JP5318733B2 - 熱伝導性グリース - Google Patents

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Description

本発明は、高い熱伝導率を有する熱伝導性グリースに関し、グリースからの蒸発分を低減した低蒸発型熱伝導性グリースに関する。
電子機器に使用されている半導体部品の中には、コンピューターのCPU、ペルチェ素子、インバーター等の電源制御用パワー半導体など使用中に発熱をともなう部品がある。これらの半導体部品を熱から保護し、正常に機能させるためには、発生した熱をヒートスプレッダーやヒートシンク等の放熱部品へ伝導させ放熱する方法がある。熱伝導性グリースや熱伝導性シートなどのサーマルインターフェースマテリアル(以下、TIMと略す。)は、これら半導体部品と放熱部品の間に塗布または接着させ、半導体部品の熱を放熱部品に効率よく伝導させるために用いられる。
一般的に熱伝導性グリースは、熱伝導性シートなど他のTIMに比べて、薄膜化による接触熱抵抗の低減効果が大きいことと、不定型材料であることから立体的な形状の伝熱に対応できるため、発熱量が大きい場合や、部品の微小な隙間を埋める必要がある場合には、TIMとして熱伝導性グリースが使用されるケースが多くなってきている。
熱伝導性グリースは、液状炭化水素やシリコーン油やフッ素油等の基油に、酸化亜鉛や酸化アルミニウムなどの金属酸化物、窒化ホウ素や窒化ケイ素や窒化アルミニウムなどの無機窒化物、あるいはアルミニウムや銅などの金属粉末等の熱伝導率の高い充填剤が多量に分散されたグリース状組成物である。このような熱伝導性グリースとしては、例えば、増ちょう剤を含有する潤滑油に熱伝導性充填剤を配合したもの(例えば、特許文献1参照。)、炭化水素油やフッ素油などの基油に特定の熱伝導性無機充填剤を配合したもの(例えば、特許文献2参照。)、特定のオルガノシランで表面処理された窒化アルミニウムをシリコーン油等の基油に配合したもの(例えば、特許文献3参照。)、炭化水素油やエステルなどに特定の界面活性剤や表面改質剤を配合したもの(例えば、特許文献4〜6参照。)、等が開示されている。
ところで、近年、LEDを使用した照明やディスプレイやプロジェクター、またLDを使用した光ピックアップなど、光学電子機器においても高出力化やユニットの小型化などに伴い、発熱密度と発熱量が増大してきている。そのため、そこで用いられる素子の発熱を熱伝導により効率よく放熱させる必要が生じており、接触熱抵抗を低減するTIMの役割が高まっている。そのような中、こうした光学系電子機器においてもTIMとして熱伝導性グリースが選定されるケースが増加している。
しかしながら、こうした光学電子機器では、光を透過するレンズやカバーなどの部品が半導体素子の近傍に存在することがあるため、TIMとして熱伝導性グリースを使用する場合には、レンズやカバー等の光を透過する部品への影響を考慮し、熱伝導性グリースからの蒸発分を抑制する必要がある。例えば、シリコーン系の熱伝導性グリースでは、これに含まれる低分子シロキサンや接着剤の残留有機溶剤などが常温でも揮発しレンズ等へ影響する可能性がある。一方、炭化水素油やエステル油を基油とした非シリコーン系の熱伝導性グリースでは、以上のようなシリコーン系特有の問題点はないが、100℃を超えるような高温下で、蒸発量がシリコーングリースと比較して多い傾向にある。
そのため、非シリコーン系の熱伝導性グリースを光学電子機器において接触熱抵抗を低減するために使用する場合には、光を透過する部品への影響が少ないこと、すなわちより一層グリースからの蒸発成分を低減することが求められている。しかし、蒸発分を低減するために蒸発性の低い基油などを用いた場合には、ちょう度が低くなってしまう場合がある等、熱伝導性グリースの基本性能が低下する場合がある。
特開平3−106996号公報 特許第2938428号公報 特許第2930298号公報 特開2002−201483号公報 特開2006−210437号公報 特開2007−70492号公報
