JP5317856B2 - 電子部品装着装置 - Google Patents

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Description

本発明は電子部品供給装置から電子部品を取り出し、該電子部品をプリント基板に装着する電子部品装着装置に関する。
電子装置は多機能化しており、必要とされる電子部品の数も増加している。これらの電子部品はプリント基板に装着されて電子装置に組み込まれる。したがって、一定時間にどの程度の数および種類の部品をプリント基板に装着出来るかが、電子装置のコストに大きく影響する。
「特許文献1」には、部品供給装置から、複数のノズルを有する装着ヘッドによって電子部品を吸着して取り出し、プリント基板に装着する装置が記載されている。装着ヘッドは、x方向に延びるビーム(以後xビームという)に設置されたx方向に動くことが出来る可動子に取り付けられ、xビームはy方向に延びるビーム(以後yビームという)に設置されたy方向に動くことが出来る可動子に取り付けられる。各可動子はホストコンピュータからの指令によって、リニアモータあるいはパルスモータによって所望の位置に動き、部品の吸着あるいは装着の動作を行う。
また、「特許文献1」には、プリント基板の両側に部品供給装置を配置し、これに対応して部品装着ヘッドをプリント基板の両側に配置することによって部品装着のスピードを上げている。また、特定の部品が多く使用される場合の能率低下を防止するために、使用頻度の多い部品は部品供給ユニットに分散させて配置することが記載されている。
「特許文献2」には、xビームに複数のヘッドを設置して、電子部品供給装置からの電子部品の取り出しとプリント基板への装着のスピードを上げることが記載されている。
2006−286707号公報 2004−47818号公報
「特許文献1」に記載の技術では、使用頻度の多い部品は、部品供給装置に分散させて配置することによって、トータルの装着時間を短縮することが記載されている。この場合、プリント基板の両側に配置された装着ヘッドの各々は、プリント基板の片側への電子部品の装着を行う。すなわち、各装着ヘッドは、電子部品装着装置の片側に存在する部品供給装置から電子部品を取り出し、プリント基板の片側にのみ装着する。そして、互いに反対方向に配置された2個の装着ヘッドによって、プリント基板の全面に電子部品を装着する。
このような配置では、2個の装着ヘッドはプリント基板の片側のみに部品を装着するので、お互いに衝突することは無い。しかし、この場合は、各装着ヘッドは、片側に存在する部品供給装置から、プリント基板の片側にのみ電子部品を装着するので、自由度が制限される。そこで、2個の装着ヘッドの各々を一方の部品供給装置からのみでなく、他の側の部品供給装置からも電子部品取り出し、プリント基板の他の側にも電子部品を装着する構成とすることが考えられる。しかし、この場合は、2個の装着ヘッドが干渉して、衝突する危険がある。
装着ヘッドによる部品供給装置からの部品の取り出し、及びプリント基板への装着は、あらかじめホストコンピュータに書き込まれたプログラムによって決められている。したがって、プログラムが正常に動作しているときは、衝突を回避することが出来る。しかし、電子部品装着装置は多くの種類のプリント基板に対して対応する必要がある。したがって、プリント基板の種類毎にプログラムを変える必要がある。このように、プログラムを変更するような場合は、プログラムにバグが生ずる場合が多い。
プログラムにバグが生ずると2個の装着ヘッドが衝突する危険が生ずる。装着ヘッドは、部品の装着スピードを上げるために、2m/sec程度の高速で移動する。このように高速で移動する装着ヘッドが衝突すれば、装着ヘッドが破損する。装着ヘッドには、部品を吸着するための多くのノズル及びノズルを制御するための機構、基板を認識するためのカメラ等が存在しており、衝突によってこれらの部品が破損すれば、損害が大きい。また、ヘッドが破損した場合、復旧するまで、電子部品装着装置が稼動しないことになり、生産性を著しく損ねる。
「特許文献2」に記載の技術では、部品供給装置はプリント基板の片側にのみ設置されており、xビームに複数のヘッドを取り付けることによって装着のスピードを上げている。しかし、この構成は、部品供給のためのスペースを十分に確保することが難しい場合がある。また、xビームに設置された複数のヘッドが衝突する危険もある。特にメンテナンス時に衝突の危険が大きく、また、衝突による問題点も「特許文献1」の問題点において記載したと同様である。
本発明の課題は2個の装着ヘッドが、2個の部品供給装置のいずれからも電子部品を取り出すことが出来、また、2個の装着ヘッドが、プリント基板の重複した領域に電子部品を装着出来る電子部品装着装置において、プログラムに間違いがあって、2個の装着ヘッドが衝突するような指令がホストコンピュータから出された場合であっても、現実には装着ヘッドの衝突を回避するシステムを得ることである。
また、衝突を回避するためには、装着ヘッド間の距離を大きく取ればより安全である。しかし、衝突を回避するために、2個のヘッドの間を大きく取れば、各ヘッドの可動範囲が制限され、装着スピードが低下する。本発明の他の課題は、各装着ヘッドの衝突を回避しつつ、各装着ヘッドの可動範囲を出来る限り大きくすることである。
本発明のさらに他の課題は、2つの装着ヘッドが同方向に動いていた場合、先頭の装着ヘッドが予期せぬ原因によって急停止した場合であっても、後の装着ヘッドが先頭の装着ヘッドに衝突しないようにすることである。
本発明は以上のような課題を可決するものであり、具体的な手段は次のとおりである。
(1)第1の方向にプリント基板を搬送する搬送装置と、前記搬送装置に対して前記第1の方向に直角な第2の方向における外側に部品供給装置が設置され、前記第2の方向に延在する第1のyビームと第2のyビームが間隔を持って配置され、前記第1のyビームと前記第2のyビームを橋絡して前記第1の方向に延在する第1のxビームと第2のxビームが存在し、前記第1のxビームには第1の装着ヘッドが設置され、前記第2のxビームには第2の装着ヘッドが設置され、前記第1の装着ヘッドおよび前記第2の装着ヘッドは、前記部品供給装置から、前記プリント基板に電子部品を設置するものであり、前記第1のyビームまたは前記第2のyビームと前記第1のxビームには前記第1の装着ヘッドの位置を検出するための第1のエンコーダが設置され、前記第1のyビームまたは前記第2のyビームと前記第2のxビームには前記第2の装着ヘッドの位置を検出するための第2のエンコーダが設置され、前記第1の装着ヘッドは、所定時間間隔で送られる第1のモーションコントローラの指令に基づいて移動し、前記第2の装着ヘッドは、所定時間間隔で送られる第2のモーションコントローラの指令に基づいて移動し、前記第1のエンコーダの位置情報は、前記第1のモーションコントローラにフィードバックされ、前記第2のエンコーダの位置情報は、前記第2のモーションコントローラにフィードバックされ、前記第1のモーションコントローラは前記第1のエンコーダからの位置情報に基づき、前記第1のヘッドの速度情報と加速度情報を計算し、前記第2のモーションコントローラは前記第2のエンコーダからの位置情報に基づき、前記第2のヘッドの速度情報と加速度情報を計算し、前記第1のモーションコントローラと前記第2のモーションコントローラは、前記第1の装着ヘッドの前記位置情報、前記速度情報、前記加速度情報、および、前記第2の装着ヘッドの前記位置情報、前記速度情報、前記加速度情報を共有し、前記第1の装着ヘッドと前記第2の装着ヘッドが同じ方向に動いている場合は、先頭を動いている装着ヘッドからは前記エンコーダからの位置情報を使用し、後を動いている装着ヘッドからは前記モーションコントローラが指令する位置情報を使用して、前記第1の装着ヘッドと前記第2の装着ヘッドを動作させることを特徴とする電子部品装着装置。
