JP5332722B2 - 作業機械用圧砕機 - Google Patents

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Description

本発明は、作業機械の先端に接続される作業機械用圧砕機であって、回動軸に軸支されてハサミ状に開閉する第1アーム及び第2アームを備えたものに関する。
従来より、油圧ショベルなどの作業機械の先端に接続されて、鉄筋コンクリート構造物や鉄骨構造物を圧砕したり、鉄筋や鉄骨を剪断したりする作業機械用圧砕機は知られている。
例えば、特許文献1では、作業機械のアーム先端に旋回、傾動、並びに脱着可能に取り付けられた複数の下部剪断刃を有する固定下顎と、固定下顎の下部剪断刃に対してハサミ状に開閉して被剪断物を切断する複数の上部剪断刃を有する可動上顎と、この可動上顎を揺動させる油圧シリンダとからなる鋼材剪断機が開示されている。この鋼材剪断機では、固定下顎及び可動上顎に取り付けた複数の下部剪断刃及びこの下部剪断刃と咬み合う複数の上部剪断刃のうち、固定下顎及び可動上顎の先端に位置する下部剪断刃及び上部剪断刃を、それぞれ後方に位置する下部剪断刃及び上部剪断刃に対し喰い違い状に、かつ、上下に咬み合わせ係止可能に配置している。
このため、この鋼材剪断機では、鋼材の剪断時、固定下顎及び可動上顎に設けた下部剪断刃及び上部剪断刃のうち、先端の剪断刃同士が咬み合って係止し、後方の上下剪断刃による剪断時に可動上顎が横逃げすることがなく、鋼材を確実に剪断することができる。
特公平7−3121号公報
しかしながら、従来の作業機械用圧砕機では、複数の下部剪断刃と、複数の上部剪断刃とを有するため、構造が複雑で質量が重く、大型の作業機械にしか使用できないという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単かつ軽量な構成で第1アーム及び第2アームを支持する回転軸の軸方向の剪断刃の開きを防止して確実に鋼材を切断できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、第1アーム及び第2アームの先端で、両アームの全閉時に第1剪断刃及び第2剪断刃が互いに回動軸の軸方向に開こうとするのを抑えるようにした。
具体的には、第1の発明では、回動軸に軸支されてハサミ状に開閉する第1アーム及び第2アームを備え、作業機械の先端に接続される作業機械用圧砕機を対象とする。
そして、上記作業機械用圧砕機は、
上記第1アームの基端側には、上記回転軸の軸方向の一方にオフセットして第1剪断刃が設けられ、上記第2アームの基端側には、上記回転軸の軸方向の他方にオフセットして第2剪断刃が設けられ、上記第1アーム及び第2アームを閉じるときに上記第1剪断刃と第2剪断刃とが構造物を挟み込んで剪断するように構成され、
上記第1アーム及び第2アームの先端には、該第1アーム及び第2アームを全閉するときに互いに重なり合う第1剪断刃及び第2剪断刃を互いに上記回動軸の軸方向に開こうとする離反力を押さえ込む、離反力押込構造が設けられている。
すなわち、第1剪断刃及び第2剪断刃の合わせ面には、鉄骨や鉄筋などを切断しやすくするために適正な隙間調整が行われているが、この隙間に入り込んだ鉄骨等を切断する際には第1剪断刃及び第2剪断刃が第1及び第2アームの回転軸の軸方向に反力を受ける。切断を繰り返すことにより、この隙間を調整する部品がすり減ったり、第1剪断刃及び第2剪断刃が摩耗したりしてますます隙間が広がる傾向にある。隙間が広がると、さらに鉄骨等を隙間に挟み込みやすくなり、第1アーム及び第2アームが回転軸の軸方向へ変形するなどの問題が発生しやすくなる。また、第1剪断刃及び第2剪断刃の切断力は先端に行くほど切断力が落ちるので、奥側では鉄骨等を切断できても先端側では切断できない場合がある。しかし、上記の構成によると、第1アーム及び第2アームは、鉄骨等を切断又は潰しながら閉じるため、その先端で鉄骨等を掴みながら切断することができる。第1アーム及び第2アームを全閉するときに、先端で鉄骨等を掴んで安定させながら第1剪断刃及び第2剪断刃で切断することで、離反力押込構造が互いに重なり合う第1剪断刃及び第2剪断刃を第1アーム及び第2アームの回動軸の軸方向に開こうとする離反力を押さえ込むことができる。このため、既存の作業機械用圧砕機であっても、第1剪断刃及び第2剪断刃を互い違いに配置することなく、先端を改造するだけで離反力を押さえ込むことができる。また、複数列の剪断刃を互い違いに配置する必要はないので、質量の増加がほとんどなく、作業機械の最大作業半径が小さくなることが避けられると共に、小型の作業機械でも使用が可能となる。
