JP5309847B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に対してプラズマ処理を行うためのプラズマ処理装置に関する。
半導体装置の製造工程においては、基板である半導体ウェハ(以下、ウェハという)に対してプラズマを用いてエッチング処理や成膜処理などのプラズマ処理を行う工程がある。
例えばエッチング処理を行う場合において、上記のパターンマスクの下層側には、具体的には例えば反射防止膜、アモルファスカーボン膜、シリコン酸化膜及びエッチングストップ膜などの互いに組成の異なる膜が上側からこの順番でシリコン膜上に積層されている。そこで、この多層膜に凹部を形成する時には、各々の膜毎にエッチングガスを切り替えると共に、このエッチングガスの流量や圧力などの処理条件を調整するようにしている。そのため、面内において各々の膜を均一にエッチングするためには、各々の膜の処理条件に応じて、ウェハの上方の処理領域における濃度分布が均一となるように処理ガスを供給すると共に、この処理ガスを均一にプラズマ化する必要がある。
このように処理ガスをプラズマ化してプラズマ処理を行う手法の一つとして、例えばマイクロ波を利用した方法が知られている。この方法は、例えば処理容器の天壁を誘電体例えば石英により構成すると共にこの天壁上にアンテナを設置して、マイクロ波発生手段からこのアンテナにマイクロ波を供給することによって、処理容器内においてマイクロ波により処理ガスをプラズマ化する手法であり、例えば電子温度が低いプラズマを得ることができる。
しかしながらこの手法では、ウェハに処理ガスを供給するにあたり、上記のように処理容器の天壁を誘電体で構成しているので、下面に多数のガス供給孔が形成されたガスシャワーヘッドを処理容器の天壁に設けることができない。つまり、このような誘電体は加工が難しいため、誘電体によりガスシャワーヘッドを構成するのは現実的には困難であるし、また加工が容易な金属からなるガスシャワーヘッドをアンテナの下側に設けると、このガスシャワーヘッドによりマイクロ波が遮断されてしまう。そのため、この装置では例えば処理容器の天壁の中央部にガス供給孔を形成し、このガス供給孔から処理容器内に処理ガスを供給するようにしているが、ウェハの面内において処理ガスの濃度分布が不均一となりやすく、具体的には処理領域の中央側では処理ガスの濃度が高く、逆に処理領域の周縁側では処理ガスの濃度が低くなってしまう傾向がある。従って、ウェハの近傍における処理ガスの濃度勾配を小さくするためには、例えば処理容器の天壁とウェハとを大きく離間させる必要があるので、処理容器が大型化してしまう。更に、処理容器の天壁が誘電体で構成されていることから、例えば処理容器の天壁の内部に冷却水を通流させるための冷媒流路を引き回すのは加工上困難であり、そのため当該天壁の温度調整が難しい。
そこで、マイクロ波を用いると共にウェハに処理ガスを均一に供給し、且つ処理ガスを均一にプラズマ化するために、例えば特許文献1に記載されているように、処理容器の中段位置(処理容器の天壁とウェハとの間の位置)に、下面に多数のガス供給孔が形成された誘電体例えば石英からなるガス供給部を設ける手法が検討されている。そして、処理容器の上方位置(天壁側)と下方位置(ウェハ側)とが連通するようにガス供給部に多数の開口部を形成して、処理容器の上方位置においてプラズマ生成用のガス例えばアルゴン(Ar)ガスをマイクロ波によりプラズマ化し、ガス供給部の開口部を介してこのプラズマをウェハ側に下降させると共に、ガス供給部から処理ガスをウェハに向けて供給することにより、このガス供給部の例えば下方位置においてアルゴンガスのプラズマにより処理ガスをプラズマ化している。このように処理ガスを供給することで、処理容器の天壁の中央部から処理ガスを供給する場合よりも処理ガスの分布を均一化できると考えられるが、この手法では上記のガス供給部に開口部を形成しているので、当該開口部の下方側では処理ガスの量が少なくなるため、均一なプラズマが形成されずに例えばこの開口部の配列パターンがウェハに転写されてしまうおそれがある。
また、プラズマ処理を行う装置として平行平板型のプラズマ処理装置も知られており、この装置ではウェハを載置する載置台に対向するように金属製のガスシャワーヘッドを設けることができるが、載置台とガスシャワーヘッドとの間に流れる電流の道筋が複雑になるため、処理ガスを均一にプラズマ化することが困難である。
一方、特許文献2に示すように、平行平板型のプラズマ処理装置において、ガスシャワーヘッドに直流電圧を印加する方法も検討されている。この方法を用いることによって例えばエッチング処理の均一性が若干改善されるが、更に均一に処理できる手法が求められている。
また、既述のパターンマスクの開口径が小さくなるに従って処理の面内均一性が必要になっていくことから、配線構造の微細化が進むにつれてプラズマを更に均一に形成する必要がある。更に、現在の300mm(12インチ)サイズのウェハに代えて、450mm(18インチ)といった大型のウェハが採用される場合には、このウェハに合わせた大きなプラズマを形成するために、プラズマを更に均一に形成する技術が必要となる。また、このような大型のウェハでは、周方向においてもプラズマ処理のばらつくおそれがあることから、径方向のプラズマの分布に加えて、周方向のプラズマの分布についても均一化する技術が必要とされる可能性がある。
特開2008−140998(図2、段落0027〜0029) 特開2006−286813(図1)
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、基板に対してプラズマ処理を行うにあたり、面内均一性の高い処理を行うことのできるプラズマ処理装置を提供することにある。
本発明のプラズマ処理装置は、
基板に対してプラズマにより処理を行うプラズマ処理装置において、
処理容器内に設けられ、基板を載置するための載置台と、
この載置台に対向するように設けられ、前記処理容器内に処理ガスを供給するための多数のガス吐出孔がその下面に形成された導電性部材からなるガスシャワーヘッドと、
前記ガスシャワーヘッドの下方空間を囲む領域において処理ガスをプラズマ化するためにマイクロ波が供給されるマイクロ波供給部と、
