JP5336866B2 - パレット - Google Patents

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Description

本発明は、物品の運搬等に使用されるパレットに関するものである。
一般に、物品の搬送等に使用されるパレットは、物品が載置される略矩形状のデッキと、デッキ下面の複数箇所からそれぞれ下方に突出してデッキを床面と平行に支持する複数の支柱部とを備え、支柱部間においてハンドリフト等のフォークを差込可能なフォーク差込部を有している。また、パレットの強度を高めるとともに、ハンドリフトを使用してパレットを運搬できるように、フォーク差込方向において所定間隔毎に前記複数の支柱部の下端部間を連結する連結部を備えるとともに、連結部間において、フォーク差込部に挿入されるハンドリフトのフォーク先端側に設けられたキャスターを接地させるためのキャスター用開口部を有するものがある(例えば、特許文献1、2等参照。)。
特開2003−155035号公報 特開2006−36331号公報
ところで、特許文献1のパレットは、パレットの下面に滑り止め手段(例えば、滑り止めテープ)を装着するべく、前記連結部の側辺部を断面略L字状に構成して、デッキ上面と平行して延びる底壁部を形成している。しかしながら、当該構成においては、前記側辺部のコーナー部に水や埃等が溜まり易い。このため、食品工場等の厳しい衛生管理が必要とされる場所においてはあまり好適に使用されるものではない。また、パレットにダンボール等の物品を載置した状態で、さらに、その上にパレットを段積みする場合には、上側のパレットの前記側辺部に水や埃等が堆積していると、下側のパレットに載置されている物品が湿ったり埃を被ったりしてしまうことが懸念される。
これに対し、特許文献2のパレットは、連結部の側辺部をガスアシスト成形により中空状に構成し、その上面を傾斜させるとともに、下面に滑り止め手段を装着している。この場合、前記傾斜面の存在により連結部の側辺部に水や埃等は溜まり難いが、特殊な射出成形装置が必要となり、コストアップや製造効率の低下を招くおそれがある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、連結部下面に滑り止め手段を装着することで滑り防止を図るとともに、コストアップや製造効率の低下を招くことなく、水や埃等の堆積を抑制することのできるパレットを提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.物品が載置される略矩形状のデッキと、
少なくとも前記デッキ下面の四隅と、前記デッキ下面の各側辺部の中間位置とに対応して下方に突設され、前記デッキを支持する複数の支柱部とを備え、
前記複数の支柱部間において、ハンドリフトのフォークを差込可能なフォーク差込部を有するとともに、
少なくとも前記デッキ下面の隅部に対応して設けられた前記支柱部と、前記デッキ下面の側辺部の中間位置に対応して設けられた前記支柱部との下端部間をそれぞれ連結する複数の連結部を備え、
前記フォーク差込部へのフォーク差込方向において所定距離を隔てて隣り合う前記連結部間において、前記フォーク差込部に挿入されるハンドリフトのフォーク先端側に設けられたキャスターを接地させるためのキャスター用開口部を有するパレットであって、
前記複数の連結部のうち少なくとも前記デッキ下面の側辺部に沿って設けられる外周側連結部は、
前記デッキ下面との間にハンドリフトのフォークを挿通可能な前記フォーク差込部としての空間を形成するとともに、前記支柱部の下端部よりも上方位置において前記デッキ上面と略平行して延びる平板部と、
前記平板部の下面から前記支柱部の下端部と同じ高さ位置となるまで下方に延出する補強リブと、
前記平板部のうち前記キャスター用開口部側の端縁に設けられる内周側側辺部と、
前記平板部のうち前記フォーク差込部の入口側の端縁に設けられる外周側側辺部とを備え、
前記内周側側辺部及び前記外周側側辺部のうち少なくとも一方は、
前記平板部の端縁から下方に向けて前記支柱部の下端部と同じ高さ位置まで延びる縦壁部と、
前記縦壁部の下縁部から前記平板部の外周側に向けて前記デッキ上面と略平行して延びる底壁部とを備え、
前記底壁部の下面には滑り止め手段が装着されるとともに、
前記底壁部と前記縦壁部との境界部又はその近傍には排出孔が形成されていることを特徴とするパレット。
