JP5327979B2 - 遊技装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数種類の図柄を備えるリールを複数列有し、遊技媒体の投入に伴って、或いは遊技媒体の投入とは無関係なリプレイ動作時に、複数列のリールの移動を開始させると同時に、トータル確率に基づく制御部の内部抽選によって入賞の当否を確定するための遊技処理を実行する遊技装置に関する。
本発明に係る遊技装置は、有償で貸し出された遊技媒体を使って遊技処理が実行される課金モードと、無償で貸し出された遊技媒体を使って遊技処理が実行される非課金モードとを備えるが、このように、課金モードと非課金モードとを備える遊技装置自身は、特許文献1に開示されており公知である。
特許文献1はパチスロ機に関するものであり、そこでは、パチスロ機の目押し習得用の練習ゲームが非課金で実行できるように構成されており、換言すれば、非課金モードに移行して、目押し習得用の練習ゲームを実行することができるようにしている。同様の目押し習得用の練習ゲームを備えるパチスロ機は、特許文献2乃至4にも開示がある。特許文献5には、無料で実際の遊技を体験できる、デモンストレーション機能を備えた遊技装置が開示されている。
特開2000−245899号公報 特開2002−239072号公報 特開2010−029416号公報 特開2008−237419号公報 特開2002−159734号公報
パチンコ機およびパチスロ機における大当たり確率は極めて低く、パチンコ機では、一般的なミドルスペック或いはフルスペックの大当たり確率は約300〜400分の1に設定されており、パチスロ機においても、一般的な大当たり確率は数十分の1〜200分の1に設定されている。このため、パチンコ機やパチスロ機において初回の大当たりの入賞を得るためには、通常は数万円の投資負担を強いられるものであり、「打っても勝てない。投資金額が多すぎる。遊べなくなった。」などの理由からパチンコ機およびパチスロ機の遊技者人口は、近年減少の一途を辿っている。
上記特許文献1乃至4に記載の非課金モードは、目押し習得用の練習ゲームであり、「目押し」が有効なパチスロ機の遊技者にとっては有意義なモードであろう。また、特許文献5のように、非課金モードにおいてデモンストレーションで遊技できることも、日々、多種多様な機種に接する遊技者にとっては有意義なものであろう。しかし、これら特許文献1乃至5の非課金モードは、大当たり確率に基づいて入賞の当否を実行する本来の遊技とは無関係に実行されるものであり、非課金モードで遊技を実行しても大当たり確率に基づく内部抽選に何らの影響はなく、非課金モードから課金モードに移行して、該課金モードで遊技した際には、結局は上述の低い大当たり確率に基づいて内部抽選が行われることとなる。このため、特許文献1乃至5の遊技装置では、「打っても勝てない。投資金額が多すぎる。遊べなくなった。」などといった、上述の遊技者の不満の根本解消を図ることは全く不可能である。
本発明は、以上のような従来の遊技装置の抱える問題を解決するためになされたものであり、興趣性を損なうこと無く、低い投資金額で長く遊技することが可能な、従来には無い新規な遊技装置を提供することにある。
本発明は、図1および図10に示すように、複数種類の図柄を備えるリールを複数列有し、遊技媒体の投入に伴って、或いは遊技媒体の投入とは無関係なリプレイ動作時に、複数列のリールの移動を開始させると同時に、大当たり確率に基づく制御部の内部抽選によって入賞の当否を確定するための遊技処理を実行する遊技装置を対象とする。
この遊技装置は、有償で貸し出された遊技媒体の投入、或いは遊技媒体の投入とは無関係なリプレイ動作時に遊技処理が実行される課金モードと、無償で貸し出された遊技媒体の投入、或いは遊技媒体の投入とは無関係なリプレイ動作時に遊技処理が実行される非課金モードとを備え、遊技者により課金モードおよび非課金モードの何れか一方のモードの選択ができるようになっている。大当たり確率に基づく内部抽選による入賞の当否が、課金モードにおける遊技処理だけでなく、非課金モードにおける遊技処理も含めて確定されるようになっている。非課金モードにおける内部抽選により入賞が確定した場合には、遊技媒体の払い出しが行われないように構成されており、内部抽選により入賞に至ったときに、非課金モードから課金モードへのモード変更が不可能となるように構成されている。
遊技装置の表示装置には、入賞時における遊技媒体の払い出し処理を行う際の入賞映像、或いは入賞画像が表示されるようになっており、非課金モードにおいて入賞した場合には、前記入賞映像或いは入賞画像を省略できるようにすることができる。
1回の遊技媒体の投入に伴って、一連性を有する特定演出を複数回行う擬似連続演出状態が実行されるようになっており、擬似連続演出状態に至ったときには、非課金モードから課金モードへのモード変更が不可能となるように構成することができる。
また、本発明に係る遊技装置は、非課金モードにおいて遊技を実行するための遊技媒体の個数情報が格納された情報記録媒体から情報を読み取るとともに、該情報記録媒体に対して情報を書き込む情報読取・書込手段と、非課金モードにおける遊技媒体の貯蓄個数をカウントする、カウンターとを備えるものとすることができる。前記カウンターは、前記情報読取・書込手段によって読み取られた個数情報に応じて、貯蓄個数を増数するとともに、遊技者による遊技動作に応じた遊技媒体の消費個数分だけ貯蓄個数を減数する。そして、前記非課金モードから前記課金モードにモードが移行されたとき、或いは遊技の終了動作が行われると、前記情報読取・書込手段は前記カウンターでカウントされている遊技媒体の貯蓄個数に係る情報を前記情報記録媒体に書き込む。
遊技場の識別情報が格納された情報記録媒体から情報を読み取るとともに、該情報記録媒体に対して情報を書き込む情報読取・書込手段を備え、前記非課金モードの開始から終了までのいずれかのタイミング、或いは遊技の終了動作が行われると、前記情報読取・書込手段は、遊技場の識別情報を前記情報記録媒体に書き込むようにすることができる。
