JP5321123B2 - ワークチェンジャ、加工ユニット、及び加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークチェンジャ、加工ユニット、及びこれらを備える加工装置に関し、より詳細には、被加工物の加工サイクルタイムを短縮して効率的に加工にすると共に、迅速なセット替えを可能とするワークチェンジャ、加工ユニット、及び加工装置に関する。
近年、内外輪などの転がり軸受部品の加工装置、特に超仕上盤は、要求される加工精度が高くなっているため、粗加工用砥石、及び仕上げ加工用砥石をそれぞれ個別に備える2台の専用超仕上加工部によって、最適加工条件で自動加工するのが主流となっている。また、投資効率向上のため、一連の加工工程が自動化された自動装置によって加工すると共に、サイクルタイムの短縮や、セット替えの容易化、換言すれば、セット替え時間の短縮、が重要な課題となっている。
このような従来の自動研削盤としては、対象とするワークが異なるものの、シリコンウェハを自動的に研削するインデックステーブル形ウェハ研削盤が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1のインデックステーブル形ウェハ研削盤は、72°づつ間欠回転するインデックステーブルの周囲に粗研削機構、仕上研削機構、ローディング機構、及びアンローディング機構を配置し、インデックステーブルの回転停止期間中に粗研削、仕上研削、ローディング、及びアンローディングを行って自動的に加工している。
特開昭58−45852号公報
サイクルタイムの短縮には、加工時間の短縮と共に、アイドルタイムの短縮が重要である。特許文献1に開示されているウェハ研削盤は、インデックステーブルの回転工程、即ちアイドルタイムとなるウェハ搬送と、実加工工程である研削及びワークの供給、排出がシリーズで行われているため、サイクルタイムが長くなる虞があり、更なる効率化のためには改善の余地があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単且つ安価な機構によってアイドルタイムを短縮して加工効率を向上させると共に、迅速なセット替えを可能として投資効率を向上させることができるワークチェンジャ、加工ユニット、及び加工装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 軸受の軌道輪である被加工物及び加工完了品を給排位置と加工位置との間で交換搬送可能なワークチェンジャであって、
中心軸が水平に配置された前記被加工物及び前記加工完了品をそれぞれ保持可能であり、前記被加工物及び前記加工完了品の外形より大きく且つ相似形状とされた略C字溝状の一対の保持部が両端部に設けられ、水平に配置された回転軸回りに180°づつ間欠回転することによって、一方の前記保持部に保持された前記被加工物を前記給排位置近傍から前記加工位置近傍へ搬送すると同時に、他方の前記保持部に保持された前記加工完了品を前記加工位置近傍から前記給排位置近傍へ搬送可能な板状の旋回アームと、
モータによって前記旋回アームを前記加工位置から離間または接近する方向に移動させ、前記加工位置及び加工位置近傍において前記被加工物及び前記加工完了品を前記保持部とワーク支持装置との間で受け渡しする直線移動機構と、
前記旋回アームの一対の保持部に臨むように揺動自在にそれぞれ取り付けられ、ばねの弾性力によって揺動して前記保持部に挿入された前記被加工物及び前記加工完了品に当接して保持可能な腕部をそれぞれ有する一対のクランプレバーと、
前記給排位置に対応して配設され、前記クランプレバーを前記ばねの弾性力に抗して揺動させて前記被加工物及び前記加工完了品の前記クランプレバーによる保持を解除するシリンダ装置と、
前記加工位置に対応して配設され、前記直線移動機構による前記旋回アームの前記加工位置への接近移動に伴って前記クランプレバーに当接し、前記ばねの弾性力に抗して揺動させて前記被加工物及び前記加工完了品の前記クランプレバーによる保持を解除するストッパと、
を備え、
前記旋回アームの間欠回転時には、前記旋回アームの前記保持部は、前記被加工物及び前記加工完了品を、前記クランプレバーによって保持可能であることを特徴とするワークチェンジャ。
