JP5332243B2 - 放音システム - Google Patents

放音システム Download PDF

Info

Publication number
JP5332243B2
JP5332243B2 JP2008060951A JP2008060951A JP5332243B2 JP 5332243 B2 JP5332243 B2 JP 5332243B2 JP 2008060951 A JP2008060951 A JP 2008060951A JP 2008060951 A JP2008060951 A JP 2008060951A JP 5332243 B2 JP5332243 B2 JP 5332243B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
unit
channel
sound emission
sound emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008060951A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009218888A (ja
Inventor
詠子 小林
紀行 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2008060951A priority Critical patent/JP5332243B2/ja
Publication of JP2009218888A publication Critical patent/JP2009218888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5332243B2 publication Critical patent/JP5332243B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Stereophonic System (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

この発明は、携帯用の放音ユニットからなる放音システムであり、特にユーザの用途、要望に応じて種々の放音態様を実現する放音システムに関する。
従来、複数のスピーカユニットを備えたスピーカアレイにおいて、各スピーカユニットに供給する音声信号に遅延を付加し、所定方向へ指向性(音声ビーム)を形成するものが提案されている(例えば特許文献1を参照)。
しかし、広い周波数帯域で音声ビームを形成するには多数のスピーカユニットが必要であり、装置全体が大型化するという問題があった。そこで、スピーカアレイを複数の音響ユニットに分割し、各音響ユニットを管理装置に接続し、全体として遅延制御を行うことで音声ビームを形成するものが提案されている(例えば特許文献2を参照)。特許文献2の音響システムによれば、スピーカアレイを複数に分割するため、装置全体を小型化することができる。
特開平06−205496号公報 特開2006−262416号公報
しかし、特許文献2の音響システムでは、利用者の必要とする音質、音量、周波数帯域に応じて容易に音響ユニットの数を増減できるものではなかった。例えば、携帯性を重視する利用者のためには装置全体を小型化する必要があり、音質を重視する利用者のためには多数のユニットを用いる必要がある。また、同じ利用者であっても状況に応じて必要とする音質、音量、周波数帯域が異なる場合もある。しかし、特許文献2の音響システムでは、各音響ユニットを管理装置に接続しなければならず、利便性に劣るものであった。
そこで、この発明は、利用者の必要とする音質、音量、周波数帯域に応じて適切な放音能力を実現する放音システムを提供することを目的とする。
この発明は、1または複数の放音ユニットからなる放音システムであって、放音ユニットは、放音部と、音声信号を入力する入力部と、通信部と、制御部と、を備えている。通信部は、他の放音ユニットとネゴシエーションを行う。制御部は、ネゴシエーションされた放音ユニットの数に応じて、各放音ユニットのチャンネルを設定する。例えば、ネゴシエーションできない(放音システムが1つの放音ユニットからなる)場合、モノラルチャンネルとして設定する。放音システムが2つの放音ユニットからなる場合、いずれかの一方をRチャンネル、他方をLチャンネルとしてステレオ再生を行う。同様に、3つの放音ユニットからなる場合、3チャンネル(L,C,Rチャンネル)の再生を行う。5つの放音ユニットからなる場合、マルチチャンネル再生を行う。このように、ユニットの数に応じて、各ユニットのチャンネルが設定されるため、利用者の必要とする音質、音量、周波数帯域に応じて音声を放音することができ、利便性が高くなる。
なお、通信部は、有線であっても無線であってもよいが、携帯性を考慮して無線であることが好ましい。
また、この発明の放音システムは、放音部が複数のスピーカユニットを配列したスピーカアレイからなり、設定されたチャンネルに応じてスピーカアレイの各スピーカユニットに供給する音声信号の遅延量を制御することが望ましい。
例えばRチャンネルの放音ユニットは、利用者から向かって右側に設置されることが多いため、利用者へ音声ビームを向けるように、ユニットから見て斜め右方向に音声ビームを向けるようにすればよい。同様に、Lチャンネルの放音ユニットは、ユニットから見て斜め左方向に音声ビームを向けるようにすればよい。
