JP5336425B2 - ガス測定方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、環境リスクが高いガス状の大気汚染物質や室内環境汚染物質としてのホルムアルデヒドを測定するガス測定方法および装置に関するものである。
ホルムアルデヒドは、新築の住宅や家具に含まれている場合があり、室内環境汚染の原因物質になっている。また、化学物質過敏症の人にとっては、ホルムアルデヒドがシックハウス症候群を引き起こす原因のひとつと考えられている。
このため、例えば屋内の換気を制御するために、簡単にホルムアルデヒドの濃度を測定する簡易装置が提案されている。例えば、4−アミノ−3−ヒドラジノ−5−メルカプト−1,2,4−トリアゾールのアルカリ水溶液でフィルターを湿潤させ、0.04−10ppmのホルムアルデヒドを検出する技術が提案されている(非特許文献1参照)。しかしこの技術では、測定の直前にフィルターを溶液で湿潤させる工程が含まれ、測定の簡便性を阻害している。また、上記技術では、ホルムアルデヒドの検出感度が十分でないため、短時間で測定を行うためにポンプが必要となり、装置の大型化を招いている。
また、4−アミノ−4−フェニル−3−エン−2−オンと緩衝液とをシリカゲルが含まれる基材に展開し、0.05−0.7ppmのホルムアルデヒドを検出する技術がある(非特許文献2参照)。しかしながら、この測定技術では、上記基材が不透明であるため、基板の色の変化を測定するには反射光を測定する必要があり、精度(検出感度)が十分でない。また、また精度向上を目的として単位時間当たり通過させる空気量を多くするために、ポンプが必要となるなど、やはり、装置の大型化を招いている。
また、4−アミノ−3−ヒドラジノ−5−メルカプト−1,2,4−トリアゾールのアルカリ水溶液を用いた拡散スクラバを用い、検出限界2ppbのホルムアルデヒドを検出するホルムアルデヒド簡易分析セット(MDS-100)が、株式会社ガステックより販売されている(非特許文献3参照)。この装置では、溶液の取り扱いが必要であり、また拡散スクラバ中に空気を通過させためにポンプが必要であった。
発明者らは上述したような状況を鑑み、ポンプなどを用いることなく、また、水溶液などの取り扱いを行うことなく、高感度にホルムアルデヒドを測定する方法を提案している(非特許文献4参照)。この測定では、多孔質ガラスを用いたホルムアルデヒド検知ガラスを用いている。ただし、この測定技術では、多孔質ガラスを用いた光学的な測定を行うため、測定時に湿度変化が起こった場合、多孔質ガラス内での水の吸着および脱着のためにレイリー散乱を生じ、正確なホルムアルデヒド濃度が求められないという問題がある。
このレイリー散乱の問題を解決するために、3つの異なる波長の光を用い、検知ガラスを透過した3つの波長の光の各々の吸光度より、レイリー散乱の発生による吸光度のずれを補正する技術を、発明者らが提案している(特許文献1参照)。
特開2010-091279号公報
K.Kawamura, et al. ,"Development of a novel hand-held formaldehyde gas sensor for the rapid detection of sick building syndrome", Sensors and Actuators, B 105, pp.495-501, 2005. Y.Suzuki, et al. ,"Portable Sick House Syndrome Gas Monitoring System Based on Novel Colorimetric Reagents for the Highly Selective and Sensitive Detection of Formaldehyde", Environ. Sci. Technol. ,vol.37, No.24, pp.5695-5700, 2003. http://www.gastec.co.jp/whatsnew/new_products.htm Y.Y.Maruo, et al. ,"Development of formaldehyde sensing element using porous glass impregnated with β-diketone", Talanta, vol.74, pp.1141-1147, 2008.
