JP5331954B2 - 支払請求事務代行システム - Google Patents

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本発明は療養費などの支払請求事務代行システムに関する。より詳しくは、本発明は、在宅訪問型の按摩・マッサージ指圧の施術について、報酬の不正請求ができない客観的なレセプト作成処理、療養費の支払請求事務代行処理とを可能にした支払請求事務代行システムに関する。
ここで、レセプトとは、診療報酬や介護報酬や療養費の支払いを請求するためレセプト審査支払機関(国民健康保険団体連合会(国保連)、社会保険診療報酬支払基金(支払基金))に対して提出する支払請求申請書のことである。
施術者とは、按摩、マッサージ、指圧などを施す按摩師、マッサージ師、指圧師、柔道整復師、介護士、介護サービス提供者など、在宅訪問型で利用者の自宅などで利用者に対してサービスを提供する者である。
健康保険制度や国民健康保険制度の下では、利用者に対する医療手術、投薬、検査などの医療行為ごとに診療報酬が決められており、これら医療行為を利用者に施した医療機関は診療報酬のルールに則り、作成したレセプトを使って利用者が所属する保険者に診療費の支払いを求める。
接骨院、鍼灸院、按摩マッサージ院など長期に療養が継続されるものは療養内容ごとに療養費が決められており、これら療養行為を施した療養型期間は療養費請求のルールに則り、作成したレセプトを使って利用者が所属する保険者に療養費の支払いを求める。
図9は、従来の一般的な柔道整復やマッサージの診療報酬の支払請求と審査および支払いの概略を示す図である。
利用者Aは施術者に対して保険証を提示し、施術者が問診表などを書き込んだ後、治療計画を立てる。長期の療養が必要な接骨治療や捻挫治療などでは療養費支払請求の際には療養費支給申請書が必要である。この療養費支給申請書には利用者のサインが必要であるところ、支払請求のためのレセプト作成処理およびレセプト送付処理のタイミングと利用者の来院のタイミングが合わないので、レセプト作成・送付時に利用者のサインをもらうことが事実上難しく、現状は、初診時に利用者に対してサインをもらい、白紙委任を取り付けているのが実情となっている。
施術者は施術行為に対するレセプトを作成し、直接保険者(市町村国民保健組合、共済組合、健保組合)Dに通知する。保険者Dはレセプトの正当性を審査し、それが正当であれば医療機関Bに診療報酬の支払いをする。
ここで、図9に見るように、従来から、レセプトの作成を施術者等が自ら請求事務を行っていたため不適切な療養費の支払請求が問題となっていた。不適切な療養費の支払請求には過失による過誤請求もあれば故意による不正請求もある。過失による過誤請求であれば診療内容と保険点数の適合性チェック、保険点数計算の再計算チェックなどチェック方法を工夫すれば防止しやすい。しかし、故意による不正請求はチェックする方法が難しいと言われている。
第1の問題は、利用者に対する診療内容や施術内容が実際に行われた内容であるのか否かは第三者がチェックできず、施術者の自己申告をそのまま信じて療養費を計算せざるを得ず、不正請求の温床となっている。
第2の問題は、在宅にて接骨治療や捻挫治療など長期に繰り返し治療する場合、療養費支給申請書のサインは初診時に行い、内容については白紙委任している状況であるので、施術者の架空診療の書き込みをそのまま信じて療養費を計算せざるを得ず、不正請求の温床となっている。
レセプト支払審査機関は、大量のレセプト審査を行っており、上記のような不正請求に対して十分なチェックを行うことが難しい現状がある。
不適切な支払請求を防止する従来技術としては、例えば特開2000−20608号公報に記載の『医療事務処理システム及びそのプログラム記録媒体』がある。これは医療機関において、各種医療事務を管理するレセプトシステムと各受付窓口で料金授受(一時負担金の精算)を管理するレジスタシステムとは互いに連動していなかったので、これを連動させ、レセプト事務と窓口会計とを一本化するものである。これは主に過失による診療報酬の過誤請求を防止する技術と言える。
また、特開2002−288336号公報に開示された技術は、診療報酬請求事務処理の煩わしさを解消することを主目的として開発された技術であり、診療報酬請求事務の代行処理が主機能であるシステムとなっているが、診療報酬の不正請求を防止する機能が一部盛り込まれている。当該システムは接骨院等に設置したシステムからインターネット等を介して送られてきた利用者IDカード番号と、該利用者が診療を受けた診療情報とを受信すると、当該利用者が加入している保険の計算をした上で請求書を作成して、該請求書を含む情報を該接骨院システムに返送し、診療報酬請求事務代行システムは、受信した情報および上記請求書の情報を利用者診療行為情報として、利用者基本情報とともに蓄積しておき、レセプト請求可否確認処理の際に、上記利用者診療情報を参照することにより、該当する利用者が病院で受診したか否かの確認をとって、該確認の結果により、請求可否の判定を行うことを特徴としている。
その中で開示されている不正請求を防止する技術(同公報図2など)とは、システムが利用者基本情報DB71を装備しておくとともに、接骨院や按摩マッサージ院は自前の診察カードを発行せずにシステム運営者が各接骨院に共通な利用者IDカードを発行することを前提として、受診時に利用者IDカードを提示させて診療を受けさせ、レセプトを作成する際にその利用者IDカード番号を含めた形でレセプトを作成する。この作成したレセプトデータを利用者基本情報DB71のデータと突き合わせることによりチェックを行い、整合がとれた場合にレセプト審査支払機関に送る技術である。
特開2000−20608号公報 特開2002−288336号公報
上記従来技術では、故意の不正請求に対しては依然確実にはチェックしたり防止したりすることが難しいという問題点がある。
施術者による故意の不正請求を防止する手立てとしては、まず第1はレセプトの作成を各施術者自らが作成するのではなく第三者機関が行うことが有効である。さらに、第三者機関がレセプト作成にあたり各施術者からの申告のみではなく、各施術者ではない他者による申告や確認を取ることが有効である。
しかし、特開2000−20608号公報に開示された技術では、レセプトの作成自体は依然、各施術者自らが作成するものであり、レセプトの第三者作成については何も開示がなく、施術者による診療報酬の故意の不正請求を防止する手立てとしては不十分である。
一方、特開2002−288336号公報に開示された技術では、レセプトの作成自体は第三者機関(診療報酬請求事務代行・情報サービス装置)が行う仕組みが開示されている。しかし、特開2002−288336号公報に開示された技術では、利用者が接骨院や按摩マッサージ院の窓口で提示する利用者IDカードの利用者IDカード番号と、診療内容の申告に含まれた利用者IDカード番号を突き合わせることが唯一のチェック事項であり、利用者IDカード番号が合致する限り、第三者機関は各接骨院や按摩マッサージ院からの申告内容のみに基づいてレセプトが作成されてしまう。
診療報酬の不正請求が行われる要因は多数ある。特開2002−288336号公報では、利用者IDカード番号をチェックキーとしているが、例えば、利用者が実際に来院し、正当な利用者IDカードを提示して受付を行った後は、診療内容の水増しが可能である。利用者IDカード番号のみがチェックキーであるので、受付により利用者IDカード番号が入力された後は、当該利用者IDカード番号を含める限り診療内容の申告は正当なものとして認証されてしまい、実際には行っていない診療内容を含めて診療内容を申告してしまえば診療報酬の不正請求が可能となる。不正請求により1割や3割など自己負担する利用者の負担分も増えるが、余程ルーチン化された同じ内容の診療行為が続かない限り、窓口での料金支払い時には請求額のみでは利用者は接骨院や按摩マッサージ院側の不正請求には気が付かないことがほとんどである。
上記問題点に鑑み、本発明は、レセプトの作成を第三者機関により行うことを基本とし、接骨院や按摩マッサージ院による自己申告のみに頼らず、客観的に療養内容を確認しつつレセプトを作成し、接骨院や按摩マッサージ院による意図的な不正請求を確実に防止できる支払請求事務代行システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の支払請求事務代行システムは、
在宅療養の診療報酬の支払請求事務を代行する支払請求事務代行主体が管理する支払請求事務代行システムであって、
あらかじめ利用者住宅に、施術者携帯端末により読み取り可能な特殊コードを出力する機器を据え付けておき、前記特殊コード中に日々変更される乱数部分を含み、施術者の利用者住宅への訪問に先立ち、前記特殊コードを当日に動的に割り当てた上、前記特殊コードを出力する機器で前記利用者住宅にて出力することにより、前記特殊コードを動的に日々変更されるものとし、
施術者にGPS機能とリーダー機能と通信機能を備えた施術者携帯端末を携帯させ、在宅療養の訪問時に、前記施術者携帯端末を用いた前記据付物の特殊コードの読み取り・送信と、現在地点の緯度経度情報の送信を実行させ、
センタシステムにて、前記送信された前記特殊コードの情報および前記GPS機能により取得した緯度経度情報を解析し、前記利用者宅への訪問と前記マッサージ施術の実行を確認し、実行を確認し、不正請求のない診療報酬の支払請求事務を代行するものである。
記構成により、日々変更されたダミーの乱数を含む特殊コードが利用者宅に直接FAXなどの出力機器にて出力されることにより、GPS機能による概ねの位置の確認証明のみでなく、かならず施術者が利用者宅内へその当日に立ち入らなければ当日に動的に割り当てられる特殊コードを得ることができず、当日の利用者宅への立ち入り確認証明まで行うことができ、より一層施術者の利用者宅への在宅訪問が確実に証明できる。
なお、上記構成において、例えば、前記特殊コードが、前記利用者の住所情報を含む利用者情報をコード化したQRコードとすることができる。
また、上記構成において、前記センタシステムにおいて、前記施術者携帯端末から送信された前記特殊コードのデコードにより得られた前記利用者宅の住所情報と、前記施術者携帯端末から送信された前記緯度経度情報とを比較し、その誤差が所定範囲内であることをもって、前記施術者による前記利用者宅への訪問の確認証明とすることができる。
上記構成により、本発明の第1の支払請求事務代行システムおよび本発明の第2の支払請求事務代行システムによれば、施術者が在宅訪問を確実に行い、マッサージ施術を行ったことが確認でき、不正のない診療報酬請求が可能となる。
さらに、利用者が在宅中に利用者宅へ訪問したことを確実に証明するために、上記構成において、前記施術者携帯端末がバイオメトリックス情報を取得するバイオメトリックス情報取得手段を備え、前記在宅療養の訪問時に利用者のバイオメトリックス情報を前記バイオメトリックス情報取得手段により取得し、前記利用者の本人証明とすることが好ましい。
上記構成によれば、バイオメトリックス情報のマッチングにより確実な本人証明とすることができる。
次に、上記構成において、前記特殊コードを前記施術者携帯端末で読み取って前記センタシステムに送信することにより、前記センタシステムから当日の施術内容を前記施術者携帯端末に対して返信することが好ましい。上記構成によれば、多数の在宅訪問先での治療内容を確実に把握することができる。
なお、在宅訪問の治療において、その日の利用者の状態や症状に応じて治療計画以外の施術を行う必要が生じる場合があるが、上記構成において、前記施術者携帯端末が施術内容を入力する施術入力手段を備え、当日施術した内容を前記施術入力手段により入力して前記センタシステムに送信することが好ましい。
上記構成により、当該動的に行った施術内容を確実にレセプトに反映することができる。
本発明の第1の支払請求事務代行システムおよび本発明の第2の支払請求事務代行システムによれば、施術者が在宅訪問を確実に行い、マッサージ施術を行ったことが確認でき、不正のない診療報酬請求が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例により具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
施術者が利用者宅へ訪れる在宅訪問型の支払請求事務代行システムの構成例を、図面を参照しつつ説明する。
以下の説明において、療養機関は特に限定されず、社会保険制度の利用が可能で診療報酬請求事務が生じる接骨院などの機関であれば本発明のシステムを導入する対象機関となる。
施術者とは、按摩、マッサージ、指圧などを施す按摩師、マッサージ師、指圧師、柔道整復師、介護士、介護サービス提供者など、在宅訪問型で利用者の自宅などで利用者に対してサービスを提供する者である。
利用者とは国民健康保険等や健康保険組合等の被保険者である。
実施例1は本発明の第1の支払請求事務代行システムの構成例を示したものである。本発明の第1の支払請求事務代行システムは、特殊コードがあらかじめ利用者住宅に据え付けられた据付物50に印刷されており、施術者携帯端末により読み取るものである。
図1は、実施例1にかかる本発明の第1の支払請求事務代行システムのブロック図である。図1において、10は支払請求事務代行機関が設置するセンタシステム、20は接骨院や按摩マッサージ院等の施術者が携帯する施術者携帯端末、30は支払基金・国保連合会等のレセプト審査支払機関が設置・管理している審査システム、40は自治体等(国民健康保険等)および各企業等(健康保険組合等)の保険者が設置・管理している保険者システム、50は特殊コードがあらかじめ利用者住宅に据え付けられた据付物、60は支払請求事務代行機関を含む診療報酬の第三者管理機関である。
ここで、センタシステム10は、接骨院や按摩マッサージ院等と審査機関との間に介在し、両者間におけるレセプトデータの作成処理の代行実行と、診療報酬請求事務処理の代行実行するものである。なお、センタシステム10を設置・管理する主体は、請求事務代行主体であり、接骨院や按摩マッサージ院等の一組織ではなく、独立した存在であることが好ましい。
センタシステム10の各構成要素について説明する。
図1のセンタシステム10の構成例では、利用者情報登録部11、利用者情報データベース12、入力部13、解析部14、レセプトデータ作成部15、保険情報データベース16、通信部17を備えている。
利用者情報登録部11は、在宅訪問型で按摩マッサージなどの療養治療を希望する利用者から利用者の氏名、住所、保険番号などの利用者情報の入力・登録を受け付ける部分である。
在宅訪問型で按摩マッサージなどの療養治療を始めるにあたり、あらかじめ利用者情報登録部11を介して利用者情報を登録しておく必要がある。ここでは、在宅訪問型で按摩マッサージなどの療養治療を始めるにあたり、あらかじめ支払請求事務代行システム運営者に対して申し出があり、利用者の氏名、住所、保険番号など必要な利用者情報が登録されているものとする。
患者情報データベース12は利用者ごとの諸情報を格納したデータベースであり、利用者の氏名、住所、年齢、保険番号などの利用者属性を示す各種情報のほか利用者ID情報も格納されている。利用者ID情報がバイオメトリックス情報の場合、照合が予定されているバイオメトリックス情報、たとえば、指の静脈パターン情報、指紋情報、手のひらの静脈パターン情報、虹彩パターン情報などが格納されている。
入力部13は、データ入力を受け付ける部分である。
解析部14は、通信部17を介して、施術者携帯端末20のリーダー部21で読み取られた特殊コードデータ、施術者携帯端末20のGPS部22で取得された緯度経度データ、施術者携帯端末20の入力部23を介して入力されたデータを受け取り、特殊コードデータをデコードして住所地の緯度経度情報を含む利用者情報を得るとともに、GPSからの緯度経度情報と併せて解析し、施術者の利用者宅への訪問とマッサージ施術の実行を確認する部分である。この確認に関しては後述する。
レセプトデータ作成部15は、施術者携帯端末20の入力部23から入力された診療データを受け取り、当該診療データに基づいてレセプトデータを作成する機能と、作成したレセプトデータをレセプト審査システム30に送信する機能を備えている。在宅訪問型の療養では訪問先の利用者に対して適切な療養行為を施すが、各療養行為には保険点数がつけられており、保険請求する必要がある。診療報酬請求事務代行主体は正確に保険点数を計算する必要があるため、施術者が施した療養内容をセンタシステム10に収集し、レセプトを作成する必要がある。センタシステム10は施術された療養行為の入力を受け、利用者に施した療養内容を記述した療養データを作成し、後述するレセプト審査システム30に送信する。
保険情報データベース16は、自治体等、各企業等の基本情報(被保険者等の情報)および病院等の医療機関・調剤薬局の基本情報(認可申請等の情報)、および法改訂時における厚生省等が発行した診療報酬算定時に必要な情報などを格納しており、レセプトデータ作成部15は診療内容を保険点数化するときに保険情報データベース16にアクセスして診療内容を保険点数化するための配点や計算式など必要な情報を取得することができる。
診療報酬は最終的には保険者に請求されるのであるが、その前にレセプトがレセプト審査機関において審査に付される。
通信部17は、データ通信機能である。データ通信機能に加えて音声通信機能を備えている構成も可能である。ここでは、後述する施術者携帯端末20のリーダー部21で読み取られた特殊コード情報と、GPS部22で取得した緯度経度情報、入力部23で入力された入力データなどを受け取る。
次に、施術者携帯端末20を説明する。施術者携帯端末20は、施術者が携帯し、在宅訪問型の療養を行う際にこの施術者携帯端末20を利用者宅へ持ち込んで使用する。ここで施術者とは、按摩、マッサージ、指圧などを施す按摩師、マッサージ師、指圧師、柔道整復師、介護士、介護サービス提供者など、在宅訪問型で利用者の自宅などで利用者に対してサービスを提供する者である。
施術者携帯端末20は、リーダー部21、GPS部22、入力部23、表示部24、通信部25を備えている。これらの各要素を持つものとして、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)の「プレイステーションポータブル」(以下、PSPと略記する)を用いて施術者携帯端末20を構成することができる。
リーダー部21は、後述するように在宅訪問先にあらかじめ据え付けられている据付物50に印刷されている特殊コードの読み取りを行う部分である。例えば、特殊コードは利用者の住所情報を含む利用者情報をコード化したQRコードとすることができる。
GPS部22は、GPS衛星とのデータ送受信を通じて現在地点の緯度経度情報を得るものである。なお、現在のGPSで得られる緯度経度情報の精度は数十メートルから数百メートルであると言われている。
入力部23は、操作する施術者によるデータ入力を可能とする入力インターフェイスである。入力方式は特に限定されず、例えば、入力ボタン、十字キー、タッチパネルなど特に限定されない。音声認識入力も採用可能である。例えば、当日施術した内容を入力部23から入力する
表示部24は、操作する施術者に対するデータ出力を可能とする出力インターフェイスである。表示方式は特に限定されず、例えば、液晶表示パネルなどである。施術者が弱視者である場合、音声出力機能を備えていることが好ましい。
たとえば、特殊コードをセンタシステム10に送信した後、センタシステムから当日の施術内容を確認するために施術内容のデータを受信してこの表示部24に表示させる仕組みも可能である。
通信部25は、データ通信機能である。データ通信機能に加えて音声通信機能を備えている構成も可能である。
次に、レセプト審査システム30について説明する。レセプト審査システム30は、支払基金・国保連合会等のレセプト審査支払機関が設置・管理しているシステムであり、レセプト審査に必要なレセプトデータ等の情報を受け取り、レセプト審査の結果情報(返戻通知情報等)を送り返す。本発明では医療機関システム20と審査システム30の間にセンタシステム10が介在しているので、レセプトデータ等の情報の受け取り、レセプト審査の結果情報の返信はセンタシステム10に対して行う。
保険者システム40は自治体等(国民健康保険等)および各企業等(健康保険組合等)の保険者が設置・管理しているシステムであり、被保険者の情報を備え、レセプト審査機関が承認したレセプトデータに従い診療報酬請求に応じて保険支払処理などを行う。
第三者管理会社60は、例えば、株式会社LEIS、株式会社WADなど、保険者システムと按摩マッサージ院や接骨院などの施術者との間に介在し、診療報酬の立替払いや診療報酬請求管理などを行う主体である。
ここで、支払請求事務代行システムにおいて実行する、利用者宅への訪問確認処理と、マッサージ施術の実行確認処理の原理について説明する。
利用者宅への訪問確認処理は、利用者宅に据え付けられている据付物に印刷された特殊コードを読み取って得た住所情報データと、GPS機能によって得た緯度経度情報とのマッチングにより行う。
ここで重要なことは、GPS機能による緯度経度情報と利用者宅内の据付物の特殊コードの読み取りの両方を同時に行う点である。GPS機能付の端末を用いればGPSにより取得される緯度経度情報をトレースすれば施術者の大まかな移動状況が分かるが、現在のGPSは誤差がありその精度は数十から数百メートルあると言われている。一方、集合住宅や高層マンションが増えている事情もあり施術者が巡回する利用者宅が近しい場合も多い。そのため、GPSによる緯度経度情報のみでは利用者宅への訪問が確実には証明できない。一方、利用者宅にある据付物に印刷された特殊コードを読み取ることでも、施術者が訪問した利用者宅から据付物を預かってしまえばかならずしも当該利用者宅に訪問しなくとも別の場所、例えば、自分の接骨院や按摩マッサージ院の中で利用者宅から預かった据付物の特殊コードを読み取れば架空の訪問治療が可能となってしまう。いずれによっても訪問の確実な証明とはならない。これは、GPSによる緯度経度情報と利用者宅にある据付物に印刷された特殊コードの読み取りを単に別々に行うだけでも訪問の確実な証明とはならない。
しかし、本発明は、GPSによる緯度経度情報と利用者宅にある据付物に印刷された特殊コードの読み取りを同時に組み合わせることにより訪問の確実な証明を実現したものである。センタシステムにおいて、施術者携帯端末20から送信された特殊コードをデコードして得られる利用者宅の住所情報と、施術者携帯端末20のGPS部22から得られるGPS緯度経度情報とを比較し、その誤差が所定範囲内であることをもって、施術者による利用者宅への訪問の確認証明とする。施術者が不正請求しようとする場合、車などで利用者自宅近くを巡回しつつ、利用者宅に郵送などされた据付物を預かり、その据付物を適当な時間間隔をもってリーダー部21で読み取って送信するという手順を踏まなければならない。このような手順を踏んでまで不正請求するメリットはほとんどなく、利用者宅への訪問は行わざるを得ないと言え、個別の利用者宅への訪問が証明できる。
