JP5324559B2 - 運動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直動ガイド、ボールスプライン、ボールブッシュ又はボールねじ等、延在する軌道体に沿って移動体を相対移動させる運動装置に関する。
本願は、2008年2月28日に、日本に出願された特願2008−047628号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、工作機械や搬送装置等においては、ワークや品物を精度よく送り移動させるため、種々様々な用途に適応した直動ガイド、ボールスプライン、ボールブッシュ又はボールねじ等の運動装置が用いられている。
例えば特許文献1に開示される直動ガイドは、延在するレール状の軌道台(軌道体)と、該軌道台の延在方向に相対移動可能な略直方体状のスライダ(移動体)とを備えている。また、スライダの内部には複数のボール(転動体)が配設されており、これらボールを循環させるための無限循環路が形成されている。そして、これらボールがスライダと軌道台との間に介在して負荷転動体転動路を転走することによって、スライダと軌道台とが低摩擦・低騒音で滑らかに相対移動するようになっている。また、スライダの外面には、運動をさせる目的部材が取り付けられる。
また、運動させる目的部材が例えば比較的大きかったり平板状であったりする場合などには、運動を安定させ精度よく行うため、このような直動ガイドを2組用意し、軌道台を平行に配設するとともに、該目的部材を両スライダに一体に取り付けて配設することがある。
特開2007−285359号公報
しかしながら、このような運動装置には、目的部材の運動の内容や重量バランスや取付面誤差等によって、ローリング、ピッチング又はヨーイング方向に作用するモーメント荷重が発生することがある。すなわち、特許文献1の直動ガイドにおいて、スライダを中心としたXYZ座標軸回りのモーメント荷重が発生することとなるのだが、これら荷重の大部分を負荷転動体転走路及びこの路内を転走するボールが負荷することとなる。このような構成では、移動体の複数のボールにおいて、局部的に過負荷がかかり、これらボールの循環が妨げられて、運動自体がスムースに行われなくなることがある。また、ボールや負荷転動体転走路の内面にかかるこのような不均等な過負荷に起因し、これら部材に鱗状のフレーキングが発生したり、無限循環路を形成するエンドプレートに亀裂や破断が生じたりして、部材が破損することがある。
また、前述のようにして直動ガイドを2組用い、軌道台を平行に配設した際には、両スライダの相対位置関係を精度よく決める必要がある。しかしながら、この精度が確保出来なかった場合には、運動装置に過大なモーメント荷重が発生することとなる。すなわち、両スライダと目的部材とを例えばねじ作用で嵌め合うことにより一体に取り付ける際に、両スライダの取付部分の高さや傾斜の僅かな誤差によって締め付け時に捩れが生じて、過大なモーメント荷重が発生し装置に負荷がかかることとなる。
また近年、運動装置を組み込む各種装置の外形を省スペースに抑えるため、運動装置に対するさらなる小型化の要望がある。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたもので、装置に作用するローリング、ピッチング及びヨーイング方向のすべてのモーメント荷重を除去しボール(転動体)負荷の均一化により、剛性及び耐久性の高い運動装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明は、延在する軌道体と、前記軌道体の延在方向に相対移動可能な移動体と、前記移動体に保持され前記相対移動に用いられる複数の転動体と、を備えた運動装置であって、前記移動体は、前記転動体を介して前記軌道体に対向する移動体本体と、前記移動体本体の外周に対して前記軌道体を挟むように両側に配設されるとともに前記軌道体側とは反対側に向け膨出する凸球面部を夫々備えた一対の内ケーシング部材と、前記一対の内ケーシング部材の外面側に配設されるとともに前記凸球面部に対応して窪む凹球面部を夫々備えた一対の外ケーシング部材と、を有し、前記一対の内ケーシング部材及び前記一対の外ケーシング部材を備えた一対の球面軸受機構が前記軌道体を挟むように配設されるとともに前記一対の球面軸受機構が実質的に中心を同じくすることを特徴とする。

本発明に係る運動装置によれば、移動体には、内ケーシング部材の凸球面部及び外ケーシング部材の凹球面部を有する球面軸受機構が形成されているので、運動装置にローリング、ピッチング又はヨーイング方向のモーメント荷重が加えられた際、これら内ケーシング部材と外ケーシング部材とが相対的にスライドして、モーメント荷重に起因する装置への負荷を除去するようになっている。従って、運動装置の破損が防止され運動が長期に亘り安定してスムースに行われる。
また、運動装置を複数並べ、運動させる目的部材を複数の移動体に一体に固定して用いる場合には、これら移動体の固定部分の高さや傾斜の状態に多少の誤差があったとしても、固定時の締め付け応力等が加わった際、該応力等によって漸次内ケーシング部材と外ケーシング部材とが相対的にスライドし、互いの捩れを補正するようにして自動的に調心されるようになっている。よって従来のように、取付位置を調整し精度よく決めるために作業者に熟練を要したり、長時間を要する面倒な作業を行ったりする必要がなく、設置の作業性が飛躍的に向上する。また、このようにして比較的精度を要さずラフに設置できることによって、装置の取り付けの自由度が増し、種々様々な要望に対応することが可能となる。
本発明に係る運動装置によれば、装置に作用するローリング、ピッチング及びヨーイング方向のすべてのモーメント荷重を除去して転動体への負荷を均一化し、剛性及び耐久性が向上する。
本発明の第1の実施形態の運動装置としての直動ガイドの概略構成を示す部分透過斜視図である。 本発明の第1の実施形態の運動装置としての直動ガイドの概略構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の運動装置としての直動ガイドの概略構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態の運動装置としてのボールねじの概略構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態の運動装置としての直動ガイドの概略構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態の運動装置としての直動ガイドの概略構成を示す断面図である。 直動ガイドの転がり抵抗試験を説明する図である。 図7の転がり抵抗試験の結果を示すグラフである。
符号の説明
1,31…軌道台(軌道体)、 2,32,62,82,102…スライダ(移動体)、 8,58,88,108…外ケーシング部材、 10,30,80,100…直動ガイド(運動装置)、 12,72…負荷転動体転走路、 13…ボール(転動体)、 16,36,86,106…内ケーシング部材、 17,87…第1凸球面(凸球面)、 18…第2凸球面(凸球面)、 20,37…第3凸球面(凸球面)、 21,41,91,111…凸球面部、 22,99B,112A…第1凹球面(凹球面)、 23…第2凹球面(凹球面)、 25,47,98A,113A…第3凹球面(凹球面)、 26,46,96,118…凹球面部、 38…第4凸球面(凸球面)、 48…第4凹球面(凹球面)、 60…ボールねじ(運動装置)、 61…軌道軸(軌道体)、 96A,96B…プラグ(凹球面部)、 107…第5凸球面(凸球面)、 114A…第5凹球面(凹球面)、 P…中心点
以下、図面を参照し、本発明の第1の実施形態の運動装置について説明する。
図1は本発明の第1の実施形態の運動装置としての直動ガイドの概略構成を示す部分透過斜視図、図2は本発明の第1の実施形態の運動装置としての直動ガイドの概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、第1の実施形態の運動装置としての直動ガイド10は、水平方向に延在するレール状の軌道台(軌道体)1を有しており、この軌道台1の外周には、該軌道台1に沿って延びる凹溝状の複数の転動体転走面1aが形成されている。また、軌道台1の上方(図1における上方側)には、該軌道台1の延在方向に相対移動可能なスライダ(移動体)2が設けられている。
スライダ2は、略直方体状のスライダ本体3と、スライダ本体3の移動する軌道台1の延在方向の両側から該スライダ本体3を挟む略平板状のエンドプレート4と、を有している。また、スライダ本体3の上方には、軌道台1の延在方向に直交する水平方向に延びる略矩形板状の上方外ケーシング部材5が配設されており、またスライダ本体3の側方(図1における左右側)には、鉛直方向に延在する略矩形板状の側方外ケーシング部材6が配設されている。
また、これら上方外ケーシング部材5及び側方外ケーシング部材6が複数のボルト7を用いて一体に固定されており、正面視略π字状の外ケーシング部材8とされている。また、上方外ケーシング部材5の両端近傍には、鉛直方向に貫通する複数の貫通孔9が形成されていて、これら貫通孔9を用い、図示しないボルト等によってその上面部分に運動させる目的部材が取り付けられるようになっている。
また、図2に示すように、スライダ本体3の下方(図2における下方側)には、軌道台1の上方(図2における上方側)を覆うようにして開口し該軌道台1の延在方向に沿って形成された凹状の凹部3aが設けられている。また、凹部3aには、軌道台1の転動体転走面1aに夫々対向する位置に凹溝状の負荷転動体転走面11が形成されている。
また、軌道台1の転動体転走面1aと、該転動体転走面1aに対向配置される負荷転動体転走面11とにより形成される空間が、負荷転動体転走路12とされており、この負荷転動体転走路12には、複数のボール(転動体)13が配設されて充満している。これら負荷転動体転走路12は、スライダ2内に設けられる図示しない略楕円環状若しくはサーキット状からなる複数の無限循環路の夫々の一部を形成しており、ボール13は無限循環路の路内を循環自在とされている。そして、これらボール13を介して軌道台1とスライダ2とが互いに相対移動可能に嵌め合わされている。すなわち、ボール13の転走及び循環によって、軌道台1とスライダ2とが相対移動可能とされている。
また、スライダ本体3の上面部分には、略円盤状の上方内ケーシング部材14が配設されている。また、スライダ本体3の両側面部分(図2における左右側面部分)には、略円盤状の側方内ケーシング部材15が夫々配設されていて、これら上方内ケーシング部材14及び側方内ケーシング部材15からなる内ケーシング部材16が形成されている。また、内ケーシング部材16は、スライダ本体3に一体に形成されている。
また、上方内ケーシング部材14の略中央部分には、軌道台1側とは反対側に向け膨出又は突出する球面の一部からなる第1凸球面(凸球面)17が形成されている。また、第1凸球面17の回りを水平方向に囲むようにして、リング状の第2凸球面(凸球面)18が設けられている。第2凸球面18は、第1凸球面17の球面の中心点Pと実質的にその中心を同じくしており、第1凸球面17の半径D1よりも大きい半径D2を有する球面の一部から形成されている。ここで「実質的に中心を同じく」するとは、後述する対向配置された球面同士が、相対的にスライド可能な程度に互いの中心を極僅かにずらした状態を含んでいる。
また、第1凸球面17と第2凸球面18とは、これら凸球面の半径方向に沿って形成される面19によって互いに接続されている。
また、側方内ケーシング部材15,15には、軌道台1側とは反対側に向け膨出又は突出する球面の一部からなる夫々の第3凸球面(凸球面)20が形成されている。第3凸球面20の球面の中心も、実質的に中心点Pと同じく設定されており、また該第3凸球面20の半径D3は、半径D1、D2とは異なる値に設定されている。そして、これら第1凸球面17、第2凸球面18及び第3凸球面20を備えた複数の凸球面を複合してなる凸球面部21が形成されている。
また、外ケーシング部材8の上方外ケーシング部材5には、内ケーシング部材16の第1凸球面17に対応する位置に対向配置され、軌道台1側とは反対側に向け窪む又は落ち込む球面の一部からなる第1凹球面(凹球面)22が形成されており、第1凸球面17と第1凹球面22とが、互いの球面に沿って相対的にスライド移動可能に摺接して配置されている。
すなわち、第1凹球面22は、第1凸球面17の半径D1と略同一半径に設定されているとともに、その球面の中心を中心点Pと実質的に同じくしており、またこれら第1凸球面17及び第1凹球面22が摺接する少なくともいずれか一方の面には、自己潤滑性を有するフッ素樹脂、二硫化モリブデン又はグラファイト等からなる潤滑膜(不図示)が形成されていて、互いにスムースにスライド移動するようになっている。
また、上方外ケーシング部材5には、内ケーシング部材16の第2凸球面18に対向配置され、第1凹球面22の回りを水平方向に囲むようにして、リング状の第2凹球面(凹球面)23が設けられている。第2凹球面23は、その球面の中心を実質的に中心点Pと同じくしており、また第2凸球面18の半径D2と略同一半径に設定されていて、これら第2凸球面18と第2凹球面23とが互いの球面に沿って相対的にスライド移動可能に摺接して配置されている。すなわち、これら第2凸球面18及び第2凹球面23が摺接する少なくともいずれか一方の面にも、前記潤滑膜が形成されている。
また、第1凹球面22と第2凹球面23とは、これら凹球面の半径方向に沿って形成される面24によって互いに接続されている。
また、内ケーシング部材16の面19と、外ケーシング部材8の面24とは、互いに離間して対向配置されており、これら面19,24の間に設けられる間隙により、内ケーシング部材16と外ケーシング部材8とが相対的にスライドし揺動可能とされている。
また、側方外ケーシング部材6,6には、側方内ケーシング部材15,15の夫々の第3凸球面20に対向配置され、軌道台1側とは反対側に向け窪む又は落ち込む球面の一部からなる第3凹球面(凹球面)25が夫々形成されている。第3凹球面25の球面の中心も、実質的に中心点Pと同じくされており、また第3凸球面20の半径D3と略同一半径に設定されていて、これら第3凸球面20と第3凹球面25とが、互いの球面に沿って相対的にスライド移動可能に摺接して配置されている。すなわち、これら第3凸球面20及び第3凹球面25が摺接する少なくともいずれか一方の面にも、前記潤滑膜が形成されている。
そして、これら第1凹球面22、第2凹球面23及び第3凹球面25を備えた複数の凹球面を複合してなる凹球面部26が形成されている。
またこのようにして、内ケーシング部材16の凸球面部21と外ケーシング部材8の凹球面部26とを備え中心点Pを実質的に中心とした球面軸受機構が形成されている。
また、複数の負荷転動体転走路12から均等距離にある中央位置を軌道台1に沿って延ばし形成される中心軸が、球面軸受機構の中心点Pに重なって配置されている。すなわち、中心点Pから各々の負荷転動体転走路12の中心までの距離の半径D4は、すべて同一寸法に設定されている。
次いで、第1の実施形態の直動ガイド10の動作について説明する。
スライダ2の上方外ケーシング部材5の上面部分に、運動させる目的部材を取り付けたり、該直動ガイド10を運動させて目的部材を移動させたりすると、目的部材の重量バランスの偏りや運動の内容・種類によって、直動ガイド10には、そのスライダ2の部分にXYZ座標軸回りのモーメント荷重が発生する。すなわち、図1におけるスライダ2を中心としたX軸回りのローリング方向P、Y軸回りのピッチング方向Q又はZ軸回りのヨーイング方向Rのモーメント荷重が発生する。
このようにして直動ガイド10のスライダ2にローリング方向P、ピッチング方向Q又はヨーイング方向Rのモーメント荷重が発生した場合、いずれの方向のモーメント荷重に対しても、球面軸受機構の外ケーシング部材8が、中心点Pを中心として回転するようにして内ケーシング部材16の球面に沿ってスライド移動するようになっている。
以上説明したように、第1の実施形態の直動ガイド10によれば、スライダ2には、内ケーシング部材16の凸球面部21及び外ケーシング部材8の凹球面部26を有する球面軸受機構が形成されているので、直動ガイド10にローリング、ピッチング又はヨーイング方向のモーメント荷重が加えられた際、これら内ケーシング部材16と外ケーシング部材8とが相対的にスライドしてモーメント荷重を除去するとともに該モーメント荷重に起因する装置への負荷を抑制するようになっている。従って、直動ガイド10の破損が防止され運動が長期に亘り安定してスムースに行われる。
また、直動ガイド10を複数並べ、運動させる目的部材を複数のスライダ2に一体に固定して用いる場合には、これらスライダ2の、目的部材を固定する部分の高さや傾斜の状態に多少の誤差(取付面誤差)があったとしても、固定のための締め付け応力等が加わった際に該応力によって内ケーシング部材16と外ケーシング部材8とが次第に相対的にスライドし、互いの捩れを補正するようにして自動的に調心されるようになっている。
よって従来のように、これら直動ガイド10の相対的な取付位置を精度よく決めるために作業者に熟練を要したり、長時間を要する面倒な作業を行ったりする必要がなく、設置の作業性が飛躍的に向上する。また、このようにして比較的精度を要さずラフに設置できることによって装置の取り付けの自由度が増し、種々様々な要望に対応することができる。
また、内ケーシング部材16の凸球面部21の複数の凸球面17,18,20の各中心が実質的に同じ中心点Pに設定されており、かつ、外ケーシング部材8の凹球面部26の複数の凹球面22,23,25がこれら凸球面17,18,20に夫々対応する位置に対向配置されるとともに各中心が中心点Pに設定されているので、内ケーシング部材16が外ケーシング部材8に対して揺動可能である。
また、このように球面を複合して用いる構成によれば、これら凸球面部21及び凹球面部26の形成される部位の厚み寸法をより薄く平たく省スペースに抑えることができる。なお、前記厚み寸法とは、第1凸球面17と第2凸球面18とが並べられる略水平方向(図2における左右方向)に直交する略鉛直方向(図2における上下方向)の寸法を示している。よって、スライダ2の外形寸法、特に高さ方向(図1、図2における上下方向)の外形を縮小でき、設置の自由度が増す。
また、凸球面部21と凹球面部26とを構成する複数の球面の設定を種々様々に行うことによって、スライダ2にかかるラジアル荷重及びスラスト荷重に対する耐荷重設定も種々に調整可能である。さらに、内ケーシング部材16の面19と外ケーシング部材8の面24との離間する間隙を種々に設定し、これら内ケーシング部材16と外ケーシング部材8とのスライド移動の限度範囲を設定することができる。
また、スライダ2の球面軸受機構の球面の中心点Pが、複数の負荷転動体転走路12から同一距離に設定される中心軸上に重なっていて、複数のボール13が該中心軸から均等距離の負荷転動体転走路12に夫々配置されているので、この直動ガイド10にモーメント荷重が加わった際に、ボール13や負荷転動体転走路12にかかる負荷が略均等に振り分けられるようにして分散され、各部材に局部的な過負荷がかかるのを防止している。従って、ボール13、転動体転走面1a、負荷転動体転走面11及びエンドプレート4等の部材の破損が防止されて、直動ガイド10の強度が高められ耐久性が向上している。
また、直動ガイド10に、図2における半径D1,D2,D3方向の荷重や軌道台1の延在方向のスラスト荷重がかかった際にも、凸球面部21と凹球面部26との摺接する面積が充分に確保されているので、強度が確保されている。
次に、本発明の第2の実施形態の運動装置について説明する。
図3は本発明の第2の実施形態の運動装置としての直動ガイドの概略構成を示す断面図である。
尚、前述の第1の実施形態の直動ガイド10と同一部材については同一符号を付すなどしてその説明を省略する。
図3に示すように、第2の実施形態の運動装置としての直動ガイド30は、軌道台(軌道体)31の延在方向に直交する水平方向の幅が、前述の直動ガイド10よりも狭く設定されている。また、軌道台31の幅に対応するようにして、スライダ32のスライダ本体33の凹部33aも幅狭に形成されている。そして、軌道台31の外周とスライダ本体33の凹部33aとの間には複数の負荷転動体転走路12が設けられ、各々の負荷転動体転走路12を有する無限循環路(不図示)がスライダ本体33内に夫々形成されていて、これら無限循環路の路内には複数のボール13が配されて充満している。