しかしながら、上述した技術では、光源として3つの波長が必要となり、また、3つの波長の光を処理する構成が必要となるなど、装置の構成が複雑になるという問題がある。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、より簡便な構成で、透明な多孔体を担体として検知剤を担持した検知素子よるホルムアルデヒドの測定における、測定環境の湿度によるレイリー散乱の問題が解消できるようにすることを目的とする。
本発明に係るガス測定方法は、ホルムアルデヒドと反応して可視領域の吸収が変化する検知剤が孔内に担持された透明な多孔体からなる検知素子を、異なる水分保持状態で少なくとも一方はレイリー散乱が発生している2つの状態で500〜800nmの測定波長範囲で吸光度を測定し、第1吸光度変化および第2吸光度変化を得る第1ステップと、第1吸光度変化および第2吸光度変化と、500〜800nmの測定波長の4乗の逆数との間の関係を示す第1の直線の第1の傾きおよび第2の直線の第2の傾きを求める第2ステップと、500〜800nmの範囲より選択した第1波長における第1吸光度変化の第1吸光度と第1の傾き、および第1波長における第2吸光度変化の第2吸光度と第2の傾きとの関係を示す補正用検量線を求める第3ステップと、検知剤が孔内に担持された透明な多孔体からなる測定用検知素子の、ホルムアルデヒドが含まれている雰囲気に晒されていない初期状態の初期吸光度を、ホルムアルデヒドと反応した検知剤が吸収する第2波長で測定する第4ステップと、測定対象の雰囲気に晒された測定用検知素子を第2波長で測定した測定吸光度、および第1波長で測定した補正用吸光度を得る第5ステップと、補正用検量線より補正用吸光度に対応する補正用直線関係を求める第6ステップと、補正用直線関係より第2波長におけるレイリー散乱による吸収よりなる補正値を求める第7ステップと、測定吸光度より補正値を減じた補正測定吸光度を求める第8ステップと、補正測定吸光度と初期吸光度との差より測定対象の雰囲気に含まれているホルムアルデヒドの濃度を求める第9ステップとを少なくとも備え、検知剤がホルムアルデヒドと反応して変化する可視領域の吸収は、500nmより小さい範囲であり、第2波長は500nmより小さい可視領域の波長であるようにしたものである。
上記ガス測定方法において、検知剤は、アセチルアセトン,1−フェニル−1,3−ブタンジオン,および1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオンの中より選択されたβ−ジケトンと酢酸アンモニウムと酢酸とを含むものであればよい。
また、本発明に係るガス測定装置は、ホルムアルデヒドと反応して可視領域の吸収が変化する検知剤が孔内に担持された透明な多孔体からなる検知素子を、異なる水分保持状態で少なくとも一方はレイリー散乱が発生している2つの状態で500〜800nmの測定波長範囲で吸光度を測定することで得られた第1吸光度変化および第2吸光度変化と、500〜800nmの測定波長の4乗の逆数と、の間の関係を示す第1の直線の第1の傾きおよび第2の直線の第2の傾きを求め、500〜800nmの範囲より選択した第1波長における第1吸光度変化の第1吸光度と第1の傾き、および第1波長における第2吸光度変化の第2吸光度と第2の傾きとの関係を求めることで得られた補正用検量線が記憶されている検量線記憶部と、検知剤が孔内に担持された透明な多孔体からなる測定用検知素子と、測定対象の雰囲気に晒された測定用検知素子をホルムアルデヒドと反応した検知剤が吸収する第2波長で測定した測定吸光度、および第1波長で測定した補正用吸光度を測定する吸光度測定手段と、検量線記憶部に記憶されている補正用検量線より吸光度測定手段が測定した補正用吸光度に対応する補正用直線関係を求める補正用直線関係設定手段と、この補正用直線関係設定手段が求めた補正用直線関係より第2波長におけるレイリー散乱による吸収よりなる補正値を求める補正値算出手段と、この補正値算出手段が算出した補正値を測定吸光度より減じた補正測定吸光度を求める補正測定吸光度算出手段と、吸光度測定手段が第2波長で測定した測定対象の雰囲気に晒されていない測定用検知素子の初期吸光度と、補正測定吸光度との差により測定対象の雰囲気に含まれているホルムアルデヒドの濃度を求める濃度算出手段と、第1波長および第2波長の光を出力する光源とを備え、検知剤がホルムアルデヒドと反応して変化する可視領域の吸収は、500nmより小さい範囲であり、第2波長は500nmより小さい可視領域の波長である。