また、この発明の放音システムは、放音すべきチャンネル数よりもネゴシエーションされた放音ユニットが多い場合、複数の放音ユニットで同じチャンネルの音声を放音するように各放音ユニットの放音部に音声信号を供給することが望ましい。
例えばステレオ再生を行う場合に放音ユニットが4つある場合、Lチャンネルの放音ユニットを2つ、Rチャンネルの放音ユニットを2つとする。同じチャンネルのスピーカの数が増えるため、音量を大きくすることができる。また、スピーカアレイを構成する場合、スピーカユニットの数が増えるため、より広い帯域において音声ビームを形成することができる。
また、この発明の放音システムは、前記入力部から入力された音声信号のうち低域用チャンネルの音声信号に応じて放音ユニットの筐体を振動させる振動体を備え、前記制御部は、前記低域用チャンネルの音声信号を、低域用チャンネルに設定した放音ユニットの振動体に供給することが望ましい。
この場合、低域用の音声信号に応じて振動する圧電素子等の振動体を備えているため、サブウーファがなくとも利用者が低域の音声を感じ取ることができる。
また、この発明の放音システムは、利用者の受聴位置を検出する検出手段を備え、検出した受聴位置に基づいて各放音ユニットの担当するチャンネルを設定することが望ましい。例えば、Rチャンネルの放音ユニットは、利用者から向かって右側に設置される放音ユニットはRチャンネル、左側に設置される放音ユニットはLチャンネルに設定する。
この発明によれば、ユニットの数に応じて、各ユニットのチャンネルが設定されるため、利用者の必要とする音質、音量、周波数帯域に応じて適切な放音能力を実現することができ、利便性が高くなる。
以下、本発明に係る実施形態として、放音システムについて説明する。この放音システムは、携帯用の放音ユニットからなり、システム内の放音ユニットの数によりモノラル再生やステレオ再生を切り替え、種々の放音態様を実現するものである。
図1は、放音システムを構成する各放音ユニットの外観を示す図である。同図(A)は上面図、同図(B)は斜視図である。図2は、放音ユニットの構成を示すブロック図であり、図3および図4は、放音システムの構成例を示す図である。
図1に示すように、この放音ユニット1は、直方体形状の筐体10からなり、筐体上面に複数のスピーカユニット11A〜11Fが配列されている。筐体10は、長軸方向の長さが10cm程度であり、携帯性の高いものである。放音ユニット1は、筐体10の上面に複数のスピーカユニットを配列することによりスピーカアレイを構成している。なお、筐体の形状は直方体形状に限らず、スピーカユニットの配列個数も同図の例に限るものではない。
筐体10の側面には、入出力インタフェース(I/F)12が設けられている。入出力I/F12は、USB端子やオーディオ端子からなり、他の装置と接続されて音声を入出力する。なお、音声の入力は上記端子に限らず、Bluetooth(登録商標)等の無線入力であってもよい。
また、筐体10の前面には、表示部13が設けられている。表示部13は、LCDやLED等からなり、電源のオン・オフ確認や、他の放音ユニットとの接続状態(ネゴシエーション)の確認、自ユニットの放音するチャンネルの確認、等に用いられる。
放音ユニット1は、上記スピーカユニット11A〜11F、入出力I/F12、表示部13に加え、スピーカ信号処理部14、D/Aコンバータ15A〜15F、アンプ(AMP)16A〜16F、通信部17、操作部18、制御部19、および振動モジュール20を備えている。制御部19には、入出力I/F12、表示部13、スピーカ信号処理部14、通信部17、操作部18、および振動モジュール20が接続されている。
スピーカ信号処理部14は、入出力I/F12から入力された音声信号を分岐し、遅延処理をした後にD/Aコンバータ15A〜15Fに出力する。各スピーカユニットに供給する音声信号を遅延することで、所定方向に強い指向性(放音ビーム)を形成することができる。例えば、全てのスピーカユニットに供給する音声信号を同じ遅延量(遅延無し)で供給すればスピーカアレイの前面方向に放音ビームを形成する。また、一方の端部のスピーカユニットから順に他方の端部に供給する音声信号を遅延処理すれば、その方向に放音ビームを向けることができる。このように、スピーカ信号処理部14は、各スピーカユニットに供給する音声信号の遅延量を制御することにより、種々の方向に放音ビームを形成することができる。放音ビームを形成する方向(各音声信号の遅延量)は、制御部19により設定される。
スピーカ信号処理部14から出力された音声信号は、D/Aコンバータ15A〜15Fでアナログ音声信号に変換され、アンプ16A〜16Fで増幅され、スピーカユニット11A〜11Fで放音される。
通信部17は、他の放音ユニットと通信を行う通信モジュールであり、例えばBlutooth(登録商標)やWi−Fi(登録商標)により他の放音ユニットと通信を行う。通信部17は、他の放音ユニットとネゴシエーション(ペアリング)を行い、音声情報(音声信号)を送受信する。例えば、図3(B)に示すように、放音ユニット1Aと放音ユニット1Bでネゴシエーションを行い、接続が確立された場合に、いずれか一方の放音ユニットからRチャンネル、他方からLチャンネルの音声が放音されるように音声情報を送受信する。