また、スライダ本体33の上面部分には、略円盤状の上方内ケーシング部材14が配設されている。また、スライダ本体33の両側面部分には、略円盤状の側方内ケーシング部材35が夫々配設されていて、これら上方内ケーシング部材14及び側方内ケーシング部材35からなる内ケーシング部材36が形成されている。また、内ケーシング部材36は、スライダ本体33に一体に形成されている。
また、側方内ケーシング部材35,35の夫々の鉛直方向の略中央部分には、軌道台31側とは反対側に向け膨出又は突出する球面の一部からなる第3凸球面(凸球面)37が形成されている。また、第3凸球面37の回りを鉛直方向に囲むようにして、リング状の第4凸球面(凸球面)38が夫々設けられている。第4凸球面38は、第3凸球面37の球面の中心点Pと実質的にその中心を同じくしており、第3凸球面37の半径D33よりも大きい半径D34を有する球面の一部から形成されている。また、第3凸球面37と第4凸球面38とは、これら凸球面の半径方向に沿って形成される面39によって互いに接続されている。
そして、第1凸球面17、第2凸球面18、第3凸球面37及び第4凸球面38を備えた複数の凸球面を複合してなる凸球面部41が形成されている。
また、外ケーシング部材58の側方外ケーシング部材56,56には、内ケーシング部材36の第3凸球面37に対応する位置に夫々対向配置され、軌道台31側とは反対側に向け窪む又は落ち込む球面の一部からなる第3凹球面(凹球面)47が形成されており、これら第3凸球面37と第3凹球面47とが互いの球面に沿って相対的にスライド移動可能に摺接して配置されている。
すなわち、第3凹球面47は、第3凸球面37の半径D33と略同一半径に設定されているとともに、中心を中心点Pと実質的に同じくしており、またこれら第3凸球面37及び第3凹球面47が摺接する少なくともいずれか一方の面には、自己潤滑性を有する潤滑膜(不図示)が形成されていて、互いにスムースにスライド移動するようになっている。
また、側方外ケーシング部材56,56には、内ケーシング部材36の第4凸球面38に対向配置され、第3凹球面47の回りを鉛直方向に囲むようにして、リング状の第4凹球面(凹球面)48が設けられている。第4凹球面48は、その球面の中心を実質的に中心点Pと同じくしており、また第4凸球面38の半径D34と略同一半径に設定されていて、これら第4凸球面38と第4凹球面48とが、互いの球面に沿って相対的にスライド移動可能に摺接して配置されている。すなわち、これら第4凸球面38及び第4凹球面48が摺接する少なくともいずれか一方の面にも、前記潤滑膜が形成されている。
また、第3凹球面47と第4凹球面48とは、これら凹球面の半径方向に沿って形成される面49によって互いに接続されている。
また、内ケーシング部材36の面39と、外ケーシング部材58の面49とは、互いに離間して対向配置されており、これら面39,49の間に設けられる間隙により、内ケーシング部材36と外ケーシング部材58とが相対的にスライドし揺動可能とされている。
そして、第1凹球面22、第2凹球面23、第3凹球面47及び第4凹球面48を備えた複数の凹球面を複合してなる凹球面部46が形成されている。
またこのようにして、内ケーシング部材36の凸球面部41と外ケーシング部材58の凹球面部46とを備え中心点Pを実質的に中心とした球面軸受機構が形成されている。
以上説明したように、第2の実施形態の直動ガイド30によれば、第1の実施形態の直動ガイド10と同様の効果を有するとともに、下記のような効果を奏功する。すなわち、側方内ケーシング部材35,35の凸球面37,38と側方外ケーシング部材56,56の凹球面47,48とが夫々対向配置されていて複合的な球面構造とされており、摺接する面積が充分に確保されているので、この直動ガイド30に加わるモーメント荷重をより確実に除去可能であるとともに、ラジアル荷重及びスラスト荷重に対する強度もより向上することができる。
また、このように球面を複合して用いる構成によれば、これら凸球面37,38及び凹球面47,48の形成される部位の厚み寸法をより薄く平たく省スペースに抑えることができる。なお、前記厚み寸法とは、第3凸球面37と第4凸球面38とが並べられる略鉛直方向(図3における上下方向)に直交する略水平方向(図3における左右方向)の寸法を示している。よって、側方外ケーシング部材56の厚みを縮小しより薄く形成することができ、装置の外形が縮小される。
次に、本発明の第3実施形態の運動装置について説明する。
図4は本発明の第3の実施形態の運動装置としてのボールねじの概略構成を示す断面図である。
尚、前述の第1、第2の実施形態の直動ガイド10,30と同一部材については同一符号を付すなどしてその説明を省略する。
図4に示すように、第3の実施形態の運動装置としてのボールねじ60は、水平方向に延在する丸棒状又はパイプ状の軌道軸(軌道体)61を有しており、この軌道軸61の外周には、該軌道軸61の中心軸を中心に螺旋状に形成される凹溝状の転動体転走面61aが設けられている。また、軌道軸61に中心軸方向に貫通されて該中心軸方向に相対移動可能なスライダ(移動体)62が設けられている。
スライダ62は、略直方体状のスライダ本体63を備え、該スライダ本体63には軌道軸61を挿入して前記中心軸方向に貫通する孔部63aが形成されている。また、孔部63aの内周面の転動体転走面61aに対向する位置には、該転動体転走面61aに対応して螺旋状に形成される凹溝状の負荷転動体転走面71が設けられている。
また、軌道軸61の転動体転走面61aと、該転動体転走面61aに対向配置される負荷転動体転走面71とにより形成される空間が、負荷転動体転走路72とされており、この負荷転動体転走路72には、複数のボール(不図示)が配されて充満している。また負荷転動体転走路72は、スライダ62内に設けられる図示しない無限循環路の一部を形成しており、ボールは無限循環路の路内を循環自在とされている。そして、これらボールを介して軌道軸61とスライダ62とがねじ作用で嵌め合わされるようにして、互いに相対移動可能とされている。すなわち、ボールの転走及び循環によって軌道軸61とスライダ62とが、軸方向及び軸周りの周方向に沿って、相対移動可能とされている。
また、軌道軸61の中心軸は、内ケーシング部材16と外ケーシング部材8とからなる球面軸受機構の中心点Pに重なっている。すなわち、中心点Pから図4に一点鎖線で示す負荷転動体転走路72の中心までの距離である半径D74は、中心軸を中心とした径方向全ての向きにおいて同一寸法となるように設定されている。
