JP5327073B2 - 銅製部材及び銅製部材の防食方法 - Google Patents

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本発明は、銅製部材及び銅製部材の防食方法に係り、腐食環境下、特に酸露点腐食環境下で長期間使用することのできる銅製部材及び銅製部材の防食方法に関するものである。
都市ごみ焼却炉や火力発電所ボイラなどから排出される排ガス中には、HClやSOxが含まれており、高温の排ガスに曝される環境下で用いられる水冷部材、熱交換用パイプなどでは、表面温度がこれらのガスの酸露点温度以下になると結露が生じ、HClやSOxが溶解して塩酸や硫酸が生成する。その結果、この酸によって激しい腐食が発生することがある。この現象は酸露点腐食と呼ばれており、特に硫酸と塩酸が混合される環境では、厳しい腐食が発生することが知られている。
このような酸露点腐食環境に対して、耐硫酸露点腐食鋼やステンレス鋼、ニッケル基合金などが耐食性があることが知られている。しかし、これらの材料は熱伝導率が低いため、水冷部材、熱交換用パイプ、ヒートシンク等に適用すると、熱交換面の表面積をより大きくしたり、大型化したりする必要があることから、装置自体が大型になり、コストが嵩むという問題があった。
一方、銅製部材は熱伝導率が高いため、水冷部材、熱交換用パイプ、ヒートシンク等の種々の用途に広く利用されているが、酸露点腐食環境に対しては耐食性が低いために、酸露点腐食環境下で銅製部材が用いられることは少なかった。
耐食性が低い銅製部材でも、銅製母材の表面に、酸露点腐食環境に対して耐食性がある材料を薄く肉盛溶接すれば、耐食性が向上することが期待できる。しかし、鉄と銅は相互にほとんど固溶しないために、肉盛溶接部が銅と鉄の混合組織となって硬く脆くなるので、耐硫酸露点腐食鋼やステンレス鋼などの耐食性鋼を銅製母材に肉盛溶接をすることはできなかった。
これに対して、ニッケルと銅は固溶するため、ニッケルを銅製材の表面に肉盛溶接することは可能である。同様の観点から、従来もHClやSOxに晒される銅製部材に、耐食性金属を肉盛溶接して耐用年数を長くする技術が、例えば特許文献1に開示されている。
このように、ニッケルと銅は固溶するため、溶接は可能であるが、ある一定以上の鉄を含むニッケル基合金を銅の上に肉盛溶接すると、銅と鉄の混合組織となって溶接部の脆性が低下すると共に耐食性が大きく低下する。
前記特許文献1には、銅製錬炉の炉壁を冷却する銅製水冷部材(水冷ボックス)の耐用年数を長期化するために、銅製母材に当たる水冷部本体の表面をニッケルまたはニッケル合金等からなる耐食性及び耐摩耗性金属で肉盛溶接することが開示されている。このニッケル合金としては、例えば、Ni−Cr−Fe合金、Ni−Fe−Mo合金、あるいはモネルメタル(Ni−Cu合金)を用いている。
特開平5−180573号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されている、ニッケル合金を銅製部材に肉盛溶接する技術を、酸露点腐食環境下の銅製部材に適用することには、以下の問題がある。
Ni−Cr−Fe合金は、塩酸のような非酸化性酸に対する耐食性が低い。また、Feをある程度以上含むため、肉盛溶接部に銅と鉄の混合組織(合金)が生成し、溶接部の脆性を低下させる。
Ni−Fe−Mo合金は、硫酸のような酸化性酸に対する耐食性が低い。また、同様にFeをある程度以上含むため、肉盛溶接部に銅と鉄の混合組織(合金)が生成し、溶接部の脆性を低下させる。
モネルメタル(Ni−Cu合金)は、塩酸のような非酸化性酸の環境でも、硫酸のような酸化性酸の環境でも耐食性が低い。
本発明は、以上のような問題が存在する事情に鑑みてなされたもので、酸露点腐食環境に対して、耐食性の高い銅製部材及び銅製部材の防食方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、酸露点腐食環境下において長期間使用することのできる銅製部材を得るために、酸露点腐食に対する耐食性が優れると共に、銅との肉盛溶接を、溶接部の脆性低下が生じることなく行うことができる肉盛溶接材料および肉盛溶接方法を検討した結果、適切な材料組成からなる肉盛溶接材料および肉盛溶接方法を見出すに到った。
本発明は、本願請求項1〜に記載の要旨にそれぞれ対応する下記の(1)〜()の各構成のNi基合金で母材表面に肉盛溶接した銅製部材とすることにより、前記課題を解決したものである。
(1)Cr:14.0量%以上、23.0量%以下、Mo:8.0量%以上、17.0量%以下、Fe:5量%以下を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなる組成のNi基合金。
