JP5332768B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1では、中間転写ベルトユニット(8)は、前側板(61)の前面に設けられた抜き出し用の把持部が把持されて抜き出された後、フレーム(64)の上面に設けられた左右一対の吊り下げ用の把持部が把持されて上方に持ち上げられ装置本体(2)に着脱されている。
画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体の内部に形成された被着脱部と、
前記被着脱部に装着された装着位置と、前記被着脱部から前記画像形成装置本体の外部に引き出された離脱位置と、の間を抜き差しされて着脱される着脱体本体と、
前記装着位置から前記離脱位置に向う方向である着脱体本体引出方向に軸が延び且つ前記着脱体本体に回転可能に支持される把持部用回転軸と、前記把持部用回転軸に径方向外側に突出して形成された把持部本体と、前記把持部本体よりも前記把持部用回転軸の前記着脱体本体引出方向上流側にずれた位置に形成され且つ周方向に沿った位相が前記把持部本体とは異なる位置に径方向外側に突出して形成された被案内部と、を有する把持部であって、前記把持部本体が前記着脱体本体の外面に沿う倒伏位置と、前記把持部本体が前記着脱体本体の外面に対して起き上がる起上位置と、の間を把持部用回転軸を中心に回転可能に支持された前記把持部と、
前記装着位置における前記被案内部の前記着脱体本体引出方向下流側の前記画像形成装置本体の内部に配置され、且つ前記装着位置から前記離脱位置に移動する前記着脱体本体の前記被案内部に接触可能な案内部であって、前記被案内部と接触する軌跡が、前記着脱体本体引出方向下流側に向うに連れて、前記倒伏位置における前記被案内部の回転位置から前記起上位置における前記被案内部の回転位置に変化する案内面を有する前記案内部と、
を備えたことを特徴とする。
前記倒伏位置と、前記把持部本体が前記起上位置よりも前記着脱体本体の外面に対して起き上がる吊下位置と、の間を前記把持部用回転軸を中心に回転可能に支持された前記把持部と、
前記案内面よりも前記着脱体本体引出方向下流側に設けられ、前記起上位置における前記被案内部と接触し且つ前記吊下位置における前記被案内部と離間する規制面であって、前記起上位置における被案内部と接触して、前記着脱体本体の前記離脱位置への移動を規制する前記規制面を有する前記案内部と、
前記案内部と前記着脱体本体との間の空間により構成された通過路であって、前記吊下位置における前記被案内部が前記着脱体本体引出方向に通過可能な前記通過路と、
を備えたことを特徴とする。
前記規制面よりも前記着脱体本体引出方向下流側に設けられた装着時案内面であって、前記着脱体本体引出方向下流側から上流側に移動する前記被案内部と接触する軌跡が、前記着脱体本体引出方向下流側から上流側に行くに連れて、前記倒伏位置における前記被案内部の回転位置から前記吊下位置における前記被案内部の回転位置に変化する前記装着時案内面を有する前記案内部と、
を備えたことを特徴とする。
着脱操作時の誤落下を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、起上位置で被案内部と規制面とが接触して、着脱体本
体の離脱位置への移動が規制されると共に、把持部が吊下位置に回転して、規制面から離
脱した被案内部が、通過路を通過して、着脱体本体を離脱位置に移動させることができる
。
請求項3に記載の発明によれば、案内部に案内されて回転した被案内部が、通過路を通
過して、着脱体本体が装着位置に移動することができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図2は本発明の実施例1のプリンタの全体説明図である。
図1、図2において、本発明の実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUは、画像形成装置本体U1を有する。前記画像形成装置本体U1の前面には、画像形成装置本体U1の内部の保守や部品の交換、現像剤収容容器の一例としてのトナーカートリッジKy,Km,Kc,Kkの交換の際に開閉される開閉部材の一例としてのフロントカバーU2が下端を中心として開閉可能に支持されている。前記画像形成装置本体U1の上面には排紙部の一例としての排出トレイTRhが設けられている。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒色のみの画像情報が潜像形成装置駆動回路DLに入力される。
