JP5335260B2 - 高温超電導体により浮上させた二磁極軸回転体を有する円筒型発電装置 - Google Patents
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Description
また、鉛直状の回転体を、制御型ラジアル磁気軸受と制御型アキシャル磁気軸受で安定回転位置に支持した状態で、超電導体を冷却して超電導軸受を作動状態にし、超電導軸受とラジアル磁気軸受で回転体を安定回転位置に支持し、回転体を回転させて運転を開始するようにした超電導軸受装置が提案されている(下記特許文献1参照)。
〔1〕高温超電導体により浮上させた二磁極軸回転体を有する円筒型発電装置において、回転体の軸芯部に配置される1個の磁気シャフトの働きをする磁石と、この1個の磁気シャフトの働きをする磁石の回りに回転を安定化させる働きをする磁気円盤を構成するための複数のリング状磁石を組み込んだものを一組として、前記回転体の上下にそれぞれ組み込んだ浮上用磁石と、前記回転体の側面の中央部、前記回転体の側面の上下部、あるいは側面全面に回転推進用の凹凸を具備するとともに前記回転体の上下に配置される円柱状の磁石は、第1の構成部材(12)をスペーサとして、前記回転体の軸芯部の上端部及び下端部に固定され、側面を第2の構成部材(15)により固定されることを特徴とする。
〔3〕上記〔2〕記載の高温超電導体により浮上させた二磁極軸回転体を有する円筒型発電装置において、前記発電用磁石は、前記第3の構成部材(16)により内周面が固定され、前記第4の構成部材(17a,17b)と第5の構成部材(18a,18b)により上下面が固定されることを特徴とする。
図1は本発明の実施例を示す高温超電導体により浮上させた二磁極軸回転体を有する円筒型発電装置の模式図、図2はその円筒型発電装置の二磁極軸回転体の正面を示す図面代用の写真、図3はその円筒型発電装置の二磁極軸回転体の底面を示す図面代用の写真、図4はその円筒型発電装置の二磁極軸回転体の断面図、図5はその円筒型発電装置の二磁極軸回転体の分解断面図である。
浮上用磁石11はシリンドリカル磁石(球状磁石、あるいはリング状磁石でもよい)と複数個のリング状磁石からなる。下方がS極のシリンドリカル磁石(円柱状のNd磁石:直径20mm,高さ10mm、0.45T)13(球状磁石、あるいはリング状磁石でもよい)は、中央のアクリル製の第1のパイプ(例えば,内径10mm、外径20mm)12の下部に配置され、その第1のパイプ12の上部には上方がN極のシリンドリカル磁石14(球状磁石、あるいはリング状磁石でもよい)が配置される。それらの外周にアクリル製の第2のパイプ15(例えば,内径20mm、外径30mm)を配置する。さらに、その第2のパイプ15の中央部の外周にアクリル製の第3のパイプ16(例えば、内径30mm、外径40mm)が設けられ、その第3のパイプ16の上下に一対のアクリル製第4のパイプ17a,17b(例えば,内径40mm、外径60mm)を配置する。それらの第4のパイプ17a,17bの外周に一対のアクリル製の第5のパイプ18a,18b(例えば、内径60mm、外径70mm)が配置される。すると、回転体10の上下に第1のリング状の空間19a,19bとが設けられる。この第1のリング状の空間19a,19bに、下部にN極を有するリング磁石(リング状Nd磁石:外径50mm、内径30mm、高さ5mm、0.33T)20と上部にS極を有するリング磁石21とによって挟まれたアクリル製のディスク22及び下部にN極を有するリング磁石23と上部にS極を有するリング磁石24とによって挟まれたアクリル製のディスク25が嵌着される。
この図から明らかなように、回転体10の永久磁石の磁束密度は、メキシカン−ハット(Mexican−Hat)型にすることができた。
