JP5322814B2 - グリルユニット並びに加熱調理器 - Google Patents

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Description

この発明は、加熱調理器において庫内調理を行うグリルユニット並びにこのグリルユニットを備えた加熱調理器に関するものであり、特に扉開閉機構に関する。
従来のグリルユニットにおいては、グリル室の両側壁の内面下部に設けられた固定ガイドレールの外周又は内周に摺動レールを嵌合し、さらにプルダウンアームの一端を摺動レールに回動自在に軸支させ、プルダウンアームの他端をグリル扉の両側に固定させることでグリル扉装置を構成したものが知られている。ユーザーがこのグリル扉装置をグリル室から引き出す場合、まず摺動レールが前方に引き出され、次にグリル扉の自重によりプルダウンアームが下方向に回動することで、グリル扉装置をグリル室から最大限引き出した状態では、グリル皿の略全体が外側に露出すると共にグリル扉の上端部の位置が既に下方に下がっている。従って、グリル皿を前方に取り出したり入れたりする際にグリル扉が邪魔になることは殆どない。また、ユーザーがグリル皿をグリル室に押し込む場合には、プルダウンアームを押し上げてから押し込めば良い。さらにプルダウンアームの下面にほぼアーチ状の凹部を設けるか、またはプルダウンアームの通過軌跡上に滑動体を設けることで、グリル扉装置をグリル室内に押し込む際に、グリル扉を自動的に持ち上げる力が働くのでユーザーはグリル扉を持ち上げる必要がなく、小さい力で押し込むだけで良い(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、別の従来のグリルユニットにおいては、前面側に開口部を有し、両側壁の内面の下部に固定ガイドレールが取付けられたほぼ箱状のグリル室を設け、固定ガイドレールの外周に摺動自在に摺動レールを接合し、プルダウンアームの一端をこの摺動レールに回動自在に軸支させると共に他端をグリル室の開口部を開閉するグリル扉の両側に固定させ、さらにグリル扉を前記グリル室から引き出したときに該グリル扉が下降すると共に引き出し速度を緩和させるように傾斜を付けた溝を設け、さらにグリル扉を引き出して上に持ち上げることでグリル扉を取外して丸洗いできるように縦溝を設けたものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
さらに、別の従来のグリルユニットにおいては、前面側に開口部を有し、両側壁の内面の下部にガイドレールが取付けられたほぼ箱状のグリル室を設け、ガイドレールに支持される本体枠は、グリル皿を支承する支承部と、下枠部とを有し、本体枠の両側枠部(プルダウンアーム)の内側に位置する可動枠の左右一対の側枠部の下縁が本体枠の下枠部と摺接することで両側枠部を水平に維持する。可動枠の両側枠部の下縁に、可動枠が前進位置にあるときに本体枠の下枠部に合致する部分に凹欠部を形成し、この凹欠部に下枠部が重力で入り込むことで可動枠の前方が下がり、グリル扉が下がる。この時、グリル皿は本体に固定された支承部によって支承されたままであるため、水平状態を維持する。従って、グリル皿を前方に取り出したり入れたりする際にグリル扉が邪魔になることは殆どない。また、前進位置でグリル扉を若干持ち上げて可動枠を前上がりに傾斜させると、可動枠のストッパー部が本体枠の下枠部の上方に離脱するので、可動枠を前進位置から更に前方に引き出すことができる。これにより、グリル扉を可動枠及びグリル皿と共に本体枠から取外すことができため、グリル扉を丸洗いすることができる(例えば、特許文献4参照)。
特開2008−302058号公報(第9頁〜第12頁、図6、図12、図14〜図16) 特開2008−267636号公報(第7頁〜第9頁、図15〜図25) 特許第4171488号公報(第3頁、第5頁〜第7頁、図6、図7〜図9) 特開2008−092976号公報(第6頁、図9)
しかし、特許文献1〜4に記載の従来例では、グリル扉装置を引き出したときのグリル皿の位置は天板の位置よりも低く、被調理物のグリル皿への出し入れにおいてユーザーは体を腰を曲げて行わなければならず身体的な面で負担があった。特に年寄りには負担が重く、被調理物の重量が大きい場合には腰を痛めたり、被調理物を落としてしまったりする虞があるという問題があった。
本発明は上記のような問題点を解決するために為されたものであり、その目的は、天板上にある被調理物を手持ちすることなく、また屈んで操作することなく水平移動だけでグリルの載置台に載せることができるグリルユニット並びに加熱調理器を得ることにある。
本発明に係るグリルユニットは、前面側に開口部を有し、両側壁の内面の下部に固定ガイドレールが取付けられたほぼ箱状のグリル室と、前記グリル室の開口部を開閉するグリル扉と、前記固定ガイドレールに摺動自在に支持される摺動レールと、略矩形状に組まれグリル皿を載置する載置枠と前記グリル扉を前記グリル室の開口部を開成するように前方に移動したときに前記載置枠を上昇させるプルアップ機構と、を備え、前記プルアップ機構は、一端が前記摺動レールに回動自在に軸支され、他端が前記載置枠の側面に固定されたプルアップアームと、一端が前記プルアップアームのほぼ中央部に接続され、他端が前記摺動レールに接続され、前記プルアップアームを所定の高さまで立ち上げるような拡張する向きの付勢力を有するバネと、前記載置枠を上下方向にスライド自在に前記グリル扉に固着させるスライド係合部とを備えたものである。
