JP5328273B2 - 体液吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、経血や排尿を吸収保持する体液吸収性物品、より詳しくは、経血や排尿を誘導するための圧搾条溝を有する体液吸収性物品に関する。
従来、特許文献1及び2のように、液透過性のトップシートと、不透液性のバックシートと、トップシートとバックシートとの間に介在された高吸収性のポリマー粒子を有する吸収層と、その表面に長さ方向へ延びる複数条の圧搾条溝とを含む体液吸収性物品は公知である。
特開2000−83994号公報 特開2000−51269号公報
特許文献1の体液吸収性物品では、該物品の両側部において、長さ方向へ延びる一対の圧搾条溝が形成されており、圧搾条溝の下には高吸収性ポリマー粒子を含む高密度の吸液性繊維があり、圧搾条溝に流入した経血を速やかに吸収、拡散して経血の横漏れを防止している。
特許文献2の体液吸収性物品では、該物品の中央部において高吸収性ポリマー粒子を混合したポリマーシートを積層して立体部を形成し、立体部を環状の圧搾条溝で囲むことによって、より立体部の立体感を強調し、該物品のフィット性及び吸収性の向上が図られている。
しかし、特許文献1の体液吸収性物品では、圧搾条溝に流入した経血が圧搾条溝の下に位置する高吸収性ポリマー粒子に吸収され、高吸収性ポリマー粒子は膨潤してゲル化し、ブロックを形成する。このとき、膨潤ブロックの形成によって圧搾条溝の形状が崩れて経血が充分に拡散することができなくなったり、また、製造工程において、圧搾するときに、圧搾条溝の下にある高吸収性ポリマー粒子の凹凸により、トップシートが破れて、高吸収性ポリマー粒子が外部へ漏出するおそれがある。
また、特許文献2の体液吸収性物品では、多量の体液が排泄された場合には、排泄された体液が圧搾条溝を越えて、圧搾条溝の外方に位置する高吸収性ポリマー粒子の存在しない、吸収容量の低い領域に拡散するので、その吸収容量を超えた体液の一部が該領域に吸収されず、体液吸収性物品の外部へ漏れ出るおそれがある。
そこで、本発明では、製造時にトップシートが破れて高吸収性ポリマーが外部へ漏れ出るおそれがなく、かつ、圧搾条溝の外方へ拡散した体液を速やかに吸収することのできる体液吸収性物品の提供を課題とする。
前記課題を解決するために、本発明が対象とするのは、上面及び下面と、透液性のトップシートと、不液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介在し、分離する高吸収性ポリマー粒子を有する吸収層と、前記上面から前記下面へ向かって延びる圧搾条溝とを含む体液吸収性物品である。
この発明の特徴とするところは、前記吸収層が、透液性の上部シートと、透液性の下部シートと、前記上下部シート間に分布する前記高吸収性ポリマー粒子とから形成され、前記上下部シートの向かい合う内面どうしが接合手段によって接合されており、前記吸収層の配置された領域が、前記高吸収性ポリマー粒子が存在する分布域と、前記高吸収性ポリマー粒子の存在しない前記吸収層において前記上下部シートのみから形成された非分布域とに区分され、前記圧搾条溝が前記非分布域に形成されており、前記非分布域が前記圧搾条溝の周縁部から外方へ延在しており、前記圧搾条溝が、前記物品の中央部を囲む連続的または非連続的な略環状の溝から形成され、前記非分布域が前記圧搾条溝の形状に沿うような略環状を有してその周縁部から外方へ延在しており、前記分布域が、前記非分布域に囲まれて、その内側に位置する内側分布域と、前記非分布域の外方に位置する外側分布域とに区分されていること、にある。
本発明は、前記特徴とする構成のほかに、以下の好ましい実施の形態を含む。
(1)前記接合手段が、ホットメルト接着剤であって、前記上下部シートの前後端部と両側縁部とには、高吸収性ポリマーが分布しておらず、前記高吸収性ポリマー粒子が体液を吸収して膨潤することによって、前記前後端部及び前記両側縁部を除き、前記内側分布域と前記外側分布域における前記接合手段の接合が解除される。
(2)前記吸収層と前記バックシートとの間に、高吸収性のポリマー粒子と親水性繊維とを混合して形成された保液層が配置されている。
(3)前記圧搾条溝が、前記トップシートの上面から前記保液層まで延びている。
