JP5327794B2 - 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)下記一般式(A)で表される1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン化合物を製造する方法において、下記一般式(B)で表される1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド化合物と、一般式(C)で表されるアミン類を反応させることを特徴とする1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン化合物の製造方法。
これらのアルキル基は、ヒドロキシル基、アルコキシル基、ジアルキルアミノ基等の置換基を有していてもよい。前記アルキル基の具体例を示すと、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t-ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、ヒドロキシエチル基、エトキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。前記シクロアルキル基の具体例を示すと、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基等が挙げられる。前記アラルキル基の具体例を示すと、ベンジル基、クミル基、フェネチル基等が挙げられる。前記芳香族基の具体例を示すと、フェニル基、ナフチル基等が挙げられ、これらの芳香族基にはハロゲン原子、アルキル基、アルコキシル基、ジアルキルアミノ基等の置換基を有していてもよい。前記ピリジル基には、2-ピリジル基、3-ピリジル基、4-ピリジル基が挙げられる。
また、R6、R7は、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、あるいは炭素数6〜12の芳香族基を示す。また、R6、R7は連結して環を形成してもよい。前記アルキル基の具体例を示すと、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t-ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、ヒドロキシエチル基、エトキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。前記シクロアルキル基の具体例を示すと、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基等が挙げられる。前記芳香族基の具体例を示すと、フェニル基、ナフチル基等が挙げられ、これらの芳香族基にはハロゲン原子、アルキル基、アルコキシル基、ジアルキルアミノ基等の置換基を有していてもよい。R6、R7が連結して環を形成している具体例を示すと、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等が挙げられる。
この新規反応の反応機構を、2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(b)(一般式(B):R2〜R5=水素原子、R6=エチル基、R7=水素原子)とn−ブチルアミン(c)(一般式(C):R1=n−ブチル)とを反応させて2-ブチル-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(a)(一般式A:R2〜R5=水素原子、R1=n−ブチル)を合成する場合を例にとり説明する。
この反応は、下記の反応機構による進行する。
したがって、この反応機構等からみて、一般式(B)で示される化合物として、R2〜R5が水素原子を用いた化合物(b)だけでなく、該置換基が、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、ハロゲン原子、ニトロ基である化合物を用いた場合にもこれと同様な反応を示すこと、また同様にR6がエチル基、R7が水素原子の場合だけでなく、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、あるいは炭素数6〜12の芳香族基の場合にも上記と同様な反応を示すことは明らかである。
また、他方の原料である一般式(C)で示される化合物として、R1がn−ブチルである化合物(c)だけでなく、R1が、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基、炭素数6〜12の芳香族基、あるいはピリジル基の場合の化合物も上記と同様な反応を示すことは明白である。
(B)の製法の一例を挙げれば、既知の1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン化合物を過ヨウ素酸ナトリウムもしくはメタクロロ過安息香酸で酸化する製造方法を挙げることができる。
(C)は市販されている化合物を用いることができる。
以下に述べる実施例は本発明の理解を容易にするために代表的な化合物の一例をあげたものであり、本発明はこれに限定されるものではない。また、製造された化合物(1)〜(16)は、前記で示した化合物(1)〜(16)に対応するもので、その物性値としては、沸点あるいは融点、核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR,13C−NMR)、赤外吸収スペクトル(IR)の順にそれぞれ記した。
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、n-ブチルアミン(219mg,3.0mmol)を加え50℃に加熱し2時間攪拌した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=10:1)で分離精製し、目的化合物である2-ブチル-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(1)を得た(収率:89%)。
沸点 : 180 ℃ (1.1×102 Pa).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 0.97 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.42 (2H, sextet, J = 7.3 Hz), 1.75 (2H, quintet, J = 7.3 Hz), 3.90 (2H, t, J = 7.3 Hz), 7.40 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.55 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.60 (1H, t, J = 7.3 Hz), 8.04 (1H, d, J = 7.3 Hz).
内容積20mLのガラス製封管容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、t-ブチルアミン(219mg,3.0mmol)を加え110℃に加熱し7時間攪拌した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:アセトン:メタノール=100:5:1)で分離精製し、目的化合物である2-t-ブチル-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(2)を得た(収率:59%)。
bp 150 ℃ (1.8×102 Pa).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ1.71 (9H, s), 7.36 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.50 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.57 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.96 (1H, d, J = 8.5 Hz).
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、シクロヘキシルアミン(297mg,3.0mmol)を加え2時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=10:1)で分離精製し、目的化合物である2-シクロヘキシル-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(3)を得た(収率:80%)。
mp 87.2 - 88.0 ℃ (ヘキサンより再結晶).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ1.17 − 1.27 (1H, m), 1.43 − 1.60 (4H, m), 1.74 (1H, d, J = 12.2 Hz), 1.85 − 1.90 (2H, m), 2.05 (2H, dd, J = 11.0, 3.7 Hz), 4.60 (1H, tt, J = 11.6, 3.9 Hz), 7.39 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.55 - 7.60 (2H, m), 8.04 (1H, d, J = 8.5 Hz).
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ25.2, 25.6, 32.9, 53.2, 120.3, 125.3, 125.5, 126.5, 131.4, 140.3, 164.8.
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、アミノエタノール(183mg,3.0mmol)を加え50℃に加熱し3時間攪拌した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:アセトン:メタノール=100:40:8)で分離精製し、目的化合物である2-(2-ヒドロキシ)エチル-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(4)を得た(収率:68%)。
mp 110.6 - 112.0 ℃ (酢酸エチル−ヘキサンより再結晶).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ3.48 (1H, br s), 3.95 (2H, q, J = 4.9 Hz), 4.03 (2H, t, J = 5.5 Hz), 7.38 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.53 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.60 (1H, t, J = 7.3 Hz), 8.00 (1H, d, J = 8.5 Hz).
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、3-アミノ-1-プロパノール(225mg,3.0mmol)を加え50℃に加熱し2時間攪拌した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:アセトン:メタノール=100:40:8)で分離精製し、目的化合物である2-(3-ヒドロキシ)プロピル-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(5)を得た(収率:83%)。
mp 75.3 - 76.6 ℃ (酢酸エチル−ヘキサンより再結晶).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ1.92 (2H, quint, J = 6.1 Hz), 3.57 (2H, q, J = 6.1 Hz), 3.62-3.65 (1H, m), 4.08 (2H, t, J = 6.1 Hz), 7.44 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.58 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.64 (1H, d, J = 7.3 Hz), 8.05 (1H, d, J = 7.3 Hz).
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ31.9, 40.4, 57.8, 120.4, 124.1, 125.7, 126.8, 132.0, 140.3, 166.4.
内容積20mLのガラス製封管容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)にアンモニアジオキサン溶液(アンモニア、5.0mmol相当)を加え50℃に加熱し6時間攪拌した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:アセトン:メタノール=100:20:4)で分離精製し、目的化合物である1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(6)を得た(収率:43%)。
mp 153.3 - 155.9 ℃ (酢酸エチル−ヘキサンより再結晶).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 7.45 (1H, ddd, J = 7.8, 5.0, 3.2 Hz), 7.65 - 7.66 (2H, m), 8.08 (1H, dt, J = 8.1, 1.0 Hz).
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、ベンジルアミン(322mg,3.0mmol)を加え50℃に加熱し2時間攪拌した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=20:1)で分離精製し、目的化合物である2-ベンジル-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(7)を得た(収率:91%)。
融点 : 87.0 - 87.7℃ (酢酸エチル−ヘキサンより再結晶).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ5.06 (2H, s), 7.31 − 7.36 (5H, m), 7.41 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.49 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.59 (1H, t, J = 7.3 Hz), 8.07 (1H, d, J = 7.3 Hz).
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ47.5, 120.4, 124.5, 126.8, 128.3, 128.4, 128.8, 131.8, 136.2, 140.4, 165.3.
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、2-フェニルエチルアミン(364mg,3.0mmol)を加え50℃に加熱し2時間攪拌した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=10:1)で分離精製し、目的化合物である2-(2-フェニルエチル)-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(8)を得た(収率:84%)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ3.07 (2H, t, J = 7.9 Hz), 4.13 (2H, t, J = 7.3 Hz), 7.22 - 7.26 (3H, m), 7.30 (2H, t, J = 7.3 Hz), 7.39 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.51 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.59 (1H, t, J = 7.3 Hz), 8.03 (1H, d, J = 8.5 Hz).
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ35.6, 45.4, 120.3, 124.6, 125.4, 126.6, 126.8, 128.7, 128.9, 131.7, 137.7, 140.2, 165.3.
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、1-フェニルエチルアミン(364mg,3.0mmol)を加え80℃に加熱し4時間攪拌した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=20:1)で分離精製し、目的化合物である2-(1-フェニルエチル)-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(9)を得た(収率:96%)。
bp 250 ℃ (1.6×102Pa).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ1.80 (3H, d, J = 7.3 Hz), 6.07 (1H, q, J = 6.9 Hz), 7.32 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.38 (3H, q, J = 7.9 Hz), 7.43 (2H, d, J = 7.3 Hz), 7.48 (1H, t, J = 8.5 Hz), 7.57 (1H, t, J = 8.5 Hz), 8.05 (1H, d, J = 8.5 Hz).
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ19.1, 52.2, 120.4, 125.1, 125.4, 126.6, 127.3, 128.2, 128.7, 131.6, 140.2, 140.4, 165.0.
IR (KBr) νmax 1655, 1593, 1447, 1324, 1305, 1241, 1188, 741, 699, 673, 570 cm-1.
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、クミルアミン(405mg,3.0mmol)を加え8時間加熱還流を行った。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=20:1)で分離精製し、目的化合物である2-クミル-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(10)を得た(収率:36%)。
mp 130.8 - 131.9 ℃ (酢酸エチル−ヘキサンより再結晶).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ1.85 (6H, s), 6.34 (1H, s), 7.22 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.26 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.33 (1H, t, J = 8.5 Hz), 7.36 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.50 (3H, d, J = 7.3 Hz), 7.72 (1H, d, J = 8.5 Hz).
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ29.0, 56.9, 124.8, 126.3, 126.9, 127.4, 127.6, 128.5, 131.0, 135.4, 136.6, 146.5, 166.8.
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、アニリン(279mg,3.0mmol)を加え7時間加熱還流を行った。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=20:1)で分離精製し、目的化合物である2-フェニル-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(11)を得た(収率:75%)。
mp 138.5 - 140.3 ℃ (酢酸エチル−ヘキサンより再結晶).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ7.33 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.44 - 7.49 (3H, m), 7.59 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.67 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.11 (1H, d, J = 8.5 Hz).
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ120.1, 124.6, 124.8, 125.8, 127.0, 127.2, 129.3, 132.3, 137.2, 139.9, 164.1.
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、p-メトキシアニリン(369mg,3.0mmol)を加え4時間加熱還流を行った。溶媒を減圧下留去させ、これをアルミナカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:ヘキサン=2:1)で分離精製し、目的化合物である2-(p-メトキシフェニル)-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(12を得た(収率:74%)。
mp 146.2 - 147.5 ℃ (酢酸エチル−ヘキサンより再結晶).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ3.85 (3H, s), 6.99 (2H, dd, J = 7.3, 2.4 Hz), 7.45 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.55 (2H, dd, J = 8.5, 3.7 Hz), 7.58 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.66 (1H, t, J = 7.3 Hz), 8.10 (1H, d, J = 7.3 Hz).
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ55.6, 114.6, 120.1, 124.6, 125.7, 126.9, 127.2, 129.7, 132.2, 140.0, 158.7, 164.3.
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、p-メチルアニリン(321mg,3.0mmol)を加え6時間加熱還流を行った。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=20:1)で分離精製し、目的化合物である2-(p-メチルフェニル)-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(13)を得た(収率:76%)。
mp 136.1 - 136.7 ℃ (酢酸エチル−ヘキサンより再結晶).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ2.40 (3H, s), 7.27 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.44 (1H, ddd, J = 8.2, 6.9, 0.9 Hz), 7.55 - 7.59 (3H, m), 7.66 (1H, ddd, J = 8.2, 6.9, 0.9 Hz), 8.10 (1H, dt, J = 8.2, 0.9 Hz).
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、p-クロロアニリン(383mg,3.0mmol)を加え8時間加熱還流を行った。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=5:1)で分離精製し、目的化合物である2-(p-クロロフェニル)-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(14)を得た(収率:75%)。
mp 122.6 - 124.0 ℃ (酢酸エチルより再結晶).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ7.43 - 7.49 (3H, m), 7.59 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.67 (3H, d, J = 8.5 Hz), 8.10 (1H, d, J = 8.5 Hz).
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ120.1, 124.6, 125.6, 126.0, 127.3, 129.5, 132.5, 132.6, 135.8, 139.6, 164.1.
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、2-アミノピリジン(282mg,3.0mmol)を加え8時間加熱還流を行った。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=20:1)で分離精製し、目的化合物である2-(2-ピリジル)-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(15)を得た(収率:45%)。
mp 197.4 - 197.9 ℃ (酢酸エチル−ヘキサンより再結晶).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ7.15 (1H, ddd, J = 7.3, 4.9, 0.9 Hz), 7.41 (1H, ddd, J = 7.9, 7.0, 0.9 Hz), 7.59 (1H, dt, J = 8.2, 0.9 Hz), 7.66 (1H, ddd, J = 8.2, 7.0, 1.1 Hz), 7.81 (1H, ddd, J = 8.5, 7.3, 1.8 Hz), 8.07 (1H, dt, J = 7.9, 0.9 Hz), 8.42 (1H, ddd, J = 4.9, 1.8, 0.9 Hz), 8.75 (1H, dt, J = 8.5, 0.9 Hz).
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ114.5, 120.3, 120.7, 125.5, 126.6, 126.8, 132.8, 138.4, 141.0, 147.6, 150.4, 164.0.
内容積25mLのガラス製容器中に2-エチル-7-メトキシ-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(240mg,1.0mmol)を塩化メチレン(10mL)に溶解させ、ベンジルアミン(322mg,3.0mmol)を加え50℃に加熱し3時間攪拌した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=20:1)で分離精製し、目的化合物である2-ベンジル-6-メトキシ-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(16)を得た(収率:100%)。
mp 114.4 - 115.0 ℃ (酢酸エチル−ヘキサンより再結晶).
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ3.86 (3H, s), 5.02 (2H, s), 6.90 (1H, d, J = 2.1 Hz), 6.96 (1H, dd, J = 8.7, 2.3 Hz), 7.30 - 7.37 (5H, m), 7.95 (1H, d, J = 8.8 Hz).
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ47.5, 55.8, 103.1, 114.6, 117.7, 127.9, 128.2, 128.4, 128.8, 136.4, 142.6.
元素分析:計算値C15H13NO2S: C, 66.40; H, 4.83; N, 5.16.
実測値C, 65.22; H, 4.64; N, 5.00.
内容積25mLのガラス製容器中に2-イソプロピル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(224mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、ベンジルアミン(322mg,3.0mmol)を加え50℃に加熱し2時間攪拌した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=20:1)で分離精製し、目的化合物である2-ベンジル-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(7)を得た(収率:82%)。
内容積25mLのガラス製容器中に2-フェニル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(258mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、ベンジルアミン(214mg,2.0mmol)を加え50℃に加熱し3時間攪拌した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=20:1)で分離精製し、目的化合物である2-ベンジル-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(7)を得た(収率:93%)。
内容積25mLのガラス製容器中に1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(182mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、ベンジルアミン(214mg,2.0mmol)を加え50℃に加熱し2時間攪拌した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=20:1)で分離精製し、目的化合物である2-ベンジル-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(7)を得た(収率:92%)。
内容積25mLのガラス製容器中に2,2-ジメチル-1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド(210mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、ベンジルアミン(214mg,2.0mmol)を加え50℃に加熱し2時間攪拌した。溶媒を減圧下留去させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、塩化メチレン:酢酸エチル=20:1)で分離精製し、目的化合物である2-ベンジル-1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(7)を得た(収率:84%)。
Claims (1)
- 下記一般式(A)で表される1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン化合物を製造する方法において、下記一般式(B)で表される1,3-ベンゾオキサチイン-4-オン 1-オキシド化合物と、一般式(C)で表されるアミン類を反応させることを特徴とする1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン化合物の製造方法。
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