JP5320751B2 - 画像出力装置、画像出力方法、プログラム - Google Patents
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Description
それに伴い、ハイビジョンパネルにデジタルスチルカメラなどで撮像された画像を表示させて楽しむという使用態様も広く行われている。
このような場合の従来の映像変換手法を図13,図14に示す。
図13(a)は、アスペクト比4:3の元の画像データである。この元画像データから、ハイビジョンパネルに出力する映像信号を生成する場合は、図13(b)のように、4:3の元画像を16:9の大きさに変倍し、さらに変倍された画像の左右に黒帯BBを付けるという手法がある。
また、図13(c)の元画像から図13(d)で示すように、4:3画像を16:9に水平方向に伸ばして変倍する変換方法もある。
さらに図14に示す手法も知られている。この場合、図14(a)の4:3の元の画像について、16:9の比率となる一部を切出し、これを拡大して、図14(c)のように16:9のパネルに出力する。
なお、この場合、図14(b)において斜線部として示す画像内容はパネル表示されないものとなる。つまり画像内容の一部が破棄されて表示される。
図13(b)の表示では、画像自体の変形や画像内容の一部破棄はないが、黒帯BBによって違和感を感じたり、ハイビジョンパネル全体が有効利用されないとうことがある。
図13(d)の表示では、黒帯による短所はないが、画像が横方向に変形してしまう。
図14(c)の場合は、ハイビジョンパネル全体を有効利用し、また画像の変形もないが、画像内容の一部が棄てられてしまう(表示されない)。
但し上述のように、各処理手法のそれぞれにおいて長短があるため、複数の手法をユーザが好みに応じて切り換えることができるようにするとよい。
例えばワイドズームモードをオン(入)/オフ(切)できるようにし、これによって図13(b)の処理と、図14の処理が切り換えられるようにするなどである。即ちワイドズームモードとした場合は、図14のように元画像からの画像の切出し及び拡大を行って16:9の画像信号としてハイビジョンパネル機器に供給することで、黒帯BBの無い画像表示を行うが、ワイドズームモードをオフとした場合は、図13(b)のように、変倍処理と黒帯付加処理を行って、黒帯BBを付加した表示を行うようにする。
ユーザに対して好適な画像出力を行うことができるようにすること、特にはハイビジョンパネル機器等での画像表示出力を行っている際に、常に画像内容の全体をユーザが確認できるようにすることを目的とする。
また、記録媒体から画像データを読み出す読出部をさらに備える。そして表示出力対象とする上記元画像データとは、上記読出部によって記録媒体から読み出された画像データである。
つまり、外部機器に出力する画像データと、本体の表示部側での表示に用いる画像データをそれぞれ別の画像変換処理により生成する。
また、特に本体の表示部側でハーフトーン表示などで、外部機器側では表示されない画像部分を提示することで、ユーザにとって外部機器での画像表示の状態がわかりやすいものとなる。
[1.デジタルスチルカメラの構成]
[2.画像出力のための構成及び動作]
[3.操作に応じた画像出力]
[4.実施の形態の効果及び変形例]
図1は、本実施の形態のデジタルスチルカメラ1と、このデジタルスチルカメラ1に関連する機器としてのハイビジョンパネル機器2、クレードル3、リモートコントローラ4、メモリカード6を示している。
デジタルスチルカメラ1には、例えばその本体において、液晶パネル、或いは有機EL(Electroluminescence)パネルなどを用いた表示部17が設けられている。この場合、この表示部17はアスペクト比4:3の画面構造であるとする。
またデジタルスチルカメラ1には、ユーザの各種操作のために各種の操作子18aが設けられている。
デジタルスチルカメラ1をクレードル3に載置すると、図示しないコネクタ端子構造により、デジタルスチルカメラ1の画像信号出力(例えばHDMI(High Definition Multimedia Interface)方式の画像出力、或いはコンポーネント画像信号出力等)がクレードル3及びケーブル5を介して、ハイビジョンパネル機器2に供給される状態となる。
この赤外線による操作コマンド信号を受信するために、クレードル3には赤外線受光部32が設けられている。赤外線受光部32で受光された赤外線変調信号は、電気信号に変換され、復調処理されて、クレードル3に載置されているデジタルスチルカメラ1に伝えられる。
リモートコントローラ4の操作キーとしては各種の操作キーが用意されているが、例えば拡大して示すように、ワイドズームモードの操作を行うためのワイドズームキー4aや、再生出力する画像の送りを指示する送りキー4bなどが設けられる。これらの操作に応じた表示動作については後述する。
