JP5313052B2 - 取引処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、金融機関に開設されている口座に対する取引を処理する取引処理装置に関する。
従来、金融機関に開設されている口座に対して入金取引や、出金取引が行える現金自動預け払い機(以下、ATMと言う。)が、様々な場所に設置されている。最近、重機を用いて、店舗(特に、無人店舗)に設置しているATMを本体ごと持ち去る犯罪が増加している。このような犯罪を抑止するために、ATM本体に衝撃が加わると、本体内部のカートリッジに収納している紙幣に対して、特殊インク(以下、防盗インクと言う。)を吹きつける構成を設けることが提案されている。すなわち、防盗インクの付着した紙幣が、盗難紙幣として取り扱える。
特許文献1には、取引処理時に、紙幣に防盗インクが付着しているかどうかを検出し、防盗インクが付着している紙幣については、盗難紙幣としてリジェクトボックスに回収する装置が記載されている。
国際公開第2004/023402号パンフレット
しかしながら、一般的なATMでは、紙幣は紙幣カートリッジに重ねて収納されている。このため、紙幣カートリッジに収納されている紙幣の状態や、紙幣の枚数によって、ATM本体に衝撃が加わったときに吹きつけた防盗インクが一部の紙幣に付着しないことがある。このため、盗難紙幣の使用に対するセキュリティが低いという問題があった。
この発明の目的は、盗難紙幣の使用に対するセキュリティの向上を図った取引処理装置を提供することにある。
この発明の取引処理装置は、上記目的を達するために、以下のように構成している。
紙幣搬送手段が、入金口に投入された紙幣を1枚ずつ繰り出し、この入金口と、複数の紙幣カートリッジとを結ぶ紙幣搬送路に沿って紙幣を搬送し、識別手段がその紙幣の金種を識別する。また、検出手段が、その紙幣に特定の特殊インクが付着しているかどうかを検出する。この特殊インクは、装置本体に衝撃が加わったときに、本体内部のカートリッジに収納している紙幣に対して吹きつけるインク(所謂、防盗インク)であり、例えば特定の磁気特性や、蛍光特性等を有するインクである。
また、取引制限手段が、検出手段により、入金口に投入された紙幣に、特殊インクが付着している紙幣が含まれていることが検出されたとき、この入金口に今回投入された特殊インクが付着していない紙幣も含めて入力指定された口座への入金取引を制限するとともに、その旨を出力する。さらに、搬送制御手段は、検出手段により、入金口に投入された紙幣に、特殊インクが付着している紙幣が含まれていることが検出されたとき、この入金口に今回投入された特殊インクが付着していない紙幣も含めて予め定めた損券カートリッジへ搬送する。
盗インクが付着している紙幣とともに使用される紙幣は、防盗インクが付着していなくても、盗難紙幣である可能性が高い。金口に投入された紙幣に、特殊インクが付着している紙幣が含まれていたときには、この入金口に今回投入された特殊インクが付着していない紙幣も含めて入力指定された口座への入金取引を制限するとともに、特殊インクが付着していない紙幣も含めて損券カートリッジへ搬送して利用者に返却しないことから、盗難紙幣の使用に対するセキュリティの向上が図れる。
また、識別手段において、紙幣の金種に加えて、その真偽を識別し、偽造券であると識別した紙幣についても、入力指定された口座への入金取引を制限する構成とすれば、偽造券に対するセキュリティも確保できる。
この場合、偽造券であると識別した紙幣は、損券カートリッジに搬送し収納してもよい、別の収納部に搬送し収納してもよい。
また、入金口に投入された紙幣に、特殊インクが付着している紙幣が含まれておらず、且つ偽造券が含まれていたときには、入金口に今回投入された真券については、入力指定された口座への入金取引を実行する構成としてもよい。
この発明によれば、盗難紙幣の使用に対するセキュリティを向上できる。
