JP2004095663A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被処理基板Gを収容するチャンバー2と、チャンバー2内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段19,26と、チャンバー2内に設けられ、被処理基板Gを載置する載置面を有するとともに、その側面に露出部分が存在する下部電極5と、下部電極5に高周波電力を印加する高周波電源26と、下部電極5に負の直流電圧を印加する直流電源27とを具備する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被処理基板に対してエッチング等のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体や液晶表示装置の製造工程においては、半導体ウエハやガラス基板といった被処理基板にエッチング処理や成膜処理等のプラズマ処理を施すために、プラズマエッチング装置やプラズマCVD成膜装置等のプラズマ処理装置が用いられる。
【0003】
図5は、上記のプラズマ処理装置の一例である、ガラス基板のドライエッチング処理を行うプラズマエッチング装置を示す概略断面図である。図5に示すように、このプラズマエッチング装置は、チャンバー101内に互いに対向するように設けられた上部電極として機能するシャワーヘッド102と下部電極として機能するサセプタ103とを有しており、サセプタ103上にガラス基板Gを載置した状態で高周波電源104からサセプタ103に高周波電力を供給し、チャンバー101内にプラズマを発生させ、このプラズマによりガラス基板G上に形成された所定の膜をエッチングする。
【0004】
サセプタ103の上部の中央部にはガラス基板Gが保持される保持面103bを有する突出部103aが上方に突出するように形成されており、サセプタ103の上面周辺部および側面は絶縁部材105によって覆われている。そして、この突出部103aの保持面103bはガラス基板Gよりも小さい面積を有しており、基板Gが載置された際には、基板Gの外周部がはみ出た状態となるため、エッチング時にはサセプタ103の上面は露出しておらず、プラズマに曝されずに、サセプタ103にプラズマによるダメージが生じないようになっている。
【0005】
しかしながら、サセプタ103の状態やプラズマの状態により、サセプタ103の突出部103aの上部のわずかに露出した側面103cの部分にアーク放電が発生し、サセプタ103が破損することがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、高周波電力が印加される電極に生じるアーク放電を抑制することができるプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、被処理基板を収容するチャンバーと、前記チャンバー内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段と、前記チャンバー内に設けられ、被処理基板を載置する載置面を有するとともに、その側面の一部が露出した状態の下部電極と、前記下部電極に高周波電力を印加する高周波電源と、プラズマが生成された際に前記下部電極に負の直流電圧を印加する直流電源とを具備することを特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
【0008】
また、本発明の第2の観点では、被処理基板を収容するチャンバーと、前記チャンバー内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段と、前記チャンバー内に設けられ、被処理基板を載置する載置面を有する下部電極と、前記下部電極の周囲を覆い、その上面が前記下部電極の載置面より低い位置に存在する絶縁部材と、前記下部電極に高周波電力を印加する高周波電源と、プラズマが生成された際に前記下部電極に負の直流電圧を印加する直流電源とを具備することを特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
【0009】
