JP5328251B2 - エレベータ監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、遠隔監視により故障エレベータの復旧を指示するエレベータ監視システムに関するものである。
エレベータ装置は、地震が発生した際、走行中のエレベータを緊急停止するように設定されている。このエレベータの停止状態を解除し、かご内の乗客を避難させるために最寄り階あるいは特定階にかごを移動させ、この避難動作の後に通常運転に戻すことをエレベータの「復旧」と呼ぶ。乗客は、エレベータの緊急停止から最寄り階あるいは特定階にかごが移動するまで公社できず、かご内にとどまることになる。これを「かご閉じ込め」と呼ぶ。
ここで、「復旧」は、エレベータの安全確保を目的に保守員によって確認作業の後に実行される。エレベータの緊急停止の発報を受け取った遠隔監視センタに駐在する保守員は、緊急停止したエレベータが設置されているビルに出動し、エレベータが走行しても安全であることを確認した後で初めてエレベータを「復旧」させる。
ところで、地震の多くは広域にわたって発生するため、大規模地震の発生時には複数のビルでエレベータの「かご閉じ込め」が同時で且つ大量に発生することが多い。このため、エレベータの緊急停止の発報を受け取った遠隔監視センタでは、限られた人数の保守員をいかに出動させるかを決定するため、各エレベータに「復旧」の優先順位をつけることが重要な課題となる。
特許文献1では、複数のビルで複数のエレベータの閉じ込め故障が発生した場合、エレベータの異常状態とエレベータかご内の荷重とが監視センタに通報され、監視センタによりエレベータかご内の荷重が少ないものから順番にエレベータの復旧作業に取りかかる旨の出動指示が出されるという発明が開示されている。
特許文献2では、専用操作釦が操作されたか否かにより弱者の乗車有無が判断され、弱者を降車に適した階へ運ぶという発明が開示されている。
「弱者」とは、車椅子使用者、視力障害者等、あるいは、体力的に十分ではない(健常者ではない)人を指す。
特許文献3では、緊急時にエレベータかごを避難階に移動させることにより、建物の中に居る人を自力で避難させる方法/システムに関する発明が開示されている。開示されている発明では、昇降機集中監視センタ(監視装置)およびエレベータと昇降機集中監視センタとを接続する通信装置は存在せず、複数のビルそれぞれに設置されたエレベータにて同時に閉じ込め故障(エレベータかごを移動させることができなくなる故障)が発生した場合の乗客の救出について対象とされていない。
特開平7−33353号公報 特許第3728357号公報 特開2004−203623号公報
一般的に、弱者は介助者(または、介助犬)や補装具(例えば、車いす)と共に行動する場合が多く、弱者が乗車したエレベータは介助者や補装具の重量分、荷重が重くなる。
このため、特許文献1に開示されている発明では、弱者が乗車しているために本来は優先的な復旧が必要とされるエレベータに対する復旧作業が後回しになる可能性がある。
また、特許文献2に開示されている発明には、健常者により専用操作釦が操作されてしまうと、弱者の乗車有無を正しく判断することができないという課題がある。
また、特許文献3に開示されている発明には、複数のビルそれぞれに設置されたエレベータにて同時に閉じ込め故障が発生した場合、エレベータかご内に閉じ込められた乗客を救出させる事は困難であるという課題がある。
本発明は、弱者が乗車しているエレベータに対して優先的に復旧作業が行われるようにすることを目的とする。
本発明のエレベータ監視システムは、エレベータの乗客を識別する個人識別情報を取得し、エレベータに異常が発生した場合、取得した個人識別情報に基づいて前記乗客の属性を示す個人属性情報を取得すると共に取得した個人属性情報を送信する複数のエレベータシステムと、前記複数のエレベータシステムそれぞれから受信した乗客の個人属性情報に基づいてエレベータの復旧優先順位を決定するエレベータ監視装置とを有することを特徴とする。
本発明によれば、弱者が乗車しているエレベータに対して優先的に復旧作業が行われるようにすることができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるエレベータ監視システム20の構成図である。
実施の形態1におけるエレベータ監視システム20の構成について、図1に基づいて以下に説明する。
エレベータ監視システム20は、複数の建物(Aビル21、Bビル22)に設けられたエレベータシステム23と各建物のエレベータシステム23を遠隔監視する昇降機集中監視センター24とを有する。昇降機集中監視センター24は、エレベータ(昇降機)の保守会社やビルの管理会社により複数の建物それぞれに設置されているエレベータが一括して監視される施設である。
エレベータシステム23は、利用者が乗車するエレベータかご25(25A〜25D)およびエレベータかご25を昇降制御するエレベータ制御装置9(9A、9C、9D)を備える。エレベータかご25とエレベータ制御装置9とを主な構成とする装置をエレベータまたはエレベータ装置という。
さらに、エレベータシステム23は、C/R1(1A〜1D)、C/R制御装置2(2A、2C)および個人ID情報記憶装置4(4A、4C)を備える。
C/R1(乗客識別情報入力部の一例)は、IDカードからカードID番号(乗客識別情報の一例)を読み取るカードリーダである。以下、エレベータの利用許可を予め受けた者を登録利用者といい、登録利用者に対して発行されたIDカードを登録IDカードという。