Ni基合金の成分組成を上記の範囲に限定した理由を説明する。
CrおよびMoは、耐食性を向上させる作用を有する元素である。特にCrは、硫酸のような酸化性酸に対する耐食性を向上させ、Moは、塩酸のような非酸化性酸に対する耐食性を向上させる作用を有する。ここで、Crの含有率が14.0量%未満、Moの含有率が8.0量%未満では十分な耐酸露点腐食性が得られず、一方、Crの含有率が23.0量%を越え、Moの含有率が17.0量%を越えると、銅の上に肉盛した場合に、金属間化合物が生じるため耐酸露点腐食性が低下するので好ましくない。したがって、Crの含有率は14.0量%以上、23.0量%以下、Moの含有率は8.0量%以上、17.0量%以下の範囲に定める。
Feは、銅と固溶しないため、ニッケル基合金中の含有率を低くすることが望ましい。Feの含有率が5.0量%を越えると、銅と鉄の混合組織が生じ溶接部の脆性が低下すると共に耐食性が大きく低下するので好ましくない。そのため、Feの含有率を5.0量%以下に定める。
不可避不純物とは、金属製品において、原料中に存在したり、製造工程において不可避的に混入するもので、本来は不要なものであるが、微量であり金属製品の特性に影響を及ぼさないため、許容されている不純物をいう。なお、(2)以降では、共通する限定理由についての説明は省略する。
(2)Cr:14.0量%以上、23.0量%以下、Mo:8.0量%以上、17.0量%以下、Fe:5量%以下、W:1.0量%以上、4.5量%以下を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなり、CrとMoとWの合計が23.0質量%以上、42.0質量%以下である組成。
Wは、塩酸のような非酸化性酸に対する耐食性を向上させる作用を有するが、Wの含有率が1.0量%未満ではこの作用が得られず、一方、4.5量%を越えると、銅の上に肉盛した場合、金属間化合物が生じるため耐酸露点腐食性が低下するので好ましくない。したがってWの含有率を1.0量%以上、4.5量%以下の範囲に定める。
CrとMoとWの合計が23.0量%未満では、十分な耐酸露点腐食性が得られず、一方、42.0量%を超えると、肉盛溶接後に金属間化合物が生成し耐食性が低下するため、CrとMoとWの含有率の合計を、23.0量%以上、42.0量%以下に定める。
)Cr:14.0量%以上、23.0量%以下、Mo:8.0量%以上、17.0量%以下、Fe:5量%以下、Nb:7.0量%以下を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなる組成。
Nbはニッケル基合金中の含有率を低くすることが望ましい。Nbの含有率が7.0量%を越えると、銅の上に肉盛した場合、金属間化合物を作るため耐酸露点腐食性が低下するので好ましくない。したがってNbの含有率を7.0量%以下の範囲に定める。
本発明に適用可能な肉盛溶接の方法としては、TIG(Tangsten-arc Inert-Gas)溶接、MIG(Metal-arc Inert-Gas)溶接がある。この他、粉体を用いたガス肉盛
、プラズマ肉盛、レーザ肉盛などの肉盛溶接方法も利用できる。
)前記(1)〜()の各構成のNi基合金で母材表面に肉盛溶接した銅製部材において、肉盛溶接部の銅の混合割合が20%以下であること。
)前記()の銅製部材において、少なくとも二層で肉盛溶接したこと。
ここで、()と()にそれぞれ記載の「肉盛溶接部の銅の混合割合」と「少なくとも二層」について説明する。
図1に、銅製母材1と肉盛溶接金属2の溶接部の断面を模式的に示す。肉盛溶接において、銅製母材1の表面3より内側の部分(A)では、該表面3に溶着した金属は母材表面の金属を溶け込ませているので、溶着金属(溶接金属)の合金成分は、溶け込んだ母材(銅)により薄められ、溶接材料の合金成分よりも少なくなる。
母材成分(銅)により溶接金属が薄められる割合を肉盛溶接部の銅の混合割合と言い、次式で表す。
肉盛溶接部の銅の混合割合(%)=A×100/(A+B)
この式で、Aは肉盛溶接部の断面における母材表面より内側の部分の面積、Bは同じく母材表面より外側の肉盛溶接部分の面積である。面積A、Bの測定は、溶接部のマクロ試験法により行う。肉盛溶接部の断面を研磨し、腐食液によるエッチング処理を施し、金属組成の違いにより腐食程度が異なり母材と肉盛溶接金属とを判別できるので、肉眼又は顕微鏡観察により面積A、Bを測定する。肉盛溶接部の銅の混合割合が大きい場合、耐食性が低下することがある。そこで、肉盛溶接部の銅の混合割合を20%以下にすることがより好ましい。
肉盛溶接部の銅の混合割合を20%以下にする肉盛溶接方法としては、例えばTIG溶接では溶接電流を小さくしたり、溶接速度を速くすることで肉盛溶接部の銅の混合割合を小さくすることができる。また、少なくとも二層で肉盛溶接する、すなわち多層肉盛溶接を行うことにより、二層目は一層目の上に肉盛溶接するため二層目の銅の混合割合は一層目よりかなり小さくすることができ、腐食環境に晒される二層目肉盛溶接部の銅の混合割合を20%以下にすることが容易にできる。
)前記(1)〜()の各構成のNi基合金で母材表面に肉盛溶接した銅製部材が水冷されていること。
本発明に係る銅製部材は、酸露点腐食に対して高い耐食性を有しているので、酸露点腐食環境下で用いられる水冷銅製部材としての適用が好適である。例えば、都市ごみ焼却炉や溶融炉や火力発電所ボイラなどから排出されHClやSOxが含まれている排ガスと接する水冷部材、熱交換用パイプ、バーナーやトーチなどの水冷部材に適用することが好適である。なお、冷却剤は、水道水や純水を含む水に限定されない。
本発明は、又、本願請求項に記載の要旨にそれぞれ対応する下記の()〜()の各構成からなる銅製部材の防食方法とすることにより、前記課題を解決したものである。
)下記(I)〜(III)のいずれかの組成のNi基合金で表面に肉盛溶接する銅製部材の防食方法。なお、(I)〜(III)は、請求項の(1)〜()に対応している。
(I)Cr:14.0量%以上、23.0量%以下、Mo:8.0量%以上、17.0量%以下、Fe:5量%以下を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなる組成。
(II)Cr:14.0量%以上、23.0量%以下、Mo:8.0量%以上、17.0量%以下、Fe:5量%以下、W:1.0量%以上、4.5量%以下を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなり、CrとMoとWの合計が23.0質量%以上、42.0質量%以下である組成。
III)Cr:14.0量%以上、23.0量%以下、Mo:8.0量%以上、17.0量%以下、Fe:5量%以下、Nb:7.0量%以下を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなる組成。
)前記()の銅製部材の防食方法において、肉盛溶接部の銅の混合割合が20%以下であること。
)前記()の銅製部材の防食方法において、少なくとも二層に肉盛溶接すること。
本発明によれば、酸露点腐食に対する耐食性が優れると共に、銅との肉盛溶接を、溶接部の脆性低下が生じることなく行うことができる肉盛溶接材料および肉盛溶接方法を提供でき、酸露点腐食環境下において長期間使用することのできる銅製部材を得ることができる。
肉盛溶接部の銅の混合割合を説明するためのイメージ図 本発明に係る銅製部材の耐食性試験に用いる試験片を示す部分正面図
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(腐食実験1)
高周波溶解炉を用い、溶解時の雰囲気をArガス雰囲気とし、得られた溶湯を金型に鋳込み、表1に示す実施例と比較例の組成成分のNi基合金塊を作製した。これらの鋳塊を1200〜1250℃の範囲内の温度に8時間保持し、1000〜1250℃の温度で直径1.6mm線材に加工し、1200℃から急冷した。
これらの溶接線材を銅板(C1020、25×50m×6mmt)の6面全てにTIG溶接で肉盛溶接し、図2に模式的に示す試験片10とした。この試験片10は、銅製部材に相当し、図中、12は銅板で母材(基材)に相当し、14は肉盛溶接部である。肉盛の厚さtは約1mm、肉盛溶接部の銅の混合割合は約15%とした。
得られた試験片を80℃の7vol.%H2SO4-3vol.%HCl-1vol.%CuCl2-1%FeCl3の水溶液(Severe Simulated Scruber Solution)に72時間浸漬し、塩酸と硫酸の酸露点腐食に相当する腐食実験を行った。実験終了後、表面の腐食生成物をナイロンブラシで除去し、重量測定を行い、腐食減量から腐食速度(g/m2・h)を求めた。
腐食実験結果を表1に併せて示す。本発明に係る実施例1〜11では、腐食速度が2g/m2・h未満と小さく、酸露点腐食に対して十分な耐食性があることを確認した。一方、Moを含有しない比較例1では全面腐食が発生し、比較例2〜11ではリップルに沿って深い局部腐食が発生し、腐食速度が2g/m2・hより大きく、基材の銅まで腐食しているものもあった。
表1に示すように、本発明の組成のNi基合金で肉盛溶接することにより、銅製部材の酸露点腐食を確実に防止することができることを確認した。
Figure 0005327073
(腐食実験2)
前記実施例1の組成の溶接材料を用いて、溶接速度を変えることにより肉盛溶接部の銅の混合割合を変えて肉盛溶接を行い、耐酸露点腐食性に対する肉盛溶接部の銅の混合割合の影響を調べた。肉盛溶接部の銅の混合割合を変えたことの他は腐食実験1と同じ条件である。なお、肉盛溶接部の銅の混合割合の変更は、詳細な説明は省略するが、溶接速度の変更ではなく、溶接の多層肉盛でも行うことができた。
表2に腐食実験結果を示す。実施例13〜16の肉盛溶接部の銅の混合割合が20%以下の場合には、腐食速度が1.5g/m2・h未満と小さく、酸露点腐食に対して十分な耐食性があることを確認した。実施例17、18の肉盛溶接部の銅の混合割合が20%より大きい場合には、腐食速度が実施例13〜16に比べて大きくなっている。
表2に示すように、本発明の組成のNi基合金で肉盛溶接部の銅の混合割合を20%以下で肉盛溶接することにより、銅製部材の酸露点腐食をより確実に防止することができることを確認した。
Figure 0005327073
なお、前記腐食実験1及び2では、塩酸と硫酸の混酸により耐酸露点腐食性を評価したが、本発明の組成のNi基合金による肉盛溶接を施した銅製部材は、塩酸と硫酸それぞれ単体の酸の中でも優れた耐食性を有することを確認した。
本発明の酸露点腐食に対する耐食性の優れた銅製部材は、例えば、都市ごみ焼却炉の炉内を加熱するためのバーナーを保護するための銅製冷却筒、プラズマ式灰溶融炉のトーチ周辺の冷却部材、廃棄物焼却炉や廃棄物ガス化溶融炉の水冷パネルなどに適用することができる。
また、本発明に係る銅製部材は耐食性が優れているので、酸露点腐食環境下だけでなく、腐食環境下で用いられる熱交換器、化学プラント用配管、銅製冷却部材、銅製鋳物などにも適用することができる。
A…母材表面外の面積
B…母材表面内の面積
1…母材
2…肉盛溶接金属
3…母材表面
10…試験片
12…銅板
14…肉盛溶接部

Claims (9)

  1. Cr:14.0量%以上、23.0量%以下、Mo:8.0量%以上、17.0量%以下、Fe:5量%以下を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなる組成のNi基合金で母材表面に肉盛溶接したことを特徴とする銅製部材。
  2. Cr:14.0量%以上、23.0量%以下、Mo:8.0量%以上、17.0量%以下、Fe:5量%以下、W:1.0量%以上、4.5量%以下を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなり、CrとMoとWの合計が23.0質量%以上、42.0質量%以下である組成のNi基合金で母材表面に肉盛溶接したことを特徴とする銅製部材。
  3. Cr:14.0量%以上、23.0量%以下、Mo:8.0量%以上、17.0量%以下、Fe:5量%以下、Nb:7.0量%以下を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなる組成のNi基合金で母材表面に肉盛溶接したことを特徴とする銅製部材。
  4. 前記肉盛溶接部の銅の混合割合が20%以下であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の銅製部材。
  5. 少なくとも二層で肉盛溶接したことを特徴とする請求項に記載の銅製部材。
  6. 水冷されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の銅製部材。
  7. 銅製部材の防食方法であって、下記のいずれかの組成のNi基合金で母材表面に肉盛溶接することを特徴とする銅製部材の防食方法。
    (1)Cr:14.0量%以上、23.0量%以下、Mo:8.0量%以上、17.0量%以下、Fe:5量%以下を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなる組成。
    )Cr:14.0量%以上、23.0量%以下、Mo:8.0量%以上、17.0量%以下、Fe:5量%以下、W:1.0量%以上、4.5量%以下を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなり、CrとMoとWの合計が23.0量%以上、42.0量%以下である組成。
    )Cr:14.0量%以上、23.0量%以下、Mo:8.0量%以上、17.0量%以下、Fe:5量%以下、Nb:7.0量%以下を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなる組成。
  8. 前記肉盛溶接部の銅の混合割合が20%以下であることを特徴とする請求項に記載の銅製部材の防食方法。
  9. 少なくとも二層に肉盛溶接することを特徴とする請求項に記載の銅製部材の防食方法。
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