JP5322149B2 - 管材径適合具、及び管材保護装置 - Google Patents

管材径適合具、及び管材保護装置 Download PDF

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Description

本発明は、建物の壁面等に取付けられる保護カバーを構成する基台の管材保持部、或いはサドルの管材保持部に管材を保持させる際に、同一の保護カバー又はサドルに外径の異なる2種類の管材を保持可能にした管材径適合具、及び管材保護装置に関するものである。
特許文献1には、建物の壁面等に取付けられる保護カバー内に管材を収容保護する際に、外径の異なる2種類の管材の収容保護を可能にした流体管(管材)保持具が開示されている。
特許文献1に開示の管材径適合具によれば、保護カバーを構成する基台の管材保持部に当該保持具を予め取着しておくことで、当該保持具の管挿入側を基台の管材保持部の開口に確実に臨ませることが可能となって、基台の管材保持部に対応径よりも小さな外径を有する管材を確実に保持できるが、以下のような不具合がある。
(1)基台の管材保持部に保持具を取着する際には、保持具の管挿入側が基台の管材保持部の開口に臨むように、一つずつ向きを考慮して取着する必要があって面倒である。
(2)基台の管材保持部に対応径よりも小さな外径の管材を保持させるには、基台の管材保持部に予め別体の保持具を取着させておく必要がある。
(3)基台の管材保持部に予め保持具を取着しておいて、管材を保持させる場合には、基台の管材保持部と、当該管材保持部の内側に取着された別体の保持具との2つの弾性変形部が重合し、2重となった部分を共に外方に弾性変形させる必要があるため、基台の管材保持部に対する管材の挿入に大きな力を要して、当該挿入をスムーズに行えない。
(4)保持具に周方向に沿った方向性があって、当該保持具は、管材保持部に対して反挿入方向に抜け出易いので、結果として、管材保持部に対して当該保持具を取着した管材が反挿入方向に離脱して、抜け出易い。
特開2001−12682号公報
本発明は、対応径よりも小さな外径の管材を保護カバー内に収容保護したり、或いはサドルに部分支持させるために、対応径よりも小さな外径の管材に管材径適合具を取着する際に、管材に対する管材径適合具の周方向の位置を考慮せずに取着可能にして、管材に対する管材径適合具の取着能率を高め、結果として配管作業の能率を高めることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、管材の外径を拡大させて、当該管材を対応径の異なる管材保持部材に保持可能なように適合させるための管材径適合具であって、前記管材径適合具の全体形状は、前記管材保持部材に保持可能な短円筒体の一部を欠落した形状であって、前記管材の外径に対応する内径を有する横断面が円弧状の本体部と、前記本体部の軸方向にずれていて、しかも斜方向に対向する周方向端面部に、周方向に沿って互いに逆の方向に延設されて、前記管材を抱きかかえるような形態で当該管材に対して全体を取着可能にするための一対の弾性取着片とを備え、前記一対の弾性取着片は、管材に対して全体が取着された状態で、周方向に沿って部分的に重複して配置される長さを有していて、前記一対の弾性取着片の間には、全体を管材の軸方向に対して交差配置させて当該管材の一部を挿入した状態で、軸方向を合致させるようにして全体を廻すことにより、管材に対して全体を取着可能にするための管材挿入開口が形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、管材径適合具を管材の軸方向と交差する方向に配置して、一対の弾性取着片の間の管材挿入開口に管材の一部を部分的に挿入した状態で、管材と管材径適合具との各軸心が合致するまで当該管材径適合具を廻すと、一対の弾性取着片が外方に弾性変形された後に、原形状に復元して管材の外周面に密着することにより、当該管材の外側に管材径適合具が取着される。このようにして、管材を保持するための管材保持部材の対応径よりも小さな外径の管材の外側に、請求項1の発明に係る管材径適合具を嵌め込んで取着させると、断面円弧状をした本体部に設けられた一対の弾性取着片により、嵌込み状態が保持される。よって、管材に対する管材径適合具の取着作業を容易に行える。