本発明によれば、調理者がグリル扉を引出した時に、グリル皿あるいはグリル皿に載置された焼き網を被調理物が本体天面と略同一面の位置まで上昇させるので、調理者は被調理物を手持ちする時間が少なくなる。また、腰を曲げて操作することなく水平移動だけで被調理物を加熱調理器の天板とグリル皿との間で移動させることができるので、使い勝手が良くなると共に調理者の負担が少なくなる。特に、高齢者や身体障害者でも操作が可能となり被調理物の重量が大きい場合にこれを落としてしまうという問題を回避できる。
本発明の全ての実施の形態に係るグリルユニットを備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態の斜視図である。 図1のグリルユニットの側面断面図である。 図2のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の断面図である。 図2の摺動レールを引き出した状態の側面図である。 図4の摺動レールを押し込んだ状態の側面図である。 図4のA−A断面図である。 本発明の実施の形態1に係るプルアップ機構130をグリルユニットに備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態の斜視図である。 図7のグリルユニットのグリル室内の構成を示す斜視図である。 図7のグリルユニットの側面断面図である。 図9のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の側面断面図である。 アーム伸縮制御機構の先端部の拡大図である。 本発明の実施の形態2に係るプルアップ機構130をグリルユニットに備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態のグリルユニットの側面断面図である。 図12のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の側面断面図である。 図12のスライド係合部の断面図である。 本発明の実施の形態3に係るプルアップ機構130をグリルユニットに備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態のグリルユニットの側面断面図である。 図15のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の側面断面図である。 本発明の実施の形態4に係るプルアップ機構130をグリルユニットに備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態のグリルユニットの側面断面図である。 図17のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の側面断面図である。 本発明の実施の形態4に係るプルアップ機構130を備えたグリルユニットの正面断面図である。 本発明の実施の形態5に係るプルアップ機構130をグリルユニットに備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態のグリルユニットの側面断面図である。 図20のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の側面断面図と底面の透視図である。 本発明の実施の形態5に係るプルアップ機構130をグリルユニットに備えた加熱調理器におけるストッパーの別の例を示すグリルユニットの側面断面図と要部拡大図である。
実施の形態1.
図1は本発明の全ての実施の形態に係るグリルユニットを備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態の斜視図、図2は図1のグリルユニットの側面断面図、図3は図2のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の側面断面図、図4は図2の摺動レールを引き出した状態の側面図、図5は図4の摺動レールを押し込んだ状態の側面図、図6は図4のA−A断面図である。
図において、ほぼ箱状の本体ケース1の上面開口部には、例えば耐熱ガラスの如き非磁性材からなり、外周に天板支持枠2が設けられた平板状の天板3が着脱可能に装着されている。そして、天板3の上面には、調理容器50の載置位置を示す複数の載置位置表示部4a〜4c(図には3個の場合が示してあるが、2個以上であればよい)が印刷により設けられている。5は天板支持枠2の後部側に設けた排気口である。
主操作部6a,6bは本体ケース1の前面側の両側(一方の側又は上部の場合もある)に設けられ、副操作部7は天板支持枠2の前面側に設けられる。なお、図示してないが、主操作部6a,6bの下面には外気取入口が設けられており、本体ケース1内には、天板3の載置位置表示部4a〜4cの下面に、例えば、誘導加熱コイルやヒーターの如き加熱体が設けられており、また、これら加熱体を制御する制御部、外気取入口から取入れた外気により加熱体や制御部等を冷却するための送風機等が設けられている。
グリルユニット10は主操作部6a,6bの間(主操作部が一方の側に設けられている場合はこれと並行して)に設けられるものであり、本体ケース1内に設置されて前面が開口したほぼ箱状のグリル室11と、グリル皿40が着脱自在に載置されてグリル室11内に挿脱自在に収容される引出し式のグリル扉装置20とからなっている。
グリル室11は、前面側に本体ケース1の前面側に開口する開口部12を有し、後部側に排気口13が設けられており、両側壁内面の下部の前後方向には、前端部にストッパー15を有する断面ほぼコ字状の一対の固定ガイドレール14a,14b(以下、単に14と記すことがある)が、開口部を対向させて溶接等により取付けられている。なお、図示してないが、グリル室11の天板3の下面には、ヒーターの如き加熱体が配設されている。
