JP5324381B2 - 充電制御装置、および該充電制御装置における充電制御方法 - Google Patents

充電制御装置、および該充電制御装置における充電制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数のセル電池(二次電池)が直列に接続された電池モジュールを一括で充電する充電制御装置に関し、特に、電池容量に差の生じたセル電池をバランス(均衡)させて充電するためのバイパス制御(バランス制御)を行う際に、バイパス動作に伴う電力損失を低減することができる、充電制御装置、および該充電制御装置における充電制御方法に関する。
複数のセル電池を直列に接続して構成される電池モジュールへの充電を制御する充電制御装置においては、各セル電池の電池電圧を検出(計測)し、セル電池間の電池容量のアンバランスによって生じる充電電圧を調整してバランスがとれるように構成されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
直列に接続されたセル電池をバッテリ充電装置(定電圧直流電源装置または定電流直流電源装置)により一括して充電を行う際に、セル電池の電池容量にアンバランス(不均衡)がある場合は、電池容量の小さなセル電池が先に満充電され、電池容量の大きなセル電池が充分に充電されることなく充電動作が完了する。すなわち、電池モジュールを全体として充分に充電できない状態のまま充電が停止されることになる。これを避けるため、充電の際に、各セル電池の電池電圧を検出し、セル電池の充電電圧にアンバランスが生じた場合に、セル電池に選択的に並列接続されるバイパス部(インピーダンス回路)を使用してセル電池の充電電圧を均等にする。
図9は、従来の充電制御装置11Cの構成例を示す図である。図9において、セル電池1,2,・・・,nは、直列に接続された複数のセル電池であり、バッテリ充電装置(定電圧直流電源装置または定電流直流電源装置等)21から流れる充電電流Icにより一括で充電されるセル電池である。なお、バッテリ充電装置31から、セル電池1,2,・・・,nに充電を行う場合は、定電流充電(CC充電)を行う方法と、定電圧充電(CV充電)を行う方法と、充電初期において定電流充電(CC充電)を行ない、ある程度充電が進んだ状態において定電圧充電(CV充電)を行う方法など、種々の充電方法がある。
図9に示す充電制御装置11Cにおいて、セル電池1,2,・・・,nの正(+)極側のそれぞれは、入力端子A1,A2,・・・,Anおよび電圧計測ラインLa1,La2,・・・,Lanを通して、セル電圧検出部13の入力端子E1,E2,・・・,Enに接続される。また、セル電池1,2,・・・,nの負(−)極側のそれぞれは、入力端子B1,B2,・・・,Bnおよび電圧計測ラインLb1,Lb2,・・・,Lbnを通して、セル電圧検出部13の入力端子G1,G2,・・・,Gnに接続される。
また、バイパス部21−1,21−2,・・・,21−nのそれぞれは、電圧計測ラインLa1,La2,・・・,Lanおよび電圧計測ラインLb1,Lb2,・・・,Lbnを通して、各セル電池1,2,・・・,nに並列に接続される。このバイパス部21−1,21−2,・・・,21−nは、半導体スイッチ等で構成されるバイパススイッチSW1,SW2,・・・,SWnと、バイパス抵抗R1,R2,・・・,Rnとの直列回路で構成される。セル電圧検出部13は、各セル電池1,2,・・・,nのセル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnを検出するためのセル電圧検出部である。
上記構成において、充電制御装置11Cおけるバイパス制御(バランス制御)方法として、充電時における各セル電池1,2,・・・,nのセル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnをセル電圧検出部13により検出し、セル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnのうち、最も低いセル電圧と他の各セル電池1,2,・・・,nのセル電圧とを比較し、その電圧差が所定値を超えた電池については、バイパス部21−1,21−2,・・・,21−nをON(導通)にして、所定値以下になった場合には、OFF(非導通)にする方法がある(例えば、特許文献1を参照)。これにより、セル電池1,2,・・・,nの充電電圧にアンバランスが生じないようにしている。
また別の方法として、予めバイパス制御開始電圧(バイパス制御を開始する閾値電圧)を設定しておき、各セル電池1,2,・・・,nのセル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnがバイパス制御開始電圧まで上昇するに伴って、バイパス部21−1,21−2,・・・,21−nをONにする方法がある。この方法では、セル電池1,2,・・・,nの全てについて、バイパス部21−1,21−2,・・・,21−nがONになった状態となった後に、バイパス部の両端に生じる電圧によってセル電池が充電される状態が維持される(特許文献2を参照)。これにより、セル電池1,2,・・・,nの充電電圧にアンバランスが生じないようにしている。
特開平08−19188号公報 特開2007−318950号公報
上述のように、従来の充電制御装置11Cおけるバイパス制御(バランス制御)方法として、充電時における各セル電池の電圧のうち、最も低いセル電圧と他の各電池のセル電圧(充電電圧)とを比較し、その電圧差が所定値を超えた電池については、バイパス部をON(導通)にし、所定値以下になった場合には、OFF(非導通)にする方法がある。しかしながら、この方法では、充電開始当初からバイパス制御が開始されるため、充電初期の状態からバイパス動作が開始され、バイパス動作が長時間継続して行われることがある。このため、バイパス動作の対象とされるセル電池では、バランスさせるための放電が長く続くため、無駄な電力損失を生じることになる。
また、各セル電池のセル電圧がバイパス動作開始電圧まで上昇するに伴って、それぞれのバイパス部をONにし、セル電池の全てについて、バイパス部がONになった状態となった後に、バイパス部の両端に生じる電圧によってセル電池が充電される状態が維持される方法がある。しかしながら、この方法では、バイパス動作を行うセル電圧の目標値に達したセル電池はバイパス動作を行うが、一度バイパス部をONにするとセル電池のバイパス動作による放電が継続するため、無駄な電力損失を生じることになる。