JP5330367B2 - ミスト発生装置 - Google Patents
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Description
このミスト発生装置では、ケースの背面に形成したタンク収容凹部に、液体貯留タンクを装着する。タンク内の液体は、ケース内の前側位置に設けたミスト発生部に供給経路を介して案内される。ミスト発生部は、案内された液体を併設したヒータにて加熱し沸騰させてミスト化する。ミスト発生部で生成したミストは、上方に案内され、上方位置に設けられた高圧放電部にてイオン化された後に、ケースの前側上部に形成したミスト吐出口から、前方斜め上方に向かって外部に吐出される。
また、上記構成においては、前記ミスト発生部は、前記加熱部と前記復液路の間に設置することが好ましい。
また、上記構成においては、前記温度検知手段は、検知した温度が所定の温度に達した時、前記加熱部への通電を停止する制御部を設けることが好ましい。
以下、本発明をミスト発生装置の一種である美容器に具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
なお、給水タンクT内に水を入れる場合、給水タンクTをハウジング4のタンク収容凹部11aから引き出す。そして、弁部材25を、円筒口24から取り外し、円筒口24から水を注入する。水を注入した後、弁部材25を締めて、給水タンクTをハウジング4のタンク収容凹部11aに装着することによって給水は完了する。
ここで、自動復帰型バイメタル式サーモスタット50のオフを140℃に設定したのは、水がヒータHにて沸騰している時には、ヒータHの温度は水との熱交換作用にて140℃以上は上昇しない。しかしながら、沸騰室40の水が空になり、水との熱交換作用が行われなくなると、ヒータHが140℃を超えて温度上昇をし続けようとする。そのため、この温度上昇を防止するために、自動復帰型バイメタル式サーモスタット50がオンからオフの状態にして、ヒータHへの給電を遮断し加熱動作を停止させている。
また、自動復帰型バイメタル式サーモスタット50のヒータHの外側面Sf2に対する取着位置は、ヒータHの外側面Sf2の下側に取着されている。詳述すると、自動復帰型バイメタル式サーモスタット50は、沸騰室40に水が導入されてくる下側通路41の中心軸線に対して上下方向に直交する線上であって同下側通路41に近い下側位置に取着されている。本実施形態では、ヒータH(アルミケースAC)の下端から20mm上側位置に自動復帰型バイメタル式サーモスタット50を取着している。
図6に示すように、ハウジング4の左側内側面4aであってヒータHの外側面Sf2と対向する位置には、金属膜51が貼着されている。金属膜51は、アルミ箔よりなり、ヒータHの表面から発生する余分な熱を、ハウジング4に放熱拡散し、ハウジング4とヒータHとの間で行われる熱交換による熱平衡状態の温度はさらに低くすることができる。
図7に示すように、タンク収容部材11及びミスト発生本体31を支持している底板3は、その内底面3aに、略四角枠状に形成された防水壁60が形成されている。略四角枠状に形成された防水壁60は、図6に示すように、上方に設けた制御回路基板54が、その四角枠に内包する大きさ及び位置に形成されている。防水壁60は、外部からの水が防水壁60内に入り込むのを防止する。そして、ヒータH、自動復帰型バイメタル式サーモスタット50から制御回路基板54へと延びる配線53が防水壁60内を通って制御回路基板54に配線されている。
今、解除ロッド17の上動によって操作ロッド28が上動することによって、弁部材25及び弁体Bが開口すると、給水タンクT内の水は、タンク収容部材11の底部14の導出口15を経て供給パイプ16に送液される。供給パイプ16に送液された水は、給水パイプP1、下側通路41を介して沸騰室40に供給される。
(1)上記実施形態によれば、ヒータHの外側面Sf2をハウジング4の左側内側面4aと対向するように外側に配置して、ヒータHの表面から発生する余分な熱を、ハウジング4の外側に向けるようにした。このとき、ハウジング4とヒータHとの間での熱交換は、外部の低い温度にさらされたハウジング4で冷やされた空気とで行われることから、熱交換による熱平衡状態の空気温度は低くなる。
(2)上記実施形態によれば、ハウジング4の左側内側面4aであってヒータHの外側面Sf2と対向する位置に、金属膜51を貼着した。従って、金属膜51によってヒータHの表面から発生する余分な熱を、ハウジング4に放熱拡散し、ハウジング4とヒータHとの間で行われる熱交換による熱平衡状態の温度はさらに低くすることができる。
(3)上記実施形態によれば、ミスト発生本体31にヒータHが直接取着されて形成された沸騰室40の下部に下側通路41を形成し、給水パイプP1を介して供給パイプ16から送液される給水タンクTの水を沸騰室40に導入するようにした。すなわち、給水タンクTの水を、常に、沸騰室40の下側から導入するようにした。そして、沸騰室40を形成するヒータH(アルミケースAC)に自動復帰型バイメタル式サーモスタット50を取着した。
従って、給水タンクTから低い温度の水によってヒータH(アルミケースAC)が速くヒータH(アルミケースAC)が125℃まで下がり、自動復帰型バイメタル式サーモスタット50をオンさせるため、いちはやく再利用することが可能なる。
(4)上記実施形態によれば、大径部34の傾斜した段差面とつながった復液路33を設け、大径部34で受け止められた上方に位置する構成部品で結露した水(結露水)を、大径部34の傾斜した段差面を伝って復液路33に導入されるようにした。従って、結露水を、復液路33を介して沸騰室40に還流させ再利用させることができる。