しかも、第1の発明において、
上記離反力押込構造は、上記第1アーム及び第2アームの全閉時に互いに重なり合う上記第1アームの先端の合わせ面に形成された第1テーパ面と、上記第2アームの先端の合わせ面に形成された第2テーパ面とで構成され、
上記第1テーパ面は、上記回転軸の軸方向で上記第1剪断刃がある側からない側へ先細となるように形成され、
上記第2テーパ面は、上記回転軸の軸方向で上記第2剪断刃がある側からない側へ先細となるように形成されている。
上記の構成によると、第1アーム及び第2アームの先端にテーパ面をそれぞれ設けることにより、第1アーム及び第2アームを閉じることで、第1剪断刃及び第2剪断刃の隙間を閉じる方向に力が加わるので、互いに重なり合う第1剪断刃及び第2剪断刃を互いに回動軸の軸方向に開こうとする離反力を押さえ込むことができる。このため、既存の作業機械用圧砕機であっても、簡単かつ軽量な構成で離反力を押さえ込むことができる。
さらに、第1の発明において、
上記第1テーパ面は、上記第1アーム先端の合わせ面全体に形成され、
上記第2テーパ面は、上記第2アーム先端の合わせ面全体に形成されている。
上記の構成によると、簡単な構成であるため第1及び第2テーパ面の加工が容易であり、また、第1及び第2テーパ面同士の接触面積が大きいので、互いに重なり合う第1剪断刃及び第2剪断刃を互いに回動軸の軸方向に開こうとする離反力を押さえ込みやすい
以上説明したように、本発明によれば、第1アーム及び第2アームの先端に離反力押込構造を設け、第1アーム及び第2アームを全閉するときに、互いに重なり合う第1剪断刃及び第2剪断刃を互いに回動軸の軸方向に開こうとする離反力を押さえ込むようにしたことにより、簡単かつ軽量な構成で剪断刃の開きを防止して確実に鋼材を切断することができる。また、第1アーム及び第2アームの先端の合わせ面に傾斜を設けて互いに重なり合う第1剪断刃及び第2剪断刃を互いに回動軸の軸方向に開こうとする離反力を押さえ込むようにしたことにより、極めて簡単かつ軽量な構造で剪断刃の開きを防止して確実に鋼材を切断することができる。さらに、第1テーパ面を第1アーム先端の合わせ面全体に、第2テーパ面を第2アーム先端の合わせ面全体にそれぞれ形成したことにより、接触面積が大きくて互いに重なり合う第1剪断刃及び第2剪断刃を互いに回動軸の軸方向に開こうとする離反力を押さえ込む効果が大きく、加工しやすい離反力押込構造が得られる
図2のI方向から見た矢視図及びその一部拡大図である。 本発明の実施形態に係る作業機械用圧砕機を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る作業機械用圧砕機を示す側面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 作業用圧砕機が鉄骨構造物を切断する様子を示す正面図である。 作業用圧砕機が鉄骨構造物を切断し始めたときの様子を示し、(a)は、第1及び第2アームの先端を下方から見た図であり、(b)は、第1剪断歯及び第2剪断歯の断面図である。 作業用圧砕機が鉄骨構造物を切断する途中の様子を示す図6相当図である。 作業用圧砕機が鉄骨構造物を切断し終えたときの様子を示す図6相当図である。 (a)は、作業用圧砕機が鉄骨構造物を切断するときに第1及び第2アームの先端に作用する力の方向を示す、下方から見た図であり、(b)は、そのときに第1剪断歯及び第2剪断歯に作用する力の方向を示す斜視図である。 作業用圧砕機が、その先端で鉄骨構造物をハンドリングする様子を示す正面図である。 本発明の実施形態の参考例1に係る作業機械用圧砕機の図9相当図である。 本発明の実施形態の参考例1に係る作業機械用圧砕機の先端で鉄骨構造物をハンドリングする様子を下方から見た図である。 本発明の実施形態に係る作業機械用圧砕機の先端で鉄骨構造物をハンドリングする様子を下方から見た図である。 