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、各セル電池に並列に選択的に接続されるバイパス部によりバイパス電流を流して、セル電池間の電池容量のアンバランスによって生じる充電電圧を調整してバランスをとる充電制御装置において、セル電池のバイパス制御(バランス制御)を行う際に、バイパス動作に伴う電力損失を低減することができる、充電制御装置、および該充電制御装置における充電制御方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の充電制御装置は、直列に接続された複数のセル電池で構成される電池モジュールをバッテリ充電装置により一括して充電する充電制御装置であって、前記セル電池ごとに並列に設けられたインピーダンス回路を選択的に導通または非導通にするバイパス部と、前記バイパス部内の各インピーダンス回路を選択的に導通または非導通に制御するバイパス制御部と、前記各セル電池のセル電圧を検出するセル電圧検出部と、を備え、前記バイパス制御部は、前記セル電池のセル電圧が所定のバイパス制御開始電圧を超えるとともに、該セル電池のセル電圧と、前記セル電圧検出部により検出されたセル電圧のうちの最も低い電圧である最小セル電圧との電圧差が、所定の基準電圧差よりも大きくなる場合に、当該セル電池に対応する前記バイパス部のインピーダンス回路を導通させることを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の充電制御装置において、前記バイパス制御部は、各セル電池のセル電圧のうちの最も低い電圧である最小セル電圧を検出する最小セル電圧検出部と、前記最小セル電圧と各セル電池のセル電圧との電圧差を検出するセル電圧差検出部と、を備え、前記バイパス制御部は、前記セル電池のセル電圧が所定のバイパス制御開始電圧を超えるとともに、該セル電圧と前記最小セル電圧との電圧差が所定の基準電圧差よりも大きくなる場合に、当該セル電池に対応する前記インピーダンス回路を導通にし、前記インピーダンス回路を導通にした後に、当該セル電池のセル電圧と前記最小セル電圧との電圧差が前記所定の基準電圧差よりも小さくなる場合に、当該セル電池に対応する前記インピーダンス回路を非導通にすることを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の充電制御装置において、前記バイパス制御部による前記インピーダンス回路の導通または非導通の制御は、前記セル電池の充電時において行われるとともに、所望の場合には、待機時、および放電時においても行われることを特徴とする。
また、本発明の充電制御装置は、直列に接続される複数の電池モジュールのそれぞれが、直列に接続された複数のセル電池で構成される電池モジュール群をバッテリ充電装置により一括して充電する充電制御装置であって、前記電池モジュール群内の各セル電池ごとに並列に設けられるインピーダンス回路を選択的に導通または非導通にするバイパス部と、前記バイパス部内の各インピーダンス回路を選択的に導通または非導通に制御するバイパス制御部と、前記電池モジュール群内の各セル電池ごとのセル電圧を検出するセル電圧検出部と、を備え、前記バイパス制御部は、前記セル電池のセル電圧が所定のバイパス制御開始電圧を超えるとともに、該セル電池のセル電圧と、前記セル電圧検出部により検出されたセル電圧のうちの最も低い電圧である最小セル電圧との電圧差が、所定の基準電圧差よりも大きくなる場合に、当該セル電池に対応する前記バイパス部のインピーダンス回路を導通させることを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の充電制御装置において、前記バイパス制御部は、前記電池モジュール群に含まれる全てのセル電池のセル電圧のうちの最も低い電圧である最小セル電圧を検出する最小セル電圧検出部と、前記最小セル電圧と各セル電池のセル電圧との電圧差を検出するセル電圧差検出部と、を備え、前記バイパス制御部は、前記セル電池のセル電圧が所定のバイパス制御開始電圧を超えるとともに、該セル電圧と前記最小セル電圧との電圧差が所定の基準電圧差よりも大きくなる場合に、当該セル電池に対応する前記インピーダンス回路を導通にし、前記インピーダンス回路を導通にした後に、当該セル電池のセル電圧と前記最小セル電圧との電圧差が前記所定の基準電圧差よりも小さくなる場合に、当該セル電池に対応する前記インピーダンス回路を非導通にすることを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の充電制御装置において、前記バイパス制御部による前記インピーダンス回路の導通または非導通の制御は、前記セル電池の充電時において行われるとともに、所望の場合には、待機時、および放電時においても行われることを特徴とする。
また、本発明の充電制御方法は、直列に接続された複数のセル電池で構成される電池モジュールをバッテリ充電装置により一括して充電する充電制御装置における充電制御方法であって、前記充電制御装置内の制御部により、前記セル電池ごとに並列に設けられたインピーダンス回路を選択的に導通または非導通にするバイパス手順と、前記各セル電池のセル電圧を検出するセル電圧検出手順と、前記セル電池のセル電圧が所定のバイパス制御開始電圧を超えるとともに、該セル電池のセル電圧と、前記セル電圧検出手順により検出されたセル電圧のうちの最も低い電圧である最小セル電圧との電圧差が、所定の基準電圧差よりも大きくなる場合に、当該セル電池に対応する前記インピーダンス回路を導通させるバイパス制御手順と、が行われることを特徴とする。
本発明の充電制御装置においては、複数のセル電池の中から、最小セル電圧を検出し、この最小セル電圧との電圧差が所定の基準電圧差以上であり、かつ、セル電圧が所定のバイパス制御開始電圧以上であるセル電池に対して、セル電池のバイパス動作(バランス動作)を行うようにしたので、これにより、セル電池のバイパス制御(バランス制御)を行う際に、バイパス動作に伴う電力損失を低減することができる。
本発明の第1の実施の形態に係わる充電制御装置の構成を示す図である。 バイパス制御動作について説明するための図である。 バイパス部におけるON(導通)/OFF(非導通)状態を示す図である。 図1に示す充電制御装置におけるバイパス制御の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係わる充電制御装置の構成を示す図である。 電池モジュール制御部の構成を示す図である。 図5に示す充電制御装置におけるバイパス制御の処理の流れを示すフローチャートである。 図5に示す充電制御装置の変形例を示す図である。 従来の充電制御装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる充電制御装置の構成を示す図である。
図1に示す本発明の充電制御装置11と、図9に示す従来の充電制御装置11Cとが構成上で異なる点は、図1に示す充電制御装置11において、制御部12と、バイパス制御部14と、充電装置制御部18とを新たに追加した点である。他の構成は図9示す充電制御装置11Cと同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付している。また、図1においては、セル電池1に対してのみ、バイパス電流Ib1が流れている例を示している。
図1において、セル電池1,2,・・・,nは、直列に接続されたn個の二次電池(セル電池)であり、バッテリ充電装置31から流れる充電電流Icにより一括で充電される電池モジュールである。