操作部18は、利用者が音量の設定やミュートのオン・オフを指定するものである。操作部18は、利用者の操作に応じた操作信号を制御部19に出力し、制御部19が音量設定を行う。
振動モジュール20は、ピエゾ、モータ等からなる振動体である。振動の制御は制御部19が行う。振動モジュール20は、後述の(図4に示す)ように、マルチチャンネル音声の低域専用(サブウーファ用)チャンネルの音声信号に応じて振動し、利用者が低域の音声を体感できるようになっている。
次に、放音システムの構成例について説明する。まず、図3(A)は、1つの放音ユニットにより放音システムが構成される場合の例を示す図である。この場合、放音ユニット1は、モノラル音声を放音する。なお、2チャンネル以上の音声信号が入力された場合、入出力I/F12でモノラルダウンしてスピーカ信号処理部14へ入力する。同図のように、1つの放音ユニットを用いる場合、利用者は自身の正面に放音ユニットを置く場合が多いため、スピーカ信号処理部14は、放音ビームを正面方向に向ける、または無指向で放音するように遅延量を設定する。
図3(B)は、2つの放音ユニット(放音ユニット1Aおよび放音ユニット1B)により放音システムが構成される場合の例を示す図である。なお、放音ユニット1Aおよび放音ユニット1Bは、上記放音ユニット1と全く同じ構成、機能を有するものである。
この場合、放音ユニット1AがRチャンネル、放音ユニット1BがLチャンネルの音声を放音し、ステレオ再生を行う。同図の例では、放音ユニット1Bに音声信号が入力され(ライン入力)、放音ユニット1Bが他のユニットに音声情報を送信する例を示している。。
放音ユニット1Bの制御部19は、入出力I/F12から音声信号が入力された場合、放音ユニット1Aとネゴシエーションを行い、ネゴシエーションが成立すれば音声信号のRチャンネルを放音ユニット1Aに送信する。
図5は、上記動作を具体的に示したフローチャートである。なお、同図の動作は音声信号の入力がトリガとなり、音声信号が入力されたユニットがメインユニットとなっているが、利用者が操作部18を用いてネゴシエーションの指示をした場合に動作を開始するようにしてもよい。
まず、メインユニット(図3では放音ユニット1B)の制御部19は、入出力I/F12から音声信号を入力したことを検出すると(s11)、通信部17を介して認証情報を送信し、ネゴシエーションを開始する(s12)。なお、認証情報とは、放音ユニット同士で定めた独自の規格であってもよいし、汎用の規格に沿ったものであってもよい。
サブユニット(図3では放音ユニット1A)の制御部19は、通信部17を介して認証情報を受信すると(s21)、ユニット情報を返信する(s22)。ユニット情報には、各ユニットの個別ID(シリアル番号等)が含まれている。なお、後述するように受聴者の位置を検出することができる場合には、ユニット情報に受聴者との位置関係を示す情報を含めて返信する。
メインユニットの制御部19は、ユニット情報を受信し(s13)、ネゴシエーションが成立したか否かを判断する(s14)。例えば、上記受信したユニット情報が規格に適しているか否かを確認する。ネゴシエーションが成立せず、システム内のユニット数が1つであった場合、入力された音声信号をモノラルダウンしてスピーカ信号処理部14に入力し、モノラル再生を行う(s15)。
ネゴシエーションが成立すれば、システム内のユニット数に応じてチャンネル設定を行う(s16)。例えば、図3(B)のように、ユニット数が2つであれば、自ユニットをLチャンネル、他ユニットをRチャンネルとする。また、図3(C)に示すように、入力音声信号に含まれるチャンネル数よりもユニット数が多い場合、複数のユニットで1つのチャンネルの音声を放音するように設定する。同図(C)では、4つの放音ユニットでステレオ再生を行う例を示している。なお、放音ユニット1A〜1Dは、上記放音ユニット1と同じ構成、機能を有する。同図(C)の放音システムでは、放音ユニット1Aおよび放音ユニット1DがRチャンネルの音声、放音ユニット1Bおよび放音ユニット1CがLチャンネルの音声を放音する。この場合、放音ユニット1Bの制御部19は、s16の処理において、自ユニットおよび放音ユニット1CをLチャンネルとし、放音ユニット1Aおよび放音ユニット1DをRチャンネルとして設定する。
その後、メインユニットの制御部19は、通信部17を介して設定した各チャンネルの音声情報を各放音ユニットに送信し(s17)、サブユニットの制御部19は、通信部17を介して各チャンネルの音声情報を受信する。受信した音声情報は、入出力I/F12に入力され、デジタル音声信号としてスピーカ信号処理部14に出力される。
なお、3つ以上の放音ユニットがある場合、メインユニットが全てのサブユニットに音声情報を送信するようにしてもよいが、他のサブユニットを経由して音声情報を送信するようにしてもよい。例えば、図3(C)の場合、放音ユニット1Bは、放音ユニット1CにL,Rチャンネルの音声情報を送信し、放音ユニット1Cが放音ユニット1Aおよび放音ユニット1DにRチャンネルの音声情報を送信する。この場合、受信した放音ユニットが自ユニットの放音するチャンネルを判別できるように、音声情報に放音すべきチャンネルを識別する情報を付与すればよい。
なお、図3(B)の例では音声信号を入力するユニット(放音ユニット1B)をLチャンネル、他のユニットをRチャンネルとしたが、無論逆に音声信号を入力するユニットをRチャンネル、他のユニットをLチャンネルとしてもよい。この場合、利用者は表示部13に表示される各ユニットが放音しているチャンネルを確認し、右側にRチャンネルの放音ユニット、左側にLチャンネルの放音ユニットを設置すればよい。
