JPH08172700A - 音響装置 - Google Patents

音響装置

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JPH08172700A
JPH08172700A JP6313109A JP31310994A JPH08172700A JP H08172700 A JPH08172700 A JP H08172700A JP 6313109 A JP6313109 A JP 6313109A JP 31310994 A JP31310994 A JP 31310994A JP H08172700 A JPH08172700 A JP H08172700A
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JP
Japan
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sound
acoustic
audio
storage medium
digital data
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Application number
JP6313109A
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English (en)
Inventor
Keiji Fujimoto
圭司 藤本
Kazuyuki Yoshitoshi
和幸 善利
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Capcom Co Ltd
Original Assignee
Capcom Co Ltd
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Publication date
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Priority to KR1019960706828A priority patent/KR970703691A/ko
Priority to US08/750,233 priority patent/US6004209A/en
Priority to PCT/JP1995/001032 priority patent/WO1995033355A1/ja
Priority to CN95193349A priority patent/CN1150517A/zh
Publication of JPH08172700A publication Critical patent/JPH08172700A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピーカと音響体感器とを同時に用いる場合
に、スピーカの音像の位置と音響体感器の音響像との位
置を一致させ、音と音響との二極分化を解消する。 【構成】 CD−ROM2に記憶されたディジタルデー
タに基づく音響信号を空気の振動に変換してプレイヤー
11の聴覚に伝達可能な複数のスピーカ5a,5bと、
音響信号を機械的な振動に変換してプレイヤー11の触
覚に伝達可能な音響体感器7と、を設け、ディジタルデ
ータは、スピーカ5a,5bからの音像の任意の一部ま
たは全部を音響体感器7の近傍すなわちプレイヤー11
の近傍に位置させることができるように処理されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、音響装置に関し、特
に、複数のスピーカと音響体感器とを同時に駆動する音
響装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通常のスピーカでは再生が難しい
といわれている超低温域の音声を、振動により直接人体
に知覚させるため、例えば特開平2−266797号公
報等に、電気的な音響信号を機械的な振動に変換して人
間の触覚に伝達する音響体感器が開示されている。
【0003】このような音響体感器は、椅子に組み込ま
れたり、人体に装着されたりして使用されるものであ
り、例えばビデオゲーム装置などにおいては、プレイヤ
ーに主人公との一体感を与える感情移入の効果が期待さ
れるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の音響体
感器では、例えばゲーム装置等に用いた場合、下記の理
由により、プレイヤーに音と音響との二極分化に基づく