手段1によれば、前記底壁部と前記縦壁部との境界部又はその近傍に排出孔が形成されている。当該排出孔の存在により、(1)底壁部上面に載った水や埃等が底壁部の延出方向先端側からだけでなく排出孔からも排出され得る点、(2)底壁部上面側の空気の通りがよくなり、底壁部と縦壁部との境界部が吹き溜まりになり難い点等から、パレット下面に滑り止め手段を装着するべく前記底壁部を形成しても、底壁部上に水や埃等が堆積し難くなる。従って、パレットを比較的清潔に保つことができ、厳しい衛生管理が必要とされる場所においても好適に使用することができる。また、物品を載置した状態のパレットを段積みして保管する場合等において、上側に積まれたパレットの底壁部上に水や埃等が堆積していることに起因して、下側のパレットに載置された物品が汚れてしまう等といった事態を抑制することができる。
加えて、連結部の側辺部を中空状に構成する場合のような特殊な射出成形装置を必要としないため、コストアップや製造効率の低下を招いてしまうといった事態を回避することができる。尚、滑り止め手段は、排出孔を塞がないように(排出孔を避けた位置に)装着されることとなる。
また、例えば、排出孔が底壁部の延出方向先端側に設けられる場合に比べ、底壁部の延出方向先端側部位の強度低下を抑制することができる上、底壁部上(特に底壁部と縦壁部との境界部)において水や埃等を堆積し難くするといった作用効果が一層確実に奏される。また、例えば、排出孔が底壁部の延出方向中央部に設けられる場合に比べ、底壁部の下面における滑り止め手段を装着するスペースが小さくなってしまうといった事態を抑止することができる。
手段.前記内周側側辺部及び前記外周側側辺部のうち少なくとも前記内周側側辺部に関し、前記底壁部及び前記縦壁部を備えて前記排出孔が形成されるとともに、前記底壁部の下面に前記滑り止め手段が装着されていることを特徴とする手段1に記載のパレット。
手段によれば、パレット下面に装着される滑り止め手段は、少なくともパレット下面の周縁部よりもパレット内周側に位置する内周側側辺部に装着されている。このため、例えば、複数のパレットが横方向にずれて段積みされた場合において、上側のパレットの下面に設けられた滑り止め手段が下側のパレットの上面に対して的確に当接しなくなってしまい、滑り止め効果が十分に奏されなくなってしまうといった事態を抑制することができる。
手段.前記底壁部のうち少なくとも前記排出孔よりも前記底壁部の延出方向先端側の部位及び前記排出孔よりも前記縦壁部側の部位の上面は、前記排出孔に向けて下方傾斜していることを特徴とする手段1又は2に記載のパレット。
手段によれば、底壁部上の水や埃等がより排出孔に案内されやすくなり、底壁部上面に水や埃等が堆積するといった事態をより確実に防止することができる。尚、「前記底壁部の上面は、前記排出孔に向けて下方傾斜していること」としてもよい。この場合、手段の作用効果が一層確実に奏される。
手段.前記排出孔は、前記底壁部において前記縦壁部と隣接して形成され、前記縦壁部により前記排出孔の上側開口部の一部が区画されていることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載のパレット。
手段によれば、排出孔と縦壁部との間に底壁部が存在しないこととなり、底壁部と縦壁部との境界部に水や埃等が堆積してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
手段.前記連結部の長手方向において前記底壁部上面を所定間隔毎に区画するようにして、前記底壁部上面と前記縦壁部側面とを連結する衝立リブが設けられ、
前記衝立リブの上辺部は、前記底壁部の延出方向先端側に向けて下方傾斜していることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載のパレット。
手段によれば、底壁部及び縦壁部を具備する側辺部の剛性を高めることができる。従って、例えば、連結部の側辺部を中空状に構成する場合に比べ、ハンドリフトのキャスターが乗り上げた際に連結部の側辺部が損傷してしまうといった事態をより確実に防止することができる。また、連結部の側辺部の長手方向全域全体を厚肉に構成するのではなく、部分的に衝立リブを設けているだけなので、該側辺部にヒケや反りが生じてしまうといった事態を抑止することができる。さらに、ハンドリフトのフォークをフォーク差込部に挿入する際に、フォーク先端側に設けられたキャスターが衝立リブの上辺部によって案内されることとなり、連結部に対するキャスターの乗り上げをスムースなものとすることができる。