次に、図4は、マルチチャンネルサラウンドを実現する放音システムの構成例を示す図である。同図では、6つの放音ユニット(放音ユニット1A〜放音ユニット1F)により放音システムが構成される場合の例を示す図である。なお、放音ユニット1A〜放音ユニット1Fは、上記放音ユニット1と全く同じ構成、機能を有するものである。
この場合、放音ユニット1AがフロントR(FR)チャンネル、放音ユニット1BがFLチャンネル、放音ユニット1Cがセンタ(C)チャンネル、放音ユニット1DがリアR(RR)チャンネル、放音ユニット1EがリアL(RL)チャンネルの音声を放音する。また、放音ユニット1Fはサブウーファ(SW)チャンネルの音声信号に基づいて振動する。同図の例では、放音ユニット1Bに音声信号が入力され(ライン入力)、放音ユニット1Bが他のユニットに音声情報を送信する例を示している。。
放音ユニット1Bの制御部19は、入出力I/F12から音声信号が入力された場合、放音ユニット1A、1C、1D、1E、および1Fとネゴシエーションを行う。ネゴシエーションが成立すれば、図5のs16の処理においてFRチャンネルを放音ユニット1Aに設定し、Cチャンネルの音声信号を放音ユニット1Cに設定し、RRチャンネルの音声信号を放音ユニット1Dに設定し、RLチャンネルの音声信号を放音ユニット1Eに設定する。また、SWチャンネルの音声信号を放音ユニット1Fに設定する。
放音ユニット1Bは、放音ユニット1FにSWチャンネルの音声情報を送信するとき、チャンネルを識別する情報としてSWチャンネルを示す情報を付与して送信する。放音ユニット1Fの制御部19は、通信部17を介してSWチャンネルの音声情報、および付与された情報を受信すると、このSWチャンネルの音声に基づいて振動モジュール20を振動させる。その結果、放音ユニット1Fは、SWチャンネルの音声信号に応じて振動し、利用者が低域の音声を体感できるようになる。
なお、各放音ユニットは、放音するチャンネルに応じて放音ビームの方向を設定するようにしてもよい。例えば、放音ユニット1Aは、利用者から向かって右側に設置されることが多いため、利用者へ音声ビームを向けるように、放音ユニット1Aから見て斜め右方向に音声ビームを向けるようにすればよい。同様に、放音ユニット1Bは、斜め左方向に音声ビームを向けるようにすればよい。また、放音ユニット1Cは、正面方向に音声ビームを向けるようにすればよい。
以上のように、本実施形態の放音システムでは、ユニットの個数に応じて放音するチャンネルや音声ビームの方向を切り替えるため、利用者の必要とする音質、音量、周波数帯域に応じて適切な放音能力を実現することができる。例えば、コストを重視し、音質を重視しない利用者は放音ユニットを1つだけ使用すればよく、音質を重視する利用者は多数の放音ユニットを使用してマルチチャンネルサラウンドを楽しむことができる。音量を重視する利用者は、さらに放音ユニットを多数使用し、同じチャンネルの音声を複数ユニットから放音させることもできる。また、複数のユニットを直線上に並べれば、複数ユニットで1つのスピーカアレイを構成することができ、広い周波数帯域で音声ビームを形成することができる。
なお、上記実施形態では、スピーカユニットを配列するスピーカアレイについて説明したが、スピーカユニットをマイク兼用素子として用い、マイクアレイを構成することも可能である。マイクアレイを構成する場合、放音ユニットを図6に示すような構成とすればよい。図6は、スピーカユニットをマイク兼用素子として用いる場合の放音ユニットの構成を示すブロック図である。なお、図2に示した放音ユニットと同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6に示す放音ユニット2は、図2に示した放音ユニット1の構成に加え、切替部55A〜55F、アンプ56A〜56F、A/Dコンバータ57A〜57F、およびマイク信号処理部58を備えている。
制御部19は、切替部55A〜55Fのスピーカ、マイクの切替を指示する。すなわち、切替部55A〜55Fが、スピーカユニット11A〜11Fから入力された音声信号を後段のアンプ56A〜56Fに供給するとマイクとして機能し、アンプ16A〜16Fから入力された音声信号をスピーカユニット11A〜11Fに供給するとスピーカとして機能する。
放音ユニットがマイクとして機能する場合、スピーカユニット11A〜11Fから出力された音声信号は、切替部55A〜55Fを経てアンプ56A〜56Fで増幅される。増幅された音声信号は、A/Dコンバータ57A〜57Fでデジタル音声信号に変換され、マイク信号処理部58に入力される。
マイク信号処理部58は、A/Dコンバータ57A〜57Fから入力された音声信号について遅延処理を行った後に合成し、収音ビーム信号として入出力I/F12に出力する。各素子で収音された音声信号を遅延してから合成することで、所定方向に強い指向性(収音ビーム)を形成することができる。例えば、全スピーカユニットの音声信号を同じ遅延量(遅延無し)で合成すればマイクアレイの前面方向に収音ビームを形成する。また、一方の端部のスピーカユニットから順に他方の端部で収音された音声信号を遅延処理すれば、その方向に収音ビームを向けることができる。このように、マイク信号処理部58は、各スピーカユニットで収音された音声信号の遅延量を制御することにより、種々の方向に収音ビームを形成することができる。また、収音ビームは同時に複数の方向に設定することもできる。収音ビームを形成する方向(各音声信号の遅延量)は、制御部19により設定される。