前記ガスシャワーヘッドに負の直流電圧を印加し、前記マイクロ波により形成された電界を処理領域の中央部側に引き込むための負電圧供給手段と、
前記処理容器内を真空排気するための手段と、を備えたことを特徴とする。
前記マイクロ波供給部は処理容器の周方向に沿って複数配置されていることが好ましい。
前記ガスシャワーヘッドの周囲における前記処理容器の天壁は、誘電体により構成され、
前記マイクロ波供給部は、この天壁の上方側に設けられていても良い。
前記ガスシャワーヘッドの周囲における前記マイクロ波供給部の下方の前記処理容器の天壁には開口部が形成され、
前記マイクロ波供給部は、前記開口部を塞ぐように前記処理容器に気密に設けられていても良い。
前記プラズマ処理装置は、
基板に対して行われる処理のレシピと前記負の直流電圧の大きさとを対応づけて記憶した記憶部と、
この記憶部から前記レシピに応じた前記負の直流電圧の大きさを読み出して制御信号を出力する制御部と、を備えていることが好ましい。
前記記憶部は、前記負の直流電圧の大きさに加えて前記マイクロ波供給部に供給されるマイクロ波の電力の大きさが前記レシピに対応づけて記憶され、
前記制御部は、前記負の直流電圧の大きさに加えて前記レシピに応じた前記マイクロ波の電力の大きさを読み出して制御信号を出力することが好ましい。
前記マイクロ波供給部は処理容器の周方向に沿って複数配置され、
前記記憶部は、前記複数のマイクロ波供給部に供給されるマイクロ波の電力の各々の大きさが前記レシピに対応づけて記憶され、
前記制御部は、前記レシピに応じて前記複数のマイクロ波供給部に供給されるマイクロ波の電力の各々の大きさを読み出して制御信号を出力することが好ましい。
本発明によれば、基板に対してプラズマ処理を行うにあたって、基板を載置する載置台に対向するように導電性部材からなるガスシャワーヘッドを設けて、基板に対して面内均一性の高いガスの供給を行う一方、ガスシャワーヘッドの下方空間を囲む領域に周方向に亘ってマイクロ波によりプラズマを発生させ、更にガスシャワーヘッドに負の直流電圧を印加してその下方に厚いDCシースを形成し、このDCシースを介して前記プラズマを中央部側に広げるようにしている。従ってマイクロ波を用いたプラズマ処理でありながらガスシャワーヘッドを用いているため均一性の高いガスの供給を行うことができ、しかもガスシャワーヘッドの下方側空間も含め基板の面に沿って均一性の高いプラズマを発生させることができるため、基板に対して面内均一性の高いプラズマ処理を行うことができる。また、ガスシャワーヘッドの下方空間を囲む領域に周方向に亘ってマイクロ波により均一なプラズマを発生させることができるので、更に面内均一性の高いプラズマ処理を行うことができる。
本発明のプラズマ処理装置をプラズマエッチング処理装置に適用した実施の形態について、図1〜図9を参照して説明する。
このプラズマエッチング処理装置は、真空チャンバからなる処理容器21と、この処理容器21内の底面中央に配設された載置台3と、を備えている。処理容器21は電気的に接地されており、またこの処理容器21の底面における載置台3の側方位置には排気口22が形成されている。この排気口22には、圧力調整手段である圧力調整バルブ24aを備えた排気管24を介して真空ポンプ等を含む真空排気手段23が接続されている。これらの圧力調整バルブ24a及び真空排気手段23により処理容器21内を真空排気するための手段が構成される。処理容器21の側壁には、ウェハWの搬入出を行うための搬送口25が設けられており、この搬送口25はゲートバルブ26により開閉可能に構成されている。
載置台3は、下部電極31とこの下部電極31を下方側から支持する支持体32とからなり、処理容器21の底面に絶縁部材33を介して配設されている。載置台3の上部には静電チャック34が設けられており、高圧直流電源35からスイッチ35aによりこの静電チャック34に電圧が印加されることによって、載置台3上にウェハWが静電吸着される。
載置台3の内部には、温調媒体が通流する温調流路37が形成されており、この温調媒体によってウェハWの温度を調整するように構成されている。また、載置台3の内部には熱伝導性ガスをバックサイドガスとしてウェハWの裏面に供給するためのガス流路38が形成されており、このガス流路38は載置台3の上面の複数箇所にて開口している。既述の静電チャック34には、このガス流路38に連通する複数の貫通孔34aが形成されており、上記のバックサイドガスは、この貫通孔34aを介してウェハWの裏面側に供給される。
下部電極31には、例えば周波数が20MHz、電力が0〜4000Wのバイアス用の高周波電源31aが整合器31bを介して接続されている。この高周波電源31aから供給される高周波バイアスは、後述するように、プラズマ中のイオンをウェハW側に引き寄せるためのものである。
また、この下部電極31の外周縁上には、静電チャック34を囲むようにフォーカスリング39が配置されており、このフォーカスリング39を介してプラズマが載置台3上のウェハWに収束するように構成されている。
また、この載置台3に対向するように、処理容器21の天壁の中央部には内側天板をなすガスシャワーヘッド4が配置されている。このガスシャワーヘッド4は、下面側が円形状に窪んだ例えばアルミニウムなどの導電性部材からなる電極部42と、この電極部42の下面側を覆うように設けられた導電性部材例えば多結晶シリコンからなる円板状のシャワープレートをなす支持部材43と、から構成されている。導電性部材は、この例のように半導体であっても良いが、導体例えば金属であっても良い。この電極部42と支持部材43とにより区画される空間は、処理ガスが拡散するガス拡散空間41をなす。
この電極部42には、スイッチ52を介して例えば0〜−2000Vの負の直流電圧を印加するための直流電源53が負電圧供給手段として接続されている。この直流電源53は、プラズマの発生時にガスシャワーヘッド4の下方側の領域に電圧の大きさに応じた厚さのDCシースを形成するためのものであり、このDCシースによって後述のアンテナモジュール71により処理領域の周縁部に形成される電界を当該処理領域の中央部側に引き寄せることができるように構成されている。