ちぐはぐな感じを与え、感情移入の効果が希薄であるば
かりか、極端な場合、不快感を与える恐れすらあるとい
う課題があった。すなわち、ゲームの主体は、プレイヤ
ーの前方に配置されたディスプレイ装置の表示画面にあ
り、多くの場合、そのディスプレイ装置にスピーカが一
体に配置されているか、あるいは、スピーカが隣接して
配置されているので、そのスピーカによる音像も、プレ
イヤーの前方に平面的に位置している。一方、音響体感
器は、振動を直接人体に伝えるものであるため、プレイ
ヤーの直近に音響の発生点が存在する。したがって、ス
ピーカの音像の位置と音響体感器の音響像の位置とが異
なり、音と音響との二極分化が生じるからである。な
お、本明細書では、スピーカによる空気の振動を「音」
といい、音響体感器による機械的振動を「音響」とい
う。ただし、「音響」という場合、低周波域の音を排除
するものではない。
【0005】ところで、プレイヤーがヘッドホンを装着
すれば、スピーカから発する音像を音響体感器の近傍に
位置せしめ得るが、この方法では、音像の全てが音響体
感器の近傍に位置してしまうのであって、音像の任意の
一部を自由に制御して音響体感器の近傍に位置せしめる
ことはできないのである。
【0006】本願発明は上記の点に鑑みて提案されたも
のであって、スピーカと音響体感器とを同時に用いる場
合に、スピーカの音像と音響体感器の音響象との位置を
一致させ、音と音響との二極分化を解消することを、そ
の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】すなわち、本願の請求項1に記載した発明
は、記憶媒体に記憶されたディジタルデータに基づく音
響信号を空気の振動に変換して人間の聴覚に伝達可能な
複数のスピーカと、音響信号を機械的な振動に変換して
人間の触覚に伝達可能な音響体感器と、を設け、ディジ
タルデータは、複数のスピーカからの音像の任意の一部
または全部を音響体感器の近傍に位置させることができ
るように処理されている構成としたことを特徴としてい
る。
【0009】また、本願の請求項2に記載した発明は、
記憶媒体に記憶されたディジタルデータに基づく音響信
号を空気の振動に変換して人間の聴覚に伝達可能な複数
のスピーカと、記憶媒体から再生されたディジタルデー
タを処理して複数のスピーカからの音像の位置を任意に
制御可能な音像位置制御手段と、音響信号を機械的な振
動に変換して人間の触覚に伝達可能な音響体感器と、を
設け、複数のスピーカからの音像の任意の一部又は全部
を音響体感器の近傍に位置させることができる構成とし
たことを特徴としている。
【0010】また、本願の請求項3に記載した発明は、
請求項1または請求項2の構成に加えて、ビデオ装置に
付設された音響装置であって、記憶媒体には、音響情報
の他に、映像情報もディジタルデータとして記憶されて
おり、音響情報は、映像情報に関連したものであること
を特徴としている。
【0011】また、本願の請求項4に記載した発明は、
請求項1の構成に加えて、ビデオゲーム装置に付設され
た音響装置であって、記憶媒体には、音響情報の他に、
映像情報もディジタルデータとして記憶されており、音
響情報は、映像情報に関連したものであり、再生される
映像情報は、記憶媒体に記憶されているプログラムに基
づいて、プレイヤーによる操作に応じて変化することを
特徴としている。
【0012】また、本願の請求項5に記載した発明は、
請求項2の構成に加えて、ビデオゲーム装置に付設され
た音響装置であって、記憶媒体には、音響情報の他に、
映像情報もディジタルデータとして記憶されており、音
響情報は、映像情報に関連したものであり、再生される
映像情報は、記憶媒体に記憶されているプログラムに基
づいて、プレイヤーによる操作に応じて変化することを
特徴としている。
【0013】また、本願の請求項6に記載した発明は、
請求項5の構成に加えて、音像位置制御手段は、記憶媒
体に記憶されている音像位置制御用プログラムに基づい
てサウンド出力手段を動作させることにより実現されて
いることを特徴としている。
【0014】また、本願の請求項7に記載した発明は、
請求項5の構成に加えて、音像位置制御手段は、外部装
置としてビデオゲーム装置に装着されていることを特徴
としている。
【0015】また、本願の請求項8に記載した発明は、
請求項1ないし請求項7のいずれかの構成に加えて、記
憶媒体は、CD−ROMであることを特徴としている。
【0016】なお、本願発明において、音響体感器の近
傍に位置せしめる音像は、スピーカから発する音像の任
意の一部または全部であるとしたのは、次の理由によ
