JP2017024871A - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】地震発生時に継続して行われる保守員の安否の確認を効率良く実施することができるエレベータシステムの提供。
【解決手段】本発明に係る監視センタ3は、複数のエレベータ装置の管理に関する管理情報を記憶する記憶部32と、記憶部33に記憶された管理情報を表示する表示部33と、保守端末4が監視装置13に接続された際の時刻を、保守員が保守作業を開始した作業開始時刻として取得すると共に、複数の保守端末4のうち監視装置13に接続中の保守端末4に対応させて、取得した作業開始時刻と現在時刻との時間差分である第1時間を演算し、演算した第1時間が所定の第1閾値を超えているとき、該当する保守端末4に関連付けられた保守員の情報と共に、当該保守員の安否の確認を促す確認情報を表示部33に表示する処理を行う処理部31とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、地震発生時にエレベータの保守作業を行う保守員の安否を管理するエレベータシステムに関する。
エレベータを有する建物、例えば、ビルには地震感知器が付設されており、ある一定以上の地震の揺れを感知すると、エレベータの運転を自動的に運転停止状態とする。このように、地震感知器の動作によりエレベータが運転停止状態となった場合、エレベータの関連機器類が地震のために故障している可能性があるので、地震の揺れが収まっても自動的にはエレベータの運転を再開させないのが一般的である。
そこで、地震が発生したときには、エレベータの保守作業を行う保守員がそれぞれ担当地域内のビルへ緊急出動し、最初にエレベータの運転に支障のある異常の有無を確認する。そして、エレベータの運転に異常がなかった場合に、地震感知器を動作していない通常状態に復旧し、エレベータの通常運転を再開させるエレベータの地震感知器の復旧作業を実施しなければならない。
また、中規模以上の地震では、多くのエレベータが地震により停止している可能性があり、保守員の作業スケジュールに基づき、地震感知器の動作で停止したエレベータを効率良く復旧するシステムが提案されている。このようなシステムの従来技術の1つとして、エレベータの復旧処理が完了したとき、当該エレベータを特定する識別情報及びエレベータの復旧処理の完了を表す「復旧済」設定情報を、当該エレベータの状態監視を行う監視端末装置及び復旧処理を実施するときに携行される携帯端末装置のうち、少なくとも携帯端末装置の端末記憶部に記憶させると共に、この携帯端末装置は端末記憶部に記憶された設定情報を監視センタ装置に送信するようにしたエレベータの復旧支援システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3202599号公報
上述した特許文献1に開示された従来技術の復旧支援システムは、地震発生時のエレベータの復旧作業をいかに実行するかの管理に対応する技術であり、エレベータが設置されている現場へ出動した保守員の状況については十分に把握されていない。そのため、仮に保守員が負傷する等の何らかの理由で連絡できない場合には、保守員を管理する監視センタが保守員の安否を迅速に確認できなくなるので、適切な対応や指示を出すのが遅れることが問題になっている。
一方、このような問題に対しては、監視センタが現在時刻と予め定められた作業スケジュールとを比較することにより、保守員に異常が発生したことを判断する方法も存在するが、地震発生時には作業スケジュールにない予定外の作業が頻発して起こるので、保守員の異常の判断に作業スケジュールを用いるのは、保守員の安否の確認を継続して実施する上で効率的ではないことが懸念されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、地震発生時に継続して行われる保守員の安否の確認を効率良く実施することができるエレベータシステムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のエレベータシステムは、建物に設けられたエレベータ、前記エレベータの動作を制御する制御装置、及び前記エレベータの異常の有無を監視する監視装置をそれぞれ含む複数のエレベータ装置に適用され、前記監視装置と通信回線を介して接続され、前記エレベータの状態を遠隔的に監視する監視センタと、前記エレベータの保守作業を行う複数の保守員がそれぞれ携帯し、前記監視装置に接続される複数の保守端末とを備えたエレベータシステムにおいて、前記監視センタは、前記複数の保守端末に関連付けられた前記複数の保守員の情報を含む、前記複数のエレベータ装置の管理に関する管理情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記管理情報を表示する表示部と、前記保守端末が前記監視装置に接続された際の時刻を、前記保守員が前記保守作業を開始した作業開始時刻として取得する取得部と、前記複数の保守端末のうち前記監視装置に接続中の保守端末に対応させて、前記取得部によって取得された前記作業開始時刻と現在時刻との時間差分である第1時間を演算し、演算した前記第1時間が所定の第1閾値を超えているとき、該当する前記保守端末に関連付けられた前記保守員の情報と共に、当該保守員の安否の確認を促す確認情報を前記表示部に表示する処理を行う処理部とを備えたことを特徴としている。
