JP5334323B2 - アニオン型電着塗料組成物 - Google Patents
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(1)(a)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸単量体、(b)アセトアセチル基を有するα,β−エチレン性不飽和単量体、(c)水酸基を有するα,β−エチレン性不飽和単量体、および(d)その他のα,β−エチレン性不飽和単量体からなるビニル共重合体(A)、およびブロック化ポリイソシアネート化合物(B)を必須成分とするアニオン型電着塗料組成物であって、ビニル共重合体(A)の酸価が10〜150KOHmg/g(固形分)、水酸基価が0.1〜100KOHmg/g(固形分)、全単量体合計100g中、単量体(b)に由来するアセトアセチル基を50〜300ミリモル含有するアニオン型電着塗料組成物。
(2)さらに好ましくは、ビニル共重合体(A)100重量部に対して、(B)ブロック化ポリイソシアネート化合物が30〜100重量部である上記(2)のアニオン型電着塗料組成物である。
〔(A)ビニル共重合体〕
本発明に使用される(A)ビニル共重合体中の(a)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸単量体は、ビニル共重合体に水分散性、電気泳動性を付与するものである。例示すればアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ビニル酢酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸等が挙げられる。これらの1種あるいは2種以上を混合して用いることができる。
本発明に使用される(B)ブロック化ポリイソシアネート化合物は、ポリイソシアネートとブロック剤との反応物であり、ポリイソシアネートとしては、芳香族あるいは脂肪族(脂環式を含む)のポリイソシアネートである。例示すると、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネートおよびこれらの混合物、p−フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4‘ −ジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルメタン−4,4’ −ジイソシアネート、1, 3あるいは1, 4−ビス−(イソシアネートメチル)−シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ビス−(イソシアネートメチル)−ノルボルナン、3あるいは4−イソシアネートメチル−1−メチルシクロヘキシルイソシアネート、m−あるいはp−キシリレンジイソシアネート、m−あるいはp−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、さらには上記イソシアネートのビュレット変性体あるいはイソシアヌレート変性体、あるいは上記イソシアネートのイソシアネート基の一部を、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジオール等の低分子ジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリラクトンジオール等のオリゴマージオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等のポリオールで連結したポリイソシアネートあるいはこれらの混合物を挙げることができる。
本発明における電着塗料の調製は、前述の(A)ビニル共重合体、(B)ブロック化ポリイソシアネート化合物を通常40〜100℃で攪拌混合した後、中和用の塩基性物質および脱イオン水を、温度20〜80℃で撹拌混合して乳化分散液を得るのが、一般的な方法である。更に、必要に応じて脱イオン水、または親水性溶剤を一部含有する脱イオン水で希釈し、電着塗装に供せられる。また、電着塗料の調製にはさらに必要に応じて、硬化促進剤や消泡剤、レベリング剤等や界面活性剤のような通常の電着塗料に使用される添加剤類も、支障なく使用することができる。さらに、本発明の技術は着色顔料、体質顔料、防錆顔料等の各種顔料類を併用して着色タイプの電着塗料にも適用が可能である。
本発明により得られる電着塗料は、必要に応じて脱イオン水、あるいは親水性溶剤を一部含有する脱イオン水で希釈し、電着塗装に供せられる。電着塗装を実施する場合における、塗料浴の固形分濃度は4〜20重量%が適当である。4重量%より低い場合には、必要な塗膜厚を得るのに長時間を要し、20重量%を越えると浴液の状態が不安定となり、塗装系外に持ち出される塗料量も多く問題となる。
製造例1〜7(樹脂液A1〜A7の製造)