本発明の第3の観点では、被処理基板を収容するチャンバーと、前記チャンバー内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段と、前記チャンバー内に設けられ、被処理基板を載置する載置面を有する下部電極と、前記下部電極に高周波電力を印加する高周波電源と、前記下部電極に供給される電力をモニタするモニタ手段と、前記モニタ手段によりモニタされた電力値に対応した負の直流電圧を前記下部電極に印加する直流電源とを具備することを特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
【0010】
本発明の第4の観点では、被処理基板を収容するチャンバーと、前記チャンバー内に設けられ、被処理基板が保持される下部電極と、前記チャンバー内で前記下部電極と対向するように設けられた上部電極と、前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給機構と、前記チャンバー内を排気する排気機構と、前記下部電極および前記上部電極の少なくとも一方に高周波電力を供給し、前記下部電極と前記上部電極との間の処理空間に処理ガスのプラズマを形成する高周波電源とを具備するプラズマ処理装置であって、前記下部電極および前記上部電極のうち高周波電力が印加されるものの少なくとも一方は、その一部が露出した状態であり、前記プラズマ処理装置は、さらに、プラズマが生成された際に前記下部電極および前記上部電極のうちその一部が露出した状態のものの少なくとも一方に負の直流電圧を印加する直流電源とを具備することを特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
【0011】
本発明の第5の観点では、被処理基板を収容するチャンバーと、前記チャンバー内に設けられ、被処理基板が保持される下部電極と、前記チャンバー内で前記下部電極と対向するように設けられた上部電極と、前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給機構と、前記チャンバー内を排気する排気機構と、前記下部電極および前記上部電極の少なくとも一方に高周波電力を供給し、前記下部電極と前記上部電極との間の処理空間に処理ガスのプラズマを形成する高周波電源とを具備するプラズマ処理装置であって、前記下部電極および前記上部電極のうち高周波電力が印加されるものの少なくとも一方に供給される電力をモニタするモニタ手段と、その電極に前記モニタ手段によりモニタされた電力値に対応した負の直流電圧を印加する直流電源とを具備することを特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
【0012】
本発明の第6の観点では、チャンバー内で被処理基板をその側面の一部が露出した状態の下部電極の載置面に載置し、下部電極に高周波電力を印加しつつチャンバー内にプラズマを生成させて被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理方法であって、前記下部電極の載置面に被処理基板を載置する工程と、その後、前記チャンバー内にプラズマを生成する工程と、前記プラズマが生成された際に前記下部電極に負の直流電圧を印加する工程とを有することを特徴とするプラズマ処理方法を提供する。
【0013】
本発明の第7の観点では、チャンバー内で被処理基板を下部電極の載置面に載置し、下部電極に高周波電力を印加しつつチャンバー内にプラズマを生成させて被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理方法であって、前記下部電極の載置面に被処理基板を載置する工程と、その後、前記チャンバー内にプラズマを生成する工程と、前記下部電極に供給される電力をモニタし、モニタされた電力値に対応した負の直流電圧を前記下部電極に印加する工程とを有することを特徴とするプラズマ処理方法を提供する。
【0014】
本発明の第8の観点では、チャンバー内で被処理基板を下部電極の載置面に載置し、該下部電極および下部電極に対向して設けられた上部電極のうち少なくとも一方に高周波電力を印加しつつチャンバー内にプラズマを生成させて被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理方法であって、前記下部電極の載置面に被処理基板を載置する工程と、その後、前記チャンバー内にプラズマを生成する工程とを有し、前記下部電極および前記上部電極のうち高周波電力が印加されるものの少なくとも一方は、その一部が露出した状態であり、その電極に負の直流電圧を印加することを特徴とするプラズマ処理方法を提供する。
【0015】