) 上記(1)に記載のワークチェンジャを備えることを特徴とする加工ユニット。
) 上記(1)に記載のワークチェンジャをそれぞれ備える第1及び第2の加工ユニットと、
互いに接近または離間して前記被加工物及び前記加工完了品を狭持する一対の把持腕、前記一対の把持腕を退避位置及び作動位置に移動させるアクチュエータ、及び前記一対の把持腕を前記アクチュエータと共に水平方向に移動させる水平移動機構、を有し、該各加工ユニットの給排位置にアクセス可能なワーク搬送装置と、を備え、
前記被加工物及び前記加工完了品を前記一対の把持腕で狭持して前記旋回アームの前記保持部に搬送し、また前記保持部から搬出することを特徴とする加工装置。
本発明のワークチェンジャによれば、ワークである被加工物及び加工完了品を、それぞれ保持可能な一対の保持部が両端部に設けられて180°づつ間欠回転する旋回アームを備えるので、旋回アームを180°間欠回転させるだけで、一方の保持部に保持された被加工物と、他方の保持部に保持された加工完了品とを、同時に搬送して短時間で交換することができる。また、旋回アームを加工位置に直線移動させる直線移動機構を備えるので、旋回アームが保持するワークを、保持部とワーク支持装置との間で受け渡すができる。また、保持部の形状が異なる旋回アームに交換するだけで、被加工物に対応させてセット替えを容易に行うことができる。
更に、旋回アームの保持部に臨むように旋回アーム上に設けられ、保持部に挿入されたワーク(被加工物及び加工完了品)に当接して保持する一対のクランプレバーと、給排位置においてクランプレバーを揺動させてワークの保持を解除するシリンダ装置と、直線移動機構による旋回アームの加工位置への移動に伴ってクランプレバーに当接してワークの保持を解除するストッパと、を備えるので、簡単な機構によってワークを確実に保持部に保持し、この保持を解除することができる。また、旋回アームの間欠回転時には、クランプレバーによってワークを確実に保持して搬送することができる。
また、このようなワークチェンジャを備える加工ユニットによれば、ワークの交換搬送、及びセット替えが短時間で可能となり、生産効率が向上する。
更に、ワークを狭持する一対の把持腕、一対の把持腕を退避位置及び作動位置に移動させるアクチュエータ、及び把持腕とアクチュエータとを水平方向に移動させる水平移動機構を有するワーク搬送装置を用いて、第1及び第2の加工ユニットのワークチェンジャにワークを搬送し、また搬出するようにしたので、加工ユニットの加工中にワークを次工程に搬送することができ、サイクルタイムを短縮することができる。
本発明に係る超仕上加工部の概略構成図である。 図1に示すワークチェンジャの斜視図である。 超仕上盤による被加工物の加工工程を示す説明図である。
以下、本発明に係るワークチェンジャを備える超仕上加工部及び超仕上盤の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る加工ユニットとしての超仕上加工部の概略構成図、図2は図1に示すワークチェンジャの斜視図である。
図1に示すように、超仕上加工部10は、被加工物である軸受(本実施形態では、玉軸受とするが、他の各種軸受でも以下同様に適用できる。)の軌道輪(内輪及び外輪)11Aを加工するために回転駆動するスピンドル装置12と、ワークチェンジャ13とを備える。スピンドル装置12は、内蔵するスピンドルに固定されたバッキングプレート14を有し、バッキングプレート14の端面に保持することにより、被加工物を図示しないプレッシャーロール等により軸方向及び周方向に拘束した状態で、基台16に固定されたワーク支持装置である一対のシュー15によって径方向に位置決めされた軌道輪11Aを回転させる(図2参照)。そして、不図示の砥石が、回転する軌道輪11Aの軌道面に押圧されて超仕上げ加工が行われる。尚、砥石によって軌道輪11Aが研磨加工される際の被加工物の位置、詳細には、被加工物の回転中心線上の位置が、加工位置WPとなる。