本発明のエレベータシステムによれば、地震発生時に継続して行われる保守員の安否の確認を効率良く実施することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係るエレベータシステムの一実施形態の構成を示す全体図である。 図1に示すエレベータ装置及び保守端末の構成を示すブロック図である。 図1に示す監視センタの構成を示すブロック図である。 図3に示す安否管理情報記憶部に記憶された安否管理情報の一例として挙げたテーブルの構成を示す図である。 図3に示す表示部の表示内容を説明する図であり、特に保守作業中の安否の確認を必要とする対象者に関する安否確認画面を示す図である。 図3に示す表示部の表示内容を説明する図であり、特に移動中の安否の確認を必要とする対象者に関する安否確認画面を示す図である。 本実施形態に係る監視装置及び監視センタによる保守員の安否の確認処理の流れを示すフローチャートである。 図3に示す監視センタの処理部において演算される第1時間を説明する図である。 図3に示す監視センタの処理部において演算される第2時間を説明する図である。
以下、本発明に係るエレベータシステムを実施するための形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係るエレベータシステムの一実施形態の構成を示す全体図である。
本発明に係るエレベータシステムの一実施形態は、図1に示すように、複数の建物、例えば、Aビル、・・・、Zビルにそれぞれ設置された複数のエレベータ装置1A,・・・,1Zに適用される。そして、本実施形態に係るエレベータシステムは、各エレベータ装置1A,・・・,1Zの後述の監視装置13(図2参照)と一般回線網(通信回線)2を介して接続され、各エレベータ装置1A,・・・,1Zの後述のエレベータ11(図2参照)の状態を遠隔的に監視する監視センタ3と、エレベータ11の保守作業を行う複数の保守員がそれぞれ携帯し、監視装置13に接続される後述の複数の保守端末4(図2参照)と、地震発生時にAビル、・・・、Zビルのうち担当するビルへ出動するために、保守員が常駐して各ビルや監視センタ3との連絡のやり取りが行われる営業所5とを備えている。
なお、図1には、上述したようにAビル、・・・、Zビルに対応してエレベータ装置1A,・・・,1Zがそれぞれ示されているが、これらのエレベータ装置1A,・・・,1Zの構成はいずれも同様であるので、以下、Aビルに設置されたエレベータ装置1Aの構成のみ詳細に説明し、その他のビルの構成に関して重複する説明及び図示を省略する。
図2はAビルに設置されたエレベータ装置1A及び保守端末4の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、エレベータ装置1Aは、Aビルの各階へ利用者を輸送するエレベータ11と、このエレベータ11の動作を制御する制御装置12と、エレベータ11の異常の有無を監視する監視装置13と、地震等によるAビルの揺れを検出する地震計14と、乗り場で待機する利用者に対して、エレベータ11に関する各種の情報を提供するインジケータ15とを含んで構成されている。
エレベータ11は、例えば図示されないが、Aビルの昇降路内に設けられた乗りかごと、一端が乗りかごに取付けられた主ロープと、この主ロープの他端が取付けられ、昇降路内に吊り下げられた釣合い錘と、昇降路の上部の機械室に回転可能に設置され、主ロープが巻き掛けられた巻上機とを備えている。このような構成のエレベータ11では、巻上機が、制御装置12から受信した制御信号に従って回転することにより、乗りかごを釣合い錘に対して相対的に昇降させるようにしている。
制御装置12は、エレベータ11に通信接続され、エレベータ11の乗りかごの昇降速度やドアの開閉動作を制御する機能を備えている。また、制御装置12は、監視装置13及び地震計14に通信接続され、地震計14の動作信号を受信すると、エレベータ11を強制的に停止させた後、地震計14が動作してエレベータ11が停止したことを、監視装置13及び一般回線網2を介して監視センタ3へ通知する機能を備えている。
さらに、制御装置12は、例えば、乗りかごの昇降速度やドアの開閉動作を含むエレベータ装置1A全体の動作を制御するための各種の演算を行うCPU(Central Processing Unit)等の制御部121、並びに制御部121による演算を実行するためのプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)、及び制御部121がプログラムを実行する際の作業領域となるRAM(Random Access Memory)等の記憶部122を含むハードウェアと、この記憶部122に記憶され、制御部121により実行されるソフトウェアとを含んで構成されている。
制御部121は、エレベータ11の情報や後述の通信モジュール151に接続された保守端末4の情報を送信する制御も行う。記憶部122は、エレベータ11の動作履歴、操作履歴、及び故障履歴等を記憶する。このような構成の制御装置12では、ハードウェアとソフトウェアとが協働することにより、エレベータ装置1Aの動作制御に必要な機能が実現される。
監視装置13は、制御装置12に通信接続され、制御装置12を介してエレベータ11の故障や不具合等の異常を検出し、その旨を監視センタ3へ送信する機能を有する。また、監視装置13は、保守員が携帯する保守端末4と通信するための通信モジュール151と接続され、保守端末4からの要求に従って、エレベータ11に関する情報等を保守端末4へ送信する機能を有する。
さらに、監視装置13は、例えば制御装置12と同様に、エレベータ11の異常の有無を監視するための各種の演算を行うCPU等の制御部131、並びに制御部131による演算を実行するためのプログラムを格納するROMやHDD、及び制御部131がプログラムを実行する際の作業領域となるRAM等の記憶部132を含むハードウェアと、この記憶部132に記憶され、制御部131により実行されるソフトウェアとを含んで構成されている。このような構成の監視装置13では、ハードウェアとソフトウェアとが協働することにより、監視装置13が実行する処理に必要な機能が実現される。