電極部42の中央部には、ガス拡散空間41と連通する処理ガス供給路45が形成されており、この処理ガス供給路45の上流側には、ガス供給管48を介して処理ガス供給系49が接続されている。この処理ガス供給系49は、ウェハWに対して処理ガスを供給するためのものであり、この例では処理ガスとしてエッチング処理を行うためのエッチングガス例えばフロロカーボンガス、塩素(Cl)ガス、一酸化炭素(CO)ガス、臭化水素(HBr)ガスあるいはO(オゾン)ガスなどをAr(アルゴン)ガスなどの希釈ガスと共に処理容器21内に供給できるように構成されている。また、この処理ガス供給系49は、図示を省略しているが、例えばバルブや流量調整部が介設された複数の分岐路と、これらの分岐路の各々に接続され、上記のエッチングガスや希釈ガスが貯留されたガス源と、を備えており、エッチング処理を行う被エッチング膜の種類に応じて、所定のエッチングガスやArガスを所望の流量比で供給できるように構成されている。
支持部材43は、例えば上面の周縁に形成された図示しないシール部材などを介して電極部42に気密に圧着されており、またガス拡散空間41からウェハWに対して高い面内均一性をもってガスを供給できるように、多数のガス吐出孔44が配列されている。ここで、この例ではガスシャワーヘッド4は、例えば12インチのウェハWに対して、最外周のガス吐出孔44がウェハWの外縁よりも処理容器21の中心側に寄った位置となるように設けられているが、この最外周のガス吐出孔44がウェハWの外縁と対向する位置となるように設けても良い。ガスシャワーヘッド4のサイズをどこまで小さくできるかについては、ウェハWに対するガス供給の面内均一性の有効性が得られる範囲内ということになる。
処理容器21の天壁部における既述のガスシャワーヘッド4を囲むリング状の領域は、外側天板60をなし、誘電体例えば石英などにより構成されている。この外側天板60とガスシャワーヘッド4とは、例えば当該外側天板60の内周端にリング状に形成された図示しないシール部材などによって気密に圧着されており、また下端面の高さ位置が同じ高さとなるように固定されている。この外側天板60は、外周端において処理容器21の側壁により支持されており、処理容器21の天壁(ガスシャワーヘッド4及び外側天板60)が当該処理容器21内に入り込んでガスシャワーヘッド4と載置台3とが近接するように、外周端の高さ位置が内周側よりも高くなるように形成されている。また、処理容器21の側壁の上端部には、周方向に亘ってリング状の溝61が形成されており、この溝61内には、例えばOリングなどのシール部材62が収納されている。そして、例えば処理容器21内の雰囲気が既述の真空排気手段23により真空引きされると、外側天板60が処理容器21側に引きつけられて、シール部材62を介して処理容器21が気密に構成されることとなる。
この外側天板60上には、図2にも示すように、周方向に亘って複数箇所例えば8ヶ所に等間隔となるようにマイクロ波供給部をなすアンテナモジュール71が設けられている。このアンテナモジュール71は、当該アンテナモジュール71の下方側の領域つまりガスシャワーヘッド4の下方空間を囲む領域にマイクロ波の電界によりプラズマを発生させるためのものであり、マイクロ波出力部80に各々が並列に接続されている。そして、アンテナモジュール71にマイクロ波を供給し、後述するように、図6に示すようなスロット配置を取ることにより、周方向に亘って処理容器21の周縁から中央及び中央から周縁に向かう電界Erが形成されることになる。これらの複数のアンテナモジュール71によりアンテナユニット70が構成される。
マイクロ波出力部80は、図3にも示すように、例えば500〜3000Wの電力を供給するための電源部81と、例えば2.45GHzの周波数のマイクロ波を発振させるためのマイクロ波発振器82と、発振されたマイクロ波を増幅するアンプ83と、マイクロ波を各アンテナモジュール71に分配するための分配器84と、を備えている。各々のアンテナモジュール71は、分配器84で分配されたマイクロ波を増幅するアンプ部72と、インピーダンスを整合させるためのチューナ73と、増幅されたマイクロ波を処理容器21内に放射するアンテナ部74と、を備えている。アンプ部72は、位相器75と、アンテナモジュール71に供給するマイクロ波の電力レベルを各々のアンテナモジュール71毎に調整するための可変ゲインアンプ76と、ソリッドステートアンプを構成するメインアンプ77と、アンテナ部74で反射してメインアンプ77に戻る反射マイクロ波を分離するためのアイソレータ78と、を備えている。
位相器75は、スラグチューナによりマイクロ波の位相を変化させることができるように構成されており、このスラグチューナを調整することによりマイクロ波の放射特性を変調させることができる。このスラグチューナにより、位相器75は例えば各アンテナモジュール71毎にマイクロ波の位相を調整することで指向性を制御してプラズマ分布を変化させることや、例えば隣り合うアンテナモジュール71、71において後述のスロット101aの向きを90°ずつ変えることにより、隣り合うアンテナモジュール71において90°ずつマイクロ波の位相をずらして円偏波を得ることができるように構成されている。尚、このような放射特性の変調が不要な場合には位相器75を設けなくても良い。
続いて、既述のアンテナモジュール71の具体的な構成について説明する。チューナ73とアンテナ部74とは、図4に示すように、下側が外側に膨らんだ概略円筒形状で同軸管の外側導体をなす例えば金属製の筐体100内に上側からこの順番で収納されている。下側のアンテナ部74は、図5に示すように円弧状に2つのスロット101aが相対向するように形成された概略円板状の平面スロットアンテナ101と、この平面スロットアンテナ101の上側に設けられ、真空雰囲気中でのマイクロ波の波長を短くしてプラズマの密度を調整するためのリング状の遅波材105と、平面スロットアンテナ101の下側に設けられた誘電体部材例えば石英やセラミックスなどからなる天板106と、を備えている。この平面スロットアンテナ101の上面の中央部には、同軸管の内側導体をなす金属棒102が遅波材105の内周側を介して上方に伸びるように接続されている。