上記状況に鑑み、本発明の目的は、光学部品へ影響する可能性のある蒸発分を低減し、かつ熱伝導性グリースとしての基本性能である高い熱伝導率と高いちょう度も併せ持つ、非シリコーン系熱伝導性グリースを提供することにある。
そこで、本発明者らは、上記課題を達成するために鋭意検討した結果、特定の基油と特定の酸化防止剤を特定量配合することで、高い熱伝導率と高いちょう度を持ちながら、蒸発量を低減させることができることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は、(A)一般式(1)で表わされるフェニルエーテル系基油を2質量%〜20質量%、(B)一般式(2)で表わされるフェノール系酸化防止剤から選ばれる少なくとも1種を0.005質量%〜2質量%、(C)表面改質剤を0.005質量%〜5質量%、及び、(D)無機粉末充填剤を80質量%〜97質量%の割合で含有することを特徴とする熱伝導性グリースを提供するものである。
Figure 0005318733
(式中、xは1〜4であり、yは0〜1であり、R1及びR2は水素原子または炭素数1〜36のアルキル基である。)
Figure 0005318733
(式中、nは2〜8であり、R3及びR4は炭素数1〜8の一価の炭化水素基であり、R5は炭素数1〜18の二価の炭化水素基であり、R6は炭素数1〜32のn価の炭化水素基である。)
また、本発明は、上記熱伝導グリースにおいて、(A)成分のフェニルエーテル系基油として、一般式(1)においてx+y=1のフェニルエーテル系基油と、x+y=2〜5のフェニルエーテル系基油を質量比が1:20〜20:1の割合で含有する熱伝導性グリースを提供するものである。
さらに、本発明は、上記熱伝導グリースにおいて、(E)エステル系基油を熱伝導性グリースの全量に対して0.5質量%〜10質量%の割合で含有する熱伝導性グリースを提供するものである。
本発明の熱伝導性グリースは、特定の基油と特定の酸化防止剤を特定量配合することにより優れた低蒸発性を実現している。本発明の熱伝導性グリースを使用することで、高熱を発する電子部品の放熱性を向上でき、特に蒸発分による光透過への影響が懸念される光学電子機器の放熱材料として好適である。
(1)フェニルエーテル系基油
本発明に用いられる(A)成分のフェニルエーテル系基油は、一般式(1)で表わされるフェニルエーテル系基油である。
Figure 0005318733
一般式(1)において、xは1〜4であり、yは0〜1であり、R1及びR2は水素原子または炭素数1〜36のアルキル基であり、直鎖でも分岐していても良く、またR1とR2は同一でも異なっていても良い。炭素数が36よりも大きいと一般式(1)のフェニルエーテル基油の粘度が高くなりすぎ、熱伝導性グリースのちょう度が低くなり塗布性が損なわれる可能性がある。より高いちょう度の熱伝導性グリースを得るためには、炭素数は30以下であることが好ましく、22以下であることがより好ましい。一方、R1とR2は炭素数が1のアルキル基であってもよいが、R1とR2のアルキル基の炭素数は大きい方が一般式(1)のフェニルエーテル基油の粘度指数は高くなる傾向にあり、熱伝導性グリースを広い温度領域で使用可能としやすいため、炭素数は5以上であることが好ましく、8以上であることがより好ましい。
一般式(1)の「x+y」の値が小さいものほど粘度が低く、粘度指数が高く、また低温流動性に優れるため、ちょう度が高く、広い温度領域で使用可能なグリースを調製できる利点がある。一方、一般式(1)の「x+y」の値が大きいものほどより酸化安定性が高く、蒸気圧も低いため、より一層蒸発量を低減したグリースを調整できる利点がある。
以上のような特性があることから、一般式(1)としては、「x+y=2〜3」のフェニルエーテル系基油を単独で使用するか、「x+y=1」のものと「x+y=2〜5」のものを混合して使用することが好ましく、「x+y=1」のフェニルエーテル系基油と「x+y=2〜4」のフェニルエーテル系基油を混合して使用することがより好ましい。混合して使用する場合の比率は、「x+y=1」のフェニルエーテル系基油と「x+y=2〜5」のフェニルエーテル系基油の質量比が1:20〜20:1であることが好ましく、より好ましくは1:10〜10:1であり、更に好ましくは1:5〜5:1である。