デジタルスチルカメラ1は、コントローラ11、メモリ部12、記録再生部13、撮像部14、信号処理部15、表示制御部16、表示部17、操作部18、クレードル接続部19を有する。
このコントローラ11は内部のROM等に保持したプログラムに基づいて、各種演算処理や各部と制御信号等のやりとりを行い、各部に所要の動作を実行させる。
メモリ部12の不揮発性メモリ領域は、例えば撮像画像データの保存や各種設定状態の記憶などに用いられる。
撮像部14における撮像光学系とは、撮像レンズ、絞り、ズームレンズ、フォーカスレンズなどを備えて構成されるレンズ系である。またレンズ系に対してフォーカス動作やズーム動作を行わせるための駆動系等が備えられる。
また撮像部14における撮像素子部としては、撮像光学系で得られる撮像光を検出し、光電変換を行うことで撮像信号を生成する固体撮像素子アレイが設けられる。固体撮像素子アレイは、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサアレイや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサアレイとされる。
また撮像部14における撮像信号処理部では、固体撮像素子によって得られる信号に対するゲイン調整や波形整形を行うサンプルホールド/AGC(Automatic Gain Control)回路や、ビデオA/Dコンバータを備え、デジタルデータとしての撮像画像データを得る。また撮像画像データに対してホワイトバランス処理、輝度処理、色信号処理などを行う。
ユーザが撮像操作を行った際に、この撮像部14の撮像動作によって得られた画像データは、コントローラ11による制御に基づいて記録再生部13に装填されているメモリカード6に記録されたり、或いはメモリ部12における不揮発性メモリ領域に記録される。
またメモリカード6からの画像ファイルの読出を行う場合、メモリカード6からEXIF形式のファイルデータを読み出し、デコード処理を行って例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式などの画像データを出力する。
なお、記録再生部13は、フラッシュメモリを内蔵した可搬性のメディアであるメモリカード6に対応するものとして示しているが、例えば光ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリなどの記録媒体に対応する記録再生ドライブなどとされても良い。さらにはHDD(Hard Disk Drive)などとして構成されてもよい。
表示部17には、上述したように4:3の画面構造を持つ表示パネルと、該表示パネルを表示駆動する表示駆動部が設けられる。表示駆動部は、供給される画像データを表示パネルに表示させるための画素駆動回路で構成されている。画素駆動回路は表示パネルにおいてマトリクス状に配置されている各画素について、それぞれ所定の水平/垂直駆動タイミングで映像信号に基づく駆動信号を印加し、表示を実行させる。
表示制御部16は、コントローラ11の制御に基づいて、表示部17における画素駆動回路を駆動し所定の表示を実行させる。例えば撮像部14で撮像された画像のモニタ表示や、後述する画像出力の際の表示などを実行させる。
またリモートコントローラ4での操作と同様に、画像出力の際のワイドズームモード操作や画像送り操作などのための操作子も設けられる。
操作部18では、このような操作子から得られる操作情報をコントローラ11に供給する。コントローラ11は操作情報に対応した必要な演算処理や制御を行う。
なお、本体を用いた操作入力としては、例えば表示部17においてメニュー形式等の画面表示を実行させ、所定の操作子を用いてメニュー項目の選択・決定の操作を行うことによっても可能である。例えばこのようなGUI(Graphical User Interface)入力のための操作子も、操作部18に設けられる。ワイドズームモード操作などは、このGUI入力によるものとしてもよい。
即ちクレードル接続部19とカメラ接続部31には、デジタルスチルカメラ1がクレードル3に載置された際に、各種信号端子を電気的に接続する端子構造を備える。
後述するように、ハイビジョンパネル機器2に対して画像信号を供給する場合は、信号処理部15等の処理で形成された出力用の画像信号(アスペクト比16:9のハイビジョン画像信号)が、クレードル接続部19からクレードル3側に出力される。
クレードル3には、HDTV出力部33として、ハイビジョン信号出力用回路が設けられており、このHDTV出力部33の出力端子と、ハイビジョンパネル機器2側の入力端子との間にケーブル5が接続される。