この場合、放音ユニット2は、利用者の受聴位置を検出することができる。例えば、図4において、放音ユニット1F(これを放音ユニット2とする。)をマイクアレイとして機能させ、放音ユニット1Aの一方の端部のスピーカユニットから音声を放音する。放音ユニット1Fは放音ユニット1Aからの音声を収音したとき、通信部17を介して当該音声を収音した旨を示す情報を送信する。この時間差(放音から収音までの時間差)を測定することで、放音ユニットから受聴者までの距離を測定することができる。その後、放音ユニット1Aの他方の端部から音声を放音し、同様に距離を測定すると、三角測量により受聴者の位置を特定することができる。
上記のように、受聴者の位置を検出することができれば、各放音ユニットは、受聴者との位置関係に応じて自動的にチャンネルを設定したり、受聴者の方向に放音ビームを自動的に向けることができ、さらに利便性が向上するものである。
放音ユニットの外観を示す図である。 放音ユニットの構成を示すブロック図である。 放音システムの構成例を示す図である。 放音システムの構成例を示す図である。 放音システムの動作を示すフローチャートである。 放音ユニットの他の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1−放音ユニット
11A〜11F−スピーカユニット
12−入出力I/F
13−表示部

Claims (5)

  1. 1または複数の放音ユニットからなる放音システムであって、
    前記放音ユニットは、
    音声信号を入力する入力部と、
    音声信号に応じて音声を放音する放音部と、
    他の放音ユニットとネゴシエーションを行い、前記入力部から入力された音声信号を送受信する通信部と、
    前記通信部でネゴシエーションされた放音ユニットの数に応じて、各放音ユニットの担当するチャンネルを設定し、設定したチャンネルに応じて、前記入力部から入力された音声信号の各チャンネルの音声信号をそれぞれの放音ユニットの放音部に供給する制御部と、
    自装置に設定されたチャンネルを表示する表示部と、
    を備えたことを特徴とする放音システム。
  2. 前記放音部は、複数のスピーカユニットを配列したスピーカアレイからなり、
    前記制御部は、設定されたチャンネルに応じて前記スピーカアレイの各スピーカユニットに供給する音声信号の遅延量を制御する請求項1に記載の放音システム。
  3. 前記制御部は、放音すべきチャンネル数よりもネゴシエーションされた放音ユニットが多い場合、複数の放音ユニットで同じチャンネルの音声を放音するように各放音ユニットの放音部に音声信号を供給する請求項1、または請求項2に記載の放音システム。
  4. 前記入力部から入力された音声信号のうち低域用チャンネルの音声信号に応じて放音ユニットの筐体を振動させる振動体を備え、
    前記制御部は、前記低域用チャンネルの音声信号を、低域用チャンネルに設定した放音ユニットの振動体に供給する請求項1、請求項2、または請求項3に記載の放音システム。
  5. 利用者の受聴位置を検出する検出手段を備え、
    前記制御部は、検出した受聴位置に基づいて各放音ユニットの担当するチャンネルを設定する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の放音システム。
JP2008060951A 2008-03-11 2008-03-11 放音システム Expired - Fee Related JP5332243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008060951A JP5332243B2 (ja) 2008-03-11 2008-03-11 放音システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008060951A JP5332243B2 (ja) 2008-03-11 2008-03-11 放音システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009218888A JP2009218888A (ja) 2009-09-24
JP5332243B2 true JP5332243B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=41190320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008060951A Expired - Fee Related JP5332243B2 (ja) 2008-03-11 2008-03-11 放音システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5332243B2 (ja)

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8788080B1 (en) 2006-09-12 2014-07-22 Sonos, Inc. Multi-channel pairing in a media system
US9202509B2 (en) 2006-09-12 2015-12-01 Sonos, Inc. Controlling and grouping in a multi-zone media system
US8483853B1 (en) 2006-09-12 2013-07-09 Sonos, Inc. Controlling and manipulating groupings in a multi-zone media system
KR101268779B1 (ko) * 2009-12-09 2013-05-29 한국전자통신연구원 라우드 스피커 어레이를 사용한 음장 재생 장치 및 방법
FR2970574B1 (fr) 2011-01-19 2013-10-04 Devialet Dispositif de traitement audio
US11265652B2 (en) 2011-01-25 2022-03-01 Sonos, Inc. Playback device pairing
US11429343B2 (en) 2011-01-25 2022-08-30 Sonos, Inc. Stereo playback configuration and control
US9408011B2 (en) 2011-12-19 2016-08-02 Qualcomm Incorporated Automated user/sensor location recognition to customize audio performance in a distributed multi-sensor environment
CN106375921B (zh) * 2012-04-26 2020-07-14 搜诺思公司 媒体系统中的多通道配对
US9729115B2 (en) 2012-04-27 2017-08-08 Sonos, Inc. Intelligently increasing the sound level of player
US9225307B2 (en) 2012-06-28 2015-12-29 Sonos, Inc. Modification of audio responsive to proximity detection
US9008330B2 (en) 2012-09-28 2015-04-14 Sonos, Inc. Crossover frequency adjustments for audio speakers
EP2775463A1 (en) 2013-03-06 2014-09-10 Koninklijke Philips N.V. Systems and methods for reducing the impact of alarm sounds on patients
JP6287191B2 (ja) * 2013-12-26 2018-03-07 ヤマハ株式会社 スピーカ装置
JP6405628B2 (ja) * 2013-12-26 2018-10-17 ヤマハ株式会社 スピーカ装置
WO2015025858A1 (ja) * 2013-08-19 2015-02-26 ヤマハ株式会社 スピーカ装置及びオーディオ信号処理方法
CN104641659B (zh) 2013-08-19 2017-12-05 雅马哈株式会社 扬声器设备和音频信号处理方法
US9226087B2 (en) 2014-02-06 2015-12-29 Sonos, Inc. Audio output balancing during synchronized playback
US9226073B2 (en) 2014-02-06 2015-12-29 Sonos, Inc. Audio output balancing during synchronized playback
JP6193800B2 (ja) * 2014-04-25 2017-09-06 日本電信電話株式会社 音声収音システム、音声再生システム
US10248376B2 (en) 2015-06-11 2019-04-02 Sonos, Inc. Multiple groupings in a playback system
JP6186419B2 (ja) * 2015-12-07 2017-08-23 ソノズ インコーポレイテッド メディアシステムにおけるマルチチャンネルペアリング
US10712997B2 (en) 2016-10-17 2020-07-14 Sonos, Inc. Room association based on name
JP6239803B1 (ja) * 2017-07-31 2017-11-29 ソノズ インコーポレイテッド メディアシステムにおけるマルチチャンネルペアリング
JP7251200B2 (ja) * 2019-02-19 2023-04-04 株式会社リコー スピーカ装置、ビデオ会議装置及び電子黒板
JP6912680B2 (ja) * 2019-10-03 2021-08-04 ソノズ インコーポレイテッド メディアシステムにおけるマルチチャンネルペアリング