パレットを上面方向から見た斜視図である。 パレットを下面方向から見た斜視図である。 下構成部を上面方向から見た斜視図である。 下構成部を下面方向から見た斜視図である。 図3のJ−J線断面図である。 図4のK−K線断面図である。 図1のL−L線断面図である。 パレットの部分断面図である。 別の実施形態におけるパレットの部分断面図である。 別の実施形態におけるパレットの部分断面図である。 別の実施形態におけるパレットの断面図である。 別の実施形態におけるパレットの断面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1、図2等に示すように、パレット1は、物品が載置される略矩形板状のデッキ2と、デッキ2下面から下方に突設され、デッキ2上面を設置面(床面)と略平行に支持する支柱部3とを備えている。本実施形態では、支柱部3は、デッキ2の相対する側辺部に沿って延在する一対の隅柱4と、当該一対の隅柱4の中間位置において各隅柱4と略平行して延在する中柱5とを備えている。また、各隅柱4と中柱5との間には、ハンドリフト61のフォーク62(図7参照)を差込可能なフォーク差込部6が形成されている。
また、図2等に示すように、パレット1は、各隅柱4と中柱5との下端部間を連結する連結部7を備えている。本実施形態では、連結部7は、各隅柱4の長手方向(フォーク差込部6へのフォーク差込方向)両端部と中柱5の長手方向両端部とをそれぞれ連結する第1連結部8と、各隅柱4の長手方向中央位置と中柱5の長手方向中央位置とを連結する第2連結部9とを備えている。また、フォーク差込方向において所定間隔を隔てて隣り合う各第1連結部8と第2連結部9との間には、フォーク差込部6に挿入されるハンドリフト61のフォーク62先端側に設けられたキャスター63(図7参照)を接地させるためのキャスター用開口部10が形成されている。尚、本実施形態では、第1連結部8が外周側連結部に相当する。
尚、本実施形態のパレット1は、上構成部1aと下構成部1bとから構成されている。上構成部1aは、前記デッキ2と、前記支柱部3の上側部分を構成する上支柱部3aとを備えている。下構成部1bは、前記支柱部3の下側部分を構成する下支柱部3bと、前記連結部7とを備えている。そして、上支柱部3aと下支柱部3bとを熱溶着することにより上構成部1aと下構成部1bとが一体化され、これにより本実施形態のパレット1が形成されている。本実施形態では、上構成部1a及び下構成部1bいずれもポリプロピレンにより構成されている。
図1に示すように、デッキ2の上面には、フォーク差込方向に対して直交する方向に延びる複数の溝状部11が形成されている。各溝状部11には、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)よりなる帯状の滑り止めテープ12が熱溶着されており、当該滑り止めテープ12は、デッキ2上面よりも若干上方に突出している。また、図2に示すように、デッキ2の下面には、格子状に延在する補強リブ13が形成されるとともに、フォーク差込部6に差し込まれたフォーク62との間の滑り止めを目的とする略円柱状の滑り止め部材14を嵌合させるための滑り止め固定部15が設けられている。加えて、デッキ2には、上下に貫通する持ち手孔16が形成されており、当該持ち手孔16に手を差し入れて、パレット1を持ち運ぶことができる。また、デッキ2には複数箇所に水抜き孔17が形成されている。
また、パレット1の中央部には、デッキ2及び中柱5を上下に貫通するようにして、RFIDタグ(ICタグ)を内蔵した四角柱状のタグホルダー(図示略)を設置可能な設置孔18が形成されている。当該設置孔18にタグホルダーを差し込むことで、設置孔18の内側面に形成された係止爪によりタグホルダーが係止されることとなる。加えて、パレット1の側面には、その周縁部に沿って枠状にリブ21が形成されており、当該リブ21の内周側には、印刷が施されたり、ラベルが貼り付けられたりしている(図示略)。このため、パレット1を立てて引きずったとしても、印刷が削れたりラベルが剥がれたりすることを抑制することができる。
さらに、各支柱部3はそれぞれ略筒状をなし、その内側には補強リブ22(図3参照)が形成されている。また、各支柱部3は、外周側、上側、及び下側いずれも閉塞された状態となっており、各支柱部3の内側に水や埃等が進入できないよう構成されている。加えて、各支柱部3のうち、フォーク差込部6の入口を構成する部位は、フォーク差込部6の入口をテーパ状にしてフォーク62を差し込み易くするように、湾曲形状をなしている。また、支柱部3と連結部7上面との連接部位は、コーナー部内側領域を埋めるようにして、湾曲形状をなしている。当該構成により、かかる連接部位の剛性を高めるとともに、連接部位において埃等が堆積してしまうといった事態を抑制している。
