JP5332710B2 - 平面研削盤の反転テーブル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、平面研削盤の反転テーブル装置に関するものである。
平面研削盤とは、研削すべきワークを搭載した反転テーブルを水平な一方向へ往復移動させるようにした反転テーブル装置を有しており、回転している砥石が下降することによって往復移動している反転テーブル上のワークを研削するようにしたものである。
従来の平面研削盤の反転テーブル装置としては、前記反転テーブルを直動型の油圧シリンダの伸縮によって往復移動させるようにしたものがある(特許文献1参照)。
又、前記したような反転テーブル装置としては、モータによりベルトを介して回転されるようにした回転体に偏心ピンを設け、該偏心ピンに長孔を介して嵌合させた反転テーブルを設け、前記回転体の回転により偏心ピン及び長孔を介して反転テーブルを一方向に往復移動させるようにしたものもある。
特開2002−361552号公報
従来から実施されている通常の平面研削盤では反転テーブルの反復数は15〜20cpm(約0.3Hz)程度と低いものとなっており、一方、前記したように駆動機構にベルトを介在して反転テーブルを往復移動させるようにした平面研削盤においては、高速化を図ろうとしてもベルトによる動力の伝達性能に限界があるために、反転テーブルの反復数は200cpm(約4Hz)程度、移動ストローク長は50mm程度が限度であった。
更に、前記したようにベルトを介在させた平面研削盤では、反転テーブルの往復移動を高速化した場合に前記ベルトが耐久性の面で問題を生じる虞があり、更に、反転テーブルの往復移動を高速化しようとした場合には反転テーブルが振動を生じる問題があり、反転テーブルが振動するとワークの加工精度に悪影響を与えたり、更には、動力を伝達するための回動部或いは摺動部等の構成部分が振動によって損耗し装置の寿命が著しく短縮するといった問題を有していた。
近年、平面研削盤によるワーク研削の生産性を高めるために、反転テーブルの往復移動速度を大幅に増大させることが望まれているが、従来、このような要望に応えられるものは存在しなかった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、反転テーブルの往復移動速度を大幅に高めることができ、且つ反転テーブルに起因する振動を抑制し得る平面研削盤の反転テーブル装置を提供しようとするものである。
本発明は、駆動モータと、該駆動モータの駆動軸に歯車伝達機構を介して接続される回転軸と、該回転軸の端部に備えた偏心ピンと、該偏心ピンに長孔を介して嵌合し前記回転軸の回転により偏心ピン及び長孔を介して固定架台上の一方向に往復移動する反転テーブルと、該反転テーブルの移動を案内する直動案内部と、前記反転テーブルの往復移動に伴う前記固定架台の振動を抑制する方向へ移動自在に配設されるカウンタウェイトとを有し、
前記カウンタウェイトを反転テーブルの移動方向と平行な方向へ駆動するウェイト用駆動モータと、前記固定架台の振動加速度を検出する第一加速度計と、前記固定架台が設置される平面研削盤のフレーム部の振動加速度を検出する第二加速度計と、該第二加速度計で検出される平面研削盤のフレーム部の振動加速度と前記第一加速度計で検出される固定架台の振動加速度との差をなくすよう前記ウェイト用駆動モータに速度制御信号を出力する制御器とを備えたことを特徴とする平面研削盤の反転テーブル装置にかかるものである。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
駆動モータにより駆動軸を回転すると、歯車伝達機構を介して回転軸が回転され、該回転軸が回転すると、回転軸の端部に備えた偏心ピンに長孔が嵌合している反転テーブルは直動案内部に沿って偏心ピンの偏心長さの2倍のストロークで往復移動し、前記反転テーブルに固定されたワークは、砥石によって高速で往復移動しながら切削される。