前記潜像形成装置駆動回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた信号を所定の時期に、各色毎に配置された潜像形成装置の一例としてのLEDヘッドLHy,LHm,LHc,LHkに出力する。
他の色の可視像形成装置UY,UM,UCも、黒色の可視像形成装置UKと同様に構成されている。
1次転写後の感光体Py,Pm,Pc,Pk表面の転写残トナーや放電生成物等の残留物、付着物は、感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkにより清掃される。清掃された前記感光体Py,Pm,Pc,Pk表面は、帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkにより再帯電される。なお、前記感光体クリーナCLy〜CLkで除去しきれず、帯電ロールCRy〜CRkに付着した残留物等は、前記帯電ロールCRy〜CRkに接触して配置された帯電器清掃部材の一例としての帯電器クリーナCCy,CCm,CCc,CCkによりクリーニングされる。
前記1次転写領域Q4y,Q4m,Q4c,Q4kで1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に転写された単色、または、順次重ねて転写された多色のトナー像は、前記2次転写領域Q5に搬送される。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび2次転写装置T2等により、実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。
前記給紙トレイTR1に積載された記録シートSは、給紙ロールRpにより送り出され、前記リタードパッドRpdと給紙ロールRpとの接触領域で1枚ずつ分離されて捌かれ、媒体搬送路SHに搬送される。前記媒体搬送路SHの記録シートSは、給紙時期調整部材の一例としてのレジロールRrに搬送され、前記レジロールRrに搬送された記録シートSは、中間転写ベルトBのトナー像が2次転写領域Q5に到達する時期に合わせて、2次転写領域Q5に送り出される。
前記トナー像が転写された記録シートSは、定着装置Fの定着領域Q6に搬送される。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、前記加熱ロールFhと加圧ロールFpとが所定の圧力で接触した領域により定着領域Q5が構成されている。前記記録シートS表面の未定着トナー像は、定着領域Q6通過時に、熱と圧力により定着される。
画像が定着された記録シートSは、媒体搬送路SHを搬送されて、媒体排出部材の一例としての排出ロールRhから排出トレイTRhに排出される。
図4は実施例1のベルトモジュールがプリンタに着脱される際の斜視図であり、吊下ハンドルが吊下位置に移動した状態の説明図である。
図3、図4において、前記画像形成装置本体U1の前側には、上部に各カートリッジKy〜Kkが装着される着脱部の一例としてのカートリッジ着脱口TDy,TDm,TDc,TDkが形成されている。また、前記画像形成装置本体U1の前側には、上下中央部に、左右方向に延びる開口U1aが形成されている。また、画像形成装置本体U1の内部には、前記開口U1aから画像形成装置本体U1の内部に向って延びる被着脱部の一例としてのモジュール着脱室U1bが形成されている。
なお、図5Aにおいて、画像形成装置本体U1の枠体等の図示は省略してあり、以降の図6〜図9においても画像形成装置本体U1の枠体等の図示は省略してある。
図3〜図5において、前記モジュール着脱室U1bには、前記ベルトモジュールBMが、前記モジュール着脱室U1b内部に収容されて装着された装着位置と、前記モジュール着脱室U1bから前記画像形成装置本体U1の外部に引き出された離脱位置と、の間を抜き差しされて着脱される。
図5において、前記ベルトモジュールBMは、支持部材の一例としての左右方向に延びるフロントフレーム1を有している。
前記フロントフレーム1の左方には前方に突出する位置決め部の一例としてのボス1aが形成されている。
前記フロントフレーム1の中央部には、掛け金部の一例としてのラッチ部2が設けられている。図5Bにおいて、前記ラッチ部2には、掛け金部材可動支持部の一例としてのラッチ本体収容部3が形成されている。前記ラッチ本体収容部3には、底壁3aと、前記底壁3aの前後から上方に向って延びる前側案内壁3b及び後側案内壁3cと、が形成されている。前記前側案内壁3bの上側には、上下方向に延びる係合部材移動用孔3b1が形成されている。
前記ラッチ本体4は、被誘導面4aがラッチ本体収容部3から突出する図5Bに示す施錠位置と、被誘導面4aがラッチ本体収容部3に埋没する図5Cに示す解除位置と、の間を移動可能に支持されている。