上記ガス測定装置において、検知剤は、アセチルアセトン,1−フェニル−1,3−ブタンジオン,および1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオンの中より選択されたβ−ジケトンと酢酸アンモニウムと酢酸とを含むものであればよい。
以上説明したように、本発明によれば、補正用検量線を用いて測定を行うようにしたので、より簡便な構成で、透明な多孔体を担体として検知剤を担持した検知素子よるホルムアルデヒドの測定における、測定環境の湿度によるレイリー散乱の問題が解消できるようになるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態におけるガス測定装置の構成を示す構成図である。 図2は、本発明の実施の形態におけるガス測定方法を説明するためのフローチャートである。 図3は、各々異なる湿度変化の状態で、検知素子の吸光度(吸収スペクトル)を測定した結果を示す特性図である。 図4は、図3に示した各々の測定結果より500nmから700nmで吸光度と波長の4乗の逆数関係を求めることで得られる直線関係を示す特性図である。 図5は、補正用検量線の例を示すグラフである。 図6は、吸光度の測定を行う測定装置の構成例を示す構成図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるガス測定装置の構成を示す構成図である。このガス測定装置は、検量線記憶部101,測定用検知素子102,吸光度測定部103,補正用直線関係設定部104,補正値算出部105,補正測定吸光度算出部106,濃度算出部107,および光源108を備える。
検量線記憶部101は、以下に示すようにして求められる補正用検量線が記憶されている。まず、ホルムアルデヒドと反応して可視領域の吸収が変化する検知剤が孔内に担持された透明な多孔体からなる検知素子を、異なる水分保持状態で少なくとも一方はレイリー散乱が発生している2つの状態で500〜800nmの測定波長範囲で吸光度を測定することで得られた第1吸光度変化および第2吸光度変化と、500〜800nmの測定波長の4乗の逆数との間の関係を示す第1の直線の第1の傾きおよび第2の直線の第2の傾きを求める。次に、500〜800nmの範囲より選択した第1波長における第1吸光度変化の第1吸光度と第1の傾き、および第1波長における第2吸光度変化の第2吸光度と第2の傾きとの関係を求めることで補正用検量線が得られる。
測定用検知素子102は、上述した補正用検量線を求めるために用いる検知素子と同じであり、上述した検知剤が孔内に担持された透明な多孔体から構成されている。測定用検知素子102は、例えばコーニング社製のバイコール(Vycor:登録商標)ガラスからなる多孔体と、この多孔体の細孔の内部に配置された検知剤とから構成されている。多孔体は、例えば、バイコール#7930である。バイコール#7930は平均孔径4nmの複数の細孔を備えている。また、多孔体は、例えば、8(mm)×8(mm)で厚さ1(mm)のチップサイズとすればよい。また、検知剤は、アセチルアセトン,1−フェニル−1,3−ブタンジオン,および1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオンの中より選択されたβ−ジケトンと酢酸アンモニウムと酢酸とを含むものであればよい。なお、検知剤は、雰囲気の湿度の存在により細孔内に吸着する水分を含んでいる。