ここで、この装置の構造上、加工点が高い位置にあり、大きな研削反力が前記固定架台に掛かることに加え、高速化により、移動体としての反転テーブルの加減速に伴う反力が非常に大きくなり、振動が発生し、前記反転テーブル動作時に、ワークの研削加工抵抗や移動部自身の反力が装置に過負荷としてかかる可能性があるが、本発明においては、カウンタウェイトは、前記反転テーブルの往復移動に伴う前記固定架台の振動を抑制する方向へ移動するため、確実に振動を抑制することが可能となる。
又、前記平面研削盤の反転テーブル装置においては、前記カウンタウェイトを反転テーブルの移動方向と平行な方向へ駆動するウェイト用駆動モータと、前記固定架台の振動加速度を検出する第一加速度計と、前記固定架台が設置される平面研削盤のフレーム部の振動加速度を検出する第二加速度計と、該第二加速度計で検出される平面研削盤のフレーム部の振動加速度と前記第一加速度計で検出される固定架台の振動加速度との差をなくすよう前記ウェイト用駆動モータに速度制御信号を出力する制御器とを備えているため、ワークの研削時、第一加速度計で検出される固定架台の振動加速度と、第二加速度計で検出される平面研削盤のフレーム部の振動加速度とが制御器へ入力され、該制御器から、前記第二加速度計で検出される平面研削盤のフレーム部の振動加速度と前記第一加速度計で検出される固定架台の振動加速度との差をなくすよう前記ウェイト用駆動モータに速度制御信号が出力され、該ウェイト用駆動モータにより前記カウンタウェイトが適切に駆動される。この結果、ワークの種類に応じてその研削加工抵抗や反転テーブルの反力がさまざまに変化したとしても、その変化に対し前記カウンタウェイトの駆動状態を適切に制御することにより、より確実に振動を抑制することが可能となり、前記固定架台と平面研削盤のフレーム部との結合部の劣化も更に防止することが可能となる。
本発明の平面研削盤の反転テーブル装置によれば、反転テーブルの往復移動速度を大幅に高めることができ、且つ反転テーブルに起因する振動を抑制し得るという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施例1を示す切断正面図であって、反転テーブルが一方のストロークエンドに位置した状態を示す図である。 本発明の実施例1を示す切断正面図であって、反転テーブルが他方のストロークエンドに位置した状態を示す図である。 図1をIII−III方向から見た側面図である。 図1をIV−IV方向から見た平面図である。 反転テーブル装置の斜視図である。 図1をVI−VI方向から見た直動案内部の平面図である。 図4のカバーを取り外した状態の反転テーブルを示す平面図である。 本発明の実施例2を示す概要構成図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図7は本発明の実施例1である。
図1に示すように、反転テーブル装置を構成する固定架台1の内底部には、駆動軸2が水平になるように横置きにしたサーボモータ3a或いは油圧モータ3b等からなる駆動モータ3が設置されている。この駆動モータ3の駆動軸2には、該駆動軸2に対して鉛直な回転軸5が歯車伝達機構4を介して接続されており、該回転軸5の上端には偏心した偏心ピン6が一体に備えられており、該偏心ピン6にはカムフォロア6aが回転自在に取り付けられている。図中、6bはカムフォロア6aを支持する蓋部材である。前記回転軸5は、上下部に設けた軸受7,8により固定架台1に対して回転可能に支持されている。この時、例えば軸受7は円錐コロ、テーパローラ等によってスラスト荷重及びラジアル荷重を受けるようになっており、又、軸受8はコロ軸受、ローラベアリング等によってラジアル荷重を受けるようになっている。
更に、図1に示す前記歯車伝達機構4では鉛直な減速軸9を設けて減速を行うようにしている。減速軸9は上下部に設けた軸受10,11により固定架台1に対して回転可能に支持されている。この時、例えば軸受10は玉軸受等によってラジアル荷重を受けるようになっており、又、軸受11は円錐コロ、テーパローラ等によってスラスト荷重及びラジアル荷重を受けるようになっている。