る。例えばビデオゲーム装置などの場合、音像には、ゲ
ームの主人公に関連し、目標とし、もしは帰属するもの
もあれば、主人公に直接関連しないその他のバックグラ
ウンドに係るものもある。このうち、プレイヤーに主人
公との一体感を持たせて感情移入をもたらす効果が期待
できるのは少なくとも前者であるから、これを音響体感
器の近傍に位置せしめれば足りる。かくして、ゲームの
進行状況に応じて音像の種類を選択して有利に特定の音
像を音響体感器の近傍に位置せしめ得るのである。本願
発明において、音と音響との二極分化を解消すべき対象
となる音像はこのような音像をいう。
【0017】
【発明の作用および効果】上記請求項1に記載した発明
によれば、記憶媒体に記憶されたディジタルデータが、
複数のスピーカからの音像の任意の一部または全部を音
響体感器の近傍に位置させることができるように、予め
処理されているので、スピーカの音像の位置と音響体感
器の音響像の位置とが一致し得ることから、音と音響と
の二極分化を解消できる。したがって、聴取者に違和感
や不快感を与えることがなく、臨場感に優れた迫力ある
音場を提供できる。なお、複数のスピーカからの音像が
音響体感器の近傍に位置するように、予めディジタルデ
ータに施すべき処理手段としては、立体音像を実現する
種々の手段が採用され得る。例えば、マルチスピーカー
を使用するいわゆるドルビーサラウンド、入力された音
の情報の振幅や位相または遅延を制御するいわゆるQサ
ウンドなどを採用できるが、なかでも、本願発明におい
ては、Qサウンドによる手段が有効に採用できる。この
Qサウンドについては、例えば、特開平2−29820
0号公報や特開平4−242684号公報などに詳細に
記載されているので、ここでは具体的な説明を省略す
る。このQサウンドと呼ばれている処理を施すことによ
り、音の発生点があたかも聴取者の近傍に移動してきた
ような錯覚を聴取者に与えることができる。すなわち、
記憶媒体の一例としてのCD−ROMに、音響信号をデ
ィジタルデータとして記録するに際して、そのディジタ
ルデータに上記Qサウンド処理を施し、さらに音響体感
器用の超低音域を重畳することにより、スピーカの音象
の位置と音響体感器の音響像の位置とを一致させること
ができる。ここで、音響体感器の音響像と一致させるべ
きスピーカの音像であっても、常に一致させる必要があ
るわけのものではない。主人公に関連し、目標とし、も
しくは帰属する音像のうち、例えば、主人公を掠める弾
丸や矢の通過音等は、むしろ、音像を移動させることに
よって、臨場感が増大するのであるから、スピーカの音
像の一部または全部は音響体感器の音響像の位置と必要
に応じて一致させれば足りる。このような意味から、本
願発明における音響像に対する特定音像の位置制御は、
かかる動体的な制御態様をも含むものである。
【0018】上記請求項2に記載した発明によれば、記
憶媒体から再生されたディジタルデータが、音像位置制
御手段により処理され、複数のスピーカからの音像の任
意の一部または全部を、音響体感器の近傍に位置させる
ことができる。例えば、記憶媒体に上記Qサウンド処理
を実行するためのマイクロプログラムを記録しておき、
記憶媒体から再生したマイクロプログラムを音像位置制
御手段のメモリにストアすることにより、音像位置制御
手段が上記Qサウンド処理を実行する。このようにすれ
ば、上記請求項1に記載した発明による効果に加えて、
音像位置制御手段がマイクロプログラムに基づいてQサ
ウンド処理を実行することから、Qサウンド処理の自由
度が向上する。
【0019】上記請求項3に記載した発明によれば、音
響装置はビデオ装置に付設されており、記憶媒体には、
映像情報と、それに関連した音響情報とがディジタルデ
ータとして記憶されている。したがって、予めQサウン
ド処理を施した音響情報を記憶媒体に記録しておく場
合、例えばビデオゲーム装置に使用すれば、音と音響と
の二極分化を解消できることから、臨場感に優れ、プレ
イヤーに主人公との一体感を与えるという感情移入の効
果を十分に発揮できる。また、記憶媒体にQサウンド処
理を実行するためのマイクロプログラムを記録しておく
場合、プレイヤーの操作に基づく画面の変化に対応した
任意の音響信号に対しても、自由にQサウンド処理を実
行でき、プレイヤーに主人公との一体感を与えるという
感情移入の効果が一層向上する。
【0020】上記請求項4に記載した発明によれば、再
生される映像情報が、記憶媒体に記憶されているプログ
ラムに基づいて、プレイヤーによる操作に応じて変化
し、この映像情報の変化に応じて音響情報も変化するの