本発明の第9の観点では、チャンバー内で被処理基板を下部電極の載置面に載置し、該下部電極および下部電極に対向して設けられた上部電極のうち少なくとも一方に高周波電力を印加しつつチャンバー内にプラズマを生成させて被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理方法であって、前記下部電極の載置面に被処理基板を載置する工程と、その後、前記チャンバー内にプラズマを生成する工程と、前記下部電極および前記上部電極のうち高周波電力が印加されるものの少なくとも一方に供給される電力をモニタし、その電極に前記モニタされた電力値に対応した負の直流電圧を印加する工程とを有することを特徴とするプラズマ処理方法を提供する。
【0016】
本発明発明者らは、上述のようなアーク放電が生じる原因について検討した結果、高周波印加電極は、通常、プラズマと直流的に絶縁されているため、プラズマと電極との間に直流電位差(Vdc)が生じる場合に、特に、電極表面の絶縁部分(絶縁性基板または絶縁膜)の内側と外側との間で大きな電位差が生じること、および、このため、高周波印加電極に露出部分(絶縁されていない部分)が存在すると、上記電位差に起因してアーク放電が発生することを知見した。具体的には、下部電極の載置面に基板を載置した際に、その側面に生じる露出部分、より具体的には、下部電極の周囲を覆うようにその上面が下部電極の載置面より低い絶縁部材を設けた場合に、下部電極の側面の絶縁部材上面と載置面との間に生じる露出部分にアーク放電が発生する。
【0017】
そこで、本発明では、従来プラズマが生成された際に露出部分にアーク放電が生じていた高周波印加電極に負の直流電圧を印加する。これにより、高周波印加電極に負の電荷が注入され、プラズマが生じている際における電極表面の絶縁部分の内側と外側の電位差を小さくすることができ、高周波印加電極の露出部分でのアーク放電を有効に防止することができる。
【0018】
また、本発明では、高周波印加電極に供給される電力をモニタし、モニタされた電力値に対応した負の直流電圧を高周波印加電極に供給する。これにより、必要な時期に、適当な値の負の直流電圧を高周波印加電極に印加することができ、アーク放電を有効に防止することができる。高周波印加電極に供給される高周波電力は、入力高周波の電力をPf、反射高周波の電力をPrとすると、Pf−Prと表され、この平方根(Pf−Pr)1/2はプラズマ電位Vppに比例し、VppはVdcに比例するから、高周波印加電極に供給される高周波電力をモニタすることにより間接的にVdcを把握することができ、その値からアーク放電が生じない状態となるのに必要な高周波印加電極へ印加すべき負の直流電圧の値を把握することができる。この場合に、Vdcが発生していない状態で高周波印加電極に負の直流電圧を印加すると直流アーク放電が発生するおそれがあるが、このように高周波印加電極に供給される高周波電力をモニタして、そのモニタされた電力値に対応した負の直流電圧を高周波印加電極に供給するから、Vdcが発生していない状態で高周波印加電極に直流電圧が印加されることはない。
【0019】
なお、本発明の第1,2,3,6,7の観点では、高周波印加電極が被処理基板が保持される下部電極であり、その下部電極に対し負の直流電圧を印加する。また、本発明の第4,5,8,9の観点では、高周波印加電極が下部電極および上部電極の少なくとも一方であり、前記下部電極および前記上部電極のうち高周波電力が印加されたものに対し負の直流電圧を印加する。
【0020】
上記第1および第2の観点のプラズマ処理装置において、前記下部電極の載置面に絶縁膜が形成されている構成とすることができる。また、前記被処理基板は絶縁性であり、前記下部電極の載置面には絶縁膜が形成されておらず、被処理基板が直接載置される構成とすることができる。
【0021】
上記第3の観点のプラズマ処理装置において、前記高周波電源は整合器を介して前記下部電極に接続され、前記モニタ手段は、前記高周波電源および前記整合器の少なくとも一方に接続されている構成とすることができる。また、前記下部電極は、表面が絶縁膜で覆われている構成とすることができる。
【0022】
上記第1から第3の観点のプラズマ処理装置において、前記プラズマ生成手段は、前記高周波電源を有しているものとすることができる。また、前記プラズマ生成手段は、前記チャンバー内に誘導結合プラズマを生成するコイルまたはアンテナを有する構成とすることができる。
【0023】
また、上記第3および第4のプラズマ処理装置において、前記下部電極および前記上部電極のうち高周波電力が印加されかつプラズマとの間に絶縁部分が介在されたものは、表面が絶縁膜で覆われている構成とすることができる。
【0024】
上記第5のプラズマ処理装置において、前記高周波電源は整合器を介して前記下部電極および前記上部電極の少なくとも一方に接続され、前記モニタ手段は、前記高周波電源および前記整合器の少なくとも一方に接続されている構成とすることができる。また、前記下部電極および前記上部電極のうち高周波電力が印加されかつ直流電圧が印加されるものは、表面が絶縁膜で覆われている構成とすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るLCDガラス基板用のプラズマエッチング装置を模式的に示す断面図である。このプラズマエッチング装置1は、容量結合型平行平板プラズマエッチング装置として構成されている。
【0026】
このプラズマエッチング装置1は、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムからなる角筒形状に成形されたチャンバー2を有している。このチャンバー2内の底部には絶縁材からなる角柱状の絶縁板3が設けられており、さらにこの絶縁板3の上に下部電極として機能するサセプタ5が設けられている。
【0027】
サセプタ5は例えばアルミニウムからなり、その表面に酸化被膜(陽極酸化被膜)が形成されている。サセプタ5の上部の中央部には、被処理基板であるLCDガラス基板G(以下、単に基板Gと記す。)が載置される柱状の突出部5aが上方に突出するように形成されており、この突出部5aの上面は、基板Gを保持する保持面(載置面)5bとなっている。
【0028】
また、サセプタ5上面の突出部5aの周辺部および側面はセラミックス等からなる絶縁部材6により被覆されており、サセプタ5の上面のうち実質的に保持面5bのみが露出するようになっている。突出部5aの保持面5bは、基板Gよりも小さい面積を有しており、基板Gが載置された際には、基板Gの外周部がはみ出た状態となり、保持面5b上に基板Gを保持した状態では、サセプタ5の上面には露出部分が存在せず、突出部5aの側面上部5cがわずかに露出した状態となる。なお、サセプタ5には酸化被膜が形成されているものの完全なものではなく、側面上部5cにはサセプタ5の金属面が露出した部分が存在する。また、基板Gは絶縁体であるため、基板Gが載置される保持面5bの表面には絶縁のための酸化被膜が設けられていなくてもよい。
【0029】
サセプタ5には、高周波電力を供給するための給電線24が接続されており、この給電線24には整合器25および高周波電源26が接続されている。高周波電源26からは例えば13.56MHzの高周波電力がサセプタ5に供給される。
【0030】
サセプタ5には、負の直流電圧を供給するための電圧可変の直流電源27が接続されている。また、高周波電源26および整合器25には、サセプタ5に実際に供給される高周波電力をモニタするモニタ機構28が接続されている。モニタ機構28によりモニタされた電力値に基づいて、コントローラ29が直流電源27がサセプタ5に印加する電圧を制御する。
【0031】
サセプタ5の上方には、このサセプタ5と平行に対向するように、上部電極として機能するシャワーヘッド12が設けられている。シャワーヘッド12はチャンバー2の上部に支持されており、内部に内部空間13を有するとともに、サセプタ5との対向面に処理ガスを吐出する多数の吐出孔14が形成されている。このシャワーヘッド12は接地されており、サセプタ5とともに一対の平行平板電極を構成している。
【0032】
シャワーヘッド12の上面にはガス導入口15が設けられ、このガス導入口15には、処理ガス供給管16が接続されており、この処理ガス供給管16には、バルブ17、およびマスフローコントローラ18を介して、処理ガス供給源19が接続されている。処理ガス供給源19からは、エッチングのための処理ガスが供給される。処理ガスとしては、ハロゲン系のガス、O2ガス、Arガス等、通常この分野で用いられるガスを用いることができる。
【0033】
前記チャンバー2の側壁底部には排気管20が接続されており、この排気管20には排気装置21が接続されている。排気装置21はターボ分子ポンプなどの真空ポンプを備えており、これによりチャンバー2内を所定の減圧雰囲気まで真空引き可能なように構成されている。また、チャンバー2の側壁には基板搬入出口22と、この基板搬入出口22を開閉するゲートバルブ23とが設けられており、このゲートバルブ23を開にした状態で基板Gが隣接するロードロック室(図示せず)との間で搬送されるようになっている。
