定物としてのシール部材の構成を示す図である。 従来技術の構成を示す図である。 従来技術の欠点を説明するための図である。
符号の説明
1 コリメータレンズ、 2 集光レンズ、 3 受光レンズ(集光機能レンズ)、
3a コリメータレンズ、3b 集光レンズ、5 プリズム、6 遮蔽マスク、
6a マスク支柱、7 ケース、8 透明蓋、9 遮蔽マスク、
10 投光部、20 受光部、30 交点、
100 変位測定部(変位測定装置)、101 被測定物、 101a シール部材、
101b ガラス、 102 基台、103 光変位センサ、
104 走査機構、105 制御部、106 演算器、 107 データ処理部、
200 検査部、202 比較手段、203 判定手段、204 表示手段、
LD 光源、PSD 位置検出手段

Claims (6)

  1. 透光性を有する被測定物に、該被測定物の表面に光を照射する投光部(10)と、該被測定物の表面からの反射光を受けて集光する集光機能レンズ(3)と、該集光機能レンズが前記集光する位置に配置され、該集光された光を受けたときの集光位置に応じた信号を出力する受光部(20)と、を備え、該被測定物、前記集光機能レンズ及び前記受光部は、相互にシャインプルークの条件を満たす位置に配置された変位測定装置であって、
    該被測定物を透過して該被測定物の底部側で反射し前記集光機能レンズを経てきた裏面反射光が前記受光部に入るのを遮る位置であって、該受光部の表面における法線に対する前記集光された光の入射角度と、該入射角度で入射された該集光された光が該受光部の表面で反射したときの該法線に対する反射角度とを加えた角度範囲内の位置に設けられた遮蔽マスク(6)と、
    前記遮蔽マスクを前記角度範囲内の位置に支持する支持部材(5,6a)と、を備えたことを特徴とする変位測定装置。
  2. 前記支持部材は、断面形状が3辺からなるプリズムであって、該3辺の内、最長の第1の辺が、前記受光部の表面に対面して、かつ前記被測定物の変位に応じて前記集光位置が移動する方向に沿うように配置され、配置されたときに前記3辺の内、前記集光機能レンズ側に面する第2の辺に、該第2の辺に沿った面を有する前記遮蔽マスクが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の変位測定装置。
  3. 前記受光部は、前記集光された光を受けて前記被測定物の変位とともに移動する前記集光位置を検出して、該集光位置に応じた信号を出力する前記位置検出手段(PSD)と、該位置検出手段を収容し、前記集光機能レンズからの集光された前記反射光を受光し透過して該位置検出手段へ入射させる透過面を有する収容ケース(7)を備え、前記プリズムは前記第1の辺を該透過面に密着して取り付けられ、前記集光機能レンズからの集光された前記反射光は該プリズムを経由して前記位置検出手段へ入射させることを特徴とする請求項2に記載の変位測定装置。
  4. 前記被測定物の表面から前記集光機能レンズを経て前記受光部までの反射光の光路は、該被測定物の表面における法線に対し45度を越える角度に設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の変位測定装置。
  5. 透明板に塗布されたシール部材であって液晶画面装置における液晶を収容するための堤を成すシール部材に、該シール部材の表面に光を照射する投光部(10)と、該シール部材の表面からの反射光を受けて集光する集光機能レンズ(3)と、該集光機能レンズが前記集光する集光位置に配置される受光面を有し、該集光された光を受けて該シール部材の表面形状の変位とともに移動する該集光位置を検出して、該集光位置に応じた信号を出力する受光部(20)と、を備え、該シール部材、前記集光機能レンズ及び前記受光部は、相互にシャインプルークの条件を満たす位置に配置されており、前記位置検出手段が出力する信号を基に前記シール部材の形状を測定するシール部材形状測定装置であって、
    該シール部材の表面から前記集光機能レンズを経て前記受光部までの反射光の光路は、該シール部材の表面における法線に対し45度を越える角度に設けられており、さらに、
    該シール部材及び前記透明板を透過して該透明板の裏面で反射し前記集光機能レンズを経てきた裏面反射光が前記受光部の前記受光面に入るのを遮る位置であって、前記受光面における法線に対する前記集光された光の入射角度と該入射角度で入射された該集光された光の該法線に対する反射角度とを加えた角度範囲内の位置に設けられた遮蔽マスク(6)と
    前記遮蔽マスクを前記角度範囲内の位置に支持する支持部材(5,6a)と、を備えたことを特徴とするシール部材形状測定装置。
  6. 入射された被測定光を受光する受光面を有し、該受光面で該被測定光を受光した受光位置に応じた信号を出力する位置検出手段(PSD)と、
    該位置検出手段を収容し、該被測定光を該位置検出手段へ入射させる透過面を有する収容ケース(7)と、
    断面が3辺からなるプリズムであって、該3辺の内、最長の第1の辺が、前記位置検出手段の前記受光面に対面して、かつ前記受光位置が移動する方向に沿うように密着して取り付けられたプリズム(5)と、
    該プリズムの前記3辺の内、前記被測定光が到来する側に面する第2の辺に沿って設けられ、該受光面における法線に対する被測定光の入射角より下回る入射角で到来する不要反射光の入射を遮る遮蔽マスク(6)と、を備え、該遮蔽マスクは、前記受光面における法線に対する前記被測定光の入射角度と該入射角度で入射された該被測定光の該法線に対する反射角度とを加えた角度範囲内の位置に設けられたことを特徴とする変位検出装置。
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