また、請求項1の管材径適合具の全体形状は、前記管材保持部材に保持可能な短円筒体の一部を欠落した形状であって、当該管材径適合具を構成する本体部、及び一対の弾性取着片の各横断面は、いずれも管材保持部材の対応径よりも小さな外径を有する管材の当該外径に対応する円弧状であって、当該管材の外周面に密着していて、半径方向に沿った突出部は一切存在しないので、周方向に沿った取着位置を全く考慮せずに、管材の外側に取着して、当該管材の外径よりも大きな外径が対応径である固定部材の管材保持部に保持できる。従って、管材に対する管材径適合具の取着作業が容易となって、ひいては管材の配管作業の能率が高められる。
更に、一対の弾性取着片は、管材に対して全体が取着された状態で、周方向に沿って部分的に重複して配置される長さを有しているため、外周面に管材径適合具を取着した管材を管材保持部材に保持させた状態において、当該管材保持部材の管材保持部に対する管材径適合具を構成する本体部、及び一対の弾性取着片の周方向に沿った保持長の総和が長くなるので、管材径適合具を介して行う管材保持部材に対する管材の保持が一層に安定化する。また、管材に対する管材径適合具の取着状態も一層しっかりして安定する。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記本体部に形成された一対の端面における前記各弾性取着片が延設されていない部分であって、しかも平面視で対角線方向に沿って対向する各部分は、それぞれ当該各端面に対して軸方向に沿って下り坂状に形成された凹弧状端面となって、取着案内空間を形成していることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、上記した取着案内空間の存在により、管材に対する管材径適合具の取着が容易となる。
また、請求項の発明は、請求項1に記載の管材径適合具と、管材保持部を備えた基台、及び当該基台に覆蓋される蓋体とを備えた保護カバーと、からなることを特徴とする管材保護装置である。
請求項の発明によれば、保護カバーを構成する基台の管材保持部は、管材径適合具が取着される管材の外径よりも大きな外径を対応径とするものであって、管材に管材径適合具を取着した状態で、当該管材を前記管材保持部に押し込むと、管材径適合具により外径が拡大された管材は、前記管材保持部に保持される。
特許文献1に記載の管材径適合具では、対応径よりも小さいな外径の管材に予め複数の保持具を取着しておいて、基台の管材保持部に挿入保持させることも可能であるが、この場合には、複数の保持具の周方向に沿った位置を合わせておく必要があって、面倒である。しかし、本発明に係る管材径適合具は、その全体形状が管材保持部材に保持可能な短円筒体の一部を欠落した形状であるため、周方向に沿った取着位置を全く考慮せずに、管材の外側に管材径適合具を取着して、当該管材の外径よりも大きな外径が対応径である固定部材の管材保持部に保持できるので、管材に対する管材径適合具の取着作業が容易となって、ひいては管材の配管作業の能率が高められる。
また、本発明に係る管材径適合具は、周方向に沿って方向性がないので、管材径適合具を取着した管材を管材保持部材の管材保持部に挿入・保持した状態においては、通常の管材を保持しているのと同様であるので、離脱しにくい(容易に抜け出ない)。
以下、最良の実施例を挙げて本発明について更に詳細に説明する。
図1は、流体管P1 と本発明に係る管材径適合具Aが取着された流体管P2 とを、流体管保護カバーKを構成する基台Vの管材保持部21に保持する前の分解斜視図であり、図2は、外径の異なる2種類の流体管P1 ,P2 を基台Vの管材保持部21で保持した状態の斜視図であり、図3(a),(b)は、それぞれ180°回転させる前後の管材径適合具Aの斜視図であり、図4(a),(b)は、それぞれ手前側に90°回転させる前後の平面図であり、図4(c)は、同(b)のX−X線断面図であり、図5(a),(b),(c)は、それぞれ図4(b)のY1 −Y1 線、Y2 −Y2 線、及びY3 −Y3 線の各断面図であり、図6(a),(b),(c)は、流体管P2 に対して管材径適合具Aを取着する順序を示す斜視図である。
最初に、図1〜図6を参照して、流体管保護カバー(以下、単に「保護カバー」と略すこともある)Kを構成する基台Vの管材保持部21との関係において管材径適合具Aについて説明する。保護カバーKは、外径D1 の流体管P1 を保持可能な一対の管材保持部21を備えた基台Vと、当該基台Vに覆蓋される蓋体Lとで構成され、本発明に係る管材径適合具Aは、流体管P1 の外径D1 よりも小さな外径D2 の流体管P2 を前記基台Vの管材保持部21に保持可能にするための部材である。即ち、管材径適合具Aは、流体管P2 の外径D2 を外径D1 に拡大するために、流体管P2 の外側に嵌め込んだ形態で着脱可能に取着される。また、基台Vの各管材保持部21は、いずれも弾性変形可能な左右一対の弾性保持片21a,21bで構成され、各弾性保持片21a,21bの自由端部の間に形成された管材挿入開口22(図7参照)から対応径(対応外径)D1 を有する流体管P1 を挿入して、各弾性保持片21a,21bを外方に弾性変形させた後に、当該各弾性保持片21a,21bが原形状に復元して、各弾性保持片21a,21bの間の管材収容空間23に流体管P1 が収容される。なお、内方の弾性保持片21aは内外二重構造になっているが、この構造は、本発明とは直接に関連しない。
管材径適合具Aは、合成樹脂により成形されて、図3〜図5に示されるように、内径が流体管P2 の外径D2 と同一であると共に、外径が流体管P1 の外径D1 と同一であって、横断面が円弧状をした半円筒状の本体部1と、当該本体部1の周方向の各端面1aにおける軸方向に互いに反対側の端部であって、斜方向に沿って対向する部分に、周方向に沿って互いに反対の側に延設されたわん曲片状の一対の弾性取着片2とで構成される。弾性取着片2は、半円筒状の本体部1に連結された基端部を支点として弾性変形可能である。このため、一対の弾性取着片2の間には、流体管P2 に対して管材径適合具Aを取着する際に、管材径適合具Aの軸心C0 を流体管P2 の軸心C2 とほぼ直交させて配置した状態〔図6(a)参照〕で、当該流体管P2 の一部を挿入するための管材挿入開口3が形成される。管材挿入開口3の幅W〔図4(c)参照〕は、流体管P2 の外径D2 よりも僅かに大きくなっている。
また、図6(a)に示されるように、管材径適合具Aを流体管P2 とほぼ直交配置して、管材径適合具Aの管材挿入開口3に流体管P2 の一部を挿入した状態で、流体管P2 に対して管材径適合具Aを、各弾性取着片2の自由端部が流体管P2 の外周面に乗り上がる方向にほぼ90°だけ廻して、流体管P2 に管材径適合具Aを取着する際に、本体部1の管材収容空間1bに流体管P2 の軸心C2 に沿った方向の一部がスムーズに収容されるように、半円筒状をした本体部1における各弾性取着片2と対向する部分を含めて軸心C0 に沿ってほぼ半分の部分は、端面1aと平行であって、しかも軸心C0 と直交する方向から見て凹弧状となるように欠落されて、取着案内空間1cとなっている〔図4(a),(c)参照〕。このため、本体部1の周方向の各端面1aの内端は、取着案内空間1cを形成している凹弧状の端面1dと接続している。
また、管材挿入開口3に流体管P2 の軸方向の一部が挿入されて、流体管P2 に対して管材径適合具Aがほぼ直交配置された状態で、流体管P2 に対して管材径適合具Aを上記の方向にほぼ90°だけ廻して、流体管P2 に対して管材径適合具Aを取着する際に、流体管P2 の外周面と大きく干渉することなく、流体管P2 の外周面に対して各弾性取着片2が乗り上げられるようにするために、わん曲片状をした各弾性取着片2の自由端部の内方の角部は、大きく面取りされている〔図4(b)参照〕。図3及び図4において、2aは、弾性取着片2の自由端部の面取りされた部分(面取り部)である。
