JP5501891B2 - ギヤ列の緩衝機構 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばディスクグラインダ等の電動工具において、電動モータの回転動力を減速してスピンドルに伝達するためのギヤ列の緩衝機構に関する。
例えば、ディスクグラインダは、電動モータを内蔵した本体ハウジングの前部に減速用のギヤ列を備えている。電動モータの回転動力は、その出力軸に取り付けた駆動側のベベルギヤ(ピニオンギヤ)と、従動側のベベルギヤ(従動ギヤ)の噛み合わせからなるギヤ列を経てスピンドルに出力される。このため、通常電動モータの出力軸とスピンドルは軸線を相互に交差させる状態に配置されている。スピンドルの先端部には、ねじ軸部が設けられている。このねじ軸部に砥石を装着して固定ナットを締め付けることによりこの砥石をスピンドルに取り付けることができる。固定ナットを緩めれば砥石をスピンドルから外して交換等することができる。
電動モータの起動時、あるいは特にブレーキ付き電動モータの停止時にはギヤ列に噛み合い時の衝撃や異音が発生しやすい。また、ブレーキ作動時に発生する砥石の慣性トルクによってこれをスピンドルに固定する固定ナットの緩みが発生しやすい。このことから、従来よりこの衝撃や慣性トルク等(以下、単に衝撃という。)を緩和するための工夫がなされている。従来例えば下記の特許文献には、ディスクグラインダにおけるギヤ列の緩衝機構に関する技術が開示されている。この従来の緩衝機構によれば、従動ギヤとこれを支持するスピンドルとの間を一定の角度範囲で遊びを持たせて相対回転可能な状態で相互に支持するとともに、両者間に複数個(例えば4個)の弾性部材を介在させて回転方向の緩衝領域を設定することにより、電動モータの起動、停止時における衝撃を緩和する構成となっていた。
特開2007−275999号公報
このように、上記従来の緩衝機構では、従動ギヤとスピンドルとの間の相対回転方向について緩衝領域を設定する構成とするために、従動ギヤとスピンドルとの間に複数個の弾性部材を介在させる構成となり、その結果各弾性部材が小さな部品となってスピンドルに対する従動ギヤの組み付け性、ひいては当該ディスクグラインダの組み付け性が悪くなり、またその耐久性が低下する問題があった。
本発明は、係る従来の問題に鑑みなされたもので、組み付け性及び耐久性を従来よりも高めつつ電動モータ起動、停止時おける衝撃を緩和できるようにすることを目的とする。
係る目的は、以下の各発明により達成することができる。
第1の発明は、駆動軸の回転動力を従動軸に伝達するギヤ列の緩衝機構であって、ギヤ列は、相互に噛み合う駆動軸側の駆動ギヤと従動軸側の従動ギヤを有し、従動ギヤと従動軸との間の回転動力伝達経路上に、従動ギヤに径方向に変位可能に支持された径方向変位部材と、この径方向変位部材の拡径方向への変位により軸方向に変位する軸方向変位部材と、この軸方向変位部材の軸方向の変位について緩衝作用をなす軸方向弾性部材を備え、軸方向変位部材を従動ギヤの従動軸に対する相対回転により軸方向に変位させて駆動ギヤと従動ギヤとの噛み合い時の衝撃を吸収する構成とした緩衝機構である。
第1の発明によれば、駆動ギヤと従動ギヤが噛み合って回転動力が発生すると、従動ギヤが従動軸に対して相対回転し、これにより径方向変位部材が拡径方向に変位して軸方向変位部材が軸方向に変位する。軸方向変位部材は軸方向弾性部材の付勢力に抗して軸方向へ変位し、これにより駆動ギヤが従動ギヤに噛み合うことにより発生する衝撃が吸収される。このように従動ギヤの従動軸に対する相対回転が径方向変位部材を介して軸方向変位部材の軸方向への変位に変換されて、噛み合い時の衝撃が単一の軸方向弾性部材により吸収される構成であるので、従来のような回転方向の衝撃を直接吸収するための弾性部材(回転方向弾性部材)を従動ギヤとスピンドルとの間に複数個介在させる構成を省略することができ、これによりギヤ列の組み付け性及び耐久性を高めることができる。
軸方向変位部材の軸方向の衝撃を吸収するための軸方向弾性部材は、従来の回転方向弾性部材のように従動ギヤと従動軸との間に介在させるのではなく、軸方向変位部材の軸方向端面に対して介在させれば足りるので、例えば従動軸の周囲に沿った円環形(リング形)若しくはC字形の弾性部材を用いることができ、従って従来よりも大形かつ単一の弾性部材を用いることにより十分な緩衝機能を持たせることができる。
また、従来の構成によれば、従動ギヤの内周孔に複数の緩衝部材を介在させて十分な緩衝機能を得る必要上、従動ギヤが大径化して駆動ギヤに対するギヤ比の設定について制約を受けることとなる。これに対して、第1の発明に係る緩衝機構によれば、第1傾斜面及び第2傾斜面の各傾斜角度によって拡径方向変位部材の変位量及び軸方向変位部材の変位量を適切に設定することができる。これによれば、従来のように従動ギヤの大径化を招くことなく、軸方向弾性部材の弾性力(ばね定数)について十分な緩衝機能が得られるよう設定することができるので駆動ギヤに対する従動ギヤのギヤ比の設定の自由度を高めることができる。
第2の発明は、第1の発明に係る緩衝機構であって、径方向変位部材を、従動軸に設けた第1傾斜面と、軸方向変位部材に設けた第2傾斜面に係合させて、従動ギヤの従動軸に対する相対回転に伴う、径方向変位部材の第1傾斜面に対する軸回りの相対変位により当該径方向変位部材を径方向に変位させ、これに伴う径方向変位部材の第2傾斜面に対する径方向の相対変位により軸方向変位部材を軸方向に変位させる構成とした緩衝機構である。
第2の発明によれば、第1の発明に係る作用効果に加え、特に従動軸に第1傾斜面として例えば軸方向に沿った断面V字形の溝部を設け、軸方向変位部材の内周口元に例えばテーパ形の第2傾斜面を設け、両傾斜面に径方向変位部材を挟み込んだ構成とすることにより、従動ギヤと従動軸との相対回転を軸方向変位部材の軸方向への変位に変換することができる。