本発明では、圧搾条溝が、高吸収性ポリマー粒子の存在しない非分布域に形成されているので、製造時に、高吸収性ポリマー粒子の凹凸によってトップシートが破れて高吸収性ポリマーが外部へ漏れ出るおそれはなく、また、高吸収性ポリマー粒子が体液を吸収して膨潤し、ゲル化してブロックを形成しても、圧搾条溝の形状が変形することはなく、経血誘導作用と物品の折曲誘導作用が阻害されるおそれはない。
体液吸収性物品の一例として生理用ナプキンを例にとり、添付の図面を参照して本発明の詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1は、生理用ナプキン10の模式的平面図、図2は、図1のII−II線断面図である。図1では、ナプキン10の縦軸がPで表されている。
図1及び2に示すとおり、ナプキン10は、縦長の矩形状を有し、長さ方向及び幅方向と、透液性のトップシート11と、不透液性のバックシート12と、トップシート11とバックシート12との間に介在された吸収層13と、縦軸Pに関して対称の形状を有する圧搾条溝14とを含む。トップシート11とバックシート12とは、吸収層13の周縁から延出する部分で重なり合い、ホットメルト接着剤(図示せず)を介して接合されている。
吸収層13は、透液性のプラスチックフィルムから形成された上部シート15と、透液性のプラスチックフィルムから形成された下部シート16と、上下部シート15,16に包被された高吸収性ポリマー粒子17とを含む。上下部シート15,16は、接合手段18によって互いに固定され、パッド状またはシート状を有している。上部シート15は、下部シート16よりも幅方向へ僅かに延出し、両シート15,16の接合された両側縁部は、吸収層13の下側において、内方へ向かって折り返されている。
圧搾条溝14は、内方へ僅かに湾曲して長さ方向へ延び、縦軸Pに関して対称であって幅方向へ離間対向する一対の両側溝と、両側溝間において、該両側溝に接続することなく、外方へ凸となり幅方向へ延び、長さ方向へ離間対向する前後端溝とから形成されており、全体として非連続的な略環状を呈している。
圧搾条溝14は、吸収層13をトップシート11とバックシート12との間に介在させた状態において、後述するように、高吸収性ポリマー粒子17が存在しない部位でトップシート11の上側から熱エンボス加工を施して形成されたものであって、トップシート11と、上部シート15と下部シート16とは圧搾され、周辺よりも密度の高い、厚さ方向へ延びる高密度部位20,21が形成されている。
図1に示すとおり、圧搾条溝14の周縁部には、圧搾条溝14の形状に沿うように略環状を有する、吸収層13の内部にポリマー粒子17が分布していない第1非分布域23が形成されており、第1非分布域23の内外側には、吸収層13の内部に分離する(いわば、ばらばらに散る状態)高吸収性ポリマー粒子17が存在している分布域が形成されている。具体的には、第1非分布域23に囲まれた、ナプキン10の中心部には内側分布域24が形成されており、第1非分布域23の外方には外側分布域25が形成されている。このように、圧搾条溝14の底部及びその周縁部近傍には、高吸収性ポリマー粒子17が分布していないので、高吸収性ポリマー粒子17が経血を吸収して膨潤したとしても、圧搾条溝14の底面を押し上げたり、圧搾条溝14の形状を変形させたりすることはなく、圧搾条溝14の経血誘導作用とナプキン10の折曲誘導作用とが阻害されることはない。
すなわち、この種の物品の分野では既に知られているように、圧搾条溝14は、高吸収性ポリマー粒子17が分布して僅かに上方へ隆起している内側分布域24上に排泄されて、内側分布域24から圧搾条溝14に流れて落ちてきた経血をナプキン10の長さ方向へ速やかに移行する経血誘導手段としての役割と、ナプキン10の使用時において、ナプキン10全体を着用者の身体へ向かって僅かに湾曲させて、その中央部に位置する内側分布域24を着用者の身体により密着させるための折曲誘導手段としての役割とを有する。
しかし、高吸収性ポリマー粒子17が圧搾条溝14の底部及びその周縁部近傍に分布している場合には、経血を吸収したポリマー粒子17は膨潤してゲル化し、膨潤ブロックを形成するので、圧搾条溝14を押し上げ、その形状を変形させて、経血の速やかな移行とナプキン10の折り曲げとを妨げるおそれがある。