このセル電池1,2,・・・,nの正(+)極側は、充電制御装置11の入力端子A1,A2,・・・,An(入力端子Aで総称される)にそれぞれ接続される。また、入力端子A1,A2,・・・,Anのそれぞれは、電圧計測ラインLa1,La2,・・・,Lan(電圧計測ラインLaで総称される)を通して、セル電圧検出部13の入力端子E1,E2,・・・,En(入力端子Eで総称される)に接続される。また、セル電池1,2,・・・,nの負(−)極側のそれぞれは、入力端子B1,B2,・・・,Bn(入力端子Bで総称される)に接続される。また、入力端子B1,B2,・・・,Bnのそれぞれは、電圧計測ラインLb1,Lb2,・・・,Lbn(電圧計測ラインLbで総称される)を通して、セル電圧検出部13の入力端子G1,G2,・・・,Gn(入力端子Gで総称される)に接続される。
充電制御装置11は、各セル電池1,2,・・・,nへの充電を行う際に、各セル電池1,2,・・・,nのセル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcn(セル電圧Vcで総称される)をそれぞれ検出し、セル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnにアンバランスが生じている場合に、このアンバランスを補正するために、補正対象となるセル電池1,2,・・・,nに対応するバイパス部21−1,21−2,・・・21−n(バイパス部21で総称される)のON(導通)/OFF(非導通)制御(バランス制御)を行う。
また、充電制御装置11は、充電装置制御部18によりバッテリ充電装置31の制御も行う。例えば、セル電池1,2,・・・,nへの一括充電の際に、それぞれのセル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnを監視し、いずれかのセル電池1,2,・・・,nが満充電となった場合には、過充電になることを防ぐために、バッテリ充電装置31からセル電池1,2,・・・,nへの充電を停止させる。
なお、図1に示す例においては、セル電池1,2,・・・,nから負荷に電力を供給する放電回路は、本発明に直接関係せず、また図面の見易さのために図示していないが、当然のこととして、セル電池1,2,・・・,nから負荷へ電力を供給する放電回路および放電制御装置(いずれも図示せず)を備えている。そして、例えば、セル電池1,2,・・・,nから負荷への放電動作中に、いずれかのセル電池の電池電圧が、所定の下限値(過放電を防ぐための閾値電圧)に達した場合には、セル電池1,2,・・・,nから負荷への放電を停止させるように構成されている。
図1に示す本実施形態の充電制御装置11において、制御部12は、充電制御装置11内の各処理部の全体を統括して制御し、この充電制御装置11に要求される機能を実現するための制御部である。
バイパス部21−1,21−2,・・・,21−nは、半導体スイッチ等で構成されるバイパススイッチSW1,SW2,・・・,SWn(バイパススイッチSWで総称される)と、バイパス抵抗R1,R2,・・・,Rn(バイパス抵抗Rで総称される)との直列回路で構成される。
バイパス部21−1,21−2,・・・,21−nの一方の端子C1,C2,・・・,Cn(端子Cで総称される)のそれぞれは、電圧計測ラインLa1,La2,La3,・・・,Lanに接続されるとともに、セル電圧検出部13の入力端子E1,E2,・・・,Enに接続される。また、バイパス部21−1,21−2,・・・,21−nの他方の端子D1,D2,・・・,Dn(端子Dで総称される)のそれぞれは、電圧計測ラインLb1,Lb2,Lb3,・・・,Lbnに接続されるとともに、セル電圧検出部13の入力端子G1,G2,・・・,Gnに接続される。
例えば、セル電池1に対応して設けられるバイパス部21−1は、バイパススイッチSW1と、バイパス抵抗R1との直列回路で構成される。このバイパス部21−1の一端(端子C1)は、電圧計測ラインLa1を通して、セル電池1の正(+)極側に繋がる入力端子A1に接続されるとともに、セル電圧検出部13の入力端子E1に接続される。また、バイパス部21−1の他端(端子D1)は、電圧計測ラインLb1を通して、セル電池1の負(−)極側に繋がる入力端子B1に接続されるとともに、セル電圧検出部13の入力端子G1に接続されている。
すなわち、各セル電池1,2,・・・,nに対応するバイパス部21の一端(端子C)は、電圧計測ラインLaに接続されるとともに、セル電圧検出部13の入力端子Eに接続される。また、バイパス部21の他端(端子D)は、電圧計測ラインLbに接続されるとともに、セル電圧検出部13の入力端子Gに接続されている。
電圧検出部13は、各セル電池1,2,・・・,nのセル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnを検出するための電圧検出部であり、セル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnを検出信号を、バイパス制御部14内の最小セル電圧検出部15、セル電圧差検出部16、およびバイパス動作判定部17に出力する。
バイパス制御部14は、制御部12からの指示信号によりバイパス部21内のバイパススイッチSWのON(導通)/OFF(非導通)を制御するための制御部である。このバイパス制御部14では、セル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnにアンバランスが生じている場合に、このアンバランスを補正するために、補正対象となるセル電池1,2,・・・,nに対応するそれぞれのバイパス部21内のバイパススイッチSWのON,OFF制御を行う。
バイパス制御部14内の最小セル電圧検出部15は、セル電圧検出部13から入力したセル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnの信号から、最も低いセル電圧である最小セル電圧Vminを検出し、検出した最小セル電圧Vminの信号をセル電圧差検出部16に出力する。
バイパス制御部14内のセル電圧差検出部16は、最小セル電圧検出部15から入力した最小セル電圧Vminの信号と、セル電圧検出部13から入力したセル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnの信号とを基に、それぞれのセル電池1,2,・・・,nごとに、セル電圧差ΔVを検出する(ΔV=Vc−Vmin)。
バイパス制御部14内のバイパス動作判定部17は、セル電圧差検出部16から入力したセル電圧差ΔVの信号と、セル電圧検出部13から入力したセル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnの信号とを基に、それぞれのセル電池1,2,・・・,nごとに、バイパス部21−1,21−2,・・・,21−nにおけるONまたはOFF動作の判定を行う。このバイパス動作判定部17におけるバイパス部21に対する判定処理は、図3に示すように、セル電圧Vcが、バイパス制御開始電圧Vref以上であり、かつ、電圧差ΔV(ΔV=Vc−Vmin)が基準電圧差Vth以上である場合にのみONとなる。
