JP5312972B2 - インサートナット圧入装置 - Google Patents

インサートナット圧入装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5312972B2
JP5312972B2 JP2009026974A JP2009026974A JP5312972B2 JP 5312972 B2 JP5312972 B2 JP 5312972B2 JP 2009026974 A JP2009026974 A JP 2009026974A JP 2009026974 A JP2009026974 A JP 2009026974A JP 5312972 B2 JP5312972 B2 JP 5312972B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insert
insert nut
press
nut
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009026974A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010179620A (ja
Inventor
浩太郎 峯岸
新治 根元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Platforms Ltd
Original Assignee
NEC Platforms Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Platforms Ltd filed Critical NEC Platforms Ltd
Priority to JP2009026974A priority Critical patent/JP5312972B2/ja
Publication of JP2010179620A publication Critical patent/JP2010179620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5312972B2 publication Critical patent/JP5312972B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、インサートナット(単にインサートとも呼ばれる)を成形品の凹部に圧入するインサートナット圧入装置に関し、特に、先端と後端とを備え、成形品の凹部に圧入されるべきインサートナットを成形品の凹部の底面に先端が向いた正規の姿勢となるように供給するインサート供給部を有するインサートナット圧入装置に関する。
樹脂製の成形品に挿入配置される金属製のインサートナットには、成形品の成形工程前に予め金型に配置されて成形時に成形品に配置されるものと、成形後の成形品に予め設けられている凹部に圧入されるものがある。後者の圧入工程は、成形品の少なくとも凹部を含む部分を加熱または超音波照射によって軟化させつつ、インサートナットを軟化した凹部に圧入するものであり、治具を用いて人為的に、もしくは、インサートナット圧入装置によって自動的に実行される。インサートナット圧入装置は、例えば、特許文献1〜3等に開示されている。
インサートナット圧入装置におけるインサートナットの圧入工程に先立ち、成形品の凹部の開口にインサートナットを位置決め(仮置き)することが行われる。この場合、インサートナットを正規の姿勢で位置決めする必要がある。この正規の姿勢とは、図1に示される姿勢である。図1において、成形品Wに形成されている凹部wは、底面wbの直径dwbよりも開口wtの直径dwtが僅かに大きいテーパ状を呈している。一方、インサートナットNは、後端Nrの直径dNrが凹部wの開口wtの直径dwtよりも僅かに大きい。また、先端の直径dNfが後端の直径dNrよりも僅かに小さく、凹部wbの直径dwbよりも僅かに大きいテーパ状を呈している。インサートナットNは、このように先端Nfが凹部wの底面wbを向いた正規の姿勢で仮置きされた後、成形品Wの凹部wに圧入される。
成形品の凹部に対して仮置きされるべきインサートナットを正規の姿勢にして供給するインサート供給システムは、例えば、特許文献4に開示されている。特許文献4に開示されたインサート供給システムは、複数のインサートナットを貯留する貯留ホッパおよびホッパ内のインサートナットを抽出および送出する往復動する押上げブロックを備えたパーツフィーダと、長手方向を有する水平に配置された整列台と、パーツフィーダの押上げブロックによって順次送給される複数個のインサートナットを整列台上に横1列に整列させる整列シリンダと、整列台上の複数のインサートナットをそれが正規の姿勢である場合には整列台上に残す一方、逆向き姿勢である場合には整列台上から除く選別補助シリンダパッドおよび選別ピン付き選別ブロックを備えた選別手段と、整列台上から除かれたインサートナットを回収する回収ホッパと、回収されたインサートナットを正規の姿勢に直した上で整列台上に送給する再送給手段とを有している。
