JP5325530B2 - 日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置 - Google Patents
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Description
この発明の目的は、ボトムレールの下限位置近傍でボトムレールの下降速度を確実に減速させ、かつ耐久性に優れた制動装置を備えた日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置を提供することにある。
請求項3では、ヘッドボックスに備えた棒体に昇降コードを挿通し、前記昇降コードを前記棒体を経て前記ヘッドボックスから引き出し、あるいは前記棒体を経てヘッドボックス内に引き込ませて遮蔽材を昇降する日射遮蔽装置において、前記棒体の下端部にショックアブソーバーを支持し、前記ショックアブソーバーは、外筒と、該外筒内に収容されて前記棒体から下方へ出没可能としたピストンロッドと、該ピストンロッドに形成されたピストンバルブとを備え、前記棒体に、該棒体との相対移動に対し制動力を発生させる制動体としての前記ピストンロッドを移動可能に支持し、前記棒体から導出した前記昇降コードの下端にコードイコライザを取着し、前記昇降コードのヘッドボックス内への引き込み動作時に前記コードイコライザを前記ピストンロッドに係合させて前記昇降コードの引き込み速度を減速する。
請求項5では、ヘッドボックスに備えた棒体に昇降コードを挿通し、前記昇降コードを前記棒体を経て前記ヘッドボックスから引き出し、あるいは前記棒体を経てヘッドボックス内に引き込ませて遮蔽材を昇降する日射遮蔽装置において、前記棒体に、該棒体との相対移動に対し制動力を発生させる制動体を移動可能に支持し、前記棒体から導出した前記昇降コードに突起物を設け、前記昇降コードのヘッドボックス内への引き込み動作時に前記突起物を前記制動体に係合させて前記昇降コードの引き込み速度を減速し、前記ヘッドボックス内には、ショックアブソーバーが収容され、前記ショックアブソーバーは、外筒と、内筒と、これら外筒と内筒との間で移動可能に支持されたピストンバルブと、該ピストンバルブに設けられて該ピストンバルブの移動にともなって前記外筒に対し出没するピストンロッドとを備え、前記ショックアブソーバーの外筒とピストンロッドで前記棒体と制動体を構成し、前記突起物は前記昇降コードに設けられて前記ピストンロッドに係合する結び目とした。
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1に示す横型ブラインドは、ヘッドボックス1から複数本のラダーコード2を介して多数段のスラット3が吊下支持され、同ラダーコード2の下端にはボトムレール4が吊下支持されている。
図2に示すように、前記操作棒8はアルミニウムあるいは銅等の非磁性材で、かつ導電性の高い金属パイプで形成される。前記グリップ11は、前記操作棒8と同様な材質で筒状に形成され、前記操作棒8の下端部に嵌着されている。
前記昇降コード9には、前記コードイコライザ10から所定距離隔てた位置に、かしめ端子(突起物)14が移動不能に取着されている。このかしめ端子は、前記キャップ13及び操作棒8内には挿通可能であるが、前記磁石12には挿通不能とした径を備える。従って、図2に示す状態から昇降コード9がグリップ11内に引き込まれて、かしめ端子14が前記操作棒8内を上方へ移動すると、かしめ端子14とともに磁石12が上方へ移動するようになっている。
ボトムレール4及びスラット3を下降させるときには、コードイコライザ10をわずかに下方へ引いてストッパ装置の作動を解除した状態でコードイコライザ10を手放す。すると、ボトムレール4及びスラット3の重量により、操作棒8内を経て垂下される昇降コード9がヘッドボックス1内に引き込まれ、ボトムレール4が自重降下するとともに、コードイコライザ10が引き上げられる。
(1)コードイコライザ10を操作して、ヘッドボックス1から操作棒8を経て昇降コード9を引き出し、あるいは昇降コード9をヘッドボックス1内に引き込ませることにより、ボトムレール4及びスラット3を昇降することができる。
(2)ボトムレール4及びスラット3を自重降下させても、ボトムレール4が下限に達する前に、磁石12に作用する制動力でボトムレール4の下降速度を減速することができる。従って、ストッパ装置の作動を誤って解除してボトムレール4が不用意に自重降下する場合にも、ボトムレール4の下限位置近傍で、ボトムレール4と家財道具との衝突による衝突音の発生を防止することができる。
