JP5310618B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置のコードの保護に関する。
特許文献1には、低圧電源ユニットを有する画像形成装置が記載されている。この低圧電源ユニットには、金属製の筐体が備えられている。金属製の筐体には、回路基板を収容するための収容凹部が備えられ、収容凹部の開口縁の一部には、切欠が設けられている。また、金属製の蓋体が、開口縁と当接するように筐体に組みつけられて収容凹部を覆うとともに、切欠を閉じてコード挿通口とするように備えられている。
コードまたは筐体には、切欠と同一形状の樹脂製あるいはゴム製の保護具が備え付けられている。保護具は、回路基板に接続されたコードをコード挿通口に通して筐体の外部へ引き出すときに、筐体とコードの接触により発生するコードの損傷からコードを保護している。
特開2009−36841号広報
従来のコード保護構造では、コードと筐体との接触を防ぐための保護具をコードまたは筐体に取り付ける必要があった。しかしながら、保護具を取り付けにくいという問題や、組み付け部品点数が多くなることによる組み立て工数の増加という問題があった。
そこで、本発明は上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、組み付け性の向上、組み付け作業の時間短縮が可能なコード保護具を有する画像形成装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、樹脂製の本体フレームと、前記本体フレームに備えられ、回路基板を内部に収容固定する収容凹部が形成されているとともに、前記収容凹部の開口縁の一部に切欠が形成された金属製の筐体と、前記開口縁と当接するように前記筐体に組みつけられて前記収容凹部を覆うとともに、前記切欠の上部を閉じてコード挿通口とする金属製の蓋体とを備え、前記本体フレームには、前記切欠と対向する位置において、前記切欠を覆い、前記コード挿通口との接触からコードを保護するコード保護具が設けられていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記コード保護具は前記切欠を覆うフックと、前記フックを前記本体フレームから前記切欠まで延設するアームと、を備え、前記アームは弾性を有していることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記筐体と前記回路基板との間に備えられ、前記筐体又は前記蓋体と、前記回路基板との接触を防ぐ絶縁性のフィルムと、前記コード保護具に備えられ、前記コードを前記コード保護具に通すための開口と、を有し、前記開口において、前記コードを前記コード挿通口との接触から保護するフィルム延設部を設けたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、本体フレームと一体にコード保護具を設けたので、本体フレームに筐体を取り付けると同時に、コード保護具を切欠に取り付けることができる。よって、組み付けにくいコード保護具を、あらかじめコードまたは筐体に組みつける必要がなく、組み付け作業の工程を一つ減らすことができる。さらに、本体フレームにコード保護具を設けたので、本体フレームに対する筐体の位置決め固定を、切欠にコード保護具を取り付けることで行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、コード保護具のアームに弾性を持たせたので、コード保護具を撓ませながら筐体を取り付けることができる。よって、組み付け時の作業性が向上し、筐体を本体フレームに取り付けやすくなる。
請求項3に記載の発明によれば、コード保護具に開口を設け、その開口をフィルム延設部によってカバーしているので、コードの取り付けにわずらわしい作業を必要とせず、開口からコードを通すだけでコードを取り付けることができる。よって、コードをコード保護具に設置しやすくなる。また、開口を設けたことにより、開口と接している蓋体とコードが接触してしまい、コードが損傷してしまう可能性があるが、開口の上部にフィルム延設部を設けることにより、蓋体とコードとの接触を防いでいる。
実施例1の画像形成装置の斜視図である。 組み付けられる前の状態の電源ユニットを示す分解斜視図である。 電源ユニットを示す斜視図である。 実施例1のコード保護具の斜視図である。 切欠とコード保護具を示す部分拡大斜視図である。 電源ユニットを組み付けた後のコードの引き出し構造の部分拡大斜視図である。 実施例2のコード保護具の斜視図である。
以下、本発明の実施例1を図1〜図6を参照しつつ説明する。
<全体構成>
本発明に係る画像形成装置1の概観を図1に示す。
画像形成装置1には、本体ケーシング3と、画像形成部(図示しない)と、給紙トレイ5と、排紙トレイ6と、電源ユニット10とが備えられている。
本体ケーシング3は、主に樹脂で構成されており、本体ケーシング3の側面には、電源ユニット10と接続されている電源コネクタ11が設けられている。
画像形成部は、本体ケーシング3内部に備えられており、給紙トレイ5から送られてきた用紙に画像を形成する画像形成部本体(図示しない)と、給紙機構(図示しない)等とが備えられている。
電源ユニット10は、本体ケーシング3の内部に備えられている。電源ユニット10は、1対の接続コード32,33を介して電源コネクタ11に接続されている。
電源ユニット10内には、100Vの電圧を6V程度の低電圧に降圧する電源回路が設
けられた基板15(図2等に図示して詳細を後述する。)が収納固定されている。そして、外部電源としての電圧100Vの家庭用コンセント(図示しない)等から、電源コード(図示しない)、電源コネクタ11、1対の接続コード32,33を介して、電源ユニッ
ト10内の基板15に電力が供給され、電源回路により降圧される。そして、降圧された電力は、電源ユニット10から引き出された1対の内部配線コード36,37を介して、
画像形成部を構成するモータ等の駆動機構及びセンサ等の電子部品に供給される。以下、電源ユニット10について、より詳しく説明する。
<電源ユニット>
電源ユニット10には、図2及び図3に示すように、基板15と、1対の接続コード32,33と、1対の内部配線コード36,37と、基板15を収納する金属製の筐体40及び蓋体50と、基板15と蓋体50との間に設けられた絶縁フィルム51とが備えられている。
基板15には、図2に示すように、細長い矩形状の絶縁基板の上面側に配線パターンや複数の電気回路素子が配置されることにより、電源回路が設けられている。電源回路は、本実施例では、コンセント等の外部電源から供給される100Vの電圧を6V程度の低電圧に降圧する周知の構成のものである。このため、基板15上の配線パターンや電気回路素子等については図示を省略する。
筐体40は、図2に示すように、金属薄板が板金加工されたものであり、上方が開放された細長い略箱型形状をなしている。筐体40の内側には、基板15を内部に収納することが可能な収納凹部41が形成されている。本実施例では、基板15が上下逆に収納されており、基板15の上面が下向きに収納されている。また、筐体40の開口縁42の短辺側と長辺側には、コードを通すための切欠43,44が、それぞれ略U字状に形成されて
いる。
蓋体50は、図2に示すように、金属薄板が板金加工されたものであり、細長い矩形板の周縁が下方に短く折り曲げられた蓋形状をなしている。蓋体50の下面側には、絶縁フィルム51が添設されている。そして、蓋体50は、開口縁42と当接するように筐体40に組み付けられてネジ止めされ、収納凹部41を覆うようになっている。切欠43,4
4の上面を蓋体50が覆うことによって、挿通口45,46が形成される。
絶縁フィルム51は、図2に示すように、基板15と蓋体50との間に基板15の下面側を覆うように設けられており、基板15の下面に設けられた電源回路の配線と蓋体50とが接触するのを防いでいる。そして、絶縁フィルム51には、切欠43,44の上面に
設けられた開口30,31を覆うように、フィルム延設部52,53が設けられている。
筐体40は、アース線34を介して、電源コネクタ11のアース端子に接続されている。このように、基板15に設けられた電源回路をアースに接続された金属製の筐体40及び蓋体50で囲うことにより、高電圧の電力が供給される電源回路からの漏電等の危険を排除している。
1対の接続コード32,33は、図3に示すように、筐体40と蓋体50との短辺側の
合わせ目に位置する挿通口45から引き出されている。また、1対の内部配線コード36,37は、図3に示すように、筐体40と蓋体50との長辺側の合わせ目に位置する挿通
口46から引き出されている。

<電源ユニットの組み付け>
本体ケーシング3には、図2に示すように、樹脂製の本体フレーム4が設けられ、本体フレーム4には、組付凹部20と、コード保護具24,25(詳細は後述する)と、固定
ボス21とが設けられている。
組付凹部20は、図2に示すように、上方が開放された細長い略箱型形状をなしており、電源ユニット10を収納可能になっている。
固定ボス21は、図2に示すように、本体フレーム4と一体に形成され、組付凹部20の4隅に備えられている。また、固定ボス21の周囲には、基板15の位置決めを行うための位置決めリブ22が備えられている。固定ボス21の上部には、基板15の4隅に設けられたネジ穴と、蓋体50の3隅に設けられたネジ穴が設置される。蓋体50の3隅に設けられたネジ穴をネジ止めすることで、基板15と蓋体50とを同時に本体フレーム4に固定するようになっている(図2、図3参照)。
<コードの保護構造>
コード保護具24は、図2および図4に示すように、組付凹部20の短辺側に本体フレーム4と一体に形成されている。コード保護具25は、図2および図4に示すように、組付凹部20の長辺側に本体フレーム4と一体に形成されている。コード保護具24とコード保護具25は、ほぼ同じ構造をしているので、代表してコード保護具24について詳しく説明する。
コード保護具24には、図4に示すように、フック26とアーム28とが備えられている。
フック26は、図4に示すように、略U字状に形成されており、上面に開口30が設けられている。フック26は、電源ユニット10の短辺側に形成された切欠43にはめ込むことで、切欠43を覆うように備えられている。フック26が切欠43を覆うように備えられているので、挿通口45にコードを通したときに切欠43とコードが接触しないため、コードの断線などを防ぐことができる。なお、コード保護具25は切欠44を覆うように形成されている。
アーム28は、図4に示すように、本体フレーム4とフック26とを接続している。アーム28は弾性を有しており、電源ユニット10を本体フレーム4に組み付けるときに、アーム28を後方に撓ませながら組み付けることができるので、電源ユニット10を本体フレーム4に組み付けやすくなっている。

<コード引出構造>
短辺側の挿通口45と長辺側の挿通口46とでは、コード引出構造は同一であるので、代表して短辺側の挿通口45のコード引出構造について説明する。
接続コード32,33は、図2及び図3に示すように、基板15と電源コネクタ11と
に接続されている。また、接続コード32の途中には、ヒューズボックス35が設けられている。
図5に示すように、切欠43には、フック26がはめ込まれるようになっている。接続コード32,33は、開口30からフック26に通され、切欠43を通って筐体40の外
部に引き出されるようになっている。その後、図6に示すように、開口30にフィルム延設部52が設けられ、その上面に蓋体50が設置されることで、挿通口45が形成される。フック26を設けずに挿通口45に接続コード32,33を通してしまうと、挿通口4
5が接続コード32,33と直接接触してしまうため、接続コード32,33が短絡したり、断線したりする不具合が起こってしまう恐れがある。
しかし、本実施例では、切欠43の全面をフック26で覆い、開口30をフィルム延設
部52で覆うことにより、確実に接続コード32,33を、挿通口45との接触から保護
することができる。そのため、接続コード32,33が断線したり、短絡したりする不具
合を確実に防止でき、電源ユニット10の安全性を一層高めることができる。
また、本実施例では、組み付け時に切欠43にフック26をはめ込むように構成しているので、本体フレーム4に対して筐体40の位置決め固定ができ、組み付け時の作業の単純化、組み付け時間の短縮を図ることができる。
さらに、切欠き43にフック26をはめ込み、フック26の上面から接続コード32,
33を通し、その後、開口30をフィルム延設部52と蓋体50で覆う構成にしたので、従来のようにあらかじめコード保護具の装着をする必要がないため、組み付け作業の単純化、組み付け時間の短縮を図ることができる。
さらに、アーム28に弾性を持たせたので、本体フレーム4に筐体40の組み付けを簡単に行うことができる。特に、本実施例のコード保護具24,25のように、コード保護
具が複数ある場合には、その効果はさらに大きくなる。
<その他の実施例>
実施例2の画像形成装置は、実施例1のコード保護具24の変わりに、図7に示すコード保護具70を採用している。その他の構成は、実施例1の画像形成装置1と同様である。このため、コード保護具70について詳しく説明し、その他の構成については省略する。
コード保護具70は、図7に示すように、フック71とアーム72とを備えており、本体フレーム4と一体に形成されている。
フック71は、図7に示すように、略口形状に形成されている。フック71の上面には、コードを通すための開口73が設けられている。フック71は、筐体40に形成された切欠43にはめ込むことで、フック71が切欠43を覆うように設けられている。本構成にすることで、挿通口45にコードを通したときに、挿通口45とコードが接触しないため、コードの断線などを防ぐことができる。また、開口73は、上方は広く、下方は狭くなるように構成されているので、コードをフック71に通しやすく抜けにくい構成になっている。さらに、実施例1のフック26の場合は、開口30の上面をフィルム延設部52で覆わなければ、コードが挿通口45と接触してしまう恐れがあったが、実施例2のフック71の場合は、開口73の上部にフィルム延設部52を設ける必要がない。
アーム72は、図7に示すように、本体フレーム4とフック71とを接続している。アーム72は弾性を有しているので、電源ユニット10を本体フレーム4に組み付けるときに、アーム72を後方に撓ませることができるので、電源ユニット10を本体フレーム4に組み付けやすくなっている。
1 画像形成装置
3 本体ケーシング
4 本体フレーム
10 電源ユニット
15 基板
20 組付凹部
21 固定ボス
22 位置決めリブ
24,25,70 コード保護具
26,27,71 フック
28,29,72 アーム
30,31,73 開口
32,33 接続コード
40 筐体
41 収納凹部
42 開口縁
43,44 切欠
45,46 挿通口(コード挿通口)
50 蓋体
51 絶縁フィルム
52,53 フィルム延設部

Claims (3)

  1. 樹脂製の本体フレームと、
    前記本体フレームに備えられ、回路基板を内部に収容固定する収容凹部が形成されているとともに、前記収容凹部の開口縁の一部に切欠が形成された金属製の筐体と、
    前記開口縁と当接するように前記筐体に組みつけられて前記収容凹部を覆うとともに、前記切欠の上部を閉じてコード挿通口とする金属製の蓋体とを備え、
    前記本体フレームには、前記切欠と対向する位置において、前記切欠を覆い、前記コード挿通口との接触からコードを保護するコード保護具が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記コード保護具は前記切欠を覆うフックと、
    前記フックを前記本体フレームから前記切欠まで延設するアームと、を備え、
    前記アームは弾性を有していることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記筐体と前記回路基板との間に備えられ、前記筐体又は前記蓋体と、前記回路基板との接触を防ぐ絶縁性のフィルムと、
    前記コード保護具に備えられ、前記コードを前記コード保護具に通すための開口と、を有し、
    前記開口において、前記コードを前記コード挿通口との接触から保護するフィルム延設部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
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