JP5316222B2 - 投写型表示装置及びキーストーン補正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、投写型表示装置に関し、特に、そのキーストーン補正技術に関する。
投写型表示装置(「プロジェクター」とも呼ぶ)には、キーストーン補正を行う機能を有するものがある。よく知られているように、キーストーン補正には、上下方向の補正(縦キーストーン補正)と、左右方向の補正(横キーストーン補正)とが存在する。
従来技術として、上下方向と左右方向のキーストーン補正量をそれぞれ設定するために、2つの独立した回転つまみを備えたプロジェクターが提案されている(特許文献1)。しかしながら、このプロジェクターでは、2つの独立した回転つまみを設ける必要があるため、部品点数が増加し、また、装置構成が複雑になるという問題があった。また、従来から、2つの方向のキーストーン補正量を設定するための操作を容易なものにしたいという要望があった。
特開2003−9038号公報
本発明は、上下方向と左右方向の両方向のキーストーン補正を行うことが可能な投写型表示装置において、部品点数を過度に増加させることなく、容易な操作を実現できる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の第1の形態は、投写型表示装置であって、
投写光学系と、
前記投写光学系で投写される画像のキーストーン補正を行うキーストーン補正部と、
キーストーン補正の補正量をユーザーに指示させるためのタッチ面を含む操作入力部と、
を備え、
前記キーストーン補正部は、前記タッチ面上において、画像の上下方向のキーストーン補正量を指示するための第1の方向と、前記第1の方向に直交する第2の方向であって画像の左右方向のキーストーン補正量を指示するための第2の方向と、の両方から傾いた操作方向に操作が行われたときに、前記第1と第2の方向のうちで前記操作方向により近い方向を選択するとともに、選択された方向に沿った操作量成分に応じてキーストーン補正を実行する1軸補正モードを有する、投写型表示装置である。
第1の形態によれば、1軸補正モードにおいて、1つのタッチ面を利用して2つの方向のキーストーン補正をそれぞれ独立に実行することができるので、2つの方向のために別々の操作部を設ける必要が無く、操作部の部品点数を低減できるとともに、その構成を簡略化することができる。また、1つのタッチ面で2つの方向のキーストーン補正をそれぞれ独立に実行できるので、操作性も向上する。また、ユーザーが意図した方向のキーストーン補正を実行できるので、操作性が向上する。
本発明の第2の形態は、投写型表示装置であって、
投写光学系と、
前記投写光学系で投写される画像のキーストーン補正を行うキーストーン補正部と、
キーストーン補正の補正量をユーザーに指示させるためのタッチ面を含む操作入力部と、
を備え、
前記キーストーン補正部は、前記タッチ面上において、画像の上下方向のキーストーン補正量を指示するための第1の方向と、前記第1の方向に直交する第2の方向であって画像の左右方向のキーストーン補正量を指示するための第2の方向と、の両方から傾いた操作方向に操作が行われたときに、
(i)ユーザーの操作に基づいて前記第1と第2の方向のうちの一方を選択するとともに、選択された方向に沿った操作量成分に応じてキーストーン補正を実行する1軸補正モードと、
(ii)前記第1と第2の方向に沿った第1と第2の操作量成分に応じて上下方向と左右方向のキーストーン補正を実行する2軸補正モードと、
を有し、
前記タッチ面は、第1の領域と第2の領域とに区分されており、
前記キーストーン補正部は、前記第1の領域内で操作が行われている場合には前記1軸補正モードを選択し、前記第2の領域内で操作が行われている場合には前記2軸補正モードを選択する、投写型表示装置である。
第2の形態によれば、1軸補正モードにおいて、1つのタッチ面を利用して2つの方向のキーストーン補正をそれぞれ独立に実行することができるので、2つの方向のために別々の操作部を設ける必要が無く、操作部の部品点数を低減できるとともに、その構成を簡略化することができる。また、1つのタッチ面で2つの方向のキーストーン補正をそれぞれ独立に実行できるので、操作性も向上する。また、第1と第2の領域上で操作を行うことによって1軸補正モードと2軸補正モードを使い分けることができるので、操作性が向上する。
[適用例1]
投写型表示装置であって、
投写光学系と、
前記投写光学系で投写される画像のキーストーン補正を行うキーストーン補正部と、
キーストーン補正の補正量をユーザーに指示させるためのタッチ面を含む操作入力部と、
を備え、
前記キーストーン補正部は、前記タッチ面上において、画像の上下方向のキーストーン補正量を指示するための第1の方向と、前記第1の方向に直交する第2の方向であって画像の左右方向のキーストーン補正量を指示するための第2の方向と、の両方から傾いた操作方向に操作が行われたときに、ユーザーの操作に基づいて前記第1と第2の方向のうちの一方を選択するとともに、選択された方向に沿った操作量成分に応じてキーストーン補正を実行する1軸補正モードを有する、投写型表示装置。
この構成によれば、1軸補正モードにおいて、1つのタッチ面を利用して2つの方向のキーストーン補正をそれぞれ独立に実行することができるので、2つの方向のために別々の操作部を設ける必要が無く、操作部の部品点数を低減できるとともに、その構成を簡略化することができる。また、1つのタッチ面で2つの方向のキーストーン補正をそれぞれ独立に実行できるので、操作性も向上する。
[適用例2]
適用例1記載の投写型表示装置であって、