第3の発明は、第2の発明に係る緩衝機構であって、径方向変位部材として、従動ギヤに径方向に変位可能に支持した鋼球を備え、この鋼球を従動軸側の第1傾斜面と軸方向変位部材側の第2傾斜面との間に挟み込んで、従動軸に対する従動ギヤの相対回転により鋼球を径方向に変位させて軸方向変位部材を軸方向に変位させる構成とした緩衝機構である。
第3の発明によれば、径方向変位部材としての一つ又は複数個の鋼球を備え、この鋼球を第1傾斜面と第2傾斜面との間に挟み込ませた構成とすることにより、簡易な構成で軸方向変位部材を確実に軸方向へ変位させて緩衝機能を確実に発揮させることができる。
第4の発明は、第3の発明に係る緩衝機構であって、鋼球と第1傾斜面との間に中間ローラを介在させて、この中間ローラを第1傾斜面に線当たり状態で係合させることにより鋼球を第1傾斜面に間接的に係合させて、中間ローラの径方向の変位により鋼球を径方向に変位させて軸方向変位部材を軸方向に変位させる構成とした緩衝機構である。
第4の発明によれば、中間ローラを介して鋼球が間接的に第1傾斜面に係合されて当該第1傾斜面と第2傾斜面との間に挟み込まれた構成とされている。第1傾斜面には鋼球が直接係合されるのではなく中間ローラが線当たり状態で係合されることから、鋼球が点当たり状態で係合される構成に比して第1傾斜面に生ずる応力は分散される。第1傾斜面に生ずる応力集中が低減されることにより、当該第1傾斜面の摩耗が低減され、これにより当該緩衝機構の耐久性を高めることができる。
第5の発明は、第1〜第4の何れか一つの発明に係る緩衝機構であって、軸方向変位部材を介して作用する軸方向弾性部材の付勢力によって従動ギヤが当該従動ギヤに対する駆動ギヤの噛み合いを深くする方向に付勢された緩衝機構である。
第5の発明によれば、従動ギヤに対する駆動ギヤの噛み合い状態が常時適切な深さに維持されるため、この点でも電動モータ起動時におけるギヤ噛み合いの衝撃を低減することができる。
第6の発明は、上記第1〜第5の何れか一つの発明に係る緩衝機構であって、軸方向弾性部材として円環形状を有する単一の弾性部材を用いる構成とした緩衝機構である。
第6の発明によれば、ギヤ列に対して円環形状の弾性部材を一つ組み込めば足りるので、従来よりもその組み付け性及び耐久性を高めることができる。
第7の発明は、上記第1〜第6の何れか一つの発明に係る緩衝機構を備えたディスクグラインダであって、電動モータにより回転する駆動ギヤと、この駆動ギヤが噛み合わされた従動ギヤとしてのベベルギヤと、従動軸としてこのベベルギヤを支持するスピンドルを備え、このスピンドルに円形の砥石を備えており、ベベルギヤとスピンドルとの間の回転動力伝達経路上に径方向変位部材としての鋼球を介在させて、この鋼球の拡径方向への変位に伴う軸方向変位部材の軸方向の変位について軸方向弾性部材を作用させて、電動モータの起動、停止に伴う駆動ギヤとベベルギヤとの噛み合い時の衝撃を吸収する構成としたディスクグラインダである。
第7の発明によれば、ギヤ列の緩衝機構について組み付け性及び耐久性を高めることができる。
第8の発明は、駆動軸の回転動力を従動軸に伝達するギヤ列の緩衝機構であって、ギヤ列は、相互に噛み合う駆動軸側の駆動ギヤと従動軸側の従動ギヤを有し、従動ギヤと従動軸との間の回転動力伝達経路上に、従動ギヤに径方向に変位可能に保持された径方向変位部材と、この径方向変位部材の拡径方向への変位について緩衝作用をなす径方向弾性部材を備え、径方向変位部材を従動ギヤの従動軸に対する相対回転により拡径方向に変位させて駆動ギヤと従動ギヤとの噛み合い時の衝撃を吸収する構成とした緩衝機構である。
第8の発明によれば、駆動ギヤと従動ギヤが噛み合うと、従動ギヤと従動軸との間に相対回転が発生し、これにより径方向変位部材が拡径方向に変位し、この変位に対して径方向弾性部材が作用して衝撃が吸収される。このように従動ギヤの従動軸に対する相対回転が径方向変位部材の拡径方向の変位に変換されて衝撃が吸収される構成であるので、従来のような回転方向の衝撃を直接吸収するための弾性部材(回転方向弾性部材)を従動ギヤとスピンドルとの間に複数個介在させる構成を省略することができ、これによりギヤ列の組み付け性及び耐久性を高めることができる。
径方向変位部材の拡径方向の衝撃を吸収するための径方向弾性部材は、従来の回転方向弾性部材のように従動ギヤと従動軸との間に介在させるのではなく、径方向変位部材の外周側(拡径側)に介在させれば足りるので、例えば径方向変位部材を保持する従動ギヤのボス部外周側に沿った円環形(リング形)若しくはC字形の弾性部材を用いることができ、従って従来よりも大形かつ単一の弾性部材を用いることにより十分な緩衝機能を持たせることができる。
第9の発明は、第8の発明に係る緩衝機構であって、従動ギヤ側若しくは従動軸側に傾斜面を設けて、この傾斜面に径方向変位部材を係合させて、この径方向変位部材を従動ギアの従動軸に対する相対回転により拡径方向に変位させる構成とした緩衝機構である。
第9の発明によれば、第8の発明に係る作用効果に加え、特に従動軸に傾斜面として例えば軸方向に沿った溝部を設け、この溝部の傾斜面に径方向変位部材を係合させた構成とすることにより、従動ギヤと従動軸との相対回転を径方向変位部材の拡径方向への変位に変換することができる。
第10の発明は、第9の発明に係る緩衝機構であって、従動軸側の傾斜面に前記径方向変位部材としてのローラを係合させ、このローラの拡径方向の変位についてC字形を有する径方向弾性部材を拡径方向に変位させて緩衝作用をなす構成とした緩衝機構である。
第10の発明によれば、径方向変位部材としての一つ又は複数個の鋼球を備え、この鋼球を従動軸の溝部(傾斜面)に嵌り込ませ、この鋼球の周囲にC字形の径方向弾性部材を配置した構成とすることにより、簡易な構成で径方向変位部材を確実に拡径方向へ変位させて径方向弾性部材による緩衝機能を確実に発揮させることができる。
