JP5315914B2 - X線管装置 - Google Patents

X線管装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5315914B2
JP5315914B2 JP2008268633A JP2008268633A JP5315914B2 JP 5315914 B2 JP5315914 B2 JP 5315914B2 JP 2008268633 A JP2008268633 A JP 2008268633A JP 2008268633 A JP2008268633 A JP 2008268633A JP 5315914 B2 JP5315914 B2 JP 5315914B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
envelope
ray tube
insulating container
anode
insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008268633A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010097856A (ja
Inventor
寛朗 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2008268633A priority Critical patent/JP5315914B2/ja
Publication of JP2010097856A publication Critical patent/JP2010097856A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5315914B2 publication Critical patent/JP5315914B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)

Description

本発明は、医用診断用のX線管装置に係り、特に、陽極が外囲器と一体となって回転するX線管装置の技術に関する。
従来のX線管装置として回転陽極型X線管装置があり、これは内部が真空である外囲器の中で、陰極から放出された電子ビームが、回転する陽極に衝突することで、X線を発生させる。しかし、近年、新しいタイプのX線管装置として、外囲器とモータとを直結して、外囲器ごと回転させる外囲器回転型のX線管装置がある。陽極が外囲器と一体となって回転し、軸中心に設けられた陰極からの電子ビームを偏向コイルにより偏向させて、陽極のターゲットディスク上の所定位置に衝突させてX線を発生させる。
また、外囲器回転型のX線管装置には、回転する外囲器の外部に、絶縁容器が外囲器を取り囲むように配設されており、さらに、絶縁容器を収納するようにハウジングが構成されている。ハウジング内には絶縁油が充填されており、この絶縁油は、外囲器と絶縁容器との間(以下、ギャップ間と称す)にも循環して外囲器を冷却する。外囲器が高速で回転することにより、陽極で発生した熱を絶縁油に効率的に伝達し、外囲器の回転によるポンプ作用で絶縁油を効率的に循環させることができる。このようなX線管装置として特許文献1に例示されている。
ギャップ間に流れる絶縁油は、高速で回転する外囲器の壁面から絶縁油の粘性力によりギャップ内部にまで加速されるが、固定されている絶縁容器の壁面において減速される。つまり、外囲器の壁面に接している絶縁油は外囲器の回転速度と同じ速度であり、固定されている絶縁容器の壁面に接している絶縁油の速度はゼロである。このように、ギャップ間において絶縁油は、速度ゼロから高速で回転する外囲器の速度までの速度分布を有する。このギャップ間の絶縁油の速度分布は、図10に示すような曲線である。図10の横軸は外囲器の壁面からの距離を示している。
図10によれば、外囲器の壁面近傍の絶縁油は一番大きな速度であるが、壁面から離れるにつれ急激に速度が低下し、その後、ほぼ速度が一定な区間となり、絶縁容器の壁面近くでまた、急激に速度が小さくなり、絶縁容器の壁面では速度がゼロとなる。このような速度分布であるので、速度分布曲線に変曲点が存在し、この変曲点における速度をギャップ間に流れる絶縁油の主流の速度Vsとすることができる。また、別の観点からみると、外囲器の壁面および絶縁容器の壁面のそれぞれから変曲点での主流の速度Vsに対して境界層を形成しているとみなすこともできる。このように考えると、外囲器の壁面から主流速度まで減速される境界層Aと、絶縁容器の壁面から主流速度Vsまで加速される境界層Bと、速度が略一定な区間で境界層Aと境界層Bに挟まれた中間層との3つの層がギャップ間に形成される。ここで、速度が略一定である基準として、主流速度Vsの±1%の速度範囲である区間を中間層の区間とする。また、境界層Aおよび境界層Bには、それぞれ壁面の速度の影響を一番受ける内層と、壁面の回転トルクの影響が小さい外層とに分けられる。
しかしながら、このような構成を有するX線管装置の場合に、次のような問題が発生した。それは、X線管装置を作動させると、X線管装置全体に振動が発生するのである。X線管装置に振動が発生すると、X線管より照射されるX線の光軸がずれてしまうので、X線撮影に支障をきたす。
米国特許第7,025,502号明細書
本発明者は鋭意研究の結果、以下の知見を得た。すなわち、X線管装置に発生する振動の原因がギャップ間に発生するテイラー渦などの2次流れに関係があることである。すなわち、ギャップ間の絶縁油中には、外囲器の回転方向の主流の他に2次流れが発生し、この2次流れが、回転系の振動や騒音を増大させる原因となる。
さらに本発明者は、ギャップ間距離と、ギャップ間を流れる絶縁油の境界層の厚みと、ギャップ間に発生する2次流れとの間に関係があることを発見し、図10に示す中間層の距離が長ければ長いほど、テイラー渦の渦の大きさが大きくなることを発見した。このテイラー渦の大きさが大きくなればなるほど、ギャップ間の絶縁油の流れが不安定になり、振動を発生させるのである。また、流れ場の乱れによるエネルギーロスにより、外囲器を回転させるトルクを増大させる原因にもなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、外囲器と絶縁容器とのギャップ間において、絶縁油の2次流れを抑制することで振動の発生を抑制することができるX線管装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、X線管装置であって、電子ビームを発生させる陰極と、前記陰極からの電子ビームの衝突によりX線を発生させる陽極と、前記陰極および前記陽極を内部に収容しつつ前記陽極と一体となって回転する外囲器と、前記外囲器とともに冷却用流体を内部に収容する絶縁容器とを備え、前記外囲器と前記絶縁容器とのギャップ間に流れる前記冷却用流体の速度分布曲線には変曲点が存在し、前記外囲器の壁面および前記絶縁容器の壁面からそれぞれ形成される前記冷却用流体の境界層が互いに干渉することを特徴とする。
上記構成によれば、外囲器の壁面および絶縁容器の壁面から形成される境界層が互いに干渉する程ギャップ間の距離が短いので、テイラー渦などの渦の大きさが制限され、2次流れを抑制し、振動の発生を抑制する。これより、回転トルクの増加を抑制することができる。また、外囲器と絶縁容器との間に流れる冷却用流体の速度分布曲線に変曲点が存在するので境界層が保持されており、境界層が消失して冷却用流体の流速の速度勾配が急にならないので、摩擦トルクを低減することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のX線管装置において、前記絶縁容器とともに冷却用流体を内部に収容するハウジングとを備え、前記絶縁容器と前記ハウジングとが接合されていることを特徴とする。
上記構成によれば、絶縁容器とともに冷却用流体を内部に収容するハウジングと、絶縁容器とが接合されているので、絶縁容器が確実に固定され、絶縁容器と外囲器とのギャップ間距離を適正に保持することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のX線管装置において、前記外囲器と前記絶縁容器とのギャップ間距離が1mm以上2mm以下であることを特徴とする。
上記構成によれば、外囲器と絶縁容器とのギャップ間距離が1mm以上2mm以下であるので、外囲器の壁面および絶縁容器の壁面から形成される境界層が互いに干渉する程ギャップ間距離が短いので、2次流れが抑制される。これより、X線管装置の振動を抑制することができ、回転トルクの増加も抑制することができる。
本発明に係るX線管装置によれば、外囲器と絶縁容器とのギャップ間において、絶縁油の2次流れを抑制することで振動の発生を抑制することができるX線管装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係るX線管装置の概略断面図である。
図1に示すように、本実施例に係る外囲器回転型のX線管装置1は、真空排気された外囲器2を備えている。この外囲器2内に、高温に加熱され熱電子を放出するフィラメント3と、このフィラメント3を溝の中に取り付けた集束電極4とを収容し、この2つで陰極5を構成する。
陰極5と対向位置の外囲器2の端面には陽極6を配設している。陰極5および陽極6には、スリップリング機構(図示省略)により陰極側回転軸7および陽極側回転軸8を介して、高電圧発生源(図示省略)から高電圧を印加している。これより、加熱されたフィラメント3から発生した電子は、高電圧が作る電界により陽極6に向けて加速して、電子ビームを形成する。電子ビームは、外囲器2外に設けられた偏向コイル9により偏向され、陽極6のターゲットディスク傾斜部に衝突し、X線を発生させる。X線は外囲器2の放射口10から放射される。なお、偏向コイル9は、外囲器2の外部に配設された後述する絶縁容器11の外部に設けられ、外囲器2と絶縁容器11とは互いに近接している。
外囲器2は、ステンレス鋼などの金属で形成される。これより、回転体としての機械的強度を増すことができる。なお、X線が放射される放射口10を、アルミニウム、チタンなどのX線透過性のよい金属で形成する。陽極側の外囲器2の大径は110mm〜140mm程度である。フィラメント3は、電子源として線状のタングステンコイルやタングステン板などのフィラメントが用いられる。
外囲器2の陰極5側には回転軸7を挿入し、陽極6側にも回転軸8を装着している。陽極6側の回転軸8は回転駆動部(図示省略)に連結されて回転し、これに伴い外囲器2も回転する。外囲器2の回転速度は10,000rpm程度と非常に高回転である。
次に、外囲器2を取り囲む絶縁容器11およびハウジング12の具体的な構造について説明する。図1に示すように、回転する外囲器2の外部には絶縁容器11が外囲器2を取り囲むように配設されており、外囲器2と絶縁容器11との間のギャップには冷却用の絶縁油13が充填されている。絶縁容器11は外囲器2の形状に合わせて取り囲んでおり、上述したように外囲器2と絶縁容器11とは互いに近接している。外囲器2と絶縁容器11とのギャップ間距離は、1mm以上2mm以下である。この絶縁容器11の陰極5及び陽極6側の両側面部は、陰極側回転軸7の同軸上に軸受15を介して保持されるとともに、陽極側回転軸8の同軸上にも軸受16を介して保持されている。また、外囲器2と絶縁容器11の陰極5及び陽極6側の両側面部との間にも、1mm以上2mm以下の隙間が設けられている。絶縁容器11は非金属性の材料で形成されており、例えばエポキシ樹脂などの合成樹脂から形成されている。
本実施例では、絶縁油13の動粘度は20℃〜100℃の範囲において18〜2[mm/s]程度のものを採用している。絶縁油13は、本発明における冷却用流体に相当する。
絶縁容器11のさらなる外部には、絶縁容器11や外囲器2とともに絶縁油13を内部に収容するハウジング12を配設している。絶縁容器11には開口部14を設け、その開口を通して、ハウジング12に収容された絶縁油13は絶縁容器11内外間で互いに移送することが可能である。開口部14の位置は図1に示した位置に限られず、適宜決めればよい。
以上のように、絶縁容器11は、高速で回転する外囲器2により乱れる絶縁油13の流れをハウジング12内で安定させるととともに、アース電位である偏向コイル9と高電圧が負荷されている外囲器2との絶縁性を確保している。
なお、ハウジング12に、絶縁油13を交換する循環路(図示省略)を設けてもよい。この場合には、熱せられた絶縁油13を循環路内で交換することができるので、外囲器2の陽極6を効率よく冷却することができる。
外囲器2と絶縁容器11とのギャップ間の距離が長ければ、既に説明したように、中間層で発生する2次流れの渦が大きいので、外囲器2に振動が発生する。そこで、ギャップ間の距離を短くすると、図2に示すように、中間層が変曲点の近傍にしか形成されず、ほとんど消滅してしまう。そして、それぞれの境界層AおよびBの外層AおよびBが互いに干渉し始める。このように、境界層同士が互いに干渉をし始める程ギャップ間の距離が短いと、テイラー渦などの渦の大きさが制限され、2次流れを抑制することができる。これより、外囲器2、陰極側回転軸7、陽極側回転軸8などの回転系の振動を抑制することができる。
さらに、ギャップ間の距離を短くすると、絶縁油13の速度分布曲線における変曲点が消失し、図3に示すような速度分布曲線または直線となり、速度分布曲線または直線の勾配が大きくなる。速度分布曲線の勾配が大きくなると回転トルクに負荷がかかり、回転駆動するモータの容量を大きくしなければならない。
