JP4161953B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4161953B2
JP4161953B2 JP2004285218A JP2004285218A JP4161953B2 JP 4161953 B2 JP4161953 B2 JP 4161953B2 JP 2004285218 A JP2004285218 A JP 2004285218A JP 2004285218 A JP2004285218 A JP 2004285218A JP 4161953 B2 JP4161953 B2 JP 4161953B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
forming unit
cartridge
developing
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004285218A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006098776A (ja
Inventor
直哉 神村
義也 戸松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2004285218A priority Critical patent/JP4161953B2/ja
Priority to US11/235,310 priority patent/US7778567B2/en
Priority to AT05021170T priority patent/ATE516520T1/de
Priority to EP05021170A priority patent/EP1643315B1/en
Priority to EP10008328.6A priority patent/EP2264548B1/en
Publication of JP2006098776A publication Critical patent/JP2006098776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4161953B2 publication Critical patent/JP4161953B2/ja
Priority to US12/419,624 priority patent/US8340549B2/en
Priority to US13/686,473 priority patent/US8606145B2/en
Priority to US14/079,878 priority patent/US8837981B2/en
Priority to US14/457,948 priority patent/US9188941B2/en
Priority to US14/938,928 priority patent/US9400483B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真技術を用いた画像形成装置の一方式として、いわゆるタンデム方式のものが知られている。これは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色ごとに感光体と、その周囲の現像カートリッジ、帯電器等の画像形成プロセス部品とを備え、各現像カートリッジより供給される各色のトナーにより各感光体上に形成された各色トナー像を搬送される用紙に転写することにより画像形成を行うものである。このような画像形成装置において、現像カートリッジ等の消耗品の交換を可能とするための構成として、例えば本体ケーシングの上面に開閉可能なカバーを設け、そのカバーの下側に現像カートリッジ等を垂直方向に着脱可能に保持したものがある。他にも、現像カートリッジ等を積載した引き出しを本体ケーシングから水平に引き出し可能に設けたものがあり、このものではカートリッジが引き出しに対して垂直方向に着脱されるようになっている。また、同じく現像カートリッジ等を搭載した引き出しが本体ケーシングに対して垂直に引き出されるようにしたものもあり、このものではカートリッジは水平方向に着脱されるようになっている。
上述のように従来の構成では、カートリッジの着脱方向はごく限定されており、作業者の体と装置との位置関係によっては、必ずしもカートリッジの着脱がやり易いと言えない場合があり、改良の余地があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品の交換作業を容易化することの可能な画像形成装置及び画像形成ユニットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る画像形成装置は、現像器及び感光体が水平方向に複数組並列して設けられ、前記各現像器から供給される現像剤によって前記各感光体上に可視像が形成され、その可視像が記録媒体に転写されるように構成されたタンデム方式の画像形成装置であって、本体ケーシングと、その本体ケーシングに対して水平方向に引き出し可能に設けられた画像形成ユニットと、前記現像器又は前記感光体の一つを少なくとも含んで構成されかつ前記画像形成ユニットのフレームに着脱可能に保持される複数のカートリッジとを備え、前記カートリッジの前記フレームに対する離脱方向が前記画像形成ユニットの引き出し方向に向けて傾斜しており、前記画像形成ユニットは、前記本体ケーシングに対し着脱可能とされ、前記画像形成ユニットにおける引き出し方向の端部に手掴み用の把持部が設けられ、前記本体ケーシングから取り外した前記画像形成ユニットを、前記把持部が上側で、引き出し方向と反対側の端部が下側となる姿勢で持ち上げ可能としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記複数のカートリッジは、それぞれ前記現像器を備えて構成され、前記本体ケーシング内には、前記各感光体に対してそれぞれに光を照射して静電潜像を形成する露光手段が設けられるとともに、前記露光手段と前記各感光体との間に前記各現像器が並んで配置されたものにおいて、前記露光手段から前記各感光体に至る光の光路が前記各カートリッジの着脱方向と略平行になっているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記本体ケーシング内には、前記記録媒体が積載される供給トレイが引き出し可能に設けられ、前記画像形成ユニットの引き出し方向が前記供給トレイの引き出し方向と同じであるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記本体ケーシング内における下部に配置され、複数の前記記録媒体を積載する供給トレイと、前記供給トレイの上側に配置され、前記供給トレイから送り出された前記記録媒体を横方向に搬送する転写ベルトと、前記転写ベルトの上側に配置され、前記転写ベルト上に搬送される前記記録媒体に前記各感光体を対向させることで各感光体上のトナー像を前記記録媒体に転写させる画像形成ユニットと、前記本体ケーシングの上面に設けられ、前記転写ベルトから送り出された前記記録媒体が排出される排出トレイとを備えたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記カートリッジは、前記感光体とは別体に構成されているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記カートリッジは、一組の前記現像器及び前記感光体を含んで構成され、当該現像器及び感光体が互いに一体的に保持されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