で、プレイヤーに主人公との一体感を与えるという感情
移入の効果が一層向上する。
【0021】上記請求項5に記載した発明によれば、再
生される映像情報が、記憶媒体に記憶されているプログ
ラムに基づいて、プレイヤーによる操作に応じて変化
し、この映像情報の変化に応じて音響情報も変化する
が、その変化した音響情報に対しても、自由にQサウン
ド処理を実行でき、プレイヤーに主人公との一体感を与
えるという感情移入の効果がより一層向上する。
【0022】上記請求項6に記載した発明によれば、記
憶媒体に記憶されている音像位置制御用プログラムを再
生して、それをサウンド出力手段のメモリにストアす
る。そして、サウンド出力手段を音像位置制御用プログ
ラムに基づいて動作させることにより、音像位置制御手
段が実現される。したがって、ビデオゲーム装置に音像
位置制御用プログラムが予めインストールされていなく
ても、音像位置制御を実行できる。
【0023】上記請求項7に記載した発明によれば、音
像位置制御手段が、外部装置としてビデオゲーム装置に
装着されているので、音像位置制御手段を内蔵したビデ
オゲーム装置に取り替えることなく、既成のビデオゲー
ム装置に音像位置制御手段を取り付けることにより、音
像位置制御を実行できる。
【0024】上記請求項8に記載した発明によれば、記
憶媒体がCD−ROMであるので、大容量のデータを安
価に記憶できる。
【0025】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0026】図2は、本願発明の一実施例に係る音響装
置を備えたビデオゲーム装置の概略構成図であって、ビ
デオゲーム装置本体1のケースには、記憶媒体の一例と
してのCD−ROM2を装着するための挿入口3が形成
されており、ビデオゲーム装置本体1には、表示画面を
備えたディスプレイ装置4と、ディスプレイ装置4の両
側に配置された1対のスピーカ5a,5bと、1対の操
作部6a,6bと、音響体感器7とが接続されている。
操作部6a,6bには、ジョイスティック9と、複数の
押釦スイッチ10とがそれぞれ設置されており、音響体
感器7は、プレイヤー11の背中に装着されている。ス
ピーカ5a,5bに対するプレイヤー11の位置は予め
決められている。
【0027】ビデオゲーム装置本体1は、CD−ROM
2から読み出したプログラムや映像情報や音響情報など
と、プレイヤー11による操作部6a,6bのジョイス
ティック9や押釦スイッチ10の操作に応じた入力信号
とに基づいて、ディスプレイ装置4やスピーカ5a,5
bや音響体感器7に映像信号や音響信号を出力する。C
D−ROM2には、ビデオゲームのプログラムや、映像
情報や、音響情報などがディジタルデータとして予め記
録されており、ビデオゲーム装置本体1の挿入口3に挿
入することにより、記録されている情報を読み出すこと
が可能になる。音響情報の詳細については後述する。挿
入口3は、ビデオゲーム装置本体1にCD−ROM2を
装着するためのものである。ディスプレイ装置4は、ビ
デオゲーム装置本体1からの信号に基づいて、ビデオゲ
ームのキャラクタや背景などの映像を表示画面に表示す
る。スピーカ5a,5bは、ビデオゲーム装置本体1か
らの音響信号により駆動されて音響を発生する。すなわ
ち、CD−ROM2に記録されたディジタルデータに基
づく音響信号を空気の振動に変換して、プレイヤー11
の聴覚に伝達する。操作部6a,6bは、プレイヤー1
1により操作されたジョイスティック9や押釦スイッチ
10の操作信号をビデオゲーム装置本体1に出力する。
音響体感器7は、ビデオゲーム装置本体1からの超低音
域の音響信号に応じて振動し、プレイヤー11の体に振
動を伝える。すなわち、CD−ROM2に記録されたデ
ィジタルデータに基づく音響信号を機械的な振動に変換
して、プレイヤー11の触覚に伝達する。
【0028】図1は本願発明の一実施例に係る音響装置
を備えたビデオゲーム装置の回路ブロックを中心とした
全体構成図であって、ビデオゲーム装置本体1の内部に
は、CD−ROMドライバ13と、CPU14と、キャ
ラクタメモリ15と、ディジタル・シグナル・プロセッ
サ(以下「DSP」という)を備えたビデオ出力手段1
6と、サウンドメモリ17と、DSPを備えたサウンド
出力手段18と、バッファメモリ19と、サウンドコン
トローラ20と、前処理手段21と、バスコントローラ
22と、入力インターフェース23とが設けられてお
り、これらはバス線により相互に接続されている。CP
U14は、例えば32ビットのRISCタイプのCPU
である。