本実施例の回転系の振動の計測結果を図4に示す。図4のグラフは、陽極側回転軸8上に鉛直方向の加速度センサを取り付けて測定したものである。つまり、回転系の鉛直方向の振動を陽極側回転軸8の加速度を測定することで計測している。この測定結果によれば、ギャップ間の距離が短くなればなるほど、振動が減少しているが、ギャップ間が2mm以下になるとほぼ同じ値に収束する。つまり、ギャップ間距離が8mmから2mmまでの間には、中間層が存在し、回転系の振動に影響する程の渦の大きい2次流れが発生すると考えられる。ところが、ギャップ間距離が2mm以下になると中間層が消滅して互いの境界層が干渉し始めるので渦の大きさが制限され、この結果、2次流れが抑制されて回転系の振動がほぼ安定する。
本実施例のモータの回転トルクを図5に示す。ギャップ間距離が8mmから4mmまでは、2次流れの渦により摩擦トルクが発生するので、ギャップ間の距離を短くすればするほど、モータの回転トルクが低下する。
しかし、ギャップ間距離が2mm以下になると、互いの境界層が干渉し始めるので、速度分布曲線の勾配が大きくなり、摩擦トルクが増加する。さらに、ギャップ間距離が1mm未満になると絶縁油13の速度分布曲線における変曲点が消失するので、さらに速度分布曲線の勾配が大きくなり、摩擦トルクが増加する。
本実施例の外囲器2と絶縁容器11とのギャップ間の距離が2mmの場合と4mmの場合の速度分布曲線のシミュレーション結果を図6および図7に示す。図6によれば、ギャップ間の距離が2mmの場合、速度分布曲線に変曲点が存在するが、変曲点近傍におい中間層が存在しない。これに対して、ギャップ間の距離が4mmの場合、速度分布曲線に変曲点が存在するが、変曲点近傍において速度勾配が略一定となっており、中間層が存在する。この中間層にて2次流れが発生し、図4に示すように、回転系に振動が生じる。このように、ギャップ間を流れる絶縁油13の速度分布のシミュレーション結果と陽極側回転軸8の加速度の計測結果およびモータの回転トルクの計測結果とに密接な関係がある。
また、ギャップ間の距離が2mmの場合と4mmの場合の速度分布曲線を比べると、ギャップ間距離は2倍異なるが、各境界層の内層の厚みはほとんど変わらない。つまり、ギャップ間の距離が2mmの場合と4mmの場合とにおいて各境界層の内層における急激な速度勾配に差がほとんどないので、摩擦トルクがほぼ一定である。図5に示すモータの回転トルクもほぼ一定である。
外囲器2と絶縁容器11とのギャップ間距離が1mm未満であると、絶縁油13の速度分布曲線における変曲点が消失し、図3に示すように速度分布曲線の勾配が大きくなる。速度分布曲線の勾配が大きくなると絶縁油13の摩擦トルクが増加するので、モータの回転トルクに負荷がかかる。図5に示すように、ギャップ間の長さが1mm未満であると回転トルクの傾きが大きくなっており、絶縁油13の速度分布曲線における変曲点が消失していると推測される。回転トルクが増加すると、外囲器を回転させるモータの容量が増え、モータの発熱量が増大し、モータ自体も大型化する。
また、ギャップ間距離が2mmを超えると、外囲器2の壁面と絶縁容器11の壁面からそれぞれ形成される境界層の間に中間層が形成され、各境界層間で干渉が生じなくなる。この結果、中間層においてテイラー渦などの渦の大きさが増大し、2次流れの勢いが加勢され、回転軸の振動が増大する。
このように、X線管装置に振動が発生すると、X線の光軸がズレてしまい、正確にX線透視画像が撮影できなくなるおそれもある。さらには、振動が発生すると、騒音も発生するので、被検体となる患者に不安を与えることになるので、X線撮影装置のX線管装置として好ましくない。
本実施例に係るX線管装置1によれば、外囲器2と絶縁容器11とのギャップ間距離が1mm以上2mm以下に設定されているので、絶縁油13は理想的な速度分布を形成することができる。このギャップ間距離であれば、ギャップ間に流れる絶縁油13の速度分布曲線には変曲点が存在し、外囲器および絶縁容器からそれぞれ形成される境界層が互いに干渉する。これより、ギャップ間において絶縁油13の2次流れを抑制することができるので、回転系を介してX線管装置1全体に発生する振動を抑制しつつ、モータの回転トルクに負担がかからないX線管装置1を構成することができる。また、モータの容量を抑制することができるので、X線管装置1の小型軽量化が可能になる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、外囲器2の形状はラッパ型であったが、外囲器2の形状は特に限定されない。図8に示すように、偏向コイルを中心にして両側にいくにしたがって径が大きくなる形状の外囲器21を備えたX線管装置20でもよい。この場合、絶縁容器21も外囲器21の形状同様に、偏向コイルを中心にして両側にいくにしたがって径が大きくなる。
(2)上述した実施例では、絶縁容器11を陰極側回転軸7および陽極側回転軸8に軸受15、16を介して保持していたが、図9に示すように、絶縁容器31とハウジング12とを接合したX線管装置30でもよい。絶縁容器31の陽極側を陽極側回転軸8と垂直方向にハウジング12と接合し、絶縁容器31の陰極側を回転軸7と平行にハウジング12と接合する。この構成によれば、循環する絶縁油13の中にありながら、外囲器2と絶縁容器31とのギャップが微小な隙間でありながら適正に保ちつつ、絶縁容器31を確実に保持することができる。また、絶縁容器31の接合部には開口部14が形成されており、絶縁油13の循環が効率よくできる。また、外囲器2の形状が図8に示すように偏向コイルを中心にして両側にしたがって径が大きくなる形状である場合、絶縁容器31の陰・陽両極側を陰極側回転軸7および陽極側回転軸8と垂直方向にハウジング12と接合してもよい。
実施例に係るX線管装置の概略縦断面図である。 実施例に係るX線管装置の外囲器と絶縁容器との間に流れる絶縁油の速度分布曲線を示す図である。 実施例に係るX線管装置の外囲器と絶縁容器との間に流れる絶縁油の変曲点が無い速度分布曲線を示す図である。 実施例に係るX線管装置の回転軸の加速度を示す図である。 実施例に係るX線管装置の外囲器を回転させる回転力を示す図である。 実施例に係るX線管装置の外囲器と絶縁容器との間に流れる絶縁油の速度分布曲線を示す図である。 実施例に係るX線管装置の外囲器と絶縁容器との間に流れる絶縁油の速度分布曲線を示す図である。 変形例に係るX線管装置の概略縦断面図である。 変形例に係るX線管装置の概略縦断面図である。 従来例に係るX線管装置の外囲器と絶縁容器との間に流れる絶縁油の速度分布曲線を示す図である。
符号の説明
2 … 外囲器
5 … 陰極
7、8 … 回転軸
6 … 陽極
11 … 絶縁容器
12 … ハウジング
13 … 絶縁油

Claims (3)

  1. X線管装置であって、
    電子ビームを発生させる陰極と、
    前記陰極からの電子ビームの衝突によりX線を発生させる陽極と、
    前記陰極および前記陽極を内部に収容しつつ前記陽極と一体となって回転する外囲器と、
    前記外囲器とともに冷却用流体を内部に収容する絶縁容器とを備え、
    前記外囲器と前記絶縁容器とのギャップ間に流れる前記冷却用流体の速度分布曲線には変曲点が存在し、
    前記外囲器の壁面および前記絶縁容器の壁面からそれぞれ形成される前記冷却用流体の境界層が互いに干渉する
    ことを特徴とするX線管発生装置。
  2. 請求項1に記載のX線管装置において、
    前記絶縁容器とともに前記冷却用流体を内部に収容するハウジングとを備え、
    前記絶縁容器と前記ハウジングとが接合されている
    ことを特徴とするX線管装置。
  3. 請求項1または2に記載のX線管装置において、
    前記外囲器と前記絶縁容器とのギャップ間距離が1mm以上2mm以下である
    ことを特徴とするX線管装置。
JP2008268633A 2008-10-17 2008-10-17 X線管装置 Expired - Fee Related JP5315914B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008268633A JP5315914B2 (ja) 2008-10-17 2008-10-17 X線管装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008268633A JP5315914B2 (ja) 2008-10-17 2008-10-17 X線管装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010097856A JP2010097856A (ja) 2010-04-30
JP5315914B2 true JP5315914B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=42259394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008268633A Expired - Fee Related JP5315914B2 (ja) 2008-10-17 2008-10-17 X線管装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5315914B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19612698C1 (de) * 1996-03-29 1997-08-14 Siemens Ag Röntgenstrahler mit zwangsgekühlter Drehröhre
