JP5313130B2 - エアフィルタ構成物、アセンブリおよびその方法 - Google Patents

Description

本開示は、ガスをろ過するために使用するフィルタ構成物に関する。本開示は、特に、本明細書に特徴付けられるようなＺ型フィルタ媒体を使用する媒体パック（媒体梱包体）に関する。Ｚ型フィルタ媒体は、一般に、媒体パック中に形成された対面媒体に固定されている縦溝流路付き媒体を含む。より詳しくは、本開示は、そのような媒体パックと、通常はエアクリーナで使用する点検可能なエアフィルタカートリッジ構成物に含まれるものに関する。また、エアクリーナ構成物とアセンブリ方法と使用方法もまた記載される。

本出願は、米国以外の全ての国を指定国とする出願人である米国国内企業であるドナルドソン社と、米国のみを指定国とする出願人である全て米国人であるベニー・ケビン・ネルソンとグレゴリー・Ｌ・レイチャーとブルース・アレン・ボールスとポール・アンソニー・ウェントとの名において、ＰＣＴ国際特許出願として２００７年５月９日に出願されたものであり、２００６年５月１０日に出願された米国仮特許出願第６０/７９９,４５９号の優先権を主張する。

空気流れは、その中に汚染物質を含む可能性がある。多くの例では、空気流れから少しまたは全ての汚染物質を濾過することが好ましい。例えば、自動車または発電装置のエンジンへの空気流れ（例えば、燃焼空気）、ガスタービン・システムへのガス流れおよび様々な燃焼炉への空気流れは、その中に濾過するべき粒子状汚染物質を含む。そのようなシステムにおいて、流体から選択された量の汚染物質を除去する（または流体中の量を低減する）ことは好ましいことである。汚染物質を除去するためにさまざまな流体フィルタ（エアフィルタあるいは液体フィルタ）構成物が開発されている。しかし、改良が求められている。

概要
エアクリーナアセンブリで使用可能なさまざまな特徴と技術、そのための点検可能なフィルタ・カートリッジ、およびアセンブリと操作のための方法を記載する。エアフィルタ・カートリッジのいくつかの実施例が特徴付けられている。エア−クリーナあるいはコンポーネントが、記載された技術に基づく利点を含むように本明細書で特徴付けられる特別な特徴の全てを含むことは特別に必要なものでは無い。

提供された実施例のエアフィルタカートリッジでは、特徴付けられるような複数の入口縦溝流路と出口縦溝流路を含む、くぼんだ流れ面と反対の突き出た流れ面とを有する媒体パック構成物が記載されている。示された実施例では、媒体パックは、互いに隣接して配向されている、例えば、中央ピースの複数の反対側に配置されている、媒体パックの複数の部分を含んでいる。この中央ピースは、さらに、例えば、カートリッジのくぼんだ流れ面中のくぼみから外側に突き出ているハンドル構成物を含むことができる。

有利なハウジングシール構成物、端部部分構成物、および保護スクリーン構成物を含む様々な追加の特徴が記載されている。更に、フィルタカートリッジを確実に保持する特徴を有するエアクリーナアセンブリが特徴付けられている。

アセンブリ方法および使用方法もまた特徴付けられている。

プリフォームに接着により固定された媒体パックを含む代替のエアクリーナアセンブリもまた記載されている。

I．Ｚ型フィルタ媒体構造の概要
縦溝流路付きフィルタ媒体は、流体フィルタ構造物を種々の方法で提供するために使用することができる。良く知られた１つの方法は、Ｚ型フィルタ構造物である。本明細書で使用する用語「Ｚ型フィルタ構造物（z-filter construction）」は、フィルタ構造物を指し、この構造物では、波形に加工された、折りたたまれた、または別の方法で形成されたフィルタ縦溝流路（filter flute）の各縦溝流路が、媒体を通過する流体流れの長手方向の組、通常は平行な入口と出口のフィルタ縦溝流路を定めるために使用されることを意味しており、流体は、媒体の対向する流入端部および流出端部（または流れ面）の間で縦溝流路を長手方向に沿って流れる。Ｚ型フィルタ媒体のいくつかの例が米国特許第５,８２０,６４６号、同５,７７２,８８３号、同５,９０２,３６４号、同５,７９２,２４７号、同５,８９５,５７４号、同６,２１０,４６９号、同６,１９０,４３２号、同６,３５０,２９６号、同６,１７９,８９０号、同６,２３５,１９５号、米国意匠第３９９,９４４号、同第４２８,１２８号、同第３９６,０９８号、同第３９８,０４６号および同第４３７,４０１号に記載されており、引用によりこれら１５の文献を本出願に合体する。

ある種類のＺ型フィルタ媒体は、互いに結合された２つの特定の媒体コンポーネントを使用して媒体構造物を形成する。２つのコンポーネントとは、（１）縦溝流路付き（通常は波形加工された）媒体シート（縦溝流路付シート）と（２）対面媒体シートである。対面媒体シートは、通常は波形加工されていないが、例えば、引用により本明細書に合体される２００４年２月１１日に出願された米国仮特許出願第６０／５４３,８０４号に記述されたような、および２００５年８月２５日にＰＣＴ（国際出願）第ＷＯ２００５／０７７４８７号として公開されたような縦溝流路の方向に対して垂直に波形加工されてもよい。

縦溝流路付き（通常は波形加工された）媒体シートと対面媒体シートとは、平行の入口および出口の縦溝流路を有する媒体を画定するために一緒に使用される。いくつかの例では、縦溝流路付きシートと対面シートとは互いに固定された後に、コイル状に巻き付けられてＺ型フィルタ媒体構造物を形成する。このような構造物は、例えば、引用により本明細書に合体される米国特許第６,２３５,１９５号と同６,１７９,８９０号に記述されている。その他のいくつかの構造物では、対面媒体に固定された縦溝流路付き（通常は波形）媒体の細長片またはコイル状に巻き付けていない部分を互いに積層してフィルタ構造物を形成する。この例は、引用により本明細書に合体される米国特許第５,８２０,６４６号の図１１に記述されている。

本明細書では、波形シートに固定された縦溝流路付きシートを含む細長片の材料であって、次に積層に組み立てられて媒体パック（媒体梱包体）を形成する細長片の材料を「単一フェーサ細長片」と呼ぶ。用語「単一フェーサ細長片」とその変形は、細長片中で１つの表面、すなわち、単一表面の縦溝流路付き（通常は、波形状）シートが対面シートと面していることを意味する。

コイル状に巻きつけた媒体パックを形成するために、通常は、縦溝流路付きシートと対面シート（すなわち、単一フェーサ）の組み合わせを対面シートを外に向けてその周りでコイル状に巻き付ける。コイル状に巻き付ける技術は、それぞれの内容が引用により本明細書に合体される、２００３年５月２日に出願された米国仮特許出願第６０／４６７,５２１号と２００４年３月１７日に第ＰＣＴ／ＵＳ０４／０７９２７号としてＰＣＴ（国際）出願され、第ＷＯ０４／０８２７９５号として公開されているものに記載されている。その結果、コイル状に巻き付けられた構成物は、対面シートの一部を通常は媒体パックの外部表面として有している。

媒体内の構造を示すために本明細書で使用される用語「波形加工された（corrugated）」は、２本の波形ロールの間、すなわち、２本の波形ロールの間のニップまたはバイト内に媒体を通過させることで得られる縦溝流路付き構造物を示すことを意味しており、各波形ロールは、得られる媒体中にうね（波状）の効果を起こさせるのに適切な表面特性を有する。用語「うね（波状）：corrugation）」は、波形ロールの間のバイト内へ媒体を通過させる工程を含まない技術によって形成される縦溝流路を指すことを意味しない。しかしながら、用語「波形加工された」は、波形を形成した後に、例えば２００４年１月２２日に国際公開され本明細書に引用により合体されるＰＣＴ国際出願第ＷＯ２００４／００７０５４号に記述されるような折りたたみ技術によって、媒体が更に修正または変形される場合にも適用されることを意味する。

波形加工された媒体は、縦溝流路付き媒体の１つの特定の形態である。縦溝流路付き媒体は、媒体を横切って延びる個々の縦溝流路（例えば、波形加工または折曲げ加工で形成される）を有する媒体である。

Ｚ型フィルタ媒体を使用する点検整備可能なフィルタエレメントまたはフィルタカートリッジ形状を「真っ直ぐに通る流れの形状（straight through flow configuration）」またはこの変形として呼ぶ。一般にこの文脈において、点検整備可能なフィルタエレメントは一般に流入端部（または面）と対向の流出端部（または面）とを有し、流れがフィルタカートリッジにほぼ同一のまっすぐに流れる方向で流入および流出することを意味する。また、この文脈において、用語「点検整備可能（serviceable）」は、対応する流体（例えば空気）クリーナから定期的に取り外して取り替えるフィルタカートリッジを含む媒体について述べることを意味する。いくつかの例では、それぞれの各流入端部（または面）と各流出端部（または面）は、一般に平らまたは平面であり、２つは互いに平行である。しかしながら、これからの変形、例えば、非平面の面もまた使用可能である。

真っ直ぐに通る流れの構造物は、（特にコイル状に巻き付けられたまたは積層された媒体パックに対して）例えば、引用により本明細書に合体される米国特許第６,０３９,７７８号に示される円筒状の縦溝流路付きフィルタカートリッジなどの点検整備可能なフィルタカートリッジとは対照的なものであり、その特許では、流れは、一般に、点検整備可能なフィルタカートリッジを通過するときにカートリッジの内側で旋回する。すなわち、米国特許第６,０３９,７７８号のフィルタでは、流れは円筒状の側面を通って円筒状のフィルタカートリッジの内部に入り、次に旋回して端面（前進の流れシステムによる）を通って外に流れる。このような逆の流れシステムの一例が、引用により本明細書に合体される米国特許第５,６１３,９９２号に記載されている。

本明細書で使用されるとき、用語「Ｚ型媒体構造物（z-filter media construction）」とその変形は、それだけで、入口および出口の縦溝流路を画定することを可能とするように適切なシールで（対面）媒体に固定された波形または縦溝流路のある媒体のウェブか、または、そのような媒体から入口および出口の縦溝流路の三次元的ネットワークに形成または構成された媒体パックか、および／または、そのような媒体パックを含むフィルタカートリッジまたは構造物か、のいずれかまたはそれらの全てを指すことを意味する。

図１に、Ｚ型フィルタ媒体で使用可能な媒体１の例を図示している。媒体１は、縦溝流路付きシート、この例では波形に加工されたシート３と、対面シート４とから形成されている。そのような媒体１の構成物を、本明細書では単一フェーサまたは単一フェーサ細長片と呼ぶ。

一般に、図１の波形シート３は、本明細書では一般に、規則的に曲げられた縦溝流路またはうね（波）７を有する波パターンとして特徴づけられる。この文脈での用語「波パターン（wave pattern）」は、谷７ｂと尾根７ａとが交互にくる縦溝流路または波形（うね）パターンを指すことを意味する。この文脈で用語「規則的（regular）」は、谷と尾根（７ｂ,７ａ）の組がほぼ同じ繰り返しのうね（または、縦溝流路）形状とサイズで交互に形成されることを指すことを意味する。（また、一般に規則的な構造において、各谷７ｂは、実質的に各尾根７ａの逆形状である。）従って、用語「規則的」は、波形（または縦溝流路）パターンが、縦溝流路の長さの少なくとも７０％に沿って実質的に変わらないうね形状とサイズで、繰り返す各組（隣接した谷と尾根を有する）をもつ谷と尾根を有することを意味する。この文脈で用語「実質的（substantial）」は、媒体シート３が可撓性であることからのわずかな変動とは対照的に、波形加工シートあるいは縦溝流路付きシートを形成するために使用されるプロセスまたは形態における違いの結果としての変更を指す。繰り返しパターンの特徴に関して、所与のフィルタ構造物において、等しい数の谷と尾根とが必ずしも存在することを意味するものではない。例えば、媒体１は、谷と尾根を含む１組の間で、あるいは、谷と尾根を含む１組に部分的にそって終端とすることができる。（例えば、図１で断片的に図示される媒体１は、８つの完全な尾根７ａと７つの完全な谷７ｂとを備える。）また、対向する縦溝流路の複数の端部（谷と尾根の端部）は、互いに異なり得る。このような端部での変動は、特に述べない限り、これらの定義において無視される。すなわち、縦溝流路の端部における変動が、上記の定義によって保護されることを意味するものである。

複数のうねの「曲げられた（curved）」波パターンの特徴を述べる文脈において、用語「曲げられた」は、折りまげてあるいはしわを付けることにより媒体に付けられた形状ではなく、むしろ各尾根の頂部７ａと各谷の底部７ｂが半曲の曲線にそって形成される波形状パターンについて言うことを意味する。このようなＺ型フィルタ媒体の通常の半径は、少なくとも０.２５ｍｍであり、通常は多くて３ｍｍである。

図１に示される波形シート３に対する特定の規則的に曲げられた波パターンの更なる特徴は、曲率が反転する遷移領域が、各谷と隣接する各尾根の間のほぼ中点３０で、縦溝流路７の長さに概ね沿って配置されていることである。たとえば、図１の裏側すなわち面３ａを見ると、谷７ｂは凹形の領域にあり、尾根７ａは凸形の領域にある。もちろん前側部すなわち面３ｂに向かってみると、側部３ｂの谷は尾根を形成し、面３ａの尾根７ａは谷を形成する。（いくつかの例では、領域３０は、点の代わりに、部分３０の端部で曲率が反転する直線部分３０であってもよい。

図１に示される、特別な規則的な波パターンの縦溝流路付き（この例では波形）シート３の特徴は、個々のうねが概ね直線的であることである。この文脈で、「直線的」とは、端部８と端部９間の長さの少なくとも７０％、通常は少なくとも８０％で、尾根７ａと谷７ｂの断面形状が実質的に変化しないことを意味する。図１で示される波パターンに関する用語「直線的」は、引用により本明細書に合体される２００３年６月１２日に公開されたＰＣＴ（国際出願）公開第ＷＯ９７／４０９１８号および同第ＷＯ０３／４７７２２号の図１に記載された波形加工された媒体のテーパ状縦溝流路のパターンと区別する。例えば、第ＷＯ９７／４０９１８号の図１のテーパ状縦溝流路は、曲げられた波パターンではあるが、この用語は、本明細書で使用されているような「規則的な」パターンあるいは直線的な縦溝流路のパターンではない。

本明細書の図１を参照すると、上記参照したように媒体１は対向する第１端部８と第２端部９とを有する。媒体１が媒体パックに形成されると、通常、第２端部９が媒体パックの入口端部を形成し、第１端部８が媒体パックの出口端部を形成するが、入口と出口を逆にする配置も可能である。

隣接する端部８には、密封材ビーズ（sealant bead）１０あるいは他のシール構造が供給されて波形シート３と対面シート４とを一緒にシールする。密封材ビーズ１０を、時には「単一フェーサ（single facer）ビーズ」と呼ぶ、なぜなら、密封材ビーズが波形シート３と対面シート４との間のビーズであり、単一フェーサまたは媒体細長片（media strip）１を形成するからである。密封材ビーズ１０は、端部８に隣接する各縦溝流路１１の空気通路を閉じてシールする。