IDカードは、特定のユニークなカードID番号が記憶されたメモリを有するICチップと無線通信用のアンテナとが内蔵されたICカードである。以下、登録IDカードに記憶されているカードID番号を登録カードID番号という。登録カードID番号は登録利用者の個人識別に用いられる。
C/R1は、近接されたIDカードから無線通信により非接触でカードID番号を読み取り、自己を識別するIDとして予め設定されているC/RID番号とIDカードから読み取ったカードID番号(以下、読取カードID番号という)とをカード読取データ91としてC/R制御装置2に出力する。
C/R1は、各エレベータかご25内に設置されていてもよいし、各階のエレベータ乗場に設置されていてもよいし、建物の入り口に設置されていてもよい。以下、C/R1がエレベータかご25内に設置されているものとして説明する。
個人ID情報記憶装置4(4A、4C)(個人情報記憶部の一例)は、登録利用者の登録カードID番号が予め記憶されている記憶装置である。
記憶装置とは、磁気ディスク装置や半導体メモリ(例えば、RAM)のことである。
C/R制御装置2(2A、2C)(個人属性情報取得部の一例)は、C/R1から入力されたカード読取データ91に含まれる読取カードID番号に基づいて利用者に対する認証処理を行い、利用者が登録利用者であるか否かを判定する装置である。
C/R制御装置2は、カード読取データ91に含まれる読取カードID番号を個人ID情報記憶装置4に記憶されている各登録カードID番号と照合する。C/R制御装置2は、読取カードID番号に一致する登録カードID番号が存在する場合に照合結果「OK」(認証)と判定し、読取カードIDに一致する登録カードID番号が存在しない場合に照合結果「NG」(非認証)と判定する。照合結果「OK」は利用者が登録利用者であることを示し、照合結果「NG」は利用者が登録利用者でないことを示す。
照合結果「OK」と判定した場合、C/R制御装置2は、C/RID番号、読取カードID番号および後述する利用者の属性情報を照合結果データ92としてエレベータインタフェース装置5に出力する。
後述するように、エレベータ制御装置9はC/R制御装置2による認証があった場合(照合結果:OK)にのみエレベータかご25を昇降制御する。つまり、利用者はC/R制御装置2により認証された場合にのみエレベータを使用することができる。
エレベータシステム23は、C/R1、C/R制御装置2および個人ID情報記憶装置4を備えることにより、不審者がエレベータを使用して建物内を自由に移動することを防ぎ、建物内のセキュリティ性を高める。
C/R1、C/R制御装置2および個人ID情報記憶装置4は、認証装置、セキュリティ装置の一例である。
エレベータシステム23は、C/R1、C/R制御装置2および個人ID情報記憶装置4の代わりに、または、C/R1、C/R制御装置2および個人ID情報記憶装置4と共に、その他の認証装置、セキュリティ装置を備えてもよい。
エレベータシステム23は、利用者の指紋、指静脈、声紋、虹彩、顔画像などの生体情報を取得し、取得した生体情報を予め登録された生体情報と照合して利用者の認証処理を行う生体認証装置を備えてもよい。
図2は、実施の形態1における個人ID情報テーブル30を示す図である。
個人ID情報記憶装置4(4A)には、登録カードID番号の管理に用いられる表形式のデータとして、図2に示すような個人ID情報テーブル30が記憶されている。
個人ID情報テーブル30は、第1列にカードID番号31(個人識別情報)が設定されると共に第2列以降に個人ID情報32(個人属性情報)が設定され、カードID番号31と個人ID情報32とが対応付けられている。
カードID番号31は登録カードID番号を示し、個人ID情報32はカードID番号31で識別される登録利用者の属性情報を示す。
以下、カードID番号31と個人ID情報32とを示す各行(レコード)を個人情報33という。
C/R制御装置2は、読取カードID番号にカードID番号31が一致する個人情報33が個人ID情報テーブル30に含まれる場合に、利用者を認証し、読取カードIDと当該個人情報33に設定されている個人ID情報32とを照合結果データ92として後述するエレベータインタフェース装置5に出力する。
個人ID情報32の詳細については後述する。
図1において、エレベータシステム23は、さらに、エレベータインタフェース装置5(5A、5C)および行先階情報記憶装置6(6A、6C)を備える。
行先階情報記憶装置6は、登録利用者毎に定められた行先可能階が記憶されている記憶装置である。
行先可能階とは、登録利用者がエレベータで移動することが許可されている階のことであり、建物の玄関階、登録利用者の居住階およびその他の特定階を指す。登録利用者が移動を希望する階(例えば、友人の居住階)が管理者に許可された場合に、その階がその他の特定階となる。
図3は、実施の形態1におけるAビル21の行先階テーブル40およびエレベータ号機テーブル50を示す図である。
行先階情報記憶装置6(6A)には、各登録利用者の行先可能階の管理に用いられる表形式のデータとして、図3に示すような行先階テーブル40が記憶されている。
行先階テーブル40は、第1列にカードID番号41が設定されると共に第2列に行先可能階42を示す情報(以下、単に行先可能階42という)が設定され、カードID番号41と行先可能階42とが対応付けられている。
カードID番号41は登録カードID番号を示し、行先可能階42はカードID番号41で識別される登録利用者の行先可能階を示す。