本発明に係る遊技装置においては、大当たり確率に基づく内部抽選による入賞(大当たり入賞)の当否が、課金モードにおける遊技処理だけでなく、非課金モードにおける遊技処理も含めて確定されるようにした。これによれば、従来の遊技装置であれば、通常確率(低確率)に基づく大当たり入賞に至るまでの全ての遊技処理を、投資により借りた貸玉に基づいて遊技しなければならないところを、本発明によれば、課金モードにおける回転数を得るための遊技球を借りるための投資額のみで、遊技処理を進めて大当たり入賞を得ることができる。従って、非課金モードにおける回転数を得るための遊技球を借りるための投資額分だけ、従来の遊技装置に比べて投資金額を抑えることが可能であり、遊技者はより少ない投資金額で遊技を行うことができる。
また、本発明に係る遊技装置によれば、非課金モードと課金モードとを使い分けながら遊技を行うことで、より少ない投資金額で長く遊技を楽しむことができる点でも優れている。さらに、非課金モードにおいても、課金モードと同様に、遊技媒体の投入(パチンコ機における遊技球の始動口への投入)、或いはリプレイ動作(パチスロ機によるリプレイ動作)により遊技を進めることができるため、遊技動作自体は両モードで何ら変わるところはなく、遊技装置が本来備える興趣性が損なわれることも無い。また、非課金モードにおいて大当たり入賞に至った場合でも、課金モードにおいて大当たり入賞に至った場合と全く同様の大当たり入賞時の画像や映像等が表示されるようにしておけば、遊技者は、非課金モードにおいても、課金モードの場合と略同様の満足感が得られ、興趣性が損なわれることはない。また、両モード間の切り替えタイミングの決定により、勝敗が大きく左右されるという、従来にはない新たなゲーム性を遊技装置に与えることができる点でも優れている。
遊技者の中には、非課金モードにおける大当たり入賞が連続し、入賞画像や入賞映像が連続することを時間の無駄と感じる者もいるであろう。そこで、非課金モードにおいて入賞した場合には、入賞映像或いは入賞画像を省略できるようにしておけば、このような非課金モードでの大当たり状態が連続することを望まない遊技者のニーズに、簡単確実に応えることができる。
多くのパチンコ機においては、始動口へ遊技球が入った瞬間に、大当たり入賞に至ったか否かの内部抽選が行われるようになっている。このため、遊技処理を進めるための(リールなどを回転させるため)保留球がある場合において、当該保留球がある状態で非課金モードから課金モードへのモード変更を認めると、実際には、非課金モードで始動口へ入った遊技球に由来する内部抽選により大当たり入賞を得たにも拘わらず、その後に課金モードに移行して、遊技媒体の払い出しを受けるという不都合を招くおそれがある。そこで、本発明のように、非課金モードから課金モードへのモード変更タイミングの可否は、内部抽選により入賞に至ったときを基準として規定するものとしてあると、確実に上記のような不正な払い出しが行われることを防ぐことができる。
なお、パチンコ機やパチスロ機の中には、1回の遊技媒体の投入に伴って、一連性を有する特定演出を複数回行う擬似連続演出状態が実行されるものがある。かかる擬似連続演出状態では、最後の特定演出後に大当たり入賞に至るが、実際には、パチンコ機では、始動口へ遊技球が入った瞬間に、大当たり入賞に至ったか否かの内部抽選が行われるようになっている。またパチスロ機では、スタートレバーを押した瞬間に大当たり入賞に至ったか否かの内部抽選が行われるようになっている。従って、擬似連続演出状態に至った後に、非課金モードから課金モードへのモード変更を認めると、上述と同様に、実際には、非課金モードで大当たり入賞を得たにも拘わらず、その後に課金モードに移行して、遊技媒体の払い出しを受けるという不都合を招くおそれがある。かかる不都合も、本発明のように、非課金モードから課金モードへのモード変更タイミングの可否が、内部抽選により入賞に至ったときを基準として規定するものとしてあると確実に防ぐことができる。
非課金モードにおいて遊技を実行するための遊技媒体(遊技球、遊技メダル)の個数情報が格納された情報記録媒体から該個数情報を読み取る情報読取・書込手段を備えるものとして、該情報記録媒体に格納されている遊技媒体の個数情報に応じて、カウンターが非課金モードにおける遊技媒体の貯蓄個数を増数するものとすることができる。すなわち、例えばパチンコ遊技機の場合には、情報記録媒体に3000個の遊技球の個数情報が格納されている場合において、情報読取・書込手段により、該情報記録媒体の個数情報(3000個)が読み取られると、遊技者の遊技球の貸し出し動作に応じて、パチンコ遊技機は数百個(例えば200個)ずつ遊技球を発射機構に向かう上皿に送出する。かかる上皿への送出個数は、貯蓄個数としてカウンターによりカウントされる。また、情報記録・書込手段は、送出された貯蓄個数分(例えば、200個)だけ減算された個数情報を、情報記録媒体に記録する。カウンターは、遊技者の遊技動作により遊技球が消費されると、貯蓄個数を減数する。そして、非課金モードから課金モードにモードが移行されたとき、或いは遊技の終了動作が行われると、情報読取・書込手段はカウンターでカウントされている遊技媒体の貯蓄個数に係る情報を情報記録媒体に書き込む。
このように、非課金モードにおいて遊技を実行するための遊技媒体の個数情報が格納された情報記録媒体から情報を読み取るとともに、該情報記録媒体に対して情報を書き込む情報読取・書込手段を遊技装置に設けてあると、情報記録媒体に格納されている遊技媒体の個数情報を上限値として非課金モードでの遊技が可能となるので、無制限に非課金モードで遊技されることを防ぐことができる。従って、非課金モードを備えた遊技装置を導入することに伴って、遊技場の収益が悪化することを効果的に防ぐことができる。