(5)上記実施形態によれば、ミスト発生本体31をヒータHと復液路33の間に設置したので、ヒータHとミスト発生本体31との間、すなわち、沸騰室40での熱交換は効率がよくなる。
(6)上記実施形態によれば、底板3の内底面3aに水が浸入しない防水壁60を形成し、美容器1の下側を通って制御回路基板54に引き回される配線53を防水壁60内に集約させて制御回路基板54に導くようにした。従って、配線53が水に付着されることが無く、ヒータHを正常に加熱動作させることができる。
(7)上記実施形態によれば、底板3の内底面3aであって防水壁60の外側に、水排出孔61を形成した。従って、底板3の内底面3aに溜まった水は、内部で溜まることなく外部に排出されて衛生的である。
次に、本発明の第2実施形態について図8に従って説明する。
本実施形態は、第1実施形態で温度検知手段として自動復帰型バイメタル式サーモスタット50を使用したが、本実施形態では手動復帰型のバイメタル式サーモスタットを使用する点が相違する。そして、本実施形態では、給水タンクTがタンク収容部材11に装着されたとき、手動復帰型のバイメタル式サーモスタットがヒータHの温度を検出する点に特徴を有する。
図8に示すように、第1実施形態で、自動復帰型バイメタル式サーモスタット50が取着されたヒータHのハウジング4の左側内側面4aと対向する外側面Sf2には、手動復帰型バイメタル式サーモスタット70が取着されている。手動復帰型バイメタル式サーモスタット70は、ヒータHの温度(アルミケースACの表面温度)を検知する。手動復帰型バイメタル式サーモスタット70は、操作ボタン71が設けられ、操作ボタン71が押下されている状態でヒータHの温度を検出する。反対に、操作ボタン71が押下されていない時、手動復帰型バイメタル式サーモスタット70は、ヒータHの温度は検出しない。
今、給水タンクTがタンク収容凹部11aに装着されていない時、検知ロッド75は、スプリングSP3の弾性力にて半球状の検知突起77がタンク収容凹部11a内に突出した後退位置にある。従って、検知ロッド75が後退位置にあることから、手動復帰型バイメタル式サーモスタット70の操作ボタン71は、操作レバー82からの押下が解除されている。
本実施形態によれば、第1実施形態の上記(1)〜(7)に加えて、補給のために給水タンクTを美容器1から取り外している時は、ヒータHへの給電が遮断されるため、沸騰室40の空炊きやミスト発生本体31の異常加熱を未然に防止できる。そのため、美容器1内に設けられた各構成部品が熱で損傷することはない。
・上記実施形態では、ヒータHの外側面Sf2を、ハウジング4の左側内側面4aに相対向するように配置したが、これに限定されるものではない。これを、ヒータHの外側面Sf2を、ハウジング4の右側内側面、前側内側面、又は、後側内側面に対向させて配置するように実施してもよい。
・上記実施形態では、液体として水に具体化したが、アルカリイオン水、美容液を含んだ水、電解水、芳香剤を含んだ水等で実施してもよい。
Claims (7)
- 筐体を形成するハウジングと、
前記ハウジング内に収容されて、液体を貯留する液体貯留部と、
前記ハウジング内に収容されて、前記液体貯留部から前記液体を送液するための送液通路と、
前記ハウジング内に収容されて、前記送液通路から送液された前記液体をミスト化するミスト発生部と、
前記ハウジング内に収容されて、送液された前記液体あるいは前記ミスト発生部で発生させたミストを加熱するための加熱部と、
前記ミストを前記ハウジング外部へ導くためのミストを外部に吐出するミスト吐出口と、
を備えたミスト発生装置であって、
前記加熱部について、前記加熱部の一側を前記ミスト発生部と対向するように配置し、前記加熱部の他側を前記ハウジングの内面と対向するように配置し、
前記加熱部の他側から発生する熱を前記加熱部と対向する前記ハウジングの内面を介して前記ハウジングの外側に放熱するように前記加熱部を前記ハウジングの内面に近接して配置し、
前記加熱部と対向するハウジングの内面には、前記加熱部の他側から発生する熱を拡散する金属膜を設けたことを特徴とするミスト発生装置。 - 請求項1に記載のミスト発生装置において、
前記ミスト発生部は、前記ミスト吐出口付近に付着した液体を還流する復液路を備えたことを特徴とするミスト発生装置。 - 請求項2に記載のミスト発生装置において、
前記復液路は、前記ミスト吐出口付近に付着した液体を、前記ミスト発生部の下部に設けた液体流入口に還流することを特徴とするミスト発生装置。 - 請求項2又は3に記載のミスト発生装置において、
前記ミスト発生部は、前記加熱部と前記復液路の間に設置したことを特徴とするミスト発生装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のミスト発生装置において、
前記加熱部に、その加熱部の表面温度を検出する温度検知手段を設けたことを特徴とするミスト発生装置。 - 請求項5に記載のミスト発生装置において、
前記温度検知手段は、検知した温度が予め定めた温度に達した時、前記加熱部への通電を停止する制御部を設けたことを特徴とするミスト発生装置。 - 請求項5又は6に記載のミスト発生装置において、
前記温度検知手段は、前記加熱部の下側位置にであって前記ミスト発生部の下部に設けた液体流入口に近い位置に設置したことを特徴とするミスト発生装置。
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