なお、実施例1では、前記係合部材移動用孔3b1の上下方向の長さは、施錠位置および解除位置のいずれにおいても、係合部材用凹部4bの底面4b1が係合部材用移動孔3b1から前方に露出する長さに設定されている。
なお、開口U1aには、前記ラッチ本体4に対応して、引掛け部U1a1が設けられており、前記引掛け部U1a1には、前記施錠位置の被誘導面4aと対応する位置に、押し下げ誘導部の一例としての下端部U1a2が形成されている。
前記引出ハンドル8は、左右方向に延びる把持部本体8aと、前記把持部本体8aの左右両端から回転軸9側に向って延びる左右一対の本体支持部8b,8bと、を有している。
図5Bにおいて、前記本体支持部8b,8bの各上端部の間には、回転軸9が支持されている。前記回転軸9は、図5Cに示すように、解除位置における前記ラッチ本体4の底面4b1の前方で、前記引出用ハンドル支持部7に回転可能に支持されている。
これにより、前記引出用ハンドル8は、本体支持部8b,8bがフロントフレーム1の前面に沿う図5Bに示す待機位置と、本体支持部8b,8bがフロントフレーム1に対して起立する図5Cに示す引出位置と、の間を前記回転軸9に回転可能に支持されている。
前記係合部材11は、前記回転軸9と共に回転可能に構成されており、回転軸9から上方に向って延びる図5Bに示す離間位置と、前記先端部11aが、前記係合部材用移動孔3b1を通過し、前記ラッチ部本体4の底面4b1に到達する図5Cに示す接触位置と、の間を回転可能に支持されている。
前記ラッチ本体収容部3、ラッチ本体4、コイルバネ6、引出ハンドル支持部7、引出ハンドル8、回転軸9及び係合部材11により、実施例1のラッチ部2が構成されている。
前記フロントフレーム1とリアフレーム16との間には、前記駆動ロールRdや1次転写ロールT1y〜T1k、バックアップロールT2a等が回転可能に支持されており、駆動ロールRdや1次転写ロールT1y〜T1k、バックアップロールT2aの周りには、中間転写ベルトBが回転可能に張架されている。
前記上パネル17上面の後方側には、左右一対の作業者用指示目印の一例としての後方を指し示す矢印型凹部18が形成されている。また、前記上パネル17上面には、左右一対の吊下用把持部収容凹部の一例としての吊下ハンドル型凹部19が形成されている。前記吊下ハンドル型凹部19は、前後方向に延びる軸型凹部19aと、前記軸型凹部19aの前端側から左方に延びる前後一対の連結部型凹部19b,19bと、前記連結部型凹部19b,19bの各左端の間を結ぶ本体部型凹部の一例としてのグリップ型凹部19cと、を有しており、前記軸型凹部19aの後端側には、右方に延びる被案内部収容凹部19dを有している。
前記軸型凹部19aには、連結部型凹部19b,19bとの接続部と、前記被案内収容凹部19dとの接続部と、に対応する位置に、軸支持部21が設けられている。
前記吊下ハンドル22は、前記装着位置から前記離脱位置に向う方向である着脱体本体引出方向の一例としての前後方向に延びる把持部用回転軸の一例してのハンドル軸22aを有する。前記ハンドル軸22aの前端側には、把持部本体の一例としての吊下ハンドル本体22bが径方向外側に突出して形成されている。前記吊下ハンドル本体22bは、ハンドル軸22aから径方向外側に突出して形成された前後一対の本体部連結部の一例としてのグリップ連結部22b1,22b1と、前記グリップ連結部22b1,22b1の各先端部の間を結ぶ本体部の一例としてのグリップ22b2と、を有している。
また、前記ハンドル軸22aには、前記吊下ハンドル本体22bよりも着脱体本体引出方向上流側、すなわち、実施例1では後端側にずれた位置であって、周方向に沿った位相が前記吊下ハンドル本体22bとは異なる位置、すなわち、実施例1では、前方から見て時計回りに90°異なる位置に被案内部の一例としてのハンドル突起22cが径方向外側に突出して形成されている。
前記吊下ハンドル22は、前記ハンドル軸22aが前記軸型凹部19aに収容され前記軸支持部21に回転可能に支持されることにより、回転可能に支持される。
これにより、前記吊下ハンドル22は、ハンドル本体22bが連結部型凹部19bとグリップ型凹部19cに収容され前記上パネル17に沿う図3に示す倒伏位置と、ハンドル本体22bが前記上パネル17に対して起き上がる図4に示す吊下位置と、の間を移動可能に支持される。
なお、このとき、前記ハンドル突起22cは、図4に示すように、吊下位置において前記被案内部収容凹部19dに収容され、図3に示すように、倒伏位置において、前記被案内部収容凹部19dから外側に露出し、上方に向って突出する。また、前記吊下ハンドル22は、吊下位置において、把持部用回転軸22bに対して左方に重心が保持されるように構成されている。
