JP5312983B2 - 電動工具の減速機構 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば携帯用の丸鋸等の電動工具において、駆動源としての電動モータの出力を減速してスピンドルに伝達するための減速機構に関する。
例えば、下記の特許文献1には、上記の携帯丸鋸における減速機構についての技術が開示されている。この従来技術は、駆動源としての電動モータの出力軸と、鋸刃を取り付けたスピンドルとの間に中間軸を介在させ、この中間軸に2つの中間ギヤとしてはす歯ギヤ(ヘリカルギヤ)を介在させて、電動モータの出力を二段階で減速させる構成において、2つの中間ギヤのねじれ方向を同じ方向(双方右ねじれ、又は双方左ねじれ)に設定することにより、一方の中間ギヤとモータ出力軸の駆動ギヤとの噛み合い、他方の中間ギヤとスピンドル側の出力ギヤとの噛み合いによりそれぞれ発生するスラスト荷重の作用方向を相互に反対方向とすることにより中間軸に付加される2方向のスラスト荷重を打ち消し合わせ、これにより当該中間軸を回転支持する軸受けに対するスラスト荷重を低減してその耐久性を高める構成となっている。
また、下記の特許文献1には、上記の構成に加えて、2つの中間ギヤについて相互に異なるねじれ角を設定することにより、中間軸に付加されるスラスト荷重を1方向に固定し、これを一方の軸受けで確実に受ける構成とした技術が記載されている。
さらに、下記の特許文献2,3には、電動モータの駆動ギヤ(はす歯ギヤ)を、スピンドルの出力ギヤ(はす歯ギヤ)に直接噛み合わせた一段減速機構においては、電動モータの回転子を軸方向にわずかに変位可能に支持して回転子軸(モータ出力軸)の一端側に対して弾性体を当接させておくことにより、上記切断抵抗等により発生する軸方向の振動をこの弾性体で吸収する構成とした技術が開示されている。
特開2007−210063号公報 特開平11−333762号公報 実開昭55−74252号公報
このように従来、一段減速機構については切断加工時の振動等を抑制し、軸受けの耐久性を高めるための技術が提供されていたが、モータ出力軸とスピンドルとの間に中間軸を介在させて複数段で減速する場合に中間軸についての振動若しくは騒音対策が不十分であった。特に、円形の鋸刃を切断材に切り込ませて切断加工を行う丸鋸に特有の現象として、鋸刃の各歯(チップ)が切断材から受ける断続的な切断抵抗によって相互に噛み合う駆動側のはす歯ギヤと従動側のはす歯ギヤが回転方向のバックラッシュの範囲内で振動し(ばたつき)、これが複数段減速機構における騒音(ギヤ音)の原因となる問題があった。
本発明は、はす歯ギヤを用いた複数段の減速機構において、鋸刃により切断加工を行う場合に特有の振動あるいは騒音を低減するための技術を提供することを目的とする。
上記の課題は、以下の格発明により解決される。
第1の発明は、電動モータを駆動源とする電動工具において、電動モータの回転出力を減速して、先端工具を取り付けたスピンドルに伝達する減速機構であって、電動モータの出力軸とスピンドルとの間に、少なくとも1組の中間ギヤ部を備え、中間ギヤ部と電動モータとの間、及び中間ギヤ部とスピンドルとの間で、それぞれはす歯ギヤの噛み合いを経て電動モータの回転出力を複数段階で減速してスピンドルに伝達する構成を備え、中間ギヤ部は、中間軸に駆動側の中間ギヤと従動側の中間ギヤを備えており、中間ギヤ部と中間軸を支持する中間軸支持部との間に、当該中間軸若しくは両中間ギヤに負荷されるラジアル荷重を受けるための緩衝部材を介在させた減速機構である。
第1の発明によれば、電動モータの回転出力が複数段の中間ギヤ部(はす歯ギヤ)の噛み合いを経て減速されてスピンドルに伝達される。係る複数段減速機構において、電動モータの駆動ギヤと中間軸上の一方の中間ギヤとの噛み合い、及び他方の中間ギヤとスピンドルの出力ギヤとの噛み合いにより、切断抵抗の中間軸径方向成分がそれぞれ中間軸に対してラジアル荷重として付加され、このラジアル荷重によって中間軸がはす歯ギヤ相互のバックラッシュの範囲内で径方向に共振する。しかしながら、第1の発明によれば、緩衝部材によってこの振動が吸収されて従来のような騒音の発生が抑制される。
緩衝部材は、中間軸支持部としてのギヤケースと、中間ギヤ部の駆動側若しくは従動側の中間ギヤと間に介在させた構成、あるいはギヤケースと、中間ギヤ部の中間軸を支持する軸受けとの間に介在させた構成とすることができる。