上記フェニルエーテル系基油の配合量は2質量%〜20質量%であるが、用いる無機粉末充填剤(D)との関係により最適値が異なる。
無機粉末充填剤として平均粒径が0.1〜4μmの細粒のみを用いる場合には、フェニルエーテル系基油の配合量は熱伝導性グリース全量に対して10質量%〜20質量%が好ましく、10質量%〜17質量%がより好ましい。上記細粒のみを用いたグリースは、無機粉末充填剤の配合量を高めて熱伝導率を高めるよりも、グリースの柔らかさを保つためにフェニルエーテル系基油の配合量を多くし、部品の表面粗さを埋め、膜厚を薄くして熱抵抗を低減する場合に用いられる。この場合、配合量が20質量%より多いと離油しやすくなり、配合量が10質量%より少ないと硬くなって塗布しづらくなるか、グリース状にならない場合がある。
一方、無機粉末充填剤を上記細粒と平均粒径が5〜50μm程度の粗粒との組み合わせとして用いると、最密充填することができ、また上記細粒のみを用いる場合に比較して表面積の割合を抑えながら配合量を高めることができるので、より高い熱伝導率を得ながら、なおかつ高いちょう度を得ることができる。細粒と粗粒を組み合わせた場合のフェニルエーテル基油の配合量は、熱伝導性グリース全量に対して2質量%〜15質量%が好ましく、3質量%〜10質量%がより好ましく、4質量%〜8質量%が特に好ましい。この場合も上記同様、配合量が15質量%より多いと離油しやすくなり、配合量が2質量%より少ないと硬くなって塗布しづらくなるか、グリース状にならない場合がある。
(2)フェノール系酸化防止剤
本発明に用いられる(B)成分のフェノール系酸化防止剤は、一般式(2)で表わされるフェノール系酸化防止剤であり、低蒸気圧性であり、耐熱性を有している。
Figure 0005318733
一般式(2)において、nは2〜8であり、nは2〜6が好ましい。nが2よりも小さいと蒸気圧が大きくなり低蒸発性に優れるグリースを得づらくなり、nが8より大きいと基油との相溶性に乏しくなり十分な酸化防止性を有するグリースを得づらくなる。
一般式(2)において、R3及びR4は炭素数1〜8の一価の炭化水素基であり、両者は同一でも異なっていても良い。R3及びR4は、好ましくは炭素数2〜8の一価の脂肪族炭化水素基であり、直鎖でも分岐鎖であっても良く、さらに好ましくは炭素数3〜6の分岐鎖の一価の脂肪族炭化水素基であり、特に好ましくは炭素数3〜5の分岐鎖の一価の脂肪族炭化水素基である。R3とR4の炭素数が8より大きいと、酸化防止剤としての機能が発現しにくくなるので好ましくない。この脂肪族炭化水素基は、飽和脂肪族炭化水素基であってもよいし、不飽和脂肪族炭化水素基であってもよいが、飽和脂肪族炭化水素基であることが好ましい。
R5は炭素数1〜18の二価の炭化水素基であり、好ましくは炭素数1〜18の二価の脂肪族炭化水素基である。脂肪族炭化水素基である場合には、直鎖でも分岐鎖であっても良い。R5の炭素数は好ましくは1〜18であり、より好ましくは1〜12、さらに好ましくは1〜8、特に好ましくは1〜4である。この脂肪族炭化水素基は、飽和脂肪族炭化水素基であってもよいし、不飽和脂肪族炭化水素基であってもよいが、飽和脂肪族炭化水素基であることが好ましい。
R6は炭素数1〜32のn価の炭化水素基、すなわち炭素数1〜32の2〜6価の炭化水素基であり、脂肪族炭化水素基の場合には直鎖でも分岐していても良い。R6の炭化水素基の炭素数はより好ましくは1〜24であり、さらに好ましくは3〜12であり、特に好ましくは3〜8である。この脂肪族炭化水素基は、飽和脂肪族炭化水素基であってもよいし、不飽和脂肪族炭化水素基であってもよいが、飽和脂肪族炭化水素基であることが好ましい。