【0029】CD−ROMドライバ13は、CD−RO
M2に記録されたディジタルデータを読み出す。CPU
14は、CD−ROMドライバ13によりCD−ROM
2から読み出されたプログラムに基づいて、ビデオゲー
ム装置本体1の全体を制御する。キャラクタメモリ15
は、CD−ROMドライバ13によりCD−ROM2か
ら読み出されたキャラクタに関する映像情報を記憶す
る。ビデオ出力手段16は、CPU14からの指示に基
づいて、映像信号をディスプレイ装置4に出力する。サ
ウンドメモリ17は、CD−ROMドライバ13により
CD−ROM2から読み出されたサウンド・ウエイブ・
データを記憶する。すなわち、CD−ROM2には、音
響情報として、音楽などに用いられる超低音域が重畳さ
れたサウンドトラックと、サウンド出力手段18のメモ
リにストアされるサウンド出力手段18用のマイクロプ
ログラムと、効果音などとして用いられる超低音域が重
畳されたサウンド・ウエイブ・データとが記録されてお
り、サウンド出力手段18用のマイクロプログラムに
は、例えば、いわゆるQサウンドと呼ばれる音像位置制
御のためのプログラムも含まれている。サウンド出力手
段18は、サウンドコントローラ20からの指示に基づ
いて、音響信号をスピーカ5a,5bや音響体感器7に
出力する。バッファメモリ19は、各種のディジタルデ
ータを一時記憶する。サウンドコントローラ20は、C
PU14からの指示に基づいて、サウンド出力手段18
を制御する。前処理手段21は、CD−ROMドライバ
13によりCD−ROM2から読み出されたプログラム
をロードするなどの前処理を実行する。バスコントロー
ラ22は、バス線に接続された各種の要素のうちいずれ
にバス線の使用権を与えるかなどの制御を行う。入力イ
ンターフェース23は、操作部6a,6bからの操作信
号を入力する。
【0030】次に動作を説明する。プレイヤー11が、
ビデオゲーム装置本体1の挿入口3にCD−ROM2を
挿入して所定の操作を行うと、CD−ROMドライバ1
3が、CD−ROM2に記録されている内容を読み出
し、前処理手段21が、CD−ROMドライバ13によ
り読み出されたビデオゲームのプログラムをインストー
ルするなどの前処理を行う。次に、CPU14によりビ
デオ出力手段16が制御されて、CD−ROMドライバ
13によりCD−ROM2から読み出された映像情報に
基づいた映像信号がビデオ出力手段16からディスプレ
イ装置4に出力され、ディスプレイ装置4の表示画面に
動画が表示される。
【0031】また、CD−ROM2に記録されてCD−
ROMドライバ13により読み出された音響情報のう
ち、サウンド出力手段18用のマイクロプログラムは、
サウンド出力手段18のメモリに記憶され、サウンド出
力手段18の基本的な動作を制御する。このマイクロプ
ログラムには、例えば、いわゆるQサウンドと呼ばれる
音像位置制御のためのプログラムも含まれているので、
サウンド出力手段18は、音像位置制御を施した音響信
号を出力する。
【0032】すなわち、超低音域が重畳されたサウンド
トラックは、直接サウンド出力手段18に入力され、音
量制御や音像位置制御などを受けた後、音響信号として
サウンド出力手段18からスピーカ5a,5bおよび音
響体感器7に出力される。このとき、スピーカ5a,5
bからの音像が音響体感器7の近傍すなわちプレイヤー
11の近傍に位置することができるように音像位置制御
されているので、音と音響との二極分化を生じず、あた
かもスピーカ5a,5bからの音の発生点がプレイヤー
11の近傍に移動してきたような錯覚をプレイヤー11
に与える。したがって、プレイヤー11は、違和感や不
快感を覚えることなく、臨場感溢れる音ないし音響を楽
しめる。
【0033】超低音域が重畳されたサウンド・ウエイブ
・データは、サウンドメモリ17に記憶され、プレイヤ
ー11が操作部6a,6bのジョイスティック9や押釦
スイッチ10を操作した場合などに、CPU14からの
指示を受けたサウンドコントローラ20からの指示に基
づいて、サウンド出力手段18により読み出され、音像
位置制御などを受けた後、音響信号に変換されて音量制
御などを施され、サウンド出力手段18からスピーカ5
a,5bおよび音響体感器7に出力される。このとき、
スピーカ5a,5bからの音像が音響体感器7の近傍す
なわちプレイヤー11の近傍に位置することができるよ
うに音像位置制御されているので、音と音響との二極分
化を生じず、あたかもスピーカ5a,5bからの音の発
生点がプレイヤー11の近傍に移動してきたような錯覚
をプレイヤー11に与える。しかも、プレイヤー11に
