JP2004095569A - 電子機器収納用ケース、記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器を収納する電子機器収納用ケースに、インレットコネクタをより一層簡易且つ安価に取り付ける。
【解決手段】電源ユニット20は、本体21と蓋22とから構成された筐体によって形成される。本体21と蓋22とは金属板の曲げ起こしによって略箱形の形状をなす様に形成され、本体21の側壁21dには切り欠き部43が、蓋22の側壁22dには切り欠き部44が形成されている。ACインレットコネクタ45は両側部に溝部を有し、該溝部に、本体21の切り欠き部43の端部を挟入させながら取り付ける。蓋22を本体21に嵌合させる際、蓋22の切り欠き部44の端部をACインレットコネクタ45の溝部に挟入させながら嵌合させ、これにより、ACインレットコネクタ45は、蓋22の側壁22dと本体21の側壁21dとによって挟持され、固定される。
【選択図】    図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器を収納する電子機器収納用ケースに関する。また、本発明は、該電子機器収納用ケースを用いて形成された電子機器ユニットを備えた、Fax、プリンタ等に代表される記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
IC、トランジスタ、CPU等の電子部品を実装した配線基板は、装置に実装される際、電磁波の遮断性能や放熱性等を考慮して形成された電子機器収納用ケースに収納され、ユニット化された上で、装置に実装される場合が多い。この様なユニットの一例として、印刷用紙に印刷を行うインクジェットプリンタにおいて用いられる電源ユニットが挙げられる。
【0003】
ここで、電子機器収納用ケースは、例えば金属板を曲げ起こすことによって側壁を形成した本体と、該本体と同様に金属板を曲げ起こすことによって側壁を形成し、該側壁によって前記本体の側壁上部を外側から覆う蓋体とから構成されていて、蓋体が本体に嵌められた状態で、ねじ等の固定手段によって前記蓋体を前記本体に対して固定する様になっている。
【0004】
尚、この様な電子機器収納用ケースの従来技術を示す一例としては、特開2001−339184号公報に開示された、電子機器の基板取付装置が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年製品に対する低コスト化の要求は著しく、製品設計を見直すことにより、ねじ1個のレベルまで部品コストを削減することが望まれている。しかし、上述した様な従来の電子機器収納用ケースにおいては、AC電源用のインレットコネクタを前記本体に対してねじ固定していたことから、本体部にはねじ固定部を形成する必要があると共にねじを必要とし、更に、インレットコネクタの取り付け工程も必要となることから、上述した様な低コスト化の要請に反する構成となっていた。
【0006】
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その課題は、電子機器を収納する電子機器収納用ケースに、インレットコネクタをより一層簡易且つ安価に取り付ける様にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の実施の態様は、略箱形の形状をなす様に形成された本体と、前記本体の上部を覆う、略箱形の形状をなす蓋体と、を有する電子機器収納用ケースであって、前記本体に固設されるインレットコネクタが、両側に溝部を有し、前記本体の側壁に、上縁から底面に向かう本体側切り欠き部が形成され、前記溝部に前記本体側切り欠き部の両側端部分を挟入させながら前記インレットコネクタを底部に向かってスライドさせ、前記蓋体の側壁には、下縁から天面に向かう蓋側切り欠き部が形成され、前記蓋体を前記本体に対して嵌合させる際に、前記溝部に前記蓋側切り欠き部の両側端部分を挟入させながらスライドさせることにより、前記溝部に前記本体の側壁と前記蓋体の側壁とを挟入させ、前記本体の側壁と前記蓋体の側壁とを前記溝部に挟入させ且つ前記本体側切り欠き部と前記蓋側切り欠き部とによって前記インレットコネクタを上下方向から挟持することにより、前記インレットコネクタを固定する様に構成されたことを特徴とする。