前記減速軸9を備えた歯車伝達機構4を具体的に説明すると、前記駆動軸2はダブルアンギュラ等からなる軸受2aによって固定架台1に回転可能に支持されており、前記駆動軸2には傘歯歯車12が取り付けられており、前記減速軸9には前記傘歯歯車12より大きい径を有して噛合する傘歯歯車13が取り付けられて動力が90゜向きを変えて伝達されるようになっており、更に、減速軸9に備えた小径の平歯車14に前記回転軸5に設けた大径の平歯車15が噛合して減速機構を構成している。
前記固定架台1の外周には、上端が前記偏心ピン6の上端近傍まで延びたシールプレート16が設けてあり、該シールプレート16の内側における前記固定架台1上には、図6に示すように固定架台1の長手方向(左右方向)へ延びる一組の直動案内部17が平行に設けられている。図6の直動案内部17はLMガイド18によって構成した場合を示しており、該LMガイド18は固定架台1に固定したLMレール19と該LMレール19上に沿って左右に移動可能なLMブロック20とにより構成されている。
前記LMブロック20の上部には、図7に示す反転テーブル21が固定されており、反転テーブル21はLMブロック20と一体に左右に往復移動するようになっている。この反転テーブル21は、例えばセラミックスのような軽量で高い強度を有する材料によって形成されている。前記反転テーブル21の中央部には、矩形形状を有して上方に突出したワーク設置部23が形成してあり、このワーク設置部23には図1に示すワークWを固定具を介して固定するための固定具取付孔22が規則的に複数個形成されている。
前記反転テーブル21の底面には、前記偏心ピン6のカムフォロア6aに嵌合しLMガイド18の長手方向と直交する方向に延びた長孔24が形成されており、従って、前記回転軸5の回転によって偏心ピン6のカムフォロア6aが長孔24に沿って移動することにより、反転テーブル21は偏心ピン6の偏心長さPの2倍のストロークでLMガイド18に沿って往復移動するようになっている。この時、前記LMガイド18は反転テーブル21の移動ストロークをカバーできる長さを有している。更に、前記長孔24におけるカムフォロア6aが転動する部分には、図1に示すように耐摩耗性を有する案内部材25が交換可能に取り付けられている。
前記反転テーブル21は、偏心ピン6が図7の状態からA方向に回転すると、偏心ピン6のカムフォロア6aは長孔24に沿って図7の下方に移動しながら反転テーブル21を左側に引っ張って移動させるように作用し、偏心ピンが90°回転した状態では偏心長さPと同じ距離だけ反転テーブル21を移動させる。更に、偏心ピンがA方向に90°回転すると、反転テーブル21は更に偏心長さPと同じ距離だけ移動され、図7の状態から偏心ピン6の偏心長さの2倍(P+P)のストロークだけ反転テーブル21は移動される。
前記反転テーブル21には、図1〜図5に示すように、前記ワーク設置部23を除く反転テーブル21の上面を覆うようにしたカバー26が気密に一体に固定されており、カバー26は反転テーブル21と一緒に移動するようになっている。前記反転テーブル21の上部には、図1に示すように回転しながら上下に移動してワークWの研削を行う砥石Tが設けられており、該砥石Tには切削性を高めるための切削剤が吹き掛けられているため、この切削剤が反転テーブル装置内に侵入するのを防止するために前記カバー26は設置される。従って、前記カバー26は、反転テーブル21と共に往復移動しても、前記固定架台1に備えられた前記シールプレート16の上端部外周を常に包囲する大きさを有しており、更にカバー26の外周部には下方に折り曲げた折曲部27を形成して、切削材が反転テーブル装置内へ侵入するのを防止している。