マッサージ施術の実行確認処理は、複数のマッサージ施術内容が予定されている場合、一つ一つのマッサージ施術内容が終了した時点で、入力部23を介してマッサージ施術内容の終了を示す入力を行えば、施術内容に必要な時間間隔が空いているか否かなどを見ればマッサージ施術の実行確認ができる。
次に、センタシステム10および施術者携帯端末20を用いた、在宅訪問による療養行為の流れ、レセプト作成処理および診療報酬請求事務代行処理の流れを説明する。なお、以下の流れにおいて、利用者情報登録時の流れは図2のフローチャート、在宅訪問による療養時の流れは図3のフローチャートにまとめられており、各段階で適宜に他図を参照しつつ説明する。
(A)利用者情報登録時の流れ
利用者は在宅訪問による初回の治療に先立ち、利用者情報の登録手続きを行う。利用者は施術者を通じて支払い請求事務代行主体に対して、氏名、住所などの諸情報の届けに加え、保険証を提示する(図2ステップS1)。なお、システムの運営にもよるが、施術者の架空請求を防止するために利用者情報の登録を支払い請求事務代行主体が直接行うという運用とすることも好ましい。
支払い請求事務代行主体は氏名、住所、保険番号の確認などを行い、センタシステム10の利用者情報登録部11を介して利用者情報データベース12に対して利用者情報の登録処理を行う(図2ステップS2)。ここで、かならず正確な住所氏名を登録するものとし、さらに住所情報から正確な緯度経度情報を得て、当該訪問先となる場所の正確な緯度経度情報を登録しておく。この訪問先の正確な緯度経度情報は後述する施術者の在宅訪問の確認証明に利用する重要な情報となる。
次に、利用者は症状などを問診表に記入するなどし、施術者との間で療養計画を立てる(図2ステップS3)。
次に、接骨院などで長期通院を必要とする疾病の場合を想定しているので療養費支給申請書を作成して利用者に渡し、当該療養費支給申請書のサインをしてもらう(図2ステップS4)。なお、医療機関において診察券を併用する運用の場合、ここで診察券も作成することが想定される。
次に、支払い請求事務代行主体は利用者の自宅など療養行為を受ける場所に、施術者携帯端末20により読み取り可能な特殊コードを印刷した据付物50を郵送等で届け、その場所に据え付けてもらう(図2ステップS5)。
図4は、特殊コードを印刷した据付物50の例である。この例では、特殊コードは利用者の住所または正確な緯度経度情報などを示すQRコードの形で印刷されており、据付物全体としてはカレンダーとして製作されている。このようにカレンダーであると、例えば、月に一度の郵送により利用者の自宅にお届けし、利用者が自宅の居間などに据え付ける上で至便である。
以上が、利用者情報登録時の流れである。
次に、施術者による在宅訪問による療養行為時の処理の流れを図3のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、療養計画のもと施術者は利用者の自宅など在宅訪問による療養行為の実施場所に訪問する。施術者は施術者携帯端末20を携帯して訪問する。施術者は、利用者の了解のもと、利用者の住宅などにあらかじめ据え付けられている据付物50に印刷されている特殊コードをリーダー部21を用いて読み取る(図3ステップS1)。この例では図4のカレンダーに印刷されているQRコードを読み取る。
GPS部22は現在地の緯度経度データを取得する(図3ステップS2)。
施術者携帯端末20は、リーダー部21により読み取った特殊コードデータを通信部25を介して送信するとともに、GPS部22により取得した現在地の緯度経度データも併せて送信する(図3ステップS3)。
解析部14は、受け取った特殊コードデータをデコードし、利用者宅51から施術者携帯端末20を介して送信された利用者情報を得る(図3ステップS4)。
利用者情報に含まれる緯度経度情報とGPSにより取得された現在地の緯度経度情報とを比較する(図3ステップS5)。
利用者情報に含まれる緯度経度情報とGPSにより取得された現在地の緯度経度情報との差が所定値以内ならば(図3ステップS5:Yes)、利用者宅への訪問が確認されたとする(図3ステップS6)。所定値を越えるならば(図3ステップS5:No)、利用者宅への訪問が確認できないとする(図3ステップS7)。
なお、ここでは詳述しないが、利用者宅への訪問が確認できない場合(図3ステップS5:No)、決められた運営に従って処理する。例えば、利用者の自宅ではなくケアホームなど別の場所にて療養行為を行ったのか否かの確認処理、据付物50の郵送が何らかの手違いで別の住所に送付されてしまったのか否かの確認処理などを経て、不正請求のおそれがあると判定する。
次に、施術者は、療養計画に基づいて利用者に対して在宅訪問による療養行為を行うとともに、利用者の症状に合わせて療養計画以外の療養が必要であれば当該療養行為を行う(図3ステップS8)。
なお、当日の施術内容を確認するため、特殊コードをリーダー部21を介して送信した後、センタシステムから当日の施術内容の返信を受け、表示部24に表示する構成も可能である。
次に、施術者は、当日終了した療養行為に関するデータを入力部23を介して入力し、センタシステム10に対して送信する(図3ステップS9)。