なお、この充電制御装置11には、セル電池に対する充電制御動作を指示するための入力装置(例えば、押しボタンスイッチ等の操作スイッチ)や、充電状態(例えば、各セル電池の充電電圧)等を表示するための表示装置や、充電状態等を通信により外部に出力するための通信装置(いずれも表示せず)が設備されているものとする。
また、図2は、本発明の充電制御装置におけるバイパス制御の動作について説明するための図である。図2(A)は、セル電池1(CEL1)、セル電池2(CEL2)、およびセル電池n(CELn)の充電特性を示す図である。また、図2(B)は、セル電池1(CEL1)、セル電池2(CEL2)、およびセル電池n(CELn)のバイパス部21のバイパススイッチSW1,SW2,SWnのON・OFFのタイミングを示すタイムチャートである。
図2に示す例では時刻t0から充電が開始される例であり、時刻t0の充電開始の時点において、セル電圧の高さが、「セル電池1(CEL1)>セル電池2(CEL2)>セル電池n(CELn)」の順番であり、また、充電の際のセル電池の内部インピーダンスの大きさについても、「セル電池1(CEL1)>セル電池2(CEL2)>セル電池n(CELn)」の順番である場合の例である。すなわち、セル電池n(CELn)が最小セル電圧Vminのセル電池であり、また、セル電圧(充電電圧)のバランス制御を行う際に、各セル電池1(CEL1),セル電池2(CEL2),セル電池n(CELn)における電圧差ΔVの目標値を基準電圧差Vthとした例である。
図2(A)において、時刻t0から充電が開始されると、セル電池の内部インピーダンスが異なるため、セル電池1(CEL1)、セル電池2(CEL2)、およびセル電池n(CELn)は異なる電圧上昇カーブを示す(図2の:A間を参照)。すなわち、セル電池1(CEL1)は内部インピーダンスが最も高いため、電圧上昇が最も早く、続いて、セル電池2(CEL2)、セル電池n(CELn)の順番でセル電圧が上昇する。
そして、セル電池1(CEL1)、セル電池2(CEL2)、およびセル電池n(CELn)のセル電圧が次第に上昇し、セル電圧がバイパス制御開始電圧(バイパス制御を開始する閾値電圧)Vrefに達したセル電池から順番にバイパス制御(バランス制御)が開始される。
図2で示す例では、最初に、セル電池1(CEL1)の電池電圧Vc1が、時刻t1においてバイパス制御開始電圧Vrefに到達する(Vc1≧Vref)。また、同時に、時刻t1において、このセル電池1(CEL1)の電池電圧Vc1と最小セル電圧Vmin(この例ではセル電圧Vcn)との電圧差ΔV1(ΔV1=Vc1−Vcn)が基準電圧差Vth以上(ΔV1≧Vth)に達しているので、バイパス部21内のバイパススイッチSW1がONになる(図2(B)を参照)。
そして、時刻t1において、セル電池1(CEL1)のバイパススイッチSW1がONになると、セル電圧Vc1の電圧上昇速度が、最小セル電圧Vminを示すセル電池n(CELn)のセル電圧Vcnの電圧上昇速度よりも遅くなる。
同様にして、セル電池2(CEL2)の電池電圧が、時刻t2においてバイパス制御開始電圧Vrefに到達する(Vc2≧Vref)。また、同時に、時刻t2において、このセル電池2(CEL2)の電池電圧Vc2と最小セル電圧Vmin(この例ではVcn)との電圧差ΔV2(ΔV2=Vc2―Vcn)が基準電圧差Vth以上(ΔV2≧Vth)に達しているので、バイパス部21内のバイパススイッチSW2がONになる(図2(B)を参照)。
そして、時刻t2において、セル電池2(CEL2)のバイパススイッチSW2がONになると、セル電圧Vc2の電圧上昇速度が、最小セル電圧Vminを示すセル電池n(CELn)のセル電圧Vcnの電圧上昇速度よりも遅くなる。
一方、セル電池n(CELn)は、最小セル電圧Vminのセル電池であり、電池電圧(充電電圧)が低い電圧上昇カーブを示すため、セル電池n(CELn)に流れる充電電流がバイパスされることはなく、セル電池n(CELn)の充電電圧は一定の充電速度で増加する。
このように、セル電池1(CEL1)では、時刻t1において、セル電池1(CEL1)のバイパス動作が開始され、セル電池1(CEL1)がバイパス制御されると、セル電池1(CEL1)の電池電圧Vc1の電圧上昇速度が遅くなり(充電上昇カーブの傾きが小さくなり)、セル電圧Vc1の充電上昇カーブが、最小セル電圧Vminを示すセル電圧Vcnの充電上昇カーブに次第に近づくようになる。
そして、時刻t4において、バイパス制御されたセル電池1(CEL1)のセル電圧Vc1と、セル電池n(CELn)のセル電圧Vcnとの電圧差(電圧差)ΔV1(ΔV1=Vc1−Vcn)が、「ΔV1<Vth」になると、バイパススイッチSW1がOFFにされ(図2(B)を参照)、セル電池1(CEL1)のバイパス動作が停止され、セル電池1(CEL1)の充電速度は再び上昇し、充電上昇カーブの傾きが大きくなる。
同様にして、セル電池2(CEL2)では、時刻t2において、セル電池2(CEL2)のバイパス動作が開始され、セル電池2(CEL2)がバイパス制御されると、セル電池2(CEL2)の電池電圧Vc2の電圧上昇速度が遅くなり(充電上昇カーブの傾きが小さくなり)、セル電圧Vc2の充電上昇カーブが、最小セル電圧Vminを示すセル電圧Vcnの充電上昇カーブに次第に近づくようになる。
そして、時刻t3において、バイパス制御されたセル電池2(CEL2)のセル電圧Vc2と、セル電池n(CELn)のセル電圧Vcnとの電圧差(電圧差)ΔV2(ΔV2=Vc2−Vcn)が、「ΔV2<Vth」になると、バイパススイッチSW2がOFFにされ(図2(B)を参照)、セル電池2(CEL2)のバイパス動作が停止され、セル電池2(CEL2)の充電速度は再び上昇し、充電上昇カーブの傾きが大きくなる。
このように、本発明の充電制御装置11においては、セル電圧Vcがバイパス制御開始電圧Vref以上に到達したセル電池に対し(Vc≧Vref)、このセル電池のセル電圧Vcと最小セル電圧Vminとの電圧差ΔV(ΔV=Vc−Vmin)が基準電圧差Vth以上(ΔV≧Vth)になったときにバイパス動作を開始する。
そして、バイパス動作したセル電池のセル電圧Vcと最小セル電圧Vminの差が、Vth以下になるまでバイパス動作を行い、電圧差ΔVが基準電圧差Vth以下に達した場合は(ΔV<Vth)、その該当セル電池のバイパス動作を停止する。
このような動作をすることで、セル電池間の電池電圧(充電電圧)が均等になってからもバイパス部の動作を継続することなく、バイパス動作を停止することで、バイパス動作による無駄な電力損失を無くすことが出来る。また、最終的には全セル電池間の電圧差が基準電圧差Vth以内に収まるので電池モジュール内のセル電池間の充電電圧のバランスを取ることが出来る。
なお、図2に示す例では、セル電池1,2,・・・,nに充電を行う場合のバイパス制御の例を示しているが、これに限定されるものではなく、待機時(充放電停止時)および放電時においても、本発明によるバイパス制御動作は行われる。