以上説明したように、第3の実施形態のボールねじ60によれば、第1の実施形態の直動ガイド10と同様の効果を奏功するとともに、スライダ62の球面軸受機構の球面の中心点Pが軌道軸61の中心軸上に重なるように設定されており、複数のボールが該中心軸から均等距離の負荷転動体転走路72に配置されているので、このボールねじ60にモーメント荷重が加わった際に、ボールや負荷転動体転走路72の内面にかかる負荷が略均等に振り分けられるようにして分散され、部材に局部的な過負荷がかかることが防止されている。従って、部材の破損が防止され、ボールねじ60の強度が高められて耐久性が向上している。
次に、本発明の第4の実施形態の運動装置について説明する。
図5は本発明の第4の実施形態の運動装置としての直動ガイドの概略構成を示す断面図である。
尚、前述の第1〜第3の実施形態において説明したものと同一部材については同一符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、第4の実施形態の運動装置としての直動ガイド80は、軌道台1の上方(図5における上方側)に配置されたスライダ(移動体)82を有している。また、スライダ82は、軌道台1に対して前記延在方向に沿って移動可能とされている。
スライダ82は、前記延在方向に直交する断面が略C字状をなす外ケーシング部材88と、この外ケーシング部材88の内側に配され、前記断面が略C字状をなすスライダ本体83とを有している。また、スライダ本体83の外周面には、複数の凸球面を備えた内ケーシング部材86が該スライダ本体83に一体に形成されている。
詳しくは、スライダ本体83の外周面において、前記延在方向に直交する水平方向の外側を向く部分には、側方内ケーシング部材15が夫々形成されており、これらの側方内ケーシング部材15の外面が第3凸球面20とされている。尚、これらの第3凸球面20の水平方向の外側を向く頂部同士の間の距離は、外ケーシング部材88の下端開口縁部において、水平方向の内側を向く内壁面同士の間の距離よりも僅かに小さく設定されている。
また、スライダ本体83の外周面において、前記延在方向に直交する鉛直方向の上方を向く部分には、略円盤状をなす上方内ケーシング部材84が形成されている。上方内ケーシング部材84は、スライダ本体83の上面から膨出又は突出するように形成されており、球体の一部を切り欠いたような形状とされている。また、上方内ケーシング部材84の外面が、第1凸球面(凸球面)87とされている。第1凸球面87は、実質的にその中心を中心点Pに設定している。また、図示の例では、第1凸球面87の半径D81は、第3凸球面20の半径D3よりも小さい値に設定されている。
このように、内ケーシング部材86は、上方内ケーシング部材84及び側方内ケーシング部材15からなり、内ケーシング部材86には、第1凸球面87及び第3凸球面20を備えた凸球面部91が形成されている。
また、外ケーシング部材88には、前記延在方向に直交する向きに該外ケーシング部材88を貫通する複数のネジ孔が形成されている。詳しくは、外ケーシング部材88には、前記延在方向に直交する水平方向に沿って該外ケーシング部材88を貫通し、その内周面に雌ネジ加工が施されたネジ孔88Aの対と、前記延在方向に直交する鉛直方向に沿って該外ケーシング部材88を貫通し、その内周面に雌ネジ加工が施されたネジ孔88Bとが形成されている。
また、ネジ孔88Aにおいて、スライド本体83側に開口する部分は、側方内ケーシング部材15の第3凸球面20に対応して夫々配置されている。また、ネジ孔88Bにおいて、スライド本体83側に開口する部分は、上方内ケーシング部材84の第1凸球面87に対応して配置されている。
また、外ケーシング部材88のネジ孔88A,88Bには、凹球面部96がねじ作用で嵌め合わされている。すなわち、ネジ孔88Aには、円柱状をなし、その外周面に雄ネジ加工が施されたプラグ96Aがねじ作用により夫々嵌め合わされ、ネジ孔88Bには、円柱状をなし、その外周面に雄ネジ加工が施されたプラグ96Bがねじ作用により嵌め合わされて、これらのプラグ96A,96Bが、凹球面部96とされている。また、これらのプラグ96A,96Bは、ネジ孔88A,88Bに着脱可能とされている。
これらのプラグ96Aは、その第3凸球面20側を向く面が夫々第3凹球面(凹球面)98Aとされている。第3凹球面98Aは、中心点Pを実質的にその中心に設定し、第3凸球面20の半径D3と略同一の半径を有している。また、第3凹球面98Aと第3凸球面20とは当接しており、球面方向に沿って相対的に摺動可能とされている。
詳しくは、プラグ96Aにおいて水平方向の内側を向く面には凹部97Aが形成されており、凹部97Aには、例えば、フッ素樹脂等からなる摺動材98が夫々収容されている。そして、この摺動材98の第3凸球面20側を向く面が、前記第3凹球面98Aとされている。
また、プラグ96Aにおいて水平方向の外側を向く面には、工具等の先端を挿入し該プラグ96Aをネジ孔88Aに対して締めこんだり緩めたりするための工具穴97Cが夫々形成されている。すなわち、工具穴97Cに工具等を差し入れた状態で、プラグ96Aをその軸周りに回転させることで、該プラグ96Aの第3凹球面98Aが、側方内ケーシング部材15の第3凸球面20に対して進退可能とされている。
また、プラグ96Bは、その第1凸球面87側を向く面が第1凹球面(凹球面)99Bとされている。第1凹球面99Bは、中心点Pを実質的にその中心に設定し、第1凸球面87の半径D81と略同一の半径を有している。また、第1凹球面99Bと第1凸球面87とは当接しており、球面方向に沿って相対的に摺動可能とされている。
詳しくは、プラグ96Bにおいて鉛直方向の下方を向く面には凹部97Bが形成されており、凹部97Bには、例えば、フッ素樹脂等からなる摺動材99が収容されている。そして、この摺動材99の第1凸球面87側を向く面が、前記第1凹球面99Bとされている。
また、プラグ96Bにおいて鉛直方向の上方を向く面には、工具等の先端を挿入し該プラグ96Bをネジ孔88Bに対して締めこんだり緩めたりするための工具穴97Dが形成されている。すなわち、工具穴97Dに工具等を差し入れた状態で、プラグ96Bをその軸周りに回転させることで、該プラグ96Bの第1凹球面99Bが、上方内ケーシング部材84の第1凸球面87に対して進退可能とされている。
このように、凹球面部96のプラグ96A,96Bが、凸球面部91の第3凸球面20、第1凸球面87に向けて、夫々進退可能とされている。
また、内ケーシング部材86の凸球面部91と外ケーシング部材88の凹球面部96とを備え中心点Pを実質的に中心とした球面軸受機構が形成されている。
以上説明したように、第4の実施形態の直動ガイド80によれば、外ケーシング部材88の凹球面部96が、内ケーシング部材86の凸球面部91に向けて進退可能とされているので、凹球面部96と凸球面部91の相対位置を調整でき、球面軸受機構をより精度よく作動させることができる。従って、直動ガイド80に作用するモーメント荷重を確実に除去することができ、該直動ガイド80の運動が安定して行われる。