そして、対応径が流体管P1 の外径D1 である保護カバーKを構成する基台Vの管材保持部21に、対応径よりも小さな外径D2 の流体管P2 を保持させるには、当該流体管P2 に所定間隔をおいて複数の管材径適合具Aを取着して、前記基台Vの管材保持部21に保持可能にする。まず、図6(a)に示されるように、流体管P2 に対して管材径適合具Aをほぼ直交配置させて、当該管材径適合具Aの管材挿入開口3に流体管P2 の軸心C2 に沿った方向の一部を挿入する。この状態では、流体管P2 の軸心C2 に沿った方向の一部が管材挿入開口3に挿入されて、本体部1の一対の端面1aが保持された状態となる。この状態で、管材径適合具Aの各弾性取着片2の自由端部が流体管P2 に近接する方向にほぼ90°廻すと、図6(b)に示されるように、流体管P2 の軸心C2 と管材径適合具Aの軸心C0 との交差角が小さくなることにより、本体部1の軸心C0 の方向に沿った両端部に、周方向に沿った互いに反対側を向いて延設された各弾性取着片2が流体管P2 の外周面に当接した後に、わん曲径が大きくなるように外方に弾性変形されると共に、本体部1に対する流体管P2 の支持部位が直線状の一対の端面1aから凹弧状の一対の端面1bに徐々に移行して、管材径適合具Aの軸心C0 と流体管P2 の軸心C2 とが一致した状態となると、図6(c)に示されるように、流体管P2 の横断面視のほぼ半分が本体部1の管材収容空間1bに収容されると共に、わん曲径が大きくなるように外方に弾性変形されていた一対の弾性取着片2は、原形状である円弧状に復元して、流体管P2 の外周面に密着される。なお、本体部1は、半円筒状であるため、取着時において殆ど変形されない。
これにより、本体部1の軸心C0 に沿った方向の両端部の斜方向に沿って対向する部分に周方向に沿って互いに逆方向に延設された一対の弾性取着片2が流体管P2 の軸心C2 に沿って異なる部分を抱きかかえるような形態となって、流体管P2 に対して管材径適合具Aが取着される。この状態では、管材径適合具Aの本体部1及び一対の弾性取着片2の周方向に沿った各配置部を合成すると、一対の弾性取着片2の部分が所定の中心角分だけ周方向に重複して〔図5(a)に、一対の弾性取着片2の重複中心角がθで示されている〕、全周に亘って各配置部が連続している。このことは、流体管P2 に管材径適合具Aを取着することにより、流体管P2 の周方向に沿った全ての部分で同一寸法〔(D1 −D2 )/2〕だけ外径が拡大されていて、保護カバーKを構成する基台Vの管材保持部21に、外径が拡大された流体管P2 を押し込んで保持する観点からは、流体管P2 に対する管材径適合具Aの周方向の位置には無関係に、基台Vの管材保持部21に、流体管P2 における外径が拡大された管材径適合具Aの部分を押し込んで保持可能であることを意味する。なお、図5において、2bは、弾性取着片2の先端面を示し、θは、一対の弾性取着片2が周方向に沿って重なり合っている部分の中心角を示す。
そして、流体管P2 に管材径適合具Aを取着して、対応径が流体管P2 の外径D2 よりも大きな基台Vの管材保持部21に当該流体管P2 を保持させるには、当該流体管P2 の長手方向に沿って所定間隔をおいて複数の管材径適合具Aを取着する必要があるが、流体管P2 に対する管材径適合具Aの周方向の位置とは無関係に、基台Vの管材保持部21には、流体管P2 に取着された管材径適合具Aの部分を押し込んで取着できるので、流体管P2 に対して管材径適合具Aを取着する際には、周方向に沿った位置を無視して取着すればよい。従って、1本の流体管P2 に複数の管材径適合具Aを取着する際の取着作業が容易となる。
