JP5316547B2 - 装置 - Google Patents

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Description

本発明は、装置に関する。
近年、多数の無線通信システムでは、複数のサブキャリアを効率的に利用することが可能であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交波周波数分割多重)が検討されている。このOFDMの無線リソースは、複数のサブキャリアと通信単位時間を示すOFDMシンボルとを用いて表される。
OFDMを適用した無線通信システムの基地局は、移動機宛のデータにOFDMシンボルのサブキャリアを割り当てる。このデータにサブキャリアを割り当てるための算出方法には、例えばMAX−CIやプロポーショナルフェアが知られており、基地局は、移動機ごとの受信環境を考慮して、移動機ごとにサブキャリアの最適な割り当てをすることにより複数のサブキャリアの有効利用を実現している。
また、基地局は、移動機宛のデータの送信に用いるデータの変調方式やFEC(Forward Error Correction)符号の符号化率等を動的に変更する制御(以降、「AMC(Adaptive Modulation and Coding)制御」という。)を行う。例えば、基地局は、データの変調方式および符号化率との組み合わせ(以降、「MCS(Modulation and Coding Scheme)」という。)を移動機ごとの受信環境に応じて決定して、最適なデータの伝送を行う。
このようなサブキャリアの割り当てやMCSの決定を行う技術では、基地局が、各移動機の受信環境を正しく把握していることが、良い性能を実現するのに重要である。基地局が各移動機の受信環境を把握するためには、移動機が自機の受信環境を示すチャネル品質情報(以降、「CQI(Channel Quality Indicator)」という)を基地局に対してフィードバックする方法が、一般的に知られている。すなわち、移動機は、基地局から送信されるパイロット信号を用いてチャネルにおける振幅および位相の変動を推定するチャネル推定を行うとともにCQI生成を行い、生成されたCQIを基地局にフィードバックして、基地局が移動機からフィードバックされたCQIに基づくAMC制御を行う技術が開示されている。
ここで、パイロット信号には、複数のサブキャリアに割り当てられた各移動機宛のデータの有無とは無関係に送信される共通パイロット信号と、基地局から特定の移動機へのデータ送信に伴って送信される個別パイロット信号とがある。この共通パイロット信号を用いて、移動機は、複数のサブキャリアのCQI生成をサブキャリアごとに行い、生成された複数のCQIを基地局にフィードバックする技術および生成された複数のCQIのうち受信環境の良いサブキャリアを複数選択して基地局にフィードバックする技術が開示されている。
ところで、基地局が移動機宛のデータに付随して送信する個別パイロット信号を、移動機ごとに異なる指向性で送信されるビームフォーミングに適用することが提案されている。ビームフォーミングは、基地局が複数のアンテナを用いて送信先の移動機への指向性ビームを形成し、移動機の受信電力が大きくなるように指向性を調整する技術である。
このビームフォーミングを適用する場合、移動機は、自機宛のデータに付随する個別バイロット信号を用いてCQI生成を行う技術が開示されている。
また、基地局は、最初にパケットデータを無線リソースに割り当てるために、あらかじめ全サブキャリアに移動機固有の個別パイロット信号を送信し、各移動機ごとに個別パイロット信号に基づいて生成されたCQIをフィードバックさせる技術が開示されている。
さらに、移動機は、自機宛のデータに付随する個別パイロット信号を用いて生成するCQIと共通パイロット信号を用いて生成するCQIとの差分を示すオフセットを長時間採取してその平均値を算出し、算出された平均値と瞬時の共通パイロット信号を用いて生成するCQIとに基づいて、瞬時的な受信環境を示すCQIを生成する技術が開示されている。
特開2006−279635号公報 Z.H.Han、Y.H.Lee、"Opportunistic Scheduling with Partial Channel Information in OFDMA/FDD Systems" 3GPP TS36.211v8.3.0;"Physical Channels and Modulation(Release 8)" 3GPP TSG RAN1#50b Shanghai,China 8-12 October,2007 3GPP TSG RAN1#51 Jeju,Korea 5-9 November,2007
しかしながら、移動機が共通パイロット信号または個別パイロット信号を用いて生成するCQIは移動機の通信時の受信環境に即したCQIではないため、基地局は、移動機の通信時の受信環境に即したCQIを取得することができず、CQIを用いた最適なMCSの決定および最適な無線リソースの割り当てをすることができないという問題がある。すなわち、移動機は、個別パイロット信号を用いてCQIを生成する場合、個別パイロット信号が移動機固有の信号であるため自機に割り当てられたサブキャリアの受信環境の品質しか推定できず、他のサブキャリアでの自機の受信環境の品質を推定できないため、基地局は、移動機に最適な無線リソースの割り当てをすることができない。
具体的な例として、図30を参照して説明する。図30は、基地局が複数の移動機にデータを送信したときの1つの移動機から認識できる共通パイロットと個別パイロットの送信状態を示す図である。図30に示すように、横軸はOFDMシンボルを示し、縦軸はサブキャリアを示している。複数のOFDMシンボルの先頭には共通パイロット信号が全サブキャリアに重畳され(図中「C-pilot」と記載)、第2のシンボルには複数のサブキャリアのうち一部のサブキャリアに1つの移動機の個別パイロット信号(図中「V-pilot」と記載)が重畳されている。すなわち、基地局から複数の移動機に対してデータを送信していても、個別パイロット信号が移動機固有の信号であるため、自機宛の個別パイロット信号しか認識することができず、他機宛の個別パイロット信号を把握することができない。これにより、各移動機は、複数のサブキャリアのうち自機宛のサブキャリアに基づくCQIしか基地局にフィードバックすることができないことになり、基地局は、各移動機にとってより良い受信環境をみつけることができず、最適な無線リソースの割り当てをすることができない。
また、移動機は、共通パイロット信号を用いてCQIを生成する場合、共通パイロット信号の伝播路と個別パイロット信号を伴うデータの伝播路とが異なるため、自機の受信環境が異なることとなり、基地局は、移動機の最適な無線リソースの割り当てをすることができない。特に、ビームフォーミングを適用した無線通信システムでは、基地局は移動機ごとに異なる指向性で個別パイロット信号を伴うデータを送信するため、データと共通パイロット信号との伝播路が異なることとなり、共通パイロット信号を用いてCQIを生成しても、基地局は、移動機ごとに最適な無線リソースの割り当てをすることができない。
さらに、移動機が個別パイロット信号および共通パイロット信号を用いてCQIを生成する場合、長時間に渡るオフセットを利用してCQIを生成しているため、生成されたCQIが瞬時的な受信環境と必ずしも一致せず、基地局は、最適な無線リソースの割り当てをすることができない。
本発明は、無線リソースの割り当ての最適化に貢献することができる装置を提供することを目的とする。
手段の一例として、例えば、送信機から自機宛に送信されたデータ単位の個別パイロット信号部分に含まれる個別パイロット信号を受信する第1の受信手段と、前記送信機から自機以外の他機宛に送信されたデータ単位の個別パイロット信号部分に含まれる信号を受信する第2の受信手段と、前記第1の受信手段によって受信された前記個別パイロット信号および前記第2の受信手段によって受信された信号に基づいて、自機がデータを受信する際の受信環境を示すチャネル品質情報を推定する推定手段と、前記推定手段によって推定された前記チャネル品質情報を前記送信機に送信する送信手段と、を備えた装置を用いる。
かかる構成によれば、装置は、自機の個別パイロット信号だけでなく自機以外の個別パイロット信号を用いた複数の受信環境を送信機にフィードバックすることができるため、送信機は、装置の最適な受信環境を知ることができ、装置にデータを送信する際のMCSの最適な決定および最適な無線リソースの割り当てをすることができる。