また、凹球面部96のプラグ96A,96Bが、外ケーシング部材88のネジ孔88A,88Bに夫々ねじ作用で嵌め合わされているので、ねじを緩めたり締めたりすることで、前述した凹球面部96の凸球面部91に対する進退が簡便に精度よく行える。
また、特に、側方内ケーシング部材15に対してプラグ96Aを水平方向の内側へ向けて締めこむことができるので、この直動ガイド80は、荷重に対する剛性が確保されている。
また、プラグ96A,96Bが、ネジ孔88A,88Bに着脱可能とされているので、スライダ82の組み立てが比較的容易に行える。すなわち、組み立ての際、まず、プラグ96A,96Bを取り外した状態の外ケーシング部材88を用意し、該外ケーシング部材88を上方からスライダ本体83に被せた後、プラグ96A,96Bをネジ孔88A,88Bにねじ込めばよい。尚、プラグ96Bは、外ケーシング部材88に装着したまま組み立てても構わない。このように、プラグ96A,96Bを外ケーシング部材88に装着することで、前記球面軸受機構が簡便に精度よく形成できる。
尚、プラグ96A,96Bを外ケーシング部材88に取り付け、前述の進退を調整した状態で、これらのプラグ96A,96Bが外ケーシング部材88に対して進退しないように固定することとしてもよい。すなわち、例えば、プラグ96A,96Bの回り止めとして、接着剤やピン止め機構等を用い、プラグ96A,96Bの前述の進退を規制することとしてもよく、この場合、プラグ96A,96Bとネジ孔88A,88Bとのねじ作用による嵌合の状態が安定し変動がなくなることから、前記球面軸受機構が長期に亘り安定して精度よく作動する。
また、本実施形態では、外ケーシング部材88が、前述のように断面略C字状をなし、スライダ本体83の外側を覆うように、一体に形成されていることから、外ケーシング部材88の剛性が充分に確保されている。詳しくは、この外ケーシング部材88は、前述の実施形態のように、上方外ケーシング部材5及び一対の側方外ケーシング部材6を含む複数部材で形成されているのではなく、単一部材で形成されているので、製造が比較的容易であるとともに、機械的強度が充分に確保されている。
次に、本発明の第5の実施形態の運動装置について説明する。
図6は本発明の第5の実施形態の運動装置としての直動ガイドの概略構成を示す断面図である。
尚、前述の第1〜第4の実施形態において説明したものと同一部材については同一符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように、第5の実施形態の運動装置としての直動ガイド100は、軌道台1の上方(図6における上方側)に配置されたスライダ(移動体)102を有している。また、スライダ102は、軌道台1に対して前記延在方向に沿って移動可能とされている。
スライダ102は、前記延在方向に直交する断面が略C字状をなす外ケーシング部材108と、この外ケーシング部材108の内側に配され、前記断面が略C字状をなすスライダ本体103とを有している。また、スライダ本体103の外周面には、複数の凸球面を備えた内ケーシング部材106が該スライダ本体103に一体に形成されている。
詳しくは、スライダ本体103の外周面において、前記延在方向に直交する水平方向の外側を向く部分には、側方内ケーシング部材15が夫々形成されており、これらの側方内ケーシング部材15の外面が第3凸球面20とされている。
また、スライダ本体103の外周面において、前記延在方向に直交する鉛直方向の上方を向く部分には、略円盤状をなす上方内ケーシング部材84が形成され、この上方内ケーシング部材84の外面が、第1凸球面87とされている。
また、スライダ本体103の外周面において、前記延在方向に直交する鉛直方向の下方を向く部分、詳しくは、図6に示すスライダ本体103の下端開口縁部には、半円盤状をなす下方内ケーシング部材104が夫々形成されている。これらの下方内ケーシング部材104は、前記下端開口縁部から下方へ向けて膨出又は突出するように夫々形成されている。
また、これらの下方内ケーシング部材104の外面には、第5凸球面(凸球面)107が形成されている。第5凸球面107は、実質的にその中心を中心点Pに設定している。また、図示の例では、第5凸球面107の半径D101は、第3凸球面20の半径D3よりも小さい値に設定されている。
このように、内ケーシング部材106は、上方内ケーシング部材84、側方内ケーシング部材15及び下方内ケーシング部材104からなり、内ケーシング部材106には、第1凸球面87、第3凸球面20及び第5凸球面107を備えた凸球面部111が形成されている。
また、凸球面部111の第1、第3、第5凸球面87、20、107は、中心点P周り(図示の例では、前記延在方向に直交する断面における中心点P周り)の周方向に沿って、互いに間隔を開けて配置されている。詳しくは、凸球面部111は、軌道台1を挟むように水平方向に沿って背向配置された第3凸球面20の対と、軌道台1を挟むように鉛直方向に沿って背向配置された第1凸球面87及び第5凸球面107からなる対と、を有している。すなわち、図示の例では、第3凸球面20の対において凸球面同士が背向配置される方向と、第1凸球面87及び第5凸球面107からなる対において凸球面同士が背向配置される方向とが、直交するように設定されている。
また、外ケーシング部材108は、上方外ケーシング部材115、側方外ケーシング部材116及び下方外ケーシング部材117からなる。
上方外ケーシング部材115は、略矩形板状をなし、スライダ本体103の上方に配置されている。また、上方外ケーシング部材115の下面において、前記延在方向に直交する水平方向の両端部には、前記延在方向に沿って延びる突条115Aが夫々形成されている。
また、側方外ケーシング部材116は、略矩形板状をなし、上方外ケーシング部材115の下面における両端部に夫々垂設されている。詳しくは、側方外ケーシング部材116の水平方向の内側を向く内壁面における上端部が、突条115Aにおいて水平方向の外側を向く外壁面に当接された状態で、上方外ケーシング部材115と側方外ケーシング部材116とがボルト116Aにより連結されている。
また、下方外ケーシング部材117は、略矩形板状をなし、側方外ケーシング部材116の下端部に夫々配設されている。詳しくは、下方外ケーシング部材117の上面における水平方向の外側の端部が、側方外ケーシング部材116の下端面に当接された状態で、下方外ケーシング部材117と側方外ケーシング部材116とがボルト117Aにより連結されている。
また、上方外ケーシング部材115の上面には、前記目的部材を取り付けるためのネジ穴115Bが複数形成されている。また、上方外ケーシング部材115の下面には、第1凹球面(凹球面)112Aが形成されている。第1凹球面112Aは、第1凸球面87に対応して配置され、中心点Pを実質的にその中心に設定し、第1凸球面87の半径D81と略同一の半径を有している。また、第1凹球面112Aと第1凸球面87とは当接しており、球面方向に沿って相対的に摺動可能とされている。