カートリッジのフレームに対する離脱方向が引き出し方向に向けて傾斜しているため、引き出し時にカートリッジの交換を容易に行うことができる。
また、画像形成ユニットが本体ケーシングに対して着脱可能であるため、画像形成ユニットを本体ケーシングから取り外すことで、本体ケーシング内のジャム処理や部品交換等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、画像形成ユニットには着脱時における手掴み用の把持部が設けられているため、画像形成ユニット単体での持ち運びが容易である。
また、本体ケーシングから取り外した画像形成ユニットを、把持部が上側、引き出し方向と反対側の端部が下側となる姿勢で持ち上げることができるため、持ち運びが容易である。また、カートリッジの離脱方向が引き出し方向(上側)に向けて傾斜しているため、持ち運び時にカートリッジがフレームから落下しにくい。
請求項2の発明>
露光手段から各感光体に至る光の光路が各カートリッジの着脱方向と略平行になっている。ここで、現像器は光の光路を遮らない形状とする必要があることから、光の光路がカートリッジの着脱方向と交差する場合には、現像器の容量をあまり大きくとることができない。これに対し、本構成のように、光の光路がカートリッジの着脱方向と略平行とすることで、現像器の容量を最大限にまで大きくとることができる。
請求項3の発明>
画像形成ユニットの引き出し方向が供給トレイの引き出し方向と同じであるため、扱いやすい。
請求項4の発明>
供給トレイ、転写ベルト、画像形成ユニット、排出トレイが本体ケーシングの下部から上側へ順に積み重なる構造であるため、装置をコンパクトに構成することができる。
請求項5の発明>
カートリッジが感光体とは別体に構成されているため、現像器が交換時期に達した場合に現像器のみを交換することができる。
請求項6の発明>
カートリッジが一組の現像器と感光体とを含んで構成されているため、現像器及び感光体の両方を一度に交換することができる。
<第1実施形態>
次に本発明の第1実施形態を図1から図4を参照して説明する。図1は、本実施形態の画像形成装置としてのレーザプリンタ1の概略構成を示す側断面図である。このレーザプリンタ1は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応する4つの感光体ドラム30を備えた、いわゆるダイレクトタンデム型のカラーレーザプリンタである。レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するための給紙部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成ユニット20及び画像形成ユニットに対して用紙3を搬送する用紙搬送部35などを備えている。なお、以下の説明において、図1における右側を前方とする。
本体ケーシング2の前面には、開閉可能なフロントカバー6が設けられている。このフロントカバー6は、ほぼ垂直な姿勢で本体ケーシング2の前面を覆う閉鎖位置(図1参照)から、下端部を中心として上端側を前側へ倒すことで、ぼぼ水平姿勢をなす開放位置(図2参照)まで回動可能となっている。フロントカバー6を開放位置とすることで、本体ケーシング2内に収容される後述の画像形成ユニット20が前方に引き出し可能となる。また、フロントカバー6を閉鎖位置としたときには、その上端が本体ケーシング2の上端とほぼ一致する。
給紙部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される供給トレイとしての給紙トレイ7と、給紙トレイ7の前端部の上方に設けられる給紙ローラ8および分離パッド9と、給紙ローラ8の後側に設けられるピックアップローラ10と、給紙ローラ8の前側上方に配置される一対の紙粉取りローラ11と、紙粉取りローラ11の上方に設けられる一対のレジストローラ12A,12Bとを備えている。
給紙トレイ7は、薄皿状をなし、その内側に画像を形成するための用紙3を積載可能となっている。給紙トレイ7の前端部に設けられた前面壁13は、本体ケーシング2の前面において、フロントカバー6の下側に配されており、この前面壁13を前側に引くことで給紙トレイ7を本体ケーシング2の前方へ水平に引き出し可能となっている。給紙トレイ7の底面には、用紙3を積層状に載置可能な用紙押圧板7Aが設けられており、この用紙押圧板7Aは、後端部において回動可能に支持されるとともに、図示しないばねによって前端部が上方向に付勢されている。これにより給紙トレイ7内に積層された用紙3は前端側が上方に付勢された状態となる。
給紙トレイ7の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7Aの付勢力によってピックアップローラ10に向かって押圧され、ピックアップローラ10の回転によって、給紙ローラ8と分離パッド9との間に向けて搬送開始される。そして、その用紙3は、給紙ローラ8の回転によって、給紙ローラ8と分離パッド9との間に挟まれたときに1枚ごとに捌かれて給紙される。給紙された1枚の用紙は、紙粉取りローラ11によって紙粉が取り除かれた後、レジストローラ12A,12Bに搬送される。
レジストローラ12A,12Bは、駆動ローラ12A及び従動ローラ12Bから構成され、用紙3をレジスト後に、給紙パス14を介して後述する用紙搬送部35の転写ベルト(用紙搬送ベルト)38上へ搬送する。給紙パス14は、弧状に湾曲した用紙3の搬送路であって、後述する画像形成ユニット20のフレーム21に形成されている。
本体ケーシング2内の最上部には、露光手段としてのスキャナ部18が設けられている。このスキャナ部18は、所定の画像データに基づいた各色毎のレーザ光L(本発明の「光」に相当)を対応する感光体ドラム30(後述する)の表面上に高速走査にて照射する。各色に対応した4本のレーザ光Lは、スキャナ部18の底面から斜め後下方に向けて射出される。各レーザ光Lの光路は、前後に一定間隔を開けて配され、互いに平行をなす。
本体ケーシング2内には、スキャナ部18の下側にユニット収容部19が設けられ、ここに前方へ引き出し可能で、かつ着脱可能な画像形成ユニット20が収容されている。画像形成ユニット20は、フレーム21を備えており、このフレーム21には、像担持体としての感光体ドラム30、帯電手段としてのスコロトロン型帯電器31、現像器としての現像カートリッジ22、およびクリーニングブラシ33とからなるプロセス手段が前後方向(即ち引き出し方向)に4組並列して保持されている。
4つの各現像カートリッジ22は、フレーム21に対して着脱可能に装着されており、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応している。現像カートリッジ22は、下側が開放される箱形の収容ケース23を備えており、収容ケース23内の上部には各色のトナーが充填されるトナー収容室24が形成されている。トナー収容室24内にはアジテータ(図示せず)が設けられ、このアジテータが図示しないモータからの動力の入力により回転駆動されることで内部のトナーが撹拌される。トナー収容室24の下側には、供給ローラ25、現像ローラ26および層厚規制ブレード27が設けられている。
供給ローラ25は、現像カートリッジ22の収容ケース23に回転可能に支持されており、金属製のローラ軸を、導電性の発泡材料からなるローラで被覆することにより構成されている。また、この供給ローラ25は、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。