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02266797A (ja) * 1989-04-07 1990-10-31 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 体感音響振動装置
JPH08172700A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Copcom Co Ltd 音響装置
TW395140B (en) * 1996-09-03 2000-06-21 Rep Invest Ltd Liability Compa In-home theater surround sound speaker system
JP4766440B2 (ja) * 2001-07-27 2011-09-07 日本電気株式会社 携帯端末装置及び携帯端末装置の音響再生システム
JP4103005B2 (ja) * 2003-12-10 2008-06-18 ソニー株式会社 音響システムにおけるスピーカ装置管理情報取得方法、音響システム、サーバ装置およびスピーカ装置
JP2006086746A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Mitsumi Electric Co Ltd ヘッドセット装置
JP4591145B2 (ja) * 2004-10-27 2010-12-01 ヤマハ株式会社 音響システム
JP2006222826A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Fujitsu Ltd 通話機能付き携帯情報端末
JP2007318551A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Yamaha Corp 音声会議装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009218888A (ja) 2009-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5332243B2 (ja) 放音システム
JP6351630B2 (ja) 音響ヘッドホンの触覚装置でオーディオ信号を再生するための方法および装置
US7876921B2 (en) Active crossover and wireless interface for use with multi-driver headphones
JP4304627B2 (ja) 音響システム
EP2557814B1 (en) Wireless stereo headset
US20110116642A1 (en) Audio System with Portable Audio Enhancement Device
KR100659506B1 (ko) 휴대용 전자기기의 외장형 스피커시스템 및 이를 위한 무선수신팩
US7876920B2 (en) Active crossover for use with multi-driver headphones
US7864975B2 (en) Active crossover for use with multi-driver in-ear monitors
US7869616B2 (en) Active crossover and wireless interface for use with multi-driver in-ear monitors
CN101790125A (zh) 使用话筒和相关动作探测耳机的位置改变
JP2005506782A (ja) 携帯電話又はmp3プレーヤ用のモジュラーヘッドセット
KR20110069112A (ko) 보청기 시스템에서 바이노럴 스테레오를 렌더링하는 방법 및 보청기 시스템
KR101071540B1 (ko) 자동으로 페어링 되는 교실용 무선 마이크 시스템
JP2011176581A (ja) スピーカ装置、スピーカシステム、および音響システム
US8391535B1 (en) Active crossover for use with multi-driver headphones and in-ear monitors
JP2009159447A (ja) 骨伝導スピーカ付きキャップおよびそれを用いたワイヤレス通信システム
JP2019520725A (ja) ブルートゥース(登録商標)マイクロフォン
JP2006094367A (ja) サラウンドスピーカ・ドッキングシステム、及びそれに接続する携帯端末装置とそのサラウンド音楽再生方法
CN112789868A (zh) 配置为产生声音并且同时用作接收器和源的蓝牙扬声器
JP2014049856A (ja) アンプユニット及びこれを備える携帯電子機器
JP2003283599A (ja) 無線携帯電話端末及びそれに用いるスピーカ制御方法
CN210016601U (zh) 多传导方式耳机
US20100048138A1 (en) Communication device
WO2007005119A2 (en) Active crossover and wireless interface for use with multi-driver in-ear monitors and headphones

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees