JP5331012B2 - 電子機器の冷却システム - Google Patents

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Description

本発明は電子機器の冷却システムに係り、特に、サーバルームに配置されたコンピュータやサーバ等の電子機器を、蒸発器と凝縮器とを備えた冷却システムで局所的に冷却する電子機器の冷却システムに関する。
サーバルームには、コンピュータやサーバ等の電子機器が集約された状態で多数設置される。電子機器は一般にラックマウント方式、すなわち、電子機器を機能単位別に分割して収納するラック(筐体)をキャビネットに段積みする方式で設置され、キャビネットはサーバルームの床上に多数整列配置される。
これらの電子機器は、正常な動作をするために一定の温度環境が必要とされ、高温状態になるとシステム停止等のトラブルを引き起こすおそれがある。このため、サーバルームは空調機によって一定の温度環境に管理されている。しかし、近年では、電子機器の処理速度や処理能力の急激な上昇に伴い、電子機器からの発熱量が上昇の一途をたどっており、空調機のランニングコストも大幅に増加している。
このような背景から、サーバルームに配置された電子機器を、蒸発器と凝縮器とを備えた冷却システムで局所的に冷却する冷却システムがある。特に、蒸発器と凝縮器との間で冷媒を動力なしで自然循環させる冷媒自然循環型の冷却システムがランニングコストを大幅に低減可能な冷却システムとして注目されている。
例えば特許文献1に記載される冷却システムは、蒸発器と、蒸発器よりも高所に配置された凝縮器と、をガス配管及び液配管で接続することによって構成される。この構成によれば、蒸発器で気化された冷媒ガスがガス配管を介して凝縮器に送られ、凝縮器で液化された冷媒液体が重力により落流して蒸発器に送られるので、冷媒が自然循環する。このような自然循環型の冷却システムをサーバの局所冷却に適用することでランニングコストを大幅に低減できる。この場合、凝縮器として外気と散水とにより冷媒を冷却する冷却塔を使用すれば、ランニングコストの一層の低減を図ることができる。
しかし、外気で冷却できる季節は冬期のように寒い時期に限られているため、冷却塔を使用できない場合には別の凝縮器として、冷凍機により冷却した1次冷媒との間で熱交換をする熱交換器が使用される。これにより、冷却塔と熱交換器との切換や併用により、年間を通して対応することができる。
特開2007−127315号公報
しかしながら、冷媒自然循環型の冷却システムにおいて、凝縮器の運転を、冷却塔単独、熱交換器単独、冷却塔及び熱交換器の併用との何れかに切換運転すると、蒸発器の冷却能力不足が生じたり、蒸発器に結露が生じたりする問題が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、冷媒自然循環型の冷却システムにおいて、凝縮器の運転を、冷却塔単独、熱交換器単独、冷却塔及び熱交換器の併用との何れかに切り換運転しても、蒸発器の冷却能力不足や蒸発器に結露が生じたりすることがない電子機器の冷却システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、電子機器からの排熱空気との熱交換によって冷媒を気化させて該気化熱で前記排熱空気を冷却する蒸発器と、前記蒸発器よりも高所に配置されて前記気化された冷媒を液化させる凝縮器と、の間で前記冷媒を自然循環させると共に、前記凝縮器として冷却塔と熱交換器とが前記蒸発器に対して並列に設けられた電子機器の冷却システムにおいて、前記蒸発器で気化した冷媒ガスを前記凝縮器に送る管路であって、ガス用本管の途中から前記冷却塔への第1ガス用枝管と前記熱交換器への第2ガス用枝管に分岐するガス配管と、前記凝縮器で液化した冷媒液体を前記蒸発器に送る管路であって、液体用本管の途中から前記冷却塔への第1液体用枝管と前記熱交換器への第2液体用枝管に分岐する液配管と、前記液配管に対して並列に設けられたバイパス配管と、前記バイパス配管に設けられたタンクと、前記凝縮器の運転を、前記冷却塔単独、前記熱交換器単独、前記冷却塔及び熱交換器の併用の何れかの運転モードに相互に切り換える運転切換手段と、前記運転切換手段で切り換える切り換え先の管路を流れる冷媒流量が前記運転モードに応じた必要冷媒流量になるように、前記タンクと前記液配管との間で冷媒を出し入れして前記タンク液面を前記必要冷媒流量に応じた所定値に調整する冷媒流量調整手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明者は、凝縮器の運転モードを、冷却塔単独、熱交換器単独、冷却塔及び熱交換器の併用との何れかに相互に切り換えると、運転切換時に蒸発器の冷却能力不足が発生する理由を鋭意研究して次の結論を得た。即ち、蒸発器に対して冷却塔と熱交換器とを並列配置すると、冷却塔と蒸発器との間を流れる冷媒の管路容積と、熱交換器と蒸発器との間を流れる冷媒の管路容積とに違いがあり、この管路容積の違いに応じて蒸発器の冷却能力発揮に最適な必要冷媒流量が異なる。これにより、凝縮器の運転切り換え時に、冷媒自然循環型の冷却システムにおける冷媒搬送の駆動力となる液柱高さに過不足が生じるためであるとの知見を得た。即ち、液柱が高くなり過ぎると、冷媒の蒸発温度が高くなって蒸発しにくくなるので、蒸発器の冷却能力が低下する。また、液柱が低くなり過ぎると、液柱の高さが冷媒循環の駆動力となっている自然循環型の冷却システムでは駆動力不足のために冷媒の循環量が減少する。また、蒸発温度低下時には、蒸発器のコイル下方部で結露が発生する。
ここで、冷却塔と蒸発器との間を流れる冷媒液体の管路容積とは、冷却塔内の管路、液配管の管路、ガス配管の管路、及び蒸発器内の管路の合計を言う。熱交換器と蒸発器との管路容積は冷却塔内の管路が熱交換器内の管路に代わるだけで基本的には同様である。
そこで、本発明の請求項1によれば、液配管に対して並列に設けたバイパス配管にタンクを設け、冷媒流量調整手段は、運転切換手段で切り換える切り換え先の管路を流れる冷媒流量が運転モードに応じた必要冷媒流量になるように、タンクと液配管との間で冷媒を出し入れしてタンク液面を必要冷媒流量に応じた所定値に調整するようにした。
ここで、必要冷媒流量とは、例えば冷却塔と蒸発器との間で冷媒が流れる場合の管路容積に応じて蒸発器に最高の冷却性能を発揮させるために必要な冷媒流量を言う。また、運転モードに応じた必要冷媒流量とタンク液面の所定値との関係は、予め予備試験等により得ることができる。
これにより、冷却塔単独、熱交換器単独、冷却塔及び熱交換器の併用との何れの運転モードに相互に切り換えても、切り換え先の管路を直ちに最適な必要冷媒流量になるようにすることができる。したがって、運転モードに応じた最適な液柱を得ることができるので、蒸発器の冷却能力不足や蒸発器に結露が生じたりすることがない。
本発明においては、前記バイパス配管が前記第1液体用枝管と前記第2液体用枝管の何れか一方と前記液体本管とを繋ぐように形成されると共に、前記冷媒流量調整手段は、前記タンク入口に設けられた入口バルブと、前記タンク出口に設けられた出口バルブと、前記タンク液面を計測する液面計と、を備え、前記冷媒流量調整手段は、前記凝縮器の切り換え先の運転モードに応じて前記液面計の測定値が前記所定値になるように前記入口バルブ及び出口バルブの開閉を制御することが好ましい。
これは、タンクを配設するバイパス配管を冷却塔側又は熱交換器側の何れか一方に設け、タンク入口と出口のバルブを開閉してタンク液面を切り換え先の凝縮器に対応した所定値とすることで、切り換え先の管路に必要冷媒流量が流れるように構成したものである。
本発明においては、前記第1液体用枝管と前記第2液体用枝管のうち前記バイパス配管が繋がれていない枝管と前記タンク入口とを繋ぐ補助配管と、前記補助配管に設けられた補助バルブと、を備え、前記冷媒流量調整手段は、前記凝縮器の切り換え先の運転モードに応じて前記液面計の測定値が前記所定値になるように前記入口バルブ、出口バルブ、補助バルブの開閉を制御することが一層好ましい。
これは、補助配管と補助バルブを設けて冷却塔と熱交換器との両方から冷媒液体がタンクに流入するようにしたものである。
これにより、冷却塔及び熱交換器に残留する冷媒液体を確実にタンクに流入させ易くなるので、運転切り換えにおける切り換え後の必要冷媒流量をタンク液面で管理する管理精度が向上する。また、運転切り換えのバルブと冷媒流量調整のバルブとを明確に仕分けできるので、バルブ操作をシンプル化することができる。
本発明においては、前記バイパス配管のタンク入口及び前記タンク出口にはそれぞれポンプが設けられると共に、前記冷媒流量調整手段は、前記凝縮器の切り換え先の運転モードに応じて前記液面計の測定値が前記所定値になるように前記入口及び出口のバルブと前記入口及び出口のポンプとを制御することが好ましい。
これは、タンクを配設するバイパス配管を冷却塔側又は熱交換器側の何れか一方に設けた場合を前提とし、入口バルブ及び出口バルブに加えて入口ポンプ及び出口ポンプを設けるように構成したものである。
これにより、運転切り換えにおける切り換え後の必要冷媒流量をタンク液面で管理する管理精度が一層向上する。
本発明においては、前記バイパス配管のタンク入口及び前記タンク出口と前記補助配管にはそれぞれポンプが設けられると共に、前記冷媒流量調整手段は、前記凝縮器の切り換え先の運転モードに応じて前記液面計の測定値が前記所定値になるように前記タンク入口、タンク出口及び補助配管のバルブと前記タンク入口、タンク出口及び補助配管のポンプとを制御することが好ましい。
これは、補助配管と補助バルブを設けて冷却塔と熱交換器との両方から冷媒液体がタンクに流入するように構成したものを前提とし、入口バルブ、出口バルブ、及び補助バルブに加えて入口ポンプ、出口ポンプ、及び補助ポンプを設けるように構成したものである。
これにより、運転切り換えにおける切り換え後の必要冷媒流量をタンク液面で管理する管理精度が一層向上する。
以上説明したように本発明の電子機器の冷却システムによれば、冷媒自然循環型の冷却システムにおいて、凝縮器の運転を、冷却塔単独、熱交換器単独、冷却塔及び熱交換器の併用との何れかに相互に切り換え運転しても、蒸発器の冷却能力不足や蒸発器に結露が生じたりすることがない。
本発明の電子機器の冷却システムの第1の実施の形態の全体構成を説明する概念図 サーバーラックに段積みされたサーバを説明する説明図 バイパス配管に設けられたタンクの液面高さを、運転モードに対応する所定値で示す説明図 本発明の電子機器の冷却システムの第2の実施の形態の全体構成を説明する概念図 本発明の電子機器の冷却システムの第3の実施の形態の全体構成を説明する概念図
以下、添付図面に従って本発明に係る電子機器の冷却システムの好ましい実施の形態について詳説する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施形態の電子機器の冷却システム10の全体構成を示す概念図である。
同図に示す冷却システム10は、サーバルーム12に設けられたサーバ14の近傍を局所的に冷却するシステムである。また、図1では、サーバルーム12の床面12Aに、4台のサーバ14を段積みしたサーバーラック15を2基図示しているが、実際には、多数のサーバーラック15が配置されている。また、サーバーラック15には、キャスター17(図2参照)が設けられ移動可能に形成される。
図2に示すように、サーバーラック15に段積みされたサーバ14は、エアの吸引口14A及び排気口14Bを備えるとともに、内部にファン14Cを備え、このファン14Cを駆動することによって、吸引口14Aからエアが吸引され、排気口14Bからサーバ14の排熱を伴った排熱空気16が排気される。これにより、サーバ14を冷却することができる。
一方、排熱空気16をそのままサーバルーム12に排気すると、サーバルーム12の室温が上昇し、サーバ14に吸い込む空気温度が高くなってしまう。したがって、排熱空気16を蒸発器20(図1参照)で冷却してからサーバルーム12に排気する必要がある。
図1に示すように、冷却システム10の基本構成は、主として蒸発器20,凝縮器22、24、凝縮器22、24で液化された冷媒液体を蒸発器20に流下させる液配管26、及び蒸発器20で気化した冷媒ガスを凝縮器22、24に送るガス配管28からなる冷媒の自然循環機構として構成される。
蒸発器20はサーバ14の排気口14B近傍に設けられ、蒸発器20の内部には不図示のコイルが設けられる。このコイルの外側を、サーバ排気口14Bから排出された排熱空気16が流れ、コイルの内側を冷媒液体が流れて熱交換される。この結果、コイル内の冷媒液体が排熱空気16から気化熱を奪って蒸発するので、サーバルーム12に排気される排熱空気16が冷却される。これにより、サーバルーム12の温度環境を、サーバ14が正常に動作をするために必要な温度環境に設定できる。
凝縮器22、24は、蒸発器20で気化した冷媒ガスを冷却して凝縮(液化)させる装置であり、蒸発器20よりも高い位置、例えばサーバルーム12の建屋屋上等に設置される。また、凝縮器22、24は冷却塔22と熱交換器24とで構成され、冷却塔22と熱交換器24は蒸発器20に対して互いに並列配置される。
冷却塔22には、冷媒が流れる冷却コイル22Aが収納されると共に、冷却コイル22Aの上方には水を冷却コイル22Aに散水する散水管22Bが設けられる。また、散水管22Bの上方にはファン22Cが設けられ、外気を冷却塔側面開口から取り込んで上面開口から排出することで、散水される水と取り込まれた外気とのカンターカレントを形成する。また、散水管22Bから散水されて冷却塔22の底部に溜まった水は、循環ポンプ22Dにより散水管22Bに戻される。これにより、冷却コイル22A内を流れる冷媒ガスを冷却して凝縮し、冷媒液体に液化させる。
熱交換器24は、冷凍機30のコイル30A内を流れる一次冷媒と、熱交換器24のコイル24A内を流れる冷媒ガスとの間で熱交換することによって冷媒ガスを凝縮して液化するように構成したものである。
蒸発器20と凝縮器22、24は、液配管26とガス配管28とによって循環管路を形成する。即ち、液配管26は、蒸発器20から延びた液体用分岐管26Aが液体用本管26Bに合流した後、液体用本管26Bが冷却塔22への第1液体用枝管26Cと熱交換器24への第2液体用枝管26Dに枝分かれする。そして、第1液体用枝管26Cの上端は、冷却塔22内のコイル22Aの一端に接続されると共に、第2液体用枝管26Dの上端は、熱交換器24内のコイル24Aの一端に接続される。
一方、ガス配管28は、蒸発器20から延びたガス用分岐管28Aがガス用本管28Bに合流した後、ガス用本管28Bが冷却塔22への第1ガス用枝管28Cと熱交換器24への第2ガス用枝管28Dに枝分かれする。そして、第1ガス用枝管28Cの上端は、冷却塔22内のコイル22Aの他端に接続されると共に、第2ガス用枝管28Dの上端は、熱交換器24内のコイル24Aの他端に接続される。
これにより、蒸発器20で気化された冷媒ガスはガス配管28を上昇して凝縮器である冷却塔22及び/又は熱交換器24に自然に送られ、この凝縮器22,24で液化された後、液化された冷媒は液配管26を流下して蒸発器20に自然に送られる。これにより、冷媒の自然循環が行われる。循環する冷媒としては、フロン、あるいは代替フロンとしてのHFC(ハイドロフロロカーボン)等を使用することができる。また、大気圧よりも低い圧力で使用するならば、水を使用することも可能である。
また、本発明における冷却システム10には、凝縮器22、24の運転モードを、冷却塔22単独、熱交換器24単独、冷却塔22及び熱交換器24の併用の何れかの運転モードに相互に切換るための切換手段31が設けられる。切換手段31は、第1及び第2の液体用枝管26C,26Dにそれぞれ設けられた第1及び第2の液体用切換バルブ32A,32Bと、第1及び第2のガス用枝管28C,28Dにそれぞれ設けられた第1及び第2のガス用切換バルブ34A,34Bと、これらのバルブ32A,32B,34A,34Bを制御する切換コントローラ36と、によって構成される。第1及び第2の液体用切換バルブ32A,32B及び第1及び第2のガス用切換バルブ34A,34Bは、枝分かれする近傍に設けられることが好ましい。
そして、例えば、外気温度が低く冷却塔22の冷却能力の大きな冬場は冷却塔22の単独運転が行われる。この場合、切換コントローラ36は、第2液体用切換バルブ32Bと第2ガス用切換バルブ34Bを閉成し、第1液体用切換バルブ32Aと第1ガス用切換バルブ34Aを開成し、蒸発器20と冷却塔22とを繋ぐ循環管路に冷媒を自然循環させる。
また、外気温度が高い夏場は冷却塔22が使用できないので、熱交換器24の単独運転が行われる。この場合、切換コントローラ36は、第1液体用切換バルブ32Aと第1ガス用切換バルブ34Aを閉成し、第2液体用切換バルブ32Bと第2ガス用切換バルブ34Bを開成して、蒸発器20と熱交換器24とを繋ぐ循環管路に冷媒を自然循環させる。
また、春や秋の中間期は、熱交換器24の運転を主体として冷却塔22の運転を併用することで、冷凍機30を冷熱源とする熱交換器24の使用を抑制し、電力コストを削減する。この場合、切換コントローラ36は、第1液体用切換バルブ32Aと第1ガス用切換バルブ34Aを開成し、第2液体用切換バルブ32Bと第2ガス用切換バルブ34Bを開成して、蒸発器20と熱交換器24及び冷却塔22とを繋ぐ循環管路全体に冷媒を自然循環させる。
かかる、冷却塔22の単独運転、熱交換器24の単独運転、冷却塔22と熱交換器24との併用運転とを相互に切り換える場合、蒸発器20の冷却能力が低下したり、結露が発生したりするという問題がある。原因は、蒸発器20に対して冷却塔22と熱交換器24とを並列配置すると、冷却塔22と蒸発器20とを繋ぐ循環管路の容積と、熱交換器24と蒸発器20とを繋ぐ循環管路の容積とに違いがあり、この管路容積の違いに応じて蒸発器の冷却能力発揮に最適な必要冷媒流量が異なる。ここで、冷却塔22と蒸発器20とを繋ぐ循環管路は、冷却コイル22A+第1液体用枝管26C+液体用本管26B+液体用分岐管26A+蒸発器内コイル(図示せず)+ガス用分岐管28A+ガス用本管28B+第1ガス用枝管28Cになる。また、熱交換器24と蒸発器20とを繋ぐ循環管路は、熱交換器コイル24A+第2液体用枝管26D+液体用本管26B+液体用分岐管26A+蒸発器内コイル(図示せず)+ガス用分岐管28A+ガス用本管28B+第2ガス用枝管28Dになる。
そこで、本発明の第1の実施の形態では、上記した冷却システム10の基本構成に以下の構成を付加するようにした。
即ち、第1液体用枝管26Cと液体用本管26Bとの間に、液配管26に対して並列にバイパス配管38が設けられると共に、バイパス配管38の途中にタンク40が設けられる。タンク40には液面計42が設けられ、液面計42で測定されたタンク液面高さは冷媒流量調整コントローラ44に送られる。なお、本実施の形態では、冷却塔22側の第1液体用枝管26Cにバイパス配管38の一端を接続するようにしたが、熱交換器24側の第2液体用枝管26Dにバイパス配管38の一端を接続するようにしてもよい。
また、バイパス配管38のタンク入口には入口バルブ46が設けられると共に、タンク出口には出口バルブ48が設けられる。これらのバルブ46、48の開閉は冷媒流量調整コントローラ44によって制御される。そして、冷媒流量調整コントローラ44は、切換コントローラ36から信号にて入力される運転切り換え先の運転モードに応じて切り換え先の循環管路を流れる冷媒流量が運転モードに応じた必要冷媒流量になるように、タンク40と液体用本管26Bとの間で冷媒液体を出し入れしてタンク液面を必要冷媒流量に応じた所定値に調整する。
ここで、冷却塔22の単独運転、熱交換器24の単独運転、冷却塔22及び熱交換器24の併用運転(以下、単に「併用運転」という)のタンク液面の所定値は、予め予備試験等により得られた必要冷媒流量との関係で設定することができる。例えば、冷却塔22の単独運転の予備試験の例で説明すると、タンク40と液体用本管26Bとの間で冷媒液体を出し入れして冷却塔22と蒸発器20とを繋ぐ循環管路に流す冷媒流量を調整する。そして、蒸発器20の冷却性能が最大になったときの冷媒流量を冷却塔単独運転での必要冷媒流量とする。更に、冷却塔22と蒸発器20とを繋ぐ管路に必要冷媒流量が流れたときのタンク液面高さを液面計42で測定して冷却塔単独運転での所定値とする。これにより、冷却塔22の単独運転、熱交換器24の単独運転、併用運転の各運転モードでの必要冷媒流量をタンク液面で管理することができる。
したがって、冷却塔22と蒸発器20とを繋ぐ循環管路容積が熱交換器24と蒸発器20とを繋ぐ循環管路容積よりも大きい場合、冷却塔22の単独運転は熱交換器24の単独運転よりも循環管路を流れる必要冷媒流量が多くなり、その分、タンク液面高さは低くなる。また、冷却塔22と熱交換器24とを併用する場合には、循環管路容積が最も大きくなり、必要冷媒流量も最も多くなるので、タンク液面高さが最も低くなる。これを図3で示すと、熱交換器24の単独運転のタンク液面高さが最も高くなり、これを所定値Aとする。冷却塔22の単独運転のタンク液面高さが次に高く、これを所定値Bとする。そして、併用運転でのタンク液面高さが最も低くなり、これを所定値Cとする。この場合、併用運転ではタンク40に貯留される冷媒液体が全て冷却塔22及び熱交換器24と蒸発器20とを繋ぐ管路全体に放出されて、タンク液面高さがゼロになるようにしてもよい。
次に、上記の如く構成された冷却システム10において、冷却塔22の単独運転、熱交換器24の単独運転、併用運転の各運転モードを相互に切り換える場合の各バルブの操作を説明する。
なお、ここでは冷却塔22と蒸発器20とを繋ぐ循環管路容積が熱交換器24と蒸発器20とを繋ぐ循環管路容積よりも大きい場合の例で説明する。また、熱交換器24に一次冷媒を送る冷凍機30のON−OFF動作や、冷却塔22のファン22C及び散水管22BのON−OFF動作については、ここでは省略する。
(A)併用運転→熱交換器の単独運転
併用運転時は第1及び第2の液体用切換バルブ32A,32B、第1及び第2のガス用切換バルブ34A,34Bが全て開成して循環管路全体に冷媒が流れており、タンク40の液面が所定値Cの位置にある。この状態から切り換えを開始する。
切換コントローラ36は、第1液体用切換バルブ32Aを閉成する。合わせて、切換コントローラ36は、併用運転から熱交換器24の単独運転に切り換える信号を冷媒流量調整コントローラ44に送る。
信号を受けた冷媒流量調整コントローラ44は、タンク40の入口バルブ46を開成する。これにより、冷却塔22で液化された冷媒液体がタンク40に流入して循環管路全体に流れる冷媒流量が減少する。タンク40に流入する冷媒液体のタンク液面を液面計42で測定し、液面計42の測定値が所定値Aを超えたら、切換コントローラ36は第1ガス用切換バルブ34Aを閉成して蒸発器20から冷却塔22に冷媒ガスが流れないようにする。
次に、冷媒流量調整コントローラ44は、タンク40の出口バルブ48を開成して、タンク40に貯留された冷媒液体を液体用本管26Bに流出させる。このとき、入口バルブ46を開成したままにすることで、冷却塔22内に残留する冷媒液体を全てタンク40に流入させる。
そして、液面計42の測定値が熱交換器24の単独運転でのタンク液面高さである所定値Aになったら出口バルブ48を閉成する。
冷媒流量調整コントローラ44は、最後に入口バルブ46を閉成して、併用運転から熱交換器24の単独運転の切り換えを終了する。
これにより、併用運転の循環管路から熱交換器24の単独運転の循環管路に切り換えることができると共に、熱交換器24の単独運転での最適な必要冷媒流量を、切り換え後の循環管路に流すことができるので、熱交換器24の単独運転に見合った適切な液柱を得ることができる。
(B)併用運転→冷却塔の単独運転
併用運転時は第1及び第2の液体用切換バルブ32A,32B、第1及び第2のガス用切換バルブ34A,34Bが全て開成して循環管路全体に冷媒が流れており、タンク40の液面が所定値Cの位置にある。この状態から切り換えを開始する。
切換コントローラ36は、第2ガス用切換バルブ34Bを閉成する。合わせて、切換コントローラ36は、併用運転から冷却塔22の単独運転に切換る信号を冷媒流量調整コントローラ44に送る。
信号を受けた冷媒流量調整コントローラ44は、タンク40の入口バルブ46を開成して冷媒液体をタンク40に流入させる。このとき、第2液体用切換バルブ32Bは開成したままになっているので、熱交換器24に残留している冷媒液体も第2液体用枝管26D及び第1液体用枝管26Cを流れてタンク40に流入する。
次に、タンク40に流入する液体冷媒のタンク液面を液面計42で測定し、測定値が所定値Bを超えて上昇したら、切換コントローラ36は第2液体用切換バルブ32Bを閉成する。
次に、冷媒流量調整コントローラ44は、入口バルブ46を閉成すると共に出口バルブ48を開成してタンク40に貯留されている冷媒液体を液体用本管26Bに流出させる。そして、液面計42の測定値が冷却塔22の単独運転でのタンク液面である所定値Bまで下がったら出口バルブ48を閉成する。
これにより、併用運転の循環管路から冷却塔22の単独運転の循環管路に切り換えることができると共に、冷却塔22の単独運転での最適な必要冷媒流量を、切り換え後の循環管路に流すことができるので、冷却塔22の単独運転に見合った適切な液柱を得ることができる。
(C)冷却塔の単独運転→熱交換器の単独運転
冷却塔22の単独運転時は第1液体用切換バルブ32A及び第1ガス用切換バルブ34Aが開成し、第2液体用切換バルブ32B及び第2ガス用切換バルブ34Bが閉成し、タンク40の液面が所定値Bの位置にある。この状態から切り換えを開始する。
切換コントローラ36は、第2液体用切換バルブ32B及び第2ガス用切換バルブ34Bを開成すると共に、第1液体用切換バルブ32Aを閉成する。これにより、運転を開始した熱交換器24と蒸発器20との間を冷媒が循環する管路が開通する。このとき、第1ガス用切換バルブ34Aは開成しておいて蒸発器20からの冷媒ガスが冷却塔22に流れ冷媒ガスが液化されるようにする。これにより、蒸発器20からの冷媒ガスの一部が熱交換器24ではなく冷却塔22に送られ、後記するように、冷却塔22で液化された冷媒液体がタンク40に流入する。この結果、熱交換器24と蒸発器20との間の循環管路を循環する冷媒流量が減少する。合わせて、切換コントローラ36は、冷却塔22の単独運転から熱交換器24の単独運転に切り換える信号を冷媒流量調整コントローラ44に送る。
信号を受けた冷媒流量調整コントローラ44は、タンク40の入口バルブ46を開成して冷却塔22で液化された冷媒液体をタンク40に流入させる。これにより、タンク液面は冷却塔22の単独運転での所定値Bから上昇する。
また、液面計42はタンク液面高さを測定し、測定値を冷媒流量調整コントローラ44に送る。冷媒流量調整コントローラ44は、タンク液面が所定値Aを超えたら第1ガス用切換バルブ34Aを閉成して冷却塔22での液化を停止すると共に、入口バルブ46を開成したままにして、冷却塔22に残留する冷媒液体をタンク40に流下させる。
次に、冷媒流量調整コントローラ44は、タンク40の出口バルブ48を開けてタンク40に貯留されている冷媒液体を液体用本管26Bに流出させる。そして、液面計42の測定値が熱交換器24の単独運転でのタンク液面である所定値Aまで下がったら、出口バルブ48を閉成し、最後に入口バルブ46を閉成する。
これにより、冷却塔22単独運転の循環管路から熱交換器24単独運転の循環管路に切り換えることができると共に、熱交換器24の単独運転での最適な必要冷媒流量を、切り換え後の循環管路に流すことができるので、熱交換器24の単独運転に見合った適切な液柱を得ることができる。
(D)熱交換器の単独運転→冷却塔の単独運転
熱交換器24の単独運転時は第2液体用切換バルブ32B及び第2ガス用切換バルブ34Bが開成し、第1液体用切換バルブ32A及び第1ガス用切換バルブ34Aが閉成し、タンク40の液面高さが所定値Aの位置にある。この状態から切り換えを開始する。
切換コントローラ36は、第1液体用切換バルブ32A及び第1ガス用切換バルブ34Aを開成すると共に、第2ガス用切換バルブ34Bを閉成する。これにより、運転を開始した冷却塔22と蒸発器20との間を冷媒が循環する循環管路が開通する。このとき、第2液体用切換バルブ32Bは開成しておいて運転停止した熱交換器24に残留する冷媒液体が第2液体用枝管26D及び第1液体用枝管26Cを流れ、後記するようにタンク40に流入するようにする。合わせて、切換コントローラ36は、熱交換器24の単独運転から冷却塔22の単独運転に切り換えた信号を冷媒流量調整コントローラ44に送る。
信号を受けた冷媒流量調整コントローラ44は、タンク40の入口バルブ46を開成して冷媒液体(熱交換器24の残留分も含む)をタンク40に流入させる。液面計42はタンク液面高さを測定し、測定値を冷媒流量調整コントローラ44に送る。
次に、冷媒流量調整コントローラ44は、熱交換器24の残留分等の冷媒液体がタンク40に流入して、タンク液面が切り換え前の所定値Aよりも高くなるので、流入が停止したらタンク40の入口バルブ46及び第2液体用切換バルブ32Bを閉成する。