本発明の実施形態の参考例2に係る作業機械用圧砕機の図9相当図である。 本発明の実施形態の参考例2に係る作業機械用圧砕機の先端で鉄骨構造物をハンドリングする様子を下方から見た図である。 本発明の実施形態の参考例2に係る作業機械用圧砕機の第2アームの先端を厚くした場合に接地面積が増える様子を示す図14(a)相当図である。 その他の実施形態に係る作業用圧砕機を示す図2相当図である。 従来技術に係る作業用圧砕機で鉄骨構造物を切断するときの断面図を示し、(a)が鉄骨に接触する前の様子を示し、(b)が鉄骨を切断している様子を示す。 従来技術に係る作業用圧砕機を示し、(a)が新品時の第1及び第2アーム先端を下方から見た図であり、(b)が第1及び第2剪断刃が開く前の様子を示す図9相当図であり、(c)が第1及び第2剪断刃が互いに離れる方向に開く様子を示す図9相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図2及び図3は本発明の実施形態の作業機械用圧砕機1を示し、この圧砕機1は、作業機械としての油圧ショベル(解体機)のアーム(図示せず)先端に接続され、ビルなどの鉄骨構造物C等を解体するのに使用される。
上記圧砕機1は、上記アーム先端に回動可能に接続される上部フレーム2を備え、この上部フレーム2に旋回ベアリング3が取り付けられている。この旋回ベアリング3を介し、上記上部フレーム2に下部フレーム4が回転自在に支持されている。
上記下部フレーム4の先端側には、相対する側に第1及び第2アーム5,6がそれぞれ回動軸としてのアーム連結ピン7によって開閉可能に取り付けられている。これら第1及び第2アーム5,6の左右に突出する角部には、アーム開閉用シリンダ8のチューブ側がチューブ連結ピン9によってそれぞれ回動可能に連結されている。なお、図3では、アーム開閉用シリンダ8及びチューブ連結ピン9は省略している。一対のアーム開閉用シリンダ8のロッド側は、それぞれ下部フレーム4の左右にロッド連結ピン10によって回動可能に連結されている。このように構成することで、アーム開閉用シリンダ8を縮小させれば、第1及び第2アーム5,6が開き、伸長させれば、閉じるようになっている。アーム開閉用シリンダ8は、ストロークエンドの手前で第1及び第2アーム5,6が全閉となるようにストロークの調整が行われている。なお、チューブ側とロッド側とを本実施形態とは逆に取り付けてもよい。
第1及び第2アーム5,6の先端側には、鉄骨構造物Cを掴んで解体する圧砕歯11が形成されている。図4に拡大して示すように、第1アーム5の基端側には、アーム連結ピン7の軸方向の一方(第1アーム5の厚さ方向の一方)にオフセットして第1剪断刃12が設けられ、第2アーム6の基端側には、アーム連結ピン7の軸方向の他方(第1アーム5の厚さ方向の他方)にオフセットして第2剪断刃13が設けられている。これら第1及び第2剪断刃12,13は、第1及び第2アーム5,6にそれぞれ直線状の凹部を有する剪断刃固定部5a,6aに、固定ボルト14によって交換可能に取り付けられている。これら第1剪断刃12と第2剪断刃13とは、これら第1アーム5及び第2アーム6を全閉するときに、互いに重なり合う刃側重合部Aを備えている。この刃側重合部Aにおいて、第1剪断刃12と第2剪断刃13との間には、鉄骨や鉄筋などの構造物Cを挟み込んで剪断するために、アーム連結ピン7の軸方向に微小な隙間(図示せず)が設けられている。
そして、図1に一部拡大して示すように、これら第1アーム5及び第2アーム6の先端把持部5b,6b(圧砕歯11の先端)は、第1及び第2剪断刃12,13よりも閉じ方向内側に突出している。この先端把持部5b,6bには、第1アーム5及び第2アーム6の全閉時に互いに重なり合う第1及び第2テーパ面15,16がそれぞれ形成されている。第1先端把持部5bに形成された第1テーパ面15は、第2アーム6側に向かってアーム連結ピン7の軸方向で第1剪断刃12がある側(図1及び図4の下側)からない側(同図の上側)へ、つまり同図の左上へ徐々に細くなる(先細となる)ように形成されている。第2先端把持部6bに形成された第2テーパ面16は、第1アーム5側に向かってアーム連結ピン7の軸方向で第2剪断刃13がある側(同図の上側)からない側(同図の下側)へ、つまり同図の右下へ徐々に細くなるように形成されている。これら第1及び第2テーパ面15,16の傾斜角度αは特に限定されないが、例えば、第1アーム5と第2アーム6との合わせ面に対してα=45°とする。このように、第1及び第2テーパ面15,16は、後述する離反力を押さえ込む離反力押込構造を構成している。