以上により、装置は、無線リソースの割り当ての最適化に貢献することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る基地局の全体構成を示す機能ブロック図である。 図2は、OFDMの周波数の例を示す図である。 図3は、周波数×時間の無線リソースとサブフレームとの関係を示す図である。 図4は、サブフレーム構成を示す図である。 図5は、サブフレーム構成を示す図である。 図6は、物理チャネル生成部の構成を示す機能ブロック図である。 図7は、MCSテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図8は、スクランブル系列発生器の構成を示す図である。 図9は、実施例1に係る移動機の全体構成を示す機能ブロック図である。 図10は、CQI算出テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図11は、CQI生成部の処理を示すフローチャートである。 図12は、フィードバック情報の構成例を示す図である。 図13は、CQI生成部の処理を示すフローチャート(変形例1)である。 図14は、フィードバック情報の構成例を示す図(変形例1−1)である。 図15は、フィードバック情報の構成例を示す図(変形例1−2)である。 図16は、フィードバック情報の構成例を示す図(変形例1−3)である。 図17は、CQI生成部の処理を示すフローチャート(変形例2)である。 図18は、フィードバック情報の構成例を示す図(変形例2)である。 図19は、個別パイロットを適用したRBの送信状態の例を示す図である。 図20は、個別パイロットを適用したRBの送信状態の例2を示す図である。 図21は、実施例2に係る基地局の全体構成を示す機能ブロック図である。 図22は、個別パイロット配置情報の構成例を示す図である。 図23は、実施例2に係る移動機の全体構成を示す機能ブロック図である。 図24は、基地局と移動機との指向性ビームを示す図である。 図25は、指向性ビームと角度分布を示す図である。 図26は、実施例3に係る基地局の全体構成を示す機能ブロック図である。 図27は、到来方向推定結果とグループを示す図である。 図28は、グループgの個別パイロット配置情報の構成例を示す図である。 図29は、移動機a〜fに対して送信したRBの例を示す図である。 図30は、共通パイロットと個別パイロットの送信状態を示す図である。
符号の説明
20 移動機
210 無線部
220 OFDM復調部
230 自機個別パイロット受信部
240 他機個別パイロット受信部
250 共通パイロット受信部
260 チャネル推定部
270 PDCCH受信部
280 PDSCH受信部
290 CQI生成部
300 符号化変調部
310 無線部
320 CQI算出テーブル
以下に、本発明にかかる装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る基地局の全体構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、基地局10は、パイロット生成部110と、フレーム構成部120と、指向性調整部130と、OFDM変調部140−1〜Lと、無線部150−1〜Lと、無線部160と、CQI抽出部170と、スケジューリング部180と、物理チャネル生成部190−1〜Nと、MCSテーブル200と、アンテナ1〜Lを備える。
パイロット生成部110は、基地局固有のセル識別番号を用いて個別パイロット信号および共通パイロット信号を生成する。なお、パイロット生成部110の構成については後に詳述する。
ここで、個別パイロット信号を含んだサブフレーム構成について説明する。まず、実施例1に係る無線通信システムは、OFDMを適用した無線通信方式であることを前提とする。OFDMでは、基地局10が同じ時間に複数の周波数を用いて各種信号を移動機に向けて送信している。
図2は、OFDMで用いる周波数の例を示す図である。図2に示すように、OFDMでは、複数の重なりのある例えばNc個の周波数が用いられている。例えば、Ncは1200であるものとする。そして、通信単位時間を示す1シンボルにNc個の周波数が含まれ、無線通信システムは、それぞれの周波数に信号を重畳して信号を送信する。
図3は、周波数とシンボルとを含む無線リソースとサブフレームとの関係を示す図である。図3に示すように、通信単位である1サブフレームには、例えばNc個の周波数×M個のシンボルの無線リソースが区切られている。この区切られた1つの無線リソースは、リソースエレメント(以下、「RE」という。)という。このREを用いて1つのサブフレームが構成される。
具体的に、実施例1に係る無線通信システムのサブフレーム構成について図4および図5を参照して説明する。図4に示すように、サブフレームは、共通パイロット信号と制御チャネルとNc個のリソースブロックを備える。先頭のシンボルには、定期的に無指向性で送信される共通パイロット信号が配置される。この共通パイロット信号によって、移動機は、周波数同期およびタイミング同期をとることができる。第2シンボルには、パケットデータを制御する情報を送信する制御チャネル(以下、「PDCCH(Physical Control Channel)」という。)が配置される。PDCCHには、移動機が自機宛のパケットデータの情報を知るために、例えば、自機宛のパケットデータの有無、配置位置、変調方式および符号化率等の情報が重畳される。第3シンボル以降には、N個の周波数帯域ごとにリソースブロック(RB)が分割されており、1つのRBはNg個のサブキャリア×(M−2)シンボルによって構成される。このNg個が1つの周波数帯域に含まれるサブキャリアの数である。ここで周波数帯域の最大数を示すNは、全通信帯域に含まれるサブキャリアの数であるNc個を1つのRB当たりのサブキャリアの数であるNg個で割った値である。この1つのRBに、1つの移動機宛のパケットデータを送信するトラフィックデータチャネル(以下、「PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)」という。)が配置される。
図5は、個別パイロットが配置されたサブフレーム構成を示している。図5に示すように、移動機Aおよび移動機Cに向けて送信されるPDSCHが配置されたRBには、個別パイロット信号が配置されている。個別パイロット信号は、各移動機に向けて送信されるPDSCHが配置されたRBの先頭の1つのREに配置され、PDSCHによって送信されるパケットデータと同じ周波数で送信される。これにより、共通パイロット信号以外のパイロット信号がサブフレームに配置されることになり、移動機は、個別パイロット信号を用いて周波数同期およびタイミング同期をとることができ、PDSCHのチャネルの推定ができる。なお、個別パイロット信号は、すべての移動機宛のRBに配置されていなくても良い。
図1に戻って、フレーム構成部120は、サブフレームを構成する各移動機宛のPDSCHの配置情報をスケジューリング部180から取得して、取得された配置情報に基づいて、PDCCHおよびPDSCHに重畳される送信データと共通パイロット信号と個別パイロット信号とを、複数の周波数帯域と複数のシンボルとから構成される無線リソースに割り当てる。そして、フレーム構成部120は、割り当てられた割当データを指向性調整部130に出力する。
指向性調整部130は、スケジューリング部180からRBを構成するREごとの指向性を取得して、フレーム構成部120から取得された割当データのREごとの指向性を調整する。具体的には、指向性調整部130は、ビームフォーミングを適用するRBに配置されるPDSCHの場合、周波数帯域#kとシンボル番号#mとから表されるRE(#k、#m)に配置されるデータXkmをアンテナnへ出力するとき、以下の数式で表される位相Yk、m、nをXkmに付加する。
k、m、n=exp(2πjnΔθk、m)Xk、m
このとき、同一のRB内では、Δθk、mは一定値とする。また、指向性調整部130は、ビームフォーミングを適用しないRBに配置されるPDSCHのデータ、共通パイロット信号およびPDCCHの場合、以下の数式で表される位相Yk、m、nをXkmに付加する。Yk、m、n=δn、1k、m
ここで、δn、1は、n=1のとき1であり、n≠1のとき0であるものとする。すなわち、指向性調整部130は、アンテナ1への出力に1、その他のアンテナへの出力に0を乗算する。また、指向性調整部130は、REごとの指向性が調整された割当データをOFDM変調部140−1〜Lに出力する。なお、上記は簡単な実施例を提供するために共通パイロット信号がアンテナ1からのみ送信されるシステムを用いて説明しているが、複数のアンテナから複数の共通パイロット信号#1、#2、・・・が送信されるようなシステムであっても良い。この場合には、例えば、共通パイロット信号#kがアンテナkからのみ送信される等の構成とすれば良い。