【0034】
次に、上記構成のプラズマエッチング装置1における処理動作について説明する。
まず、被処理体である基板Gは、ゲートバルブ23が開放された後、図示しないロードロック室から基板搬入出口22を介してチャンバー2内へと搬入され、サセプタ5の上部の中央部に形成された突出部5aの保持面5bに保持される。この場合に、基板Gの受け渡しはサセプタ5の内部を挿通しサセプタ5から突出可能に設けられたリフターピン(図示せず)を介して行われる。その後、ゲートバルブ23が閉じられ、排気装置21によって、チャンバー2内が所定の真空度まで真空引きされる。
【0035】
その後、バルブ17が開放されて、処理ガス供給源19から処理ガスがマスフローコントローラ18によってその流量が調整されつつ、処理ガス供給管16、ガス導入口15を通ってシャワーヘッド12の内部空間13へ導入され、さらに吐出孔14を通って基板Gに対して均一に吐出され、チャンバー2内の圧力が所定の値に維持される。
【0036】
この状態で高周波電源26から整合器25を介して高周波電力がサセプタ5に印加され、これにより、サセプタ5とシャワーヘッド12との間の処理空間2aに高周波電界が生じ、処理ガスが解離してプラズマ化し、これにより基板Gにエッチング処理が施される。
【0037】
このようにしてエッチング処理する際に、従来の装置においては、高周波印加電極である下部電極としてのサセプタ5は、その表面の酸化被膜およびその上に載置された絶縁性の基板Gの存在によりプラズマとほぼ絶縁されている。
【0038】
そして、この状態でプラズマとサセプタ5との間に直流電位差(Vdc)が生じる場合には、図2に示すように、マイナス電荷が基板Gの表面に多く存在し、サセプタ5内にも酸化被膜5dが不完全で金属部分が露出した部分から入り込んだマイナス電荷が存在した状態となる。このときの直流電位は、図2の右側部分に示すように、高周波電源26で0となり、整合器25からサセプタ5にかけては、サセプタ5にチャージしたマイナス電荷分のマイナス電位となり、基板Gの表面はマイナス電荷の分だけさらにマイナス電位となっている。したがって、基板Gおよび酸化被膜5dからなる絶縁部分の内側と外側で大きな電位差が存在している状態となる。このため、この大きな電位差に起因して、突出部5bの側面上部5cにおける酸化被膜な不完全な部分、つまり金属部分が露出した部分において、アーク放電が生じる。
【0039】
これに対して、本実施形態では、プラズマが生成した時点で、直流電源27から、所定の負の電圧をサセプタ5に印加する。これにより、図3に示すように、サセプタ5に負の電荷が注入され、基板Gと酸化被膜5dからなる絶縁部分の表面では、注入された負の電荷の分だけ正の電荷が発生するので、サセプタ5表面の絶縁部分の内外での電位差を小さくすることができ、アーク放電を有効に防止することができる。
【0040】
具体的には、モニタ機構28により高周波電源26および整合器25からモニターした高周波印加電極に供給される電力に基づいて、コントローラ29により直流電源27を制御してモニタされた電力値に対応した負の直流電圧をサセプタ5に供給する。高周波電源26および整合器25からモニタされるサセプタ5に供給される高周波電力値は、入力高周波の電力をPf、反射高周波の電力をPrとすると、Pf−Prと表される。この平方根(Pf−Pr)1/2はプラズマ電位Vppに比例し、VppはVdcに比例するから、このようにしてサセプタ5に供給される高周波電力をモニタすることにより間接的にVdcを把握することができ、その値からアーク放電が生じない状態となるのに必要な、サセプタ5へ印加すべき負の直流電圧の値を把握することができる。この場合に、Vdcが発生していない状態でサセプタ5に負の直流電圧を印加すると直流アーク放電が発生するおそれがあるが、このようにモニタ機構28によりサセプタ5に供給される高周波電力をモニタして、そのモニタされた電力値に対応した負の直流電圧をサセプタ5に供給するから、Vdcが発生していない状態で高周波印加電極に直流電圧が印加されることはない。すなわち、モニタ機構28のモニタ値に基づいて、直流電源27から必要な時期に、適当な値の負の直流電圧をサセプタ5に印加することができ、アーク放電を有効に防止することができる。
【0041】
この場合に、プラズマが生成されている期間に直流電圧の印加を停止すると、絶縁部分の内側と外側との間に大きな電位差が生じてしまうため、この直流電圧はプラズマを停止するまで印加することが好ましい。
【0042】
なお、モニタ機構28は、このように高周波電源26および整合器25の両方の電力値をモニタするのではなく、いずれか一方をモニタするようにしてもよい。また、モニタされた電力値と印加すべき負の直流電圧値の関係は、予め把握しておき、コントローラ29に設定しておくことが好ましい。さらに、サセプタ5に印加する負の直流電圧は、絶縁部分の内外の電位差を完全にキャンセルする値である必要はなく、アーク放電が生じない程度の電位差になるような値であればよい。
【0043】
このようにしてエッチング処理を施した後、高周波電源26からの高周波電力の印加を停止し、ゲートバルブ23が開放され、基板Gが基板搬入出口22を介してチャンバー2内から図示しないロードロック室へ搬出されることにより基板Gのエッチング処理が終了する。
【0044】
次に、プラズマ処理中にサセプタ5に実際に負の直流電圧を印加する実験を行った結果について説明する。
ここでは、下部電極であるサセプタ5と上部電極であるシャワーヘッド12の間のギャップを150mm、チャンバー内圧力を0.67Pa(5mTorr)とし、エッチングガスとしてCl2ガスを0.05L/min(50sccm)の流量で供給し、高周波電力を2500W、モニタ値から計算されたVdcの値を1000Vとし、印加する電圧を−100〜−1400Vまで100Vきざみで14点として実験を行った。
【0045】
その結果、印加する電圧が−300Vまでは電圧の絶対値が低すぎ、アーク放電が生じたが、−400〜−1400Vを印加した場合には、アーク放電が生じなかった。この結果より、適切な値の負の直流電圧をサセプタ5に印加することにより、アーク放電が解消されることが確認された。
【0046】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、被処理基板を保持する下部電極であるサセプタを高周波印加電極として用いた平行平板型プラズマエッチング装置について説明したが、これに限らず上部電極が高周波印加電極として機能するものであってもよく、上部電極および下部電極の両方が高周波印加電極であってもよい(例えば、上部電極にプラズマ形成用の高周波電力を印加し、下部電極にイオン引き込み用の高周波電力を印加するタイプ)。上部電極であるシャワーヘッド12は、通常、その表面に酸化被膜12aが形成されており、シャワーヘッド12に高周波電源30が接続され、シャワーヘッド12が高周波印加電極になる場合に、酸化被膜12aの内外で大きな電位差が存在し、絶縁が弱い部分でアーク放電が発生してシャワーヘッド12が破損するおそれがあるが、図4に示すように、上部電極としてのシャワーヘッド12に直流電源31を接続してシャワーヘッド12に適切な負の電圧を印加することにより、上記実施形態と同様、このような不都合を実質的に防止することができる。
【0047】
また、プラズマ生成手段としてこのような平行平板型電極を用いるものに限らず、アンテナまたはコイルを用い、それに高周波電力を印加して誘導結合プラズマを生成するタイプの装置であり、下部電極としてのサセプタにはイオン引き込み用の高周波が印加されるものであってもよい。この場合にも上記実施形態と全く同様にしてアーク放電を防止することができる。
【0048】
さらに、本発明は、エッチング装置に限らず、アッシング装置、CVD成膜装置等の種々のプラズマ処理装置に適用することが可能である。また、被処理基板はLCD用ガラス基板のような絶縁基板に限らず半導体ウエハのような導体の基板であってもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来プラズマが生成された際に露出部分にアーク放電が生じていた高周波印加電極に負の直流電圧を印加するので、高周波印加電極に負の電荷が注入され、プラズマが生じている際における電極表面の絶縁部分の内側と外側の電位差を小さくすることができ、高周波印加電極の露出部分でのアーク放電を有効に防止することができる。
【0050】
また、本発明によれば、高周波印加電極に供給される電力をモニタし、モニタされた電力値に対応した負の直流電圧を高周波印加電極に供給するので、必要な時期に、適当な値の負の直流電圧を高周波印加電極に印加することができ、アーク放電を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプラズマエッチング装置を模式的に示す断面図。
【図2】負の直流電圧を印加しない場合のサセプタの帯電状態および電位を示す模式図。
【図3】負の直流電圧を印加した場合のサセプタの帯電状態および電位を示す模式図。
【図4】本発明の他の実施形態に係るプラズマエッチング装置の要部を示す断面図。
【図5】従来のプラズマエッチング装置を模式的に示す断面図。
【符号の説明】
1;プラズマエッチング装置
2;チャンバー
2a;処理空間
3;絶縁板
5;サセプタ(下部電極)
5a;突出部
5b;保持面
5c;側面上部
6;絶縁部材
12;シャワーヘッド(上部電極)
19;処理ガス供給源
21;排気装置
25;整合器
26;高周波電源
27;直流電源
28;モニタ機構
29;コントローラ
G;ガラス基板
Claims (17)
- 被処理基板を収容するチャンバーと、
前記チャンバー内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段と、
前記チャンバー内に設けられ、被処理基板を載置する載置面を有するとともに、その側面の一部が露出した状態の下部電極と、
前記下部電極に高周波電力を印加する高周波電源と、
プラズマが生成された際に前記下部電極に負の直流電圧を印加する直流電源とを具備することを特徴とするプラズマ処理装置。 - 被処理基板を収容するチャンバーと、
前記チャンバー内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段と、
前記チャンバー内に設けられ、被処理基板を載置する載置面を有する下部電極と、
前記下部電極の周囲を覆い、その上面が前記下部電極の載置面より低い位置に存在する絶縁部材と、
前記下部電極に高周波電力を印加する高周波電源と、
プラズマが生成された際に前記下部電極に負の直流電圧を印加する直流電源とを具備することを特徴とするプラズマ処理装置。 - 前記下部電極の載置面に絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラズマ処理装置。
- 前記被処理基板は絶縁性であり、前記下部電極の載置面には絶縁膜が形成されておらず、被処理基板が直接載置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラズマ処理装置。
- 被処理基板を収容するチャンバーと、
前記チャンバー内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段と、
前記チャンバー内に設けられ、被処理基板を載置する載置面を有する下部電極と、
前記下部電極に高周波電力を印加する高周波電源と、
前記下部電極に供給される電力をモニタするモニタ手段と、
前記モニタ手段によりモニタされた電力値に対応した負の直流電圧を前記下部電極に印加する直流電源と
を具備することを特徴とするプラズマ処理装置。 - 前記高周波電源は整合器を介して前記下部電極に接続され、前記モニタ手段は、前記高周波電源および前記整合器の少なくとも一方に接続されていることを特徴とする請求項5に記載のプラズマ処理装置。
- 前記下部電極は、表面が絶縁膜で覆われていることを特徴とする請求項4または請求項5のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
- 前記プラズマ生成手段は、前記高周波電源を有していることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
- 前記プラズマ生成手段は、誘導結合プラズマを生成するコイルまたはアンテナを有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
- 被処理基板を収容するチャンバーと、
前記チャンバー内に設けられ、被処理基板が保持される下部電極と、
前記チャンバー内で前記下部電極と対向するように設けられた上部電極と、
前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給機構と、
前記チャンバー内を排気する排気機構と、
前記下部電極および前記上部電極の少なくとも一方に高周波電力を供給し、前記下部電極と前記上部電極との間の処理空間に処理ガスのプラズマを形成する高周波電源と