また、グリル扉装置20は、把手22を有するグリル扉21と、断面ほぼコ字状で、開口部を外側に向けて一端がグリル扉21の両側に取付けられた摺動レール23a,23b(以下、単に23と記すことがある)とからなっている。なお、24a,24bは摺動レール23a,23bの両端部に設けたストッパーである。
この摺動レール23のウエブは固定ガイドレール14のウエブより高く形成されており、ウエブと上下のフランジの間には、上下の長手方向に設けた複数のポケットにそれぞれころ26と転動自在に保持されたリテーナ25が長手方向に移動自在に配設されている。
そして、摺動レール23は、その開口部を固定ガイドレール14の開口部側から、上下のフランジの外面にリテーナ25のころ26を介して嵌合され、長手方向に摺動自在に保持されている(図4〜図6)。
図2及び図4はグリル扉装置20を固定ガイドレール14に沿ってグリル室11から引き出した状態を示すもので、リテーナ25が固定ガイドレール14のストッパー15と、摺動レール23のストッパー24bとの間に挟まれて停止し、摺動レール23の後端部はころ26を介して固定ガイドレール14の前端部に支持されている。
また、図3、図5はグリル扉装置20をグリル室11内に収容した状態を示すもので、摺動レール23のストッパー24aが固定ガイドレール14のストッパー15に当って停止し、グリル室11の開口部12はグリル扉21によって閉塞される。
次に、本実施の形態1における特徴部分であるプルアップ機構130について説明する。
図7は本発明の実施の形態1に係るプルアップ機構130をグリルユニットに備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態の斜視図である。図において、図1〜図6と同符号は同一または相当部分である。実施の形態1におけるプルアップ機構130は、グリル扉21をグリル室11の開口部12を開成するように前方に移動した(引き出した)ときに、後述する載置枠131を上昇させるものであり、後述するプルアップアーム132及びサポート用アーム134から構成される。グリル皿40を載置するように外径が矩形状に構成された載置枠131と、一端が載置枠131に接続され、他端側が摺動レール23a、23bの後端側にそれぞれピン32により回動自在に軸支されたプルアップアーム132a、132bが、その後端部側が摺動レール23の後端側にピン32により回動自在に軸支されている。また、プルアップアーム132aのほぼ中央部に一端が接続され、他端が摺動レール23aの所定位置に接続されたバネ133aが設けられている。同様に、プルアップアーム132bのほぼ中央部に一端が接続され、他端が摺動レール23bの所定位置に接続されたバネ133bが設けられている。また、サポート用アーム134a、134bは、プルアップアーム132a、132bと同形のアームであり、バネが付いてないため、プルアップアーム132a、132bの動作に従動してプルアップ動作を行う。このプルアップアーム132a、132bとサポート用アーム134a、134bにより、載置枠131を常時水平位置に維持することができる。
なお、載置枠131の上にはグリル皿40が載置され、グリル皿40の上に焼き網30を載置した網載置台31が載置されるが、載置枠131の上に直接焼き網30を載置した網載置台31を載置しても良い。また、グリル皿に代えて、載置台43を載置枠131の上に載置し、さらに載置台43上に焼き網30を載置した網載置台31を載置しても良い。
また、サポート用アーム134a、134bにバネを付け、プルアップアーム132a、132bにはバネを付けないように構成しても良く、この場合にも同様の効果を奏する。
図8は、図7のグリルユニットのグリル室内の構成を示す斜視図であり、載置枠131及びプルアップアーム132については図示を省略している。図8において、アーム制御機構137は、プルアップアーム132a、132bの下端を支点とする上下方向での回転(以下、倒れ込みと呼ぶ)を制御するものであり、グリル室11の側壁11aに溶接などにより固着されている。
図9は、図7のグリルユニットの側面断面図、図10は図9のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の側面断面図である。
図9及び図10に示すように一方の摺動レールの長手方向の中央より左側及び中央より右側にそれぞれ長孔135a、136aが設けられており、ここにプルアップアーム132aの一方の端部と、サポート用アーム134aの一方の端部がピン32により回動自在に軸支される。プルアップアーム132aの中央部にはバネ133aの一端が接続され、バネ133aの他端は摺動レール23aに接続されている。また、プルアップアーム132aの一方の端部と、サポート用アーム134aの一方の端部は載置枠131に接続されており、ここでは、載置枠131の上に載置台43が載置され、さらに載置台43の上に魚などの被調理物51を載置した焼き網30とそれを支持する網載置台31が載置されている。
次に、本実施の形態1の動作を説明する。
図9に示すようにグリル扉21を前方に引き出した状態では、プルアップアーム132aはバネ133aの弾性力により拡張される方向に付勢される。一方、プルアップアーム132aの下端部はピン32と長孔135aによって上下方向の移動が禁止されている。このため、プルアップアーム132aは上方へ立ち上がる方向に駆動され、載置枠131の上面と加熱調理器本体の天板3の面と略面一の高さになるような位置でやや前方に傾斜した状態で前後方向に水平な安定状態を維持できるようにバネ力、プルアップアーム132aの長さ及びサポート用アーム134aの長さが調整されている。
他方の摺動レールに接続されたプルアップアーム132の動作も図示していないが同様である。