OFDM変調部140−1〜Lは、指向性調整部130から割当データを取得すると、取得された割当データに基づいて、複数の周波数帯域を用いて多重化し、1つのOFDM信号を生成する。具体的には、OFDM変調部140−1〜Lは、無線リソースをIFFT(Inverse FFT)で変調して、変調されたOFDM信号を無線部150-1〜Lに出力する。
無線部150−1〜Lは、OFDM変調部140−1〜Lから出力されたOFDM信号を対応するアンテナ1〜Lに出力する。
無線部160は、複数の移動機からフィードバックされたフィードバック情報を取得して、CQI抽出部170に出力する。
CQI抽出部170は、無線部160から出力された移動機ごとのフィードバック情報を取得して、各移動機のフィードバック情報からそれぞれCQIを抽出する。そして、CQI抽出部170は、移動機ごとのCQIをスケジューリング部180に出力する。
スケジューリング部180は、サブフレームごとに各移動機宛のPDSCHの送信有無を決定する。また、スケジューリング部180は、送信される移動機宛のPDSCHに対して、1つのサブフレームに含まれるRBのうち1つまたは複数のRBを決定する。具体的には、スケジューリング部180は、CQI抽出部170から移動機ごとのCQIを取得して、取得されたCQIに基づいて、PDSCHの送信方法を決定する。ここで、送信方法とは、送信される周波数帯域、指向性または送信時に利用するアンテナの数であるが、これに限定されるものではない。なお、送信方法の方式は、例えばMIMO(Multiple Input Multiple Output)、SFBC(Space Frequency Block Coding)またはビームフォーミングを1つまたは複数組み合わせてあらかじめ決定される。そして、スケジューリング部180は、移動機ごとに決定された周波数帯域に対応するRBを決定する。このとき、スケジューリング部180は、PDSCHを配置するRBに、個別パイロット信号を配置する。なお、スケジューリング部180は、RBに配置される個別パイロット信号の配置の有無を移動機ごとに変更しても良い。
さらに、スケジューリング部180は、CQI抽出部170によって移動機ごとに取得されたCQIを用いて、符号化率と変調方式との組み合わせが記憶されたMCSテーブル200からMCSを選択して、MCSに対応する変調方式および符号化率を決定する。そして、スケジューリング部180は、移動機ごとに決定されたRBに対応した物理チャネル生成部190−1〜Nに対して、移動機ごとの符号化率および変調方式を出力する。また、スケジューリング部180は、サブフレームを構成する各移動機宛のPDSCHの配置情報をフレーム構成部120に出力する。そして、スケジューリング部180は、移動機ごとに決定されたRBを構成するREごとに、指向性を指向性調整部130に出力する。
物理チャネル生成部190−1〜Nは、スケジューリング部180から移動機ごとの符号化率および変調方式を取得すると、取得された符号化率および変調方式に基づいて、移動機宛のデータをFEC符号化した後変調して、送信データを生成する。なお、FEC符号化方法は、例えばターボ符号、畳み込み符号、LDPC符号があるが、これに限定されない。ここで、物理チャネル生成部190−1〜Nの構成について図6を参照して説明する。図6に示すように、物理チャネル生成部190−k(k=1〜N)は、FEC符号化部171と変調部172とを備える。
FEC符号化部171は、PDSCHまたはPDCCHを表す物理チャネルkによって送信される移動機宛のデータをスケジューリング部180から取得された符号化率でFEC符号化して、符号化されたデータを変調部172に出力する。
変調部172は、FEC符号化部171から出力されたデータを取得して、スケジューリング部180から取得された変調方式で変調して、変調され生成された送信データをフレーム構成部120に出力する。
MCSテーブル200は、移動機の受信環境に対応して符号化率と変調方式とを組み合わせたテーブルであり、符号化率と変調方式との組み合わせによってMCSが定められる。ここで、MCSテーブル200のデータ構造について図7を参照して説明する。図7に示すように、MCSテーブル200は、MCSと変調方式と符号化率とを保持する。MCSは、変調方式と符号化率とから一意に定められた識別番号であり、移動機の受信環境に対応して定められている。変調方式は、データを送信するために変調する方式であり、様々な方式があるが、ここでは、QPSK、16QAMおよび64QAMであるものとする。符号化率は、データの情報ビットと誤り訂正符号化後のビットとの比である。すなわち、受信環境の良い移動機に対するデータは16QAMや64QAMの高次の多値変調を用いて変調され、高符号化率で符号化されて伝送されることが最適となる。
次に、パイロット生成部110の構成について、図8を参照して説明する。図8は、パイロット生成部の構成を示す機能ブロック図である。図8に示すように、パイロット生成部110は、X1およびX2のシフトレジスタを用いて個別パイロット信号および共通パイロット信号のビット系列を生成する。パイロット信号は、セル識別番号を用いて初期化された擬似乱数系列によって生成される。ここで、セル識別番号とは、基地局ごとに一意に定められた番号であり、あらかじめ基地局に設定されている。
具体的には、パイロット生成部110は、以下の繰り返し処理によって、順次ビット系列を生成する。なお、iは、系列発生からのカウンタであり、x(a、i)は、系列発生からi回目のX1シフトレジスタのaビット位置の情報である。
(30、i+1)=(x(3、i)+x(0、i))mod2
(30、i+1)=(x(3、i)+x(2、i)+x(1、i)+x(0、i))mod2
そして、パイロット生成部110は、以下のようにX1、X2のうちX2のシフトレジスタのみマスク処理を行った結果とX1のシフトレジスタの結果とを排他的論理和(exor)して出力する。
z(i)=(x(i)+x(i))mod2
次に、パイロット生成部110は、上記の系列z(i)からパラレルシリアル変換を行うことによって、QPSKのパイロット信号のビット系列を生成する。
pilot(i)=(1−2z(2i))+(1−2z(2i+1))j
なお、パイロット生成部110は、上記の構成でのx(30、0)、・・、x(0、0)の初期値をx(0、0)=x(1、0)=x(30、0)=1とし、x(30、0)、・・、x(0、0)の初期値を以下の式で示すように、セル識別番号を用いて初期化する。
Figure 0005316547
これにより、個別パイロット信号のビット系列は、移動機固有の識別番号ではなく基地局固有の識別番号を用いて生成されるため、移動機は、基地局から送信された自機宛の個別パイロット信号のみならず、同一基地局から送信された他機宛の個別パイロット信号をも受信することができることになる。
次に、図9は、実施例1に係る移動機の全体構成を示す機能ブロック図である。図9に示すように、移動機20は、無線部210と、OFDM復調部220と、自機個別パイロット受信部230と、他機個別パイロット受信部240と、共通パイロット受信部250と、チャネル推定部260と、PDCCH受信部270と、PDSCH受信部280と、CQI生成部290と、符号化変調部300と、無線部310と、CQI算出テーブル320と、を備える。
無線部210は、基地局10からOFDM信号を受信して、OFDM復調部220に出力する。
OFDM復調部220は、無線部210からOFDM信号を取得すると、取得されたOFDM信号の1シンボルごとに周波数成分を抽出する。具体的には、OFDM復調部220は、OFDM信号をFFT(Fast Fourier Transform)で復調して、復調された複数の周波数成分を自機個別パイロット受信部230、他機個別パイロット受信部240、共通パイロット受信部250、PDCCH受信部270およびPDSCH受信部280に出力する。
自機個別パイロット受信部230は、PDCCH受信部270から取得した制御情報を受信して、取得された制御情報のうちPDSCHの有無を参照して、PDSCHが有るとき、OFDM復調部220から複数の周波数成分を取得する。そして、自機個別パイロット受信部230は、制御情報のうち配置位置を参照して、取得された周波数成分の中から配置位置に対応する周波数成分に重畳された個別パイロット信号を抽出し、チャネル推定部260に出力する。