また、図7は、管材径適合具Aを取着して外径を拡大させた流体管P2 を管材保持部21に押し込んでいる状態の基台Vの断面図であり、図8は、一対の管材保持部21にそれぞれ流体管P1 ,P2 が保持された基台Vに蓋体Lが覆蓋された状態の断面図である。図7に示されるように、管材径適合具Aを取着して、流体管P1 の外径D1 と同一となるように外径D2 を拡大させた流体管P2 を、基台Vの管材保持部21の管材挿入開口22から押し込むと、管材保持部21を構成する左右一対の弾性保持片21a,21bが外方に弾性変形された後に、原形状に復元して、流体管P1 の管材径適合具Aの部分が、外径D1 の流体管P1 の保持とほぼ同様にして保持される。また、管材径適合具Aが取着された流体管P2 を管材保持部21に押し込んで保持させる際には、基台Vの1枚片状の弾性保持片21a,21bが変形されるのみであるので、当該弾性保持片21a,21bを外方へ弾性変形させるのに用する力も小さくて済むため、管材保持部21に対する流体管P2 の挿入保持の作業も容易となる。また、管材径適合具Aを構成する本体部1及び一対の弾性取着片2の周方向に沿った各配置部を合成すると、周方向に沿って連続した(360°+θ)の角度を有しているため、基台Vの一対の管材保持部21に管材径適合具Aを介して流体管P2 が保持された状態で、当該管材径適合具Aは、流体管P2 に対する周方向の取着位置とは無関係に、前記一対の管材保持部21の周方向の全部分に密着するので、管材径適合具Aを介して行う一対の管材保持部21に対する流体管P2 の保持状態が安定化する。
そして、一対の管材保持部21にそれぞれ外径の異なる流体管P1 ,P2 が保持された基台Vに蓋体Lを覆蓋させると、基台Vと蓋体Lとからなる保護カバーK内に、外径の異なる2本の流体管P1 ,P2 が保持される。ここで、外径の異なる2本の流体管P1 ,P2 を同一の保護カバーKに収容する場合として、給水管と給湯管とを並列配管して収容保護する場合が挙げられる。なお、図7及び図8において、24は、管材保持部21で保持する流体管P1 又は流体管P2 に取着された管材径適合具Aを下方から保持する補助保持片を示し、41は、保護カバーKの基台Vが固定される壁面を示す。
なお、広い面積を有している本体部1には、流体管P1 ,P2 の行先(風呂場、洗濯機等)を表示することもできる。
また、本発明に係る管材径適合具Aは、管材の途中をブラケットBで部分支持する場合にも使用できる。図9(a),(b)は、それぞれ対応する外径D1 の流体管P1 を保持するサドルSにより管材径適合具Aを取着した流体管P2 を部分保持した状態を示す斜視図、及び断面図である。サドルSは、外径D1 の流体管P1 を保持するのに適合したものであって、壁面等に固定される基台部31に一対の弾性保持片32が設けられた構成である。サドルSで支持可能な流体管P1 の外径D1 よりも小さな外径D2 の流体管P2 を保持する場合にも、当該流体管P2 に管材径適合具Aを取着すれば、管材径適合具Aを介して流体管P2 の保持が可能となる。
また、上記実施例では、管材径適合具を構成する一対の弾性取着片は、管材に対して管材径適合具が取着された状態で、周方向に沿って重複して配置される長さを有しているため、管材径適合具を介して行う管材の一対の管材保持部に対する保持状態が安定化すると共に、管材に対する管材径適合具の取着状態がしっかりする利点があるが、管材に対して管材径適合具が取着されることを条件として、一対の弾性取着片の自由端部が周方向に沿ってほぼ同一位置に配置されて、互いに重複しない構成にすることも可能である。
また、上記実施例では、管材径適合具を構成する本体部は、半円筒状(横断面の中心角が180°)であるため、管材に対して管材径適合具を取着する際に、本体部が殆ど変形しないで、管材の収容空間を最も大きくできる利点があるが、半円筒状をした本体部の横断面の中心角が180°よりも僅かに大きくして、管材に対して管材径適合具を取着する際に、本体部が僅かに弾性変形するようにしてもよい。この構成により、管材径適合具における管材の収容空間が大きくなって、管材に対して管材径適合具を一層しっかりと取着できる。
また、上記実施例では、管材径適合具を構成する一対の弾性取着片の間隔は、取着する管材の外径よりも僅かに大きくして管材挿入開口を確保する構成であるが、一対の弾性取着片の間隔と管材の外径との比を更に大きくして、管材の外径に対する管材径適合具の長さを長くすることも可能である。
なお、上記実施例では、管材保持部材である流体管保護カバーK及びサドルSの保持対象がいずれも流体管P1 ,P2 である場合について説明したが、管材保持部材の保持対象である管材は、流体管に限られず、線材等を収容する管材の場合もある。
流体管P1 と本発明に係る管材径適合具Aが取着された流体管P2 とを、流体管保護カバーKを構成する基台Vの管材保持部21に保持する前の分解斜視図である。 外径の異なる2種類の流体管P1 ,P2 を基台Vの管材保持部21で保持した状態の斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ180°回転させる前後の管材径適合具Aの斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ手前側に90°回転させる前後の平面図であり、(c)は、(b)のX−X線断面図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ図4(b)のY1 −Y1 線、Y2 −Y2 線、及びY3 −Y3 線の各断面図である。 (a),(b),(c)は、流体管P2 に対して管材径適合具Aを取着する順序を示す斜視図である。 管材径適合具Aを取着して外径を拡大させた流体管P2 を管材保持部21に押し込んでいる状態の基台Vの断面図である。 一対の管材保持部21にそれぞれ流体管P1 ,P2 が保持された基台Vに蓋体Lが覆蓋された状態の断面図である。 (a),(b)は、それぞれ対応する外径D1 の流体管P1 を保持するサドルSにより管材径適合具Aを取着した流体管P2 を部分保持した状態を示す斜視図、及び断面図である。
A:管材径適合具
0 :管材径適合具の軸心
2 :外径を拡大する流体管の軸心
1 :管材保持部材に対して対応径の流体管の外径
2 :管材保持部材に対して非対応径の流体管の外径
K:流体管保護カバー(管材保持部材)
L:蓋体
1 :対応径の流体管(管材)
2 :非対応径の流体管(管材)
S:サドル(管材保持部材)
V:基台
1:本体部
1c:取着案内空間
1d:凹弧状端面
2:弾性取着片
3:管材挿入開口
21:管材保持部

Claims (3)

  1. 管材の外径を拡大させて、当該管材を対応径の異なる管材保持部材に保持可能なように適合させるための管材径適合具であって、
    前記管材径適合具の全体形状は、前記管材保持部材に保持可能な短円筒体の一部を欠落した形状であって、
    前記管材の外径に対応する内径を有する横断面が円弧状の本体部と、前記本体部の軸方向にずれていて、しかも斜方向に対向する周方向端面部に、周方向に沿って互いに逆の方向に延設されて、前記管材を抱きかかえるような形態で当該管材に対して全体を取着可能にするための一対の弾性取着片とを備え、
    前記一対の弾性取着片は、管材に対して全体が取着された状態で、周方向に沿って部分的に重複して配置される長さを有していて、
    前記一対の弾性取着片の間には、全体を管材の軸方向に対して交差配置させて当該管材の一部を挿入した状態で、軸方向を合致させるようにして全体を廻すことにより、管材に対して全体を取着可能にするための管材挿入開口が形成されていることを特徴とする管材径適合具。
  2. 前記本体部に形成された一対の端面における前記各弾性取着片が延設されていない部分であって、しかも平面視で対角線方向に沿って対向する各部分は、それぞれ当該各端面に対して軸方向に沿って下り坂状に形成された凹弧状端面となって、取着案内空間を形成していることを特徴とする請求項1に記載の管材径適合具。
  3. 請求項1に記載の管材径適合具と、管材保持部を備えた基台、及び当該基台に覆蓋される蓋体とを備えた保護カバーと、からなることを特徴とする管材保護装置。
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