吸光度測定部103は、測定対象の雰囲気に晒された測定用検知素子102を、第2波長で測定した測定吸光度、および上述した第1波長で測定した補正用吸光度を測定する。第2波長は、ホルムアルデヒドと反応した検知剤が吸収する波長である。ここで、検知剤がホルムアルデヒドと反応して変化する可視領域の吸収は、500nmより小さい範囲であり、上述した第2波長は500nmより小さい可視領域の波長である。
補正用直線関係設定部104は、検量線記憶部101に記憶されている補正用検量線より吸光度測定部103が測定した補正用吸光度に対応する補正用直線関係を求める。
補正値算出部105は、補正用直線関係設定部104が求めた補正用直線関係より第2波長におけるレイリー散乱による吸収よりなる補正値を求める。
補正測定吸光度算出部106は、補正値算出部105が算出した補正値を測定吸光度より減じた補正測定吸光度を求める。
濃度算出部107は、吸光度測定部103が第2波長で測定した測定対象の雰囲気に晒されていない測定用検知素子の初期吸光度と、補正測定吸光度との差により測定対象の雰囲気に含まれているホルムアルデヒドの濃度を求める。
光源108は、少なくとも第1波長および第2波長の光を出力する。
次に、本実施の形態におけるガス測定方法について、図2のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS201で、ホルムアルデヒドと反応して可視領域の吸収が変化する検知剤が孔内に担持された透明な多孔体からなる検知素子を、異なる水分保持状態で少なくとも一方はレイリー散乱が発生している2つの状態で500〜800nmの測定波長範囲で吸光度を測定し、第1吸光度変化および第2吸光度変化を得る。
次に、ステップS202で、第1吸光度変化および第2吸光度変化と、500〜800nmの測定波長の4乗の逆数との間の関係を示す第1の直線の第1の傾きおよび第2の直線の第2の傾きを求める。
次に、ステップS203で、500〜800nmの範囲より選択した第1波長における第1吸光度変化の第1吸光度と第1の傾き、および第1波長における第2吸光度変化の第2吸光度と第2の傾きとの関係を示す補正用検量線を求める。このようにして求めた補正用検量線は、検量線記憶部101に記憶させておく。
次に、ステップS204で、検知剤が孔内に担持された透明な多孔体からなる測定用検知素子102の、ホルムアルデヒドが含まれている雰囲気に晒されていない初期状態の初期吸光度を、ホルムアルデヒドと反応した検知剤が吸収する第2波長で測定する。この測定は、例えば、上述したガス測定装置を用いて測定することができる。
次に、ステップS205で、測定対象の雰囲気に晒された測定用検知素子102を第2波長で測定した測定吸光度、および第1波長で測定した補正用吸光度を得る。例えば、光源108より出射して測定用検知素子102を透過した第1波長の光を吸光度測定部103で測定することで、補正用吸光度が得られる。また、光源108より出射して測定用検知素子102を透過した第2波長の光を吸光度測定部103で測定することで、測定吸光度が得られる。
次に、ステップS206で、補正用検量線より補正用吸光度に対応する補正用直線関係を求める。補正用直線関係設定部104が、検量線記憶部101に記憶されている補正用検量線より、吸光度測定部103が測定した補正用吸光度に対応する補正用直線関係を求める。例えば、補正量検量線より補正用吸光度に対応する補正用傾きを取得し、取得した傾きの直線が、第1波長の4乗の逆数と補正用吸光度との点を通るときの吸光度の軸の切片を求めれば、補正用直線関係が得られる。この補正用直線関係は、波長と、レイリー散乱による吸収との関係を示すものである。
次に、ステップS207で、補正用直線関係より第2波長におけるレイリー散乱による吸収よりなる補正値を求める。補正値算出部105が、補正用直線関係設定部104が求めた補正用直線関係より第2波長におけるレイリー散乱による吸収よりなる補正値を求める。
次に、ステップS208で、測定吸光度より補正値を減じた補正測定吸光度を求める。補正測定吸光度算出部106が、補正値算出部105が算出した補正値を測定吸光度より減じた補正測定吸光度を求める。