他機個別パイロット受信部240は、OFDM復調部220から複数の周波数成分を受信すると、取得された周波数成分の中から他機宛の周波数成分に重畳された個別パイロット信号を抽出し、チャネル推定部260に出力する。この場合、他機個別パイロット受信部240は、他機宛のPDSCHが有るか否かは不明であるが、基地局固有の個別パイロット信号のビット系列を知っているため、他機宛のPDSCHが有る場合は個別パイロット信号を受信することができる。また、他機個別パイロット受信部240は、他機宛のPDSCHが無い場合であっても、個別パイロット信号が存在するものと仮定して、個別パイロット信号が割り当てられる位置に重畳される信号を受信する。これにより、自機個別パイロット受信部230および他機個別パイロット受信部240によって受信された個別パイロット信号は、通信帯域を周波数帯域ごとに分割されたRBの最大数分受信されることになる。なお、以降では、他機個別パイロット受信部240が、個別パイロット信号が存在するものと仮定して受信した信号も個別パイロット信号というものとする。
共通パイロット受信部250は、OFDM復調部220から複数の周波数成分を受信すると、取得された周波数成分の中から周波数成分に重畳された共通パイロット信号を抽出し、チャネル推定部260に出力する。
チャネル推定部260は、自機個別パイロット受信部230から自機宛の個別パイロット信号を取得すると、取得された個別パイロット信号を用いて、チャネルの振幅および位相を推定する。また、チャネル推定部260は、取得された自機宛の個別パイロット信号を用いて、信号の電力と干渉雑音電力との比を示すSINR(Signal to Interference and Noise Ratio:信号対雑音干渉電力比)を推定する。そして、チャネル推定部260は、自機宛の個別パイロット信号によって推定されたSINRをCQI生成部290に出力する。
チャネル推定部260は、他機個別パイロット受信部240から他機宛の個別パイロット信号を取得すると、取得された他機宛の個別パイロット信号を用いて、SINRを推定する。そして、チャネル推定部260は、他機宛の個別パイロット信号によって推定されたSINRをCQI生成部290に出力する。
チャネル推定部260は、共通パイロット受信部250から共通パイロット信号を取得すると、取得された共通パイロット信号を用いて、チャネルの振幅および位相を推定する。また、チャネル推定部260は、取得された共通パイロット信号を用いて、SINRを推定する。そして、チャネル推定部260は、共通パイロット信号によって推定されたSINRをCQI生成部290に出力する。
PDCCH受信部270は、OFDM復調部220から複数の周波数成分を取得すると、取得された周波数成分の中からPDCCHに重畳された送信データを抽出する。そして、PDCCH受信部270は、抽出された送信データを共通パイロット信号に基づくチャネル推定値を用いて復調して、さらに畳み込み複号を行う。また、PDCCH受信部270は、複号された送信データから制御情報を抽出し、自機宛のPDSCHの有無、配置位置、MCSを含んだ制御情報を抽出する。そして、PDCCH受信部270は、抽出された制御情報を自機個別パイロット受信部230およびPDSCH受信部280に出力する。
PDSCH受信部280は、OFDM復調部220から複数の周波数成分を取得すると、取得された周波数成分の中からPDSCHに重畳された送信データを抽出し、チャネル推定部260から取得されたチャネル推定値を用いて送信データに対する同期検波を行う。そして、PDSCH受信部280は、MCSによって決定される符号化率および変調方式に基づいて、送信データを復調して、復調されたFEC符号を複号する。
CQI生成部290は、チャネル推定部260から自機宛個別パイロット信号、他機宛個別パイロット信号および共通パイロット信号によって推定されたSINRを取得すると、取得されたSINRに基づいて、基地局にフィードバックするCQIを決定する。例えば、CQI生成部290は、チャネル推定部260によって取得された全RBの個別パイロット信号のSINRを用いて、CQI算出テーブル320からCQIをそれぞれ選択する。そして、CQI生成部290は、選択されたすべてのCQIをフィードバック情報として決定して、符号化変調部300に出力する。なお、CQI生成部290は、全RBの個別パイロット信号および共通パイロット信号のSINRに対応するCQIを選択して、選択されたすべてのCQIをフィードバック情報として決定しても良い。また、CQI生成部290は、全RBの個別パイロット信号および共通パイロット信号のSINRに対応するCQIを選択して、同一周波数帯域ごとにCQIを比較して、大きい値のCQIをフィードバック情報として決定しても良い。この場合、CQI生成部290は、決定されたフィードバック情報の中からCQIの値が大きい順に所定の数だけ並べ替えた結果をフィードバック情報として決定しても良い。
符号化変調部300は、CQI生成部290から出力され取得したフィードバック情報をFEC符号化した後変調する。そして、符号化変調部300は、変調したフィードバック情報を無線部310に出力する。なお、FEC符号化方法は、例えばターボ符号、畳み込み符号、LDPC符号があるが、これに限定されない。
無線部310は、符号化変調部300からフィードバック情報を取得して、基地局に送信する。
CQI算出テーブル320は、SINRに基づいてCQIを算出するためのテーブルである。ここで、CQI算出テーブル320のデータ構造について図10を参照して説明する。図10に示すように、CQI算出テーブル320は、CQIとSINRの範囲とを対応させて保持する。図10の例では、SINRを示すγがγ<TH(0)のとき、CQIは0を表し、受信環境が最も低いことになる。そして、γがTH[15]≦γのとき、CQIは最大値15を表し、受信環境が最も高いことになる。ここで、TH[k](k=1〜15)は、SINRの範囲を示すための閾値であり、基地局10がCQI値と同一のMCS識別番号のMCSによって変調されたデータを移動機に送信した場合に、伝送効率すなわち受信スループットが大きくなるように最適化された値とする。このTH[k]の値は、例えば移動機20の構成やSINR推定精度に依存し、移動機20の設計時に定められる各MCSに対する誤り率特性等によって最適化される。
次に、CQI生成部290の処理を、図11を参照して説明する。図11は、CQI生成部290の処理を示すフローチャートである。なお、RBは、周波数帯域の最大数分のN個あるものとし、周波数帯域の低い方から順に昇順に表されるインデックスによって区別されるものとする。また、VCQIとは、個別パイロット信号によって算出されるCQIであるものとする。
まず、CQI生成部290は、チャネル推定部260から全RBのそれぞれの個別パイロット信号によって推定されたSINRを取得する。すると、CQI生成部290は、インデックスkに1を設定する(S110)。
次に、CQI生成部290は、インデックスkのRBの個別パイロット信号によって推定されたSINRに基づいて、VCQIを算出する(S120)。例えば、CQI生成部290は、SINRを用いて、CQI算出テーブル320からCQIを選択する。
さらに、CQI生成部290は、算出されたVCQIをフィードバック情報に保持する(S130)。
次に、CQI生成部290は、インデックスkを1加算する(S140)。
さらに、CQI生成部290は、インデックスkがNより大きいか否かを判定する(S150)。すなわち、CQI生成部290は、全周波数帯域分VCQIを算出したか否かを判定する。そして、CQI生成部290は、インデックスkがN以下の場合は(S150N)、引き続き、インデックスkのVCQIを算出する。
一方、CQI生成部290は、インデックスkがNより大きい場合は(S150Y)、処理を終了する。
次に、上記のCQI生成部290の処理によって保持されたフィードバック情報の構成を、図12を参照して説明する。図12は、フィードバック情報の構成例を示す図である。図12に示すように、フィードバック情報には、全RBのそれぞれの個別パイロット信号から生成されたVCQIが保持される。そして、フィードバック情報のそれぞれのVCQIは、CQIが0から15までの数字であるため、4ビットで表現される。
これにより、移動機20は、CQI生成部290によって保持されたフィードバック情報を基地局10にフィードバックすることができ、自機宛のみならず他機宛の個別パイロット信号を用いて全周波数帯域のVCQIを基地局に伝えることができる。その結果、基地局10は、各移動機に対して最適な無線リソースの割り当てをすることができる。
