JP2003004041A - フライホイール型超電導磁気軸受及びそのシステム - Google Patents
フライホイール型超電導磁気軸受及びそのシステムInfo
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Abstract
きるフライホイール型超電導磁気軸受及びそのシステム
を提供する。 【解決手段】 固定部209のトルクセンサ213は、
固定部209と第2の永久磁石206間のトルクを計測
し、第1の変位センサ217は、可動部201の上下変
位を計測する。また、第2の変位センサ220は、可動
部201のラジアル(半径)方向の振動振幅を計測し、
第1の駆動装置214は、吸引反発力を発生する駆動子
としての永久磁石215を上下に変位させ、トルクセン
サ213で計測されるトルクを変化させる。ダンピング
装置219は、可動部201にダンピングを与える。第
2の駆動装置218は、ダンピング装置219を上下左
右に移動させ、ダンピング効果を調整する。軸受剛性を
高めるため、第1の駆動装置214によって駆動子とし
ての永久磁石215が下方に移動し、トルクセンサ21
3が設定した値を示すようにする。
Description
超電導磁気軸受及びそのシステムに係り、特に、非接触
支持が必要な様々な高速移動機器、高速回転機器、非接
触搬送機器などへも応用される超電導磁気軸受に関する
ものである。
型の電力貯蔵装置は、電力会社など電力供給側における
給電負荷の低減や余剰夜間電力の低損失状態での蓄積、
さらには夏場の急激な電力需要への電力供給機器など大
規模な利用方法が考えられる。
においてエネルギーの有効な貯蔵と消費を行うことによ
って、将来的には低価格での電力利用を実現できる。
型超電導磁気軸受は、永久磁石を可動部に取り付けたフ
ライホイールに組み込み、可動部自重を支えようとした
ため、大きな径を有する永久磁石を必要とした。さら
に、この大きな径を有する永久磁石は、いくつかの磁石
を接合して作製するため、磁石接合部で磁場にむらが生
じた。
異なる永久磁石が必要となるが、その作製が容易でない
ことやコストがかかることなどの問題があった。
とから、作製上の精度向上にも限界があった。
軸受を強制変位させる方法や回転時にダンピングを示す
構造物を物理的に変位させることで軸受剛性やダンピン
グを変更していた。しかし、それらのフライホイール型
超電導磁気軸受における軸受剛性やダンピング向上のた
めの機構は、永久磁石内蔵のフライホイールと超電導体
とのギャップ内に設置する必要があった。この場合、構
造が複雑になることや可動部の高速回転時での適用が困
難になるなどの問題があった。
ダンピングの値は、磁束クリープなどの熱的外乱のため
徐々に減少する。これは、超電導体を用いている以上避
けられないことである。したがって、従来の超電導磁気
軸受を用いた場合、超電導磁気軸受の軸受剛性やダンピ
ングの値を変化させず、可動部を長期に渡って連続運転
することはできなかった。このことを考慮した超電導磁
気軸受の構成はまだ提案されていない。
磁石をフライホイールなどに組み込んでいたため、前述
したように、用いる永久磁石の半径は大きくなってしま
うため、可動部の高速回転時には永久磁石が遠心力によ
って破断されるという危険があった。そして、その危険
を回避するため、永久磁石をCFRPなどで補強するな
どの方法が採られていた。
遠心力による永久磁石の破断の危険性を回避することが
できなかった。
固であり、小型化を図ることができるフライホイール型
超電導磁気軸受及びそのシステムを提供することを目的
とする。
成するために、 〔1〕超電導材料からなる固定部と磁石からなる可動部
とを具備するフライホイール型超電導磁気軸受であっ
て、前記磁石の構成の変更によって、軸受剛性及びダン
ピングを任意に調整可能にすることを特徴とする。
超電導磁気軸受において、前記磁石は永久磁石であるこ
とを特徴とする。
超電導磁気軸受において、前記磁石は電磁石であること
を特徴とする。
超電導磁気軸受において、前記磁石の構成の変更が磁石
の数の変更であることを特徴とする。
超電導磁気軸受において、前記磁石の構成の変更が磁石
の磁極の向きの変更であることを特徴とする。
超電導磁気軸受において、前記磁石と対向してラジアル
方向および軸方向に浮上支持することを特徴とする。
超電導磁気軸受において、支持軸受と相対変位させ超電