最後に、ステップS209で、補正測定吸光度と初期吸光度との差より測定対象の雰囲気に含まれているホルムアルデヒドの濃度を求める。濃度算出部107が、吸光度測定部103が第2波長で測定した測定対象の雰囲気に晒されていない測定用検知素子の初期吸光度と、補正測定吸光度との差により測定対象の雰囲気に含まれているホルムアルデヒドの濃度を求める。
上述した本実施の形態によれば、光源としては2つの波長でよく、また、2つの波長を処理する構成で済むため、装置の構成はより簡略化でき、また、測定も簡便に行えるようになる。
次に、本実施の形態の測定原理について、より詳細に説明する。発明者らは、500nmから700nmの間から選択した2つの波長の吸光度と波長の4乗分の1との間で成り立つ直線関係より、多孔体におけるレイリー散乱の影響が評価できることを、既に見いだしている(特許文献1参照)。ただし、この場合、レイリー散乱の影響を評価するための光学的な測定に加え、ホルムアルデヒドと検知剤との反応による400〜500nmの間の吸光度変化も測定することになり、測定のために必要となる光の波長が3つと多くなる。
これらに対し、発明者らが鋭意検討した結果、上述した直線関係の傾きが、500nmから700nmの間から選択した1つの波長の吸光度を測定すれば、この吸光度の関数として表されることを見いだした。
上述した直線関係の傾きと吸光度の関係について、一例を用いて説明する。まず、用いる検知素子について説明する。
1−フェニル−1,3-ブタンジオン0.157gにエタノール50mlを加えて溶解し、この溶液に酢酸アンモニウム7.5gおよび酢酸0.15mlと水と加え60mlとして検知剤溶液とする。この検知剤溶液に、平均孔径4nmの多孔質ガラス(コーニングバイコール多孔質ガラス#3970)を浸漬し、これを24時間処理することで、多孔質ガラスの孔内に検知剤溶液を含浸させる。次に、検知剤溶液を含浸させた多孔質ガラスを、乾燥窒素中で24時間乾燥させ、検知素子とする。
この検知素子の吸光度(吸収スペクトル)を測定すると、図3の(a)の曲線に示すように、紫外領域に吸収をもつ吸光特性を有する。図3は、各々異なる湿度変化の状態で、検知素子の吸光度(吸収スペクトル)を測定した結果を示す特性図である。
次に、上述した構成の検知素子を、高湿度(80%)でホルムアルデヒドを含む雰囲気の室内に8時間放置して室内の空気に暴露した後、直後に吸収スペクトルを測定すると、図3の(c)が得られる。さらに、この検知素子を、ホルムアルデヒドを含まず湿度が45%の雰囲気(空気)中に30分放置して乾燥させてから吸収スペクトルを測定すると、図3の(e)が得られる。さらに、この検知素子を、ホルムアルデヒドを含まず湿度が45%の空気中に30分放置して乾燥させてから吸収スペクトルを測定すると、図3の(f)が得られる。
さらに、この検知素子を、ホルムアルデヒドを含まず湿度が2%の空気中に30分放置して乾燥させてから吸収スペクトルを測定すると、図3の(d)が得られる。さらに、この検知素子を、ホルムアルデヒドを含まず湿度が2%の空気中に30分放置して乾燥させてから吸収スペクトルを測定すると、図3の(b)が得られる。
図3の(b),(c),(d),(e),(f)に示すように、410nm付近(415nm)にピークを持つ吸収と、500nmから800nmにかけて徐々に吸光度が減少する吸収が測定される。これらは、各々異なる湿度変化の状態で、検知素子の吸収スペクトルを測定した結果となる。
図3の(b),(c),(d),(e),(f)の500nmから800nmの吸収は、検知素子を構成している多孔質ガラス内での水分量(湿度)が変化したことにより発生したレイリー散乱によるものである。これらは、異なる水分保持状態でレイリー散乱が発生している状態で500〜800nmの測定波長範囲で吸光度を測定した結果である。
ここで、レイリー散乱が起こっている場合、吸光度と波長の4乗の逆数の間には直線関係が成立する。これを根拠とし、測定された範囲で、各々の測定結果より500nmから700nmで吸光度と波長の4乗の逆数関係を求めると、図4の(a),(b),(c),(d),(e),(f)に示すように、いずれの測定結果においても、500〜700nmの範囲では、1/(波長)1/4と吸光度との間に直線関係が成立していることがわかる。