ワークチェンジャ13は、旋回アーム機構20と、直線移動機構40と、を備える。図1及び図2に示すように、旋回アーム機構20は、旋回アーム21に保持された被加工物である軌道輪11A、及び加工完了品である軌道輪11Bを、加工位置WP近傍(加工位置WPのやや上方位置)と後述する給排位置SP近傍との間で旋回搬送する。また、直線移動機構40は、旋回アーム機構20(より具体的には、旋回アーム21に保持された軌道輪11A,B)を後述の上下の保持部25をそれぞれ給排位置SP近傍及び加工位置WP近傍に位置させる上限点と、上下の保持部25をそれぞれ給排位置SP及び加工位置WPに位置させる下限点との間で直線往復移動させる。
旋回アーム機構20は、駆動モータ22と、駆動モータ22の回転軸23に中心部が固定されて矢印A方向に180°づつ間欠回転する旋回アーム21とを備える。駆動モータ22は、直線移動機構40によって上下方向に移動可能とされた可動ハウジング24に内蔵されている。即ち、旋回アーム機構20は、直線移動機構40によって上下方向に移動可能である。
後述のように、旋回アーム21が上限点にあるときは、シュー15と干渉することなく、旋回アーム21を旋回可能で、且つ、被加工物及び加工完了品は保持された状態である。また、旋回アーム21が下限点にあるときは、上側では加工完了品の排出及び被加工物の供給が可能で、且つ、下側では被加工物の加工が可能な状態である。
直線移動機構40は、ラック&ピニオン機構であり、スピンドル装置12の下方に配置された駆動モータ41の回転軸に固定されて回転するピニオン42と、このピニオン42に噛合すると共に可動ハウジング24に固定されたラック43と、からなる。駆動モータ41を時計方向及び反時計方向に回転させることによって、旋回アーム機構20(旋回アーム21)を矢印B及びC方向、即ち、加工位置WPに接近または離間する方向に移動させ、加工位置WP及び加工位置WP近傍において軌道輪11A,11Bを、旋回アーム21の保持部25と一対のシュー(ワーク支持装置)15との間で受け渡す。
図2に示すように、旋回アーム21は、軌道輪11A,11Bの外形より大きく、且つ相似形状とされた略C字溝状の一対の保持部25が両端にそれぞれ形成された板状部材であり、その中心に設けられた中心穴21aには、間欠回転する駆動モータ22の回転軸23と連結される旋回芯26が固定されている。一対の保持部25には、被加工物である軌道輪11A、及び加工完了品である軌道輪11Bが挿入されて保持される。
旋回アーム21は、支持ピン27によって揺動自在に取り付けられ、一対の保持部25にそれぞれ臨むように配設された一対のクランプレバー28を有する。支持ピン27は、保持部25の中心より中心穴21a側で、旋回アーム21上に設けられている。
クランプレバー28は、略L字型に形成されており、クランプレバー28の一方の腕28aは、図2において略水平方向(一対の保持部25の中心同士を結ぶ中心線CLに略直角方向)に延びて旋回アーム21の外方に延設され、端部には調節ねじ29が取り付けられている。また、他方の腕28bは、図2において中心穴21aから離間する略垂直方向(旋回アーム21の中心線CLに略平行方向)に延びるとともに、保持部25に近づくように略水平方向に延び、クランプレバー28が支持ピン27を中心として揺動したとき、保持部25に出没可能となっている。
また、クランプレバー28の、支持ピン27に対して旋回アーム21の中心線CL側端部の位置に設けられたばね架け30と、旋回アーム21に設けられたばね架け31との間に引っ張りばね32が架設されている。これにより、クランプレバー28は、他方の腕28bが常に保持部25内に突出する方向に回転付勢される。
これにより、保持部25に挿入された被加工物である軌道輪11A、及び加工完了品である軌道輪11Bは、引っ張りばね32の弾性力によって揺動するクランプレバー28の他方の腕28bが当接し、保持部25の内周面に押圧、保持される。
尚、旋回アーム21の一方の保持部25が加工位置WPに位置するとき、図2において上方に位置する他方の保持部25に軌道輪11A、11Bが供給、排出される。即ち、給排位置SPとなる。
なお、図2では、便宜上、旋回アーム21の上側の保持部25が給排位置SPに位置し、下側の保持部25が加工位置WP近傍に位置した状態を示す。また、下側の被加工物(または加工完了品)のみについては、破線で加工位置WPにある場合についても示している。
基台16の給排位置SPに対応して、ベルクランク33に連結されてベルクランク33を揺動させるシリンダ装置34が配設されている。ベルクランク33の一方の腕33aは、下側の保持部25が給排位置SPに位置する状態でクランプレバー28の一方の腕28aに接離可能に配置されており、シリンダ装置34のピストンロッド35が伸張すると、一方の腕33aが旋回され調節ねじ29に当接し、引っ張りばね32の弾性力に抗してクランプレバー28を図中時計方向に回動させる。これにより、クランプレバー28の他方の腕28bが、当接する軌道輪11A、11Bから離間してクランプレバー28による軌道輪11A、11Bの保持が解除される。
また、基台16の加工位置WPの近傍には、ストッパ36が配設されている。ストッパ36は、旋回アーム21が上限点に位置する状態でクランプレバー28の一方の腕28aに離間し対向して配置されており、直線移動機構40によって旋回アーム21が加工位置近傍から加工位置WP(下限点)へ移動するとき、ストッパ36が調節ねじ29に当接し、引っ張りばね32の弾性力に抗してクランプレバー28を図中時計方向に回動させる。これにより、クランプレバー28の他方の腕28bが、当接している軌道輪11Aから離間してクランプレバー28による保持を解除する。このとき、軌道輪11Aは、略シュー15に支持された高さにあるため、保持部25から一対のシュー15に受け渡される。その後、図示しない機構により、軌道輪11Aはバッキングプレート14に保持され、且つ、シュー15に支持された状態で加工が行われる。
また、加工位置WPに位置する旋回アーム21が、直線移動機構40によって加工位置近傍へ上昇(矢印C方向)すると、ストッパ36による調節ねじ29の押圧が解除されるので、クランプレバー28が引っ張りばね32の弾性力によって図中反時計方向に回動する。これによって、加工中には一対のシュー15によって保持部25内に略同心の状態、すなわち、非接触状態で挿入保持されていた軌道輪11Bが、クランプレバー28の他方の腕28bに押圧されて保持部25に保持される。
超仕上加工部10による1つの被加工物(軌道輪)11Aが供給され、加工完了品11Bとして排出されるまでの手順について図1及び図2を参照して説明する。先ず、給排位置SPに位置するクランプレバー28は、一方の腕28aがベルクランク33の一方の腕33aによって押圧されており、これにより他方の腕28bが一方の保持部25から離間している。
ここで、上側の保持部25に被加工物(軌道輪)11Aを挿入した後、シリンダ装置34のピストンロッド35をシリンダ中に引き込むと、ベルクランク33が回動してクランプレバー28の一方の腕28aの押圧を解除する。クランプレバー28は、引っ張りばね32の弾性力によって反時計方向に回動し、他方の腕28bが軌道輪11Aの外周面を押圧して保持部25に保持する。
なお、この被加工物11Aの供給と並行して、下側の保持部25の側では、先に挿入された被加工物の加工が行われている。
加工完了後、直線移動機構40により、旋回アーム21を上限点へ移動させ、次いで、駆動モータ22を作動させて旋回アーム21を180°間欠回転させる。これによって、一方の保持部25に保持された軌道輪11Aが給排位置SP近傍から加工位置WP近傍へ搬送される。なお、このとき、旋回アーム21の他方の保持部25には、加工完了品である軌道輪11Bが保持されており、同時に加工位置WP近傍から給排位置SP近傍へ旋回搬送される。
旋回アーム21の間欠回転中、軌道輪11A、11Bは、いずれもクランプレバー28の他方の腕28bが引っ張りばね32の弾性力によって当接するので、確実に保持されている。
そして、駆動モータ41を作動させ、直線移動機構40によって旋回アーム21を旋回アーム機構20と共に上限点から下限点へ直線移動させることにより、軌道輪11Aを加工位置WP近傍から加工位置WPへ直線移動(矢印B方向)させる。旋回アーム21の矢印B方向への移動に伴って、ストッパ36が調節ねじ29に当接し、クランプレバー28を引っ張りばね32の弾性力に抗して回動させるので、クランプレバー28の他方の腕28bが軌道輪11Aから離間する。