(2)第1の方向にプリント基板を搬送する搬送装置と、前記搬送装置に対して前記第1の方向に直角な第2の方向における外側に部品供給装置が設置され、前記第2の方向に延在する第1のyビームと第2のyビームが間隔を持って配置され、前記第1のyビームと前記第2のyビームを橋絡して前記第1の方向に延在する第1のxビームと第2のxビームが存在し、前記第1のxビームには前記第2の方向の径がh1である第1の装着ヘッドが設置され、前記第2のxビームには前記第2の方向の径がh2である第2の装着ヘッドが設置され、前記第1の装着ヘッドおよび前記第2の装着ヘッドは、前記部品供給装置から、前記プリント基板に電子部品を設置するものであり、前記第1のxビームと前記第2のxビームの間にはストッパーが配置され、前記ストッパーを突き合わせることによって前記第1のxビームと前記第2のxビームを対向させたとき、前記第1の装着ヘッドと前記第2のxビームの距離をd1、前記第2の装着ヘッドと前記第1のxビームの距離をd2とした場合、前記ストッパーの前記第2の方向の径は、d1<h2、d2<h1であることを特徴とする電子部品装着装置。
(3)第1の方向にプリント基板を搬送する搬送装置と、前記搬送装置に対して前記第1の方向に直角な第2の方向における外側に部品供給装置が設置され、前記第2の方向に延在する第1のyビームと第2のyビームが間隔を持って配置され、前記第1のyビームと前記第2のyビームを橋絡して前記第1の方向に延在する第1のxビームと第2のxビームが存在し、前記第1のxビームには第1の装着ヘッドが設置され、前記第2のxビームには第2の装着ヘッドが設置され、前記第1の装着ヘッドおよび前記第2の装着ヘッドは、前記部品供給装置から、前記プリント基板に電子部品を設置するものであり、前記第1のyビームまたは前記第2のyビームと前記第1のxビームには前記第1の装着ヘッドの位置を検出するための第1のエンコーダが設置され、前記第1のyビームまたは前記第2のyビームと前記第2のxビームには前記第2の装着ヘッドの位置を検出するための第2のエンコーダが設置され、前記第1の装着ヘッドは、所定時間間隔で送られる第1のモーションコントローラの指令に基づいて移動し、前記第2の装着ヘッドは、所定時間間隔で送られる第2のモーションコントローラの指令に基づいて移動し、前記第1のエンコーダの位置情報は、前記第1のモーションコントローラにフィードバックされ、前記第2のエンコーダの位置情報は、前記第2のモーションコントローラにフィードバックされ、前記第1のモーションコントローラは前記第1のエンコーダからの位置情報に基づき、前記第1のヘッドの速度情報と加速度情報を計算し、前記第2のモーションコントローラは前記第2のエンコーダからの位置情報に基づき、前記第2のヘッドの速度情報と加速度情報を計算し、前記第1のモーションコントローラと前記第2のモーションコントローラは、前記第1の装着ヘッドの前記位置情報、前記速度情報、前記加速度情報、および、前記第2の装着ヘッドの前記位置情報、前記速度情報、前記加速度情報を共有し、前記第1の装着ヘッドと前記第2の装着ヘッドが同じ方向に動いており、前記第1の装着ヘッドと前記第2の装着ヘッドが前記第2の方向にオーバーラップした場合における前記第1の装着ヘッドと前記第2の装着ヘッドの間隔は、2つの装着ヘッドの一方の装着ヘッドが停止し、他方の装着ヘッドが前記一方の装着ヘッドに近づく場合に衝突を起こさない距離ddと同等以上であることを特徴とする電子部品装着装置。
以上の構成は、第1のxビームと第2のxビームが1本のyビームによって片持ちで支えられているタイプの電子部品装着装置の場合に対してお適用することが出来る。
本発明によれば、電子部品装着装置の2個のヘッドが電子部品装着装置の両側に設置された部品供給装置のいずれからも電子部品を吸着し、プリント基板の領域に係わり無く、プリント基板に電子部品を装着することが出来るので、プリント基板への電子部品装着装置のスピードを上げることが出来る。
2個の装着装置が重複した領域において動作することによって2個のヘッドが衝突する危険に対しては、2個のモーションコントローラが常に2個の装着ヘッドの位置情報、速度情報、加速度情報を把握し、衝突の危険が生ずれば、ホストコンピュータからの指令に優先して、モーションコントローラから、装着ヘッドに対して指令を送るので、衝突を回避出来る。
2個の装着ヘッドの衝突を回避する機構を有するので、2個の装着ヘッドの間隔を、衝突を回避する最小限の距離にまで設定出来るので、各装着ヘッドの移動の自由度が増し、電子部品の装着スピードを上げることが出来る。
本発明による電子部品装着装置の平面図である。 本発明による電子部品装着装置の平面図において、2個の装着ヘッドが同一の部品供給ユニットから電子部品を吸着している図である。 本発明による電子部品装着装置の平面図において、2個の装着ヘッドが電子部品をプリント基板に装着している図である。 本発明による電子部品装着装置の制御系模式図である。 ヘッドを移動させる指令データの例である。 制動関数を示す図である。 2個の装着ヘッドの速度が異なる場合の、制動をかけてから装着ヘッドが停止するまでの移動距離の差である。 実施例1におけるヘッドの形状と配置図である。 装着ヘッドの外観図である。 装着ヘッドのノズルの配置図である。 制動関数と演算時間の影響と速度誤差を考慮した、装着ヘッドが停止するまでの距離を示す例である。 制動関数と演算時間の影響と速度誤差を考慮した、装着ヘッドが停止するまでの距離を示す他の例である。 制動関数と演算時間の影響と速度誤差を考慮した、装着ヘッドが停止するまでの距離を示すさらに他の例である。 片方のヘッドが他のヘッドにぶつかる例である。 片方のヘッドが他のヘッドにぶつかる他の例である。 システムの各要素における位置データの関係である。 モーションコントローラの指令と、この指令による装着ヘッドの位置の関係を示す模式図である。 実施例2における2つの装着ヘッドの位置関係を示す模式図である。 実施例2における2つの装着ヘッドの位置関係を示す他の模式図である。 実施例2の電子部品装着装置の平面図である。 実施例3におけるヘッドの形状と配置図である。 実施例3における2個のヘッド間の距離を評価する図である。 従来例の電子部品装着装置の平面図において、2個の装着ヘッドが部品供給ユニットから電子部品を吸着している図である。 従来例の電子部品装着装置の平面図において、2個の装着ヘッドが電子部品をプリント基板に装着している図である。
図1は本発明の電子部品装着装置1の平面図である。図1において、プリント基板Pは、レール状のプリント基板コンベア7に載って左方向から電子部品装着装置1に供給され、電子部品装着装置1の中央部に位置決めされる。プリント基板搬送装置2は、プリント基板コンベア7と駆動装置、および位置決め装置から構成される。プリント基板Pへの電子部品の装着が完了すると、プリント基板Pが右方向に排出される。
場合によっては、図1に示す電子部品装着装置1が並列に設置されて、2台以上の電子部品装着装置1によってプリント基板Pへの電子部品の装着が完了することもある。この場合は、第1の電子部品装着装置で、例えば、プリント基板Pに半分の部品が装着され、その後、プリント基板Pがプリント基板コンベア7に載って紙面右方向に移動する。そして、プリント基板Pは、第1の電子部品装着装置の下流に設けられた第2の電子部品装着装置に搬送されて設置され、残りの電子部品が第1の電子部品装着装置と同様にして装着される。
図1において、電子部品装着装置1の紙面の上下両側には、部品供給装置3が配置されている。部品供給装置3は、フィーダベース3Aと部品供給ユニット3Bとから構成されている。フィーダベース3Aは電子部品装着装置1の本体に取り付けられる。部品供給ユニット3Bは、電子部品が設置された多くのテープから構成されている。テープに設置された部品が装着ヘッド6の吸着ノズル5によって取り出されるとテープがフィードされ、次の電子部品を取り出し可能となる。