導体表面の磁束線を歪ませることによって軸受剛性及び
ダンピングを任意に調整可能にすることを特徴とする。
超電導磁気軸受において、支持軸受と常に非接触状態を
持続させることを特徴とする。
超電導磁気軸受において、前記超電導材料は高Jc超電
導体のみ又は高Jc超電導体と低Jc超電導体であるこ
とを特徴とする。
型超電導磁気軸受において、前記可動部の両側にフライ
ホイールを連結することを特徴とする。
ル型超電導磁気軸受において、前記フライホイールは電
力貯蔵装置の構成部分であることを特徴とする。
システムであって、超電導材料からなる固定部と、磁石
からなる可動部と、前記固定部の可動部側の表面に配置
されるトルクセンサと、前記可動部の剛性およびダンピ
ングを調整できる第1及び第2駆動手段を具備すること
を特徴とする。
ル型超電導磁気軸受システムにおいて、前記第1の駆動
手段は、駆動子を駆動すると共に、前記トルクセンサに
接続された、剛性を調整可能な駆動装置からなり、前記
第2の駆動手段は、ダンピング装置を駆動すると共に、
ダンピングを調整する駆動装置とを具備することを特徴
とする。
型超電導磁気軸受は、可動部を外部から非接触反発力と
吸引力を用いて強制変位させることができる構造を有す
る。
することができる。非接触で可動部に吸引力や反発力を
与えることができるため、可動部の静止時はもとより回
転時においても可動部を強制変位させることができ、振
動を押さえた後は吸引力または反発力を解除することが
できる。
位させることによって、永久磁石がつくる超伝導体表面
近傍の磁場を積極的に歪ませることができる。このこと
によって、可動部の少しの変位に対して超電導体表面で
大きな磁場変動が生じ、結果的に超電導磁気軸受の剛性
強化のみならずダンピング効果を同時に向上させること
ができる。更に、高Jc超電導体だけ、あるいは高Jc
超電導体と低Jc超電導体とを一体化した超電導体など
も本発明の超電導磁気軸受に適用できるため、本発明の
利用範囲は広い。
て詳細に説明する。
気軸受(その1)の模式図、図2はその本発明の第1実
施例を示す超電導磁気軸受(その2)の模式図であり、
図2(a)はその全体模式図、図2(b)は浮上体の着
磁の第1の態様を示す図、図2(c)は浮上体の着磁の
第2の態様を示す図、図3は本発明の超電導磁気軸受の
磁束線の作用を示す図、図4は本発明の超電導磁気軸受
の磁束線が歪む場合を示す図である。これらの図におい
て、フライホイールは省略されている。
は、円柱形状の永久磁石2′及び成形体3からなる円柱
形状の可動部1を主軸となし、その主軸に超電導材料5
からなる円筒形状の固定部(ステータ)4の内周面を対
向させるようにしている。
周面と対向した超電導材料5からなる円筒形状の固定部
4の内周面によって、ラジアル(半径)方向および軸方
向に可動部1を浮上支持するような構造としている。
部1の主軸内に組み込み易いため、可動部1の作製が容
易である。さらに、可動部1は同一半径の円柱形状の永
久磁石2で構成できるため、精度良く作製することがで
きる。
の永久磁石2″を可動部1の縦軸方向にN極,S極:S
極,N極:N極,S極:S極,N極:N極,S極:S
極,N極のような磁極の向きにすることができる。つま
り、1番上の永久磁石2″の上面は、図2(b)の上段
に示すように、N極,N極,N極,N極と着磁すること
ができる。
の1番上の永久磁石2″の中心部分をS極、その外周を
N極と着磁する。つまり、永久磁石2″の外周面は、1
番上の永久磁石2″はN極、次の段はS極と順次反対に
なるように着磁することができる。
きを変えることによって、軸受剛性やダンピングを任意
に調整させることが容易にできる。
の一端または、両端、あるいは可動部1の軸のどこかに
電磁力など外部からの非接触の力を与え、可動部1を固
定部と相対変位(軸方向、ラジアル方向)させることが
できる。
体表面の磁束線6を歪ませ、超電導磁気軸受の軸受剛性
およびダンピングの強化を図ることができる。
可動部1側から外側へ向かっているが、外側から内側に
向かわせるような極性にしてもよい。
5〜図8に示す。
イール型超電導磁気軸受の構成図である。この図におい
て、フライホイールは省略されている。
状の第1の成形体17、円筒形状の永久磁石18、円筒
形状の第2の成形体19、外周面に円筒形状の永久磁石
20を有する可動部15を設け、超電導材料11からな
るリング形状の固定部10が回転軸16を中心にして縦
方向に、円筒形状の永久磁石18に対向するように配置