次に、冷媒流量調整コントローラ44は、出口バルブ48を開成してタンク40に貯留されている冷媒液体を液体用本管26Bに流出させる。そして、液面計42の測定値が冷却塔22の単独運転でのタンク液面である所定値Bまで下がったら、出口バルブ48を閉成し、熱交換器24の単独運転→冷却塔22の単独運転への切り換えを終了する。
これにより、熱交換器24単独運転の循環管路から冷却塔22単独運転の循環管路に切り換えることができると共に、冷却塔22の単独運転での最適な必要冷媒流量を、切り換え後の管路に流すことができるので、冷却塔22の単独運転に見合った適切な液柱を得ることができる。
(E)熱交換器の単独運転→併用運転
熱交換器24の単独運転時は第2液体用切換バルブ32B及び第2ガス用切換バルブ34Bが開成し、第1液体用切換バルブ32A及び第1ガス用切換バルブ34Aが閉成し、タンク40の液面が所定値Aの位置にある。この状態から切り換えを開始する。
切換コントローラ36は、第1液体用切換バルブ32A及び第1ガス用切換バルブ34Aを開成する。これにより、循環管路全体が開通する。合わせて、切換コントローラ36は、熱交換器24の単独運転から併用運転に切り換える信号を冷媒流量調整コントローラ44に送る。
信号を受けた冷媒流量調整コントローラ44は、タンク40の出口バルブ48を開成してタンク40に貯留されていた冷媒液体を液体用本管26Bに流出させる。そして、液面計42の測定値が併用運転のタンク液面である所定値Cまで下がったら出口バルブ48を閉成する。
これにより、熱交換器24単独運転の管路から併用運転の循環管路全体に切り換えることができると共に、併用運転での最適な必要冷媒流量を、切り換え後の管路全体に流すことができるので、併用運転に見合った適切な液柱を得ることができる。
(F)冷却塔の単独運転→併用運転
冷却塔22の単独運転時は第1液体用切換バルブ32A及び第1ガス用切換バルブ34Aが開成し、第2液体用切換バルブ32B及び第2ガス用切換バルブ34Bが閉成し、タンク40の液面が所定値Bの位置にある。この状態から切り換えを開始する。
切換コントローラ36は、第2液体用及切換バルブ32B及び第2ガス用切換バルブ34Bを開成する。これにより、循環管路全体が開通する。合わせて、切換コントローラ36は、冷却塔22の単独運転から併用運転に切り換える信号を冷媒流量調整コントローラ44に送る。
信号を受けた冷媒流量調整コントローラ44は、タンク40の出口バルブ48を開成してタンク40に貯留されていた冷媒液体を液体用本管26Bに流出させる。そして、液面計42の測定値が併用運転のタンク液面である所定値Cまで下がったら出口バルブ48を閉成する。
これにより、冷却塔22単独運転の循環管路から併用運転の循環管路全体に切り換えることができると共に、併用運転での最適な必要冷媒流量を、切り換え後の管路全体に流すことができるので、併用運転に見合った適切な液柱を得ることができる。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施形態の冷却システム100の全体構成を示す概念図である。尚、第1の実施の形態の冷却システム10と同様の部材及び装置は、同じ符号を付すと共に、説明は省略する。
図4に示すように、タンク40を設けるバイパス配管38が繋がれていない第2液体用枝管26Dからタンク40入口に補助配管50が延設されると共に、補助配管50には補助バルブ52が設けられる。補助バルブ52の開閉は冷媒流量調整コントローラ44によって制御される。
このように、第1及び第2の液体用枝管26C,26Dの両方からタンク40入口に冷媒液体を流入できるようにすることで、第2液体用切換バルブ32Aを使用することなく熱交換器24に残留する冷媒液体をタンク40に直接流入させることができる。したがって、熱交換器24に残留する冷媒液体を確実にタンクに流入させ易くなるので、必要冷媒流量をタンク液面で管理する管理精度が向上する。また、運転切り換えのためのバルブ32A,32B,34A,34Bと冷媒流量調整のためのバルブ46、48、52とを明確に仕分けできるので、バルブ操作をシンプル化することができる。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施形態の冷却システム200の全体構成を示す概念図である。尚、第1の実施の形態の冷却システム10と同様の部材及び装置は、同じ符号を付すと共に、説明は省略する。
図5に示すように、バイパス配管38のタンク40入口とタンク40出口にそれぞれ入口ポンプ54と出口ポンプ56を配設し、入口ポンプ54及び出口ポンプ56のON−OFFを冷媒流量調整コントローラ44で制御するようにしたものである。
そして、入口バルブ46を開成すると同時に入口ポンプ54をONにし、入口バルブ46を閉成する同時に入口ポンプ54をOFFにする。同様に、出口バルブ48を開成すると同時に出口ポンプ56をONにし、出口バルブ48を閉成する同時に出口ポンプ56をOFFにする。なお、ポンプ54、56がバルブ機能を備えているタイプのものであれば、バルブは必ずしも必要はない。
このように、タンク40と液体用本管26Bとの間での冷媒液体の出し入れを行う駆動力を、入口及び出口のバルブ46、48の開閉による自然流下(重力エネルギー)によらず、入口及び出口のポンプ54、56で強制的に行うようにした。これにより、冷却塔22及び熱交換器24に残留する冷媒液体を確実に且つ短時間でタンク40に流入させることができる。更に、タンク40内に貯留される冷媒液体を、運転モードに見合った所定値になるように短時間で精度良く液体用本管26Bに流出させることができる。
これにより、運転切り換えにおける切り換え後の必要冷媒流量をタンク液面で管理する管理精度が一層向上する。
なお、図5は図1の第1の実施の形態にポンプ54、56を配設するようにしたが、図4の第2の実施の形態の場合には、補助配管50にも補助ポンプ(図示せず)を配設することが好ましい。
10、100、200…電子機器の冷却システム、12…サーバルーム、12A…床面、14…サーバ、15…サーバーラック、16…排熱空気、20…蒸発器、22…冷却塔、24…熱交換器、26…液配管、28…ガス配管、30…冷凍機、32A…第1液体用切換バルブ、32B…第2液体用切換バルブ、34A…第1ガス用切換バルブ、34B…第2ガス用切換バルブ、36…切換コントローラ、38…バイパス配管、40…タンク、42…液面計、44…冷媒流量調整コントローラ、46…入口バルブ、48…出口バルブ、50…補助配管、52…補助バルブ、54…入口ポンプ、56…出口ポンプ

Claims (5)

  1. 電子機器からの排熱空気との熱交換によって冷媒を気化させて該気化熱で前記排熱空気を冷却する蒸発器と、前記蒸発器よりも高所に配置されて前記気化された冷媒を液化させる凝縮器と、の間で前記冷媒を自然循環させると共に、前記凝縮器として冷却塔と熱交換器とが前記蒸発器に対して並列に設けられた電子機器の冷却システムにおいて、
    前記蒸発器で気化した冷媒ガスを前記凝縮器に送る管路であって、ガス用本管の途中から前記冷却塔への第1ガス用枝管と前記熱交換器への第2ガス用枝管に分岐するガス配管と、
    前記凝縮器で液化した冷媒液体を前記蒸発器に送る管路であって、液体用本管の途中から前記冷却塔への第1液体用枝管と前記熱交換器への第2液体用枝管に分岐する液配管と、
    前記液配管に対して並列に設けられたバイパス配管と、
    前記バイパス配管に設けられたタンクと、
    前記凝縮器の運転を、前記冷却塔単独、前記熱交換器単独、前記冷却塔及び熱交換器の併用の何れかの運転モードに相互に切り換える運転切換手段と、
    前記運転切換手段で切り換える切り換え先の管路を流れる冷媒流量が前記運転モードに応じた必要冷媒流量になるように、前記タンクと前記液配管との間で冷媒を出し入れして前記タンク液面を前記必要冷媒流量に応じた所定値に調整する冷媒流量調整手段と、を備えたことを特徴とする電子機器の冷却システム。
  2. 前記バイパス配管が前記第1液体用枝管と前記第2液体用枝管の何れか一方と前記液体本管とを繋ぐように形成されると共に、
    前記冷媒流量調整手段は、
    前記タンク入口に設けられた入口バルブと、
    前記タンク出口に設けられた出口バルブと、
    前記タンク液面を計測する液面計と、を備え、
    前記冷媒流量調整手段は、前記凝縮器の切り替え先の運転モードに応じて前記液面計の測定値が前記所定値になるように前記入口バルブ及び出口バルブの開閉を制御することを特徴とする請求項1の電子機器の冷却システム。
  3. 前記第1液体用枝管と前記第2液体用枝管のうち前記バイパス配管が繋がれていない枝管と前記タンク入口とを繋ぐ補助配管と、
    前記補助配管に設けられた補助バルブと、を備え、
    前記冷媒流量調整手段は、前記凝縮器の切り換え先の運転モードに応じて前記液面計の測定値が前記所定値になるように前記入口バルブ、出口バルブ、補助バルブの開閉を制御することを特徴とする請求項2の電子機器の冷却システム。
  4. 前記バイパス配管のタンク入口及び前記タンク出口にはそれぞれポンプが設けられると共に、
    前記冷媒流量調整手段は、前記凝縮器の切り換え先の運転モードに応じて前記液面計の測定値が前記所定値になるように前記入口及び出口のバルブと前記入口及び出口のポンプとを制御することを特徴とする請求項2の電子機器の冷却システム。
  5. 前記バイパス配管のタンク入口及び前記タンク出口と前記補助配管にはそれぞれポンプが設けられると共に、
    前記冷媒流量調整手段は、前記凝縮器の切り換え先の運転モードに応じて前記液面計の測定値が前記所定値になるように前記タンク入口、タンク出口及び補助配管のバルブと前記タンク入口、タンク出口及び補助配管のポンプとを制御することを特徴とする請求項3の電子機器の冷却システム。
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