特に、本物品を吸尿パッド等に用いた場合には、多量の体液の吸収を要するので、吸収層13の内部により多くの高吸収性ポリマー粒子17を散布する必要があるが、その場合には、圧搾条溝14の底部に高吸収性ポリマー粒子17が分布していると、高吸収性ポリマー粒子17による凹凸によって、圧搾工程中に、トップシート11が破れてしまうおそれがある。
本発明では、圧搾条溝14が高吸収性ポリマー粒子17が分布していない第1非分布域23に形成されているので、高吸収性ポリマー粒子17が経血を吸収して膨潤してゲル化し、膨潤ブロックを形成しても、それによって圧搾条溝14の形状が変形することはなく、経血誘導作用及びナプキン10の折曲作用が妨げられるおそれはない。
また、圧搾条溝14の底部に高吸収性ポリマー粒子17が分布していないので、その凹凸によって圧搾時にトップシート11が破れるおそれはなく、さらに、圧搾条溝14の周縁部近傍に高吸収性ポリマー粒子17が存在していないことから、ゲルブロックが圧搾条溝14に流入した経血の浸透、拡散を妨げるおそれもない。
このような効果を奏するために、第1非分布域23は、圧搾条溝14の周縁から所与寸法外方へ延在している。具体的には、第1非分布域23は、圧搾条溝14の幅寸法よりも、2〜5mmの範囲で外方へ延在していることが好ましい。2mm以下の場合には、ナプキン10の製造工程において、圧搾条溝14を形成する際に、多少のずれが生じて、圧搾条溝14の一部が内側及び外側分布域24,25に形成されるおそれがあり、一方、5mm以上の場合には、第1非分布域23の範囲が比較的に広くなり、ナプキン10全体の吸収性能が低下するおそれがあるからである。
ナプキン10の前後端部には、幅方向へ延びる第2非分布域26と第3非分布域27とがそれぞれ形成されている。このように、ナプキン10の前後端部に第2及び第3非分布域26,27が形成されているので、前後端部を接合するときに、高吸収性ポリマー粒子17による凹凸がなく、トップシート11とバックシート12との接合が容易となるとともに、経血が前後端部にまで拡散されず、経血が前後端部から外部へ漏れ出るおそれもない。また、後述するように、高吸収性ポリマー粒子17が自らの膨潤により、ホットメルト接着剤による接合手段18の接合を解除したとしても、高吸収性ポリマー粒子17が吸収層13から外部へ漏れ出ないようにするために、吸収層13の前後端部と両側縁部とに高吸収性ポリマー粒子17が分布していないことが好ましい。
高吸収性ポリマー粒子17を被包する上下部シート15,16は、一枚の透液性シートから形成してもよいし、上下部シート15,16の接合端部と接合側縁部とが、内方へ折り返されていてもよい。後者の場合には、これらシート部材のクッション性が増すので、着用感を向上するとともに、体圧がかかっても、吸収層13から経血が外部へ押し出されることはない。
上下部シート15,16には、液透過性のシート部材であれば、公知の材料を制限なく用いることができ、例えば、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、親水処理された開孔プラスチックフィルム、またはこれらの不織布とプラスチックフィルムを積層してなるラミネートシートから形成することができる。さらに具体的に言えば、ポリエチレンとポリプロピレンからなる芯鞘樹脂繊維をウエブ状にしたエアスルー不織布であって、重量10〜50g/m、厚さ0.3〜0.5mm、繊度1.8〜4.0dtexのものを用いることが好ましい。
高吸収性ポリマー粒子17としては、重量が100〜600g/mであって、例えば、澱粉のグラフト重合体、セルロース変性物、水溶性高分子の架橋物、自己架橋型アクリル酸金属塩等、従来、生理用ナプキンや使い捨ておむつ等の吸収性物品の吸収材料として知られている、自己重量の数倍以上の吸水性を有する、公知の水不溶性の高分子ヒドロゲル粒子を用いることができる。高吸収性ポリマー粒子17の重量が100g/m以下の場合には、吸収された経血が逆戻りする(リウエット)おそれがあり、重量が600g/m以上の場合には、高吸収性ポリマー17のゲルブロックが肥大化して、経血の吸収速度が低下するおそれがある。