【0008】
上記第1の実施の態様によれば、インレットコネクタはねじ等の固定手段を別途用いることなく、本体と蓋体に挟持されることによって固定される。即ち、インレットコネクタの両側部には溝部が形成され、本体の側壁と蓋体の側壁とには、それぞれ切り欠き部が形成されている。インレットコネクタは、前記溝部に、本体の側壁と蓋体の側壁とが挟入し、且つ、前記切り欠き部によって上下方向から挟持されることによって固定されることから、ねじ等の固定手段を別途用いる必要がない。また、前記蓋体を前記本体に嵌合させる際に同時に固定されることから、インレットコネクタの固定作業を必要としない。以上により、電子機器収納用ケースに、より一層低コストにインレットコネクタを取り付ける様にすることが可能となる。
【0009】
本発明の第2の実施の態様は、上記第1の実施の態様において、前記本体および前記蓋体が、1枚板を互いに交差する基線に沿って曲げ起こすことによって形成されていることを特徴とする。
上記第2の実施の態様によれば、前記本体および前記蓋体が、1枚板を互いに交差する基線に沿って曲げ起こすことによって形成されているので、金属板等を利用して電磁波遮断性、放熱性等の優れた電子機器収納用ケースを簡易な製造方法によって低コストに得ることができる。
【0010】
本発明の第3の実施の態様は、上記第2の実施の態様において、前記本体側切り欠き部の両側端部分が折り曲げられることにより、板厚が2倍以上になされていることを特徴とする。
上記第3の実施の態様によれば、前記本体側切り欠き部の両側端部分が折り曲げられることにより、板厚が2倍以上になされているので、前記溝部の溝幅が大なる場合でも、より確実に、安定した状態でインレットコネクタを固定することができる。
【0011】
本発明の第4の実施の態様は、被記録材に記録を行う記録装置であって、請求項1から3のいずれか1項に記載された電子機器収納用ケースを用いて形成された電子機器ユニットを備えていることを特徴とする。
上記第4の実施の態様によれば、被記録材に記録を行う記録装置は上述した第1から第3の実施の態様のいずれか1つに記載された電子機器収納用ケースを用いて形成された電子機器ユニットを備えているので、上述した第1から第3の実施の態様のいずれか1つと同様な作用効果を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
先ず、本発明に係る電子機器収納用ケースを用いた「電子機器ユニット」としての電源ユニット20(図2参照)が設けられる、本発明に係る「記録装置」としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)100の構成について図1を参照しつつ説明する。ここで、図1はプリンタ100の装置本体(本体上部ハウジングを取り外した状態)の外観斜視図を示している。
【0013】
図1において、プリンタ100は平面視において略コの字形の形状をなすフレーム2によってその基体が構成されている。フレーム2は装置外観の一部を構成する、皿形の形状をなす下ハウジング3上に固定されている。フレーム2の後部(図1の左側)には給紙装置1を備え、該給紙装置1から装置前方(図1の右側)に向けて印刷用紙を給送する。
【0014】
フレーム2には主走査方向に延びるキャリッジガイド軸5、6が軸支されていて、該キャリッジガイド軸5、6により、キャリッジ7が主走査方向にガイドされる。また、フレーム2にはキャリッジモータ9が取り付けられ、該キャリッジモータ9により、主走査方向に延びる様に掛架された無端ベルト8が駆動される。無端ベルト8の一部にはキャリッジ7が固定され、これにより、キャリッジ7が主走査方向に往復駆動される。
【0015】
キャリッジ7はインクカートリッジ10を備え、また、下部には、インクジェット記録ヘッド(図示せず)を備えている。そして、主走査方向に往復駆動されながら前記インクジェット記録ヘッドからインク滴が吐出されることにより、印刷用紙への印刷が実行される。印刷が実行された印刷用紙は、図示しない排紙ローラによってプリンタ100の前方側に向けて排紙され、プリンタ100の前方側に設けられた排紙スタッカ4によってスタックされる。
【0016】