地震計14は、Aビル内に設置され、Aビルの揺れを感知すると、その揺れに相当する震度を検出する。そして、地震計14は、検出した震度が所定の大きさ以上である場合に、動作信号を制御装置12へ送信する。
インジケータ15は、例えば、Aビルの各階の乗り場に設置され、乗りかごの位置や乗り場呼びの登録を表示する表示器から構成されている。また、インジケータ15の内部には、前述の通信モジュール151が搭載されており、この通信モジュール151は、保守端末4と有線又は無線で接続される。さらに、通信モジュール151は、監視装置13の制御部131に通信接続され、保守端末4が監視装置13へ向けて送信した情報を中継すると共に、監視装置13が保守端末4へ向けて送信した情報を中継する機能を有する。
保守端末4は、例えば制御装置12及び監視装置13と同様に、監視装置13及び監視センタ3と通信するための各種の演算を行うCPU等の制御部41、並びに制御部41による演算を実行するためのプログラムを格納するROMやHDD、及び制御部41がプログラムを実行する際の作業領域となるRAM等の記憶部42を含むハードウェアと、この記憶部42に記憶され、制御部41により実行されるソフトウェアとを含んで構成されている。
記憶部42は、通信方法及び保守端末4の情報や保守端末4に関連付けられた保守員の情報、例えば、保守端末4を操作している保守員の氏名等の情報を予め記憶する。このような構成の保守端末4では、ハードウェアとソフトウェアとが協働することにより、保守端末4が実行する処理に必要な機能が実現される。
図3は監視センタ3の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、監視センタ3は、例えば、エレベータ11の状態を監視するための各種の演算を行うCPU等の処理部31、処理部31による演算を実行するためのプログラムを格納するROMやHDD、及び処理部31がプログラムを実行する際の作業領域となるRAM等の記憶部32、処理部31によって処理された情報や記憶部32に記憶された情報等の各種の情報を表示するタッチパネルディスプレイ等の表示部33、並びに各種の情報を入力するための入力部(図示せず)を含むハードウェアと、記憶部32に記憶され、処理部31により実行されるソフトウェアとを含んで構成されている。このような構成の監視センタ3では、ハードウェアとソフトウェアとが協働することにより、監視センタ3が実行する処理に必要な機能が実現される。
記憶部32は、複数のエレベータ装置1A,・・・,1Zの管理に関する管理情報を記憶する。具体的には、記憶部32は、保守員の安否を管理するための安否管理情報を記憶する安否管理情報記憶部321と、監視設備や監視契約等の情報を示す監視情報を記憶する監視情報記憶部322と、保守員が保守作業を開始した作業開始時刻や保守作業を終了した作業終了時刻の情報、並びに保守作業中のビルや保守員が所持する保守端末4の情報、及び保守端末4に関連付けられた保守員の情報を示す保守員情報等の保守情報を記憶する保守情報記憶部323とを少なくとも有している。すなわち、本実施形態では、管理情報として、安否管理情報、監視情報、及び保守情報が例示されており、これらの各情報は一部が互いに重複してもよい。
処理部31は、記憶部32、表示部33、及び外部のエレベータ装置1Aに通信接続され、監視センタ3の各構成要素の動作を制御する制御部311と、この制御部311に通信接続され、表示部33の表示内容を表示制御する表示処理部312とを有している。
制御部311は、エレベータ装置1Aの制御装置12や監視装置13から受信した情報、及び入力部で入力された情報を分類し、管理情報として記憶部32に記憶する制御を行う。特に、制御部311は、保守端末4が監視装置13に接続された際の時刻を、保守員が保守作業を開始した作業開始時刻として取得すると共に、保守端末4と監視装置13との接続が解除された際の時刻を、保守員が保守作業を終了した作業終了時刻として取得する取得部として機能する。
また、制御部311は、必要に応じて記憶部32から情報を読出し、当該情報を表示処理部312へ送信したり、監視装置13に対して情報の送信を要求したりする制御を行う。表示処理部312は、制御部311から受信した情報を表示部33へ表示する処理を行い、この処理した情報を、制御部311を介して表示部33へ出力する。
本実施形態では、このような構成の処理部31は、複数の保守端末4のうち監視装置13に接続中の保守端末に対応させて、制御部311が取得した作業開始時刻と現在時刻との時間差分である第1時間を演算し、演算した第1時間が所定の第1閾値(例えば、1時間)を超えているとき、該当する保守端末に関連付けられた保守員情報と共に、その保守員の安否の確認を促す確認情報を表示部33に表示する処理を行う。
また、処理部31は、複数の保守端末4のうち監視装置13との接続が解除された保守端末に対応させて、制御部311が取得した作業終了時刻と現在時刻との時間差分である第2時間を演算し、演算した第2時間が所定の第2閾値(例えば、45分)を超えているとき、該当する保守端末に関連付けられた保守員情報と共に、その保守員の安否の確認を促す確認情報を表示部33に表示する処理を行う。
図4は安否管理情報記憶部321に記憶された安否管理情報の一例として挙げたテーブルの構成を示す図である。
安否管理情報記憶部321に記憶された安否管理情報は、本日、現場で保守作業を行っている保守員の名前の項目321Aと、保守員が保守作業を行うために出動した現場を表すビル名の項目321Bと、保守員が保守作業を開始した作業開始時刻の項目321Cと、保守員が保守作業を終了した作業終了時刻の項目321Dと、作業開始時刻321Cと現在時刻との時間差分である第1時間を示す経過時間TAの項目321Eと、作業終了時刻321Dと現在時刻との時間差分である第2時間を示す経過時間TBの項目321Fと、保守員の安否の確認が必要であるかどうかを示す安否確認要否の項目321Gとから構成されており、これらの各項目は互いに対応付けられている。
図4に示す例では、一番上の行の保守員の名前の項目321Aは「山田太郎」、ビル名の項目321Bは「Aビル」、作業開始時刻の項目321Cは「2015/10/01 11:00」、経過時間TAの項目321Eは「3時間20分」、安否確認要否の項目321Gは「要」となっている。従って、山田太郎という名前の保守員がAビルで2015/10/01 11:00に保守作業を開始し、既に3時間20分が経過しているため、当該保守員の安否の確認が必要であることが把握される。このような構成の安否管理情報は、安否管理情報記憶部321に記憶される際に、処理部31により作成される。
次に、処理部31によって実行される安否管理情報の作成処理について詳細に説明する。
まず、保守員が携帯する保守端末4が通信モジュール151に接続されると、その保守端末4の端末IDが通信モジュール151と監視装置13を介して監視センタ3へ送信される。そして、監視センタ3における処理部31の制御部311は、受信した保守端末4の端末IDをキーにして保守情報記憶部323の中から保守員情報を検索し、予め端末IDに対応して設定された保守員の氏名を安否管理情報の名前の項目321Aに格納する。次に、制御部311は、監視装置13に割り当てられた固有IDをキーにして監視情報記憶部322の中から監視情報を検索し、監視装置13が設置されているビルの名前を安否管理情報のビル名の項目321Bに格納する。
一方、保守端末4が、監視装置13に接続されたことを表す作業開始信号を送信すると、監視装置13が一般回線網2を介して作業開始信号を監視センタ3へ送信する。制御部311は、受信した保守端末4からの作業開始信号の送信時刻を安否管理情報の作業開始時刻の項目321Cに格納する。このとき、制御部311は、作業開始時刻と現在時刻との時間差分である第1時間を演算し、この第1時間を安否管理情報の経過時間TAの項目321Eに格納する。
その後、保守端末4が、監視装置13との接続が解除されたことを表す作業終了信号を送信すると、監視装置13が一般回線網2を介して作業終了信号を監視センタ3へ送信する。制御部311は、受信した保守端末4からの作業終了信号の送信時刻を安否管理情報の作業終了時刻の項目321Dに格納する。このとき、制御部311は、作業終了時刻と現在時刻との時間差分である第2時間を演算し、この第2時間を安否管理情報の経過時間TBの項目321Fに格納する。
そして、制御部311は、経過時間TAの項目321Eを参照し、経過時間TAが第1閾値を超えているとき、安否管理情報の安否確認要否の項目321Gに「要」を格納し、経過時間TAが第1閾値以下であるとき、安否管理情報の安否確認要否の項目321Gに「否」を格納する。また、制御部311は、経過時間TBの項目321Fを参照し、経過時間TBが第2閾値を超えているとき、安否管理情報の安否確認要否の項目321Gに「要」を格納し、経過時間TBが第2閾値以下であるとき、安否管理情報の安否確認要否の項目321Gに「否」を格納する。
図5、図6は表示部33の表示内容を説明する図であり、特に、図5は保守作業中の安否の確認を必要とする対象者に関する安否確認画面331を示す図、図6は移動中の安否の確認を必要とする対象者に関する安否確認画面332を示す図である。
本実施形態では、表示処理部312によって処理された表示部33の表示画面には、図5、図6に示す安否確認画面331,332が映し出される。図5において、安否確認画面331は、上の行から順番に番号が付されたNo.の項目331Aと、保守員の名前を示す氏名の項目331Bと、保守員が所属する営業所を特定する地域を表す営業所の項目331Cと、作業開始時刻と現在時刻との時間差分である第1時間を示す経過時間TAの項目331Dと、保守端末4が作業開始信号を監視センタ3へ送信した時刻を表す安否確認日時の項目331Eと、保守員が保守作業を行うために出動した現場を表すビル名の項目331Fと、保守員の安否の確認を促すための確認ボタンの項目331Gとから構成され、これらの各項目が互いに対応付けられている。
表示処理部312は、制御部311からの制御信号に従って、制御部311を介して記憶部32の管理情報を読出し、読出した情報を保守員毎に安否確認画面331の各項目の該当箇所に反映させて表示する。具体的には、表示処理部312は、安否管理情報記憶部321の安否管理情報のうち作業開始時刻の項目321Cに作業開始時刻が格納され、かつ作業終了時刻の項目321Dに作業終了時刻が格納されていないとき、安否管理情報記憶部321の安否管理情報を参照して経過時間TAを安否確認画面331の経過時間TAの項目331Dの該当箇所に映し出す。このとき、表示処理部312は、その経過時間TAが含まれる行全体を、経過時間TAの大きさに従って、例えば、降順に並び替える。
つまり、経過時間TAが大きい程、安否確認画面331のNo.の項目331Aの小さい番号が割り当てられ、氏名の項目331Bにおける保守員の名前に対応する営業所、経過時間TA、安否確認日時、ビル名、及び確認ボタンのレコードが上の行に位置するようになる。図5に示す例では、安否確認画面331のNo.の項目331Aが「1」であれば、氏名の項目331Bは「山田太郎」、営業所の項目331Cは「足立」、経過時間TAの項目331Dは「3時間20分」、安否確認日時の項目331Eは「2015/10/01 11:00」、ビル名の項目331Fは「Aビル」となっている。そのため、監視センタ3内の監視員は、足立の地域の営業所に所属する山田太郎という名前の保守員が、2015/10/01 11:00に安否の確認を行った後、保守作業を開始してから既に3時間20分が経過していることを容易に把握することができる。