また、下部シート16の内面には、接合手段18を介して上部シート15の内面と固着し易いように、凹凸処理が施されていてもよい。
接合手段18には、熱エンボスと、ホットメルト接着剤との両方を用いることができる。
熱エンボス加工をする場合には、下部シート16の内面に高吸収性ポリマー粒子17を所定の領域に散布し、その内面に上部シート15の内面を重ね合わせて吸収層13を形成した後に、吸収層13の表面にエンボスロールによって熱エンボス加工をする。熱エンボス加工中に高吸収性ポリマー粒子17が第1非分布域23に拡がらないようにするために、高吸収性ポリマー粒子17を下部シート16の内面に散布した後は、上下部シート15,16を速やかに重ね合わせて、平坦なライン上で加工することが好ましい。
また、エンボスパターンは、多様の形状、寸法を有するものを採用することができるが、一辺が0.5〜5mmの正方形、または直径が0.5〜5mmのドット状のエンボスパターンであって、エンボス部どうしの離間距離が2〜10mmである千鳥状のパターンでなされていることが好ましい。この場合には、エンボス領域が必要以上に硬化したり、フィルム化して液透過性を損なうおそれがなく、かつ、ナプキン10の着用中にナプキン10全体がよれたり揉まれたりしても、接合手段18の接合が解除されて、高吸収性ポリマー粒子17がナプキン10の外部へ漏れ出るおそれはない。
一方、接合手段18としてホットメルト接着剤を塗工する場合には、上部シート15の内面に高吸収性ポリマー粒子17を所定の領域に散布し、下部シート16の内面にホットメルト接着剤を塗工して、下部シート16の内面と上部シート15の内面とを重ね合わせることによって、吸収層13が形成される。
ホットメルト接着剤は、コーター、コントロールシーム、スパイラル、サミット式などの各種の塗工方法により、SIS系ホットメルト接着剤、SBS系ホットメルト接着剤、SEBS系ホットメルト接着剤などこの種の物品で一般的に用いられるものを制限なく用いることができる。
具体的には、コーター塗工による場合には、塗工幅を0.5〜5mm、ピッチを1〜5mm、塗工量を3〜10g/mの範囲にそれぞれ設定して、くし状のパターンで塗工することが好ましい。また、さらに好ましくは、180°の引き剥がし粘着力が0.5N/mm以上であるホットメルト接着剤を用いて、塗工幅を1〜2mm、ピッチを1〜3mm、塗工量を3〜5g/mの範囲に設定して、くし状のパターンでコーター塗工する。この場合には、ナプキン10の製造工程中や包装状態において、不用意に接合手段18の接合が解除されることはなく、かつ、高吸収性ポリマー粒子17が経血を吸収して膨潤したときに、高吸収性ポリマー粒子17が分布されていない吸収層13の前後端部と両側縁部とを除き、外側分布域25と内側分布域24とにおいて接合手段18の接合が解除されるので、高吸収性ポリマー粒子17が上下部シート15,16に押え付けらえることはなく、その吸収性能が阻害されることはない。
図3(a),(b)は、本発明の他の実施形態を示す図2と同様の模式的断面図である。ナプキン10の基本的な構成は図2と同様であるので、相違する構成について以下に述べる。
図3(a)では、吸収層13とバックシート12との間に、保液層28が形成されている。保液層28は、パルプからなる親水性繊維と高吸収性のポリマー粒子とをティッシュペーパで包被したものであって、これにより、ナプキン10の吸収容量が増大するとともに、吸収速度を向上することができる。具体的には、高吸収性のポリマー粒子(図示せず)と親水性繊維との質量比が3:7〜5:5であることが好ましい。特に、排尿パッドなどの多量の体液の吸収を要する場合には、吸収層13のほかに、複数の吸収層、保液層が配置されていることが好ましい。
また、保液層28の上方には吸収層13が配置しているので、ナプキン10に体圧がかかり、保液層28から経血が押し出されて、トップシート11の側へ浸透する場合であっても、浸透してきた経血は吸収層13に吸収されるので、経血がトップシート11の表面から滲出するおそれはない。