密封材ビーズ１４が端部９に隣接して供給される。密封材ビーズ１４は、通常は、端部９に隣接する縦溝流路１５に対して未濾過の流体がその中を通過しないように閉ざす。密封材ビーズ１４は、積層中に媒体１の細長片が互いに固定されるときに、通常は適用され。したがって、密封材ビーズ１４は、対面シート４の裏面１７と次の隣接する波形シート３の側面１８との間でシールを形成する。媒体１がコイル状に巻き付けられる代わりに細長片に切断されて積層される場合、密封材ビーズ１４は、「積層用ビーズ」と呼ばれる。密封材ビーズ１４が媒体１から形成されたコイル状に巻かれた構造体で使用される場合、本明細書には図示しないが「巻付用ビーズ」と呼ばれる。

図１を参照すると、媒体１を例えば積層して媒体パック中に組み込むと、媒体１は以下のように作動することができる。最初に、空気は矢印１２の方向で端部９に隣接する開いた縦溝流路１１に入る。端部８は密封材ビーズ１０によって閉じているので、空気は、矢印１３で示される方向に媒体を通過する。次に、空気は、媒体パックの端部８に隣接した縦溝流路１５の開いた端部１５ａを通る通路によって媒体パックから外に出る。もちろん、上記と逆方向の空気流れとすることもできる。

本明細書の図１に示された特定の構造に対し、平行なうね７ａ、７ｂは、端部８から端部９まで、通常は、真っ直ぐに完全に媒体を横切る。真っ直ぐな縦溝流路またはうねを選択された位置、特に端部で、変形または折りたたむことができる。この縦溝流路端部で、閉じるための変形は、通常は上記の「規則的に」「曲げられた」「波パターン」の定義から外れる。

真っ直ぐで規則的に曲げられた波パターンのうね形状を用いないＺ形フィルタ媒体構造物が知られている。例えば、山田他による米国特許第５,５６２,８２５号には、狭いＶ字形（曲げられた複数の側面を有する）の出口縦溝流路に隣接する幾分か半円形状（断面で）の入口縦溝流路を使用する波パターンが図示されている（米国特許第５,５６２,８２５号の図１、図３参照）。また、松本他による米国特許第５,０４９,３２６号には、１枚の半円形状のシートを別の半円形状のシートに取り付けることにより画定され、得られる平行で直線的な縦溝流路の間に平たんな領域を備える円形（断面が）または管状の縦溝流路が当該第５,０４９,３２６号の図２に示されている。石井他による米国特許第４,９２５,５６１号（図１）では、四角形の横断面を有するように折り曲げられて、長手方向に沿ってテーパ状となっている縦溝流路が記載されている。国際出願公開第ＷＯ９７／４０９１８号（図１）では、曲げられた波パターン（隣接する、曲げられた凸部と凹部の谷）を有するが、長さ方向にそってテーパ状となっている（従って真っ直ぐではない）縦溝流路または平行な複数のうねが図示されている。また国際出願公開第ＷＯ９７／４０９１８号では、曲げられた波パターンを有するが、異なるサイズの尾根と谷のサイズを備えた縦溝流路が図示されている。

一般に、フィルタ媒体は比較的柔軟な材料、通常は、（セルロース繊維、合成繊維または両方の）不織布繊維質材料であり、樹脂を含み、時には付加材料とともに処理されている。したがって、フィルタ媒体は、容認できないような媒体損傷を受けずに、種々の波形状パターンに加工するまたは構成することができる。また更に、フィルタ媒体は容認できないような媒体損傷を受けずに、使用のためにコイル状に巻き付けあるいは他の構造に容易にすることができる。もちろんフィルタ媒体は、使用中に、要求された波パターンに加工された構造を維持するような性質を持ち得る。

うね形成工程では、非弾性変形が媒体に生じる。これによって、媒体が元の形状に戻ることが防げる。しかしながら、この工程で張力が解放されると、縦溝流路あるいはうねは、伸びと曲がり部分の少なくとも一部が回復するスプリング・バックを起こしやすい。対面シートは、縦溝シートにおけるスプリング・バックを禁じるるために、時には縦溝流路付きシートに鋲で留められ得る。

また、通常、媒体は樹脂を含む。うね形成工程で、媒体は樹脂のガラス転移点以上の温度に加熱され得る。樹脂が次に冷却されると、樹脂は縦溝流路の形状を維持するように作用する。

波形シート３、対面シート４またはその両方の媒体は、例えば、参照として本明細書に合体される米国特許第６,６７３,１３６号に記載されているような、その一側面または両側面上に、微細な繊維材料を提供することができる。例えば、そのような微細な繊維材料を使用する場合、微細な繊維材料を材料の上流側と縦溝流路の内側に提供することが好ましい。これが起こると、ろ過の間、空気流れは、通常はビーズを積層することを含む端部中にある。

Ｚ型フィルタ構造物に関する問題は、個々の縦溝流路の端部をいかに閉じるかである。代替物は可能であるが、通常は、密封材あるいは接着剤が端部をシールするために提供される。上記の記載から明らかなように、通常のＺ型フィルタ媒体、特に、テーパ状の縦溝流路ではなく直線的な縦溝流路および縦溝流路のための密封材を使用するＺ型フィルタ媒体、において、上流側面端部と下流側面端部の両方で、大きい密封材の表面積（および体積）が必要となる。これらの位置での高品質のシールは、結果として生じる媒体構造の適切な動作にとって重要である。しかし大きなシール材の体積および面積はこの点で問題となる。

次に、図２に着目すると、規則的に曲げられた波パターンの波形シート４３と、波形でない平らなシート４４とを使用するＺ型フィルタ媒体構造４０、すなわち、単一フェーサ細長片が概略的に示されている。点５０と点５１の間の距離Ｄ１は、与えられた波形の縦溝流路５３の下にある領域５２の対面する媒体４４の範囲を定める。同じ距離１上の波形に加工された縦溝流路５３のためのアーチ形の媒体の長さＤ２は、波形に加工された縦溝流路５３により、当然Ｄ１より長い。縦溝流路付きフィルタの応用において使用される通常の規則的な形状の媒体では、点５０と５１と間の媒体５３の直線長さＤ２は、一般にＤ１の少なくとも１．２倍である。通常ではＤ２は、Ｄ１の１．２〜２．０倍の範囲内になる。空気フィルタのための１つの特別の便利な構造では、Ｄ２がＤ１の約１．２５〜１．３５倍である構成を有する。そのような媒体は、例えば、ドナルドソン社のＰｏｗｅｒｃｏｒｅ（登録商標）のＺフィルタ構造物において商業的に使用されている。別の潜在的に便利なサイズは、Ｄ２がＤ１の約１．４〜１，６倍であるサイズである。ここで比Ｄ２／Ｄ１は、時として波形に形成された媒体の縦溝流路／平坦部比または媒体しぼり（media draw）として特徴付けられる。

段ボール業界では、様々な規格の縦溝流路が定められている。例えば規格Ｅの縦溝流路、規格Ｘの縦溝流路、規格Ｂの縦溝流路、規格Ｃの縦溝流路、および規格Ａの縦溝流路など。添付の図３は、以下の表Ａとの組み合わせて、これらの縦溝流路の定義を提供する。

本特許の譲受人であるドナルドソン株式会社（ＤＣＩ）社は、様々なＺフィルタ構成物内における規格Ａと規格Ｂの縦溝流路の変形を使用してきた。これらの縦溝流路もまた、表Ａおよび図３で定められる。

もちろん、段ボール箱業界からのその他の規格の縦溝流路の定義が知られている。

一般に、段ボール箱業界からの規格の縦溝流路の形状は、縦溝付き媒体のうね形状または概略うね形状を定めるために使用することができる。ＤＣＩ縦溝流路ＡおよびＤＣＩ縦溝流路Ｂと、段ボール業界の規格縦溝流路Ａおよび規格縦溝流路Ｂとの間の上記比較は、いくつかの使いやすい変動を示している。

II．縦溝流路付き媒体を使用する積層された媒体構造の製造の概要
図１の細長片１に相当する媒体細長片を製作するための、製造工程の一例を図４に示す。通常、対面シート６４と、縦溝流路６８を有する縦溝流路付き（波形に加工された）シート６６とが互いに組み合わられ、それらの間に接着ビーズが７０で配置されて媒体ウェブ６９を形成する。接着ビーズ７０は、図１の単一フェーサ・ビーズ１０を形成する。

用語「単一フェーサビーズ」は、単一フェーサの層の間、すなわち、縦溝流路付きシートと対面シートの間に配置されている密封材ビーズを意味する。

オプションのダーツ付け工程が、ステーション７１で行われ、ウェブ中央部に配置される中央ダーツ部７２を形成する。Ｚフィルタ媒体またはＺ濾材細長片７４は、７５にてビーズ７０に沿って切断されまたは切込みを入れられ、Ｚ型フィルタ媒体７４の２つの部片７６、７７を作り出し、各部片は、波形シートおよび対向シートの間に延びる密封材（単一フェーサ・ビーズ）の細長片を備える端部をそれぞれ有する。当然、オプションのダーツ付け工程が用いられる場合には、密封材（単一フェーサ・ビーズ）の細長片を備える端部はまた、この位置でダーツが付けられる１組の縦溝流路を有する。次いで細長片または部片７６、７７は、図６に関連付けて以下で説明するように、積層するための単一フェーサ細長片に横断して切断され得る。

図４に関して特徴付けられるようなプロセスを行う技術は、２００４年１月２２日に国際公開され参照として本明細書に合体するＰＣＴ国際出願公開第ＷＯ０４／００７０５４号に記載されている。

さらに図４を参照すると、Ｚ型フィルタ媒体７４がダーツ付けステーション７１に置かれる前に、Ｚ型フィルタ媒体媒体７４は形成されなければならない。図４に示す概略図では、これは、１対のうねローラ９４、９５に媒体９２の平らなシートを通過させることによって行われる。図４に示す概略図では、媒体９２の平らなシートは、ロール９６から巻き出され、テンション・ローラ９８に巻き回され、次いでうねローラ９４、９５の間のニップまたはバイト１０２を通される。うねローラ９４、９５は、歯１０４を有し、平らなシート９２がニップ１０２を通過した後にほぼ所望の形状のうねを与える。ニップ１０２を通過した後、平らなシート９２は、波形になり、６６にて波形シートと呼ばれる。次いで波形（縦溝流路付き）媒体シート６６は、対面シート６４に固定される。うね形成工程はいくつかの例で、媒体を加熱する工程を伴う。

図４をさらに参照すると、工程はまた、ダーツ付け工程ステーションへと向けられた対面シート６４を示す。対面シート６４は、ロール１０６に貯蔵され、次いで波形シート６６に送られてＺ型フィルタ媒体７４を形成する。波形シート６６と対面シート６４は、接着材またはその他の手段によって（たとえば音波溶接によって）一緒に固定される。

図４を参照すると、波形シート６６と対面シート６４とを一緒に固定するために使用される接着ライン７０が密封材ビーズとして示される。あるいは、対向するビーズを形成するための密封材ビーズが７０ａとして示すように適用され得る。密封材が７０ａとして適用される場合には、密封材ビーズ７０ａを収容するためにうねローラ９５内に、可能な場合にはうねローラ９４、９５内の両方に間隙を設けることが望ましい。

波形媒体に設けられるうねの種類は選択することができ、うねローラ９４、９５のうねまたはうねの歯によって決定される。１つの通常の縦溝流路付きパターンは、本明細書の上記で定義されたような直線的な縦溝流路の規則的に通常は曲げられた波パターンのうねとなる。使用される典型的な規則的に曲げられた波パターンは、波パターン内の、上記で定義されるような距離Ｄ２が、上記で定義されるような距離Ｄ１の少なくとも１．２倍のものとなる。１つの好ましい応用例では、通常は、Ｄ２＝１．２５〜１．３５×Ｄ１、別の例では、Ｄ２＝１．４〜１．６×Ｄ１である。いくつかの例ではこの技術は、たとえば直線的な縦溝流路を使用しないものを含む「規則的」でない曲げられた波パターンに適用され得る。

説明したように、図４に示す工程は、中央ダーツ部７２を作り出すために使用することができる。図５は、ダーツを付け切込みを入れた後の縦溝流路６８のうちの１つの断面を示す。

折たたみ構造１１８は、４つのしわ１２１ａ、１２１ｂ、１２１ｃ、１２１ｄを持つダーツが付けられた縦溝流路１２０を形成するために見られる。折たたまれた構造１１８は、対面シート６４に固定された平らな第１層または部分１２２を含む。第２層または部分１２４は、第１層または部分１２２に押し付けられて示される。第２層または部分１２４は、好ましくは、第１層または部分１２２の折たたまれた対向する外側面端部１２６、１２７から形成される。

さらに図５を参照すると、２つの折目またはしわ１２１ａ、１２１ｂは、ここでは全体的に、「上方の、内側に方向付けられた」折目またはしわと呼ばれる。「上方の」という用語はこの文脈で、折目１２０を図５の向きで見た場合に、折目１２０全体の上方部分にしわが載ることを示すことが意図される。「内側に方向付けられた」という用語は、各しわ１２１ａ、１２１ｂの折曲げ線またはしわの線が、他方に向かって方向付けられることを指すことが意図される。

図５では、しわ１２１ｃ、１２１ｄが、ここでは全体的に、「下方の、外側に方向付けられた」しわと呼ばれる。「下方の」という用語はこの文脈で、しわ１２１ｃ、１２１ｄが、図５の向きのしわ１２１ａ、１２１ｂのように頂部には配置されていないことを指す。「外側に方向付けられる」という用語は、しわ１２１ｃおよび１２１ｄの折曲げ線が、互いから背いて方向付けられることを示すことが意図される。

本明細書で使用される「上方」および「下方」という用語は、具体的には、図５の向きから見たときの折目１２０を指すことが意図される。すなわちそれらは、それと異なり折目１２０を使用するために実際の製品内で向きを決めるときの方向を示すものではない。

図５のこれらの特徴および再検討によって、本発明の図５による好ましい規則的な折りたたみ構造１１８は、少なくとも２つの「上方の、内側に方向付けられたしわ」を備えるものであることを理解することができる。これらの内側に方向付けられたしわは、独特であり、折曲げが隣接する縦溝流路上に大幅に侵入しない全体的な構造を設けることを助ける。

第２層または部分１２４に対して押し付けられた、第３層または部分１２８も見ることができる。第３の層または部分１２８は、第３の層１２８の対向する内側面端部１３０、１３１から折り曲げることによって形成される。

折りたたみ構造１１８を見る別の方法は、波形シート６６の交互の尾根および谷のジオメトリを参照することである。第１の層または部分１２２は、反転された尾根から形成される。第２層または部分１２４は、反転された尾根に向かって折り曲げられ、好ましい構造ではそれに対して折曲げられる、（尾根を反転させた後の）二重の峰に相当する。

図５に関連して説明した任意のダーツを好ましいやり方で形成する技術が、参照により本明細書に合体するＰＣＴ国際出願公開第ＷＯ０４／００７０５４号に記載されている。媒体を扱うその他の技術が、参照により本明細書に合体する、２００４年３月１７日出願のＰＣＴ国際出願公開第ＰＣＴ／ＵＳ２００４／０７９２７号に記載されている。

本明細書に記載される技術は、コイル状に巻くことによって形成されるのではなく単一フェーサの複数の細長片から形成される構造によってもたらされる、媒体パックの使用によく適合する。

媒体パックの対向する流れ端部または流れ面には、様々な定義を与えることができる。多くの構造では、端部は一般に平坦であり、互いに垂直である。

縦溝流路シール部（単一フェーサ・ビーズ、巻きビーズまたは積層用ビーズ）は、様々な材料から形成することができる。引用され合体される参考文献の様々なものにおいて、ホットメルトまたはポリウレタンシールが、様々な応用例に可能であるとして記載されている。これらは、本明細書に記載される応用例に使用可能である。

図６に、Ｚ型フィルタ媒体の細長片からＺ型フィルタ媒体パックを形成するステップを概略的に示す、ここで、各細長片は対面シートに固定された縦溝流路付きシートである。図６を参照すると、細長片２００が、細長片２００に類似する細長片２０２の積層体２０１に追加されることを示している。細長片２００は、図４の細長片７６、７７のいずれかから切断して得られる。図６の２０５で、細長片２００、２０２に対応する各層の間で、単一フェーサ・ビーズまたはシール部と対向する端部に積層用ビーズ２０６の適用が示される。（その代わりに、頭部に反対のものとして、各層が積層の底部に加えられる。

図６を参照すると、各細長片２００、２０２は、前端部（front edge）２０７および後端部（rear edge）２０８および対向する側面端部（side edge）２０９ａ、２０９ｂを有する。各細長片２００、２０２を含む、波形に加工されたシート／対面シートの組合せの入口および出口縦溝流路は、一般に前端部２０７、後端部２０８の間に延び、側面端部２０９ａ、２０９ｂと平行である。側面端部２０９ａ、２０９ｂは、媒体細長片２００の後端部および先端部（tail and lead ends）と呼ばれることがある。

媒体パック２０１が形成されている図６をさらに参照すると、対向する流れ面が２１０、２１１で示される。濾過時に、流れ面２１０、２１１のどちらを入口端面にし、どちらを出口端面にするかを選択することができる。いくつかの例では、積層用ビーズ２０６は、上流または入口面２１１に隣接して配置されているが、他の場合では、反対の配置もまた可能である。流れ面２１０、２１１は、対向する側面２２０、２２１の間を延びる。

図６で形成される積層された媒体パック２０１は、本明細書で「ブロック状に」積層された媒体パックと呼ばれることがある。「ブロック状に」という用語は、この文脈で、この構造が、全ての面が全ての隣接する壁面に対して９０°となる、長方形のブロックに形成されることを示す。図６Ａおよび残りの図のいくつかと関連して以下に説明されるように代替構造物が可能である。例えば、ある例では、積層体は、平行四辺形または傾斜したブロック形状を作るために、各細長片２００が隣接する細長片との一直線上からわずかにずれていて、入口面と出口面が互いに平行であるが上部表面と底部表面に垂直でないものを作ることができる。そのような形状は図２３，２４と関連して説明される。

いくつかの例では、図示の媒体パック２０１は、いずれかの断面が平行四辺形形状を有する、すなわち２つの対向する側面のいずれかが互いにほぼ平行に延びるものとして参照される。

図６に示すブロック状の積層構造が、参照により本明細書に合体する従来技術の米国特許第５，８２０，６４６号に記載されていることに留意されたい。積層構造が、２００３年３月２５日出願の米国特許第５，７７２，８８３号、同第５，７９２，２４７号、米国仮特許出願第６０／４５７，２５５号、および２００３年１２月８日出願の米国特許第１０／７３１，５６４号に記載されていることにも留意されたい。前記４つは全て、参照により本明細書に合体する。米国特許第１０／７３１，５０４号に示された積層構造は、傾斜したまたは傾いた平行四辺形積層構造であることを留意されたい。

III．実施例のエアクリーナとコンポーネント
Ａ．他に記載されたエアクリーナの設計との相互参照
本明細書の図７〜３５に記載されたエアクリーナおよびコンポーネントは、従来に記載されたエアクリーナシステムの特徴に関連するある特徴を含んでいる。特に、引用により本明細書中に合体される２００５年１２月２９日にＷＯ２００５/１２３２２２Ａ１号として公開されたＰＣＴ出願第ＰＣＴ／ＵＳ２００５/０２０５９３号および２００５年１０月１１日に出願された米国仮出願第６０/７２５,４５３号が注目される。従来のシステムのそれぞれのシステムは、部分的には同じ一般的な応用のものに関するものであり、そのまま手を加えないで本開示のエアクリーナにも必要である。例えば、（ａ）便利な点検可能性、（ｂ）点検フィルタカートリッジとハウジングの間の確実なシール（ｃ）限られた空間が要求されるエンジンフード（ｄ）限られた点検空間の利用（ｅ）対面シートに固定された縦溝流路付きシートの１つ又はそれ以上の積層体の細長片を含む媒体パックを使用する要求などが挙げられる。本明細書に記載され図示される図７〜３５のエアクリーナは、これらの以前の出願では特徴付けられなかった有利な特徴を含んでいる。

本明細書に記載された技術は、開発されかつ特徴付けたられた実施例の構成物に対して適用できることが注目される。しかしながらこれらの技術は、アンダーフードの取り付けに特に関連しない応用を含む他のさまざまな応用に対しても適用することができる。さらに、これらの技術のうちのあるものは、単一フェーサ細長片の積層体を使用しない構成物に適用することができる。また、本開示に基づく何らかの利点を得るために、コンポーネントシステムまたは方法は、本明細書に特徴付けられた特徴のすべてを利用する必要はない。

Ｂ.図７〜３５のエアクリーナ 概要
図７の参照番号３００は、一般に、本開示に基づく部分を含むエアクリーナ構成物あるいはエアクリーナアセンブリを示している。エアクリーナアセンブリ３００は、ハウジング３０１と内部に収容された点検可能なフィルタカートリッジとを含んでいるが、フィルタカートリッジは図７に示されておらず図１０にフィルタカートリッジ３０２として示される。ハウジング３０１は、分離板、領域またはラインｓ３０１に沿って分離している入口部分または入口コンポーネント３０５と、出口部分または出口コンポーネント３０６を含んでいる。図示されたエアクリーナアセンブリ３００の出口部分または出口コンポーネント３０６は、フィルタカートリッジ３０２の取り付けの間に配置される本体部分３０７を含んでいる。

図７を参照すると、入口部分３０５はそれを通る入口開口部３１１を有する入口アダプター３１０を含んでいる。濾過すべき空気は、動作中に入口開口部３１１を通る通路を有するハウジング３０１の内部を通過する。入口アダプター３１０は、使用の間、トラックなどの車のエンジンスペースの内部で送風器または同様な構造物を収容するように構成されている。入口アダプター３１０と類似する構成を有するアダプタは、引用により本明細書中に合体される国際出願第ＰＣＴ/ＵＳ２００５/０２０５９３号と米国仮特許出願第６０/７２５,４５３号中に示されている。これに関連する代替物では、類似する形状のアダプターが引用により本明細書中に合体される米国意匠第Ｄ４６０,１６９Ｓ号に記載されている。通常のエアクリーナアセンブリ３００に対して、入口アダプター３１０は、アセンブリの間に入口部分３０５の残りの部分の上の適所にスナップで適合された、通常はプラスチック製のプリフォームされた部分である。

入口開口部３１１を通って内部を通過する未濾過の空気は、作動の間に入口部分３０５を通って出口部分３０６に向かって流れる。このプロセスの間に、空気がフィルタカートリッジ３０２を通過してろ過される。ろ過された空気は出口３１５を通ってエアクリーナアセンブリ３００を出る。

また図７を参照すると、ハウジング３０１の適所に配置され固定されている取付パッド３１６が示されている。取付パッド３１６からハウジング３０１の反対側に、追加の取付ブラケット３１７が提供される。さまざまな形状、サイズ、数および位置の取付パッドまたは取付ブラケットは、エアクリーナアセンブリ構成物３００を車又は他の装置の上または中にしっかり固定するために使用することができる。

図示される実施例のエアクリーナアセンブリ３００は、通常は、エンジンブロックの上または上方に配置されるが、本明細書に記載された原理は他の応用にも適用することができる。

フィルタカートリッジ３０２は点検可能なコンポーネントである。したがって、フィルタカートリッジ３０２がほこりあるいは他の汚染物質で閉塞するあるいは詰まると、定期的にハウジング３０１から取り外されて整備点検される。整備点検は、フィルタカートリッジ３０２を使用していないカートリッジと取り替える形態を取る。他の例では、フィルタカートリッジ３０２は改修されるか、あるいは使用されていないカートリッジと取り替えられる。改修は、一般に、使用したカートリッジ中のダスト充填量を、例えば、圧縮空気でバックフラッシング（逆洗浄）し、次に、改修したカートリッジを設置することによって受入可能なレベルまで低減することを含む。説明された例（未使用フィルタとの交換、改修、改修したフィルタとの交換）では、ハウジング３０１は、その内部にアクセスしてサービスを提供するために開く必要がある。本明細書では、フィルタカートリッジを「新しい」フィルタカートリッジに交換してエアクリーナを「整備点検」すると言う場合は、使用していないフィルタカートリッジおよび前に使用され改修されたカートリッジと交換すること、および/または、同じフィルタカートリッジで改修されていないものを設置することを意味する。すなわち、用語「新しい」、「新しいカートリッジとの交換」およびその変形は、追加の限定が無い場合には、上記の中からの特別な選択について言うことを意味する。

図７を参照すると、取付ポスト３１６と取付ブラケット３１７は出口部分３０６に配置される。したがって、通常の取付けでは、出口部分３０６は、設置された装置からエアクリーナハウジング３０１を取り外すことなしに移動可能ではない。一方、入口部分３０５は、ハウジング３０１の内部へアクセスするために移動可能なサービスカバーとして構成されている。したがって、図示された実施例において、入口部分３０５は出口部分３０６上に取り付けられ、エアクリーナアセンブリ３００が取り付けられる装置に別々に固定されていない。図７では、ボルト３２０はカバーあるいは入口部分３０５を適所に固定して図示されている。ボルト３２０を取り外すことにより、点検整備のためにハウジング３０１の内部へのアクセスが可能となる。

また図７を参照し、出口部分３０６の上側表面３２２に配置された補強リブパターン３２１に注目する。補強リブパターン３２１は一例であり、さまざまな補強リブパターンを使用することができる。出口部分３０６が入口部分３０５と出口部分３０６の両方に対して通常のものとなるように鋳型成形されたプラスチック製コンポーネントである場合、補強リブパターン３２１は表面３２２を補強する。次に、補強リブパターン３２１は、出口部分３０６の一部として鋳型成形される。所望の場合には、表面３２２に対抗する表面３２３に類似の補強リブパターンを提供することが予期される。図示された特定の補強リブパターン３２１は選択の問題であり、補強機能を提供するとともに魅力的で特有の外観を提供する。さまざまな代替補強リブパターンを組み込むことができる。

入口部分３０５は、取付け時にハウジングの出口部分３０６に係合する位置で隣接する側部３２６上にグリッドパターン３２５を含むこともまた注目される。また、グリッドパターン３２５は、この例の入口部分３０５を補強するために提供される。グリッドパターン３２５に類似のグリッドパターンは、通常はハウジング入口部分３０５の（側部３２６の）反対側に配置される。特定のグリッドパターンは、選択の問題であり、また、選択されたグリッドパターンは、特有の外観を提供する。

本明細書に記載された原理は、さまざまな応用に適用することができるが、通常の応用において、入口部分３０５と出口部分３０６は、エアクリーナハウジングとしての使用に適したプラスチックで鋳型成形されることが予想される。例えば、高温が心配される場合にガラスを充填したナイロンで、また、温度条件が厳しくないと予想される場合には、ガラスと雲母を充填したポリプロピレンで鋳型成形される。

ここで、図８を注目する。図８に図７と類似の図が図示されているが、違いは、ボルト３２０が緩められ、出口部分３０６から離れた方向に入口部分３０５が回転移動して、ハウジング３０１の内部３０１ｉおよび点検可能なフィルタカートリッジ３０２へのアクセスを提供している点である。隣接する端部３３０で、入口部分３０５と出口部分３０６の間に開放可能な蝶番が提供され、操作時に入口部分３０５の適切な回転および出口部分３０６からの入口部分３０５の完全な分離を可能にする。

また図８を参照すると、フィルタカートリッジ３０２は、ろ過されていない空気が出口３１５に達するのを禁止するために、すなわち、作動中に、濾過されていない入口開口部３１１に入る空気が出口３１５に向う流れ中でフィルタカートリッジ３０２中の媒体をバイパス（迂回）するのを防ぐために、以下に議論するフィルタカートリッジ３０２とハウジング３０１との間のシールを提供するハウジングシール構成物３４５を含む。また、このハウジングシール構成物３４５について以下でさらに詳細に議論する。

また図８を参照すると、（端部３３０に対抗する）端部３３１に沿ってナット板３２０ｎが、締付けの間に出会うボルト３２０に対して提供される。ナット板３２０ｎは、通常は、ハウジング出口部分３０６のプラスチック構造物中に固定された金属製フィッティングを含んでいる。

ここで、図９を注目すると、図７，８の入口部分３０５が取り除かれかつフィルタカートリッジ３０２が設置された状態で、いわば通常の点検と作動との間の状態の出口部分３０６が図示されている。端部３３０に沿って、出口部分３０６は、使用中にハウジング入口部分３０５の一部と回転移動可能に係合するような大きさで配置された蝶番保護部３３２を含んでいることが注目される。ハウジング入口部分３０５のこの部分について図３５と関連して以下で議論する。図示された実施例では３つの蝶番保護部３３２があるが、代替手段は可能である。

また図９を参照すると、フィルタカートリッジ３０２は、積層されたＺ型フィルタ媒体構成物３３５を含む。これにより、Ｚ型フィルタ媒体構成物３３５が、上記提供された一般的なＺ型フィルタ媒体と一致する入口縦溝流路と出口縦溝流路が定められた、対面媒体に固定された縦溝流路の単一フェーサ媒体が積層された複数の細長片を含むことを意味する。図９では、Ｚ型フィルタ媒体構成物３３５の第１表面３３６は入口面を含む。入口面３３６は、この例では、対向する側端部３３５ｘと３３５ｙの間で積層されたＺ型フィルタ媒体構成物３３５を横切って延びている中央のくぼんだ領域３３７を持って構成されている。用語「中央のくぼんだ領域」とその変形は、入口面３３６の一部が、平面でなく、むしろ他の部分に対して媒体構成物３３５の対抗（出口）面に向かってくぼんでいる部分であることを意味している。この例では、中央領域（部分）３３７は、例えば、上端部３３６ｔと下端部３３６ｕに対してくぼんでいる。

入口面３３６を横切る水平線は、単一フェーサの細長片を概略的に示すことを意味し、特定の層数を意図するものではない。

くぼんでいる中央領域３３７に関する部分では、フィルタカートリッジ３０２は、例えば、ハンドル構成物がフィルタカートリッジ３０２の上流端部３０２ｕの平面を超えて少なくとも同量だけ出口３１５から離れる方向に、かつ、フィルタカートリッジ３０２の出口面を突き出てまたは全く突き出ないで、都合良くハンドル構成物を提供することができる。図９では、そのようなハンドル構成物３４１は、中央に指用の開口構成物３４３を有する間隔をあけて配置されているハンドル部材３４２を含んで示されている。本明細書では、用語「上流端部３０２ｕの平面」とその変形は、フィルタカートリッジ３０２をハウジング出口部分３０６に設置した場合、フィルタカートリッジ３０２の下流面と反対の出口３１５方向に突き出ているフィルタカートリッジ３０２の先端によって一般に画定される平面を指すことを意味する。示された実施例では、ハンドル構成物３４１は、フィルタカートリッジ３０２の出口面から離れる方向に上流端部３０２ｕの平面を超えて突出していない。

また、図９を参照すると、フィルタカートリッジ３０２は、その上にハウジングの入口部分３０５、出口部分３０６の間の分離板、領域またはライン３０１ｓに隣接する周囲を画定するハウジングシール部材３４５を含んでいる。ハウジング入口部分３０５が適所に配置されると、ハウジングシール部材３４５は、ハウジング入口部分３０５、３０６の間で圧縮されてシールを形成する。この作動を提供するためにハウジングシール構成物３４５に対する特別な実施例のハウジングシール構成物３４５を以下に議論する。図示された実施例の圧縮されない状態の場合、ハウジングシール部材３４５は、上記参照されたフィルタカートリッジ３０２の上流端部３０２ｕの平面を画定する。そして、ハンドル構成物３４１は、出口３１５あるいはフィルタカートリッジ３０２の出口面から離れる方向に圧縮されていないハウジングシール部材３４５を超えて突き出ていない。

Ｚ型フィルタ媒体構造物に対して典型的であるように、１組の入口縦溝流路は、入口面３３６で開いており、隣接する対抗する出口面３３９（図１０）で閉じており、１組の出口縦溝流路は、入口面３３６に隣接して閉じており、第２のまたは出口面３３９（図１０）に隣接して開いている（以下で議論するように、本明細書に記載された原理の多くは、くぼみを有する流れ面が出口流れ面であり、中央突起物を有する流れ面が入口流れ面である場合に、すなわち、図８のエアクリーナアセンブリ構成物３００に反対の流れを有する構成物に適用することもできる。）。

次に、一般に、エアクリーナの整備点検は以下の通りである。入口部分３０５は、図８の端部３３０で記載されたように、ボルト３２０を緩めて、蝶番構成物３３０ｈの周囲を回転移動することにより出口部分３０６から分離する。フィルタカートリッジ３０２は、例えば、ハンドル構成物３４０を操作して出口部分３０６から取り除くことができる。次に、「新しい」カートリッジを逆の方法で設置する。次に、入口部分３０５は、適切に回転移動してボルト３２０で適所に固定することのより取り付けられる。

Ｃ フィルタカートリッジ３０２の概要：図１０〜１４
ここで、図１０を注目すると、フィルタカートリッジ３０２が概略的に斜視図で図示されている。図１０を参照すると、フィルタカートリッジ３０２は、第１面（この例では入口面３３６）と、対向する第２面（この例では出口面３３９）と、上側部３３８ｕと、対抗する低側部３３８ｌと、対向する側端部３４０ａ、３４０ｂとを含む積層されたＺ型フィルタ媒体構成物３３５を有する。積層されたＺ型フィルタ媒体構成物３３５は、一般に、上記説明されたように、単一フェーサ物質の１つ又はそれ以上の細長片を含み、この例では、各細長片は対面シートに固定された縦溝流路付きシートを含んでいる。細長片は、入口面３３６と出口面３３９の間で延びていて、側部３４０ａ、３４０ｂに平行に延びている縦溝流路を持って構成されている。

図１１には、フィルタカートリッジ３０２の第１面（この例では入口面３３６）が示されている。図１２には、図１１の線１２−１２に沿って得られる断面図が示されている。

図１２を参照すると、図示されたフィルタカートリッジ３０２は、２つの積層された媒体パック部分３３５ａ、３３５ｂ（この例では、中央ピース３５０によって図示された例では以下に議論される中央ピース４６０により分離されている）を含む積層されたＺ型フィルタ媒体パック構成物を含んでいる。図示される特別の実施例に対し、媒体パック部分３３５ａ、３３５ｂは、互いに類似しており中央ピース３５０の対向する側面上に鏡像の関係で配置されているが、代替手段は可能である。それぞれ積層された媒体パック部分３３５ａ、３３５ｂは、通常は、単一フェーサ細長片の積層体を含んでいる。

また図１２を参照すると、図示されたフィルタカートリッジ３０２に対して、支持材スクリーン部材３５２は、媒体パックの第１または頂部側３３８ｕと、媒体パックの第２または底部側３３８ｌと、媒体パック出口面３３９と重なって配置されて示されている。特に、支持材スクリーン部材３５２は、頂部３５２ａ、対抗する底部３５２ｂ、端部３５２ｃおよび端部３５２ｄを含んでいる。支持材スクリーン部材３５２は、例えば、図示された構造物中に折りたたまれたまたは形成されたプラスチックメッシュを含み得る。これについて図２７〜３０と関連して以下に議論する。示された実施例では、支持材スクリーン部材３５２は入口面３３６を横切って延びていないことが注目される。

図１２では、第２流れ面（この例では出口流れ面）３３９は、中央頂点３３９ａとその対向する側面上に上部部分３３９ｂと低部部分３３９ｃとを含んでいる。上部部分３３９ｂ、低部部分３３９ｃ、中央頂点３３９ａは、Ｖまたは矢形状を形成し、入口面３３６の反対方向に媒体パック構成物３３５の残りの部分から外側に突き出ている。通常の媒体パック構成物では、頂点３３９ａの周りのＶ字形の内側角は、５０°〜１５０°の範囲であり、通常は８０°〜１３０°の範囲である。同様の角度は、面３３５中のくぼみ３３７の周囲に見いだされる。スクリーン部分３５２ｃ、３５２ｄは、それぞれ、出口端部表面部分３３９ｂ、３３９ｃを超えて延びている。

また図１２を参照すると、一般的な用語において、フィルタカートリッジ３０２は、２つの傾斜して積層された媒体パック部分３３５ａ、３３５ｂを含む積層したＺ型フィルタ媒体構成物３３５を含む。各媒体パック部分３３５ａ、３３５ｂは、それぞれ、２０°〜８０°、通常は２５°〜７０°の範囲の内側鋭角Ｚを持ち、それぞれの第１傾斜面、すなわち、面３３５ａ、３３５ｂは、Ｖ字形のくぼみ角度Ｙを形成するために中央のくぼみ３３７の周辺に互いに向かう鋭角の方向に配向されており、対面３３９ｂ、３３９ｃは、中央のＶ字形角度Ｘを定義している中央３３９ａの周りに傾斜で互いに離れる鈍角の方向に配向され、角Ｙ度は５０°〜１５０の範囲内であり、通常は８０°〜１３０の範囲内であり、角度Ｘは、通常は同じ範囲内である。さらに、媒体パック部分３３５ａ、３３５ｂは、通常は、互いに向かってかつ中央ピース３５０の対向する側面に向かって配向されており、中央ピース３５０は、通常は、媒体パックの間の平らで無孔の領域である。さらに、以下で議論するように、媒体パック部分３３５ａ、３３５ｂは、通常は、中央ピース３５０に向けられて中央ピース３５０でシールされている各縦溝流路の側部を持った状態で配向されている。

再び図１０を参照すると、側部端部３４０ａ、３４０ｂは、端部側部部分３５５、すなわち、媒体パック部分３５５ａ、３５５ｂによって被覆されている。端部側部部分３５５は、通常は、鋳型成形された（鋳型の適所に鋳込まれて成形された）（molded in place）、媒体パック３３５内で単一細長片の閉じている対抗する端部を固定する。例えば、これらの端部は、図６の端部２０９ａ、２０９ｂに対応している。さらに、端部側部部分３５５（３５５ａ、３５５ｂ）は、通常は、その中に埋め込まれた支持材スクリーン部材３５２の部分で鋳型成形され、支持材スクリーン部材３５２を適所に固定する。したがって、通常は、鋳型成形されると、ハウジングシール部材３４５が適所に固定される前に、端部側部部分３５５は、２つの積層された媒体パック部分３３５ａ、３３５ｂと、中央ピース４６０（以下で議論する）と、支持材スクリーン部材３５２とを一緒にサブアセンブリ３５６中に固定する。

通常は、端部側部部分３５５は、以下で議論するように、ハウジングシール構成物３４５の関連する部分の下面に配置される。

また、図１０を参照すると、端部側部部分３５５は、対向する側部３４０ａ、３４０ｂにそれぞれ隣接しかつフィルタカートリッジ３０２の上流端部３０２ｕに隣接する第１（この例では入口）端部部分３５５ｄ、３５５ｅを含むことが注目される。端部部分３５５ｄ、３５５ｅは、媒体パック構成物３３５の第１（この例では入口あるいは上流）面３３６の最もくぼんだ領域３３７から前方に突き出ており、そして、図示された実施例に対し、フィルタカートリッジ３０２が設置されないとき、ハンドル構成物３４１を超えて端部３０２ｕに向かって延びている。図示された実施例に対し一般に三角形形状であり、かつその中に埋め込まれたハンドル構成物３４１の部分を含んでいる端部部分３５５ｄ、３５５ｅは、ハンドル部材３４１を適所に固定するのと取り付けを容易にするとともに、入口面３３６に隣接するフィルタカートリッジ３０２の保護を提供する。

図１１では、第１（この例では入口）面３３６に向かうフィルタカートリッジ３０２の概略的な端部正面図が示されている。図１１では、水平線が媒体パック構成物３３５中の様々な単一フェーサ細長片層を概略的に図示するために使用されている。概略的な図示は、特定の層数を示すことを意味していない。

図１３では、フィルタカートリッジ３０２の概略的な平面図を示している。図１４では、図１２の一部の概略的な部分拡大図を図示している。

図１４を参照すると、媒体パック部分３３５ａの一部が、その上にメッシュ部分３５２ａと、その上に鋳型成形されたハウジングシール部材３４５とを持って概略的に図示されている。示された実施例において、ハウジングシール部材３４５は、媒体パック上のメッシュ部分３５２が延びていない部分３６０で媒体パック３３５ａの一部と直接接触して鋳型成形されている。ハウジングシール部材３４５は部分３６１で媒体パック部３３５ａに鋳型成形されており、メッシュ部分３５２ａの一部もまたハウジングシール構成物３４５中に、媒体パック３３５ａに隣接して埋め込まれている。

以下で図１５〜２２と関して、フィルタカートリッジ３０２のアセンブリおよびフィルタカートリッジ３０２の特別の特徴について議論する。

Ｄ フィルタカートリッジ３０２のハウジング３０１内への取付：図１５〜２２
図１５に、フィルタカートリッジ３０２が取り外された状態で、出口部分３０６の側部または開口端部の概略的な正面図が示されている。図１５の図は、フィルタカートリッジ３０２が取り外され、入口部分３０５が適所に取り付けられていないときに形成される開口の図である。

図１５を参照すると、入口部分３０５を取り付けるときに図７と８のボルト３２０を受け入れるために糸を通したナット板３２０ｎを有するポスト３２０ａが、側部３３１に提供される。蝶番操作のための取付ポスト３３２が側部３３０に沿って示されている。

出口部分３０６の内部３０６iに出口３１５が見える。また、３６８に圧力タップあるいは同様のセンシング装置用の係合構成物が提供されている。

内部３０６i中に、図８の領域３７０の内部３７０ｉに沿って、間隔をあけて配置されているリブ３７１が提供されている。間隔をあけて配置されているリブ３７１は、図１５に示されている。リブ３７１は、領域３７０の内側表面３７０ｉがシール領域として解釈されるのを防ぐのを助ける。リブ３７１はリム３７０の上下領域に沿って間隔をあけて配置される。代替のリブの間隔とリブの数を使用することができる。

対向する側部に沿ってリブ３７２が提供される。以下に記載される更なる図面に対して議論されるように、リブ３７２はフィルタカートリッジ３０２とハウジング部分３０６の間の確実な係合を提供するのを助ける。

ここで、図１６を参照すると、図１５の線１６−１６に沿って得られる断面図が提供される。図１６を参照すると、垂直に間隔をあけて配置されるリブ３７２を内部側壁３７５の一部に沿って見ることができる。リブ３７２は、側部３７７、３７８および頂点３７９を有するＶ字形（または矢形状の）突起物あるいは受け部３７６に隣接する壁の一部に沿って特に配置されている。図１５の内部壁３８０に沿って、内部側壁３７５に対向して、類似のリブ３７２セットと類似のＶ字形または矢形状の突起物または受け部３７６が、例えば、鏡像関係で配置されている。

図１０のフィルタカートリッジ３０２が内部３０６iに挿入されるとき、端部３３９が最初に挿入される。端部３３９がさらに挿入されると、壁３７５、３８０上のリブ３７２は、それぞれ、端部側部部分３５５と係合する。端部側部部分３５５は、通常は、圧縮性の発泡ポリウレタンによって形成され、適所にフィルタカートリッジ３０２を固定するのを助けるために、リブ３７２によって変形されて絞られる。さらに、Ｖ字形の受け部３７６は、端部側部部分３５５の図１０のＶ字形の端部３５５ｖを受け入れて係合し、フィルタカートリッジ３０２の挿入を停止する。Ｖ字形の受け部３７６中への端部側部部分３５５のＶ字形の端部の受け入れは、振動とショックによりフィルタカートリッジ３０２が動くのを禁止するのを助ける。

より詳しく述べると、フィルタカートリッジ３０２が出口部分３０６中に配置されると、リブ３７２とＶ字形の受け部３７６は、一般に、端部側部部分３５５と係合する。端部側部部分３５５が圧縮性ポリウレタン発泡体を含むとき、この発泡体は、フィルタカートリッジ３０２とハウジング出口部分３０６との間で、有利なダンピング効果を提供する。

また図１６を参照すると、出口部分３０６は、端部３９０に沿ってハウジングシール受け部構成物３９１を含んでいる。ハウジングシール受け部構成物３９１は、取り付けの間、フィルタカートリッジ３０２の一部が挿入される入口開口部３９３に接している。ハウジングシール受け部構成物３９１は、フィルタカートリッジ３０２上でハウジングシール構成物３４５の一部を受け入れて、ハウジング入口部分３０５を係合するために配置されており、その間で圧縮されてシールされたハウジングシール構成物３４５を有する。

図１７では、ハウジングシール受け部構成物３９１が図１６に対して部分拡大図で示されている。一般に、ハウジングシール受け部構成物３９１は、入口開口部３９３の周囲の完全な延長部で同様のプロフィールを持つことが理解される。一般に、ハウジングシール受け部構成物３９１は、基部３９７によって分離された外壁突起物３９５と内壁突起物３９６を含む。一般に、外壁突起物３９５は内壁突起物３９６より長く、図１７の矢３９８によって示された方向に、すなわち、図１０の出口面３３９から離れる方向に、基部３９７から延びている。一般に、壁３９５、３９６は離れて間隔をあけて配置されており、受け入れ領域３９９に閉じた端部を形成する基部３９７とともにその間にシール受け部領域３９９を画定する。基部３９７から矢印３９８の向きへの突起物はシール突起物４００であり、それぞれ壁部３９５と３９６の内部表面３９５i、３９６iの間の中央に配置されている。突起物４００は、カートリッジの取り付けの間にハウジングシール構成物３４５の一部中に押し込まれるように構成されて配置されている。このことは、図２１と２２に関連して以下に示して議論される。

通常は、基部３９７からのリブ４００の突起は、少なくとも２ｍｍの距離であり、６ｍｍを超えず、通常は約３〜５ｍｍであるが、代替手段は可能である。

ここで、エアクリーナアセンブリ３００の端面図を示す図１８に注目する。図１８では、エジェクタバルブ（排出弁）４０１が、低部またはファンネル（じょうご）コレクター領域４０２上のハウジング入口部分３０５内に配置されて示されている。エジェクタバルブ構成物４０１は、通常は、ゴムの可撓性バルブまたは同様の構成物を含み、入口部分３０５内で、すなわち、入口開口部３１１を通る流路によるファンネルコレクター領域４０２で、通常は、内部的に受け入れられたフィルタカートリッジの上流で排水が集まるのを可能にする。