詳しくは、上方外ケーシング部材115の下面において、上方内ケーシング部材84に対応する部分には、凹部115Cが形成されており、凹部115Cには、例えば、フッ素樹脂等からなる摺動材112が収容されている。そして、この摺動材112の第1凸球面87側を向く面が、前記第1凹球面112Aとされている。
また、側方外ケーシング部材116において、水平方向の内側を向く内壁面には、第3凹球面(凹球面)113Aが夫々形成されている。これらの第3凹球面113Aは、第3凸球面20に対応して夫々配置され、中心点Pを実質的にその中心に設定し、第3凸球面20の半径D3と略同一の半径を有している。また、第3凹球面113Aと第3凸球面20とは当接しており、球面方向に沿って相対的に摺動可能とされている。
詳しくは、これらの側方外ケーシング部材116の前記内壁面において、側方内ケーシング部材15に対応する部分には、凹部116Bが夫々形成されており、これらの凹部116Bには、例えば、フッ素樹脂等からなる摺動材113が夫々収容されている。そして、この摺動材113の第3凸球面20側を向く面が、前記第3凹球面113Aとされている。
また、下方外ケーシング部材117の上面における水平方向の内側の端部には、第5凹球面(凹球面)114Aが夫々形成されている。これらの第5凹球面114Aは、第5凸球面107に対応して夫々配置され、中心点Pを実質的にその中心に設定し、第5凸球面107の半径D101と略同一の半径を有している。また、第5凹球面114Aと第5凸球面107とは当接しており、球面方向に沿って相対的に摺動可能とされている。
詳しくは、これらの下方外ケーシング部材117の上面において、下方内ケーシング部材104に対応する部分、すなわち前記内側の端部には、凹部117Bが夫々形成されており、凹部117Bには、例えば、フッ素樹脂等からなる摺動材114が夫々収容されている。そして、この摺動材114の第5凸球面107側を向く面が、前記第5凹球面114Aとされている。
このように、外ケーシング部材108には、第1凹球面112A、第3凹球面113A及び第5凹球面114Aを備えた凹球面部118が形成されている。また、凹球面部118の第1、第3、第5凹球面112A,113A,114Aが、第1、第3、第5凸球面87,20,107に夫々対向配置されている。
以上説明したように、第5の実施形態の直動ガイド100によれば、軌道台1を挟むように背向配置された凸球面の対が2組設けられ、これらの凸球面に対して、実質的に中心を同じくする複数の凹球面が夫々対向配置されて、球面軸受機構を構成している。従って、この球面軸受機構は、スライダ102に作用する複数方向からの荷重を許容するように構成されており、直動ガイド100の剛性が高められている。詳しくは、この直動ガイド100は、水平方向の左右から、及び、鉛直方向の上下からの外力に対する剛性が大幅に高められている。
特に、この直動ガイド100では、スライダ102に作用する外力のうち、前記鉛直方向の下方から上方へ向けた外力、つまりスライダ102に作用する荷重のうち鉛直方向の下方から上方へ向く言うなれば逆ラジアル荷重に対して、機械的強度が大幅に高められている。
尚、本発明は前述した第1〜第5の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、第1〜第5の実施形態では、運動装置として直動ガイド又はボールねじを用いて説明したが、これに限定されるものではなく、スライダが軌道台の延在方向に相対的に平行移動するボールスプラインやボールブッシュにも本発明を適用することができる。また、それ以外の種々の運動装置に用いることとしても構わない。
また、負荷転動体転走路の設置される数量又は形状は、本実施形態に限定されるものではない。
また、負荷転動体転走路は、無限循環路の一部を形成していることとして説明したが、これに限られるものではなく、例えばボールの循環しない所謂有限形式の循環路の一部であっても構わない。
また、転動体としてボールを用いて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば略円柱状のローラ、コロ等それ以外の転動体であってもよい。
また、軌道台1,31や軌道軸61は直線状に延在して配設されるものに限定されるものではなく、曲線状に延在して配設されるものであっても構わない。
また、本実施形態では、凸球面部の複数の凸球面と凹球面部の複数の凹球面とを対向配置して複合的な球面軸受構造を形成していることとして説明したが、これに限らず、例えば凸球面と凹球面との組合せが一対のみであっても構わない。また或いは、2対以上の組合せであっても、本実施形態で説明した構成に限定されるものではなく、例えば組合せの対が5対以上に設定されていても構わない。
また、球面軸受機構の摺接する面同士の少なくとも一方に潤滑膜又は摺動材が設けられることとして説明したが、それ以外のグリース等の潤滑剤を用いて摺動させる構成であっても構わない。また、潤滑膜や摺動材が設けられていなくとも構わない。
また、スライダにおいて、外ケーシング部材がスライダ本体に対して中心点P周りに回転し、スライダ本体と外ケーシング部材とが互いに接触することが考えられる場合は、これらのスライダ本体と外ケーシング部材との間に、ゴム等の緩衝材を設けることとしても構わない。
また、第4の実施形態では、プラグ96A,96Bが、外ケーシング部材88にねじ作用で嵌め合わされていることにより、凹球面部96が凸球面部91に向けて進退可能とされていることとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、ねじ作用による嵌合以外の手法を用いて、プラグ96A,96Bが外ケーシング部材88に嵌め入れられ、凹球面部96が凸球面部91に向けて進退するように構成されていても構わない。
また、第5の実施形態では、凸球面部111は、水平方向に沿って背向配置された第3凸球面20の対と、鉛直方向に沿って背向配置された第1凸球面87及び第5凸球面107からなる対と、を有することとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、第3凸球面20の対と、第1凸球面87及び第5凸球面107からなる対とは、水平方向や鉛直方向に沿って夫々背向配置されていなくとも構わない。
また、第3凸球面20の対において凸球面同士が背向配置される方向と、第1凸球面87及び第5凸球面107からなる対において凸球面同士が背向配置される方向とが、直交するように設定されていることとしたが、直交に限定されるものではない。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、前述の実施形態において説明した種々の構成要素を互いに置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせても構わない。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。ただし本発明はこの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