を具備するプラズマ処理装置であって、
前記下部電極および前記上部電極のうち高周波電力が印加されるものの少なくとも一方は、その一部が露出した状態であり、
前記プラズマ処理装置は、さらに、プラズマが生成された際に前記下部電極および前記上部電極のうちその一部が露出した状態のものの少なくとも一方に負の直流電圧を印加する直流電源を具備することを特徴とするプラズマ処理装置。 - 被処理基板を収容するチャンバーと、
前記チャンバー内に設けられ、被処理基板が保持される下部電極と、
前記チャンバー内で前記下部電極と対向するように設けられた上部電極と、
前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給機構と、
前記チャンバー内を排気する排気機構と、
前記下部電極および前記上部電極の少なくとも一方に高周波電力を供給し、前記下部電極と前記上部電極との間の処理空間に処理ガスのプラズマを形成する高周波電源と
を具備するプラズマ処理装置であって、
前記下部電極および前記上部電極のうち高周波電力が印加されるものの少なくとも一方に供給される電力をモニタするモニタ手段と、
その電極に前記モニタ手段によりモニタされた電力値に対応した負の直流電圧を印加する直流電源と
を具備することを特徴とするプラズマ処理装置。 - 前記高周波電源は整合器を介して前記下部電極および前記上部電極の少なくとも一方に接続され、前記モニタ手段は、前記高周波電源および前記整合器の少なくとも一方に接続されていることを特徴とする請求項11に記載のプラズマ処理装置。
- 前記下部電極および前記上部電極のうち高周波電力が印加されかつ直流電圧が印加されるものは、表面が絶縁膜で覆われていることを特徴とする請求項11または請求項12に記載のプラズマ処理装置。
- チャンバー内で被処理基板をその側面の一部が露出した状態の下部電極の載置面に載置し、下部電極に高周波電力を印加しつつチャンバー内にプラズマを生成させて被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理方法であって、
前記下部電極の載置面に被処理基板を載置する工程と、
その後、前記チャンバー内にプラズマを生成する工程と、
前記プラズマが生成された際に前記下部電極に負の直流電圧を印加する工程と、
を有することを特徴とするプラズマ処理方法。 - チャンバー内で被処理基板を下部電極の載置面に載置し、下部電極に高周波電力を印加しつつチャンバー内にプラズマを生成させて被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理方法であって、
前記下部電極の載置面に被処理基板を載置する工程と、
その後、前記チャンバー内にプラズマを生成する工程と、
前記下部電極に供給される電力をモニタし、モニタされた電力値に対応した負の直流電圧を前記下部電極に印加する工程と
を有することを特徴とするプラズマ処理方法。 - チャンバー内で被処理基板を下部電極の載置面に載置し、該下部電極および下部電極に対向して設けられた上部電極のうち少なくとも一方に高周波電力を印加しつつチャンバー内にプラズマを生成させて被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理方法であって、
前記下部電極の載置面に被処理基板を載置する工程と、
その後、前記チャンバー内にプラズマを生成する工程と、
を有し、
前記下部電極および前記上部電極のうち高周波電力が印加されるものの少なくとも一方は、その一部が露出した状態であり、その電極に負の直流電圧を印加することを特徴とするプラズマ処理方法。 - チャンバー内で被処理基板を下部電極の載置面に載置し、該下部電極および下部電極に対向して設けられた上部電極のうち少なくとも一方に高周波電力を印加しつつチャンバー内にプラズマを生成させて被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理方法であって、
前記下部電極の載置面に被処理基板を載置する工程と、
その後、前記チャンバー内にプラズマを生成する工程と、
前記下部電極および前記上部電極のうち高周波電力が印加されるものの少なくとも一方に供給される電力をモニタし、その電極に前記モニタされた電力値に対応した負の直流電圧を印加する工程と
を有することを特徴とするプラズマ処理方法。
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