また、表示処理部312は、安否管理情報記憶部321の安否管理情報のうち経過時間TAが第1閾値を超えているとき、安否確認画面331の確認ボタンの項目331Gの該当箇所に確認ボタンを表示する。そして、監視センタ3で待機する監視員が確認ボタンを押下することにより、その安否の確認の対象者である保守員の氏名に対応する安否確認日時の項目331Eを現在時刻で更新し、経過時間TAの項目331Dを0分にリセットする。従って、表示部33における確認ボタンが、保守員の安否の確認を促す確認情報として機能すると共に、保守員の安否が確認された後、複数の保守員のうち確認情報が表示された保守員毎に、確認情報の表示を解除する解除部を構成する。
さらに、表示処理部312は、安否管理情報記憶部321の安否管理情報のうち経過時間TAが第1閾値を超えているとき、安否確認画面331のうち該当する行全体を所定の色(例えば、赤色)を付して強調して表示し、安否管理情報記憶部321の安否管理情報のうち経過時間TAが第1閾値未満であり、かつ経過時間TAが第1閾値よりも小さく設定された第3閾値(例えば、50分)を超えているとき、安否確認画面331のうち該当する行全体を所定の色(例えば、青色)を付して表示するようにしている。これにより、監視センタ3内の監視員が、保守員の保守作業中に動けない等の何らかの理由で連絡できない場合に、当該保守員の状態を迅速に検出し、当該保守員の安否を優先して確認することができる。
同様に、図6において、安否確認画面332は、上の行から順番に番号が付されたNo.の項目332Aと、保守員の名前を示す氏名の項目332Bと、保守員が所属する営業所を特定する地域を表す営業所の項目332Cと、作業終了時刻と現在時刻との時間差分である第2時間を示す経過時間TBの項目332Dと、保守端末4が作業終了信号を監視センタ3へ送信した時刻を表す安否確認日時の項目332Eと、保守員が保守作業を行うために出動した現場、すなわち保守員が最後に保守作業を行った現場を表すビル名の項目332Fと、保守員の安否の確認を促すための確認ボタンの項目332Gとから構成され、これらの各項目が互いに対応付けられている。
表示処理部312は、制御部311からの制御信号に従って、制御部311を介して記憶部32の管理情報を読出し、読出した情報を保守員毎に安否確認画面332の該当箇所に反映させて表示する。具体的には、表示処理部312は、安否管理情報記憶部321の安否管理情報のうち作業終了時刻の項目321Dに作業終了時刻が格納され、かつ別のビルの作業開始時刻の項目321Cに作業開始時刻が格納されていないとき、安否管理情報記憶部321の安否管理情報を参照して経過時間TBを安否確認画面332の経過時間TBの項目332Dの該当箇所に映し出す。このとき、表示処理部312は、その経過時間TBが含まれる行全体を、経過時間TBの大きさに従って、例えば、降順に並び替える。
つまり、経過時間TBが大きい程、安否確認画面332のNo.の項目332Aの小さい番号が割り当てられ、氏名の項目332Bにおける保守員の名前に対応する営業所、経過時間TB、安否確認日時、ビル名、及び確認ボタンのレコードが上の行に位置するようになる。図6に示す例では、安否確認画面332のNo.の項目332Aが「1」であれば、氏名の項目332Bは「高橋五郎」、営業所の項目332Cは「練馬」、経過時間TBの項目332Dは「1時間20分」、安否確認日時の項目332Eは「2015/10/01 13:00」、ビル名の項目332Fは「Jビル」となっている。そのため、監視センタ3内の監視員は、練馬の地域の営業所に所属する高橋五郎という名前の保守員が、2015/10/01 13:00に安否の確認を行った後、保守作業を終了してから既に1時間20分が経過していることを容易に把握することができる。
また、表示処理部312は、安否管理情報記憶部321の安否管理情報のうち経過時間TBが第2閾値を超えているとき、安否確認画面332の確認ボタンの項目332Gの該当箇所に確認ボタンを表示する。そして、監視センタ3で待機する監視員が確認ボタンを押下することにより、その安否の確認の対象者である保守員の氏名に対応する安否確認日時の項目332Eを現在時刻で更新し、経過時間TBの項目332Dを0分にリセットする。
さらに、表示処理部312は、安否管理情報記憶部321の安否管理情報のうち経過時間TBが第2閾値を超えているとき、安否確認画面332のうち該当する行全体を所定の色(例えば、赤色)を付して強調して表示し、安否管理情報記憶部321の安否管理情報のうち経過時間TBが第2閾値未満であり、かつ経過時間TBが第2閾値よりも小さく設定された第4閾値(例えば、30分)を超えているとき、安否確認画面332のうち該当する行全体を所定の色(例えば、青色)を付して表示するようにしている。これにより、上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
次に、本実施形態に係る監視装置13及び監視センタ3による保守員の安否の確認処理について、図7のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