センタシステム10のレセプトデータ作成部15は、施術者から送信された当日終了した療養行為データを受け、保険情報データベース16にアクセスして保険点数を確認しつつレセプトデータを作成し、レセプトデータ作成部15はレセプト審査システム30に対してレセプトデータを送信する(図3ステップS10)。なお、日締めで送信するか、週締めで送信するか、月締めで送信するかは運用により変更可能であることは言うまでもない。
その後、審査システム30においてレセプトの審査が行われ、審査に合格すれば各保険者にレセプトデータが送付され、診療報酬請求が行われる。
レセプトデータの審査を経て診療報酬が第三者管理機関60を介して施術者に対して支払われる。なお、第三者管理機関60は保険者システム40からの診療報酬収受に先立ち施術者に対して先払いしておくことは可能である。
以上が、施術者による在宅訪問による療養行為時の処理の流れの概略である。
本発明の実施例1にかかる支払請求事務代行システムは、施術者携帯端末から送信された据付物の特殊コード情報およびGPS部で取得した緯度経度情報を解析し、利用者宅への訪問とマッサージ施術の実行を確認し、不正請求のない診療報酬の支払請求事務を代行することができる。
実施例2の本発明の支払請求事務代行システムとして、利用者のもとに送られる特殊コードが、据付物に印刷されたものではなく、動的に当日に利用者宅のFAXに送信されるFAX送信票に印刷された特殊コードである場合の構成例を、図面を参照しつつ説明する。
図5は、実施例2にかかる本発明の第2の支払請求事務代行システムのブロック図である。図5において、センタシステム10、施術者携帯端末20、審査システム30、保険者システム40の各構成はほぼ同じであるが、利用者宅において特殊コードを保持するものが、カレンダーなどの据付物50ではなく、動的に受信できるFAX51となっている。
センタシステム10の各構成要素について説明する。
図1のセンタシステム10の構成例では、利用者情報登録部11、利用者情報データベース12、入力部13、解析部14、レセプトデータ作成部15、保険情報データベース16、通信部17を備えており、実施例1と同様の構成である。本実施例2では、特殊コードの利用者住宅への受け渡しにおいて、施術者の利用者住宅への訪問に先立ち、当日に動的に割り当てる特殊コードを印字したFAX送信票をFAX送付する仕組みとなっている。FAX送信票に印刷される特殊コードはQRコードで良い。
特殊コードの動的な割り当てを可能とするために、例えば、利用者の氏名、住所、保険番号などの利用者諸情報に加え、ダミーの乱数情報を含める工夫も可能である。ダミー部分を日々変更すれば、特殊コードが日々変更されることとなり、施術者による不正請求・架空請求が極めて困難になりセキュリティが向上するという効果が得られる。
施術者携帯端末20の構成例も、実施例1と同様、リーダー部21、GPS部22、入力部23、表示部24、通信部25を備えた構成となっており、これらの各要素を持つものとして、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)の「プレイステーションポータブル」(以下、PSPと略記する)を用いて施術者携帯端末20を構成することができる。本実施例2では、特殊コードが利用者宅のFAXで動的に送信されるため、リーダー部21は当該FAX送信票に印刷されている特殊コードを読み取ることとなる。例えば、図4に示したようなQRコードで印刷されている特殊コードを読み取る。
実施例2の特殊コードは動的に変更され、当日に利用者宅のFAXに送信されるため、かならず当日に利用者宅へ訪れない限り、施術者が入手することができない。そのため、より一層不正請求・架空請求を防止するセキュリティが向上する。例えば、実施例1の特殊コードは据付物が更新されない限り、ある一定期間、静的なものとなる。例えば月に一度の頻度での更新であれば、一ヶ月間は同じ特殊コードが使用される。仮に施術者がその据付物を持ち出したりコピーを取って保持したりする場合まで想定すると、からなずしも利用者宅に訪問しなくともリーダー部21によりその据付物に印刷されている特殊コードを読み取らせることは可能である。しかし、実施例2の場合は特殊コードの内容が動的に変えられて当日にFAX送信されるため、利用者宅に行かざるを得ない。
GPS部22は実施例1と同様に、現在地点の緯度経度情報をGPS衛星とのやりとりで取得する。本実施例2でも実施例1と同様、センタシステムの解析部14において、送信されたFAX送信票の特殊コード情報およびGPS部22により取得した緯度経度情報とを比較し、両者の差が所定値以内ならば利用者宅への訪問が確認されたと判断し、所定値を越えるならば、利用者宅への訪問が確認できないと判断する。特にFAX送信票は当日動的に利用者宅へ直接FAXするものであるので施術者があらかじめ利用者宅から預かっておくことはできず、利用者宅に訪問せざるを得ず、利用者宅への訪問証明が確実にできる。
図6は実施例2にかかる支払請求事務代行システムによる、施術者の在宅訪問による療養行為時の処理の流れのフローチャートである。
図3のフローチャートに比べ、ステップS1が異なっている。図6のフローチャートでは、施術者は、利用者の了解のもと、利用者の住宅にあらかじめ送信されたFAX送信票51に印刷されている特殊コードをリーダー部21を用いて読み取る(図6ステップS1)。
以上、実施例2にかかる支払請求事務代行システムによれば、動的に当日に利用者宅のFAXに送信されるFAX送信票に印刷された特殊コードの読み取りを行わせることで、より確実に利用者宅への訪問証明が確実にできる。
実施例3は、実施例1や実施例2に説明した特殊コードデータとGPSデータを用いた利用者宅への訪問確認処理に加え、利用者本人が被保険者本人である本人確認の機能を強化するため、バイオメトリックス情報による本人確認を組み合わせたものである。