現像ローラ26は、供給ローラ25の斜め後下方において、供給ローラ25と互いに圧縮されるように接触した状態で、現像カートリッジ22の収容ケース23に回転可能に支持されている。また、現像ローラ26は、現像カートリッジ22がフレーム21に装着された状態で、感光体ドラム30に対向して接触する。この現像ローラ26は、金属製のローラ軸26Aを、導電性のゴム材料からなるローラ26Bで被覆することにより構成されている。現像ローラ26のローラ26Bは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。現像ローラ26には、現像時に現像バイアスが印加される。また、現像ローラ26は、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。
層厚規制ブレード27は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部を備えている。この層厚規制ブレード27は、現像ローラ26の上方において収容ケース23に支持されて、押圧部がブレード本体の弾性力によって現像ローラ26上に圧接されている。
トナー収容室24から放出されたトナーは、供給ローラ25の回転により現像ローラ26に供給され、このとき、供給ローラ25と現像ローラ26との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ26上に供給されたトナーは、現像ローラ26の回転に伴って、層厚規制ブレード27の押圧部と現像ローラ26との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ26上に担持される。
感光体ドラム30は、円筒形状をなし、最表層がポリカーボネートなどからなる正帯電性の感光層により形成されるドラム本体30Aと、このドラム本体30Aの軸心において、ドラム本体30Aの長手方向に沿って延びる金属製のドラム軸30Bとを備えている。感光体ドラム30は、ドラム軸30Bがフレーム21に支持されることでドラム軸30Bを中心に回転自在に設けられている。また、感光体ドラム30は、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。
スコロトロン型帯電器31は、感光体ドラム30の後側斜め上方において、感光体ドラム30と接触しないように所定間隔を隔てて、感光体ドラム30と対向配置されている。このスコロトロン型帯電器31は、タングステン等の帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させることにより、感光体ドラム30の表面を一様に正極性に帯電させる。
クリーニングブラシ33は、感光体ドラム30の後側に感光体ドラム30と対向して接触するように配置されている。
なお、画像形成ユニット20の一部の構成については後により詳細に説明する。
用紙搬送部35は、ユニット収容部19に装着される画像形成ユニット20の下方に配置されている。この用紙搬送部35は、後側と前側とに間隔をおいて互いに平行に設けられた一対のベルト支持ローラ36,37と、両ローラ36,37間に掛け渡された転写ベルト38とを備え、後側のベルト支持ローラ36がモータの動力により回転駆動されることで転写ベルト38が循環移動する構成になっている。転写ベルト38の内側には、前述した画像形成ユニット20の各感光体ドラム30と対向配置される4つの転写ローラ39が前後方向に一定間隔で並んで設けられ、各感光体ドラム30と対応する転写ローラ39との間に転写ベルト38が挟んだ状態となっている。また、転写ベルト38の下側には、転写ベルト38上に付着した残留トナーを清掃するためのクリーニングローラ40が設けられている。前述のレジストローラ12から送り出された用紙3は、給紙パス14を通過して、転写ベルト38の上面前端付近に当接し、ここで転写ベルト38の上面に静電吸着され転写ベルト38の循環移動に伴って後方(横方向)へ搬送される。
感光体ドラム30の表面は、その回転に伴って、まず、スコロトロン型帯電器31により一様に正帯電された後、スキャナ部18からのレーザ光Lの高速走査により露光され、用紙3に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ26の回転により、現像ローラ26上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光体ドラム30に対向して接触するときに、感光体ドラム30の表面上に形成されている静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光体ドラム30の表面のうち、レーザ光Lによって露光され電位が下がっている露光部分に供給される。これにより、感光体ドラム30の静電潜像は、可視像化され、感光体ドラム30の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
その後、感光体ドラム30の表面上に担持されたトナー像は、転写ベルト38によって搬送される用紙3が、感光体ドラム30と転写ローラ39との間の転写位置を通る間に、転写ローラ39に印加される転写バイアスによって、用紙3に転写される。トナー像が転写された用紙3は、次いで定着器42に搬送される。
定着器42は、本体ケーシング2内における用紙搬送部35の後方に配置されている。この定着器42は、互いに対向配置された加熱ローラ43及び加圧ローラ44等から構成され、用紙3上に転写されたトナー像を紙面に熱定着させる。そして、熱定着された用紙3は、定着器42の斜め後上方に配置された搬送ローラ45により本体ケーシング2の上部に設けられた排紙ローラ46へ搬送される。本体ケーシング2の上面には、前端側がほぼ水平で、後端側が後下がりに傾斜した排出トレイとしての排紙トレイ47が設けられ、排紙ローラ46から排出された画像形成後の用紙3がこの排紙トレイ47上に積層される。
次に画像形成ユニット20の構成についてより詳細に説明する。フレーム21は、前後に細長い箱状をなしており、その前端に設けられた前壁49の後方には、4つの仕切壁50,51が前後方向に等間隔で並んで設けられている。各仕切壁50,51とその前側に位置する仕切壁50または前壁49のとの間には、上方に開放したカートリッジ装着部54が設けられ、それぞれに前述の現像カートリッジ22が着脱可能に装着されるようになっている。仕切壁50,51のうち後端の仕切壁51を除いた3つの仕切壁50は、フレーム21の略3分の2程度の高さ寸法であり、そのため仕切壁50の両隣りに設けられた各カートリッジ装着部54がフレーム21の上部で互いに連通した形態になっている。また、各仕切壁50,51の前面50A,51Aは、上端側に行くにつれて次第に前側に向かうように若干下向きに傾斜しており、その傾斜角度は前述のスキャナ部18から出射されるレーザ光Lの光路とほぼ平行である。
各カートリッジ装着部54の底部には、それぞれ後側の仕切壁50,51寄り位置に前述の感光体ドラム30が保持されている。各感光体ドラム30の下端部は、フレーム21の底面21Aよりわずかに下方へ突出しており、前述のように転写ベルト38を挟んで転写ローラ39に対向配置される。また、各仕切壁50,51の内側下部には、各感光体ドラム30の周囲に前述したスコロトロン型帯電器31及びクリーニングブラシ33が配置されている。