さて、図3〜図8に示すように、第1連結部8は、デッキ2下面との間にハンドリフト61のフォーク62を挿通可能な前記フォーク差込部6としての空間を形成するとともに、支柱部3の下端部よりも若干上方位置においてデッキ2上面と平行して延びる平板部31と、平板部31のうちフォーク差込部6の入口側(パレット1外周側)の端縁からパレット1外周側かつ下方に傾斜して延びる外周側側辺部32と、平板部31のうちキャスター用開口部10側(パレット1内周側)の端縁から下方に突出する断面略L字状の内周側側辺部33とを備えている。また、第1連結部8は、平板部31及び外周側側辺部32の下面から格子状に延在し、支柱部3の下端部と同じ高さ位置まで延びる補強リブ34を備えている。尚、平板部31及び外周側側辺部32の下面に補強リブ34を設ける構成によって、第1連結部8の剛性を確保しつつ、例えば、平板部31や外周側側辺部32を厚肉に構成した場合のようなヒケや反りの発生を防止するとともに、軽量化を図ることができる。
各内周側側辺部33は、平板部31のパレット1内周側の端縁から下方に向けて、支柱部3の下端部と同じ高さ位置まで延びる縦壁部41と、縦壁部41の下縁部からパレット1内周側に向けてデッキ2上面と平行して延びる底壁部42とを備えている。また、各内周側側辺部33には、連結部7の長手方向(フォーク差込方向に対して直交する方向)において底壁部42の上面を所定間隔毎に区画するようにして、底壁部42の上面と縦壁部41のパレット1内周側の側面とを連結する衝立リブ43が設けられている。衝立リブ43の上辺部は、底壁部42の延出方向先端側(パレット1内周側)に向けて下方傾斜している。また、隣り合う衝立リブ43の間隔は、ハンドリフト61のフォーク62先端側に設けられるキャスター63の接地面の横幅よりも狭くなっている。
さらに、各内周側側辺部33の底壁部42には、縦壁部41との境界部近傍(底壁部42の延出方向中央位置よりも縦壁部41側)において上下に貫通する排出孔44が形成されている。排出孔44は、その上部が上方に向けて拡径するテーパ状をなしている。また、底壁部42のうち排出孔44よりも縦壁部41側に位置する部位の上面は、排出孔44に向けて下方傾斜している。
また、各内周側側辺部33の底壁部42の下面には、排出孔44よりもパレット1内周側において、フォーク差込方向に対して直交する方向に延びる溝状部45が形成されている。当該溝状部45は、内周側側辺部33に形成された溝状部45と一続きとなるように隅柱4及び中柱5にも形成され、一方の隅柱4のパレット1外周側の端縁から他方の隅柱4のパレット1外周側の端縁にかけて直線状に延設されている。さらに、各溝状部45には、EVAよりなる帯状の滑り止め手段としての滑り止めテープ46が熱溶着されている。本実施形態では、各溝状部45に対し、溝状部45の一方の端末部近傍から他方の端末部近傍にかけて1本の滑り止めテープ46がそれぞれ装着されている。また、滑り止めテープ46は、パレット下面よりも若干下方に突出している。
尚、本実施形態では、第2連結部9は、支柱部3の下端部よりも若干上方に位置し、デッキ2上面と平行して延びる平板部51と、平板部51のうち各キャスター用開口部10側の端縁からそれぞれパレット1外周側かつ下方に傾斜して延びる側辺部52、53と、平板部51及び側辺部52、53の下面から格子状に延在し、支柱部3の下端部と同じ高さ位置まで延びる補強リブ54とを備えている。すなわち、第2連結部9に関しては、両側の側辺部52、53が第1連結部8の外周側側辺部32と同様の形状をなしている一方で、第1連結部8のような滑り止めテープ46を装着するための底壁部42は設けられていない。
以上詳述したように、本実施形態によれば、下面に滑り止めテープ46が装着される底壁部42に排出孔44が形成されている。当該排出孔44の存在により、(1)底壁部42上面に載った水や埃等が底壁部42の延出方向先端側からだけでなく排出孔44からも排出され得る点、(2)底壁部42上面側の空気の通りがよくなり、底壁部42と縦壁部41との境界部が吹き溜まりになり難い点等から、パレット1下面に滑り止めテープ46を装着するべく底壁部42を形成しても、底壁部42上に水や埃等が堆積し難くなる。従って、パレット1を比較的清潔に保つことができ、厳しい衛生管理が必要とされる場所においても好適に使用することができる。また、物品を載置した状態のパレット1を段積みして保管する場合等において、上側に積まれたパレット1の底壁部42上に水や埃等が堆積していることに起因して、下側のパレット1に載置された物品が汚れてしまう等といった事態を抑制することができる。加えて、第1連結部8の内周側側辺部33を中空状に構成する場合のような特殊な射出成形装置を必要としないため、コストアップや製造効率の低下を招いてしまうといった事態を回避することができる。
