JP5315982B2 - Dc−dcコンバータの制御回路、dc−dcコンバータ及び電子機器 - Google Patents

Dc−dcコンバータの制御回路、dc−dcコンバータ及び電子機器 Download PDF

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Description

DC−DCコンバータの制御回路、DC−DCコンバータ及び電子機器に関するものである。
従来、各種電子機器には、DC−DCコンバータが搭載されている。DC−DCコンバータは、入力電圧を昇圧変換又は降圧変換して所望の電圧レベルの出力電圧を生成し、その出力電圧を電源として電子機器内の各半導体装置などの電子部品(負荷)に供給する。
この種のDC−DCコンバータとしては、そのDC−DCコンバータの制御回路がクロック信号に同期して動作するデジタル回路にて構成されるデジタル制御DC−DCコンバータが知られている。
デジタル制御DC−DCコンバータは、スイッチング素子をオン・オフ制御して入力電圧から昇圧・降圧して所望の出力電圧を生成するために、PID(Proportional Integral Derivative)補償器、DPWMを備えている。そして、デジタル制御DC−DCコンバータは、これらPID補償器、DPWMにて出力電圧が所望の電圧レベルに保持されているか判定し、出力電圧が予め設定された目標電圧になるようにスイッチング素子のオン時間・オフ時間を設定して、スイッチング素子をオン・オフ制御している。
また、デジタル制御DC−DCコンバータは、CPU等の外部からの制御により目標電圧の電圧レベル等の各種設定を設定することが可能である。これに対して、アナログ制御DC−DCコンバータでは、目標電圧の電圧レベル等の各種設定を設定するために、外部部品にて調整している。従って、デジタル制御DC−DCコンバータは、アナログ制御DC−DCコンバータと比較して、外部部品を削減でき、さらに、省スペース化が可能になる。
しかし、デジタル制御DC−DCコンバータは、アナログ制御DC−DCコンバータと比較して、回路規模が大きく、また消費電流が大きいという問題があった。
上記の問題の対策として、従来、デジタル制御DC−DCコンバータは、DPWMの代わりに、アナログ回路にて構成されるPWMコンパレータ回路を備えている。PWMコンパレータ回路は、クロック信号と同期した同じ周波数の三角波信号に基づいて動作する。これにより、デジタル制御DC−DCコンバータは、DPWMをPWMコンパレータ回路に変更することによって、回路規模の小さくし、消費電流を削減していた(例えば、特許文献1)。
特開平10−14234号公報
ところで、上記のデジタル制御DC−DCコンバータでは、出力電圧を目標電圧にするために、PID補償器にて、クロック信号に同期して出力電圧と目標電圧との差電圧に基づいて制御信号を生成する。そして、PWMコンパレータ回路にて、その制御信号の電圧レベルに応じて、クロック信号と同期した三角波信号の周期毎にスイッチング素子のオン時間・オフ時間を設定するようにしていた。
つまり、デジタル制御DC−DCコンバータは、クロック信号及び三角波信号に同期し、出力電圧と目標電圧との差電圧に応じて、出力電圧の操作量を制御して出力電圧を目標電圧に近づけている。
ところで、出力電圧と目標電圧との差電圧に対する出力電圧の操作量の比率(ゲイン)が小さいほど、デジタル制御DC−DCコンバータのフィードバック制御が行われる制御系(フィードバックループ)が安定する、つまり、出力電圧が安定して発振しにくくなる。しかし、出力電圧が急峻に変化すると、デジタル制御DC−DCコンバータが正常に動作しない、つまり、周波数帯域が狭くなり、応答特性が悪くなってしまう。