情報記録媒体に遊技場の識別情報が格納されており、前記非課金モードの開始から終了までのいずれかのタイミング、或いは遊技の終了動作が行われると、情報読取・書込手段が遊技場の識別情報を情報記録媒体に書き込むようにすることができる。これによれば、情報記録媒体に格納されている遊技場の識別情報を読み取ることで、遊技者の各遊技場における遊技履歴を知ることができる。つまり、遊技者の遊技場間における移動履歴を知ることができる。これにて、従来の遊技装置では把握の困難であった、遊技者の遊技場における移動動向を知ることができるので、遊技者のニーズの把握や市場のマーケットリサーチに有効な情報をより的確に知ることが可能となる。
以上のような遊技者の遊技場間での移動履歴を知ることができるのは、本発明に係る遊技装置を導入した所定の遊技場間において、情報記録媒体に汎用性や共通性を持たせることができることに拠る。すなわち、非課金モードにおいては、遊技場は無償で遊技球を貸し出すため、いずれの遊技場においても非課金モードにおける遊技媒体の貸し出しを一つの情報記録媒体で実行できるようにして、該情報記録媒体に汎用性や共通性を持たせても遊技場の負担は皆無である。これに対して、有償で貸し出された遊技媒体の情報が格納された情報記録媒体の場合には、当該情報は遊技場の売上に直結するため、他店で購入された遊技媒体を使って遊技することは不可能であり、換言すれば、この種の有償で貸し出された遊技媒体の情報が格納された情報記録媒体に、他の遊技場で使用できるような汎用性や共通性を持たせることは不可能である。
本発明が適用された第1実施例に係る遊技装置(パチンコ機)の概略正面図である。 遊技装置の遊技球の送給経路と回収経路を説明するための図である。 遊技装置のブロック回路図である。 遊技装置の遊技球の内部循環経路を説明するための図である。 遊技装置の遊技球の外部球送給経路を説明するための図である。 遊技装置の遊技動作を説明するための図である。 本発明が適用された第2実施例に係る遊技装置(パチンコ機)の概略正面図である。 第2実施例に係る遊技装置の遊技球の送給経路と回収経路を説明するための図である。 第2実施例に係る遊技装置の遊技球の内部循環経路を説明するための図である。 本発明が適用された第3実施例に係る遊技装置(パチスロ機)の概略正面図である。 本発明が適用された第4実施例に係る遊技装置(パチンコ機)の概略正面図である。 第4実施例に係る遊技装置(パチンコ機)のブロック回路図である。 第4実施例に係る遊技装置において使用に供される情報記録媒体に格納されている内部情報を説明するための図である。
(第1実施例) 以下、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。図1乃至図6は、本発明をパチンコ遊技機に適用した第1実施例を示す。本実施例に係るパチンコ遊技機は、一定条件化で「当たり」状態となる所謂フィーバー機と称されるものである。
図1および図2に示すように、このパチンコ遊技機は、遊技場の固定枠1に固定されるハウジング2を基体とするものであり、このハウジング2に、遊技盤3、遊技球の発射機構4、基板回路5などが組み付けられている。遊技盤3の前面は、透明なガラス板6を有する前面扉7により閉じられており、この前面扉7により、遊技盤3は外部から盤面が視認可能に密閉される。また、これら前面扉7と遊技盤3との間に発射機構4から発射された遊技球が遊動する空間が規定されている。前面扉7には、遊技球の発射操作を行うために発射ハンドル8が取り付けられており、遊技者が発射ハンドル8を回転操作したときに、遊技球が遊技盤3上へ発射されるようになっている。図1および図2において符号12は、発射機構4に送られる遊技球を貯留するための上皿を、符号13は、該上皿12の貯留能力を超過した遊技球が送られる下皿を示す。下皿13のノブ14を操作することにより、該下皿13に貯留された遊技球を、下皿13の下方に配したパチンコ箱内に落とすことができる。
遊技盤3の表面には、始動口3a、入賞口3b、大入賞口3c、ゲート3d、アウト口(排出口)3e、釘3fなどが設けられており、その中央部に液晶画面10が設置されている。遊技盤3に発射された遊技球は、始動口3a、入賞口3b、大入賞口3c、又はアウト口3eに収集されるようになっている。
液晶画面10には、複数種類の図柄を備えるリール11が、複数列(図示例では3列)画像表示される。図示例では、3つの全てのリール11に同じ図柄「7」が表示された状態、すなわち「7」が揃った大当たり状態を示している。尤も、液晶画面10には、リーチ状態(例えば、3つのリール11のうちの2つのリール11の図柄が揃った状態)において表示される各種のリーチ演出画像や、大当たり状態において表示される大当たり演出画像など表示させることができる。パチンコ機のモード状態、すなわち、パチンコ機が後述する課金モード、非課金モードのいずれのモードにあるかということも液晶画面10に表示される。
図3に示すごとく、パチンコ機の基板回路5は、該パチンコ機の全体を制御するメイン基板15と、メイン基板15からの制御信号を受けて、パチンコ機1の前面に設けられた液晶画面10を制御するビデオカード16と、スピーカ17から出音される音声を制御するサウンドカード18と、賞球を払い出すための賞球装置19を制御する賞球制御回路20、パチンコ機の前面に配設された各種のランプ21を制御するランプ制御装置22などを備える。メイン基板15は、ゲームプログラム、遊技音データ、画像データなどを格納するRОM(記憶手段)23と、該RОM23に格納のゲームプログラムに基づいてパチンコ機を制御し、所定の条件下で当たり信号を発生する中央制御装置24と、プログラムの実行領域となるRAM25などを備える。
このパチンコ機は、所定数の内蔵の遊技球を循環させて遊技を実行させるための内部循環経路(図4参照)と、遊技場の遊技球送給機構30から適宜に送られて来た遊技球を使って遊技を実行させるとともに、該遊技球送給機構30から送られて来た遊技球を賞球として払い出すための外部球送給経路(図5参照)の、二つの遊技球の経路を備えている。なお、以下においては、内部循環経路内で移動されて遊技に供される遊技球を「内部循環球」と記し、遊技場の遊技球送給機構から送られてきて、外部送給経路を通って遊技に供される遊技球を「外部供給球」と記す。