第11の発明は、第8〜第10の発明に係る緩衝機構を備えたディスクグラインダであって、電動モータにより回転する駆動ギヤと、この駆動ギヤが噛み合わされた従動ギヤとしてのベベルギヤと、従動軸としてベベルギヤを支持するスピンドルを備え、このスピンドルに円形の砥石を備えており、ベベルギヤとスピンドルとの間の回転動力伝達経路上に径方向変位部材としてのローラを介在させて、このローラの拡径方向の変位について径方向弾性部材を作用させて、電動モータの起動、停止に伴う駆動ギヤとベベルギヤとの噛み合い時の衝撃を吸収する構成としたディスクグラインダである。
第11の発明によれば、ギヤ列の緩衝機構について組み付け性及び耐久性を高めることができる。
本発明の第1実施形態の緩衝機構を備えたディスクグラインダの全体側面図である。本図において、工具本体の前部及びギヤ列を内装したギヤヘッド部が縦断面図で示されている。また、本図は、電動モータ停止時の状態を示している。 図1の(II)-(II)線断面矢視図であって、ギヤ列の横断面図である。 第1実施形態の緩衝機構を備えたギヤヘッド部の縦断面図である。本図は、電動モータ起動時の状態を示している。 図3の(IV)-(IV)線断面矢視図であって、ギヤ列の横断面図である。 本発明の第2実施形態の緩衝機構を備えたギヤヘッド部の縦断面図である。本図は、電動モータ停止時の状態を示している。 図5の(VI)-(VI)線断面矢視図であって、ギヤ列の横断面図である。 第2実施形態の緩衝機構を備えたギヤヘッド部の縦断面図である。本図は、電動モータ起動時の状態を示している。 図7の(VIII)-(VIII)線断面矢視図であって、ギヤ列の横断面図である。 本発明の第3実施形態の緩衝機構を備えたギヤヘッド部の縦断面図である。本図は、電動モータ停止時の状態を示している。 図9の(X)-(X)線断面矢視図であって、ギヤ列の横断面図である。 第3実施形態の緩衝機構を備えたギヤヘッド部の縦断面図である。本図は、電動モータ起動時の状態を示している。 第4実施形態の緩衝機構を備えたギヤヘッド部の縦断面図である。本図は、電動モータ停止時の状態を示している。 図12中(XIII)-(XIII)線矢視図であって、従動ギヤの上面図である。 図12中(XIV)-(XIV)線矢視図であって、従動ギヤの下面図である。 第4実施形態の緩衝機構を備えたギヤヘッド部の縦断面図である。本図は、電動モータ起動時の状態を示している。 図15中(XVI)-(XVI)線矢視図であって、従動ギヤの上面図である。 図15中(XVII)-(XVII)線矢視図であって、従動ギヤの下面図である。 第4実施形態の緩衝機構に変更を加えたギヤヘッド部の縦断面図である。本図は、電動モータ起動時の状態を示している。
次に、本発明の実施形態を図1〜図18に基づいて説明する。図1は、第1実施形態に係る緩衝機構を備えたディスクグラインダ1を示している。このディスクグラインダ1は、工具本体部2とギヤヘッド部10を備えている。工具本体部2は、概ね円筒形状の本体ハウジング3の内部に駆動源としての電動モータ4を内装した構成を備えている。本体ハウジング3は使用者が片手で把持しやすい太さに設定されている。本体ハウジングの上部には、使用者が指先でスライド操作するスイッチレバー5が配置されている。このスイッチレバー5を前側(図示左側)へスライドさせると電動モータ4が起動する。スイッチレバー5を後ろ側(図示右側)へスライドさせると、電動モータ4が停止する。
電動モータ4の出力軸4aの前部は、本体ハウジング3の前端部に取り付けた軸受け7によって回転自在に支持されている。また、出力軸4aには、モータ冷却用のファン8が取り付けられている。この冷却ファン8及びその周囲に配置したバッフルプレート9によって、本体ハウジング3の後部から外気が導入され、導入された外気は本体ハウジング3内を前部に向かって流れて電動モータ4の冷却が効率よくなされる。
工具本体部2の前部にギヤヘッド部10が結合されている。ギヤヘッド部10は、ギヤハウジング11を備えている。このギヤハウジング11は工具本体部2の本体ハウジング3の前部に結合されている。電動モータ4の出力軸4aはこのギヤハウジング11内に突き出されている。電動モータ4の出力軸4aには駆動ギヤ6が取り付けられている。この駆動ギヤ6には、ベベルギヤ(かさ歯車)が用いられている。
駆動ギヤ6は、従動ギヤ12に噛み合わされている。この従動ギヤ12にもベベルギヤ(かさ歯車)が用いられている。この駆動ギヤ6と従動ギヤ12が特許請求の範囲に記載したギヤ列を構成している。
この従動ギヤ12は、従動軸13に支持されている。従動軸13は、その上部を軸受け14により、その下部側を軸受け15によってそれぞれ回転自在に支持されている。従動軸13は、その軸線が電動モータ4の出力軸4aの軸線に対してほぼ直交する向きに支持されている。
従動軸13の下部側は、ギヤハウジング11の下部から下方へ突き出されている。この突き出し部分に円形の砥石16が取り付けられている。従動軸13の下端部には、ねじ軸部13bが形成されている。このねじ軸部13bに、固定フランジ17との間に砥石16を挟み込んだ状態で固定ナット18を強固に締め込むことにより、当該砥石16が従動軸13に固定されている。
ギヤハウジング11の下部には、砥石カバー19が取り付けられている。この砥石カバー19によって、砥石16の後ろ側半周の範囲が覆われて、研削粉の後方(使用者側)への飛散が防止されるようになっている。
従動ギヤ12は、軸回りに相対回転可能な状態で支持されている。但し、この従動ギヤ12は、従動軸13上にナット26で固定したスラストワッシャ27によって軸方向へ移動不能に支持されている。この従動ギヤ12と従動軸13との間の回転動力伝達経路上に、第1実施形態に係る緩衝機構20が介装されている。第1実施形態の緩衝機構20は、従動ギヤ12に保持した3つの鋼球21〜21と、従動軸13の軸線方向(図1において上下方向)に変位可能な軸方向変位部材22と、軸方向弾性部材23を備えている。