次に、調理者がグリル扉21を後方へ押し込みながら被調理物51を含む載置台31を載置する載置枠131をグリル室内に収納させていく過程について説明する。
調理者が把手22を持ちながらグリル扉21を後方のグリル室11側へ押し込んでいくと、まず、プルアップアーム132aがアーム制御機構137と当接する。このとき、アーム制御機構137はグリル室11の側壁11aに固定されており、プルアップアーム132aはやや前方に傾斜した状態でアーム制御機構137と当接し、プルアップアーム132aの摺動レール23側端部は上下方向の移動がピン32と長孔135aにより禁止されているため、バネ133aはグリル扉21が後方へ押し込まれていくに従って徐々に圧縮されていく。従って、プルアップアーム132aはバネの圧縮に伴って徐々に前方へ倒れていく。サポート用アーム134aはプルアップアーム132aの動作に従動して同様に前方へ倒れていく。このようにして、被調理物51、焼き網30及び網載置台31を載置した載置枠131は水平状態を維持しながら徐々にグリル室11内に収納されていく。プルアップアーム132aの前方への倒れ込みは、プルアップアーム132aの上部がアーム制御機構137の下端と当接するまで行われる。これ以後はプルアップアーム132aの上部がアーム制御機構137の下端と当接したまま後方へ水平移動する。サポート用アーム134aも同様である。
他方の摺動レール23bに接続されたプルアップアーム132b及びサポート用アーム134bの動作も図示していないが同様である。
このようにして、グリル扉装置20全体がグリル室11内に押し込まれた最終的な収納状態は図10に示す通りである。
また、調理者がグリル扉21を前方へ引き出しながら被調理物51を含む載置台31を載置する載置枠131をグリル室内から引き出す過程については上記と逆の順序で動作する。
なお、アーム制御機構137の前方(グリル室11の開口部側)先端部137Rの下端は図11に示すようにグリル扉21の押し込みによりプルアップアーム132と当接するときにプルアップアーム132の倒れ込みがスムーズに行われるように矩形ではなく、前方に進むに従って徐々にせり上がる丸みを帯びた曲面を有することが望ましい。
本実施の形態1によれば、調理者がグリル扉を引出した時に、受け皿と調理物載置網をプルアップさせ被調理物が加熱調理器本体の天面と略同一面に位置するので、調理者が被調理物を手持ちする時間が少なくなる。また、腰を曲げて操作することなく水平移動だけで載置枠に載せることができるので、使い勝手が良くなると共に調理者の負担が少なくなる。特に、高年齢の老人でも操作が可能となり被調理物の重量が大きい場合にこれを落としてしまうという問題を回避できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、プルアップアーム132とこのプルアップアーム132に従動するサポート用アーム134を備えた場合について説明したが、サポート用アーム134を削除することも可能である。本実施の形態2では、このような場合について説明する。
図12は本発明の実施の形態2に係るプルアップ機構130をグリルユニットに備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態のグリルユニットの側面断面図、図13は図12のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の側面断面図である。また、図14はスライド係合部の断面図であり、図14(a)は図12におけるB−B矢視断面図、図14(b)は図14(a)におけるC−C矢視断面図である。
図12〜図13において、図10〜図11と同符号は同一または相当部分である。
図12に示すようにサポート用アーム134を使用する代わりにスライド係合部140が用いられる。すなわち、実施の形態2におけるプルアップ機構130は、プルアップアーム132及びスライド係合部140から構成される。スライド係合部140は載置枠131を上下方向にスライド自在にグリル扉21に固着させる手段であり、図14に示すように、円板状態のスライドピン141と、一端がこのスライドピンの中心と回動自在に接続され、他端が載置枠131の4辺の枠の内のグリル扉21側の1辺と接続する軸部142と、上下方向に長手方向を有し、断面形状が略コ字状であり、且つスライドピン141を包み込むように構成されたホルダー143とから成り、スライドピン141とホルダー143とは左右に所定の隙間144と、前後に所定の隙間145と、を持つようにグリースなどで埋め込んでおく。これにより、載置枠131は上下方向にスライド可能である。
従って、調理者がグリル扉21をグリル室11側に押し込む時に、実施の形態1と同様にしてプルアップアーム132の倒れ込みによって載置枠131が上下方向に移動するのに伴い、スライド係合部140は下方へスムーズに移動するので、載置枠131は大きく振動することなく、水平状態を維持したままグリル室11内へ収納されていく。従って、被調理物51の零れや崩れが殆どないかあるいは全くない状態で収納可能であり、この後、加熱調理が行われる。
また、調理後や調理前にグリル扉21を引出すときには、バネ133の拡張する方向に付勢される弾性力により上記と逆の方向に動作する。このとき、プルアップアーム132に取り付けられたバネ133の伸びによる振動の一部をスライド係合部140で吸収するので同様に被調理物51の零れや崩れが殆どないかあるいは全くない状態でグリル室11からの引出しが可能である。
以上のように、本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を奏すると共に、グリル扉の引出し時にバネによる振動を一部吸収するので、実施の形態1よりも載置枠の水平安定度が向上する。
実施の形態3.
図15は本発明の実施の形態3に係るプルアップ機構130をグリルユニットに備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態のグリルユニットの側面断面図、図16は図15のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の側面断面図である。
図15は、図9における1枚の金属板で構成されたプルアップアーム132に代えて、2枚の金属板をほぼ中央で重ねてピン32を支点として回動自在に軸支させ、さらに2枚の板同士をバネで接続したプルアップアーム132を設けたものである。また、1対のプルアップアーム132と1対のサポート用アーム134に代えて、2対のプルアップアーム132を設ける。さらに、一方の摺動レール23に接続される2つのプルアップアーム132同士を1枚の金属板で構成された接続用アーム138で接続する。このように、実施の形態3におけるプルアップ機構130は、上記2対のプルアップアーム132及びこれらを接続する接続用アーム138から構成される。
次に本実施の形態3の動作を説明する。
図15に示すようにグリル扉21を前方に引き出した状態では、2枚構成のプルアップアーム132aはバネ133aの弾性力により拡張される方向に付勢され、プルアップアーム132aの下端部はピン32と長孔135aによって上下方向に固定されているため、上方へ立ち上がる方向に駆動され、載置枠131の上面と加熱調理器本体の天板3の面と略面一の高さになるような位置でやや前方に傾斜した状態で前後方向に水平な安定状態を維持できるようにバネの付勢力、プルアップアーム132aの長さ及びサポート用アーム134aの長さが調整されている。このとき、一方の摺動レール23に接続されている2つのプルアップアーム132同士は接続用アーム138で接続されているので、双方とも同じ動作を行う。従って、載置枠131は水平位置を維持できる。
他方の摺動レール23bに接続されたプルアップアーム132b及びサポート用アーム134bの動作も図示していないが同様である。
次に、調理者がグリル扉21を後方へ押し込みながら被調理物51を含む載置台31を載置する載置枠131をグリル室内に収納させていく過程について説明する。
調理者が把手22を持ちながらグリル扉21を後方のグリル室11側へ押し込んでいくと、まず、2つのプルアップアーム132aの内、グリル室11に近い方のプルアップアーム132aを構成する2枚の金属板の内、上方の金属板がアーム制御機構137と当接する。このとき、アーム制御機構137は固定されており、プルアップアーム132aの摺動レール23側も上下方向においてはピン32と長孔135aにより固定されているため、バネ133aはグリル扉21が後方へ押し込まれていくに従って徐々に圧縮されていく。従って、プルアップアーム132aはバネの圧縮に伴って2つに折れて前方へ倒れていく。このとき、他方のプルアップアーム132cは接続用アーム138に接続されているためプルアップアーム132aの動作に従動して同様に2つに折れて前方へ倒れていく。従って、載置枠は水平を維持しながら徐々にグリル室内に収納されていく。プルアップアーム132aの前方への倒れ込みは、プルアップアーム132aの上端部がアーム制御機構137の下端と当接するまで行われる。これ以後はプルアップアーム132aの上端部がアーム制御機構137の下端と当接したまま後方へ移動する。他方のプルアップアーム132cも同様である。
他方の摺動レール23bに接続されたプルアップアーム132b及びサポート用アーム134bの動作も図示していないが同様である。
このようにして、グリル扉装置20全体がグリル室11内に押し込まれた最終的な収納状態は図16に示す通りである。
また、調理者がグリル扉21を前方へ引き出しながら被調理物51を含む載置台31を載置する載置枠131をグリル室内から引き出す過程については上記と逆の順序で動作する。
本実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果に加え、バネを前後のプルアップアームが備えており、1枚の接続用アームで接続されることで協働して動作するので、実施の形態1よりも水平度の維持力が向上する。
実施の形態4.
図17は本発明の実施の形態4に係るプルアップ機構130をグリルユニットに備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態のグリルユニットの側面断面図、図18は図17のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の側面断面図、図19は本発明の実施の形態4に係るプルアップ機構130を備えたグリルユニットの正面断面図である。
図17において、図7と同符号は同一または相当部分である。図17は図7におけるプルアップアーム132aからバネを削除し、さらにアーム制御機構137aをグリル室11の側壁11aに溶接などにより固着した以外は図7と同じである。すなわち、実施の形態4におけるプルアップ機構130は、プルアップアーム132及びサポート用アーム134から構成される。このアーム制御機構137aは、所定の間隔で平行に配設され、グリル室内の前方で徐々に立ち上がる2本のレールである。プルアップアーム132aの載置枠131と接続する軸部139をさらにグリル室11の側壁11aまで延設して上記2本のレール間に回動自在に嵌合させる。このときアーム制御機構137aのレールと、このレールに嵌入された軸部139との間には多少の隙間があり、移動自在に構成されている。なお、この隙間をベアリングで埋めて軸部139を移動自在に構成することも可能である。従って、グリル扉21の前後方向の移動に伴い、摺動レール23が前後方向へ移動すると、プルアップアーム132aはアーム制御機構137aのレール間に嵌合された軸部139によって、レールに沿って、上下に移動する。
また、図19(b)に示すようにレール及び軸部139は載置枠131の中央を線対称の中心としてグリル室11の開口部を正面として左右方向に線対称の位置に配設されており、載置枠131は載置枠131とグリル室11の側壁11aのレールとの間を接続する2つの軸部139によってレールに沿って左右方向に水平状態を維持したまま移動自在に軸支されている。
また、サポート用アーム134については、実施の形態1と同様である。
次に、本実施の形態4の動作を説明する。
図17に示すようにグリル扉21を前方に引き出した状態では、プルアップアーム132aの上端部に取り付けられた軸部139は前方で立ち上がるレールに沿って上方へ移動する。一方プルアップアーム132aの下端部はピン32と長孔135aによって上下方向の移動は禁止されている。従って、プルアップアーム132aは上方へ立ち上がるように駆動される。最終的に安定した位置にあるとき、載置枠131の上面と加熱調理器本体の天板3の面と略面一の高さになるような位置で水平状態を維持できるようにプルアップアーム132aの長さと立ち上がり角度が調整されている。サポート用アーム134aもプルアップアーム132aと同じものが使用されており、プルアップアーム132aの動作に従動する。
他方の摺動レール23bに接続されたプルアップアーム132b及びサポート用アーム134bの動作も図示していないが同様である。
また、グリル扉21の上方後部は載置枠131が最終位置に到達したときに水平な安定状態を維持したまま停止するように切欠け部21aを設けている。また、載置枠131の一辺の下端がグリル扉21の切欠け部21aに当接することで、載置枠131は前後方向に水平な安定状態を維持できる。
次に、調理者がグリル扉21を後方へ押し込みながら被調理物51を含む載置台31を載置する載置枠131をグリル室内に収納させていく過程について説明する。
調理者が把手22を持ちながらグリル扉21を後方のグリル室11側へ押し込んでいくと、まず、プルアップアーム132aがアーム制御機構137aのレール間に嵌合する。このとき、アーム制御機構137aはグリル室11の側壁11aに溶接などにより固着されており、プルアップアーム132aの摺動レール23側も上下方向の移動はピン32と長孔135aにより禁止されているため、プルアップアーム132aはグリル室11側へ押し込まれていくに従って前方へ倒れていく。このときサポート用アーム134aもプルアップアーム132aの動作に従動して同様に前方へ倒れていく。従って、載置枠131は水平を維持しながら徐々にグリル室11内に収納されていく。プルアップアーム132aの前方への倒れ込みは、プルアップアーム132aの上部がアーム制御機構137aのレールが水平になる位置まで行われる。これ以後はプルアップアーム132aの上部がアーム制御機構137aのレールに嵌合したまま後方へ水平移動する。サポート用アーム134aも同様である。
他方の摺動レール23bに接続されたプルアップアーム132b及びサポート用アーム134bの動作も図示していないが同様である。
このようにして、グリル扉装置20全体がグリル室11内に押し込まれた最終的な収納状態は図18に示す通りである。
また、調理者がグリル扉21を前方へ引き出しながら被調理物51を含む載置台31を載置する載置枠131をグリル室内から引き出す過程については上記と逆の順序で動作する。
本実施の形態4によれば、実施の形態1の効果に加え、バネを使用しないので、上下の振動が発生しない。従って、被調理物を上記実施の形態よりも水平な状態を維持したままで収納及び引き出しが行なえるので、被調理物の零れや崩れが発生しない。
なお、レールは2本であったが、1本にしてこのレールの上を回動自在に軸部を乗せて移動できるように構成しても良い。この場合も上記と同様の効果を得ることができる。
また、レールを金属製のレールとしたが、多数の磁石を並べてレールの形状に構成し、これらをグリル室11の側壁11aに完全に埋め込むかあるいはグリル室11の外壁に貼り付ける。この場合も上記と同様の効果に加え、プルアップアームと磁石とは当接することがないため、当接による摩擦力や衝突などがないため、移動がよりスムーズになり、水平な安定状態を維持したままグリル扉の出し入れができる。さらに、長期使用による煤や煙がレールに溜まることで移動がスムーズにいかないという問題、及び摩擦によるレールや軸部の摩耗などの問題も解消できる。
また、上記の例では、サポート用アーム134とプルアップアームとによって載置枠131の水平状態を維持するように構成したが、サポート用アーム134に代えて載置枠131の前面をグリル扉21に上下動自在に固定するように構成しても良い。この場合も同様の効果を奏する。
実施の形態5.
図20は本発明の実施の形態5に係るプルアップ機構130をグリルユニットに備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態のグリルユニットの側面断面図、図21(a)は図19のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の側面断面図、図21(b)は同底面を下方から透視した図である。
図20において、図7と同符号は同一または相当部分である。図20はバネ133、アーム制御機構137を削除し、固定ガイドレール14に代えて、前方に進むに従って上方へ徐々に立ち上がるように傾斜を付けてグリル室11の側壁に固定された固定ガイドレール114を有し、さらに摺動レール23に代えて、固定ガイドレール114と同じように前方に進むに従って上方へ徐々に立ち上がるように傾斜を付けて固定ガイドレール114の外周に摺動自在に接合された摺動レール123を有し、プルアップアーム132の下端部及びサポート用アーム134の下端部にはピン32を介してそれぞれ車輪(滑動体)150、151が付加されている以外は図7と同じである。このように、実施の形態5におけるプルアップ機構130はプルアップアーム132、サポート用アーム134及び固定ガイドレール114から構成される。なお、サポート用アーム134のアーム長は、傾斜角度に応じてプルアップアームのアーム長さより短く構成されている。
摺動レール123の上方先端部には係止部152が付加されており、載置枠131が前方且つ上方に引き出されるときにこの係止部152が車輪151に当接して係合することで車輪の前方への移動に伴って摺動レール123を前方へ引き出すことができる。
車輪150及び151は摺動レール123の上に乗っており、摺動レール123に沿って移動することができる。
またグリル扉21の上方後部には載置枠131が最終位置に到達したときに水平な安定状態を維持したまま停止するように切欠け部21aが設けられている。
また、固定ガイドレール114の上方先端部には載置枠131が前後方向に水平な安定状態にあるときに、摺動レール123が重力により自然落下せず、その位置を維持できるように摺動レール123に係合するストッパー153が設けられている。
次に、本実施の形態5の動作を説明する。
図20に示すようにグリル扉21を前方に引き出す場合には、プルアップアーム132aの下端部に取り付けられた車輪(滑動体)139が前方で立ち上がるように傾斜した摺動レール123に沿って回転移動するに伴い上方へ移動する。一方、プルアップアーム132aの上端部は載置枠131に溶接などにより固定接続されている。従って、プルアップアーム132aは摺動レール123に沿って上方へ立ち上がるように駆動される。摺動レール123上端部に到達すると、摺動レール123上端部に設けられた係止部152がプルアップアーム132aの車輪151に当接して係合するので、車輪151がさらに前方へ移動すると、これに伴って摺動レール123は固定ガイドレール114に沿って前方へ引き出される。最終的に安定した位置に到達すると、固定ガイドレール114の上方先端部の上面に設けられたストッパー153が摺動レール123の後方下端の上面の内面と係止されるので、摺動レール123が重力により自然落下せず、その位置を維持できる。一方、載置枠131の前端部の下端はグリル扉21の切欠け部に当接し、且つストッパー153によって前後方向に位置を維持している摺動レール123に載置枠131がプルアップアーム132とその車輪150及びサポート用アーム134とその車輪151を介して乗ることで、その重力で摺動レール123の当接個所が沈む(図20ではこの沈みを誇張して示している)ので、載置枠131は前後方向に水平な位置を維持した状態となり、左右同じ高さに配置された摺動レール123の上に載置されることと相俟って前後左右の方向に水平な位置を維持した状態で安定することができる。
次に、グリル扉21を押し込むとき、調理者は把手22を持ってグリル扉21を事前に少しだけ下方に下げる。これにより、摺動レール123の後端部が固定ガイドレール114のストッパー153の上方に乗り上げるため、摺動レール123と固定レール141との係合が外れる。従って、この後は摺動レール123は移動可能となるため、グリル扉21をグリル室11側へ押し込むことができる。この場合、載置枠131の重量は比較的大きいので、そのままでは載置枠131が重力により力強くグリル室11側へ引き込まれて、グリル室11内に勢いよく落ち込んでしまうことになる。従って、このままでは、グリル室11内へ落ち込んだ載置枠131に載置されている被調理物51がグリル室11の側壁11aに激突して被調理物51の零れや崩れが発生するおそれがある。また、調理者が調理の済んだ被調理物51を引き出す場合には、載置枠131を重力に反抗して引き上げる必要があり、調理者は力を入れて引き上げることになり高齢者や身体障害者には負担が大きい。
そこで、載置枠131のグリル扉21側(グリル室側とは反対側)の一辺に滑車154を取り付け、糸の一端を比重の重い金属材で構成された錘155に接続し、糸の他端を載置枠131のほぼ中央に接続し、この糸を滑車154に引掛けて錘155を垂らす。このように構成することにより、錘155の重力によって載置枠131にはグリル室11側とは反対のグリル扉21側へ引っ張る張力が働く。錘155の重さを調整すれば、載置枠131をグリル室11側へ引っ張る張力と錘155による載置枠131をグリル室11側とは反対のグリル扉側へ引っ張る張力とがほぼバランスするので、載置枠131のグリル室11側へ向く張力を殆どゼロまで緩和させることができる。被調理物51等を載置する載置枠131の重量に応じてこの錘155の重さを調整することで、調理者は、殆ど力を入れずに被調理物を搭載した載置枠131を出し入れできるので負担を劇的に軽減させることができる。
なお、上記の例では固定ガイドレール上端部にストッパー153を設け、引き出し時の負担を少なくするために錘を用いる場合について説明したが、これに限る必要はない。
例えば、図22に示すように摺動レール123の外側下面全体にほぼ等間隔に一端が平面で他側に膨らみを持つ断面形状がほぼ半月状の歯156を取付け、さらに一端が平面で他側に膨らみを持つ断面形状がほぼ半月状の歯157を有する歯車158を、摺動レール123下面の歯156の平面と歯車158の歯157の平面同士が対向するように(このとき双方の歯の膨らみ側同士も対向することになる)噛み合わせてグリル室11内の固定ガイドレール114の上部近くの側壁にピン158で回動自在に取付ける。さらにこの歯車157の周囲の一部に歯車158の歯157と一部が噛み合い、ピン160を支点として45度〜90度の角度で上下動可能な凸部161を設ける。この凸部161と歯車158の歯157との噛み合う力は載置枠131が停止位置にあるときにこの載置枠131の落下を防止できる程度以上が必要である。
調理者がグリル扉21を用いてグリル皿40をグリル室11から引出すときには、引出し側とは反対側に被調理物51を載置した載置枠131と摺動レール123の合計の重力が働くので、合計重力と歯車158の歯157と凸部160との噛み合いの力を乗り越える力が必要であり、一時的にはかなりの抵抗があるが、摺動レール123下面全体に歯156が並んで配置されているので、摺動レール123をどの位置に引いてもすぐ摺動レール123の歯と歯車158の歯157同士が噛み合って停止し、これ以上落下することはない。従って、僅かな時間だけ力を入れて引出したら休みを取るという操作を繰り返すことにより、調理者はそれほど大きな負担を必要とすることなく、グリル皿40を引出すことができる。
逆に、調理者がグリル扉21を用いて載置枠131をグリル室11に押し込むときには、押し込み側に被調理物を載置した載置枠131と摺動レール123の合計の重力が働くので、調理者は引き出し時よりも非常に少ない力で上記歯車158の歯157と凸部160との噛み合いの力を乗り越えてグリル室11内に押し込むことができる。
本実施の形態5によれば、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。また、車輪を用いて移動するので移動がよりスムーズになり、水平な安定状態を維持したままグリル扉の出し入れができる。
なお、上記の例では、サポート用アーム134とプルアップアーム132とによって載置枠131の水平状態を維持するように構成したが、サポート用アーム134に代えて載置枠131の前面をグリル扉21に上下動自在に固定するように構成しても良い。この場合も同様の効果を奏する。
また、上記の例では、プルアップアームが車輪を介して前方に立ち上がる摺動レールに乗る場合について説明したが、図7と同様にプルアップアームがピンと長孔を介して摺動レールに固定されるように構成してもよい。この場合には、実施の形態1の効果に加え、バネとアーム制御機構を使用しないので、構造を簡単にできるため、コスト低減を図ることができる。
1 加熱調理器の本体ケース、10 グリルユニット、11 グリル室、11a 側壁、12 開口部、14、14a,14b 固定ガイドレール、20 グリル扉装置、21 グリル扉、21a 切欠け部、22 把手、23、23a,23b 摺動レール、25 リテーナ、26 ころ、27 補強枠、28a〜28d 位置決めピン、30 焼き網、31 網載置台、32 ピン、33 長穴、34 保持アーム、36 ピン、37 アーチ状の凹部、38 ローラ(滑動体)、40 グリル皿、41 皿部、42 フランジ、43 載置台、50 被加熱物、51 被調理物、114、114a 固定ガイドレール、123、123a,123b 摺動レール、131 載置枠、132、132a,132b プルアップアーム、133、133a,133b バネ、134、134a,134b サポート用アーム、135a、135b 長孔、136a,136b 長孔、137、137a アーム制御機構、137R アーム制御機構の先端部、138 接続用アーム、139 軸部、140 スライド係合部、141 スライドピン、142 軸部、143 ホルダー、144 左右の隙間、145 前後の隙間、150 車輪、151 車輪、152 係止部、153 ストッパー、154 滑車、155 錘、156 歯(摺動レール用)、157 歯(歯車用)、158 歯車、159 ピン、160 ピン、161 凸部。

Claims (5)

  1. 前面側に開口部を有し、両側壁の内面の下部に固定ガイドレールが取付けられたほぼ箱状のグリル室と、
    前記グリル室の開口部を開閉するグリル扉と、
    前記固定ガイドレールに摺動自在に支持される摺動レールと、
    略矩形状に組まれ、グリル皿を載置する載置枠と
    前記グリル扉を前記グリル室の開口部を開成するように前方に移動したときに前記載置枠を上昇させるプルアップ機構と、
    を備え
    前記プルアップ機構は、
    一端が前記摺動レールに回動自在に軸支され、他端が前記載置枠の側面に固定されたプルアップアームと、
    一端が前記プルアップアームのほぼ中央部に接続され、他端が前記摺動レールに接続され、前記プルアップアームを所定の高さまで立ち上げるような拡張する向きの付勢力を有するバネと、
    前記載置枠を上下方向にスライド自在に前記グリル扉に固着させるスライド係合部と
    を備えたことを特徴とするグリルユニット。
  2. 前記スライド係合部は、
    前記グリル扉側に固定された前記上下方向に延びるホルダーと、
    前記載置枠側に固定され、前記ホルダーに上下動自在に保持されたスライドピンと
    を備え、
    前記載置枠は、前記グリル扉の開閉に伴い、前記スライドピンにより前記ホルダーに沿って上下動するものであることを特徴とする請求項1に記載のグリルユニット。
  3. 前記グリル室は両側壁の内面の前記固定ガイドレールより上方にレール状のアーム制御機構を備え、
    前記プルアップアームの上部は、前記グリル室に収納されるときは、前記アーム制御機構に当接することで、前方バネの付勢力に打ち勝って前方に倒れることを特徴とする請求項1または2に記載のグリルユニット。
  4. 前記アーム制御機構の前記グリル室の開口部側先端部の下端は前方に進むに従って徐々にせり上がる丸みを帯びた曲面を有することを特徴とする請求項記載のグリルユニット。
  5. 上面が開口した本体ケースと、
    前記本体ケースの開口に装着されるとともに調理容器が載置される天板と、
    請求項1〜のいずれか1項に記載のグリルユニットとを備えた加熱調理器において、
    前記グリルユニットの前記プルアップ機構は、前記グリル扉を前記グリル室の開口部を開成するように前方に移動したときに前記載置枠を前記天板と略同一の高さまで上昇させることを特徴とする加熱調理器。
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