上述した結果の中で、例えば、525nmの吸光度と各直線の傾きの関係を求めると、図5に示すように、上述した直線の傾きと吸光度との間には直線関係が成立することがわかる。
以上の結果より、予め上述した直線の傾きと吸光度との間の直線関係(補正用検量線)を求めておけば、例えば、525nmの吸光度を測定することで、補正用検量線より「1/(波長)1/4と吸光度との間の直線関係」の傾きが分かる。この「1/(波長)1/4と吸光度との間の直線関係」の傾きがわかれば、波長414nmの吸光度におけるレイリー散乱による吸光度の増加分が算出できる。
例えば、図3に示した(a),(b),(c),(d),(e),(f)の曲線で示すスペクトルの中の、波長411nmにおける吸光度には、ホルムアルデヒドとの反応の結果生じた検知剤の吸収とレイリー散乱による吸収が含まれている。従って、上述したように525nmの吸光度の測定結果と図5に示す補正用検量線とにより求めたレイリー散乱の増加分をひけば、各曲線で示されている測定におけるホルムアルデヒドの濃度が算出できる。
ところで、吸光度の測定は、例えば、図6に例示する測定装置を用いることで行えばよい。この測定装置は、まず、定盤601の上に、波長415nmの発光ダイオード602,波長525nmの発光ダイオード603、第1光センサ604、検知素子605、ハーフミラー606、第2光センサ607、および処理部筐体608を備える。
発光ダイオード602および発光ダイオード603は、光源支持部611により定盤601の上に支持固定されている。また、第1光センサ604は、センサ支持部612により定盤601の上に支持固定されている。センサ支持部612は、接続部609を介して処理部筐体608に接続されている。また、第2光センサ607は、センサ保持部613に固定され、センサ保持部613は、処理部筐体608に固定されている支持梁614の先端部に固定されている。第2光センサ607は、支持梁614の内部に配設されて接続部(不図示)を介して処理部筐体608に接続されている。
第2光センサ607は、発光ダイオード602および発光ダイオード603からの光が、ハーフミラー606を透過して到達する箇所に配置されている。また、第2光センサ607は、発光ダイオード602および発光ダイオード603からの光が、ハーフミラー606を反射して到達する箇所に設けられている。また、検知素子605は、ハーフミラー606と第1光センサ604との間に配置される。
本測定装置では、発光ダイオード602および発光ダイオード603からの光は、まず、ハーフミラー606に入射し、この一部が透過して第1光センサ604に到達し、他の一部が反射して第2光センサ607に到達する。ここで、検知素子605を配置せずに、第1光センサ604および第2光センサ607の両者で受光される光強度が一致するように、各センサの感度を調整しておく。このように調整した状態で、検知素子605を配置して光源光の強度を各センサで測定すれば、第2光センサ607で検出された光強度と第1光センサ604で検出された光強度との差により、検知素子605の吸光度が測定できる。
また、発光ダイオード602のみを点灯させて上述した光強度測定を行えば、波長415nmにおける吸光度が測定できる。また、発光ダイオード603のみを点灯させて上述した光強度測定を行えば、波長525nmにおける吸光度が測定できる。
また、処理部筐体608の内部に、前述した検量線記憶部101,補正用直線関係設定部104,補正値算出部105,補正測定吸光度算出部106,濃度算出部107が収容されている。