図7は本実施形態に係る監視装置13及び監視センタ3による保守員の安否の確認処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、まず監視装置13は、地震計14の動作を監視し、地震計14から動作信号を受信したかどうかを確認する((ステップ(以下、Sと記す)701))。このとき、監視装置13は、地震計14の動作信号を受信していないことを確認すると(S701/No)、S701の処理が繰り返される。S701において、監視装置13は、地震計14の動作信号を受信したことを確認すると(S701/Yes)、その旨を示す地震情報を監視センタ3へ通知する(S702)。
一方、監視センタ3の処理部31は、複数の監視装置(例えば、4台の監視装置)13からの通知を確認することにより、所定の時間(例えば、30秒)以内に所定数の地震計14が同時に動作したかどうかを判断する((ステップ(以下、Tと記す)701))。このとき、処理部31は、所定数の地震計14が同時に動作していないと判断すると(T701/No)、T701の処理が繰り返される。T701において、処理部31は、所定数の地震計14が同時に動作したと判断すると(T701/Yes)、処理部31が、監視センタ3の記憶部32に記憶された保守員の安否を確認するためのプログラムを起動し、監視センタ3の表示部33に安否確認画面331,332を表示する(T702)。
ここで、保守員は、地震により停止しているエレベータ11を復旧させるために、所属する営業所5から出動し、エレベータ11が設置されているビルに入った後、保守端末4をインジケータ15の通信モジュール151を介して監視装置13に通信接続する。次に、保守員は、保守端末4を用いて作業開始信号を監視装置13へ送信する。そして、保守員は、エレベータ11の保守作業を行ってしばらく経過した後、エレベータ11の復旧作業を含む保守作業を終了すると、保守端末4を用いて作業終了信号を監視装置13へ送信する。
一方、監視装置13側のS702の処理の後、監視装置13は、保守端末4から作業開始信号を受信したかどうかを確認する(S703)。このとき、監視装置13は、作業開始信号を受信していないことを確認すると(S703/No)、S703の処理が繰り返される。S703において、監視装置13は、作業開始信号を受信したことを確認すると(S703/Yes)、保守端末4の記憶部42に予め記憶された製造番号や保守員の氏名等を含む保守端末4に関する保守情報を取得する(S704)。そして、監視装置13は、記憶部132に予め記憶された管理番号等の監視装置13に関する監視情報を読出し、この監視情報、及び保守端末4から取得した作業開始信号と保守情報を監視センタ3へ送信する(S705)。
次に、監視センタ3側のT702の処理の後、監視センタ3の処理部31は、監視装置13から作業開始信号、保守情報、及び監視情報を受信したかどうかを確認する(T703)。このとき、処理部31は、作業開始信号、保守情報、及び監視情報を受信していないことを確認すると(T703/No)、T703の処理が繰り返される。T703において、処理部31は、作業開始信号、保守情報、及び監視情報を受信したことを確認すると(T703/Yes)、監視装置13から受信した情報を記憶部32に記憶して記憶部32の情報を更新する。そして、処理部31は、安否管理情報記憶部321の安否管理情報にレコードを追加し、記憶部32の情報を参照しながら安否管理情報の名前の欄321A、ビル名の欄321B、作業開始時刻の欄321C、及び経過時間TAの欄321Eを作成する(T704)。
次に、監視装置13側のS705の処理の後、監視装置13は、保守端末4から作業終了信号を受信したかどうかを確認する(S706)。このとき、監視装置13は、作業終了信号を受信していないことを確認すると(S706/No)、S706の処理が繰り返される。S706において、監視装置13は、作業終了信号を受信したことを確認すると(S706/Yes)、保守端末4から取得した作業終了信号を監視センタ3へ送信し(S707)、本実施形態に係る監視装置13側の処理を終了する。
次に、監視センタ3側のT704の処理が行われた後、監視センタ3の処理部31は、監視装置13から作業終了信号を受信したかどうかを確認する(T705)。このとき、処理部31は、作業終了信号を受信していないことを確認すると(T705/No)、作業開始信号を受信してから第1閾値T1分の時間が経過したかどうか、すなわち安否管理情報の経過時間TAが第1閾値T1を超えているかどうかを判断する(T706)。
T706において、処理部31は、経過時間TAが第1閾値T1を超えていないと判断すると(T706/No)、安否管理情報記憶部321の安否管理情報の安否確認要否の欄321Gに「否」を格納し、T705からの処理が繰り返される。T706において、処理部31は、経過時間TAが第1閾値T1を超えていると判断すると(T706/Yes)、安否管理情報記憶部321の安否管理情報の安否確認要否の欄321Gに「要」を格納し(T710)、安否表示画面331の確認ボタンの欄331Gに確認ボタンを表示した後(T711)、後述のT712の処理が行われる。
一方、T705において、処理部31は、作業終了信号を受信したことを確認すると(T705/Yes)、安否管理情報記憶部321の安否管理情報の作業終了時刻の欄321Dに、保守端末4が作業終了信号を監視センタ3へ送信した時刻を作業終了時刻として格納する(T707)。次に、処理部31は、別のビルの監視装置13から作業開始信号、同一の保守端末4に関する保守情報、及び監視情報を受信したかどうかを確認する(T708)。このとき、処理部31は、作業開始信号、同一の保守端末4に関する保守情報、及び監視情報を受信したことを確認すると(T708/Yes)、安否管理情報記憶部321の安否管理情報の安否確認要否の欄321Gに「否」を格納し、後述のT712の処理が行われる。