また、本実施形態では、底壁部42と縦壁部41との境界部近傍に排出孔44が形成されている。このため、例えば、排出孔44が底壁部42の延出方向先端側に設けられる場合に比べ、底壁部42の延出方向先端側部位の強度低下を抑制することができる上、底壁部42上(特に底壁部42と縦壁部41との境界部)において水や埃等を堆積し難くするといった作用効果が一層確実に奏される。また、例えば、排出孔44が底壁部42の延出方向中央部に設けられる場合に比べ、底壁部42の下面における滑り止めテープ46を装着するスペースが小さくなってしまうといった事態を抑止することができる。
特に、本実施形態では、底壁部42のうち排出孔44よりも縦壁部41側に位置する部位の上面が排出孔44に向けて下方傾斜していることから、底壁部42と縦壁部41との境界部に水や埃等が堆積してしまうといった事態をより確実に防止することができる。また、排出孔44が底壁部42に形成されることにより排出孔44が縦孔(上下方向に貫通する孔)になるため、例えば、縦壁部41に横孔(水平方向に貫通する孔)を形成することで排出孔を構成する場合に比べ、底壁部42上面の水や埃等を排出孔44からより一層排出しやすくなる。
さらに、パレット1下面に装着される滑り止めテープ46は、パレット1下面の周縁部よりもパレット1内周側に位置する内周側側辺部33に装着されている。このため、例えば、複数のパレット1が横方向にずれて段積みされた場合において、上側のパレット1の下面に設けられた滑り止めテープ46が下側のパレット1の上面に対して的確に当接しなくなってしまい、滑り止め効果が十分に奏されなくなってしまうといった事態を抑制することができる。
また、衝立リブ43の存在により、内周側側辺部33の剛性を高めることができる。従って、例えば、内周側側辺部33を中空状に構成する場合に比べ、ハンドリフト61のキャスター63が乗り上げた際に内周側側辺部33が損傷してしまうといった事態をより確実に防止することができる。また、内周側側辺部33の長手方向全域を厚肉に構成するのではなく、部分的に衝立リブ43を設けているだけなので、内周側側辺部33にヒケや反りが生じてしまうといった事態を抑止することができる。さらに、ハンドリフト61のフォーク62をフォーク差込部6に挿入する際に、フォーク62先端側に設けられたキャスター63が衝立リブ43の上辺部によって案内されることとなり、第1連結部8に対するキャスター63の乗り上げをスムースなものとすることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、排出孔44が縦壁部41から離間した位置に設けられているが、図9に示すように、縦壁部41と排出孔44とを隣接させ、縦壁部41により排出孔44の上側開口部(排出孔44の上縁部)の一部が区画されることとしてもよい。この場合、排出孔44と縦壁部41との間に底壁部42が存在しないこととなり、底壁部42と縦壁部41との境界部に水や埃等が堆積してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
尚、上記実施形態では、排出孔44と縦壁部41との間に底壁部42が存在するのではあるが、底壁部42のうち排出孔44よりも縦壁部41側に位置する部位の上面は、排出孔44に向けて下方傾斜している。このため、底壁部42と縦壁部41との境界部に水や埃等が堆積するといった事態を十分に抑制することができる。但し、当該(a)に記載の構成においては、排出孔44と縦壁部41との間の底壁部42自体が存在しないため、かかる作用効果が一層顕著なものとなる。尚、用途に応じ、例えば、縦壁部41の下縁部の強度を向上させる必要がある場合には、上記実施形態のように、排出孔44と縦壁部41との間に底壁部42を形成することとしてもよい。また、縦壁部41のうち底壁部42との境界部位に排出孔44を形成することとしてもよい。この場合においても、基本的に上記実施形態と同様の作用効果が奏される。