第2の発明は、第1の発明において、中間軸の端部と中間軸支持部との間に緩衝部材を介在させた減速機構である。
第2の発明によれば、中間軸支持部として例えばギヤケースの軸受け収容部と、中間軸の端部を支持する当該軸受けとの間に緩衝部材を介在させて中間軸に負荷されるラジアル荷重を簡易な構成で確実に受けることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、緩衝部材にラバーピンを用いた減速機構である。
第3の発明によれば、例えばギヤケースの軸受け収容部にラバーピンを差し込むだけの簡易かつ低コストな構成で中間ギヤ部のラジアル荷重を確実に受けることができる。
第4の発明は、第1〜第3の何れか一つの発明において、駆動側の中間ギヤに対する圧力角と、従動側の中間ギヤに対する圧力角との双方に基づくラジアル方向に緩衝部材を配置した減速機構である。
第4の発明によれば、最小限の緩衝部材で効率よくラジアル荷重を受けることができる。
第5の発明は、第1〜第4の何れか一つの発明において、緩衝部材に、中間軸に負荷されるスラスト荷重を受ける部位を併せ持たせた減速機構である。
第5の発明によれば、中間軸に負荷されるラジアル荷重とスラスト荷重の双方を受けることができるので、より確実に当該減速機構の振動若しくは騒音を低減することができる。
本発明の実施形態に係る減速機構を備えた携帯丸鋸の平面図である。 本実施形態に係る携帯丸鋸の縦断面図であって、図1中(II)-(II)線断面矢視図である。 本実施形態に係る減速機構の縦断面図であって、図2中(III)-(III)線断面矢視図である。
次に、本発明の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る減速機構30を備えた切断機1の全体を示している。本実施形態では、切断機の一例として携帯用の丸鋸を例示する。この切断機1は、切断材に載置する平板形状のベース10の上面側(図1において手前側)に支軸13を介して切断機本体20を上下に傾動可能に支持した構成を備えている。
切断機本体20は、円形の鋸刃21の上側ほぼ半周の範囲を覆うブレードケース22を備えている。図2では、ブレードケース22の図示が省略されている。このブレードケース22の切断進行方向前端部が上記支軸13を介して上下に傾動可能に支持されている。このブレードケース22の背面側(図1において上側)には、概ね円筒形をなすギヤケース23が取り付けられている。このギヤケース23の内部に本実施形態に係る減速機構30が組み込まれている。ギヤケース23の前部には、当該前部を塞ぐ状態でギヤプレート50が取付けられている。なお、この明細書では、軸方向について鋸刃21側(先端工具側)を先端側若しくは前側といい、その反端側を後端側若しくは後ろ側という。このギヤプレート50によってブレードケース22の内側とギヤケース23の内側が区画されている。ギヤプレート50の前側(図3において左側)がブレードケース22の内部に相当する。以下の説明では、ギヤプレート50もギヤケース23の一部を構成するものとする。
ギヤケース23の後部には、電動モータ25を内装したモータケース24が結合されている。電動モータ25の回転出力が以下説明する本実施形態の減速機構30を経てスピンドル11に伝達される。このスピンドル11は、ギヤプレート50を経てブレードケース22内に突き出されている。このスピンドル11の突き出し側の先端に鋸刃21が取り付けられている。鋸刃21の下側はベース10の下面から突き出されており、この突き出し部分が切断材に切り込まれて当該切断材Wが切断される。切断機本体20を支軸13を中心にして上下に傾動させると、上記鋸刃21のベース10の下面からの突き出し寸法が変化し、これにより切断材Wに対する切り込み深さを調整することができる。
ギヤケース23の上部には、使用者が把持するループ形のハンドル部29が一体に設けられている。このハンドル部29の内周側に電動モータ25を起動停止するためのスイッチレバー29aが配置されている。
上記ギヤケース23に組み込まれた本実施形態に係る減速機構30の詳細が図3に示されている。電動モータ25の出力軸25aが軸受け26を介してギヤケース23に回転可能に支持されている。この出力軸25aの回転軸線が図3において符号C1で示されている。この出力軸25aの先端部にはす歯ギヤ27が形成されている。このはす歯ギヤ27が駆動ギヤであり、以下1番ギヤ27とも言う。この1番ギヤ27はギヤケース23内に突き出されている。
ギヤケース23内には、軸受け32,33を介して中間軸31がその軸回りに回転自在に支持されている。中間軸31の回転軸線が図3において符号C2で示されている。図3において左側(先端側)の軸受け32にはボールベアリングが用いられ、右側(後端側)の軸受け33にはニードルベアリングが用いられている。先端側の軸受け32はギヤプレート50の保持孔50a内に取付けられている。
中間軸31には2つのはす歯ギヤ34,35が取り付けられている。両はす歯ギヤ34,35は中間軸31に固定されて、当該中間軸31と一体かつ同軸(回転軸線C2)で回転する。中間軸31上の2つのはす歯ギヤ34,35のうち、後ろ側のはす歯ギヤ34が1番ギヤ27に噛み合わされ、前側のはす歯ギヤ35がスピンドル11に固定したはす歯ギヤ36に噛み合わされている。以下、はす歯ギヤ34,35,36を順に2番ギヤ34、3番ギヤ35、4番ギヤ36とも言う。この2番ギヤ34及び3番ギヤ35が特許請求の範囲に記載した中間ギヤに相当する。このように電動モータ25の回転出力は、1番ギヤ27と2番ギヤ34の噛み合い、3番ギヤ35と4番ギヤ36との噛み合いを経て二段階で減速されてスピンドル11に伝達される。
前記したように電動モータ25の回転出力を二段階で減速してスピンドル11に伝達する構成であるので、4番ギヤ36のギヤ径を小さく設定することができ、これにより十分な減速比を確保しつつベース10の下面(切断材に対する当接面)に対するスピンドル11の距離(軸線C3の芯高さ)を小さくすることができ、ひいては鋸刃21の切り込み深さの調整範囲を大きくすることができる。
次に、2番ギヤ34と3番ギヤ35を支持する中間軸31は軸方向にわずかなストローク(1mm程度)で移動が許容される状態に支持されている。本実施形態の場合、前側の軸受け32がギヤプレート50の保持孔50a内で軸方向に移動可能に支持されて、当該中間軸31が軸方向に移動可能に支持されている。保持孔50aの底部と軸受け32との間に第1緩衝部材40が挟み込まれている。この第1緩衝部材40には、厚さ約3mmの円環形状のゴムリングが用いられている。この第1緩衝部材40によって軸受け32ひいては中間軸31に付加されるスラスト荷重が吸収される。また、この第1緩衝部材40の素材としての弾性係数(弾性能)についても、想定されるスラスト荷重(軸方向の変位)に対して十分な衝撃吸収能が確保されるよう(潰れ切れないよう)適切に設定されており、またこれにより当該第1緩衝部材40の耐久性が確保されるようになっている。
また、保持孔50aの内径は、軸受け32の外輪の外径に対して僅かに大きく設定されている。このため、軸受け32は、その径方向(中間軸31のラジアル方向)へ僅かな寸法で変位可能な状態で保持孔50a内に支持されている。保持孔50aの側部と軸受け32との間には第2緩衝部材41が挟み込まれている。
この第2緩衝部材41は、第1緩衝部材40と同じ弾性部材を素材として小径のピン形に形成されたもので、軸受け32の外周(外輪)の周方向1箇所に対して弾性的に押圧された状態に組み込まれている。この第2緩衝部材41によって、軸受け32ひいては中間軸31に付加されるラジアル方向の振動が吸収される。この第2緩衝部材41が、特許請求の範囲に記載した緩衝部材の一実施形態に相当する。
軸線C2回りの位置について第2緩衝部材41の位置は、中間軸31が受ける最も大きなラジアル荷重が作用する方向に設定されている。本実施形態では、第2緩衝部材41は、中間軸31がモータ出力軸25aから受けるラジアル荷重とスピンドル11から受けるラジアル荷重との合力方向であって、1番ギヤ27の圧力角と4番ギヤ36の圧力角の合力方向に設定されている。
中間軸31の後ろ側はニードルベアリング(軸受け33)で受けられているため、当該軸受け33に対する中間軸31の軸方向のわずかな移動が許容される。
スピンドル11は、軸受け37,38を介してギヤケース23内にその軸回りに回転自在に支持されている。スピンドル11の回転軸線が図2及び図3において符号C3で示されている。図示するように本実施形態では、中間軸31と同様、前側の軸受け37にボールベアリングが用いられ、後ろ側の軸受け38にニードルベアリングが用いられている。前側の軸受け37は、ギヤプレート50の保持孔50b内に保持されている。
スピンドル11の先端部はギヤケース23(ギヤプレート50)からブレードケース22内に突き出されており、この突き出し部分に鋸刃21が取り付けられている。
前側の軸受け37は、ギヤプレート50の保持孔50bに収容されて、固定ナット28によって軸方向移動不能に固定されている。この軸受け37を介して当該スピンドル11は軸方向へは移動不能に支持されている。このスピンドル11上において、4番ギヤ36と前側の軸受け37との間にディスタンスカラー39が装着されている。4番ギヤ36は、スピンドル11に設けたフランジ部11aと、このディスタンスカラー39との間に挟まれて軸方向へは移動しないように固定されている。
上記のように本実施形態に係る減速機構30は、1番ギヤ27と2番ギヤ34の噛み合い、3番ギヤ35と4番ギヤ36の噛み合いを経て電動モータ25の回転出力を2段階で減速してスピンドル11に伝達する構成を備えている。1〜4番ギヤ27,34,35,36にはすべてはす歯ギヤ(ヘリカルギヤ)が用いられている。
四つのはす歯ギヤ27,34,35,36のねじれ方向及びねじれ角は適切に設定されている。本実施形態では、中間軸31上の2番ギヤ34と3番ギヤ35のねじれ方向は、相互に反対方向に設定されている。このため、1番ギヤ27と2番ギヤ34の噛み合いにより中間軸31に付加されるスラスト荷重の作用方向と、3番ギヤ35と4番ギヤ36との噛み合いにより中間軸31に付加されるスラスト荷重の作用方向は、いずれも前向き(図3において左向き)になるように設定されている。このため、中間軸31は、前向きにのみスラスト荷重を受け、後ろ向きのスラスト荷重は作用しないようになっている。この中間軸31に対する前向きのスラスト荷重は、鋸刃21の各刃先が切断材Wから受ける断続的(間欠的)な切削抵抗として中間軸31に付加されもので、これが前記した第1緩衝部材40によって吸収される。
また、中間軸31に対して前方向のスラスト荷重が作用する結果、その反力として電動モータ25の出力軸25aには、1番ギヤ27と2番ギヤ34との噛み合いを経て後ろ向きのスラスト荷重が作用する。このモータ出力軸(回転子軸)に対する後ろ向きのスラスト荷重は、図示は省略したが従来と同様当該出力軸25aの後部側に介在させた緩衝部材によって吸収される。
以上のように構成した本実施形態の減速機構30によれば、電動モータ25の回転出力を二段階で減速する機構において、鋸刃21が切断材から受ける切断抵抗が中間軸31に断続的なスラスト荷重及びラジアル荷重(振動)として付加される場合にも、当該中間軸31のスラスト方向の振動(スラスト荷重)が第1緩衝部材40で受けられ、ラジアル方向の振動(ラジアル荷重)が第2緩衝部材41で受けられることから、当該スピンドル11の軸方向及び径方向の振動を吸収することができ、これにより従来の騒音を低減することができる。
このように、円形の鋸刃21を用いて行う切断機であって、電動モータ25の回転出力をはす歯ギヤの噛み合いにより二段階で減速させてスピンドル11に出力する切断機に特有の振動若しくはこれが原因で発生する騒音を、緩衝部材40,41によって従来よりも確実に低減することができ、ひいては当該減速機構30の低騒音化を一層図ることができる。
本実施形態の場合、鋸刃21の回転方向は常時一定方向であることから、中間軸31に対して前向きのスラスト荷重を付加させて、前側(先端工具21側)にのみ配置した緩衝部材40,41でこれを受ける構成とすることができ、これにより前側のみならず後ろ側にも同様の緩衝部材を配置する構成に比してより簡易な構成で上記の作用効果を得ることができる。
また、本実施形態の場合、緩衝部材40の軸線C2回りの位置について、駆動側の中間ギヤ31の圧力角と従動側の中間ギヤ35の圧力角の合力方向となる位置に第2緩衝部材41を配置した構成であることから、1つの第2緩衝部材41によって効率よくラジアル荷重を受けることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、中間軸31の前側についてのみ緩衝部材40,41を介在させた構成を例示したが、前側に加えて後ろ側にも同等の機能を有する緩衝部材を介在させる構成としてもよい。
また、2つの中間ギヤ(2,3番ギヤ34,35)のねじれ方向を相互に反対方向に設定して、中間軸13に付加されるスラスト荷重の作用方向を前側のみに設定した構成を例示したが、両中間ギヤのねじれ方向を相互に同じ方向に設定して両方向のスラスト荷重が打ち消し合う結果、小さな前向きのスラスト荷重を中間軸13に付加させて、これを第1緩衝部材40と第2緩衝部材41で受ける構成としてもよい。
また、ピン形の第2緩衝部材41を例示したが、軸受け32の外輪全周に沿って押圧されるリング形の第2緩衝部材としてもよい。リング形の第2緩衝部材によれば、中間軸に付加される全てのラジアル方向の荷重を受けることができ、これによりはす歯ギヤの共振に伴う中間軸の振動を一層確実に吸収することができる。
さらに、軸受け32を介して中間軸31に付加されたスラスト荷重を受ける構成を例示したが、第1及び第2緩衝部材を中間軸の前端部に直接当接させてそのスラスト荷重及びラジアル荷重(振動)を吸収する構成としてもよい。従って、軸受け32にニードルベアリングを用いる構成、あるいは後ろ側の軸受け33についてもボールベアリングを用いる構成としてもよい。
また、緩衝部材としてゴム(ラバー)を素材とする構成を例示したが、工業用スポンジを素材とする緩衝部材を用いる構成としてもよく、また圧縮コイルばねやリーフスプリング等のばね、あるいはエアダンパ等その他の弾性手段を用いる構成としてもよい。
さらに、第1緩衝部材40と第2緩衝部材41を中間軸31の前側に対して配置する構成を例示したが、その一方を前側、他方を後ろ側に配置する構成としてもよい。従って、第1緩衝部材40を省略して、第2緩衝部材41のみによって中間軸31のラジアル方向の振動を吸収する構成としてもよい。
さらに、第1緩衝部材40と第2緩衝部材41をそれぞれ別個の部材とする構成を例示したが、スラスト荷重を受ける第1緩衝部とラジアル荷重を受ける第2緩衝部が相互に一体形成された例えば椀型の緩衝部材を中間軸31の前端部及び/又は後端部、あるいはこれらを支持する軸受け32,33に対して配置する構成としてもよい。
また、モータ出力軸とスピンドルとの間を2段階で減速する減速機構について例示したが、3段階以上で減速する減速機構について同様の緩衝部材を適用することができる。
また、電動工具として携帯型の丸鋸を例示したが、卓上丸鋸盤等その他の切断機、あるいは切断機に限らず、孔あけドリルやねじ締め機等その他の作業に用いる電動工具についても同様の構成を採用することにより同等の作用効果を得ることができる。
1…携帯丸鋸(切断機)
10…ベース
11…スピンドル
13…支軸
20…切断機本体
21…鋸刃
22…ブレードケース
23…ギヤケース
24…モータケース
25…電動モータ、25a…出力軸(回転子軸)
26…軸受け
27…1番ギヤ(駆動ギヤ)
28…固定ナット
30…減速機構
31…中間軸
32,33…軸受け
34…2番ギヤ(中間ギヤ)
35…3番ギヤ(中間ギヤ)
36…4番ギヤ(出力ギヤ)
37,38…軸受け
40…第1緩衝部材(ゴムリング)
41…第2緩衝部材(ラバーピン)
50…ギヤプレート、50a,50b…保持孔

Claims (5)

  1. 電動モータを駆動源とする電動工具において、前記電動モータの回転出力を減速して、先端工具を取り付けたスピンドルに伝達する減速機構であって、
    前記電動モータの出力軸と前記スピンドルとの間に、少なくとも1組の中間ギヤ部を備え、該中間ギヤ部と前記電動モータとの間、及び該中間ギヤ部と前記スピンドルとの間で、それぞれはす歯ギヤの噛み合いを経て前記電動モータの回転出力を複数段階で減速して前記スピンドルに伝達する構成を備え、
    前記中間ギヤ部は、中間軸に駆動側の中間ギヤと従動側の中間ギヤを備えており、
    前記少なくとも1組の中間ギヤ部のうち、前記電動モータから前記スピンドルに至る前記回転出力の伝達経路に関して前記スピンドルに最も近い最終の中間ギヤ部について、前記中間軸を支持する前記従動側の軸受けの外周面と、該軸受けを保持するギヤケース側の保持孔の内周面との間に、当該中間軸若しくは前記両中間ギヤに負荷されるラジアル荷重を受けるための緩衝部材を介在させた減速機構。
  2. 請求項記載の減速機構であって、前記緩衝部材にラバーピンを用いた減速機構。
  3. 請求項1又は2に記載した減速機構であって、前記駆動側の中間ギヤに対する圧力角と、前記従動側の中間ギヤに対する圧力角の合力方向となる位置に前記緩衝部材を配置した減速機構。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載した減速機構であって、前記緩衝部材に、前記中間軸に負荷されるスラスト荷重を受ける部位を併せ持たせた減速機構。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した減速機構を備えた電動切断機。
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