反対に、出力電圧と目標電圧との差電圧に対する出力電圧の操作量の比率(ゲイン)が大きいほど、デジタル制御DC−DCコンバータのフィードバック制御が行われる制御系(フィードバックループ)が安定しなくなる、つまり、出力電圧が安定しなくなって発振しやすくなる。しかし、出力電圧が急峻に変化すると、デジタル制御DC−DCコンバータが正常に動作する、つまり、周波数帯域が広くなり、応答特性が良くなる。
従って、デジタル制御DC−DCコンバータは、出力電圧の安定性を保ちつつ、応答特性が良くなるような出力電圧と目標電圧との差電圧に対する出力電圧の操作量の比率(ゲイン)に設定していた。
このDC−DCコンバータの制御回路、DC−DCコンバータ及び電子機器は、応答特性を向上することを目的とする。
このDC−DCコンバータの制御回路は、スイッチング回路をスイッチング動作させて入力電圧を平滑回路に供給させ、前記入力電圧を電圧変換させた出力電圧を生成するDC−DCコンバータの制御回路であって、前記出力電圧をデジタル変換した出力電圧値と目標出力電圧値とを比較して差分値を算出し、第1周波数を有するクロック信号の1周期毎に前記差分値に基づいた制御電圧値を出力するデジタル回路と、前記制御電圧値を制御電圧にアナログ変換し、該制御電圧と前記第1周波数より高い第2周波数を有する第1の三角波信号とを比較し、該比較結果に基づいたデューティー比の駆動信号にて前記スイッチング回路を制御するアナログ回路とを備えるようにした。
また、前記第1の三角波信号と前記第2周波数を有する基本クロック信号を出力する発振器と、前記基本クロック信号を分周して、前記クロック信号を生成する分周回路とを備え、前記デジタル回路は、前記クロック信号の1周期毎にPID制御の演算をして前記制御電圧値を出力し、前記PID制御における比例係数、積分係数、微分係数を足し合わせた値の逆数を、前記分周回路の分周比とするようにしてもよい。
また、前記クロック信号と前記第1周波数を有する第2の三角波信号を出力する発振器と、前記第2の三角波信号を逓倍して、前記第1の三角波信号を生成する逓倍回路とを備え、前記デジタル回路は、前記クロック信号の1周期毎にPID制御の演算をして前記制御電圧値を出力し、前記PID制御における比例係数、積分係数、微分係数を足し合わせた値の逆数を、前記逓倍回路の逓倍比とするようにしてもよい。
このDC−DCコンバータの制御回路によれば、デジタル回路は、制御電圧値を出力し、その制御電圧値をアナログ回路に出力する。アナログ回路は、第1周波数を有するクロック信号の1周期毎に入力される制御電圧値を制御電圧にアナログ変換し、その制御電圧と第1周波数より高い第2周波数を有する第1の三角波信号とに基づいて駆動信号を生成する。アナログ回路は、この駆動信号にてスイッチング回路を制御する。
このため、第1周波数を有するクロック信号の1周期毎に、アナログ回路は制御電圧値を複数回第1の三角波信号にて比較し、駆動信号を複数個生成して、その都度スイッチング回路を制御している。これにより、デジタル回路が制御電圧値を1回算出する間に、アナログ回路も駆動信号を1回生成してスイッチング回路を制御するより、DC−DCコンバータの制御回路は、出力電圧を目標値に近づけることができ、応答特性を向上することができる。
開示されたDC−DCコンバータの制御回路、DC−DCコンバータ及び電子機器は、応答特性を向上することができる。
以下、実施形態を図1に従って説明する。
図1に示すDC−DCコンバータ10はデジタル制御DC−DCコンバータであって、入力電源Bから入力される入力電圧Vccを降圧変換して負荷Roに供給する出力電圧Voを生成する。
DC−DCコンバータ10は、制御回路11、スイッチング回路14、平滑回路15を備えている。
制御回路11は、負荷Roの負荷状態に応じてデューティー制御してスイッチング回路14の出力トランジスタT1をオン・オフさせてスイッチング回路14にてスイッチング電圧Vswを生成する。そして、スイッチング回路14にて生成されたスイッチング電圧Vswは、チョークコイルL1と平滑コンデンサC1とからなる平滑回路15にて平滑されて出力電圧Voとして出力端子Toから負荷Roに出力される。