されている。
状の永久磁石20に対向して、永久磁石21,22が固
定されて配置されている。そこで、可動部15を永久磁
石21,22の吸引力、反発力を用いて相対変位させる
ことができる。
イール型超電導磁気軸受の構成図である。図5と共通の
部分については同じ符号を付してそれらの説明は省略す
る。この図において、フライホイールは省略されてい
る。
面の永久磁石20に対向して固定される永久磁石23及
び電磁石24が配置されている。そこで、可動部15を
永久磁石23及び電磁石24の吸引力、反発力を用いて
相対変位させることができる。
フライホイール型超電導磁気軸受の構成図である。図6
と共通の部分については同じ符号を付してそれらの説明
は省略する。この図において、フライホイールは省略さ
れている。
代えて、可動部15′の外周面には円筒形状の鉄などの
磁性体25を構成するようにしたものである。
イール型超電導磁気軸受の構成図である。図6と共通の
部分については同じ符号を付してそれらの説明は省略す
る。この図において、フライホイールは省略されてい
る。
6を中心に縦方向にリング状の電磁石26、27を設け
るようにしている。これらの電磁石26、27の吸引力
を用いて可動部15″を相対変位させるようにしたもの
である。
イール型超電導磁気軸受の構成図である。図6と共通の
部分については同じ符号を付してそれらの説明は省略す
る。この図において、フライホイールは省略されてい
る。
部の円筒形状の永久磁石20に対応させて、固定側に窒
素ガス導出部28を配置し、この窒素ガス導出部28か
ら窒素ガス29を排出して、その窒素ガス29の圧力を
用いて可動部15を相対変位させるようにしたものであ
る。その場合、可動部15が共振点を通過するときだけ
窒素ガス29を作用させる。作用させた後は、窒素ガス
29による風損を低減するため、窒素ガス29は排気す
る。
ピングの値は、磁束クリープなどの熱的外乱のため徐々
に減少する。しかし、本発明の超電導磁気軸受では、可
動部を常に変位させることによって、軸受剛性およびダ
ンピングの効果を常に持続させることができる。また、
同一方向のみならず逆方向に強制変位させることによっ
ても、軸受剛性およびダンピングを持続させることがで
きる。したがって、超電導体特有の磁束クリープなどの
熱的外乱による効果低減を無くすことができる。
は、永久磁石を可動部に組み込み、固定部側と永久磁石
とを対向させてラジアル方向および軸方向に浮上支持す
る構造である。さらに、永久磁石の回転半径を可動部の
半径程度に小さくできるので、遠心力による応力破壊が
生じ難い。したがって、高速回転するフライホイールを
設計し易く、かつ、構造が簡単である。
止時はもとより回転時においても本効果を可動部に与え
ることができる。すなわち、可動部の振動が大きくなっ
たときだけ本機能を働かせ、振動が治まったら本機能を
解除することができる。
ことができる。したがって、できるだけエネルギー消費
が少ないように、軸受剛性やダンピングを設定すること
ができる。
ホイール型超電導磁気軸受の構成図である。なお、この
図において、フライホイールは省略されている。
て、円筒形状の第1の成形体33、その外側に円筒形状
の第1の永久磁石34、その外側に円筒形状の第2の成
形体35、その外側に円筒形状の第2の永久磁石36、
その外側に円筒形状の第3の成形体37、最外周部に円
筒形状の永久磁石38を有する可動部31を設ける。
の永久磁石34を挟んで対向する超電導材料42からな
る左右2対の円筒形状の第1の固定部41と、第2の永
久磁石36を挟んで対向する超電導材料44からなる左
右2対の円筒形状の第2の固定部43とを備える。
ホイール型超電導磁気軸受の構成図である。なお、この
図において、フライホイールは省略されている。
て、円筒形状の第1の成形体53と、その外側に径の厚
さが大きい円筒形状の永久磁石54と、その外側に円筒
形状の第2の成形体55と、その外側の外周部に円筒形
状の永久磁石56を有する可動部51を設ける。
状の永久磁石54を挟んで対向する、径の厚さが大きい
超電導材料58からなる2対の固定部57を備える。
ホイール型超電導磁気軸受の構成図である。
央部の円柱形状の第1の永久磁石61と、その外側に円
柱形状の第1の成形体62と、その外側に円柱形状の第
2の永久磁石63と、その外側に円柱形状の第2の成形
体64と、更に、その外側に配置される円板形状の第3