このように、旋回アーム21の180°間欠回転、及び直線移動機構40による直線移動によって、給排位置SPにおいて供給されて、一方の保持部25に保持された軌道輪11Aは、加工位置WPにおいて一対のシュー15に受け渡される。このとき、軌道輪11Aは、一対のシュー15で回動自在に支持され、保持部25内に非接触状態で位置しているので、支障なく砥石での超仕上げ加工が可能である。
一対のシュー15によって回動自在に支持された被加工物である軌道輪11Aは、スピンドル装置12によって回転され、砥石が押圧されて超仕上げ加工されて加工完成品である軌道輪11Bとなる。
超仕上げ加工が終了すると、再び直線移動機構40が作動して、旋回アーム21が下限点から上限点へ直線移動することにより、軌道輪11Bが加工位置WPから加工位置WP近傍(矢印C方向)へ直線移動する。これにより、ストッパ36によるクランプレバー28の押圧が解除されるのでクランプレバー28が反時計方向に回動し、軌道輪11Bがクランプレバー28の他方の腕28bに押圧されて確実に保持部25に保持される。
ここで再び、旋回アーム21を180°間欠回転させると、旋回アーム21の一方の保持部25に保持されている加工完了品である軌道輪11Bが、加工位置WP近傍から給排位置SP近傍へ搬送される。なお、このとき、他方の保持部25には、一方の保持部25に保持された加工完了品11Bが加工中に、上記と同様の手順で他方の保持部25に供給された次に加工される被加工物である軌道輪11Aが、同時に給排位置SP近傍から加工位置WP近傍へ搬送される。すなわち、軌道輪11Aと軌道輪11Bが交換される。
以後、同様の作動が繰り返し行われて、被加工物(軌道輪11A)が給排位置SPから加工位置WPへ搬送されて加工され、同時に加工完了品(軌道輪11B)が加工位置WPから給排位置SPへ搬送されて排出が行われる。
上記したように、本実施形態のワークチェンジャ13及び超仕上加工部10によれば、旋回アーム21を180°間欠回転させるだけで、被加工物11Aと加工完了品11Bとを、同時に搬送して短時間で交換することができ、アイドルタイムを短縮して加工効率が向上する。また、加工位置WPで加工が行われている間、同時に、給排位置SPで、先に加工を完了した加工完了品を排出及び次に加工を行う被加工物の供給を行うことができるので、さらなるアイドルタイム短縮につながる。また、被加工物11Aの変更に伴うセット替えは、保持部25の形状が異なる旋回アーム21に交換するだけで、容易、且つ迅速にセット替えすることが可能となる。
次に、被加工物の粗研削加工、及び仕上げ研削加工を連続して行う加工装置としての超仕上盤について、図3を参照して説明する。図3は超仕上盤による軌道輪の加工工程を示す説明図である。
図3に示すように、超仕上盤50は、図1及び図2で説明した超仕上加工部10と実質的に同一構造を有し、装着された砥石(粗研削用砥石、及び仕上げ研削用砥石)が異なる2台の超仕上加工部10A、10Bと、2台の超仕上加工部10A、10Bを連結するように配設されたワーク搬送装置60と、を備える。
第1の超仕上加工部10Aは、粗研削用砥石を備えて被加工物を粗加工する。また、第2の超仕上加工部10Bは、仕上げ研削用砥石を備え、第1の超仕上加工部10Aで粗加工された被加工物(半加工品)を仕上げ加工する。尚、2台の超仕上加工部10A、10Bの構成は、図1及び図2で既に説明済みであるので、説明を省略する。また、以後の説明においては、第1の超仕上加工部10Aによる粗加工前の被加工物を加工素材、第1の超仕上加工部10Aによって粗加工された被加工物を半加工品、第2の超仕上加工部10Bによって仕上げ加工された被加工物を加工完了品と言う。尚、超仕上盤50によって加工される被加工物は、玉軸受の軌道輪11である。
ワーク搬送装置60は、軌道輪11(加工素材11C、半加工品11D、及び加工完了品11E)を狭持する一対の把持腕61と、一対の把持腕61を退避位置RP及び作動位置HPに移動させるアクチュエータ62と、把持腕61及びアクチュエータ62を水平方向に移動させる水平移動機構63、とを備える。
水平移動機構63は、移動基台65、及びねじ軸66及びねじ軸66に螺合すると共に移動基台65に固定されるナット部材67からなるボールねじ機構68を備える。移動基台65は、ねじ軸66と平行に配設された一対のガイドレール69に摺動自在に嵌合し、ボールねじ機構68によって水平方向移動可能である。
ねじ軸66及び一対のガイドレール69は、2台の超仕上加工部10A、10Bの給排位置を繋ぐ直線と平行に配設されており、一対の把持腕61が、第1の超仕上加工部10Aの搬送方向前方の被加工物搬入位置IP、第1の超仕上加工部10Aの給排位置SP1、第2の超仕上加工部10Bの給排位置SP2、及び第2の超仕上加工部10Bの搬送方向後方の加工完了品搬出位置OPにアクセス可能に配設されている。
移動基台65上に配設されたアクチュエータ62は、アーム70を揺動させて、アーム70の先端に取り付けられた一対の把持腕61を退避位置RP及び作動位置HPに揺動させる。一対の把持腕61は、内蔵されるシリンダ(図示せず)で駆動されて、互いに接近または離間して軌道輪11(加工素材11C、半加工品11D、及び加工完了品11E)を把持し、またこの把持を解除する。
なお、水平移動機構63は、3本のねじ軸66をそれぞれモータで独立に駆動しているか、同期運転可能であれば、各移動基台65を1本のねじ軸66によって移動するようにしてもよい。第1の移動基台65が搬入位置IPから給排位置SP1への搬送を、第2の移動基台65が給排位置SP1から給排位置SP2への搬送を、第3の移動基台65が給排位置SP2から搬出位置OPへの搬送を、それぞれ受け持つ。
次に、超仕上50による軌道輪11の加工手順について説明する。尚、第1及び第2の超仕上加工部10A、10Bによる加工手順については、既に説明済みであるので、説明を省略または簡素化する。
ワーク搬送装置60は、第1の移動基台65を被加工物搬入位置IPに移動させた後、図示しない被加工物供給装置によって被加工物搬入位置IPに供給される加工素材11Cをアクチュエータ62及び内蔵のシリンダを用い、一対の把持腕61で狭持し、第1の超仕上加工部10Aの給排位置SP1に搬送して、旋回アーム21Aの一方の保持部25に保持させる。次いで、第1の超仕上加工部10Aによる加工が、上述の手順で行われる。
同様に、ワーク搬送装置60は、第2の移動基台65を第1の超仕上加工部10Aの給排位置SP1に移動させた後、アクチュエータ62及び内蔵のシリンダを用い、一対の把持腕61で、給排位置SP1にある半加工品11Dを狭持して第2の超仕上加工部10Bの給排位置SP2に搬送して、旋回アーム21Bの一方の保持部25に保持させる。次いで、第2の超仕上加工部10Bによる加工が上述の手順で行われる。
同様に、ワーク搬送装置60は、第3の移動基台65を第2の超仕上加工部10Bの給排位置SP2に移動させた後、アクチュエータ62及び内蔵のシリンダを用い、一対の把持腕61で、給排位置SP2にある加工完了品11Eを狭持し、加工完了品搬出位置OPに搬送して図示しない搬出装置に受け渡す。これら3台の移動基台65による搬送は、同時に並行して行うことができる。また、この間、超仕上加工部10A,10Bの他方の保持部25に対応する加工位置WP1,WP2では、別の軌道輪の加工が行われている。
以後、同様に、第1の超仕上加工部10A、第2の超仕上加工部10B、及びワーク搬送装置60が同期して作動して、軌道輪11が自動的に連続加工される。
上記したように、本実施形態の超仕上盤50によれば、軌道輪11を連続して自動的に加工すると共に、軌道輪11の加工と搬送を同時に行うことができ、アイドルタイムを削減してサイクルタイムを短縮し、効率的に加工することができる。
特に、3台の移動基台65による搬送を同時に並行して行うことができ、しかもこれらの作業は超仕上加工部10A,10Bによる加工と並行して行うことができるので、さらなるサイクルタイム短縮を可能とする。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上記の実施形態において、超仕上盤は、2台の超仕上加工部を備えたものとして説明したが、これに限定されず、3台以上の超仕上加工部を有するものであっても1台だけであってもよく、同様に構成することができる。
また、被加工物供給装置は前工程の加工装置とすることができ、更に、搬出装置は後工程の加工装置としてもよい。