一般式(2)のフェノール系酸化防止剤は、カッコ内のHO(R3)(R4)フェニル−R5COO−基のn個がn価のR6に結合している化合物である。一般式(2)のHO(R3)(R4)フェニル−R5COO−基が結合するR6の炭化水素基の炭素原子は、同じ炭素原子であってもよいし、異なる炭素原子であってもよいが、異なる炭素原子であることが好ましい。また、HO(R3)(R4)フェニル−R5COO−基が結合するR6の炭化水素基の炭素原子は、末端の炭素原子であってもよいし、末端以外の内部の炭素原子であってもよいが、末端の炭素原子であることが好ましい。
例えば、R6が2価、すなわち一般式(2)においてnが2のものは、一般式(3)で表されるものが挙げられる。また、R6が4価、すなわち一般式(2)においてnが4のものは、一般式(4)で表されるものが挙げられる。
一般式(3):
Figure 0005318733
一般式(4):
Figure 0005318733
一般式(2)のフェノール系酸化防止剤は、どのような方法で製造されたものでもよいが、例えば、HO(R3)(R4)フェニル−R5COOHのカルボン酸とR6OHのアルコールをエステル反応させることにより製造することができる。
一般式(2)のフェノール系酸化防止剤は、1種単独で用いても良いし、異なる2種以上を混合して用いても良い。
一般式(2)のフェノール系酸化防止剤の配合量は、熱伝導性グリース全量に対して0.005質量%〜2質量%であるが、好ましくは0.01質量%〜1質量%である。0.005質量%より少ないと酸化防止効果が不足することがあり、2質量%より多くしても効果の向上は見込めない。なお、複数のフェノール系酸化防止剤を併用する場合には、その合計の配合量が上記範囲内である。
(3)表面改質剤
本発明の(C)成分の表面改質剤としては、種々の表面改質剤が利用でき、親油性を発現する部分と無機粉末充填剤に吸着する官能基を有するものであればよい。このような表面改質剤としては、アニオン系・カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤、顔料分散剤、アルコール類、脂肪酸、アミン類、アミド類、イミド類、金属せっけん、脂肪酸オリゴマー化合物、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、アルミネートカップリング剤、フッ素系界面活性剤、ホウ素系界面活性剤等が挙げられる。
また、本発明の熱伝導性グリースをより低蒸発性に優れるグリースとするためには、表面改質剤としては酸化安定性に優れるものや蒸気圧の低いものを用いることが好ましいが、無機粉末充填剤表面に吸着していない表面改質剤自身が蒸発成分となる可能性があるため、さらに無機粉末充填剤への吸着が強く基油中に残留しないものを使用することがより好ましい。このような観点から、表面改質剤としては、ノニオン系界面活性剤、高分子界面活性剤、顔料分散剤、アルコール類、脂肪酸、アミド類、イミド類、金属せっけん、脂肪酸オリゴマー化合物、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、フッ素系界面活性剤を用いることが好ましい。
また、本発明の熱伝導性グリースでは、良好な分散性を有し高ちょう度であるという観点から、炭素数が30以下の表面改質剤と、40以上の表面改質剤を組み合わせて使用することが好ましい。この組み合わせに適した炭素数が30以下の表面改質剤としては、界面活性剤、顔料分散剤、アミド類、イミド類、脂肪酸、金属せっけん等があげられ、またこの組み合わせに適した炭素数40以上の表面改質剤としては高分子界面活性剤、顔料分散剤、アミド類、イミド類、脂肪酸、脂肪酸オリゴマー化合物等が挙げられる。さらに、これに加え、耐湿性と耐熱性において良好な性能を有するという観点からは、炭素数30以下の表面改質剤としては脂肪酸や金属せっけんを用いることが好ましく、炭素数10〜30、好ましくは炭素数12〜24の脂肪酸を用いることがより好ましい。一方、ちょう度を高めて塗布性あるいはディスペンス性を向上するという観点からは炭素数40以上の表面改質剤としては高分子界面活性剤、イミド類、脂肪酸オリゴマー化合物を用いることが好ましく、炭素数40以上の脂肪酸オリゴマーを用いることがより好ましく、炭素数40〜240の脂肪酸オリゴマー化合物を用いることがさらに好ましい。