各現像カートリッジ22の収容ケース23は、互いに同一の形状をなしており、カートリッジ装着部54の形状にならって、収容ケース23の上部が前後方向について下部よりも拡大した形状となっている。また、各収容ケース23の上端部は、フレーム21の上端よりも上側に所定高さまで張り出している。さらに、各収容ケース23の前面23Aは、仕切壁50,51の前面50A,51Aとほぼ平行であり、後側の3つの収容ケース23については前面23Aが仕切壁50の前面50Aとほぼ同一直線上に並んで配される。また、各収容ケース23の後面23Bは、収容ケース23の前面23Aと平行(即ちレーザ光Lの光路と平行)であり、それぞれ後側に配置された収容ケース23の前面23A若しくは仕切壁51の前面51Aに対して互いに所定間隔を空けて対向する。そして、前述のスキャナ部18から出射されたレーザ光Lは、各収容ケース23の後面23Bとその後側に配置された収容ケース23の前面若しくは仕切壁51の前面51Aとの間に形成されたスリット状の間隙を通過して感光体ドラム30上に至る。
また、フレーム21の左右両側壁21Bには、各現像カートリッジ22に対応して現像ローラ26のローラ軸26Aの端部が挿通される案内溝57が設けられている。この案内溝57は、側壁21Bの下部から斜め前上方に向けて延びており、側壁21Bの上端に開口している。現像カートリッジ22の着脱時には、ローラ軸26Aを案内溝57に沿って移動させることで、現像カートリッジ22の着脱動作が案内される。即ち、現像カートリッジ22の離脱方向は、垂直軸線に対して斜め前側(フレーム21の引き出し方向)に向けて傾斜している。また、各現像カートリッジ22の着脱方向は、スキャナ部18からのレーザ光Lの光路とほぼ平行にされている。
さらに、フレーム21には、各現像カートリッジ22を正規位置に保持するための係止手段(図示せず)が設けられており、現像カートリッジ22が外部からカートリッジ装着部54内の正規位置まで挿入されるとこの係止手段が現像カートリッジ22に弾性的に係止し、現像カートリッジ22が正規位置から引き出されるとその係止が解除される。
フレーム21における前壁49の下端部前端には、フレーム21の底面21Aよりも下方へ張り出した張出部52が全幅にわたって形成されている。この張出部52の後面には前述した一対のレジストローラ12A,12Bのうちの従動ローラ12Bが保持されている。さらに張出部52の下部には、上下一対のガイド14A,14Bが一体に設けられており、これらのガイド14A,14B間に上側に略弧状に湾曲した給紙パス14が形成されている。レジストローラ12A,12Bから送り出された用紙3は、ガイド14A,14Bにより案内されつつ給紙パス14を通過して転写ベルト38上へ供給される。また、フレーム21の左右両側壁21Bの下端部後端には、一対の後側脚部53がフレーム21の底面21Aよりも下方へ突出して設けられている。画像形成ユニット20を机等の平坦な載置面T上(図4参照)に載置したときには、後側脚部53及び張出部52がその平面に当接することで、フレーム21の底面21Aが平面から離間した位置に維持され、これにより感光体ドラム30が平面に干渉しない高さ位置に保持される。
画像形成ユニット20と本体ケーシング2との間には、レール状の案内手段(図示せず)が設けられており、画像形成ユニット20はこの案内手段に従って前後方向にスライド可能になっている。フレーム21の左右両側壁21Bには、それぞれ上縁部後端から抜止突部55が上方へ突出して設けられている。一方、本体ケーシング2におけるユニット収容部19の内側壁には、抜止突部55と係止可能な抜け規制部56が前端寄り位置に下向きに突出して設けられている。画像形成ユニット20が図1に示す正規装着位置から図2に示す引き出し停止位置まで引き出されると、抜止突部55が抜け規制部56の後面に突き当たって画像形成ユニット20の抜けが規制される。この引き出し停止位置においては、フレーム21の前端側が自重によって後端側より僅かに下がった姿勢となり、後端側の抜止突部55と抜け規制部56とが係合状態に維持される。また、この引き出し停止位置においては、フレーム21に装着された各現像カートリッジ22の離脱方向(上方)が開放され、着脱可能な状態となる。また、フレーム21の前壁49には、把持部58が前方へ張り出して設けられており、この把持部58は、引き出し時の手掴み用として、また着脱時の手掴み用としても用いることができるようになっている。前述の引き出し停止位置においては、開放位置としたフロントカバー6の前端よりも、フレーム21の前端部(把持部58及び張出部52)が前側に張り出した状態となる。
上記のように構成されたレーザプリンタ1において、図1に示す状態から画像形成ユニット20を引き出す場合には、まずフロントカバー6を開放し、把持部58を掴んで画像形成ユニット20を前側に引き出す。
画像形成ユニット20が引き出し停止位置に至ると、図2に示すように、抜止突部55が抜け規制部56に当接して、画像形成ユニット20が停止し、本体ケーシング2から抜け出ることが規制される。このように画像形成ユニット20を引き出し停止位置まで引き出すことで、各現像カートリッジ22の交換を行うことができる。ここで、現像カートリッジ22はフレーム21に対し斜め前上方に引き抜くことで離脱され、また、反対に斜め下側に押し込むことで装着されるため、単に垂直方向に着脱を行うものに比べて、交換作業の作業性が良い。なお、フレーム21には、給紙パス14が形成されているため、用紙3が給紙パス14を通過中に紙詰まりを起こした場合には、フレーム21を引き出すとともに用紙3が前側に引き出されて、ジャム処理が容易になる。さらに、引き出し停止位置においては、給紙パス14の略前半部がフロントカバー6の前端よりも前側に張り出すため、給紙パス14に引っ掛かった状態で引き出された用紙3の除去を容易に行うことができる。
続いて、画像形成ユニット20を本体ケーシング2から取り外す場合には、図2に実線で示す状態から、把持部58を掴んだままフレーム21の前端を少し上にあげ、フレーム21を前端上がりの姿勢に傾ける(図2の鎖線参照)。すると、抜止突部55が抜け規制部56に対して斜め下後方に離間して係止が解除されるため、フレーム21を傾斜姿勢に保ちつつ前側に移動させることで、フレーム21を本体ケーシング2から取り外すことができる。なお、引き出し停止位置においては、把持部58が開放状態のフロントカバー6の前端よりも前側に張り出すため、把持部58を掴みやすく、画像形成ユニット20の取り外し作業を行い易い。
こうして、本体ケーシング2から取り外した前記画像形成ユニット20は、把持部58を上側とし、を引き出し方向と反対側の端部(後端部)を下側とした縦向きの姿勢で持ち上げることができる(図3参照、なお同図中矢線Gは下方向を示す)。このように、把持部58が引き出し時と持ち上げ時に共通に用いられるため、引き出し操作から持ち上げ操作までの一連の作業を、手をあちこちに持ち替えることなく円滑に行うことができる。また、図3の持ち上げ姿勢においては、現像カートリッジ22のフレーム21に対する離脱方向が斜め上方向に傾斜しているため、画像形成ユニット20に対してちょっとした衝撃が加わったような場合でも、現像カートリッジ22が誤ってフレーム21から脱落してしまうことはない。
このようにして、画像形成ユニット20を本体ケーシング2から離れた場所に運ぶことができる。画像形成ユニット20を底面21A側を下にして机等の平坦な載置面T上に置くと、図4に示すように、後側脚部53と張出部52とがその載置面Tに当接して、各感光体ドラム30は載置面Tから離間した位置に保持される。これにより、感光体ドラム30と載置面Tとの干渉が回避されるため、他部材との干渉により感光体ドラム30を傷めることを気にすることなく、部品の交換等の作業を行うことができる。こうして、画像形成ユニット20を本体ケーシング2から取り外すと、本体ケーシング2の前面が開放されるため、図4に示すように、本体ケーシング2内のジャムを起こした用紙3の処理や部品の交換等のメンテナンス作業を行うことができる。特に本実施形態では感光体ドラム30を含んだ画像形成ユニット20と、用紙3を搬送する転写ベルト38とが分離されるため、ジャム処理や転写ベルト38の交換作業を容易に行うことができる。なお、画像形成ユニット20の感光体ドラム30を交換する場合には、フレーム21ごと交換すれば良い。