電子部品装着装置1の両側には、y方向に延びるyビーム1A、1Bが形成されている。左右のyビーム1A、1Bにはy可動子9が設置されている。ここで、yビーム1Aおよびyビーム1Bには、固定子が設置され、この固定子とy可動子9とでリニアモータが形成される。したがって、このリニアモータによって、y可動子9はyビーム1A、1Bをy方向に自在に動くことが出来る。左右のy可動子9にはx方向に延びるxビーム4A、4Bの端部が設置されている。xビーム4A、4Bには、x可動子15が設置されて
いる。xビーム4Aおよびxビーム4Bには固定子が設置され、この固定子とx可動子15とでリニアモータが形成される。したがって、このリニアモータによって、x可動子15はxビーム4A、4B上を自在に動くことが出来る。x可動子15には装着ヘッド6が取り付けられている。
y可動子9はyビーム1A、1B上をホストコンピュータからの指令によってリニアモータによって動く。また、x可動子15はxビーム4A、4B上をホストコンピュータからの指令によってリニアモータによって動く。y可動子9およびx可動子15にはリニアエンコーダがとりつけられ、各可動子の位置情報をサーボ系にフィードバックする。
装着ヘッド6には、部品を吸着するための吸着ノズル5が円周状に取り付けられている。本実施例において、図10に示すように、12本の吸着ノズル5が円周状に配置されている。これらのノズルはノズル回転モータ52によって回転し、各ノズルに目的とする電子部品を吸着する。
装着ヘッド6内には、基板認識カメラ8が設置され、後に装着ヘッド6が基板の上方に移動した時のプリント基板Pの基準点を認識し、このプリント基板Pの基準点を基に電子部品をプリント基板Pに装着する位置が決められる。装着ヘッド6のこれらの部品はヘッドカバー12によって覆われ、ヘッドカバー12の外側には、図1では図示しないが、後に説明するバンパー11が設置されている。
図1は2個の装着ヘッド6が各々上側の部品供給ユニット3Bおよび下側の部品供給ユニット3Aから電子部品を吸着している図である。この状態において、装着ヘッド6は、ノズルを回転することによって12個の部品を吸着することが出来る。
部品供給装置3とプリント基板Pの間には部品認識カメラ10が設置されている。部品認識カメラ10の撮像部は紙面下側に設置されており、吸着ノズル5に吸着された電子部品の状態を認識する。部品認識カメラ10は、12個のノズルに吸着された電子部品の状態を1度に認識することが出来る。電子部品の吸着状態に異常が存在したまま、その電子部品をプリント基板Pに装着すると、装着不良を生ずる。したがって、部品認識カメラ10によって部品の吸着異常が発見された場合は、排出箱16に問題の部品を落下させる。排出箱16は部品認識カメラ10の側部に設置されている。部品認識カメラ10はプリント基板Pの両側に2個ずつ設置されている。電子部品の吸着状態をより迅速に認識するためである。
図1において、y可動子9は一体であるが、内側可動子9Bと外側可動子9Aとに分けると、内側可動子9Bのほうが外側可動子9Aよりも短い。これは、2個の装着ヘッド6が同一の部品供給装置3から部品を取り出す場合や、2個の装着ヘッド6がプリント基板Pにy方向に重複した領域に電子部品の装着を行う場合に、y可動子9がストッパーとなることを防止するためである。逆にy可動子9がストッパーとして働かないために、2個の装着ヘッド6が衝突する危険が生ずる。本発明の目的は、後に説明する衝突回避機構を設置することによって、2個の装着ヘッドの衝突回避を確実に行うことである。但し、後で説明する実施例2においては、従来よりも装着ヘッドの稼動範囲を大きく確保するように、y稼動子9をストッパーとして使用する場合もある。
図23は従来の電子部品装着装置1の平面図である。本発明である図1と比較すると、yビーム1A、1Bに取り付けられたy可動子9の外側可動子9Aと内側可動子9Bとがほぼ同じ長さとなっている。また、内側可動子9Bの先端にはストッパー91が取り付けられている。ストッパー91の先端は装着ヘッド6の先端と面一か、より出っ張っている。このストッパー91の存在によって、紙面上下の装着ヘッド6が衝突することは無い。しかしながら、図23の構成においては、ストッパー91が存在しているために、例えば、紙面下側の装着ヘッド6が紙面上側の部品供給装置3から電子部品を吸着することは出来ない。
図2は、本発明の電子部品装着装置1において、装着ヘッド6が紙面上側の部品供給装置3の部品供給ユニット3Bから電子部品を取り出している図である。すなわち、y可動子9に取り付けられた紙面下側のxビーム4A、4Bがyビーム1A、1B上を移動して、紙面下側の装着ヘッド6が紙面上側の部品供給ユニット3Bの上に移動している。したがって、図2においては、紙面上側の部品供給ユニット3Bから、2個の装着ヘッド6によって部品を取り出している。図1において説明したように、y可動子9の内側可動子9Bがストッパーとならないので、このような、2個の装着ヘッド6の干渉動作が可能になる。その分、電子部品装着の自由度が増大することになる。一方、図2においては、装着ヘッド6がy方向には重複しているので、装着ヘッド6がx方向に動くと、2個の装着ヘッド6が衝突する危険がある。
図3は、2個の装着ヘッド6が紙面上側の部品供給ユニット3Bから電子部品を吸着したあと、プリント基板P上で電子部品を装着している状態を示す平面図である。図3において、2個の吸着ヘッドは、図3のx方向には離間しているが、図3のy方向には互いに重複している。これは、図3のy可動子9の内側可動子9Bがストッパーとならないことによって可能となる。このように、プリント基板Pに対して、y方向に互いに重複した領域に2個のヘッドによって電子部品を装着出来るので、装着の自由度を上げることが出来る。これは特に、プリント基板Pの片側により多くの電子部品を装着するような場合には、プリント基板Pへの電子部品の装着スピードを上げることが出来るという利点を有する。
図24は、従来の電子部品装着装置1において、プリント基板Pに電子部品を装着している状態を示す平面図である。図24は、上側の装着ヘッド6、下側の装着ヘッド6のいずれも、プリント基板Pに電子部品を装着している状態を示す図である。図24において、紙面上側の装着ヘッド6はプリント基板Pの上側に対してのみ電子部品を装着し、紙面下側の装着ヘッド6は、プリント基板Pの下側に対してのみ、電子部品を装着する。
また、図24に示す装置では、紙面上側の装着ヘッド6は紙面下側の部品供給ユニット3Bからは電子部品を吸着出来ない構造となっている。したがって、図24に示す装置においては、プリント基板Pの上側と下側とは独立した動きとなっている。すなわち、プリント基板Pの紙面上側と紙面下側とで電子部品の装着数が大幅に異なるような場合は、プリント基板Pの一方の側が装着作業を終わっても、プリント基板Pの他方、すなわち、電子部品の装着数が多い方の作業が完了するのを待たなければならず、時間のロスが生ずる。
一方、図24の装置においては、上側の装着ヘッド6は、プリント基板Pの中心線よりも下側には侵入せず、また、下側の装着ヘッド6はプリント基板Pの中心線よりも上側には侵入しない。また、y可動子9の内側可動子9Bの先端にはストッパー91が形成されている。したがって、メンテナンス時においても、上側のヘッドと下側のヘッドが衝突する危険は無い。
図1、図2、図3等で、xビーム4A、4Bは2本のyビーム1A、1Bによって支えられている。しかし、xビーム4A、4Bはいずれも、2本のyビームで支えられる必要はなく、xビームの強度が許せば、xビームは一方のyビームのみによって支えることも出来る。例えば、xビーム4Aはyビーム1Aのみによって支えられ、xビーム4Bはyビーム1Bのみによって支えられる場合もある。