まず、実施例1として、軌道台1を一対用意し、図7(a)に示すように、これらの軌道台1を、水平な基台上に互いに平行に設置した。尚、軌道台1間のピッチは、260mmに設定した。また、夫々の軌道台1に、直動ガイド10(30,80,100)のスライダ2(32,82,102)を、前記延在方向に間隔を開けて2つ配設した。尚、前記延在方向に並ぶスライダ間のピッチは、352mmに設定した。また、軌道台1の対のうち、一方の軌道台1Aの底面における端部に、シムS1を設けた。尚、シムS1の厚さは0.2mmに設定した。
また、このように配置された4つのスライダの外ケーシング部材8(58,88,108)の上面に、矩形板状のテーブルTをボルト等を用いて固定し、このテーブルTが、軌道台1に対して前記延在方向に沿って移動するように構成した。また、テーブルTの前述の移動のストロークは、400mmに設定した。尚、テーブルTには、厚さが90mmに形成された剛性の高いものを用いた。
次いで、図7(a)に示す位置に配置されたテーブルTを、前記延在方向に沿ってシムS1側へ向けて10mm/Sで押し、ロードセルを用いて、その転がり抵抗を測定した。結果を、図8(a)のグラフE1として示す。
[実施例2]
また、実施例2として、前記シムS1の代わりに、一方の軌道台1Aの側面における端部に、シムS2を設けた。尚、シムS2の厚さは、0.1mmに設定した。それ以外は、実施例1と同様の条件で測定を行った。結果を、図8(b)のグラフE2として示す。
[比較例1]
また、比較例1として、球面軸受機構を有していない公知の直動ガイドを用いた。それ以外は、実施例1と同様の条件で測定を行った。結果を、図8(a)のグラフC1として示す。
[比較例2]
また、比較例2として、球面軸受機構を有していない公知の直動ガイドを用いた以外は、実施例2と同様の条件で測定を行った。結果を、図8(b)のグラフC2として示す。
図8(a)、(b)に示されるように、実施例1,2においては、テーブルTの転がり抵抗が全体に安定しており、特に、テーブルTがシムS1,S2付近に達した際の転がり抵抗が確実に抑制されていることがわかった。すなわち、直動ガイド10(30,80,100)の球面軸受機構によりモーメント荷重が確実に除去されていることが確認された。
一方、比較例1,2においては、テーブルTの転がり抵抗が大きく変動し、特に、テーブルTがシムS1,S2付近に達した際の転がり抵抗が顕著に増大していることがわかった。

Claims (11)

  1. 延在する軌道体と、前記軌道体の延在方向に相対移動可能な移動体と、前記移動体に保持され前記相対移動に用いられる複数の転動体と、を備えた運動装置であって、
    前記移動体は、
    前記転動体を介して前記軌道体に対向する移動体本体と、
    前記移動体本体の外周に対して前記軌道体を挟むように両側に配設されるとともに前記軌道体側とは反対側に向け膨出する凸球面部を夫々備えた一対の内ケーシング部材と、
    前記一対の内ケーシング部材の外面側に配設されるとともに前記凸球面部に対応して窪む凹球面部を夫々備えた一対の外ケーシング部材と、
    を有し、
    前記一対の内ケーシング部材及び前記一対の外ケーシング部材を備えた一対の球面軸受機構が前記軌道体を挟むように配設されるとともに前記一対の球面軸受機構が実質的に中心を同じくすることを特徴とする運動装置。
  2. 請求項1に記載の運動装置であって、
    前記一対の球面軸受機構は、前記移動体本体の外面側のうち、前記軌道体の幅方向に対応する外面側に配設されることを特徴とする運動装置。
  3. 請求項1又は2に記載の運動装置であって、
    前記一対の球面軸受機構が配置される方向に対して直交する方向に、前記一対の球面軸受機構と実質的に中心を同じくする他の球面軸受機構を備えることを特徴とする運動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の運動装置であって、
    前記凸球面部は、実質的に中心を同じくするとともに半径の異なる複数の凸球面を備え、
    前記凹球面部は、前記複数の凸球面に夫々対向配置され、実質的に中心を同じくするとともに半径の異なる複数の凹球面を備えることを特徴とする運動装置。
  5. 請求項に記載の運動装置であって、
    前記複数の凸球面が、第1凸球面と、前記第1凸球面を囲み該第1凸球面より大径の第2凸球面と、を含み、
    前記複数の凹球面が、前記第1凸球面に対向配置される第1凹球面と、前記第2凸球面に対向配置される第2凹球面と、を含むことを特徴とする運動装置。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の運動装置であって、
    前記凹球面部が、前記凸球面部に向けて進退可能とされていることを特徴とする運動装置。
  7. 請求項に記載の運動装置であって、
    前記凹球面部が、前記外ケーシング部材にねじ作用で嵌め合わされていることを特徴とする運動装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の運動装置であって、
    前記転動体を前記軌道体と前記移動体との間で転走させる負荷転動体転走路が、前記軌道体の延在方向に沿って複数設けられており、
    これら複数の負荷転動体転走路から同一距離の中心軸上に、前記球面軸受機構の球面の中心が配置されていることを特徴とする運動装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の運動装置であって、
    前記転動体を前記軌道体と前記移動体との間で転走させる負荷転動体転走路が、前記軌道体の中心軸を中心とした螺旋状に設けられており、
    前記中心軸上に、前記球面軸受機構の球面の中心が配置されていることを特徴とする運動装置。
  10. 前記移動体が前記軌道体の延在方向に相対的に平行移動する直動ガイド、ボールスプライン又はボールブッシュのいずれかであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の運動装置。
  11. 前記移動体が前記軌道体にねじ作用で嵌め合わされて前記軌道体の延在方向に相対的に回転移動するボールねじであることを特徴とする請求項1〜7、9のいずれか1項に記載の運動装置。
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