図3の行先階テーブル40は、登録カードID番号「000001」で識別される登録利用者が、エレベータを使用して、1階(玄関階)、5階(居住階)および3階(その他の特定階)に移動できることを示している。
行先階情報記憶装置6(6A)には、さらに、C/R1に対応するエレベータの号機を示す表形式のデータとして、図3に示すようなエレベータ号機テーブル50が記憶されている。
エレベータ号機テーブル50は、第1列にC/RID番号51が設定されると共に第2列にエレベータ号機ID52が設定され、C/RID番号51とエレベータ号機ID52とが対応付けられている。
C/RID番号51は各号機に対してエレベータかご25内やエレベータ乗場に設置されているC/R1を識別するIDを示し、エレベータ号機ID52はC/RID番号51で識別されるC/R1が設置されているエレベータの号機を識別するIDを示す。
図3において、エレベータ号機ID52の設定値として示す「xバンク目のy号機」の「バンク」とは、エレベータの単位(または、エレベータの制御単位)を示す。バンクおよびエレベータの数は、エレベータ制御装置9の数に対応する。また、「号機」とはエレベータかご25および昇降路を指している。
大きな建物では1つの階に複数のエレベータ乗場が設けられ、各エレベータ乗場では1機または複数号機のエレベータ(以下、エレベータ群という)が稼働する。このエレベータ乗場を共通にする1つのエレベータ群を「1バンク」という。1バンクに備わる1台または複数台のエレベータかご25は、1台のエレベータ制御装置9により昇降制御される。
20階建てのAビル21にはエレベータが1バンク設けられ、エレベータは1階から10階までの低層階を昇降する1号機と1階(玄関階)および10階から20階までの高層階を昇降する2号機とを有する。1号機のエレベータかご25A内にはC/RID番号「01」で識別されるC/R1Aが設置され、2号機のエレベータかご25B内にはC/RID番号「02」で識別されるC/R1Bが設置されている。エレベータ制御装置9Aは1号機のエレベータかご25Aおよび2号機のエレベータかご25Bを昇降制御する。
図3のエレベータ号機テーブル50は、C/RID番号「01」で識別されるC/R1Aが1号機のエレベータかご25Aに設置され、C/RID番号「02」で識別されるC/R1Bが2号機のエレベータかご25Bに設置されていることを示している。
Bビル22には建物の東側に設けられたエレベータと建物の西側に設けられたエレベータとの計2バンクが設けられ、各エレベータはそれぞれ1号機のみ有する。
1バンク目のエレベータかご25C内にはC/RID番号「01」で識別されるC/R1Cが設置され、2バンク目のエレベータかご25D内にはC/RID番号「02」で識別されるC/R1Dが設置されている。エレベータ制御装置9Cは1バンク目のエレベータかご25Cを昇降制御し、エレベータ制御装置9Dは2バンク目のエレベータかご25Dを昇降制御する。
図4は、実施の形態1におけるBビル22のエレベータ号機テーブル50を示す図である。
図4に示すエレベータ号機テーブル50は、Bビル22のエレベータシステム23に備わる行先階情報記憶装置6Cに記憶され、C/RID番号「01」で識別されるC/R1Cが1バンク目のエレベータかご25Cに設置されていると共にC/RID番号「02」で識別されるC/R1Dが2バンク目のエレベータかご25Dに設置されていることを示している。
図1において、エレベータインタフェース装置5は、C/R制御装置2から入力された照合結果データ92に基づいて、利用者の行先可能階、利用者が乗車しているエレベータかご25および利用者の個人ID情報32をエレベータ制御装置9に通知する装置である。
エレベータインタフェース装置5は、照合結果データ92に含まれる読取カードID番号にカードID番号41が一致するレコードを行先階情報記憶装置6に記憶されている行先階テーブル40から抽出し、抽出したレコードに設定されている行先可能階42を取得する。取得された行先可能階42は、利用者の行先可能階を示す。
さらに、エレベータインタフェース装置5は、照合結果データ92に含まれるC/RID番号に対応するレコードを行先階情報記憶装置6に記憶されているエレベータ号機テーブル50から抽出し、抽出したレコードに設定されているエレベータ号機ID52を取得する。取得されたエレベータ号機ID52は、利用者が乗車しているエレベータかご25を識別する。
そして、エレベータインタフェース装置5は、行先階テーブル40から取得した行先可能階42、エレベータ号機テーブル50から取得したエレベータ号機ID52および照合結果データ92に含まれる個人ID情報32を運行制御データ93としてエレベータ制御装置9に出力する。エレベータ制御装置9が複数存在する場合、エレベータインタフェース装置5は、エレベータ号機テーブル50から取得したエレベータ号機ID52に対応するエレベータ制御装置9を出力先として、運行制御データ93を出力する。
図4に示す行先階情報記憶装置6Cにおいて、エレベータ号機テーブル50から取得したエレベータ号機ID52が「『1バンク目』の1号機」を示す場合、エレベータインタフェース装置5Cは、「1バンク目」のエレベータかご25Cを制御するエレベータ制御装置9Cに対して運行制御データ93を出力する。
図1において、エレベータシステム23は、さらに、利用者ID情報記憶装置10(10A、10C、10D)をエレベータ制御装置9毎に備える。
エレベータ制御装置9は、エレベータインタフェース装置5から入力された運行制御データ93に基づいて、エレベータかご25に乗車している利用者の個人ID情報32を利用者ID情報記憶装置10に記憶して管理する。
ここで、利用者の個人ID情報32について説明する。
利用者の個人ID情報32とは、年齢、性別、障害の有無など、利用者(エレベータの乗客)が有する属性を示す情報である。
図2において、個人ID情報テーブル30の個人ID情報32には、登録利用者の属性情報として、「子供」、「老人」、「性別」および「障害者」について属性を示す数値(以下、属性値という)が設定されている。
「子供」の欄には、当該登録利用者が子供の場合には「1」、非子供の場合には「0」が設定される。
「老人」の欄には、当該登録利用者が老人の場合には「1」、非老人の場合には「0」が設定される。
「性別」の欄には、当該登録利用者が女性の場合には「1」、男性の場合には「0」が設定される。
「障害者」の欄には、当該登録利用者が介助者や補装具を必要とする障害者の場合には「2」、介助者や補装具を必要としない障害者の場合には「1」、健常者の場合には「0」が設定される。
「子供」、「老人」、「性別」および「障害者」は、複数のエレベータで異常が発生した場合に、他のエレベータに乗車している人より優先して救出されるべき人(弱者)であるか否かの判断要素となる属性(以下、弱者属性という)の一例である。
個人ID情報テーブル30には、値が大きいほど救出優先度の高い弱者であることを示す弱者属性の属性値が、カードID番号31で識別される登録利用者毎に、個人ID情報32として設定されている。
図5は、実施の形態1における利用者管理テーブル60を示す図である。
エレベータ制御装置9は、エレベータインタフェース装置5から入力された運行制御データ93に基づいて、自己が制御するエレベータかご25に乗車している利用者の個人ID情報32を利用者管理テーブル60で管理する。
利用者管理テーブル60は、各号機のエレベータかご25に乗車している利用者の個人ID情報32の管理に用いられる表形式のデータであり、エレベータ制御装置9により利用者ID情報記憶装置10に記憶される。
利用者管理テーブル60は、第1列にエレベータ号機ID61が設定されると共に第2列以降に個人ID情報62が設定され、エレベータ号機ID61と個人ID情報62とが対応付けられている。
エレベータ号機ID61はエレベータの号機を示し、個人ID情報62は当該号機のエレベータかご25に乗車している利用者の属性を示す。
エレベータ制御装置9は、運行制御データ93に含まれるエレベータ号機ID52に対応するレコードを利用者管理テーブル60から抽出し、抽出したレコードに対して運行制御データ93に含まれる個人ID情報32を設定する。または、エレベータ制御装置9は、抽出したレコードに設定されている個人ID情報62の属性値に対して、運行制御データ93に含まれる個人ID情報32の属性値を加算する。属性値の加算は、当該号機のエレベータかご25に対してIDカードにより認証を受けた複数の利用者が同乗していることを示す。
図5の利用者管理テーブル60は、健常者である男性の老人がAビル21の1号機のエレベータかご25Aに乗車していることを示している。
エレベータ制御装置9は、通常時(運行制御データ93の入力が無いとき)、エレベータかご25内に設置されている行先呼び制御盤(行先階指定用の釦やエレベータかごのドア開閉用の釦などを有するもの)の操作を無効にしている。そして、エレベータ制御装置9は、運行制御データ93の入力が有ったとき、行先呼び制御盤の操作を有効にする。エレベータ制御装置9は、行先呼び制御盤に対して、運行制御データ93に含まれる行先可能階に対応する行先階指定用の釦を有効にする。行先呼び制御盤は、有効な行先階指定用の釦が押下されたとき、押下された釦に対応する行先階を示す情報(以下、行先呼びまたはエレベータ呼びという)をエレベータ制御装置9に送信する。以下、エレベータ制御装置9への行先呼びの送信を行先呼びの発生という。行先呼びが発生した場合、エレベータ制御装置9は、行先呼びが示す行先階にエレベータかご25を昇降させると共に、エレベータかご25に乗車している利用者の個人ID情報32を運行制御データ93に基づいて利用者管理テーブル60に設定する。
また、エレベータ制御装置9は、エレベータかご25が行先階に到着したとき、利用者管理テーブル60に設定した個人ID情報62を初期化して、エレベータかご25に乗車していた利用者の個人ID情報62を利用者管理テーブル60から削除する。エレベータかご25に複数の利用者が乗車し、エレベータかご25が特定の利用者の行先階に到着した場合、エレベータ制御装置9は特定の利用者分の個人ID情報62の属性値を差し引いて利用者管理テーブル60を更新する。
これにより、エレベータ制御装置9は、昇降中の各号機のエレベータかご25に乗車している利用者について個人ID情報62を管理することができる。
図1において、エレベータシステム23は、さらに、昇降機集中監視センター24と通信接続する第1の通信装置8(8A、8C)を備える。
エレベータシステム23に備わる第1の通信装置8は、インターネット、LANまたは電話網などの通信網を介して、無線または有線により、昇降機集中監視センター24に備わる第2の通信装置11とデータ通信を行う。
エレベータ制御装置9(異常検出部)は、エレベータの各所に取り付けられた各センサにより計測されたセンサ値に基づいて、各エレベータの異常(例えば、閉じ込め故障)を検出する。
エレベータの異常を検出した場合、エレベータ制御装置9は、異常が検出されたエレベータの号機(以下、故障エレベータという)に対して利用者管理テーブル60に設定されている個人ID情報62、つまり、故障エレベータに乗車している利用者の個人ID情報62を含めて、エレベータ利用者情報94を第1の通信装置8を介して昇降機集中監視センター24に送信する。
エレベータ制御装置9は、故障エレベータに対して設定されている個人ID情報62の各属性値を合計した属性合計値を個人ID情報62として含めて、エレベータ利用者情報94を昇降機集中監視センター24に送信する。カードID番号「000002」で識別される利用者の個人ID情報32(図2参照)が利用者管理テーブル60に設定されている場合、エレベータ制御装置9は、属性合計値「4(=0[子供]+1[老人]+1[性別]+2[障害者])」を個人ID情報62として含めて、エレベータ利用者情報94を昇降機集中監視センター24に送信する。
前述の通り、個人ID情報62の属性値は、値が大きいほど救出優先度が高い弱者属性の属性値を示している。つまり、個人ID情報62の属性値を合計した属性合計値は、値が大きいほど、当該エレベータの復旧優先度が高いことを示す。
また、エレベータ制御装置9は、故障エレベータを識別する故障エレベータ識別情報をエレベータ利用者情報94に含める。
例えば、エレベータ制御装置9は、故障エレベータが設置されているビル名、当該ビルの住所・電話番号、故障エレベータのエレベータ号機ID61を故障エレベータ識別情報としてエレベータ利用者情報94に含める。ビル名、住所や電話番号は予め記憶部(利用者ID情報記憶装置10)に記憶されているものとする。
昇降機集中監視センター24は、第2の通信装置11、監視装置12およびエレベータ利用者情報記憶装置13を備える。
第2の通信装置11は、各エレベータシステム23の第1の通信装置8(8A、8C)とデータ通信を行い、各エレベータシステム23からエレベータ利用者情報94を受信する。
監視装置12は、第2の通信装置11により受信されたエレベータ利用者情報94に基づいて、故障エレベータの復旧を監視作業員に促す出動指示95を表示装置に表示する。
第2の通信装置11が複数の故障エレベータのエレベータシステム23からエレベータ利用者情報94を受信した場合、監視装置12は、エレベータ利用者情報94に含まれる個人ID情報62に基づいて各故障エレベータの復旧優先順位を決定する。個人ID情報62が示す属性合計値が大きい故障エレベータほど復旧優先順位は高い。
出動指示95は、故障エレベータ識別情報および復旧優先順位を示す。
エレベータ利用者情報記憶装置13は、第2の通信装置11により受信された各故障エレベータのエレベータ利用者情報94が記憶される記憶装置である。
C/R制御装置2、エレベータインタフェース装置5、エレベータ制御装置9および監視装置12は、CPUを用いて動作する。各装置はメモリを備え、メモリにはOSや各装置の処理を示すプログラムなどが記憶されている。プログラムはCPUおよびOSにより実行され、CPUおよびOSはプログラムを実行して各装置を機能させる。
図6は、実施の形態1におけるエレベータ監視システム20のエレベータ監視方法を示すフローチャートである。
実施の形態1におけるエレベータ監視システム20のエレベータ監視方法について、図6に基づいて以下に説明する。
各建物の各エレベータシステム23は以下に説明するS110〜S152を実行し、昇降機集中監視センター24の監視装置12は以下に説明するS160を実行する。
C/R1はIDカードから読み取ったカードID番号を含めてカード読取データ91をC/R制御装置2に出力し(S110)、C/R制御装置2はカードID番号を照合する(S120)。
照合結果が「OK」である場合、C/R制御装置2は照合結果データ92をエレベータインタフェース装置5に出力し(S122)、エレベータインタフェース装置5は照合結果データ92に基づいて運行制御データ93をエレベータ制御装置9に出力し(S130)、エレベータ制御装置9は運行制御データ93に基づいてエレベータかご25を昇降させると共にかご内にいる利用者の個人ID情報62を記憶する(S140)。
エレベータかご25の昇降中に故障が検出された場合、エレベータ制御装置9はかご内にいる利用者の情報を示すエレベータ利用者情報94を監視装置12に送信し(S152)、監視装置12は故障が発生した複数のエレベータの復旧優先順位をエレベータ利用者情報94に基づいて決定して監視作業員に出動を指示する(S160)。
エレベータかご25の昇降中に故障が検出されなかった場合、エレベータ制御装置9は個人ID情報62を削除する(S151)。
以下に、各処理の詳細について説明する。
<S110:ID読取処理>
エレベータの利用者は、行先呼びが無効になっている使用不可のエレベータを使用可能にするために、エレベータかご25内に設置されているC/R1に登録IDカードを近づけ、C/R1に登録カードID番号を読み取らせる。
C/R1は、近接するIDカードからカードID番号を読み取り、読み取った読取カードID番号と自己を識別するC/RID番号(以下、読取C/RID番号という)とをカード読取データ91としてC/R制御装置2に出力する。
<S120:ID照合処理>
C/R制御装置2は、C/R1により出力されたカード読取データ91を入力し、カード読取データ91に含まれる読取カードID番号を個人ID情報記憶装置4に記憶されている個人ID情報テーブル30(図2参照)の各カードID番号31と比較照合する。
<S121:照合判定処理>
そして、C/R制御装置2は、読取カードID番号に対応するレコード(読取カードID番号=カードID番号31)(以下、一致個人IDレコードという)が存在する場合に照合結果「OK」(認証)と判定し、一致個人IDレコードが存在しない場合に照合結果「NG」(非認証)と判定する。
照合結果が「NG」(非認証)の場合、以降の処理は実行されず、利用者はエレベータを利用することができない。これにより、エレベータシステム23は、エレベータの利用許可を受けている登録利用者以外の人に対して、エレベータを用いて建物内を勝手に移動させないようにすることができる。
<S122:照合結果出力処理>
照合判定処理(S121)において照合結果が[OK](認証)であった場合、C/R制御装置2は、読取カードID番号に対応した一致個人IDレコードを個人ID情報テーブル30から抽出し、抽出した一致個人IDレコードから当該利用者の属性情報を示す個人ID情報32を取得する。個人ID情報32は、優先して救出されるべき弱者を示す属性(弱者属性)について当該利用者の属性値を示している。属性値が大きいほど、弱者の度合は強く、救出優先度は高い。
そして、C/R制御装置2は、カード読取データ91に含まれる読取カードID番号および読取C/RID番号と一致個人IDレコードから取得した個人ID情報32とを照合結果データ92としてエレベータインタフェース装置5に出力する。
<S130:運行制御データ出力処理>
エレベータインタフェース装置5は、C/R制御装置2により出力された照合結果データ92を入力し、照合結果データ92に含まれる読取カードID番号を検索キーにして行先階テーブル40(図3参照)を検索し、読取カードID番号に対応するレコード(読取カードID番号=カードID番号41)(以下、一致行先階レコードという)を行先階テーブル40から抽出し、抽出した一致行先階レコードから当該利用者の行先可能階を示す情報(行先可能階42)を取得する。
さらに、エレベータインタフェース装置5は、照合結果データ92に含まれる読取C/RID番号を検索キーにしてエレベータ号機テーブル50(図3、図4参照)を検索し、読取C/RID番号に対応するレコード(読取C/RID番号=C/RID番号51)(以下、一致号機レコードという)をエレベータ号機テーブル50から抽出し、抽出した一致号機レコードから読取C/Rが設置されているエレベータかご25のエレベータ号機ID52を取得する。
そして、エレベータインタフェース装置5は、行先階テーブル40から取得した行先可能階42、エレベータ号機テーブル50から取得したエレベータ号機ID52および照合結果データ92に含まれる個人ID情報32を運行制御データ93としてエレベータ制御装置9に出力する。
<S140:運行制御処理>
エレベータ制御装置9は、エレベータインタフェース装置5から運行制御データ93を入力し、運行制御データ93に含まれるエレベータ号機ID52で識別されるエレベータに対して、運行制御データ93に含まれる行先可能階42が示す階を行先階とする行先呼びを有効にする。通常時(運行制御データ93の入力が無い場合)、エレベータ制御装置9は、行先呼びを無効にしており、エレベータを利用不可の状態にしている。
行先呼びが有効になることにより、利用者は、エレベータかご25内に設置されている行先呼び制御盤を操作して行先呼びを指定することができる。但し、行先階として指定できる階は、一致行先階レコードに設定されている行先可能階42のいずれかである。
エレベータ制御装置9は、利用者による行先呼び制御盤の操作により発生した行先呼びに応じて、行先階に当該エレベータかご25を昇降させる。
さらに、エレベータ制御装置9は、運行制御データ93に含まれるエレベータ号機ID52を検索キーにして利用者管理テーブル60(図5参照)を検索し、エレベータ号機ID52に対応するレコード(エレベータ号機ID61が一致するレコード)(以下、一致号機利用者レコードという)を特定する。そして、エレベータ制御装置9は、運行制御データ93に含まれる個人ID情報32を一致号機利用者レコードの個人ID情報62に設定(または、加算)する。
これにより、エレベータ制御装置9は、各エレベータかご25に乗車している利用者の個人ID情報62(弱者属性)を管理することができる。
<S150:異常検出処理>
エレベータの各所には各種センサが取り付けられており、エレベータ制御装置9は、各センサの測定値に基づいて、エレベータに異常が発生したか否かを判定する。例えば、エレベータ制御装置9は、エレベータかご25が昇降途中で停止して移動しなくなってしまい、エレベータかご25内に利用者が閉じ込められてしまう閉じ込め故障を検出する。
<S151:運行制御後処理>
S150においてエレベータかご25の昇降中にエレベータの異常が検出されなかった場合、エレベータ制御装置9は、運行制御処理(S140)において利用者の個人ID情報62が設定された一致号機利用者レコードを初期化(または、到着した階が行先階である利用者の属性値分、減算)する。
このとき、エレベータは無事に運行を終えたため、以降の処理は実行されない。
<S152:異常通報処理>
S150においてエレベータかご25の昇降中にエレベータの異常が検出された場合、エレベータ制御装置9は、運行制御処理(S140)において一致号機利用者レコードに設定された利用者の個人ID情報62および異常が検出されたエレベータ(故障エレベータ)の識別情報をエレベータ利用者情報94として、第1の通信装置8を介して、昇降機集中監視センター24に送信する。
エレベータ制御装置9は、一致号機利用者レコードの個人ID情報62に設定されている利用者の属性値を合計した属性合計値を個人ID情報62としてエレベータ利用者情報94に含める。カードID番号「000002」で識別される利用者の個人ID情報32(図2参照)が一致号機利用者レコードに設定されている場合、エレベータ制御装置9は、属性合計値「4(=0[子供]+1[老人]+1[性別]+2[障害者])」を個人ID情報62としてエレベータ利用者情報94に含める。以下、エレベータ制御装置9は、属性合計値を個人ID情報62として含めて、エレベータ利用者情報94を昇降機集中監視センター24に送信するものとする。