の成形体65と、その第3の成形体65の外周面の中央
部に形成される円板形状の永久磁石66とをそれぞれ配
置するようにしている。
1と対向するリング形状の超電導材料72からなる第1
の固定部71と、下部に配置され第2の永久磁石63と
対向する超電導材料74からなる第2の固定部73と、
上部に配置され第2の永久磁石63と対向する超電導材
料76からなる第3の固定部75とを配置する。
ホイール型超電導磁気軸受の構成図である。
柱形状の永久磁石81と、下部に円柱形状の成形体82
と、上部に円柱形状の成形体83と、更に外部に円板形
状の永久磁石85が形成される成形体84を配置する。
筒形状の超電導材料87からなる固定部86を配置す
る。
超電導磁気軸受を配置しても、上記と同様に可動部と固
定部とを相対変位させることができる。したがって、こ
れらの場合においても、軸受剛性やダンピングの効果を
得ることができる。
イホイール型超電導磁気軸受の構成図であり、フライホ
イールを可動部の外部に設置した例を示す。
転軸、92は円筒形状の第1の成形体、93はその外側
に設けられる円筒形状の永久磁石、94はその外側に設
けられる円筒形状の第2の成形体、95は外周部に設け
られる円筒形状の永久磁石、96は回転軸91の両端に
連結されるフライホイール、97は永久磁石95に対応
する固定側の永久磁石である。
る2対の固定部98を、回転軸91を中心として縦方向
に、可動部90を挟んで左右に2個配置し、ラジアル方
向および軸方向に浮上支持するようにしている。
イホイール型超電導磁気軸受の構成図であり、フライホ
イールを可動部の外部に設置した例を示す。
は円筒形状の第1の成形体、103は円筒形状の第1の
永久磁石、104は円筒形状の第2の成形体、105は
円筒形状の第2の永久磁石、106は円筒形状の第3の
成形体、107は可動部101の底部に設けられる永久
磁石、108は円板状の可動部、109はその円板状の
可動部108の外周面に固定されるフライホイールであ
る。
イール109の間に内装され、第1の永久磁石103と
対応する、超電導材料111からなるリング状の第1の
固定部であり、112は、可動部101とフライホイー
ル109の間に内装され、第2の永久磁石105と対応
する、超電導材料113からなるリング状の第2の固定
部、114は永久磁石107と対向する固定側に配置さ
れる永久磁石である。
部101の外部に設置するようにしたので、高速回転時
における可動部101の永久磁石103,105,10
7の応力を低減し、同時に本発明の磁気軸受の効果を機
能させることができる。また、この様な構造を用いる
と、フライホイールで大きなエネルギー貯蔵を可能にす
ることができる。
イホイール型超電導磁気軸受の構成図である。なお、こ
こでは、フライホイールは図示を省略している。
は回転軸、122は円筒形状の第1の成形体、123は
円筒形状の永久磁石、124は円筒形状の第2の成形
体、125は可動部120の外周部に形成される永久磁
石、126は高Jcな超電導材料127からなるリング
状の第1の固定部、128は低Jcな超電導材料129
からなるリング状の第2の固定部であり、これらの固定
部126,128は円筒形状の永久磁石123と対応し
ている。130は高Jcな超電導材料131からなるリ
ング状の第3の固定部、132は低Jcな超電導材料1
33からなるリング状の第4の固定部であり、これらの
固定部は円筒形状の永久磁石123と対応している。
外周部の永久磁石125と対向する固定側に配置されて
いる円筒形状の永久磁石である。
イホイール型超電導磁気軸受の構成図である。なお、こ
こでは、フライホイールは図示を省略している。
は回転軸、142は円筒形状の第1の成形体、143は
円筒形状の永久磁石、144は円筒形状の第2の成形
体、145は可動部140の外周に配置される円筒形状
の永久磁石、146は内側に低Jcおよび外側に高Jc
を有する超電導材料147からなる円筒形状の永久磁石
143と対応するリング状の第1の固定部、148は内
側に低Jcおよび外側に高Jcを有する超電導材料14
9からなる円筒形状の永久磁石143と対応するリング
状の第2の固定部、150は可動部140の外周部に形
成される永久磁石145に対向する円筒形状の永久磁石
である。
cの高温超電導体を用いた超電導磁気軸受に、本発明を
適用することができる。この場合、高Jcと低Jcの高
温超電導体を用いた超電導磁気軸受の軸受剛性やダンピ