この回転体10の下部には上記した下部の超電導バルク体ヘッド1が配置されており、回転体10はメキシカン−ハット型の磁束密度と相まって良好に磁気浮上させることができるとともに、回転体10の上部にも上部の超電導バルク体ヘッド2を設置する構造としたので、回転体10は安定した高速回転が得られる。
図7は本発明の実施例を示す高温超電導体により浮上させた二磁極軸回転体を有する円筒型発電装置の全体模式図、図8は0.49MPaの窒素ガスを吹き付けた時の高温超電導体により浮上させた二磁極軸回転体を有する円筒型発電装置の出力正弦波を示す図、図9は窒素ガスの圧力に対する回転数の特性図である。
本発明は、回転体の上下に所謂磁気ベアリングを設置するいわゆる磁気シャフト構造としたので、上記したように安定した回転を得ることができた。
この図において、51は回転体であり、軸貫通穴52と、保持体53に保持された板状磁石54と、回転推進用凹凸55を有する磁石保持円筒56とからなる。
図11は本発明の更なる他の実施例を示すセグメント型磁石を用いた4極発電装置の模式図である。
このように、回転体は種々の形状の磁石と、種々の形状の保持体とで構成することができる。
2 上部の超電導バルク体ヘッド
3,4 スペーサ
5 第1の固定台
6 第1の高温超電導体コイル
7 第2の固定台
8 第2の高温超電導体コイル
10,51,61 回転体
11 浮上用磁石
12 アクリル製の第1のパイプ
13 下方がS極の円柱状の磁石(下部)
14 上方がN極の円柱状の磁石(上部)
15 アクリル製の第2のパイプ
16 アクリル製の第3のパイプ
17a,17b アクリル製の第4のパイプ
18a,18b アクリル製の第5のパイプ
19a,19b 第1のリング状の空間
20,23 下部にN極を有するリング状磁石
21,24 上部にS極を有するリング状磁石
22,25 アクリル製のディスク
31 発電用磁石
32 第2のリング状の空間部
33 薄板状の磁石
34 リング状の保持体
41 窒素ガスボンベ
42,43 ガスノズル
52,62 軸貫通穴
53 保持体
54 板状磁石
55,65 回転推進用凹凸
56 磁石保持円筒
63 非磁性磁石保持円筒
64 非磁性磁石保持ボルト
66 セグメント型磁石
Claims (4)
- 回転体の軸芯部に配置される1個の磁気シャフトの働きをする磁石と、該1個の磁気シャフトの働きをする磁石の回りに回転を安定化させる働きをする磁気円盤を構成するための複数のリング状磁石を組み込んだものを一組として、前記回転体の上下にそれぞれ組み込んだ浮上用磁石と、前記回転体の側面の中央部、前記回転体の側面の上下部、あるいは側面全面に回転推進用の凹凸を具備するとともに、前記回転体の上下に配置される円柱状の磁石は、第1の構成部材をスペーサとして、前記回転体の軸芯部の上端部及び下端部に固定され、側面を第2の構成部材により固定されることを特徴とする高温超電導体により浮上させた二磁極軸回転体を有する円筒型発電装置。
- 請求項1記載の高温超電導体により浮上させた二磁極軸回転体を有する円筒型発電装置において、前記複数個のリング状磁石は、第3の構成部材と第4の構成部材により上下面が固定され、前記第2の構成部材と第5の構成部材により側面が固定されることを特徴とする高温超電導体により浮上させた二磁極軸回転体を有する円筒型発電装置。
- 請求項2記載の高温超電導体により浮上させた二磁極軸回転体を有する円筒型発電装置において、前記発電用磁石は、前記第3の構成部材により内周面が固定され、前記第4の構成部材と第5の構成部材により上下面が固定されることを特徴とする高温超電導体により浮上させた二磁極軸回転体を有する円筒型発電装置。
- 請求項3記載の高温超電導体により浮上させた二磁極軸回転体を有する円筒型発電装置において、前記発電用磁石は、薄板状磁石あるいはセグメント型磁石と高分子、FRPあるいは非磁性金属の保持体からなることを特徴とする高温超電導体により浮上させた二磁極軸回転体を有する円筒型発電装置。
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