図１９は、図１８の線１９−１９に沿って得られる断面図である。図１９では、エアクリーナアセンブリ３００がその中に受け入れられるフィルタカートリッジ３０２無しで図示されている。図１９を参照すると、断面図は、入口部分３０５の内部３０５ｉのある部分を示しており、図１６と関連して上で議論した出口部分３０６の内部３０６ｉの一部と同様である。図１９を参照すると、入口部分の内部３０５ｉが、その中に入口開口部３１１の下流にある入口部分３０５の上壁と下壁または上表面と下表面４１１、４１２の間の延長部に配置された中央分離部または中央ベーン（羽根）４１０を含んでいるのを見ることができる。中央ベーン４１０は、通常は、図８の入口部分３０５対向する側部４１３、４１４の間のほぼ半分の位置に配置される。中央ベーン４１０は、入口部分３０５の形状の変形、特に、上壁と下壁あるいは上表面と下表面４１１、４１２の変形を防ぐのを助ける。さらに、示された実施例に対して、中央ベーン４１０は、中央頂点４１６と対抗する下流の側部端部部分４１６ａ、４１６ｂとともにＶ字形あるいは矢形状を画定する下流端部４１５を含んでいる。中央頂点４１６は、図９の中央くぼみ部３３７によってフィルタカートリッジ３０２中に画定された領域に向かって、通常は部分的にその中に突き出るように構成されている。

ベーン４１０の位置配向は、含まれるシステムに対する選択の問題である。ベーン４１０は、設置されるとき、ベーン４１０の平面がフィルタカートリッジ３０２の対抗する流れ面の間の流動方向に平行であるように配置することができる。一方、ベーン４１０は、ある角度で配置することができる、例えば、入口開口部３１１と突起物の直径に沿って中心に置くことができる。例えば、図１９の実施例のベーン４１０は配向のものであり、以下で議論される図３６の検査においてそのまま理解される。

図１９では、係合領域４２０が入口部分３０５と出口部分３０６の間に示されている。図２０では、係合領域４２０は部分拡大図で示されている。入口部分３０５がその上にシール圧縮フランジ４２５を含んでいることがわかる。一般に、シール圧縮フランジ４２５は、入口部分３０５の周辺の周りに完全に延びており、そこでは、出口部分３０６と係合する。一般に、圧力フランジ４２５は、シール突起物４００に向かって配向された圧縮表面４２５ａを持って配置されている。使用において以下に図２１と２２と関連して議論するように、フィルタカートリッジ３０２のハウジングシール部材３４５の一部は、基部３９７と圧力フランジ４２５との間で取付時に圧縮される。

圧力フランジ４２５とシール突起物４００の先端４００ｔとの間の距離は、通常は少なくとも８ｍｍであり、１８ｍｍ以上ではなく、しばしば１０ｍｍ〜１６ｍｍの範囲であるが、代替手段が可能である。

ここで、図２１に注目する。図２１は図１９に類似する図であるが、異なる点は、適所にフィルタカートリッジ３０２が図示されている点である。図２１を参照すると、以下の一般的な特徴である（フィルタカートリッジ３０２の）入口面３３６の中央くぼみ部３３７中に突き出ているシール圧縮フランジ４１０の頂点４１６と、係合領域４２０で入口部分３０５と、出口部分３０６の間で圧縮されたフィルタカートリッジ３０２上のハウジングシール部材３４５と、取付のためにＶ字形の受け部を係合するフィルタカートリッジの３０２の外側端部にＶ字形の突起物３５５ｖとを見ることができる。

ここで、図２２を注目する。図２２に図２１の部分拡大断面図が示されている。図２２に示された図２１の一部は、適所にフィルタカートリッジ３０２が配置されている入口部分３０５と出口部分との間にある係合領域４２０である。特に、図２２では、ハウジングシール構成物３４５を含むシール係合が示されている。

図２２を参照すると、積層されたＺ型フィルタ媒体パック３３５、特に積層された部分３３５ａが概略的に示されていることが注目される。第１（この場合入口）面３３６が、概略的に図示されているいくつかの単一フェーサ細長片または層３３６とともに見られる。単一フェーサ細長片または層のそれぞれは、最上（最外）層３３６ｂから階段（ステップ）状に図９の中央領域３３７に向かって隣接している外側の層に対してくぼんで下がっている。前に議論したように、単一面材料のそれぞれの細長片３３６ａは、対面シートに固定された縦溝流路付きシートを含んでいる。媒体パック３３５等の媒体パックに対して、最上（最外）層３３６ｂに対して、単一フェーサシートは、外側または頂部３３６ｔ上に配置される。媒体パック３３５の構造物について、以下にさらに詳細に議論される。各階段に対して寸法Ｘ１で示されるくぼみの量は、通常は、０.５〜２ｍｍの範囲であるが、代替手段は可能である。

本明細書では、個々の端部３３６ａによって画定される表面は、一般に、「傾斜された平面」と呼ばれる。これにより、各ステップの寸法Ｘ１は、その特徴が使用されているとき無視され、参照された平面は、様々なステップの角端部３３６ｃまたは類似の方法で画定されることを意味する。

３５２ｕで、支持材スクリーン部材３５２の一部を図示する。支持材スクリーン部材３５２は、それが配置されている最上層３３６ｔの先端３３６ｘ以外を塞ぐことが注目される。通常は、支持材スクリーン部材３５２の端部３５２ａは、先端３３６ｘから少なくとも４ｍｍ、普通は少なくとも６ｍｍ、しばしば６ｍｍ〜１５ｍｍの範囲の距離でくぼんいるが、代替手段は可能である。

図２２に示される実施例の構成物に対し、ハウジングシール構成物３４５は、部分３３５ｘで、媒体パック３３５と直接接触して係合する領域３４５ａを持ち、かつ、領域３３５ｙで、支持材スクリーン部材３５２の部分３５２ｂとともに媒体パック３３５と係合する領域３４５ａを持って、鋳型成形されている。通常は、支持材スクリーン部材３５２は、鋳型成形の間、ハウジングシール構成物３４５を形成する物質の一部がメッシュを通って流れて直接媒体パック３３５を係合することができるような目の粗いメッシュである。

領域３３５ｘ、３３５ｙで媒体パックに係合して、部分３４５ａ、３４５ｂを形成するハウジングシール構成物３４５の部分は、ハウジングシール構成物３４５の基部４３０の一部を含んでいる。基部４３０は、ハウジングシール圧縮部分、部材または領域４３１をフィルタカートリッジ３０２上または中に固定するハウジングシール構成物３４５の一部である。

また図２２を参照すると、ハウジングシール圧縮部分４３１は、端部４３６、４３７の間で延びている外側の環状表面４３５を含んでいる。端部４３６は、ハウジング入口部分３０５上の圧力フランジ４２５によって係合されるような大きさで配置されている。端部４３７は、シール部材４３１中に圧縮されリブ４００とともにハウジング出口部分３０６上の基部３９７に向かうような大きさで配置されている。通常は、外側の端部４３５は、端部４３６から端部４３７に延びる方向に、例えば、少なくとも約１.５°の角度で、通常は少なくとも約１.５°の角度で、普通は、１．５°〜４°の範囲で、内側に先細りになっているが、代替手段は可能である。通常、外側端部４３５と対抗する内側端部４３８とは、入口面３３６から出口面３３９に向かって離れる延長部で、通常は少なくとも４°の角度で、普通は少なくとも５°の角度で、しばしば５°〜８°の範囲で互いに向かって集まるが、代替手段は可能である。したがって、通常の構成物では、延長部中で端部４３６から端部４３７に向かって離れる、外側端部４３５は内側に先細りになり、内側端部４３８は外側に先細りになる。

ハウジングシール部材３４５は、ハウジングシール圧縮部分４３１の一部と壁部３９６が突き出ることができる媒体パック３３５の間で、受け部空間４４０を画定する量で、ハウジングシール圧縮部分４３１が基部４３０によって支持されるように配置されている。

また図２２を参照すると、最初のシールが突起物４００と圧縮シール部材３４５の間で起こる。さらに、圧縮シール部材３４５のひずみが圧縮部材４５と側壁３９５、３９６との間で追加のシールを提供する。もちろん何らかのシールが圧力フランジ４２５と圧縮シール部材３４５の間に起こる。

ここで、図１０を注目する。図１０を参照すると、フィルタカートリッジ３０２が入口面３３６への流れのために配置される場合、いったん流れが表面３３６を通り抜けると、何らかの流れが、出口面３３９を通過する、表面３３８ｕを通過する、または表面３３８１を通過する種々の方法でシール構成物３４５の下流に出ることができる。さらに、積層体３３５ａ、３３５ｂが、その縦溝流路付き表面が中央ピース４６０に隣接するように構成されている場合、および、３３５ａ、３３５ｂ間のシールが以下に記載するように面３３６に隣接する場合、流れは中央ピース３５０に向かって媒体パック部分３３５ａ、３３５ｂを出ることができる。流れは、２つの平面の構成の支持材スクリーン部材３３２の構造物により、以下で議論するように支持材スクリーン部材３５２を通過して、および、支持材スクリーン部材３５２の下の流路に沿って通過することができる。

Ｅ フィルタカートリッジ３０２のコンポーネントとアセンブリ：図２３〜３５
フィルタカートリッジ３０２の一般的な特徴は、図１０〜１４の記載と関連づけて上記説明した。この章では、フィルタカートリッジ３０２のアセンブリとコンポーネントについて説明する。

前に参照したように、通常のフィルタカートリッジ３０２は、２つの媒体パック部分３３５ａ、３３５ｂを含む積層された媒体パック構成物３３５を含んでいる。図示された特別の実施例では、媒体パック部分３３５ａ、３３５ｂは、フィルタカートリッジ３０２中に鏡像の関係で取り付けられる互い同一である傾斜した積層体部分であるが、代替手段は可能である。図２３〜２５では、媒体パック部分３３５ａ、３３５ｂの１つの実施例を図示する。

最初に図２３を参照すると、積層された部分３３５ａ、３３５ｂの１つの概略的な斜視図を示す。媒体の積層された部分３３５ａ、３３５ｂは、対向する側部４５０、４５１と、対向する側部端部４５３、４５４と、対向する流れ面４５５、４５６とを有する。

側部４５０、４５１の１つは、通常は、単一フェーサ細長片の第１面シートを有し、側部４５０、４５１の対抗する１つは、第１面シートから積層体の反対側に縦溝流路付き（通常は、波形）シートを持っている。側部端部４５３、４５４は、媒体積層体部分３３５ａ、３３５ｂを形成するために使用される単一フェーサ細長片の端部を含んでいる。側部端部４５３、４５４は、一般に、個々の細長片が互いに隣接して、個々の単一フェーサ細長片の層（縦溝流路と対面）の間の端部が配置されている位置を含んでいる。通常は、これらの端部と端部は、フィルタカートリッジ３０２で閉じられてシールされる必要がある。このことは、通常は、以下で記載されるように、端部部分３５５によって達成される。

対向する流れ面４５５、４５６の１つは、媒体積層体部分３３５ａ、３３５ｂの１つのための入口流れ面または入口流れ部分および、したがって、フィルタカートリッジ３０２の入口面３３６の一部を含む。対向する流れ面４５５、４５６の１つは、対抗する出口流れ面または出口流れ部分を含む。

示された実施例に対し、２つの媒体パック積層体部分３３５ａ、３３５ｂは、通常は、フィルタカートリッジ３０２中で対面シートがフィルタカートリッジ３０２の頂部側部と底部側面の両方に向かう、すなわち、図１０の側部３３８ｕと側部３３８ｌに向うように配向される。

図２３〜２５の説明の残りに対して、実施例の媒体積層体部分３３５ａ、３３５ｂは、図１０の３３５ａである。したがって、その構造に対して適切に配向されたものとして記載される。図示された実施例に対して、媒体積層体部分３３５ａに対する逆あるいは鏡像の配置は、図１０のフィルタカートリッジ３０２で、媒体積層体セグメントまたは部分３３５ｂを形成するために適切である。

図２４を参照すると、傾斜した積層体部分３３５ａは、フィルタカートリッジ３０２の配置のために配向されている。媒体積層体部分３３５ａは図２４で概略的に見ることができる。ここで、表面４５５は入口流れ面として配向され、表面４５６は出口流れ面である。側部４５１は、フィルタカートリッジでは、上面３３８ｕの一部を形成する。代替手段は可能であるが、表面４５１は、通常は、縦溝流路付きシートに対向するとき、対面シートに接している。代替手段は可能であるが、対抗する表面４５０は、通常は、単一フェーサ細長片の露出している縦溝流路付きシートを含む。

また図２４を参照すると、積層体３３５ａは、単一フェーサ細長片の傾斜した積層体を含んでおり、単一フェーサ細長片のそれぞれは、表面（入口流れ面）４５５から表面（出口流れ面）４５６に向かう方向で隣接する（上または外側の）ものに対して下流または出口面４５６に向かってずれているまたはへこんでいる。積層体３３５ａのような傾斜した積層体では、表面（入口流れ面）４５５に沿ってずれた単一フェーサは、一般に、表面４５１、４５０に垂直な平面に対してくぼみ角度（図２４の角度ＬＢ）で延びている入口流れ面４５５を画定する。傾斜した積層体構成物に対する角度ＬＢは、少なくとも２０°であり、通常は少なくとも２５°であり、普通は８０°を超えず、しばしば３０°〜６０°の範囲内であるが、代替手段は可能である。角度ＬＢは、積層体３３５ａのような傾斜した積層体の第１（この例では入口）面４５５に近似する平面と、入口流れ面４５５と出口流れ面４５６との間の縦溝流路の長手方向に垂直な平面との間の角度である。また図２４を参照すると、角度ＢＬ（余角（９０°−ＬＢ°））は、場合によっては、傾斜した媒体積層体の内側に鋭角な「傾斜角度」と呼ばれる。内側に鋭角な傾斜角度は、側面図または断面図において傾斜した積層体の最小内側角度である。角度ＢＬは、通常は少なくとも２０°であり、しばしば少なくとも２５°であり、普通は２５°〜８０°の範囲であるが、代替手段は可能である。

図２４を参照すると、水平線は隣接する複数の単一フェーサ細長片を示す。図は概略的なものであり、線は、所与の構造物における単一フェーサ細長片の数を示すことを意味するものではなく、その数は設計における選択の問題である。

図２５に、表面（入口流れ面）４５５に向かって得られる端面図を示す。また、水平線によって表された単一フェーサ細長片４５７の様々な概略の層を見ることができる。

フィルタカートリッジ３０２の媒体パック構成物３３５は、第２の積層体（この例では、図１２の３５０で一般的に示される図１０の中央ピース４６０の反対側部上に配置された鏡像の関係の積層体３３５ｂ）とともに、図２４に示されるような積層体３３５ａを配置することによってある程度形成することができる。中央ピース４６０の実施例は図２６に示される。

図２６を参照すると、示された実施例に対して、中央ピース４６０は、中央仕切部材あるいは部４６１とその上のハンドル構成物３４１とを含む。実施例の図示された中央仕切部材あるいは部４６１は、一般に、フィルタカートリッジ３０２中の積層された部分３３５ａ、３３５ｂの間に配置された平らな特徴の無い部分である。通常は、中央仕切部材あるいは部４６１は、がっしりして連続するものであり、前端部４６１ａ、後端部４６１ｂ、側部４６１ｃ、４６１ｄの間に貫通する開口部は無い。すなわち、通常および好ましくは、中央ピース４６０中の唯一の開口部は、ハンドル構成物３４１中に配置されている開口構成物３４３であり、中央仕切部材あるいは部分４６１中には配置されていない。図示された実施例の中央仕切部材あるいは部分は長方形であり、これが通常であるが、代替手段は可能である。

中央ピース４６０は、さまざまな材料で作ることができる。通常は、この材料は、密封材が媒体パックに由来するものであり、容易に接着する材料を含んでいる。実施例は、その中に樹脂バインダーを含むユーカリファイバーボードなどの圧縮されたファイバーハードボードである。代替として、様々なプラスチック、例えば、ナイロンを使用することができる。

代替手段は可能であるが、媒体積層体部分３３５ａ、３３５ｂは、通常は、中央仕切部分４６１に接して向けられた各縦溝流路で媒体積層体部分３３５ａ、３３５ｂの上流端部に沿って、すなわち、中央仕切部分４６１の上流端部に隣接してあるいはかわずかに離れて通常シールされた状態で、中央仕切部分４６１に固定されている。固定は、通常は、ハンドル構成物が結果として図１０の媒体パックアセンブリ３３５の上流面（例えば面３３６）から外側に、すなわち、フィルタカートリッジ３０２から下流表面３３９の反対側方向へと突き出す。これに関して、分解組立図の図２６Ａを注目すると、媒体パック積層体部分３３５ａ、３３５ｂが中央ピース４６０の反対側部上に配置されて示されている。密封材ビーズ４６３は、前端部４６１ａに隣接するまたはわずかに離れた領域で、端部４６１と４６１ｄの間の延長中に配置されて示されている。媒体積層体部分３３５ａの波形状表面は、通常は、密封材ビーズ４６３とともにシール係合物中に配置されている。いくつかの方法のアセンブリにおいて、アセンブリの間に、密封材ビーズ４６３が中央ピース４６０に対向するものとして媒体積層体部分３３５ａに適用され得ることが注目される。このことは、積層体３３５ｂの縦溝流路表面３３５ｆ上の密封材ビーズ４６３に対して示されている。媒体パック３３５を含むサブアセンブリが結果物として得られる。

アセンブリの次の段階では、支持材スクリーン部材３５２が、媒体積層体部分３３５ａ、３３５ｂおよび中央ピース４６０を含む媒体パックアセンブリ３３５の上に配置される。支持材スクリーン部材３５２は、図２７〜３０に概略的に図示されている。通常は、支持材スクリーン部材３５２は、スクリーンの単一連続シートから形成され、所望の形状に形成される。この形状は、スコーリング、フォールデングまたは他の技術を通して形成される。

最初に図２７を参照すると、支持材スクリーン部材３５２を平面図で示す。図２９では、支持材スクリーン部材３５０のメッシュ部分４７０が、さまざまにクロスハッチングされたメッシュ部分４７０のライン４７０ａ、４７０ｂで図示されている。典型的な支持材スクリーン部材３５０において、メッシュは２平面のメッシュであり、１つの平面で第１方向にすべて平行なストランド４７０ａと隣接する平面中の第２方向にメッシュ中のすべての平行ストランド４７０ｂとを有する。このことは、図３０の断面図に示されており、図３０では、ストランド４７０ａが１つの平面に示されており、ストランド４７０ｂは別の平面に示されている。

図２８を参照すると、支持材スクリーン部材３５２は、通常は、媒体積層体部分３３５ａ、３３５ｂと中央ピース４６０とを含むアセンブリ４６９の上に取り付ける前に、フィルタカートリッジ３０２の外部表面形状（−入口表面）で前形成（プリフォーム）される。図２８では、支持材スクリーン部材３５２が対抗する側部表面４８１、４８２と、頂点４８６の反対側上に側部４８４、４８５を持つＶ字形表面４８３とを有する部材４８０に形成されかつ形作られて図示されている。次に、図２８より、媒体積層体部分３３５ａ、３３５ｂと中央ピース４６０とを含む図２６Ａのアセンブリ３３５を側部表面４８１、４８２との間で支持材スクリーン部材３５０中に配置することができることがわかる。

フィルタカートリッジ３０２を形成するプロセスの後に続くステップは、図１０の端部部分３５５を形成することである。端部部分３５５は、通常は、鋳型成形されて、媒体積層体部分３３５ａ、３３５ｂと中央ピース４６０とを含むアセンブリ４６９に支持材スクリーン部材３５０を固定する。

通常の構成物に対して、対抗する端部部分３５５は、同一であり、互いに鏡像の関係で配置される。また、通常は、ウレタン発泡体を含んで、鋳型成形される。通常の使用可能なウレタン発泡体フォームは、ハウジングシール構成物３４５に使用されるものと同じ物質であり、以下に議論される。しかしながら、ハウジングシール構成物３４５のために使用されるのと同じ材料が端部部分３５５のために使用されるという特別な要求はない。

図３１では、端部部分３５５の１つを斜視図で示す。図３２では、実施例の寸法を提供するために平面図を示す。端部部分３５５は通常は鋳型成形されるので、図３１，３２に示されたコンポーネントとして前もって形成されて見ることができないことが理解される。むしろ示された端部部分を画定する形状を持つ型穴を有する鋳型が形成される。次に、積層体３３５ａ、３３５ｂと中央ボード（部分）４６０と支持材スクリーン部材３５０とを含む媒体パックアセンブリの適切な側部端部を鋳型と樹脂に挿入することによって、端部部分が鋳型成形される。通常のアセンブリ工程では、１つの側部の端部部分３５５はフィルタカートリッジ３０２中に１度で形成される。第１の端部部分３５５を鋳型成形した後で、得られた部分的に形成された媒体パックは、次に、同じ鋳型に上下逆さにして再び挿入されて多くのポリマ材料で端部部分３５５の対抗する部分が形成される。

また、図３２を参照すると、例えば図示された側部部分３５５のそれぞれは、一般に、互いに平行に延びている対抗する上端部４９５、下端部４９６と、図示された実施例に対して、頂部端部４９５、底部端部４９６に垂直に延びている前端部または入口端部４９７とを含んでいる。対抗する入口端部４９７は、頂点４９９と側部部分４９９ａ、４９９ｂとを持つＶ字形を有する出口端部４９８である。

フィルタカートリッジ３０２の調製における次に続くステップは、ハウジングシール構成物３４５の形成である。ハウジングシール構成物は、通常は、２つの積層体部分３３５ａ、３３５ｂ、中央ピース４６０、支持材スクリーン部材３５０および２つの端部部分３５５を有するサブアセンブリの周囲の延長部に鋳型成形される。ハウジングシール構成物３４５は、ポリウレタン材料、例えば、発泡ポリウレタン材料により鋳型成形される。通常の応用では、３０ポンド/立方フィート（０.４６ｇ／ｃｃ）未満、通常は１５ポンド/立方フィート（０.２４ｇ／ｃｃ）未満、時には１０ポンド/立方フィート（０.１６ｇ／ｃｃ）未満の鋳込み密度に鋳型成形される。結果として総合的に得られる材料は、３０以下、通常は２５以下、しばしば、１２〜２０の範囲のショア硬度で形成される。いくつかの応用では、代替密度と硬度を使用できることが注目される。しかしながら、述べられた範囲は、多くの応用に対して典型的なものである。

図３３では、ハウジングシール構成物３４５の平面図が示されている。ハウジングシール構成物３４５は、通常は分離した部分として形成されないことを理解すべきである。むしろ、型穴は、ハウジングシール構成物３４５の形状を形成するのに適切に形成されるべきである。２つの積層体部分３３５ａ、３３５ｂ、中央ピース４６０、支持材スクリーン部材３５２および端部部分３５５を含むサブアセンブリ５００は、次に、図１０に示されるようにハウジングシール構成物３４４の配置に対する適切な位置で型穴に挿入される。次に、型穴中の樹脂は、シール構成物３４５を形成する。

図３４では、ハウジングシール構成物３４５の断面図が示される。図３５では、図３４の一部の部分拡大図を示す。

図３６に、ハウジング入口部分３０５中に向けられた図を提供する。既に説明し頂点４１６を有するベーン４１０を容易に見ることができる。図３６では、ベーン４１０は端部５０３に対し垂直方向に傾いているのが見られることに注目される。示された実施例では、ベーン４１０の平面は、一般に、入口開口部３１１を二等分する線上に一直線の中心に確実に配置される。

Ｆ 実施例の構成物の寸法
図７〜３５の様々な図において、寸法線と寸法角度が実施例のシステムのために示されている。寸法線と寸法角度は、記載された原理の所与の応用に対して特性化されたものである寸法を示す。示された寸法線と寸法角度を変更して使用することができる。

例えば、クラス８のヘビーデューティのトラックでの使用のために図７〜３５に図示された特別の実施例は適切である。この実施例において、示された寸法は、以下の通りである。図１１において、ＡＡ＝６３４ｍｍ、ＡＢ＝１０５.６ｍｍ、ＡＣ＝１３２.８ｍｍ、ＡＤ＝６６４.９ｍｍである。図１３において、ＢＡ＝２３５.６ｍｍ、ＢＢ＝６４０.４ｍｍである。図１２において、ＣＡ＝２０４.１ｍｍ、ＣＢ＝１１１.２ｍｍ、ＣＣ＝２００ｍｍである。図１４において、ＤＡ＝２９.２ｍｍ、ＤＢ＝１０.１ｍｍ、ＤＣ＝１８.０ｍｍである。図１６において、ＦＡ＝１８４.７ｍｍ、ＦＢ＝３０°、ＦＣ＝１２０°である。図１７において、ＥＡ＝２２.４ｍｍ、ＥＢ＝４ｍｍ、ＥＣ＝２°３０'、ＥＤ＝６.３ｍｍ、ＥＥ＝１０.０ｍｍである。図１９において、ＨＡ＝１８４.７ｍｍ、ＨＢ＝１７.６ｍｍ、ＨＣ＝３０°、ＨＤ＝１２０°、ＨＥ＝１２０°である。図２０において、ＧＡ＝２２.４ｍｍ、ＧＢ＝４.３ｍｍ、ＧＣ＝４.０ｍｍ、ＧＤ＝２°３０'、ＧＥ＝６.３ｍｍ、ＧＦ＝１０.０ｍｍである。図２１において、ＩＡ＝６ｍｍ、ＩＢ＝３°、ＩＣ＝３ｍｍ、ＩＤ＝０.９ｍｍである。図２２において、ＪＡ＝２４ｍｍ、JＢ＝４.３ｍｍ、ＪＣ＝４.０ｍｍ、ＪＤ＝６°３０"、ＪＥ＝２°３０'、ＪＦ＝６.３ｍｍ、ＪＧ＝１０ｍｍである。図２４において、ＬＡ＝２００ｍｍ、ＬＢ＝３０°、ＬＣ＝２２７.９ｍｍである。図２５において、ＭＡ＝６３４ｍｍ、ＭＢ＝５１.２ｍｍである。図２６において、ＮＡ＝６３４ｍｍ、NＢ＝５２５.２ｍｍ、ＮＣ＝１０８.８ｍｍ、ＮＤ＝６０.４ｍｍ、ＮＥ＝６０.４ｍｍ、ＮＦ＝２５ｍｍ、ＮＧ＝６.０ｍｍ、ＮＨ＝１５０°、ＮＩ＝１５０°、ＮＪ＝２５ｍｍ、ＮＫ＝１５ｍｍ、ＮＭ＝２５ｍｍ、ＮＮ＝２５ｍｍ、ＮＯ＝２２９.５ｍｍ、ＮＰ＝２０１.６ｍｍ、ＮＱ＝２２９.５ｍｍである。部分４６０の厚さは通常は３.２ｍｍである。図２７において、ＯＡ＝６３３ｍｍである。図２８において、ＰＡ＝１０５.６ｍｍ、ＰＢ＝２.８ｍｍ、ＰＣ＝５２.７ｍｍ、ＰＤ＝１９０ｍｍ、ＰＥ＝２２０.５ｍｍである。図３２において、ＱＡ＝１１１.２ｍｍ、ＱＢ＝５５.６ｍｍ、ＱＣ＝３ｍｍ半径、ＱＤ＝２３３.３ｍｍ、ＱＥ＝３０°、ＱＦ＝３１.６ｍｍである。図３３において、ＲＡ＝１３２.８ｍｍ、ＲＢ＝１０８.３ｍｍ、ＲＣ＝１２.８ｍｍ半径、ＲＤ＝０.５ｍｍ半径、ＲＥ＝６６４.９ｍｍ、ＲＦ＝６４０.４ｍｍである。図３４において、ＳＡ＝６５２.３ｍｍである。図３５において、ＴＡ＝３０ｍｍ、ＴＢ＝１９.１ｍｍ、ＴＣ＝１１.２ｍｍ、ＴＤ＝１ｍｍ半径、ＴＥ＝１０°、ＴＦ＝３ｍｍ半径、ＴＧ＝１５°、ＴＫ＝１.５ｍｍ、ＴＨ＝３.２°、ＴＰ＝１.５ｍｍ半径、ＴＭ＝２.８ｍｍ、ＴＯ＝０.７ｍｍ、ＴＮ＝０.７ｍｍ半径、ＴＬ＝１.５ｍｍ半径、ＴＪ＝４°である。

IV 代替の実施例のフィルタカートリッジ：図３７〜３９
本明細書に記載された原理は、さまざまな形状とサイズのフィルタカートリッジに適用することができる。図３７〜３９に、参照番号６００で代替の実施例のフィルタカートリッジを図示する。もちろん、適切な大きさと形状のハウジングをエアクリーナ構成物を画定するために、フィルタカートリッジ６００の収容のために形成することができる。最初に図３７を参照すると、フィルタカートリッジ６００は、中央ピース６２２の周りで互いに鏡像の関係で取り付けられた傾斜しているＺ型フィルタ媒体の単一フェーサ積層体６０２、６０３を含む積層された媒体パック構成物６０１を含む。中央ピース６２２は、指用開口部６０６を持つ対抗するハンドル６０５を含むハンドル構成物６０４を含んでいる。傾斜している積層された媒体パック６０２、６０３は、ハンドル６０５を持ち、そこから外側に上流の方向に突出している中央のくぼみ領域６１０を画定する。フィルタカートリッジ６００はその上にハウジングシール構成物６２０を含んでおり、ハウジングシール構成物は、積層された媒体パック６０２、６０３と板あるいは仕切り６２２とを含むサブアセンブリ６２１と、対抗する側面部分６３０と、支持材スクリーン部材６３１とを取り囲む。総合的なフィルタフィルタカートリッジ６００は、中央頂点６４２と側部部分部６４３、６４４とともに、入口端部または面６４１の反対側に出口面端部６４０を持っている。図３８を参照すると、フィルタカートリッジ６００は、概略的な断面図で示されている。図３９に、図３８のハウジングシール構成物の一部が拡大図として示されている。

図３７〜３９では、Ｖ字形くぼみ６１０は、５０°〜１５０°、通常は８０°〜１３０°の内側Ｖ角度で通常は定義されている。反対側端部のＶ突起物の内側角度に対しても通常は同じ範囲の定義がなされる。

図３７〜３９では、寸法は、以下の通り示される。例えば、図３７において、ＵＡ＝５１１ｍｍ、ＵＢ＝５０９ｍｍ、ＵＣ＝２４３.１ｍｍ、ＵＤ＝１７１.２ｍｍ、ＵＧ＝５５１.４ｍｍである。図３８において、ＶＡ＝２０４.２ｍｍ、ＶＢ＝１３０.８ｍｍ、ＶＣ＝２０４ｍｍである。図３９において、ＷＡ＝１２.３ｍｍ、ＷＢ＝１４.９ｍｍ、ＷＣ＝９.９ｍｍ、ＷＤ＝２０.６ｍｍ、ＷＥ＝１.５ｍｍ半径である。

V 対抗する流れ方向を有する応用の可能性
図示された実施例のフィルタカートリッジ３０２は、流れの方向が、その中にくぼみがある第１面が入口流れ面であり、その上に突起物がある反対の面が出口流れ面であるという環境中で記載されていることが注目される。本記載に基づく原理は、反対の流れ方向を持つ構成物に、すなわち、入口流れがそこを横切ってのびている中央頂点を持つ状態で、かつ流れ面からの出口流れがその中に中央くぼみ部を有する構成物に提供することができる。フィルタカートリッジは記載された特徴に類似する特徴を持って、すなわち、中央ボードの反対側上に配置された傾斜しており、通常は、中央ボード（部分）に向かって向けられた縦溝流路面を有する媒体パックとハウジングシール構成物とを持って作ることができる。あるいはまた、媒体パックはその間に中央部分無しで配置することができる。カートリッジ上のハウジングシール構成物の変形と位置、および中央ボード中の媒体パック部分の間のシールの位置は、エア流れの問題と利便性をうまくするために、前に説明された設計に基づいて作ることができる。

VI 代替のエアクリーナアセンブリまたは構成物での選択された原理の適用
上記本明細書に記載されている選択された原理は、さまざまな代替の構成物で利用することができる。実施例は、図４０〜４２に示されている。

まず図４０を参照すると、エアクリーナ構成物８００が図示されている。エアクリーナ構成物は、媒体パック構成物８０１とプリフォーム８０２とを含む。図示された特別の実施例に対して以下の記載から、アセンブリ中の媒体パック構成物８０１は、プリフォーム出口８０２に永久に固定されて、例えば、接着剤で接着的に固定されて、２つの間で永久的なシールを形成することを理解することができる。

また図４０を参照すると、図示されたエアクリーナ構成物８００に対し、媒体パック構成物８０１中の流れ面８０５は、一般に、ろ過されるべきエアクリーナ構成物８００中への空気流れに対する第１（この例では入口）面を有する。入口面８０５は、中央頂点８０５ｃの周りで互いに離れる方向に傾斜した２つの部分８０５ａ、８０５ｂを有する。表面８０５ａ、８０５ｂは、以下で説明されるように、互いに隣接して接着または固定された単一フェーサ細長片の媒体積層体の傾斜した表面を含むことができる。

さらに図４０を参照すると、媒体パック構成物は、通常は鋳型成形され媒体細長片の積層体の端部８０１ａ、８０１ｂに固定されている対向する側部部分８１０、８１１を含んでいる。媒体パック構成物６０１は、また、上面８１２と下面８１３とを含んでいる。

プリフォーム部分８０２は、通常は形成されて、次に、その間のシールを提供するために例えば接着剤で媒体パック構成物８０１に固定されている。プリフォーム８０２は設計された応用に対して適切な強度と信頼性のあるプラスチックなどの材料で通常は鋳型成形される。示された実施例では、プリフォーム部分８０２は、出口部分であり、媒体パック構成物８０１の一部を収容する外側リップ８４１を有するリム部分８４０を含んでいる。またプリフォーム部分８０２は、出口構成物８４２、この例では、別々の間隔をあけて配置されている出口部材８４３、８４４を含んでいる。出口構成物８４３、８４４は、通常は、シール部材、例えば、エンジン入口構成物を固定するためのシール部材５４７（図示されていない）を提供する。

ここで、図４０の線４１−４１に沿って得られる断面図である図４１を注目する。図４１を参照すると、媒体パック８０１がシェルフ（棚）８４８に隣接するまで、媒体パック構成物８０１がリム部分８４０内に挿入されているのを見ることができる。通常は、粘着性およびシール構成物は、その位置に提供され、その間に形成されたシールで永久的に媒体パック８０１をプリフォーム８０２に固定する。

媒体パック８０１は、分離した部分８５０、８５１を含み、各部分は、入口表面８０５ａ、８０５ｂと出口面８５５に隣接する出口表面部分８５５ａ、８５５ｂとの間に延びている入口および出口縦溝流路を画定する単一スペーサ細長片の傾斜した積層体を含んでいる。出口面８５５は、その中に対抗する表面８０５に向かってＶ字形のくぼみを画定し、図示されたような内部角度Ｒを有する中央のくぼみ８５５ｃを含んでいる。入口面８６５では、媒体パック部分８５０，８５１は、面８０５中に８０５ｃで示される頂点を提供するように配向されており、示されるようにＶ角度Ｓを有する面８５５から離れる方向に外側に突き出ているＶ部分を画定する。本明細書に記載された他の媒体パックと同様に通常は、角度Ｒは、５０°〜１５０°の範囲であり、通常は、８０°〜１３０°であり、角度Ｓは、５０°〜１５０°であり、通常は、８０〜１３０°であるが、各角度Ｒ、Ｓに対する代替手段は可能である。

媒体パック構成物８５０、８５１は、様々な方法で例えば、所望であればその上にハンドル構成物を含むことができる中央ボードの反対側上に、提供することができる。しかしながら、図示された特定の実施例に対して、媒体パック構成物８５０、８５１は互いに直接、例えば、接着剤で接着されている。図示された特定の実施例では、媒体パック部分８５０，８５１は互いにそれぞれの対面シートに沿って一緒に固定され、従って、頂部８１２と底部８１３に向かって向けられた波形または縦溝流路付きシートが残される。もちろん、代替手段は可能である。縦溝流路付きまたは波形シートが頂部８１２と底部８１３に向かって向けられる場合、その上に固定されたクラフト紙シートなどの保護シートを提供することは好ましい。

図４０〜４２で示された実施例に対して、支持材スクリーン部材が媒体パック８０１全体にわたって配置されていないが、このオプションは利用可能である。

図４２では、プリフォーム８０２内に挿入される前に現れるような媒体パック構成物８０１の側面図が示されている。図には、端部部分８１０が見えている。図４０の対向する端部部分８１１（図４０）は、通常は、鏡像の関係を有する。

図４１を参照すると、端部部分８１１は、端面８５５を超えて突き出ていて、一般に、ろ過の間、空気流れに垂直方向に延びている外側端部８１１ｂを画定する三角形形状の部分８１１ａを含んでいることに注目される。

エアクリーナ構成物８００は、媒体パック構成物８０１とプリフォーム８０２が一緒に交換または点検される点検部分である。

VII 一般的な観察情報と原理
本明細書では、エアクリーナとそのためのコンポーネントで使用可能なさまざまな特徴および技術が記載されている。本明細書の特徴に基づく何らかの利点を得るために技術の全てを実施するという特別の要求は無い。ある特別の実施例は、既に記載されている。ここでは、それらの実施例に関連する一般な原理を特徴付ける。

一般に、本明細書に特徴付けられた技術によると、入口流れ面と出口流れ面との間で延びている複数の縦溝流路を含む媒体パック構成物を含むエアフィルタを提供することができる。縦溝流路は、一般に、入口流れ面に隣接して開いていて出口流れ面に隣接して閉じている第１の入口縦溝流路セットと、出口流れ面に隣接して開いていて入口流れ面に隣接して閉じている第２の入口縦溝流路セットとを含んでいる。媒体パック構成物は第１と第２の対抗する側部端部を有する。

示された実施例では、傾斜している積層された構造を有する媒体パック構成物が、種々の媒体パック構成物中に組み込まれて示されている。一般に、構成物は、１つの流れ面でくぼんだ表面と対抗する流れ面の突起物を持ち、それぞれが一般にＶ字形を持って構成されている。選択された実施例では、くぼみは入口面あるいは出口表面のいずれかにあり、突起物は入口面あるいは出口面のいずれかににある。通常は、それぞれの内側Ｖ角度は５０°〜１５０°以内の範囲であり、通常は８０°〜１３０°の範囲であるが、代替手段は可能である。

通常は鋳型成形された（鋳型の適所に鋳込まれて成形された）（molded in place）第１の側部部分は、媒体パック構成物の第１側部端部に固定される。通常は、この鋳型成形された第１の側部部分は、中央頂点と中央頂点の反対側部上の端部エッジを有し、Ｖ字形を形成する。通常は、鋳型成形された第２の側部部分は、媒体パック構成物の第２側部端部に固定される。鋳型成形された第２の側部部分は、通常は、端部とＶ字形を形成する中央頂点、中央頂点の反対側部上の端部エッジとを有する。図示された実施例では、中央の頂点を有する端部は下流の端部であるが、代替手段は可能である。

本明細書に記載されたあるフィルタカートリッジは、ハウジング中に挿入するためのものであり、従って、通常は、媒体パック構成物の周囲の延長部の位置でかつ第１と第２の通常は鋳型成形された側部部分に通常は鋳型成形されて固定されたハウジングシール構成物を含んでいる。

図示されたある実施例では、エアフィルタカートリッジは、平らでなく、その中にくぼみ領域、通常は中央くぼみ領域と、第１の流れ面のくぼみ領域から対向する第２の流れ面の方向に外側に突き出して配置された任意のハンドル構成物とを有する第１の流れ面を含んでいる。第１流れ面に対するこの構成は、第１と第２の傾斜した単一フェーサ媒体の細長片の積層体を含む媒体パック構成物によって、図示された実施例で提供される。第１の傾斜した単一フェーサ媒体の細長片の積層体は、内側方向に傾斜している第１流れ面部分と外側方向に傾斜している対抗する第２流れ面部分とを形成するために次の隣接する外側または上方の細長片からくぼみ中に下方に階段状に配置された各細長片によって配置される。同様に、第２の傾斜した単一フェーサ媒体の細長片の積層体は、内側方向に傾斜している第１流れ面部分と外側方向に傾斜している対抗する第２流れ面部分とを形成するために次の隣接する外側または下方の細長片から下方に階段状に配置された各細長片によって配置される。第１の傾斜した細長片の積層体は、第１の傾斜した細長片の積層体の傾斜した第１流れ面部分が第２の傾斜した細長片の積層体の傾斜した第１流れ面部分に面する状態で、かつ第１の傾斜した細長片の積層体の傾斜した第２流れ面部分が第２の傾斜した細長片の組みの傾斜した第２流れ面部分から離れる方向に向いた状態で媒体パック構成物中に配置される。

示された特別な実施例に対して、各傾斜した積層体の第１流れ面部分は入口流れ面部分であり、各傾斜した積層体の対向する第２流れ面部分は出口流れ面部分であるが、代替手段は可能である。

また代替手段は可能であるが、図示された２つの特別な実施例に対して、第１及び第２の傾斜した細長片の積層体は、同じ形状で同じ数の互いに鏡像の関係で配向された細長片を含む。

提供された実施例では、各端部部分は、鋳型成形された端部部分であり、端部部分は、頂部端部、対向する平行な底部側部端部、頂部端部と底部側部端部との間で一般にそこに垂直な方向でかつ媒体パックを通過する流れの方向（または縦溝流路の延長部の方向）に垂直な方向に延びている第１（例えば前部）端部を含む５つの端部部分を持っている。また、対向する側部を有するで中央頂点を形成するために、互いに対しておよび頂部と底部端部の隣接する端部に対して内側の角度で延びている１組の端部を含む対抗する部分が提供される。頂点の周囲の延長部における内側の角度は、通常は、５０°〜１５０°の範囲の中で中である。延長部は、通常は、内側の角度で、頂部端部および底部端部に対して、８０°〜１３０°の範囲である。これらの同じ角度は、通常は、媒体パックの流れ面中でＶ字形のくぼみ（内側角度）とＶ字形の突起物（内側角度）を記載する。

図示された実施例では、ハンドル構成物は、少なくとも１つのハンドル部材、通常は２個の間隔をあけて配置されているハンドル部材を含み、それぞれのハンドル部材は、前端部とその中に指用の開口部とを有する。図示されたこの実施例に対して、各ハンドル部材は、各端部部分の前端部または入口端部によって画定される平面から外側に突き出ずに前端部で配置される。

図示されたある実施例に対して、中央ピースは、第１および第２の傾斜した細長片の積層体の間に配置される。中央ピースは、第１および第２の傾斜した積層体の間に配置された中央ボード部と、第１および第２の間隔を開けて配置されている、中央ボード部から入口面のくぼみ領域から媒体パックの出口面の反対の方向に外側の方向に突き出ているハンドル部材とを含んでいる。

記載された実施例の構造物では、各傾斜した細長片の積層体は、中央ピースの方向に向けられかつ密封材ビーズによって接着されている細長片の縦溝流路の側部の状態で配置されている。

提供された実施例では、外側の支持材スクリーン部材は、媒体パック構成物の入口流れ面にわたって延びている外側の支持材スクリーン部材の部分が無い状態で、媒体パック構成物の延長部全体、上側側部表面、対抗する下側側面表面、出口流れ面でフィルタカートリッジに固定されている。外側の支持材スクリーン部材が可撓性のある２つの平らな支持材スクリーン部材を含む実施例が記載されている。

記載された実施例では、ハウジングシール構成物は、基部部分と圧縮部分とを含んでおり、媒体パック構成物中の圧縮部の一部の間に配置されている受け部で基部部分上に圧縮部分が支持されている。図示された実施例における圧縮部分は、外側の環状表面部分と対抗する内側の表面部分とを含む。図示された実施例における外側の環状表面部分と内側の表面部分は基部部分から下流の先端に向かって延長部中で互いに向かって合流する。

別の特徴付けにおいて、中央ピースの反対側に配置された単一フェーサ細長片の２つの傾斜した積層体構成物を含む媒体パックを含むエアフィルタカートリッジであって、くぼんでいる中央領域を有する第１（例えば入口）流れ面と、中央突起物を有する対抗する第２（例えば出口）流れ面と、オープションに第１（例えば入口）流れ面から外側に突き出ているハンドル構成物を含んでいる中央ピースとを有するエアフィルタカートリッジが提供される。この構成物で、ハウジングシール構成物は、第１流れ面に隣接する媒体パック構成物の周りの延長部に配置することができる。前に特徴付けられたような様々な特徴は、そのような構成物に含まれる。

代替の特徴付けにおいて、中央ピースの反対側に配置された第１および第２の単一フェーサ細長片（すなわち、対面媒体に固定されている縦溝流路突き媒体の細長片）の傾斜された積層体を含む媒体パック構成物を含むエアフィルタカートリッジが提供される。第１および第２の傾斜した積層体は、それぞれ第１と第２の対抗するな流れ面を有する。第１の傾斜した積層体の第１流れ面は、第２の傾斜した積層体の第１流れ面に向かう角度で配向されており、第２の傾斜した積層体の第１流れ面は、第１の傾斜した積層体の第１流れ面に向けられており、第１の傾斜した積層体の第２流れ面は、第２の傾斜した積層体の第２流れ面から離れる角度で配向されおり、第２の傾斜した積層体の第２流れ面は、第１の傾斜した積層体の第２流れ面から離れるように向けられている。通常は、第１の傾斜した積層体は、説明されたように、内側に鋭角のＶ字形のＢＬを有し、第２の傾斜した積層体は、同様の内側に鋭角を有する。第１および第２の傾斜した積層体は、同じ数の単一フェーサ細長片を持ちかつフィルタカートリッジ中で鏡像の関係として配向されることができる。中央ピースは、オプションのハンドル部材を含む第１および第２の傾斜した積層体が固定されている平らで不浸透性部分である。通常は、傾斜した積層体は、その間に密封材ビーズを持ち、中央ピースに向かって配向されている縦溝流路側部の状態で配向されている。また鋳型成形された端部部分は、媒体パック構成物の対向する端部部分に、通常はその中の単一フェーサ細長片のシール端部に配置されている。通常は、鋳型成形された端部部分は、流れ方向に垂直の方向または媒体パック構成物を通る縦溝流路の方向に延びている第１端部と、中央の外側に突き出ている頂点と対向する側部部分とともにＶ字形を有する第１端部に対向する第２端部とを含む。外側に突き出ることによって、頂点が対向する流れまたは端部面から外側に突き出ることを意味する。端部部分の第２端部は、説明されたように、通常は、頂点の周りに内側の角度を持っている。ハウジングシール構成物は、通常は、媒体パック構成物中でその周囲の延長部に提供される。いくつかの構成物では、第１流れ面は、第２流れ面（出口流れ面）の入口流れ面である、しかしながら、使用目的によって反対の構成が可能である。

また、内部と入口部分と出口部分を有するハウジングと、ハウジング内部に操作可能に配置されたエアフィルタカートリッジと、を含むエアクリーナアセンブリが本明細書で特徴付けられており、このエアフィルタカートリッジは前に特徴付けられたようなエアフィルタカートリッジである。ある実施例では、入口部分は出口部分に向けられてた頂点を有する中央ベーンを含んでおり、媒体パックの入口面はその中にくぼみ領域を含んでおり、入口部分中の頂点と中央ベーンは媒体パック構成物の入口面のこの中央くぼみ部に向けられている。

出口部分のハウジングシール受け部構成物が説明され、実施例が提供される。また、アセンブリ内でフィルタカートリッジの取り付けを容易しフィルタカートリッジの位置に固定するために、フィルタカートリッジの出口端部上にＶ字形の突起物を収容するＶ字形の受け部がリブと一緒に説明される。

本明細書に記載された原理および別の応用において、プリフォームに永久に固定された媒体パックを含むエアフィルタアセンブリが図示されている。媒体パックは、突起部分、通常はＶ字形である突起物部分を有する流れ面（本明細書の第１または第２面）と、くぼみ部分、通常はＶ字形であるくぼみ部分を持つ対向する流れ面（本明細書の第２または第１面）を含んでいる。媒体パック構成物は、通常は、互いに固定されている単一フェーサ細長片の傾斜した２つの積層体を含んでいる。図示された実施例では、積層された細長片は、対面シートに沿って反対方向に離れて突き出ている縦溝流路付シート互いに固定されている。また、示された実施例では、その中にくぼみを有する端部面は、プリフォーム中に配置され出口流れ面であり、対向する入口流れ面として突起物を有する流れ面は、プリフォームから離れる方向に突出している。図示された実施例では、プリフォームは出口構成物を含んでいる。実施例に示された出口構成物は、２つの出口部材があるが、代替手段は可能である。

使用中に、フィルタカートリッジとプリフォームを含む全体のアセンブリは、乗り物に対して適切に含まれている場合、整備点検のために取り外される点検可能部分である。そのような構成物は、例えば、様々な高性能自動車で有用であると予想される。

本開示に基づく構成物で使用可能なＺ型フィルタ媒体の概略的な部分斜視図である。 図１に示す媒体の一部の概略的な拡大断面図である。 様々な波形に加工された媒体の定義の例を示す概略図である。 本開示に基づく媒体を製造するためのプロセスの概略図である。 本発明に基づく構成物で使用可能な媒体の縦溝流路のためのオプションの概略的な端部ダーツ断面図である。 積層されたＺ型フィルタ媒体パックを形成する工程の概略図である。 本開示に基づく特徴を含むエアクリーナアセンブリの上面斜視図である。 整備点検のために開く工程の間に示される図７のエアクリーナアセンブリの概略図である。 図７と８のエアクリーナの本体／出口部分または出口コンポーネントの概略的な斜視図であり、入口部分または入口コンポーネントが取り外された状態でかつ点検可能なフィルタカートリッジコンポーネントが見える状態で示された図である。 図７〜９のエアクリーナアセンブリ中に配置可能な点検可能なフィルタカートリッジ・コンポーネントの概略的な斜視図である。 図１０のカートリッジ・コンポーネントの概略的な入口正面図である。 図１１の線１２−１２に沿って得られる概略的な断面図である。 図１０のカートリッジ・コンポーネントの概略的な平面図である。 図１２の一部の概略的な部分拡大図である。 図１０の点検可能なフィルタカートリッジを取り外した状態における図７のエアクリーナの本体/出口部分または出口コンポーネント内部が見ている側面図である。 図１５の線１６−１６に沿って得られる断面図である。 図１６の一部の部分拡大図である。 図７で示されたエアクリーナアセンブリの概略的な端面図である。 図１８の線１９−１９に沿って得られる概略的な断面図であり、その中に配置された図１０のフィルタカートリッジ無しでエアクリーナを示す図である。 図１９の一部の拡大断面図である。 図１８の線１９−１９に沿って得られる概略的な断面図であり、所定位置に配置された図１０のフィルタカートリッジを示す図である。 図２１の一部の概略的な拡大断面図である。 図１０に一致するエアフィルタカートリッジを形成するために使用可能な媒体パック部またはコンポーネントの概略的なの斜視図である。 図２３の媒体パックコンポーネントの概略的な側面図である。 図２３と２４で示されたコンポーネントの概略的な入口面を示す図である。 図１０のフィルタカートリッジを形成するために使用可能な中央ピースコンポーネントの平面図である。 図１０のカートリッジのアセンブリの間に形成された中間コンポーネントの概略的な分解斜視図である。 図１０のカートリッジを形成するために使用可能な支持材スクリーン部材コンポーネントの概略的な平面図である。 図２７の支持材スクリーン部材コンポーネントの概略的な側端部の正面図である。 図２７に示された支持材スクリーン部材のメッシュを示す概略的な拡大図である。 図２８の一部を拡大した断面図である。 図１０のフィルタカートリッジの鋳型成形された側面パネルコンポーネントの概略的な斜視図である。 図３１の側面パネルコンポーネントの概略的な平面図である。 図１０のカートリッジのハウジングシールコンポーネントの概略的な平面図である。 図３３の線３４-３４に沿って得られる断面図である。 図３３の一部の拡大断面図である。 図７に示されるエアクリーナの入口コンポーネントの内部に向かって取られた端面図である。 図１０に示されたフィルタカートリッジに対する代替フィルタカートリッジの入口面に向かって向けられた、概略的な斜視図である。 図３７で示されたカートリッジの概略的な断面図である。 図３８の一部を拡大した断面図である。 本明細書に記載された選択された原理に一致する媒体パックアセンブリを含む代替のエアクリーナ構成物の概略的な斜視図である。 図４０の線４１−４１に沿って得られる概略的な断面図である。 図４０のアセンブリ中の媒体パックコンポーネントの側面図である。

Claims (13)

1. エアフィルタカートリッジであって、
   （ａ）前記エアフィルタカートリッジは、フィルタ媒体の複数の細長片の積層体を含むフィルタ媒体構成物を含み、各細長片は、対面シートに固定されている縦溝流路付きシートを含み、前記フィルタ媒体構成物は、対向する第１流れ面と第２流れ面とを有し、
   （i）前記第１流れ面は、前記フィルタ媒体の複数の細長片の積層体が内側に向かってくぼみ部となる面を形成することによって前記第１流れ面中に形成されたくぼみ部を有し、
   （ii）前記第２流れ面は、前記フィルタ媒体の複数の細長片の積層体が外側に向かって突起部となる面を形成することによって前記第２流れ面中に形成された突起部を有することを特徴とするエアフィルタカートリッジ。
2. （i）前記くぼみ部は、前記フィルタ媒体の複数の細長片の積層体が内側に向かってＶ字形となる面を形成することによって前記第１流れ面中に形成された中央くぼみ部であり、
   （ii）前記突起部は、前記フィルタ媒体の複数の細長片の積層体が外側に向かってＶ字形となる面を形成することによって前記第２流れ面中に形成された中央突起部であることを特徴とする請求項１に記載のエアフィルタカートリッジ。
3. （ａ）前記フィルタ媒体構成物は、前記フィルタ媒体の複数の細長片が傾斜して積層された第１および第２の傾斜積層体を有し、
   （i）前記第１および第２の傾斜積層体は、それぞれ対向する第１および第２流れ面を有し、
   （Ａ）前記第１の傾斜積層体の第１流れ面は、前記第２の傾斜積層体の第１流れ面に向かう方向に鋭角に傾斜して配向されており、
   （Ｂ）前記第１の傾斜積層体の第２流れ面は、前記第２の傾斜積層体の第２流れ面から離れる方向に鈍角に傾斜して配向されていることを特徴とする請求項１に記載のエアフィルタカートリッジ。
4. （ａ）前記第１および第２の傾斜積層体は、１つの中央板の対向する側面上に配置されていることを特徴とする請求項３に記載のエアフィルタカートリッジ。
5. （ａ）前記第１の傾斜積層体は縦溝流路側部を有し、
   （ｂ）前記第２の傾斜積層体は縦溝流路側部を有し、
   （ｃ）前記第１および第２の傾斜積層体は、前記中央板に隣接するそれぞれの縦溝流路側部で前記中央板に固定されていることを特徴とする請求項３に記載のエアフィルタカートリッジ。
6. （ａ）前記エアフィルタカートリッジは、前記フィルタ媒体構成物の対向する側端部に固定されている鋳型成形された第１と第２の端部ピースを有し、
   （ｂ）前記鋳型成形された端部ピースはそれぞれ、前記フィルタ媒体構成物を通過する流れ方向に垂直に延びている第１端部と、前記第１端部に対向する第２端部とを含み、前記第２端部は、中央の外側に突き出ている頂点と、対向する２つの側部部分を持つＶ字形であり、
   （i）前記端部ピースの前記第２端部は、５０°〜１５０°の範囲内の内角を持つことを特徴とする請求項１に記載のエアフィルタカートリッジ。
7. （ａ）前記エアフィルタカートリッジは、基部と圧縮部とを有するハウジングシール構成物を有し、
   （i）前記圧縮部は、受け部空間が前記圧縮部の一部と前記フィルタ媒体構成物との間に配置された状態で、前記基部上に支持されていることを特徴とする請求項１に記載のエアフィルタカートリッジ。
8. （ａ）前記第１流れ面が入口面であり、
   （ｂ）前記第２流れ面が出口面であり、
   （ｃ）前記エアフィルタカートリッジが、前記入口面から外側に突き出ているハンドル
   構成物を含む中央板を含み、
   （ｄ）前記エアフィルタカートリッジが、上流面に隣接する前記フィルタ媒体構成物の周囲の延長部に配置されたハウジングシール構成物を有することを特徴とする請求項１に記載のエアフィルタカートリッジ。
9. （ａ）内部を持ち、入口部分と出口部分とを有するハウジングと、
   （ｂ）前記ハウジングの内部に操作可能に配置された請求項１に記載のエアフィルタカートリッジと、
   を有することを特徴とするエアクリーナアセンブリ。
10. （ａ）前記ハウジングの出口部分は、内壁突起物と、外壁突起物と、中央シール突起物とを有するシール受け部構成物を有し、
    （ｂ）前記エアフィルタカートリッジは、基部と圧縮部とを有するハウジングシール構成物を有し、前記基部は、前記フィルタ媒体構成物から間隔をおいて配置されている前記圧縮部の一部が受け部空間を形成する状態で、前記圧縮部を支持しており、
    （ｃ）前記エアフィルタカートリッジは、以下の（i）（ii）の状態で配置されており、
    （i）前記シール受け部構成物の前記内壁突起物が、前記圧縮部の一部と前記フィルタ媒体構成物との間の前記受け部空間に突き出ており、
    （ii）前記ハウジングシール構成物の圧縮部は、前記中央シール突起物が前記圧縮部中に押し込まれた状態で、前記ハウジングの入口部分と出口部分の間で圧縮されている、
    ことを特徴とする請求項９に記載のエアクリーナアセンブリ。
11. エアクリーナアセンブリであって、
    （ａ）前記エアクリーナアセンブリは、請求項１に記載のエアフィルタカートリッジを有し、
    （ｂ）前記エアクリーナアセンブリは、前記フィルタ媒体構成物に接着により固定されたプリフォーム構成物を有し、
    （i）前記プリフォーム構成物は、流れ出口を有することを特徴とするエアクリーナアセンブリ。
12. （ａ）前記フィルタ媒体構成物は、対向する第１側部端部および第２側部端部を有し、
    （ｂ）前記エアフィルタカートリッジは、前記フィルタ媒体構成物の前記第１側部端部に固定され、鋳型成形された第１側部部分を有し、
    （ｃ）前記エアフィルタカートリッジは、前記フィルタ媒体構成物の前記第２側部端部に固定され、鋳型成形された第２側部部分を有し、
    （ｄ）前記エアフィルタカートリッジは、前記フィルタ媒体構成物と前記鋳型成形された第１側部部分と前記鋳型成形された第２側部部分との周囲の延長部に固定されたハウジングシール構成物を有し、
    （i）前記ハウジングシール構成物は、基部と圧縮部とを有し、前記圧縮部は、前記圧縮部の一部と前記フィルタ媒体構成物との間に配置された受け部空間を持つ前記基部上に支持されており、
    （ｅ）前記エアフィルタカートリッジは、前記フィルタ媒体の複数の細長片の積層体の複数の層のうちの選択された２つの層の間に配置される部分を持つ分割部材を有し、
    （i）前記分割部材は、入口流れ面と出口流れ面とのうちの少なくとも１つから突き出ているハンドル構成物を含むことを特徴とする請求項１に記載のエアフィルタカートリッジ。
13. （ａ）前記エアフィルタカートリッジは、前記フィルタ媒体構成物の前記第１側部端部に固定された第１側部部分を有し、
    （i）前記第１側部部分は、中央の頂点と、前記頂点の対向する側部上の端部エッジとを持つエッジを有し、
    （ｂ）前記エアフィルタカートリッジは、前記フィルタ媒体構成物の前記第２側部端部に固定された第２側部部分を有し、
    （i）前記第２側部部分は、中央の頂点と、前記頂点の対向する側部上の端部エッジとを持つエッジを有し、
    （ii）前記第１側部部分と前記第２側部部分とは、前記フィルタ媒体構成物上に分離しており、
    （ｃ）前記エアフィルタカートリッジは、前記フィルタ媒体構成物と、前記第１側部部分と前記第２側部部分の周囲の延長部に配置され固定されている、鋳型成形されたハウジングシール構成物を有し、
    （i）前記ハウジングシール構成物は、基部と圧縮部とを有し、前記圧縮部は、前記圧縮部の一部と前記フィルタ媒体構成物との間に配置された受け部空間を持つ前記基部上に支持されていることを特徴とする請求項１に記載のエアフィルタカートリッジ。