上述した測定装置を用いた測定例について説明すると、まず、次に示す検知剤を作製し、この検知剤を用いて検知素子605を作製する。1−フェニル−1,3-ブタンジオン0.157gにエタノール50mlを加えて溶解し、この溶液に酢酸アンモニウム7.5gと酢酸0.15mlと水を加え60mlとして検知剤溶液とする。この検知剤溶液に孔径4nmの多孔質ガラス(コーニングバイコール多孔質ガラス#3970)を浸漬し、これを24時間処理することで、多孔質ガラスの孔内に検知剤溶液を含浸させる。次に、検知剤溶液を含浸させた多孔質ガラスを、乾燥窒素中で24時間乾燥させ、検知素子605とする。
上述した検知素子605を図6に示す測定装置にセットし、まず、測定対象の環境に晒す前に、発光ダイオード602を点灯したときの吸光度(初期吸光度)を測定しておく。次に、測定装置を測定対象の室内に8時間放置した後、発光ダイオード602を点灯したときの吸光度(測定吸光度)および発光ダイオード603を点灯したときの吸光度(補正用吸光度)を測定する。なお、検知素子605と同じ構成の検知素子を用い、図2のフローチャートのステップS201〜ステップS203で説明したことにより、予め補正用検量線が作製されており、これらが処理部筐体608内の記憶部(検量線記憶部101)に記憶されている。
上述した測定で、発光ダイオード602を点灯したときの吸光度の測定結果のみでは、ホルムアルデヒドの濃度は、125ppb(1時間平均)と算出される。これは、測定吸光度より初期吸光度を減ずることで得られる結果である。
一方、補正用吸光度と記憶されている補正用検量線とによりレイリー散乱による波長415nmにおける吸収よりなる補正値を求め、求めた補正値を測定吸光度より減じた補正吸光度を用いてホルムアルデヒドの濃度を算出すると、95ppb(1時間平均)となり、レイリー散乱の影響を排除した結果が得られる。
以上に説明したように、本発明によれば、測定においては、光源として2つの波長を用いれば、レイリー散乱の影響を排除した状態で、透明な多孔体を担体として検知剤を担持した検知素子よるホルムアルデヒドの測定が行えるようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの組み合わせおよび変形が実施可能であることは明白である。例えば、補正用検量線の作製では、複数の検知素子を異なる湿度の環境に晒した後、より低い湿度の環境において、各々を測定することで、異なる水分保持状態で少なくとも一方はレイリー散乱が発生している2つの状態で500〜800nmの測定波長範囲で吸光度を測定し、第1吸光度変化および第2吸光度変化を得るようにしてもよい。
また、上述した補正用検量線の作製において、500〜700nmの範囲で第1吸光度変化および第2吸光度変化を得るようにし、第1波長は、500〜700nmの範囲より選択してもよい。700〜800nmの範囲では、レイリー散乱による影響が大きくないので、500〜700nmの範囲より選択した第1波長を用いることで、精度の低下を抑制することができる。
101…検量線記憶部、102…測定用検知素子、103…吸光度測定部、104…補正用直線関係設定部、105…補正値算出部、106…補正測定吸光度算出部、107…濃度算出部、108…光源。

Claims (4)

  1. ホルムアルデヒドと反応して可視領域の吸収が変化する検知剤が孔内に担持された透明な多孔体からなる検知素子を、異なる水分保持状態で少なくとも一方はレイリー散乱が発生している2つの状態で500〜800nmの測定波長範囲で吸光度を測定し、第1吸光度変化および第2吸光度変化を得る第1ステップと、
    前記第1吸光度変化および前記第2吸光度変化と、500〜800nmの測定波長の4乗の逆数との間の関係を示す第1の直線の第1の傾きおよび第2の直線の第2の傾きを求める第2ステップと、
    500〜800nmの範囲より選択した第1波長における前記第1吸光度変化の第1吸光度と前記第1の傾き、および前記第1波長における前記第2吸光度変化の第2吸光度と前記第2の傾きとの関係を示す補正用検量線を求める第3ステップと、
    前記検知剤が孔内に担持された透明な前記多孔体からなる測定用検知素子の、ホルムアルデヒドが含まれている雰囲気に晒されていない初期状態の初期吸光度を、ホルムアルデヒドと反応した前記検知剤が吸収する第2波長で測定する第4ステップと、