前記フロントフレーム1、リアパネル16、上パネル17、1次転写ロールT1y〜T1k、駆動ロールRd、バックアップロールT2a及び中間転写ベルトBなどにより、実施例1の着脱体本体の一例としてのベルトモジュール本体BM0が構成されている。前記ベルトモジュール本体BM0、ラッチ部2、吊下ハンドル22,22により実施例1のベルトモジュールBMが構成されている。
図5A、図6において、前記画像形成装置本体U1には、前記装着位置における前記ハンドル突起22cの着脱体本体引出方向下流側、すなわち、実施例1では、前記装着位置における前記ハンドル突起22cの前側に、各吊下ハンドル22,22に対応して左右に一対の案内部の一例としてのハンドルガイド31,31が設けられている。前記ハンドルガイド31,31は、前記装着位置と前記離脱位置との間を移動する前記ベルトモジュールBMの前記ハンドル突起22cに接触可能に配置されている。
図5A、図6において、前記ハンドルガイド31は、前後方向に延びるガイド本体部31aを有している。前記ガイド本体部31aは、ハンドル軸22aよりも上方に設けられており、対応するハンドル軸21aよりも左方に配置されている。また、前記ガイド本体部31aの前後方向の長さL1は、吊下ハンドル22における後側のグリップ連結部22b1から被案内部22bまでの長さL2に比べて短く構成されている。
すなわち、前記離脱時ガイド面31bは、前記ハンドル突起22cと接触する軌跡が前方に向うに連れて、前記倒伏位置における前記ハンドル突起22cの回転位置から、前記倒伏位置と前記吊下位置との間の起上位置における前記ハンドル突起22cの回転位置に変化するように形成されている。
すなわち、前記ハンドルストッパ31cは、前記起上位置における前記ハンドル突起22cと接触し且つ、前記吊下位置における前記ハンドル突起22cと離間し、前記ベルトモジュールBMの前記離脱位置への移動を規制する。
すなわち、前記装着時ガイド面31dは、前記着脱体本体引出方向下流側から上流側、すなわち、前側から後側に移動する前記ハンドル突起22cと接触する軌跡が、前側から後側に行くに連れて、前記倒伏位置における前記ハンドル突起22cの回転位置から前記吊下位置における前記ハンドル突起22cの回転位置に変化するように形成されている。
なお、前記ハンドルガイド31とベルトモジュールBMとの間の空間、隙間により、前記吊下位置におけるハンドル突起22cが前後方向に通過可能な通過路32が構成されている。
(ベルトモジュールBMの離脱動作の説明)
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、中間転写ベルトB等の部品の磨耗などに応じて、ベルトモジュールBM等の保守作業をするために引き出す際に、フロントカバーU2が開放される。フロントカバーU2が開放されると、開口U1aが露出し、ベルトモジュールBMの引出ハンドル8が露出する。前記引出ハンドル8が把持され、引出ハンドル8が待機位置から引出位置に回転移動すると、引出ハンドル8の回転移動に連動して、ベルトモジュールBMのラッチ本体4が、施錠位置から解除位置に移動し、ベルトモジュールBMのラッチが解除される。
したがって、作業者が前記引出ハンドル8を把持して前方に引っ張ると、前記ベルトモジュールBMは前側の離脱位置に向けて引き出され、吊下ハンドル22も前記ベルトモジュールBMと一体的に前方に移動する。
ベルトモジュールBMが開口U1aよりも前方に引き出され、吊下ハンドル22前側のハンドル本体22bが、開口U1aよりも前方に移動して外部に露出すると、倒伏位置に保持された吊下ハンドル22後側の起立しているハンドル突起22cが、画像形成装置本体U1内部に設けられたハンドルガイド31に接触する。
この状態で、さらに、ベルトモジュールBMが前方に引き出されると、起上位置に保持された吊下ハンドル22のハンドル突起22cは、ハンドルストッパ31cに接触し、ベルトモジュールBM全体の前方への移動、すなわち離脱移動が規制される。
このとき、前記ハンドル突起22cは、ハンドルストッパ31cから離間し、被案内部収容凹部19dに収容され、ハンドルガイド31により前方への移動が規制されずに、通過路32を移動可能となる。
これにより、作業者によって、吊下ハンドル22が把持されて、ベルトモジュールBMは吊下げるように保持された状態で、離脱位置まで引き出される。