以上のように構成した作業機械用圧砕機1の作用について説明する。
まず、比較のために従来の作業機械用圧砕機501の作用について説明する。従来の作業機械用圧砕機501では、図18(a)に示すように、第1アーム及び第2アームが開いた状態からアーム開閉用シリンダ8を伸長させて閉じていくと、剪断刃固定部505a,506aに設けた第1剪断刃512及び第2剪断刃513の間の隙間に鉄骨構造物Cが挟み込まれる。この過程でアーム連結ピン7に平行であった鉄骨構造物Cは、第1剪断刃512及び第2剪断刃513に挟まれることで、二点鎖線で示すように徐々に傾いていく。
そして、図18(b)の状態で鉄骨構造物Cに剪断力を加えながら第1アーム及び第2アームがさらに閉じられる。すると、同図に太線矢印で示すように、第1剪断刃512及び第2剪断刃513を互いにアーム連結ピン7の軸方向に開こうとする離反力が発生する。
図19(a)に示すように、第1アーム及び第2アームの先端把持部505b,506bが摩耗していないときには平坦な面505c及び506cを有している。しかし、稼働時間が増えてくると、図19(b)に示すように、摩耗により平坦な面505c及び506cがすり減って丸まってくる。すると、図19(c)に示すように、第1剪断刃512及び第2剪断刃513を互いに開こうとする離反力の影響で先端把持部505b,506bが滑り、第1剪断刃512及び第2剪断刃513が開きやすくなる。このことで、ますます摩耗が進んで第1アーム及び第2アームがさらに開きやすくなる。
次いで、本実施形態の作業機械用圧砕機1の作用について説明する。
図5に示すようにアーム開閉用シリンダ8が縮小して第1アーム5及び第2アーム6が開いた状態から、アーム開閉用シリンダ8を伸長させて第1アーム5及び第2アーム6を閉じて鉄骨構造物Cを切断する。
このときの様子を図6乃至図9を用いて順を追って説明する。
まず、図6(a)に示すように、第1剪断刃12及び第2剪断刃13が鉄骨構造物Cに接触し始め、鉄骨構造物Cは、第1剪断刃12及び第2剪断刃13の根元側で切断される。この段階で図6(b)に示すように、先端把持部5b,6bが鉄骨構造物Cに接触し始める。すると、鉄骨構造物Cは、回転しようとし、白矢印の方向に上記離反力と反対側の方向の分力が発生する。このため、第1剪断刃12及び第2剪断刃13の隙間を拡げようとする離反力は効果的に抑えられる。
次いで、図7に示すようにさらに鉄骨構造物Cを大きく捩りながら切断を継続すると、離反力と反対側の方向の分力も大きくなっていき、第1剪断刃12及び第2剪断刃13の隙間を拡げようとする離反力は効果的に抑えられる。
そして、図8(a)に示すように、第1及び第2テーパ面15,16が鉄骨構造物Cを完全に掴むころには、離反力と反対側に加わる分力は最も強くなり、図8(b)に示すように、第1剪断刃12及び第2剪断刃13の先端部分でも隙間を拡げられることなく、鉄骨構造物Cの切断が確実に行われる。
一方、鉄骨構造物Cのサイズが小さくて第1及び第2テーパ面15,16側には鉄骨構造物Cが接触しないような場合でも、図9に示すように、鉄骨構造物Cを第1剪断刃12及び第2剪断刃13で切断しているときに先端把持部5b,6bが当接し始め、両者が互いに押し合って白矢印方向に分力が働く。すると、離反力により隙間が広がり始めていた第1及び第2剪断刃12,13は隙間を閉じる方向に力を受けるので、第1アーム5及び第2アーム6が押し開かれることはなく、第1及び第2剪断刃12,13の先端側においても鉄骨構造物Cが確実に切断される。
一方、鉄骨構造物Cをハンドリング操作するときには、図10に示すように、第1アーム5及び第2アーム6の先端把持部5b,6bで鉄骨構造物Cを掴む。
このように、一対の第1及び第2剪断刃12,13しか有さない作業機械用圧砕機1であっても、第1先端把持部5bに第1テーパ面15を設け、第2先端把持部6bに第2テーパ面16を設けるという簡単かつ軽量な構成で離反力を押さえ込むことができる。このため、離反力の影響により第1及び第2テーパ面15,16が丸まって第1及び第2剪断刃12,13が開きやすくなることもない。