炭素数30以下の脂肪酸としては、飽和脂肪酸としてはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、不飽和脂肪酸としてはカプロレイン酸、リンデル酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、ゾーマリン酸、ペテロセリン酸、ペテロセライジン酸、オレイン酸、エライジン酸、パセニン酸、コドイン酸、ゴンドイン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、セラコレイン酸、リノール酸、リノエライジン酸、リノレン酸、アラキドン酸などが好ましく用いられる。炭素数30以下の金属せっけんとしては、有機酸と金属イオンからなるせっけんで、リチウムせっけん、ナトリウムせっけん、カルシウムせっけん、マグネシウムせっけん、アルミニウムせっけん、バリウムせっけん、亜鉛せっけん、などが挙げられる。
炭素数40以上の脂肪酸オリゴマー化合物としては、ヒドロキシ脂肪酸をエステル化により重合させたオリゴマー化合物が挙げられ、炭素数14〜24のヒドロキシ脂肪酸をエステル化により3〜10分子重合させたオリゴマー化合物がより好ましく用いられる。炭素数40以上のイミド類としてはアルケニルコハク酸イミドやそのホウ素誘導体が好ましく用いられる。
炭素数が30以下の表面改質剤と、炭素数が40以上の表面改質剤を組み合わせて使用する場合は、その比率を30:1〜1:10の割合で配合することが好ましく、20:1〜1:5の割合で配合することがより好ましい。
表面改質剤の添加量は、熱伝導性グリース全量に対して0.005質量%〜5質量%であり、好ましくは0.01質量%〜3質量%であり、より好ましくは0.05質量%〜2質量%、特に好ましくは0.1質量%〜0.5質量%である。0.005質量%よりも少ないと表面改質効果が充分でない場合があり、5質量%よりも多くても効果の向上が期待できないか、無機粉末充填剤表面に吸着していない表面改質剤自身が蒸発成分となるおそれがある。
また、表面改質剤は1種単独で用いても良いし、2種以上を混合して使用しても良い。2種以上混合して使用する場合には、その合計量が上記添加量の範囲内とする必要がある。
(4)無機粉末充填剤
本発明の(D)成分の無機粉末充填剤としては、基油より高い熱伝導率を有するものであれば特に限定されないが、金属酸化物、無機窒化物、金属、ケイ素化合物、カーボン材料、金属炭化物などの粉末が好適に用いられる。本発明の無機粉末充填剤の種類は1種類であってもよいし、また2種以上を組み合わせて用いることもできる。
上記の無機粉末充填剤は、電気絶縁性を求める場合には、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、窒化ホウ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、シリカ、ダイヤモンドなどの、半導体やセラミックなどの非導電性物質の粉末が好適に使用でき、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、窒化ホウ素、炭化ケイ素、シリカの粉末がより好ましく、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、炭化ケイ素の粉末が特に好ましい。これらの無機粉末充填剤をそれぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
また、電気絶縁性を求めず、より高い熱伝導性を求める場合には、アルミニウム、金、銀、銅などの金属粉末や、グラファイト、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーンなどの炭素材料粉末が好適に使用でき、金属粉末としてはアルミニウム、炭素材料としてはグラファイト、カーボンナノチューブがより好ましい。