以上のように本実施形態によれば、現像カートリッジ22のフレーム21に対する離脱方向が引き出し方向に向けて傾斜しているため、現像カートリッジ22の交換を容易に行うことができる。
また、画像形成ユニット20が本体ケーシング2に対して着脱可能であるため、画像形成ユニット20を本体ケーシング2から取り外すことで、本体ケーシング2内のジャム処理や部品交換等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、画像形成ユニット20には着脱時における手掴み用の把持部58Aが設けられているため、画像形成ユニット20単体での持ち運びが容易である。
本体ケーシング2から取り外した画像形成ユニット20を、把持部58が上側、引き出し方向と反対側の端部が下側となる姿勢で持ち上げることができるため、持ち運びが容易である。また、現像カートリッジ22の離脱方向が引き出し方向(上側)に向けて傾斜しているため、持ち運び時に現像カートリッジ22がフレーム21から落下しにくい。
また、スキャナ部18から各感光体ドラム30に至るレーザ光Lの光路が現像器としての各現像カートリッジ22の着脱方向と略平行になっている。ここで、現像カートリッジ22はレーザ光Lの光路を遮らない形状とする必要があることから、レーザ光Lの光路がカートリッジの着脱方向と交差する場合には、容量をあまり大きくとることができない。これに対し、本構成のように、レーザ光Lの光路を現像カートリッジ22の着脱方向と略平行とすることで、現像カートリッジ22の容量を最大限にまで大きくとることができる。
また、画像形成ユニット20の引き出し時には各感光体ドラム30が転写ベルト38から分離するため、ジャム処理や転写ベルト38の交換等の作業が容易である。
また、画像形成ユニット20の引き出し方向が給紙トレイ7の引き出し方向と同じであるため、扱いやすい。
また、給紙トレイ7、転写ベルト38、画像形成ユニット20、排紙トレイ47が本体ケーシング2の下部から上側へ順に積み重なる構造であるため、装置をコンパクトに構成することができる。
また、現像器としての現像カートリッジ22が感光体ドラム30とは別体に構成されているため、現像器が交換時期に達した場合に現像器のみを交換することができる。
図5は、第1実施形態の変形例を示している。
上記第1実施形態では、現像器としての現像カートリッジ22がフレーム21に対して着脱可能なものを示したが、この変形例の画像形成ユニット70Aにおいては、フレーム75に対して着脱可能な4つのカートリッジ76が、それぞれ現像器としての現像カートリッジ77と感光体ドラム30とを一組ずつ備えて構成されている。カートリッジ76は、感光体ドラム30を下端部に保持したカートリッジフレーム78を備えている。さらに、このカートリッジフレーム78に対して現像カートリッジ77が着脱可能に支持されており、感光体ドラム30と現像カートリッジ77の現像ローラ26とが互いに圧接した状態で保持されている。また、現像カートリッジ77における収容ケース79の後面とカートリッジフレーム78との間には、カートリッジ76の上端から感光体ドラム30の上面に連なるスリット80が形成されており、このスリット80内を本体ケーシング2側のスキャナ部18から出射されるレーザ光Lが通過できるようになっている。
フレーム75には、前壁82の後方に4つの仕切壁83が前後方向に等間隔で並んで設けられている。各仕切壁83とその前側に位置する仕切壁83または前壁82のとの間には、上方に開放したカートリッジ装着部84が設けられ、それぞれに前述のカートリッジ76が着脱可能に装着される。各仕切壁83のうち前側の3つの仕切壁83は、高さがフレーム75の高さよりも小さく、各カートリッジ装着部84は上部で互いに連通している。また、各仕切壁83の下部には、感光体ドラム30の周囲にスコロトロン型帯電器31とクリーニングブラシ33とが配設されている。また、フレーム75の左右両側壁75Aには、感光体ドラム30のドラム軸30Bが挿通される案内溝85が設けられている。この案内溝85は、側壁75Aの下部から斜め前上方に向けて延びており、側壁75Aの上端に開口している。カートリッジ76の着脱時には、ドラム軸30Bを案内溝85に沿って移動させることで、カートリッジ76の着脱が案内される。即ち、カートリッジ76の離脱方向は、斜め前側(フレーム75の引き出し方向)に向けて傾斜している。また、カートリッジ76の着脱方向は、スリット80の延長方向及びスキャナ部18からのレーザ光Lの光路とほぼ平行にされている。
この変形例によれば、カートリッジ76が一組の現像カートリッジ77及び感光体ドラム30を備えて構成されているため、現像器としての現像カートリッジ77と感光体ドラム30との両方を一度に交換することができる。
図6は、前述の第1実施形態の別の変形例を示している。この変形例の画像形成ユニット70Bにおいては、フレーム87に対して着脱可能な4つのカートリッジ88が、それぞれ、プロセス手段を構成する一組の現像カートリッジ89、感光体ドラム30、スコロトロン型帯電器31及びクリーニングブラシ33を備えて構成されている。また、カートリッジ88は、感光体ドラム30を下端部に保持したカートリッジフレーム90を備えている。カートリッジフレーム90の下部には、さらに感光体ドラム30の周囲にスコロトロン型帯電器31と、クリーニングブラシ33が保持されている。また、このカートリッジフレーム90に対して現像カートリッジ89が着脱可能に支持されており、感光体ドラム30と現像カートリッジ89の現像ローラ26とが互いに圧接した状態で保持されている。また、現像カートリッジ89における収容ケース91の後面とカートリッジフレーム90との間には、カートリッジ88の上端から感光体ドラム30の上面に連なるスリット92が形成されており、このスリット92内を本体ケーシング2側のスキャナ部18から出射されるレーザ光Lが通過できるようになっている。
フレーム87には、カートリッジ88が着脱可能に装着されるカートリッジ装着部93が前後に4つ並んで互いに連通して設けられている。また、フレーム87の左右両側壁87Aには、感光体ドラム30のドラム軸30Bが挿通される案内溝94が設けられている。この案内溝94は、側壁87Aの下部から斜め前上方に向けて延びており、側壁87Aの上端に開口している。カートリッジ88の着脱時には、ドラム軸30Bを案内溝94に沿って移動させることで、カートリッジ88の着脱が案内される。即ち、カートリッジ88の離脱方向は、斜め前側(フレーム87の引き出し方向)に向けて傾斜している。また、各カートリッジ88の着脱方向は、スリット92の延長方向及びスキャナ部18からのレーザ光Lの光路とほぼ平行にされている。
この変形例によれば、プロセス手段を構成する一組の現像カートリッジ89、感光体ドラム30、スコロトロン型帯電器31及びクリーニングブラシ33を一度に交換することができる。
第1参考例
次に本発明の第1参考例について図7及び図8を参照して説明する。なお、以下の説明においては、図7及び図8における右側を前方とする。また、本参考例の大部分の構成は第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同一機能を有する部位については、同一符号を付すことで重複した説明は省略する。