撹拌装置、温度計、単量体の滴下装置、還流冷却装置を有する反応装置を準備する。表1に示す配合に従って、(1)と(2)を反応装置に仕込み、撹拌下に還流温度まで上昇させ、(3)〜(11)を予め均一に混合した後、3時間かけて滴下した。温度は90℃を維持した。滴下終了してから、1.5時間経過後に(12)を加えて、更に90℃で1.5時間反応を継続して、樹脂固形分65%の透明で粘稠な樹脂液A1〜A7を得た。それらの酸価、水酸基価、重量平均分子量も表1に示した。
製造例8
撹拌装置、温度計、還流冷却装置を有する反応装置にイソホロン133部、トルエン150部、VESTANAT T−1890/100(デグサAG社製イソホロンジイソシアネートのヌレート体)333部、コロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)社製ヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート体)300部を仕込み60℃まで昇温した。次いで60℃を保持しながらメチルエチルケトンオキシム261部を1時間で滴下し、さらに60℃で2時間保温した。最後にプロピレングリコールモノメチルエーテル100部を仕込んで固形分75%のブロック化ポリイソシアネート化合物B1を得た。
撹拌装置、温度計、還流冷却装置を有する反応装置にトルエン100部、コロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)社製ヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート体)300部を仕込み60℃まで昇温した。次いで60℃を保持しながらメチルエチルケトンオキシム132部を1時間で滴下し、さらに60℃で2時間保温した。最後にプロピレングリコールモノメチルエーテル44部を仕込んで固形分75%のブロック化ポリイソシアネート化合物B2を得た。
撹拌装置、温度計、還流冷却装置を有する反応装置を準備し、表2および表3に示す配合に従って(1)〜(9)を仕込み、60℃で1時間撹拌混合した。これに(10)を加えた後、(11)を徐々に添加して分散樹脂液を得た。分散樹脂液C5、C6およびC11については、さらに(12)を添加して50℃で4時間保温し、ミクロゲル化の反応を行った。分散樹脂液C7とC8については、75℃で10時間保温してミクロゲル化の反応を行った。最後にC1〜C11それぞれに(13)を加えて固形分30%の分散樹脂液を得た。
上記の分散樹脂液C1〜C11に脱イオン水を加えて固形分を10%に調製した後、トリエチルアミンを加えてpHを8.0に調整して、各々の電着塗料D1〜D8(実施例1〜8用)、D9〜D11(比較例1〜3用)を得た。
(実施例1〜8、比較例1〜3)
上記で得られた電着塗料を塩化ビニル製の槽に入れ、陰極をSUS304鋼板とし、6063Sアルミ合金板にアルマイト処理(アルマイト膜厚=9μm)を施し、更に黒色に電解着色した後、常法により湯洗されたアルミニウム材を陽極(被塗物)として電着塗装を行った。電着塗装の具体的条件は浴温22℃、極間距離12cm、極比(+/−)2/1として、常法により、130Vで塗膜厚が10μmとなる様に通電し、電着終了後洗浄し、引き続いて所定の温度で30分間焼付けた。得られた塗膜を性能評価し結果を表4および表5に示した。
(1)光沢値:グロスメーターで60°鏡面反射率を測定。
(2)鉛筆硬度:JIS K−5600に準拠し、破れ判定。
(3)ゲル分率:塗膜重量(W1)が既知の試験片をアセトンに浸漬し、40℃×24時間後に取り出し、100℃×5分乾燥させたあとの塗膜重量(W2)を測定
し下式を用いて計算される。
ゲル分率=(W2/W1)×100(%)
(4)アセトンを含ませたガーゼで試験片を20回擦った後の塗面状態を観察。
○=異常なし。
△=傷跡が見られる。
×=塗膜が溶解する。
(5)耐沸騰水性:沸騰水に5時間浸漬後に塗面状態を観察。
(6)耐アルカリ性:1%の水酸化ナトリウム水溶液に20℃で48時間浸漬後に塗面状態を観察。
(7)耐酸性:5%の硫酸水溶液に20℃で48時間浸漬後に塗面状態を観察。
Claims (2)
- (A)(a)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸単量体、(b)アセトアセチル基を有するα,β−エチレン性不飽和単量体、(c)水酸基を有するα,β−エチレン性不飽和単量体、および(d)その他のα,β−エチレン性不飽和単量体を共重合したビニル共重合体、および(B)ブロック化ポリイソシアネート化合物を必須成分とするアニオン型電着塗料組成物であって、ビニル共重合体(A)の酸価が10〜150KOHmg/g(固形分)、水酸基価が0.1〜100KOHmg/g(固形分)、全単量体合計100g中、単量体(b)に由来するアセトアセチル基を50〜300ミリモル含有するアニオン型電着塗料組成物。
- ビニル共重合体(A)100重量部に対して、(B)ブロック化ポリイソシアネート化合物が30〜100重量部である請求項1に記載のアニオン型電着塗料組成物。
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