さらに、金属粉末や炭素材料粉末を上記の非導電性物質の粉末と組み合わせて用いることもできる。
無機粉末充填剤の平均粒径は、小さい方が表面粗さを埋めることができ、膜厚も薄くなって接触熱抵抗を低減することができるが、小さすぎると粒子の表面積が大きくなって凝集しやすくなり、グリースも硬くなる傾向がある。また平均粒径が大きい方が熱伝導率を高めることができ、軟らかいグリースを調製することができるが、離油しやすくなる傾向がある。
無機粉末充填剤の配合量は、多い方が熱伝導率を高めることができるが、多すぎると凝集しやすく、グリースも硬くなる傾向にある。配合量が少ないと高い熱伝導率が得られないばかりか、離油しやすくなるため、80質量%〜97質量%が好ましい。
無機粉末充填剤の平均粒径と配合量は最適値に相関がある。細粒のみを用いる場合の細粒の平均粒径は0.1〜4μmが好ましく、0.2〜2μmがより好ましく、0.4〜1μmがさらに好ましい。その場合の配合量は熱伝導性グリース全量に対して80質量%〜90質量%が好ましい。細粒のみを用いたグリースは、配合量を高めて熱伝導率を高めるよりも、配合量を90質量%以下にし、部品の表面粗さを埋め、膜厚を薄くして熱抵抗を低減する場合に用いられる。しかし、平均粒径が0.1μm未満のものを単独で用いると、表面積の割合が大きくなって凝集しやすいか、グリースが硬くなる傾向がある。また平均粒径が4μmを超えるものを単独で用いると離油しやすくなる傾向がある。細粒のみを用いて90質量%を超える配合量ではグリースが調製できないか、グリースが硬くなる傾向にある。
無機粉末充填剤を細粒と粗粒の組み合わせとして用いると、最密充填することができ、また細粒のみを用いる場合に比較して表面積の割合を抑えながら配合量を高めることができるので、高熱伝導率を得ながら、なおかつ高いちょう度を得ることができる。細粒と粗粒を組み合わせた場合の細粒の平均粒径は0.1〜4μmが好ましく、粗粒の平均粒径は5〜50μmが好ましく、7〜35μmがより好ましく、8〜25μmがさらに好ましい。その場合の無機粉末充填剤の合計の配合量は熱伝導性グリース全量に対して85質量%〜97質量%が好ましい。
無機粉末充填剤を細粒と粗粒の組み合わせとする場合、粗粒をさらに平均粒径の異なる2種類以上の粉末の組み合わせとすることもできる。この場合にも、熱伝導率と実装時の熱抵抗、離油性のバランスから、それぞれの粗粒の平均粒径は5〜50μmであることが好ましく、平均粒径5〜15μmのものと、平均粒径10〜50μmの組み合わせが好ましい。
また、細粒と粗粒の無機粉末充填剤を組み合わせる場合の混合質量比は、20:80〜85:15の範囲が好ましく、25:75〜70:30の範囲がより好ましく、30:70〜60:40の範囲が特に好ましい。粗粒を2種類以上組み合わせる場合には粗粒同士の質量比は特に限定されないが、この場合にも細粒の質量比を無機粉末充填剤のうち20%〜85%の範囲にするのが好ましい。細粒と粗粒の配合比を上記範囲とすることで、高熱伝導率と高ちょう度が得られ、離油もしづらくなる。
(5)エステル系基油
本発明では、さらにエステル系基油(E)を配合することで、熱伝導性グリースの耐湿性を向上することができる。エステル系基油を配合すると湿度の高い環境下に置かれた場合のちょう度変化、硬化を防ぐことができ、放熱性能の低下を防ぐことができる。エステル系基油としては、蒸発分が少なく、粘度が高すぎず、低温流動性のあるものが好ましい。このようなエステル系基油として、ポリオールエステルが挙げられる。ポリオールエステルとしては、β位の炭素上に水素原子が存在していないネオペンチルポリオールのエステルで、具体的にはネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等のカルボン酸エステルが挙げられる。エステル部を構成するカルボン酸残基は、炭素数4〜26のモノカルボン酸残基が好ましい。ポリオールエステルは、モノエステルや、ジエステル、トリエステル、テトラエステルなどの多価エステルであってよいが、ポリオールの水酸基の全てがエステル化されているものが好ましい。