各々のアンテナモジュール71では、図6に示すように2つのスロット101a、101aが概略ガスシャワーヘッド4の径方向に相対向するように配置されている。尚、この図6ではスロット101aの形状を概略的に示している。また、既述の図5に示したように、スロット101aは、円弧状に形成することが好ましく、各々の平面スロットアンテナ101における数量としてはこの例のように2つあるいは周方向に等間隔に4つ設けることが好ましい。
天板106は、当該天板106内を介してマイクロ波出力部80から供給されるマイクロ波を処理容器21内に導入するためのものである。
チューナ73は、内部に既述の金属棒102が上下に貫通するようにリング状に上下方向に離間して2つ設けられた誘電体例えば石英から構成されたスラグ108、108を備えている。これらのスラグ108、108は、筐体100の外側から伸びる腕部109a、109aにより、筐体100の外部の駆動部109に昇降自在に接続されている。この駆動部109には、コントローラ109bが接続されており、このコントローラ109bは、後述の制御部7からの指令によって、マイクロ波出力部80から下流側のアンテナモジュール71を見たときのインピーダンスが例えば50Ωとなるように、スラグ108、108の高さ位置(L1、L2)を各々のアンテナモジュール71毎に調整するように構成されている。この図4に示すように、チューナ73と既述の平面スロットアンテナ101とは、近接して配置されており、マイクロ波の1波長内に存在する集中定数回路を構成し、また共振器として機能する。
チューナ73の上方には、金属棒102の上端側に接続されるように、非接触給電を行うための給電励起板110が設けられている。この給電励起板110は、プリント配線(PCB)などからなる誘電体ボード115と、この誘電体ボード115の下側にリング状に設けられた誘電体例えば石英からなる誘電体部材112と、を備えている。誘電体ボード115の裏面側には、図7に示すように、外周から中心部側に向かって相対向するように伸びると共に先端部同士が離間する2本の例えば銅(Cu)等の導体からなるマイクロストリップライン116、116が形成されている。
誘電体ボード115の側周面におけるマイクロストリップライン116、116の端部には、各々コネクタ118、118が取り付けられており、これらのコネクタ118、118には、各々既述のアンプ部72が接続されている。そのため、チューナ73には、2つのコネクタ118、118から電力合成(空間合成)されてマイクロ波が給電されることになる。尚、これらのマイクロストリップライン116及びコネクタ118については、このように2組以外にも1組としても良いし、あるいは3組以上設けても良い。尚、図4中114はマイクロ波を反射するための反射板である。
誘電体部材112の下面には、例えばメッキなどにより形成され、既述の平面スロットアンテナ101と同様に2つのスロット113a、113aが円弧状に相対向して形成された例えば銅からなる円板状のスロットアンテナ113が設けられている。各々のアンテナモジュール71では、スロット113aの向きが既述の図6に示した各スロット101aと同じ向きとなるように配置されており、またスロット113aの長さ寸法が例えば1/2×λg(λg:マイクロ波の管内波長)となるように形成されている。この誘電体部材112は、スロットアンテナ113と共に共振器として機能するものであり、中心部には誘電体ボード115の下面側とスロットアンテナ113とを接続するように中心導体117が上下に貫通して設けられている。尚、このスロット113aは、周方向に等間隔に複数箇所例えば4ヶ所に配置しても良いし、また円弧状ではなく例えば直線的となるように形成しても良い。また、このスロット113aを設けずに、マイクロ波の波長が1/4×λgのモノポールアンテナとなるように電力を供給しても良い。尚、既述の図1は、図2におけるA−A線で処理容器21を切断した時の縦断面図を示しており、また図2では給電励起板110の描画を省略して示している。
図1では記載を省略しているが、既述のガスシャワーヘッド4は、冷却手段を備えている。この冷却手段は、具体的には例えば図8に示すように、電極部42の内部において処理ガス供給路45と干渉しないように蛇腹状に水平方向に引き回された温調流路310であり、この温調流路310内を所定の温度に温調された温調媒体例えば水が温調流体通流路311を介して通流することにより、当該ガスシャワーヘッド4を温調できるように構成されている。尚、図8(a)は、同図(b)におけるA−A線でガスシャワーヘッド4を切断した縦断面図を示している。
また、図9にも示すように、このプラズマエッチング処理装置には制御部7が接続されている。この制御部7はCPU11、プログラム12、作業用のワークメモリ13及び記憶部であるメモリ14を備えている。このメモリ14には、エッチング処理を行う膜(被エッチング膜)の種類、エッチングガスの種類、ガス流量、処理圧力及びガスシャワーヘッド4の温度などの処理条件と、各々のアンテナモジュール71に供給するマイクロ波の電力の大きさの値と、直流電源53に印加する負の直流電圧の値と、が書き込まれる領域がレシピ毎に設けられている。
後述するように、ウェハW上には互いに種類の異なる多層の膜が積層されており、そのためこの多層膜に対してエッチング処理を行う場合には、各々の膜毎にエッチングガスの種類が異なり、また各々の膜毎にエッチングガスの流量や処理圧力なども異なる。従って、ウェハWの面内において均一にエッチング処理を行うためには、各々の膜毎に面内においてエッチングガスを均一にプラズマ化する必要があり、特にウェハWの径方向において均一なプラズマを形成する必要がある。そこで、本発明では、ガスシャワーヘッド4に印加する負の直流電圧の大きさを調整することによって、アンテナモジュール71により処理領域の周縁部に形成される電界の強度と、この負の直流電圧により処理領域の中央部側に引き込む電界の強度と、を各々の膜毎に調整して、この電界により形成されるプラズマの量(濃度)を径方向において均一化するようにしている。
また、例えば可変ゲインアンプ76により各々のアンテナモジュール71に供給するマイクロ波の電力の大きさを各々の膜毎に調整することによって、このマイクロ波の電界により形成されるプラズマの量を周方向において均一化するようにしている。つまり、本発明では各々の膜毎にウェハWの面内(径方向及び周方向)においてプラズマの量を均一化している。そのため、上記のメモリ14には、例えば予め実験や計算を行って各々の膜(レシピ)毎にガスシャワーヘッド4に印加する電圧の値及び各々のアンテナモジュール71に供給するマイクロ波の電力の大きさを求めておき、これらの値を各々のレシピ毎に記憶するようにしている。尚、このようにレシピ毎に予めこれらの値を求めておかなくとも、例えば処理を行う都度、計算して求めるようにしても良い。また、アンテナモジュール71に供給するマイクロ波の電力の大きさを複数のレシピにおいて共通化して、負の直流電圧の大きさをレシピ毎に変えるようにしても良い。
上記のプログラム12は、エッチング処理を行う膜毎にCPU11を介してメモリ14から既述のレシピを作業用のワークメモリ13に読み出して、このレシピに応じてプラズマエッチング処理装置の各部に制御信号を送り、後述の各ステップを進行させることでエッチング処理を行うように命令が組み込まれている。このプログラム(処理パラメータの入力操作や表示に関するプログラムも含む)12は、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶媒体8に格納され、この記憶媒体8から制御部7にインストールされる。
次に、上記のプラズマエッチング処理装置の作用について、図10〜図14を参照して説明する。ここで、被処理基板である半導体ウェハ(以下「ウェハ」という)Wについて簡単に説明すると、このウェハWは、例えば所定のパターンがパターニングされたフォトレジストマスク、例えば有機物からなる反射防止膜、アモルファスカーボン膜、絶縁膜(SiO膜やSiCOH膜)あるいはPoly−Si(多結晶シリコン)膜及び例えば無機膜からなるエッチングストップ膜などからなる積層膜が上側からこの順番でシリコン膜上に積層されて構成されている。
先ず、このウェハWの表面に形成された被エッチング膜に応じたレシピをメモリ14からワークメモリ13に読み出す。この例においては、既述のように表層の被エッチング膜が例えば反射防止膜であることから、この膜に応じたレシピを読み出しておく。そして、真空雰囲気に保たれた真空搬送室から基板搬送手段(いずれも図示せず)により処理容器21内にウェハWを搬入して載置台3に載置して吸着保持した後、ゲートバルブ26を閉じる。そして、真空排気手段23により処理容器21内を例えば圧力調整バルブ24aを全開にして引き切りの状態にすると共に、温調流路37及びガス流路38から所定の温度に温調されたバックサイドガスを供給してウェハWを所定の温度に調整する。また、温調流体通流路311から所定の温度に温調された温調媒体を温調流路310内に通流させることにより、ガスシャワーヘッド4が所定の温度に温調されている。
続いて、マイクロ波出力部80からアンテナモジュール71に向けて所定の電力のマイクロ波例えば周波数が2.45GHz、電力が0〜4000Wのマイクロ波を供給すると共に、載置台3に高周波電源31aからバイアス用の高周波を供給する。マイクロ波出力部80のマイクロ波発振器82から発振されたマイクロ波は、アンプ83で増幅された後、分配器84により各々のアンテナモジュール71に分配される。そして、アンテナモジュール71では、マイクロ波は可変ゲインアンプ76及びメインアンプ77で各々のアンテナモジュール71毎に個別に増幅され、次いで2本のマイクロストリップライン116、116から出力されて合成された後、平面スロットアンテナ101を介して処理容器21内に供給されることになる。
アンテナモジュール71にマイクロ波を供給し、図6に示すようなスロット配置を取ることにより、ガスシャワーヘッド4の下方空間を囲む領域には、外側天板60を介して周方向に亘ってウェハWの径方向に水平な(処理領域の周縁部側からガスシャワーヘッド4の中心方向及び中心方向から周縁部側に向かう)電界Erが形成される。そして、ガスシャワーヘッド4に所定の大きさの例えば−500Vの負の直流電圧を印加すると、この負の直流電圧により当該ガスシャワーヘッド4の下面に近接する位置には負の電界が形成される。
次いで、処理ガス供給系49から処理容器21内にエッチングガスと共に例えばArガスを供給して処理容器21内を所定の圧力例えば5.3Pa(40mTorr)に調整する。Arガスは、低エネルギーで活性化されることから、エッチングガスと共に処理容器21内に供給することが好ましい。これらのエッチングガスとArガスとの混合ガスである処理ガスは、処理容器21内に拡散していき、既述の電界Erによりアンテナモジュール71の下方位置においてプラズマ化されてArイオンやエッチングガス材料のイオン及び電子等を含むプラズマが生成する。そして、処理領域の周縁部側において生成したプラズマが処理容器21内例えばガスシャワーヘッド4の中央部側に拡散していき、このプラズマにより当該中央部側のガスもプラズマ化されるので、処理領域では水平方向に亘ってプラズマ2が生成されることとなる。この時、ガスシャワーヘッド4に負の直流電圧を印加していない場合には、図10に示すように、主にアンテナモジュール71の下方位置においてプラズマが生成するので、中央部側のプラズマ密度は周縁部側よりも薄くなる。尚、この図10においてプラズマ密度の高い領域には斜線を付してある。
しかし、この実施の形態では、既述のようにガスシャワーヘッド4には負の直流電圧を印加しているので、ガスシャワーヘッド4の下面に近接する領域には負の電界が形成されている。従ってこの直下に厚いDCシース1が形成され、このDCシース1は負の直流電圧の大きさに応じた厚さとなる。そして、図11に示すように、電界Erがガスシャワーヘッド4の中央部側に向かってDCシース1内を浸透していくので、このことに基づいてウェハWの面内に亘って均一性の高いプラズマが生成される。その理由については次のように推測することができる。
つまり、後述の実施例からも分かるように、DCシース1によりガスシャワーヘッド4の周縁の電界Erが中央部側に強く引き寄せられていくので、ガスシャワーヘッド4の下方位置においても強度の強い電界が形成される。そのため、ガスシャワーヘッド4から吐出された処理ガスは、当該ガスシャワーヘッド4の下方に引き寄せられた電界により瞬時にプラズマ化される。一方、この電界により処理ガスがプラズマ化されなかった場合でも、例えば処理ガスがアンテナモジュール71の下方位置に到達すると、当該下方位置における強度の強い電界Erによりプラズマ化されていく。更に、プラズマ化されなかった処理ガスが例えば下方側からDCシース1の下端位置に到達すると、いわばDCシース1から電界のエネルギーを処理ガスが吸収することによってプラズマ化されていく。
そして、このプラズマ2が下方へと通流していき、例えばプラズマ2中の電子が処理ガスに衝突すると、処理ガスがプラズマ化され、またこのプラズマ化により生成した電子が順次処理ガスに衝突していくことによって、図12に示すように次々とプラズマ化が進行してプラズマ2が高密度化されていく。こうしてアンテナモジュール71により生成された電界ErがいわばDCシース1を介してガスシャワーヘッド4の下方側に広がっていくと共に、この電界により形成されたプラズマ2が下方側に向かう排気流に乗ってウェハW上に下降し、ウェハWの面内(径方向及び周方向)に亘って均一性の高いプラズマ2が形成されることとなる。
また、図13に示すように、プラズマ中のプラスのイオン例えば上記のArイオンがDCシース1の負の電界に強く引き寄せられてガスシャワーヘッド4に衝突し、この衝突によりガスシャワーヘッド4から2次電子が発生して、DCシース1内においてこの2次電子が加速されて下方側に飛び出し、この2次電子により処理ガスがプラズマ化される場合もある。このため、ウェハWの上方のプラズマ2は、密度が更に高くなり、また面内において更に均一化していくことになる。
そして、図14に示すように、このプラズマ中のイオンが高周波電源31aによる高周波バイアスによってウェハW側に引き寄せられ、垂直性の高いエッチング処理が進行していくこととなる。こうして、反射防止膜の下層のアモルファスカーボン膜が露出するまで、当該反射防止膜のエッチング処理を行う。
その後、処理ガスの供給を停止すると共に、アンテナモジュール71へのマイクロ波の供給とガスシャワーヘッド4への負の直流電圧の印加とを停止する。そして処理容器21内を真空排気して、続いてエッチング処理を行う膜であるアモルファスカーボン膜に応じたレシピをメモリ14から読み出し、このアモルファスカーボン膜のエッチング処理を行う。しかる後、アモルファスカーボン膜の下層側の膜に対して、同様に順次レシピを読み出してエッチング処理を行っていく。
上述の実施の形態によれば、処理容器21の天壁の中央部に導電性部材からなるガスシャワーヘッド4を設けて、ウェハWに対して面内均一性の高いガスの供給を行う一方、ガスシャワーヘッド4の下方空間を囲む領域に複数のアンテナモジュール71により周方向に亘って均一なプラズマを発生させ、更にガスシャワーヘッド4に負の直流電圧を印加してその下方にDCシース1を形成し、このDCシース1を介して前記プラズマ2を中央部側に広げるようにしている。従って、マイクロ波を用いたプラズマ2でありながらガスシャワーヘッド4を用いているため均一性の高いガスの供給を行うことができ、しかもガスシャワーヘッド4の下方側空間も含めてウェハWの面に沿って均一性の高いプラズマ2を発生させることができるため、ウェハWに対して面内均一性の高いプラズマ処理、この例ではエッチング処理を行うことができる。そして、ガスシャワーヘッド4に印加する負の直流電圧によりDCシース1の厚さを調整することによって、また各々のアンテナモジュール71に供給するマイクロ波の電力を調整することによって、処理レシピに応じて面内均一性の高い適切なプラズマ2を容易に得ることができる。マイクロ波を用いたプラズマ2は、このプラズマエッチング処理装置のように処理容器21の天板(外側天板60)の上にアンテナモジュール71を設けるだけでプラズマ2を発生させることができるので、装置構成が簡易でコスト的にも有利であるが、特に大型の基板に対してはガスの供給等の点で不利とされていることから、上述のプラズマエッチング処理装置はプラズマ処理を行う上で非常に有効である。
また、上述の装置は、Arイオンの衝撃によっていわばスパッタのようにガスシャワーヘッド4が物理的に削られてしまうことも考えられるが、ガスシャワーヘッド4の下面がシリコンから構成されているので、コンタミのおそれがない。更にまた、ガスシャワーヘッド4から均一にエッチングガスを供給しているので、当該ガスシャワーヘッド4と載置台3とを近接させることができ、処理容器21の高さを抑えることができる。また、支持部材43に温調流路310を引き回すことにより、レシピに応じてガスシャワーヘッド4の温度を調整することができる。
また、上記の例においては、アンテナモジュール71を外側天板60の上方に設置するようにしたが、図15に示すように、外側天板60に周方向に亘って等間隔に複数箇所例えば8ヶ所に例えば円形の開口部120を形成し、この開口部120内にアンテナモジュール71を気密に埋設するようにしても良い。この場合には、例えば開口部120の上端側を下端側よりも一回り大きく円形に切り欠くことによって当該下端側に環状の係合段部121を形成し、例えばO−リングなどを介してこの係合段部121の段面とアンテナモジュール71の下端の周縁である被係合面とを係合させてアンテナモジュール71を気密に保持しても良い。
このような構成のプラズマエッチング処理装置においても、上記の例と同様に面内に亘ってプラズマが均一に形成され、同様の効果が得られる。
この時、アンテナモジュール71の下方側の領域と処理領域とが連通していることから、例えば外側天板60を金属例えばアルミニウムにより構成しても良い。また、外側天板60の下方位置における処理容器21内にアンテナモジュール71を設置するようにしても良い。この場合にも外側天板60を例えば導電性部材例えば金属により構成しても良い。これらの例のように外側天板60を導電性部材により構成する場合には、外側天板60とガスシャワーヘッド4との間に絶縁部材を介在させることが好ましい。
また、図示を省略するが、外側天板60を上側部分と誘電体からなる下側部分との分割構造体として構成すると共に、この下側部分に例えば周方向に複数の凹部を等間隔に形成して、この凹部内にアンテナモジュール71を収納しても良い。この場合においても、上記の例と同様の作用が得られ、エッチングガスが均一にプラズマ化されて面内において均一にエッチング処理が行われることとなる。
上記の例においては、ガスシャワーヘッド4に印加する負の直流電圧の値を調整して径方向におけるプラズマ密度を均一化するようにしたが、負の直流電圧を所定の値に固定して、アンテナモジュール71に供給するマイクロ波の電力の大きさを調整して径方向におけるプラズマ密度を均一化するようにしても良い。また、上記の例では各々のアンテナモジュール71に供給するマイクロ波の電力を周方向に亘って調整して、周方向におけるプラズマの量についても均一化するようにしたが、例えば周方向におけるプラズマの量のばらつきが極めて小さい場合には、各々のアンテナモジュール71に同じ電力のマイクロ波を供給しても良い。更に、周方向におけるプラズマ2の濃度を均一化するにあたり、マイクロ波の位相を調整しても良いし、マイクロ波の位相と共にマイクロ波の電力の大きさを調整しても良い。
更にまた、上記の例においては周方向に亘って複数箇所にアンテナモジュール71を設けるようにしたが、例えば処理容器21の天壁(ガスシャワーヘッド4及び外側天板60)の上方を覆うようにマイクロ波供給部としてアンテナ部200を設けるようにしても良い。このような例について、図16及び図17を参照して説明する。尚、既述の図1に示すプラズマエッチング処理装置と同じ構成の部材については同じ符号を付して説明を省略する。
このアンテナ部200は、例えば厚さが1mm程度の銅板から構成され、平面形状が円形で下面側が円形に開口する偏平なアンテナ本体201と、このアンテナ本体201の下面側の開口部を塞ぐように設けられ、例えば円偏波を発生させるための多数のスロット202が形成された平面アンテナ部材(スロット板)203と、を備えている。これらのアンテナ本体201とスロット部材203とは導体からなり、偏平な中空の円形導波管を構成している。そして、平面アンテナ部材203の下面は、処理容器21の上面(ガスシャワーヘッド4及び外側天板60)に密接されている。
上記のスロット202は、図17に示すように、略T字状に僅かに離間させて配置した一対のスロット202a,202bを1組として、周方向に沿って例えば同心円状や渦巻き状に形成されている。このようにスロット202aとスロット202bとを相互に略直交するような関係で配列しているので、2つの直交する偏波成分を含む円偏波が放射されることになる。この際スロット対202a,202bを後述の遅相板204により圧縮されたマイクロ波の波長に対応した間隔で配列することにより、マイクロ波が平面アンテナ部材203より略平面波として放射される。
平面アンテナ部材203とアンテナ本体201との間には、前記円形導波管内のマイクロ波の波長を短くするために、例えば酸化アルミニウム(Al)や窒化珪素(Si)等の低損失誘電体材料により構成された遅相板204が介設されている。これらのアンテナ本体201、平面アンテナ部材203及び遅相板204によりラジアルラインスロットアンテナ(Radial Line Slot Antenna)が構成されている。
このアンテナ部200の上面には、同軸導波管205を介してマイクロ波発生手段206が接続され、アンテナ部200に例えば周波数が2.45GHzあるいは8.3GHzのマイクロ波が供給されるようになっている。同軸導波管205は外側の導波管206Aと内側の中心導体206Bとにより構成されており、導波管206Aはアンテナ本体201に接続され、中心導体206Bは遅相板204に形成された開口部を介して平面アンテナ部材203に接続されている。
このプラズマエッチング処理装置では、マイクロ波発生手段206から例えば2.45GHz,500〜3000Wのマイクロ波を供給すると、このマイクロ波は、TMモード或いはTEモード或いはTEMモードで同軸導波管205内を伝搬してアンテナ部200の平面アンテナ部材203に到達し、図18に示すように、平面アンテナ部材203の中心部から周縁領域に向けて放射状に伝搬されると共に、スロット対202a,202bから外側天板60を介して処理容器21内に向けて放出される。そのため、ガスシャワーヘッド4の下方空間を囲む周縁領域に周方向に亘って均一な電界Erが形成される。
そして、既述の例と同様に直流電源53に例えば0〜−2000Vの負の直流電圧を印加することにより、この電界Erはガスシャワーヘッド4の下方に形成されたDCシース1に強く引き寄せられて、既述の例と同様に面内(周方向及び径方向)に亘ってプラズマが均一に形成され、垂直性の高いエッチング処理が進行していくことになる。そのため、このプラズマエッチング処理装置においても、既述の例と同様の効果が得られる。
この場合においても、既述の図15に示したように外側天板60に周方向に亘って開口部120を形成するようにしても良いし、あるいは外側天板60を設けずにいわばガスシャワーヘッド4を囲むようにリング状の開口部を形成し、アンテナ部200にガスシャワーヘッド4を固定すると共に、アンテナ本体201の下面の周縁と処理容器21の上面の周縁とを気密に接触させるようにしても良い。
ここで、ガスシャワーヘッド4において処理領域側のシャワープレート(支持部材43)だけを導電性部材により構成し、このシャワープレートと直流電源53とを導電路で接続してシャワープレートに負の電圧を印加する場合も本発明の技術範囲に含まれる。
上記の各例においては、プラズマ処理としてエッチング処理を例に挙げて説明したが、本発明のプラズマエッチング処理装置を例えばプラズマを用いたCVD(Chemical Vapor Deposition)法を利用した成膜処理装置に適用しても良いし、アッシング装置に適用しても良い。例えば成膜装置においては、成膜ガスの種類やガス流量、圧力などの処理条件に応じてガスシャワーヘッド4に印加される負の直流電圧の大きさが調整されてレシピに記憶され、面内において均一な成膜速度で成膜処理が行われることとなる。
既述の図1に示すようにアンテナモジュール71を設置すると共に、ガスシャワーヘッド4に負の直流電圧を印加した時に、処理容器21内に形成される電界Er(TMモードの電界)の密度分布がどのように変化するか確認するために、電磁界計算ソフト例えばCOMSOLを用いてシミュレーション(計算)を行った。
アンテナモジュール71には1.8GHz、2000Wのマイクロ波を供給した場合について計算を行った。また、ガスシャワーヘッド4に負の直流電圧を印加することにより、ガスシャワーヘッド4の下方側に形成されるDCシース1の厚さが1mm、5mm、10mmとなる場合について夫々計算を行った。そして、処理容器21の中央から右半分について、プラズマ(処理ガス)に吸収される電界強度を調べた。この吸収電界強度によって、DCシース1の下方側のプラズマの電子密度を評価することができる。
(計算結果)
図19(a)、(b)に示すように、DCシース1の厚さが1mmから5mmに増えることによって、DCシース1の下方側における吸収電界強度が処理容器21の中央部側まで大きくなることから、電界ErがウェハWの中央部側に向かって長く伸びて、面内におけるプラズマ密度が均一化されることが分かった。また、同図(c)に示すように、このDCシース1の厚さを増やしていくことにより、つまりガスシャワーヘッド4に印加する負の直流電圧を大きくしていくことにより、アンテナモジュール71の下方側に形成される電界ErがウェハWの中央部側に向かって更に引き寄せられて伸びていくことが分かった。
本発明のプラズマ処理装置の一例を示す縦断面図である。 上記のプラズマ処理装置のガスシャワーヘッドを上方から見た斜視図である。 本発明のアンテナモジュール及びマイクロ波出力部の役割を示す概略である。 上記のアンテナモジュールの一例を示す縦断面図である。 上記のアンテナモジュールの平面スロットアンテナを示す平面図である。 上記の各々のアンテナモジュールにおける平面スロットアンテナのスロットの配置を示す平面図である。 上記のアンテナモジュールのプリント配線基板を示す平面図である。 上記のガスシャワーヘッドの冷却手段の一例を示す概略図である。 上記のプラズマ処理装置の制御部を示す概略図である。 上記のプラズマ処理装置においてエッチングガスがプラズマ化されていく様子を表した模式図である。 上記のプラズマ処理装置においてエッチングガスがプラズマ化されていく様子を表した模式図である。 上記のプラズマ処理装置においてエッチングガスがプラズマ化されていく様子を表した模式図である。 上記のプラズマ処理装置においてエッチングガスがプラズマ化されていく様子を表した模式図である。 上記のプラズマ処理装置においてエッチングガスがプラズマ化されていく様子を表した模式図である。 上記のプラズマ処理装置の他の例を示す縦断面図である。 上記のプラズマ処理装置の他の例を示す縦断面図である。 上記の他の例におけるアンテナ部を示す斜視図である。 上記の他の例のプラズマ処理装置においてエッチングガスがプラズマ化されていく様子を表した模式図である。 本発明の実施例の結果を示す特性図である。
符号の説明
W ウェハ
1 DCシース
2 プラズマ
3 載置台
4 ガスシャワーヘッド
21 処理容器
53 直流電源
60 外側天板
71 アンテナモジュール
80 マイクロ波出力部

Claims (7)

  1. 基板に対してプラズマにより処理を行うプラズマ処理装置において、
    処理容器内に設けられ、基板を載置するための載置台と、
    この載置台に対向するように設けられ、前記処理容器内に処理ガスを供給するための多数のガス吐出孔がその下面に形成された導電性部材からなるガスシャワーヘッドと、
    前記ガスシャワーヘッドの下方空間を囲む領域において処理ガスをプラズマ化するためにマイクロ波が供給されるマイクロ波供給部と、
    前記ガスシャワーヘッドに負の直流電圧を印加し、前記マイクロ波により形成された電界を処理領域の中央部側に引き込むための負電圧供給手段と、
    前記処理容器内を真空排気するための手段と、を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記マイクロ波供給部は処理容器の周方向に沿って複数配置されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記ガスシャワーヘッドの周囲における前記処理容器の天壁は、誘電体により構成され、
    前記マイクロ波供給部は、この天壁の上方側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記ガスシャワーヘッドの周囲における前記マイクロ波供給部の下方の前記処理容器の天壁には開口部が形成され、
    前記マイクロ波供給部は、前記開口部を塞ぐように前記処理容器に気密に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマ処理装置。
  5. 基板に対して行われる処理のレシピと前記負の直流電圧の大きさとを対応づけて記憶した記憶部と、
    この記憶部から前記レシピに応じた前記負の直流電圧の大きさを読み出して制御信号を出力する制御部と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記記憶部は、前記負の直流電圧の大きさに加えて前記マイクロ波供給部に供給されるマイクロ波の電力の大きさが前記レシピに対応づけて記憶され、
    前記制御部は、前記負の直流電圧の大きさに加えて前記レシピに応じた前記マイクロ波の電力の大きさを読み出して制御信号を出力することを特徴とする請求項5に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記マイクロ波供給部は処理容器の周方向に沿って複数配置され、
    前記記憶部は、前記複数のマイクロ波供給部に供給されるマイクロ波の電力の各々の大きさが前記レシピに対応づけて記憶され、
    前記制御部は、前記レシピに応じて前記複数のマイクロ波供給部に供給されるマイクロ波の電力の各々の大きさを読み出して制御信号を出力することを特徴とする請求項6に記載のプラズマ処理装置。
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