制御回路11は、発振器20、分周回路21、デジタル部22、アナログ部23を有している。
発振器20は周知な回路にて構成され、第2周波数としての周波数f1の基本クロック信号Ck及び三角波信号Stを生成する。なお、共に周期が同じ基本クロック信号Ck及び三角波信号Stは同期して発振器20から出力される。そして、発振器20は、生成した基本クロック信号Ckを周知なバイナリーカウンタにて構成される分周回路21に出力する。
分周回路21は、入力した周波数f1の基本クロック信号Ckを、N分周して、第1周波数としての周波数f2(=f1/N)の分周クロック信号Ckdにしてデジタル部22に出力する。この分周回路21は、その分周比Nが後記するデジタル部22からの分周比Nをデジタル信号化したデジタル分周信号DSvにより、その時々で変更されるようになっている。
一方、発振器20は、生成した周波数f1の三角波信号Stをアナログ部23に出力する。従って、分周回路21から周波数f2(=f1/N)の分周クロック信号Ckdが出力され次に分周クロック信号Ckdが出力される間に、N周期分の三角波信号Stが発振器20からアナログ部23に出力される。
デジタル部22は、A/D変換器25、比較器26、PID補償器27を有している。
A/D変換器25は出力電圧Vo、及び、分周回路21から周波数f2の分周クロック信号Ckdが入力される。A/D変換器25は、分周クロック信号CkdのHレベルへ立ち上がる毎に(分周クロック信号Ckdに同期して)、この出力電圧Voをデジタル信号化して、出力電圧値としてのデジタル出力電圧信号DVoとして比較器26に出力する。
比較器26は、分周クロック信号Ckdに同期してA/D変換器25から入力されるデジタル出力電圧信号DVo、及び、出力電圧Voが予め設定された目標電圧Vkをデジタル信号化した目標出力電圧値としてのデジタル目標電圧信号DVkが入力される。比較器26は、入力されたデジタル出力電圧信号DVo及びデジタル目標電圧信号DVkの差分値としての差電圧を、デジタル信号化したデジタル誤差信号DSgとしてPID補償器27に分周クロック信号Ckdに同期して出力する。
比較器26は、デジタル出力電圧信号DVoがデジタル目標電圧信号DVkと一致するとき、0Vの差電圧をデジタル信号化したデジタル誤差信号DSgを出力する。そして、出力電圧Voが目標電圧Vkより小さくなればなるほど、その小ささに相対した大きな負の差電圧をデジタル信号化したデジタル誤差信号DSgをPID補償器27に出力する。反対に、出力電圧Voが目標電圧Vkより大きくなればなるほど、その大きさに相対した大きな正の差電圧をデジタル信号化したデジタル誤差信号DSgをPID補償器27に出力する。
PID補償器27は、分周クロック信号Ckdと同期して比較器26から入力されるデジタル誤差信号DSg、及び、分周回路21から周波数f2の分周クロック信号Ckdが入力される。このPID補償器27は、入力されたデジタル誤差信号DSgをPID制御してデジタル信号である制御電圧値としてのデジタル制御信号DScを生成してアナログ部23に出力する。そして、PID補償器27は、入力される分周クロック信号CkdのHレベルへ立ち上がる毎に(分周クロック信号Ckdに同期して)、PID制御して生成したデジタル制御信号DScの電圧レベルを変更してアナログ部23に出力する。
PID制御は、第1にデジタル誤差信号DSgを抑制するための比例制御を実行するための比例動作、第2に積分制御を実行するための積分動作、及び、第3に微分制御を実行するための微分動作の3つの要素からデジタル制御信号DScを生成している。
比例動作は、デジタル誤差信号DSgに比例した出力電圧Voの操作量Opを働かす動作をいう。
積分動作は、デジタル誤差信号DSgと、1回前の分周クロック信号CkdのHレベルへの立ち上がりにおけるデジタル誤差信号DSgとを足し合わせたもの、つまり分周クロック信号Ckdの周期においてデジタル誤差信号DSgを積分したものに比例した出力電圧Voの操作量Oiを働かす動作をいう。
微分動作は、デジタル誤差信号DSgと、1回前の分周クロック信号CkdのHレベルへの立ち上がりにおけるデジタル誤差信号DSgとを引き算したもの、つまり分周クロック信号Ckdの周期においてデジタル誤差信号DSgを微分したものに比例した出力電圧Voの操作量Odを働かす動作をいう。
PID制御により、生成されるデジタル制御信号DScは以下の式で表される。
DSc=Op(t)+Oi(t)+Od(t)
Op(t)=Gp×Sg(t)
Oi(t)=Gi{Sg(t)+Sg(t−1)}
Od(t)=Gd{Sg(t)−Sg(t−1)}
なお、「Op(t)」、「Oi(t)」、「Od(t)」は、それぞれ比例動作、積分動作、微分動作の操作量Op,Oi,Odを示す。また、「Si(t−1)」、「Sd(t−1)」は、それぞれ1回前のPID制御における積分動作の操作量及び微分動作の操作量を示す。さらに、「Gp」、「Gi」、「Gd」は、それぞれ比例動作、積分動作、微分動作の比例係数Gp,Gi,Gdを示す。
このとき、この比例動作、積分動作、微分動作の比例係数Gp,Gi,Gdに基づいて、分周回路21の分周比Nは設定され、以下の式で表される。
N=1/(Gp+Gi+Gd)
なお、「N」は分周回路21の分周比Nを示す。
つまり、PID補償器27は、設定された比例動作、積分動作、微分動作の比例係数Gp,Gi,Gdに基づいて、上記の式から分周回路21の分周比Nを算出する。そして、PID補償器27は、算出した分周比Nのデジタル信号であるデジタル分周信号DSvを分周回路21に出力する。そして、分周回路21はデジタル分周信号DSvが入力され、この入力されたデジタル分周信号DSvに応じて分周比を変更する。
また、本実施形態では、比例動作、積分動作、微分動作の比例係数Gp,Gi,Gdは、足し合わせても1以下になるように設定されている。さらに、PID制御では、出力電圧Voを安定的にして、出力電圧Voが発振しないための目標電圧Vk及び出力電圧Voの差電圧(デジタル誤差信号DSg)と出力電圧Voの操作量との比率(ゲイン)にする必要がある。そして、出力電圧Voの操作量は、デジタル制御信号DScに応じて変動する。
上記より、デジタル制御信号DScは比例動作、積分動作、微分動作の比例係数Gp,Gi,Gdに応じて変動するため、比例動作、積分動作、微分動作の比例係数Gp,Gi,Gdは、出力電圧Voが発振しないためのデジタル制御信号DScになるように設定されている。
つまり、出力電圧Voが発振しないように比例動作、積分動作、微分動作の比例係数Gp,Gi,Gdを足し合わせて1以上にしないため分周比Nは1以上になり、PID補償器27は、周波数f1の基本クロック信号Ckより低い周波数f2(=f1/N)の分周クロック信号Ckdが入力される。
また、比例動作、積分動作、微分動作の比例係数Gp,Gi,Gdを小さく、つまり、フィードバックループを安定的にするほど、分周比Nは大きくなり、反対に、比例動作、積分動作、微分動作の比例係数Gp,Gi,Gdを大きく、つまり、応答特性を良くすると、分周比Nは小さくなる。
PID補償器27は、生成したデジタル制御信号DScをアナログ部23に出力する。
つまり、PID補償器27は、分周クロック信号Ckdに同期して、比較器26から入力されるデジタル誤差信号DSgをPID制御して、素早く出力電圧Voを目標電圧Vkと一致させるようなデジタル制御信号DScを生成してアナログ部23に出力する。
アナログ部23は、D/A変換器31、PWMコンパレータ回路32、駆動回路33を有している。
D/A変換器31は、PID補償器27から入力されるデジタル制御信号DScが入力され、このデジタル制御信号DScをD/A変換して、アナログ信号である制御電圧としての制御信号ScをPWMコンパレータ回路32に出力する。
PWMコンパレータ回路32は、マイナス入力端子に発振器20から周波数f1の三角波信号Stが入力されるとともに、プラス入力端子にD/A変換器31から制御信号Scが入力される。そして、PWMコンパレータ回路32は、三角波信号Stの1周期中において、制御信号Scが三角波信号St以上になったとき、Lレベルの判定信号Sjを、反対に、制御信号Scが三角波信号Stより小さくなったとき、Hレベルの判定信号Sjを出力する。
すなわち、制御信号Scが高くなるほど、三角波信号Stの1周期中において、制御信号Scが三角波信号Stより高くなる時間が長く、制御信号Scが三角波信号Stより低くなる時間が短くなる。反対に、制御信号Scが低くなるほど、三角波信号Stの1周期中において、制御信号Scが三角波信号Stより高くなる時間が短く、制御信号Scが三角波信号Stより低くなる時間が長くなる。
つまり、PWMコンパレータ回路32は、制御信号Scが高くなるほど、三角波信号Stの1周期中において、判定信号Sjのデューティー比が低くなり、反対に、制御信号Scが低くなるほど、三角波信号Stの1周期中において、判定信号Sjのデューティー比が高くなる。
言い換えると、PWMコンパレータ回路32は、出力電圧Voが高くなるほど、三角波信号Stの1周期中において、判定信号Sjのデューティー比が低くなり、反対に、出力電圧Voが低くなるほど、三角波信号Stの1周期中において、判定信号Sjのデューティー比が高くなる。
さらに、詳述すると、出力電圧Voが目標電圧Vkに近い値のとき、本実施形態では、出力電圧Voは、三角波信号Stの振幅電圧のほぼ中間電圧になる。その結果、PWMコンパレータ回路32から出力される判定信号Sjのデューティー比はほぼ50%になる。
また、出力電圧Voが目標電圧Vkより小さくなればなるほど、制御信号Scは、三角波信号Stの振幅電圧の中間より低くなる。その結果、PWMコンパレータ回路32から出力される判定信号Sjのデューティー比は50%以上になる。
さらに、出力電圧Voが目標電圧Vkより大きくなればなるほど、制御信号Scは、三角波信号Stの振幅電圧の中間より高くなる。その結果、PWMコンパレータ回路32から出力される判定信号Sjのデューティー比は50%未満になる。
出力電圧Voに基づいて、デューティー比が変更されるPWMコンパレータ回路32の判定信号Sjは駆動回路33に出力される。
ところで、PWMコンパレータ回路32は、PID補償器27に入力される分周クロック信号Ckdの周波数f2(=f1/N)より高い周波数f1の三角波信号Stに基づいて、判定信号Sjのデューティー比を設定している。つまり、PID補償器27における1回のPID制御の間に、PWMコンパレータ回路32は、複数周期(N周期)の三角波信号Stを入力し、その都度判定信号Sjを出力している。
従って、1回のPID制御中にスイッチング回路14が複数回(N回)スイッチングするため、1回のPID制御中にスイッチング回路14が1回スイッチングするより、出力電圧Voがより目標電圧Vkに近づくことができる。
駆動回路33は、判定信号SjがLレベルのとき、出力トランジスタT1のゲートに、Lレベルの駆動信号Sdを出力する。反対に、駆動信号Sdは、判定信号SjがHレベルのとき、出力トランジスタT1のゲートに、Hレベルの駆動信号Sdを出力する。従って、駆動回路33は、判定信号Sjと同じデューティー比の駆動信号Sdを出力トランジスタT1に出力する。
スイッチング回路14は、出力トランジスタT1及びダイオードD1を有している。