すなわち、あるセル電池のセル電圧Vcがバイパス制御開始電圧Vref以上であり(Vc≧Vref)、かつ、このセル電池のセル電圧Vcと最小セル電圧Vminとの電圧差ΔV(ΔV=Vc−Vmin)が基準電圧差Vth以上(ΔV≧Vth)である場合には、このセル電池に対してバイパス動作が行われる。これにより、待機時および放電時においても(ただし、セル電圧Vcがバイパス制御開始電圧Vref以上の場合)、セル電池1,2,・・・,nにおける電池電圧Vcのバランスを保つことができる。
また、図4は、上述したバイパス制御部におけるバイパス制御(バランス制御)動作をフローチャートで示したものである。以下、図4を参照して、その処理の流れについて説明する。
まず、充電開始時において、セル電池m(m=1〜n)おいて、バイパス部21中のバイパススイッチSWmがOFF(非導通)であるものとする(ステップS11)。すなわち、全てのセル電池に対してバイパス制御が行われていないものとする。
次に、セル電圧検出部13により、各セル電池mのセル電圧Vcmを検出(計測)する(ステップS12)。そして、最小セル電圧検出部15により、各セル電池mのセル電圧Vcmの中から、最小セル電圧Vminを選定する(ステップS13)。
続いて、バイパス制御部14によりバイパス部21に対する動作条件を判定する(ステップS14)。このバイパス制御部14による判定では、セル電池mについて(ただし、最小セル電圧のセル電池は除く)、セル電圧Vcmがバイパス制御開始電圧Vrefを超えているかどうかを判定し(Vcm≧Vref)、また、セル電圧差検出部16により求めたセル電圧差(Vcm−Vmin)が、基準電圧差Vth以上であるかどうかを判定する(Vcm−Vmin≧Vth)。
そして、バイパス部の動作条件を満たす場合(ステップS14:Yes)、すなわち、セル電圧Vcmが、バイパス制御開始電圧Vrefを超えており(Vcm≧Vref)、かつ、セル電圧差(Vcm−Vmin)が基準電圧差Vth以上である場合(Vcm−Vmin≧Vth)、バイパス制御部14は、セル電池mに対するバイパス部21のバイパススイッチSWmをONにする(ステップS15)。そして、ステップS12に戻り、セル電圧検出部13により、再びセル電圧Vcmの検出処理を開始する。
一方、ステップS14において、バイパス部の動作条件を満たさないと判定された場合は(ステップS14:No)、バイパス制御部14は、セル電池mのバイパス部21のバイパススイッチSWmをOFFにする(ステップS16)。なお、ステップS16において、セル電池mのバイパススイッチSWmがOFFである場合は、そのままOFF状態を維持する。その後、ステップS12に戻り、セル電圧検出部13により、再びセル電圧Vcmの検出処理を開始する。
以上、本発明の第1の実施形態について説明したが、図1に示す充電制御装置11内の制御部12、セル電圧検出部13、バイパス制御部14、最小セル電圧検出部15、セル電圧差検出部16、バイパス動作判定部17、および充電装置制御部18における機能は、専用のハードウェア(例えば、ゲートアレイ等のロジックIC)を使用して実現することができる。また、充電制御装置11内にCPU(マイクロコンピュータやDSP等の中央演算処理装置)を含むコンピュータシステムを設け、制御部12、セル電圧検出部13、バイパス制御部14、最小セル電圧検出部15、セル電圧差検出部16、バイパス動作判定部17、および充電装置制御部18における処理に関する一連の処理の過程を、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶させておき、このプログラムをCPUが読み出して実行することによって、上記処理を行うことができる。すなわち、制御部12、セル電圧検出部13、バイパス制御部14、最小セル電圧検出部15、セル電圧差検出部16、バイパス動作判定部17、および充電装置制御部18における各処理は、CPUが上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより実現することができる。
また、第1の実施の形態において、本発明のセル電圧検出部はセル電圧検出部13が相当する。また、本発明のバイパス部はバイパス部21が相当し、インピーダンス回路はバイパス抵抗Rが相当する。また、バイパス制御部はバイパス制御部14が相当する。また、本発明の最小セル電圧検出部は最小セル電圧検出部15が相当し、セル電圧差検出部はセル電圧差検出部16が相当する。
そして、図1に示す充電制御装置は、バイパス部21が、セル電池1,2,・・・,nごとに並列に設けられたインピーダンス回路(バイパス抵抗R)を選択的に導通または非導通にする。バイパス制御部14は、バイパス部21内の各インピーダンス回路(バイパス抵抗R)を選択的に導通または非導通に制御する。セル電圧検出部13は、各セル電池1,2,・・・,nのセル電圧Vcを検出する。そして、バイパス制御部14は、セル電池のセル電圧Vcが所定のバイパス制御開始電圧Vrefを超えるとともに(Vc>Vref)、該セル電池のセル電圧Vcと、セル電圧検出部13により検出されたセル電圧Vcのうちの最小セル電圧Vminとの電圧差ΔV(ΔV=Vc−Vmin)が、所定の基準電圧差Vthよりも大きくなる場合に(ΔV≧Vth)、当該セル電池に対応するバイパス部21のインピーダンス回路(バイパス抵抗R)を導通させる。
これにより、セル電池のバイパス制御(バランス制御)を行う際に、バイパス動作に伴う電力損失を低減することができる。
また、充電制御装置11においては、最小セル電圧検出部15が、各セル電池1,2,・・・,nのセル電圧Vcのうちの最も低い電圧である最小セル電圧Vminを検出する。また、セル電圧差検出部16は、最小セル電圧Vminと各セル電池1,2,・・・,nのセル電圧Vcとの電圧差ΔV(ΔV=Vc−Vmin)を検出する。そして、バイパス制御部14は、セル電池のセル電圧Vcが所定のバイパス制御開始電圧Vrefを超えるとともに(Vc≧Vref)、該セル電圧Vcと最小セル電圧Vminとの電圧差ΔVが所定の基準電圧差Vthよりも大きくなる場合に(ΔV≧Vth)、当該セル電池に対応するインピーダンス回路(バイパス抵抗R)を導通にする。また、インピーダンス回路(バイパス抵抗R)を導通にした後に、当該セル電池のセル電圧Vcと最小セル電圧Vminとの電圧差ΔVが所定の基準電圧差Vthよりも小さくなる場合に(ΔV<Vth)、当該セル電池に対応するインピーダンス回路(バイパス抵抗R)を非導通にする。
これにより、セル電池のバイパス制御(バランス制御)を行う際に、バイパス動作に伴う電力損失を低減することができる。
なお、バイパス部21−1,21−2,・・・,21−nにおけるバイパス抵抗R1,R2,・・・,Rnは、純抵抗に代えて、所望のインピーダンスを有する構成とすることもできる。また、電流制限を行う定電流回路とすることもできる。また、バイパス抵抗R1,R2,・・・,Rnは、バイパススイッチSW1,SW2,・・・,SWnの有する内部抵抗とすることもできる。
[第2の実施の形態]
前述した第1の実施の形態では、複数のセル電池が直列に接続された1つの電池モジュールにおいて、各セル電池の電池容量のアンバランスによって生じる充電電圧を調整してバランスをとる充電制御装置の例について説明した。しかしながら、複数のセル電池がシリーズ(直列)に接続された電池モジュールを複数台シリーズに接続したシステムにおいても、電池モジュール間(複数の電池モジュールに含まれる全てのセル電池間)で充電電圧のバランスをとることが必要である。これまでは1つの電池モジュール内のセル電池間の充電電圧をバランスする制御は行われていたが、複数のモジュール間において全てのセル電池の充電電圧をバランスする制御は行われていなかった。
本発明の第2の実施の形態として、複数台の電池モジュールを直列に接続した電池モジュール群を使用するシステムにおいて、電池モジュール群内の全てのセル電池のセル電圧を検出する機能と、電池モジュール群内の全てのセル電池のセル電圧の中から最小セル電圧を検出する機能とを備え、電池モジュール群内の全てのセル電池に対して最小セル電圧を基準としてバイパス制御を行う充電制御装置の例について説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係わる充電制御装置の構成を示す図である。図5において、直列に接続される複数の電池モジュールM1,M2,・・・,Mmは、バッテリ充電装置(定電圧直流電源装置または定電流直流電源装置等)31から流れる充電電流Icにより一括で充電される電池モジュール群である。この電池モジュールM1,M2,・・・,Mmのそれぞれは、n個のセル電池1,2,・・・,nが直列に接続されて構成されている。すなわち、電池モジュールM1,M2,・・・,Mmのそれぞれには、直列に接続されたn個のセル電池が含まれ、全体として、m×n個「m(電池モジュールの個数)×n(各電池モジュール内のセル電池の個数)」のセル電池が含まれる。
また、充電制御装置11Aは、複数の電池モジュールM1,M2,・・・,Mmに対して充電制御を行う。この充電制御装置11Aは、図1に示す充電制御装置11と比較して、全セル電圧検出部19が追加された点が構成上異なり、また、バイパス制御部14が、全ての電池モジュールM1,M2,・・・,Mm内の全てのセル電池1,2,・・・,nに対して、すなわち、全部でm×n個のセル電池のそれぞれに対してバイパス制御(バランス制御)を行う点が異なる。他の構成は図1に示す充電制御装置11と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
また、電池モジュールM1,M2,・・・,Mmのそれぞれには、電池モジュール制御部41,42,・・・,4mが設けられる。この電池モジュール制御部41,42,・・・,4mのそれぞれには、電池モジュール内の各セル電池1,2,・・・,nに対してインピーダンス回路(バイパス抵抗)を選択的に並列接続するバイパス部21−M1,21−M2,・・・,21−Mm(バイパス部21−Mで総称される)が設けられる。
また、電池モジュール制御部41,42,・・・,4mのそれぞれには、各セル電池1,2,・・・,nのセル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnを検出するためのセル電圧検出部13−M1,13−M2,・・・,13−Mm(セル電圧検出部13−Mで総称される)とが設けられる。
図5において、電池モジュール制御部41,42,・・・,4mのそれぞれは、同じ構成の回路である。このため、一例として図6に、電池モジュールM1内の電池モジュール制御部41の構成例を示す。
図6に示すように、電池モジュール制御部41内のバイパス部21−M1の構成は、図1に示す充電制御装置11内のバイパス部21−1,21−2,・・・,21nで構成される部分と同じ回路構成である。また、セル電圧検出部13−M1についても、図1に示すセル電圧検出部13と同じ構成である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付している。また、他の電池モジュールM2,・・・,Mmの充電制御部42,・・・,4mについても同様の構成である。
例えば、電池モジュールM1内のセル電圧検出部13−M1は、セル電池1,2,・・・,nのそれぞれのセル電圧Vc1,Vc2,・・・,Vcnを検出し、検出結果を充電制御装置11A内の全セル電圧検出部19に出力する。また、バイパス部21−M1は、充電制御装置11A内のバイパス制御部14からの指令信号により、各バイパス部21−1,21−2,・・・,21−nのバイパススイッチSW1,SW2,・・・,SWnのON/OFF制御を行う。
そして、図5に示すように、電池モジュールM1,M2,・・・,Mmのそれぞれにおいて、各セル電池(n個のセル電池)のセル電圧Vcを、セル電圧検出部13−M1,13−M2,・・・,13−Mmにより検出し、セル電圧Vcの検出信号を全セル電圧検出部19に出力する。全セル電圧検出部19では、セル電圧検出部13−M1,13−M2,・・・,13−Mmから入力したセル電圧Vc(m×n個のセル電圧Vc)の検出信号を、バイパス制御部14内の最小セル電圧検出部15、セル電圧差検出部16、およびバイパス動作判定部17に出力する。
バイパス制御部14の構成と動作については、図1に示す第1の実施の形態におけるバイパス制御部14と同様である。すなわち、バイパス制御部14内の最小セル電圧検出部15は、全セル電圧検出部19から入力した全セル電池(m×n個のセル電池)のセル電圧Vcの信号から、最も低いセル電圧である最小セル電圧Vminを検出し、検出した最小セル電圧Vminの信号をセル電圧差検出部16に出力する。
バイパス制御部14内のセル電圧差検出部16は、最小セル電圧検出部15から入力した最小セル電圧Vminの信号と、全セル電圧検出部19から入力したセル電圧Vcの信号とを比較し、それぞれのセル電池(m×n個のセル電池)に対してセル電圧差ΔVを検出する(ΔV=Vc−Vmin)。
バイパス制御部14内のバイパス動作判定部17は、セル電圧差検出部16から入力したセル電圧差ΔVの信号と、全セル電圧検出部19から入力したセル電圧Vcの信号とを基に、全電池モジュールM1,M2,・・・,Mm内の全セル電池1,2,・・・,n(m×n個のセル電池)のそれぞれに対してバイパス部21−MにおけるONまたはOFF動作の判定を行う。
また、図7は、上述した充電制御装置11Aにおけるバイパス制御の処理の流れをフローチャートで示したものである。以下、図7を参照して、その処理の流れについて説明する。
まず、充電開始時には、全電池モジュールM1,M2,・・・,Mm中の全セル電池1,2,・・・,nにおいて、バイパス部21−M1〜21−Mm内の全てのバイパススイッチSWがOFF(非導通)の状態にあるとする(ステップS21)。なお、以下のフローチャートの説明において、電池モジュールMx(x=1〜m)内のセル電池y(y=1〜n)を「セル電池x,y(x=1〜m,y=1〜n)」と表記し、セル電池x,yのセル電圧を「セル電圧Vc(x,y)」と表記し、セル電池x,yに対応するバイパススイッチを「バイパススイッチSWx,y」と表記する。
そして、全セル電圧検出部19により、全電池モジュール中の各セル電池x,yのセル電圧Vc(x,y)を検出(計測)する(ステップS22)。続いて、最小セル電圧検出部15により、全電池モジュール中の全セル電池x,yのセル電圧Vc(x,y)の中から、最小セル電圧Vminを選定する(ステップS23)。
続いて、バイパス制御部14によりバイパス部21−M1,21−M2,・・・,21Mmの動作条件を判定する(ステップS24)。このバイパス制御部14における判定では、全電池モジューの全セル電池x,yについて(ただし、最小セル電圧のセル電池は除く)、セル電圧Vc(x,y)が、バイパス制御開始電圧Vrefを超えているかどうかを判定し(Vc(x,y)≧Vref)、また、セル電圧差検出部16により求めたセル電圧差(Vc(x,y)−Vmin)が、基準電圧差Vth以上であるかどうかを判定する(Vc(x,y)−Vmin≧Vth)。
そして、バイパス部の動作条件を満たす場合(ステップS24:Yes)、すなわち、セル電圧Vc(x,y)が、バイパス制御開始電圧Vrefを超えており(Vc(x,y)≧Vref)、かつ、セル電圧差(Vc(x,y)−Vmin)が基準電圧差Vth以上である場合(Vc(x,y)−Vmin≧Vth)、バイパス制御部14は、セル電池x,yに対応するバイパス部21―MのバイパススイッチSWx,yをONにする(ステップS25)。そして、ステップS22に戻り、再び、全セル電圧検出部19によるセル電圧Vc(x,y)の検出処理を開始する。
一方、ステップS24において、バイパス部の動作条件を満たさないと判定された場合は(ステップS24:No)、バイパス制御部14により、セル電池x,yに対応するバイパス部21−MのバイパススイッチSWx,yをOFFにする(ステップS26)。なお、ステップS26において、セル電池x,yのバイパススイッチSWx,yがOFFである場合は、そのままOFF状態を維持する。その後、ステップS22に戻り、再び、全セル電圧検出部19によるセル電圧Vc(x,y)の検出処理を開始する。
このように、第2の実施の形態では、全ての電池モジュールM1,M2,・・・,Mmの全てのセル電池1,2,・・・,nのセル電圧Vcを検出し、その検出したセル電圧Vcの中から最小セル電圧Vminを選び出し、最小セル電圧Vminとその他のセル電圧Vcとの電圧差を比較し、この電圧差が所定の基準電圧差Vth以上であり(ΔV≧Vth)、かつセル電圧Vcがバイパス制御開始電圧Vrefを超える場合に(Vc≧Vref)、このセル電池に対してバイパス動作を行う。これにより、全電池モジュールM1,M2,・・・,Mm間で電池電圧(充電電圧)のバランスを取ることができるとともに、バイパス動作に伴う電力損失を低減できる。
また、図8は、図5に示す充電制御装置の変形例を示す図であり、各電池モジュールM1〜Mmと、充電制御装置11Bとの間で通信を行う構成例を示す図である。
図8に示す充電制御装置11Bと、図5に示す充電制御装置11Aとが構成上異なるのは、図8に示す充電制御装置11B内に通信部20を新たに追加した点が異なる。また、各電池モジュール制御部41,42,・・・,4m内に通信部51,52,・・・,5mを新たに追加した点が異なる。他の構成は図5に示す充電制御装置と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付している。
図8において、通信部51,52,・・・,5mは、各電池モジュールM1,M2,・・・,Mmで検出されたセル電圧Vcのデータを入力し、このセル電圧Vcのデータを充電制御装置11Bの通信部20に向けて送信する。また、通信部51,52,・・・,5mのそれぞれは、充電制御装置11Bの通信部20を通して、バイパス制御部14からのバイパス動作の指令信号を受信し、この受信した指令信号をバイパス部21−M1,21−M2,・・・,21−Mmに出力する。そして、バイパス部21−M1,21−M2,・・・,21−Mmのそれぞれは、通信部51,52,・・・,5mから受信した信号により、電池モジュールM1,M2,・・・,Mm内の各セル電池1,2,・・・,nのバイパス制御を行う。
このように、図8に示す充電制御装置11Bの構成により、各電池モジュールM1,M2,・・・,Mmと、充電制御装置11Bとの間でデータ通信を行うことができ、電池モジュールM1,M2,・・・,Mmと充電制御装置11Bとを異なる場所に配置することが可能になる。また、充電制御装置11Bから、電池モジュールM1,M2,・・・,Mmを遠隔操作することが可能になる。
また、第2の実施の形態において、本発明のセル電圧検出部はセル電圧検出部13−M(電圧検出部13−M1,13−M2,・・・,13−Mm)と全セル電圧検出部19とが相当する。また、本発明のバイパス部はバイパス部21−M(バイパス部21−M1,21−M2,・・・,21−Mm)が相当する。また、本発明のインピーダンス回路はバイパス抵抗R(バイパス抵抗R1,R2,・・・,Rn)が相当する。また、バイパス制御部はバイパス制御部14が相当する。また、本発明の最小セル電圧検出部は最小セル電圧検出部15が相当し、セル電圧差検出部はセル電圧差検出部16が相当する。
そして、図5に示す充電制御装置11Aは、バイパス部21−Mが、電池モジュールM1,M2,・・・,Mm群内の各セル電池1,2,・・・,nごとに並列に設けられるインピーダンス回路(バイパス抵抗R)を選択的に導通または非導通にする。また、バイパス制御部14は、バイパス部21−M内の各インピーダンス回路(バイパス抵抗R)を選択的に導通または非導通に制御する。セル電圧検出部(セル電圧検出部13−Mと全セル電圧検出部19)は、電池モジュールM1,M2,・・・,Mm群内の各セル電池1,2,・・・,nごとのセル電圧Vcを検出する。そして、バイパス制御部14は、セル電池のセル電圧Vcが所定のバイパス制御開始電圧Vrefを超えるとともに(Vc≧Vref)、該セル電池のセル電圧Vcと、セル電圧検出部(セル電圧検出部13−Mと全セル電圧検出部19)により検出されたセル電圧Vcのうちの最も低い電圧である最小セル電圧Vminとの電圧差ΔV(ΔV=Vc−Vmin)が、所定の基準電圧差Vthよりも大きくなる場合に(ΔV≧Vth)、当該セル電池に対応するバイパス部21−Mのインピーダンス回路(バイパス抵抗R)を導通させる。
これにより、複数の電池モジュールの全てのセル電池のセル電圧を検出し、全電池モジュール間で電池電圧(充電電圧)のバランスを取ることができるとともに、セル電池のバイパス制御(バランス制御)を行う際に、バイパス動作に伴う電力損失を低減することができる。
また、充電制御装置11Aにおいては、最小セル電圧検出部15が、電池モジュールM1,M2,・・・,Mm群に含まれる全セル電池1,2,・・・,n中の最も低いセル電圧である最小セル電圧Vminを検出する。また、セル電圧差検出部16が、最小セル電圧Vminと各セル電池のセル電圧Vcとの電圧差ΔV(ΔV=Vc−Vmin)を検出する。そして、バイパス制御部14は、セル電池のセル電圧Vcが所定のバイパス制御開始電圧Vrefを超えるとともに(Vc≧Vref)、該セル電圧Vcと最小セル電圧Vminとの電圧差ΔVが所定の基準電圧差Vthよりも大きくなる場合に(ΔV≧Vth)、当該セル電池に対応するインピーダンス回路(バイパス抵抗R)を導通にする。そして、インピーダンス回路(バイパス抵抗R)を導通にした後に、当該セル電池のセル電圧Vcと最小セル電圧Vminとの電圧差ΔVが所定の基準電圧差Vthよりも小さくなる場合に(ΔV<Vth)、当該セル電池に対応するインピーダンス回路(バイパス抵抗R)を非導通にする。
これにより、複数の電池モジュールの全てのセル電池のセル電圧を検出し、全電池モジュール間で電池電圧(充電電圧)のバランスを取ることができるとともに、セル電池のバイパス制御(バランス制御)を行う際に、バイパス動作に伴う電力損失を低減することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の充電制御装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1,2,・・・,n セル電池
11,11A,11B,11C 充電制御装置
12 制御部
13 セル電圧検出部
14 バイパス制御部
15 最小セル電圧検出部
16 セル電圧差検出部
17 バイパス動作判定部
18 充電装置制御部
19 全セル電圧検出部
20 通信部
13−M1,13−M2,・・・,13−Mm セル電圧検出部
21−1,21−2,・・・,21−n バイパス部
21−M1,21−M2,・・・,21−Mm バイパス部
31 バッテリ充電装置
41,42,・・・,4m 電池モジュール制御部
51,52,・・・,5m 通信部
R1,R2,・・・,Rn バイパス抵抗(インピーダンス回路)
M1,M2,・・・,Mm 電池モジュール
SW1,SW2,・・・,SWn バイパス部のバイパススイッチ
Vc1,Vc2,・・・,Vcn セル電圧

Claims (7)

  1. 直列に接続された複数のセル電池で構成される電池モジュールをバッテリ充電装置により一括して充電する充電制御装置であって、
    前記セル電池ごとに並列に設けられたインピーダンス回路を選択的に導通または非導通にするバイパス部と、
    前記バイパス部内の各インピーダンス回路を選択的に導通または非導通に制御するバイパス制御部と、
    前記各セル電池のセル電圧を検出するセル電圧検出部と、
    を備え、
    前記バイパス制御部は、
    前記セル電池のセル電圧が所定のバイパス制御開始電圧を超えるとともに、該セル電池のセル電圧と、前記セル電圧検出部により検出されたセル電圧のうちの最も低い電圧である最小セル電圧との電圧差が、所定の基準電圧差よりも大きくなる場合に、当該セル電池に対応する前記バイパス部のインピーダンス回路を導通させる
    ことを特徴とする充電制御装置。
  2. 前記バイパス制御部は、
    各セル電池のセル電圧のうちの最も低い電圧である最小セル電圧を検出する最小セル電圧検出部と、
    前記最小セル電圧と各セル電池のセル電圧との電圧差を検出するセル電圧差検出部と、
    を備え、
    前記バイパス制御部は、
    前記セル電池のセル電圧が所定のバイパス制御開始電圧を超えるとともに、該セル電圧と前記最小セル電圧との電圧差が所定の基準電圧差よりも大きくなる場合に、当該セル電池に対応する前記インピーダンス回路を導通にし、
    前記インピーダンス回路を導通にした後に、当該セル電池のセル電圧と前記最小セル電圧との電圧差が前記所定の基準電圧差よりも小さくなる場合に、当該セル電池に対応する前記インピーダンス回路を非導通にする
    ことを特徴とする請求項1に記載の充電制御装置。
  3. 前記バイパス制御部による前記インピーダンス回路の導通または非導通の制御は、
    前記セル電池の充電時において行われるとともに、
    所望の場合には、待機時、および放電時においても行われる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の充電制御装置。
  4. 直列に接続される複数の電池モジュールのそれぞれが、直列に接続された複数のセル電池で構成される電池モジュール群をバッテリ充電装置により一括して充電する充電制御装置であって、
    前記電池モジュール群内の各セル電池ごとに並列に設けられるインピーダンス回路を選択的に導通または非導通にするバイパス部と、
    前記バイパス部内の各インピーダンス回路を選択的に導通または非導通に制御するバイパス制御部と、
    前記電池モジュール群内の各セル電池ごとのセル電圧を検出するセル電圧検出部と、
    を備え、
    前記バイパス制御部は、前記セル電池のセル電圧が所定のバイパス制御開始電圧を超えるとともに、該セル電池のセル電圧と、前記セル電圧検出部により検出されたセル電圧のうちの最も低い電圧である最小セル電圧との電圧差が、所定の基準電圧差よりも大きくなる場合に、当該セル電池に対応する前記バイパス部のインピーダンス回路を導通させる
    ことを特徴とする充電制御装置。
  5. 前記バイパス制御部は、
    前記電池モジュール群に含まれる全でのセル電池のセル電圧のうちの最も低い電圧である最小セル電圧を検出する最小セル電圧検出部と、
    前記最小セル電圧と各セル電池のセル電圧との電圧差を検出するセル電圧差検出部と、
    を備え、
    前記バイパス制御部は、
    前記セル電池のセル電圧が所定のバイパス制御開始電圧を超えるとともに、該セル電圧と前記最小セル電圧との電圧差が所定の基準電圧差よりも大きくなる場合に、当該セル電池に対応する前記インピーダンス回路を導通にし、
    前記インピーダンス回路を導通にした後に、当該セル電池のセル電圧と前記最小セル電圧との電圧差が前記所定の基準電圧差よりも小さくなる場合に、当該セル電池に対応する前記インピーダンス回路を非導通にする
    ことを特徴とする請求項4に記載の充電制御装置。
  6. 前記バイパス制御部による前記インピーダンス回路の導通または非導通の制御は、
    前記セル電池の充電時において行われるとともに、
    所望の場合には、待機時、および放電時においても行われる
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の充電制御装置。
  7. 直列に接続された複数のセル電池で構成される電池モジュールをバッテリ充電装置により一括して充電する充電制御装置における充電制御方法であって、
    前記充電制御装置内の制御部により、
    前記セル電池ごとに並列に設けられたインピーダンス回路を選択的に導通または非導通にするバイパス手順と、
    前記各セル電池のセル電圧を検出するセル電圧検出手順と、
    前記セル電池のセル電圧が所定のバイパス制御開始電圧を超えるとともに、該セル電池のセル電圧と、前記セル電圧検出手順により検出されたセル電圧のうちの最も低い電圧である最小セル電圧との電圧差が、所定の基準電圧差よりも大きくなる場合に、当該セル電池に対応する前記インピーダンス回路を導通させるバイパス制御手順と、
    が行われることを特徴とする充電制御方法。
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