故障エレベータの識別情報には、ビル名、当該ビルの住所・電話番号、故障エレベータのエレベータ号機ID61などが含まれる。ビル名、住所、電話番号などは予め記憶部(利用者ID情報記憶装置10)に記憶されているものとする。
<S160:出動指示処理>
異常通報処理(S152)においてエレベータシステム23からエレベータ利用者情報94が送信された場合、昇降機集中監視センター24の監視装置12は第2の通信装置11を介してエレベータ利用者情報94を受信する。
そして、監視装置12は、エレベータ利用者情報94に基づいて、故障エレベータの復旧を監視作業員に促す出動指示95を表示装置に表示する。
ここで、地震により同時間帯に複数のエレベータに異常が発生しており、複数のエレベータシステム23からエレベータ利用者情報94が送信された場合、監視装置12は、各エレベータ利用者情報94に基づいて各故障エレベータの復旧優先順位を決定し、決定した復旧優先順位を含めて出動指示95を表示する。
出動指示処理(S160)の詳細については後述する。
以上の処理により、エレベータ監視システム20は、地震により複数のエレベータに異常が発生した場合に、各エレベータに乗車している利用者の弱者属性に基づいて、優先して救出されるべき弱者が乗車しているエレベータを優先して復旧させることができる。つまり、エレベータ監視システム20は、複数のエレベータに異常が発生した場合に、各エレベータに乗車している利用者のうち弱者を優先して救出することができる。
図7は、実施の形態1における出動指示処理(S160)を示すフローチャートである。
実施の形態1における出動指示処理(S160)について、図7に基づいて以下に説明する。
昇降機集中監視センター24の監視装置12は、出動指示処理(S160)において、以下に説明するS161〜S164を特定の時間(数十秒または数分)毎に繰り返し実行する。
<S161:通報有無判定処理>
監視装置12は、第2の通信装置11により特定の時間内に1または複数のエレベータ利用者情報94が受信されたか否かを判定する。受信された各エレベータ利用者情報94はエレベータ利用者情報記憶装置13に記憶される。
<S162:出動未指示判定処理>
S161においてエレベータ利用者情報94の受信がなかった場合、監視装置12は、以前に受信されたが、優先順位が低いため未だ処理されていないエレベータ利用者情報94が存在するか否かを判定する。監視装置12は、エレベータ利用者情報記憶装置13にエレベータ利用者情報94が記憶されている場合に未処理のエレベータ利用者情報94が存在すると判定し、エレベータ利用者情報記憶装置13にエレベータ利用者情報94が記憶されていない場合に未処理のエレベータ利用者情報94が存在しないと判定する。
<S163:優先順位判定処理>
S161において第2の通信装置11がエレベータ利用者情報94を受信した場合、または、S162において未処理のエレベータ利用者情報94が存在した場合、監視装置12は、各エレベータ利用者情報94に含まれる個人ID情報62に基づいて、エレベータの復旧を最優先にするエレベータ利用者情報94を決定する。
属性合計値が個人ID情報62としてエレベータ利用者情報94に含まれている場合、監視装置12は、各エレベータ利用者情報94の属性合計値を大小比較し、最も属性合計値が大きいエレベータ利用者情報94を最優先のエレベータ利用者情報94として選択する。最も属性合計値が大きいエレベータ利用者情報94が複数有る場合、監視装置12は、最も属性合計値が大きい複数のエレベータ利用者情報94のうち受信時刻が最も早いエレベータ利用者情報94を最優先のエレベータ利用者情報94として選択する。
<S164:出動指示処理>
監視装置12は、S163で最優先に決定したエレベータ利用者情報94に対応する故障エレベータの識別情報を出動指示95として表示装置に表示する。出動指示95を表示した後、監視装置12は当該エレベータ利用者情報94を処理済みのエレベータ利用者情報94としてエレベータ利用者情報記憶装置13から削除する。
以後、監視装置12は、エレベータ利用者情報記憶装置13に記憶される残りのエレベータ利用者情報94(S162)およびエレベータシステム23から新たに送信された新たな故障エレベータのエレベータ利用者情報94(S161)の中から、最優先にするエレベータ利用者情報94を個人ID情報62に基づいて決定し(S163)、決定した順に故障エレベータ識別情報を表示する(S164)。
これにより、監視装置12は、弱者が乗車しているエレベータから順に復旧させ、弱者をいち早く救出することができる。
実施の形態1では、個人ID情報32は、属性値が大きいほど、利用者の救出優先度が高いことを示しているが、個人ID情報32は、属性値が小さいほど、利用者の救出優先度が高いことを示してもよい。
実施の形態1では、エレベータ制御装置9はエレベータに乗車中の利用者の合計属性値をエレベータ利用者情報94に含めて監視装置12に送信しているが、エレベータ制御装置9はエレベータに乗車中の利用者のうち属性値が「0」でない利用者の人数、つまり、弱者の人数をエレベータ利用者情報94に含めて監視装置12に送信してもよい。このとき、監視装置12は、エレベータ利用者情報94に基づいて、弱者の人数が多い順に各エレベータに対する出動指示95を出力する。