ところで、上記のCQI生成部290では、全周波数帯域の個別パイロット信号を用いてCQIを生成してフィードバック情報を生成した場合を説明した。本発明はこれに限定されるものではなく、全周波数帯域の個別パイロット信号と共通パイロット信号を用いてCQIを生成して同一周波数帯域ごとに比較した結果を含めてフィードバック情報を生成しても良い。
そこで、以下のCQI生成部290の変形例1では、CQI生成部290が、全周波数帯域の個別パイロット信号と共通パイロット信号を用いてCQIを生成して同一周波数帯域ごとに比較した結果を含めてフィードバック情報を生成する場合を、図13および図14を参照して説明する。
図13は、変形例1のCQI生成部290の処理を示すフローチャートである。なお、RBは、周波数帯域の最大数分のN個あるものとし、周波数帯域の低い方から順に昇順に表されるインデックスによって区別されるものとする。また、VCQIとは、個別パイロット信号によって算出されるCQIであるものとし、CCQIとは、共通パイロット信号によって算出されるCQIであるものとする。
まず、CQI生成部290は、チャネル推定部260から全RBのそれぞれの個別パイロット信号および共通パイロット信号によって推定されたSINRを取得する。すると、CQI生成部290は、インデックスkに1を設定する(S210)。
次に、CQI生成部290は、インデックスkのRBの個別パイロット信号および共通パイロット信号によって推定されたSINRに基づいて、VCQIおよびCCQIを算出する(S220)。例えば、CQI生成部290は、SINRを用いて、CQI算出テーブル320からCQIを選択する。
そして、CQI生成部290は、算出されたVCQIとCCQIを比較して、VCQIがCCQI以上であるか否かを判定する(S230)。
VCQIがCCQI以上であると判定されたとき(S230Y)、CQI生成部290は、インデックスkのCQIをVCQIに設定して、インデックスkのフラグを0に設定する(S240)。
一方、VCQIがCCQI未満であると判定されたとき(S230N)、CQI生成部290は、インデックスkのCQIをCCQIに設定して、インデックスkのフラグを1に設定する(S250)。
そして、CQI生成部290は、設定されたCQIおよびフラグをフィードバック情報に保持する(S260)。
次に、CQI生成部290は、インデックスkを1加算する(S270)。
さらに、CQI生成部290は、インデックスkがNより大きいか否かを判定する(S280)。すなわち、CQI生成部290は、全周波数帯域分VCQIとCCQIを比較したか否かを判定する。そして、CQI生成部290は、インデックスkがN以下の場合は(S280N)、引き続き、インデックスkのVCQIおよびCCQIを算出する。
一方、CQI生成部290は、インデックスkがNより大きい場合は(S280Y)、処理を終了する。
次に、上記の変形例1のCQI生成部290の処理によって保持されたフィードバック情報の構成を、図14を参照して説明する。図14は、変形例1のフィードバック情報の構成例を示す図である。図14に示すように、フィードバック情報には、RBごとにVCQIとCCQIとを比較した結果を示すフラグと、RBごとにVCQIがCCQI以上となる場合のRBに対するVCQIと、が保持される。フラグは、周波数帯域の最大数分のN個のビットで表され、RBごとに個別パイロット信号によって算出されるVCQIが共通パイロット信号によって算出されるCCQI以上であるか否かが0または1で表される。そして、フラグの中で0の位置のRBは、フラグに後続する領域にVCQIが保持される。図14の例では、フラグが‘010・・・01’と保持されている。このフラグの中で、0がある位置に対応するRB、すなわちインデックスk=1、3・・・、Nについて、後続する領域にVCQIが保持されている。
これにより、移動機20は、RBごとにVCQIがCCQI以上であるVCQIをフィードバック情報とすることによって、VCQIが正常に生成できたことになり、受信環境として有用な情報を基地局にフィードバックすることができる。すなわち、移動機20は、他機宛のPDSCHが無い場合であっても、個別パイロット信号が存在するものと仮定してVCQIを生成しているが、この場合は生成されたVCQIはCCQIより非常に小さい異常値となるため、このVCQIは無用な情報となる。したがって、移動機20は、このような無用な情報をフィードバック情報から削除することにより、フィードバック情報量を削減することが可能となる。
なお、上記の変形例1のCQI生成部290の処理によって保持されるフィードバック情報は、CQI生成部290が、同一周波数帯域ごとにVCQIとCCQIとを比較した結果、VCQIがCCQI以上であるVCQIを保持したが、VCQIとCCQIのうち大きい方のCQIを保持しても良い。
そこで、図15および図16を参照して、CQI生成部290が、同一周波数帯域ごとにVCQIとCCQIとを比較した結果、VCQIとCCQIのうち大きい方のCQIを保持したフィードバック情報について説明する。図15では、VCQIとCCQIのうち大きい方のCQIが全RB分保持されたフィードバック情報の場合について説明し、図16では、VCQIとCCQIのうち大きい方のCQIを大きいものから順に所定の数分保持されたフィードバック情報の場合について説明する。
図15では、フィードバック情報には、RBごとにVCQIとCCQIとを比較した結果を示すフラグと、RBごとにVCQIとCCQIのうち大きい方のCQIと、が保持される。フラグは、周波数帯域の最大数分のN個のビットで表され、RBごとにVCQIとCCQIのうちどちらが大きいかを0または1で表される。そして、フラグの中で0の場合は、0の位置に対応するRBのVCQIがフラグに後続する領域に保持され、フラグの中で1の場合は、1の位置に対応するRBのCCQIがフラグに後続する領域に保持される。
また、図16では、フィードバック情報には、全RBのVCQIの平均値と、全RBのCCQIの平均値と、RBごとにVCQIとCCQIとを比較した結果を示すMビットのフラグと、RBの番号とCQIとを対にしたM個のCQI情報とが保持される。CQI情報には、RBごとにVCQIとCCQIのうち大きい方のCQIとそのRBの番号とがCQIの大きい値からM(<N)個が保持される。ここで、RBの番号とは、周波数帯域の低い方から順に1から昇順に表される番号であるものとする。そして、フラグは、RBの番号の昇順にCQI情報に表されたCQIの種類(例えば、VCQIを0、CCQIを1)を表す情報である。
ところで、上記のCQI生成部290では、全周波数帯域の個別パイロット信号と共通パイロット信号をそれぞれ用いてCQIを生成して同一周波数帯域ごとに比較した結果を含めてフィードバック情報を生成した場合を説明した。本発明はこれに限定されるものではなく、全周波数帯域の個別パイロット信号と共通パイロット信号をそれぞれ用いてCQIを生成して、生成された双方のCQIを含めてフィードバック情報を生成しても良い。
そこで、以下のCQI生成部290の変形例2では、CQI生成部290が、全周波数帯域の個別パイロット信号と共通パイロット信号をそれぞれ用いてCQIを生成してフィードバック情報を生成する場合を、図17および図18を参照して説明する。
図17は、変形例2のCQI生成部の処理を示すフローチャートである。なお、RBは、周波数帯域の最大数分のN個あるものとし、周波数帯域の低い方から順に昇順に表されるインデックスによって区別されるものとする。また、VCQIとは、個別パイロット信号によって算出されるCQIであるものとし、CCQIとは、共通パイロット信号によって算出されるCQIであるものとする。
まず、CQI生成部290は、チャネル推定部260から全RBのそれぞれの個別パイロット信号および共通パイロット信号によって推定されたSINRを取得する。すると、CQI生成部290は、インデックスkに1を設定する(S310)。
次に、CQI生成部290は、インデックスkのRBの個別パイロット信号および共通パイロット信号によって推定されたSINRに基づいて、VCQIおよびCCQIを算出する(S320)。例えば、CQI生成部290は、SINRを用いて、CQI算出テーブル320からCQIを選択する。
さらに、CQI生成部290は、算出されたVCQIおよびCCQIをフィードバック情報に保持する(S330)。
次に、CQI生成部290は、インデックスkを1加算する(S340)。