このため、デジタルスチルカメラ1で生成されたハイビジョン画像信号は、クレードル接続部19、カメラ接続部31、HDTV出力部33を介して、ケーブル5によりハイビジョンパネル機器2に供給されることになる。
例えばデジタルスチルカメラ1に、HDTV出力部33と同様の例えばHDMI方式の画像出力回路を設け、その出力端子とハイビジョンパネル機器2の画像信号入力端子の間を所定のケーブルで接続して、デジタルスチルカメラ1からの画像信号出力をハイビジョンパネル機器2に供給するようにしてもよい。
本実施の形態のデジタルスチルカメラ1は、例えばメモリカード6に保存された画像データの出力動作として、ハイビジョンパネル機器2で表示させる際の動作に特徴を有する。
特に本例の場合、出力対象とする元の画像データから、ハイビジョンパネル機器2に出力する信号(説明上「ハイビジョン画像信号」という)を生成する。またデジタルスチルカメラ1の本体に設けられている表示部17で表示させる信号としての画像信号(説明上「本体パネル表示用画像信号」という)を生成する。
以下、このような画像出力動作について説明する。
まず、画像出力動作の実行時の動作のための構成を図3に示す。この図3は、画像出力時の処理の流れに沿って、上記図2の各部の処理機能をブロック化して示したものである。
このメモリカード6に保存された画像ファイルの内容(JPEG方式で圧縮された画像データや、該画像データを含むEXIF形式において付加されている付加データ)は、記録再生部13によって読み出される。
EXIFデータ記憶領域41は、メモリカード6から読み出したEXIFデータ(画像に付加された各種属性情報としての付加データ)を保存する領域である。
JPEGデータ記憶領域42は、メモリカード6から読み出したJPEG方式の画像データを保存する領域である。
YCデータ記憶領域43は、JPEG方式の画像データとしての符号化データの復号結果(Y/Cフォーマット)を保存する領域である。
第1ビデオバッファ44は、ハイビジョン画像信号の生成用バッファー領域である。
第2ビデオバッファ45は、本体パネル表示用画像信号の生成用バッファー領域である。
なお、これら各記憶領域は、必ずしもメモリ部12内で固定的な領域とされる必要はない。
JPEGコーデック部51は、JPEG符号化及び復号用の演算ブロックである。
レゾリューションコンバータ52は、画角と解像率変換用の演算ブロックである。
第1ビデオエンコーダ53は、Y/Cフォーマット画像データから、ハイビジョンパネル機器2に出力するハイビジョン画像信号を生成するエンコード処理ブロックである。
第2ビデオエンコーダ53は、Y/Cフォーマット画像データから表示部17で出力する本体パネル表示用画像信号を生成するエンコード処理ブロックである。
ワイドズームコントロール部21は、ワイドズームモードに応じた画像変換制御用プログラム及び該プログラムに基づく演算処理機能を示している。
EXIFアナライザ22は、EXIF情報分析用プログラム及び該プログラムに基づく演算処理機能を示している。
入力処理部23は、各種設定用プログラム及び該プログラムに基づく演算処理機能を示し、この場合は、特にユーザによるワイドズームモード操作の情報を、ワイドズームコントロール部21に伝達する機能として示している。
またクレードル3についても図2と同様であるが、カメラ接続部31(及びクレードル接続部19)については図示を省略している。
第1の画像データ出力処理部:第1ビデオバッファ44及び第1ビデオエンコーダ53
表示部:表示制御部16及び表示部17
第2の画像データ出力処理部:第2ビデオバッファ45及び第2ビデオエンコーダ54
画像変換処理部:ワイドズームコントロール部21及びレゾリューションコンバータ52
読出部:記録再生部13
なお、図4の各ステップに対応する図3の動作部分をS1〜S9で示す。
この場合、コントローラ11の制御に基づき、記録再生部13においてメモリカード6からの読出動作が行われ、出力対象とした画像ファイルにおけるEXIFデータが読み出される。このEXIFデータはメモリ部12のEXIFデータ記憶領域41に読み込まれる(S1)。
この際、例えば対応できない形式のファイルであったり、デジタルスチルカメラ1の再生能力を超えたサイズの画像データであるなどで再生不能と判断した場合は、ステップF110に進み、再生出力不能としての警告処理を行う。例えばコントローラ11は表示部17やハイビジョンパネル機器2においてユーザに対して再生不能の警告表示等を実行させる。
まず第1ビデオバッファ44に記憶されたハイビジョン画像に変換された画像データについては、第1ビデオエンコーダ53において出力用のエンコード処理が施され(S8)、ハイビジョン画像信号として、クレードル3のHDTV出力部33からハイビジョンパネル機器2に出力されて表示される。