このとき、ベルトモジュールBMの離脱移動が規制されない構成では、引出ハンドル8を引っ張り続けてしまい、ベルトモジュールBMを、画像形成装置本体U1の外部の離脱位置まで引き出して落下させる恐れがある。また、ベルトモジュールBMの離脱移動が一時的に規制される構成において、吊下ハンドル22が起上位置に移動しない構成では、規制されているにもかかわらず、引出ハンドル8をそのまま引っ張ってしまい、画像形成装置本体U1やベルトモジュールBMを破損させる恐れがある。
したがって、実施例1では、引出ハンドル8のみが引っ張られてベルトモジュールBMが落下することが防止されている。
また、実施例1では、吊下ハンドル22が倒伏位置から起上位置に移動した後に、作業者の引出操作が妨げられない場合に比べて、吊下ハンドル22の存在を作業者に気付かせ易く、吊下ハンドル22を把持してベルトモジュールBMを移動させるという次の操作を認識し易くなっている。
ベルトモジュールBMがモジュール着脱室U1bに装着される場合、ベルトモジュールBMは、開口U1aから画像形成装置本体U1内部に挿入される。
このとき、作業者が、吊下ハンドル22を把持したまま、画像形成装置本体U1内部にベルトモジュールBMを挿入する場合、吊下ハンドル22は、吊下位置に保持されたまま後方に移動する。したがって、吊下位置における吊下ハンドル22のハンドル突起22cは、被案内部収容凹部19dに収容された状態で、通過路32を通過して、ハンドルガイド31の後方まで移動する。そして、後側のグリップ連結部22b1が開口U1aまで到達すると、ベルトモジュールBMの後方への移動が規制される。そして、作業者が、吊下ハンドル22から手を離すと、吊下ハンドル22は自重により、吊下位置から倒伏位置に移動する。
なお、この際に、ベルトモジュールBMに設けられたラッチ部2における前記ラッチ本体4は、引掛け部U1a1に接触し、下端部U1a2に押されて下方の図5Cに示す解除位置に移動する。そして、ベルトモジュールBMの後方への移動に伴って、ラッチ本体4は、下端部U1a2から離間し、コイルバネ6の付勢力により、解除位置から図5Bに示す施錠位置に移動する。これにより、施錠位置に保持されたラッチ本体4と引掛け部U1a1が接触し、ベルトモジュールBMの前方への移動が規制される。
図9は図8の続きの作用説明図であり、図9Aは図8Bの続きの斜視図、図9Bは図9Aの続きの斜視図、図9Cは図9Aの要部拡大図、図9Dは図9Bの要部拡大図である。
ベルトモジュールBMの装着動作において、吊下ハンドル22後端のハンドル突起22cが、ハンドルガイド31の後方に移動する前に、作業者が吊下ハンドル22から手を離してしまう場合、吊下ハンドル22は、ハンドルガイド31に接触する前に、自重により、図4に示す吊下位置から図3に示す倒伏位置に移動する。
図8、図9において、吊下ハンドル22が既に倒伏位置に移動した状態で、ベルトモジュールBMが画像形成装置本体U1の内部に挿入されると、倒伏位置に保持された吊下ハンドル22後側の起立しているハンドル突起22cが、画像形成装置本体U1内部に設けられたハンドルガイド31の装着時ガイド面31dに接触する。
この状態で、さらに、ベルトモジュールBMが後方に押されると、吊下位置に保持された吊下ハンドル22のハンドル突起22cは、ハンドルガイド31の下端面に接触しながら通過路32を通過する。
前記ハンドル突起22cが通過路32を通過すると、ハンドル突起22cはハンドルガイド31の下端面から離間し、吊下ハンドル22全体が、自重により、吊下位置から倒伏位置に向けて回転する。そして、ハンドル突起22cが、離脱時ガイド面31bから離間し、ハンドルガイド31全体から離間すると、吊下ハンドル22全体は、自重により、回転し、倒伏位置に保持される。
また、この場合に、作業者が、そのままベルトモジュールBMを後方に押した場合には、ハンドル突起22cやハンドルガイド31等のベルトモジュールBMや画像形成装置本体U1を破損させる恐れがある。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてプリンタUを例示したが、これに限定されず、複写機、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、多色現像の画像形成装置に限定されず、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、着脱体本体の一例として中間転写ベルトBを有するベルトモジュール本体BM0による構成を例示したが、これに限定されない。例えば、トナーカートリッジKy〜Kkや、可視像形成装置ユニットの一例としてのプロセスユニット等の着脱体本体が、画像形成装置本体U1に対して抜き差しされて着脱される場合に、本発明の構成を適用することが可能である。