図3(b)では、圧搾条溝14が、トップシート11の表面から保液層28まで延びており、トップシート11の一部と、吸収層13の一部と保液層28の一部とが圧搾されて保液層28の内部に、その周辺よりも高密度の高密度部位20,21が形成されている。このように、圧搾条溝14が保液層28にまで延びている場合には、圧搾条溝14に流入してその底面に滞留した経血が保液層28に直接吸収されるので、トップシート11の表面に多量の経血が排泄されたとしても、経血をトップシート11の表面からナプキン10の内部へ速やかに吸収することができる。
図4(a)は、第1非分布域23の他の実施の形態を示すナプキン10の平面図であり、図4(b)及び(c)は、圧搾条溝14の他の実施の形態を示すナプキン10の平面図である。
図4(a)では、第1非分布域23の一部が、圧搾条溝14の両側溝間において、直状を有し、内側分布域24を横断して幅方向へ延びており、長さ方向へ離間対向する一対の横断部位23a,23bを形成している。このように、第1非分布域23は圧搾条溝14の形状とは無関係の形状を有するものであってもよく、ナプキン10全体の吸収性能を考慮して、適宜、第1非分布域23と内側及び外側分布域24,25との範囲を設定することができる。
図4(b)では、圧搾条溝14は、長さ方向へ直状に延び、幅方向に離間対向する一対の両側溝から形成されており、図4(b)では、圧搾条溝14は、ナプキン10の中央部を囲む一連の環状の溝から形成されている。圧搾条溝14の形状は、図示された形態に限定されるものではなく、経血をナプキン10の長さ方向へ移行するものである限りにおいては、多様の形状を採用することができる。
なお、本発明は、ナプキンのみならず、排尿を吸収、保持する排尿パッド、使い捨ておむつ等の体液吸収性物品に適用することができる。また、各種の体液吸収性物品を構成する材料として、公知の材料を制限なく用いることができる。
ナプキンの平面図。 図1のII−II線断面図。 (a),(b)他の実施形態を示す図2と同様の断面図。 (a)〜(c)他の実施形態を示すナプキンの平面図。
符号の説明
10 ナプキン
11 トップシート
12 バックシート
13 吸収層
14 圧搾条溝
15 上部シート
16 下部シート
17 高吸収性ポリマー粒子
18 接合手段
23 第1非分布域(非分布域)
24 内側分布域
25 外側分布域
26 第2非分布域
27 第3非分布域
28 保液層

Claims (4)

  1. 上面及び下面と、透液性のトップシートと、不液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介在し、分離する高吸収性ポリマー粒子を有する吸収層と、前記上面から前記下面へ向かって延びる圧搾条溝とを含む体液吸収性物品において、
    前記吸収層が、透液性の上部シートと、透液性の下部シートと、前記上下部シート間に分布する前記高吸収性ポリマー粒子とから形成され、前記上下部シートの向かい合う内面どうしが接合手段によって接合されており、
    前記吸収層の配置された領域が、前記高吸収性ポリマー粒子が存在する分布域と、前記高吸収性ポリマー粒子の存在しない前記吸収層において前記上下部シートのみから形成された非分布域とに区分され、前記圧搾条溝が前記非分布域に形成されており、前記非分布域が前記圧搾条溝の周縁部から外方へ延在しており、
    前記圧搾条溝が、前記物品の中央部を囲む連続的または非連続的な略環状の溝から形成され、前記非分布域が前記圧搾条溝の形状に沿うような略環状を有してその周縁部から外方へ延在しており、前記分布域が、前記非分布域に囲まれて、その内側に位置する内側分布域と、前記非分布域の外方に位置する外側分布域とに区分されていることを特徴とする物品。
  2. 前記接合手段が、ホットメルト接着剤であって、前記上下部シートの前後端部と両側縁部とには、高吸収性ポリマーが分布しておらず、前記高吸収性ポリマー粒子が体液を吸収して膨潤することによって、前記前後端部及び前記両側縁部を除き、前記内側分布域と前記外側分布域とにおける前記接合手段の接合が解除される請求項記載の物品。
  3. 前記吸収層と前記バックシートとの間に、高吸収性のポリマー粒子と親水性繊維とを混合して形成された保液層が配置されている請求項1又は2に記載の物品。
  4. 前記圧搾条溝が、前記トップシートの上面から前記保液層まで延びている請求項1〜3のいずれかに記載の物品。
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