以上のように、本発明が対象とする電子部品装着装置は、従来の電子部品装着装置に比較して高速で電子部品をプリント基板に装着することができるが、装着ヘッドが衝突する危険が生ずる。本発明は、装着ヘッドの衝突を回避し、かつ、各ヘッドの可動範囲を出来るだけ広く確保することである。
図4は本発明の構成を示す模式図である。以後図4、図7、図8、図14、図15、図17、図18等では、説明のために、2個の装着ヘッドを第1ヘッドH1、第2ヘッドH2のように区別して呼ぶ。図4において、上側xビーム4Aにはx可動子15を介して第1ヘッドH1が取り付けられている。x可動子15には、リニアモータMと、リニアエンコーダEが取り付けられている。リニアモータMはxビーム上において、可動子および装着ヘッド6を移動させるためである。また、リニアエンコーダEは装着ヘッド6の位置を検出するためのものである。下側xビーム4Bにも同様にx可動子15、リニアモータM、リニアエンコーダE、装着ヘッド6が取り付けられている。
なお、図示しないが、図1に示すy可動子9にもリニアモータMとリニアエンコーダEがとりつけられている。このリニアモータMはxビームをyビーム上で移動させるためのものであり、リニアエンコーダEはxビームのyビーム上での位置を検出するためである。以後リニアエンコーダEという場合は、x可動子15にとりつけられたリニアエンコーダEとy可動子9に取り付けられたリニアエンコーダEの両方を指すものとする。そして、リニアエンコーダEからの位置情報とは、x可動子15にとりつけられたリニアエンコーダEとy可動子9に取り付けられたリニアエンコーダEの両方からの位置情報をいうものとする。
図4において、下側xビーム4Bに設置されている第2ヘッドH2の動きについて説明する。ホストコンピュータに組み込まれたプログラムにしたがって、ホストコンピュータからモーションコントローラに対して、装着ヘッド6を移動する指令が送られる。ホストコンピュータからは、装着ヘッド6の目標位置情報、目標位置に達するための速度情報、および、設定速度に達するための加速度情報が出力される。モーションコントローラはこの指令をサーボアンプに送る。サーボアンプはこの指令をリニアモータMに送り、リニアモータMはx可動子15および装着ヘッド6を所定の位置に移動させる。
x可動子15に取り付けられたリニアエンコーダEは、位置情報をサーボアンプにフィードバックし、サーボアンプは、装着ヘッド6を所定の位置に正確にセットする。上側xビーム4Aに設置された第2ヘッドH2の動作も同様である。
本発明の特徴は、リニアエンコーダEからの位置情報が、サーボアンプのみでなく、モーションコントローラにもフィードバックされる点である。本発明におけるモーションコントローラはホストコンピュータからの指令をサーボアンプに送るのみでなく、リニアエンコーダEからの位置情報を基に、装着ヘッド6の位置、装着ヘッド6の速度、装着ヘッド6の加速度を計算している。なお、モーションコントローラにおいては、リニアエンコーダEからの位置情報を微分して速度を、さらに速度を微分して加速度を計算している。
モーションコントローラは装着ヘッド6が移動する毎に常にこれらの情報を計算し、装着ヘッド6の位置、速度、加速度を監視している。この動作については、図4における左側の第2ヘッドH2を制御するモーションコントローラも右側の第1ヘッドH1を制御するモーションコントローラも同様に行われる。そして、図4における左側のモーションコントローラと右側のモーションコントローラとは常に各装着ヘッド6の位置、速度、加速度の情報を交換し、共有している。このモーションコントローラ間の情報交換は100μsec程度の高速で行われる。左側のモーションコントローラと右側のモーションコントローラとにおけるこれらの位置情報等の交換は、配線等、電気的な接続を介して行われる。しかし、これに限らず、電波によるデータ交換でもよい。図4において、モーションコントローラに付属している干渉チェック機能は2つの装着ヘッドが衝突しないように2つの装着ヘッドの動きを監視する役割と有する。
図5はホストコンピュータが装着ヘッド6を移動させる指令の例である。図5の縦軸は装着ヘッドの速度であり、横軸は時間である。図5は、装着ヘッド6が停止している状態から、装着ヘッド6を特定の位置に移動して停止させる例である。図5において、停止しているヘッドに対して一定の速度になるまで、加速度を加える。ヘッドを一定の速度で移動させた後、逆方向に加速度を加え、ヘッドを停止させる。図5における台形の面積がヘッドが移動した距離である。
問題は、一つの装着ヘッド6移動中に、他の装着ヘッド6に衝突する可能性があることである。もちろんホストコンピュータに組み込まれたプログラムは、2個のヘッドが衝突しないように組まれている。しかし、プログラムにバグがあったり、ノイズが混入したりして装着ヘッド6が所望の動作をせずに、衝突する場合がある。装着ヘッド6どうしが衝突すれば、装着ヘッド6が破損し、大きな損害をもたらす。
モーションコントローラはPCからの指令に基づき、図5における台形の面積だけ、装着ヘッド6を移動させるために、図5の斜線で示す幅Δtで示される短冊状の移動データをサーボアンプに送る。サーボアンプはこの幅Δtの短冊状のデータをリニアモータMに送って装着ヘッド6を移動させる。 すなわち、Δt毎にモーションコントローラは装着ヘッドを動かす指令を出し、Δt毎にリニアエンコーダは位置情報を出力する。そして、xビームおよびyビームに取り付けられたリニアエンコーダEは、装着ヘッド6が移動する毎に装着ヘッド6の位置情報をサーボアンプのみでなく、モーションコントローラにも送る。
したがって、モーションコントローラはΔt時間毎に装着ヘッド6の位置、速度、加速度情報を持つことが出来る。図4における左右のモーションコントローラが同様の機能を持っている。そして、左右のモーションコントローラはΔt時間毎に互いに双方の装着ヘッド6の位置、速度、加速のデータを交換するので、2個のモーションコントローラはこれらのデータを共有することになる。
装着ヘッド6の位置、速度、加速度がわかれば、次に装着ヘッド6がどこに行くかを把握することが出来る。そして、モーションコントローラは2個の装着ヘッド6の位置情報等を共有しているので、2個のヘッドが衝突するか否かを常に計算して把握することが出来る。これが、図4に示すモーションコントローラの緩衝チェック機能である。
そして、緩衝チェック機能によって、2個の装着ヘッド6が衝突すると計算された場合、モーションコントローラは、ホストコンピュータからの指令にかかわらず、サーボアンプに対して制動をかけ、装着ヘッド6を停止させて、衝突を回避する。
モーションコントローラが2個の装着ヘッド6が衝突すると判断し、ヘッドに制動をかけた場合でも、装着ヘッド6は直ちに停止できるわけではない。停止をするように指令をかけた後、どの程度移動するかは、停止の指令を出した時のスピードによる。この関係を図6に示す。図6において、横軸vは装着ヘッド6の速度、縦軸Lは、停止の指令をかけた後、どの程度装着ヘッド6が移動するかを示す距離である。図6に示すように、装着ヘッド6の速度が速いほど、装着ヘッド6が停止できるまでの距離Lは大きくなる。
図6に示すf(v)は制動関数と呼ばれているものである。制動関数f(v)は、制動するための加速度、サーボ系、リニアモータMの特性、ヘッドの重量等、システムによって決まる関数である。図6に示すような制動関数を表にしておくことによって、モーションコントローラがこの表を参照して装着ヘッド6が止まる位置を計算することが出来る。
各々の装着ヘッド6がどの位置で止まることが出来るかは、各々のモーションコントローラが計算をし、同時に他の装着ヘッド6の止まる位置も把握することが出来る。すなわち、各々のモーションコントローラは常に2つの装着ヘッド6の停止位置を共有している。