ATMの主要部の構成を示すブロック図である。 ATM本体内部に形成されている紙幣搬送路を示す図である。 ATMの処理を示すフローチャートである。 ATMにおける入金取引にかかる処理を示すフローチャートである。 ATMにおける入金取引にかかる処理を示すフローチャートである。 ATMにおける入金取引にかかる処理を示すフローチャートである。 ATMにおける入金取引にかかる処理を示すフローチャートである。 ATMにおける入金取引にかかる処理を示すフローチャートである。 盗難紙幣が検出されたことを通知する画面表示例を示す図である。 偽造券が検出されたことを通知する画面表示例を示す図である。 ATMにおける出金取引にかかる処理を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施形態である現金自動預け払い機(以下、ATMと言う。)について説明する。
図1は、このATMの主要部の構成を示すブロック図であり、図2はATM本体内部に形成されている紙幣搬送路を示す図である。このATM1は、金融機関に開設されている口座に対する入金取引、出金取引、振込取引等の各種取引を、利用者が入力した取引情報に応じて処理する。ATM1は、主制御部2と、表示・操作部3と、紙幣処理部4と、硬貨処理部5と、カード・帳票処理部6と、通帳処理部7と、音声案内部8と、記憶部9と、通信部10と、を備えている。主制御部2は、ATM1本体各部の動作を制御する。
表示・操作部3、本体正面に設けた表示器、およびこの表示器の画面上に貼付したタッチパネルを有している。表示・操作部3は、利用者に対する操作案内画面を表示器に表示する。表示・操作部3、タッチパネルの押下位置を検知することにより、暗証番号や取引内容(取引種別、入出金金額等)にかかる利用者の入力操作を受け付ける。
ATM1本体内部には、図2に示すように、金種別紙幣カートリッジ21、22と、リジェクト紙幣収納カートリッジ23、盗難紙幣収納カートリッジ24、偽造券保管庫25と、一時保管庫26と、を有している。紙幣処理部4は、本体正面に設けた紙幣入出金口4aと、金種別紙幣カートリッジ21、22と、リジェクト紙幣収納カートリッジ23と、盗難紙幣収納カートリッジ24と、偽造券保管庫25と、一時保管庫26と、を結ぶ紙幣搬送路4bを備え、この紙幣搬送路4bに沿って紙幣を搬送する。また、紙幣搬送路4bに沿って搬送されている紙幣を検知するセンサや、紙幣搬送路4bの分岐点に設けたフラッパを設けている。
金種別紙幣カートリッジ21は、1万円紙幣を収納するカートリッジであり、金種別紙幣カートリッジ22は、千円紙幣を収納するカートリッジである。リジェクト紙幣収納カートリッジ23は、防盗インク付の紙幣(以下、盗難紙幣と言うこともある。)が混在していなかった入金時の損券を収納する。盗難紙幣収納カートリッジ24は、盗難紙幣、およびこの盗難紙幣とともに入金された紙幣を収納する。偽造券保管庫25は、偽造券を収納する。
また、紙幣処理部4は、紙幣搬送路4bに沿って搬送している紙幣毎に、金種、および真偽を識別するとともに、防盗インクが付着しているかどうかを検出する紙幣識別部11を有している。防盗インクは、磁気パターン、透過光パターン、蛍光パターン等の特性項目の、1または複数の項目について、顕著な特性パターンを示すインクである。この防盗インクは、ATM1本体に衝撃が加えられたときに、本体内部のカートリッジに収納している紙幣に吹きつけるインクである。この防盗インクが付着している紙幣は、盗難紙幣である。紙幣識別部11は、紙幣から読み取った、紙幣の画像、磁気パターン、透過光パターン等に基づいて真偽および金種を識別する。また、防盗インクの特性を検出するセンサを有し、検出した特性によって、盗難紙幣であるかどうかを判定する。紙幣識別部11は、この発明で言う、識別手段、および検出手段を有する。
硬貨処理部5は、本体正面に設けた硬貨入出金口と、本体内部に収納されている硬貨カートリッジと、の間に形成された硬貨搬送路に沿って硬貨を搬送する。また、硬貨処理部5は、硬貨搬送路に沿って搬送している硬貨毎に、金種、および真偽を識別する硬貨識別部を有している。