    測定対象の雰囲気に晒された前記測定用検知素子を前記第2波長で測定した測定吸光度、および前記第1波長で測定した補正用吸光度を得る第5ステップと、
    前記補正用検量線より前記補正用吸光度に対応する補正用直線関係を求める第6ステップと、
    前記補正用直線関係より前記第2波長におけるレイリー散乱による吸収よりなる補正値を求める第7ステップと、
    前記測定吸光度より前記補正値を減じた補正測定吸光度を求める第8ステップと、
    前記補正測定吸光度と前記初期吸光度との差より前記測定対象の雰囲気に含まれているホルムアルデヒドの濃度を求める第9ステップと
    を少なくとも備え、
    前記検知剤がホルムアルデヒドと反応して変化する可視領域の吸収は、500nmより小さい範囲であり、前記第2波長は500nmより小さい可視領域の波長である
    ことを特徴とするガス測定方法。
  2. 請求項1記載のガス測定方法において、
    前記検知剤は、アセチルアセトン,1−フェニル−1,3−ブタンジオン,および1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオンの中より選択されたβ−ジケトンと酢酸アンモニウムと酢酸とを含むものである
    ことを特徴とするガス測定方法。
  3. ホルムアルデヒドと反応して可視領域の吸収が変化する検知剤が孔内に担持された透明な多孔体からなる検知素子を、異なる水分保持状態で少なくとも一方はレイリー散乱が発生している2つの状態で500〜800nmの測定波長範囲で吸光度を測定することで得られた第1吸光度変化および第2吸光度変化と、
    500〜800nmの測定波長の4乗の逆数と、
    の間の関係を示す第1の直線の第1の傾きおよび第2の直線の第2の傾きを求め、
    500〜800nmの範囲より選択した第1波長における前記第1吸光度変化の第1吸光度と前記第1の傾き、および前記第1波長における前記第2吸光度変化の第2吸光度と前記第2の傾きとの関係を求めることで得られた補正用検量線が記憶されている検量線記憶部と、
    前記検知剤が孔内に担持された透明な前記多孔体からなる測定用検知素子と、
    測定対象の雰囲気に晒された前記測定用検知素子をホルムアルデヒドと反応した前記検知剤が吸収する第2波長で測定した測定吸光度、および前記第1波長で測定した補正用吸光度を測定する吸光度測定手段と、
    前記検量線記憶部に記憶されている前記補正用検量線より前記吸光度測定手段が測定した前記補正用吸光度に対応する補正用直線関係を求める補正用直線関係設定手段と、
    この補正用直線関係設定手段が求めた前記補正用直線関係より前記第2波長におけるレイリー散乱による吸収よりなる補正値を求める補正値算出手段と、
    この補正値算出手段が算出した前記補正値を前記測定吸光度より減じた補正測定吸光度を求める補正測定吸光度算出手段と、
    前記吸光度測定手段が前記第2波長で測定した前記測定対象の雰囲気に晒されていない前記測定用検知素子の初期吸光度と、前記補正測定吸光度との差により前記測定対象の雰囲気に含まれているホルムアルデヒドの濃度を求める濃度算出手段と、
    前記第1波長および前記第2波長の光を出力する光源と
    を備え、
    前記検知剤がホルムアルデヒドと反応して変化する可視領域の吸収は、500nmより小さい範囲であり、前記第2波長は500nmより小さい可視領域の波長であることを特徴とするガス測定装置。
  4. 請求項3記載のガス測定装置において、
    前記検知剤は、アセチルアセトン,1−フェニル−1,3−ブタンジオン,および1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオンの中より選択されたβ−ジケトンと酢酸アンモニウムと酢酸とを含むものである
    ことを特徴とするガス測定装置。
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