エステル系基油の配合量は熱伝導性グリース全量に対して好ましくは0.5質量%〜10質量%であり、特に好ましくは0.5質量%〜5質量%である。
(6)その他の添加剤
本発明の熱伝導性グリースには必要に応じ、性能を損なわない範囲でその他の公知の添加剤を適宜配合することができる。これらとしては、例えば、酸化防止剤としては他のフェノール系、アミン系、イオウ・リン系等の化合物が、さび止め剤としてはスルホン酸塩、カルボン酸、カルボン酸塩等の化合物が、腐食防止剤としてはベンゾトリアゾールおよびその誘導体等の化合物、チアジアゾール系化合物が、増粘剤・増ちょう剤としてはポリブテン、ポリメタクリレート、脂肪酸塩、ウレア化合物、石油ワックス、ポリエチレンワックス等が、着色剤・顔料としては、アゾ化合物、チアジン誘導体、アントラキノン誘導体、フタロシアニン誘導体、酸化鉄赤、亜鉛黄、ウルトラマリン青等が挙げられる。これらの添加剤の配合量は、通常の配合量であればよい。
(7)製造方法
本発明の熱伝導性グリースの製造に関しては、均一に前記成分を混合できればその方法にはよらない。一般的な製造方法としては、乳鉢、プラネタリーミキサー、2軸式押出機などにより混練りを行い、グリース状にした後、さらに三本ロールにて均一に混練りする方法がある。
(8)グリースの性状
本発明の熱伝導性グリースのちょう度は200以上であれば良好に使用することができるが、塗布性、拡がり性、付着性、離油防止性などの点から220〜400程度であることが好ましい。また、塗布形状がディスペンサーによる点状塗布である場合には、ちょう度は250〜300程度であることがより好ましい。また、塗布形状がスクリーン印刷やメタルマスクなどによる面状塗布である場合には、ちょう度は270〜360程度であることが好ましい。
以下、実施例により本発明を詳述するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
実施例及び比較例に用いた各成分について以下に示す。
(1)基油
・フェニルエーテル系基油A:一般式(1)においてxが1であり、yが0であり、R1及びR2が炭素数12もしくは14のアルキル基であるジアルキル化ジフェニルエーテル。
・フェニルエーテル系基油B:一般式(1)においてxが2であり、yが1であり、R1及びR2が炭素数16のアルキル基であるジアルキル化テトラフェニルエーテル。
・エステル系基油:脂肪酸残基が炭素数8〜10のペンタエリスリトールテトラエステル。
・ポリオレフィン系基油A:40℃動粘度が47mm/sのポリ―α―オレフィン(1-デセンオリゴマー)。
・ポリオレフィン系基油B:40℃動粘度が402mm/sのポリ―α―オレフィン(1-デセンオリゴマー)。
(2)酸化防止剤
・フェノール系酸化防止剤A:一般式(2)において、R3及びR4が共にt-ブチル基、R5がエチレン基、R6がヘキセン基である、下記式のヘキサメチレンビス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]。
Figure 0005318733
・フェノール系酸化防止剤B:一般式(2)において、R3及びR4がともにt-ブチル基、R5がエチレン基、R6がネオペンチル基である、下記式のペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]。
Figure 0005318733
・アミン系酸化防止剤:ジアルキル化ジフェニルアミン
(3)表面改質剤
・表面改質剤A:エルカ酸(炭素数が22の不飽和脂肪酸)
・表面改質剤B:脂肪酸エステル型オリゴマー分散剤(12−ヒドロキシステアリン酸の3〜5分子をエステル化によりオリゴマー化した化合物、炭素数54〜90)
(4)無機粉末充填剤
・酸化亜鉛A:平均粒径0.6μm
・酸化亜鉛B:平均粒径10μm
(実施例1〜5)