出力トランジスタT1は、PチャネルMOSトランジスタであり、ゲートに駆動信号Sdが入力され、ソースに入力電圧Vccが供給されている。出力トランジスタT1のドレインは、ダイオードD1のカソードに接続され、ダイオードD1のアノードがグランドに接続されている。また、出力トランジスタT1とダイオードD1のアノードとの接続点(ノードN1)は、平滑回路15のチョークコイルL1を介して出力端子To(負荷Ro)に接続されている。
また、出力トランジスタT1とダイオードD1との接続点(ノードN1)は、チョークコイルL1を介して出力端子Toに接続されている。この出力端子Toは、平滑化容量C1を介してグランドに接続されている。この平滑化容量C1とチョークコイルL1とによって、ノードN1の電位であるスイッチング電圧Vswを平滑化して出力電圧Voを生成する平滑回路15が構成されている。
そして、スイッチング回路14は、駆動回路33からLレベルの駆動信号Sdを入力すると、出力トランジスタT1がオンし、反対に、駆動回路33からHレベルの駆動信号Sdを入力すると、出力トランジスタT1がオフする。このとき、ダイオードD1は、出力端子Toからグランドへの出力電流Ioの逆流を防止している。
この出力トランジスタT1のオン・オフ動作(デューティー制御)に基づいて、スイッチング回路14は、入力電圧Vccからスイッチング電圧Vswを生成して、このスイッチング電圧Vswを平滑回路15に出力する。つまり、スイッチング回路14は、駆動信号Sdと同じデューティー比のスイッチング電圧Vswを平滑回路15に出力する。平滑回路15は、入力されたスイッチング電圧Vswを平滑化して出力電圧Voを生成して出力端子Toを介して負荷Roに供給するようになっている。
すなわち、実際に負荷Roに供給している出力電圧Voが、予め設定された負荷Roに供給する目標電圧Vk以下のとき、駆動回路33は、Lレベルの時間が長い駆動信号Sdを出力し、出力トランジスタT1をオンさせて、目標電圧Vkになるように出力電圧Voを上げて負荷Roに供給するようになっている。
反対に、実際に負荷Roに供給している出力電圧Voが、予め設定された負荷Roに供給する目標電圧Vkより大きいとき、駆動回路33は、Hレベルの時間が長い駆動信号Sdを出力し、出力トランジスタT1をオフさせて、目標電圧Vkになるように出力電圧Voを下げて負荷Roに供給するようになっている。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)PWMコンパレータ回路32は、PID補償器27に入力される分周クロック信号Ckdの周波数f2(=f1/N)より高い周波数f1の三角波信号Stを入力し、その三角波信号Stに基づいて判定信号Sjを生成している。つまり、PWMコンパレータ回路32は、PID補償器27における1回のPID制御中に、複数周期(N周期)の三角波信号Stにおいて生成された判定信号Sjを生成している。
このため、PWMコンパレータ回路32が分周クロック信号Ckdと同じ周波数f2の三角波信号Stを入力する従来の場合より、DC−DCコンバータ10は、出力電圧Voを目標電圧Vkにより近づけることができ、応答特性を向上することができる。
(2)PID補償器27は、設定された比例動作、積分動作、微分動作の比例係数Gp,Gi,Gdに基づいて、上記の式より分周回路21の分周比Nを算出する。このため、比例動作、積分動作、微分動作の比例係数Gp,Gi,Gdが小さい係数に設定されるほど、つまり、出力電圧Voが安定するほど、分周比Nは大きくなって三角波信号Stの周波数f1の分周クロック信号Ckdの周波数f2に対する比率が大きくなり、DC−DCコンバータ10の応答特性を良くすることができる。従って、比例動作、積分動作、微分動作の比例係数Gp,Gi,Gdを小さい係数に設定しても、DC−DCコンバータ10の応答特性の悪化を、PWMコンパレータ回路32における動作により補完するようになっている。
尚、上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態において、発振器20から出力される周波数f1の基本クロック信号Ckを分周回路21にて分周して周波数f2(=f1/N)の分周クロック信号Ckdを生成して、デジタル部22に出力していた。