さらに、CQI生成部290は、インデックスkがNより大きいか否かを判定する(S350)。すなわち、CQI生成部290は、全周波数帯域分VCQIを算出したか否かを判定する。そして、CQI生成部290は、インデックスkがN以下の場合は(S350N)、引き続き、インデックスkのVCQIおよびCCQIを算出する。
一方、CQI生成部290は、インデックスkがNより大きい場合は(S350Y)、処理を終了する。
次に、上記のCQI生成部290の処理によって保持されたフィードバック情報の構成を、図18を参照して説明する。図18は、フィードバック情報の構成例を示す図である。図18に示すように、フィードバック情報には、全RBのそれぞれの個別パイロット信号から生成されたVCQIおよび共通パイロット信号から生成されたCCQIが保持される。そして、フィードバック情報のそれぞれのVCQIおよびCCQIは、CQIが0から15までの数字であるため、4ビットで表現される。
これにより、移動機20は、RBごとに生成されたVCQIおよびCCQIをフィードバック情報とすることによって、全周波数帯域における自機の受信環境を基地局にフィードバックすることができるため、基地局は、最適な無線リソースの割り当ておよびAMC制御をすることができる。
次に、実施例1に係る無線通信システムの送信状態の例を、図19および図20を参照して説明する。ここで、図19では、個別パイロット信号を適用するRBをあらかじめ定められていない場合について説明し、図20では、個別パイロット信号を適用するRBをあらかじめ定められている場合について説明する。
まず、図19を参照して、個別パイロット信号を適用するRBをあらかじめ定められていない場合の送信状態について説明する。図19は、基地局が複数の移動機にデータを送信したときの1つの移動機から認識できる個別パイロット信号の送信状態を示す図である。図19に示すように、基地局は、複数の移動機に対してPDSCHを用いた送信を行っている。1つの移動機は、基地局固有の個別パイロット信号であるため、自機宛の個別パイロット信号のみならず、他機宛の個別パイロット信号をも把握することができる。
これにより、移動機は、自機宛以外の他機宛のRBに配置された個別パイロット信号によって算出されるCQIをも基地局にフィードバックすることができるため、基地局は、1つのRBに対して複数の移動機からCQIを取得することができることになり、取得されたCQIを用いて最適な無線リソースの割り当てをすることができる。また、移動機は、他機宛の個別パイロット信号を受信することができるため、自機宛のPDSCHを用いた送信が最初の場合であっても、事前に他機宛の個別パイロット信号によってCQIを算出することができることになり、基地局は、効率的な無線リソースの割り当てをすることができる。
次に、図20を参照して、個別パイロット信号を適用するRBをあらかじめ定められている場合の送信状態について説明する。図20は、基地局が所定の周期ごとのサブフレームであって所定のRBに割り当てられた個別パイロット信号の送信状態を示している。図20に示すように、基地局は、複数の移動機に対して周期的に且つ離散的に配置されたRBを用いて個別パイロット信号を送信している。
これにより、基地局は、あるRBを用いて移動機宛の無線リソースの割り当てをする場合に、事前に確実に当該RBに割り当てられた個別パイロット信号を送信しているため、当該RBのCQIを事前に取得することができることとなり、効率的な無線リソースの割り当てをすることができる。また、基地局は、離散的に配置されたRBを用いることによって、独立性の高い伝播路を使って個別パイロット信号によって算出されるCQIを移動機にフィードバックさせることができることとなり、さらに最適な無線リソースの割り当てをすることができる。
以上のように本実施例1によれば、移動機20は、基地局10から自機宛に送信されたデータ単位の個別パイロット信号部分に含まれる個別パイロット信号を受信し、基地局10から自機以外の他機宛に送信されたデータ単位の個別パイロット信号部分に含まれる信号を受信する。そして、移動機20は、受信された自機宛の個別パイロット信号および他機宛の個別パイロット信号部分に含まれる信号に基づいて、自機がデータを受信する際の受信環境を示すチャネル推定値(CQI)を推定する。そして、移動機20は、推定されたそれぞれのCQIを基地局10に送信する。
このようにして、移動機20は、自機の個別パイロット信号だけでなく自機以外の個別パイロット信号を用いた複数の受信環境を基地局にフィードバックすることができるため、基地局10は、移動機20の最適な受信環境を知ることができ、移動機20にデータを送信する際のMCSの最適な決定および最適な無線リソースの割り当てをすることができる。
ところで、上記の実施例1では、移動機は、全RBの中で他機宛のPDSCHが無い場合であっても他機宛の個別パイロット信号が有ると仮定してCQIを生成する場合を説明した。本発明は、これに限定されるものではなく、移動機は、全RBの中で他機宛のPDSCHが有る場合に他機宛の個別パイロット信号によってCQIを生成しても良い。
そこで、実施例2では、移動機は、全RBの中で他機宛のPDSCHが有る場合に他機宛の個別パイロット信号によってCQIを生成する場合を説明する。まず、実施例2に係る基地局の全体構成について図21を参照しながら説明する。図21は、実施例2に係る基地局の全体構成を示す機能ブロック図である。図21に示すように、実施例2に係る基地局30では、実施例1に係る基地局10(図1)に個別パイロット配置情報生成部410が追加されている。なお、図21において、図1と同じ部分には同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
スケジューリング部180は、サブフレームごとに各移動機宛のPDSCHの送信有無を決定する。また、スケジューリング部180は、送信される移動機宛のPDSCHに対して、1つのサブフレームのうち1つまたは複数のRBを決定する。このとき、スケジューリング部180は、決定されたRBに、個別パイロット信号を配置する。なお、スケジューリング部180は、RBに配置される個別パイロット信号の配置の有無を移動機ごとに変更しても良い。そして、スケジューリング部180は、個別パイロット信号が配置されるRBの情報を個別パイロット配置情報生成部410に出力する。
個別パイロット配置情報生成部410は、個別パイロット信号が配置されるRBの情報をスケジューリング部180から取得すると、RBごとに個別パイロット信号が配置されているか否かを表す個別パイロット配置情報を生成する。ここで、個別パイロット配置情報について図22を参照して説明する。図22に示すように、個別パイロット配置情報は、周波数帯域の低い方から順に1から昇順に示される番号に対応するRBに個別パイロット信号が配置されているか否かを、全RB(図22の例ではN個)分のNビットで表す。例えば、1つのRBに個別パイロット信号が配置される場合には1、個別パイロット信号が配置されない場合には0が設定される。
フレーム構成部120は、サブフレームを構成する各移動機宛のPDSCHの配置情報をスケジューリング部180から取得する。また、フレーム構成部120は、個別パイロット配置情報を個別パイロット配置情報生成部410から取得する。そして、フレーム構成部120は、個別パイロット配置情報を含む制御情報を生成する。そして、フレーム構成部120は、各移動機宛のPDSCHの配置情報に基づいて、PDCCHに重畳される制御情報およびPDSCHに重畳される送信データと、共通パイロット信号および個別パイロット信号と、を、複数の周波数帯域と複数のシンボルとから構成される無線リソースに割り当てる。そして、フレーム構成部120は、割り当てられた割当データを指向性調整部130に出力する。
次に、実施例2に係る移動機の全体構成について図23を参照しながら説明する。図23は、実施例2に係る移動機の全体構成を示す機能ブロック図である。図23に示すように、実施例2に係る移動機40では、実施例1に係る移動機20(図9)に個別パイロット配置情報受信部510が追加されている。なお、図23において、図9と同じ部分には同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
個別パイロット配置情報受信部510は、OFDM復調部220から複数の周波数成分を取得すると、取得された周波数成分の中からPDCCHに重畳された個別パイロット配置情報を抽出する。そして、個別パイロット配置情報受信部510は、抽出された個別パイロット配置情報をCQI生成部290に出力する。
CQI生成部290は、個別パイロット配置情報受信部510から個別パイロット配置情報を取得すると、個別パイロットが配置されたRBを個別パイロット配置情報から取得する。そして、CQI生成部290は、チャネル推定部260によって取得された全RBに個別パイロット信号があると仮定して推定されたSINRのうち個別パイロット信号が実際に配置されたRBのSINRを用いて、CQI算出テーブル320からCQIをそれぞれ選択する。そして、CQI生成部290は、選択されたすべてのCQIをフィードバック情報として決定して、符号化変調部300に出力する。
以上のように本実施例2によれば、基地局30は、自局固有の個別パイロット信号を生成して、送信先の移動機ごとのCQIに基づいて、個別パイロット信号に無線リソースを割り当て、割り当てられた個別パイロット信号を送信先の移動機にそれぞれ送信する。このとき、基地局30は、個別パイロット信号が割り当てられたRBを示す個別パイロット割当情報を生成して送信先の移動機に送信する。そして、移動機40は、個別パイロット信号および個別パイロット割当情報を受信して、個別パイロット信号が割り当てられているRBに重畳された個別パイロット信号に基づいて、自機がデータを受信する際の受信環境を示すCQIを推定する。そして、移動機40は、推定されたそれぞれのCQIを基地局30に送信する。
このようにして、移動機40は、基地局30から個別パイロット割当情報を取得することができるため、実際に無線リソースを割り当てられている個別パイロット信号を知ることができ、実際に割り当てられていない個別パイロット信号を用いてCQIを生成しなくても良いことになり、CQI生成の無駄を省くことができ、さらには消費電力を削減することができる。
ところで、上記の実施例1および実施例2では、移動機は、基地局がビームフォーミングを適用した場合でなくても、他機宛の個別パイロット信号によってCQIを生成する場合を説明した。本発明では、基地局がビームフォーミングを適用したときに、より効率的に無線リソースの割り当てをすることができる。
そこで、実施例3では、移動機は、基地局がビームフォーミングを適用した場合に、他機宛の個別パイロット信号によってCQIを生成する場合を説明する。まず、基地局がビームフォーミングを適用して行う送信について図24および図25を参照して説明する。図24は、基地局と移動機と指向性ビームを示す図である。図24に示すように、基地局は、複数の移動機a〜gに向けて、移動機固有の指向性を持った指向性ビーム11〜17を送信している。この指向性ビーム11〜17は、基地局から移動機の方向を中心に所定の角度を持って送信されている。
ここで、図25は、指向性ビームと角度分布を示す図である。図25に示すように、X軸は角度、Y軸は電界強度を表している。図25は、基地局から所定の方向を0度として指向性ビーム11〜17ごとに指向性ビームが届く角度と角度ごとの電解強度を表している。指向性ビーム11〜14は、基地局からの角度に重複する部分が大きくなっている。これにより、例えば移動機aは、指向性ビーム11〜14を受信すると、電界強度が高いため、受信品質が高いCQIを生成することになる。
次に、実施例3に係る基地局の全体構成について図26を参照しながら説明する。図26に示すように、実施例3に係る基地局では、実施例1に係る基地局10(図1)から無線部160が削除され、到来方向推定部610とユーザグループ生成部620とグループ個別パイロット配置情報生成部630−1〜kが追加されている。なお、図26において、図1と同じ部分には同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
到来方向推定部610は、各移動機から送信されたフィードバック情報の到来方向を推定する。例えば、到来方向推定部610は、各移動機から送信された信号の電界強度が最も大きい方向を到来方向として推定する。そして、到来方向推定部610は、各移動機に対する到来方向の推定結果をユーザグループ生成部620に出力する。
ユーザグループ生成部620は、到来方向推定部610から各移動機に対する到来方向推定結果を取得すると、各移動機に対する到来方向推定結果から方向の近い移動機をグループ化する。具体的には、ユーザグループ生成部620は、基地局50から所定の方向を0度として一定の角度の範囲に属する移動機を1つのグループとする。例えば、到来方向推定結果からグループを生成した結果を、図27を参照して説明する。図27は、到来方向推定結果とグループを示す図である。図27に示すように、移動機a〜fの電界強度が最も大きい角度が示されている。この角度が、各移動機に対する到来方向である。図27の例では、移動機a〜dが、一定の角度の範囲に属するため、1つのグループG2を構成する。同様に、移動機e〜fが、1つのグループG3を構成し、移動機gは、一定の角度の範囲に1つの移動機しかないため、単独のグループG1を構成する。そして、ユーザグループ生成部620は、構成されたグループごとに、グループに属する移動機宛先の情報をグループ個別パイロット配置情報生成部630−1〜kに出力する。
グループ個別パイロット配置情報生成部630−1〜kは、個別パイロット信号が配置されるRBとRBの移動機宛先を対にした情報をスケジューリング部180から取得すると、グループに属する移動機宛のRBごとに個別パイロット信号が配置されているか否かを表すグループ個別パイロット配置情報を生成する。ここで、グループ個別パイロット配置情報について図28を参照して説明する。図28に示すように、グループ個別パイロット配置情報は、周波数帯域の低い方から順に1から昇順に示される番号に対応するRBに、グループに属する移動機宛の個別パイロット信号が配置されているか否かを、全RB(図28の例ではN個)分のNビットで表す。例えば、1つのRBに個別パイロット信号が配置される場合には1、個別パイロット信号が配置されない場合には0が設定される。
パイロット生成部110は、基地局固有のセル識別番号を用いて個別パイロット信号および共通パイロット信号を生成する。なお、パイロット生成部110は、グループに属する移動機に共通の個別パイロット信号を生成するものとしても良い。この場合、例えば個別パイロット信号は、グループに一意に表されるグループ番号を用いて初期化された擬似乱数系列によって生成される。このように特定のユーザ固有の系列でなく、グループ固有またはセル識別番号を用いたセル固有の系列で個別パイロット信号を生成することは、他の移動機宛のパイロット信号であっても受信可能とするために有用である。仮に移動機固有の識別番号等により系列が生成される場合には、受信すべき他移動機の識別番号等に関する付加的な制御情報を各移動機に対して通知する必要がある。
スケジューリング部180は、サブフレームごとに各移動機宛のPDSCHの送信有無を決定する。また、スケジューリング部180は、送信される移動機宛のPDSCHに対して、1つのサブフレームのうち1つまたは複数のRBを決定する。このとき、スケジューリング部180は、決定されたRBに、個別パイロット信号を配置する。なお、スケジューリング部180は、RBに配置される個別パイロット信号の配置の有無を移動機ごとに変更しても良い。そして、スケジューリング部180は、個別パイロット信号が配置されるRBとRBの移動機宛先を対にした情報をグループ個別パイロット配置情報生成部630−1〜kに出力する。
フレーム構成部120は、サブフレームを構成する各移動機宛のPDSCHの配置情報をスケジューリング部180から取得する。また、フレーム構成部120は、グループごとの個別パイロット配置情報をグループ個別パイロット配置情報生成部630−1〜kから取得する。そして、フレーム構成部120は、各移動機が属するグループおよびグループごとのグループ個別パイロット配置情報を含む制御情報を生成する。そして、フレーム構成部120は、各移動機宛のPDSCHの配置情報に基づいて、PDCCHに重畳される制御情報およびPDSCHに重畳される送信データと、共通パイロット信号および個別パイロット信号と、を複数の周波数帯域と複数のシンボルとから構成される無線リソースに割り当てる。そして、フレーム構成部120は、割り当てられた割当データを指向性調整部130に出力する。
次に、実施例3に係る移動機の全体構成については、実施例2に係る移動機の全体構成のうち個別パイロット配置情報受信部510以外は同様であるため、詳しい説明を省略する。
個別パイロット配置情報受信部510は、OFDM復調部220から複数の周波数成分を取得すると、取得された周波数成分の中からPDCCHに重畳された自機が属するグループおよび自機が属するグループに対応するグループ個別パイロット配置情報を抽出する。そして、個別パイロット配置情報受信部510は、抽出された個別パイロット配置情報をCQI生成部290に出力する。
次に、実施例3に係る無線通信システムの送信状態の例を、図29を参照して説明する。図29は、基地局が移動機a〜fに対して送信したRBを示す図である。ここで、RBa〜fは、それぞれ移動機a〜fのPDSCHをビームフォーミングを適用して送信したRBを示し、移動機a〜d、移動機e〜fは、それぞれ同じグループに属するものとする。同図に示すように、移動機a〜cに対して送信されたそれぞれのRBa〜cがサブフレーム#0に割り当てられ、それぞれのRBa〜cには、個別パイロット信号が配置されている。また、移動機dに対して送信されたRBdがサブフレーム#2に割り当てられ、そのRBdには、個別パイロット信号が配置されている。ここで、移動機aに対して送信されたRBaに着目するとき、移動機a〜dは同じグループに属するため、移動機a〜dがRBaに配置されている個別パイロット信号に基づいてCQIを生成すると、生成されたCQIは、すべて受信環境が高いものとなる。これにより、基地局は、移動機a〜fからこれらのCQIをフィードバックされると、RBaに対応するRBの次回の割り当てを移動機a〜d宛にすることが効果的である。図29の例では、サブフレーム#4に、RBaに対応するRBに移動機bに対して送信されたRBbが配置されている。なお、基地局が移動機からフィードバックされたCQIを次回の割り当てに反映させるまでには一般に遅延があるが、図29の例では4サブフレームであるものとした。
これにより、特定の領域に移動機が密に存在する場合、移動機は、基地局からの方向が近いため、同じグループに属する移動機宛の個別パイロット信号を用いてCQIを生成して基地局にフィードバックするため、基地局は、フィードバックされたCQIを用いて効率的に次回の無線リソースの割り当てをすることができる。
以上のように本実施例3によれば、基地局50は、グループに属する移動機に共通の個別パイロット信号を生成して、グループに属する移動機ごとのCQIに基づいて、個別パイロット信号に無線リソースを割り当て、割り当てられた個別パイロット信号をグループに属する移動機ごとに指向性を持って送信する。このとき、基地局50は、グループごとに個別パイロット信号が割り当てられたRBを示すグループ個別パイロット割当情報を生成してグループに属する移動機ごとに指向性を持って送信する。そして、移動機40は、個別パイロット信号およびグループごとの個別パイロット割当情報を受信して、グループごとに個別パイロット信号が割り当てられているRBに重畳された個別パイロット信号に基づいて、自機がデータを受信する際の受信環境を示すCQIを推定する。そして、移動機40は、推定されたそれぞれのCQIを基地局50に送信する。
このようにして、移動機40は、基地局50からの方向が近いとき、同じグループに属する移動機宛の個別パイロット信号を用いてCQIを生成して基地局50にフィードバックするため、基地局50は、フィードバックされたCQIを用いて効率的に次回の無線リソースの割り当てをすることができる。
なお、無線通信システムにて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)にて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されても良い。

Claims (8)

  1. OFDMを適用した無線通信システムの装置において、
    自機宛および他機宛のデータ単位送信に用いられる複数のリソースのうち個別パイロット信号部分に個別パイロット信号が含まれるリソースに関する個別パイロット割当情報であって、送信機から所定の角度の範囲内にある移動機のグループに対応する個別パイロット割当情報を事前に受信する制御情報受信手段と、
    前記制御情報受信手段によって受信された個別パイロット割当情報に基づいて、送信機から自機宛に送信されたデータ単位の個別パイロット信号部分に含まれる個別パイロット信号を受信する第1の受信手段と、
    前記制御情報受信手段によって受信された個別パイロット割当情報に基づいて、前記送信機から自機以外の他機宛に送信されたデータ単位であって自機宛に送信されたデータ単位と同時期に送信されたデータ単位の個別パイロット信号部分に含まれる信号を受信する第2の受信手段と、
    前記第1の受信手段によって受信された前記個別パイロット信号および前記第2の受信手段によって受信された信号に基づいて、自機がデータを受信する際の受信環境を示すチャネル品質情報を推定する推定手段と、
    前記推定手段によって推定された前記チャネル品質情報を前記送信機に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする装置。
  2. 前記推定手段は、
    前記第2の受信手段によって受信された他機宛の個別パイロット信号部分に含まれる個別パイロット信号に基づいて、前記チャネル品質情報を推定することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 記推定手段は、
    前記制御情報受信手段によって受信された個別パイロット割当情報に示されている無線リソースに割り当てられている個別パイロット信号に基づいて、前記チャネル品質情報を推定することを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 前記第1の受信手段は、
    前記送信機から自機の方向に指向性送信された個別パイロット信号を受信し、
    前記第2の受信手段は、
    前記送信機から自機以外の他機の方向に指向性送信された個別パイロット信号を受信することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の装置。
  5. 前記送信機から動的に変化しない指向性で送信された共通パイロット信号を受信する第3の受信手段をさらに備え、
    前記推定手段は、
    前記第1の受信手段によって受信された個別パイロット信号および前記第2の受信手段によって受信された信号に基づいて、前記チャネル品質情報を推定する個別推定手段と、
    前記第3の受信手段によって受信された共通パイロット信号に基づいて、前記チャネル品質情報を推定する共通推定手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の装置。
  6. 前記推定手段は、
    前記個別推定手段によって推定された前記チャネル品質情報と前記共通推定手段によって推定された前記チャネル品質情報とを比較する比較手段と、
    前記比較手段によって比較された結果、前記チャネル品質情報のうち大きい方を選択する選択手段と、を含み、
    前記送信手段は、
    前記比較手段によって比較された比較結果と、前記選択手段によって選択された前記チャネル品質情報とを、前記送信機に送信することを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. OFDMを適用した無線通信システムの装置において、
    移動機相互に認識可能な複数の個別パイロット信号を生成する個別パイロット生成手段と、
    移動機ごとの受信環境を示すチャネル品質情報に基づいて、前記個別パイロット生成手段によって生成された複数の個別パイロット信号に移動機ごとに異なるリソースを割り当てる割り当て手段と、
    前記割り当て手段によって前記リソースを割り当てられた個別パイロット信号を移動機にそれぞれ送信する個別パイロット送信手段と、
    送信機から移動機がある方向に基づいて所定の角度の範囲内にある移動機のグループを生成するグループ生成手段と、
    複数の無線リソースのうち前記個別パイロット生成手段によって生成された個別パイロット信号が割り当てられる無線リソースを示す個別パイロット割当情報であって前記グループ生成手段によって生成されたグループごとの個別パイロット割当情報を生成する割当情報生成手段と、
    前記複数の個別パイロット信号が割り当てられる無線リソースの情報である前記個別パイロット割当情報を含む制御情報を移動機に送信する制御情報送信手段と、
    を備えることを特徴とする装置。
  8. 前記個別パイロット生成手段は、
    前記グループ生成手段によって生成されたグループに属する移動機に共通の個別パイロット信号を生成することを特徴とする請求項に記載の装置。
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