下記表1に実施例1〜5の組成と熱伝導性グリースの性能・性状を示す。表1の組成の成分を配合して、熱伝導性グリースを以下の方法で調製した。なお、表1中における組成の数値の単位は質量%であり、無機粉末充填剤のカッコ内の数値は、平均粒径である。
(熱伝導性グリースの調製)
基油に表面改質剤、酸化防止剤等の各種添加剤を溶解し、無機粉末充填剤とともに乳鉢またはプラネタリーミキサーに入れた。室温〜60℃で乳鉢では15分、プラネタリーミキサーでは60分混練りを行いよく混合し、グリース状とした。その後、三本ロールによるミル処理を1回実施して熱伝導性グリースを調製した。
得られた熱伝導性グリースを用いて、以下に示す性能を評価した。ちょう度は、JIS−K2220に準拠して1/4不混和ちょう度を測定した。ちょう度の値が大きいほど熱伝導性グリースが軟らかいことを表し、逆に小さいと硬いことを表す。熱伝導率は、京都電子工業(株)製迅速熱伝導率計QTM−500により室温にて測定した。蒸発性試験は、内径φ19mm×深さ11.5mmのSUS製円筒容器にグリースをすり切りにて充填し、150℃の恒温槽に入れて、120時間放置し、試験前後の重量変化を測定した。恒温恒湿試験は、蒸発性試験と同様の内径φ19mm×深さ11.5mmのSUS製円筒容器にグリースをすり切りにて充填し、60℃/90%Rhの恒温恒湿槽にて72時間放置し、容器にグリースを充填したまま1/4不混和ちょう度を測定し、試験前後のちょう度変化率として測定した。なお、表に記載した蒸発性試験の結果は、蒸発によりグリース重量が小さくなったことを負の数値で示しており、恒温恒湿試験の結果は、ちょう度が低下すなわち、硬くなった場合の変化率を負の数値で示している。
Figure 0005318733














(比較例1〜4)
下記表2に比較例1〜4の組成と熱伝導性グリースの性能・性状を示す。表2の組成の成分を配合して、熱伝導性グリースを実施例と同様の方法で調製した。
Figure 0005318733
表1から分かるように、フェニルエーテル系基油と、特定のフェノール系酸化防止剤を含有し、さらにエステル系基油を含有する実施例1〜5は、高熱伝導率・高ちょう度を有しながら、蒸発分が少なく、耐湿性も良い。一方、フェニルエーテル系基油に代えてポリオレフィン系基油を含有し、酸化防止剤がアミン系酸化防止剤である比較例1は蒸発分が著しく多い。またフェニルエーテル系基油を含有しているものの酸化防止剤がアミン系酸化防止剤である比較例2は実施例に比較して蒸発量が多い。
本発明の熱伝導性グリースは、熱対策の必要な電子部品の放熱性を向上でき、特に光学電子機器におけるLEDやLDの放熱材料として好適である。

Claims (3)

  1. (A)一般式(1)で表わされるフェニルエーテル系基油を2質量%〜20質量%、
    Figure 0005318733
    (式中、xは1〜4であり、yは0〜1であり、R1及びR2は水素原子または炭素数1〜36のアルキル基である。)
    (B)一般式(2)で表わされるフェノール系酸化防止剤から選ばれる少なくとも1種を0.005質量%〜2質量%、
    Figure 0005318733
    (式中、nは2〜8であり、R3及びR4は炭素数1〜8の一価の炭化水素基であり、R5は炭素数1〜18の二価の炭化水素基であり、R6は炭素数1〜32のn価の炭化水素基である。)
    (C)表面改質剤を0.005質量%〜5質量%、及び、
    (D)無機粉末充填剤を80質量%〜97質量%、
    の割合で含有することを特徴とする熱伝導性グリース。
  2. (A)成分のフェニルエーテル系基油として、一般式(1)において「x+y=1」のフェニルエーテル系基油と「x+y=2〜5」のフェニルエーテル系基油を質量比が1:20〜20:1の割合で含有する請求項1に記載の熱伝導性グリース。
  3. さらに、(E)エステル系基油を熱伝導性グリース全量に対して0.5質量%〜10質量%含有する請求項1または2に記載の熱伝導性グリース。
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