前記キーストーン補正部は、前記1軸補正モードにおいて、前記第1と第2の方向のうちで前記操作方向により近い方向を選択する、投写型表示装置。
この構成によれば、ユーザーが意図した方向のキーストーン補正を実行できるので、操作性が向上する。
[適用例3]
適用例2記載の投写型表示装置であって、
前記キーストーン補正部は、前記1軸補正モードにおいて、前記タッチ面への接触が継続している間は前記操作方向が変化しても前記選択された方向を変更せずに維持するとともに、前記選択が維持された方向に沿った操作量成分に応じて前記キーストーン補正を実行する、投写型表示装置。
この構成によれば、操作方向が意図せずにいろいろな方向に傾いた場合にも、初期に選択された1つの方向についてのみキーストーン補正を継続して実行することが可能であり、この点で操作性が向上する。
[適用例4]
適用例2記載の投写型表示装置であって、
前記キーストーン補正部は、前記1軸補正モードにおいて、
(i)前記タッチ面への接触が継続しており、かつ、前記タッチ面への接触位置の停止時間がリセット時間未満の場合には、前記操作方向が変化しても前記選択された方向を変更せずに維持し、
(ii)前記タッチ面への接触が継続しており、かつ、前記タッチ面への接触位置の停止時間がリセット時間を超えた場合には、前記操作方向の変化に応じて前記第1と第2の方向のうちで前記操作方向により近い方向を再選択する、
投写型表示装置。
この構成によれば、操作方向が意図せずにいろいろな方向に傾いた場合にも、初期に選択された1つの方向についてのみキーストーン補正を継続して実行することが可能である。また、ユーザーが接触位置を一度停止させて、その後に操作方向を変えることによって、キーストーン補正の方向を容易に変更できる。ユーザーは、これらの両方の機能を使い分けて操作ができるので、操作性が向上する。
[適用例5]
適用例1記載の投写型表示装置であって、
前記キーストーン補正部は、さらに、前記タッチ面上において、前記第1と第2の方向の両方から傾いた操作方向に操作が行われたときに、前記第1と第2の方向に沿った第1と第2の操作量成分に応じて上下方向と左右方向のキーストーン補正を実行する2軸補正モードを有し、
前記操作入力部は、ボタンを有しており、
前記キーストーン補正部は、前記ボタンが押されているか否かに応じて、前記1軸補正モードと前記2軸補正モードのいずれかを選択する、投写型表示装置。
この構成によれば、ユーザーがボタン押しの有無を変更することによって、1軸補正モードと2軸補正モードを容易に切り換えられるので、操作性が向上する。
[適用例6]
適用例5記載の投写型表示装置であって、
前記キーストーン補正部は、前記1軸補正モードにおいて、前記第1と第2の方向のうちで前記操作方向に近い方向を選択するとともに、選択された方向に沿った操作量成分に応じてキーストーン補正を実行する、投写型表示装置。
この構成によれば、ユーザーが意図した方向のキーストーン補正を実行できるので、操作性が向上する。
[適用例7]
適用例5記載の投写型表示装置であって、
前記ボタンは、第1と第2のボタンを含み、
前記キーストーン補正部は、
(i)前記第1のボタンが押されている場合には、前記1軸補正モードを選択するとともに前記第1の方向に沿った第1の操作量成分に応じてキーストーン補正を実行し、
(ii)前記第2のボタンが押されている場合には、前記1軸補正モードを選択するとともに前記第2の方向に沿った第2の操作量成分に応じてキーストーン補正を実行し、
(iii)前記第1と第2のボタンがいずれも押されていない場合には、前記2軸補正モードを選択する、
投写型表示装置。
この構成によれば、1軸補正モードと2軸補正モードとを容易に切り換えることができる。また、1軸補正モードでは、第1と第2のボタンを利用しつつユーザーが意図した方向にのみキーストーン補正を実施することができ、意図しないキーストーン補正が実施されてしまうことを防止できるので、操作性が向上する。
[適用例8]
適用例1記載の投写型表示装置であって、
前記タッチ面は、第1と第2の領域とに区分されており、
前記キーストーン補正部は、
(i)前記第1の領域内で操作が行われている場合には、前記1軸補正モードを選択し、
(ii)前記第2の領域内で操作が行われている場合には、前記第1と第2の方向に沿った第1と第2の操作量成分に応じて上下方向と左右方向のキーストーン補正を実行する2軸補正モードを選択する、
投写型表示装置。
この構成によれば、第1と第2の領域上で操作を行うことによって1軸補正モードと2軸補正モードを使い分けることができるので、操作性が向上する。
[適用例9]
キーストーン補正の補正量をユーザーに指示させるためのタッチ面を含む操作入力部を備える投写型表示装置におけるキーストーン補正方法であって、
(a)前記タッチ面上において、画像の上下方向のキーストーン補正量を指示するための第1の方向と、前記第1の方向に直交する第2の方向であって画像の左右方向のキーストーン補正量を指示するための第2の方向と、の両方から傾いた操作方向に操作が行われたときに、ユーザーの操作に基づいて前記第1と第2の方向のうちの一方を選択するとともに、選択された方向に沿った操作量成分に応じてキーストーン補正を実行する1軸補正モードを選択する工程と、
(b)前記1軸補正モードに従ってキーストーン補正を実行する工程と、
を備えるキーストーン補正方法。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、投写型表示装置およびそのためのキーストーン補正方法、投写型表示装置の制御方法、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、CD−ROMや、DVD、ハードディスクなどの実体的な記録媒体を採用可能である。