したがって、本発明の構成は、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式やサーマルヘッド方式などをはじめリソグラフ等の印刷機等任意の画像形成方式の画像形成装置に適用可能である。
(H04)前記実施例において、吊下ハンドル22は、ベルトモジュール本体BM0の上面に設けられた構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ベルトモジュール本体BM0における左右両側の外面、すなわち、側面に把持部を設け、前記把持部が、上端部に設けられた把持部用回転軸を中心に、前記側面に沿う倒伏位置と、前記側面に対して起き上がる起上位置と、の間を移動可能に構成することも可能である。
(H05)前記実施例において、吊下ハンドル22が左右に一対設けられている構成を例示したが、これに限定されず、ただ一つの吊下ハンドル22による構成も可能である。
22…把持部、
22a…把持部用回転軸、
22b…把持部本体、
22c…被案内部、
31…案内部、
31b…案内面、
31c…規制面、
31d…装着時案内面
32…通過路、
BM0…着脱体本体、
BM,Ky,Km,Kc,Kk…着脱体、
U…画像形成装置、
U1…画像形成装置本体、
U1b…被着脱部。
Claims (3)
- 画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体の内部に形成された被着脱部と、
前記被着脱部に装着された装着位置と、前記被着脱部から前記画像形成装置本体の外部
に引き出された離脱位置と、の間を抜き差しされて着脱される着脱体本体と、
前記装着位置から前記離脱位置に向う方向である着脱体本体引出方向に軸が延び且つ前
記着脱体本体に回転可能に支持される把持部用回転軸と、前記把持部用回転軸に径方向外
側に突出して形成された把持部本体と、前記把持部本体よりも前記把持部用回転軸の前記
着脱体本体引出方向上流側にずれた位置に形成され且つ周方向に沿った位相が前記把持部
本体とは異なる位置に径方向外側に突出して形成された被案内部と、を有する把持部であ
って、前記把持部本体が前記着脱体本体の外面に沿う倒伏位置と、前記把持部本体が前記
着脱体本体の外面に対して起き上がる起上位置と、の間を把持部用回転軸を中心に回転可
能に支持された前記把持部と、
前記装着位置における前記被案内部の前記着脱体本体引出方向下流側の前記画像形成装
置本体の内部に配置され、且つ前記装着位置から前記離脱位置に移動する前記着脱体本体
の前記被案内部に接触可能な案内部であって、前記被案内部と接触する軌跡が、前記着脱
体本体引出方向下流側に向うに連れて、前記倒伏位置における前記被案内部の回転位置か
ら前記起上位置における前記被案内部の回転位置に変化する案内面を有する前記案内部と
、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記倒伏位置と、前記把持部本体が前記起上位置よりも前記着脱体本体の外面に対して
起き上がる吊下位置と、の間を前記把持部用回転軸を中心に回転可能に支持された前記把
持部と、
前記案内面よりも前記着脱体本体引出方向下流側に設けられ、前記起上位置における前
記被案内部と接触し且つ前記吊下位置における前記被案内部と離間する規制面であって、
前記起上位置における被案内部と接触して、前記着脱体本体の前記離脱位置への移動を規
制する前記規制面を有する前記案内部と、
前記案内部と前記着脱体本体との間の空間により構成された通過路であって、前記吊下
位置における前記被案内部が前記着脱体本体引出方向に通過可能な前記通過路と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記規制面よりも前記着脱体本体引出方向下流側に設けられた装着時案内面であって、
前記着脱体本体引出方向下流側から上流側に移動する前記被案内部と接触する軌跡が、前
記着脱体本体引出方向下流側から上流側に行くに連れて、前記倒伏位置における前記被案
内部の回転位置から前記吊下位置における前記被案内部の回転位置に変化する前記装着時
案内面を有する前記案内部と、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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JP2009064525A JP5332768B2 (ja) | 2009-03-17 | 2009-03-17 | 画像形成装置 |
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