また、先端把持部5b,6bに第1及び第2テーパ面15,16を設けるという簡単な構成であるので、既存の作業機械用圧砕機1であっても、極めて容易に改造して離反力を押さえ込むことができる。
さらに、肉盛り等でも改造可能であり、部品等の増加も抑えられ、作業機械用圧砕機1の質量の増加が抑えられるので、油圧ショベルの最大作業半径等の能力の低下を防ぐことができると共に、小型の油圧ショベルにも使用することができる。
参考例1−
図11及び図12は本発明の参考例1に係る作業機械用圧砕機1の第1アーム105及び第2アーム106の先端把持部105b,106bを示し、第1テーパ面15及び第2テーパ面16の形状が異なる点で上記実施形態1と異なる。なお、以下の各実施形態では、図1乃至図10と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
すなわち、本参考例に係る作業機械用圧砕機1は、第1テーパ面115及び第2テーパ面116の両側に平坦面115a,116aがそれぞれ形成されている。すなわち、上記実施形態1のように第1テーパ面15及び第2テーパ面16が先端把持部105b,106b当接面(合わせ面)の全体を占めるのではなく、第1アーム5側には、第1テーパ面115及びその両端に平坦面115aが段差状に形成され、第2アーム6側にも、第2テーパ面116及びその両端に平坦面116aが段差状に形成され、それら段差状の部分が互いに第1及び第2アーム5,6の全閉時に合わさるようになっている。
参考例の作業機械用圧砕機1においても、図11に示すように、第1及び第2テーパ面115,116が互いに押し合って白矢印方向に分力を加えながら、剪断刃固定部105a,106aの第1及び第2剪断刃12,13で切断していくので、第1及び第2剪断刃12,13を互いに離れる方向に開こうとする離反力が抑えられる。このため、第1アーム105及び第2アーム106が押し開かれることはなく、第1及び第2テーパ面115,116で鉄骨構造物Cを押さえ込みながら鉄骨等の構造物Cが確実に切断される。また、離反力の影響により第1及び第2テーパ面115,116が丸まって第1及び第2剪断刃12,13が開きやすくなることもない。
ところで、上記実施形態のように先端把持部5b,6b全体に第1テーパ面15及び第2テーパ面16を設けた場合、図10に示すように、先端把持部5b,6bに鉄骨構造物Cを挟んでハンドリングすると、図13に示すように、第1テーパ面15及び第2テーパ面16に当接して安定するまで鉄骨構造物Cが揺動する。
しかし、本参考例では、鉄骨構造物Cをハンドリングする場合、図12に示すように、平坦面115a,116aが形成されていることから、アーム連結ピン7の軸方向に平行な鉄骨構造物Cを掴むと、この平坦面115a,116aに当接することで鉄骨構造物Cの揺動が抑えられるので鉄骨構造物Cの傾き量(揺動量)が小さくなってハンドリングがよりしやすくなるというメリットがある。
参考例2−
図14乃至図16は本発明の参考例2に係る作業機械用圧砕機1を示し、先端把持部205b,206bの形状が異なる点で上記実施形態1と異なる。
すなわち、本参考例に係る作業機械用圧砕機1は、第1先端把持部205bが凸状に形成され、上記実施形態と同様に第1テーパ面215が第1アーム205の厚さ方向の略中央まで延びた後、厚さ方向の反対側に、この第1テーパ面215と厚さ方向に対象に傾斜して第3テーパ面215’が連続している。
一方、第2先端把持部206bが凹状に削り取られて上記実施形態と同様に第2テーパ面216が第2アーム206の厚さ方向の略中央まで延びた後、厚さ方向の反対側に、この第2テーパ面216と厚さ方向に対象に傾斜して第4テーパ面216’が連続している。
このように構成することで、第1アーム205と第2アーム206との全閉時に第1テーパ面215と第2テーパ面216とが当接し、第3テーパ面215’と第4テーパ面216’とが当接するようになっている。