また、上記実施形態では特に言及していないが、衝立リブ43(連結部7の支柱部3との連接部位においては支柱部3)と排出孔44とを隣接させてもよい。この場合、排出孔44と衝立リブ43(支柱部3)との間に底壁部42が存在しなくなるため、底壁部42と衝立リブ43(支柱部3)との間に水や埃等が堆積してしまうといった事態を抑制することができる。
(b)上記実施形態において、例えば、図10に示すように、底壁部42のうち排出孔44よりも底壁部42の延出方向先端側(パレット1内周側)の部位の上面に関しても、排出孔44に向けて下方傾斜させることとしてもよい。この場合、底壁部42上の水や埃等がより排出孔44に案内されやすくなり、底壁部42上面に水や埃等が堆積するといった事態をより確実に防止することができる。
また、排出孔44と衝立リブ43との間(連結部7の支柱部3との連接部位においては排出孔44と支柱部3との間)において底壁部42が存在する場合にあっては、底壁部42のうち排出孔44よりも衝立リブ43側の部位(排出孔44よりも支柱部3側の部位)の上面についても、排出孔44に向けて下方傾斜していることとしてもよい。換言すれば、底壁部42上面全体が排出孔44に向けて下方傾斜していることとしてもよい。この場合、上記作用効果が一層確実に奏される。
(c)上記実施形態では、第1連結部8の内周側側辺部33においてのみ排出孔44が形成された底壁部42が設けられるとともに、その下面に滑り止めテープ46が装着されているが、図11に示すように、外周側側辺部32についても排出孔44が形成された底壁部42を設けるとともにその下面に滑り止めテープ46を装着することとしてもよい。この場合、パレット1下面に対してより多くの滑り止めテープ46を装着することができ、滑り止め効果の向上を図ることができる。尚、支柱部3の下面に対し、支柱部3の長手方向に沿って(例えば、隅柱4の下面のパレット1内周側の側辺部に沿って)滑り止めテープ46を装着することとしてもよい。
尚、外周側側辺部32においてのみ排出孔44が形成された底壁部42を設けるとともに、その下面に滑り止めテープ46を装着することとしてもよい。但し、当該構成を採用する場合には、パレット1下面に装着される滑り止めテープ46がパレット1下面の周縁部にのみ存在することになる。このため、例えば、パレット1を段積みした場合等において、パレット1が横方向にずれた場合、上側のパレット1の下面に装着された滑り止めテープ46が下側のパレット1の上面に的確に当接しなくなってしまうことが懸念される。従って、上記実施形態のように、少なくとも第1連結部8の内周側側辺部33に排出孔44が形成された底壁部42を設け、その下面に滑り止めテープ46を装着することが望ましい。
(d)また、上記実施形態では、第1連結部8においてのみ排出孔44が形成された底壁部42が設けられるとともに、その下面に滑り止めテープ46が装着されているが、図12に示すように、第2連結部9にも排出孔44が形成された底壁部42を設けるとともにその下面に滑り止めテープ46を装着することとしてもよい。この場合、より一層の滑り止め効果の向上を図ることができる。
(e)上記実施形態では、パレット1はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。また、滑り止めテープ12、46はEVAにより構成されているが、EEA(エチレン−エチルアクリレート共重合体)、エチレン系アイオノマー、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等のその他の樹脂やゴム素材により構成することとしてもよい。
(f)上記実施形態では、パレット1は、上構成部1aと下構成部1bとを別々に成形した後、両者を熱溶着することで構成されているが、パレット1全体を一体成形することとしてもよい。但し、金型構造の簡素化等を図る上では、上記実施形態のように、パレット1を上構成部1aと下構成部1bとにより構成することが望ましい。また、上記実施形態では、支柱部3が上構成部1aの上支柱部3aと下構成部1bの下支柱部3bとにより構成されているが、上構成部1a及び下構成部1bのうちの一方側に支柱部3全体が一体形成されるよう構成してもよい。
また、上記実施形態では、ハンドリフト61のフォーク62を2方向から差し込める所謂2方差しタイプのパレットに具体化されているが、フォーク62を4方向から差し込める所謂4方差しタイプ(例えば、支柱部3が、デッキ2下面の四隅と、各側辺部の略中間位置と、中央部との9箇所にそれぞれ設けられるタイプ)のパレットに適用してもよい。