これに限らず、図2に示すように、発振器20から出力される基本クロック信号Ckを周波数f2にし、その基本クロック信号CkをPID補償器27に出力する。そして、周波数f2(=f1/N)の三角波信号Stを逓倍回路40に介して周波数f1の逓倍三角波信号Sttにして、PWMコンパレータ回路32に出力してもよい。
本実施形態のDC−DCコンバータの電気ブロック回路図である。 別例のDC−DCコンバータの電気ブロック回路図である。
符号の説明
10 DC−DCコンバータ
11 制御回路
14 スイッチング回路
21 分周回路
22 デジタル回路
23 アナログ回路
40 逓倍回路
Ckd 分周クロック信号
Gp,Gi,Gd 比例係数
N 分周比、逓倍比
St 三角波信号
Vk 目標電圧
Vo 出力電圧

Claims (4)

  1. スイッチング回路をスイッチング動作させて入力電圧を平滑回路に供給させ、前記入力電圧を電圧変換させた出力電圧を生成するDC−DCコンバータの制御回路であって、
    前記出力電圧をデジタル変換した出力電圧値と目標出力電圧値とを比較して差分値を算出し、第1周波数を有するクロック信号の1周期毎に前記差分値に基づいた制御電圧値を出力するデジタル回路と、
    前記制御電圧値を制御電圧にアナログ変換し、該制御電圧と前記第1周波数より高い第2周波数を有する第1の三角波信号とを比較し、該比較結果に基づいたデューティー比の駆動信号にて前記スイッチング回路を制御するアナログ回路と
    前記第1の三角波信号と前記第2周波数を有する基本クロック信号を出力する発振器と、
    前記基本クロック信号を分周して、前記クロック信号を生成する分周回路とを備え、
    前記デジタル回路は、前記クロック信号の1周期毎にPID制御の演算をして前記制御電圧値を出力し、
    前記PID制御における比例係数、積分係数、微分係数を足し合わせた値の逆数を、前記分周回路の分周比とすることを特徴とするDC−DCコンバータの制御回路。
  2. スイッチング回路をスイッチング動作させて入力電圧を平滑回路に供給させ、前記入力電圧を電圧変換させた出力電圧を生成するDC−DCコンバータの制御回路であって、
    前記出力電圧をデジタル変換した出力電圧値と目標出力電圧値とを比較して差分値を算出し、第1周波数を有するクロック信号の1周期毎に前記差分値に基づいた制御電圧値を出力するデジタル回路と、
    前記制御電圧値を制御電圧にアナログ変換し、該制御電圧と前記第1周波数より高い第2周波数を有する第1の三角波信号とを比較し、該比較結果に基づいたデューティー比の駆動信号にて前記スイッチング回路を制御するアナログ回路と、
    前記クロック信号と前記第1周波数を有する第2の三角波信号を出力する発振器と、
    前記第2の三角波信号を逓倍して、前記第1の三角波信号を生成する逓倍回路を備え、
    前記デジタル回路は、前記クロック信号の1周期毎にPID制御の演算をして前記制御電圧値を出力し、
    前記PID制御における比例係数、積分係数、微分係数を足し合わせた値の逆数を、前記逓倍回路の逓倍比とすることを特徴とするDC−DCコンバータの制御回路。
  3. 請求項1又は2に記載のDC−DCコンバータの制御回路を備えたDC−DCコンバータ。
  4. 請求項3に記載のDC−DCコンバータを備えた電子機器。
JP2008328824A 2008-12-24 2008-12-24 Dc−dcコンバータの制御回路、dc−dcコンバータ及び電子機器 Expired - Fee Related JP5315982B2 (ja)

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