T708において、処理部31は、作業開始信号、同一の保守端末4に関する保守情報、及び監視情報を受信していないことを確認すると(T708/No)、作業終了信号を受信してから第2閾値T2分の時間が経過したかどうか、すなわち安否管理情報の経過時間TBが第2閾値T2を超えているかどうかを判断する(T709)。
T709において、処理部31は、経過時間TBが第2閾値T2を超えていないと判断すると(T709/No)、安否管理情報記憶部321の安否管理情報の安否確認要否の欄321Gに「否」を格納し、T708からの処理が繰り返される。T709において、処理部31は、経過時間TBが第2閾値T2を超えていると判断すると(T709/Yes)、安否管理情報記憶部321の安否管理情報の安否確認要否の欄321Gに「要」を格納し(T710)、安否表示画面332の確認ボタンの欄332Gに確認ボタンを表示する(T711)。
そして、処理部31は、安否確認画面331,332の表示又は更新を行ってから所定の時間Taが経過したかどうかを判断する(T712)。このとき、処理部31は、安否確認画面331,332の表示又は更新を行ってから所定の時間Ta(例えば、5分)が経過していないと判断すると(T712/No)、T712の処理が繰り返される。T712において、処理部31は、安否確認画面331,332の表示又は更新を行ってから所定の時間Taが経過したと判断すると(T712/Yes)、表示部33に表示された安否確認画面331,332を更新し(T713)、本実施形態に係る監視センタ3側の処理を終了する。
図8は監視センタ3の処理部31において演算される第1時間を説明する図である。
図8に示すように、処理部31の制御部311によって演算される第1時間は、複数のエレベータ装置1A,・・・,1Zのうち保守端末4が監視装置13に接続されたエレベータ装置の現場における保守員の安否の確認に用いられる。そして、この第1時間は、当該保守員が保守作業に要した経過時間TAとして表示部33の安否確認画面331に、該当する保守員の氏名等の保守員情報と共に表示される。従って、図8において、第1時間と同義の経過時間TAは、保守端末4が監視装置13に接続された際の時刻、すなわち保守端末4が作業開始信号を送信した時刻を示す作業開始時刻Tsと、現在時刻Tとの時間差分で表されるので、下記の数式(1)が成立する。
図9は監視センタ3の処理部31において演算される第2時間を説明する図である。
図9に示すように、処理部31の制御部311によって演算される第2時間は、複数のエレベータ装置1A,・・・,1Zのうち保守端末4と監視装置13との接続が解除されたエレベータ装置の現場から他のエレベータ装置の現場へ移動する保守員の安否の確認に用いられる。そして、第2時間は、当該保守員が移動に要した経過時間TBとして表示部33の安否確認画面332に、該当する保守員の氏名等の保守員情報と共に表示される。従って、図9において、第2時間と同義の経過時間TBは、保守端末4と監視装置13との接続が解除された際の時刻、すなわち作業開始信号の送信後に、保守端末4が作業終了信号を送信した時刻を示す作業終了時刻Teと、現在時刻Tとの時間差分で表されるので、下記の数式(2)が成立する。
このように構成した本実施形態に係るエレベータシステムによれば、保守員が保守端末4を用いて作業開始時刻を監視センタ3へ送信すると、監視センタ3において処理部31が、作業開始時刻と現在時刻との差分である経過時間TAを演算し、演算した経過時間TAが第1閾値を超えたときに、該当する保守員情報と共に、確認ボタンを表示部33の案内確認画面331に表示する。従って、監視センタ3で待機する監視員は、予め定められた保守員の作業スケジュールを確認しなくても、案内確認画面331からエレベータ11の保守作業中に保守員に異常が発生したことを十分に把握することができる。そのため、監視センタ3内の監視員は、保守員が地震等により生じた作業スケジュールと異なる予定外の作業を行っている場合でも、安否の確認が必要とされる保守員を容易に特定することができる。これにより、地震発生時に継続して行われる保守員の安否の確認を効率良く実施することができる。
また、本実施形態に係るエレベータシステムは、保守員が、エレベータ11の保守作業を終了し、保守端末4を用いて作業終了時刻を監視センタ3へ送信すると、監視センタ3において処理部31が、作業終了時刻と現在時刻との差分である経過時間TBを演算し、演算した経過時間TBが第2閾値を超えたときに、該当する保守員情報と共に、確認ボタンを表示部33の案内確認画面332に表示することにより、監視センタ3で待機する監視員は、別の現場へ移動中に保守員に異常が発生したことを迅速に把握することができる。そのため、監視センタ3内の監視員は、保守員が予定の巡回ルートを移動していない場合でも、安否の確認が必要とされる保守員を容易に特定することができる。これにより、地震発生時における保守員の安否の確認の効率性をより向上させることができる。
また、本実施形態に係るエレベータシステムでは、表示部33の安否確認画面331,332に保守員情報や確認ボタンだけでなく、保守員が保守作業に要した経過時間TAと保守員が別の現場へ移動するのに要した経過時間TBもそれぞれ表示されるので、監視センタ3内の監視員が、これらの経過時間TA,TBが大きくなった保守員に対して、安否の確認の注意を払うことができる。これにより、監視センタ3内の監視機能の信頼性を高めることができる。