参考例の作業機械用圧砕機1においても、図14に示すように、第1及び第2テーパ面215,216が互いに押し合って白矢印方向に分力を加えながら、剪断刃固定部205a,206aの第1及び第2剪断刃12,13で切断していくので、第1剪断刃12及び第2剪断刃13を互いに離れる方向に開こうとする離反力が抑えられる。このため、第1アーム205及び第2アーム206が押し開かれることはなく、第1及び第2テーパ面215,216で鉄骨構造物Cを押さえ込みながら鉄骨等の構造物Cが確実に切断される。なお、このときには、第3テーパ面215’と第4テーパ面216’との間には隙間ができるが、第1テーパ面215と第2テーパ面216とが面接触している限り、離反力の抑制効果が発揮される。
一方、本参考例では、図15に示すように、鉄骨構造物Cをハンドリングする場合、第1先端把持部205bの一点と、第2先端把持部206bの2点との合計3点で鉄骨構造物Cに当接するので、アーム連結ピン7の軸方向に平行な状態にある鉄骨構造物Cをほとんど揺動させることなく掴むことができ、極めて鉄骨構造物Cのハンドリングがし易いというメリットがある。
さらに、図16に示すように、第2先端把持部206bの厚さを大きくすると、第1テーパ面215と第2テーパ面216との接触面積Bが広くなり、さらに離反力を抑える効果を拡大させることができる。この場合も第2先端把持部206b側を厚くするだけでよいので、質量の増加も抑えられる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、鉄骨構造物Cを掴んで解体する圧砕歯11を有するものとしたが、図17に示すように、第1及び第2アーム305,306が鉄筋コンクリートを掴んで解体する鍬形状の圧砕歯111を有するものとしてもよい。この場合でも、先端把持部305b,306bに上記例示した第1及び第2テーパ面15,16,115,116,215,216のいずれかを形成することで、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。特に図17に示すように、先端把持部305b,306bの出っ張り量を多くすると、上記実施形態に比べて第1及び第2アーム305,306を閉じる早い段階で第1及び第2テーパ面が重なり合うので、離反力を効果的に押さえ込むことができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 作業機械用圧砕機
5 第1アーム
6 第2アーム
7 アーム連結ピン(回転軸)
12 第1剪断刃
13 第2剪断刃
15 第1テーパ面(離反力押込構造)
16 第2テーパ面(離反力押込構造)
105 第1アーム
106 第2アーム
115 第1テーパ面
116 第2テーパ面
205 第1アーム
206 第2アーム
215 第1テーパ面
216 第2テーパ面
305 第1アーム
306 第2アーム

Claims (1)

  1. 回動軸に軸支されてハサミ状に開閉する第1アーム及び第2アームを備え、作業機械の先端に接続される作業機械用圧砕機において、
    上記第1アームの基端側には、上記回転軸の軸方向の一方にオフセットして第1剪断刃が設けられ、上記第2アームの基端側には、上記回転軸の軸方向の他方にオフセットして第2剪断刃が設けられ、上記第1アーム及び第2アームを閉じるときに上記第1剪断刃と第2剪断刃とが構造物を挟み込んで剪断するように構成され、
    上記第1アーム及び第2アームの先端には、該第1アーム及び第2アームを全閉するときに互いに重なり合う第1剪断刃及び第2剪断刃を互いに上記回動軸の軸方向に開こうとする離反力を押さえ込む、離反力押込構造が設けられ
    上記離反力押込構造は、上記第1アーム及び第2アームの全閉時に互いに重なり合う上記第1アームの先端の合わせ面に形成された第1テーパ面と、上記第2アームの先端の合わせ面に形成された第2テーパ面とで構成され、
    上記第1テーパ面は、上記回転軸の軸方向で上記第1剪断刃がある側からない側へ先細となるように上記第1アーム先端の合わせ面全体に形成され、
    上記第2テーパ面は、上記回転軸の軸方向で上記第2剪断刃がある側からない側へ先細となるように上記第2アーム先端の合わせ面全体に形成されている
    ことを特徴とする作業機械用圧砕機。
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