図2に示すように、パチンコ機のハウジング2の内部には、上皿12に貯留されている遊技球を発射機構4に送るための第1送給路L1と、上皿12と下皿13とを繋ぐ第2送給路L2と、発射機構4から発射された遊技球を遊技盤3に案内するための第3送給路L3とが設けられている。また、遊技場の遊技球送給機構30と上皿12との間には、各パチンコ機と遊技球送給機構30とを繋ぐ遊技球送給路31から送られてきた遊技球(外部送給球)を、賞球装置からの命令を受けて、賞球として遊技球を払い出すための第4送給路L4と、遊技者が遊技場に対価を支払って遊技球(外部送給球)を借りた際に、貸玉である遊技球(外部送給球)を上皿12に送るための第5送給路L5とが設けられている。なお、遊技球送給路と第4・5送給路L4・L5の分岐位置には送給弁32が設けられている。符号33は、第5送給経路L5における遊技球(外部送給球)の流れを制御するための送給制御装置を示し、該送給制御装置33は、パチンコ機の側方に設けられた貸玉装置34(図1参照)からの制御信号を受けて、所定数の遊技球(外部送給球)を第5送給路L5を介して上皿12に送給する。
図2に示すように、パチンコ機のハウジング2の裏面には、ポンプ35とタンク36とが設けられており、タンク36に貯留の遊技球(内部循環球)は、該タンク36に内蔵されたポンプ35により第6送給路L6を介して発射機構4に送られるようになっている。アウト口3e(図1参照)等に回収された遊技球は、第7送給路L7と遊技球回収路37を介して遊技場の遊技球回収機構38に送られ、或いは該第7送給路L7と第8送給路L8を介してタンク36に送られるようになっている。符号39は、遊技球回収路37と第8送給路L8の分岐位置に設けられた回収弁を示す
図4に示すように、内部循環経路は、発射機構4から遊技盤3に至る第3送給路L3と、遊技盤3と、遊技盤3からタンク36に至る第7および第8送給路L7・L8と、タンク36から発射機構4に至る第6送給路L6で構成される。すなわち、内部循環経路においては、発射機構4から第3送給路L3を介して遊技盤4に至った遊技球(内部循環球)は、アウト口3e等で回収されると、第7および第8送給路L7・L8を通って、再びタンク36に戻るように構成されている。また、遊技者は、かかる内部循環経路を移動する遊技球(内部循環球)には触れることができないように構成されている。
一方、外部球送給経路は、図5に示すように、遊技球供給機構30から上皿12に至る遊技球送給路31、第4および第5送給路L4・L5、上皿12から発射機構4に至る第1送給路L1、発射機構4から遊技盤3に至る第3送給路L3、遊技盤3から遊技球回収機構38に至る第7送給路L7および遊技球回収路37、および上皿12と下皿13とを繋ぐ第2送給路L2で構成される。すなわち、遊技者が貸玉装置34を操作して貸玉操作を行うと、送給制御装置33により第5送給路L5に所定数の遊技球(外部送給球)が供給され、該遊技球(外部送給球)は第5送給路L5を介して上皿12に送られる。上皿12に送られた遊技球(外部送給球)は、第1送給路L1を介して発射機構4に送られ、発射機構4から第3送給路L3を介して遊技盤3に送られる。遊技盤3のアウト口3e等で回収された遊技球(外部送給球)は、第7送給路L7および遊技球回収路37を介して遊技球回収機構38に送られる。また、遊技球(外部送給球)が始動口3a、入賞口3b、大入賞口3cなどに入ると、賞球装置19(図3参照)が駆動され、各口3a〜3cに対応した球数の遊技球(外部送給球)が、賞球として第4送給路L4を介して上皿12に送られる。このとき、上皿12に貯留されている遊技球(外部送給球)の球数が、上皿12の貯留能力を超えると、遊技球(外部送給球)は第2送給路L2を介して下皿13に送られるようになっている。
次に、このパチンコ機の動作について、図6のタイムチャートを参照して説明する。図6のタイムチャートにおいて、(A)は大当たり確率の変動状態、すなわち内部確率の変動状態を示している。すなわち、この種のフィーバー機(ミドルスペックやフルスペックの機種)では、通常時においては、300〜400分の1の低確率で大当たり状態に至るように設定されている(通常(低確率))。また、例えば、特定の図柄(確率変動図柄)で大当たり状態となり、次回の大当たりが確定された場合には、確率が変動して10〜50分の1の高確率で大当たり状態に至るように設定されている(高確率)。なお、確率変動図柄とは異なる通常図柄で大当たり状態に至った場合には、所定回数(多くは100回)のリールの回転時間が短縮される、所謂「時短状態」に至るように設定されている機種が多い。尤も、近年では、確率変動図柄のような特定図柄を備えず、一見すると、確率変動状態に至ったか否かを判別できない機種も存在する。なお、確率変動状態や時短状態などにおいては、始動口3aへ遊技球が入賞しやすくなる、所謂電チューサポートが行われる。なお、(A)では、大当たり状態(大当たり入賞時の大入賞口3cが開くとき)においても、高確率であると表示しているが、実際には、かかる大当たり状態では内部確率とは無関係に遊技処理は実行される。
図6において(B)は大当たり状態に至るまでの回転数を示している。(C)は大当たり時の遊技球の払い玉数(出玉数)を示している。なお、図6の(C)における払い玉数は、「あり」、「なし」の二種に区別しているが、実際の総払い玉数(総出玉数)は釘状態などにより左右されるものであることは言うまでもない。また、ここでいう払い球数(出球数)は、大入賞口3cへの入賞時に払い出される球の総数を示しており、始動口3a等への入賞時に払い出される球数は含まない。
図6の(D)は、課金モード、非課金モードの別を示している。ここで、課金モードとは、遊技者が投資をして、すなわち、遊技場から遊技球(外部送給球)を購入して遊技を行う状態を示しており、このときには、先の図5に示す外部球送給経路を通る遊技球(外部送給球)を使って遊技が行われる。一方の非課金モードとは、遊技者が投資をすることなく、すなわち、遊技場から遊技球を購入することなく遊技ができる状態を示しており、このときには、先の図4に示す内部循環経路を通る遊技球(内部循環球)を使って遊技処理が行われる。かかる課金モードと非課金モードの選択は、ハウジング2の前面に設けられたモード切替ボタン40の押圧操作によって行うことができる。