特開平9−94722号公報 特開平3−55131号公報 特開昭59−129114号公報 特開2007−152456号公報
しかし、特許文献4に示されたインサート供給システムは、上述のように貯留ホッパから再送給手段まで一連の大変複雑で多部品の構造を有しているため、大型、高価である。また、複雑で多部品の構造であることに加え、複数のインンサートナットを横一列に配列させるための長手方向を有する整列台が水平に配置されているため、このインサート供給システムは、かなり広い設置面積を占有する。その結果、仮に、このインサート供給システムのような構成をインサート供給部として有するインサートナット圧入装置を想定した場合、そのインサートナット供給装置もまた、大型、高価であると共に、設置面積が大きいと考えられる。
それ故、本発明の課題は、簡素な構造で、小型、安価であると共に設置面積が小さくてよいインサートナット圧入装置を提供することである。
本発明によれば、小径の先端と大径の中間部および後端を備え、成形品の凹部に圧入されるべきインサートナットを成形品の凹部に圧入するインサートナット圧入装置であって、インサートナットを成形品の凹部の底面に先端が向いた正規の姿勢となるように供給するインサート供給部を有するインサートナット圧入装置において、前記インサート供給部は、上側広開口部および下側狭開口部を備えた漏斗状を呈し、複数のインサートナットを貯留する貯留ホッパと、正規の姿勢のインサートナットの後端を除いて収納可能な形状を呈する凹部を含む上端部を備え、該上端部が前記貯留ホッパの前記下側狭開口部と前記上側広開口部の上方との間を上下動するように設けられた昇降柱と、前記貯留ホッパの前記上側広開口の上方に設けられ、前記昇降柱の前記凹部でのインサートナットの有無ならびに有る場合に正規の姿勢の是非を検出するインサートナット検出器と、前記貯留ホッパの前記上側広開口の上方に横向きに往復動するように設けられ、前記昇降柱の前記凹部内に収納された正規の姿勢のインサートナットの後端の形状に対応した形状を呈するワイパとを有し、前記インサートナット検出器の検出結果に基づき、前記昇降柱の前記凹部にインサートナットが正規ではない姿勢で有る場合は前記ワイパによって当該インサートナットをワイプして正規の姿勢に改めるか前記上側広開口部を経て前記貯留ホッパ内に落下させる一方、前記昇降柱の前記凹部にインサートナットが無い場合は前記昇降柱が下降して再び上昇することを特徴とするインサートナット圧入装置が得られる。
前記インサート供給部の前記昇降柱の前記上端部は、前記凹部の外周面が先端に向かって細くなるテーパ状を呈していてもよい。
前記インサート供給部からインサートナットを受け取ると共に、受け取ったインサートナットを成形品の凹部に圧入するインサート搬送・圧入部と、前記インサート供給部および前記インサート搬送・圧入部の動作を制御する制御回路とをさらに有し、前記制御回路は、前記インサートナット検出器の検出結果に基づき、前記昇降柱の前記凹部にインサートナットが正規の姿勢で有る場合は、前記インサート搬送・圧入部がインサートナットを受け取るように制御するものであってもよい。
複数種類のインサートナットに応じて複数の前記インサート供給装置を有していてもよい。
成形品Wへの全てのインサートナットの圧入が終わった旨を音声出力および視覚表示の少なくとも一方で報知する報知手段をさらに有していてもよい。
本発明によるインサートナット圧入装置は、簡素な構造で、小型、安価であると共に設置面積が小さくてよい。
成形品の凹部に圧入されるべきインサートナットを説明するための図である。 本発明の実施の形態によるインサートナット圧入装置を示す図である。 図2に示されたインサートナット圧入装置におけるインサート捕捉部を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図、(d)は下端を部分的に拡大図示した断面図、(e)は拡大図示した下面図である。 図2に示されたインサートナット圧入装置の動作を説明するための図である。 図2に示されたインサートナット圧入装置におけるインサート供給部を示す図であり、(a)は上面図、(b)は部分的に断面で表した側面図である。 図5に示されたインサート供給部における貯留ホッパを示す部分的に断面で表した側面図である。 図5に示されたインサート供給部における昇降柱の要部を示す図であり、(a)は上面図、(b)は上端部分の断面図、(c)は側面図、(d)は上端部分の拡大断面図である。 (a)〜(c)は、図5に示されたインサート供給部におけるインサートナット検出器によるインサートナット検出方法を説明するための図である。 図5に示されたインサート供給部におけるワイパの要部を示す側面図である。