さらに、加工ユニットとして超仕上加工部を、加工装置として超仕上盤とする場合を示したが、これに限らず、研削加工装置や切削加工装置などにも適用可能である。さらにまた、ワーク搬送装置としてボールねじ機構を用いているが、例えば、リニアモータを用いてもよく、その場合、搬入位置IPから搬出位置OPに渡る1つの固定子上に、3つの独立に移動可能な移動子を組合せるようにしてもよい。
また、被加工物も転がり軸受の軌道輪としたが、円筒状のものなら適用可能である。さらに、旋回アームの間欠回転は180°ずつ周方向の旋回でも、180°づつ反転させるようにしてもよい。
10 超仕上加工部
10A 第1の超仕上加工部
10B 第2の超仕上加工部
11 軌道輪(ワーク)
11A 軌道輪(被加工物)
11B 軌道輪(加工完了品)
11C 加工素材
11D 半加工品
11E 加工完了品
13 ワークチェンジャ
15 シュー(ワーク支持装置)
21、21A、21B 旋回アーム
25 保持部
28 クランプレバー
28b 他方の腕(腕部)
32 引っ張りばね
34 シリンダ装置
36 ストッパ
40 直線移動機構
50 超仕上盤
60 ワーク搬送装置
61 把持腕
62 アクチュエータ
63 水平移動機構
HP 作動位置
RP 退避位置
SP(SP1、SP2) 給排位置
WP(WP1、WP2) 加工位置

Claims (3)

  1. 軸受の軌道輪である被加工物及び加工完了品を給排位置と加工位置との間で交換搬送可能なワークチェンジャであって、
    中心軸が水平に配置された前記被加工物及び前記加工完了品をそれぞれ保持可能であり、前記被加工物及び前記加工完了品の外形より大きく且つ相似形状とされた略C字溝状の一対の保持部が両端部に設けられ、水平に配置された回転軸回りに180°づつ間欠回転することによって、一方の前記保持部に保持された前記被加工物を前記給排位置近傍から前記加工位置近傍へ搬送すると同時に、他方の前記保持部に保持された前記加工完了品を前記加工位置近傍から前記給排位置近傍へ搬送可能な板状の旋回アームと、
    モータによって前記旋回アームを前記加工位置から離間または接近する方向に移動させ、前記加工位置及び加工位置近傍において前記被加工物及び前記加工完了品を前記保持部とワーク支持装置との間で受け渡しする直線移動機構と、
    前記旋回アームの一対の保持部に臨むように揺動自在にそれぞれ取り付けられ、ばねの弾性力によって揺動して前記保持部に挿入された前記被加工物及び前記加工完了品に当接して保持可能な腕部をそれぞれ有する一対のクランプレバーと、
    前記給排位置に対応して配設され、前記クランプレバーを前記ばねの弾性力に抗して揺動させて前記被加工物及び前記加工完了品の前記クランプレバーによる保持を解除するシリンダ装置と、
    前記加工位置に対応して配設され、前記直線移動機構による前記旋回アームの前記加工位置への接近移動に伴って前記クランプレバーに当接し、前記ばねの弾性力に抗して揺動させて前記被加工物及び前記加工完了品の前記クランプレバーによる保持を解除するストッパと、
    を備え、
    前記旋回アームの間欠回転時には、前記旋回アームの前記保持部は、前記被加工物及び前記加工完了品を、前記クランプレバーによって保持可能であることを特徴とするワークチェンジャ。
  2. 請求項1に記載のワークチェンジャを備えることを特徴とする加工ユニット。
  3. 請求項1に記載のワークチェンジャをそれぞれ備える第1及び第2の加工ユニットと、
    互いに接近または離間して前記被加工物及び前記加工完了品を狭持する一対の把持腕、前記一対の把持腕を退避位置及び作動位置に移動させるアクチュエータ、及び前記一対の把持腕を前記アクチュエータと共に水平方向に移動させる水平移動機構、を有し、該各加工ユニットの給排位置にアクセス可能なワーク搬送装置と、を備え、
    前記被加工物及び前記加工完了品を前記一対の把持腕で狭持して前記旋回アームの前記保持部に搬送し、また前記保持部から搬出することを特徴とする加工装置。
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