DE10320361B3 (de) * 2003-05-07 2004-12-16 Siemens Ag Vorrichtung mit einem in einem Fluid eingetauchten Drehkörper, insbesondere Röntgenstrahler
DE102005040856B4 (de) * 2005-08-29 2012-03-29 Siemens Ag Drehkolbenstrahler
DE102005049273B4 (de) * 2005-10-14 2011-06-01 Siemens Ag Drehkolbenröhre
JP2008027852A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Shimadzu Corp 外囲器回転型x線管装置
JP4908341B2 (ja) * 2006-09-29 2012-04-04 株式会社東芝 回転陽極型x線管装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010097856A (ja) 2010-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6430260B1 (en) X-ray tube anode cooling device and systems incorporating same
US7978824B2 (en) X-ray tube having transmission anode
JP5775257B2 (ja) 液体潤滑式軸受及び液体冷却式陽極ターゲット組立体を持つx線管
US8102969B2 (en) X-ray device
US20070153978A1 (en) Compact source with very bright x-ray beam
JP2010262784A (ja) X線管及びx線管装置
JP5315914B2 (ja) X線管装置
JP2011233365A (ja) 回転陽極型x線管及び回転陽極型x線管装置
KR101824135B1 (ko) 열적 손상을 방지하는 양극 회전형 엑스선관 및 엑스선관 장치
US8300770B2 (en) Liquid metal containment in an x-ray tube
US8054945B2 (en) Evacuated enclosure window cooling
WO2017073523A1 (ja) 回転陽極型x線管
JP2009021182A (ja) X線管装置
JP2009043651A (ja) 回転陽極型x線管装置
US10636612B2 (en) Magnetic assist assembly having heat dissipation
JP2010277822A (ja) X線管装置
JP2009272057A (ja) 回転陽極型x線管装置
JP2022065817A (ja) 回転陽極型x線管
JP2011233364A (ja) 回転陽極型x線管及び回転陽極型x線管装置
JP6620348B2 (ja) 回転陽極型x線管
US10755887B2 (en) Large angle anode target for an X-ray tube and orthogonal cathode structure
JP5370965B2 (ja) X線管及びx線管装置
CN118016492A (zh) Ct球管
JP6026172B2 (ja) X線管装置
US10734186B2 (en) System and method for improving x-ray production in an x-ray device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130624

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5315914

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees