JP5313164B2 - イソシアネートおよび芳香族ヒドロキシ化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
したがって、廃棄物となった芳香族ポリカーボネート樹脂をケミカルリサイクルする法の開発が強く望まれているが、これまで有効な方法は見出されていない。
Rは、a価の有機残基を表し、
R’は、1価の有機残基を表し、
aは、1以上の整数を表す。)
R’は、1価のアルキル基または芳香族基を表し、
Arは、1価の芳香族基を表し、
p、q、rは、各々、1以上の整数を表す。)
RおよびR’は、1価のアルキル基または芳香族基を表す。)
特許文献11によると、芳香族ジイソシアネートおよび/またはポリイソシアネートは、次の2工程を経て製造される。具体的には、第1工程では、芳香族第1級アミンおよび/または芳香族第1級ポリアミンをO−アルキルカルバメートと、触媒の存在下または不存在下、ならびに、尿素およびアルコールの存在下または不存在下で反応させ、アリールジウレタンおよび/またはアリールポリウレタンを生じさせ、生じるアンモニアを必要に応じて除去する。第2工程において、アリールジウレタンおよび/またはアリールポリウレタンの熱分解によって、芳香族イソシアネートおよび/または芳香族ポリイソシアネートを得る。
したがって、ウレタンの熱分解における収量を改善するために、例えば、化学的方法、例えば、特殊な触媒の使用(例えば、特許文献12、特許文献13参照)または不活性溶剤との組み合わせ物の触媒(例えば、特許文献14参照)が開示されている。
[1]芳香族ポリカーボネート樹脂と、1級アミノ基を有するアミン化合物とを反応させて、該芳香族ポリカーボネートに由来する、カルバミン酸エステルと芳香族ヒドロキシル基を有する化合物を含有する混合物を得る工程と、
該カルバミン酸エステルを熱分解反応に付して、2価の芳香族ヒドロキシ化合物とイソシアネート化合物を得る工程と、
を含む2価の芳香族ヒドロキシ化合物とイソシアネート化合物の製造方法、
[2]該芳香族ポリカーボネート樹脂と該アミン化合物との反応を、反応溶媒として1価の芳香族ヒドロキシ化合物の存在下でおこなう、前記[1]に記載の製造方法、
[3]該芳香族ポリカーボネート樹脂と該アミン化合物との反応を、触媒の非存在下にておこなう、前記[1]または[2]に記載の製造方法、
[4]該カルバミン酸エステルの熱分解反応を、触媒の非存在下にておこなう、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の製造方法、
[5]該芳香族ポリカーボネート樹脂と該アミン化合物との反応をおこなう反応器と、カルバミン酸エステルを熱分解反応に付す反応器とが異なる、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の製造方法、
[6]該芳香族ポリカーボネート樹脂と該アミン化合物とを反応させて得られるカルバミン酸エステルを含有する混合物を、該カルバミン酸エステルを熱分解反応に付す反応器に移送する工程を含む、前記[5]に記載の製造方法、
[7]該カルバミン酸エステルを含有する混合物を、10℃〜180℃の温度範囲に保持して移送する、前記[6]に記載の製造方法、
[8]該カルバミン酸エステルの熱分解反応において生成する低沸点成分を、反応器から気相成分として回収し、液相成分を該反応器底部より回収する、前記[1]〜[7]のいずれかに記載の製造方法、
[9]該気相成分の回収と該液相成分の回収とが連続的におこなわれる、前記[8]に記載の製造方法、
[10]該低沸点成分が、イソシアネート化合物および/または1価の芳香族ヒドロキシ化合物である、前記[8]または[9]に記載の製造方法、
[11]該液相成分が、2価の芳香族ヒドロキシ化合物および/またはカルバミン酸エステルを含有する、前記[8]または[9]に記載の製造方法、
[12]該液相成分を、熱分解反応をおこなう反応器の上部にリサイクルする、前記[8]〜[11]のいずれかに記載の製造方法、
[13]該芳香族ポリカーボネート樹脂が、廃ポリカーボネート樹脂である、前記[1]〜[12]のいずれかに記載の製造方法、
[14]該アミン化合物が下記式(11)で表わされる化合物である、前記[1]〜[13]のいずれかに記載の製造方法、
R1は、炭素、酸素から選ばれる原子を含む炭素数1〜20の脂肪族基および炭素数6〜20の芳香族基からなる群から選ばれる1つの基であって、nに等しい原子価を有する基を表し、
nは、2〜10の整数である。)
[15]該アミン化合物が、式(11)において、nが2であるジアミン化合物である[14]に記載の製造方法、
[16]前記1価の芳香族ヒドロキシ化合物の標準沸点が、2価の芳香族ヒドロキシ化合物の標準沸点よりも低い、前記[2]に記載の製造方法、
[17]該1価の芳香族ヒドロキシ化合物が、下記式(12)で表される、少なくとも1つの置換基R1を有する芳香族ヒドロキシ化合物である、前記[2]または[16]に記載の製造方法:
環Aは、置換基を有してもよい、炭素数6〜20の芳香族炭化水素環を表し、単環でも複数環でもよく、
R2は、炭素、酸素、窒素からなる群から選ばれる原子を含む、炭素数1〜20の脂肪族基、炭素数1〜20の脂肪族アルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアラルキル基、または炭素数7〜20のアラルキルオキシ基を表し、更にR2は、Aと結合して環構造を形成してもよい。)。
[18]該1価の芳香族ヒドロキシ化合物が、環Aが、ベンゼン環、ナフタレン環およびアントラセン環からなる群から選ばれる少なくとも1つの構造を含有する構造である、前記[17]に記載の製造方法、
を提供する。
100、101、103:貯槽、102:槽型反応器、10、11、12:ライン
(図2)
103、201、203:貯層、202:槽型反応器、21、22、23:ライン
(図3)
203、304、308、309、311、316、317、321、322:貯槽、
301:薄膜蒸留装置、302、312、313、318:連続多段蒸留装置、
303、308、314、319:凝縮器、
305、310、315、320:リボイラー
31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52:ライン
(図4)
203、407、404、409、411、416、417、421、422:貯槽
401:薄膜蒸留装置、402、412、413、418:連続多段蒸留塔
403、308、414、419:凝縮器、405、415、420:リボイラー
60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79.80、81、82:ライン
(図5)
203、504、506、507、510、512、515、517:貯槽
501:薄膜蒸留装置、502、508、513:連続多段蒸留塔
503、509、514:凝縮器、505、511、516:リボイラー
A1、A2、A3、A4、A5、A6,A7、A8,A9、A10、A11、A12、A13、A14、A15、A16、A17、A18、A19、A20、A21:ライン
(図6)
512、603、605、608、610:貯槽、601、606:連続多段蒸留塔
602、607:凝縮器、604、609:リボイラー
B1、B2、B3、B4、B5、B6、B7、B8、B9、B10、B11、B12:ライン
(図7)
700、701、702、714、715:貯槽、703:槽型反応器
704、707、710:連続多段蒸留塔、705、708、711:凝縮器
706、709、713:リボイラー
C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11、C12、C13、C14、C15、C16、C17:ライン
本実施の形態で使用する芳香族ポリカーボネートとは、2価の芳香族ヒドロキシ化合物の炭酸エステルを繰り返し単位とする重合体であり、下記式(15)で表される。
Arは、炭素数6〜20の2価の芳香族基を表し、
kは、0以上の整数を表す。)
Xは、炭素数1〜8のアルキリデンもしくはシクロアルキリデン、S、SO2、O、C=Oまたは単結合であり、
R6は、炭素数1〜5のアルキル基、ClまたはBrであり、
mは、0〜2の整数を表す。)
これらの2価の芳香族ヒドロキシ化合物の中でも、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、α,α’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが好ましく、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンがより好ましい。
芳香族ポリカーボネートの重合度は、熱可塑性を有している限り特に限定されないが、通常、重量平均分子量が1,000〜500,000の範囲であり、好ましくは5,000〜200,000、より好ましくは、10,000〜80,000である。芳香族ポリカーボネートの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(溶媒:テトラヒドロフラン、標準物質:ポリスチレン)で測定することができる。
本実施の形態において用いる第1級アミノ基を有するアミン化合物としては、下記式(17)で表されるアミン化合物が使用される。
R1は、炭素、酸素から選ばれる原子を含む、炭素数1〜20の脂肪族基および炭素数6〜20の芳香族基からなる群から選ばれる1つの基であって、nに等しい原子価を有する基を表し、
nは、2〜10の整数である。)
次に、本実施の形態における芳香族ポリカーボネートと、第1級アミノ基を有するアミン化合物との反応について説明する。
芳香族ポリカーボネートと第1級アミノ基を有するアミン化合物との反応がおこなわれる反応条件は、反応させる化合物によって異なるが、芳香族ポリカーボネートを構成するカーボネート結合に対して、アミン化合物のアミノ基が、好ましくは化学量論比で0.0001〜2倍の範囲である。尿素化合物の副生を低減して目的化合物であるカルバミン酸エステルの収量を高めるためには、好ましくは、化学両論比で1倍以下、より好ましくは、0.5倍以下、さらに好ましくは0.2倍以下である。また、反応速度を高め、反応を早期に完結させるためには、芳香族ポリカーボネートを構成するカーボネート結合に対してアミン化合物のアミノ基は可能な限り少ない方が好ましいが、反応器の大きさを考慮すれば、より好ましくは0.001以上、さらに好ましくは0.01以上である。
しかしながら、反応を短時間で完結させる、反応温度を低くする等の目的で、触媒を使用することは否定されない。一般的に、芳香族アミン化合物は脂肪族アミンに比べて反応性が低いので、アミン化合物として芳香族アミン化合物を使用する場合には、触媒の使用が有効な場合がある。触媒を使用する場合には、例えば、スズ、鉛、銅、チタン等の有機金属化合物や無機金属化合物、アルカリ金属、アルカリ土類金属のアルコラートであって、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、バリウムのメチラート、エチラート、ブチラート(各異性体)等の塩基性触媒等を使用することができる。
環Aは、置換基を有してもよい、炭素数6〜20の芳香族炭化水素環を表し、単環でも複数環でもよく、
R2は、炭素、酸素、窒素からなる群から選ばれる原子を含む、炭素数1〜20の脂肪族基、炭素数1〜20の脂肪族アルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアラルキル基、または炭素数7〜20のアラルキルオキシ基を表し、さらにR2は、Aと結合して環構造を形成してもよい。)
体)、ジノニル−クミル−フェノール(各異性体)、ジデシル−メチル−フェノール(各異性体)、ジデシル−エチル−フェノール(各異性体)、ジデシル−プロピル−フェノール(各異性体)、ジデシル−ブチル−フェノール(各異性体)、ジデシル−ペンチル−フェノール(各異性体)、ジデシル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、ジデシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ジデシル−オクチル−フェノール(各異性体)、ジデシル−ノニル−フェノール(各異性体)、ジデシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ジデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ジデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ジデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−メチル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−エチル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−プロピル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−ブチル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−ペンチル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−オクチル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−ノニル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−デシル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ジドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−メチル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−エチル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−プロピル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−ブチル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−ペンチル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−オクチル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−ノニル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−デシル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ジフェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシメチル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシエチル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシプロピル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシブチル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシペンチル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシヘキシル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシヘプチル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシオクチル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシノニル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシデシル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシドデシル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシフェニル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシクミル−フェノール(各異性体)、ジクミル−メチル−フェノール(各異性体)、ジクミル−エチル−フェノール(各異性体)、ジクミル−プロピル−フェノール(各異性体)、ジクミル−ブチル−フェノール(各異性体)、ジクミル−ペンチル−フェノール(各異性体)、ジクミル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、ジクミル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ジクミル−オクチル−フェノール(各異性体)、ジクミル−ノニル−フェノール(各異性体)、ジクミル−デシル−フェノール(各異性体)、ジクミル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ジクミル−フェニル−フェノール(各異性体)、ジクミル−フェノキシフェノール(各異性体)、メチル−エチル−プロピル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−ブチル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−ペンチル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−オクチル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−ノニル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−デシル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−フェニル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−フェノキシフェノール(各異性体)、メチル−エチル−クミル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−メチル−プロピル−ブチル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−ペンチル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−オクチル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−ノニル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−デシル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−ドデシル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−フェニル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−フェノキシフェノール(各異性体)、メチル−プロピル−クミル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−ペンチル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−オクチル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−ノニル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−デシル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−フェニル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−フェノキシフェノール(各異性体)、メチル−ブチル−クミル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−オクチル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−ノニル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−デシル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−フェニル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−フェノキシフェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−クミル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−オクチル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−ノニル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−デシル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−フェニル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−フェノキシフェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−ブチル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−ペンチル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−オクチル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−ノニル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−プロピル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−ペンチル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−オクチル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−ノニル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−ブチル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−オクチル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−ノニル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−オクチル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−ノニル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−オクチル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−ノニル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−オクチル−フェノール(各異性体)、エチル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、エチル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ペンチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキ
シル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、メチル−フェノール(各異性体)、エチル−フェノール(各異性体)、プロピル−フェノール(各異性体)、ブチル−フェノール(各異性体)、ペンチル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−フェノール(各異性体)、オクチル−フェノール(各異性体)、ノニル−フェノール(各異性体)、デシル−フェノール(各異性体)、ドデシル−フェノール(各異性体)、フェニル−フェノール(各異性体)、フェノキシフェノール(各異性体)、クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−フェノキシクミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ペンチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−オクチル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−デシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−オクチル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−ノニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−デシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−オクチル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−デシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ブチル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、ブチル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−オクチル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−ノニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−デシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−オクチル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−デシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−オクチル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−デシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ノニル−フェノキシヘキ
シル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、オクチル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、オクチル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、オクチル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、オクチル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、オクチル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、オクチル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、オクチル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、オクチル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、オクチル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、オクチル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、オクチル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、オクチル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、オクチル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、オクチル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、オクチル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、オクチル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、オクチル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ノニル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ノニル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ノニル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ノニル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、ノニル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ノニル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ノニル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ノニル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ノニル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、デシル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、デシル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、デシル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、デシル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、デシル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ドデシル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ドデシル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、フェニル−フェノキシクミル−フェノール(各異性体)等のトリ置換フェノール類等を挙げることができる。
上記した、芳香族ポリカーボネート樹脂と、1級アミノ基を有するアミン化合物との反応によって、該芳香族ポリカーボネートに由来する、カルバミン酸エステルと芳香族ヒドロキシル基を有する化合物を含有する混合物が得られる。該カルバミン酸エステルと該芳香族ヒドロキシル基を有する化合物について説明する。
Arは、炭素数6〜20の2価の芳香族基を表し、
Xは、末端基であって、芳香族ポリカーボネートを製造する際に使用した連鎖停止剤の残基またはヒドロキシル基を表し、
kは、0以上の整数を表す。)
R1は、炭素、酸素から選ばれる原子を含む、炭素数1〜20の脂肪族基および炭素数6〜20の芳香族基からなる群から選ばれる1つの基であって、nに等しい原子価を有する基を表し、
nは、2〜10の整数である。)
Arは、上記で定義した基を表し、
Yは、上記で定義した末端基Xまたは−OH基を表し、
iは、0〜kの整数を表す。)
Arは、上記で定義した芳香族ポリカーボネートに由来する基を表し、
R1は、上記で定義した、アミン化合物に由来する基を表し、
hは、0〜kの整数を表し、
nは、上記で定義した数を表す。)
環Aは、置換基を有してもよい、炭素数6〜20の芳香族炭化水素環を表し、単環でも複数環でもよく、
R2は、炭素、酸素、窒素からなる群から選ばれる原子を含む、炭素数1〜20の脂肪族基、炭素数1〜20の脂肪族アルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアラルキル基、または炭素数7〜20のアラルキルオキシ基を表し、更にR2は、Aと結合して環構造を形成してもよい。)
Arは、上記で定義した芳香族ポリカーボネートに由来する基を表し、
AおよびR2は、上記で定義した、1価の芳香族ヒドロキシ化合物に由来する基を表し、
Xは、上記で定義した、末端基Xまたは−OH基を表し、
gは、0〜kの整数を表す。)
R1は、上記で定義した、アミン化合物に由来する基を表し、
AおよびR2は、上記で定義した、1価の芳香族ヒドロキシ化合物に由来する基を表し、
Xは、上記で定義した、末端基Xまたは−OH基を表し、
fは、0〜kの整数を表し、
jは、1〜nの整数を表し、
nは、上記で定義した数を表す。)
芳香族ポリカーボネートとして、上記式(19)において、基Arに2つのヒドロキシル基が付加した構造Ar(OH)2で表される、2価の芳香族ヒドロキシ化合物が、ビスフェノールAであって、末端基Xが、フェノキシ基、p−tert−ブチルフェノキシ基およびヒドロキシル基からなる群から選ばれる少なくとも1つの基である芳香族ポリカーボネートを使用し、アミン化合物として、下記式(27)で表される2価のアミン化合物を使用して反応をおこなった場合、
R3は、炭素、酸素から選ばれる原子を含む、炭素数1〜20の脂肪族基および炭素数6〜20の芳香族基からなる群から選ばれる1つの基を表す。)
R3は、炭素、酸素から選ばれる原子を含む炭素数1〜20の脂肪族基および炭素数6〜20の芳香族基からなる群から選ばれる1つの基を表し、
R4およびR5は、各々独立に、下記式(29)で表される群から選択される置換基を表し、
本実施の形態による製造方法によって製造された、カルバミン酸エステルを含有する反応液は、好ましくは、該反応がおこなわれた反応器から取り出し、該カルバミン酸エステルの熱分解反応がおこなわれる反応器(以下、熱分解反応器という)に移送され、該カルバミン酸エステルの熱分解反応を実施する。このように、カルバミン酸エステルを製造する反応器と、熱分解反応器を別の反応器とすることによって、それぞれの反応に適する反応器を選択することができ、反応条件の設定を柔軟におこなうことができるため、それぞれの反応における収率を高めることが可能となる。
本発明者らは、驚くべきことに、該カルバミン酸エステルを、芳香族ヒドロキシ化合物との混合物として移送すると、該カルバミン酸エステルの熱変性反応等によるカルバミン酸エステルの減少、さらには、イソシアネート化合物の収率低下を抑制できることを見出した。このような効果を奏する理由は明確ではないが、本発明者らは、上記式(8)で表される尿素結合を形成する反応において、該反応混合物に含有される芳香族ヒドロキシ化合物と、カルバミン酸エステルのウレタン結合(−NHCOO−)とが水素結合を形成することにより、ウレタン結合同士が近接しにくい状態を形成するため、尿素結合を形成する反応を生起しにくいのではないかと推測している。
次に、カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートおよび2価の芳香族ヒドロキシ化合物の製造について説明する。
本実施の形態における熱分解反応は、カルバミン酸エステルから、対応するイソシアネート化合物を生成する反応である。特に、上記式(22)または(26)において、h、gが0であるカルバミン酸エステルからは、イソシアネートと同時に2価の芳香族ヒドロキシ化合物が生成する。
本実施の形態において、芳香族ポリカーボネートと第1級アミノ基を有するアミン化合物とを反応させて得られる、カルバミン酸エステルを含有する反応液は、例えば、上記式(8)、式(9)、式(10)で表されるポリマー状副反応生成物等を含有する場合がある。該副反応生成物は、多くの場合、芳香族ヒドロキシ化合物に溶解しやすいため、該カルバミン酸アリールを含有する反応液中に溶解している。しかしながら、熱分解反応器において、大部分の芳香族ヒドロキシ化合物が気相成分として該熱分解反応器から抜き出されると、該副反応生成物が析出し該熱分解反応器に付着する場合が多い。これらの、熱分解反応に付着した化合物は、ある程度蓄積すると、該熱分解反応器の運転の妨げとなり、長期間に亘る運転が難しい場合が多いため、該熱分解反応器を解体して清掃する等の作業が必要であった。
各異性体)、ジヘプチルフェニルフェノール(各異性体)、ジヘプチルフェノキシフェノール(各異性体)、ジヘプチルクミルフェノール(各異性体)ジオクチルメチルフェノール(各異性体)、ジオクチルエチルフェノール(各異性体)、ジオクチルプロピルフェノール(各異性体)、ジオクチルブチルフェノール(各異性体)、ジオクチルペンチルフェノール(各異性体)、ジオクチルヘキシルフェノール(各異性体)、ジオクチルヘプチルフェノール(各異性体)、ジオクチルノニルフェノール(各異性体)、ジオクチルデシルフェノール(各異性体)、ジオクチルドデシルフェノール(各異性体)、ジオクチルフェニルフェノール(各異性体)、ジオクチルフェノキシフェノール(各異性体)、ジオクチルクミルフェノール(各異性体)、ジノニルメチルフェノール(各異性体)、ジノニルエチルフェノール(各異性体)、ジノニルプロピルフェノール(各異性体)、ジノニルブチルフェノール(各異性体)、ジノニルペンチルフェノール(各異性体)、ジノニルヘキシルフェノール(各異性体)、ジノニルヘプチルフェノール(各異性体)、ジノニルオクチルフェノール(各異性体)、ジノニルデシルフェノール(各異性体)、ジノニルドデシルフェノール(各異性体)、ジノニルフェニルフェノール(各異性体)、ジノニルフェノキシフェノール(各異性体)、ジノニルクミルフェノール(各異性体)、ジデシルメチルフェノール(各異性体)、ジデシルエチルフェノール(各異性体)、ジデシルプロピルフェノール(各異性体)、ジデシルブチルフェノール(各異性体)、ジデシルペンチルフェノール(各異性体)、ジデシルヘキシルフェノール(各異性体)、ジデシルヘプチルフェノール(各異性体)、ジデシルオクチルフェノール(各異性体)、ジデシルノニルフェノール(各異性体)、ジデシルドデシルフェノール(各異性体)、ジデシルフェニルフェノール(各異性体)、ジデシルフェノキシフェノール(各異性体)、ジデシルクミルフェノール(各異性体)、ジドデシルメチルフェノール(各異性体)、ジドデシルエチルフェノール(各異性体)、ジドデシルプロピルフェノール(各異性体)、ジドデシルブチルフェノール(各異性体)、ジドデシルペンチルフェノール(各異性体)、ジドデシルヘキシルフェノール(各異性体)、ジドデシルヘプチルフェノール(各異性体)、ジドデシルオクチルフェノール(各異性体)、ジドデシルノニルフェノール(各異性体)、ジドデシルデシルフェノール(各異性体)、ジドデシルドデシルフェノール(各異性体)、ジドデシルフェニルフェノール(各異性体)、ジドデシルフェノキシフェノール(各異性体)、ジドデシルクミルフェノール(各異性体)、ジフェニルメチルフェノール(各異性体)、ジフェニルエチルフェノール(各異性体)、ジフェニルプロピルフェノール(各異性体)、ジフェニルブチルフェノール(各異性体)、ジフェニルペンチルフェノール(各異性体)、ジフェニルヘキシルフェノール(各異性体)、ジフェニルヘプチルフェノール(各異性体)、ジフェニルオクチルフェノール(各異性体)、ジフェニルノニルフェノール(各異性体)、ジフェニルデシルフェノール(各異性体)、ジフェニルドデシルフェノール(各異性体)、ジフェニルフェノキシフェノール(各異性体)、ジフェニルクミルフェノール(各異性体)、ジフェノキシメチルフェノール(各異性体)、ジフェノキシエチルフェノール(各異性体)、ジフェノキシプロピルフェノール(各異性体)、ジフェノキシブチルフェノール(各異性体)、ジフェノキシペンチルフェノール(各異性体)、ジフェノキシヘキシルフェノール(各異性体)、ジフェノキシヘプチルフェノール(各異性体)、ジフェノキシオクチルフェノール(各異性体)、ジフェノキシノニルフェノール(各異性体)、ジフェノキシデシルフェノール(各異性体)、ジフェノキシドデシルフェノール(各異性体)、ジフェノキシフェニルフェノール(各異性体)、ジフェノキシクミルフェノール(各異性体)、ジクミルメチルフェノール(各異性体)、ジクミルエチルフェノール(各異性体)、ジクミルプロピルフェノール(各異性体)、ジクミルブチルフェノール(各異性体)、ジクミルペンチルフェノール(各異性体)、ジクミルヘキシルフェノール(各異性体)、ジクミルヘプチルフェノール(各異性体)、ジクミルオクチルフェノール(各異性体)、ジクミルノニルフェノール(各異性体)、ジクミルデシルフェノール(各異性体)、ジクミルドデシルフェノール(各異性体)、ジクミルフェニルフェノール(各異性体)、ジクミルフェノキシフェノール(各異性体)、メチルエチルプロピルフェノール(各異性体)、メチルエチルブチルフェノール(各異性体)、メチルエチルペンチルフェノール(各異性体)、メチルエチルヘキシルフェノール(各異性体)、メチルエチルヘプチルフェノール(各異性体)、メチルエチルオクチルフェノール(各異性体)、メチルエチルノニルフェノール(各異性体)、メチルエチルデシルフェノール(各異性体)、メチルエチルドデシルフェノール(各異性体)、メチルエチルフェニルフェノール(各異性体)、メチルエチルフェノキシフェノール(各異性体)、メチルエチルクミルフェノール(各異性体)、メチルプロピルメチルプロピルブチルフェノール(各異性体)、メチルプロピルペンチルフェノール(各異性体)、メチルプロピルヘキシルフェノール(各異性体)、メチルプロピルヘプチルフェノール(各異性体)、メチルプロピルオクチルフェノール(各異性体)、メチルプロピルノニルフェノール(各異性体)、メチルプロピルデシルフェノール(各異性体)、メチルプロピルドデシルフェノール(各異性体)、メチルプロピルフェニルフェノール(各異性体)、メチルプロピルフェノキシフェノール(各異性体)、メチルプロピルクミルフェノール(各異性体)、メチルブチルペンチルフェノール(各異性体)、メチルブチルヘキシルフェノール(各異性体)、メチルブチルヘプチルフェノール(各異性体)、メチルブチルオクチルフェノール(各異性体)、メチルブチルノニルフェノール(各異性体)、メチルブチルデシルフェノール(各異性体)、メチルブチルドデシルフェノール(各異性体)、メチルブチルフェニルフェノール(各異性体)、メチルブチルフェノキシフェノール(各異性体)、メチルブチルクミルフェノール(各異性体)、メチルペンチルヘキシルフェノール(各異性体)、メチルペンチルヘプチルフェノール(各異性体)、メチルペンチルオクチルフェノール(各異性体)、メチルペンチルノニルフェノール(各異性体)、メチルペンチルデシルフェノール(各異性体)、メチルペンチルドデシルフェノール(各異性体)、メチルペンチルフェニルフェノール(各異性体)、メチルペンチルフェノキシフェノール(各異性体)、メチルペンチルクミルフェノール(各異性体)、メチルヘキシルヘプチルフェノール(各異性体)、メチルヘキシルオクチルフェノール(各異性体)、メチルヘキシルノニルフェノール(各異性体)、メチルヘキシルデシルフェノール(各異性体)、メチルヘキシルドデシルフェノール(各異性体)、メチルヘキシルフェニルフェノール(各異性体)、メチルヘキシルフェノキシフェノール(各異性体)、メチルヘキシルクミルフェノール(各異性体)、エチルプロピルブチルフェノール(各異性体)、エチルプロピルペンチルフェノール(各異性体)、エチルプロピルヘキシルフェノール(各異性体)、エチルプロピルヘプチルフェノール(各異性体)、エチルプロピルオクチルフェノール(各異性体)、エチルプロピルノニルフェノール(各異性体)、エチルプロピルデシルフェノール(各異性体)、エチルプロピルドデシルフェノール(各異性体)、エチルプロピルフェニルフェノール(各異性体)、エチルプロピルフェノキシフェノール(各異性体)、エチルプロピルクミルフェノール(各異性体)、エチルブチルフェノール(各異性体)、エチルブチルペンチルフェノール(各異性体)、エチルブチルヘキシルフェノール(各異性体)、エチルブチルヘプチルフェノール(各異性体)、エチルブチルオクチルフェノール(各異性体)、エチルブチルノニルフェノール(各異性体)、エチルブチルデシルフェノール(各異性体)、エチルブチルドデシルフェノール(各異性体)、エチルブチルフェニルフェノール(各異性体)、エチルブチルフェノキシフェノール(各異性体)、エチルブチルクミルフェノール(各異性体)、エチルペンチルヘキシルフェノール(各異性体)、エチルペンチルヘプチルフェノール(各異性体)、エチルペンチルオクチルフェノール(各異性体)、エチルペンチルノニルフェノール(各異性体)、エチルペンチルデシルフェノール(各異性体)、エチルペンチルドデシルフェノール(各異性体)、エチルペンチルフェニルフェノール(各異性体)、エチルペンチルフェノキシフェノール(各異性体)、エチルペンチルクミルフェノール(各異性体)、エチルヘキシルヘプチルフェノール(各異性体)、エチルヘキシルオクチルフェノール(各異性体)、エチルヘキシルノニルフェノール(各異性体)、エチルヘキシルデシルフェノール(各異性体)、エチルヘキシルドデシルフェノール(各異性体)、エチルヘキシルフェニルフェノール(各異性体)、エチルヘキシルフェノキシフェノール(各異性体)、エチルヘキシルクミルフェノール(各異性体)、エチルヘプチルオクチルフェノール(各異性体)、エチルヘプチルノニルフェノール(各異性体)、エチルヘプチルデシルフェノール(各異性体)、エチルヘプチルドデシルフェノール(各異性体)、エチルヘプチルフェニルフェノール(各異性体)、エチルヘプチルフェノキシフェノール(各異性体)、エチルヘプチルクミルフェノール(各異性体)、エチルオクチルフェノール(各異性体)、エチルオクチルノニルフェノール(各異性体)、エチルオクチルデシルフェノール(各異性体)、エチルオクチルドデシルフェノール(各異性体)、エチルオクチルフェニルフェノール(各異性体)、エチルオクチルフェノキシフェノール(各異性体)、エチルオクチルクミルフェノール(各異性体)、エチルノニルデシルフェノール(各異性体)、エチルノニルドデシルフェノール(各異性体)、エチルノニルフェニルフェノール(各異性体)、エチルノニルフェノキシフェノール(各異性体)、エチルノニルクミルフェノール(各異性体)、エチルデシルドデシルフェノール(各異性体)、エチルデシルフェニルフェノール(各異性体)、エチルデシルフェノキシフェノール(各異性体)、エチルデシルクミルフェノール(各異性体)、エチルドデシルフェニルフェノール(各異性体)、エチルドデシルフェノキシフェノール(各異性体)、エチルドデシルクミルフェノール(各異性体)、エチルフェニルフェノキシフェノール(各異性体)、エチルフェニルクミルフェノール(各異性体)、プロピルブチルフェノール(各異性体)、プロピルブチルペンチルフェノール(各異性体)、プロピルブチルヘキシルフェノール(各異性体)、プロピルブチルヘプチルフェノール(各異性体)、プロピルブチルオクチルフェノール(各異性体)、プロピルブチルノニルフェノール(各異性体)、プロピルブチルデシルフェノール(各異性体)、プロピルブチルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルブチルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルブチルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルブチルクミルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルヘキシルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルヘプチルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルオクチルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルノニルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルデシルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルペンチルクミルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルヘプチルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルオクチルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルノ
ニルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルデシルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルクミルフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルオクチルフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルノニルフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルデシルフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルクミルフェノール(各異性体)、プロピルオクチルノニルフェノール(各異性体)、プロピルオクチルデシルフェノール(各異性体)、プロピルオクチルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルオクチルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルオクチルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルオクチルクミルフェノール(各異性体)、プロピルノニルデシルフェノール(各異性体)、プロピルノニルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルノニルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルノニルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルノニルクミルフェノール(各異性体)、プロピルデシルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルデシルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルデシルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルデシルクミルフェノール(各異性体)、プロピルドデシルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルドデシルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルドデシルクミルフェノール(各異性体)、メチルフェノール(各異性体)、エチルフェノール(各異性体)、プロピルフェノール(各異性体)、ブチルフェノール(各異性体)、ペンチルフェノール(各異性体)、ヘキシルフェノール(各異性体)、ヘプチルフェノール(各異性体)、オクチルフェノール(各異性体)、ノニルフェノール(各異性体)、デシルフェノール(各異性体)、ドデシルフェノール(各異性体)、フェニルフェノール(各異性体)、フェノキシフェノール(各異性体)、クミルフェノール(各異性体)、プロピルフェニルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルフェニルクミルフェノール(各異性体)、プロピルフェノキシクミルフェノール(各異性体)、プロピルブチルペンチルフェノール(各異性体)、プロピルブチルヘキシルフェノール(各異性体)、プロピルブチルヘプチルフェノール(各異性体)、プロピルブチルオクチルフェノール(各異性体)、プロピルブチルノニルフェノール(各異性体)、プロピルブチルデシルフェノール(各異性体)、プロピルブチルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルブチルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルブチルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルブチルクミルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルヘキシルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルヘプチルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルオクチルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルノニルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルデシルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルペンチルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルペンチルクミルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルヘプチルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルオクチルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルノニルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルデシルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルヘキシルクミルフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルオクチルフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルノニルフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルデシルフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルヘプチルクミルフェノール(各異性体)、プロピルオクチルノニルフェノール(各異性体)、プロピルオクチルデシルフェノール(各異性体)、プロピルオクチルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルオクチルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルオクチルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルオクチルクミルフェノール(各異性体)、プロピルノニルデシルフェノール(各異性体)、プロピルノニルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルノニルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルノニルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルノニルクミルフェノール(各異性体)、プロピルデシルドデシルフェノール(各異性体)、プロピルデシルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルデシルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルデシルクミルフェノール(各異性体)、プロピルドデシルフェニルフェノール(各異性体)、プロピルドデシルフェノキシフェノール(各異性体)、クミルフェノール(各異性体)、プロピルフェニルフェノキシフェノール(各異性体)、プロピルフェニルクミルフェノール(各異性体)、ブチルペンチルヘキシルフェノール(各異性体)、ブチルペンチルヘプチルフェノール(各異性体)、ブチルペンチルオクチルフェノール(各異性体)、ブチルペンチルノニルフェノール(各異性体)、ブチルペンチルデシルフェノール(各異性体)、ブチルペンチルドデシルフェノール(各異性体)、ブチルペンチルフェニルフェノール(各異性体)、ブチルペンチルフェノキシフェノール(各異性体)、ブチルペンチルクミルフェノール(各異性体)、ブチルヘキシルヘプチルフェノール(各異性体)、ブチルヘキシルオクチルフェノール(各異性体)、ブチルヘキシルノニルフェノール(各異性体)、ブチルヘキシルデシルフェノール(各異性体)、ブチルヘキシルドデシルフェノール(各異性体)、ブチルヘキシルフェニルフェノール(各異性体)、ブチルヘキシルフェノキシフェノール(各異性体)、ブチルヘキシルクミルフェノール(各異性体)、ブチルヘプチルオクチルフェノール(各異性体)、ブチルヘプチルノニルフェノール(各異性体)、ブチルヘプチルデシルフェノール(各異性体)、ブチルヘプチルドデシルフェノール(各異性体)、ブチルヘプチルフェニルフェノール(各異性体)、ブチルヘプチルフェノキシフェノール(各異性体)、ブチルヘプチルクミルフェノール(各異性体)、ブチルオクチルノニルフェノール(各異性体)、ブチルオクチルデシルフェノール(各異性体)、ブチルオクチルドデシルフェノール(各異性体)、ブチルオクチルフェニルフェノール(各異性体)、ブチルオクチルフェノキシフェノール(各異性体)、ブチルオクチルクミルフェノール(各異性体)、ブチルノニルデシルフェノール(各異性体)、ブチルノニルドデシルフェノール(各異性体)、ブチルノニルフェニルフェノール(各異性体)、ブチルノニルフェノキシフェノール(各異性体)、ブチルノニルクミルフェノール(各異性体)、ブチルデシルドデシルフェノール(各異性体)、ブチルデシルフェニルフェノール(各異性体)、ブチルデシルフェノキシフェノール(各異性体)、ブチルデシルクミルフェノール(各異性体)、ブチルドデシルフェノール(各異性体)、ブチルドデシルフェニルフェノール(各異性体)、ブチルドデシルフェノキシフェノール(各異性体)、ブチルドデシルクミルフェノール(各異性体)、ブチルフェニルフェノール(各異性体)、ブチルフェニルフェノキシフェノール(各異性体)、ブチルフェニルクミルフェノール(各異性体)、ペンチルヘキシルヘプチルフェノール(各異性体)、ペンチルヘキシルオクチルフェノール(各異性体)、ペンチルヘキシルノニルフェノール(各異性体)、ペンチルヘキシルデシルフェノール(各異性体)、ペンチルヘキシルドデシルフェノール(各異性体)、ペンチルヘキシルフェニルフェノール(各異性体)、ペンチルヘキシルフェノキシフェノール(各異性体)、ペンチルヘキシルクミルフェノール(各異性体)、ペンチルヘプチルオクチルフェノール(各異性体)、ペンチルヘプチルノニルフェノール(各異性体)、ペンチルヘプチルデシルフェノール(各異性体)、ペンチルヘプチルドデシルフェノール(各異性体)、ペンチルヘプチルフェニルフェノール(各異性体)、ペンチルヘプチルフェノキシフェノール(各異性体)、ペンチルヘプチルクミルフェノール(各異性体)、ペンチルオクチルノニルフェノール(各異性体)、ペンチルオクチルデシルフェノール(各異性体)、ペンチルオクチルドデシルフェノール(各異性体)、ペンチルオクチルフェニルフェノール(各異性体)、ペンチルオクチルフェノキシフェノール(各異性体)、ペンチルオクチルクミルフェノール(各異性体)、ペンチルノニルデシルフェノール(各異性体)、ペンチルノニルドデシルフェノール(各異性体)、ペンチルノニルフェニルフェノール(各異性体)、ペンチルノニルフェノキシフェノール(各異性体)、ペンチルノニルクミルフェノール(各異性体)、ペンチルデシルドデシルフェノール(各異性体)、ペンチルデシルフェニルフェノール(各異性体)、ペンチルデシルフェノキシフェノール(各異性体)、ペンチルデシルクミルフェノール(各異性体)、ペンチルデシルドデシルフェノール(各異性体)、ペンチルデシルフェニルフェノール(各異性体)、ペンチルデシルフェノキシフェノール(各異性体)、ペンチルデシルクミルフェノール(各異性体)、ペンチルドデシルフェニルフェノール(各異性体)、ペンチルドデシルフェノキシフェノール(各異性体)、ペンチルドデシルクミルフェノール(各異性体)、ペンチルフェニルフェノキシフェノール(各異性体)、ペンチルフェニルクミルフェノール(各異性体)、ヘキシルヘプチルオクチルフェノール(各異性体)、ヘキシルヘプチルノニルフェノール(各異性体)、ヘキシルヘプチルデシルフェノール(各異性体)、ヘキシルヘプチルドデシルフェノール(各異性体)、ヘキシルヘプチルフェニルフェノール(各異性体)、ヘキシルヘプチルフェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシルヘプチルクミルフェノール(各異性体)、ヘキシルオクチルノニルフェノール(各異性体)、ヘキシルオクチルデシルフェノール(各異性体)、ヘキシルオクチルドデシルフェノール(各異性体)、ヘキシルオクチルフェニルフェノール(各異性体)、ヘキシルオクチルフェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシルオクチルクミルフェノール(各異性体)、ヘキシルノニルデシルフェノール(各異性体)、ヘキシルノニルドデシルフェノール(各異性体)、ヘキシルノニルフェニルフェノール(各異性体)、ヘキシルノニルフェノキシヘキシルデシルドデシルフェノール(各異性体)、ヘキシルデシルフェニルフェノール(各異性体)、ヘキシルデシルフェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシルデシルクミルフェノール(各異性体)、ヘキシルドデシルフェニルフェノール(各異性体)、ヘキシルドデシルフェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシルドデシルクミルフェノール(各異性体)、ヘキシルフェニルフェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシルフェニルクミルフェノール(各異性体)、ヘプチルオクチルノニルフェノール(各異性体)、ヘプチルオクチルデシルフェノール(各異性体)、ヘプチルオクチルドデシルフェノール(各異性体)、ヘプチルオクチルフェニルフェノール(各異性体)、ヘプチルオクチルフェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチルオクチルクミルフェノール(各異性体)、ヘプチルノニルデシルフェノール(各異性体)、ヘプチルノニルドデシルフェノール(各異性体)、ヘプチルノニルフェニルフェノール(各異性体)、ヘプチルノニルフェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチルノニルクミルフェノール(各異性体)、ヘプチルデシルドデシルフェノール(各異性体)、ヘプチルデシ
ルフェニルフェノール(各異性体)、ヘプチルデシルフェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチルデシルクミルフェノール(各異性体)、ヘプチルドデシルフェニルフェノール(各異性体)、ヘプチルドデシルフェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチルドデシルクミルフェノール(各異性体)、ヘプチルフェニルフェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチルフェニルクミルフェノール(各異性体)、オクチルノニルデシルフェノール(各異性体)、オクチルノニルドデシルフェノール(各異性体)、オクチルノニルフェニルフェノール(各異性体)、オクチルノニルフェノキシフェノール(各異性体)、オクチルノニルクミルフェノール(各異性体)、オクチルデシルドデシルフェノール(各異性体)、オクチルデシルフェニルフェノール(各異性体)、オクチルデシルフェノキシフェノール(各異性体)、オクチルデシルクミルフェノール(各異性体)、オクチルドデシルフェニルフェノール(各異性体)、オクチルドデシルフェノキシフェノール(各異性体)、オクチルドデシルクミルフェノール(各異性体)、オクチルドデシルフェニルフェノール(各異性体)、オクチルドデシルフェノキシフェノール(各異性体)、オクチルドデシルクミルフェノール(各異性体)、オクチルフェニルフェノキシフェノール(各異性体)、オクチルフェニルクミルフェノール(各異性体)、ノニルデシルドデシルフェノール(各異性体)、ノニルデシルフェニルフェノール(各異性体)、ノニルデシルフェノキシフェノール(各異性体)、ノニルデシルクミルフェノール(各異性体)、ノニルドデシルフェニルフェノール(各異性体)、ノニルドデシルフェノキシフェノール(各異性体)、ノニルドデシルクミルフェノール(各異性体)、ノニルフェニルフェノキシフェノール(各異性体)、ノニルフェニルクミルフェノール(各異性体)、デシルドデシルフェニルフェノール(各異性体)、デシルドデシルフェノキシフェノール(各異性体)、デシルドデシルクミルフェノール(各異性体)、デシルフェニルフェノキシフェノール(各異性体)、デシルフェニルクミルフェノール(各異性体)、ドデシルフェニルフェノキシフェノール(各異性体)、ドデシルフェニルクミルフェノール(各異性体)、フェニルフェノキシクミルフェノール(各異性体)等のトリ置換フェノール類等を挙げることができる。これらの芳香族ヒドロキシ化合物の中でも、該熱分解反応器の洗浄操作後に該洗浄溶剤が残存した場合の影響を考慮して、より好ましくは、芳香族ポリカーボネートと第1級アミノ基を有するアミン化合物との反応において使用される芳香族ヒドロキシ化合物と同種の化合物である。
1)NMR分析方法
装置:日本国、日本電子(株)社製JNM−A400 FT−NMRシステム
(1)1Hおよび13C−NMR分析サンプルの調製
サンプル溶液を約0.3g秤量し、重クロロホルム(米国、アルドリッチ社製、99.8%)を約0.7gと内部標準物質としてテトラメチルスズ(日本国、和光純薬工業社製、和光一級)を0.05g加えて均一に混合した溶液をNMR分析サンプルとした。
(2)定量分析法
各標準物質について分析を実施し、作成した検量線を基に、分析サンプル溶液の定量分析を実施した。
装置:日本国、島津社製 LC−10ATシステム
カラム:日本国、東ソー社製 Silica−60カラム 2本直列に接続
展開溶媒:ヘキサン/テトラヒドロフラン=80/20(体積比)の混合液
溶媒流量:2mL/分
カラム温度:35℃
検出器:R.I.(屈折率計)
(1)液体クロマトグラフィー分析サンプル
サンプルを約0.1g秤量し、テトラヒドロフラン(日本国、和光純薬工業社製、脱水)を約1gと内部標準物質としてビスフェノールA(日本国、和光純薬工業社製、一級)を約0.02g加えて均一に混合した溶液を、液体クロマトグラフィー分析のサンプルとした。
(2)定量分析法
各標準物質について分析を実施し、作成した検量線を基に、分析サンプル溶液の定量分析を実施した。
装置:日本国、島津社製 GC−2010
カラム:米国、アジレントテクノロジーズ社製 DB−1
長さ30m、内径0.250mm、膜厚1.00μm
カラム温度:50℃で5分間保持後、昇温速度10℃/分で200℃まで昇温
200℃で5分間保持後、昇温速度10℃/分で300℃まで昇温
検出器:FID
(1)ガスクロマトグラフィー分析サンプル
サンプルを約0.05g秤量し、トルエン(日本国、和光純薬工業社製、脱水)を約1gと、内部標準物質としてジフェニルエーテル(日本国、東京化成社製)を約0.02g加えて均一に混合した溶液を、ガスクロマトグラフィー分析のサンプルとした。
(2)定量分析法
各標準物質について分析を実施し、作成した検量線を基に、分析サンプル溶液の定量分析を実施した。
・工程(1−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
図1のような装置を使用して混合物の調製をおこなった。
ライン12を閉止した状態で、内部を窒素置換し200℃に加熱した槽型反応器102に、溶融した4−t−オクチルフェノール(日本国、東京化成社製)20.6kg(100mol)を貯槽101より移送した。該反応器102に、貯槽100よりビスフェノールAポリカーボネート(米国、Aldrich社製、重量平均分子量6.5万)14.3kgを投入して撹拌した。ビスフェノールAポリカーボネートが溶解したことを確認したのち、ライン12を開放し、該混合液を貯槽103に移送した。
・工程(1−2):カルバミン酸エステルの製造
図2のような装置を使用して反応をおこなった。
ライン23を閉止した状態で、工程(1−1)で製造した混合液を貯槽103よりライン21を経て、内部が窒素置換され、約150℃に保持された、バッフル付きSUS製反応容器202に4.15kg/hrで供給した。ヘキサメチレンジアミン(米国、Aldrich社製)を貯槽201よりライン22を経て該反応器202に約0.24kg/hrで供給した。反応液をガスクロマトグラフィーで分析し、ヘキサメチレンジアミンが検出されなくなったことを確認したのち、ライン23を開き、該反応液を、ライン23を経て貯槽203に移送した。
・工程(1−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
図3のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置301(日本国、神鋼環境ソリューション社製)を220℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(1−2)で貯槽203に回収した混合物を150℃に加熱し、ライン31を経て、約1120g/hrで薄膜蒸留装置301の上部に供給した。薄膜蒸留装置301の底部より、液相成分をライン32より抜き出し、ライン36を経て、薄膜蒸留装置301の上部に循環させた。薄膜蒸留装置301より、気相成分をライン33より抜き出し、連続多段蒸留塔302に供給した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、薄膜蒸留装置301よりライン33を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン39とリボイラー305を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約15kPaであった。連続多段蒸留塔302の、ライン32よりも低い位置に具備されたライン33より液相成分を抜き出し、連続多段蒸留塔312に供給した。連続多段蒸留塔312は、ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔であり、該蒸留塔にて連続多段蒸留塔302より抜き出した液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン41とリボイラー310を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔312の塔底部の液温度は170℃、塔頂圧力は約15kPaであった。連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約89g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液はヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、ヘキサメチレンジアミンに対する収率は、約85%であった。
・工程(1−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
図3のような装置を使用した。
工程(1−3)で、貯槽307に回収された液相成分を、ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔313の中段に、連続的にフィードし、該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液の一部をライン45とリボイラー315を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔313の塔底部の液温度は260℃、塔頂圧力は約1.3kPaであった。連続多段蒸留塔313の塔頂から留出するガスを、ライン44を経て凝縮器316で凝縮して、ライン46を経て貯槽316に連続的に抜き出した。
連続多段蒸留塔313の、ライン43よりも低い位置に具備されたライン48より、液相成分を抜き出し、連続多段蒸留塔318に供給した。
ライン48を経て連続多段蒸留塔318に供給された液相成分を、該蒸留塔にて蒸留分離した。連続多段蒸留塔318の塔底部の液温度は240℃、塔頂圧力は約0.5kPaであった。該蒸留塔318の塔頂から留出するガスを、ライン49を経て凝縮器319で凝縮し、ライン50を経て貯槽309に連続的に約180g/hrで抜き出した。
ライン46より抜き出された液は、4−t−オクチルフェノールを約99重量%含有する溶液であった。また、ライン50より抜き出された液はビスフェノールAを約99重量%含有する液であった。
・工程(2−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、2,4−ジ−t−アミルフェノール(日本国、東京化成社製)14.1kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート8.64kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(2−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(2−1)で製造した混合液を9.08kg/hrで、ヘキサメチレンジアミンを0.46kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、ヘキサメチレンジアミンは検出されなかった。
・工程(2−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(2−2)で回収した混合物を150℃で、約1165g/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約69g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液はヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、ヘキサメチレンジアミンに対する収率は、約85%であった。
・工程(2−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
図3のような装置を使用した。
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(2−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン46より約640g/hrで、2,4−ジ−t−アミルフェノールを約99重量%含有する溶液を回収し、ライン50より約370g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(3−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、4−ノニルフェノール(米国、Aldrich社製)13.2kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート8.64kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(3−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(3−1)で製造した混合液を10.9kg/hrで、ヘキサメチレンジアミンを0.58kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、ヘキサメチレンジアミンは検出されなかった。
・工程(3−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(3−2)で回収した混合物を150℃で、1.2kg/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約73g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液はヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、ヘキサメチレンジアミンに対する収率は、約84%であった。
・工程(3−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(3−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン46より約630g/hrで、4−ノニルフェノールを約99重量%含有する溶液を回収し、ライン50より約382g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(4−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、4−ドデシルフェノール(米国、Aldrich社製)24.3kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート10.7kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(4−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(4−1)で製造した混合液を17.5kg/hrで、ヘキサメチレンジアミンを0.62kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、ヘキサメチレンジアミンは検出されなかった。
・工程(4−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(4−2)で回収した混合物を150℃で、2.0kg/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約83g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液はヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、ヘキサメチレンジアミンに対する収率は、約85%であった。
・工程(4−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(4−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン46より約1250g/hrで、4−ドデシルフェノールを約99重量%含有する溶液を回収し、ライン50より約445g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(5−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、4−クミルフェノール(米国、Aldrich社製)11.3kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート7.7kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(5−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(5−1)で製造した混合液を9.50kg/hrで、ヘキサメチレンジアミンを0.50kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、ヘキサメチレンジアミンは検出されなかった。
・工程(5−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(5−2)で回収した混合物を150℃で、2.1kg/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約125g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液はヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、ヘキサメチレンジアミンに対する収率は、約83%であった。
・工程(5−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(5−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン46より約1110g/hrで、4−クミルフェノールを約99重量%含有する溶液を回収し、ライン50より約660g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(6−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、2,4−ジクミルフェノール(米国、Aldrich社製)18.2kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート6.34kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(6−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(6−1)で製造した混合液を12.3kg/hrで、ヘキサメチレンジアミンを0.51kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、ヘキサメチレンジアミンは検出されなかった。
・工程(6−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(6−2)で回収した混合物を150℃で、2.1kg/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約100g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液はヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、ヘキサメチレンジアミンに対する収率は、約82%であった。
・工程(6−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(6−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン46より約1410g/hrで、2,4−ジクミルフェノールを約99重量%含有する溶液を回収し、ライン50より約510g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(7−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、2,4−ジ−t−アミルフェノール(米国、Aldrich社製)16.8kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート6.91kgを使用し、チタンテトライソプロポキシド(米国、Aldrich社製)を0.10kgを2,4−ジ−t−アミルフェノールに混合した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(7−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(7−1)で製造した混合液を11.9kg/hrで、ヘキサメチレンジアミンを0.46kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、ヘキサメチレンジアミンは検出されなかった。
・工程(7−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(7−2)で回収した混合物を150℃で、1.98kg/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約86g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液はヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、ヘキサメチレンジアミンに対する収率は、約80%であった。
・工程(7−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(7−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン46より約1203g/hrで、2,4−ジ−t−アミルフェノールを約99重量%含有する溶液を回収し、ライン50より約430g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(8−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、ビスフェノールA(米国、Aldrich社製)15.6kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート6.57kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(8−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(8−1)で製造した混合液を11.3kg/hrで、ヘキサメチレンジアミンを0.44kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、ヘキサメチレンジアミンは検出されなかった。
・工程(8−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(8−2)で回収した混合物を180℃で、2.12kg/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約90g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液はヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、ヘキサメチレンジアミンに対する収率は、約77%であった。
・工程(8−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(8−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン50より約1633g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(9−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、2,4−ジ−t−アミルフェノール25.3kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート10.4kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(9−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(9−1)で製造した混合液を8.92kg/hrで、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンを0.51kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンは検出されなかった。
・工程(9−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(9−2)で回収した混合物を180℃で、2.10kg/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約119g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液はイソホロンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンに対する収率は、約80%であった。
・工程(9−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(9−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン50より約500g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(10−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
廃棄物のコンパクトディスク(アルミニウム蒸着されてラッカー塗装されたポリカーボネート)を、約1mm〜15mmの粒径にシュレッダーで粉砕した。
4−t−オクチルフェノールの代わりに、2,4−ジ−t−アミルフェノール33.8kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネートの代わりに上記の方法によって粉砕したポリカーボネートを13.8kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(10−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(10−1)で製造した混合液を11.9g/hrで、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンを0.68kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンは検出されなかった。
・工程(10−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(10−2)で回収した混合物を175℃で、1.90kg/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約90g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液はイソホロンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンに対する収率は、約67%であった。
・工程(10−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(10−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン50より約390g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(11−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、2,4−ジ−クミルフェノール33.3kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート9.8kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(11−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(11−1)で製造した混合液を10.7kg/hrで、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンを0.47kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンは検出されなかった。
・工程(11−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(11−2)で回収した混合物を180℃で、2.20kg/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約94g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液はイソホロンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンに対する収率は、約77%であった。
・工程(11−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(11−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン50より約395g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(12−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、ビスフェノールA25.5kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート10.7kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(12−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(12−1)で製造した混合液を9.04kg/hrで、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンを0.53kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンは検出されなかった。
・工程(12−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(12−2)で回収した混合物を180℃で、1.89kg/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約99g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液はイソホロンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンに対する収率は、約72%であった。
・工程(12−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(12−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン50より約420g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(13−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノール34.1kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート11.1kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(13−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(13−1)で製造した混合液を11.3kg/hrで、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)(米国、Aldrich社製)を0.63kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)は検出されなかった。
・工程(13−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
図4のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置401(日本国、神鋼環境ソリューション社製)を280℃に加熱し、内部の圧力を約0.5kPaとした。工程(13−2)で貯槽203に回収した混合物を180℃に加熱し、ライン61を経て、約2210g/hrで薄膜蒸留装置401の上部に供給した。薄膜蒸留装置401の底部より抜き出した液相成分の一部は、ライン66およびライン60を経て、薄膜蒸留装置401の上部に循環させ、残りの部分は貯槽407に抜き出した。一方、気相成分をライン62より抜き出し、連続多段蒸留塔402に供給した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、薄膜蒸留装置401よりライン62を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン69とリボイラー405を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は220℃、塔頂圧力は約3kPaであった。連続多段蒸留塔402の底部より、ライン69およびライン63を経て、液相成分を連続多段蒸留塔412に供給した。連続多段蒸留塔412は、ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔であり、該蒸留塔にて、連続多段蒸留塔402より供給された液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン71とリボイラー410を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔412の塔底部の液温度は230℃、塔頂圧力は約0.5kPaであった。連続多段蒸留塔412の塔頂から留出するガスを、ライン64を経て凝縮器408で凝縮し、約105g/hrでライン65より貯槽409に連続的に抜き出した。
ライン65より抜き出した液は、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)を約99重量%含有する溶液であり、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)に対する収率は、約72%であった。
・工程(13−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
引き続き、図4に示すような装置を使用した。
工程(13−3)で、貯槽407に回収された液相成分を、ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔413の中段に、連続的にフィードし、該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液の一部をライン75とリボイラー415を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔413の塔底部の液温度は170℃、塔頂圧力は約1.3kPaであった。連続多段蒸留塔413の塔頂から留出するガスを、ライン74を経て凝縮器414で凝縮して、ライン76を経て貯槽416に連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔413の、ライン73よりも低い位置にあるライン78より、液相成分を抜き出し、ライン78を経て連続多段蒸留塔418に供給した。
ライン78を経て連続多段蒸留塔418に供給された液相成分を、該蒸留塔にて蒸留分離した。連続多段蒸留塔418の塔底部の液温度は240℃、塔頂圧力は0.5kPaであった。該蒸留塔418の塔頂から留出するガスを、ライン79を経て凝縮器419で凝縮し、約350g/hrでライン80を経て貯槽409に連続的に抜き出した。ライン80より抜き出された液はビスフェノールAを約99重量%含有する液であった。
・工程(14−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、2,4−ジ−t−アミルフェノール25.3kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート10.4kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(14−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(14−1)で製造した混合液を8.92kg/hrで、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)を0.63kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)は検出されなかった。
・工程(14−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(13−2)で回収した混合物の代わりに、工程(14−2)で回収した混合物を180℃で、2.28kg/hrで薄膜蒸留装置401に供給した以外は、実施例13の工程(13−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔412の塔頂から留出するガスを、ライン64を経て凝縮器408で凝縮してライン65より、約132g/hr連続的に抜き出し、貯槽409に回収した。ライン65より抜き出された液は4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)約99.8重量%含有する溶液であり、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)に対する収率は、約70%であった。
・工程(14−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(13−3)で貯槽407に回収された液相成分の代わりに、工程(14−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例13の工程(13−4)と同様の方法をおこない、ライン80より約433g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(15−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、4−ドデシルフェノール(米国、Aldrich社製)28.3kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート10.4kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(15−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(15−1)で製造した混合液を9.67kg/hrで、2,4−トルエンジアミン(米国、Aldrich社製)を0.37kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、2,4−トルエンジアミンは検出されなかった。
・工程(15−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(15−2)で回収した混合物を160℃で、1.75kg/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約73g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液は2,4−トリレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、2,4−トルエンジアミンに対する収率は、約79%であった。
・工程(15−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(15−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン50より約380g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(16−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、2,4−ジ−t−アミルフェノール29.5kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート12.1kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(16−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(16−1)で製造した混合液を10.4kg/hrで、2,4−トルエンジアミンを0.43kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、2,4−トルエンジアミンは検出されなかった。
・工程(16−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(16−2)で回収した混合物を160℃で、1.97kg/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約86g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液は2,4−トリレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、2,4−トルエンジアミンに対する収率は、約78%であった。
・工程(16−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(16−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン50より約460g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(17−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、2−フェニルフェノール(日本国、和光純薬工業社製)24.4kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート12.9kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(17−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(17−1)で製造した混合液を9.35kg/hrで、2,4−トルエンジアミンを0.34kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、2,4−トルエンジアミンは検出されなかった。
・工程(17−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(17−2)で回収した混合物を250℃で、2.12kg/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約82g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液は2,4−トリレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、2,4−トルエンジアミンに対する収率は、約76%であった。
・工程(17−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(17−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン50より約440g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(18−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、4−ノニルフェノール24.4kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート9.68kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(18−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(18−1)で製造した混合液を8.53kg/hrで、4,4’−メチレンジアニリンを0.59kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、4,4’−メチレンジアニリンは検出されなかった。
・工程(18−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(13−2)で回収した混合物の代わりに、工程(18−2)で回収した混合物を180℃で、2.10kg/hrで薄膜蒸留装置401に供給した以外は、実施例13の工程(13−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔412の塔頂から留出するガスを、ライン64を経て凝縮器408で凝縮してライン65より、約107g/hr連続的に抜き出し、貯槽409に回収した。ライン65より抜き出された液は4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート約99.8重量%含有する溶液であり、4,4’−メチレンジアニリンに対する収率は、約63%であった。
・工程(18−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(13−3)で貯槽407に回収された液相成分の代わりに、工程(18−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例13の工程(13−4)と同様の方法をおこない、ライン80より約410g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(19−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、2,4−ジ−t−アミルフェノール25.3kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート10.4kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(19−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(19−1)で製造した混合液を8.92kg/hrで、4,4’−メチレンジアニリンを0.59kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、4,4’−メチレンジアニリンは検出されなかった。
・工程(19−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(13−2)で回収した混合物の代わりに、工程(19−2)で回収した混合物を180℃で、1.98kg/hrで薄膜蒸留装置401に供給した以外は、実施例13の工程(13−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔412の塔頂から留出するガスを、ライン64を経て凝縮器408で凝縮してライン65より、約104g/hr連続的に抜き出し、貯槽409に回収した。ライン65より抜き出された液は4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート約99.8重量%含有する溶液であり、4,4’−メチレンジアニリンに対する収率は、約66%であった。
・工程(19−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(13−3)で貯槽407に回収された液相成分の代わりに、工程(19−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例13の工程(13−4)と同様の方法をおこない、ライン80より約397g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(20−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノール29.5kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート11.8kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(20−2):カルバミン酸エステルの製造
工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(20−1)で製造した混合液を10.3kg/hrで、ヘキサメチレンジアミンの代わりに4,4’−メチレンジアニリンを0.62kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、4,4’−メチレンジアニリンは検出されなかった。
・工程(20−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501(日本国、神鋼環境ソリューション社製)を200℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(20−2)で貯槽203に回収した混合物を180℃に加熱し、ラインA1を経て、約2200g/hrで薄膜蒸留装置501の上部に供給した。薄膜蒸留装置501の底部より抜き出した液相成分の一部は、ラインA3およびラインA4を経て、薄膜蒸留装置501の上部に循環させた。一方、気相成分をラインA2より抜き出した。また、薄膜蒸留装置501に循環しなかった液相成分は貯槽507に抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりラインA2を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をラインA7とリボイラー505を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は230℃、塔頂圧力は約1.3kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ラインA5底部を経て気相成分を抜き出し、凝縮器503で凝縮したのち、ラインA6を経て貯槽504に連続的に抜き出した。貯槽504に得られた溶液は、4−t−オクチルフェノールを約99重量%含有していた。
貯槽507に抜き出された液相成分を、ラインA10を経て、連続多段蒸留塔508に供給した。連続多段蒸留塔508は、ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔であり、該蒸留塔にて、貯槽507より供給された液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をラインA13とリボイラー511を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔508の塔底部の液温度は210℃、塔頂圧力は約0.5kPaであった。連続多段蒸留塔508の、ラインA10よりも低い位置に具備されたラインA15より、液相成分を抜き出し、連続多段蒸留塔513に供給した。連続多段蒸留塔513は、ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔であり、該蒸留塔にて、連続多段蒸留塔508より抜き出した該液相成分の蒸留分離をおこなった。連続多段蒸留塔513の塔頂から留出するガスを、ラインA17を経て凝縮器514で凝縮し、約81g/hrでラインA18より貯槽515に連続的に抜き出した。
ラインA18より抜き出した液は、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを約99重量%含有する溶液であり、4,4’−メチレンジアニリンに対する収率は、約52%であった。
・工程(20−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
図6に示すような装置を使用した。
工程(20−3)で、貯槽512に回収された液相成分を、ラインB1を経て、ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔601の中段に、連続的にフィードし、該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液の一部をラインB3とリボイラー604を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔601の塔底部の液温度は200℃、塔頂圧力は約5.8kPaであった。連続多段蒸留塔601の、ラインB1よりも低い位置にあるラインB7より、液相成分を抜き出し、ラインB7を経て連続多段蒸留塔606に供給した。
連続多段蒸留塔606に供給された液相成分を、該蒸留塔にて蒸留分離した。連続多段蒸留塔606の塔底部の液温度は240℃、塔頂圧力は0.5kPaであった。該蒸留塔606の塔頂から留出するガスを、ラインB8を経て凝縮器607で凝縮し、約310g/hrでラインB9を経て貯槽608に連続的に抜き出した。ラインB9より抜き出された液はビスフェノールAを約99重量%含有する液であった。
・工程(21−1):芳香族ポリカーボネート/塩化メチレン溶液の調製
4−t−オクチルフェノールの代わりに、塩化メチレン(日本国、和光純薬工業社製)9.36kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート7.26kgを使用し、反応器102を30℃に保持した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(21−2):カルバミン酸エステルの製造
反応容器202を35℃に保持し、工程(1−1)で製造した混合液の代わりに、工程(21−1)で製造した混合液を4.15kg/hrで、ヘキサメチレンジアミンを0.24kg/hrで反応容器202に供給した以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。
反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、ヘキサメチレンジアミンは検出されなかった。
・工程(21−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
工程(1−2)で回収した混合物の代わりに、工程(21−2)で回収した混合物を35℃で、1660g/hrで薄膜蒸留装置301に供給した以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこない、連続多段蒸留塔312の塔頂から留出するガスを、ライン34を経て凝縮器308で凝縮してライン35より、約111g/hr連続的に抜き出し、貯槽309に回収した。ライン35より抜き出された液はヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であり、ヘキサメチレンジアミンに対する収率は、約82%であった。
・工程(21−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
図4のような装置を使用した。
工程(1−3)で貯槽307に回収された液相成分の代わりに、工程(21−3)で回収された液相成分を使用した以外は、実施例1の工程(1−4)と同様の方法をおこない、ライン50より約358g/hrで、ビスフェノールAを約99重量%含有する液を回収した。
・工程(22−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
4−t−オクチルフェノール14.0kgを使用し、ビスフェノールAポリカーボネート10.3kgを使用した以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこない、混合液を調製した。
・工程(22−2):カルバミン酸エステルの製造
図7のような装置を使用して反応をおこなった。
ラインC3を閉止した状態で、工程(22−1)で調製した混合液を貯槽701よりラインC1を経てバッフル付きSUS製反応容器703に約6.09kg/hrで供給し、ヘキサメチレンジアミンを貯槽702よりラインC2を経て該反応器703に約0.37kg/hrで供給した。
反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、ヘキサメチレンジアミンは検出されなかった。
・工程(22−3):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
引き続き、図7のような装置を使用して反応をおこなった。
SUS製反応器703を220℃に加熱し、該反応器内を1.3kPaに減圧した。気相成分をラインC3より抜き出し、ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔704の中段に、該気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をラインC6とリボイラー706を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔704の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約15kPaであった。連続多段蒸留塔704の塔頂から留出するガスを、ラインC4を経て凝縮器705で凝縮してラインC5より連続的に約363g/hrで抜き出した。ラインC5より抜き出した溶液は、ヘキサメチレンジイソシアネートを約99重量%で含有する溶液であり、ヘキサメチレンジイソシアネートに対する収率は約67%であった。
・工程(22−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(22−3)における液相成分を、反応器703の底部より、ラインC18を経て連続多段蒸留塔707に供給した。該蒸留等707は、ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔であり、該蒸留塔にて該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をラインC11とリボイラー709を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔707の塔底部の液温度は200℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔707の塔頂から留出するガスを、ラインC9を経て凝縮器708で凝縮して、ラインC10を経て貯槽714へ連続的に抜き出した。該貯槽714に回収された化合物は4−t−オクチルフェノールであった。一方、連続多段蒸留塔707の液相成分の一部は、ラインC11よりラインC13を経て連続多段蒸留塔710に供給した。該蒸留塔710は、ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔であり、該蒸留塔にて該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をラインC16とリボイラー713を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔710の塔底部の液温度は250℃、塔頂圧力は約0.5kPaであった。連続多段蒸留塔710の塔頂から留出するガスを、ラインC14を経て凝縮器711で凝縮して、ラインC15を経て貯槽715へ連続的に抜き出した。該貯槽715に回収された化合物はビスフェノールAであった。
・工程(23−1):カルバミン酸エステル化合物の製造
内容量1000mLの4口フラスコにジムロート冷却器、滴下ロートおよび三方コックを取り付け反応容器とし、ポリ(ビスフェノールA−カーボネート)(アルドリッチ社製、重量平均分子量6.4万(カタログ記載値))134.2gと塩化メチレン280gを入れ攪拌し溶液を調製した。滴下ロートにヘキサメチレンジアミン11.6g(0.10mol)と塩化メチレン30gの混合物を入れ、該反応容器内を窒素置換した。10℃に温調した水浴に該反応容器を浸漬し、滴下ロートよりヘキサメチレンジアミンとクロロホルムの混合液を約1時間掛けて滴下した。滴下終了後、約4時間攪拌を行った。得られた混合溶液の一部を採取し1Hおよび13C−NMR分析を行ったところ、図8、図9に示すように、カルバミン酸エステル化合物の生成が確認された。
・工程(23−2):カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造
オイル循環によるジャケット式の加熱部を有する分子蒸留装置(柴田科学社製、MS−300型)に真空ポンプおよび真空コントローラーを取り付け、真空コントローラーのパージラインを窒素ガスラインに接続した。分子蒸留装置内を窒素置換し、加熱部を200℃に加熱した。実施例1で得られたカルバミン酸エステル化合物を含有する混合液405gをフタル酸ベンジルブチル(和光純薬工業社製、和光一級)120gと混合し溶液を調製した。分子蒸留装置内を1.3kPaに減圧し、分子蒸留装置のワイパーを約300回転/分で回転させながら、該スラリー液を分子蒸留装置内に約5g/分の速度で投入し、ポリカルバミン酸エステル化合物の熱分解を行った。試料受器には12.1gの熱分解生成物が得られた。分析の結果、低沸点用トラップにはクロロホルムが回収され、フィードバック用受器にはビスフェノールAおよびフタル酸ベンジルブチルを含む混合物が回収され、試料受器に得られた溶液はヘキサメチレンジイソシアネートを約95%含有していて、ヘキサメチレンジアミンに対する収率は70%であった。
・工程(23−3):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
工程(23−2)でフィードバック用受器に得られた、ビスフェノールAとフタル酸ベンジルブチルを含有する混合物を、280℃に加熱し、装置内を0.13kPaとした分子蒸留装置(柴田科学社製、MS−300型)に、約10g/分の速度で投入し、フタル酸ベンジルブチルを留去した。得られた液相成分に加熱下でトルエン約200mLを加え、析出する成分を濾過したのち、該トルエン溶液を室温まで静置した。析出した結晶をろ別し、該結晶の一部を採取して1Hおよび13C−NMR分析を行ったところ、該結晶はビスフェノールAを約99重量%含有していた。
・工程(A−1):芳香族ポリカーボネート/芳香族ヒドロキシ化合物混合物の調製
図1のような装置を使用して混合物の調製をおこなった。
ライン12を閉止した状態で、内部を窒素置換し250℃に加熱した貯槽102に、溶融した4−t−オクチルフェノール11.1kgを貯槽101より移送した。該反応器102に、ホッパー100よりビスフェノールAポリカーボネート(米国、Aldrich社製、重量平均分子量6.5万)5.19kgを投入して撹拌した。ビスフェノールAポリカーボネートが溶解したことを確認したのち、ライン12を開放し、該混合液を貯槽103に移送した。
・工程(1−2):芳香族ポリカーボネートとアミン化合物との反応
図2のような装置を使用して反応をおこなった。
ライン23を閉止した状態で、工程(A−1)で製造した混合液を貯槽103よりライン21を経て、内部が窒素置換され、約150℃に保持された、バッフル付きSUS製反応容器202に4.08kg/hrで供給した。トリブチルアミン(米国、Aldrich社製)を貯槽201よりライン22を経て該反応器202に約0.33kg/hrで供給した。投入開始1時間後、ライン23を開き、該反応液を、ライン23を経て貯槽203に移送した。
・工程(A−3):アミン化合物の回収
図3のような装置を使用した。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置301(日本国、神鋼環境ソリューション社製)を220℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(A−2)で貯槽203に回収した混合物を150℃に加熱し、ライン31を経て、約1500g/hrで薄膜蒸留装置301の上部に供給した。薄膜蒸留装置301の底部より、液相成分をライン32より抜き出し、ライン36を経て、薄膜蒸留装置301の上部に循環させた。薄膜蒸留装置301に循環されなかった液相成分は、貯槽307に回収した。薄膜蒸留装置301より、気相成分をライン33より抜き出し、連続多段蒸留塔302に供給した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、薄膜蒸留装置301よりライン33を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン39とリボイラー305を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約2.6kPaであった。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン37を経て凝縮器303で凝縮してライン38より連続的に抜き出し、貯槽304に回収した。ライン38より抜き出された液はトリブチルアミンであった。
・工程(A−4):芳香族ヒドロキシ化合物の回収
図3のような装置を使用した。
工程(A−3)で、貯槽307に回収した液相成分を、ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔313の中段に、連続的にフィードし、該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液の一部をライン45とリボイラー315を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔315の塔底部の液温度は180℃、塔頂圧力は約1.3kPaであった。連続多段蒸留塔315の塔頂から留出するガスを、ライン44を経て凝縮器314で凝縮して、ライン46を経て貯槽316に連続的に抜き出した。
連続多段蒸留塔313の、ライン43よりも低い位置に具備されたライン48より、液相成分を抜き出し、連続多段蒸留塔318に供給した。
ライン48を経て連続多段蒸留塔318に供給された液相成分を、該蒸留塔にて蒸留分離した。連続多段蒸留塔318の塔底部の液温度は240℃、塔頂圧力は0.5kPaであった。該蒸留塔318の塔頂から留出するガスを、ライン49を経て凝縮器319で凝縮し、ライン50を経て貯槽309に連続的に約50g/hrで抜き出した。
ライン46より抜き出された液は、4−t−オクチルフェノールを約99重量%含有する溶液であった。また、ライン50より抜き出された液はビスフェノールAを約99重量%含有する液であった。
Claims (19)
- 芳香族ポリカーボネート樹脂と、1級アミノ基を有するアミン化合物とを反応させて、該芳香族ポリカーボネートに由来する、カルバミン酸エステルと芳香族ヒドロキシル基を有する化合物を含有する混合物を得る工程と、
該カルバミン酸エステルを熱分解反応に付して、2価の芳香族ヒドロキシ化合物とイソシアネート化合物を得る工程と、
を含む2価の芳香族ヒドロキシ化合物とイソシアネート化合物の製造方法。 - 該芳香族ポリカーボネート樹脂と該アミン化合物との反応を、反応溶媒として1価の芳香族ヒドロキシ化合物の存在下でおこなう、請求項1に記載の製造方法。
- 該芳香族ポリカーボネート樹脂と該アミン化合物との反応を、触媒の非存在下にておこなう、請求項1または2に記載の製造方法。
- 該カルバミン酸エステルの熱分解反応を、触媒の非存在下にておこなう、請求項1〜3のうち何れか一項に記載の製造方法。
- 該芳香族ポリカーボネート樹脂と該アミン化合物との反応をおこなう反応器と、カルバミン酸エステルを熱分解反応に付す反応器とが異なる、請求項1〜4のうち何れか一項に記載の製造方法。
- 該芳香族ポリカーボネート樹脂と該アミン化合物とを反応させて得られるカルバミン酸エステルを含有する混合物を、該カルバミン酸エステルを熱分解反応に付す反応器に移送する工程を含む、請求項5に記載の製造方法。
- 該カルバミン酸エステルを含有する混合物を、10℃〜180℃の温度範囲に保持して移送する、請求項6に記載の製造方法。
- 該カルバミン酸エステルの熱分解反応において生成する低沸点成分を、反応器から気相成分として回収し、液相成分を該反応器底部より回収する、請求項1〜7のうち何れか一項に記載の製造方法。
- 該気相成分の回収と該液相成分の回収とが連続的におこなわれる、請求項8に記載の製造方法。
- 該低沸点成分が、イソシアネート化合物および/または1価の芳香族ヒドロキシ化合物である、請求項8または9に記載の製造方法。
- 該液相成分が、2価の芳香族ヒドロキシ化合物および/またはカルバミン酸エステルを含有する、請求項8または9に記載の製造方法。
- 該液相成分を、熱分解反応をおこなう反応器の上部にリサイクルする、請求項8〜11のうち何れか一項に記載の製造方法。
- 該芳香族ポリカーボネート樹脂が、廃ポリカーボネート樹脂である、請求項1〜12のうち何れか一項に記載の製造方法。
- 該アミン化合物が、式(1)において、nが2であるジアミン化合物である請求項114に記載の製造方法。
- 前記1価の芳香族ヒドロキシ化合物の標準沸点が、2価の芳香族ヒドロキシ化合物の標準沸点よりも低い、請求項2に記載の製造方法。
- 該1価の芳香族ヒドロキシ化合物が、環Aが、ベンゼン環、ナフタレン環およびアントラセン環からなる群から選ばれる少なくとも1つの構造を含有する構造である、請求項17に記載の製造方法。
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