本発明の一実施例としてのプロジェクターとその投写状態を示す説明図である。 プロジェクターの内部構成を示すブロック図である。 タッチパネル上において上下方向又は左右方向に操作が行われた場合のキーストーン補正の様子を示す説明図である。 タッチパネル上において斜め方向に操作が行われた場合のキーストーン補正の様子を示す説明図である。 第1実施例におけるキーストーン補正処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施例におけるキーストーン補正処理の処理手順を示すフローチャートである。 第3実施例におけるキーストーン補正処理の処理手順を示すフローチャートである。 第4実施例におけるキーストーン補正処理の処理手順を示すフローチャートである。 第5実施例におけるキーストーン補正処理の処理手順を示すフローチャートである。 第6実施例で使用する領域分割式のタッチパッドを示す説明図である。 2軸領域R2内における操作とキーストーン補正の様子を示す説明図である。 第6実施例におけるキーストーン補正処理の処理手順を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.1軸補正モード固定方式(第1〜第3実施例):
B.1軸/2軸補正モード切換方式(第4〜第5実施例):
C.タッチ面領域分割方式(第6実施例):
D.変形例
A.1軸補正モード固定方式(第1〜第3実施例):
図1は、本発明の一実施例としてのプロジェクター100とその投写状態を示す説明図である。プロジェクター100は、スクリーンSC上に投写光を投写することによって画像PMを投写する。プロジェクター100の筐体の上面には、タッチパッド210を含む操作入力部200が設けられている。
図1(B),(C)は、スクリーンSCの投写面と投写光の光軸OAとの関係を示している。投写光の光軸OAは、スクリーンSCの法線NLに対して、上下方向(垂直方向)にあおり角ψ(図1(B))だけ傾いており、また、左右方向(水平方向)にも傾き角φ(図1(C))だけ傾いている。ユーザーは、タッチパッド210上で、これらの角度ψ,φに起因する画像の歪みを補償するためのキーストーン補正量を指定する操作を行うことが可能である。プロジェクター100は、ユーザーの操作に応じたキーストーン補正を実行して、ほぼ矩形の画像PMを投写することが可能である。
上述のように、タッチパッド210は、キーストーン補正の補正量をユーザーに指示させるためのタッチ面として機能する。なお、タッチ面として機能する入力デバイスとしては、タッチパッド210に限らず、タッチパネルやタブレットなどの他のポインティングデバイスを利用することも可能である。タッチ面上では、ユーザーの指や、他の操作具(ペンなど)によって操作を行うことが可能である。
図2は、プロジェクター100の内部構成を示すブロック図である。プロジェクター100は、操作入力部200の他に、画像処理部300と、パネル駆動部400と、投写光学系500とを有している。画像処理部300は、キーストーン補正部310を含んでいる。キーストーン補正部310で補正された画像データは、パネル駆動部400に供給される。パネル駆動部400は、供給された画像データに応じてパネル駆動信号を生成し、投写光学系500に供給する。投写光学系500は、光源510と、液晶パネル520(「液晶ライトバルブ」とも呼ぶ)と、投写レンズ530とを有している。液晶パネル520は、パネル駆動部400から供給されるパネル駆動信号に応じて画像を形成し、この画像によって液晶パネル520を透過する光を変調する。なお、カラー画像を投写表示するためには、RGBの3色用の3枚の液晶パネルや、3色の投写光を合成する合成プリズムが設けられることが多いが、図2では構成が簡略化されて描かれている。また、透過型の液晶パネル520以外の他の電気光学装置を用いて投写光を変調するようにしてもよい。
操作入力部200は、タッチパッド210の他に、左ボタン220及び右ボタン230を有している。但し、これらのボタン220,230は省略しても良い。
画像処理部300やキーストーン補正部310の機能は、ハードウェアとして実現してもよく、あるいは、ソフトウェアとして実現してもよい。これらの機能をソフトウェアとして実現する場合には、プロジェクター100内のメモリ(図示省略)にそのコンピュータプログラムが格納され、CPU(図示省略)によってそのコンピュータプログラムが実行される。
図3は、タッチパッド210上において上下方向又は左右方向に操作が行われた場合のキーストーン補正の様子を示す説明図である。図3(A)ではタッチパッド210の上下方向Yに沿ってユーザーの操作が行われており、図3(B)ではタッチパッド210の左右方向Xに沿ってユーザーの操作が行われている。2つの方向X,Yは互いに直交している。タッチパッド210内に描かれたハッチング付きの矢印ODは、操作方向を示している。図3(A)のように、操作方向ODがタッチパッド210の上下方向Yに平行な場合には、上下方向Yに沿った操作量Lyに応じて、上下方向のキーストーン補正量Δψ=k・Ly(kは定数)が決定される。この補正量Δψは、図1(B)のあおり角ψに対する補正量である。この結果、図3(A)の上部に示すように、画像PMに対して上下方向のキーストーン補正が実行される。一方、図3(B)のように、操作方向ODがタッチパッド210の左右方向Xに平行な場合には、左右方向Xに沿った操作量Lxに応じて左右方向のキーストーン補正量Δφ=k・Lx(kは定数)が決定される。この補正量Δφは、図1(C)の傾き角φに対する補正量である。この結果、図3(B)の上部に示すように、画像PMに対して左右方向のキーストーン補正が実行される。なお、操作量Lx,Lyは、予め設定された計測時間の間における接触位置の移動量である。
図4は、タッチパッド210上において斜め方向に操作が行われた場合のキーストーン補正の様子を示す説明図である。図4(A),(B)では、操作方向ODとY方向とのなす角度θは、0°と90°のいずれでもない値である。また、操作方向ODは、図4(A)ではタッチパッド210の上下方向Yにより近く、図4(B)ではタッチパッド210の左右方向Xにより近い。第1実施例では、キーストーン補正部310は、タッチパッド210上におけるユーザーの操作から、初期の操作方向ODを検出し、この初期操作方向ODに近い方向の操作量成分のみを用いてキーストーン補正を実行する。例えば、キーストーン補正の補正量Δψ,Δφは以下のように算出される。
(1)|Lx|≦|Ly|のとき:
上下方向の補正量Δψ=k・Ly
左右方向の補正量Δφ=0
(2)|Ly|<|Lx|のとき:
上下方向の補正量Δψ=0
左右方向の補正量Δφ=k・Lx
ここで、Lx,Lyは操作方向ODに沿った操作量LのX方向成分及びY方向成分、kは定数である。なお、|Ly|=|Lx|の場合は、Δψ=0,Δφ=k・Lxとしても良い。
なお、本明細書においては、図4の例のように、操作方向ODがタッチパッド210の上下方向Yと左右方向Xのいずれにも平行でなく両方から傾いているときに、上下方向と左右方向のうちから選択された1つの方向のキーストーン補正のみを実行するモードを、「1軸補正モード」又は「1軸モード」と呼ぶ。但し、キーストーン補正のモードとしては、2軸補正モード(又は2軸モード)も採用可能である。「2軸補正モード」は、操作方向ODがタッチパッド210の上下方向Yと左右方向Xのいずれにも平行でなく両方から傾いているときに、上下方向と左右方向の両方向のキーストーン補正を実行するモードである。なお、上下方向のキーストーン補正を、「垂直キーストーン補正」又は「縦キーストーン補正」とも呼ぶ。また、左右方向のキーストーン補正を、「水平キーストーン補正」又は「横キーストーン補正」とも呼ぶ。
第1実施例では、2軸補正モードは利用せずに1軸補正モードのみを利用してキーストーン補正を実行する。また、第1実施例では、タッチパッド210における接触が維持されている限り、初期に検出された操作方向ODに近い方向(上下方向又は左右方向)についてのみキーストーン補正が行われる。例えば、初期の操作方向ODが上下方向により近い場合には、その後に操作方向ODが左右方向に近い方向に変わった場合にも、キーストーン補正の方向は上下方向のみに限定される。こうすれば、ユーザーの意図に反して操作方向がずれてしまった場合にも、キーストーン補正の方向をそのまま維持することが可能である。なお、補正方向を変更したい場合には、ユーザーは、一旦タッチパッド210から指を離し、指をタッチパッド210に再接触させた後に、異なる方向に操作を行えば良い。
図5は、第1実施例におけるキーストーン補正処理の処理手順を示すフローチャートである。この処理は、キーストーン補正部310によって実行される。ステップS100では、タッチパッド210に接触があるまで待機し、接触が検出されるとステップS110に移行する。
ステップS110では、操作方向ODが上下方向Yと左右方向Xのいずれに近いかが判定される。この判定は、例えば、所定の計測時間ΔTの間の操作量L(Lx,Ly)を測定し、その2つの成分Lx,Lyの絶対値を比較することによって行うことが可能である(図4参照)。なお、操作量Lの2つの成分Ly,Lyは、計測時間ΔTの初期と終期における接触位置の座標値の差分に相当する。操作量Lの計測時間ΔTは予め設定された時間であり、例えば0.1秒程度に設定される。
操作方向ODが上下方向Yに近い場合には、ステップS120において、上下方向の操作量成分Lyに応じた補正量Δψ=k・Lyで縦キーストーン補正が実施される。ステップS130では、タッチパッド210に対する接触が維持されているか否かが判定される。タッチパッド210に対する接触が維持されている場合には、ステップS120における縦キーストーン補正が再度実施される。この結果、一定周期毎にステップS120が実行されると、その度に補正量Δψが累積されてゆく。なお、ステップS130において、タッチパッド210に対する接触が消失した場合には、キーストーン処理を終了する。
ステップS110において、操作方向ODが左右方向Xに近い場合には、ステップS140において、左右方向の操作量成分Lxに応じた補正量Δφ=k・Lxで横キーストーン補正が実施される。そして、ステップS150においてタッチパッド210に対する接触が維持されている場合にはステップS140に戻り、一方、タッチパッド210に対する接触が消失した場合にはキーストーン処理を終了する。
以上のように、第1実施例では、操作方向ODがタッチパッド210の上下方向Yと左右方向Xのいずれにも平行でなく両方から傾いているときに、上下方向と左右方向のうちから選択された1つの方向のキーストーン補正のみを実行する1軸補正モードを利用しているので、1つのタッチパッドを利用して2つの方向のキーストーン補正をそれぞれ独立に実行することができる。この結果、2つの方向のために別々の操作部を設ける必要が無いので、操作部の部品点数を低減できるとともに、その構成を簡略化することができる。また、1つのタッチパッド上で2つの方向のキーストーン補正をそれぞれ操作できるので、良好な操作性を提供することができる。特に、第1実施例では、タッチパッド210における接触が維持されている限り、初期に検出された操作方向ODに近い方向(上下方向又は左右方向)についてのみキーストーン補正が行われる。従って、操作方向ODが意図せずにいろいろな方向に傾いた場合にも、初期に選択された1つの方向についてのみキーストーン補正を継続して実行することが可能であり、操作性が向上するという利点がある。例えば、キーストーン補正に不慣れなユーザーにとっては、2つの方向に同時にキーストーン補正が行われると、どのように補正されたのかという点、あるいは、どのように操作すれば画像が矩形になるのかという点で混乱し易いので、2軸補正モードは却って操作しにくい可能性がある。これに対して、第1実施例では、1軸補正モードのみを利用するので、キーストーン補正に不慣れなユーザーにとっても、快適な操作性を提供することが可能である。
図6は、第2実施例におけるキーストーン補正処理の処理手順を示すフローチャートである。図6の手順は、図5のステップS130の後ろにステップS135を追加し、ステップS150の後ろにステップS155を追加したものであり、他のステップは図5と同じである。また、第2実施例の装置構成は、第1実施例(図2)と同じである。
ステップS135では、タッチパッド210への接触位置が停止したままで、その停止時間が、予め設定されたリセット時間以上経過したか否かが判定される。停止時間がリセット時間以下の場合には、ステップS135からステップS120に戻り、縦キーストーン補正が再度実施される。一方、停止時間がリセット時間を超えた場合には、ステップS135からステップS110に戻り、操作方向ODが上下方向Yと左右方向Xのいずれにより近いかが再度判定され、いずれかの方向が選択される。そして、このステップS110において選択された方向のキーストーン補正が実行される(ステップS120又はステップS140)。ステップS155の処理もステップS135の処理と同様である。
なお、リセット時間は、ユーザーがキーストーン補正の方向を変更したいと望んでいることを推測できる程度に長い停止時間に相当する。このようなリセット時間は、実験的に予め設定しておくことが可能であり、例えば、約0.3秒に設定することができる。接触位置が停止しているか否かは、例えば、計測時間ΔTにおける操作量Lx、Lyが予め設定された誤差値以下か否かに応じて判定することが可能である。こうすれば、わずかに接触位置がずれた場合にも、ユーザーは接触の停止を意図しているものと推測することが可能である。なお、操作量Lx,Lyの誤差値は予め設定可能であり、例えば約1mmに設定することができる。
このように、第2実施例では、1軸補正モードにおいて、タッチパッド210への接触が継続しており、かつ、タッチパッド210への接触位置の停止時間がリセット時間未満の場合には、ステップS110で選択されていたキーストーン補正の方向が変更されずに維持される。一方、タッチパッド210への接触が継続しており、かつ、タッチパッド210への接触位置の停止時間がリセット時間を超えた場合には、操作方向ODの変化に応じて、上下方向と左右方向のうちで操作方向ODに近い方向が再選択される。従って、第2実施例は、第1実施例と同様な効果を有するとともに、さらに、ユーザーが接触位置を一度停止させて、その後に操作方向ODを変えることによって、キーストーン補正の方向を容易に変更することができるという効果も有する。
図7は、第3実施例におけるキーストーン補正処理の処理手順を示すフローチャートである。図7の手順は、図6のステップS135,S155を、ステップS135a,S155aに変更したものであり、他のステップは図6と同じである。また、第3実施例の装置構成は、第1実施例(図2)と同じである。
ステップS135a,S155aでは、タッチパッド210への接触が維持されたままで、その時点の操作方向ODにより選択されるべき方向(上下方向又は左右方向)が変更されたか否かが判定される。例えば、ステップS135aの実行時点における操作方向ODが、上下方向よりも左右方向に近いものになっている場合には、ステップS135aからステップS110を経由してステップS140に移行する。一方、ステップS155aの実行時点における操作方向ODが、左右方向よりも上下方向に近いものになっている場合には、ステップS155aからステップS110を経由してステップS120に移行する。
このように、第3実施例では、1軸補正モードにおいて、タッチパッド210への接触が継続しており、かつ、上下方向と左右方向のうちで操作方向ODにより近い方向が変更された場合には、キーストーン補正の方向も変更される。従って、第3実施例は、第1実施例と同様な効果を有するとともに、さらに、ユーザーが操作方向ODを適宜変えることによって、キーストーン補正の方向を容易に変更することができるという効果も有する。
B.1軸/2軸補正モード切換方式(第4〜第5実施例):
図8は、第4実施例におけるキーストーン補正処理の処理手順を示すフローチャートである。図8の手順は、図5のステップS110の前に、ステップS200〜S220を追加したものであり、他のステップは図5と同じである。第4実施例では、1軸補正モードと2軸補正モードの両方を利用してキーストーン補正を実行する。なお、第4実施例の装置構成は、第1実施例(図2)と同じである。
図8のステップS200では、操作入力部200のボタン220,230のいずれかが押されているか否かが判定される。ボタンが押されていない場合には、ステップS110以降の処理が実行される。一方、ボタンが押されている場合には、ステップS210において、2軸補正モードに従って上下方向と左右方向の両方向のキーストーン補正が実行される。例えば、キーストーン補正の補正量Δψ,Δφは以下のように算出される。
上下方向の補正量Δψ=k・Ly
左右方向の補正量Δφ=k・Lx
ここで、Lx,Lyは操作方向ODに沿った操作量LのX方向成分及びY方向成分、kは定数である。
ステップS220では、タッチパッド210に対する接触が維持されているか否かが判定される。タッチパッド210に対する接触が維持されている場合には、ステップS200に戻り、ボタンが押されているか否かが再び判定される。一方、タッチパッド210に対する接触が消失した場合には、キーストーン処理を終了する。
なお、第4実施例では、第1実施例(図5)と異なり、ステップS130,S150においてタッチパッド210に対する接触が維持されている場合には、ステップS200に戻り、ボタンが押されているか否かが再び判定される。そして、ボタンが押されていない場合には、ステップS110における操作方向の判定処理が実行される。従って、1軸補正モードにおいて、タッチパッド210への接触が維持されている場合にも、ステップS110が繰り返されるたびに操作方向の判定が行われて、キーストーン補正の方向が選択される。この結果、1軸補正モードでは、第3実施例と同様に、ユーザーが操作方向ODを適宜変えることによって、キーストーン補正の方向を容易に変更することができるという効果を有する。
但し、図8のステップS130又はステップS150において接触が維持されていると判定された後に、ステップS200からステップS110に移行した場合には、そのステップS110の処理を省略して、キーストーン補正の方向を維持するようにしてもよい。この構成では、第1実施例と同様に、操作方向ODが多少ずれても、最初の操作方向に沿ったキーストーン補正を続けることが可能である。
以上のように、第4実施例では、操作入力部200のボタンが押されているか否かに応じて、1軸補正モードと2軸補正モードのいずれかが選択される。従って、第4実施例は、第3実施例とほぼ同様な効果を有するとともに、さらに、ユーザーがボタン押しの有無を変更することによって、1軸補正モードと2軸補正モードを容易に切り換えられるという効果も有する。例えば、上下方向と左右方向のキーストーン歪みが両方ともに大きな場合には、1軸補正モードよりも2軸補正モードを利用した方が画像を矩形に近づけ易いので、この場合には2軸補正モードを選択したいという要望がある。一方、かなり矩形に近い画像が得られている場合には、2軸補正モードよりも1軸補正モードを利用した方が微調整をし易いので、この場合には、1軸補正モードを選択したいという要望がある。第4実施例では、このような要望に応えて、快適な操作性を提供することが可能である。
なお、第4実施例では、いずれかのボタンが押されている場合には2軸補正モードを選択し、ボタンが押されていない場合には1軸補正モードを選択するものとしたが、これとは逆に、いずれかのボタンが押されている場合には1軸補正モードを選択し、ボタンが押されていない場合には2軸補正モードを選択するものとしてもよい。すなわち、ボタンが押されているか否かに応じて、1軸補正モードと2軸補正モードの一方を選択するようにすることが可能である。
図9は、第5実施例におけるキーストーン補正処理の処理手順を示すフローチャートである。図9の手順は、図8のステップS110をステップS110aで置き換えたものであり、他のステップは図8と同じである。また、第5実施例の装置構成は、第1実施例(図2)と同じである。
ステップS110aにおいて、左ボタン220が押されている場合にはステップS120に移行して縦キーストーン補正が実施され、右ボタン230が押されている場合にはステップS140に移行して横キーストーン補正が実行される。従って、第5実施例において、ユーザーは、左ボタン220と右ボタン230を用いて1軸補正の方向を選択しつつ、選択した方向のみにキーストーン補正を実行することが可能である。この結果、ユーザーが意図した方向にのみキーストーン補正を実施することができ、意図しないキーストーン補正が実施されてしまうことを防止できるという効果がある。
C.タッチ面領域分割方式(第6実施例):
図10は、第6実施例で使用する領域分割式のタッチパッド210aを示す説明図である。第6実施例は、タッチパッドの利用方法が第1実施例と異なるだけであり、他の装置構成は第1実施例と同じである。このタッチパッド210aは、タッチパッド210aの外周に沿って設けられた1軸領域R1と、この1軸領域R1の内側に設けられた2軸領域R2とを含んでいる。1軸領域R1内で操作が行われる場合には、1軸補正モードが実行される。一方、2軸領域R2内で操作が行われる場合には、2軸補正モードが実行される。1軸領域R1の幅は、人間の人差し指の先端よりもやや狭い幅(約7mm)とすることが好ましい。こうすれば、1軸領域R1では、上下方向Y又は左右方向Xに平行な方向にしか操作ができないので、1軸補正モードにおいて操作方向ODが上下方向Yと左右方向Xのいずれに近いかを判定する必要がなくなるという利点がある。すなわち、図10(B)に示すように、1軸領域R1のうちで上下方向に延びる辺に沿って操作が行われる場合には、上下方向のキーストーン補正が実行される。また、図10(C)に示すように、1軸領域R1のうちで左右方向に延びる辺に沿って操作が行われる場合には、左右方向のキーストーン補正が実行される。
なお、図10のタッチパッド210aのハッチングは説明の便宜上付したものであるが、操作性の向上の観点からは、2つの領域R1,R2を視覚的に区別するために異なる模様や色を付すことが好ましい。
図11は、2軸領域R2内における操作とキーストーン補正の様子を示す説明図である。図11(A)のように、操作方向ODが上下方向Yに平行な場合には、上下方向にのみキーストーン補正が実行される。図11(B)のように、操作方向ODが左右方向Xに平行な場合には、左右方向にのみキーストーン補正が実行される。図11(C)のように、2つの方向X,Yのいずれからも傾いている場合(Y方向とのなす角度θが0又は90°で無い場合)には、それぞれの操作量成分Lx,Lyに応じて2つの方向のキーストーン補正が同時に実行される。
図12は、第6実施例におけるキーストーン補正処理の処理手順を示すフローチャートである。ステップS300では、タッチパッド210に接触があるまで待機し、接触が検出されるとステップS310に移行する。ステップS310では、タッチパッド210a上の接触位置が1軸領域R1と2軸領域R2のいずれにあるかが判定される。接触位置が1軸領域R1内にある場合には、ステップS320において縦キーストーン補正と横キーストーン補正のうちの一方のみが実施される。これに対して、接触位置が2軸領域R2内にある場合には、ステップS340において縦キーストーン補正と横キーストーン補正の両方が同時に実施される。ステップS320,S340における補正の終了後は、ステップS300に戻り、上述の処理が繰り返される。
以上のように、第6実施例では、タッチパッド210aの領域が1軸領域R1と2軸領域R2に区分されているので、ユーザーは、これらの領域上で操作を行うだけで、1軸補正モードと2軸補正モードを使い分けつつ、キーストーン補正を実行させることが可能である。従って、操作が容易な環境をユーザーに提供することが可能である。
なお、第6実施例においては、タッチパッド210aのタッチ面の外周に1軸領域R1が設けられており、その内側に2軸領域R2が設けられているが、これらの領域の区分の仕方はこれに限らず、他の種々の区分を採用することができる。例えば、タッチ面の上半分を1軸領域R1とし、下半分を2軸領域R2としてもよい。なお、1軸領域R1としては、上下方向と左右方向のいずれかに平行で1次元的な操作が実行されるような細長い部分領域を、それぞれの方向について1つ以上有するものが好ましい。但し、1軸領域R1として2次元的な操作が可能な領域を使用する場合にも、第1ないし第5実施例の方法を利用して、キーストーン補正の方向を選択することが可能である。一方、第6実施例のように、外周側の領域とその内側の領域に区分すれば、ユーザーが領域の区分と補正方向との関係を把握しやすいので、単純に2つの領域に区分する場合に比べて、操作性がより向上するという利点がある。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
D2.変形例2:
上記各実施例におけるキーストーン補正の機能のうちの一部を、他の機能部が実行するようにしてもよい。例えば、タッチパッド上の操作量成分Lx,Lyの検出や、接触位置の検出(特に第6実施例)は、キーストーン補正部310が行う代わりに、タッチパッド210のデバイスドライバソフトウェアが実行するようにしてもよい。この場合には、タッチパッド210のデバイスドライバソフトウェアが、キーストーン補正部の一部を構成しているものと考えることが可能である。
D3.変形例3:
上記各実施例では、タッチパッドのすべてのタッチ面がキーストーン補正のための操作領域として利用されていたが、例えば大きなタッチパネルを操作入力部として使用する場合には、タッチパネルの一部にキーストーン補正のための操作領域を設定し、他の部分にはボタンやキーなどの他の操作要素を設定してもよい。後者の場合には、1軸補正モードの操作は、タッチパネルのタッチ面の一部のみを利用して行われることになる。
また、上述した第1ないし第5実施例(図3〜図9)では、タッチパッドのタッチ面の全体において1軸補正モードの操作を行うことが可能であり、また、第6実施例(図10〜図12)では、タッチ面の一部の領域である1軸領域R1においてのみ1軸補正モードの操作を行うことが可能である。すなわち、これらの実施例において、1軸補正モードの操作は、タッチパッドのタッチ面の一部又は全部を利用して行われていたことが理解できる。
以上の実施例及び変形例から理解できるように、本発明の実施形態におけるキーストーン補正部は、タッチ面の少なくとも一部の領域において1軸補正モードの操作を行うことが可能な操作環境を提供するものである。
D4.変形例4:
上記第1〜第4実施例(図5〜図8)では、操作方向ODが上下方向と左右方向のいずれに近いかに応じて、1軸補正モードにおける補正対象方向が選択されていた。一方、第5実施例(図9)では、左ボタンと右ボタンのいずれが押されているかに応じて、1軸補正モードにおける補正対象方向が選択されていた。また、第6実施例(図10〜図12)では、1軸領域内の上下方向に延びる辺と左右方向の延びる辺のいずれで操作が行われているかに応じて、1軸補正モードにおける補正対象方向が選択されていた。このように、上記各実施例の1軸補正モードでは、いずれの場合もユーザーの操作に基づいて上下方向と左右方向のうちの一方が補正対象方向として選択されていることが理解できる。なお、1軸補正モードにおける補正対象方向を選択するためのユーザー操作としては、これら以外の任意の操作を利用することができる。例えば、タッチ面上におけるタッピングによるクリックやダブルクリックを利用して、1軸補正モードにおける補正対象方向を選択することも可能である。
100…プロジェクター
200…操作入力部
210,210a…タッチパッド
220…左ボタン
230…右ボタン