本参考例の画像形成装置1Aは、本体ケーシング2Aの内部に取り付けられた(引き出しのできない)画像形成ユニット60を備えている。この画像形成ユニット60においては、現像カートリッジ22のフレーム21に対する着脱方向が垂直軸に対して斜め前側に傾斜しており、またその着脱方向はスキャナ部18からのレーザ光Lの光路と略平行となっている。また、本体ケーシング2の上面には、画像形成ユニット60の上方を覆うように開閉可能な上面カバー61が設けられている。この上面カバー61は、本体ケーシング2Aにおける後部側に左右方向に沿って設けられた取付軸62を中心に回動可能とされ、図7に示すように水平姿勢で本体ケーシング2上面を閉鎖する閉鎖位置から、図8に示すように前端上がりの傾斜姿勢をとる開放位置まで変位可能となっている。上面カバー61の内側にはスキャナ部18が保持されており、上面カバー61を開放位置とすることで画像形成ユニット60の上方が開放され、こうして形成された開口部63を通して各現像カートリッジ22が着脱可能な状態となる。
本参考例においては、現像カートリッジ22の着脱方向が垂直軸に対して斜めに傾斜しているため、本体ケーシング2Aの周囲から本体ケーシング2A内の現像カートリッジ22の交換を容易に行うことができる。特に、現像カートリッジ22の着脱方向は斜め前側に傾斜しているため、開放位置にある上面カバー61が邪魔にならず、交換作業をより容易に行うことができる。
第2参考例
次に本発明の第2参考例について図9及び図10を参照して説明する。なお、以下の説明においては、図9及び図10における右側を前方とする。また、画像を形成する手順については、上記第1実施形態のものと同様であるので詳細な説明は省略する。
図13は、本参考例の画像形成装置としてのレーザプリンタ100の概略構成を示す側断面図である。このレーザプリンタ100は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応する4つの感光体ドラム101を備えた、いわゆるダイレクトタンデム型のカラーレーザプリンタである。
レーザプリンタ100は、縦長の本体ケーシング102を備えており、この、本体ケーシング102の内部には画像形成ユニット103が装着されるユニット収容部104が設けられている。また、本体ケーシング102の下部には、記録媒体としての用紙105が積載される給紙トレイ106が設けられ、ここから用紙105が転写ベルト107へ供給される。転写ベルト107は、ユニット収容部104の後側にほぼ垂直方向に延びるように配置されており、その表面に静電吸着した用紙105を上方の定着器108へと搬送する。また、転写ベルト107の内側には画像形成ユニット103の各感光体ドラム101と対向配置される転写ローラ(図示せず)が設けられている。定着器108を通過した用紙105は排紙ローラ109に搬送される。本体ケーシング102の上部には、開閉可能な上面カバー110が設けられており、この上面カバー110の内側には定着器108及び排紙ローラ109が一体的に保持されている。また、上面カバー110の上面から本体ケーシング102の上面にかけて排紙ローラ109から排出された用紙105を積載する排紙トレイ111が形成されている。なお、本体ケーシング102内には、ユニット収容部104の前側に露光手段としてのスキャナ部112が設けられており、その後面から各色に対応した4本のレーザ光Lが斜め後下方に向けて射出される。各レーザ光Lの光路は、上下に一定間隔を開けて配され、互いに平行をなす。
画像形成ユニット103は、本体ケーシング102に対して上方へ引き出し可能で、かつ着脱可能とされており、画像形成ユニット103と本体ケーシング102との間には、引き出し動作を案内する案内手段(図示せず)と、画像形成ユニット103を引き出し停止位置に保持するロック手段(図示せず)とが設けられている。画像形成ユニット103は、縦長略箱形のフレーム113を備えており、そのフレーム113の上面には、引き出し時及び単体での着脱時に手掴み可能な把持部114が設けられている。フレーム113の後部には、4つの感光体ドラム101が上下に一定間隔で並んで設けられ、さらに各感光体ドラム101の周囲にそれぞれスコロトロン型帯電器115及びクリーニングブラシ116が設けられている。
感光体ドラム101の前側には、前方へ開放したカートリッジ装着部117が形成されており、ここには各色に対応した4つの現像カートリッジ118が垂直方向に並んでかつ互いに離間した状態で装着される。現像カートリッジ118は、収容ケース119の後端部に現像ローラ120を備えており、この現像ローラ120の備えたローラ軸120Aの両端部が収容ケース119の左右両側に突出している。また、収容ケース119の左右両外側面には、ローラ軸120Aに対し斜め前上方位置に案内ピン121が突設されている。一方、フレーム113の左右両側壁113Aには、各現像カートリッジ118のローラ軸120A及び案内ピン121が係合される案内溝122が形成されている。この案内溝122は、側壁113Aの前部から斜め前上方に向けて延びており、側壁113Aの前端に開口している。ローラ軸120A及び案内ピン121を案内溝122に係合させることにより、現像カートリッジ118の姿勢が定まり、またローラ軸120A及び案内ピン121を案内溝122に沿って移動させることで、現像カートリッジ118の着脱が案内される。即ち、本参考例では、現像カートリッジ118の離脱方向は、斜め上側(フレーム113の引き出し方向)に向けて傾斜している。また、各現像カートリッジ118の着脱方向は、スキャナ部112からのレーザ光Lの光路とほぼ平行にされている。さらに、各現像カートリッジ118における収容ケース119の上下両面は、レーザ光Lの光路と概ね平行になるように形成されている。
画像形成ユニット103を図9に示す正規装着位置から引き出す場合には、まず上面カバー110を開放し、ユニット収容部104内の把持部114を掴んで画像形成ユニット103を上方へ引き出す(図10参照)。画像形成ユニット103を引き出し停止位置まで引き出すと前述のロック手段によりフレーム113が保持され、各現像カートリッジ118の交換作業を行うことができる。ここで、現像カートリッジ118は斜め前側上方(画像形成ユニット103の引き出し方向)へ引き抜くことで離脱され、また、反対に斜め後側下方に押し込むことで装着されるため、水平方向に着脱を行うものに比べ、交換作業の作業性が良い。
続いて、画像形成ユニット103を本体ケーシング102から取り外す場合には、前述のロック手段を解除し、把持部114を掴んで画像形成ユニット103を持ち上げる。このように、画像形成ユニット103には着脱時における手掴み用の把持部114が設けられているため、画像形成ユニット103単体での持ち運びが容易である。また、画像形成ユニット103の引き出し時及び持ち上げ時において、各現像カートリッジ118の離脱方向が斜め上方を向いているため、例えばフレーム113に何らか衝撃が加わったような場合でも現像カートリッジ118が誤ってフレーム113から脱落してしまうことがない。また、レーザ光Lの光路を現像カートリッジ118の着脱方向と略平行とすることで、現像カートリッジ118の容量を最大限にまで大きくとることができる。さらに、画像形成ユニット103が本体ケーシング102に対して着脱可能であるため、画像形成ユニット103を本体ケーシング102から取り外すことで、本体ケーシング102内のジャム処理や部品交換等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