上述の様に構成されたプリンタ100は、キャリッジモータ9等の駆動源の電力供給源として、図2に示す電源ユニット(電子機器収納用ケース)20を、装置後方に有している。この電源ユニット20は、図4に示す様に本体21と蓋22とからなる電子機器収納用ケースによってその筐体が構成されている。ここで、図2、3、5、8は電源ユニット(電子機器収納用ケース)20の外観斜視図、図4、7は電源ユニット(電子機器収納用ケース)20の分解斜視図である。また、図6は本体21の部分拡大図、図9はインレットコネクタ45取り付け部分の平面図、図10は本体21の外観斜視図、図11は本体21外部の部分拡大斜視図、図12は本体内部の部分拡大斜視図である。以下、これら図面を参照しながら、電源ユニット(電子機器収納用ケース)20の構成について詳説する。
【0017】
先ず、図4及び図7を参照しながら、本体21と蓋22について概説する。先ず、本体21は金属板(例えば、アルミニウム)を互いに交差する基線に沿って略垂直に曲げ起こし、更に、必要に応じて次々に内側に垂直に折り曲げることにより、窓穴部分がほぼ存在しない、箱形の形状をなす様に形成されている。具体的には、上述した金属板の曲げにより、水平面に平行な底板21a(図11参照)と、これに垂直な壁面21b〜21jが形成されている。
【0018】
また、蓋22についても同様に、金属板(例えば、アルミニウム)を互いに交差する基線に沿って略垂直に曲げ起こすことにより、箱形の形状をなす様に形成されている。具体的には、水平面に平行な天板22aと、これに対して垂直な壁面22b〜22eが形成されている。この様に、本体21と蓋22とは、1枚板を互いに交差する基線に沿って曲げ起こすことにより略箱形の形状に形成されているので、金属板等を利用して電磁波遮断性、放熱性等の優れた本体21及び蓋22を、簡易な製造方法によって低コストに得ることができる様になっている。尚、図中、符号29で示す孔は、放熱用の通気孔を示している。
【0019】
次に、電源ユニット20の下ハウジング3への取り付け構造について説明する。下ハウジング3には、図2に示す様にねじ孔が形成された、円筒形状をなすユニット固定部12a、12bが略垂直に立設されている。このユニット固定部12a、12bは、廃インクを貯留する廃インク貯留部14を形成する壁面11の後部に設けられている。従って図2に示す様に、略箱形の形状をなす電源ユニット20は、壁面11に沿わせる様にして上方から下ハウジング3の底面に載置し、そして、2つのねじ13、13をユニット固定部12a、12bに螺挿させることにより、固定される様になっている。
【0020】
ここで、2つのねじ13は、図4に示す様に蓋22の側壁22cに形成された舌片23と、本体21の側壁21cに形成された舌片24とにそれぞれ形成されたねじ挿通孔23a、24aを挿通し、また、図7に示す様に蓋22の側壁222eに形成された舌片25と、本体21の側壁21hに形成された舌片26とにそれぞれ形成されたねじ挿通孔25a、26aを挿通して、ユニット固定部12b、12aに図3に示す様に螺挿される様になっている。
【0021】
即ち、蓋22は本体21に対して嵌合し、これによって電源ユニット20の筐体(電子機器収納用ケース)が形成されるが、電源ユニット20単体において蓋22が本体21に対して固定される様な構成とはなっておらず、図2に示す様に舌片23、24及び25、26に形成されたねじ挿通孔にねじ13、13を挿通させ、「被取付部」としてのユニット固定部12a、12bに形成されたねじ孔にねじ13、13を螺挿させることにより、蓋22を本体21に対して固定させる様に構成されている。つまり、蓋22を本体21に対して固定する「蓋体固定手段」と、電源ユニット(電子機器収納用ケース)20を下ハウジング3に取り付ける際の「ケース取り付け手段」とを兼ねる様に構成されているので、部品点数が削減され、以てより一層の低コスト化を図ることができる様になっている。
【0022】
また、本実施形態においては、舌片23,24、25、26は、それぞれ本体21、蓋22を形成する金属板の曲げ起こしによって形成されていることから、これらの舌片を別途取り付けて設ける必要がなく、より一層の低コスト化が図られている。
【0023】
ところで、上述の様に蓋22を本体21に対して固定する専用の固定手段を備えていないので、電源ユニット20を図2に示す様に壁面11に沿って下ハウジング3に載置する際には、本体21が落下する為に蓋22の部分を把持して作業することができない。この為、電源ユニット20の取り付け作業時や、或いは、輸送時、その他の取り扱い時等の利便性が低下する。そこで、本体21と蓋22とを有する構成からなる電子機器収納用ケースは、蓋22を本体21に対してスナップ式に取り付けるスナップ止め手段を備えている。
【0024】
このスナップ止め手段は、図4及び図7に示す様に、本体21の側壁21b及びこれに対向する側壁21dにそれぞれ設けられた掛止孔(長溝)27と、蓋22の側壁22b及びこれに対向する側壁22dにそれぞれ設けられた掛止突起(折り曲げ部)28とによって構成されている。即ち、掛止突起28が掛止孔27に嵌入することにより、図5に示す様に、蓋22が本体21に対してスナップ止めされる。従って、蓋22を、本体21に対して所謂仮止めの状態とすることができ、以て電源ユニット20の下ハウジング3への取り付け作業時等の取り扱い性を向上させることができ、また、本体21と蓋22とを輸送する際にも、利便性が向上する。加えて、上記掛止突起28は金属板の折り曲げによって形成されるので、極めて低コストに上記スナップ止め手段を構成することができる様になっている。
【0025】
続いて、蓋22を本体21に嵌合させる際の作業性(組立性)を向上させる手段について説明する。本体21と蓋22とは、上述の様に互いに交差する基線に沿って金属板を曲げ起こすことによって側壁が形成され、略箱形の形状になされていることから、蓋体22を本体21に嵌合させる際には、本体21の側壁(21b〜21j)の上縁部と、蓋体21の側壁(22b〜22e)の下縁部とが干渉し、嵌合性が悪いものとなる虞がある。
【0026】
特に、図4に示す様に側壁21bの側においては、後述する基板固定部34〜37(図10参照)を金属板の折り曲げによって形成する必要があることから、上方から切り込みが入れられることによって形状が複雑化し、例えば側壁21bと、これの両側に位置する側壁21e、21gの複数の板状体によって一側面が形成されることになる。即ち、本体21の上縁において、2以上の平板部に分割された状態となっていることから、例えば側壁21b、21e、21gが互い違いとなることにより、蓋22を本体21に嵌合させる際に引っ掛かりが生じ、蓋22の本体21への嵌合性がより低下し易い構成となっている。尚、「上方から切り込みが入れられる」とは、実際に本体21及び蓋22が形成された状態においてその様な形態を有していることを言い、本体21及び蓋22の作成過程において、1枚の金属板の状態で切り込みが入れられ、その後に曲げ起こされた場合と、1枚の金属板を曲げ起こし、その後に切り込みが入れられた場合等、全ての場合を意味する。
【0027】
そして、本実施形態では、図4に示す様に側壁21bの両側に押圧力作用部30、30が形成されている。押圧力作用部30、30は、図11に示す様に側壁21bの側端部分の一部が折り曲げられることによって形成され、側壁21e(及び側壁21g)の端部と係合することができる様になっている。従って、側壁21bを本体内側に向けて外側から押圧すると、隣接する平板部としての側壁21e(及び側壁21g)もが、これにつられて内側に退避することになる。
【0028】
つまり、側壁21bを本体の外側から内側に向けて押圧する押圧力を付与した際に、側壁21bに隣接する側壁21e、21gに前記押圧力の一部を作用させる押圧力作用部30、30が設けられていることから、本体21の側壁の上縁部が2以上の平板部に分割された状態となっていても、側壁21bを押圧すれば、隣接する側壁21e、21gも同時に内側に退避する。従ってこれによって本体21の側壁の上縁部と蓋22の側壁の下縁部との干渉を防いで、容易に蓋22を本体21に嵌合させることが可能となる。
【0029】
加えて、押圧力作用部30、30は、側壁21bを折り曲げることにより、側壁21bの一部をなす様に形成されていることから、別途押圧力作用部30、30を側壁21bに取り付け等する必要がなく低コスト化を図ることができる様になっている。
【0030】
次に、本実施の形態においては、蓋22を本体21に嵌合させる際の作業性(組立性)を向上させる第2の手段を有している。以下この第2の手段について説明すると、図4に示す様に蓋22の側壁22bは、その中央部33aが、両側の端部33bよりも下方に突出した様な、平面視において段差形状をなす様に形成されている。従って、図6(A)、(B)に示す様に、蓋22を本体21に嵌合させる際に、先ず最初に下方に突出した中央部33aが本体21の側壁21bと係合し、側壁21bが中央部33aの内側に最初に入り込む様になる。そしてその次に、側壁21e(及び21g)が端部33bの内側に入り込み、これにより、最終的に蓋22が本体21と嵌合する。
【0031】
即ち、上述した様に、側壁21bが形成された側においては、側壁21gと21e(及び21g)との間には、上方から切り込みが入れられるた状態となることによって、上縁部において2以上の平板部に分割された状態となっている為、側壁21bと21e(及び21g)の上縁部が互い違いの状態となる場合があり、この様な場合には、蓋22を本体21に嵌合させる際に、蓋22の側壁の下縁部と本体21の側壁の上縁部と干渉し易く、嵌合作業が困難となる。
【0032】
しかし、上述の様に蓋22の側において側壁22bの下縁部が段差形状をなす様に形成されているので、その段差形状によって中央部33aと側壁21bとが係合し、そしてその次に端部33bと側壁21eとが係合するという様に、1つ1つ時間差を置いて係合する様になり、以て蓋22を本体21に嵌合させる際の作業性の低下を防止できる様になっている。
【0033】
以上説明した2つの手段、即ち、本体21の側において押圧力作用部30によって側壁21bを押圧すれば、隣接する側壁21e、21gも同時に内側に退避する手段と、更に、蓋22において側壁22bの下縁部が段差形状をなす様に形成され、これによって蓋22の側壁と本体21の側壁とが1つ1つ時間差を置いて係合する様する手段との2つの手段により、以て蓋22を本体21に嵌合させる際の作業性の低下を、より確実に防止できる様になっている。
【0034】
続いて、AC電源入力用のACインレットコネクタ45の取り付け手段について図7乃至図9を参照しながら説明する。本体21において側壁21dには、図7に示す様に上縁から底面に向かう切り欠き部43が形成されていて、蓋22における側壁22dにも、同様に下縁から天面に向かう切り欠き部44が形成されている。一方で、樹脂材料によって形成されたACインレットコネクタ45の両側部には、図9に示す様に溝部45a、45aが形成されていて、該溝部45a、45aに、切り欠き部43の両端部分と、切り欠き部44の両端部分とが挟入する様になっている。
【0035】
つまり、ACインレットコネクタ45を取り付ける際には、先ず、ACインレットコネクタ45に形成された溝部45aに、本体21に形成された切り欠き部43の両端部分を挟入させながら下方にスライドさせることにより、ACインレットコネクタ45を本体21に対して取り付ける(仮固定する)。次に、蓋22を本体21に対して嵌合させるが、このとき、蓋22に形成された切り欠き部44の両端部分(コネクタ挟持板31)の端部を、ACインレットコネクタ45の溝部45aに挟入させながら下方にスライドさせる。そして、図9に示す様に、本体21の切り欠き部43の両端部分と蓋22の切り欠き部44の両端部分とを溝部45aに挟入させ、且つ、本体21(切り欠き部43)と蓋22(切り欠き部44)とによってACインレットコネクタ45を上下方向から挟持することにより、ACインレットコネクタ45を固定する(図8)。
【0036】
従ってこの様なACインレットコネクタ45の取り付け手段により、ACインレットコネクタ45はねじ等の固定手段を別途用いることなく、本体21と蓋体22に挟持されることによって固定されるので、ねじ等の固定手段を別途用いる必要がなく、また、蓋22を本体21に嵌合させることによってACインレットコネクタ45が固定されることから、ACインレットコネクタ45の固定作業をそれ単体で必要とせず、極めて低コストにACインレットコネクタ45を固定することが可能となる。
【0037】
また、本実施形態においては、図9に示す様に本体21の側壁21dに形成された切り欠き部43において、ACインレットコネクタ45の溝部45aに挟入する部分が折り曲げられることにより、板厚が略2倍になされている(符号32で示す折り曲げ部)。この様に板厚が略2倍になされたことにより、溝部45aの溝幅が大なる場合でも、より確実に、安定した状態でインレットコネクタを固定することができる。尚、必要に応じて更に2重3重に折り曲げることによって板厚を更に増大させることにより、溝部45aの溝幅に応じて最適な固定状態を形成することが可能となる。
【0038】
続いて、電源ユニット20内に収納される、各種電子部品を実装した配線基板40(図10参照)の取り付け手段について説明する。先ず、図10に示す様に、配線基板40は、本体21内部の四隅に形成された基板固定部34乃至37に、ねじ固定されることによって取り付けられる様になっている。
【0039】
より詳しくは、基板固定部34乃至37は、本体21の側壁に上縁から切り込みを入れ、且つ、折り曲げることで折り曲げ片(切り起こし片)を形成し、該折り曲げ片を配線基板40を固定する基板固定部としている。代表として、図11及び図12に、基板固定部35の形成された隅部(外側及び内側)を拡大図示して、これを説明する。以下、この基板固定部35を例として説明するが、他の基板固定部34及び36、37も同様な構造を有している。
【0040】
図11に示す様に、側壁21bの両側端部は本体21の内側に折り曲げられ、図12に示す様に、方形の形状をなす基板固定部35が形成される。基板固定部35にはねじ孔38が形成され、図示しない固定用のねじが配線基板40を挿通して螺挿されることにより、配線基板40が固定される。基板固定部35において側壁21cの側は、図示する様に側壁21cに沿うように下方に折り曲げられ、舌片35aが形成されている。この舌片35aの下端部は、本体21の底面に接触可能となっていて、従ってこれにより、配線基板40の取り付け或いは取り外し作業を行っても、基板固定部35が底面に向かって変形することが無く、上方から付与される荷重に対抗することができる様になっている。
【0041】
また、基板固定部35には、ねじ締結或いはねじ弛緩の際にモーメント力が働き、これにより、基板固定部35の基端部分、即ち図11及び12において符号41aで示す基端部分には繰り返し応力が付与されることになる。この繰り返し応力によって基端部分41aの変形が繰り返されると、やがて基端部分41aが破断することになる。
【0042】
しかし、上述の様に本実施形態においては、基板固定部35において側壁21cと対抗する側には舌片35aが形成されていて、この舌片35aは、基板固定部35にモーメント力(基板固定部35が側壁21cに近接する方向のモーメント力)を作用させた際に、側壁21cに圧接可能となっている。従ってこれにより、基板固定部35に、ねじ締結或いはねじ弛緩によって基板固定部35が側壁21cに近接する方向のモーメント力を付与した場合でも、舌片35aが側壁21cに圧接することにより、基端部41aの変形が防止され、もって基端部41aに繰り返し応力が掛かることによる該基端部41aの破断を効果的に防止することができる。
【0043】
次に、上述の様に、基板固定部35が側壁21cに近接する方向のモーメント力が作用した場合には、舌片35aが側壁21cに圧接することにより、基端部41aの変形が防止されるが、他方でその逆方向のモーメント力が作用した場合には、図11における舌片41の端部41bが、側壁21cの端部42に掛止することにより、基端部41aの変形が防止される。
【0044】
即ち、図11及び12において基板固定部35は、上述した様に本体21の側壁の隅部側において上縁から切り込みを入れて、側壁21bの隅部側の一部を内側に折り曲げることで形成されているが、側壁21bの隅部側の一部(端部41b)は側壁21cの端部に掛かる位置まで延設されている。
【0045】
そして、基板固定部35に、側壁21cから離間する方向のモーメント力を作用させた際に、端部21bが、側壁21cの端部42に掛止可能となっているので、ねじ締結或いはねじ弛緩によって基板固定部35が側壁21cから離間する方向のモーメント力を付与した場合でも、端部41bが端部42に掛止することにより、基端部41aの変形が防止され、もって基端部41aに繰り返し応力が掛かることによる該基端部41aの破断を効果的に防止することができる様になっている。即ち、ねじ締結及びねじ弛緩の双方向のモーメント力に対抗可能となる。
【0046】
以上により、本体21及び蓋22を小型化し、基端部41aの寸法を小さくした場合でも、基板固定部34乃至37の強度低下を招くことが無く、小型化に対して好適な、本体21及び蓋22を有する電子機器収納用ケースを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの外観斜視図である。
【図2】本発明に係る電子機器収納用ケースの外観斜視図である。
【図3】本発明に係る電子機器収納用ケースの外観斜視図である。
【図4】本発明に係る電子機器収納用ケースの分解斜視図である。
【図5】本発明に係る電子機器収納用ケースの外観斜視図である。
【図6】本発明に係る電子機器収納用ケースの部分拡大図である。
【図7】本発明に係る電子機器収納用ケースの分解斜視図である。
【図8】本発明に係る電子機器収納用ケースの外観斜視図である。
【図9】インレットコネクタ取り付け部分の平面図である。
【図10】本体の外観斜視図である。
【図11】本体外部の部分拡大斜視図である。
【図12】本体内部の部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 給紙装置、2 フレーム、3 下ハウジング、4 排紙スタッカ、5、6キャリッジガイド軸、7 キャリッジ、8 無端ベルト、9 キャリッジモータ、10 インクカートリッジ、11 壁面、12a、12b ユニット固定部、13 ねじ、14 廃インク貯留部、20 電源ユニット(電子機器収納用ケース)、21 本体、21a 底板、21b〜21j 側壁、22 蓋、22a天板、22b〜22e 側壁、23 舌片、23a ねじ挿通孔、24 舌片、24a ねじ挿通孔、25 舌片、25a ねじ挿通孔、26 舌片、26aねじ挿通孔、27 掛止孔、28 掛止突起、29 通気孔、30 押圧力作用部、31 コネクタ挟持板、32 折り曲げ部、33a 中央部、33b 端部、34〜37 基板固定部、38 ねじ孔
40 配線基板、41a 基端部、41b 端部、43、44 切り欠き部、45 インレットコネクタ、100 インクジェットプリンタ

Claims (4)

  1. 略箱形の形状をなす様に形成された本体と、
    前記本体の上部を覆う、略箱形の形状をなす蓋体と、を有する電子機器収納用ケースであって、
    前記本体に固設されるインレットコネクタが、両側に溝部を有し、
    前記本体の側壁に、上縁から底面に向かう本体側切り欠き部が形成され、前記溝部に前記本体側切り欠き部の両側端部分を挟入させながら前記インレットコネクタを底部に向かってスライドさせ、
    前記蓋体の側壁には、下縁から天面に向かう蓋側切り欠き部が形成され、前記蓋体を前記本体に対して嵌合させる際に、前記溝部に前記蓋側切り欠き部の両側端部分を挟入させながらスライドさせることにより、前記溝部に前記本体の側壁と前記蓋体の側壁とを挟入させ、
    前記本体の側壁と前記蓋体の側壁とを前記溝部に挟入させ且つ前記本体側切り欠き部と前記蓋側切り欠き部とによって前記インレットコネクタを上下方向から挟持することにより、前記インレットコネクタを固定する様に構成されたことを特徴とする電子機器収納用ケース。
  2. 請求項1において、前記本体および前記蓋体が、1枚板を互いに交差する基線に沿って曲げ起こすことによって形成されていることを特徴とする電子機器収納用ケース。
  3. 請求項2において、前記本体側切り欠き部の両側端部分が折り曲げられることにより、板厚が2倍以上になされていることを特徴とする電子機器収納用ケース。
  4. 被記録材に記録を行う記録装置であって、請求項1から3のいずれか1項に記載された電子機器収納用ケースを用いて形成された電子機器ユニットを備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011197394A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Brother Industries Ltd 電気機器
JP2017094497A (ja) * 2015-11-18 2017-06-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
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JP7490938B2 (ja) 2019-09-30 2024-05-28 ブラザー工業株式会社 電源基板用エンクロージャー及び電源ユニット並びに板金部材

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