以下、図面を参照して、本発明によるインサートナット圧入装置の一実施形態を説明する。
図2を参照すると、本インサートナット圧入装置は、図1に示されたような、小径の先端と大径の中間部および後端を備え、成形品の凹部に圧入されるべきインサートナットを、成形品Wの凹部に圧入するインサートナット圧入装置であって、ベース部110と、少なくとも1台のインサート供給部120と、インサート搬送・圧入部130と、インサート供給部120およびインサート搬送・圧入部130の動作を制御する制御回路200とを有している。
ベース部110の四隅には、Z方向に延びる4本の支柱111(2本のみ図示)が設けられている。また、ベース部110上には基台112が設けられており、基台112上には、成形品Wが載置固定される。ベース部110上にはまた、インサート供給部120がその長手方向をZ方向に向けて取り付けられている。
インサート供給部120は、図1に示されたようなインサートナットを、成形品Wの凹部の底面に先端が向いた正規の姿勢となるように供給するものである。
図5(a)および(b)を参照すると、インサート供給部120は、貯留ホッパ10と、昇降柱20と、インサートナット検出器30と、ワイパ40とを有している。
貯留ホッパ10は、図6に示されるように、上側広開口部10tおよび下側狭開口部10bを備えた漏斗状を呈し、複数のインサートナットN(図示せず)を貯留する。
昇降柱20は、図7(a)〜(d)に要部が示されているが、正規の姿勢のインサートナットNの後端Nr(図1)を除いて収納可能な形状を呈する凹部21を含む上端部を備えており、上端部が貯留ホッパ10の下側狭開口部10bと上側広開口部10tとの間を流体圧式または電動式のシリンダ23(図5(a)および(b))の駆動によって上下動するように設けられている。昇降柱20の上端部は、凹部21の外周面が先端に向かって細くなるテーパ状を呈している。
凹部21の正規の姿勢のインサートナットNの先端〜中間部の形状に対応した形状とは、詳しくは、次の通りである。即ち、凹部21は、図7(d)から明らかなように、直径d21lの下側領域と、最小直径d21lから最大直径d21uに変化するテーパ状の上側領域との二段階の形状を呈している。下側領域の直径d21lは、図1に示されたインサートナットNの先端Nfの直径dNfよりも僅かに大きい一方、後端Nrの直径dNrよりも小さい。また、上側領域の最大直径d21uは、インサートナットNの後端Nrの直径dNrよりも僅かに大きい。
このような凹部21の形状により、昇降柱20が貯留ホッパ10の下側狭開口部10bから上側広開口部10tの上方へ向かって上昇する際に、正規の姿勢のインサートナットN一個のみが後端Nrを残して凹部21内に収容される。また、仮に複数個の正規の姿勢のインサートナットNが昇降柱20にすくい上げられたとしても、一個のみが凹部21内に後端Nrを残して収納される。一方、正規の姿勢ではないインサートナットNは、その一部分が凹部21の上側領域に入り込む可能性がある。しかし、この際は、正しく凹部21内に収納されたインサートナットNよりも多くの部分が、昇降柱20の上端面から上方に食み出す。この状態は、後述するように、インサートナット検出器30によって正規の姿勢ではない状態として検出可能である。さらに、昇降柱20の凹部21にインサートナットNが一個も収納できない場合もあり得る。しかし、この際は、凹部21内が空であって昇降柱20の上端面から上方に何も食み出すものがない。この状態は、後述するように、インサートナット検出器30によってインサートナットNが無い状態として検出可能である。
インサートナット検出器30は、貯留ホッパ10の上側広開口10tの上方に設けられ、昇降柱20の凹部21でのインサートナットNの有無と、有りの場合に正規の姿勢の是非を検出するものであり、貯留ホッパ10の上側広開口10tの上方に昇って来た昇降柱20の上端面直上の高さに配置された下側センサ31と、下側センサ31よりも上の高さに配置された上側センサ32とによって構成されている。下側センサ31は、検出光を昇降柱20の軸心に向かって水平に出射する光源31aと、光源31aに昇降柱20の軸心を介して水平方向に対向する受光素子31bとの対によって構成されている。上側センサ32も、検出光を昇降柱20の軸心に向かって水平に出射する光源32aと、光源32aに昇降柱20の軸心を介して水平方向に対向する受光素子32bとの対によって構成されている。
インサートナット検出器30による昇降柱20の凹部21でのインサートナットNの有無と、有りの場合に正規の姿勢の是非を検出する方法は、次の通りである。 図8(a)に示されるように、昇降柱20の凹部21にインサートナットNが無い場合には、昇降柱20の上端面上方に何も光遮蔽物が無く、検出光が透過するため、下側センサ31の受光素子31bは、光源31aからの検出光を受光する。また、上側センサ32の受光素子32bも、光源32aからの検出光を受光する。よって、両センサの検出光の透過/遮蔽結果が図8(a)に示される条件であるときは、昇降柱20の凹部21にインサートナットNが無いと判断される。
図8(b)に示されるように、昇降柱20の凹部21にインサートナットNが正規の姿勢で収納されている場合には、インサートナットNの後端Nrが昇降柱20の上端面から食み出しているため、下側センサ31のみに対して光遮蔽物(ンサートナットNの後端Nr)が存在し、検出光が遮蔽されるため、下側センサ31の受光素子31bは、光源31aからの検出光を受光しない。一方、上側センサ32の受光素子32bは、光源32aからの検出光を受光する。よって、両センサの検出光の透過/遮蔽結果が図8(b)に示される条件であるときは、昇降柱20の凹部21にインサートナットNが正規の姿勢で収納されていると判断される。
図8(c)に示されるように、昇降柱20の凹部21にインサートナットNが正規の姿勢でない状態で一部分のみ入り込んでいる場合には、インサートナットNの多くの部分が昇降柱20の上端面から高く食み出しているため、下側センサ31および上側センサ32の両方に対して光遮蔽物(ンサートナットNの後端Nr)が存在し、検出光が遮蔽されるため、下側センサ31の受光素子31bは、光源31aからの検出光を受光しない。また、上側センサ32の受光素子32bも、光源32aからの検出光を受光しない。よって、両センサの検出光の透過/遮蔽結果が図8(c)に示される条件であるときは、昇降柱20の凹部21にインサートナットNが正規の姿勢でない状態で載っていると判断される。
これらの判断は、制御回路200に含まれる、図8(a)に示された条件テーブルを記憶した図示しない記憶手段と、同じく図示しない専用のマイコンチップまたは汎用のパーソナルコンピュータとによって実行される。
尚、本実施形態におけるインサートナット検出器30は、光遮蔽物としてのインサートナットNに検出光が遮蔽されるか否かを検出する透過光検出方式であるが、本発明のインサートナット検出器は、光反射物としてのインサートナットNに検出光が反射されるか否かを検出する反射光検出方式や、カメラおよび画像処理回路を用いてインサートナットNの有無や姿勢を判別する撮像方式等であってもよい。
ワイパ40は、貯留ホッパ10の上側広開口10tの上方に、流体圧式または電動式のシリンダ42の駆動によって水平方向(図5(a)および(b)中、左右方向)に往復動するように設けられている。ワイパ40はまた、図9に示されるように、昇降柱20の凹部21での正規の姿勢のインサートナットNの後端Nrの形状に対応した形状、インサートナットNの後端Nrを避けた形状を呈している。
尚、本インサートナット圧入装置においては、成形品Wに圧入すべきインサートナットの種類に応じて、複数のインサート供給部を設けることができる。複数のインサート供給部を設ける場合は、図2中、Y方向に並べることが好ましい。これは、本装置の正面に立ってインサートナット圧入に従事する作業者の所作範囲が図中X方向にあり、本装置のX方向の寸法をいたずらに大きくしないためである。さらに、成形品Wへのインサートナット圧入に加え、それ以外の成形品Wへの加工や処理をも一貫して行う作業ラインは、X方向に沿って延びることになるため、この作業ラインの寸法をいたずらに大きくしないことも、複数のインサート供給部をY方向に並べることが好ましい理由である。ただし、図2中右側の支柱111と成形品Wとの間に余裕がある場合には、複数のインサート供給部は、X方向に並べられてもよく、また、XおよびY方向に二次元的に配列されてもよい。
図2に示されるように、インサート搬送・圧入部130は、捕捉・圧入ヘッド140と、ヘッド搬送部170とによって構成されている。
ヘッド搬送部170は、X方向およびY方向にそれぞれ延びた対のレール171x(一方のレールのみ図示)および対のレール171yと、Z方向に延びたレール171z(一方のレールのみ図示)と、レール171x、171y、171zそれぞれの端部に取り付けられ、捕捉・圧入ヘッド140をレールに規定されたX、Y、Zの三軸方向に搬送(移動)する駆動源としてのステッピングモータ171x、171y、171zとによって構成されている。ステッピングモータ171x、171y、171zは、制御回路200に接続されており、制御回路200の命令に従って動作する。尚、支柱111の直上の領域は、捕捉・圧入ヘッド140の可動範囲外であり、所謂デッドスペースであるため、ここにステッピングモータ171x、171y、171z等を配置することにより、インサートナット圧入装置の大型化をより一層回避することができる。
捕捉・圧入ヘッド140は、そのベース部分にそれぞれ取り付けられたインサート捕捉部150と、インサート圧入部160とを備えている。捕捉・圧入ヘッド140がヘッド搬送部170によってX、Y、Z方向に移動されるのに応じて、インサート捕捉部150およびインサート圧入部160も、X、Y、Z方向に移動される。ただし、Z方向に関しては、インサート捕捉部150とインサート圧入部160とは、個別に動作することも可能である。
図2を参照すると、インサート捕捉部150は、Z方向に延びた吸引ノズル151と、吸引ノズル151の後端(上端)に接続され、電気的に制御可能な吸気ポンプを含む図示しない空気圧回路と、吸引ノズル151をZ方向に上下駆動するノズル上下駆動シリンダ152と、ノズル上下駆動シリンダ152に接続され、電気的に制御可能な吸気ポンプを含む図示しない第2の空気圧回路とによって構成されている。そして、空気吸引により、インサートナットを吸引ノズルの先端(下端)に補足するものである。
捕捉・圧入ヘッド140から外された吸引ノズル151単品を示す図3(a)〜(e)を参照すると、吸引ノズル151は、捕捉・圧入ヘッド140に交換可能に取り付けられる大径の後端部151rと、小径の先端部151fとを備えている。先端部151fの端面(下端面)は、図3(d)および(e)に示されるように、捕捉すべきインサートナットN(図1)の後端(上端)に対応した形状を呈している。即ち、先端部151fの下端面には、インサートナットの後端の直径dNrよりも僅かに直径が大きく、深さ1mm程度の凹部151dが形成されている。また、凹部151内には、略円筒状を呈するインサートナットの後端面に対応して、4つの吸引孔151aが同心円上に形成されている。尚、4つの吸引孔151aは、吸引ノズル151内で相互に連通しており、図示しない空気圧回路に接続されるべく、後端部151rでは一本の孔151aとなっている。また、先端部151fの長さや外径は、捕捉・圧入ヘッド140に一緒に取り付けられているインサート圧入部160が動作する際に、成形品Wや成形品W上に載置されたインサートナットに干渉しないように、可及的短くかつ細く設計されている。さらに、ノズル上下駆動シリンダ152によって図4に示されるようにインサート供給部120からインサートナットを受け取る際のレベルAと成形品Wの凹部にインサートナットを搬送したり、インサート圧入部160の圧入時の待機をする際のレベルCとの間を上下駆動されることにより、捕捉・圧入ヘッド140に一緒に取り付けられているインサート圧入部160が動作する際に、成形品Wや成形品W上に載置されたインサートナットに干渉しないようになっている。
図2を参照すると、インサート圧入部160は、Z方向に延びた焼き鏝ロッドを備えている。焼き鏝ロッドは、インサートナットの後端の直径dNr外径d(図1)よりも僅かに細く、インサートナットの中心孔に対応した先端形状を呈している。焼き鏝ロッドはまた、図示しない電気ヒータを備えており、制御回路200の制御に従って、必要時のみ発熱する。そして、インサート捕捉部150によって搬送および成形品Wの凹部に載置されたインサートナットを上方から熱圧入するものである。尚、図4から明らかなように、インサート圧入部160は、インサート捕捉部150とは異なり、常に捕捉・圧入ヘッド140と一体に動く。
次に、図2ならびに図4〜図9を参照して、本インサートナット圧入装置の動作を説明する。概ねの動作ステップは、次の通りである。
インサートナットをインサートナット供給部120によって正規の姿勢で供給する。
次いで、供給されたインサートナットをインサート搬送・圧入部130の捕捉・圧入ヘッド140(インサート捕捉部150)およびヘッド搬送部170によって成形品Wの凹部まで搬送すると共に載置する。
さらに、インサート搬送・圧入部130の捕捉・圧入ヘッド140(インサート圧入部160)およびヘッド搬送部170によって焼き鏝ロッドを凹部に載置されたインサートナットの真上に移動する。その後、発熱した焼き鏝ロッドによってインサートナットを凹部内に圧入する。このとき、焼き鏝ロッドは発熱しているため、その熱がインサートナットに熱伝導し、結果、熱圧入となる。
まず、インサート供給部120は、次のように動作する。
図5〜図9を参照すると、インサートナット圧入装置の制御回路200(図2)は、インサートナットの供給の必要を判断し、必要である場合には、昇降柱20を上昇させる。
昇降柱20が貯留ホッパ10の上側広開口部10tの上方まで上昇すると、インサートナット検出器30により、昇降柱20の凹部21でのインサートナットNの有無と、有りの場合に正規の姿勢の是非が検出される。
インサートナット検出器30の検出結果に基づき、制御回路200は、昇降柱20の凹部21にインサートナットNが正規ではない姿勢で有る場合、ワイパ40を動作させる。特に、特にインサートナットNの先端Nfが下向きで引っ掛かっているときは、ワイパ40のワイピングにより、このインサートナットNが正規の姿勢に改める。あるいは、先端Nfが上向きで載っているときは、ワイパ40のワイピングにより、このインサートナットNが押し落とされ、上側広開口部10tを経て貯留ホッパ10内に落下して戻される。一方、昇降柱20の凹部にインサートナットNが無い場合には、昇降柱20を下降させた後に再び上昇させ、同様の動作を繰り返す(リトライ)。
また、インサートナット検出器30の検出結果に基づき、制御回路200は、昇降柱20の凹部21にインサートナットNが正規の姿勢で有る場合、ワイパ40および昇降柱20を動かすことなく、待機する。そして、ユーザが正規の姿勢のインサートナットNを昇降柱20の凹部21から取り出すか、あるいは、インサートナット圧入装置のマニュピュレータが正規の姿勢のインサートナットNを昇降柱20の凹部21から取り出す。その後、インサートナットNの圧入工程が実行される。
そして、制御回路200は、インサートナット検出器30の検出結果に基づき、昇降柱20の凹部にインサートナットNが正規の姿勢で有る場合は、次段構成であるインサート搬送・圧入部130の動作を開始する。
次に、インサート搬送・圧入部130は、次のように動作する。この時点で、インサートナットは、インサート供給装置120の昇降柱の上端に供給されている。
図2および図4を参照すると、インサート搬送・圧入部130のインサート捕捉部150は、制御回路200の命令により、捕捉・圧入ヘッド140と一体にヘッド搬送部170によってX、Y、Z方向に駆動され、昇降柱の真上に移動してくる。さらに、ノズル上下駆動シリンダ152の駆動によって吸引ノズル151が図4中のレベルAまで下降し、インサートナットを吸引して捕捉する。捕捉後、吸引ノズル151はノズル上下駆動シリンダ152の駆動によって図4中のレベルCまで上昇する。
インサート捕捉部150は、インサートナットを捕捉した状態で、捕捉・圧入ヘッド140と一体にヘッド搬送部170によってX、Y、Z方向に駆動され、成形品Wの凹部の真上に移動してくる。さらに、ノズル上下駆動シリンダ152の駆動によって吸引ノズル151が下降し、インサートナットの吸引を中止して成形品Wの凹部にインサートナットを載置する。このとき、インサートナットは、正規の姿勢である。載置後、吸引ノズル151はノズル上下駆動シリンダ152の駆動によって図4中のレベルCまで上昇する。
次いで、インサート搬送・圧入部130のインサート圧入部160は、制御回路200の命令により、捕捉・圧入ヘッド140と一体にヘッド搬送部170によってX、Y、Z方向に駆動され、焼き鏝ロッドが成形品Wの凹部に載置されたインサートナットの真上に位置するように移動してくる。さらに、電気ヒータをオンにすることによって発熱した焼き鏝ロッドにより、インサートナットを凹部内に熱圧入する。
以上のようにして、成形品Wの凹部内にインサートナットが圧入された。
尚、制御部200は、成形品Wへの全てのインサートナットの圧入が終わった旨を、音声情報および視覚情報の少なくとも一方でユーザに対して報知する報知手段を有していてもよい。
以後、成形品Wに圧入すべきインサーットの数や種類に応じて、上記一連のステップを繰り返す。
以上の説明から明らかなように、インサート供給部120は、貯留ホッパ、昇降柱、インサートナット検出器、ワイパを有する簡素な構成であるけれども、特許文献1に開示されたような複雑な構成のシステムと同様の動作を実行可能である。加えて、特許文献1に開示されたような複雑な構成のシステムにおいて水平に配置された、複数のインンサートナットを横一列に配列させるための長手方向を有する整列台の類を不要としているため、インサート供給部全体が所謂縦型であり、設置面積が小さくてよい。このことは、インサート供給部120を有するインサートナット圧入装置全体の占有スペースを縮小することに寄与する。また、複数種類のインサートナットを一つの成形品に圧入するインサートナット圧入装置においては、縦型の本インサート供給部をインサートナットの種類毎に複数設置すればよく、占有スペースの縮小効果はさらに顕著となる。
以上説明した実施例に限定されることなく、本発明は、当該特許請求の範囲に記載された技術範囲内であれば、種々の変形が可能であることは云うまでもない。例えば、本発明は、その供給物はインサートナットに限らず、正規/不正規の向きがある多数の同一形状の供給すべき物体を、次工程を実行する機械構成に供給するための供給部全般に適用可能である。
10 貯留ホッパ
10t 上側広開口部
10b 下側狭開口部
20 昇降柱
21 凹部
23 シリンダ
30 インサートナット検出器
31 下側センサ
31a 光源
31b 受光素子
32 上側センサ
32a 光源
32b 受光素子
40 ワイパ
42 シリンダ
110 ベース部
111 支柱
112 基台
120 インサート供給部
130 インサート搬送・圧入部
140 捕捉・圧入ヘッド
150 インサート捕捉部
151 吸引ノズル
152 ノズル上下駆動シリンダ
160 インサート圧入部
170 ヘッド搬送部
171x、171y、171z レール
172x、172y、172z ステッピングモータ
N インサートナット
Nf 先端
Nr 後端
W 成形品

Claims (5)

  1. 小径の先端と大径の中間部および後端を備え、成形品の凹部に圧入されるべきインサートナットを成形品の凹部に圧入するインサートナット圧入装置であって、インサートナットを成形品の凹部の底面に先端が向いた正規の姿勢となるように供給するインサート供給部を有するインサートナット圧入装置において、
    前記インサート供給部は、
    上側広開口部および下側狭開口部を備えた漏斗状を呈し、複数のインサートナットを貯留する貯留ホッパと、
    正規の姿勢のインサートナットの後端を除いて収納可能な形状を呈する凹部を含む上端部を備え、該上端部が前記貯留ホッパの前記下側狭開口部と前記上側広開口部の上方との間を上下動するように設けられた昇降柱と、
    前記貯留ホッパの前記上側広開口の上方に設けられ、前記昇降柱の前記凹部でのインサートナットの有無ならびに有る場合に正規の姿勢の是非を検出するインサートナット検出器と、
    前記貯留ホッパの前記上側広開口の上方に横向きに往復動するように設けられ、前記昇降柱の前記凹部内に収納された正規の姿勢のインサートナットの後端の形状に対応した形状を呈するワイパとを有し、
    前記インサートナット検出器の検出結果に基づき、前記昇降柱の前記凹部にインサートナットが正規ではない姿勢で有る場合は前記ワイパによって当該インサートナットをワイプして正規の姿勢に改めるか前記上側広開口部を経て前記貯留ホッパ内に落下させる一方、前記昇降柱の前記凹部にインサートナットが無い場合は前記昇降柱が下降して再び上昇することを特徴とするインサートナット圧入装置。
  2. 前記インサート供給部の前記昇降柱の前記上端部は、前記凹部の外周面が先端に向かって細くなるテーパ状を呈している請求項1に記載のインサートナット圧入装置。
  3. 前記インサート供給部からインサートナットを受け取ると共に、受け取ったインサートナットを成形品の凹部に圧入するインサート搬送・圧入部と、
    前記インサート供給部および前記インサート搬送・圧入部の動作を制御する制御回路とをさらに有し、
    前記制御回路は、前記インサートナット検出器の検出結果に基づき、前記昇降柱の前記凹部にインサートナットが正規の姿勢で有る場合は、前記インサート搬送・圧入部がインサートナットを受け取るように制御する請求項1または2に記載のインサートナット圧入装置。
  4. 複数種類のインサートナットに応じて複数の前記インサート供給装置を有する請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインサートナット圧入装置。
  5. 成形品Wへの全てのインサートナットの圧入が終わった旨を音声出力および視覚表示の少なくとも一方で報知する報知手段をさらに有する請求項1乃至4のいずれか一項に記載のインサートナット圧入装置。
JP2009026974A 2009-02-09 2009-02-09 インサートナット圧入装置 Active JP5312972B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009026974A JP5312972B2 (ja) 2009-02-09 2009-02-09 インサートナット圧入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009026974A JP5312972B2 (ja) 2009-02-09 2009-02-09 インサートナット圧入装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010179620A JP2010179620A (ja) 2010-08-19
JP5312972B2 true JP5312972B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=42761519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009026974A Active JP5312972B2 (ja) 2009-02-09 2009-02-09 インサートナット圧入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5312972B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102729470A (zh) * 2012-05-25 2012-10-17 青岛华特自动化设备有限公司 一种小型热传导加热头
CN103203623A (zh) * 2013-04-28 2013-07-17 苏州工业园区高登威科技有限公司 检测装配装置
KR101475716B1 (ko) * 2014-08-06 2014-12-23 이주영 베어링 압입기
KR101891518B1 (ko) 2016-11-14 2018-08-28 태림전자(주) 인쇄회로기판의 너트 압입장치

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0355131A (ja) * 1989-07-24 1991-03-08 Aoi Kogyo Kk インサート部品の自動打込装置
JPH0994722A (ja) * 1995-10-03 1997-04-08 Sekisui Chem Co Ltd インサート金具圧入装置
JP2000218700A (ja) * 1999-01-28 2000-08-08 Mitsuboshi Belting Ltd 成形品のインサートピン挿入装置及び挿入方法
JP2007153456A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Daikyoo Nishikawa Kk インサートナット供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010179620A (ja) 2010-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5312972B2 (ja) インサートナット圧入装置
KR101672920B1 (ko) 인서트 정렬 시스템
CN108493137B (zh) 一种取芯片机
CN212732807U (zh) 多工位点胶机
CN107578909B (zh) 一种电感一体成型机
US20150122176A1 (en) Dispensing apparatus
CN109015353A (zh) 一种自动送料成型磨床的送料机构
CN210884246U (zh) 一种lcd定位输送装置
JP4667091B2 (ja) 電子部品装着装置
JP5274914B2 (ja) 電子部品装着装置
CN207174900U (zh) 一种平面状物料用的输送装置
CN110803509A (zh) 一种多工位自动上料机
JP5431717B2 (ja) インサートナット供給装置
CN107331642A (zh) 一种生产太阳能组件长边框的自动化生产线
CN211804232U (zh) 一种冲床连线多轴自动攻牙机
CN211516633U (zh) 弹臂高度调整机
CN107686005A (zh) 一种键帽自动扫码取料设备
CN209772770U (zh) 一种自动化快递分拣装置
KR101340785B1 (ko) 볼 베어링 유닛의 자동화 조립장치
CN218133412U (zh) 一种自动化检测机
CN107425800B (zh) 太阳能组件边框智能生产线中的边框翻转及移送装置
KR100939686B1 (ko) 프레스
KR20020094566A (ko) 블랭크 이송장치
CN103878562B (zh) 一种面板压合机构
CN107487630A (zh) 一种平面状物料用的输送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5312972

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350