以上のように本参考例によれば、画像形成ユニット103は、本体ケーシング102に対し上方向に引き出されるように構成されており、現像カートリッジ118の離脱方向が引き出し方向(上側)に向けて傾斜しているため、引き出し時に現像カートリッジ118がフレーム113から落下しない。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記各実施形態では、記録媒体に対し直接転写を行うダイレクトタンデム方式のものを例示したが、本発明は、記録媒体に対して中間転写体(中間転写ベルトあるいは中間転写ドラム)を介して転写を行う中間転写方式のカラーレーザプリンタにも適用することができる。
(2)画像が記録される記録媒体としては、用紙の他にOHP用のプラスチックシートや布製の媒体等を用いても良い。
(3)上記第1実施形態では、把持部をフレームにおける引き出し方向の端部に設けたが、着脱時の手掴み用としての把持部は、例えばフレームの両側部など別の位置に設けても良い。
(4)上記第1実施形態では、画像形成ユニットを本体ケーシングに対して水平方向及び垂直方向に引き出すものを示したが、本発明によれば、画像形成ユニットを本体ケーシングに対して斜め上方向等に引き出すようにしてもよい。
(5)上記各実施形態では露光手段としてレーザ光によって露光を行うものを例示したが、露光手段としては例えばLEDなど、他の光を用いて露光を行うものを用いても良い。また、露光手段を画像形成ユニットのフレーム上に搭載して、フレームと一体的に引き出されるように構成しても良い。
本発明の第1実施形態における画像形成装置としてのレーザプリンタの概略構成を示す側断面図 画像形成ユニットを本体ケーシングから引き出した状態を示す側断面図 画像形成ユニットを単体で持ち上げた状態を示す側断面図 画像形成ユニットを本体ケーシングから取り外した状態を示す側断面図 第1実施形態の変形例における画像形成ユニットを示す側断面図 第1実施形態の別の変形例における画像形成ユニットを示す側断面図 本発明の第1参考例におけるレーザプリンタの概略構成を示す側断面図 レーザプリンタの上面カバーを開放した状態を示す側断面図 第2参考例における画像形成ユニットの概略構成を示す側面図 画像形成ユニットを本体ケーシングから引き出した状態を示す側断面図
符号の説明
1,1A,100…レーザプリンタ(画像形成装置)
2,2A,102…本体ケーシング
3,105…用紙(記録媒体)
7…給紙トレイ(供給トレイ)
18,112…スキャナ部(露光手段)
20,70A,70B,103…画像形成ユニット
21,75,87,113…フレーム
22,118…現像カートリッジ(カートリッジ、現像器、プロセス手段)
30,101…感光体ドラム(感光体、プロセス手段)
38,107…転写ベルト
47…排紙トレイ(排出トレイ)
58,114…把持部
76,88…カートリッジ
77,89…現像カートリッジ(現像器)
L…レーザ光(光)

Claims (6)

  1. 現像器及び感光体が複数組並列して設けられ、前記各現像器から供給される現像剤によって前記各感光体上に可視像が形成され、その可視像が記録媒体に転写されるように構成されたタンデム方式の画像形成装置であって、
    本体ケーシングと、その本体ケーシングに対して水平方向に引き出し可能に設けられた画像形成ユニットと、前記現像器又は前記感光体の一つを少なくとも含んで構成されかつ前記画像形成ユニットのフレームに着脱可能に保持される複数のカートリッジとを備え、
    前記複数のカートリッジは、水平方向に並列して設けられ、
    前記カートリッジの前記フレームに対する離脱方向が前記画像形成ユニットの引き出し方向に向けて傾斜しており、
    前記画像形成ユニットは、前記本体ケーシングに対し着脱可能とされ、
    前記画像形成ユニットにおける引き出し方向の端部に手掴み用の把持部が設けられ、前記本体ケーシングから取り外した前記画像形成ユニットを、前記把持部が上側で、引き出し方向と反対側の端部が下側となる姿勢で持ち上げ可能としたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数のカートリッジは、それぞれ前記現像器を備えて構成され、前記本体ケーシング内には、前記各感光体に対してそれぞれに光を照射して静電潜像を形成する露光手段が設けられるとともに、前記露光手段と前記各感光体との間に前記各現像器が並んで配置されたものにおいて、
    前記露光手段から前記各感光体に至る光の光路が前記各カートリッジの着脱方向と略平行になっていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記本体ケーシング内には、前記記録媒体が積載される供給トレイが引き出し可能に設けられ、前記画像形成ユニットの引き出し方向が前記供給トレイの引き出し方向と同じであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記本体ケーシング内における下部に配置され、複数の前記記録媒体を積載する供給トレイと、
    前記供給トレイの上側に配置され、前記供給トレイから送り出された前記記録媒体を横方向に搬送する転写ベルトと、
    前記転写ベルトの上側に配置され、前記転写ベルト上に搬送される前記記録媒体に前記各感光体を対向させることで各感光体上のトナー像を前記記録媒体に転写させる前記画像形成ユニットと、
    前記本体ケーシングの上面に設けられ、前記転写ベルトから送り出された前記記録媒体が排出される排出トレイとを備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記カートリッジは、前記感光体とは別体に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記カートリッジは、一組の前記現像器及び前記感光体を含んで構成され、当該現像器及び感光体が互いに一体的に保持されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2004285218A 2004-09-29 2004-09-29 画像形成装置 Active JP4161953B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004285218A JP4161953B2 (ja) 2004-09-29 2004-09-29 画像形成装置
US11/235,310 US7778567B2 (en) 2004-09-29 2005-09-27 Image forming apparatus and image forming unit
EP05021170A EP1643315B1 (en) 2004-09-29 2005-09-28 Colour Image forming apparatus with process cartridges detachable to removable image forming unit
EP10008328.6A EP2264548B1 (en) 2004-09-29 2005-09-28 Colour Image forming apparatus with process cartridges detachable to removable image forming unit
AT05021170T ATE516520T1 (de) 2004-09-29 2005-09-28 Farbbildformungsapparat mit von einer herausnehmbaren bildformungseinheit abnehmbaren arbeitseinheit
US12/419,624 US8340549B2 (en) 2004-09-29 2009-04-07 Image forming apparatus and image forming unit
US13/686,473 US8606145B2 (en) 2004-09-29 2012-11-27 Image forming apparatus and image forming unit
US14/079,878 US8837981B2 (en) 2004-09-29 2013-11-14 Image forming apparatus and image forming unit
US14/457,948 US9188941B2 (en) 2004-09-29 2014-08-12 Image forming apparatus and image forming unit
US14/938,928 US9400483B2 (en) 2004-09-29 2015-11-12 Image forming apparatus and image forming unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004285218A JP4161953B2 (ja) 2004-09-29 2004-09-29 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006098776A JP2006098776A (ja) 2006-04-13
JP4161953B2 true JP4161953B2 (ja) 2008-10-08

Family

ID=36238655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004285218A Active JP4161953B2 (ja) 2004-09-29 2004-09-29 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4161953B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9488956B2 (en) 2015-01-26 2016-11-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having drawer

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4095649B1 (ja) 2006-12-28 2008-06-04 キヤノン株式会社 電子写真画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び移動部材
JP4586853B2 (ja) 2008-01-29 2010-11-24 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP4459295B1 (ja) * 2008-09-29 2010-04-28 キヤノン株式会社 カラー電子写真画像形成装置
JP5476817B2 (ja) 2009-06-26 2014-04-23 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2011237685A (ja) 2010-05-12 2011-11-24 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP4844683B2 (ja) * 2010-06-18 2011-12-28 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP5170184B2 (ja) 2010-08-02 2013-03-27 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP5029738B2 (ja) * 2010-08-02 2012-09-19 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP5768530B2 (ja) 2011-06-27 2015-08-26 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP6003342B2 (ja) * 2012-07-27 2016-10-05 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP6446831B2 (ja) * 2014-05-16 2019-01-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9488956B2 (en) 2015-01-26 2016-11-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having drawer

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006098776A (ja) 2006-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4161952B2 (ja) 画像形成装置
JP4730087B2 (ja) 画像形成装置
JP4760264B2 (ja) 画像形成装置
JP4412258B2 (ja) 画像形成装置
US7529505B2 (en) Restricting unit for restricting a supporter of developers in an image forming apparatus
JP5471838B2 (ja) 画像形成装置
JP2007264469A (ja) 画像形成装置
JP5505091B2 (ja) 画像形成装置
JP4161953B2 (ja) 画像形成装置
JP2008145502A (ja) 画像形成装置
JP2011248136A (ja) 画像形成装置
JP4433067B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成ユニット
JP4671116B2 (ja) 画像形成装置
JP2007062967A (ja) 画像形成装置
US8543034B2 (en) Electrophotographic color image forming apparatus and cartridge
JP4835671B2 (ja) 画像形成装置
US20150362890A1 (en) Image forming apparatus
US7907865B2 (en) Image forming device capable of preventing wear to electrodes
JP4968352B2 (ja) 画像形成装置
JP4552819B2 (ja) 画像形成装置
JP4862317B2 (ja) 画像形成装置、及び、この画像形成装置で用いられる現像ユニット
JP2017009731A (ja) 画像形成装置
JP4948585B2 (ja) 画像形成装置
JP4059110B2 (ja) 画像形成装置
JP6197310B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080701

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080714

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4161953

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 5