図1に示すように、前記回転軸5の中心部には前記偏心ピン6の中心部を通って蓋部材6bの上面に開口28´を備えた給油孔28が形成してあり、更に、前記固定架台1の外部の給油管(図示せず)により供給される潤滑油を、図1に示す下部の給油ブロック36に穿設された導孔28aを介して前記給油孔28に供給するようにした潤滑装置30を構成している。ここで、前記偏心ピン6の上端に対向する蓋部材6bの下面には径方向に延びる油溝6cが形成してあり、前記給油孔28からの潤滑油は、前記油溝6cを介してカムフォロア6a内部に供給されると共に、開口28´から吹き出した潤滑油は蓋部材6bの上面と前記ワーク設置部23との間の隙間6dを通ってカムフォロア6aと長孔24との間に供給され、これにより各部の潤滑が行われるようになっている。
一方、前記固定架台1内の下部には、カウンタウェイト40を前記反転テーブル21の往復移動に伴う固定架台1の振動を抑制する方向へ移動自在に配設してある。
本実施例1の場合、前記固定架台1内の下部に、前記LMガイド18のLMレール19と平行に延びるウェイト用LMガイド41のウェイト用LMレール42を固定し、該ウェイト用LMガイド41のウェイト用LMレール42上にウェイト用LMブロック43をスライド自在に嵌装すると共に、該ウェイト用LMブロック43の下面側に前記カウンタウェイト40を取り付け、該カウンタウェイト40の端部に、前記回転軸5の下端に嵌着したウェイト用偏心ピン44のウェイト用カムフォロア45に嵌合し且つウェイト用LMガイド41の長手方向と直交する方向(図1及び図2の紙面と直交する方向)へ延びるウェイト用長孔46を形成し、これにより、前記カウンタウェイト40は、基本的に前記反転テーブル21の駆動機構と同様に、図1及び図2に示す如く、前記回転軸5の回転によりウェイト用偏心ピン44及びウェイト用長孔46を介して前記反転テーブル21の移動方向と逆方向へ同期して移動するよう構成してある。
因みに、前記直動案内部17であるLMガイド18には、図3、図5に示す給油管31を介して潤滑油を供給するようにした潤滑装置32が設けられている。前記給油管31から供給された潤滑油は、図6のLMガイド18を構成するLMレール19に設けた吹出口33から吹き出されてLMガイド18を潤滑するようになっている。この吹出口33は、反転テーブル21と一緒に移動するLMブロック20が移動する移動範囲内の位置に設けられている。
又、図1に点を付して示すように、前記固定架台1内には、前記歯車伝達機構4が潤滑油に浸漬されるように潤滑油が充填されたオイルバス部34と、前記カムフォロア6aやLMガイド18を潤滑した潤滑油が流入する上部オイルバス部35とを形成している。前記オイルバス部34には、固定架台1の外部の給油管37(図3及び図5参照)から潤滑油を供給し、該オイルバス部34内の潤滑油、並びに前記上部オイルバス部35内の潤滑油はそれぞれ、図示していないドレン配管から回収できるようにしてある。
尚、前記固定架台1は、平面研削盤のフレーム部47に対し、前記反転テーブル21の移動方向と直交する水平方向へ位置調整可能となるよう設置されている。
次に、上記実施例1の作用を説明する。
図1の駆動モータ3により駆動軸2を回転すると、傘歯歯車12,13を介して減速軸9が回転し、減速軸9の回転に伴って小径の平歯車14と大径の平歯車15を介して回転軸5は減速回転される。
前記回転軸5が回転すると、回転軸5の上端に備えた偏心ピン6に長孔24が嵌合している反転テーブル21はLMガイド18からなる直動案内部17に沿って偏心ピン6の偏心長さPの2倍のストロークで往復移動する。
従って、前記反転テーブル21の固定具取付孔22に固定した固定具により中央のワーク設置部23に固定されたワークWは、図1に示すように回転しながら下降し研削液が掛けられた砥石Tによって高速で往復移動しながら切削される。
前記ワークWの切削時に砥石Tに掛けられる切削液は、反転テーブル21に固定されたカバー26によって前記固定架台1の内部に侵入することが防止され、カバー26の上面及び折曲部27に沿って下部に流下するようになる。
上記構成において、前記駆動モータ3をサーボモータ3aとすると、研削作業条件に応じて反転テーブル21の往復移動速度を任意に調節することができる。又、前記駆動モータ3を油圧モータ3bとすると、モータの発熱を抑制して周辺温度を低く抑えられるようになる。