図6の(D)は、上記の投資の有無を示しており、ここで言う「投資」とは、実際にお金を投入した状態だけでなく、大当たり状態において払い出された出玉(遊技球:外部循環球)を使って、遊技する状態も意味している。なお、上記(D)では、確率変動状態、および通常図柄での大当たり後の時短状態(t6〜t7)においては、先に述べたように、電チューサポートが働き、実際の遊技球の減少は少ないため、「投資」状態では無いと表示している。
図6の(E)は、先の課金モードと非課金モードとの間で、モード移行が可能であるか否かを示すものである。
図6に示す例では、遊技者は、まず非課金モードを選択して遊技を開始している(D)。つまり、全く投資をすることなく、内部循環球を使って遊技を開始している。かかる非課金モードにおいても、内部循環球が始動口3aに入るたびに、リール11が回転し、通常確率(低確率)に基づく抽選が行われ、大当たりに向けた遊技処理が実行される。
図6に示す例では、時間t1に至ったときに、確率変動図柄で大当たりを引いている(当1)。かかる当1に示す大当たり時には、大入賞口3cが開くとともに、大当たり時の画像や映像が液晶画面10に表示されるものの、非課金モードで遊技を行っているため、一切の賞球は行われない(C)。また、確率変動図柄で大当たりを引いたため、高確率状態に確率が変動するとともに、次回の大当たりが保障される(A)。
当2は、2回目の大当たり状態に至ったことを示しており、少ない回転数で大当たりを引いている(B)。かかる当2に示す大当たり時においても、大入賞口3cが開くとともに、大当たり時の画像や映像が液晶画面10に表示されるものの、非課金モードで遊技を行っているため、一切の賞球は行われない(C)。また、当2では、通常図柄で大当たりを引いたものとする。従って、大当たり後の時短状態時(t2〜t3)では、電チューサポートが実行されるものの、大当たりを引くか否かの確率は、低確率で実行される(A)。時短状態が終了すると(t3)、液晶画面10には、時短状態時の遊技画面が消えて、通常の遊技画面が表示される。また、最初の大当たり(当1)を引いたときから、次回の大当たり(当2)の時短状態が終了するまでの間(t1〜t3)は、非課金モードから課金モードへのモードの変更はできないように構成されている(F)。
時短状態が終了した時間t3以降は、モード変更が可能であり、図6に示す例では、時間t4に至ると、遊技者はモード切替ボタン40(図1参照)を押圧操作して、非課金モードから課金モードにモードを移行している(D)。このように課金モードにモードが変更されると、まず、中央制御装置24は、タンク36に内蔵のポンプ35の駆動を停止して、発射機構4への内部循環球の送給を停止するとともに、遊技者に対して、第6送給路L6に残っている内部循環球を全て遊技盤3へ打ち出す旨の指示を液晶画面10に表示する。第6送給路L6に残っている内部循環球が全て遊技盤3に打ち出され、内部循環球が第7送給路L7および第8送給路L8を介してタンク36に回収されたことが検知されると、中央制御装置24は送給弁32を開放操作し、送給制御装置33は、貸玉装置34からの制御信号に応じた球数を第5送給路L5に供給する。これにて、該第5送給路L5を介して、上皿12に遊技球(外部供給球)が供給される。また、中央制御装置24は、回収弁39を操作して、以後は、アウト口3e等で回収された遊技球は、送給路L7および遊技球回収路37を介して、遊技球回収機構38に送られるようにする。
なお、第6送給路L6に残っている内部循環球が全て遊技盤3へ打ち出されたか否かは、第6送給路L6に残っている球数をカウントするとともに、発射機構4から発射された球数をカウントすることで検知することができる。第6送給路L6に設けられたセンサ等を使って、第6送給路L6内の内部循環球の有無を検知するようにしてもよい。
上皿12に供給された遊技球(外部供給球)は、第1送給路L1を介して発射機構4に送られ、第3送給路L3を介して発射機構4から遊技盤3に発射され、遊技球(外部送給球)が始動口3aに入るたびに、通常確率(低確率)に基づく抽選が行われる。図6に示す例では、t5に至ったときに、大当たりを引いている(当3)。かかる当3の大当たり時には、課金モードで遊技が実行されているため、賞球動作が実行される。すなわち、大当たり時に大入賞口3cに遊技球(外部送給球)が入ると、所定数の遊技球が賞球として送給路L4を介して上皿12に遊技球(外部供給球)が送られ、また、該上皿12の貯留能力を超えた遊技球(外部送給球)は、送給路L2を介して下皿13に送られる。かかる賞球動作時には、賞球装置19の駆動される。また、下皿13に貯留された遊技球(外部送給球)は、該下皿13の下方に配されたパチンコ箱に落とすことができる。
以上のように、本実施例に係るパチンコ機では、課金モードで大当たり状態に至った場合には、現在存する通常のパチンコ機と同様に、賞球動作が実行される。何よりも、本実施例に係るパチンコ機では、課金モード時の回転数のみならず、非課金モード時の回転数をも含めて遊技が進行すること(B、D)が着目される。また、大当たり状態に至るまでの投資が、t4〜t5の範囲で済んでいることが着目される(E)。
図6に示す例では、当3では確率変動図柄で大当たり状態に至っており、その後、2回連続して確率変動図柄で大当たり状態に至っている(当4、当5)。また、当6においては通常図柄で大当たり状態に至っており、時短状態(t6〜t7)後に、一連の大当たり状態から時短状態を経た「大当たり遊技」が終了している(t5〜t7)。
時短状態が終了すると(t7)、課金モードから非課金モードへのモード変更が可能となる(F)。また、時短状態が終了すると、所謂電チューサポートが終了するため、以後は、出玉を使った「投資」状態での遊技となる(E)。