(g)図1等に示すデッキ2は略平板状に構成されているが、デッキ2を格子状(格子の内側が上下に貫通している)に構成してもよい。また、上記実施形態では、パレット1の下面に装着される滑り止め手段として帯状の滑り止めテープ46が装着されているが、特に滑り止め手段の形状は限定されるものではない。さらに、滑り止め手段を連結部7の長手方向に沿って間欠的に設けることとしてもよい。また、滑り止めテープ46が装着される溝状部45を省略してもよい。尚、溝状部45を形成することで、滑り止めテープ46の位置決めを行うことができ、滑り止めテープ46を熱溶着する際の作業性の向上が図れたり、滑り止めテープ46に対して応力が作用した場合に溝状部45の内側面によって滑り止めテープ46の側面を支持して滑り止めテープ46の剥がれを抑制したりする効果が望める。
1…パレット、2…デッキ、3…支柱部、4…隅柱、5…中柱、6…フォーク差込部、7…連結部、8…第1連結部、9…第2連結部、10…キャスター用開口部、31…平板部、32…外周側側辺部、33…内周側側辺部、34…補強リブ、41…縦壁部、42…底壁部、43…衝立リブ、44…排出孔、45…溝状部、46…滑り止めテープ、61…ハンドリフト、62…フォーク、63…キャスター。

Claims (5)

  1. 物品が載置される略矩形状のデッキと、
    少なくとも前記デッキ下面の四隅と、前記デッキ下面の各側辺部の中間位置とに対応して下方に突設され、前記デッキを支持する複数の支柱部とを備え、
    前記複数の支柱部間において、ハンドリフトのフォークを差込可能なフォーク差込部を有するとともに、
    少なくとも前記デッキ下面の隅部に対応して設けられた前記支柱部と、前記デッキ下面の側辺部の中間位置に対応して設けられた前記支柱部との下端部間をそれぞれ連結する複数の連結部を備え、
    前記フォーク差込部へのフォーク差込方向において所定距離を隔てて隣り合う前記連結部間において、前記フォーク差込部に挿入されるハンドリフトのフォーク先端側に設けられたキャスターを接地させるためのキャスター用開口部を有するパレットであって、
    前記複数の連結部のうち少なくとも前記デッキ下面の側辺部に沿って設けられる外周側連結部は、
    前記デッキ下面との間にハンドリフトのフォークを挿通可能な前記フォーク差込部としての空間を形成するとともに、前記支柱部の下端部よりも上方位置において前記デッキ上面と略平行して延びる平板部と、
    前記平板部の下面から前記支柱部の下端部と同じ高さ位置となるまで下方に延出する補強リブと、
    前記平板部のうち前記キャスター用開口部側の端縁に設けられる内周側側辺部と、
    前記平板部のうち前記フォーク差込部の入口側の端縁に設けられる外周側側辺部とを備え、
    前記内周側側辺部及び前記外周側側辺部のうち少なくとも一方は、
    前記平板部の端縁から下方に向けて前記支柱部の下端部と同じ高さ位置まで延びる縦壁部と、
    前記縦壁部の下縁部から前記平板部の外周側に向けて前記デッキ上面と略平行して延びる底壁部とを備え、
    前記底壁部の下面には滑り止め手段が装着されるとともに、
    前記底壁部と前記縦壁部との境界部又はその近傍には排出孔が形成されていることを特徴とするパレット。
  2. 前記内周側側辺部及び前記外周側側辺部のうち少なくとも前記内周側側辺部に関し、前記底壁部及び前記縦壁部を備えて前記排出孔が形成されるとともに、前記底壁部の下面に前記滑り止め手段が装着されていることを特徴とする請求項1に記載のパレット。
  3. 前記底壁部のうち少なくとも前記排出孔よりも前記底壁部の延出方向先端側の部位及び前記排出孔よりも前記縦壁部側の部位の上面は、前記排出孔に向けて下方傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載のパレット。
  4. 前記排出孔は、前記底壁部において前記縦壁部と隣接して形成され、前記縦壁部により前記排出孔の上側開口部の一部が区画されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のパレット。
  5. 前記連結部の長手方向において前記底壁部上面を所定間隔毎に区画するようにして、前記底壁部上面と前記縦壁部側面とを連結する衝立リブが設けられ、
    前記衝立リブの上辺部は、前記底壁部の延出方向先端側に向けて下方傾斜していることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のパレット。
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