また、本実施形態に係るエレベータシステムでは、表示部33の安否確認画面331,332において、確認ボタンが表示された保守員に対して安否の確認が行われた後、監視センタ3内の監視員が、当該保守員に対応する確認ボタンを押下するだけで、安否確認画面331,332の経過時間TA,TBの項目331D,331E,332D,332Eを容易にリセットすることができる。これにより、監視センタ3内の監視員に対する利便性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るエレベータシステムでは、経過時間TA,TBが大きい程、安否確認画面331,332において、保守員の名前に対応する営業所、経過時間TA,TB、安否確認日時、ビル名、及び確認ボタンのレコードが上の位置に配置されることにより、監視センタ3内の監視員が、安否が必要とされる保守員を簡単に見分けることができる。しかも、このようなレコードの配置を基に上の行から下の行に向かって順に番号が割り振られるので、監視センタ3内の監視員が、保守員の安否を確認する際の優先順位を適切に決定することができる。
なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
1A,・・・,1Z…エレベータ装置、 2…一般回線網(通信回線)、3…監視センタ、4…保守端末
11…エレベータ、12…制御装置、13…監視装置、14…地震計、31…処理部、32…記憶部、33…表示部
311…制御部、312…表示処理部、321…安否管理情報記憶部、322…監視情報記憶部、323…保守情報記憶部、331,332…安否確認画面

Claims (6)

  1. 建物に設けられたエレベータ、前記エレベータの動作を制御する制御装置、及び前記エレベータの異常の有無を監視する監視装置をそれぞれ含む複数のエレベータ装置に適用され、
    前記監視装置と通信回線を介して接続され、前記エレベータの状態を遠隔的に監視する監視センタと、前記エレベータの保守作業を行う複数の保守員がそれぞれ携帯し、前記監視装置に接続される複数の保守端末とを備えたエレベータシステムにおいて、
    前記監視センタは、
    前記複数の保守端末に関連付けられた前記複数の保守員の情報を含む、前記複数のエレベータ装置の管理に関する管理情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記管理情報を表示する表示部と、
    前記保守端末が前記監視装置に接続された際の時刻を、前記保守員が前記保守作業を開始した作業開始時刻として取得する取得部と、
    前記複数の保守端末のうち前記監視装置に接続中の保守端末に対応させて、前記取得部によって取得された前記作業開始時刻と現在時刻との時間差分である第1時間を演算し、演算した前記第1時間が所定の第1閾値を超えているとき、該当する前記保守端末に関連付けられた前記保守員の情報と共に、当該保守員の安否の確認を促す確認情報を前記表示部に表示する処理を行う処理部とを備えたことを特徴とするエレベータシステム。
  2. 請求項1に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記取得部は、前記保守端末と前記監視装置との接続が解除された際の時刻を、前記保守員が前記保守作業を終了した作業終了時刻として取得し、
    前記処理部は、前記複数の保守端末のうち前記監視装置との接続が解除された保守端末に対応させて、前記取得部によって取得された前記作業終了時刻と現在時刻との時間差分である第2時間を演算し、演算した前記第2時間が所定の第2閾値を超えているとき、該当する前記保守端末に関連付けられた前記保守員の情報と共に、当該保守員の安否の確認を促す確認情報を前記表示部に表示する処理を行うことを特徴とするエレベータシステム。
  3. 請求項2に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記第1時間は、前記複数のエレベータ装置のうち前記保守端末が前記監視装置に接続されたエレベータ装置の現場における前記保守員の安否の確認に用いられ、当該保守員が前記保守作業に要した経過時間として前記表示部に表示され、
    前記第2時間は、前記複数のエレベータ装置のうち前記保守端末と前記監視装置との接続が解除されたエレベータ装置の現場から他のエレベータ装置の現場へ移動する前記保守員の安否の確認に用いられ、当該保守員が移動に要した経過時間として前記表示部に表示されることを特徴とするエレベータシステム。
  4. 請求項2に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記処理部は、前記保守員の安否が確認された後、前記複数の保守員のうち前記確認情報が表示された保守員毎に、前記確認情報の表示を解除する解除部を含むことを特徴とするエレベータシステム。
  5. 請求項2に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記処理部は、演算した前記第1時間の大きさに応じて、該当する前記保守端末に関連付けられた前記保守員の情報と前記確認情報を並び替えると共に、演算した前記第2時間の大きさに応じて、該当する前記保守端末に関連付けられた前記保守員の情報と前記確認情報を並び替えることを特徴とするエレベータシステム。
  6. 請求項2に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記処理部は、演算した前記第1時間が前記第1閾値未満であり、かつ前記第1時間が前記第1閾値よりも小さく設定された第3閾値を超えているとき、該当する前記保守端末に関連付けられた前記保守員の情報と前記確認情報を強調して表示すると共に、演算した前記第2時間が前記第2閾値未満であり、かつ前記第2時間が前記第2閾値よりも小さく設定された第4閾値を超えているとき、該当する前記保守端末に関連付けられた前記保守員の情報と前記確認情報を強調して表示することを特徴とするエレベータシステム。
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