例えば、手のひらや指の静脈パターンをバイオメトリックス情報として読み取る静脈認証、指の指紋をバイオメトリックス情報として読み取る指紋認証、虹彩パターンをバイオメトリックス情報として読み取る虹彩認証などは、いわゆる「なりすまし」が困難であり本発明の診療報酬請求事務代行において不正を防止するセキュリティを向上させるには有効な利用者本人認証方法といえる。
図7は、本発明の実施例3にかかる診療報酬請求事務代行システムのブロック図である。審査システム30および保険者システム40は実施例1に説明したものと同様で良い。
図7において、センタシステム10の構成は実施例1のものに加え、利用者にあらかじめ登録してもらったバイオメトリックス情報を蓄積したバイオメトリックス情報データベース18を備えている。
施術者携帯端末20の構成は実施例1のものに加え、利用者からバイオメトリックス情報を取得するバイオメトリックス情報取得部26を備えている。
バイオメトリックス情報取得部26は、訪問先の在宅の利用者から利用者のバイオメトリックス情報の入力を受け付ける部分であり、バイオメトリックス情報を入力できるもので良い。例えば、指の静脈パターン情報、指紋情報、手のひらの静脈パターン情報、虹彩パターン情報などが格納されている。ここでは例えば利用者バイオメトリックス情報として指の静脈パターン認証を実行する。
施術者は、在宅療養の訪問時に利用者のバイオメトリックス情報をバイオメトリックス情報取得部26により取得し、センタシステム10に送信する。センタシステム10の解析部14は、バイオメトリックス情報データベース18に蓄積されている利用者のバイオメトリックス情報とマッチングして利用者の本人確認を行う。
解析部14は、施術者が施術者携帯端末20に組み込まれたバイオメトリックス情報取得部26を介して取得された利用者のバイオメトリックス情報とバイオメトリックス情報データベース18内に登録されているバイオメトリックス情報とをマッチングして利用者特定機能を備えている。
レセプトデータ作成・送信部15は、解析部14での認否確認において利用者の本人認証が確認された場合にのみ、診療データに基づいてレセプトデータを作成し、当該レセプトデータを審査システム30に送信する。
審査システム30、保険者システム40の働きは実施例1と同様で良い。
図8は実施例3にかかる支払請求事務代行システムによる、施術者の在宅訪問による療養行為時の処理の流れのフローチャートである。
ステップS1からステップS4までの流れは図3のフローチャートと同様で良い。
まず、療養計画のもと施術者は利用者の自宅など在宅訪問による療養行為の実施場所に訪問する。施術者は施術者携帯端末20を携帯して訪問する。施術者は、利用者の了解のもと、利用者の住宅などにあらかじめ据え付けられている据付物50に印刷されている特殊コードをリーダー部21を用いて読み取る(図8ステップS1)。この例では図4のカレンダーに印刷されているQRコードを読み取る。
GPS部22は現在地の緯度経度データを取得する(図8ステップS2)。
施術者携帯端末20は、リーダー部21により読み取った特殊コードデータを通信部25を介して送信するとともに、GPS部22により取得した現在地の緯度経度データも併せて送信する(図8ステップS3)。
実施例3では、施術者は利用者にバイオメトリックス情報入力部26を介したバイオメトリックス情報の入力を促す。例えば指の静脈パターンを入力する。利用者はバイオメトリックス情報入力部26に指を添えて静脈パターンを入力する(図8ステップS3−2)。
ここでは既にバイオメトリックス情報データベース18には利用者のバイオメトリックス情報が格納されており、解析部14による指の静脈パターンのマッチング処理により利用者が特定・識別される。このバイオメトリックス情報を用いた利用者の特定・識別を実行し(図8ステップS3−3)、在宅先で施術を受ける利用者本人認証が確実にされ、他人による「なりすまし」を利用した架空請求が不可能となる。
解析部14は、特殊コードデータ、GPSデータ、バイオメトリックスデータを受け取り、特殊コードデータはデコードして利用者住所の緯度経度情報を得る(図8ステップS4)。
デコードして得た緯度経度情報とGPSにより取得された現在地の緯度経度情報とを比較する(図8ステップS5)。また、受け取ったバイオメトリックス情報と登録されているバイオメトリックス情報を比較する(図8ステップS5−2)。
バイオメトリックス情報が一致し、さらに利用者情報に含まれる緯度経度情報とGPSにより取得された現在地の緯度経度情報との差が所定値以内ならば(図8ステップS5:Yes)、利用者宅への訪問が確認されたとする(図8ステップS6)。また、バイオメトリックス情報が一致すれば本人認証が確認されたとする(ステップS5−2:Yes)。緯度経度の差が所定値を越えるならば(図8ステップS5:No)、利用者宅への訪問が確認できないとする(図8ステップS7)。また、バイオメトリックス情報が不一致ならば(図8ステップS6−2:No)、利用者本人が確認できないとする(図8ステップS7)
次に、施術者は、療養計画に基づいて利用者に対して在宅訪問による療養行為を行うとともに、利用者の症状に合わせて療養計画以外の療養が必要であれば当該療養行為を行う(図3ステップS8)。
次に、施術者は、当日終了した療養行為に関するデータを入力部23を介して入力し、センタシステム10に対して送信する(図8ステップS9)。
センタシステム10のレセプトデータ作成部15は、施術者から送信された当日終了した療養行為データを受け、保険情報データベース16にアクセスして保険点数を確認しつつレセプトデータを作成し、レセプトデータ作成部15はレセプト審査システム30に対してレセプトデータを送信する(図8ステップS10)。なお、日締めで送信するか、週締めで送信するか、月締めで送信するかは運用により変更可能であることは言うまでもない。