図6に示す例では、t8に至ったときに、遊技者は課金モードから非課金モードへのモード変更動作を実行している。かかる非課金モードへのモード変更動作が実行されると、中央制御装置24は、上皿12に貯留されている遊技球(外部送給球)を全て下皿13に落とすように指示を出す(液晶画面10に上記指示を表示する)。上皿12に遊技球(外部送給球)がなくなると、中央制御装置24は、送給弁32を閉操作して、第4および第5送給路L4・L5への遊技球(外部供給玉)の送給を不可とするとともに、以後は、アウト口3e等で回収されて第7送給路L7に至った遊技球は、第8送給路L8を介してタンク36に向かうように、回収弁39を操作する。また、中央制御装置24は、ポンプ35を駆動して、タンク36内の内部循環球を発射機構4に供給する。
t8において非課金モードに変更された後は、遊技者は、投資無く遊技を進めることができる(E)。尤も、かかる非課金モードで大当たり状態に至った場合(当7、t9)でも、賞球が無いことは先に述べたとおりである(C)。また、図6に示す例では、当7の大当たりでは、通常図柄で大当たり状態に至ったものとし、大当たり状態後の時短状態が終了するまでは、非課金モードから課金モードへのモード変更が不可能であることも、先に述べたとおりである(F)。
なお、この種のフィーバー機と称されるパチンコ機では、一回の始動口3aへの入賞時に、一連性を有する特定演出を複数回行う、所謂「擬似連続演出」を実行するものがある。かかる「擬似連続演出」が始まったとき、パチンコ機の内部では、大当たりか否かの内部抽選は既に終了している。このため、擬似連続演出が始まったときには、非課金モードから課金モードへのモード変更が不可能となるように構成する。
以上のように、本実施例に係るパチンコ機では、大当たり確率に基づく内部抽選による入賞の当否が、課金モードにおける遊技処理だけでなく、非課金モードにおける遊技処理も含めて確定されるようにした。つまり、図6に示す例で言うと、t3からt5に至る大当たり確率(通常確率(低確率))に基づく内部抽選による大当たりとなるか否かの当否が、遊技者の投資を要する課金モードだけでなく、遊技者の投資を要しない非課金モードも含めて、確定されるようにした。これによれば、従来の遊技装置であれば、t3からt5に至るまでの通常確率(低確率)に基づく全ての回転毎の内部抽選を、投資により借りた貸玉に基づいて遊技しなければならないところを、本実施例のパチンコ機では、t4からt5までの課金モードにおける回転数を得るための遊技球を借りるための投資額のみで、遊技を進めることができ、t3〜t4までの非課金モードの回転数を得るための遊技球を借りるための投資額分だけ、投資金額を低く抑えることができる。
以上のように、本実施例に係るパチンコ機によれば、遊技者は、従来のパチンコ機に比べて低い投資額で以て大当たり(入賞)を引くことが理論上可能である。非課金モードを選択すれば、全くの投資無く遊技することが可能であるから、従来よりも低い投資金額で長く遊技することも可能である。また、課金モードと非課金モードでは、賞球の有無を除いて、大当たり時の画像や映像等は全く同じであり、従って、パチンコ機の興趣性を損なうことも無い。
なお、上記第1実施例に係るパチンコ機では、時短状態を含む非課金モードにおける大当たり入賞時(t1〜t3)において、非課金モードから課金モードへのモードの変更ができないように構成していたが、かかるt1〜t3の非課金モードにおける大当たり入賞時においては、遊技者により非課金モードを強制的に終了して(省略して)、課金モードに変更できるようにしてもよい。
(第2実施例) 図7〜図9に本発明に係る遊技装置の第2実施例を示す。本第2実施例に係る遊技装置(パチンコ機)では、第1実施例に係るパチンコ機の外部送給経路を廃して、内部循環経路のみで、遊技球の送給経路を構成した点が、先の第1実施例と相違する。また、本第2実施例に係るパチンコ機では、課金モード時に、発射機構4から遊技盤3に向けた発射された遊技球(内部循環球)の個数をカウントするとともに、始動球3a、入賞口3b、大入賞口3cに遊技球が入った際に払い出される賞球数をカウントするようにしてあり、最終的に賞球数が発射球数を上回ると、該玉数をICチップ内蔵のカード等に書き込むことができるように構成する。つまり、ICチップ内蔵のカードに遊技終了時の出球数(勝球数)を書き込むようにする。
その他の点は、第1実施例と同様であるので、同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。また、遊技動作も図6に示したものと同様である。
なお、この第2実施例では、上皿12を廃した例を示したが、ポンプ35から上皿12を介して発射機構4に遊技球を送るようにしてもよい。
(第3実施例) 図10に、本発明の遊技装置をパチスロ機に適用した第3実施例を示す。このパチスロ機は、このパチスロ機では、外周面に大当たり図柄(例えば7)を含む複数種類の図柄が記された3本のリール50が回転可能に収納されている。各リール50の図柄は、本体51の正面に設けられたリール絵柄表示窓52により、リール毎に縦方向に上段、中段、下段の3つの図柄が表示されるようになっている。
このパチスロ機の前面には、内部抽選の結果、ボーナスが内部当選した状態を遊技者に報知するための告知ランプ53、ゲームが開始されたことを知らせるためのスタートランプ54、絵柄の組合せがリプレイ役に入賞したときに、遊技者へ付きのゲームがリプレイ遊技であることを知らせるためのリプレイランプ55、遊技開始のためのメダルの投入を遊技者に促すためのウエイトランプ56などが配置されている。また、遊技者が獲得して貯留されているメダル枚数を表示するためのクレジット表示機57が設けられている。
また、パチスロ機の前面には、貯留されているメダルからメダルの投入を行うためのクレジットベットボタン60、貯留されているメダルを払い出すための清算ボタン61、遊技を開始して、各リール50を回転させるためのスタートレバー62、リール50を停止するためのストップボタン63、メダルを投入するためのメダル投入口64などが配置されている。また、パチスロ機の前面下方には、課金モードでの入賞時にメダルを払いだすためのメダル払出口65が開設されている。