また第2ビデオバッファ45に記憶された本体パネル表示用画像に変換された画像データについては、第2ビデオエンコーダ53において出力用のエンコード処理が施され(S9)、本体パネル表示用画像信号として、表示制御部16に供給され、表示部17で表示出力される。
ここで、上記ステップF105,F106の処理、即ち元の画像データからの画像変換処理により、ハイビジョン画像信号及び本体パネル表示用画像信号としての状態の画像信号を生成する処理について図5を参照して説明する。
まずステップF151で、ワイドズームコントロール部21は、ワイドズームモードが「入」か否かを確認する。ワイドズームモード設定は、ユーザがリモートコントローラ4の操作又は本体の操作キー18aを用いたGUI操作等でモード操作を行うことに応じて「入」「切」が設定される。即ち、ユーザ操作に応じて入力処理部23がワードズームモード設定を行うわけであるが、ステップF151では、ワイドズームコントロール部21が現時点でワイドズームモードが「入」であるかを否かを確認する。
そしてステップF155に進み、これらの処理を施した画像データをハイビジョン画像信号として第1ビデオバッファ44にバッファリングする。
回転角度が90度又180度であったら、ステップF153に進み、16:9のハイビジョン画像信号の生成のためワイドズーム画像変換処理を行う。この場合、YCデータ記憶領域43から読み出した元画像データのアスペクト比と、ハイビジョン画像信号としてのアスペクト比16:9との関係に応じて切出し処理や変倍処理などを行う。
そしてステップF155に進み、これらの処理を施した画像データをハイビジョン画像信号として第1ビデオバッファ44にバッファリングする。
まずステップF161では、ハイビジョン画像信号の画像変換処理の際に、画像の切出し処理を行ったか否かを確認する。
上記ステップF153でのワイドズーム画像変換において切出し処理を行ったのであれば、ステップF162に進み、切出し処理を行っていなければステップF163に進む。
ワイドズームコントロール部21による処理は、ステップF163に進んだ場合(つまりハイビジョン画像信号については非ワイドズーム画像変換が行われていた場合)は、通常に4:3の本体パネル表示用画像信号を得るための画像変換処理を行う。この場合、YCデータ記憶領域43から読み出した元画像データのアスペクト比と、本体パネル表示用画像信号としてのアスペクト比4:3との関係に応じて変倍処理や必要に応じた黒帯付加処理などを行う。
そしてステップF164に進み、これらの処理を施した画像データを本体パネル表示用画像信号として第2ビデオバッファ45にバッファリングする。
そしてステップF164に進み、これらの処理を施した画像データを本体パネル表示用画像信号として第2ビデオバッファ45にバッファリングする。
なお、以下の説明において用いる「本体パネル幅」「本体パネル高さ」「HD幅」「HD高さ」「元画像幅」「元画像高さ」の意味は、次のとおりである。
本体パネル幅PW:デジタルスチルカメラ本体パネルの幅(Panel Width)
本体パネル高さPH:デジタルスチルカメラ本体パネルの高さ(Panel Height)
ハイビジョン信号幅HW:ハイビジョン画像信号の幅(HDTV Width)
ハイビジョン信号高さHH:ハイビジョン画像信号の高さ(HDTV Height)
元画像幅SW:元画像データの幅(Source Width)
元画像高さSH:元画像データの高さ(Source Height)
「ワイドズーム」が切の場合、図6(a)の元画像データから図6(b)のハイビジョン画像信号を生成する。
この場合、元画像幅SWをハイビジョン信号幅HWの75%、元画像高さSHをハイビジョン信号高さHHに変倍し、左右に幅がハイビジョン信号幅HWの12.5%、高さがハイビジョン信号高さHHの大きさの黒帯BBを付けでハイビジョン画像信号を生成する。
これによってハイビジョンパネル機器2では、図6(c)のような黒帯BB付きの画像表示が行われる。
この場合、元画像の上下中央、元画像高さSHの75%の部分を切出し、そして、切出された部分の幅をハイビジョン信号幅HWに、高さをハイビジョン信号高さHHに変倍してハイビジョン出力信号を生成する。
これによってハイビジョンパネル機器2では、図6(e)のようなワイドズームとしての画像表示が行われる。
従って、「ワイドズーム」が切の場合、表示部17では図6(g)のような表示が行われ、「ワイドズーム」が入の場合、表示部17では図6(h)のように、画面の上下の一部がハーフトーンHTとしての画像とされた表示が行われる。
「ワイドズーム」が切の場合、図7(a)の元画像データから図7(b)のハイビジョン画像信号を生成する。
この場合、元画像幅SWをハイビジョン信号幅HWの84.38%、元画像高さSHをハイビジョン信号高さHHに変倍し、左右に幅がハイビジョン信号幅HWの7.81%、高さがハイビジョン信号高さHHの大きさの黒帯BBを付けでハイビジョン画像信号を生成する。
これによってハイビジョンパネル機器2では、図7(c)のような黒帯BB付きの画像表示が行われる。
この場合、元画像の上下中央、元画像高さSHの84.38%の部分を切出し、そして、切出された部分の幅をハイビジョン信号幅HWに、高さをハイビジョン信号高さHHに変倍してハイビジョン出力信号を生成する。
これによってハイビジョンパネル機器2では、図7(e)のようなワイドズームとしての画像表示が行われる。
従って、「ワイドズーム」が切の場合、表示部17では図7(g)のような黒帯BB付きの表示が行われ、「ワイドズーム」が入の場合、表示部17では図7(h)のように、画面の上下の一部が黒帯BB及びハーフトーンHTとしての画像とされた表示が行われる。
「ワイドズーム」が切の場合、図8(a)の元画像データから図8(b)のハイビジョン画像信号を生成する。
この場合、元画像幅SWをハイビジョン信号幅HWに、元画像高さSHをハイビジョン信号高さHHに変倍してハイビジョン出力信号を生成する。
これによってハイビジョンパネル機器2では、図8(c)のような画像表示が行われる。
この場合、元画像幅SWをハイビジョン信号幅HWに、元画像高さSHをハイビジョン信号高さHHに変倍してハイビジョン出力信号を生成する。
これによってハイビジョンパネル機器2では、図8(e)のような画像表示が行われる。この場合は、ワイドズームモードによる表示の変化は発生しない。
この場合、「ワイドズーム」が入であっても、ハイビジョン画像信号の変換処理の際に切出し処理は行われていないため、ハーフトーン処理は行われない。
従って、「ワイドズーム」が切の場合、表示部17では図8(g)のような黒帯BB付きの表示が行われ、「ワイドズーム」が入の場合も、表示部17では図8(h)のように、同様に画面の上下の一部が黒帯BBとされた表示が行われる。
この場合「ワイドズーム」が入、切に関わらず、元画像幅SWを(SW×HH/SH)に、元画像高さSHをハイビジョン信号高さHHに変倍し、左右に幅が(HW−(SW×HH/SH))/2、高さがハイビジョン信号高さHHの大きさの黒帯BBを付けて図9(b)のハイビジョン出力信号を生成する。
ハイビジョンパネル機器2では、図9(c)のような左右に黒帯BBが付加された画像表示が行われる。この場合もワイドズームモードによる表示の変化は発生しない。
表示部17では、「ワイドズーム」が入、切に関わらず、図9(e)のような左右に黒帯BBが付加された画像表示が行われる。
なお、アスペクト比が3:4の場合で図示したが、元画像がこれ以外の4:3より小さいアスペクト比の場合、画像の上下左右に適切な大きさの黒帯を付けることよりアスペクト比が4:3の画像を生成して、その結果得られる画像をアスペクト比が4:3の画像と見なして処理すればよい。
ここで、ハイビジョンパネル機器2においては、ユーザの操作に応じて、非ワイドズーム表示やワイドズーム表示が行われる。一方、表示部17では、常に元画像の画像内容を全て含む表示が行われることになる。
特にハイビジョンパネル機器2側でのワイドズーム表示の際に、元画像のうちで表示されていない部分(変換処理で棄てられた部分)については、表示部17においてハーフトーン表示とされてユーザに認識される。
ところで既に述べているように、ユーザはリモートコントローラ4を用いた操作によりワイドズームモードを切り換えることができる。
例えば上述のように画像表示を行っている際に、ワイドズームモードをオン/オフすることも可能である。その場合の処理について説明する。
図10はコントローラ11が、特に図3に示した入力処理部23及びワイドズームコントロール部21としてのプログラムに応じて実行する処理を示している。
例えばユーザがリモートコントローラ4のワイドズームキー4aを操作し、その操作コマンド情報が入力された場合、入力処理部23は、ワイドズーム操作検知として、処理をステップF201からF202に進める。
まずこの場合、現在再生モードであるか否かを確認する。再生モードとは、上述の処理で画像の表示出力を行っている状態のことである。
入力処理部23は、現在再生モードでなければ、ステップF203に進んで操作を無効とする。
まずワイドズームコントロール部21は、現在表示出力している画像の回転角度が0度或いは180度であるか否かを確認する。
上述のように、回転角度が90度又は270度であって縦長の画像を出力しているのであれば、ワイドズームモードが「入」であってもワイドズーム処理は行わない。そのため回転角度が0度或いは180度でなければ、ステップF205でコーション処理を行う。例えば現在の画像ではワイドズームは実行できない旨のメッセージ表示を行う。メッセージ表示画像は、ハイビジョン画像信号に重畳させてもよいし、本体パネル表示用画像信号に重畳させても良い。
そしてワイドズームモードが「入」であれば、ステップF207に進んでワイドズームモードを「切」に切り換える。
また現在ワイドズームモードが「切」であれば、ステップF208に進んでワイドズームモードを「入」に切り換える。
そしてステップF209で、切り換えたワイドズームモード設定を保存する。
その後、ステップF210で、ワイドズームモードの切換に応じて画像描画をやり直す。即ち、それまでワイドズームモード「切」の状態で画像出力を行っていたのであれば、ワイドズームモード「入」の状態での画像変換処理を行って、ハイビジョン画像信号及び本体パネル表示用画像信号を出力する。
また、それまでワイドズームモード「入」の状態で画像出力を行っていたのであれば、ワイドズームモード「切」の状態での画像変換処理を行って、ハイビジョン画像信号及び本体パネル表示用画像信号を出力する。
例えばユーザは、メモリカード6に保存した画像を、ハイビジョンパネル機器2により見ることができるが、その際、ワイドズーム操作(リモートコントローラ4のワイドズームキー4aの押圧)によって、ワイドズームモードを切り換えたり、送り操作(リモートコントローラ4の送りキー4bの押圧)によって、順次画像を見ていくことができる。
まず、ある時点に、図11(a)(b)のように元画像G1についての表示を、表示部17とハイビジョンパネル機器2のそれぞれにおいて行っているとする。元画像G1のアスペクト比は4:3であったとする。
このとき、ワイドズームモードは「切」とされているとすると、ハイビジョンパネル機器2側では図1(b)のように黒帯BBが付加された表示となる。
すると、上記図10の処理により、ワイドズーム設定が「入」とされるとともに、元画像G1についての画像変換処理がやり直され、ワイドズーム状態のハイビジョン画像信号が出力されるため、図11(d)のようにハイビジョンパネル機器2での表示はワイドズーム状態となる。
また、このアスペクト比4:3の元画像G1をワイドズームモードでの画像変換処理を行う際には、図6(d)で説明したように切出し処理が行われている。それに応じて本体パネル表示用画像信号の画像変換処理の際には、切出し処理で棄てられた部分についてハーフトーン処理が行われる。このため表示部17での表示状態は図11(c)のようになる。
この場合、次の画像G2を出力対象として、図4,図5の処理が行われることになる。ここで、今回の元画像G2はアスペクト比が3:4(=4:3画像の90度回転画像となる縦型の画像)であったとする。
この時点では、ワイドズームモードは「入」であるが、90度回転画像であることからハイビジョン画像信号についてのワイドズーム処理は行われない。つまり図9の画像変換処理が行われ、結果として表示部17及びハイビジョンパネル機器2において図11(e)(f)に示すような表示が実行される。
この場合、次の画像G3を出力対象として、図4,図5の処理が行われることになる。今回の元画像G3はアスペクト比が4:3であったとする。
この時点でワイドズームモードは「入」であるため、ハイビジョン画像信号についてはワイドズーム変換処理が行われる。つまり図6(d)の切出し処理を伴う画像変換処理が行われる。また、それに応じて本体パネル表示用画像信号の画像変換処理の際には、切出し処理で棄てられた部分についてハーフトーン処理が行われる。結果として表示部17及びハイビジョンパネル機器2において図11(g)(h)に示すような表示が実行される。
すると、上記図10の処理により、ワイドズーム設定が「切」とされるとともに、元画像G3についての画像変換処理がやり直され、非ワイドズーム状態のハイビジョン画像信号が出力されるため、図11(j)のようにハイビジョンパネル機器2での表示は黒帯BB付きの画像表示状態となる。またこのハイビジョン画像信号では切出し処理が行われていないため、表示部17では図11(i)のようにハーフトーン表示のない通常の表示状態となる。
まず最初に図11(a)(b)の表示状態とされた際に、ユーザが黒帯BBに違和感を感じたとすれば、時点t1としてのワイドズーム操作により図11(c)(d)とすればよい。
また時点t2で画像送り操作を行った際に、次の画像が縦型の画像(90度又は270度回転画像)であった場合についてはワイドズーム表示されない。もし縦型の画像に対してワイドズーム表示を行おうとすると、例えば切出し処理によって棄てられる画像範囲が極端に広くなったり、また切り出した部分の拡大率を上げなければならないことで画像が粗くなるなど、あまり良好な画像とならない。本例の場合、90度又は270度回転画像の場合は、ワイドズームモードが「入」であっても、ワイドズーム表示は行われないため、ユーザにわざわざワイドズームモード操作を要求することなく好適な画像表示を行うことができる。
また時点t3で画像送りを行うと、ワイドズームモードは「入」であるため、図11(h)のようにワイドズーム表示が行われる。この際、ユーザは図11(g)のように表示部17での画像表示により、図11(h)のワイドズーム表示において表示されていない部分(切出し処理で棄てられた部分)の画像内容を同時に確認できる。
もし、その表示されていない部分もハイビジョンパネル機器2側で見たいのであれば、ワイドズーム操作によってワイドズームモードを「切」とし、図11(j)の表示を実行させればよい。
例えばこのように、各画像データのアスペクト比や回転角度と、ユーザの意向に応じて快適な画像再生表示を行うことができる。
本実施の形態によれば、画像データの表示出力の際に、ハイビジョンパネル機器2での表示を楽しみながら、デジタルスチルカメラ1本体の表示部17側では、常に元画像データの画像内容全体を確認できるようになり、ユーザにとって好適な画像出力を実現できる。
また、特に本体の表示部17側ではハーフトーン表示などで、ハイビジョンパネル機器2側で表示されない画像部分を提示することで、ユーザにとってハイビジョンパネル機器2での画像表示の状態がわかりやすいものとなる。もちろん元画像の全体がどのような画像であったかもユーザは容易に確認できる。
また本例の場合においてハイビジョン画像信号の生成の際には、生成された4:3信号から16:9部分を切出のではなく、ハイビジョン信号解像率より大きい元画像をハイビジョン信号本来のサイズ(例えば1920×1080)に縮小して信号を生成するため、出力信号の画質がよいという利点もある。
また、縦画像(アスペクト比が4:3より小さい画像)を再生する際には、ワイドズーム機能を自動的に無効させることで、ユーザに違和感を与えないこととすることができる。
またリモートコントローラ4の遠隔操作によってワイドズーム機能の入/切を切り替えることが出来るため、デジタルスチルカメラ1やハイビジョンパネル機器2から離れた場所で表示画像を鑑賞する場合の操作性に好適である。
そして以上のことから、上記図11でも述べた点と合わせて、ユーザに快適な画像鑑賞を提供できる。
まず使用態様としてはクレードル3を用いず、デジタルスチルカメラ1を直接ハイビジョンパネル機器2等の表示装置に接続するようにしてもよい。
また、本体側の表示部17において、ハイビジョンパネル機器2で表示されていない画面部分をハーフトーン表示することとしたが、切り出し処理によって棄てられた画像内容部分を提示するための表示態様としては、ハーフトーンに限られない。
例えばその部分を、ハーフトーンにするのではなく、色合いを変える、モノクロにする、その部分を枠で囲うなど、表示態様は非常に多様に考えられる。
また、必ずしも切り出し処理によって棄てられた画像内容部分が明らかとなる提示を行わなくてもよい。つまり画像内容の全てを通常に表示するのみでもよい。
例えば図12(a)(b)は、デジタルスチルカメラ1の画像加工機能を用いて画像加工を行う場合に、表示部17では、元画像及び加工用のツールボタン、パラメータなどを表示させ、ハイビジョンパネル機器2側では、その加工処理による画像を表示させる場合を示している。
また、図12(c)(d)は、デジタルスチルカメラ1のスライドショウ機能によってスライドショウ(自動的な順次画像再生)を行っている際に、ハイビジョンパネル機器2側では、スライドショウとしての画像を順次出力するが、表示部17では、現在ハイビジョンパネル機器2で出力されている画像と、その前後の順番の画像を、サムネイル画像等で表示させている例である。
例えばこれらのように、2系統の画像出力処理を有効利用することも考えられる。
Claims (5)
- 外部機器に対しての第1のアスペクト比の画像データを出力するためのデータ処理を行う第1の画像データ出力処理部と、
機器本体に設けられ第2のアスペクト比の表示パネルを備える表示部と、
上記表示部に対しての第2のアスペクト比の画像データを出力するためのデータ処理を行う第2の画像データ出力処理部と、
表示出力対象とする元画像データのアスペクト比と、上記第1のアスペクト比との関係に応じた画像変換処理を行って上記第1のアスペクト比の画像データを生成し、上記第1の画像データ出力処理部に供給すると共に、上記元画像データのアスペクト比と、上記第2のアスペクト比との関係に応じ、かつ上記元画像データの画像内容の全てを含むようにする画像変換処理を行い、上記元画像データの画像内容の全てを含んだ状態で上記第2のアスペクト比となる画像データを生成して上記第2の画像データ出力処理部に供給する画像変換処理部とを備え、
上記画像変換処理部は、
上記第1のアスペクト比の画像データの生成のための画像変換処理において元画像データの画像内容の一部の切り出し処理を行う場合には、
上記第2のアスペクト比の画像データを生成する画像変換処理では、上記第2のアスペクト比の画像データとして、上記第1のアスペクト比の画像データにおいて上記切り出し処理によって棄てられた画像内容部分を提示する画像データを生成し、
操作入力に応じてワイドズームモードが設定されるとともに、
上記画像変換処理部は、ワイドズームモードとされている際の画像変換処理として、元画像のアスペクト比と上記第1のアスペクト比との関係に応じて、上記切り出し処理を実行し、
ワイドズームモードとされている際には、上記元画像データの回転情報を確認し、画像の回転角度が所定の角度の場合に、元画像のアスペクト比と上記第1のアスペクト比との関係に応じて、上記切り出し処理を実行する画像出力装置。 - 上記棄てられた画像内容部分を提示する画像データとは、上記棄てられた画像内容部分をハーフトーン表示する画像データである請求項1に記載の画像出力装置。
- 記録媒体から画像データを読み出す読出部をさらに備え、
表示出力対象とする上記元画像データとは、上記読出部によって記録媒体から読み出された画像データである請求項1に記載の画像出力装置。 - 外部機器に対しての第1のアスペクト比の画像データを出力するとともに、表示部に対しての第2のアスペクト比の画像データを出力する画像出力装置の画像出力方法として、
表示出力対象とする元画像データのアスペクト比と、上記第1のアスペクト比との関係に応じた画像変換処理を行って上記第1のアスペクト比の画像データを生成し、出力するステップと、
上記元画像データのアスペクト比と、上記第2のアスペクト比との関係に応じ、かつ上記元画像データの画像内容の全てを含むようにする画像変換処理を行い、上記元画像データの画像内容の全てを含んだ状態で上記第2のアスペクト比となる画像データを生成して出力するステップと、
上記第1のアスペクト比の画像データの生成のための画像変換処理において元画像データの画像内容の一部の切り出し処理を行う場合には、上記第2のアスペクト比の画像データを生成する画像変換処理では、上記第2のアスペクト比の画像データとして、上記第1のアスペクト比の画像データにおいて上記切り出し処理によって棄てられた画像内容部分を提示する画像データを生成して出力するステップと、
操作入力に応じてワイドズームモードが設定されるとともに、上記画像変換処理部は、ワイドズームモードとされている際の画像変換処理として、元画像のアスペクト比と上記第1のアスペクト比との関係に応じて、上記切り出し処理を実行して出力するステップと、
ワイドズームモードとされている際には、上記元画像データの回転情報を確認し、画像の回転角度が所定の角度の場合に、元画像のアスペクト比と上記第1のアスペクト比との関係に応じて、上記切り出し処理を実行して出力するステップと、
を備える画像出力方法。 - 外部機器に対しての第1のアスペクト比の画像データを出力するとともに、表示部に対しての第2のアスペクト比の画像データを出力する画像出力装置の動作を制御するプログラムとして、
表示出力対象とする元画像データのアスペクト比と、上記第1のアスペクト比との関係に応じた画像変換処理を行って上記第1のアスペクト比の画像データを生成し、出力する処理の制御ステップと、
上記元画像データのアスペクト比と、上記第2のアスペクト比との関係に応じ、かつ上記元画像データの画像内容の全てを含むようにする画像変換処理を行い、上記元画像データの画像内容の全てを含んだ状態で上記第2のアスペクト比となる画像データを生成して出力する処理の制御ステップと、
上記第1のアスペクト比の画像データの生成のための画像変換処理において元画像データの画像内容の一部の切り出し処理を行う場合には、上記第2のアスペクト比の画像データを生成する画像変換処理では、上記第2のアスペクト比の画像データとして、上記第1のアスペクト比の画像データにおいて上記切り出し処理によって棄てられた画像内容部分を提示する画像データを生成して出力する処理の制御ステップと、
操作入力に応じてワイドズームモードが設定されるとともに、上記画像変換処理部は、ワイドズームモードとされている際の画像変換処理として、元画像のアスペクト比と上記第1のアスペクト比との関係に応じて、上記切り出し処理を実行して出力する処理の制御ステップと、
ワイドズームモードとされている際には、上記元画像データの回転情報を確認し、画像の回転角度が所定の角度の場合に、元画像のアスペクト比と上記第1のアスペクト比との関係に応じて、上記切り出し処理を実行して出力する処理の制御ステップと、
を画像出力装置の制御部に実行させるプログラム。
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