300…画像処理部
310…キーストーン補正部
400…パネル駆動部
500…投写光学系
510…光源
520…液晶パネル
530…投写レンズ

Claims (6)

  1. 投写型表示装置であって、
    投写光学系と、
    前記投写光学系で投写される画像のキーストーン補正を行うキーストーン補正部と、
    キーストーン補正の補正量をユーザーに指示させるためのタッチ面を含む操作入力部と、
    を備え、
    前記キーストーン補正部は、前記タッチ面上において、画像の上下方向のキーストーン補正量を指示するための第1の方向と、前記第1の方向に直交する第2の方向であって画像の左右方向のキーストーン補正量を指示するための第2の方向と、の両方から傾いた操作方向に操作が行われたときに前記第1と第2の方向のうちで前記操作方向により近い方向を選択するとともに、選択された方向に沿った操作量成分に応じてキーストーン補正を実行する1軸補正モードを有する、投写型表示装置。
  2. 請求項記載の投写型表示装置であって、
    前記キーストーン補正部は、前記1軸補正モードにおいて、前記タッチ面への接触が継続している間は前記操作方向が変化しても前記選択された方向を変更せずに維持するとともに、前記選択が維持された方向に沿った操作量成分に応じて前記キーストーン補正を実行する、投写型表示装置。
  3. 請求項記載の投写型表示装置であって、
    前記キーストーン補正部は、前記1軸補正モードにおいて、
    (i)前記タッチ面への接触が継続しており、かつ、前記タッチ面への接触位置の停止時間がリセット時間未満の場合には、前記操作方向が変化しても前記選択された方向を変更せずに維持し、
    (ii)前記タッチ面への接触が継続しており、かつ、前記タッチ面への接触位置の停止時間がリセット時間を超えた場合には、前記操作方向の変化に応じて前記第1と第2の方向のうちで前記操作方向により近い方向を再選択する、
    投写型表示装置。
  4. 投写型表示装置であって、
    投写光学系と、
    前記投写光学系で投写される画像のキーストーン補正を行うキーストーン補正部と、
    キーストーン補正の補正量をユーザーに指示させるためのタッチ面を含む操作入力部と、
    を備え、
    前記キーストーン補正部は、前記タッチ面上において、画像の上下方向のキーストーン補正量を指示するための第1の方向と、前記第1の方向に直交する第2の方向であって画像の左右方向のキーストーン補正量を指示するための第2の方向と、の両方から傾いた操作方向に操作が行われたときに、
    (i)ユーザーの操作に基づいて前記第1と第2の方向のうちの一方を選択するとともに、選択された方向に沿った操作量成分に応じてキーストーン補正を実行する1軸補正モードと、
    (ii)前記第1と第2の方向に沿った第1と第2の操作量成分に応じて上下方向と左右方向のキーストーン補正を実行する2軸補正モードと、
    を有し、
    前記タッチ面は、第1の領域と第2の領域とに区分されており、
    前記キーストーン補正部は、前記第1の領域内で操作が行われている場合には前記1軸補正モードを選択し、前記第2の領域内で操作が行われている場合には前記2軸補正モードを選択する、投写型表示装置。
  5. キーストーン補正の補正量をユーザーに指示させるためのタッチ面を含む操作入力部を備える投写型表示装置におけるキーストーン補正方法であって、
    (a)前記投写型表示装置が、前記タッチ面上において、画像の上下方向のキーストーン補正量を指示するための第1の方向と、前記第1の方向に直交する第2の方向であって画像の左右方向のキーストーン補正量を指示するための第2の方向と、の両方から傾いた操作方向に操作が行われたときに前記第1と第2の方向のうちで前記操作方向により近い方向を選択するとともに、選択された方向に沿った操作量成分に応じてキーストーン補正を実行する1軸補正モードを選択する工程と、
    (b)前記投写型表示装置が、前記1軸補正モードに従ってキーストーン補正を実行する工程と、
    を備えるキーストーン補正方法。
  6. キーストーン補正の補正量をユーザーに指示させるためのタッチ面を含む操作入力部を備える投写型表示装置におけるキーストーン補正方法であって、
    (a)前記投写型表示装置が、前記タッチ面上において、画像の上下方向のキーストーン補正量を指示するための第1の方向と、前記第1の方向に直交する第2の方向であって画像の左右方向のキーストーン補正量を指示するための第2の方向と、の両方から傾いた操作方向に操作が行われたときに、
    (i)ユーザーの操作に基づいて前記第1と第2の方向のうちの一方を選択するとともに、選択された方向に沿った操作量成分に応じてキーストーン補正を実行する1軸補正モードと、
    (ii)前記第1と第2の方向に沿った第1と第2の操作量成分に応じて上下方向と左右方向のキーストーン補正を実行する2軸補正モードと、
    のうちの一方を選択する工程と、
    (b)前記投写型表示装置が、選択された前記1軸補正モード又は前記2軸補正モードに従ってキーストーン補正を実行する工程と、
    を備え
    前記タッチ面は、第1の領域と第2の領域とに区分されており、
    前記工程(a)において、前記投写型表示装置は、前記第1の領域内で操作が行われている場合には前記1軸補正モードを選択し、前記第2の領域内で操作が行われている場合には前記2軸補正モードを選択する、キーストーン補正方法。
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