よる操作部6a,6bの操作に応じた映像および音響が
得られることから、プレイヤー11は、ビデオゲームの
主人公と強い一体感を覚え、感情移入の効果が増大す
る。
【0034】なお、上記実施例では、記憶媒体としてC
D−ROM2を用いたが、他のあらゆる種類の記憶媒体
をも用い得ることは勿論である。すなわち、ROMカー
トリッジ、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)そ
の他、通信で情報を提供できる手段が含まれる。
【0035】また、上記実施例では、ビデオゲーム装置
として家庭用のものを用いたが、業務用のビデオゲーム
装置に対しても本発明の音響装置を同様に用い得ること
は勿論である。
【0036】また、上記実施例では、音響体感器7とし
てプレイヤー11が背中に装着するタイプのものを用い
たが、プレイヤー11が着座する椅子タイプなど、各種
の音響体感器を用い得ることは勿論である。
【0037】また、上記実施例では、スピーカ5a,5
bを1対用いたが、2対以上のスピーカを用いてもよい
ことは勿論である。
【0038】また、上記実施例では、CD−ROM2に
記憶されたサウンド出力手段18用のマイクロプログラ
ムをCD−ROMドライバ13により読み出してサウン
ド出力手段18のメモリに記憶させることにより、例え
ば、いわゆるQサウンドと呼ばれる音像位置制御手段を
実現したが、Qサウンドを実行するためのマイクロプロ
グラムをメモリに記憶したDSPなどにより音像位置制
御手段を構成し、これを外部装置としてビデオゲーム装
置本体1に装着するように構成してもよい。
【0039】さらには、CD−ROM2に通常のサウン
ドトラックを記録するときに、予めQサウンド処理など
の音像位置制御を施してもよい。このようにすれば、ビ
デオゲーム装置本体1側でQサウンド処理などの音像位
置制御を実行しなくても、CD−ROM2に記録された
サウンドトラックを再生するだけで、音像位置制御の効
果が得られる。
【0040】さらには、CD−ROM2にサウンド・ウ
エイブ・データを記録するときに、予めQサウンド処理
などの音響位置制御を施してもよい。このようにすれ
ば、ビデオゲーム装置本体1側でQサウンド処理などの
音響位置制御を実行しなくても、CD−ROM2からC
D−ROMドライバ13により読み出されてサウンドメ
モリ17に記憶されたサウンド・ウエイブ・データが、
プレイヤー11による操作部6a,6bの操作に応じて
読み出されてサウンド出力手段18から出力されるだけ
で、音響位置制御の効果が得られる。
【0041】また、上記実施例では、本発明の音響装置
をビデオゲーム装置に組み込んだが、本発明の音響装置
は、ビデオゲーム装置に限らず、通常の映像を再生する
ビデオディスクプレーヤーやビデオテープレコーダーな
どのビデオ装置に組み込んでもよい。
【0042】さらには、本発明の音響装置は、ビデオ装
置に組み込むことなく、映像信号を再生せずに音響信号
のみを再生する通常の音響装置として用いても、臨場感
溢れる音ないし音響を十分に楽しめる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例に係る音響装置を備えたビ
デオゲーム装置の回路ブロックを中心とした全体構成図
である。
【図2】本願発明の一実施例に係る音響装置を備えたビ
デオゲーム装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 ビデオゲーム装置本体 2 CD−ROM 5a,5b スピーカ 7 音響体感器 18 サウンド出力手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶媒体に記憶されたディジタルデータ
    に基づく音響信号を空気の振動に変換して人間の聴覚に
    伝達可能な複数のスピーカと、 前記音響信号を機械的な振動に変換して人間の触覚に伝
    達可能な音響体感器と、 を設け、前記ディジタルデータは、前記複数のスピーカ
    からの音像の任意の一部または全部を前記音響体感器の
    近傍に位置させることができるように処理されている構
    成としたことを特徴とする、音響装置。
  2. 【請求項2】 記憶媒体に記憶されたディジタルデータ
    に基づく音響信号を空気の振動に変換して人間の聴覚に
    伝達可能な複数のスピーカと、 前記記憶媒体から再生された前記ディジタルデータを処
    理して前記複数のスピーカからの音像の位置を任意に制
    御可能な音像位置制御手段と、 前記音響信号を機械的な振動に変換して人間の触覚に伝