カード・帳票処理部6は、本体正面に設けたカード挿入口に挿入されたキャッシュカード(以下、単にカードと言う。)を取り込み、このカードの磁気ストライプに記録されているカード情報(金融機関番号、店舗番号、口座番号等)の読み取りや、カード情報の書き換え等を行う。また、挿入されたカードがICカードである場合には、必要に応じて、そのカードのICチップに記録されているデータの読み取りや、書き換えも行う。ICチップには、このカードの所有者である利用者の生体情報(登録情報)等が記録されている。さらに、カード・帳票処理部6は、取引内容を帳票に印字する印字部(不図示)を有する。カード・帳票処理部6は、取引内容を印字した帳票を本体正面に設けた帳票放出口に放出する。
なお、指静脈パターン等の生体情報で利用者を認証する場合には、認証に用いる生体情報を読み取る生体情報読取センサが設けられる。そして、この生体情報読取センサで読み取った利用者の生体情報(読取情報)と、カードのICチップに記録されている生体情報(登録情報)と、を照合し、その類似度から利用者とカードの所有者とが同一人物であるかどうかを認証する。
通帳処理部7は、本体正面に設けた通帳挿入口に挿入された通帳を取り込み、この通帳に対して取引履歴を印字する印字部(不図示)を有している。また、通帳処理部7は、取り込んだ通帳のページを捲るページ捲り機構や、通帳に印刷されているページ番号を示すバーコードを読み取るバーコードリーダ、通帳に貼付されている磁気ストライプに記録されている通帳情報(金融機関番号、店舗番号、口座番号等)を読み取る磁気ヘッド等も有している。
音声案内部8は、利用者に対して音声によるガイダンスを行う。記憶部9は、処理した取引毎に、その取引にかかるジャーナルデータを記憶する。ATM1は、取引を処理する毎に、操作区分、障害情報有無、取引通番、操作種別、取引金額、金融機関番号、支店番号、口座番号等の項目の内容を示すジャーナルデータを作成し、これを記憶部9に記憶する。操作区分は、処理した取引の区分を示す情報であり、カード取引、通帳取引、現金取引等を示す情報である。障害情報有無は、取引時に障害が発生したかどうかを示す情報である。取引通番は、処理した取引に付与した通し番号である。操作種別は、処理した取引の種別、すなわち、入金取引、出金取引、振込取引等を示す情報である。取引金額は、処理した取引における入金金額、出金金額、振込金額等である。金融機関番号は、取引対象の口座が開設されている金融機関を示す番号であり、支店番号は、その口座が開設されている店舗を示す番号であり、口座番号は取引対象の口座を示す番号である。
通信部10は、図示していないホストコンピュータ等の上位装置との間におけるデータ通信を制御する。
次に、このATM1の動作について説明する。図3は、このATMの動作を示すフローチャートである。ATM1は、表示・操作部3において、利用者による取引開始にかかる入力操作を待つ(s1)。ATM1は、取引開始にかかる入力操作を受け付けると、取引種別の選択を受け付ける(s2)。s2では、入金取引、出金取引、振込取引等の取引種別を受け付ける。また、必要に応じて、カードや、通帳等も受け付ける。ATM1は、今回受け付けた取引種別の取引を処理し(s3)、s1に戻る。ATM1は、取引完了後に、今回の取引で受け付けたカードや、通帳等を利用者に返却する。
図4〜図8は、s3で行われる取引処理の1つである、入金取引処理を示すフローチャートである。ATM1は、入出金口4aに設けたシャッタを一時的に開し、利用者による入金紙幣の投入を受け付ける(s11)。図2に示すように、入出金口の下方には、入金紙幣、出金紙幣、および返却紙幣を収納する収納部が設けられている。この収納部は、移動可能に取り付けた2枚のプレートにより、入金紙幣、出金紙幣、および返却紙幣を収納する空間を仕切っている。また、このプレートを移動することにより、入出金口4aに対向する空間の切り替えが行える。ATM1は、必要に応じて、このプレートを移動する。
ATM1は、投入された紙幣を1枚ずつ繰り出し、繰り出した紙幣を紙幣搬送路4bに沿って紙幣識別部11へ搬送する。紙幣識別部11は、紙幣搬送路4bに沿って搬送されてくる紙幣毎に、その画像、磁気パターン、透過光パターンを検出し、紙幣の真偽、およびその金種を識別するとともに、防盗インクが付着しているかどうかを検出する(s12〜s14)。
紙幣の真偽、および金種の識別では、取得した画像と、取扱金種の各紙幣の画像とを照合し、その類似度が予め定めた閾値を超えているものがあるかどうかを判定する。このとき、この画像の類似度が閾値を超えているものがなければ、取扱金種の紙幣でない異物(取扱金種以外の紙幣も含む)と識別する。また、取得した紙幣の磁気パターンや、透過光パターンを、該当する金種(画像から判定した金種)の特性と照合する。そして、この照合結果に基づいて、真券、偽造券、どちらとも判別できない不明券のいずれであるかを判別する。例えば、磁気パターン、および透過光パターンの両方において、真券であると判別できる照合結果が得られた紙幣を真券であると判定する。磁気パターン、および透過光パターンのいずれか一方で真券であると判別できる照合結果が得られ、且つ他方で真券であると判別できる照合結果が得られなかった紙幣を不明券であると判定する。また、磁気パターン、および透過光パターンの両方において、真券であると判別できる照合結果が得られなかった紙幣を偽造券であると判定する。また、紙幣の折れや、破れ等を検出した場合には、不明券と判定する。
なお、真券、偽造券、不明券の判定手法については、上述の例以外の方法を用いてもよい。
また、紙幣識別部11は、紙幣に防盗インクが付着しているかどうかを検出する。防盗インクが付着しているかどうかの検出は、真券、偽造券、不明券に関わらず行う。この防盗インクが付着しているかどうかの検出は、防盗インクの磁気パターン、透過光パターン、蛍光パターン等の特性項目において、いずれか1つでも合致するパターンの特性が得られれば、防盗インク付紙幣(盗難紙幣)であると判定する。言い換えれば、防盗インクの磁気パターン、透過光パターン、蛍光パターン等の全ての特性項目において、合致するパターンの特性が得られなければ、防盗インク付紙幣(盗難紙幣)でないと判定する。
ATM1は、防盗インク付紙幣を検出すると防盗インク付紙幣検出フラグをオンする(s15)。また、ATM1は、偽造券を検出すると偽造券検出フラグをオンする(s16)。
ATM1は、s12〜s14で、異物、または不明券と判定した紙幣を、入出金口の下方に設けた収納部の返却紙幣収納空間に搬送し収納する(s18)。また、ATM1は、その他の紙幣(偽造券や防盗インク付紙幣を含む)を一時保管庫26に搬送し収納する(s17)。
ATM1は、s12〜s18にかかる処理を、今回投入された全ての入金紙幣について完了すると(s19)、防盗インク付紙幣検出フラグがオンしているかどうかを判定する(s20)。ATM1は、防盗インク付紙幣検出フラグがオンしていなければ、偽造券検出フラグがオンしているかどうかを判定する(s21)。ATM1は、偽造券検出フラグもオンしていなければ、s18で入出金口の下方に設けた収納部の返却紙幣収納空間に搬送した紙幣(上述の異物を含む。)の有無を判定する(s22)。ATM1は、返却紙幣収納空間に搬送した紙幣(返却紙幣)があれば、入出金口4aに設けたシャッタを一時的に開し(s23)、ここに収納されている返却紙幣を利用者に返却する。
次に、s20で防盗インク付紙幣検出フラグがオンしていると判定した場合における、ATM1の動作を、図5を参照しながら説明する。
ATM1は、s20で、防盗インク付紙幣検出フラグがオンしていると判定すると、利用者に、盗難紙幣の検出により取引を中止する旨の通知を行う(s24)。s24では、表示・操作部3の表示画面に、図9に示すメッセージを表示し、カード・帳票処理部6において、同様のメッセージを記した帳票を発行する。また、このとき、今回の取引で受け付けたカードや通帳等も利用者に返却する。また、この時点で発行する帳票には、ATM1本体の設置店舗、号機、発行日時、処理通番、指定された入金口座番号等の情報も印字される。
なお、s24にかかる通知では、取引中止の原因を機器不良等とし、利用者に対して盗難紙幣の検出であることを通知しないメッセージとしてもよい。
ATM1は、入出金口の下方に設けた収納部の返却紙幣収納空間に搬送した紙幣の有無を判定する(s25)。ATM1は、返却紙幣収納空間に収納されている紙幣があれば、その紙幣を繰り出し、紙幣識別部11を介して、盗難紙幣収納カートリッジ24に搬送し、収納する(s26)。このとき、ATM1は、紙幣識別部11で、搬送されている紙幣毎に、その画像、磁気パターン、透過光パターンを検出する。また、ATM1は、一時保管庫26に収納している紙幣を、紙幣識別部11を介して、盗難紙幣収納カートリッジ24に搬送し、収納する(s27)。このときも、ATM1は、紙幣識別部11で、搬送されている紙幣毎に、その画像、磁気パターン、透過光パターンを検出する。
また、ATM1は、処理通番、指定された入金口座番号等を含む取引情報と、一時保管庫26、および返却紙幣収納空間から盗難紙幣収納カートリッジ24に搬送するときに、各紙幣から読み取った画像、磁気パターン、透過光パターンの情報を対応付けた、盗難紙幣関連取引情報を作成する(s28)。ATM1は、この盗難紙幣関連取引情報を、ホストコンピュータ等の上位装置に通知し(s29)、防盗インク付紙幣検出フラグ、および偽造券検出フラグをリセットし(s30)、本処理を終了する。
なお、防盗インク付紙幣検出フラグ、および偽造券検出フラグのリセットは、本処理の開始時に行う構成としてもよい。
このように、ATM1は、投入された入金紙幣の中に、防盗インク付紙幣(盗難紙幣)が含まれていれば、防盗インク付紙幣だけでなく、同時に投入された全ての紙幣を盗難紙幣収納カートリッジ24に収納し、利用者に返却しない。また、今回の取引で指定された口座への、入金も行わない。すなわち、入金取引において、投入された入金紙幣の中に、防盗インク付紙幣が含まれていれば、今回投入された紙幣をATM1側で預かる。また、顧客に対しては、窓口に来るように案内するので、盗難紙幣を使用した利用者に対して、適正に対応できる。これにより、盗難紙幣の使用に対するセキュリティの向上が図れる。
次に、s21で偽造券検出フラグがオンしていると判定した場合における、ATM1の動作を図6、図7を参照しながら説明する。
ATM1は、利用者に対して、偽造券が検出されたことを通知する(s31)。この通知では、偽造券が検出されたこと、偽造券については返却できないこと、および取引を中止するか、とりあえず今回受け付けた紙幣の合計金額(真券のみの合計金額)を入金するかの確認を要求する。例えば、表示・操作部3の表示画面に、図10に示すメッセージを表示する。
ATM1は、利用者による、取引の中止、または今回受け付けた紙幣の合計金額の入金に対する確認入力を待つ(s32、s33)。ATM1は、取引の中止にかかる入力があると、一時保管庫26内に収納している紙幣を1枚ずつ繰り出し(s34)、紙幣識別部11に搬送する。ATM1は、紙幣識別部11で偽造券であると判定した紙幣を偽造券保管庫25に搬送し、収納する(s35、s36)。一方、紙幣識別部11で偽造券でないと判定した紙幣を入出金口4aの下方に位置する返却紙幣収納空間に搬送し、収納する(s37)。ATM1は、一時保管庫26内に収納していた全ての紙幣を、偽造券保管庫25、または返却紙幣収納空間に搬送すると(s38)、今回、偽造券保管庫25に搬送し、収納した偽造券にかかる偽造券関連取引情報を作成する(s39)。この偽造券関連取引情報には、一時保管庫26から繰り出し、偽造券保管庫25に搬送し収納した偽造券毎に、紙幣識別部11がその紙幣から読み取った画像、磁気パターン、透過光パターン等の情報を対応付けた情報である。ATM1は、この偽造券関連取引情報を、ホストコンピュータ等の上位装置に通知する(s40)。また、入出金口4aを一時的に開し(s41)、返却紙幣収納空間に収納されている紙幣を利用者に返却する。また、s41では、偽造券を預かった旨を示した帳票を発行する。この帳票には、ATM1本体の設置店舗、号機、発行日時、処理通番、指定された入金口座番号等の情報も印字されている。また、s41では、今回の取引で受け付けたカードや通帳等も利用者に返却する。ATM1は、防盗インク付紙幣検出フラグ、および偽造券検出フラグをリセットし(s42)、本処理を終了する。
次に、s33で、今回受け付けた紙幣の合計金額の入金を受け付けたときの動作について説明する。ATM1は、入出金口の下方に設けた収納部の返却紙幣収納空間に収納されている紙幣の有無を判定する(s43)。ATM1は、返却紙幣収納空間に収納されている紙幣があれば、入出金口4aを一時的に開し(s44)、返却紙幣収納空間に収納されている紙幣を利用者に返却する。
ATM1は、口座に対する入金金額を確定し(s45)、当該口座に対する入金を行う(s46)。入金金額は、一時保管庫26に収納した真券の合計金額である。また、s46では、今回の取引で受け付けたカードや通帳等も利用者に返却するとともに、偽造券を預かった旨を示した帳票を発行する。
ATM1は、一時保管庫26内に収納している紙幣を1枚ずつ繰り出し(s47)、紙幣識別部11に搬送する。ATM1は、紙幣識別部11で偽造券であると判定した紙幣を偽造券保管庫25に搬送し、収納する(s48、s49)。一方、紙幣識別部11で偽造券でないと判定した紙幣を該当する金種の金種別紙幣カートリッジ21、22に搬送し、収納する(s48、s50)。また、このとき、真偽、または金種が識別できなかった紙幣は、リジェクト紙幣収納カートリッジ23に搬送し、収納する。ATM1は、一時保管庫26内に収納していた全ての紙幣を、偽造券保管庫25、または金種別紙幣カートリッジ21、22等に搬送し、収納すると(s51)、今回、偽造券保管庫25に搬送し、収納した偽造券にかかる偽造券関連取引情報を作成し(s52)、この偽造券関連取引情報を、ホストコンピュータ等の上位装置に通知する(s53)。s52、s53にかかる処理は、上述したs39、s40と同じ処理である。そして、ATM1は、防盗インク付紙幣検出フラグ、および偽造券検出フラグをリセットし(s54)、本処理を終了する。
このように、ATM1は、投入された入金紙幣の中に、防盗インク付紙幣が含まれていなくても、偽造券が含まれていた場合には、その偽造券を預かる。したがって、偽造券の使用に対するセキュリティの向上が図れる。
次に、防盗インク付紙幣検出フラグ、および偽造券検出フラグがともにオンしていなかった場合に、上述したs22、およびs23以降の処理について、図8を参照しながら説明する。ATM1は、利用者による紙幣の追加投入、または入金金額確定にかかる入力を待つ(s55、s56)。利用者が追加投入を入力すると、ATM1は、s11に戻り、上記処理を繰り返す。ATM1は、
利用者が入金金額確定を入力すると、ATM1は、口座に対する入金金額を確定し(s57)、当該口座に対する入金を行う(s58)。入金金額は、一時保管庫26に収納した真券の合計金額である。また、s58では、今回の取引で受け付けたカードや通帳等も利用者に返却する。
ATM1は、一時保管庫26内に収納している紙幣を1枚ずつ繰り出し(s59)、紙幣識別部11に搬送し、その金種を識別する。ATM1は、紙幣識別部11で識別した金種に応じて、その紙幣を該当する金種の金種別紙幣カートリッジ21、22に搬送し、収納する(s60)。また、このとき、金種が識別できなかった紙幣は、リジェクト紙幣収納カートリッジ23に搬送し、収納する。ATM1は、一時保管庫26内に収納していた全ての紙幣を、偽造券保管庫25、または金種別紙幣カートリッジ21、22等に搬送し、収納すると(s61)、今回の取引にかかる取引情報を作成し(s62)、この取引情報をホストコンピュータ等の上位装置に通知し(s63)、本処理を終了する。
また、このATM1における振込取引は、上述した入金取引と略同様の処理であり、取引対象となる口座が振込先口座になる点で相違するだけである。
次に、このATM1における出金取引処理について説明する。図11は、出金取引処理を示すフローチャートである。
ATM1は、表示・操作部3において、出金金額を含む取引データの入力を受け付ける(s71)。また、ATM1は、必要に応じて、カードや通帳を受け付ける。ATM1は、金種毎に、出金金額に応じた枚数の紙幣を金種別紙幣カートリッジ21、22から繰り出し(s72)、紙幣識別部11に搬送する。紙幣識別部11では、金種別紙幣カートリッジ21、22から繰り出し紙幣毎に、その真偽、金種を識別するとともに、防盗インクが付着しているかどうかを検出する(s73、s76)。ATM1は、紙幣識別部11で偽造券であることが検出された紙幣を偽造券保管庫25に搬送し収納する(s74)。また、この偽造券にかかる偽造券情報を作成する(s75)。
また、ATM1は、防盗インク付紙幣を検出すると、その紙幣を盗難紙幣収納カートリッジ24に搬送し、収納する(s77)。また、ATM1は、盗難紙幣にかかる盗難紙幣情報を作成し(s78)、今回の出金取引を中止する(s79)。s79では、s78で作成した盗難紙幣情報を上位装置に通知するとともに、今回の取引で受け付けたカードや、通帳を利用者に返却する。
このように、このATM1は、出金取引において、防盗インク付紙幣が検出されたとき、当該出金取引を中止する。
また、ATM1は、偽造券でもなく、防盗インクが付着している盗難紙幣でもない紙幣を、入出金口4aの収納部に設けられている出金紙幣収納空間に搬送し、収納する(s80)。ATM1は、出金金額に応じた紙幣を出金紙幣収納空間に収納すると(s81)、入出金口4aを一時的に開し(s82)、出金紙幣を利用者に払いだす。このとき、今回の取引で利用者から受け付けたカードや通帳を返却するとともに、必要に応じて、取引内容を印字した帳票を発行する。
また、ATM1は、今回の出金取引にかかる取引情報を作成し(s83)、この取引情報をホストコンピュータ等の上位装置に通知する(s84)。さらに、ATM1は、s75で作成した偽造券情報があれば、その偽造券情報を上位装置に通知し(s85、s86)、本処理を終了する。
なお、偽造券保管庫25を本体内部に設けずに、偽造券についても、盗難紙幣収納カートリッジ24に収納する構成としてもよい。このようにすれば、ATM1本体の大型化が抑えられる。
また、上記の実施形態では、入金紙幣に盗難紙幣が1枚でも含まれていた場合、取引を中止する構成としたが、予め定めた複数枚の盗難紙幣が含まれていた場合に、取引を中止するようにしてもよい。ただし、この場合には、取引を中止しない場合であっても、盗難紙幣が検出された場合には、その盗難紙幣については、口座への入金に用いず、ATM1で預かる構成とするのが好ましい。
1−ATM
2−主制御部
4−紙幣処理部
4a−入出金口
4b−紙幣搬送路
10−通信部
11−紙幣識別部
21、22−金種別紙幣カートリッジ
23−リジェクト紙幣収納カートリッジ
24−盗難紙幣収納カートリッジ
25−偽造券保管庫
26−一時保管庫26

Claims (5)

  1. 入力指定された口座に対する入金取引を処理する取引処理装置において、
    入金口に投入された紙幣を1枚ずつ繰り出し、この入金口と、複数の紙幣カートリッジとを結ぶ紙幣搬送路に沿って紙幣を搬送する紙幣搬送手段と、
    前記紙幣搬送手段が搬送している紙幣毎に、その金種を識別する識別手段と、
    前記紙幣搬送手段が搬送している紙幣毎に、その紙幣に特定の特殊インクが付着しているかどうかを検出する検出手段と、
    前記検出手段により、前記入金口に投入された紙幣に、前記特殊インクが付着している紙幣が含まれていることが検出されたとき、前記入金口に今回投入された前記特殊インクが付着していない紙幣も含めて入力指定された口座への入金取引を制限するとともに、その旨を出力する取引制限手段と、
    前記検出手段により、前記入金口に投入された紙幣に、前記特殊インクが付着している紙幣が含まれていることが検出されたとき、前記入金口に今回投入された前記特殊インクが付着していない紙幣も含めて予め定めた損券カートリッジへ搬送する搬送制御手段と、を備えた取引処理装置。
  2. 前記識別手段は、紙幣の金種に加えて、その真偽を識別する手段であり、
    前記取引制限手段は、前記検出手段が偽造券であると識別した紙幣についても、入力指定された口座への入金取引を制限する手段である、請求項1に記載の取引処理装置。
  3. 前記搬送制御手段は、前記検出手段が偽造券であると識別した紙幣を、偽造券収納庫に搬送する手段である、請求項に記載の取引処理装置。
  4. 前記搬送制御手段は、前記入金口に投入された紙幣に、前記特殊インクが付着している紙幣が含まれていた場合、前記検出手段が偽造券であると識別した紙幣を、前記偽造券収納庫ではなく、前記損券カートリッジに搬送する手段である、請求項に記載の取引処理装置。
  5. 前記取引制限手段は、前記入金口に投入された紙幣に、前記特殊インクが付着している紙幣が含まれておらず、且つ偽造券が含まれていたとき、前記入金口に今回投入された真券については、入力指定された口座への入金取引を実行する手段である、請求項2〜4のいずれかに記載の取引処理装置。
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