2個の装着ヘッド6が衝突するという計算結果が出たら、モーションコントローラは各装着ヘッド6に直ちに制動をかける。図7はその例である。図7において、制動をかける前の第1ヘッドH1の速度はv1であり、第2ヘッドH2の速度はv2である。v1のほうがv2よりも速度が大きいので、第1ヘッドH1が停止するまでの距離L1は第2ヘッドH2が停止するまでの距離L2よりも大きい。各モーションコントローラは2つの装着ヘッド6のスピードを含む位置情報によって、制動が必要か否かを常に判断している。
衝突を避けるには、2個の装着ヘッド6の間隔は大きいほうが良い。しかし、2個の装着ヘッド6の間隔を常に大きくしておくと、2個の装着ヘッド6の移動の自由度が小さくなり、電子部品の装着スピードが小さくなる。したがって、各装着ヘッド6は、衝突回避可能な限界の範囲まで、移動の自由度を確保しておくことが望ましい。図7における、L1とL2は、各装着ヘッド6が互いに接触する位置までの距離である。
すなわち、モーションコントローラは、2個の装着ヘッドのスピードを含む位置情報を常に算出し把握しており、図7のように同じ直線上で互いに近づく方向に進んでいる場合、現在の両ヘッド間の距離が算出した停止L1とL2を加算した距離と等しいか小さくなったと判断した時に各ヘッドを停止させるべく制動をかけるものである。
図8は2個の装着ヘッド6が接近した場合、どの程度の距離を確保すれば、衝突をさけることが出来るかを評価するための模式図である。図8では、2個の装着ヘッドは区別のために、第1ヘッドH1、第2ヘッドH2として記載している。図8において、2個の装着ヘッド6の平面図はいずれも、ほぼ矩形である。このような装着ヘッド6の場合、2個の装着ヘッド6が衝突するか否かは、x方向、あるいは、y方向について、間隔、および、各装着ヘッド6が停止するまでの距離を評価すればよい。
図8において、各装着ヘッド6は、xビームにx可動子15を介して取り付けられている。各装着ヘッド6は、電子部品を吸着するための吸着ノズル5およびノズル回転モータ52を含む駆動機構、基板認識カメラ8等を有している。また、装着ヘッド6の外周には、メンテナンス等において、2個の装着ヘッド6が衝突したときの保護のために、バンパー11が形成されている。
図9は、装着ヘッド6の概略図である。図9において、電子部品を吸着するための吸着ノズル5が下方に円周上に配置されている。各吸着ノズル5によって電子部品を吸着するには、ノズル内を真空に引いて負圧にする必要がある。このために、各吸着ノズル5にはシリンダ51が設置されており、吸着ノズル5による吸着を制御する。
図10は、図9においてA方向から吸着ノズル5を見た図である。図10では、吸着ノズル5は円周上に12個配置されている。電子部品が大きい場合は円周上に配置された吸着ノズル5も大きくなり、したがって、配置される吸着ノズル5の数は少なくなる。吸着ノズル5の種類は電子部品が装着されるプリント基板Pの種類によって変更が可能である。
目的の電子部品は対応する吸着ノズル5に吸着させる必要がある。ノズル回転モータ52が、図10のθで示すように、吸着ノズル5を回転し、目的の電子部品の上に対応する吸着ノズル5を設置する。その後、ノズル選択シリンダ51によって吸着ノズル5を降下させ、目的の電子部品を吸着する。目的の電子部品を吸着すると、吸着ノズル5を上昇させる。同様の動作を12個全ての吸着ノズル5について行う。したがって、装着ヘッド6を部品供給ユニット3Bに移動させることによって一回に12個の部品を吸着する。
図9において、吸着ノズル5の前方には基板認識カメラ8が設置されている。基板認識カメラ8は、装着ヘッド6がプリント基板Pの上に移動した時に、プリント基板Pの基準位置を検出する役目を有する。そしてプリント基板P上の基準位置を基に各電子部品のプリント基板Pへの装着位置を決める。
装着ヘッド6がプリント基板Pの対応する場所に移動すると、目的の電子部品が吸着された吸着ノズル5が回転して、プリント基板Pの対応する場所の上に移動する。その後、吸着ノズル5が下降して目的の電子部品がプリント基板Pの対応する場所に装着されることになる。
図9において、吸着ノズル5、ノズル選択シリンダ51、基板認識カメラ8等はヘッドカバー12によって覆われている。このヘッドカバー12は単なるカバーであり、外部からの衝撃に対して内部の部品を保護する効果は無い。すなわち、カバーのみの状態で装着ヘッド6同士が衝突したりすると、吸着ノズル5の駆動機構、基板認識カメラ8等が破損する恐れがある。
図9に示す装着ヘッドは、ヘッドカバー12の外側にバンパー11をとりつけ、ヘッドカバー12同士が衝突したような場合に、内部の吸着ノズル駆動機構、基板認識カメラ8等を保護している。バンパー11に保護機能を持たすためには、バンパー11はある程度の強度を有することが必要である。一方、装着ヘッド6は、2m/sec程度の高速で移動する必要がある。バンパー11の重量が大きいと装着ヘッド6を高速で移動させることが困難となる。バンパー11の形状、材質等は、以上のような点を考慮して決める必要がある。本実施例におけるバンパー11にはウレタン樹脂を使用している。
図11は、2個の装着ヘッド6がx軸上あるいはy軸上を正面から互いに接近した場合に、衝突を避けるためには、どの位置で制動をかければよいかを評価するための模式図である。図11において、第1ヘッドH1は第2ヘッドH2に向かって2m/secの速度で接近している。第2ヘッドH2も第1ヘッドH1に向かって2m/secの速度で接近している。
まず、第1ヘッドH1の動きを評価する。図11のP1において、第1ヘッドH1が第2ヘッドH2に向かってv1、例えば2m/secの速度で接近すると、モーションコントローラが、第1ヘッドH1が第2ヘッドH2に衝突すると判断して、第2ヘッドH2に加速度3Gによって制動をかける。制動をかけたあと、どの程度第1ヘッドH1が移動するかは、図6に示す制動関数によって、モーションコントローラが判断する。本実施例では、制動をかけて停止するまでの距離Lは68mmである。3Gは本実施例による制動加速度であり、制動加速度は3Gに限る必要はない。
一方、モーションコントローラが、第1ヘッドH1の位置、速度等を評価し、かつ、第2ヘッドH2の同様な情報を演算処理して、現実に制動をかけるまでに、2msec程度を要する。そうすると、この間に第1ヘッドH1は2m/secで移動するために、演算処理をしている間に移動する距離Dは、2m/sec×2msec=4mmである。さらに、移動速度の誤差は5%程度存在するので、この誤差に対する必要な余裕D1は、4mm×0.05=0.2mmである。
一方、第2ヘッドH2も図11のP2において、第1ヘッドH1側に2m/secで移動してくるとすると、第2ヘッドH2に対してもモーションコントローラから第2ヘッドH2を制動させる指令がかかる。第2ヘッドH2の場合も第1ヘッドH1と同様に、制動をかけてから、第2ヘッドH2が停止するまでに特定の距離移動することになる。すなわち、第1ヘッドH1と第2ヘッドH2が衝突しないために、第1ヘッドH1に対し、第1ヘッドH1の停止位置から、W1=L+D+D1、すなわち、68mm+4mm+0.2mm=72.2mmの位置において、制動をかける必要がある。また、第2ヘッドH2に対しても、第2ヘッドH2の停止位置から、W1=L+D+D1、すなわち、68mm+4mm+0.2mm=72.2mmの位置において、制動をかける必要がある。
図12は、第1ヘッドH1が図12のP3において、速度v2、例えば、1m/secで第2ヘッドH2側に移動したとする。この場合は、第1ヘッドH1の速度は、図11の場合に比較して半分なので、停止するまでの距離Lも小さくなる。どの程度小さくなるかは、制動関数に従う。演算処理に要する時間は、図11の場合と同様であるから、演算処理中に第1ヘッドH1が移動する距離Dも図11の場合の半分、例えば、2mmである。また、移動速度の誤差に関連する必要距離も図11の場合の半分の0.1mmである。制動関数が仮にリニアであるとすると、図12のLは図11のLに比較して半分になる。この様子は、図12の位置P4に存在する第2ヘッドH2の場合も同様である。したがって、図12の場合は、衝突を防止するために、制動をかける位置は、2個の装着ヘッド6が接触する位置からW2の位置であり、このW2は図11におけるW2の半分、すなわち、36.1mmである。
以上の説明は、装着ヘッド6の外形がバンパー11を含んでいるとして評価した場合である。装着ヘッド6がバンパー11を含まない場合として計算するのであれば、装着ヘッド6に対して、バンパー11の板厚Bの分、加える必要がある。図13は、装着ヘッド6の外形がヘッドカバー12までだとして、衝突しないためには、どの位置で制動をかける必要があるかを評価したものである。
図13において、第1ヘッドH1が第2ヘッドH2に向かって移動している。モーションコントローラが、第1ヘッドH1が第2ヘッドH2に衝突すると評価して制動をかける位置がP5である。制動をかけるべき位置は2個の装着ヘッドのバンパー11が接触する位置からW3の距離である。距離W3は、図11における距離W1に対してバンパー11の厚みを加えた関係になっている。第2ヘッドH2も同様である。図13において、P5は第2ヘッドH2に対して制動をかける位置である。すなわち、図13の例と図11の例の違いは、単にバンパー11を装着ヘッドの一部と見るか別部品と見るかの違いであり、本質的な差は無い。
図14は、第1ヘッドH1と第2ヘッドH2がお互いに近づく場合ではなく、例えば、第1ヘッドH1が静止している第2ヘッドH2に近づく場合である。また、図15は第2ヘッドH2が第1ヘッドH1から遠ざかる方向に移動するが、第1ヘッドH1が第2ヘッドH2に対して、より早い速度で近づく場合である。図14も図15も第1ヘッドH1が第2ヘッドH2にぶつかる関係にある。
この場合、衝突をより安全に避けるためには、ぶつかるほうの第1ヘッドH1に対して、より早く制動をかけるのが良い。図16は、同一位置情報が各ステージに伝わる時間の関係を示す。図16において、横軸tは時間、縦軸sは位置情報である。Aはモーションコントローラからサーボアンプに出力する位置情報である。BはサーボアンプがリニアモータMに伝える位置情報である。Cは装着ヘッド6に付いているリニアエンコーダEの位置情報である。同一の位置情報は、モーションコントローラからの指令Aが最も早く、リニアエンコーダEからの位置情報が最も遅い関係にある。
この場合、モーションコントローラは、ぶつける方の装着ヘッドH1とぶつけられる方の装着ヘッドH2とを判別し、ぶつけるほうの装着ヘッドH1に対しては、最も時間的に早い図16における曲線Aによって装着ヘッド6をコントロールする。そして、ぶつけられる方の装着ヘッドH2に対しては、リニアエンコーダEの位置情報を用いて装着ヘッド6の動きをコントロールする。こうすることによって、衝突の確率をより低減させることが出来る。
すなわち、図16において、時刻t1において、モーションコントローラからの位置情報の指令が出されると所定の時間δt遅れて、時刻t2において装着ヘッドH1が所定のモーションコントローラからの指令位置に到達する。図17はこの様子を示す図であり、H11は装着ヘッドH1の図16の時刻t1における位置であり、H12は装着ヘッドH1の図16の時刻t2における位置である。H21はぶつけられる側の装着ヘッドH2の時刻t1における位置であり、H22はぶつけられる側の装着ヘッドH2の時刻t2における位置である。
モーションコントローラが装着ヘッド1に対して装着ヘッド1と衝突しないように制動をかけるタイミング、制動条件は種々とることが出来る。例えば、装着ヘッドH1と装着ヘッドH2の時刻t1における距離をもとに、制動条件を計算し、時刻t1において制動をかけることもできるし、あるいは、時刻t2において、制動をかけることも出来る。あるいは、時刻t2における装着ヘッドH1と装着ヘッドH2の距離をもとに制動条件を計算し、時刻t1において制動をかけることも出来るし、時刻t2において制動をかけることも出来る。
本発明では、図17において、時刻t2における装着ヘッドH1の位置と、時刻t1における装着ヘッドH2の位置との距離s12の場合において、2つのヘッドが衝突しないような制動条件をモーションコントローラが計算する。そして、このように計算した、2つの装着ヘッドが衝突しない条件の制動を図16の時刻t1においてかける。こうすることによって、装着ヘッド1と装着ヘッド2の衝突を確実に防止することが出来る。なお、以上の構成は、x方向、y方向のいずれの方向に対しても適用することが出来る。
実施例1は、電子部品装着装置が正常に動作している場合は、第2の屈曲点通常TFTの装着ヘッドの衝突を避け、電子部品を高速にプリント基板に装着することが出来る。しかし、装着装置に異常が生じて、2つの装着装置の一方が予期しない原因によって突然止まってしまう場合もありうる。このような場合、特に問題となるのが、2つのヘッドが同じ方向に動いている場合である。
図18は、装着ヘッドH1とH2が同じy方向に同じ速度vで移動している場合である。2つのヘッドが同じ方向に移動しているので、通常は2つのヘッドは衝突することは無いので、図18におけるy方向の距離ddは理論的にはゼロでも良い。しかし、先頭を動いている第1の装着ヘッドH1が予期しない原因によって突然停止した場合は、後ろを動いている第2の装着ヘッドH2は第1の装着ヘッドに衝突する。
このように、予期せぬ原因によって、装着ヘッドの一方が突然停止した場合にも、他の装着ヘッドが、停止した装着ヘッドに衝突しないようにするためには、2つの装着ヘッドが同じ方向に動いている場合であっても、図18に示す2つの装着ヘッドの間隔は所定の値ddを確保しておく必要がある。
所定の間隔ddは図14に図示したような装着ヘッドH1が止まっている装着ヘッドH2に速度v1で近づいていく場合に衝突を避けることが出来る距離とすれば良い。すなわち、第1の装着ヘッド1と第2の装着ヘッドH2たが、図18に示すように、x方向にオーバーラップする位置で、同じ方向に移動する場合は、上で説明したような距離ddをy方向にとる必要があるので、装着ヘッドの自由度は制限される。
図19は、2つの装着ヘッドが同じy方向に同じ速度で移動している場合であるが、2つの装着ヘッドはx方向には互いにずれている場合である。第1の装着ヘッドH1と第2の装着ヘッドH2とは同じ方向へ同じ速度で動いているので、第1の装着ヘッドH1とxビーム4Bの距離d1あるいは第2の装着ヘッドH2とxビーム4Aとの距離d2は、第1の装着ヘッドH1および第2の装着ヘッドH2のy方向の径よりも小さく、理論的にはゼロでも良い。しかし、先頭を動いている第1の装着ヘッドH1が予期せぬ原因で停止すると、第2の装着ヘッドH2がxビーム4Aに衝突する。あるいは、第1の装着ヘッドH1がxビーム4Bに衝突する。
これを避けるためには、図18における第1の装着ヘッドH1と第2の装着ヘッドH2の間隔を衝突を避ける距離ddだけ確保する必要がある。しかし、xビームと装着ヘッドとの間隔を所定の値以上確保することは、それだけ、装着ヘッドの自由度を奪うことになる。
これを防止して自由度を確保するために、本実施例では、図19に示すように、2つの装着ヘッドがx方向にずれている場合は、装着ヘッドとxビームとが衝突することを避ける間隔は制動距離によらず、ストッパー92によって防止する。ストッパーが存在することによって、第1の装着ヘッドH1とxビーム4Bの間隔d1は第2の装着ヘッドH2の第2の方向の径h2よりも小さくできる。また、第2の装着ヘッドH2とxビーム4Aの間隔d2は第1の装着ヘッドH1の第2の方向の径h1よりも小さくできる。さらに、ストッパーが存在することによって、間隔d1および間隔d2は限りなくゼロに近づけることが出来る。
このように、装着ヘッドH1、H2がx方向にずれている場合は、ストッパー92によってヘッド同士の衝突が防止されるので、y方向については、ヘッド同士の位置による衝突防止の制御は行なわれない。その代わりに、両ビームのストッパー同士が衝突しないように、y方向の制御が実施され、その制御は、上述したヘッド同士の衝突防止のための制御と同様の制御をすればよい。すなわち、両ストッパーの先端の位置をエンコ−ダ情報より把握して、衝突防止のために停止させる等の制御を行えばよい。
図20は、本実施例におけるストッパーを有する実際の電子部品装着装置の平面図である。図20において、y可動子9の内側可動子9Bに本発明のストッパー92が取り付けられている。図20において、y可動子9における内側可動子9Bおよびストッパーのy方向の寸法は、図24に示すy可動子9における内側可動子9Bおよびストッパー91に比較して小さい。すなわち、内側可動子9Bあるいはストッパー92のy方向の寸法は、装着ヘッド6がxビーム4Aあるいはxビーム4Bと接触すれすれまで、近づくことが出来る。その分、装着ヘッド6の自由度を従来例に比較して大きくすることが出来る寸法に設定しておく。
なお、本実施例の態様として、内側可動子9Bとストッパー92が常に存在しなければならないわけではなく、内側可動子9Bだけでストッパーの役割を持たせてもよいし、あるいは、内側可動子9Bのy方向寸法がゼロの場合は、ストッパー92だけで、装着ヘッド6とxビーム4Aまたはxビーム4Bとの衝突を防止してもよい。すなわち、本実施例でのストッパーは、実質的に装着ヘッドとxビーム4Aあるいはxビーム4Bとの衝突を防止できるように、xビーム4Aとxビーム4Bの間隔を確保出来る手段であれば良い。
以上のように、本実施例によれば、2つの装着ヘッドがy方向にオーバーラップしていない、すなわち、x方向にずれている場合には、仮に、2つの装着ヘッドの一方が、予期せぬ原因によって突然停止しても、装着ヘッドがxビームに衝突することを防止することが出来るので、装着ヘッドの自由度を確保することが出来る。
なお、図19および図20は、xビーム4Aおよびxビーム4Bが、yビーム1A、1Bを橋絡して配置されている図であるが、xビーム4Aおよびxビーム4Bがいずれかのyビームによって片持ちで支えられている場合も、ストッパーによって同様な効果を得ることが出来る。
以上の説明は、2つの装着ヘッドがy方向に動いている場合について説明した。x方向に2つのヘッドが同じ方向に動く場合、x方向は装着ヘッドが動作する領域はビームによって制限されることが無い。x方向に同じ速度で動く2つの装着ヘッドが予期せぬ原因によって突然停止した場合に衝突を避けるための2つのヘッドの間隔は、図14に示すように、2つのヘッドのうち、一方の装着ヘッドが止まっている場合に他のヘッドが衝突を防止できる間隔を確保する。
図21は本発明の第3の実施例を示す平面図である。図21では、2個の装着ヘッドは区別のために、第1ヘッドH1、第2ヘッドH2として記載している。図21は2個の装着ヘッド6が接近した場合、どの程度の距離を確保すれば、衝突を避けることが出来るかを評価するための模式図である。図21が実施例1の図8と異なる点は、装着ヘッド6の平面形状である。図8においては、装着ヘッド6の平面形状はほぼ矩形であるのに対し、本実施例である図21の装着ヘッド6の形状は、先端が半円形となっている。図21に示すような装着ヘッド6の形状の場合は、衝突を防止するための、2個の装着ヘッド6の間隔は、x方向、y方向を独立に評価するのではなく、ヘッド間の直接の距離で評価したほうが良い。
本実施例では、x、yの情報を2個の装着ヘッド6の距離L1に換算する必要がある。図21のような平面形状を有する装着ヘッド6に対しては、このように、距離をL1に換算したほうが、第1ヘッドH1と第2ヘッドH2の移動の自由度をより大きく確保することが出来る。すなわち、図8に示すような、x方向とy方向に分けて評価する場合は、装着ヘッドが同じ位置であっても、装着ヘッドの間隔はL2と認識される。したがって、L1−L2の分だけ、本実施例においては、装着ヘッドの自由度が増える。
本実施例の動作は次のとおりである。図22は、位置P1(x1、y1)に第1ヘッドH1が存在し、位置P2(x2、y2)に第2ヘッドH2が存在している場合である。第1ヘッドH1と第2ヘッドH2の中心間距離はLLである。位置P1における第1ヘッドH1の速度は(Vx1、Vy2)であり、位置P2における第2ヘッドH2の速度は(Vx2、Vy2)である。モーションコントローラが2個のヘッドが衝突すると判断した場合は、モーションコントローラが制動をかける。この場合、第1ヘッドH1のモーションコントローラも第2ヘッドH2のモーションコントローラも制動をかける指令を出す。
本システムによる制動関数をf(V)とする。制動をかけた後の第1ヘッドH1の位置をP3とする。P3のx座標をx3とすると、x3=x1+f(Vx1)となる。また、P3のy座標をy3とすると、y3=y1+f(Vy1)となる。一方、制動をかけた後の第2ヘッドH2の位置をP4とする。P4のx座標をx4とすると、x4=x2+f(Vx2)となる。また、P4のy座標をy4とすると、y4=y2+f(Vy2)となる。
制動をかけた後、第1ヘッドH1と第2ヘッドが接触した状態で停止したとする。この場合の第1ヘッドの中心と第2ヘッドの中心の距離は、(式1)のようになる。
Figure 0005317856
(式1)におけるDDはヘッドの中心間の距離である。第1ヘッドH1と第2ヘッドH2の形状が同じとした場合、装着ヘッドの中心から装着ヘッドの外端までの距離はDD/2である。
モーションコントローラが制動をかけてから、第1ヘッドH1が移動可能な距離W1は(式2)に示す通りである。
Figure 0005317856
モーションコントラが制動をかけてから第2ヘッドH2が移動可能な距離W2は(式3)に示すとおりである。
Figure 0005317856
モーションコントローラは図22に示すように、各ヘッドの中心距離を基に、実際に2つ装着ヘッドが接触する位置までを基準に制動距離を計算するので、x座標およびy座標のみで制御する場合に比較して、装着ヘッドがより接近した状態において制動をかけることが出来、装着ヘッドが移動する自由度をより確保することが出来る。
すなわち、両ヘッドのスピードを含む位置情報をモーションコントローラは常に把握して、現時点で制動をかけて相手とぶつからない位置に停止できることを確認している。モーションコントローラは両ヘッドが現在制動をかけてちょうど接触する位置に停止すると判断した場合に両ヘッドに対して制動をかけるのである。もしくは所定の余裕距離だけ離れた位置で停止すると判断した場合に制動をかけてもよい。
本実施例における装着ヘッド6の平面形状は先端が円形であるとして説明したが、装着ヘッド6の平面形状の先が3角形、あるいは台形に近いような形状の場合であっても本実施例を適用する利点がある。
本実施例におけるような装着ヘッドの形状であっても、予期せぬ原因によって、2つの装着ヘッドの1つが突然停止した場合、実施例2と同様な方法によって装着ヘッド同士の衝突あるいは、装着ヘッドとxビームとの衝突を回避することが出来る。
以上の実施例においては、装着ヘッド6の移動はリニアモータM、位置情報の検出はリニアエンコーダEによって行っている。しかし、必要であれば、装着ヘッド6の移動を通常の回転モータ、位置情報の検出をロータリエンコダを用いて行っても良い。
1…電子部品装着装置、 1A、1B…yビーム、 2…搬送装置、 3…部品供給装置、 3A…フィーダベース、 3B…部品供給ユニット、 4A、4B…xビーム、 5…吸着ノズル、 6…装着ヘッド、 7…プリント基板コンベア、 8…基板認識カメラ、 9…y可動子、 9A…外側可動子、 9B…内側可動子、 10…部品認識カメラ、 11…バンパー、 12…ヘッドカバー、 13…ヘッドベース、 15…x可動子、 16…排出箱、 51…ノズル選択シリンダ、 52…ノズル回転モータ、 91…従来技術におけるストッパー、 92…実施例2におけるストッパー、 E…エンコーダ、 H1…第1ヘッド、 H2…第2ヘッド、 P…プリント基板。

Claims (4)

  1. 第1の方向にプリント基板を搬送する搬送装置と、前記搬送装置に対して前記第1の方向に直角な第2の方向における外側に部品供給装置が設置され、
    前記第2の方向に延在する第1のyビームと第2のyビームが間隔を持って配置され、前記第1のyビームと前記第2のyビームを橋絡して前記第1の方向に延在する第1のxビームと第2のxビームが存在し、
    前記第1のxビームには第1の装着ヘッドが設置され、前記第2のxビームには第2の装着ヘッドが設置され、
    前記第1の装着ヘッドおよび前記第2の装着ヘッドは、前記部品供給装置から、前記プリント基板に電子部品を設置するものであり、
    前記第1のyビームまたは前記第2のyビームと前記第1のxビームには前記第1の装着ヘッドの位置を検出するための第1のエンコーダが設置され、
    前記第1のyビームまたは前記第2のyビームと前記第2のxビームには前記第2の装着ヘッドの位置を検出するための第2のエンコーダが設置され、
    前記第1の装着ヘッドは、所定時間間隔で送られる第1のモーションコントローラの指令に基づいて移動し、
    前記第2の装着ヘッドは、所定時間間隔で送られる第2のモーションコントローラの指令に基づいて移動し、
    前記第1のエンコーダの位置情報は、前記第1のモーションコントローラにフィードバックされ、
    前記第2のエンコーダの位置情報は、前記第2のモーションコントローラにフィードバックされ、
    前記第1のモーションコントローラは前記第1のエンコーダからの位置情報に基づき、前記第1のヘッドの速度情報と加速度情報を計算し、
    前記第2のモーションコントローラは前記第2のエンコーダからの位置情報に基づき、前記第2のヘッドの速度情報と加速度情報を計算し、
    前記第1のモーションコントローラと前記第2のモーションコントローラは、前記第1の装着ヘッドの前記位置情報、前記速度情報、前記加速度情報、および、前記第2の装着ヘッドの前記位置情報、前記速度情報、前記加速度情報を共有し、
    前記第1の装着ヘッドと前記第2の装着ヘッドが同じ方向に動いている場合は、先頭を動いている装着ヘッドからは前記エンコーダからの位置情報を使用し、後を動いている装着ヘッドからは前記モーションコントローラが指令する位置情報を使用して、前記第1の装着ヘッドと前記第2の装着ヘッドを動作させることを特徴とする電子部品装着装置。
  2. 第1の方向にプリント基板を搬送する搬送装置と、前記搬送装置に対して前記第1の方向に直角な第2の方向における外側に部品供給装置が設置され、
    前記第2の方向に延在するyビームと、前記yビームに取り付けられて前記第1の方向に延在する第1のxビームと第2のxビームが存在し、
    前記第1のxビームには第1の装着ヘッドが設置され、前記第2のxビームには第2の装着ヘッドが設置され、
    前記第1の装着ヘッドおよび前記第2の装着ヘッドは、前記部品供給装置から、前記プリント基板に電子部品を設置するものであり、
    前記第1のxビームには第1の装着ヘッドが設置され、前記第2のxビームには第2の装着ヘッドが設置され、
    前記第1の装着ヘッドおよび前記第2の装着ヘッドは、前記部品供給装置から、前記プリント基板に電子部品を設置するものであり、
    前記yビームと前記第1のxビームには前記第1の装着ヘッドの位置を検出するための第1のエンコーダが設置され、
    前記yビームと前記第2のxビームには前記第2の装着ヘッドの位置を検出するための第2のエンコーダが設置され、
    前記第1の装着ヘッドは、所定時間間隔で送られる第1のモーションコントローラの指令に基づいて移動し、
    前記第2の装着ヘッドは、所定時間間隔で送られる第2のモーションコントローラの指令に基づいて移動し、
    前記第1のエンコーダの位置情報は、前記第1のモーションコントローラにフィードバックされ、
    前記第2のエンコーダの位置情報は、前記第2のモーションコントローラにフィードバックされ、
    前記第1のモーションコントローラは前記第1のエンコーダからの位置情報に基づき、前記第1のヘッドの速度情報と加速度情報を計算し、
    前記第2のモーションコントローラは前記第2のエンコーダからの位置情報に基づき、前記第2のヘッドの速度情報と加速度情報を計算し、
    前記第1のモーションコントローラと前記第2のモーションコントローラは、前記第1の装着ヘッドの前記位置情報、前記速度情報、前記加速度情報、および、前記第2の装着ヘッドの前記位置情報、前記速度情報、前記加速度情報を共有し、
    前記第1の装着ヘッドと前記第2の装着ヘッドが同じ方向に動いている場合は、先頭を動いている装着ヘッドからは前記エンコーダからの位置情報を使用し、後を動いている装着ヘッドからは前記モーションコントローラが指令する位置情報を使用して、前記第1の装着ヘッドと前記第2の装着ヘッドを動作させることを特徴とする電子部品装着装置。
  3. 第1の方向にプリント基板を搬送する搬送装置と、前記搬送装置に対して前記第1の方向に直角な第2の方向における外側に部品供給装置が設置され、
    前記第2の方向に延在する第1のyビームと第2のyビームが間隔を持って配置され、
    前記第1のyビームと前記第2のyビームを橋絡して前記第1の方向に延在する第1のxビームと第2のxビームが存在し、
    前記第1のxビームには前記第2の方向の径がh1である第1の装着ヘッドが設置され、前記第2のxビームには前記第2の方向の径がh2である第2の装着ヘッドが設置され、
    前記第1の装着ヘッドおよび前記第2の装着ヘッドは、前記部品供給装置から、前記プリント基板に電子部品を設置するものであり、
    前記第1のxビームと前記第2のxビームの間にはストッパーが配置され、前記ストッパーを突き合わせることによって前記第1のxビームと前記第2のxビームを対向させたとき、
    前記第1の装着ヘッドと前記第2のxビームの距離をd1、前記第2の装着ヘッドと前記第1のxビームの距離をd2とした場合、
    0<d1<h2、0<d2<h1であることを特徴とする電子部品装着装置。
  4. 第1の方向にプリント基板を搬送する搬送装置と、前記搬送装置に対して前記第1の方向に直角な第2の方向における外側に部品供給装置が設置され、
    前記第2の方向に延在するyビームと、前記yビームに取り付けられて前記第1の方向に延在する第1のxビームと第2のxビームが存在し、
    前記第1のxビームには前記第2の方向の径がh1である第1の装着ヘッドが設置され、前記第2のxビームには前記第2の方向の径がh2である第2の装着ヘッドが設置され、
    前記第1の装着ヘッドおよび前記第2の装着ヘッドは、前記部品供給装置から、前記プリント基板に電子部品を設置するものであり、
    前記第1のxビームと前記第2のxビームの間にはストッパーが配置され、前記ストッパーを突き合わせることによって前記第1のxビームと前記第2のxビームを対向させたとき、
    前記第1の装着ヘッドと前記第2のxビームの距離をd1、前記第2の装着ヘッドと前記第1のxビームの距離をd2とした場合、
    0<d1<h2、0<d2<h1であることを特徴とする電子部品装着装置。
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