実施の形態1では、以下のようなエレベータ監視システム20について説明した。
エレベータ監視システム20は、C/R制御装置2においてエレベータ利用者の個人ID情報32を参照すると共に、エレベータ制御装置9においてエレベータ利用者の個人ID情報32を管理できる構成である。
さらに、エレベータ監視システム20は、複数のビル内のエレベータで閉じ込め故障が発生した場合、閉じ込め故障が起きたエレベータについてのエレベータ利用者の個人ID情報32をエレベータ制御装置9から遠隔にある昇降機集中監視センター24の監視装置12に対して送信する。
そして、監視装置12は、エレベータ利用者の個人ID情報32に基づいて、エレベータの復旧作業に取りかかるよう監視作業員に出動指示を与える。
これにより、複数のビルに設置されたエレベータにおいて同時に閉じ込め故障が発生した場合、遠隔にある昇降機集中監視センター24において、より迅速な救助を必要とする弱者が利用しているエレベータに対して、最優先に出動指令を与えることが可能となる。
実施の形態1におけるエレベータ監視システム20の構成図。 実施の形態1における個人ID情報テーブル30を示す図。 実施の形態1におけるAビル21の行先階テーブル40およびエレベータ号機テーブル50を示す図。 実施の形態1におけるBビル22のエレベータ号機テーブル50を示す図。 実施の形態1における利用者管理テーブル60を示す図。 実施の形態1におけるエレベータ監視システム20のエレベータ監視方法を示すフローチャート。 実施の形態1における出動指示処理(S160)を示すフローチャート。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D C/R、2,2A,2C C/R制御装置、4,4A,4C 個人ID情報記憶装置、5,5A,5C エレベータインタフェース装置、6,6A,6C 行先階情報記憶装置、8,8A,8C 第1の通信装置、9,9A,9C,9D エレベータ制御装置、10,10A,10C,10D 利用者ID情報記憶装置、11 第2の通信装置、12 監視装置、13 エレベータ利用者情報記憶装置、20 エレベータ監視システム、21 Aビル、22 Bビル、23 エレベータシステム、24 昇降機集中監視センター、25,25A,25B,25C,25D エレベータかご、30 個人ID情報テーブル、31 カードID番号、32 個人ID情報、33 個人情報、40 行先階テーブル、41 カードID番号、42 行先可能階、50 エレベータ号機テーブル、51 C/RID番号、52 エレベータ号機ID、60 利用者管理テーブル、61 エレベータ号機ID、62 個人ID情報、91 カード読取データ、92 照合結果データ、93 運行制御データ、94 エレベータ利用者情報、95 出動指示。

Claims (2)

  1. エレベータの乗客を識別する個人識別情報を取得し、エレベータに異常が発生した場合、取得した個人識別情報に基づいて前記乗客の属性を示す個人属性情報を取得すると共に取得した個人属性情報を送信する複数のエレベータシステムと、
    前記複数のエレベータシステムそれぞれから受信した乗客の個人属性情報に基づいてエレベータの復旧優先順位を決定するエレベータ監視装置と
    を有し、
    前記複数のエレベータシステムそれぞれは、
    個人を識別する個人識別情報と、個人の属性を示す個人属性情報であって優先して救助すべき弱者の種類を表す複数の弱者属性の弱者属性毎に弱者属性が表す種類の弱者に該当する度合いを表す属性値を含んだ個人属性情報とを含む個人情報を個人毎に記憶する個人情報記憶部と、
    エレベータの乗客を識別する乗客識別情報を入力する乗客識別情報入力部が入力した乗客識別情報と前記個人情報記憶部に記憶される各個人情報に含まれる個人識別情報とを比較して前記個人情報記憶部から乗客の個人情報を抽出し、抽出した個人情報から乗客の個人属性情報を取得する個人属性情報取得部と、
    エレベータの異常を検出する異常検出部と、
    前記異常検出部によりエレベータの異常が検出されたときに前記個人属性情報取得部により取得された乗客の個人属性情報に含まれる属性値を合計した属性合計値を前記エレベータ監視装置に送信するエレベータ側通信部と
    を備え、
    前記エレベータ監視装置は、
    各エレベータシステムの前記エレベータ側通信部により送信された乗客の属性合計値を受信する監視側通信部と、
    前記監視側通信部が複数のエレベータシステムそれぞれの前記エレベータ側通信部からエレベータの乗客の属性合計値を受信した場合、エレベータの乗客の属性合計値に基づいて各エレベータの復旧優先順位を決定する復旧優先順位決定部と
    を備えたことを特徴とするエレベータ監視システム。
  2. 前記個人属性情報取得部は、前記乗客識別情報入力部が第一の乗客の乗客識別情報と第二の乗客の乗客識別情報とを入力した場合、前記第一の乗客の乗客識別情報を用いて前記第一の乗客の個人属性情報を取得すると共に前記第二の乗客の乗客識別情報を用いて前記第二の乗客の個人属性情報を取得し、
    前記エレベータ側通信部は、前記第一の乗客の乗客識別情報に含まれる属性値を合計した値に、前記第二の乗客の乗客識別情報に含まれる属性値を合計した値を加算して得られる値を、前記属性合計値として前記エレベータ監視装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータ監視システム。
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