従動ギヤ12の下面側にはボス部12aが一体に形成されている。このボス部12aの内周側に従動軸13が相対回転可能に挿通されている。このボス部12aの周囲三等分位置には、それぞれ保持孔12bが径方向に貫通する状態で設けられている。各保持孔12b内に一つずつ鋼球21が径方向に変位可能な状態で保持されている。ボス部12aの肉厚は適切に設定されて、各保持孔12bの両口元からそれぞれ鋼球21がはみ出す状態となっている。
従動軸13には、断面V字形の軸線方向に長い3つの溝部13a〜13aが軸線回りの3等分位置に形成されている。各溝部13aに、ボス部12aの内周側にはみ出す鋼球21が一つずつ嵌り込んでいる。このため、図4に示すように従動ギヤ12が従動軸13に対して相対回転すると、各鋼球21が溝部13aの傾斜面を上って拡径方向に変位する。このことから、各鋼球21が特許請求の範囲に記載した拡径方向変位部材の一例に相当し、各溝部13aの傾斜面が第1傾斜面に相当する。
従動ギヤ12のボス部12aの外周側に軸方向変位部材22が配置されている。この軸方向変位部材22は、その上部にフランジ部22aを備える円筒形状を有するもので、その内周側に従動ギヤ12のボス部12aが軸回りに相対回転可能かつ軸方向に相対変位可能な状態で挿通されている。軸方向変位部材22の内周側上部口元には、テーパ面22bが形成されている。このテーパ面22bに、ボス部12aの外周側にはみ出した3つの鋼球21〜21が当接されている。このテーパ面22bが特許請求の範囲に記載した第2傾斜面に相当する。
軸方向変位部材22の外周側であって、そのフランジ部22aの下面側に、軸方向弾性部材23が配置されている。この軸方向弾性部材23は、図示するように断面矩形の円環形状を有するもので、軸方向に適度な弾性を有する弾性ゴムが用いられている。軸方向変位部材22の下側には、受けフランジ24が配置されている。この受けフランジ24は、従動ギヤ12のボス部12aと軸受け15の内輪との間に挟まれて軸方向へは変位しない状態で従動軸13に支持されている。この受けフランジ24と軸方向変位部材22のフランジ部22aとの間に軸方向弾性部材23が挟み込まれている。この軸方向変位部材23を下向きに押し潰しながら(その弾性力に抗して)軸方向変位部材22は軸方向下側に変位可能となっている。
ギヤヘッド部10の上面側前部には、従動ギヤ12の空転をロックするためのロックボタン25が配置されている。このロックボタン25を指先で押し操作すると、ギヤハウジング11内に突き出されたその先端部25aが従動ギヤ12の上面に設けた三つのストッパ孔12d〜12dの何れかに嵌り込んで、当該従動ギヤ12の空転をロックすることができる。このため、砥石16を従動軸13から取り外し、取り付けする際に、このロックボタン25を押し込み操作することにより、従動ギヤ12ひいては従動軸13の空転をロックして楽に固定ナット18を緩めたり、締め付けたりすることができ、砥石16の交換作業、メンテナンス作業の便宜を図ることができる。
以上のように構成された第1実施形態の緩衝機構20によれば、電動モータ4の起動、停止に伴う駆動ギヤ6と従動ギヤ12との噛み合いによる衝撃が軸方向弾性部材23の軸方向への変位によって吸収される。電動モータ4の起動により駆動ギヤ6が従動ギヤ12に噛み合って回転動力が伝達されると、従動ギヤ12が従動軸13に対して僅かに相対回転する。従動ギヤ12が従動軸13に対して相対回転すると、各鋼球21が溝部13a内をその幅方向に相対変位するため、当該各鋼球21は溝部13a内から離脱する方向(拡径方向)であって、ボス部12aの外周側へのはみ出し量を大きくする方向に変位する。
各鋼球21のボス部12aの外周側へのはみ出し量が大きくなると、当該各鋼球21と軸方向変位部材22のテーパ面22bとの相互作用により、当該軸方向変位部材22が下側へ変位する。前記したように、軸方向変位部材22は軸方向弾性部材23の弾性力に抗して下側に変位する。こうして軸方向変位部材22が軸方向弾性部材23の弾性力に抗して軸方向に変位しつつ、従動ギヤ12が従動軸13に対して相対回転することにより、駆動ギヤ6と従動ギヤ12との噛み合い時に発生する衝撃が吸収される。
このように、第1実施形態の緩衝機構20によれば、従動軸13に対する従動ギヤ12の相対回転を、軸方向変位部材22の軸方向への変位に変換して衝撃を吸収する構成であるので、従来のような小さな弾性部品を従動ギヤと従動軸との間に相対回転方向に弾性力を作用させる状態に介在させる必要がなく、これにより当該緩衝機構20ひいては当該ディスクグラインダ1の組み付け性及び耐久性を高めることができる。
また、第1実施形態の緩衝機構20によれば、第1傾斜面としての溝部13aの傾斜角度、あるいは第2傾斜面としてのテーパ面22b(第1傾斜面)の傾斜角度を任意に設定することによって鋼球21の変位量及び軸方向変位部材22の変位量を適切に設定することができ、これにより軸方向弾性部材の変位量を適切に設定することができる。このため、従来のように従動ギヤの大径化を招くことなく、軸方向弾性部材23の変位量を適切に設定して十分な緩衝機能を得ることが容易になる。
さらに、軸方向弾性部材23の付勢力が、第2傾斜面22b及び鋼球21〜21を経て従動ギヤ12を上方であって駆動ギヤ6に対する噛み合いを深くする方向に作用することから、当該従動ギヤ12に対する駆動ギヤ6の噛み合い状態を良好に保持することができ、この点でも電動モータ4の起動時における衝撃を低減することができる。
以上説明した第1実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、第1傾斜面として断面V字形の溝部13a〜13aを例示したが、これに代えて断面半円形の溝部を設ける構成としてもよい。
図5〜図8には、第2実施形態の緩衝機構30が示されている。第1実施形態と同様の部材及び構成については同じ符号を用いてその説明を省略する。第1実施形態の緩衝機構20では、拡径方向変位部材としての各鋼球21が拡径方向に変位することにより軸方向変位部材22を軸方向へ変位させて衝撃を吸収する構成であったが、以下説明する第2実施形態では、拡径方向変位部材としての各ローラ31が各方向へ変位する動作に対して直接衝撃を吸収する構成となっている。
従動軸13には、第1実施形態と同様、軸線回りの3等分位置に軸方向に長い断面V字形の溝部13a〜13aが形成されている。各溝部13aにローラ31が嵌り込んでいる。各ローラ31は、従動ギヤ12のボス部12aに設けた保持孔12bに拡径方向に変位可能に保持されている。各ローラ31は、拡径方向に変位すると拡径方向弾性部材32に押圧される。拡径方向弾性部材32は、図6に示すようにC字形をなす金属ばねで、各ローラ31を縮径方向に変位させる方向(溝部13a内に押し込む方向)の付勢力を有している。
拡径方向弾性部材32の両端部間には、従動ギヤ12のボス部12aに外周側に突き出す状態に設けた係合凸部12cが進入している。これにより拡径方向弾性部材32の回り止めがなされて、各ローラ31の外周側に当該拡径方向弾性部材32の両端部間の隙間が位置することが防止されるようになっている。このため、全てのローラ31〜31が常時この拡径方向弾性部材32の内周面に押し当てられるようになっている。
従動ギヤ12の下側であって従動軸13上には、保持スリーブ33が従動ギヤ12と同軸に支持されている。この保持スリーブ33は、第1実施形態の受けフランジ24と同様、軸方向への変位が規制された状態で従動軸13に支持されている。この保持スリーブ33には、外周側に断面L字形に張り出す保持筒部33aが一体に設けられている。この保持筒部33aと従動ギヤ12のボス部12aとの間の円筒形のスペースに拡径方向弾性部材32が収容されている。
図5及び図6に示すように、電動モータ4の停止状態であって回転動力が発生していない状態では、各ローラ31は拡径方向弾性部材32の付勢力によって溝部13a内の最も深い位置に押し込まれた状態となり、その結果拡径方向弾性部材32は従動ギヤ12のボス部12aにほぼ密着する状態となる縮径方向に変位して、保持筒部33aとの間に隙間が発生した状態となる。
以上のように構成した第2実施形態の緩衝機構30によれば、電動モータ4の起動、停止に伴う駆動ギヤ6と従動ギヤ12との噛み合いによる衝撃が拡径方向弾性部材32によって吸収される。電動モータ4の起動によって駆動ギヤ6が従動ギヤ12に噛み合って回転動力が伝達されると、従動ギヤ12が従動軸13に対して僅かに相対回転する。従動ギヤ12が従動軸13に対して相対回転すると、図7及び図8に示すように各ローラ31が溝部13a内をその幅方向に相対変位して第1傾斜面をより浅い位置に上るため、当該各ローラ31は溝部13a内から離脱する方向(拡径方向)であって、ボス部12aの外周側へのはみ出し量を大きくする方向に変位する。
各ローラ31のボス部12aの外周側へのはみ出し量が大きくなると、当該各ローラ31がそれぞれ拡径方向弾性部材32の内周面に押し付けられ、その結果当該拡径方向弾性部材32がその付勢力に抗して拡径方向に弾性変形し、これにより駆動ギヤ6と従動ギヤ12との噛み合い時に発生する衝撃が吸収される。このことから、各ローラ31の拡径方向への変位は、拡径方向弾性部材32の付勢力に抗してなされ、従って従動軸13に対する従動ギヤ12の相対回転は、拡径方向弾性部材32の付勢力に抗してなされる。
図7及び図8には、従動ギヤ12が従動軸13に対して相対回転した結果、各ローラ31が溝部13aのより浅い位置(拡径方向)に変位して拡径方向弾性部材32が拡径方向に押し広げられ、その結果当該拡径方向弾性部材32が保持スリーブ33aの内周面にほぼ密着する位置まで押し広げられて、ボス部12aとの間に隙間が発生した状態が示されている。
なお、第2実施形態では、第1実施形態の軸方向変位部材22に相当する部材が省略されている。従って、第1実施形態の第2傾斜面(テーパ面22b)に相当する傾斜面が省略されている。
このように第2実施形態の緩衝機構30によれば、従動軸13に対する従動ギヤ12の相対回転を、拡径方向弾性部材32を拡径方向に弾性変形させて衝撃を吸収する構成であるので、従来のような小さな弾性部品を従動ギヤと従動軸との間に相対回転方向に弾性力を発揮させる状態に介在させる必要がないことから、当該緩衝機構30ひいては当該ディスクグラインダ1の組み付け性及び耐久性を高めることができる。
第2実施形態にも種々変更を加えることができる。例えば、第1実施形態と同様、第1傾斜面として断面V字形の溝部13a〜13aに代えて、断面半円形の溝部を用いる構成としてもよい。
次に、図9〜図11には、第3実施形態の緩衝機構40が示されている。この第3実施形態は、第1実施形態における拡径方向変位部材としての鋼球21〜21を省略する一方、これに代えて従動ギヤ41と軸方向変位部材42との間にカム部を設けて、当該従動ギヤ41が従動軸13に対して相対回転した段階でこのカム部の作用により軸方向変位部材42を軸方向に変位させて衝撃を吸収する構成となっている。第1実施形態と同じ部材及び構成については同じ符号を用いてその説明を省略する。
駆動ギヤ6が噛み合わされた従動ギヤ41は、従動軸13に対して相対回転可能に支持されている。従動ギヤ41のボス部の下端部には、下向きにV字形に突き出すカム凸部41a,41aが設けられている。両カム凸部41a,41aは、軸回りの2等分位置に設けられている。
従動ギヤ41の下側には、軸方向変位部材42が配置されている。この軸方向変位部材42は、従動軸13に軸方向変位可能に支持されている。この軸方向変位部材42の内周孔の上側口元には、上記のカム凸部41a,41aに対応してV字形のカム凹部42b,42bが設けられている。また、この軸方向変位部材42の内周孔には、断面矩形の係合凸部42c,42cが相互に対向する周方向2等分位置に設けられている。この両係合凸部42c,42cは、それぞれ従動軸13に設けた同じく断面矩形で軸方向に長い係合溝部13cに挿入されている。このため、軸方向変位部材42は、従動軸13に対して軸方向に変位可能である一方、軸回りには相対回転不能に支持されている。
軸方向変位部材42には、第1実施形態と同じくフランジ部42aが設けられている。このフランジ部42aの下面側に軸方向弾性部材43が介装されている。軸方向変位部材42の下側において従動軸13には、第1実施形態と同じ受けフランジ24が支持されている。この受けフランジ24は、第1実施形態と同様、軸方向への変位が規制された状態で従動軸13に支持されている。この受けフランジ24と従動ギヤ41との間で、軸方向変位部材42が軸方向に変位可能となっている。
この受けフランジ24と軸方向変位部材42のフランジ部42aとの間に軸方向弾性部材43が挟み込まれている。この軸方向弾性部材43には、第1実施形態と同じく円環形状の弾性ゴムが用いられている。
以上のように構成した第3実施形態の緩衝機構40によれば、電動モータ4の起動、停止に伴う受動ギヤ6と従動ギヤ41との噛み合いによる衝撃が軸方向変位部材42の軸方向への変位によって吸収される。電動モータ4の起動により駆動ギヤ6が従動ギヤ41に噛み合って回転動力が伝達されると、従動ギヤ41が従動軸13に対して僅かに相対回転する。従動ギヤ41が従動軸13に対して相対回転すると、従動ギヤ41側のカム凸部41a,41aが、従動軸13に対して回転しない軸方向変位部材42側のカム凹部42b,42bに対して軸回りに変位する。その結果、カム凸部41aがカム凹部42bのより浅い位置へ変位する結果、軸方向変位部材42は軸方向下側へ変位する。軸方向変位部材42のフランジ部42aと受けフランジ24との間には軸方向弾性部材43が介在されているため、軸方向変位部材42はこの軸方向弾性部材43を押し潰しつつ(その弾性力に抗して)下側へ変位し、これにより駆動ギヤ6と従動ギヤ12との噛み合い時に発生する衝撃が吸収される。
このように、第3実施形態の緩衝機構40によっても、従動軸13に対する従動ギヤ41の相対回転を、軸方向変位部材42の軸方向への変位に変換して衝撃を吸収する構成であるので、従来のような小さな弾性部品を従動ギヤと従動軸との間に相対回転方向に弾性力を作用させる状態で介在させる必要がなく、これにより当該緩衝機構40ひいては当該ディスクグラインダ1の組み付け性及び耐久性を高めることができる。
また、軸方向弾性部材43の付勢力が、軸方向変位部材42を経て従動ギヤ41を上方であって駆動ギヤ6に対する噛み合いを深くする方向に作用することから、当該従動ギヤ41に対する駆動ギヤ6の噛み合い状態を良好に保持することができ、この点でも電動モータ4の起動時における衝撃を低減することができる。
図12〜図17には、第4実施形態の緩衝機構50が示されている。この第4実施形態に係る緩衝機構50は、前記第1実施形態に係る緩衝機構20にさらに改良を加えて耐久性を高めた構成となっている。第1実施形態と同様部材及び構成については同位の符号を用いてその説明を省略する。第4実施形態の緩衝機構50では、拡径方向変位部材としての鋼球53〜53が中間ローラ52を介して間接的に従動軸13の第1傾斜面13dに係合される構造となっており、鋼球21〜21が従動軸13の第1傾斜面13aに直接係合される第1実施形態とこの点で異なっている。
第1実施形態と同様、駆動ギヤ6が噛み合わされた従動ギヤ51は、従動軸13に相対回転可能に支持されている。但し、従動ギヤ51は、従動軸13上にナット26で固定したスラストワッシャ27と、軸受け15で軸方向の移動を規制された受けフランジ56との間に挟まれて軸方向への移動が規制されている。
従動軸13の上部には、第1実施形態の溝部13aとは異なって、軸回りの三等分位置が平坦に面取りされてなる三つの第1傾斜面13d〜13dが設けられている。第1傾斜面13d〜13dが設けられた従動軸13の上部が、従動ギヤ51の支持孔51c内に挿入されている。図13に示すように従動ギヤ51の上面側において支持孔51cの周方向三等分位置には、ローラ保持溝51a〜51aが放射方向に沿って設けられている。各ローラ保持溝51a内に一つの中間ローラ52が保持されている。各中間ローラ52はその軸線を従動軸13の軸線に平行に位置させた姿勢に保持されている。また、各中間ローラ52は、スラストワッシャ27と受けフランジ部56の円筒軸部56aの上面との間に位置してその軸線方向の変位が規制されている。
この中間ローラ52〜52がそれぞれ従動軸13の各第1傾斜面13dに線当たり状態で摺接されている。従動ギヤ51と従動軸13との間に相対回転が発生すると、各中間ローラ52が第1傾斜面13dに押されて当該スピンドルの径方向外方(放射方向)へ平行移動する。各中間ローラ52は、ローラ保持溝51a内で移動可能な範囲でその径方向に平行移動する。
図14に示すように従動ギヤ51の下面側において支持孔51cの周方向三等分位置には、鋼球保持溝51b〜51bが放射方向に沿って設けられている。この三つの鋼球保持溝51b〜51bの周方向の位置は、上面側のローラ保持溝51a〜51aに一致している。このため、各中間ローラ52の上部はローラ保持溝51aに位置し、下部は鋼球保持溝51b内に位置している。
各鋼球保持溝51b内には一つの鋼球53が移動可能に保持されている。従動ギヤ51と従動軸13との間に相対回転が発生すると、各中間ローラ52が第1傾斜面13dに摺接されつつ放射方向外方に平行移動し、これにより各鋼球53が中間ローラ52によって同方向へ押される。
各鋼球53は、従動ギヤ51の下面(鋼球保持溝51b)からはみ出して、軸方向変位部材54の第2傾斜面54aに当接している。軸方向変位部材54は、受けフランジ56の円筒軸部56aを介して軸方向に変位可能に支持されている。軸方向変位部材54の下面側であって受けフランジ56の円筒軸部56aの周囲に軸方向弾性部材55が介装されている。この軸方向弾性部材55は、軸方向変位部材54と、受けフランジ56のフランジ部56bとの間に挟み込まれている。
上記したように従動ギヤ51と従動軸13との間に相対回転が発生して各鋼球53が中間ローラ52によって放射方向外方に押されると、当該各鋼球53が軸方向変位部材54の第2傾斜面54aを上る方向に相対変位することから、当該軸方向変位部材54が軸方向弾性部材55を押し潰しながら(その弾性力に抗して)従動ギヤ51の下面から離間する方向(下方)へ変位する。このことから、従動ギヤ51の従動軸13に対する相対回転は、第1実施形態と同様軸方向弾性部材55の弾性力に抗してなされ、その結果従動ギヤ51と従動軸13との間における駆動力伝達時の衝撃が吸収される。
また、図12に示すように駆動力の遮断状態では、各鋼球53が第2傾斜面54aの最も低い位置(放射方向内方)に位置する結果、軸方向変位部材54が軸方向弾性部材55の付勢力によって従動ギヤ51の下面に弾性的に押し付けられるよう、第2傾斜面54aの傾斜角度、あるいは各鋼球53の直径等が適切に設定されている。
従動ギヤ51の上面には、その周方向三等分位置に三つのストッパ孔51e〜51eが設けられている。各実施形態と同様、ロックボタン25の押し操作によりその先端部25aがこの三つのストッパ孔51e〜51eの何れかに嵌り込むことにより、従動ギヤ51及び従動軸13がロックされて砥石交換時等の便宜が図られる。
以上のように構成した第4実施形態の緩衝機構50によっても、電動モータ4の起動、停止時(駆動力の伝達、遮断時)において、従動軸13と従動ギヤ51との間に相対回転が発生すると、第1傾斜面13d〜13dの傾斜作用によって各中間ローラ52が放射方向外方へ押され、これにより各鋼球53が鋼球保持溝51b内を同方向に変位する。各鋼球53が鋼球保持溝51b内を放射方向外方へ押されることにより、軸方向弾性部材55が押し潰される方向に変形して電動モータ4の起動、停止による動力伝達、遮断時の衝撃が吸収される。
また、第4実施形態の場合、従動軸13の第1傾斜面13dに対して中間ローラ52〜52が線当たり状態で押し付けられることから、鋼球21〜21が第1傾斜面としての断面V字形の溝部13a〜13aに直接点当たり状態で押し付けられる第1実施形態の構成に比して、当該第1傾斜面13d〜13dに生ずる応力集中を低減してその摩耗を低減することができ、ひいては当該衝撃緩衝機構50の耐久性を高めることができる。
さらに、軸方向弾性部材55は、電動モータ起動、停止時における衝撃吸収機能の他、様々な機能を果たしている。図12に示すように動力遮断状態では、各鋼球53が第2傾斜面54aの最も低い位置に位置するため、軸方向変位部材54が軸方向弾性部材55の付勢力によって従動ギヤ51の下面に弾性的に押し付けられる状態となり、これにより従動ギヤ51のいわゆる下がり(その上面がスラストワッシャ27から離れて、駆動ギヤ6の噛み合いが浅くなる現象)が防止されて駆動ギヤ6の確実な噛み合い状態が維持され、この点でも電動モータ4の起動時における衝撃が低減されるようになっている。
また、この第4実施形態においても、第1傾斜面としての平坦な面取り数を増やすことにより、あるいは第1傾斜面の軸心からの距離を変更することにより、さらには軸方向変位部材54の第2傾斜面54aの傾斜角度を変更することによって、鋼球53〜53の変位量及び軸方向変位部材54の変位量を変更することができ、これにより従動ギヤ51の大径化を招くことなく、十分な緩衝機能を得ることができる。
第4実施形態にも種々変更を加えることができる。従動軸13の周面に3つの第1傾斜面13d〜13dを設ける構成を例示したが、4つの第1傾斜面、あるいは6つの第1傾斜面を設ける構成としてもよい。従って、1つの中間ローラ52と1つの鋼球53の組み合わせを例示したように周方向3箇所に配置する構成の他、4箇所あるいは6箇所に配置する構成としてもよい。
また、第1傾斜面13dとして、従動軸13の周囲に面取りした平坦面を例示したが、第1実施形態と同じくV字形の溝部を第1傾斜面としてもよく、この場合第1傾斜面としてのV字溝部に中間ローラを線当たり状態で摺接させる構成とすることができる。
さらに、第4実施形態では、各中間ローラ52の軸線方向(上下方向)の変位を、スラストワッシャ27と受けフランジ56の円筒軸部56aの上面によって規制する構成を例示したが、図18に示すように第1実施形態と同じく従動ギヤ51のボス部51dを下方へ延長して、当該ボス部51dに各中間ローラ52を保持してその下方への変位を規制する構成としてもよい。この場合、下方へ延長したボス部51dの外周側に軸方向変位部材54と軸方向弾性部材55を支持する構成とすることができ、従ってこの場合には受けフランジ56の円筒軸部56aの上部側を図示するように短く欠落した形状とすることができる。
また、図18に示すようにスラストワッシャ27の形状についても変更を加えることができる。図18に示すスラストワッシャ27の下面にはボス部27aが設けられている。このボス部27aを従動ギヤ51の支持孔51c内に挿入し、当該ボス部27aの内周側に従動軸13を挿通させることにより、当該スラストワッシャ27によって従動軸13に対する従動ギヤ51の傾き方向の外力を受けることができ、これにより当該緩衝機構50の動作を安定させることができる。
以上説明した各実施形態には更に変更を加えることができる。例えば、軸方向弾性部材23,43,55には弾性ゴムを素材とするものを用いる構成を例示したが、これに代えて圧縮コイルばねあるいは皿ばね等のその他の形態の弾性部材を用いることもできる。
また、ギヤ列としてディスクグラインダ1の減速用のギヤ列を例示したが、例えばねじ締め機や孔明け用の電気ドリルあるいは丸鋸盤等の切断機といったその他の電動工具のギヤ列の緩衝機構に適用することができる。さらに、電動工具に限らず、各種機器のギヤ列の緩衝機構に適用することもできる。
1…ディスクグラインダ
2…工具本体部
3…本体ハウジング
4…電動モータ、4a…出力軸
6…駆動ギヤ
10…ギヤヘッド部
11…ギヤハウジング
12…従動ギヤ
12a…ボス部、12b…保持孔、12c…係合凸部(第2実施形態)
12d…ストッパ孔
13…従動軸、13a…溝部(第1傾斜面)、13d…第1傾斜面(第4実施形態)
16…砥石
20…緩衝機構(第1実施形態)
21…鋼球
22…軸方向変位部材、22a…フランジ部、22b…テーパ面(第2傾斜面)
23…軸方向弾性部材
24…受けフランジ
30…緩衝機構(第2実施形態)
31…ローラ
32…拡径方向弾性部材
33…保持スリーブ、33a…保持筒部
40…緩衝機構(第3実施形態)
41…従動ギヤ、41a…カム凸部
42…軸方向変位部材
42a…フランジ部、42b…カム凹部、42c…係合凸部
43…軸方向弾性部材
50…緩衝機構(第4実施形態)
51…従動ギヤ
51a…ローラ保持溝、51b…鋼球保持溝、51c…支持孔、51d…ボス部
51e…ストッパ孔
52…中間ローラ
53…鋼球
54…軸方向変位部材、54a…第2傾斜面(第4実施形態)
55…軸方向弾性部材
56…受けフランジ、56a…円筒軸部、56b…フランジ部

Claims (11)

  1. 駆動軸の回転動力を従動軸に伝達するギヤ列の緩衝機構であって、
    前記ギヤ列は、相互に噛み合う前記駆動軸側の駆動ギヤと前記従動軸側の従動ギヤを有し、該従動ギヤと前記従動軸との間の回転動力伝達経路上に、前記従動ギヤに径方向に変位可能に支持された径方向変位部材と、該径方向変位部材の拡径方向への変位により軸方向に変位する軸方向変位部材と、該軸方向変位部材の軸方向の変位について緩衝作用をなす軸方向弾性部材を備え、該軸方向変位部材を前記従動ギヤの前記従動軸に対する相対回転により軸方向に変位させて前記駆動ギヤと前記従動ギヤとの噛み合い時の衝撃を吸収する構成とした緩衝機構。
  2. 請求項1記載の緩衝機構であって、前記径方向変位部材を、前記従動軸に設けた第1傾斜面と、前記軸方向変位部材に設けた第2傾斜面に係合させて、前記従動ギヤの前記従動軸に対する相対回転に伴う、前記径方向変位部材の前記第1傾斜面に対する軸回りの相対変位により当該径方向変位部材を径方向に変位させ、該径方向の変位に伴う、前記径方向変位部材の前記第2傾斜面に対する径方向の相対変位により前記軸方向変位部材を軸方向に変位させる構成とした緩衝機構。
  3. 請求項2記載の緩衝機構であって、前記径方向変位部材として、前記従動ギヤに径方向に変位可能に支持した鋼球を備え、該鋼球を前記第1傾斜面と前記第2傾斜面との間に挟み込んで、前記従動軸に対する前記従動ギヤの相対回転により前記鋼球を径方向に変位させて前記軸方向変位部材を軸方向に変位させる構成とした緩衝機構。
  4. 請求項3記載の緩衝機構であって、前記鋼球と前記第1傾斜面との間に中間ローラを介在させて、該中間ローラを前記第1傾斜面に線当たり状態で係合させることにより前記鋼球を前記第1傾斜面に間接的に係合させて、前記中間ローラの径方向の変位により前記鋼球を径方向に変位させて前記軸方向変位部材を軸方向に変位させる構成とした緩衝機構。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した緩衝機構であって、前記軸方向変位部材を介して作用する前記軸方向弾性部材の付勢力によって前記従動ギヤが当該従動ギヤに対する前記駆動ギヤの噛み合いを深くする方向に付勢された緩衝機構。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載した緩衝機構であって、軸方向弾性部材として円環形状を有する単一の弾性部材を用いる構成とした緩衝機構。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載した緩衝機構を備えたディスクグラインダであって、電動モータにより回転する駆動ギヤと、該駆動ギヤが噛み合わされた前記従動ギヤとしてのベベルギヤと、前記従動軸として該ベベルギヤを支持するスピンドルを備え、該スピンドルに円形の砥石を備えており、前記ベベルギヤと前記スピンドルとの間の回転動力伝達経路上に前記径方向変位部材としての鋼球を介在させて、該鋼球の拡径方向への変位に伴う前記軸方向変位部材の軸方向の変位について前記軸方向弾性部材を作用させて、前記電動モータの起動、停止に伴う前記駆動ギヤと前記ベベルギヤとの噛み合い時の衝撃を吸収する構成としたディスクグラインダ。
  8. 駆動軸の回転動力を従動軸に伝達するギヤ列の緩衝機構であって、
    前記ギヤ列は、相互に噛み合う前記駆動軸側の駆動ギヤと前記従動軸側の従動ギヤを有し、前記従動ギヤと前記従動軸との間の回転動力伝達経路上に、前記従動ギヤに径方向に変位可能に保持された径方向変位部材と、該径方向変位部材の拡径方向への変位について緩衝作用をなす径方向弾性部材を備え、該径方向変位部材を前記従動ギヤの前記従動軸に対する相対回転により拡径方向に変位させて前記駆動ギヤと前記従動ギヤとの噛み合い時の衝撃を吸収する構成とした緩衝機構。
  9. 請求項8記載の緩衝機構であって、前記従動ギヤ側若しくは前記従動軸側に傾斜面を設けて、該傾斜面に前記径方向変位部材を係合させて、該径方向変位部材を前記従動ギアの前記従動軸に対する相対回転により拡径方向に変位させる構成とした緩衝機構。
  10. 請求項9記載の緩衝機構であって、前記従動軸側の傾斜面に前記径方向変位部材としてのローラを係合させ、該ローラの拡径方向の変位についてC字形を有する径方向弾性部材を拡径方向に変位させて緩衝作用をなす構成とした緩衝機構。
  11. 請求項8〜10の何れか1項に記載した緩衝機構を備えたディスクグラインダであって、電動モータにより回転する駆動ギヤと、該駆動ギヤが噛み合わされた前記従動ギヤとしてのベベルギヤと、前記従動軸として該ベベルギヤを支持するスピンドルを備え、該スピンドルに円形の砥石を備えており、前記ベベルギヤと前記スピンドルとの間の回転動力伝達経路上に前記径方向変位部材としてのローラを介在させて、該ローラの拡径方向の変位について前記径方向弾性部材を作用させて、前記電動モータの起動、停止に伴う前記駆動ギヤと前記ベベルギヤとの噛み合い時の衝撃を吸収する構成としたディスクグラインダ。
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