(3)操作棒8内を移動する磁石12により昇降コード9を摩擦することなく、ボトムレール4の下降速度を減速させることができる。従って、昇降コード9が磨耗することはない。
(4)磁石12は操作棒8に対し非接触で移動するため、この制動装置の耐久性を向上させることができる。
(5)ボトムレール4及びスラット3の引き上げ操作時には、昇降コード9を磁石12と一体に移動させることはないので、昇降コード9に制動力が作用することはない。従って、ボトムレール4及びスラット3の引き上げ操作に要する操作力を増大させることはない。
(6)操作棒8内で磁石12を移動させるので、制動装置により横型ブラインドの美観を損ねることはない。
(7)一つの磁石12で複数本の昇降コード9に同一の制動力を作用させることができる。従って、ボトムレール4を水平方向に維持しながら下降させることができる。
(8)磁石12の移動速度が速いほど大きな制動力が作用するので、ボトムレール4の下降速度を一定速度以下に減速することができる。
(第二の実施形態)
図5及び図6は、第二の実施形態を示す。この実施形態は、操作棒8及びグリップ11内に制動装置として動作するショックアブソーバーを備えたものである。制動装置の構成以外は前記第一の実施形態と同様である。第一の実施形態と同一構成部分は、同一符号を付して説明する。
前記ショックアブソーバー21は、外筒22が前記グリップ11内に収容され、同グリップ11の下端に嵌合されるキャップ23でグリップ11内に保持されている。図6に示すように、前記外筒22の下部開口部及び上部開口部には中空状のピストンロッド24が上下方向に移動可能に挿通され、そのピストンロッド24の上端部は、図5(c)(d)に示すように、外筒22から前記操作棒8内へ進入可能となっている。
前記外筒22の下部開口部及び上部開口部には前記ピストンロッド24の外周面に摺接するOリング28a,28bが設けられ、外筒22からのオイル26の漏れが防止されている。
ボトムレール4及びスラット3を下降させるときには、コードイコライザ10をわずかに下方へ引いてストッパ装置の作動を解除した状態でコードイコライザ10を手放す。
(1)コードイコライザ10を操作して、ヘッドボックス1から操作棒8を経て昇降コード9を引き出し、あるいは昇降コード9をヘッドボックス1内に引き込ませることにより、ボトムレール4及びスラット3を昇降することができる。
(2)グリップ11を把持して操作棒8を回転操作することにより、スラット3を角度調節することができる。
(3)ボトムレール4及びスラット3を自重降下させても、ボトムレール4が下限近傍まで下降されたとき、ショックアブソーバー21の動作により、ボトムレール4の下降速度を減衰させることができる。従って、ストッパ装置の作動を誤って解除してボトムレール4が不用意に自重降下する場合にも、ボトムレール4の下限位置近傍で、ボトムレール4と家財道具との衝突による衝突音の発生を防止することができる。
(4)グリップ11内のショックアブソーバー21により昇降コード9を摩擦することなく、ボトムレール4の下降速度を減衰させることかできる。従って、昇降コード9が磨耗することはない。
(5)ボトムレール4の下限位置近傍でのみショックアブソーバー21が作動するので、ボトムレール4の下限位置近傍でのスラットの下降操作を除いてボトムレール4及びスラット3の昇降操作を迅速に行うことができる。
(6)ショックアブソーバー21をグリップ11内に設けたので、横型ブラインドの美観を損ねることはない。
(7)昇降コード9が操作棒8内からピストンロッド24内を経て下方へ導出されるので、昇降コード9がショックアブソーバー21の動作に干渉することはない。
(8)ピストンロッド24の下端に衝撃保護材29が取着されているので、コードイコライザ10がピストンロッド24の下端に衝突しても、大きな衝突音が発生することはない。
(9)コードイコライザ10を介して一つのショックアブソーバー21で複数本の昇降コード9に同一の制動力を作用させることができる。従って、ボトムレール4の下限近傍でボトムレール4を水平方向に維持しながら下降させることができる。
(10)ピストンロッド24の移動範囲で、均一な減衰力を発生させることができるので、昇降コード9の下端でのコードイコライザ10取付位置が多少ずれても、ボトムレール4の下限位置近傍での下降速度を安定して減衰させることができる。
(第三の実施形態)
図7は、第三の実施形態を示す。この実施形態は、ヘッドボックス1内にショックアブソーバー61を備えたものである。ショックアブソーバー61は、ヘッドボックス1内の一端部に固定台62を介して外筒63が水平方向に支持されている。前記外筒63内には内筒64が固定され、その内筒64と外筒63との間にはオイルが充填されている。
・上記制動装置をプリーツカーテンあるいはカーテン生地のカーテン生地を昇降する昇降装置に備えてもよい。この場合、操作棒を回転操作する必要はないので、上記操作棒に代えてヘッドボックスから回転不能に吊下支持した棒体としてもよい。
Claims (5)
- ヘッドボックスに備えた棒体に昇降コードを挿通し、前記昇降コードを前記棒体を経て前記ヘッドボックスから引き出し、あるいは前記棒体を経てヘッドボックス内に引き込ませて遮蔽材を昇降する日射遮蔽装置において、
前記棒体を前記ヘッドボックスから吊下支持した金属パイプで形成し、
前記金属パイプとの相対移動に対し制動力を発生させる制動体としての磁石を、該金属パイプ内で移動可能に支持し、
前記金属パイプから導出した前記昇降コードに突起物を設け、
前記昇降コードのヘッドボックス内への引き込み動作時に、前記突起物を前記磁石に係合させ、
前記磁石の移動により前記金属パイプに渦電流を発生させて前記磁石の移動速度を抑制して、前記昇降コードの引き込み速度を減速させることを特徴とする日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。 - 前記金属パイプの下端部に筒状のグリップを取着し、該グリップを前記金属パイプと同一の材質で形成したことを特徴とする請求項1記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。
- ヘッドボックスに備えた棒体に昇降コードを挿通し、前記昇降コードを前記棒体を経て前記ヘッドボックスから引き出し、あるいは前記棒体を経てヘッドボックス内に引き込ませて遮蔽材を昇降する日射遮蔽装置において、
前記棒体の下端部にショックアブソーバーを支持し、
前記ショックアブソーバーは、外筒と、該外筒内に収容されて前記棒体から下方へ出没可能としたピストンロッドと、該ピストンロッドに形成されたピストンバルブとを備え、
前記棒体に、該棒体との相対移動に対し制動力を発生させる制動体としての前記ピストンロッドを移動可能に支持し、
前記棒体から導出した前記昇降コードの下端にコードイコライザを取着し、前記昇降コードのヘッドボックス内への引き込み動作時に前記コードイコライザを前記ピストンロッドに係合させて前記昇降コードの引き込み速度を減速することを特徴とする日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。 - 前記棒体は、スラットを角度調節する操作棒としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。
- ヘッドボックスに備えた棒体に昇降コードを挿通し、前記昇降コードを前記棒体を経て前記ヘッドボックスから引き出し、あるいは前記棒体を経てヘッドボックス内に引き込ませて遮蔽材を昇降する日射遮蔽装置において、
前記棒体に、該棒体との相対移動に対し制動力を発生させる制動体を移動可能に支持し、前記棒体から導出した前記昇降コードに突起物を設け、前記昇降コードのヘッドボックス内への引き込み動作時に前記突起物を前記制動体に係合させて前記昇降コードの引き込み速度を減速し、
前記ヘッドボックス内には、ショックアブソーバーが収容され、
前記ショックアブソーバーは、外筒と、内筒と、これら外筒と内筒との間で移動可能に支持されたピストンバルブと、該ピストンバルブに設けられて該ピストンバルブの移動にともなって前記外筒に対し出没するピストンロッドとを備え、
前記ショックアブソーバーの外筒とピストンロッドで前記棒体と制動体を構成し、前記突起物は前記昇降コードに設けられて前記ピストンロッドに係合する結び目としたことを特徴とする日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。
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