    達可能な音響体感器と、 を設け、前記複数のスピーカからの音像の任意の一部ま
    たは全部を前記音響体感器の近傍に位置させることがで
    きる構成としたことを特徴とする、音響装置。
  3. 【請求項3】 ビデオ装置に付設された音響装置であっ
    て、記憶媒体には、音響情報の他に、映像情報もディジ
    タルデータとして記憶されており、前記音響情報は、前
    記映像情報に関連したものであることを特徴とする、請
    求項1または請求項2に記載の音響装置。
  4. 【請求項4】 ビデオゲーム装置に付設された音響装置
    であって、記憶媒体には、音響情報の他に、映像情報も
    ディジタルデータとして記憶されており、前記音響情報
    は、前記映像情報に関連したものであり、再生される映
    像情報は、前記記憶媒体に記憶されているプログラムに
    基づいて、プレイヤーによる操作に応じて変化すること
    を特徴とする、請求項1に記載の音響装置。
  5. 【請求項5】 ビデオゲーム装置に付設された音響装置
    であって、記憶媒体には、音響情報の他に、映像情報も
    ディジタルデータとして記憶されており、前記音響情報
    は、前記映像情報に関連したものであり、再生される映
    像情報は、前記記憶媒体に記憶されているプログラムに
    基づいて、プレイヤーによる操作に応じて変化すること
    を特徴とする、請求項2に記載の音響装置。
  6. 【請求項6】 音像位置制御手段は、記憶媒体に記憶さ
    れている音像位置制御用プログラムに基づいてサウンド
    出力手段を動作させることにより実現されていることを
    特徴とする、請求項5に記載の音響装置。
  7. 【請求項7】 音像位置制御手段は、外部装置としてビ
    デオゲーム装置に装着されていることを特徴とする、請
    求項5に記載の音響装置。
  8. 【請求項8】 記憶媒体は、CD−ROMであることを
    特徴とする、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載
    の音響装置。
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KR1019960706828A KR970703691A (ko) 1994-05-31 1995-05-29 음향체감기, 유희장치 및 그 제어방법, 광선이용유희장치 및 음향장치
US08/750,233 US6004209A (en) 1994-05-31 1995-05-29 Body-acoustic device, playing apparatus and its control method, light-beam utilizing playing apparatus, and acoustic apparatus
PCT/JP1995/001032 WO1995033355A1 (fr) 1994-05-31 1995-05-29 Dispositif sensible aux sons, dispositif de jeu, procede de commande de ce dispositif de jeu, dispositif de jeu fonctionnant au moyen d'un faisceau lumineux, et dispositif acoustique
CN95193349A CN1150517A (zh) 1994-05-31 1995-05-29 音响体感器、游戏装置及其控制方法、光线利用游戏装置及音响装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009218888A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Yamaha Corp 放音システム
JP2015228054A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 和俊 尾花 情報処理システム、情報処理装置、情報処理プログラム、および情報処理方法
WO2019171767A1 (ja) * 2018-03-07 2019-09-12 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

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