ングを更に向上させることができる。
ール型超電導磁気軸受システムの構成図である。なお、
ここでは、フライホイールは図示を省略している。
は回転軸、203は円筒形状の第1の成形体、204は
円筒形状の第1の永久磁石、205は円筒形状の第2の
成形体、206は円筒形状の第2の永久磁石、207は
円筒形状の第3の成形体、208は可動部201の外周
部に形成される円筒形状の永久磁石である。
円筒形状の第1の固定部、211は超電導材料212か
らなる円筒形状の第2の固定部、213は第1の固定部
209に取り付けられるトルクセンサ、214は第1の
駆動装置、215はその第1の駆動装置214に接続さ
れるとともに、永久磁石208に対応した固定側に配置
される駆動子としての永久磁石(電磁石でもよい)、2
16は永久磁石208に対応した固定側に配置される永
久磁石(電磁石でもよい)、217は永久磁石216に
設けられる第1の変位センサ、218は第2の駆動装
置、219はその第2の駆動装置218に接続される2
対のダンピング装置、220は第2の変位センサであ
る。
れたトルクセンサ213は、第1の固定部209(支持
軸受)と第2の永久磁石206間のトルクを計測するも
のである。
201の上下変位を計測するものである。さらに、第2
の変位センサ220は、可動部201のラジアル方向の
振動振幅を計測するものである。
力を発生する磁石などの駆動子としての永久磁石(電磁
石でもよい)215を上下に変位させ、トルクセンサ2
13で計測されるトルクを変化させるものである。
ダンピングを与えるものであり、低Jc低電導体や金属
などのダンピング材料で構成する。
219を上下左右に移動させ、ダンピング効果を調整す
るものである。軸受剛性を高めるため、第1の駆動装置
214によって駆動子としての永久磁石215などの磁
石などを下方に移動し、トルクセンサ213が設定した
値を示すようにする。
時間経過とともにトルクが設定値より小さくなる。トル
クが設定値より小さくなると、第1の駆動装置214が
働き駆動子としての永久磁石215などを更に下方に移
動させる。このように、軸受剛性が一定になるよう第1
の駆動装置214が機能する。
1の変位センサ217がある値以下になると、可動部2
01が支持軸受などと接触する危険性が生じてくる。こ
の場合、永久磁石215を上方に移動させると、可動部
201は永久磁石216から上方向の力を受け、軸受剛
性を一定に保つことができる。
に保つよう第1の駆動装置214を機能させることによ
って、軸受剛性の値を一定に保つことができる。
センサ220でその変位を計測する。計測した値が一定
値以上になると、第2の駆動装置218が働き、変位が
一定値以下になるまでダンピング装置219を変位させ
る。この場合、ダンピング装置219が低Jc超電導体
の場合は上下方向、金属などのダンピング材料の場合は
半径方向にダンピング装置219を移動させる。
ンサ220が検出すると、第2の駆動装置218はダン
ピング効果が小さくなる方向にダンピング装置219を
移動させ、エネルギー消費を小さくする。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
よれば、以下のような効果を奏することができる。
させることができるため、可動部の静止時はもとより、
可動部の回転時も可動部を強制変位でき、振動を抑えた
後は、強制変位を解除することができる。
て、永久磁石がつくる磁場を歪ませることができる。こ
のことによって、少しの振動に対しても大きな磁場変動
を生じることができ、ダンピング効果を向上させること
ができる。
は高Jc超電導体と低Jc超電導体を一体化した超電導
体にも適用できるため、その利用は効果的である。
用いたフライホイール型の電力貯蔵装置の実用化を図る
ことができる。さらに、超電導磁気軸受を用いることに
よってフライホイール型電力貯蔵装置のみでなく、超電
導磁気軸受を用いた低温機器や低温下で駆動可能なモー
タなどの多くの分野で、非接触かつエネルギー損失の少
ない機器を提供できる。
むため、容易に高精度の超電導磁気軸受を構成できる。
って、可動部を支持軸受と相対変位(軸方向、ラジアル
方向)させることができるため、構成が容易であり、高
速回転時でも適用可能である。
て、軸受剛性およびダンピングの効果を常に一定に持続
させることができる。
と同一程度と小さいため、永久磁石に作用する遠心力を
抜本的に低減することができる。
の1)の模式図である。
の2)の模式図である。
図である。
示す図である。
電導磁気軸受の構成図である。
電導磁気軸受の構成図である。
ール型超電導磁気軸受の構成図である。
電導磁気軸受の構成図である。
電導磁気軸受の構成図である。
超電導磁気軸受の構成図である。
超電導磁気軸受の構成図である。
超電導磁気軸受の構成図である。
超電導磁気軸受の構成図である。
型超電導磁気軸受の構成図である。
型超電導磁気軸受の構成図である。
型超電導磁気軸受の構成図である。
型超電導磁気軸受の構成図である。
導磁気軸受システムの構成図である。
7,99,111,113,210,212 超電導
材料 6 磁束線 10 リング形状の固定部 15,15′,15″,31,51,60,80 9
0,101,120,140,201 可動部 16,32,52,91,121,141,202
回転軸 17,33,53,92,102,122,142,2
03 円筒形状の第1の成形体 18,54,93,123,143 円筒形状の永久
磁石 19,35,55,94,104,124,144,2
05 円筒形状の第2の成形体 20,38,56,66,95,125,145,20
8 可動部の外周面の永久磁石 21,22,23,97,114,134,150
固定側の永久磁石 24 電磁石 25 磁性体 26,27 リング形状の電磁石 28 窒素ガス導出部 29 窒素ガス 34,103,204 円筒形状の第1の永久磁石 36,105,206 円筒形状の第2の永久磁石 37,106,207 円筒形状の第3の成形体 41 円筒形状の第1の固定部 43 円筒形状の第2の固定部 57,71,73,75,86,98 固定部 61 中央部の円柱形状の第1の永久磁石 62 円柱形状の第1の永久磁石 63 円柱形状の第2の永久磁石 64 円柱形状の第2の成形体 65 円板形状の第3の成形体 66 円板形状の永久磁石 71,110,146 リング状の第1の固定部 73,112,148 リング状の第2の固定部 75 リング形状の第3の固定部 82,83 円柱形状の成形体 84 成形体 96,109 フライホイール 107 可動部の底部に設けられる永久磁石 108 円板状の可動部 126 高Jcな超電導材料からなるリング状の第1
の固定部 127,131 高Jcな超電導材料 128 低Jcな超電導材料からなるリング状の第2
の固定部 130 高Jcな超電導材料からなるリング状の第3
の固定部 132 低Jcな超電導材料からなるリング状の第4
の固定部 147,149 内側に低Jcおよび外側に高Jcを
有する超電導材料 209 円筒形状の第1の固定部 211 円筒形状の第2の固定部 213 トルクセンサ 214 第1の駆動装置 215,216 永久磁石(電磁石でもよい) 217 第1の変位センサ 218 第2の駆動装置 219 ダンピング装置 220 第2の変位センサ
Claims (13)
- 【請求項1】 超電導材料からなる固定部と磁石からな
る可動部とを具備するフライホイール型超電導磁気軸受
であって、前記磁石の構成の変更によって、軸受剛性及
びダンピングを任意に調整可能にすることを特徴とする
フライホイール型超電導磁気軸受。 - 【請求項2】 前記磁石は永久磁石であることを特徴と
する請求項1記載のフライホイール型超電導磁気軸受。 - 【請求項3】 前記磁石は電磁石であることを特徴とす
る請求項1記載のフライホイール型超電導磁気軸受。 - 【請求項4】 前記磁石の構成の変更が磁石の数の変更
であることを特徴とする請求項1記載のフライホイール
型超電導磁気軸受。 - 【請求項5】 前記磁石の構成の変更が磁石の磁極の向
きの変更であることを特徴とする請求項1記載のフライ
ホイール型超電導磁気軸受。 - 【請求項6】 前記磁石と対向してラジアル方向および
軸方向に浮上支持することを特徴とする請求項1記載の
フライホイール型超電導磁気軸受。 - 【請求項7】 支持軸受と相対変位させ超電導体表面の
磁束線を歪ませることによって軸受剛性及びダンピング
を任意に調整可能にすることを特徴とする請求項1記載
のフライホイール型超電導磁気軸受。 - 【請求項8】 支持軸受と常に非接触状態を持続させる
ことを特徴とする請求項1記載のフライホイール型超電
導磁気軸受。 - 【請求項9】 前記超電導材料は高Jc超電導体のみ又
は高Jc超電導体と低Jc超電導体であることを特徴と
する請求項1記載のフライホイール型超電導磁気軸受。 - 【請求項10】 前記可動部の両側にフライホイールを
連結することを特徴とする請求項1記載のフライホイー
ル型超電導磁気軸受。 - 【請求項11】 前記フライホイールは電力貯蔵装置の
構成部分であることを特徴とする請求項10記載のフラ
イホイール型超電導磁気軸受。 - 【請求項12】(a)超電導材料からなる固定部と、
(b)磁石からなる可動部と、(c)前記固定部の可動
部側の表面に配置されるトルクセンサと、(d)前記可
動部の剛性およびダンピングを調整できる第1及び第2
駆動手段を具備することを特徴とするフライホイール型
超電導磁気軸受システム。 - 【請求項13】 前記第1の駆動手段は、駆動子を駆動
すると共に、前記トルクセンサに接続された、剛性を調
整可能な駆動装置からなり、前記第2の駆動手段は、ダ
ンピング装置を駆動すると共に、ダンピングを調整する
駆動装置を具備することを特徴とする請求項12記載の
フライホイール型超電導磁気軸受システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001184633A JP2003004041A (ja) | 2001-06-19 | 2001-06-19 | フライホイール型超電導磁気軸受及びそのシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001184633A JP2003004041A (ja) | 2001-06-19 | 2001-06-19 | フライホイール型超電導磁気軸受及びそのシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003004041A true JP2003004041A (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=19024362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001184633A Pending JP2003004041A (ja) | 2001-06-19 | 2001-06-19 | フライホイール型超電導磁気軸受及びそのシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003004041A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007120569A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Hiromasa Higasa | 超電導磁気軸受の適用方式 |
JP2016039733A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | 中田 修 | フライホイール装置及び、発電及び駆動モータ装置 |
JPWO2017158710A1 (ja) * | 2016-03-15 | 2018-03-29 | 株式会社ナカダクリエイト | フライホイール装置及び回転電機 |
JP2018078801A (ja) * | 2018-02-07 | 2018-05-17 | 株式会社ナカダクリエイト | 回転電機 |
CN110145541A (zh) * | 2019-05-16 | 2019-08-20 | 哈尔滨工程大学 | 一种基于相位稳定的磁悬浮轴承转子不平衡运动控制方法 |
CN112412980A (zh) * | 2020-11-16 | 2021-02-26 | 饶俊 | 永磁偏置径向磁轴承 |
-
2001
- 2001-06-19 JP JP2001184633A patent/JP2003004041A/ja active Pending
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CN110145541B (zh) * | 2019-05-16 | 2020-11-03 | 哈尔滨工程大学 | 一种基于相位稳定的磁悬浮轴承转子不平衡运动控制方法 |
CN112412980A (zh) * | 2020-11-16 | 2021-02-26 | 饶俊 | 永磁偏置径向磁轴承 |
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