又、駆動モータ3は駆動軸2が反転テーブル21の移動方向と平行になるように横置きとしているので、反転テーブル装置の高さ寸法を小さく抑えることができる。
前記固定架台1の外部の給油管(図示せず)から供給される潤滑油を、下部の給油ブロック36に穿設された導孔28aを介して、回転軸5の中心部を通る給油孔28により蓋部材6b下面の油溝6cに供給し、更に、蓋部材6b上面の開口28´から吹き出すようにした潤滑装置30を設けているので、カムフォロア6a内部、及び、カムフォロア6aと長孔24との間は効果的に潤滑されるようになる。前記カムフォロア6a内部等を潤滑した潤滑油は上部オイルバス部35に流入され、ドレン配管(図示せず)により回収される。
一方、図3、図5に示すように給油管31から供給される潤滑油を、図6に示すように直動案内部17であるLMガイド18のLMレール19に設けた吹出口33から吹き出すようにした潤滑装置32を設けているので、前記吹出口33から吹き出される潤滑油によってLMガイド18の摺動部は効果的に潤滑されるようになる。前記LMガイド18の摺動部を潤滑した潤滑油は上部オイルバス部35に流入され、ドレン配管(図示せず)により回収される。
更に、図1に点を付して示すように、オイルバス部34には、固定架台1の外部の給油管37(図3及び図5参照)から潤滑油が供給されているため、この固定架台1内に形成したオイルバス部34の潤滑油によって、前記歯車伝達機構4は効果的に潤滑されるようになる。尚、前記歯車伝達機構4を潤滑油したオイルバス部34内の潤滑油は、図示していないドレン配管から回収される。
上記したように、回転軸5の給油孔28を通してカムフォロア6a内部、及び、カムフォロア6aと長孔24との間に潤滑油を供給する潤滑装置30と、吹出口33により直動案内部17の摺動面に潤滑油を供給する潤滑装置32と、歯車伝達機構4を潤滑油に浸漬するようにしたオイルバス部34とを備えているので、潤滑された動力伝達部によって駆動モータ3の動力は回転軸5及び反転テーブル21に安定して確実に伝達されるようになり、更にこれらの動力伝達部の寿命を大幅に延長させることができる。
又、前記駆動モータ3の動力は歯車伝達機構4によって確実に回転軸5に伝達されるようになり、更に、回転軸5の動力は偏心ピン6と長孔24によって確実に反転テーブル21伝達されるようになるので、従来のベルトを介して動力を伝達する方式に比して、反転テーブル21の往復移動の高速化に対して安定して対応できるようになる。
しかも、この装置の構造上、加工点が高い位置にあり、大きな研削反力が前記固定架台1に掛かることに加え、高速化により、移動体としての反転テーブル21の加減速に伴う反力が非常に大きくなり、振動が発生し、前記反転テーブル21動作時に、ワークWの研削加工抵抗や移動部自身の反力が装置に過負荷としてかかる可能性があるが、本実施例1においては、前記カウンタウェイト40は、図1及び図2に示す如く、前記回転軸5の回転によりウェイト用偏心ピン44及びウェイト用長孔46を介して前記反転テーブル21の移動方向と逆方向へ同期して移動するため、確実に振動を抑制することが可能となり、前記固定架台1と平面研削盤のフレーム部47との結合部の劣化も防止することが可能となる。又、前記反転テーブル21とカウンタウェイト40とを同一の駆動系にて動作させることができることから、装置全体の中で駆動系の占めるスペース並びに重量の削減においても有効となる。
更に、前記反転テーブル21をセラミックスにより形成して軽量化しているので、往復移動の反転時におけるイナーシャを低減することができると共に、低トルクの駆動モータ3によっても駆動できるようになる。
本発明による反転テーブル装置においては、反転テーブル21の反復数は500cpm(約8Hz)程度、移動ストローク長は100mm程度まで高めることが可能になった。即ち、従来に比して約2倍の高速で反転テーブル21を往復移動させることができるようになった。又、前記移動ストローク長を100mmより短くした場合には、前記反転テーブル21の反復数は更に増加させることができる。