また、このパチスロ機の前面には、非課金モードと課金モードとの間で、モードを切り替えるためのモード切替ボタン70が設けられている。図10には、非課金モードにある状態を示しており、このときには、液晶画面71内に非課金モードであることを示す「フリーモード」の表示がなされるとともに、3つのサブリール72が表示されるようになっている。かかるサブリール72は、非課金モードでは、リプレイの図柄が常に揃うようになっており、先のリール50を使った遊技とは無関係に、全くメダルを投入することなく、一連のクレジットベットボタン60、スタートレバー62→ストップボタン63の操作からなる遊技操作を実行できるようになっている。なお、かかるサブリール72を廃して、非課金モードにおいては、自動BET機能により、コインが最大BET状態(通常は三枚のBET状態)となるようにしてもよい。
かかるパチスロ機においても、非課金モードおよび課金モードにおける遊技動作は、先の第1実施例に示した遊技動作と何ら変わるところはない。すなわち、非課金モードでは、先に述べたように、全くコインを投入することなく、換言すれば全く投資を伴うこと無く、クレジットベットボタン60、スタートレバー62→ストップボタン63の操作からなる遊技操作を実行して、遊技を進めることができる。そして、遊技者がそろそろ大当たり状態が近いと感じたときには、非課金モードから課金モードにモードを変更するとともに、メダル投入口64にメダルを投入して、投資を伴う遊技操作を実行する。かかる課金モードにおいて大当たり状態に至ったときは、大当たり図柄に応じたメダルがメダル払出口65から払い出される。また、非課金モードで遊技している際に、大当たり状態に至った場合には、先のメダルの払い出しは行われない。
課金モードと非課金モードとの間のモード変更の可否は、パチンコ機の場合と同様に、大当たり状態にあるか否かに基づいて決定される。尤も、近年のパチスロ機では、入賞図柄を告知してくれる「アシストタイム」と、通常よりも高い確率でリプレイが揃う「リプレイタイム」とが複合された「ART」と称される状態、機能を備えるものがある。かかるART状態に投入したときにも、課金モードと非課金モードとの間のモードの移行は不可能となるように構成する。
以上のように、第3実施例に係るパチスロ機においても、非課金モードを選択することで、遊技者は、従来よりも低い投資金額で長く遊技を楽しむことができる。また、大当たり時の液晶画面71に表示される大当たり画像や映像の種別は、非課金モードと課金モードとでは何ら変わるところは無く、パチスロ機の興趣性が損なわれることも無い。
(第4実施例) 図11乃至図13に、本発明に係る遊技装置(パチンコ遊技機)の第4実施例を示す。このパチンコ遊技機においては、ICチップが内蔵されたICカード(情報記録媒体)から情報を読み取るとともに、該ICカード83に情報を書き込むことができるICカードリーダ/ライタ(情報読取・書込手段)81と、非課金モードにおける遊技媒体の貯蓄個数をカウントするカウンター82とを備える点が先の第1および第2実施例に係る遊技装置と相違する。パチンコ遊技機のハウジング2の前面には、ICカードリーダ/ライタ81に向けてICカード83を差し込むための開口84が設けられている。開口84を介してICカードリーダ/ライタ81に差し込まれたICカード83は、不図示のイジェクトボタンを押圧操作することで、開口84からハウジング2外へ押し出され、遊技者はICカード83をパチンコ遊技機から抜き取ることができる。情報記録媒体としては、先のICカード83に限られず、ICチップが内蔵されたコイン型の情報記録媒体であってもよい。
遊技者によりICカード83がICカードリーダ/ライタ81に差し込まれると、該ICカードリーダ/ライタ81は、ICカード83から非課金モードにおいて遊技を実行するための遊技球の個数情報を読み取る。次いで、遊技球の無償貸し出しボタン85が押圧操作されると、所定個数の遊技球が貸し出され、これらが上皿12に送り込まれる。例えば、一回の無償貸し出しボタン85の押圧操作により、200個の遊技球が貸し出され、上皿12に送り込まれるようにすることができる。中央制御装置24は、ICカードリーダ/ライタ81を介して、ICカード83がICカードリーダ/ライタ81に差し込まれた時間を遊技開始時間としてICカード83に書き込む。尤も、無償貸し出しボタン85が押圧操作されたとき、或いは実際に発射機構4により遊技球が発射された時間を遊技開始時間としてICカード83に書き込むようにしてもよい。
また、中央制御装置24は、遊技場の識別情報を店舗情報としてICカード83に書き込む。かかる店舗情報の書き込みタイミングとしては、先に述べたように、ICカード83がICカードリーダ/ライタ81に差し込まれたタイミングに限られず、ICカード83がICカードリーダ/ライタ81から抜き取られるまでのいずれのタイミングで行っても良い。尤も、非課金モード或いは課金モードとは無関係に、全ての遊技を終了するときに店舗情報を書き込むようにしてもよい。
遊技者が非課金モードでの遊技を終了すると、カウンター82は、上皿12に残っている非課金モード用の遊技球の貯蓄個数をカウントし、中央制御装置24は非課金モードでの使用球数(消費個数)を算出する。また、中央制御装置24は、遊技前にICカード83に格納されていた貯蓄個数と消費個数に基づいて、非課金モードで貸し出し可能な残余個数を算出し、これをICカードリーダ/ライタ81を介してICカード83に書き込む。また、中央制御装置24は、ICカードリーダ/ライタ81を介して、非課金モードの終了時間をICカード83に書き込む。尤も、非課金モード或いは課金モードとは無関係に、遊技自体を終了するときに、残余個数をICカード83に書き込むようにしてもよい。
以上のように、ICカード83には、非課金モードにおいて遊技を実行するための遊技媒体の個数情報、遊技場の識別番号で構成される店舗情報、非課金モードにおける大当たり情報、遊技開始時間、遊技終了時間などが格納されている(図13参照)。本実施例に例示するICカード83からは、遊技者は2010年11月1日に遊技場○○で遊技し、翌11月2日に遊技場△△で遊技し、翌11月3日に遊技場○○で遊技したことがわかる。また、各遊技場における遊技開始時間と遊技終了時間もわかる。さらに、非課金モードにおいて使用可能な遊技球の個数情報もわかる。これら情報は、ICカード83の回収時に収集される。尤も、パチンコ機のメモリ(RAM)内にICカード83と同様の情報を書き込み、適宜にパチンコ機から上記情報を収集するようにしてもよい。
本実施例に係る遊技装置によれば、ICカード83に格納されている遊技場の識別情報を読み取ることで、遊技者の各遊技場における遊技履歴を知ることができる。つまり、遊技者の遊技場間における移動履歴を知ることができる。これにて、従来の遊技装置では把握の困難であった、遊技者の遊技場における移動動向を知ることができるので、遊技者のニーズの把握や市場のマーケットリサーチに有効な情報をより的確に知ることが可能となる。また、本実施例に係る遊技装置によれば、ICカード83に格納されている遊技媒体の個数情報を上限値として非課金モードでの遊技が可能となるので、無制限に非課金モードで遊技されることを防ぐことができる。従って、非課金モードを備えた遊技装置を導入することに伴って、遊技場の収益が悪化することを効果的に防ぐことができる。
なお、上記第4実施例においては、パチンコ機を例として説明したが、本発明はこれに限られず、パチスロ機にICカードリーダ/ライタ81を取付けて、ICカード83の使用履歴等の情報を読み書きすることで、遊技者の遊技履歴を捉えることができるようにしてもよい。また、上記ICカード83に格納される情報には、抽選回数情報を含めることもできる。
上記の課金、非課金のモード選択機能の有無は、遊技場毎に自由に設定できるようにすることが好ましい。つまり、遊技場の判断により、モード選択機能が実行できる、或いはモード選択機能が実行できないように選択できるようにすることが好ましい。尤も、かかるモード選択機能の有無は、遊技装置毎に設定することができることは言うまでも無い。
また、遊技場サイドにより、非課金モードにおけるゲーム数の上限設定を設定できるようにすることが好ましい。つまり、本発明に係る遊技装置では、非課金モードにおける遊技処理(ゲーム数)の限度回数の設定機能を付与することが好ましく、かかる限度回数の設定機能は、非課金モードで遊技を続けることを良しとしない遊技場にとって、一定の売上を確保するうえで極めて有効な作用効果であると言える。
また、非課金モードにおいては、液晶画面に特別画面(コマーシャル)などが追加的に表示されるようにしてもよい。これによれば、遊技場サイドからすると、コマーシャルを流すことによる料金収入(CM表示料)が期待でき、このことは非課金モードを備える遊技装置を導入して、遊技料金の総額が減少することに伴う遊技場の総売上の減少を抑えることを意味し、以て課金・非課金モードの遊技機能を備えた遊技装置の導入促進に大いに貢献し得るものと言える。
11 リール
50 リール

Claims (4)

  1. 複数種類の図柄を備えるリールを複数列有し、遊技媒体の投入に伴って、或いは遊技媒体の投入とは無関係なリプレイ動作時に、複数列のリールの移動を開始させると同時に、大当たり確率に基づく制御部の内部抽選によって入賞の当否を確定するための遊技処理を実行する遊技装置であって、
    有償で貸し出された遊技媒体の投入、或いは遊技媒体の投入とは無関係なリプレイ動作時に遊技処理が実行される課金モードと、無償で貸し出された遊技媒体の投入、或いは遊技媒体の投入とは無関係なリプレイ動作時に遊技処理が実行される非課金モードとを備え、遊技者により課金モードおよび非課金モードの何れか一方のモードの選択ができるようになっており、
    大当たり確率に基づく内部抽選による入賞の当否が、課金モードにおける遊技処理だけでなく、非課金モードにおける遊技処理も含めて確定されるようになっており、
    非課金モードにおける内部抽選により入賞が確定した場合には、遊技媒体の払い出しが行われないように構成されており、
    内部抽選により入賞に至ったときに、非課金モードから課金モードへのモード変更が不可能となるように構成されていることを特徴とする遊技装置。
  2. 遊技装置の表示装置には、入賞時における遊技媒体の払い出し処理を行う際の入賞映像、或いは入賞画像が表示されるようになっており、
    非課金モードにおいて入賞した場合には、前記入賞映像或いは入賞画像を省略することができるように構成されている、請求項1記載の遊技装置。
  3. 非課金モードにおいて遊技を実行するための遊技媒体の個数情報が格納された情報記録媒体から情報を読み取るとともに、該情報記録媒体に対して情報を書き込む情報読取・書込手段と、
    非課金モードにおける遊技媒体の貯蓄個数をカウントする、カウンターと、
    を備え、
    前記カウンターは、前記情報読取・書込手段によって読み取られた個数情報に応じて、貯蓄個数を増数するとともに、遊技者による遊技動作に応じた遊技媒体の消費個数分だけ貯蓄個数を減数し、
    前記非課金モードから前記課金モードにモードが移行されたとき、或いは遊技の終了動作が行われると、前記情報読取・書込手段は前記カウンターでカウントされている遊技媒体の貯蓄個数に係る情報を前記情報記録媒体に書き込むようになっている、請求項1又は2記載の遊技装置。
  4. 遊技場の識別情報が格納された情報記録媒体から情報を読み取るとともに、該情報記録媒体に対して情報を書き込む情報読取・書込手段を備え、
    前記非課金モードの開始から終了までのいずれかのタイミング、或いは遊技の終了動作が行われると、前記情報読取・書込手段は、遊技場の識別情報を前記情報記録媒体に書き込むようになっている、請求項1乃至3記載のいずれかに記載の遊技装置
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