本発明の実施例3にかかる支払請求事務代行システムによれば、利用者本人認証をバイオメトリックス情報を用いて行うことができる。
本発明にかかる支払請求事務代行システムの処理ステップをコンピュータプログラムとして記述すれば、支払請求事務代行システム処理プログラムとして提供することができる。つまり、本発明の支払請求事務代行システム処理プログラムは、上記した実施例1乃至実施例3のいずれかに示した本発明にかかる支払請求事務代行システムの処理ステップをコンピュータプログラムとして記述されたものとして、コンピュータ読み込み可能な記憶媒体に担持させた形やコンピュータネットワークを介したダウンロードの形にて提供することができる。
以上、本発明の診療報酬請求事務代行システムの構成例における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明の支払請求事務代行システムは、医療分野の事務処理システムに適用することができる。また、診療報酬請求事務代行事業者が用いる事務処理システムに適用することができる。
実施例1にかかる本発明の第1の支払請求事務代行システムのブロック図 実施例1にかかる支払請求事務代行システムによる、利用者情報登録時の流れを示すフローチャート 実施例1にかかる支払請求事務代行システムによる、施術者の在宅訪問による療養行為時の処理の流れのフローチャート 特殊コードを印刷した据付物50の例を示す図 実施例2にかかる本発明の第2の支払請求事務代行システムのブロック図 実施例2にかかる支払請求事務代行システムによる、施術者の在宅訪問による療養行為時の処理の流れのフローチャート 本発明の実施例3にかかる診療報酬請求事務代行システムのブロック図 実施例3にかかる支払請求事務代行システムによる、施術者の在宅訪問による療養行為時の処理の流れのフローチャート 従来の一般的な接骨院、柔整院での療養費の請求と審査および支払いの概略を示す図
符号の説明
10 センタシステム
11 利用者情報登録部
12 利用者情報データベース
13 入力部
14 解析部
15 レセプトデータ作成部
16 保険情報データベース
17 通信部
18 バイオメトリックス情報データベース
20 施術者携帯端末
21 リーダー部
22 GPS部
23 入力部
24 表示部
25 通信部
26 バイオメトリックス情報入力部
30 審査システム
40 保険者システム
50 据付物
51 FAX

Claims (7)

  1. 在宅療養の診療報酬の支払請求事務を代行する支払請求事務代行主体が管理する支払請求事務代行システムであって、
    あらかじめ利用者住宅に、施術者携帯端末により読み取り可能な特殊コードを出力する機器を据え付けておき、前記特殊コード中に日々変更される乱数部分を含み、施術者の利用者住宅への訪問に先立ち、前記特殊コードを当日に動的に割り当てた上、前記特殊コードを出力する機器で前記利用者住宅にて出力することにより、前記特殊コードを動的に日々変更されるものとし、
    施術者にGPS機能とリーダー機能と通信機能を備えた施術者携帯端末を携帯させ、在宅療養の訪問時に、前記施術者携帯端末を用いた前記据付物の特殊コードの読み取り・送信と、現在地点の緯度経度情報の送信を実行させ、
    センタシステムにて、前記送信された前記特殊コードの情報および前記GPS機能により取得した緯度経度情報を解析し、前記利用者宅への訪問と前記マッサージ施術の実行を確認し、不正請求のない診療報酬の支払請求事務を代行する支払請求事務代行システム。
  2. 前記特殊コードが、前記利用者の住所情報を含む利用者情報をコード化したQRコードであることを特徴とする請求項1に記載の支払請求事務代行システム。
  3. 前記特殊コードを出力する機器が、前記利用者住宅にて据え付けられたFAXであることを特徴とする請求項1または2に記載の支払請求事務代行システム。
  4. 前記センタシステムにおいて、前記施術者携帯端末から送信された前記特殊コードのデコードにより得られた前記利用者宅の住所情報と、前記施術者携帯端末から送信された前記緯度経度情報とを比較し、その誤差が所定範囲内であることをもって、前記施術者による前記利用者宅への訪問の確認証明とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の支払請求事務代行システム。
  5. 前記施術者携帯端末がバイオメトリックス情報を取得するバイオメトリックス情報取得手段を備え、前記在宅療養の訪問時に利用者のバイオメトリックス情報を前記バイオメトリックス情報取得手段により取得し、前記利用者の本人証明とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の支払請求事務代行システム。
  6. 前記特殊コードを前記施術者携帯端末で読み取って前記センタシステムに送信することにより、前記センタシステムから当日の施術内容を前記施術者携帯端末に対して返信する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の支払請求事務代行システム。
  7. 前記施術者携帯端末が施術内容を入力する施術入力手段を備え、当日施術した内容を前記施術入力手段により入力して前記センタシステムに送信する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の支払請求事務代行システム。
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