こうして、反転テーブル21の往復移動速度を大幅に高めることができ、且つ反転テーブル21に起因する振動を抑制し得る。
図8は本発明の実施例2であって、図中、図1〜図7と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1〜図7に示す実施例1と同様であるが、本実施例2の特徴とするところは、図8に示す如く、前記カウンタウェイト40を反転テーブル21の移動方向と平行な方向へ駆動するウェイト用駆動モータ48と、前記固定架台1の振動加速度49aを検出する第一加速度計49と、前記固定架台1が設置される平面研削盤のフレーム部47の振動加速度50aを検出する第二加速度計50と、該第二加速度計50で検出される平面研削盤のフレーム部47の振動加速度50aと前記第一加速度計49で検出される固定架台1の振動加速度49aとの差をなくすよう前記ウェイト用駆動モータ48に速度制御信号48aを出力する制御器51とを備えた点にある。
本実施例2においては、ワークWの研削時、第一加速度計49で検出される固定架台1の振動加速度49aと、第二加速度計50で検出される平面研削盤のフレーム部47の振動加速度50aとが制御器51へ入力され、該制御器51から、前記第二加速度計50で検出される平面研削盤のフレーム部47の振動加速度50aと前記第一加速度計49で検出される固定架台1の振動加速度49aとの差をなくすよう前記ウェイト用駆動モータ48に速度制御信号48aが出力され、該ウェイト用駆動モータ48により前記カウンタウェイト40が適切に駆動される。
この結果、ワークWの種類に応じてその研削加工抵抗や反転テーブル21の反力がさまざまに変化したとしても、その変化に対し前記カウンタウェイト40の駆動状態を適切に制御することにより、より確実に振動を抑制することが可能となり、前記固定架台1と平面研削盤のフレーム部47との結合部の劣化も更に防止することが可能となる。
こうして、実施例2においても、反転テーブル21の往復移動速度を大幅に高めることができ、且つ反転テーブル21に起因する振動を抑制し得る。
尚、本発明の平面研削盤の反転テーブル装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の平面研削盤の反転テーブル装置は、各種ワークの研削に際し、反転テーブルの往復移動を高速化し、生産性を従来に比して飛躍的に向上させるのに有効である。
1 固定架台
2 駆動軸
3 駆動モータ
4 歯車伝達機構
5 回転軸
6 偏心ピン
9 減速軸
12 傘歯歯車
13 傘歯歯車
17 直動案内部
18 LMガイド
21 反転テーブル
24 長孔
40 カウンタウェイト
41 ウェイト用LMガイド
44 ウェイト用偏心ピン
46 ウェイト用長孔
47 平面研削盤のフレーム部
48 ウェイト用駆動モータ
48a 速度制御信号
49 第一加速度計
49a 振動加速度
50 第二加速度計
50a 振動加速度
51 制御器

Claims (1)

  1. 駆動モータと、該駆動モータの駆動軸に歯車伝達機構を介して接続される回転軸と、該回転軸の端部に備えた偏心ピンと、該偏心ピンに長孔を介して嵌合し前記回転軸の回転により偏心ピン及び長孔を介して固定架台上の一方向に往復移動する反転テーブルと、該反転テーブルの移動を案内する直動案内部と、前記反転テーブルの往復移動に伴う前記固定架台の振動を抑制する方向へ移動自在に配設されるカウンタウェイトとを有し、
    前記カウンタウェイトを反転テーブルの移動方向と平行な方向へ駆動するウェイト用駆動モータと、前記固定架台の振動加速度を検出する第一加速度計と、前記固定架台が設置される平面研削盤のフレーム部の振動加速度を検出する第二加速度計と、該第二加速度計で検出される平面研削盤のフレーム部の振動加速度と前記第一加速度計で検出される固定架台の振動加速度との差をなくすよう前記ウェイト用駆動モータに速度制御信号を出力する制御器とを備えたことを特徴とする平面研削盤の反転テーブル装置。
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